(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004439
(43)【公開日】2024-01-16
(54)【発明の名称】MEMSコンデンサ型マイクロフォン
(51)【国際特許分類】
H04R 19/04 20060101AFI20240109BHJP
【FI】
H04R19/04
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022212497
(22)【出願日】2022-12-28
(31)【優先権主張番号】17/852,279
(32)【優先日】2022-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】511027518
【氏名又は名称】エーエーシーアコースティックテクノロジーズ(シンセン)カンパニーリミテッド
【氏名又は名称原語表記】AAC Acoustic Technologies(Shenzhen)Co.,Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】100128347
【弁理士】
【氏名又は名称】西内 盛二
(72)【発明者】
【氏名】パテル,アヌップ
(72)【発明者】
【氏名】ボイド,ジェームズ・ユアン
(72)【発明者】
【氏名】ケルヴラン,ヤニック・ピエール
【テーマコード(参考)】
5D021
【Fターム(参考)】
5D021CC02
5D021CC07
5D021CC19
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザの希望可能な広範囲の大気圧力で動作するMEMSコンデンサ型マイクロフォンを提供する。
【解決手段】MEMSコンデンサ型マイクロフォン200は、ベース201、支持部202及び振動膜203を含む。振動膜203は、支持部202によってベース201の上方に支持される。ベース201、支持部202及び振動膜203は、真空チャンバ204を囲み、振動膜203の真空チャンバ204に近接する側は接続ロッド205によって、高インピーダンスノード電極アレイ101とバイアス電極アレイ102とを含む静電クラッチに接続される。静電クラッチには、第1レバー301、第1支持部302、第1検知可動電極303及び第1検知静止電極304を含む容量感知構造が接続されている。
【選択図】
図6a
【特許請求の範囲】
【請求項1】
MEMSコンデンサ型マイクロフォンであって、
ベース、支持部及び振動膜を含み、
前記振動膜は、前記支持部によって前記ベースの上方に支持され、前記ベース、前記支持部及び前記振動膜は、真空チャンバを囲み、
前記振動膜の前記真空チャンバに近接する側は、接続ロッドによって静電クラッチに接続され、
前記静電クラッチには、容量感知構造が接続されていることを特徴とするMEMSコンデンサ型マイクロフォン。
【請求項2】
前記静電クラッチは、高インピーダンスノード電極アレイとバイアス電極アレイとを含み、
2つの前記高インピーダンスノード電極アレイの間には、通過通路が形成され、
前記バイアス電極アレイは、前記通過通路内に往復移動可能であることにより、前記バイアス電極アレイと前記高インピーダンスノード電極アレイとの間に静電気力が生じることを特徴とする請求項1に記載のMEMSコンデンサ型マイクロフォン。
【請求項3】
前記高インピーダンスノード電極アレイは、複数の高インピーダンスノード電極及び接地部材を含み、隣接する前記高インピーダンスノード電極の間には、絶縁酸化ケイ素層が設けられ、前記接地部材は、複数の前記高インピーダンスノード電極に電気的に接続された後で接地を維持することを特徴とする請求項2に記載のMEMSコンデンサ型マイクロフォン。
【請求項4】
前記高インピーダンスノード電極は、第1導電性多結晶シリコン層、抵抗性ブリッジ層及び第2導電性多結晶シリコン層を含み、前記第1導電性多結晶シリコン層は、前記抵抗性ブリッジ層を介して前記第2導電性多結晶シリコン層に電気的に接続され、前記接地部材は、複数の前記第2導電性多結晶シリコン層に電気的に接続された後で接地を維持することを特徴とする請求項3に記載のMEMSコンデンサ型マイクロフォン。
【請求項5】
各前記バイアス電極アレイ内では、複数のバイアス電極のうちの2つの隣接する前記バイアス電極は、逆の極性を有し、且つ絶縁機械ブラケットを介して接続されていることを特徴とする請求項2に記載のMEMSコンデンサ型マイクロフォン。
【請求項6】
各バイアス電極アレイは、複数のバイアス電極アレイのそれぞれの両端に設けられる2つの接地シールド電極を更に含むことを特徴とする請求項5に記載のMEMSコンデンサ型マイクロフォン。
【請求項7】
前記静電クラッチは、第1接続部及び第2接続部を更に含み、前記第1接続部は、一端が前記接続ロッドに接続され、他端には、複数の前記バイアス電極アレイが接続され、
前記第2接続部は、2つ設けられ、2つの前記第2接続部は、前記第1接続部の対向する両側に対称的に設けられ、各前記第2接続部は、一端には、いずれも複数の前記高インピーダンスノード電極アレイが設けられ、他端がいずれも前記容量感知構造に接続され、
複数の前記高インピーダンスノード電極アレイと複数の前記バイアス電極アレイは、いずれも櫛歯状に配列され、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイと複数の前記バイアス電極アレイとは、空間的に分離され、且つ前記高インピーダンスノード電極アレイと前記バイアス電極アレイとは、互いに交差し、
前記容量検知構造は、第1レバー、第1支持部、第1検知可動電極及び第1検知静止電極を含み、前記第1レバーのレバー本体は、前記第1支持部に枢着され、前記第1レバーは、一端が前記第2接続部に接続され、他端が前記第1検知可動電極に接続され、前記第1検知静止電極は、前記第1検知可動電極に対向することを特徴とする請求項2に記載のMEMSコンデンサ型マイクロフォン。
【請求項8】
前記静電クラッチは、第3接続部及び第4接続部を更に含み、前記第3接続部の一端は、前記接続ロッドに接続され、前記第4接続部の他端には、複数の前記バイアス電極アレイが接続され、
前記第4接続部は、2つ設けられ、2つの前記第4接続部は、前記第3接続部の対向する両側に対称的に設けられ、2つの前記第4接続部の間には、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイが接続され、各前記第4接続部の他端は、いずれも前記容量感知構造に接続され、
複数の前記高インピーダンスノード電極アレイと複数の前記バイアス電極アレイは、いずれも櫛歯状に配列され、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイと複数の前記バイアス電極アレイとは、空間的に分離され、且つ前記高インピーダンスノード電極アレイと前記バイアス電極アレイとは、互いに交差し、
前記容量検知構造は、第2レバー、第2支持部、折り曲げスリット、第2検知可動電極及び第2検知静止電極を含み、前記第2レバーのレバー本体は、前記第2支持部に枢着され、前記第2レバーは、一端が前記第4接続部に接続され、他端が前記第2検知可動電極に接続され、前記第2検知静止電極は、前記第2検知可動電極に対向し、前記折り曲げスリットは、前記第2レバーの前記第4接続部に近接する一端に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のMEMSコンデンサ型マイクロフォン。
【請求項9】
前記静電クラッチは、第5接続部、第1サスペンションビーム及び第1サスペンションプレートを含み、
前記第5接続部は、一端が前記接続ロッドに接続され、他端には、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイが接続され、
前記第1サスペンションプレートの両側は、前記第1サスペンションビームによって前記真空チャンバ内に吊り下げ支持され、複数の前記バイアス電極アレイは、前記第1サスペンションプレートに間隔を隔てて設けられ、前記バイアス電極アレイの対向する両側は、前記第1サスペンションプレートに第1隙間と第2隙間がそれぞれ形成され、
複数の前記高インピーダンスノード電極アレイは、複数の前記第1隙間と一対一に対応し、前記第1隙間内にそれぞれ延在し、
前記容量検知構造は、第3検知静止電極を含み、複数の前記第3検知静止電極は、前記ベースに間隔を隔てて設けられ、複数の前記第3検知静止電極は、複数の前記第2隙間と一対一に対応し、前記第2隙間内にそれぞれ延在することを特徴とする請求項2に記載のMEMSコンデンサ型マイクロフォン。
【請求項10】
前記第3検知静止電極は、第1部分と第2部分を含み、前記第1部分は、前記第2隙間内に延在し、前記第2部分は、前記第2隙間から突出して且つ前記第1サスペンションプレートの長さ方向に沿って延在することを特徴とする請求項9に記載のMEMSコンデンサ型マイクロフォン。
【請求項11】
前記静電クラッチは、第6接続部、第2サスペンションビーム及び第2サスペンションプレートを含み、
前記第6接続部は、一端が前記接続ロッドに接続され、他端には、複数の前記バイアス電極アレイが接続され、
前記第2サスペンションプレートの両側は、前記第2サスペンションビームによって前記真空チャンバ内に吊り下げ支持され、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイは、前記第2サスペンションプレートに間隔を隔てて設けられ、隣接する前記高インピーダンスノード電極アレイの間には、第3隙間が形成され、
複数の前記バイアス電極アレイは、複数の前記第3隙間と一対一に対応し、前記第3隙間内にそれぞれ延在し、
前記容量検知構造は、第4検知可動電極及び第4検知静止電極を含み、前記第4検知可動電極は、前記サスペンションプレートの底部に固定され、前記第4検知静止電極は、前記ベースに間隔を隔てて設けられ、前記第4検知静止電極は、前記第4検知可動電極に対向することを特徴とする請求項2に記載のMEMSコンデンサ型マイクロフォン。
【請求項12】
前記静電クラッチは、第7接続部、第3サスペンションビーム及び第3サスペンションプレートを含み、
前記第7接続部は、一端が前記接続ロッドに接続され、他端には、複数の前記バイアス電極アレイが接続され、
前記第3サスペンションプレートの両側は、前記第3サスペンションビームによって前記真空チャンバ内に吊り下げ支持され、前記第3サスペンションプレートには、収容キャビティ及び複数の前記高インピーダンスノード電極アレイが設けられ、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイは、前記収容キャビティの対向する両側に間隔を隔てて設けられ、隣接する前記高インピーダンスノード電極アレイの間には、第4隙間が形成され、
複数の前記バイアス電極アレイは、複数の前記第4隙間と一対一に対応し、前記第4隙間内にそれぞれ延在し、
前記容量検知構造は、前記収容キャビティ内に収容された第5検知可動電極及び第5検知静止電極を含み、複数の前記第5検知可動電極の両端は、前記収容キャビティの壁面に固定され、前記第5検知静止電極は、ブラケットを介して前記ベースに支持され、前記第5検知静止電極と前記第5検知可動電極とは、空間的に分離され、且つ前記第5検知静止電極と前記第5検知可動電極とは、互いに交差することを特徴とする請求項6に記載のMEMSコンデンサ型マイクロフォン。
【請求項13】
前記バイアス電極アレイは、前記振動膜に接続され、前記振動膜は、前記通過通路に位置し、且つ前記通過通路内に前記バイアス電極の配列方向に沿って往復移動可能であることを特徴とする請求項2に記載のMEMSコンデンサ型マイクロフォン。
【請求項14】
前記静電クラッチは、第8接続部、第4サスペンションビーム及び第4サスペンションプレートを含み、
前記第8接続部は、一端が前記接続ロッドに接続され、他端には、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイが接続され、
前記第4サスペンションプレートの両側は、前記第4サスペンションビームによって前記真空チャンバ内に吊り下げ支持され、複数の前記バイアス電極アレイは、前記第4サスペンションプレートに間隔を隔てて設けられ、前記バイアス電極アレイの対向する両側は、前記第4サスペンションプレートに第5隙間と第6隙間がそれぞれ形成され、
複数の前記高インピーダンスノード電極アレイは、複数の前記第5隙間と一対一に対応し、前記第5隙間内にそれぞれ延在し、
複数の前記第5隙間は、いずれも前記第6隙間の対向する両側に分布し、前記第6隙間内には、光反射器が設けられ、
前記ベースには、光発射器及び光検出器が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のMEMSコンデンサ型マイクロフォン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロフォン技術分野に関し、特にMEMSコンデンサ型マイクロフォンに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、全ての商用MEMSマイクロフォンは、薄膜の裏側にバックチャンバを有する。これは、半密封の空気体積であり、音波が入力された場合に、圧縮したり膨張したりする。定められた包装寸法について、このバックチャンバが必要であり、それにより膜が外部圧力波で移動可能である。しかしながら、このバックチャンバは、現在の最大の音響ノイズ源であるため、マイクロフォンにおける最大の音響信号対雑音比リミッタでもある。裏面の音量が小さければ小さいほど、それからの音響ノイズは、高くなる。したがって、パッケージサイズが大きくない限り、約74dBの信号対雑音比以上の高信号対雑音比のマイクロフォンは、実現不可能である。バックチャンバの代わりに真空を用いて、且つMEMSのセンシング部分を真空内部に含めると、バックチャンバノイズを効果的に除去することができるだけでなく、膜運動に関連するダンピングノイズ(例えば、バックプレートノイズ)も除去することができる。一般的又は小さいサイズのパッケージにおいて非常に高い信号対雑音比を実現する唯一の方法は、裏面の体積を真空にすることである。
【0003】
このようなタイプの真空バックチャンバマイクロフォンに2つの重大な課題がある。(1)空気と真空との間の1atmの圧力差により、正常な膜が崩壊するため、非常に硬い膜を必要とする。これにより、感度が非常に低くなる。(2)環境圧力の顕著な変化により膜の変位の直流ずれが変化し、従来の回転子―固定子の設計が効かない。
【0004】
それとともに、従来のマイクロフォンは、バックチャンバを必要として、これは最大のノイズ源の1つの重要な技術であり、商業的に利用可能なマイクロフォンである。これにより、信号対雑音比が制限され、非常に大きなパッケージサイズを使用しない限り、モバイル応用は、実行不可能である。従来のパッケージサイズでは、真空チャンバを使用しない限り、非常に高いマイクロフォン信号対雑音比、例えば80デシベルを実現する可能性がない。
【0005】
1つの真空又は低圧チャンバを使用し、且つ大気に面する薄膜で密封すると、測定上の基本的な課題が発生する。大気圧力の変化は、ユーザとデバイスとが位置する環境に依存し、約100kPaである。このような緩やかな直流圧力変化に加えて、該デバイスは、更に1パスカルオーダーの音響圧力信号も測定する必要がある。
【0006】
従来の技術における1つの解決策は、大気に面する膜とセンサ装置の回転子部分との間に結合を有し、該センサ装置は、交流オーディオ信号に対して「オン」とされ、大気圧力の低周波変化又は直流変化に対して「オフ」とされる。このようなクラッチ式の結合挙動は、周波数依存の静電気力によって実現され得る。本発明における静電クラッチは、回転子と固定子との間において、交流音圧信号へ結合力を実現するが、大気圧の緩やかな「DC」変化へ如何なる力も結合しないように設計される。該変化は、一般的にμm範囲内で大気に面する膜の中心変形を変更する。直流圧力範囲において回転子と固定子との間の剛性は、ゼロ又は最小であるべきであり、交流オーディオ圧力の剛性は、大きいべきである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、従来の技術における技術課題を解決するために、マイクロフォンがユーザの希望可能な広範囲の大気圧力で動作することを可能にするMEMSコンデンサ型マイクロフォンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、MEMSコンデンサ型マイクロフォンを提供する。該MEMSコンデンサ型マイクロフォンは、ベース、支持部及び振動膜を含み、
前記振動膜は、支持部によって前記ベースの上方に支持され、前記ベース、前記支持部及び前記振動膜は、真空チャンバを囲み、
前記振動膜の前記真空チャンバに近接する側は、接続ロッドによって静電クラッチに接続され、
前記静電クラッチには、容量感知構造が接続されている。
【0009】
前記のようなMEMSコンデンサ型マイクロフォンであって、ここで、好ましくは、前記静電クラッチは、高インピーダンスノード電極アレイとバイアス電極アレイとを含み、前記静電クラッチの第1部材として、2つの前記高インピーダンスノード電極アレイの間には、通過通路が形成され、
前記バイアス電極アレイは、前記静電クラッチの第2部材として、前記バイアス電極アレイは、前記通過通路内に往復移動可能であることにより、前記バイアス電極アレイと前記高インピーダンスノード電極アレイとの間に静電気力が生じる。
【0010】
前記のようなMEMSコンデンサ型マイクロフォンであって、ここで、好ましくは、前記高インピーダンスノード電極アレイは、複数の高インピーダンスノード電極及び接地部材を含み、隣接する前記高インピーダンスノード電極の間には、絶縁酸化ケイ素層が設けられ、前記接地部材は、複数の前記高インピーダンスノード電極に電気的に接続された後で接地を維持する。
【0011】
前記のようなMEMSコンデンサ型マイクロフォンであって、ここで、好ましくは、前記高インピーダンスノード電極は、第1導電性多結晶シリコン層、抵抗性ブリッジ層及び第2導電性多結晶シリコン層を含み、前記第1導電性多結晶シリコン層は、前記抵抗性ブリッジ層を介して前記第2導電性多結晶シリコン層に電気的に接続され、前記接地部材は、複数の前記第2導電性多結晶シリコン層に電気的に接続された後で接地を維持する。バイアス電極アレイと高インピーダンスノード電極アレイとの間の静電気力は、ハイパスフィルタと類似する周波数依存性を有し、ここで低周波遮断は、抵抗性ブリッジ層の抵抗により決定される。
【0012】
前記のようなMEMSコンデンサ型マイクロフォンであって、ここで、好ましくは、各前記バイアス電極アレイ内では、複数のバイアス電極のうちの2つの隣接する前記バイアス電極は、逆の極性を有し、且つ絶縁機械ブラケットを介して接続されている。
【0013】
前記のようなMEMSコンデンサ型マイクロフォンであって、ここで、好ましくは、各バイアス電極アレイは、複数のバイアス電極アレイのそれぞれの両端に設けられる2つの接地シールド電極を更に含む。これにより、バイアス電極からの漂遊場を低減して2つのクラッチ部材の間の力を増加させる。
【0014】
前記のようなMEMSコンデンサ型マイクロフォンであって、ここで、好ましくは、前記静電クラッチは、第1接続部及び第2接続部を更に含み、前記第1接続部は、一端が前記接続ロッドに接続され、他端には、複数の前記バイアス電極アレイが接続され、
前記第2接続部は、2つ設けられ、2つの前記第2接続部は、前記第1接続部の対向する両側に対称的に設けられ、各前記第2接続部は、一端には、いずれも複数の前記高インピーダンスノード電極アレイが設けられ、他端がいずれも前記容量感知構造に接続され、
複数の前記高インピーダンスノード電極アレイと複数の前記バイアス電極アレイは、いずれも櫛歯状に配列され、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイと複数の前記バイアス電極アレイとは、空間的に分離され、且つ前記高インピーダンスノード電極アレイと前記バイアス電極アレイとは、互いに交差し、
前記容量検知構造は、第1レバー、第1支持部、第1検知可動電極及び第1検知静止電極を含み、前記第1レバーのレバー本体は、前記第1支持部に枢着され、前記第1レバーは、一端が前記第2接続部に接続され、他端が前記第1検知可動電極に接続され、前記第1検知静止電極は、前記第1検知可動電極に対向する。
【0015】
前記のようなMEMSコンデンサ型マイクロフォンであって、ここで、好ましくは、前記静電クラッチは、第3接続部及び第4接続部を更に含み、前記第3接続部の一端は、前記接続ロッドに接続され、前記第4接続部の他端には、複数の前記バイアス電極アレイが接続され、
前記第4接続部は、2つ設けられ、2つの前記第4接続部は、前記第3接続部の対向する両側に対称的に設けられ、2つの前記第4接続部の間には、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイが接続され、各前記第4接続部の他端は、いずれも前記容量感知構造に接続され、
複数の前記高インピーダンスノード電極アレイと複数の前記バイアス電極アレイは、いずれも櫛歯状に配列され、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイと複数の前記バイアス電極アレイとは、空間的に分離され、且つ前記高インピーダンスノード電極アレイと前記バイアス電極アレイとは、互いに交差し、
前記容量検知構造は、第2レバー、第2支持部、折り曲げスリット、第2検知可動電極及び第2検知静止電極を含み、前記第2レバーのレバー本体は、前記第2支持部に枢着され、前記第2レバーは、一端が前記第4接続部に接続され、他端が前記第2検知可動電極に接続され、前記第2検知静止電極は、前記第2検知可動電極に対向し、前記折り曲げスリットは、前記第2レバーの前記第4接続部に近接する一端に設けられている。
【0016】
前記のようなMEMSコンデンサ型マイクロフォンであって、ここで、好ましくは、前記静電クラッチは、第5接続部、第1サスペンションビーム及び第1サスペンションプレートを含み、
前記第5接続部は、一端が前記接続ロッドに接続され、他端には、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイが接続され、
前記第1サスペンションプレートの両側は、前記第1サスペンションビームによって前記真空チャンバ内に吊り下げ支持され、複数の前記バイアス電極アレイは、前記第1サスペンションプレートに間隔を隔てて設けられ、前記バイアス電極アレイの対向する両側は、前記第1サスペンションプレートに第1隙間と第2隙間がそれぞれ形成され、
複数の前記高インピーダンスノード電極アレイは、複数の前記第1隙間と一対一に対応し、前記第1隙間内にそれぞれ延在し、
前記容量検知構造は、第3検知静止電極を含み、複数の前記第3検知静止電極は、前記ベースに間隔を隔てて設けられ、複数の前記第3検知静止電極は、複数の前記第2隙間と一対一に対応し、前記第2隙間内にそれぞれ延在する。
【0017】
上記のようなMEMSコンデンサ型マイクロフォンであって、ここで、好ましくは、前記第3検知静止電極は、第1部分と第2部分を含み、前記第1部分は、前記第2隙間内に延在し、前記第2部分は、前記第2隙間から突出して且つ前記第1サスペンションプレートの長さ方向に沿って延在する。
【0018】
前記のようなMEMSコンデンサ型マイクロフォンであって、ここで、好ましくは、前記静電クラッチは、第6接続部、第2サスペンションビーム及び第2サスペンションプレートを含み、
前記第6接続部は、一端が前記接続ロッドに接続され、他端には、複数の前記バイアス電極アレイが接続され、
前記第2サスペンションプレートの両側は、前記第2サスペンションビームによって前記真空チャンバ内に吊り下げ支持され、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイは、前記第2サスペンションプレートに間隔を隔てて設けられ、隣接する前記高インピーダンスノード電極アレイの間には、第3隙間が形成され、
複数の前記バイアス電極アレイは、複数の前記第3隙間と一対一に対応し、前記第3隙間内にそれぞれ延在し、
前記容量検知構造は、第4検知可動電極及び第4検知静止電極を含み、前記第4検知可動電極は、前記サスペンションプレートの底部に固定され、前記第4検知静止電極は、前記ベースに間隔を隔てて設けられ、前記第4検知静止電極は、前記第4検知可動電極に対向する。
【0019】
前記のようなMEMSコンデンサ型マイクロフォンであって、ここで、好ましくは、前記静電クラッチは、第7接続部、第3サスペンションビーム及び第3サスペンションプレートを含み、
前記第7接続部は、一端が前記接続ロッドに接続され、他端には、複数の前記バイアス電極アレイが接続され、
前記第3サスペンションプレートの両側は、前記第3サスペンションビームによって前記真空チャンバ内に吊り下げ支持され、前記第3サスペンションプレートには、収容キャビティ及び複数の前記高インピーダンスノード電極アレイが設けられ、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイは、前記収容キャビティの対向する両側に間隔を隔てて設けられ、隣接する前記高インピーダンスノード電極アレイの間には、第4隙間が形成され、
複数の前記バイアス電極アレイは、複数の前記第4隙間と一対一に対応し、前記第4隙間内にそれぞれ延在し、
前記容量検知構造は、前記収容キャビティ内に収容された第5検知可動電極及び第5検知静止電極を含み、複数の前記第5検知可動電極の両端は、前記収容キャビティの壁面に固定され、前記第5検知静止電極は、ブラケットを介して前記ベースに支持され、前記第5検知静止電極と前記第5検知可動電極とは、空間的に分離され、且つ前記第5検知静止電極と前記第5検知可動電極とは、互いに交差する。
【0020】
前記のようなMEMSコンデンサ型マイクロフォンであって、ここで、好ましくは、前記バイアス電極アレイは、前記振動膜に接続され、前記振動膜は、前記通過通路に位置し、且つ前記通過通路内に前記バイアス電極の配列方向に沿って往復移動可能である。
【0021】
前記のようなMEMSコンデンサ型マイクロフォンであって、ここで、好ましくは、前記静電クラッチは、第8接続部、第4サスペンションビーム及び第4サスペンションプレートを含み、
前記第8接続部は、一端が前記接続ロッドに接続され、他端には、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイが接続され、
前記第4サスペンションプレートの両側は、前記第4サスペンションビームによって前記真空チャンバ内に吊り下げ支持され、複数の前記バイアス電極アレイは、前記第4サスペンションプレートに間隔を隔てて設けられ、前記バイアス電極アレイの対向する両側は、前記第4サスペンションプレートに第5隙間と第6隙間がそれぞれ形成され、
複数の前記高インピーダンスノード電極アレイは、複数の前記第5隙間と一対一に対応し、前記第5隙間内にそれぞれ延在し、
複数の前記第5隙間は、いずれも前記第6隙間の対向する両側に分布し、前記第6隙間内には、光反射器が設けられ、
前記ベースには、光発射器及び光検出器が設けられている。
【発明の効果】
【0022】
従来技術に比べて、本発明の利点は、マイクロフォンがユーザの希望可能な広範囲の大気圧力で動作することを可能にする。これは、純粋な受動的方式で静電的に実現され、複雑な電子及び能動的な制御を必要とする他の設計よりも優位性を有する。回転子の位置の直流電の変化を考慮しない場合に、回転子の微小交流干渉のみを考慮すればよいため、膜と感知構造物とを物理的に分離することが可能であり、それにより感知構造の設計が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】接地された高インピーダンスノード電極アレイと単一のバイアス電極とで構成された静電クラッチの構成を示す模式図である。
【
図2】シリコンプロセスで堆積して形成された高インピーダンス電極アレイの構成を示す模式図である。
【
図3】高インピーダンスノード電極アレイの一層の電気的に接続の平面図である。
【
図4】複数のバイアス電極が交番極性を有する場合の静電クラッチの構成を示す模式図である。
【
図5】バイアス電極アレイの端部に接地シールド電極が設けられて剛性を補強する場合の静電クラッチの構成を示す模式図である。
【
図6a】本発明の第1種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォンの構成を示す模式図であり、ここで静電クラッチは、異なる大気圧と音圧の組み合わせを有するヒンジカンチレバー式トランスデューサを有するヒンジカンチレバートランスデューサの一部である。
【
図6b】本発明の第1種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォンの構成を示す模式図であり、ここで静電クラッチは、異なる大気圧と音圧の組み合わせを有するヒンジカンチレバー式トランスデューサを有するヒンジカンチレバートランスデューサの一部である。
【
図6c】本発明の第1種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォンの構成を示す模式図であり、ここで静電クラッチは、異なる大気圧と音圧の組み合わせを有するヒンジカンチレバー式トランスデューサを有するヒンジカンチレバートランスデューサの一部である。
【
図6d】本発明の第1種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォンの構成を示す模式図であり、ここで静電クラッチは、異なる大気圧と音圧の組み合わせを有するヒンジカンチレバー式トランスデューサを有するヒンジカンチレバートランスデューサの一部である。
【
図7】本発明の第1種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォンの平面図である。
【
図8a】本発明の第2種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォンの構成を示す模式図である。
【
図8b】本発明の第2種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォンの構成を示す模式図である。
【
図9】本発明の第2種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォンの平面図である。
【
図10】本発明の第3種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォンの構成を示す模式図である。
【
図11】本発明の第3種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォンの平面図である。
【
図12】本発明の第4種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォンの構成を示す模式図である。
【
図13】本発明の第5種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォンの構成を示す模式図である。
【
図14】本発明の第6種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォンの構成を示す模式図である。
【
図15】本発明の高インピーダンスノード電極アレイの別の構成を示す模式図である。
【
図16】本発明の第7種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォンの構成を示す模式図である。
【
図17】本発明の第7種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォンの平面図である。
【
図18】本発明の第8種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォンの構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に図面を参照して説明した実施例は、例示的なものであり、本発明を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するものと解釈することができない。
【0025】
本実施例をよりよく説明するために、3次元座標系を特に規定し、ここでXY平面は、堆積MEMS層のシリコンチューブ芯の表面に平行であると考えられ、Z軸は、この面に垂直であると考えられる。
【0026】
図1~
図5に示すように、本発明の実施例は、静電クラッチ100を提供し、静電クラッチ100の設計は、回転子と固定子との間の結合力交流音圧信号を実現するが、任意の力が緩やかな「直流」変化の大気圧力を結合しない。これは一般的に変化する中心変形の大気が振動膜203に対してμm範囲内にある。直流電圧の範囲について、回転子と固定子との間の剛性は、ゼロ又は最小であるべきであり、静電クラッチ100は、高インピーダンスノード電極アレイ101とバイアス電極アレイ102とを含む。
【0027】
高インピーダンスノード電極アレイ101は、前記静電クラッチ100の第1部材として、一般的にクラッチ固定子として機能し、2つの前記高インピーダンスノード電極アレイ101の間には、通過通路が形成され、本実施例において、高インピーダンスノード電極アレイ101は、好ましくは、複数の高インピーダンスノード電極1011及び接地部材1012を含み、高インピーダンスノード電極1011が多ければ多いほど、性能が高くなる。しかしながら、z軸回転子の変位を有する実施例について、高インピーダンスノード電極1011の数は、実際にプロセス制約による制限を受ける。隣接する前記高インピーダンスノード電極1011の間には、絶縁酸化ケイ素層1013が設けられ、前記接地部材1012は、複数の前記高インピーダンスノード電極1011に電気的に接続された後で接地を維持する。
【0028】
バイアス電極アレイ102は、前記静電クラッチ100の第2部材として、一般的にクラッチ回転子として機能し、当然のことながら、当業者であれば分かるように、高インピーダンスノード電極アレイ101は、クラッチ回転子として機能してもよく、バイアス電極アレイ102は、クラッチ固定子として機能し、ここで限定しない。バイアス電極アレイ102は、一端が振動膜203に接続され、振動膜203のずれに伴い、他端が前記通過通路内を往復移動可能であるため、前記バイアス電極アレイ102と前記高インピーダンスノード電極アレイ101との間に静電気力が生じる。
【0029】
静電クラッチ100は、オーディオ周波数帯域の周波数で効果的に「オン」にされ、低周波で効果的に「オフ」にされ、該クラッチは、RCハイパスフィルタとして機能し、該RCハイパスフィルタは、オーディオ信号に対応する振動膜203の交流運動を結合するが、大気圧の緩やかな変化による振動膜203の緩やかな動きを濾過し、一般的には0.5~1atmの範囲内にあり、例えば、天気、高さ又は旅客機内の変化に伴ってこのような変化が発生し得る。
【0030】
バイアス電極アレイ102が移動しないか又はカットオフ周波数より低い周波数で運動する時に、電荷は、高インピーダンスノード電極1011の面から自由に流れるか又は高インピーダンスノード電極1011の面に流れる。これは、バイアス電極アレイ102が高インピーダンスノード電極アレイ101に対して徐々に移動する時に、周波数がカットオフ値よりも低く、クラッチ固定子とクラッチ回転子との間に力結合又は相互作用がないことを意味する。このような状況で、クラッチの剛性は、ほぼゼロである。しかしながら、クラッチ回転子がカットオフ周波数よりも高い周波数で運動する時に、バイアス電極1021がヒンジで誘導された電荷がキャプチャされる。一般的に、各高インピーダンスノード電極1011のサイズは、バイアス電極1021よりもはるかに小さく、それによりクラッチ回転子の交流変位に対して顕著な復元力を生成する。これは顕著な結合剛性に対応する。したがって、フィルタは、大気に面する振動膜203と容量感知構造300の回転子部分との間の周波数依存の静電剛性によって実現される。
【0031】
図2及び
図3に示すように、前記高インピーダンスノード電極1011は、第1導電性ポリシリコン層1014、抵抗性ブリッジ層1015及び第2導電性ポリシリコン層1016を含み、前記第1導電性ポリシリコン層1014は、前記抵抗性ブリッジ層1015を介して前記第2導電性ポリシリコン層1016に電気的に接続され、前記接地部材1012は、複数の前記第2導電性ポリシリコン層1016に電気的に接続された後で接地を維持する。各層を地面に接続する抵抗性ブリッジ層1015の材料は、ドープされたポリシリコン、ダイオードを製造するための材料又はショットキー材料であってもよい。このような材料の抵抗率及び抵抗性ブリッジ層1015は、ロールオフ周波数を調整するために用いられ、ロールオフ周波数は、クラッチがセンサのセンシング部分を駆動しない周波数を決定する。ロールオフ周波数は、1/RCに正比例し、ここで、Rは、抵抗性ブリッジ層1015の抵抗であり、Cは、単一の高インピーダンスノード電極1011とそれに対向するバイアス電極1021との間の容量である。
【0032】
図15に示すように、高インピーダンスノード電極アレイ101は、同調抵抗材料1017と多結晶シリコン導電性材料1018とにより複合して構成されてもよい。多結晶シリコン導電性材料1018は、接地され、これは多くのプロセス層を回避する主な利点を有する。高インピーダンスノード電極アレイ101について、このような状況で、同調抵抗材料1017の抵抗率は、バイアス電極アレイ102が移動する時に電荷が局所的にキャプチャーされる周波数を決定するが、単一の抵抗性ブリッジ層の抵抗がロールオフ周波数を決定することではない。該材料の接地は、抵抗率が同調抵抗材料1017の抵抗率よりも小さい多結晶シリコン層又はその他の導電性材料により提供可能である。多結晶シリコン導電性材料1018は、z軸に同調抵抗材料1017との界面を有し、且つバイアス電極に向かわない面に同調抵抗材料1017のz軸の長さに沿ってゼロ電位を実現するという目的を有する。また、クラッチのz軸の剛性を小さくする効果を消去する絶縁層を含んでもよい。
【0033】
図4及び
図5に示すように、前記バイアス電極アレイ102は、複数のバイアス電極1021を含み、複数のバイアス電極1021は、極性が交互に配列され、隣接する前記バイアス電極1021の極性は、逆であり且つそれらの間が絶縁機械ブラケット1022を介して接続される。前記バイアス電極アレイ102は、接地シールド電極1023を更に含み、前記接地シールド電極1023は、前記バイアス電極アレイ102の首尾両端に設けられている。これにより、2つの前記高インピーダンスノード電極アレイ101の間の通過通路のバイアス電極1021から離れた電界を最小化する。漂遊電界は、クラッチ回転子と固定子とがその直流変位の範囲内で非ゼロ直流力を発生させる起因である。オーディオ信号がない場合に、非ゼロ直流力がセンサのセンサ部分を駆動することは、不要である。接地シールド電極1023は、大気圧力の変化に必要なミクロンの広い距離の範囲内で、非常に効果的に直流力をほぼゼロにする。
【0034】
上記した静電クラッチ100に基づいて、本実施例は、MEMSコンデンサ型マイクロフォン200を更に提供し、MEMSコンデンサ型マイクロフォン200は、ベース201、支持部202及び振動膜203を含み、ここで、前記振動膜203は、前記支持部202によって前記ベース201の上方に支持され、前記ベース201、前記支持部202、前記振動膜203は、真空チャンバ204を囲み、前記振動膜203の前記真空チャンバ204に近接する側は、接続ロッド205によって静電クラッチ100に接続され、前記静電クラッチ100には、容量感知構造300が接続されている。
【0035】
ベース201は、単結晶シリコン又は当業者に周知された他の材質を採用することができ、且つ層ごとに堆積し、パターン化、犠牲のプロセスによって支持部202及び支持部202を介してベース201に支持された振動膜203を形成可能である。必要に応じて、支持部202とベース201との間には、絶縁層が更に設けられ、ここで具体的に説明しない。
【0036】
真空チャンバ204は、例えば低圧プラズマ励起化学気相堆積(PECVD)により200~350℃で密封可能である。このようなMEMSプロセスは、当業者の技術常識に属し、ここで具体的に説明しない。ここで、真空チャンバ204は、好ましくは、1kPaよりも小さく、それにより、真空チャンバ204内の残留ガスの粘度は、標準圧力での空気粘度よりも大幅に低い。
【0037】
振動膜203とベース201との間には、大気圧力よりも低い真空チャンバ204が形成されるため、振動膜203は、大気圧力で且つ音圧が無い時に静的偏向が発生し、すなわち振動膜203は、ベース201の方向に向かって静的偏向が発生し、電荷は、高インピーダンスノード電極1011の面から自由に流れるか又は高インピーダンスノード電極1011の面に流れる。これは、バイアス電極アレイ102が高インピーダンスノード電極アレイ101に対して徐々に移動する時に、周波数がカットオフ値よりも低く、クラッチ固定子とクラッチ回転子との間に力結合又は相互作用がなく、容量感知構造300内の容量構造から出力された電気信号が変化しないことを意味する。振動膜203がカットオフ周波数よりも高い周波数で運動する時に、静電クラッチ100は、静電気力を生成し、容量構造が変化した電気信号を出力するように駆動する。
【0038】
本発明は、様々な構造形式のMEMSコンデンサ型マイクロフォン200を提供し、当業者であれば、提供されたマイクロフォン構造に基づいて、より多くの変形実施例を推定可能であることが分かり、ここで限定しない。
【0039】
図6a、6b、6c、6d及び
図7に示すように、示されたものは、本発明の第1種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォン200であり、静電クラッチ100及び容量感知構造300は、いずれも真空チャンバ204内に設けられ、前記静電クラッチ100は、第1接続部103及び第2接続部104を更に含み、前記第1接続部103は、一端が前記接続ロッド205に接続され、他端には、複数の前記バイアス電極アレイ102が接続され、複数のバイアス電極アレイ102は、静電クラッチ100の回転子を構成し、振動膜203のずれは、バイアス電極アレイ102の同期変位を引き起こす。
【0040】
前記第2接続部104は、2つ設けられ、2つの前記第2接続部104は、前記第1接続部103の対向する両側に対称的に設けられ、各前記第2接続部104は、一端には、いずれも複数の前記高インピーダンスノード電極アレイ101が設けられ、他端がいずれも前記容量感知構造300に接続され、複数の高インピーダンスノード電極アレイ101は、静電クラッチ100の固定子を構成する。
【0041】
複数の前記高インピーダンスノード電極アレイ101と複数の前記バイアス電極アレイ102は、いずれも櫛歯状に配列され、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイ101と複数の前記バイアス電極アレイ102とは、空間的に分離され、且つ前記高インピーダンスノード電極アレイ101と前記バイアス電極アレイ102とは、互いに交差する。この構造は、、相対的に大きな変位を与え、音響ノイズを低減して高感度を提供する。
【0042】
前記容量感知構造300は、第1レバー301、第1支持部302、第1検知可動電極303及び第1検知静止電極304を含み、前記第1レバー301のレバー本体は、前記第1支持部302に枢着され、前記第1レバー301は、一端が前記第2接続部104に接続され、他端が前記第1検知可動電極303に接続され、前記第1検知静止電極304は、前記第1検知可動電極303に対向し、第1検知静止電極304と第1検知可動電極303は、変化する電気信号を出力可能なコンデンサ構造を構成する。
【0043】
振動膜203が振動することにより、静電クラッチ100が活性化され、静電気力を生成し、クラッチ固定子がクラッチ回転子の交流変位でずれが発生し、それにより第1レバー301の一端を活性化し、第1レバー301が静電クラッチ100の変位を増幅することにより機械の感度を増加させる。第1レバー301上の第1検知可動電極303は、同期して移動し、第1検知静止電極304と第1検知可動電極303との間の正対面積が変化するため、コンデンサ構造は、変化する電気信号を出力可能である。コンデンサ構造の動作原理は、当業者の技術常識に属する。
【0044】
図8a、8b及び
図9を参照すると、第2種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォン200を示し、ここで、前記静電クラッチ100は、第3接続部105及び第4接続部106を更に含み、前記第3接続部105の一端は、前記接続ロッド205に接続され、前記第4接続部106の他端には、複数の前記バイアス電極アレイ102が接続され、複数のバイアス電極アレイ102は、静電クラッチ100の回転子を構成し、振動膜203のずれがバイアス電極アレイ102の同期変位を引き起こす。
【0045】
前記第4接続部106は、2つ設けられ、2つの前記第4接続部106は、前記第3接続部105の対向する両側に対称的に設けられ、2つの前記第4接続部106の間に複数の前記高インピーダンスノード電極アレイ101が接続され、各前記第4接続部106の他端がいずれも前記容量感知構造300に接続され、複数の高インピーダンスノード電極アレイ101は、静電クラッチ100の固定子を構成し、それが第1種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロホン200との相違点は、第1種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロホン200上の2つの第2接続部104には、いずれも高インピーダンスノード電極アレイ101が独立して設けられ、第2種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロホン200上の2つの第4接続部106に高インピーダンスノード電極アレイ101が共用される。
【0046】
複数の前記高インピーダンスノード電極アレイ101と複数の前記バイアス電極アレイ102は、いずれも櫛歯状に配列され、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイ101と複数の前記バイアス電極アレイ102とは、空間的に分離され、且つ前記高インピーダンスノード電極アレイ101と前記バイアス電極アレイ102とは、互いに交差し、この構造は、相対的に大きな変位を提供し、音響ノイズを低減して且つ高感度を提供する。
【0047】
前記容量感知構造300は、第2レバー305、第2支持部306、折り曲げスリット307、第2検知可動電極308及び第2検知静止電極309を含み、前記第2レバー305のレバー本体は、前記第2支持部306に枢着され、前記第2レバー305は、一端が前記第4接続部106に接続され、他端が前記第2検知可動電極308に接続され、前記第2検知静止電極309は、前記第2検知可動電極308に対向し、第2検知静止電極309と第2検知可動電極308は、変化する電気信号を出力可能なコンデンサ構造を構成し、前記折り曲げスリット307は、前記第2レバー305の前記第4接続部106に近接する一端に設けられている。この場合、クラッチ固定子は、Z軸にのみ移動し、回転せず、且つ折り曲げスリット307によりレバーを活性化する。第2レバー305上の第2検知可動電極308は、同期して移動し、第2検知静止電極309と第2検知可動電極308との間の正対面積が変化するため、コンデンサ構造は、変化する電気信号を出力可能である。コンデンサ構造の動作原理は、当業者の技術常識に属する。
【0048】
図10及び
図11に示すように、第3種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォン200を示し、前記静電クラッチ100は、第5接続部107、第1サスペンションビーム108及び第1サスペンションプレート109を含む。
【0049】
前記第5接続部107は、一端が前記接続ロッド205に接続され、他端いは、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイ101が接続され、複数の高インピーダンスノード電極アレイ101は、静電クラッチ100の回転子を構成し、振動膜203のずれが高インピーダンスノード電極アレイ101の同期変位を引き起こす。
【0050】
前記第1サスペンションプレート109の両側は、前記第1サスペンションビーム108によって前記真空チャンバ204内に吊り下げ支持され、複数の前記バイアス電極アレイ102は、前記第1サスペンションプレート109に間隔を隔てて設けられ、前記バイアス電極アレイ102の対向する両側は、前記第1サスペンションプレート109に第1隙間と第2隙間がそれぞれ形成され、複数のバイアス電極1021は、同時に静電クラッチ100の固定子及び容量感知構造300の検知可動電極を構成する。
【0051】
複数の前記高インピーダンスノード電極アレイ101は、複数の前記第1隙間と一対一に対応し、前記第1隙間内にそれぞれ延在する。
【0052】
前記容量感知構造300は、第3検知静止電極310を含み、複数の前記第3検知静止電極310は、前記ベース201に間隔を隔てて設けられ、複数の前記第3検知静止電極310は、複数の前記第2隙間と一対一に対応し、前記第2隙間内にそれぞれ延在する。
【0053】
振動膜203が振動することによって、静電クラッチ100が活性化され、静電気力を生成し、クラッチ固定子がクラッチ回転子の交流変位でずれが発生し、第3検知静止電極310とバイアス電極1021との間の正対面積が変化するため、コンデンサ構造は、変化する電気信号を出力可能である。コンデンサ構造の動作原理は、当業者の技術常識に属する。
【0054】
図12に示すように、本発明の第4種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォン200の構成を示す模式図を示し、それが第3種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォン200の構造との相違点は、前記第3検知静止電極310が、第1部分3101及び第2部分3102を含み、前記第1部分3101が、前記第2隙間内に延在し、前記第2部分3102が、前記第2隙間から突出して且つ第1サスペンションプレート109の長さ方向に沿って延在することである。第2部分3102は、平行板体構造であり、これは容量の検出を最大化するか又はより高い感度を可能にするという目的を有する。
【0055】
図13に示すように、本発明の第5種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォン200の構成を示す模式図を示し、前記静電クラッチ100は、第6接続部110、第2サスペンションビーム111及び第2サスペンションプレート112を含む。
【0056】
前記第6接続部110は、一端が前記接続ロッド205に接続され、他端には複数の前記バイアス電極アレイ102あ接続され、複数のバイアス電極アレイ102は、静電クラッチ100の回転子を構成し、振動膜203のずれがバイアス電極アレイ102の同期変位を引き起こす。
【0057】
前記第2サスペンションプレート112の両側は、前記第2サスペンションビーム111によって前記真空チャンバ204内に吊り下げ支持され、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイ101は、前記第2サスペンションプレート112に間隔を隔てて設けられ、隣接する前記高インピーダンスノード電極アレイ101の間には、第3隙間が形成され、複数の高インピーダンスノード電極アレイ101は、静電クラッチ100の固定子を構成する。
【0058】
複数の前記バイアス電極アレイ102は、複数の前記第3隙間と一対一に対応し、前記第3隙間内にそれぞれ延在する。
【0059】
前記容量検知構造300は、第4検知可動電極311及び第4検知静止電極312を含み、前記第4検知可動電極311は、前記サスペンションプレートの底部に固定され、前記第4検知静止電極312は、前記ベース201に間隔を隔てて設けられ、前記第4検知静止電極312は、前記第4検知可動電極311と対向し、コンデンサ構造を構成し、第4検知静止電極312と前記第4検知可動電極311との間の間隔を調整して容量値を変更する。
【0060】
振動膜203が振動することにより、静電クラッチ100が活性化され、静電気力を生成し、クラッチ固定子は、クラッチ回転子の交流変位でずれが発生し、第4検知可動電極311と第4検知静止電極312との間の間隔が変化するため、コンデンサ構造は、変化する電気信号を出力可能である。コンデンサ構造の動作原理は、当業者の技術常識に属する。
【0061】
図14に示すように、本発明の第6種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォン200を示し、前記静電クラッチ100は、第7接続部113、第3サスペンションビーム114及び第3サスペンションプレート115を含む。
【0062】
前記第7接続部113は、一端が前記接続ロッド205に接続され、他端には、複数の前記バイアス電極アレイ102が接続され、複数のバイアス電極アレイ102は、静電クラッチ100の回転子を構成し、振動膜203のずれがバイアス電極アレイ102の同期変位を引き起こす。
【0063】
前記第3サスペンションプレート115の両側は、前記第3サスペンションビーム114によって前記真空チャンバ204内に吊り下げ支持され、前記第3サスペンションプレート115には、収容キャビティ116及び複数の前記高インピーダンスノード電極アレイ101が設けられ、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイ101は、前記収容キャビティ116の対向する両側に間隔を隔てて設けられ、隣接する前記高インピーダンスノード電極アレイ101の間には、第4隙間が形成され、複数の高インピーダンスノード電極アレイ101は、静電クラッチ100の固定子を構成する。
【0064】
複数の前記バイアス電極アレイ102は、複数の前記第4隙間と一対一に対応し、前記第4隙間内にそれぞれ延在する。
【0065】
前記容量検知構造300は、前記収容キャビティ116内に収容された第5検知可動電極313及び第5検知静止電極314を含み、複数の前記第5検知可動電極313の両端は、前記収容キャビティ116の壁面に固定され、前記第5検知静止電極314は、ブラケットを介して前記ベース201に支持され、前記第5検知静止電極314と前記第5検知可動電極313とは、空間的に分離され、且つ前記第5検知静止電極314と前記第5検知可動電極313とは、互いに交差し、コンデンサ構造を構成し、第5検知静止電極314と前記第5検知可動電極313との間の間隔を調整して容量値を変更する。
【0066】
振動膜203が振動することにより、静電クラッチ100が活性化され、静電気力を生成し、クラッチ固定子は、クラッチ回転子の交流変位でずれが発生し、第5検知可動電極313と第5検知静止電極314の間の間隔が変化するため、コンデンサ構造は、変化する電気信号を出力可能である。コンデンサ構造の動作原理は、当業者の技術常識に属する。
【0067】
従来の実施例は、いずれも静電クラッチ100の櫛型設計を考慮し、ここで、バイアス電極アレイ102と高インピーダンスノード電極アレイ101は、z軸で互いにスライドしつつ、一定の隙間を保持し、下記の実施例において、バイアス電極アレイ102は、高インピーダンスノード電極アレイ101に対して一定のz軸の隙間を有するx―y平面内に移動し、
図16及び
図17に示すように、前記バイアス電極アレイ102は、前記振動膜203に接続され、前記振動膜203は、前記通過通路に位置し、且つ前記通過通路内に前記バイアス電極1021の配列方向に沿って往復移動可能であり、本実施例において、バイアス電極アレイ102内の複数のバイアス電極1021は、x軸方向に配列され、振動膜203もX軸方向に往復移動し、該実施例は、振動膜203のz軸の変形をxy平面内に変換することに適用され、バイアス電極アレイ102及び高インピーダンスノード電極アレイ101のx方向での長さは、プロセススタックの高さに制限されず、大きなバイアス電極アレイ102を許容する。
【0068】
図18に示すように、第8種の構造のMEMSコンデンサ型マイクロフォン200を示し、前記静電クラッチ100は、第8接続部117、第4サスペンションビーム118及び第4サスペンションプレート119を含む。
【0069】
前記第8接続部117は、一端が前記接続ロッド205に接続され、他端には、複数の前記高インピーダンスノード電極アレイ101が接続され、複数の高インピーダンスノード電極アレイ101は、静電クラッチ100の回転子を構成し、振動膜203のずれが高インピーダンスノード電極アレイ101の同期変位を引き起こす。
【0070】
前記第4サスペンションプレート118の両側は、前記第4サスペンションビーム119によって前記真空チャンバ204内に吊り下げ支持され、複数の前記バイアス電極アレイ102は、前記第4サスペンションプレート118に間隔を隔てて設けられ、前記バイアス電極アレイ102の対向する両側は、前記第4サスペンションプレート118に第5間隙及び第6間隙がそれぞれ形成され、複数のバイアス電極1021は、静電クラッチ100の固定子を構成する。
【0071】
複数の前記高インピーダンスノード電極アレイ101は、複数の前記第5隙間と一対一に対応し、前記第5隙間内にそれぞれ延在する。
【0072】
複数の前記第5隙間は、いずれも前記第6隙間の対向する両側に分布し、前記第6隙間内には、光反射器315が設けられ、前記ベース201には、光発射器316及び光検出器317が設けられ、光発射器316は、フォトダイオードを採用することができる。
【0073】
光発射器316を使用して光を発射し、該光は、静電クラッチ100の固定子部分に集積された光は、光反射器316により光検出器317内に反射され、振動膜203が振動することによって、静電クラッチ100が活性化され、静電気力を生成し、光反射器316がずれ、光検出器317が出力した計算結果もそれに伴って変化し、光検出器317は、一般的に振動膜の変位関数として電圧を出力する。ここで該関数は、一般的には特定の変位周期を有するゼロと最大電圧との間に発振する電圧である。この繰り返し波の勾配は、変位の関数として、感度に等しく、1メートル当たりのボルトを単位とする。大きな直流変位について、振動膜203は、ゼロ感度及び最大感度の位置を経験する。静電クラッチ100の使用により、感知された変位は、光学システムの最大感度領域に位置し、直流圧力と無関係である。
【0074】
光反射器315、光発射器316及び光検出器317で構成された光感知システムは、容量センサより高い感度を有することができ、これは静電クラッチ100及び振動膜203に対する要求を低減させ、それによりより硬い振動膜203及び/又はZ軸上の寸法がより小さい静電クラッチ100を使用することができるため、シリコンプロセスの製造をより容易にする。
【0075】
以上は、本発明の構造、特徴及び作用効果を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明したが、上記したのは、本発明の好ましい実施例だけであり、本発明は、図面に示される実施範囲を限定せず、本発明の思想に加えられた変更、又は同等の変化である同等の実施例への修正は、依然として明細書及び図面に含まれる精神を超えない場合、いずれも本発明の保護範囲内にあるべきである。
【符号の説明】
【0076】
100 静電クラッチ
101 高インピーダンスノード電極アレイ
1011 高インピーダンスノード電極
1012 接地部材
1013 絶縁酸化ケイ素層
1014 第1導電性多結晶シリコン層
1015 抵抗性ブリッジ層
1016 第2導電性多結晶シリコン層
1017 同調抵抗材料
1018 多結晶シリコン導電性材料
102 バイアス電極アレイ
1021 バイアス電極
1022 絶縁機械ブラケット
1023 接地シールド電極
103 第1接続部
104 第2接続部
105 第3接続部
106 第4接続部
107 第5接続部
108 第1サスペンションビーム
109 第1サスペンションプレート
110 第6接続部
111 第2サスペンションビーム
112 第2サスペンションプレート
113 第7接続部
114 第3サスペンションビーム
115 第3サスペンションプレート
116 収容キャビティ
117 第8接続部
118 第4サスペンションビーム
119 第4サスペンションプレート
200 MEMSコンデンサ型マイクロフォン
201 ベース
202 支持部
203 振動膜
204 真空チャンバ
205 接続ロッド
300 容量検知構造
301 第1レバー
302 第1支持部
303 第1検知可動電極
304 第1検知静止電極
305 第2レバー
306 第2支持部
307 折り曲げスリット
308 第2検知可動電極
309 第2検知静止電極
310 第3検知静止電極
3101 第1部分
3102 第2部分
311 第4検知可動電極
312 第4検知静止電極
313 第5検知可動電極
314 第5検知静止電極
315 光反射器
316 光発射器
317 光検出器