(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044424
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】運動案内装置
(51)【国際特許分類】
F16C 29/06 20060101AFI20240326BHJP
【FI】
F16C29/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022149930
(22)【出願日】2022-09-21
(71)【出願人】
【識別番号】390029805
【氏名又は名称】THK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112140
【弁理士】
【氏名又は名称】塩島 利之
(74)【代理人】
【識別番号】100119297
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 正男
(72)【発明者】
【氏名】林 勇樹
【テーマコード(参考)】
3J104
【Fターム(参考)】
3J104AA03
3J104AA23
3J104AA34
3J104AA65
3J104AA69
3J104AA74
3J104AA76
3J104BA06
3J104BA22
3J104DA06
3J104DA12
3J104DA20
(57)【要約】
【課題】転動体の動きを良好にし、ブロックの循環溝の耐久性を向上させることができる運動案内装置を提供する。
【解決手段】運動案内装置1は、転動溝7を有する軌道部材2と、軌道部材2の転動溝7に対向する転動溝8、戻し溝9、ターン溝10を含む循環溝5を有するブロック4と、循環溝5に配置される複数の転動体3と、を備える。ブロック4のターン溝10と軌道部材2の転動溝7とで転動体3を挟み込みながら転動体3を掬う。ブロック4には、ターン溝10の一部と戻し溝9を塞ぐ蓋部材11が取り付けられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
転動溝を有する軌道部材と、
前記軌道部材の転動溝に対向する転動溝、戻し溝、ターン溝を含む循環溝を有するブロックと、
前記循環溝に配置される複数の転動体と、を備え、
前記ブロックの前記ターン溝と前記軌道部材の転動溝とで前記転動体を挟み込みながら前記転動体を掬い、
前記ブロックには、前記ターン溝の一部と前記戻し溝を塞ぐ蓋部材が取り付けられる運動案内装置。
【請求項2】
前記蓋部材が、少なくとも前記ターン溝の前記戻し溝側の端部からターン頂点までの範囲を塞ぐことを特徴とする請求項1に記載の運動案内装置。
【請求項3】
前記蓋部材には、前記軌道部材の長手方向視において湾曲し、前記ターン溝の一部を塞ぐ湾曲面が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の運動案内装置。
【請求項4】
前記ターン溝には、前記ターン溝の開口に向かって溝幅を狭くするアンダーカット部が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の運動案内装置。
【請求項5】
前記ブロックは、前記軌道部材の上面に対向し、前記戻し溝が形成されるウェブ部と、前記軌道部材の側面に対向し、前記転動溝が形成される袖部と、を有し、
前記ウェブ部の下面に前記蓋部材が取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の運動案内装置。
【請求項6】
前記蓋部材は、板状であることを特徴とする請求項5に記載の運動案内装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軌道部材とブロックを備える運動案内装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から軌道部材とブロックを備えるリニアガイドと呼ばれる運動案内装置が知られている。出願人は、運動案内装置の一種として、ブロックに転動溝、戻し溝、ターン溝を含む循環溝を形成した運動案内装置を提案している(特許文献1参照)。この運動案内装置によれば、ブロックに循環溝を形成することにより、転動体を循環させることができるので、ブロックの製造が容易になるという効果を奏する。
【0003】
特許文献1に記載の運動案内装置において、軌道部材には、転動溝が形成される。ブロックには、転動溝、戻し溝、ターン溝を含む循環溝が形成される。循環溝には、複数の転動体が配置される。軌道部材に対してブロックを相対移動させると、転動体が軌道部材の転動溝とブロックの転動溝との間を転がる。軌道部材の転動溝とブロックの転動溝との間を転がった転動体は、ブロックのターン溝に入り、ターン溝を移動した後、ブロックの戻し溝に入る。その後、転動体はブロックの戻し溝を転動溝とは反対方向に移動し、もう一つのターン溝に入り、もう一つのターン溝を移動した後、再び軌道部材の転動溝とブロックの転動溝との間に入る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開WO2008/038674号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の運動案装置においては、ブロックに循環溝が形成されており、循環溝全域で転動体が軌道部材と接触する構造になっている。上述のように、戻し溝での転動体の進行方向は、転動溝での転動体の進行方向と反転する。戻し溝では、転動体は軌道部材と逆走する。このため、動きの悪化や循環溝の早期劣化の要因となるおそれがある。
【0006】
以下に転動体の逆走を説明する。ブロックを固定し、軌道部材が動くと仮定すると、ブロックの転動溝では、転動体は回転しながら軌道部材と同じ方向に動く。一方、ブロックの戻し溝では、転動体は後続の転動体に押されながら軌道部材の進行方向と逆方向に移動する。このため、戻し溝では、転動体が軌道部材と逆走する。なお、実際には、軌道部材を固定し、ブロックが動く場合が多い。この場合でも、軌道部材に対するブロックの移動が相対的なものであると考えると、同様に考えることができる。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、転動体の動きを良好にし、ブロックの循環溝の耐久性を向上させることができる運動案内装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、転動溝を有する軌道部材と、前記軌道部材の転動溝に対向する転動溝、戻し溝、ターン溝を含む循環溝を有するブロックと、前記循環溝に配置される複数の転動体と、を備え、前記ブロックの前記ターン溝と前記軌道部材の転動溝とで前記転動体を挟み込みながら前記転動体を掬い、前記ブロックには、前記ターン溝の一部と前記戻し溝を塞ぐ蓋部材が取り付けられる運動案内装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、転動体の掬始め部などの循環に必要な部分は残しつつ、転動体が逆走していた範囲を蓋部材によって塞ぐので、転動体の動きを良好にし、ブロックの循環溝の耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態の運動案内装置の斜視図である。
【
図3】
図3(a)は本実施形態の運動案内装置の平面図であり、
図3(b)は側面図である。
【
図6】本実施形態のブロックのターン溝の断面形状の変化を示す図である。
【
図7】本実施形態のブロックの循環溝の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態の運動案内装置を詳細に説明する。ただし、本発明の運動案内装置は種々の形態で具体化することができ、明細書に記載される実施形態に限定されるものではない。本実施形態は、明細書の開示を十分にすることによって、当業者が発明を十分に理解できるようにする意図をもって提供されるものである。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態の運動案内装置1の斜視図を示す。
図2は、本実施形態の運動案内装置1の正面図を示す。
【0013】
図1に示すように、本実施形態の運動案内装置1は、軌道部材2と、ブロック4と、を備えるリニアガイドである。軌道部材2は、レールである。ブロック4は、軌道部材2に長手方向に相対移動可能に組み付けられる。ブロック4には、循環溝5が形成される。循環溝5には、ボール、ローラ等の複数の転動体3が配置される。
【0014】
なお、以下では説明の便宜上、水平面に取り付けた軌道部材2を長手方向から見たときの方向、すなわち
図1の上下、左右、前後の方向を用いて、運動案内装置1の構成を説明する。もちろん、運動案内装置1の配置はこれに限られるものではなく、軌道部材2を垂直面に取り付けてもよいし、運動案内装置1を上下反転させてもよい。
【0015】
軌道部材2は、上面2a、左右一対の側面2b、底面2cを有する。軌道部材2の側面2bには、長手方向に沿って転動溝7が形成される。転動溝7は、直線状に延びる。転動溝7の条数は、2条、4条等である。軌道部材2の上面2aには、軌道部材2をベースに取り付けるための複数の取付け穴6が形成される。
【0016】
図2に示すように、転動溝7は、ブロック4に向かって開口する溝であり、その深さは転動体3の半径よりも浅い。転動溝7の断面形状は、ゴシックアーチ形状である。転動溝7の断面形状は、サーキュラーアーク形状でもよい。軌道部材2の転動溝7よりも上側の側面には、下側の側面12よりも側方に突出する凸部13が形成される。凸部13は、転動溝7に連続し、側方に向かって凸の円弧状である。
【0017】
ブロック4は、断面略U字状であり、軌道部材2を跨るように配置される。ブロック4は、軌道部材2の上面2aに対向するウェブ部4aと、軌道部材2の側面2bに対向する左右一対の袖部4bと、を有する。
【0018】
図1に示すように、ブロック4には、転動溝8、戻し溝9、ターン溝10を含む循環溝5が形成される。ブロック4は、単一構造体である。ブロック4は、転動溝8と戻し溝9とが形成される中央部とターン溝10が形成される端部に分割されてもよい。
【0019】
図3(a)は、本実施形態の運動案内装置1の平面図を示し、
図3(b)は、側面図を示す。ブロック4の袖部4bには、軌道部材2の転動溝7に対向する転動溝8が形成される。転動溝8は、直線状に延びる。ブロック4のウェブ部4aには、戻し溝9が形成される。戻し溝9は、転動溝8と平行であり、直線状に延びる。転動溝8と戻し溝9には、ターン溝10が接続される。ターン溝10は、転動体3の進行方向を反転させる役割を持つ。
図3(a)に示す平面視においても
図3(b)に示す側面視においても、ターン溝10は屈曲しており、ターン溝10は3次元的に屈曲する。
図3(a)(b)の一点鎖線は、転動体3の軌道を示す。転動体3を前後方向の最も端部に位置させるのが、ターン溝10のターン頂点Pである。転動体3はターン頂点Pを境に前後方向の進行方向を反転する。
【0020】
図2に示すように、軌道部材2の長手方向視において、ターン溝10は、例えば円弧と直線を組み合わせたJ字状である。ターン溝10は、単一の円弧状でもよい。
【0021】
図4は、ブロック4の分解斜視図を示す。上述のように、ブロック4の袖部4bには、転動溝8が形成される。転動溝8は、軌道部材2に向かって開口する溝であり、その深さは転動体3の半径よりも浅い。転動溝8の断面形状は、ゴシックアーチ形状である。転動溝8の断面形状は、サーキュラーアーク形状でもよい。
【0022】
上述のように、ブロック4のウェブ部4aには、戻し溝9が形成される。戻し溝9は、軌道部材2に向かって開口する溝であり、その深さは転動溝8の直径よりも深い。ブロック4の袖部4bとウェブ部4aの角部には、ターン溝10が形成される。ターン溝10は、軌道部材2に向かって開口する溝であり、その深さは転動溝8側から戻し溝9側に向かって徐々に深くなる。
【0023】
ブロック4のウェブ部4aの下面には、蓋部材11が取り付けられる。蓋部材11は、戻し溝9を塞ぐと共に、ターン溝10の一部を塞ぐ。
図2に示すように、蓋部材11は、ブロック4のウェブ部4aの下面と軌道部材2の上面2aとの間に配置される。蓋部材11と軌道部材2との間には、軌道部材2に対する蓋部材11の移動を許容する隙間gが空く。
【0024】
図5に示すように、蓋部材11は、板状である。蓋部材11の上面の中央部には、平坦面11aが形成される。蓋部材11の幅方向の両端の角部には、湾曲面11bが形成される。
図2に示すように、蓋部材11は、少なくともターン溝10の戻し溝9側の端部Qからターン頂点P(
図3(a)も参照)までの範囲を塞ぐ。蓋部材11の平坦面11aが、戻し溝9を塞ぐと共に、ターン溝10の直線部を塞ぐ。蓋部材11の湾曲面11bが、ターン溝10の円弧部を塞ぐ。
【0025】
図2に示すように、軌道部材2の長手方向視において、蓋部材11の湾曲面11bは円弧状である。蓋部材11の湾曲面11bの円弧の半径R2と軌道部材2の凸部13の円弧の半径R1は等しい。R1とR2は異なってもよい。
【0026】
図5に示すように、蓋部材11は、長手方向において断面形状が一定であり、単一構造体である。蓋部材11には、ブロック4に取り付けるための取付け穴11cが形成される。なお、蓋部材11にブロック4に位置決めするための位置決めピン、ボス、位置決め穴等を設けてもよい。また、蓋部材11は、2以上に分割されてもよい。蓋部材11の断面形状を例えば四角形にし、ターン溝10に対向する部分に湾曲面を有する溝を形成してもよい。
【0027】
図6は、ブロック4のターン溝10の断面形状の変化を示す。
図6(a)は
図3(b)のa-a線断面図を示し、ターン溝10のターン開始点を示す。
図6(b)は
図3(b)のb-b線断面図を示し、
図6(c)は
図3(b)のc-c線断面図を示し、
図6(d)は
図3(b)のd-d線断面図を示す。
【0028】
図6(a)~(d)に示すように、ターン溝10と軌道部材2の転動溝7とで転動体3を挟み込みながら転動体3を掬う。すなわち、ブロック4の転動溝8を移動した転動体3は、
図6(a)に示すターン開始点に到る。ターン開始点に到った転動体3は、
図6(a)及び
図6(b)に示すように、軌道部材2の転動溝7とブロック4のターン溝10との間に挟み込まれながら掬われる。この実施形態では、転動体3の軌道を右上方に変化させる。
【0029】
図6(b)及び
図6(c)に示すように、転動体3は、軌道部材2の転動溝7とブロック4のターン溝10との間に挟み込まれながら軌道部材2の転動溝7を乗り越える。
図6(d)に示すように、軌道部材2の転動溝7を乗り越えた転動体3は、軌道部材2の凸部13とブロック4のターン溝10に挟み込まれながら
図6(d)の上方に移動する。
【0030】
軌道部材2よりも上方に移動した転動体3は、軌道部材2とブロック4による挟み込みが解除される。転動体3は後続の転動体3に押されながら蓋部材11で塞がれたターン溝10に入る。
【0031】
図6(a)~(d)に示すように、ターン溝10の深さは、転動溝8側から戻し溝9側に向かって徐々に深くなる。ターン溝10の深さは、ターン頂点Pにおいて、転動体3の直径以上になる。
【0032】
図6(a)~(d)に示すように、ターン溝10には、ターン溝10の開口に向かって溝幅を狭くするアンダーカット部Uが形成される。アンダーカット部Uは、ターン溝10の壁面に形成された凸部である。
【0033】
図7は、ブロック4の循環溝5の模式図を示す。8は転動溝、9は戻し溝、10はターン溝である。転動溝8では、転動体3は軌道部材2の転動溝7とブロック4の転動溝8との間で挟まれて圧縮される。このため、軌道部材2に対してブロック4を相対移動させると、転動体3が軌道部材2の転動溝7とブロック4の転動溝8との間を転がる。ブロック4の転動溝8の一端まで移動した転動体3は、ブロック4のターン溝10に入る。
【0034】
ターン溝10では、上述のように、転動体3は、軌道部材2の転動溝7とブロック4の転動溝8に挟み込まれながら掬われ、軌道部材2の転動溝7を乗り越え、蓋部材11で塞がれたターン溝10に入る。ターン溝10を移動した転動体3は、後続の転動体3に押されながら、ブロック4の戻し溝9に入る。
【0035】
戻し溝9では、転動体3は、後続の転動体3に押されながら転動溝8における進行方向と反対方向に移動する。戻し溝9を移動した転動体3は、もう一つのターン溝10に入り、もう一つのターン溝10を移動した後、再び軌道部材2の転動溝7とブロック4の転動溝8との間に入る。
【0036】
図7の斜線部分は、蓋部材11が循環溝5を塞ぐ範囲を示す。蓋部材11は、戻し溝9と少なくともターン溝10の戻し溝9側の端部Qからターン頂点Pまでの範囲を塞ぐ。この範囲は、転動体3が逆走する範囲である。転動体3が逆走する範囲を蓋部材11によって塞ぐことで、転動体3の動きを良好にし、ブロック4の循環溝5の耐久性を向上させることができる。
【0037】
一方、蓋部材11は、転動体3の掬始め部(ターン溝10の転動溝8側の端部Rの近傍)は塞がない。転動体3の掬始め部では、転動体3の進行方向と軌道部材2の相対移動方向が一致していて、転動体3の循環が軌道部材2によってアシストされるからである。
【0038】
以上に本実施形態の運動案内装置1の構成と効果を説明した。本実施形態の運動案内装置1によればさらに以下の効果を奏する。
【0039】
蓋部材11にターン溝10の一部を塞ぐ湾曲面11bを形成するので、3次元的に屈曲するターン溝10を蓋部材11によって塞ぐことができる。
【0040】
ターン溝10にターン溝10の開口に向かって溝幅を狭くするアンダーカット部Uを形成するので、転動体3のターン溝10の内周側への遊びが小さくなり、転動体3がターン溝10を円滑に移動する。これを詳述するに、
図2に示すように、ターン溝10の内周側には、蓋部材11と軌道部材2との間に隙間gが存在する。ターン溝10にアンダーカット部Uを形成することで、転動体3のターン溝10の内周側への遊び量が小さくなるし、転動体3は遠心力によってターン溝10の外周側に押し付けられる。このため、転動体3がターン溝10の内周側の隙間gに沿って移動するのを抑制できる。
【0041】
ブロック4のウェブ部4aの下面に蓋部材11を取り付けるので、転動体3が逆走する範囲を効果的に塞ぐことができる。
【0042】
蓋部材11が板状であるので、蓋部材11の製造が容易である。
【0043】
なお、本発明は上記実施形態に具現化されるのに限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で他の実施形態に具現化できる。
【0044】
上記実施形態では、総転動体の例を説明したが、転動体間にスペーサを介在させてもよい。
【0045】
上記実施形態では、軌道部材に断面略U字状のブロックが跨るアウターブロック式のリニアガイドの例を説明したが、断面略U字状のアウターレール内にインナーブロックが配置されるインナーブロック式のリニアガイドでもよい。
【0046】
上記実施形態では、運動案内装置がリニアガイドの例を説明したが、運動案内装置はボールスプラインでもよい。
【符号の説明】
【0047】
1…運動案内装置、2…軌道部材、3…転動体、4…ブロック、4a…ウェブ部、4b…袖部、5…循環溝、7…軌道部材の転動溝、8…ブロックの転動溝、9…戻し溝、10…ターン溝、11…蓋部材、11b…蓋部材の湾曲面、P…ターン頂点、Q…ターン溝の戻し溝側の端部、R…ターン溝の転動溝側の端部、U…アンダーカット部