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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044449
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】精算装置、システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20240326BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20240326BHJP
G06Q 30/0217 20230101ALI20240326BHJP
【ＦＩ】
G07G1/12 321N
G07G1/01 301D
G07G1/12 321K
G06Q30/02 338
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2022149965
(22)【出願日】2022-09-21
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＢＬＵＥＴＯＯＴＨ
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】岡田 悠里
【テーマコード（参考）】
3E142
5L049
【Ｆターム（参考）】
3E142BA07
3E142DA08
3E142EA04
3E142FA31
3E142GA16
3E142GA41
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】会計に際して客に所定の特典を付与したことを分かりやすく報知できるようにする。
【解決手段】精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段と、前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して所定の特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記特典の情報を付加して表示させる表示手段とを備えて精算装置を構成する。
【選択図】図１３
【解決手段】精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段と、前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して所定の特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記特典の情報を付加して表示させる表示手段とを備えて精算装置を構成する。
【選択図】図１３
【特許請求の範囲】
【請求項1】
会員識別情報を特定する会員識別情報特定手段と、
精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段と、
前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して所定の特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記特典の情報を付加して表示させる表示手段と
を備える精算装置。
精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段と、
前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して所定の特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記特典の情報を付加して表示させる表示手段と
を備える精算装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記商品情報の一覧において前記特典の情報の項目が最後尾となるように表示させ、前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対して前記特典が適用されていない場合には、前記表示手段による表示を行わない
請求項１に記載の精算装置。
請求項１に記載の精算装置。
【請求項3】
前記特典は、所定の期間の購入実績に基づいて付与され、前記所定の期間の終了後に利用開始となり、利用可能な期限が設定されるものとされる
請求項１または２に記載の精算装置。
請求項１または２に記載の精算装置。
【請求項4】
前記表示手段は、客により会員であることの宣言が行われない非会員モードのもとで行われた商品の登録に応じた精算情報が前記精算情報特定手段により特定された後において、前記会員識別情報特定手段により会員識別情報が特定された場合に、特定された会員識別情報が示す会員に対して所定の特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記特典の情報を付加して表示させる
請求項１または２に記載の精算装置。
請求項１または２に記載の精算装置。
【請求項5】
客自らの操作に応じて商品登録を行う情報通信端末と、当該情報通信端末で登録した商品の精算を行う精算装置とを備えるシステムであって、
前記情報通信端末は、
客により会員であることの宣言が行われたうえで商品登録が行われる会員モードと会員であることの宣言が行われずに商品登録が行われる非会員モードとのいずれかのモードを設定するモード設定手段と、
前記商品登録の結果が反映された精算情報を示すコードシンボルを表示するコードシンボル表示手段と、
前記モード設定手段により非会員モードが設定されていた場合に、前記コードシンボル表示手段がコードシンボルを表示させる際に、前記モード設定手段により会員モードが設定されていたと仮定した場合に応じて第１特典を適用した商品の金額の情報を、今回設定された非会員モードのもとでの商品の金額と比較可能な所定の態様で報知する報知手段とを備え、
前記精算装置は、
会員識別情報を特定する会員識別情報特定手段と、
精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段と、
前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して、前記第１特典と異なる第２特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記第２特典の情報を付加して表示させる表示手段とを備える
システム。
前記情報通信端末は、
客により会員であることの宣言が行われたうえで商品登録が行われる会員モードと会員であることの宣言が行われずに商品登録が行われる非会員モードとのいずれかのモードを設定するモード設定手段と、
前記商品登録の結果が反映された精算情報を示すコードシンボルを表示するコードシンボル表示手段と、
前記モード設定手段により非会員モードが設定されていた場合に、前記コードシンボル表示手段がコードシンボルを表示させる際に、前記モード設定手段により会員モードが設定されていたと仮定した場合に応じて第１特典を適用した商品の金額の情報を、今回設定された非会員モードのもとでの商品の金額と比較可能な所定の態様で報知する報知手段とを備え、
前記精算装置は、
会員識別情報を特定する会員識別情報特定手段と、
精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段と、
前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して、前記第１特典と異なる第２特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記第２特典の情報を付加して表示させる表示手段とを備える
システム。
【請求項6】
前記表示手段は、
前記第１特典が設定されており、かつ、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により取得された会員識別情報が示す会員に前記第２特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記第２特典とともに前記第１特典を付加して表示させる
請求項５に記載のシステム。
前記第１特典が設定されており、かつ、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により取得された会員識別情報が示す会員に前記第２特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記第２特典とともに前記第１特典を付加して表示させる
請求項５に記載のシステム。
【請求項7】
精算装置としてのコンピュータを、
会員識別情報を特定する会員識別情報特定手段、
精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段、
前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して所定の特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記特典の情報を付加して表示させる表示手段
として機能させるためのプログラム。
会員識別情報を特定する会員識別情報特定手段、
精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段、
前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して所定の特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記特典の情報を付加して表示させる表示手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項8】
客自らの操作に応じて商品登録を行う情報通信端末と、当該情報通信端末で登録した商品の精算を行う精算装置とを備えるシステムに対応し、前記情報通信端末として第１コンピュータを機能させ、前記精算装置として第２コンピュータを機能させるプログラムであって、
前記第１コンピュータを、
客により会員であることの宣言が行われたうえで商品登録が行われる会員モードと会員であることの宣言が行われずに商品登録が行われる非会員モードとのいずれかのモードを設定するモード設定手段と、
前記商品登録の結果が反映された精算情報を示すコードシンボルを表示するコードシンボル表示手段、
前記モード設定手段により非会員モードが設定されていた場合に、前記コードシンボル表示手段がコードシンボルを表示させる際に、前記モード設定手段により会員モードが設定されていたと仮定した場合に応じて第１特典を適用した商品の金額の情報を、今回設定された非会員モードのもとでの商品の金額と比較可能な所定の態様で報知する報知手段として機能させ、
前記第２コンピュータを、
会員識別情報を特定する会員識別情報特定手段、
精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段、
前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して、前記第１特典と異なる第２特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記第２特典の情報を付加して表示させる表示手段として機能させるための
プログラム。
前記第１コンピュータを、
客により会員であることの宣言が行われたうえで商品登録が行われる会員モードと会員であることの宣言が行われずに商品登録が行われる非会員モードとのいずれかのモードを設定するモード設定手段と、
前記商品登録の結果が反映された精算情報を示すコードシンボルを表示するコードシンボル表示手段、
前記モード設定手段により非会員モードが設定されていた場合に、前記コードシンボル表示手段がコードシンボルを表示させる際に、前記モード設定手段により会員モードが設定されていたと仮定した場合に応じて第１特典を適用した商品の金額の情報を、今回設定された非会員モードのもとでの商品の金額と比較可能な所定の態様で報知する報知手段として機能させ、
前記第２コンピュータを、
会員識別情報を特定する会員識別情報特定手段、
精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段、
前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して、前記第１特典と異なる第２特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記第２特典の情報を付加して表示させる表示手段として機能させるための
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、精算装置、システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
客自らがスマートフォン等の電子機器（情報通信端末）を利用して商品を登録し、登録された商品に対応する精算を客が会計機（精算装置）にて行えるようにされたシステムが知られている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開２０１８－１４７２５２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように客が情報通信端末を利用して商品登録を行い、精算装置にて精算を行うようにされたシステムの場合、商品登録から精算までの会計の流れにおいて店員が介在しなくともよい。このため、会計に際して客に所定の特典を付与するにあたっては、特典の付与されたことを客に分かりやすく報知することが求められる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、会計に際して客に所定の特典を付与したことを分かりやすく報知できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決する本発明の一態様は、会員識別情報を特定する会員識別情報特定手段と、精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段と、前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して所定の特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記特典の情報を付加して表示させる表示手段とを備える精算装置である。
【0007】
本発明の一態様は、客自らの操作に応じて商品登録を行う情報通信端末と、当該情報通信端末で登録した商品の精算を行う精算装置とを備えるシステムであって、前記情報通信端末は、客により会員であることの宣言が行われたうえで商品登録が行われる会員モードと会員であることの宣言が行われずに商品登録が行われる非会員モードとのいずれかのモードを設定するモード設定手段と、前記商品登録の結果が反映された精算情報を示すコードシンボルを表示するコードシンボル表示手段と、前記モード設定手段により非会員モードが設定されていた場合に、前記コードシンボル表示手段がコードシンボルを表示させる際に、前記モード設定手段により会員モードが設定されていたと仮定した場合に応じて第１特典を適用した商品の金額の情報を、今回設定された非会員モードのもとでの商品の金額と比較可能な所定の態様で報知する報知手段とを備え、前記精算装置は、会員識別情報を特定する会員識別情報特定手段と、精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段と、前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して、前記第１特典と異なる第２特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記第２特典の情報を付加して表示させる表示手段とを備えるシステムである。
【0008】
本発明の一態様は、精算装置としてのコンピュータを、会員識別情報を特定する会員識別情報特定手段、精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段、前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して所定の特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記特典の情報を付加して表示させる表示手段として機能させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の一態様は、客自らの操作に応じて商品登録を行う情報通信端末と、当該情報通信端末で登録した商品の精算を行う精算装置とを備えるシステムに対応し、前記情報通信端末として第１コンピュータを機能させ、前記精算装置として第２コンピュータを機能させるプログラムであって、前記第１コンピュータを、客により会員であることの宣言が行われたうえで商品登録が行われる会員モードと会員であることの宣言が行われずに商品登録が行われる非会員モードとのいずれかのモードを設定するモード設定手段と、前記商品登録の結果が反映された精算情報を示すコードシンボルを表示するコードシンボル表示手段、前記モード設定手段により非会員モードが設定されていた場合に、前記コードシンボル表示手段がコードシンボルを表示させる際に、前記モード設定手段により会員モードが設定されていたと仮定した場合に応じて第１特典を適用した商品の金額の情報を、今回設定された非会員モードのもとでの商品の金額と比較可能な所定の態様で報知する報知手段として機能させ、前記第２コンピュータを、会員識別情報を特定する会員識別情報特定手段、精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段、前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して、前記第１特典と異なる第２特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記第２特典の情報を付加して表示させる表示手段として機能させるためのプログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態に係る商品販売データ処理システムの全体的な構成例を示す図である。
【図2】本実施形態に係る商品販売データ処理システムを導入した店舗の出入口付近の様子の一例を示す図である。
【図3】本実施形態に係るショッピングカートへの情報通信端末のセットの態様例について説明する図である。
【図4】第１実施形態に係る精算装置について説明する図である。
【図5】第１実施形態に係る情報通信端末の構成例を示す図である。
【図6】第１実施形態に係る取引管理装置の構成例を示す図である。
【図7】第１実施形態に係る顧客情報の一例を示す図である。
【図8】第１実施形態に係る店舗情報、カート情報の一例を示す図である。
【図9】第１実施形態に係る情報通信端末、精算装置、及び取引管理装置が、セルフ運用における一取引の会計に対応して実行する処理手順例を示すシーケンス図である。
【図10】第１実施形態に係る起動画面、商品登録初期画面、商品登録更新画面、精算移行画面の一例を示す図である。
【図11】第１実施形態に係るレジ袋購入確認画面の一例を示す図である。
【図12】第１実施形態に係る情報通信端末が精算移行指示操作に応じて実行する処理手順例を示すフローチャートである。
【図13】第２実施形態に係る精算装置４０がレジ袋の商品登録に対応して実行する処理手順例を示すフローチャートである。
【図14】第２実施形態に係るレジ袋購入確認画面の一例を示す図である。
【図15】第２実施形態に係る商品登録結果エリアを抜き出して示す図である。
【図16】第２実施形態に係る商品登録変更画面の一例を示す図である。
【図17】実施形態の変形例における商品登録結果エリアと商品登録変更画面の態様例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
＜実施形態＞
［商品販売データ処理システムの全体構成例］
図１は、本実施形態の商品販売データ処理システム１の全体的な構成例を示している。
同図の商品販売データ処理システム１は、ストアコントローラ１０、取引管理装置２０（クラウドサーバ）、顧客管理サーバ２０Ａ、精算装置４０、取引状況管理装置５０（例えば、パーソナルコンピュータ等）、情報通信端末６０を含む。
同図の商品販売データ処理システム１は、種々の店舗等（スーパーマーケット、コンビニストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店等）に導入可能である。
［商品販売データ処理システムの全体構成例］
図１は、本実施形態の商品販売データ処理システム１の全体的な構成例を示している。
同図の商品販売データ処理システム１は、ストアコントローラ１０、取引管理装置２０（クラウドサーバ）、顧客管理サーバ２０Ａ、精算装置４０、取引状況管理装置５０（例えば、パーソナルコンピュータ等）、情報通信端末６０を含む。
同図の商品販売データ処理システム１は、種々の店舗等（スーパーマーケット、コンビニストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店等）に導入可能である。
【0012】
なお、１店舗に対応する精算装置４０の数は特に限定されない。また、同図において、１台の取引状況管理装置５０を図示したが、１店舗内の取引状況管理装置５０の数は２台以上であってもよい。なお、ストアコントローラ１０は、１店舗に２台以上であってもよい。
【0013】
同図の商品販売データ処理システム１は、客が情報通信端末６０を使用して商品を登録し、同じく客が精算装置４０を使用して精算を行うようにされたセルフ運用のもとでの会計に対応する。ここでの会計は、商品の登録と、登録された商品の精算とを含み、一取引に対応して行われる手順をいう。
【0014】
ストアコントローラ１０、精算装置４０、及び取引状況管理装置５０は、店舗内に設置される。また、ストアコントローラ１０、精算装置４０、取引状況管理装置５０は、ＬＡＮ１９（有線でも無線でもよい）を介して通信可能に接続される。ストアコントローラ１０は、取引管理装置２０と通信可能とされる。
【0015】
ストアコントローラ１０は、主に店舗に設置される各種装置を管理する装置である。例えば、ストアコントローラ１０は、外部の装置との通信機能を有し、外部の装置（例えば、非図示の本部のサーバ、取引管理装置２０であってもよい）から商品ファイル（商品マスタ）を受信して精算装置４０等に供給したり、精算装置４０等から取引情報を受信し外部の装置（例えば、取引管理装置２０等）に送信したりする。
【0016】
顧客管理サーバ２０Ａは、店舗の顧客に関する情報を管理するサーバである。顧客管理サーバ２０Ａは、顧客ごとの顧客情報を記憶する。
顧客管理サーバ２０Ａは、例えば店舗外のネットワーク上に設けられ、店舗内のＬＡＮ１９とＶＰＮ（Virtual Private Network）１９Ａ経由で接続されることで、店舗におけるストアコントローラ１０、精算装置４０、及び取引状況管理装置５０等と通信可能に接続される。顧客管理サーバ２０Ａは、例えば同じ系列にある複数の店舗ごとのＬＡＮ１９と接続されることで、複数の店舗が対応する系列に対応する顧客を管理可能とされてよい。
また、顧客管理サーバ２０Ａは、ネットワーク経由でクラウドサーバである取引管理装置２０と接続されてよい。
顧客管理サーバ２０Ａは、例えば店舗外のネットワーク上に設けられ、店舗内のＬＡＮ１９とＶＰＮ（Virtual Private Network）１９Ａ経由で接続されることで、店舗におけるストアコントローラ１０、精算装置４０、及び取引状況管理装置５０等と通信可能に接続される。顧客管理サーバ２０Ａは、例えば同じ系列にある複数の店舗ごとのＬＡＮ１９と接続されることで、複数の店舗が対応する系列に対応する顧客を管理可能とされてよい。
また、顧客管理サーバ２０Ａは、ネットワーク経由でクラウドサーバである取引管理装置２０と接続されてよい。
【0017】
取引管理装置２０は、各種サービスを提供するサーバである。例えば、取引管理装置２０は、セルフ運用に対応する各種情報（例えば、取引情報（カート情報）等）を管理する。
【0018】
精算装置４０は、精算処理を実行する装置である。精算装置４０は、顧客によって使用される。つまり、精算装置４０は、顧客による操作に応じて精算処理を実行する。
なお、精算に際し、店員による確認等のため処理が一旦保留される商品（以下、「保留商品」と称する。詳細は後述）が含まれる場合には、店員が呼び出され、店員（又は顧客）が精算装置４０を操作することによって保留商品についての確認が行われる。
なお、精算に際し、店員による確認等のため処理が一旦保留される商品（以下、「保留商品」と称する。詳細は後述）が含まれる場合には、店員が呼び出され、店員（又は顧客）が精算装置４０を操作することによって保留商品についての確認が行われる。
【0019】
取引状況管理装置５０は、主にＬＡＮ１９内の各種装置を管理（あるいは監視）する装置である。取引状況管理装置５０は、例えば精算装置４０等の他の装置の稼働状況等の管理として、他の装置における各種情報を表示したり、他の装置に対する各種命令を出力したりする。
【0020】
情報通信端末６０は、セルフ運用のもとで客が店内を買い回りながら商品登録を行うにあたり使用する端末である。情報通信端末６０は、ショッピングカート７０のホルダにて保持された状態、もしくは、ショッピングカート７０のホルダから外されて客の手に保持された状態で使用される。
【0021】
情報通信端末６０は、通信機能、撮像機能（カメラ）の他に、各種コード（バーコード、２次元コード等）を認識する認識機能を備える。例えば、情報通信端末６０は、商品に付されているバーコードを認識する。換言すれば、情報通信端末６０は、商品識別情報（商品コード）を読み取る。なお、情報通信端末６０は、撮像機能によって撮像されている撮像画像（スルー画像として取得している画像）内の特徴点を抽出し、オブジェクト（各種コード）を認識してもよい。
【0022】
情報通信端末６０は、顧客が所有するスマートフォン、タブレット端末等である。なお、情報通信端末６０は、店舗側が所有し、買い物に際して客に貸与されるものであってもよい。また、情報通信端末６０は、ショッピングカート７０に対して一体的（固定的）に取り付けられたものであってよい。
なお、同図では２つの情報通信端末６０が示されているが、店舗にて商品登録のために使用される情報通信端末６０の数は、客の数に応じて変化する。
なお、同図では２つの情報通信端末６０が示されているが、店舗にて商品登録のために使用される情報通信端末６０の数は、客の数に応じて変化する。
【0023】
情報通信端末６０には、本実施形態のセルフ運用に対応して商品登録を行う機能を有するショッピングアプリケーションがインストールされる。
【0024】
図２は、本実施形態の商品販売データ処理システム１を導入した店舗の出入口付近の様子の一例示している。同図に示ように出入口（入口と出口が別々の場合には入口）付近には、貸し出し用のショッピングカート７０、貸し出し用の買い物カゴ８０、販売用のショッピングバッグ９０が用意される。顧客は、来店時に、ショッピングカート７０に買い物カゴ８０をセットし、買い物カゴ８０にショッピングバッグ９０等をセットし、店内へ進む。この際、客は、セルフ運用で買い物をしようとする場合、ショッピングカート７０に情報通信端末６０をセットする。
【0025】
なお、顧客は、今回購入したショッピングバッグ９０を次回以降の来店時にマイバッグとして持参してもよいし、ショッピングバッグ９０とは別のバッグをマイバッグとして持参してもよい。また、レジ袋を購入してもよい。
【0026】
また、同図では記載を省略したが、ショッピングカート７０には、買い物カゴ８０とは別に、保留商品（後述）を入れる保留商品用のバッグを取り付ける。
【0027】
［ショッピングカートへの情報通信端末のセットの態様例］
セルフ運用のもとで、客は、商品登録を行うにあたり、情報通信端末６０を、ショッピングカート７０のホルダ７１に保持させた状態（カート保持状態）で使用することもできるし、ショッピングカート７０のホルダ７１から外して手に保持した状態（手持ち保持状態）で使用することもできる。
セルフ運用のもとで、客は、商品登録を行うにあたり、情報通信端末６０を、ショッピングカート７０のホルダ７１に保持させた状態（カート保持状態）で使用することもできるし、ショッピングカート７０のホルダ７１から外して手に保持した状態（手持ち保持状態）で使用することもできる。
【0028】
図３を参照して、客がカート保持状態で情報通信端末６０を使用する場合の、ショッピングカート７０への情報通信端末６０のセット（装着）の態様例について説明する。図３（Ａ）はショッピングカート７０において情報通信端末６０がセットされる部位を側面方向から見た図である。図３（Ｂ）は、ショッピングカート７０を上側から見た図である。
【0029】
図３（Ａ）に示すように、ショッピングカート７０には、情報通信端末６０をセットするホルダ７１が取り付けられている。客は、ホルダ７１に情報通信端末６０をセットするようにされる。ホルダ７１にセットされた状態の情報通信端末６０は、図３（Ｂ）に示されるようにして、撮像部６０６（図５参照）によりショッピングバッグ９０やマイバッグ全体を撮像できる状態となる。
【0030】
［精算装置について］
図４は、精算装置４０について説明する図である。図４（Ａ）は、精算装置４０の外観例（顧客側から見た正面図）を示す図である。図４（Ｂ）は、精算装置４０の構成例を示す図である。図４（Ａ）及び図４（Ｂ）において、同一部分には同一符号を付している。
図４は、精算装置４０について説明する図である。図４（Ａ）は、精算装置４０の外観例（顧客側から見た正面図）を示す図である。図４（Ｂ）は、精算装置４０の構成例を示す図である。図４（Ａ）及び図４（Ｂ）において、同一部分には同一符号を付している。
【0031】
以下、図４（Ａ）を参照しつつ、図４（Ｂ）に示した精算装置４０の構成例を説明する。精算装置４０は、ＣＰＵ４０１と、ＲＯＭ４０２と、ＲＡＭ４０３と、ハードディスク４０４と、表示部４０５と、スキャナ部４０６と、カード決済部４０８と、釣銭機４０９と、印刷部４１３と、音声出力部４１４と、通信部４１５と、撮像部４１６（カメラ）とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。なお、精算装置４０は、キー操作部、報知部（例えば、サインポール等のランプ）をさらに設けていてもよい。
【0032】
ＣＰＵ４０１は、中央演算処理装置であり、ＲＯＭ４０２に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、精算装置４０の動作を制御する。
ＲＯＭ４０２は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてＣＰＵ４０１が利用する各種の情報を記憶する。
ＲＯＭ４０２は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてＣＰＵ４０１が利用する各種の情報を記憶する。
【0033】
ＲＡＭ４０３は、読み出し書き込みメモリであり、主記憶装置として種々の情報を記憶する。例えば、ＲＡＭ４０３は、ＲＯＭ４０２やハードディスク４０４から読み出した情報、外部から取得した情報、処理において生成した情報等を記憶する。
【0034】
ハードディスク４０４は、補助記憶装置として種々の情報を記憶する。ハードディスク４０４は、例えば、ＲＯＭ４０２に代えて、ＣＰＵ４０１が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、ＲＡＭ４０３に代えて、ＲＯＭ４０２から読み出した情報、外部から取得した情報、処理において生成した情報等を記憶してもよい。なお、ハードディスク４０４に代えてＳＳＤ（Solid State Drive）等の記憶装置が備えられてもよい。
【0035】
表示部４０５は、タッチパネルであり、種々の情報を表示するとともに、タッチパネルに対して行われる操作を受け付ける。
【0036】
スキャナ部４０６は、種々の情報を光学的に読み取る。例えば、スキャナ部４０６は、情報通信端末６０の表示部に表示されるコード（コードシンボルの一例：バーコード、２次元コード等）をスキャンし、精算処理に必要な情報を読み取る。スキャナ部４０６は、客が所持する会員カードに付された会員識別情報（会員番号）を示すコードを読み取ってよい。また、スキャナ部４０６は、店員の名札に付されたコードをスキャンし、店員コードを読み取ってもよい。また、スキャナ部４０６は、商品に付されているコードをスキャンし、商品コードを読み取ってもよい。
【0037】
カード決済部４０８は、各種カード（クレジットカード、交通系カード等のプリペイドカード、デビット支払時におけるキャッシュカード、ポイント支払時におけるポイントカード等）による決済機構である。カード決済部４０８は、カード認識部（読取部）や表示部や操作部を備えるが、少なくとも、カード認識部を備えるものであればよい。なお、カード認識部は、特典付与、割引等のために各種カード（例えば、ポイントカード、会員カード、株主カード等）を認識してもよい。
【0038】
釣銭機４０９（現金決済部）は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。紙幣や硬貨が投入口に投入された場合にはセンサによって検出（投入があった旨の検出、金種別の枚数の検出等）される。
【0039】
印刷部４１３は、各種媒体（レシート、お会計券等）を印刷、発行する。
音声出力部４１４は、音声を出力する。例えば、音声出力部４１４は、音声ガイダンス等を出力する。
通信部４１５は、他装置（ストアコントローラ１０、他の精算装置４０、取引状況管理装置５０等）との間において情報を送受信する。
音声出力部４１４は、音声を出力する。例えば、音声出力部４１４は、音声ガイダンス等を出力する。
通信部４１５は、他装置（ストアコントローラ１０、他の精算装置４０、取引状況管理装置５０等）との間において情報を送受信する。
【0040】
撮像部４１６は、例えば釣銭機を操作する顧客の手元を撮像するように設けられる。
【0041】
［情報通信端末の構成例］
図５は、情報通信端末６０の構成例を示している。同図の情報通信端末６０は、ＣＰＵ６０１、記憶部６０２、ＲＡＭ６０３、表示部６０４、操作部６０５、撮像部６０６、ネットワーク対応通信部６０７、及びセンサ部６０８を備える。
図５は、情報通信端末６０の構成例を示している。同図の情報通信端末６０は、ＣＰＵ６０１、記憶部６０２、ＲＡＭ６０３、表示部６０４、操作部６０５、撮像部６０６、ネットワーク対応通信部６０７、及びセンサ部６０８を備える。
【0042】
ＣＰＵ６０１は、中央演算処理装置であり、記憶部６０２に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、情報通信端末６０の動作を制御する。
記憶部６０２は、ＣＰＵ６０１の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてＣＰＵ６０１が利用する各種の情報を記憶する。
ＲＡＭ６０３は、ＣＰＵ６０１の主記憶装置である。
記憶部６０２は、ＣＰＵ６０１の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてＣＰＵ６０１が利用する各種の情報を記憶する。
ＲＡＭ６０３は、ＣＰＵ６０１の主記憶装置である。
【0043】
表示部６０４は、ＣＰＵ６０１の表示制御に応じて画像を表示する。表示部６０４は、画面に対する操作が可能なタッチパネルとして構成されてよい。
操作部６０５は、情報通信端末６０に備えられる各種操作子や情報通信端末６０に接続される各種の入力デバイスなどを一括して示す。
操作部６０５は、情報通信端末６０に備えられる各種操作子や情報通信端末６０に接続される各種の入力デバイスなどを一括して示す。
【0044】
撮像部６０６は、ＣＰＵ４０１の制御に応じて撮像を行う。また、本実施形態の撮像部６０６は、２次元コードを処理するコードリーダにおいて２次元コードを読み取る部位としても機能させることができる。
【0045】
ネットワーク対応通信部６０７は、無線によりネットワーク経由で通信を行う部位である。ネットワーク対応通信部６０７により、情報通信端末６０は、取引管理装置２０と通信可能となる。
【0046】
センサ部６０８は、情報通信端末６０が備える各種センサを一括して示す。センサ部６０８は、例えば情報通信端末６０の姿勢や進行方向等の運動状態を検出するための運動センサを含んでよい。運動センサは、ジャイロセンサや加速度センサ等を備えて構成されてよい。
また、センサ部６０８は、例えばＧＰＳに対応する測位デバイスにより自己の位置を検出する測位センサを備えてよい。
また、センサ部６０８は、例えばＧＰＳに対応する測位デバイスにより自己の位置を検出する測位センサを備えてよい。
【0047】
［取引管理装置の構成例］
図６は、取引管理装置２０の構成例を示している。同図の取引管理装置２０は、ＣＰＵ２０１、記憶部２０２、ＲＡＭ２０３、及びネットワーク対応通信部２０４を備える。
ＣＰＵ２０１は、中央演算処理装置であり、記憶部２０２に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、取引管理装置２０の動作を制御する。
記憶部２０２は、ＣＰＵ２０１の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてＣＰＵ２０１が利用する各種の情報を記憶する。
ＲＡＭ２０３は、ＣＰＵ２０１の主記憶装置である。
ネットワーク対応通信部２０４は、ネットワーク経由で通信を行う部位である。
取引管理装置２０の記憶部２０２は、商品マスタ、店舗情報、カート情報等を記憶する。
図６は、取引管理装置２０の構成例を示している。同図の取引管理装置２０は、ＣＰＵ２０１、記憶部２０２、ＲＡＭ２０３、及びネットワーク対応通信部２０４を備える。
ＣＰＵ２０１は、中央演算処理装置であり、記憶部２０２に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、取引管理装置２０の動作を制御する。
記憶部２０２は、ＣＰＵ２０１の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてＣＰＵ２０１が利用する各種の情報を記憶する。
ＲＡＭ２０３は、ＣＰＵ２０１の主記憶装置である。
ネットワーク対応通信部２０４は、ネットワーク経由で通信を行う部位である。
取引管理装置２０の記憶部２０２は、商品マスタ、店舗情報、カート情報等を記憶する。
【0048】
なお、顧客管理サーバ２０Ａの機能構成は、図６と同様であってよい。
【0049】
［顧客管理サーバが記憶する情報について］
顧客管理サーバ２０Ａにおける記憶部が記憶する顧客情報は、個々の顧客を管理するための情報である。取引管理装置２０は、顧客登録時に顧客情報を生成する（ある顧客の顧客情報が記憶されることを以って当該顧客の顧客登録がなされたと解してもよい）。また、取引管理装置２０は、カート情報等に基づいて、顧客情報を適宜更新する。取引管理装置２０は、例えば毎日所定時刻にカート情報を参照し、顧客情報を更新してもよい。
顧客管理サーバ２０Ａにおける記憶部が記憶する顧客情報は、個々の顧客を管理するための情報である。取引管理装置２０は、顧客登録時に顧客情報を生成する（ある顧客の顧客情報が記憶されることを以って当該顧客の顧客登録がなされたと解してもよい）。また、取引管理装置２０は、カート情報等に基づいて、顧客情報を適宜更新する。取引管理装置２０は、例えば毎日所定時刻にカート情報を参照し、顧客情報を更新してもよい。
【0050】
図７は、顧客管理サーバ２０Ａの記憶部が記憶する顧客情報の一例を示している。同図の顧客情報は、顧客識別情報、顧客名、顧客登録日、取引履歴情報、顧客ランク、ポイント数、購入実績特典等を含む。
【0051】
顧客識別情報は、顧客を一意に識別する識別情報である。
本実施形態において、顧客識別情報が示す顧客については、店舗に登録された会員と同義となる。つまり、顧客識別情報は、客が店舗の会員として登録している場合において、登録された会員を一意に識別する会員識別情報である。
顧客識別情報として（または、顧客識別情報に代えて）、例えばインストールされたショッピングアプリケーションごとに固有に（例えば、シーケンシャルに）付されるアプリケーション識別情報を用いてもよい。また、顧客識別情報として（または、顧客識別情報に代えて）、ショッピングアプリケーションがインストールされた情報通信端末６０に固有の端末識別情報を用いてもよい。端末識別情報は、例えば情報通信端末６０のユーザである客に割り当てられた電話番号や、ＭＡＣ（Media Access Control）アドレス等のように情報通信端末６０のハードウェアに固有となるように付されるハードウェア識別情報であってよい。
また、顧客情報において顧客識別情報とアプリケーション識別情報とが格納されるようにしてよい。
本実施形態において、顧客識別情報が示す顧客については、店舗に登録された会員と同義となる。つまり、顧客識別情報は、客が店舗の会員として登録している場合において、登録された会員を一意に識別する会員識別情報である。
顧客識別情報として（または、顧客識別情報に代えて）、例えばインストールされたショッピングアプリケーションごとに固有に（例えば、シーケンシャルに）付されるアプリケーション識別情報を用いてもよい。また、顧客識別情報として（または、顧客識別情報に代えて）、ショッピングアプリケーションがインストールされた情報通信端末６０に固有の端末識別情報を用いてもよい。端末識別情報は、例えば情報通信端末６０のユーザである客に割り当てられた電話番号や、ＭＡＣ（Media Access Control）アドレス等のように情報通信端末６０のハードウェアに固有となるように付されるハードウェア識別情報であってよい。
また、顧客情報において顧客識別情報とアプリケーション識別情報とが格納されるようにしてよい。
【0052】
顧客名は、顧客の氏名やニックネームなどである。
【0053】
顧客登録日は、顧客登録した日時である。なお、新規の顧客の顧客情報の生成時には、顧客識別情報、顧客名、顧客登録日は生成されるが、実際の取引（商品登録）の開始前であるため、他の情報（取引履歴情報、顧客ランク等）は生成されない。
【0054】
顧客管理サーバ２０Ａは、例えば、顧客登録の際（例えば、情報通信端末６０が外部（例えば、アプリケーション全般を提供する所定のサーバ、当該顧客管理サーバ２０Ａ）から顧客管理サーバ２０Ａによるショッピングサービスを利用するためショッピングアプリケーションをダウンロード又はインストールする際）に顧客識別情報を生成し、記憶する。また、顧客管理サーバ２０Ａは、例えば、顧客登録の際に、情報通信端末６０を用いて、登録フォーム（入力フォーム）の氏名欄に入力された情報を取得し、顧客名として記憶する。また、顧客管理サーバ２０Ａは、例えば、顧客登録の際の現在日時を取得し、顧客登録日として記憶する。
【0055】
取引履歴情報は、対応の顧客についての店舗での取引の履歴を示す情報である。取引履歴情報は、例えば、同系列における複数の店舗での取引の履歴を示すものであってよい。
【0056】
顧客ランクは、対応の顧客に付与された顧客（会員）としてのランクを示す情報である。
【0057】
ポイント数は、対応の顧客が保有するポイントの累積数である。
【0058】
さらに、本実施形態の顧客情報は、購入実績特典を含む。購入実績特典としては、対応の顧客に適用される特典内容を示す情報を格納する。購入実績特典の特典内容は、例えば、対応の顧客の過去の購入実績に応じて定められた合計金額に対する値引き金額の設定内容を示すものであってよい。
【0059】
なお、顧客管理サーバ２０Ａは、自装置内の記憶部に顧客情報を記憶することに代えて又は加えて他の装置（顧客管理サーバ２０Ａがアクセス可能なファイルサーバ等）に顧客情報の一部または全部を記憶してもよい。
【0060】
［取引管理装置が記憶する情報について］
図８（Ａ）は、取引管理装置２０の記憶部２０２が記憶する店舗情報の一例を示している。同図の店舗情報は、店舗識別情報、店舗名（支店名）、店舗特定情報１、店舗特定情報２を含む。
店舗識別情報は、店舗を一意に識別する識別情報である。図７（Ｂ）に示した店舗識別情報は、店（屋号）もしくは企業のコードと、支店のコードとから構成される。
店舗名は、店舗の名称である。図７（Ｂ）に示した店舗名は、店（屋号）もしくは企業と、支店名とから構成される。
店舗特定情報１は、取引する店舗（商品の売買が行われる店舗）を特定するための２次元コード（例えば、ＱＲコード（登録商標）等）の情報である。
店舗特定情報２は、取引する店舗を特定するための店舗の位置情報（ＧＰＳ情報）である。
なお、図８（Ａ）に示した例では、店舗識別情報と店舗特定情報１とは異なるが、店舗識別情報と店舗特定情報１とは同一であってもよい。
図８（Ａ）は、取引管理装置２０の記憶部２０２が記憶する店舗情報の一例を示している。同図の店舗情報は、店舗識別情報、店舗名（支店名）、店舗特定情報１、店舗特定情報２を含む。
店舗識別情報は、店舗を一意に識別する識別情報である。図７（Ｂ）に示した店舗識別情報は、店（屋号）もしくは企業のコードと、支店のコードとから構成される。
店舗名は、店舗の名称である。図７（Ｂ）に示した店舗名は、店（屋号）もしくは企業と、支店名とから構成される。
店舗特定情報１は、取引する店舗（商品の売買が行われる店舗）を特定するための２次元コード（例えば、ＱＲコード（登録商標）等）の情報である。
店舗特定情報２は、取引する店舗を特定するための店舗の位置情報（ＧＰＳ情報）である。
なお、図８（Ａ）に示した例では、店舗識別情報と店舗特定情報１とは異なるが、店舗識別情報と店舗特定情報１とは同一であってもよい。
【0061】
なお、取引管理装置２０は、外部（各店舗を統括する本部のサーバ（非図示）等）から店舗情報等を取得し、記憶してもよい。また、取引管理装置２０は、自装置内の記憶部に店舗情報を記憶することに代えて又は加えて他の装置（取引管理装置２０がアクセス可能なファイルサーバ等）に店舗情報の一部または全部を記憶してもよい。
【0062】
カート情報は、個々の取引を管理するための情報である。取引管理装置２０は、取引の開始時にカート情報を生成する。また、取引管理装置２０は、取引の進行にあわせて（商品が登録される度に）、カート情報を更新する（カート情報に商品が記憶されることを以って当該商品の登録がなされたと解してもよい）。
【0063】
図８（Ｂ）は、取引管理装置２０の記憶部２０２が記憶するカート情報の一例である。
同図のカート情報は、カート識別情報、取引日時、アプリケーション識別情報、登録商品情報、保留商品情報等を含む。
同図のカート情報は、カート識別情報、取引日時、アプリケーション識別情報、登録商品情報、保留商品情報等を含む。
【0064】
カート識別情報は、カート情報を一意に識別する識別情報である。例えば、カート識別情報は、店舗識別情報と、日付と、シリアル番号（例えば店舗別日付別のシリアル番号）とを含む。
【0065】
取引日時は、取引の行われた日時である。取引日時は、例えば、当該カート情報の生成日時であってよい。なお、取引日時は、１品目の商品の登録日時（図８（Ｂ）中の登録商品情報（登録商品１）を記憶した日時）としてもよい。カート情報の生成日時と１品目の商品の登録日時とを別々に両方記憶してもよい。このような取引日時は、取引の開始された日時に対応する。
【0066】
アプリケーション識別情報は、当該取引に対応する情報通信端末６０にインストールされているショッピングアプリケーションごとに一意となる識別情報である。
【0067】
なお、カート情報の生成時には、カート識別情報、取引開始日時、アプリケーション識別情報は生成されるが、実際の取引（商品登録）の開始前であるため、他の情報は生成されない。
【0068】
登録商品情報（計）は、商品が登録されるごとに更新される情報である。登録商品情報（計）は、品数（商品数）、概算小計金額（例えば値引き等が反映される前の小計金額）、小計金額等を含む。登録商品情報（登録商品１）は、１品目の商品の登録情報である。登録商品情報（登録商品２）は、２品目の商品の登録情報である。なお、図７（Ｃ）に示す例では、登録商品情報（登録商品３）～登録商品情報（登録商品５）の図示を省略している。登録商品情報（登録商品Ｎ；Ｎは整数）は、商品コード、品名（商品名）、価格等を含む。
【0069】
登録商品情報（Ｎ）は、当該Ｎ品目の商品の登録日時を含むものであってもよい。つまり、取引管理装置２０は、登録商品情報として、当該登録商品の登録日時を記憶してもよい。各商品の登録日時は、タイムサービス等のサービス適用の要否や適用後の効果の判断材料としても用いてもよい。
【0070】
保留商品情報（計）は、保留商品が登録されるごとに更新される情報である。保留商品情報（計）は、全種類の保留商品の品数（商品数）、夫々の種類毎の保留商品の品数（商品数）を含む。なお、本実施形態では保留商品を複数の種類に分類し、各分類は分類番号（保留大分類番号、保留小分類番号）によって管理している。図７（Ｃ）の例において、保留商品情報（計）の「全品数：３」は全種類（保留大分類番号「１」～「４」の保留商品の合計）の品数が３である旨を示し、「ＮＯＮ－ＦＩＬＥ：２」は、ＮＯＮ－ＦＩＬＥに分類される保留商品（保留大分類番号「１」の保留商品の合計）の品数が２である旨を示し、「読取ＮＧ：１」は、読取ＮＧに分類される保留商品（保留大分類番号「２」の保留商品の合計）の品数が１である旨を示している。
【0071】
ＮＯＮ－ＦＩＬＥとは、店舗においてバーコードもしくは商品コードのスキャンは成功したが（商品コードを読み取ることができたが）、商品コードが商品ファイルに記憶（登録）されていないことである。つまり、ＮＯＮ－ＦＩＬＥに分類される保留商品は、商品コードのスキャンは成功したが、商品コードが商品ファイルに記憶されていない保留商品である。
【0072】
読取ＮＧとは、店舗において商品コードの読み取り（スキャン）が成功しなかったことである。つまり、読取ＮＧに分類される保留商品は、商品コードの読み取りが成功しなかった保留商品である。
【0073】
保留商品情報（保留商品１）は、１品目の保留商品の情報である。保留商品情報（保留商品２）は、２品目の保留商品の情報である。保留商品情報（保留商品３）は、３品目の保留商品の情報である。
【0074】
保留商品情報（保留商品Ｎ；Ｎは整数）は、保留大分類番号（後述）を含む。例えば、Ｎ品目の商品が保留大分類番号「１」のＮＯＮ－ＦＩＬＥに分類される保留商品である場合には、保留商品情報（保留商品Ｎ）は、保留大分類番号「１（ＮＯＮ－ＦＩＬＥ）」、商品コードを含む。また、Ｎ品目の商品が保留大分類番号「２」の読取ＮＧに分類される保留商品である場合には、保留商品情報（保留商品Ｎ）は、保留大分類番号「２（読取ＮＧ）」、画像データ（情報通信端末６０によって撮像された撮像画像）を含む。なお、ＮＯＮ－ＦＩＬＥに分類される保留商品の保留商品情報は、保留大分類番号「１（ＮＯＮ－ＦＩＬＥ）」、商品コードに加え、画像データを含むものであってもよい。
【0075】
なお、図７に示した情報は、取引管理装置２０が記憶する情報の一例であって、取引管理装置２０は、他の情報（例えば、商品ファイル）を記憶してもよい。商品ファイルにおける１つの商品の情報としては、例えば、商品コード（商品識別子）、商品名、価格等の情報が含まれていてもよい。
【0076】
［セルフ運用に対応する基本的な処理手順例］
図９のシーケンス図は、情報通信端末６０、精算装置４０、及び取引管理装置２０が、セルフ運用における一取引の会計に対応して実行する処理手順の基本となる一例を示している。具体的に、同図の処理は、客が、店舗に陳列されている商品のうちから購入対象とする商品を登録し、登録した商品についての精算が完了するまでにおける、情報通信端末６０、精算装置４０、取引管理装置２０、及び顧客管理サーバ２０Ａの処理の一例を示したものである。
図９のシーケンス図は、情報通信端末６０、精算装置４０、及び取引管理装置２０が、セルフ運用における一取引の会計に対応して実行する処理手順の基本となる一例を示している。具体的に、同図の処理は、客が、店舗に陳列されている商品のうちから購入対象とする商品を登録し、登録した商品についての精算が完了するまでにおける、情報通信端末６０、精算装置４０、取引管理装置２０、及び顧客管理サーバ２０Ａの処理の一例を示したものである。
【0077】
ステップＳ１０：情報通信端末６０は、店舗を特定する情報（店舗特定情報）を取得する。例えば、店舗の入口付近に当該店舗を特定するための２次元コードを表示（２次元コードを表示画面に出力、２次元コードを印刷した媒体を貼付等）しておき、来店した顧客が、情報通信端末６０で２次元コードをスキャンする（読み取る）ことにより、情報通信端末６０は店舗特定情報を取得してもよい。なお、来店した顧客がショッピングアプリケーションを起動させると、起動画面として２次元コードのスキャンを該顧客に指示する画面を表示するようにしてもよいし、来店した顧客が情報通信端末６０で２次元コードをスキャンすると、ショッピングアプリケーションが起動し、起動画面として取引管理装置２０に接続中である旨を該顧客に報知する画面を表示するようにしてもよい。
【0078】
また例えば、店舗は所在地で特定されるため、来店した顧客が、店舗において情報通信端末６０で位置情報（ＧＰＳ情報）を取得してもよい（すなわち、店舗特定情報として当該店舗の位置情報を取得してもよい）。なお、来店した顧客がショッピングアプリケーションを起動させると、位置情報を取得し、起動画面として取引管理装置２０に接続中である旨を該顧客に報知する画面を表示するようにしてもよい。位置情報から複数店舗が検出され１つに特定できない場合には、選択画面を表示し顧客に選択させるようにしてもよい。もしくは強制的に２次元コードを取得させるモードに切り替えてもよい。
【0079】
図１０（Ａ）は、情報通信端末６０の表示部６０４にて表示される、ショッピングアプリケーションの起動画面の一例を示している。同図の起動画面においては、店舗名が表示されている。この店舗名は、当該ステップＳ１０により取得された店舗特定情報に基づいて表示されたものである。
客は、買い物のために商品登録を開始させる場合には、起動画面において配置される取引開始指示ボタンＢＴ１０を操作する。
客は、買い物のために商品登録を開始させる場合には、起動画面において配置される取引開始指示ボタンＢＴ１０を操作する。
【0080】
ステップＳ１２：取引開始指示ボタンＢＴ１０が操作されたことに応じて、情報通信端末６０は、取得された店舗特定情報とアプリケーション識別情報とを含む取引開始要求を取引管理装置２０に送信する。取引開始要求は、上記のように情報通信端末６０に対する客の操作に応じて送信されてもよいし、特に操作を受け付けることなく、店舗特定情報が取得されたことに応じて送信が実行されるようにしてもよい。
【0081】
また、送信先の情報（取引管理装置２０のアドレス）についても、顧客登録の際（情報通信端末６０にショッピングアプリケーションをダウンロードまたはインストールする際）に取得し、情報通信端末６０の記憶部に記憶しておいてもよい。なお、２次元コードをスキャンする態様とする場合には、店舗特定情報に加え、送信先の情報についても２次元コード化しておき、情報通信端末６０で２次元コードをスキャンすることにより、情報通信端末６０は店舗特定情報とともに送信先の情報も取得してもよい。
【0082】
ステップＳ１４：取引開始要求を受信した取引管理装置２０は、対応の取引のカート情報を新規に生成する。なお、カート情報は、生成された初期状態では、カート識別情報、取引開始日時、アプリケーション識別情報は格納されるが、実際の取引（商品登録）の開始前であるため、他の情報（商品の登録に関する情報（登録商品情報、保留商品情報）等）は格納されていない。
【0083】
取引管理装置２０は、上述したように、図７（Ａ）に示したような店舗情報を記憶しているため、情報通信端末６０から取引開始要求として店舗特定情報を受信した場合、受信した店舗特定情報が２次元コードから取得された店舗識別情報に基づくものであった場合には、店舗特定情報１を参照して店舗識別情報を取得し、受信した店舗特定情報が位置情報（ＧＰＳ情報）であった場合には店舗特定情報２を参照して店舗識別情報を取得する。なお、取引管理装置２０は、情報通信端末６０から受信した店舗特定情報が２次元コードから取得された店舗識別情報に基づくものであった場合には、そのまま取得すればよい。
【0084】
つまり、情報通信端末６０から取引開始要求を受信したことに応じて、取引管理装置２０は、情報通信端末６０から受信した店舗特定情報から店舗識別情報を取得し、さらに、現在日付を取得し、シリアル番号を発行（採番）し、店舗識別情報と現在日付とシリアル番号とを結合させて、カート情報内のカート識別情報として記憶する。また、取引開始要求を受信した取引管理装置２０は、現在日時を取得し、カート情報内の取引開始日時（生成日時）として記憶する。また、取引開始要求を受信した取引管理装置２０は、情報通信端末６０から受信したアプリケーション識別情報をカート情報内のアプリケーション識別情報として格納する。
【0085】
取引管理装置２０は、上記のように生成したカート情報を記憶部２０２に記憶させる。なお、取引管理装置２０は、例えばネットワーク経由で接続されたストレージサーバなどにカート情報を記憶させてもよい。取引管理装置２０は、カート情報を記憶させるにあたり、カート情報の保存（記憶）された場所を示すＵＲＬ（Uniform Resource Locator）である（カート情報ＵＲＬ）を取得する。このようにカート情報の保存（記憶）された場所を指し示すカート情報ＵＲＬは、カート情報を示す情報としてみることができる。
【0086】
ステップＳ１６：取引管理装置２０は、ステップＳ１４により生成し、記憶部に記憶させたカート情報のカート情報ＵＲＬを情報通信端末６０に送信する。情報通信端末６０は、受信したカート情報ＵＲＬを記憶する。
【0087】
ステップＳ１８：カート情報ＵＲＬを受信した情報通信端末は、受信したカート情報ＵＲＬと対応付けた取引の商品登録画面の初期画面（商品登録初期画面）を表示部に表示する。具体的には、情報通信端末６０は、例えば図１０（Ｂ）に示すような商品登録画面初期画面を表示する。
【0088】
商品登録初期画面は、商品登録の開始に応じて最初に表示される商品登録画面である。
商品登録画面においては、撮像画像エリアＡＲ１と商品登録結果エリアＡＲ２とが配置される。撮像画像エリアＡＲ１は、撮像部５０６が撮像を行うことで得られている撮像画像が表示されるエリアである。撮像画像エリアＡＲ１に表示される撮像画像における所定範囲に収まるようにして撮像された商品コード（例えば、バーコード）が読み取りの対象となる。
商品登録結果エリアＡＲ２は、登録された商品の点数（登録点数）と、これまでに登録された商品に応じた合計金額を示すとともに、登録された商品ごとに対応するリスト項目が配置されるエリアである。同図の商品登録初期画面の場合には、未だ登録された商品がないことから商品登録結果エリアＡＲ２はリスト項目が配置されていない空欄の状態である。
商品登録画面においては、撮像画像エリアＡＲ１と商品登録結果エリアＡＲ２とが配置される。撮像画像エリアＡＲ１は、撮像部５０６が撮像を行うことで得られている撮像画像が表示されるエリアである。撮像画像エリアＡＲ１に表示される撮像画像における所定範囲に収まるようにして撮像された商品コード（例えば、バーコード）が読み取りの対象となる。
商品登録結果エリアＡＲ２は、登録された商品の点数（登録点数）と、これまでに登録された商品に応じた合計金額を示すとともに、登録された商品ごとに対応するリスト項目が配置されるエリアである。同図の商品登録初期画面の場合には、未だ登録された商品がないことから商品登録結果エリアＡＲ２はリスト項目が配置されていない空欄の状態である。
【0089】
ステップＳ２０：顧客が商品を登録する操作として、商品に付されたバーコードをスキャンする操作を行ったことに応じて、情報通信端末６０は、商品コードを読み取る。なお、同図では、バーコードのスキャンは成功したものとする。ステップＳ２０～ステップＳ２６の処理は、商品に付されたバーコードをスキャンするごとに繰り返し実行される。
【0090】
バーコードを取得した情報通信端末６０は、スキャンによって得られた商品コードを含む商品情報要求を取引管理装置２０に送信する。
【0091】
ステップＳ２４：取引管理装置２０は、受信された商品情報要求に含まれていた商品コードに対応付けられた商品情報を商品マスタから取得する。取引管理装置２０は、取得した商品情報を情報通信端末に送信する。商品情報には、商品コード、商品名、価格（単価）等の情報が含まれる。
【0092】
ステップＳ２６：情報通信端末６０は、ステップＳ２０４により送信された商品情報により示す商品を登録したことが反映されるように商品登録画面を更新する。
具体的に、情報通信端末６０は、図１０（Ｃ）に示すように、商品登録結果エリアＡＲ２において、今回登録された商品のリスト項目Ｉｔｍが追加された商品登録画面を表示する。この際、情報通信端末６０は、今回登録された商品の価格に応じて合計金額についても再計算し、再計算した合計金額も商品登録画面において反映されるようにする。
具体的に、情報通信端末６０は、図１０（Ｃ）に示すように、商品登録結果エリアＡＲ２において、今回登録された商品のリスト項目Ｉｔｍが追加された商品登録画面を表示する。この際、情報通信端末６０は、今回登録された商品の価格に応じて合計金額についても再計算し、再計算した合計金額も商品登録画面において反映されるようにする。
【0093】
なお、図１０（Ｃ）に示した商品登録画面（商品登録更新画面）は、３品目の商品として「○○食パン」が登録された後の態様例を示している。
つまり、情報通信端末６０は、１品目として「○○ヨーグルト」が登録されたときには、情報通信端末６０においてリスト項目Ｉｔｍとして「○○ヨーグルト」が表示される商品登録画面に更新する。
次に、２品目として「○○チョコレート」が登録されたことに応じて、情報通信端末６０は、商品登録結果エリアＡＲ２において、リスト項目Ｉｔｍとして「○○ヨーグルト」と「○○チョコレート」とが表示される商品登録画面に更新する。
次に、情報通信端末６０は、３品目として「○○食パン」が登録されたことに応じて、図１０（Ｃ）に示すように、商品登録結果エリアＡＲ２において、リスト項目Ｉｔｍとして「○○ヨーグルト」と「○○チョコレート」と「○○食パン」とが表示される商品登録画面に更新する。
つまり、情報通信端末６０は、１品目として「○○ヨーグルト」が登録されたときには、情報通信端末６０においてリスト項目Ｉｔｍとして「○○ヨーグルト」が表示される商品登録画面に更新する。
次に、２品目として「○○チョコレート」が登録されたことに応じて、情報通信端末６０は、商品登録結果エリアＡＲ２において、リスト項目Ｉｔｍとして「○○ヨーグルト」と「○○チョコレート」とが表示される商品登録画面に更新する。
次に、情報通信端末６０は、３品目として「○○食パン」が登録されたことに応じて、図１０（Ｃ）に示すように、商品登録結果エリアＡＲ２において、リスト項目Ｉｔｍとして「○○ヨーグルト」と「○○チョコレート」と「○○食パン」とが表示される商品登録画面に更新する。
【0094】
ステップＳ２８：商品の登録を完了させた顧客は、精算移行指示操作を行う。精算移行指示操作は、例えば、図１０（Ｃ）に示した「お会計へ進む」と表示された精算移行指示ボタンＢＴ１５に対する操作である。情報通信端末６０は、顧客により行われた精算移行指示操作を受け付ける。
【0095】
ステップＳ３０：精算移行指示操作を受け付けた情報通信端末６０は、これまでの商品登録結果を示す商品登録情報を取引管理装置２０に送信する。商品登録情報は、これまで登録された商品の内訳と、登録された商品ごとの価格と、登録された商品に対応する合計金額等を示す。商品登録情報は、当該情報通信端末６０にインストールされているショッピングアプリケーションのアプリケーション識別情報を含む。
【0096】
ステップＳ３２：取引管理装置２０は、ステップＳ３０により送信された商品登録情報に含まれているのと同じアプリケーション識別情報を格納するカート情報を記憶部２０２から検索する。このように検索されたカート情報は、ステップＳ１４にて生成され、記憶部２０２に記憶されたカート情報である。
取引管理装置２０は、検索したカート情報に、ステップＳ３０に応じて受信された商品登録情報を格納する。具体的には、取引管理装置２０は、カート情報における登録商品情報の領域ごとに対して、受信された商品登録情報において示される商品情報を格納する。また、取引管理装置２０は、受信された商品登録情報において保留扱いとされた商品が含まれる場合には、当該保留扱いとされた商品の商品情報を保留商品情報の領域に格納する。このようにして、ステップＳ１４にて生成されたカート情報に対して、対応の取引の商品登録結果が反映される。
取引管理装置２０は、検索したカート情報に、ステップＳ３０に応じて受信された商品登録情報を格納する。具体的には、取引管理装置２０は、カート情報における登録商品情報の領域ごとに対して、受信された商品登録情報において示される商品情報を格納する。また、取引管理装置２０は、受信された商品登録情報において保留扱いとされた商品が含まれる場合には、当該保留扱いとされた商品の商品情報を保留商品情報の領域に格納する。このようにして、ステップＳ１４にて生成されたカート情報に対して、対応の取引の商品登録結果が反映される。
【0097】
ステップＳ３４：また、情報通信端末６０は、ステップＳ２８にて精算移行指示操作を受け付けたことに応じて、精算コードＣＤとしてのコードシンボルを生成する。精算コードＣＤは、バーコードであってもよいが、以降の説明では、２次元コードである場合を例に挙げる。精算コードＣＤは、例えばステップＳ１６に対応して記憶したカート情報ＵＲＬを示すものであってよい。
【0098】
情報通信端末６０は、生成した精算コードＣＤを表示する。情報通信端末６０は、例えば、図１０（Ｄ）に示すようにして精算コードＣＤを配置した精算移行画面を表示部６０４に表示する。
また、精算移行画面においては、メッセージエリアＡＲ３が配置される。この場合のメッセージエリアＡＲ３においては、「精算機で下記コードを読み取ってください」のように、客に向けて、精算移行画面のコードを精算装置４０のスキャナ部４０６に読み取らせることを案内するメッセージが表示されている。
また、精算移行画面においては、メッセージエリアＡＲ３が配置される。この場合のメッセージエリアＡＲ３においては、「精算機で下記コードを読み取ってください」のように、客に向けて、精算移行画面のコードを精算装置４０のスキャナ部４０６に読み取らせることを案内するメッセージが表示されている。
【0099】
ステップＳ３６：顧客は、精算装置４０にて精算を開始するにあたり、図１０（Ｄ）のように表示された精算移行画面における精算コードＣＤをスキャナ部４０６に読み取らせる操作（コードスキャン操作）を行う。
精算装置４０は、コードスキャン操作に応じてスキャナ部４０６がスキャンした精算コードＣＤを読み取る。
精算装置４０は、コードスキャン操作に応じてスキャナ部４０６がスキャンした精算コードＣＤを読み取る。
【0100】
ステップＳ３８：精算装置４０は、精算コードＣＤを読み取ったことに応じて、精算情報要求を取引管理装置２０に送信する。精算情報要求には、ステップＳ１６に対応して記憶していたカート情報ＵＲＬが含まれる。
【0101】
ステップＳ４０：取引管理装置２０は、記憶部２０２に記憶されるカート情報のうち、受信された精算情報要求に含まれるカート情報ＵＲＬに保存（記憶）されているカート情報を取得する。取引管理装置２０は、取得したカート情報の内容を反映した精算情報を精算装置４０に送信する。
【0102】
ステップＳ４２：精算装置４０は、受信した精算情報の内容を反映した精算画面を表示し、顧客の操作に応じて精算処理を実行する。
【0103】
具体的に、精算装置４０は、精算処理として、顧客による決済種別の選択を受け付け、選択された決済種別に応じた精算処理を実行する。精算装置４０は、決済種別が現金の場合には、預り金の投入を受け付けて、釣り銭金額を算出し、釣り銭がある場合には、釣り銭を放出するとともに、レシートを発行する。
【0104】
ステップＳ４４：精算装置４０は、精算処理が終了すると、今回の精算処理結果を示す精算結果情報を顧客管理サーバ２０Ａに送信する。精算結果情報には、顧客識別情報が含まれる。顧客識別情報は、店舗の会員としての顧客に付与された会員番号等の会員識別情報である。精算処理に際して、顧客は、精算装置４０のスキャナ部４０６に会員カードに付された会員識別情報のコードをスキャンさせる操作を行い、精算装置４０は、スキャンにより得られた会員識別情報を取得する。精算結果情報に含まれる顧客識別情報は、このように取得された会員識別情報であってよい。
【0105】
ステップＳ４６：顧客管理サーバ２０Ａは、受信した精算結果情報に含まれるのと同じ顧客識別情報を格納する顧客情報の取引履歴情報に、受信した精算結果情報を格納する。
【0106】
なお、取引管理装置２０においても取引履歴情報に相当する情報を管理するようにされてよい。この場合、顧客管理サーバ２０Ａは、ステップＳ４４にて、取引管理装置２０にも精算結果情報を送信してよい。取引管理装置２０は、受信した精算結果情報を取引履歴情報として記憶してよい。
【0107】
なお、取引管理装置２０は、例えば、情報通信端末６０が商品登録操作に応じて読み取った商品コードを送信してくるごとに、受信された商品コードに対応する商品の登録商品情報（もしくは保留商品情報）をカート情報に格納するようにして、カート情報の更新を行ってよい。この場合、例えば通信負荷等の影響を特に考慮しなくともよいような場合には、取引管理装置２０が、カート情報の内容に応じた商品登録画面を生成し、生成した商品登録画面を情報通信端末６０に送信し、情報通信端末６０が受信した商品登録画面により、表示部６０４における商品登録画面の表示を更新してよい。
【0108】
［会員特典の報知について］
本実施形態の商品販売データ処理システムに対応する店舗では、当該店舗の会員として登録した客に向けた会員特典として、セルフ運用のもとで、会員売価特典と購入実績特典との２つの特典を提供する。
会員売価特典は、会員に対して共通となる特典であって、所定の商品について通常価格から所定金額を値引きした価格（会員売価）により会員として客に販売するというものである。会員売価特典では、値引き対象となる商品と当該値引き対象となる商品の値引き額は会員に共通となる。
購入実績特典は、一取引における登録商品に対応する合計金額に対して、過去の一定期間の会員の購入実績に応じて設定した値引き額により値引きするというものである。このような購入実績特典における値引き額は、過去の一定期間の会員の購入実績に応じて会員ごとに異なるものとなる。
本実施形態の商品販売データ処理システムに対応する店舗では、当該店舗の会員として登録した客に向けた会員特典として、セルフ運用のもとで、会員売価特典と購入実績特典との２つの特典を提供する。
会員売価特典は、会員に対して共通となる特典であって、所定の商品について通常価格から所定金額を値引きした価格（会員売価）により会員として客に販売するというものである。会員売価特典では、値引き対象となる商品と当該値引き対象となる商品の値引き額は会員に共通となる。
購入実績特典は、一取引における登録商品に対応する合計金額に対して、過去の一定期間の会員の購入実績に応じて設定した値引き額により値引きするというものである。このような購入実績特典における値引き額は、過去の一定期間の会員の購入実績に応じて会員ごとに異なるものとなる。
【0109】
本実施形態のセルフ運用にて上記の会員特典の運用が行われる場合には、図９及び図１０により説明した会計手順において以下のように変更が生じる。
会員特典が運用される場合、情報通信端末６０にて表示される起動画面においては、今回の一取引に対応して会計を行う客が会員と非会員とのいずれであるのかを宣言したうえで商品登録の開始を指示する操作が行われるようにされる。
会員特典が運用される場合、情報通信端末６０にて表示される起動画面においては、今回の一取引に対応して会計を行う客が会員と非会員とのいずれであるのかを宣言したうえで商品登録の開始を指示する操作が行われるようにされる。
【0110】
図１１（Ａ）は、会員特典が運用される場合に対応する起動画面の一例を示している。同図に示される起動画面においては、２つの取引開始指示ボタンＢＴ１１（会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－１、非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２）が配置される。
会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－１は、客が会員であることを宣言したうえで商品登録の開始を指示する操作が行われるボタンである。非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２は、客が非会員であることを宣言したうえで商品登録の開始を指示する操作が行われるボタンである。
会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－１は、客が会員であることを宣言したうえで商品登録の開始を指示する操作が行われるボタンである。非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２は、客が非会員であることを宣言したうえで商品登録の開始を指示する操作が行われるボタンである。
【0111】
客は、自分が店舗の会員であって、会員であることを宣言したうえで商品登録を開始したい場合には、会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－１を操作する。一方、客は、自分が店舗の会員ではない場合、あるいは会員ではあるが、何らかの理由で非会員として会計を行いたい場合には、非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２を操作する。
【0112】
情報通信端末６０は、会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－１が操作された場合には、会員対応登録モードを自己に設定するとともに、取引開始要求を取引管理装置２０に送信する。
一方、情報通信端末６０は、非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２が操作された場合には、非会員対応登録モードを自己に設定したうえで、取引開始要求を取引管理装置２０に送信する。
一方、情報通信端末６０は、非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２が操作された場合には、非会員対応登録モードを自己に設定したうえで、取引開始要求を取引管理装置２０に送信する。
【0113】
会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－１または非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２が操作されたことに応じて、図１０（Ｂ）に示したのと同様の商品登録画面が表示される。
客が非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２を操作したうえで商品登録の操作を行っていった場合には、図１０（Ｃ）に示したのと同様の態様で商品登録画面の商品登録結果エリアＡＲ２において商品登録結果が示される。
一方、客が非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２を操作したうえで商品登録の操作を行っていった場合において、登録された商品のうちに会員売価特典が適用されたものがある場合には、商品登録画面において、会員売価特典が適用されたことの報知が行われる。
客が非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２を操作したうえで商品登録の操作を行っていった場合には、図１０（Ｃ）に示したのと同様の態様で商品登録画面の商品登録結果エリアＡＲ２において商品登録結果が示される。
一方、客が非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２を操作したうえで商品登録の操作を行っていった場合において、登録された商品のうちに会員売価特典が適用されたものがある場合には、商品登録画面において、会員売価特典が適用されたことの報知が行われる。
【0114】
図１１（Ｂ）は、会員売価特典が適用されたことの報知の態様の一例を示している。同図において、図１０（Ｃ）と同一部分には同一符号を付して適宜説明を省略する。
同図では、商品登録画面の商品登録結果エリアＡＲ２において登録済みであることが示される商品のうち、「○○食パン」の商品について会員売価が適用されている場合の例を示している。具体的に、「○○食パン」の商品が対応するリスト項目Ｉｔｍにおいては、「○○食パン」との商品名の下段において、会員売価特典報知領域ＡＲ２１が配置されている。また、「○○食パン」の商品が対応するリスト項目Ｉｔｍの右側においては、上段に通常価格が示され、下段に適用された会員売価が示される。
客は、このように表示される「○○食パン」の商品のリスト項目Ｉｔｍを見ることで、商品「○○食パン」について会員売価特典が適用されており、かつ、通常価格が２２０円であるのに対して会員売価が２００円であることを把握できる。
同図では、商品登録画面の商品登録結果エリアＡＲ２において登録済みであることが示される商品のうち、「○○食パン」の商品について会員売価が適用されている場合の例を示している。具体的に、「○○食パン」の商品が対応するリスト項目Ｉｔｍにおいては、「○○食パン」との商品名の下段において、会員売価特典報知領域ＡＲ２１が配置されている。また、「○○食パン」の商品が対応するリスト項目Ｉｔｍの右側においては、上段に通常価格が示され、下段に適用された会員売価が示される。
客は、このように表示される「○○食パン」の商品のリスト項目Ｉｔｍを見ることで、商品「○○食パン」について会員売価特典が適用されており、かつ、通常価格が２２０円であるのに対して会員売価が２００円であることを把握できる。
【0115】
客が購入対象とする全ての商品の登録を終えて精算移行指示ボタンＢＴ１５を操作すると、例えば図１１（Ｃ）に示される態様の精算移行画面が表示される。なお、図１１（Ｃ）において図１０（Ｄ）と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
同図の精算移行画面においては、金額エリアＡＲ３１が配置されている。金額エリアＡＲ３１においては、登録された商品数と、登録された商品に対応する合計金額が示されている。
そのうえで、客が非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２を操作して非会員であることの宣言を行ったうえで商品登録を行っていた場合には、金額エリアＡＲ３１において、さらに差額ポップアップＰＵ１０が配置される。差額ポップアップＰＵ１０は、仮に客が会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－１を操作して会員であることを宣言して今回と同じ商品の登録を行ったとした場合に、登録された全商品のうちで会員売価特典が適用される商品がそれぞれ値引きされることによって得られる値引きの金額の合計を示す。このような差額ポップアップＰＵ１０の表示が行われることで、会員登録をしていない客に会員登録を促すことが可能となる。
同図の精算移行画面においては、金額エリアＡＲ３１が配置されている。金額エリアＡＲ３１においては、登録された商品数と、登録された商品に対応する合計金額が示されている。
そのうえで、客が非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２を操作して非会員であることの宣言を行ったうえで商品登録を行っていた場合には、金額エリアＡＲ３１において、さらに差額ポップアップＰＵ１０が配置される。差額ポップアップＰＵ１０は、仮に客が会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－１を操作して会員であることを宣言して今回と同じ商品の登録を行ったとした場合に、登録された全商品のうちで会員売価特典が適用される商品がそれぞれ値引きされることによって得られる値引きの金額の合計を示す。このような差額ポップアップＰＵ１０の表示が行われることで、会員登録をしていない客に会員登録を促すことが可能となる。
【0116】
本実施形態の会員特典が運用されている場合において、店舗の会員として精算を行おうとする客は、精算移行画面に表示されたカート識別情報を示す精算コードＣＤを精算装置４０に読み取らせる操作（精算コード読取操作）に加えて、自身が所持する会員カードに付されている会員識別情報コードを精算装置４０に読み取らせる操作（会員コード読取操作）を行う。
顧客は、会員コード読取操作を行うことにより、例えば、会員特典のうちの購入実績特典を受けることができる。例えば、精算装置４０は、客が非会員対応登録モードにより情報通信端末６０での商品登録を行った場合であっても、客が会員コード読取操作を行った場合には、当該客に有効な購入実績特典が設定されていれば、購入実績特典を付与することができる。
一方、非会員の客あるいは会員であっても購入実績特典を受けるつもりのない客は、精算移行画面に表示された精算コードＣＤを精算装置４０に読み取らせる操作は行い、会員カードに付されている会員識別情報コードを読み取らせる操作は行わなくともよい。
顧客は、会員コード読取操作を行うことにより、例えば、会員特典のうちの購入実績特典を受けることができる。例えば、精算装置４０は、客が非会員対応登録モードにより情報通信端末６０での商品登録を行った場合であっても、客が会員コード読取操作を行った場合には、当該客に有効な購入実績特典が設定されていれば、購入実績特典を付与することができる。
一方、非会員の客あるいは会員であっても購入実績特典を受けるつもりのない客は、精算移行画面に表示された精算コードＣＤを精算装置４０に読み取らせる操作は行い、会員カードに付されている会員識別情報コードを読み取らせる操作は行わなくともよい。
【0117】
精算コード読取操作と会員コード読取操作とが行われた場合、精算装置４０の表示部４０５には、今回の会計において購入実績特典が適用された旨の報知（購入実績特典適用報知）としての表示が行われる。
【0118】
図１２は、購入実績特典適用報知の態様の一例を示す図である。精算コード読取操作と会員コード読取操作とが行われたことに応じて、表示部４０５においては、同図に示されるように、精算内容確認画面上に購入実績特典報知画面ＰＵ２０が重畳するように表示される。この際、購入実績特典報知画面ＰＵ２０の背景の精算内容確認画面は、同図のようにグレーアウトにより操作等が不可の状態とされてよい。同図の購入実績特典報知画面ＰＵ２０は表示が開始されてから一定時間が経過したことに応じて消去される。あるいは、購入実績特典報知画面ＰＵ２０において消去操作が可能な消去ボタンを配置し、消去ボタンに対する操作が行われたことに応じて購入実績特典報知画面ＰＵ２０が消去されるようにしてよい。
【0119】
図１３は、図１２の状態から購入実績特典報知画面ＰＵ２０が消去された直後の状態を示している。同図に示されるように、精算内容確認画面は、グレーアウトが解除され、アクティブな状態で表示されるように変化する。同図の精算内容確認画面は、図１２においてグレーアウトが解除される前と同じ内容となっている。
【0120】
同図の精算内容確認画面においては、登録商品リストエリアＡＲ４１、合計金額エリアＡＲ４２、価格帯別商品数エリアＡＲ４３、及び精算指示ボタンＢＴ４０が配置されている。
【0121】
登録商品リストエリアＡＲ４１は、精算対象とされた商品、つまり、今回の取引において登録された商品のリストが提示されるエリアである。同図においては、１行目の商品リスト項目と２行目の商品リスト項目とのそれぞれに対応して商品１、商品２つの商品が登録されたことが示されている。１つの商品リスト項目においては、商品名、登録個数、及び価格が示されている。また、２行目の商品リスト項目においては、会員売価特典アイコンＩｃｎが配置されている。会員売価特典アイコンＩｃｎが配置された商品リスト項目は、対応の商品が会員売価特典の適用対象であることを示す。会員売価特典アイコンＩｃｎが配置された商品リスト項目において示される価格は、適用された会員売価を示す。
【0122】
そのうえで、登録商品リストエリアＡＲ４１において最終行（最後尾）となる３行目のリスト項目は、商品リスト項目ではなく、特典報知リスト項目が配置されている。特典報知リスト項目は、対応の取引に対して購入実績特典が適用されていることを報知する機能を有する。特典報知リスト項目においては、例えば「ボーナス値引き」との表示により購入実績特典が適用されていることを示し、「－１００」との表示により、購入実績特典による値引きの金額が１００円であることが示される。
このような登録商品リストエリアＡＲ４１を見ることで、客は、登録した商品のうちのいずれに会員売価特典が適用されているのかを把握できるとともに、購入実績特典が適用されていることも把握可能となる。また、客は、会員売価特典と購入実績特典とのそれぞれによる値引きの金額も把握できる。
このような登録商品リストエリアＡＲ４１を見ることで、客は、登録した商品のうちのいずれに会員売価特典が適用されているのかを把握できるとともに、購入実績特典が適用されていることも把握可能となる。また、客は、会員売価特典と購入実績特典とのそれぞれによる値引きの金額も把握できる。
【0123】
同図の精算内容確認画面の合計金額エリアＡＲ４２においては、登録された商品に応じた合計金額が示されるエリアである。同図の合計金額エリアＡＲ４２においては、合計金額に対応する登録商品数（登録点数）も示されている。
なお、合計金額エリアＡＲ４２において、購入実績特典による値引きの金額が併せて表示されてもよい。また、合計金額エリアＡＲ４２において、例えば会員売価特典の対象とされた全ての商品の値引きの金額の合計が表示されてもよい。
また、合計金額エリアＡＲ４２においては、「会員カード読込済み」との表示により、精算装置４０にて会員コード読取操作が既に行われていることが示されている。
なお、合計金額エリアＡＲ４２において、購入実績特典による値引きの金額が併せて表示されてもよい。また、合計金額エリアＡＲ４２において、例えば会員売価特典の対象とされた全ての商品の値引きの金額の合計が表示されてもよい。
また、合計金額エリアＡＲ４２においては、「会員カード読込済み」との表示により、精算装置４０にて会員コード読取操作が既に行われていることが示されている。
【0124】
価格帯別商品数エリアＡＲ４３は、登録商品リストエリアＡＲ４１において商品リスト項目により示される商品の内訳として、価格帯別の商品の数を示すエリアである。
価格帯別商品数エリアＡＲ４３においては、対応の価格帯に該当する商品数を示す複数の商品数エリアが配置されている。
具体的に、同図においては１０００円以上の価格帯、５００円～９９９円の価格帯、３００円～４９９円の価格帯、２９９円以下の価格帯の４つの商品数エリアが配置された例を示している。
これらの商品数エリアは、それぞれ異なる所定の背景色が設定された状態で表示されている。登録商品リストエリアＡＲ４１における商品リスト項目は、対応の商品の価格が該当する価格帯の商品数エリアと同じ背景色で表示される。
価格帯別商品数エリアＡＲ４３においては、対応の価格帯に該当する商品数を示す複数の商品数エリアが配置されている。
具体的に、同図においては１０００円以上の価格帯、５００円～９９９円の価格帯、３００円～４９９円の価格帯、２９９円以下の価格帯の４つの商品数エリアが配置された例を示している。
これらの商品数エリアは、それぞれ異なる所定の背景色が設定された状態で表示されている。登録商品リストエリアＡＲ４１における商品リスト項目は、対応の商品の価格が該当する価格帯の商品数エリアと同じ背景色で表示される。
【0125】
精算指示ボタンＢＴ４０は、客が、登録商品リストエリアＡＲ４１及び合計金額エリアＡＲ４２にて表示された内容を確認したうえで、次の代金支払いのための操作に移行させるための操作を行うボタンである。
【0126】
登録商品リストエリアＡＲ４１は、ページ構造となっている。１つのページには最大で２４のリスト項目が配置可能とされている。例えば２４品目より多いリスト項目を提示する場合、登録商品リストエリアＡＲ４１は、提示するリスト項目の数に応じて２以上のページが作成される。
【0127】
図１４、図１５は、購入実績特典が適用された場合において、２４品目の商品が登録された場合の精算内容確認画面の態様例を示している。図１４の精算内容確認画面は、１ページ目の登録商品リストエリアＡＲ４１が表示されている。図１５精算内容確認画面は、２ページ目の登録商品リストエリアＡＲ４１が表示されている。
登録商品リストエリアＡＲ４１のページ変更は、ページ送りボタンＢＴ５０－１、ページ戻しボタンＢＴ５０－２により行うことができる。
登録商品リストエリアＡＲ４１のページ変更は、ページ送りボタンＢＴ５０－１、ページ戻しボタンＢＴ５０－２により行うことができる。
【0128】
図１４の登録商品リストエリアＡＲ４１においては、１ページ目として、商品１～商品２４ごとの商品リスト項目が配置されている。図１４の１ページ目の登録商品リストエリアＡＲ４１により、登録された全ての２４品目の商品ごとの商品リスト項目が提示されている。しかしながら、この場合には、購入実績特典が適用されていることから、１ページ目の登録商品リストエリアＡＲ４１の最後尾の行にて特典報知リスト項目を表示できない。この場合には、図１５に示すように、２ページ目の登録商品リストエリアＡＲ４１の先頭の行に、特典報知リスト項目が配置される。
このように、登録商品リストエリアＡＲ４１において、先に商品リスト項目を配置し、その後に特典報知リスト項目を配置することで、顧客は、まず登録された商品をまとめて把握することができる。
このように、登録商品リストエリアＡＲ４１において、先に商品リスト項目を配置し、その後に特典報知リスト項目を配置することで、顧客は、まず登録された商品をまとめて把握することができる。
【0129】
なお、登録された商品のうちに保留商品が存在する場合には、保留商品の商品リスト項目が優先して１ページ目の登録商品リストエリアＡＲ４１の先頭の行から配置されるようにしてよい。
なお、特典報知リスト項目は、１ページ目の登録商品リストエリアＡＲ４１の先頭の行（１行目）にて配置され、２行目以降に商品リスト項目が配置されていくようにしてよい。
なお、特典報知リスト項目は、１ページ目の登録商品リストエリアＡＲ４１の先頭の行（１行目）にて配置され、２行目以降に商品リスト項目が配置されていくようにしてよい。
【0130】
［処理手順例：商品登録］
図１６のフローチャートを参照して、情報通信端末６０が商品登録に対応して実行する処理手順例について説明する。同図の処理は、情報通信端末６０が読み取った商品コードに応じた商品登録情報を記憶しておくようにしたうえで、精算移行指示操作が行われたことに応じて、商品登録情報を一括で送信するようにされている場合を例に挙げる。
図１６のフローチャートを参照して、情報通信端末６０が商品登録に対応して実行する処理手順例について説明する。同図の処理は、情報通信端末６０が読み取った商品コードに応じた商品登録情報を記憶しておくようにしたうえで、精算移行指示操作が行われたことに応じて、商品登録情報を一括で送信するようにされている場合を例に挙げる。
【0131】
ステップＳ１００：ショッピングアプリケーションが動作する情報通信端末６０は、起動画面を表示部６０４に表示させている状態のもとで、取引開始指示ボタンＢＴ１１のうち、会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－１と非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２とのいずれが操作されたのかを判定する。
【0132】
ステップＳ１０２：ステップＳ１００にて会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－１が操作されたと判定された場合、情報通信端末６０は、会員対応登録モード（会員モードの一例）を設定する。
【0133】
ステップＳ１０４：会員対応登録モードのもとでは、情報通信端末６０は、会員売価適用による商品登録処理を実行する。具体的に、情報通信端末６０は、例えば客による商品コードのスキャン操作に応じて取得した商品コードにより示される対象商品の商品情報を取引管理装置２０から取得すると、取得した商品情報が対象商品について会員売価を設定しているか否かを判定する。
対象商品について会員売価が設定されていると判定した場合、情報通信端末６０は、商品情報において示される対象商品の価格（通常価格、会員売価）のうち、会員売価を対象商品の価格として設定する。この場合、情報通信端末６０は、商品登録画面における対象商品のリスト項目Ｉｔｍ内に会員売価特典報知領域ＡＲ２１と会員売価とを表示させる。
一方、対象商品について会員売価が設定されていないと判定した場合、情報通信端末６０は、商品マスタにおいて示される対象商品の通常価格を対象商品の価格として設定する。この場合、情報通信端末６０は、対象商品のリスト項目Ｉｔｍにおいて、会員売価特典報知領域ＡＲ２１と会員売価とを表示させない。
対象商品について会員売価が設定されていると判定した場合、情報通信端末６０は、商品情報において示される対象商品の価格（通常価格、会員売価）のうち、会員売価を対象商品の価格として設定する。この場合、情報通信端末６０は、商品登録画面における対象商品のリスト項目Ｉｔｍ内に会員売価特典報知領域ＡＲ２１と会員売価とを表示させる。
一方、対象商品について会員売価が設定されていないと判定した場合、情報通信端末６０は、商品マスタにおいて示される対象商品の通常価格を対象商品の価格として設定する。この場合、情報通信端末６０は、対象商品のリスト項目Ｉｔｍにおいて、会員売価特典報知領域ＡＲ２１と会員売価とを表示させない。
【0134】
ステップＳ１０６：ステップＳ１０４の処理の後、情報通信端末６０は、精算移行指示操作が行われたか否かを判定する。精算移行指示操作が行われないと判定された場合には、ステップＳ１０４に処理が戻される。
【0135】
ステップＳ１０８：ステップＳ１０６により精算移行指示操作が行われたと判定された場合、情報通信端末６０は、ステップＳ１０４による会員売価適用による商品登録処理によって得られた合計金額と、会員売価を適用せずに登録対象とされた全商品について通常価格を適用した場合との差額を算出する。
【0136】
ステップＳ１１０：情報通信端末６０は、ステップＳ１０８により算出された差額を反映させた差額ポップアップＰＵ１０を含めた精算移行画面（図１１（Ｃ））を表示部４０５に表示させる。
【0137】
ステップＳ１１２：ステップＳ１００にて非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２が操作されたと判定された場合、情報通信端末６０は、非会員対応登録モード（非会員モードの一例）を設定する。
【0138】
ステップＳ１１４：非会員対応登録モードのもとでは、情報通信端末６０は、通常価格の適用による商品登録処理を実行する。具体的に、情報通信端末６０は、例えば客による商品コードのスキャン操作に応じて取得した商品コードにより示される対象商品の商品情報を取引管理装置２０から取得すると、取得した商品情報が対象商品について会員売価を設定しているか否かに関わらず、商品情報において示される通常価格を対象商品の価格として設定する。
【0139】
ステップＳ１１６：ステップＳ１１４の処理の後、情報通信端末６０は、精算移行指示操作が行われたか否かを判定する。精算移行指示操作が行われないと判定された場合には、ステップＳ１１４に処理が戻される。
【0140】
ステップＳ１１８：ステップＳ１１６により精算移行指示操作が行われたと判定された場合、情報通信端末６０は、ステップＳ１０４による会員売価適用による商品登録処理によって得られた合計金額と、会員売価を適用せずに登録対象とされた全商品について通常価格を適用した場合との差額を算出する。
【0141】
ステップＳ１２０：情報通信端末６０は、差額ポップアップＰＵ１０を含めない精算移行画面を表示部４０５に表示させる。
【0142】
［処理手順例：精算画面表示］
図１７のフローチャートを参照して、精算装置４０が精算内容確認画面の表示に対応して実行する処理手順例について説明する。
ステップＳ２００：精算装置４０は、会員コード読取操作が行われたか否かを判定する。
ステップＳ２０２：ステップＳ２００にて会員コード読取操作が行われたと判定された場合、精算装置４０は、会員コード読取操作に対応してスキャナ部４０６により読み取られた会員識別情報（顧客識別情報である）を取得する。
図１７のフローチャートを参照して、精算装置４０が精算内容確認画面の表示に対応して実行する処理手順例について説明する。
ステップＳ２００：精算装置４０は、会員コード読取操作が行われたか否かを判定する。
ステップＳ２０２：ステップＳ２００にて会員コード読取操作が行われたと判定された場合、精算装置４０は、会員コード読取操作に対応してスキャナ部４０６により読み取られた会員識別情報（顧客識別情報である）を取得する。
【0143】
ステップＳ２０４：ステップＳ２０２の処理の後、あるいはステップＳ２００にて会員コード読取操作が行われないと判定された場合、精算装置４０は、精算コード読取操作が行われたか否かを判定する。精算コード読取操作が行われないと判定された場合には、ステップＳ２００に処理が戻される。
【0144】
ステップＳ２０６：ステップＳ２０４にて精算コード読取操作が行われたと判定された場合、精算装置４０は、精算コード読取操作に対応してスキャナ部４０６により読み取られた精算コードＣＤからカート情報ＵＲＬを取得する。
【0145】
ステップＳ２０８：精算装置４０は、精算情報を取得する。当該ステップＳ２０８の処理は、図９のステップＳ３８、Ｓ４０の処理に対応する。つまり、精算装置４０は、ステップＳ２０６により取得したカート情報ＵＲＬを含む精算情報要求を取引管理装置２０に送信する。取引管理装置２０は、精算情報要求に含まれるカート情報ＵＲＬにより指定されるカート情報を利用して精算情報を生成し、生成した精算情報を精算装置４０に送信する。精算装置４０は、送信された精算情報を取得する。
【0146】
なお、精算コードＣＤは、例えばカート情報に格納されるカート識別情報をコード化したものとしたうえで、精算装置４０は、カート識別情報を含む精算情報要求を送信してもよい。この場合、取引管理装置２０は、精算情報要求に含まれるカート識別情報により指定されるカート情報を利用して精算情報を生成し、生成した精算情報を精算装置４０に送信してよい。
【0147】
ステップＳ２１０：精算装置４０は、今回の取引に対応して適用する購入実績特典が有るか否かを判定する。精算装置４０は、ステップＳ２０２にて会員識別情報が取得されることなくステップＳ２１０に至った場合には、今回の取引に対応して適用する購入実績特典は無いと判定する。
また、精算装置４０は、ステップＳ２０２にて会員識別情報が取得されていた場合には、例えば顧客管理サーバ２０Ａが記憶する顧客情報のうちで、取得した会員（顧客）識別情報が示す会員（顧客）の顧客情報にアクセスする。精算装置４０は、アクセスした顧客情報において有効な会員実績特典の情報が格納されているか否かを判定する。精算装置４０は、有効な会員実績特典の情報が格納されていれば、今回の取引に対応して適用する購入実績特典が有ると判定し、有効な会員実績特典の情報が格納されていなければ、今回の取引に対応して適用する購入実績特典は無いと判定する。
また、精算装置４０は、ステップＳ２０２にて会員識別情報が取得されていた場合には、例えば顧客管理サーバ２０Ａが記憶する顧客情報のうちで、取得した会員（顧客）識別情報が示す会員（顧客）の顧客情報にアクセスする。精算装置４０は、アクセスした顧客情報において有効な会員実績特典の情報が格納されているか否かを判定する。精算装置４０は、有効な会員実績特典の情報が格納されていれば、今回の取引に対応して適用する購入実績特典が有ると判定し、有効な会員実績特典の情報が格納されていなければ、今回の取引に対応して適用する購入実績特典は無いと判定する。
【0148】
ステップＳ２１２：ステップＳ２１０にて今回の取引に対応して適用する購入実績特典が有ると判定された場合、精算装置４０は、ステップＳ２０８により取得したカート情報の内容に、ステップＳ２１０に対応して取得した購入実績特典の特典内容が示す値引きの金額を反映させる。
【0149】
ステップＳ２１４：精算装置４０は、カート情報に基づいて精算内容確認画面を生成する。精算装置４０は、ステップＳ２１２からステップＳ２１４に至った場合には、ステップＳ２１２によりカート情報に購入実績特典による値引きを反映させた精算内容確認画面を生成する。一方、精算装置４０は、ステップＳ２１０にて購入実績特典が無い都判定されたことに応じてステップＳ２１４に至った場合には、購入実績特典による値引きを反映させないカート情報に基づく精算内容確認画面を生成する。
【0150】
ステップＳ２１６：精算装置４０は、表示部４０５にて、ステップＳ２１４により生成した精算内容確認画面上に購入実績特典報知画面ＰＵ２０を重畳させて表示を行う。
【0151】
ステップＳ２１８：ステップＳ２１６により、購入実績特典報知画面ＰＵ２０を表示させてから一定時間を経過すると、精算装置４０は、購入実績特典報知画面ＰＵ２０を消去し、精算内容確認画面をアクティブな状態で表示させる。
【0152】
＜変形例＞
以下に、本実施形態の変形例について説明する。
［第１変形例］
なお、店舗ＳＴにて顧客が入場するエリアにて、通信範囲の情報通信端末６０にビーコン信号を送信するビーコンが設けられてよい。このようなビーコンは、ＢＬＥ（Bluetooth Low Energy）に対応するものであってよい。
この場合には、顧客が店舗ＳＴに入場することに応じて、顧客が所持する情報通信端末６０がビーコンから送信されるビーコン信号を受信することになる。ビーコン信号を受信した情報通信端末６０は、例えば、ショッピングアプリケーションを起動させる、あるいはショッピングアプリケーションの起動を顧客に促す通知を行うようにしてよい。このようなショッピングアプリケーションの起動を顧客に促す通知は、情報通信端末６０によるプッシュ通知あるいはモーダル画面の表示等として行われてよい。
あるいは、情報通信端末６０は、例えばＧＰＳ（Global Positioning System）等の測位システムに対応する測位機能により自己の位置を測位し、測位した位置が店舗ＳＴに対応する一範囲内にあると判定した場合に、ショッピングアプリケーションを起動させる、あるいはショッピングアプリケーションの起動を顧客に促す通知を行うようにしてよい。
以下に、本実施形態の変形例について説明する。
［第１変形例］
なお、店舗ＳＴにて顧客が入場するエリアにて、通信範囲の情報通信端末６０にビーコン信号を送信するビーコンが設けられてよい。このようなビーコンは、ＢＬＥ（Bluetooth Low Energy）に対応するものであってよい。
この場合には、顧客が店舗ＳＴに入場することに応じて、顧客が所持する情報通信端末６０がビーコンから送信されるビーコン信号を受信することになる。ビーコン信号を受信した情報通信端末６０は、例えば、ショッピングアプリケーションを起動させる、あるいはショッピングアプリケーションの起動を顧客に促す通知を行うようにしてよい。このようなショッピングアプリケーションの起動を顧客に促す通知は、情報通信端末６０によるプッシュ通知あるいはモーダル画面の表示等として行われてよい。
あるいは、情報通信端末６０は、例えばＧＰＳ（Global Positioning System）等の測位システムに対応する測位機能により自己の位置を測位し、測位した位置が店舗ＳＴに対応する一範囲内にあると判定した場合に、ショッピングアプリケーションを起動させる、あるいはショッピングアプリケーションの起動を顧客に促す通知を行うようにしてよい。
【0153】
［第２変形例］
情報通信端末６０と精算装置４０とは、例えばＢＬＥ等の近距離無線通信により相互に通信可能とされてよい。顧客が登録した商品に応じた精算を行うために精算装置４０に赴くと、顧客の情報通信端末６０が精算装置４０と通信可能に接続される。情報通信端末６０は、接続された精算装置４０に対してカート情報ＵＲＬを送信する。精算装置４０は、受信したカート情報ＵＲＬに保存されているカート情報を取引管理装置２０から取得し、取得したカート情報の内容が反映された精算画面の表示に移行し、顧客の操作に応じて精算処理を実行してよい。
また、情報通信端末６０は、接続された精算装置４０に対してカート情報ＵＲＬとともに、例えばアプリケーション識別情報を送信してもよい。この場合、顧客情報にアプリケーション識別情報を格納しておくことで、精算装置４０が受信したアプリケーション識別情報により取引管理装置２０に問い合わせることで、会員としての顧客を特定してよい。
情報通信端末６０と精算装置４０とは、例えばＢＬＥ等の近距離無線通信により相互に通信可能とされてよい。顧客が登録した商品に応じた精算を行うために精算装置４０に赴くと、顧客の情報通信端末６０が精算装置４０と通信可能に接続される。情報通信端末６０は、接続された精算装置４０に対してカート情報ＵＲＬを送信する。精算装置４０は、受信したカート情報ＵＲＬに保存されているカート情報を取引管理装置２０から取得し、取得したカート情報の内容が反映された精算画面の表示に移行し、顧客の操作に応じて精算処理を実行してよい。
また、情報通信端末６０は、接続された精算装置４０に対してカート情報ＵＲＬとともに、例えばアプリケーション識別情報を送信してもよい。この場合、顧客情報にアプリケーション識別情報を格納しておくことで、精算装置４０が受信したアプリケーション識別情報により取引管理装置２０に問い合わせることで、会員としての顧客を特定してよい。
【0154】
［第３変形例］
上記実施形態においては、顧客が精算装置４０に会員カードを読み取らせることで、会員としての顧客が特定されるようになっている。本変形例においては、顧客情報において顧客ごとに顧客の顔画像データ（例えば、顔画像の特徴量のデータ）を格納しておくようにされる。また、精算装置４０にて精算の操作を行う位置の顧客の顔を撮像可能なようにカメラを設ける。取引管理装置２０は、カメラにより撮像して得られた顧客の顔画像から抽出した特徴量と、顧客情報に格納された顧客ごとの顔画像データとを照合することで、顧客がいずれの会員であるのかを特定するようにされてよい。
なお、顧客の顔画像に代えて、例えば顧客の指紋、虹彩、静脈などの生体情報を顧客情報に格納してもよい。この場合には、精算装置４０にて対象の生体情報に対応するセンサをカメラに代えて設け、センサにより検出された生体情報と、顧客情報に格納される生体情報とを照合することで、顧客がいずれの会員であるのかを特定してよい。
上記実施形態においては、顧客が精算装置４０に会員カードを読み取らせることで、会員としての顧客が特定されるようになっている。本変形例においては、顧客情報において顧客ごとに顧客の顔画像データ（例えば、顔画像の特徴量のデータ）を格納しておくようにされる。また、精算装置４０にて精算の操作を行う位置の顧客の顔を撮像可能なようにカメラを設ける。取引管理装置２０は、カメラにより撮像して得られた顧客の顔画像から抽出した特徴量と、顧客情報に格納された顧客ごとの顔画像データとを照合することで、顧客がいずれの会員であるのかを特定するようにされてよい。
なお、顧客の顔画像に代えて、例えば顧客の指紋、虹彩、静脈などの生体情報を顧客情報に格納してもよい。この場合には、精算装置４０にて対象の生体情報に対応するセンサをカメラに代えて設け、センサにより検出された生体情報と、顧客情報に格納される生体情報とを照合することで、顧客がいずれの会員であるのかを特定してよい。
【0155】
また、精算装置４０にカメラを設けた場合には、カメラにより撮像して得られた顔画像を用いた客層分析等を行ってよい。客層分析にあたっては、顔画像から性別、年齢等の特徴を推定した結果を用いてよい。
【0156】
［第４変形例］
なお、情報通信端末６０が商品登録に際して会員カードに付されている会員識別情報（顧客識別情報）を読み取り可能とされてよい。この場合、情報通信端末６０は、例えば精算移行指示操作に応じて、カート情報ＵＲＬと読み取った会員（顧客）識別情報とを含む精算コードＣＤを表示してよい。この場合、情報通信端末６０は、精算コードＣＤから読み取った会員（顧客）識別情報を用いて、顧客管理サーバ２０Ａに対応の会員（顧客）についての購入実績特典の有無を確認してよい。この場合には、精算装置４０での会員コード読取操作に応じた顧客識別情報の取得は省略されてよい。
また、上記のように情報通信端末６０が会員カードに付されている会員識別情報（顧客識別情報）を読み取り可能とされている場合において、情報通信端末６０に会員カードの会員識別情報を読み取らせる操作を行わずに顧客が商品登録の操作を行っていくことも可能とされている。このように会員識別情報を読み取らせることなく商品登録が行われた場合、情報通信端末６０は、図１６のステップＳ１００にて非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２が操作されたものと同等の扱いとして、非会員対応登録モードが設定されてよい。
あるいは、例えば情報通信端末６０にインストールされるショッピングアプリケーションは、会員識別情報を登録可能とされてよい。そのうえで、情報通信端末６０は、商品登録に際して、ショッピングアプリケーションに会員識別情報が登録されているか否かに応じて、会員対応登録モードと非会員対応登録モードとの設定を切り替えるようにされてよい。
［第５変形例］
なお、購入実績特典に代えて、例えば誕生日割引などが適用されてもよい。
なお、情報通信端末６０が商品登録に際して会員カードに付されている会員識別情報（顧客識別情報）を読み取り可能とされてよい。この場合、情報通信端末６０は、例えば精算移行指示操作に応じて、カート情報ＵＲＬと読み取った会員（顧客）識別情報とを含む精算コードＣＤを表示してよい。この場合、情報通信端末６０は、精算コードＣＤから読み取った会員（顧客）識別情報を用いて、顧客管理サーバ２０Ａに対応の会員（顧客）についての購入実績特典の有無を確認してよい。この場合には、精算装置４０での会員コード読取操作に応じた顧客識別情報の取得は省略されてよい。
また、上記のように情報通信端末６０が会員カードに付されている会員識別情報（顧客識別情報）を読み取り可能とされている場合において、情報通信端末６０に会員カードの会員識別情報を読み取らせる操作を行わずに顧客が商品登録の操作を行っていくことも可能とされている。このように会員識別情報を読み取らせることなく商品登録が行われた場合、情報通信端末６０は、図１６のステップＳ１００にて非会員取引開始指示ボタンＢＴ１１－２が操作されたものと同等の扱いとして、非会員対応登録モードが設定されてよい。
あるいは、例えば情報通信端末６０にインストールされるショッピングアプリケーションは、会員識別情報を登録可能とされてよい。そのうえで、情報通信端末６０は、商品登録に際して、ショッピングアプリケーションに会員識別情報が登録されているか否かに応じて、会員対応登録モードと非会員対応登録モードとの設定を切り替えるようにされてよい。
［第５変形例］
なお、購入実績特典に代えて、例えば誕生日割引などが適用されてもよい。
【0157】
＜実施形態の総括＞
［技術分野］
本発明は、精算装置及びシステムに関する。
［背景技術］
客自らがスマートフォン等の電子機器（情報通信端末）を利用して商品を登録し、登録された商品に対応する精算を客が会計機（精算装置）にて行えるようにされたシステムが知られている（例えば、特許文献１参照）。
［先行技術文献］
［特許文献］
［特許文献１］特開２０１８－１４７２５２号公報
［発明の概要］
［発明が解決しようとする課題］
上記のように客が情報通信端末を利用して商品登録を行い、精算装置にて精算を行うようにされたシステムの場合、商品登録から精算までの会計の流れにおいて店員が介在しなくともよい。このため、会計に際して客に所定の特典を付与するにあたっては、特典の付与されたことを客に分かりやすく報知することが求められる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、会計に際して客に所定の特典を付与したことを分かりやすく報知できるようにすることを目的とする。
ようにすることを目的とする。
［技術分野］
本発明は、精算装置及びシステムに関する。
［背景技術］
客自らがスマートフォン等の電子機器（情報通信端末）を利用して商品を登録し、登録された商品に対応する精算を客が会計機（精算装置）にて行えるようにされたシステムが知られている（例えば、特許文献１参照）。
［先行技術文献］
［特許文献］
［特許文献１］特開２０１８－１４７２５２号公報
［発明の概要］
［発明が解決しようとする課題］
上記のように客が情報通信端末を利用して商品登録を行い、精算装置にて精算を行うようにされたシステムの場合、商品登録から精算までの会計の流れにおいて店員が介在しなくともよい。このため、会計に際して客に所定の特典を付与するにあたっては、特典の付与されたことを客に分かりやすく報知することが求められる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、会計に際して客に所定の特典を付与したことを分かりやすく報知できるようにすることを目的とする。
ようにすることを目的とする。
【0158】
［課題を解決するための手段］
（１）以上説明したように、本実施形態の一態様は、会員識別情報を特定する会員識別情報特定手段と、
精算情報を示す情報（例えば、精算コードＣＤ）の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段と、
前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して所定の特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記特典の情報を付加して表示させる表示手段と
を備える精算装置。
（１）以上説明したように、本実施形態の一態様は、会員識別情報を特定する会員識別情報特定手段と、
精算情報を示す情報（例えば、精算コードＣＤ）の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段と、
前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して所定の特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記特典の情報を付加して表示させる表示手段と
を備える精算装置。
【0159】
上記構成によれば、精算情報に基づく商品情報の一覧に特典の情報を付加して表示させることから、会計に際して客に所定の特典を付与したことを分かりやすく報知できるようになる。
【0160】
（２）本実施形態の一態様は、（１）に記載の精算装置であって、前記商品情報の一覧において前記特典の情報の項目が最後尾となるように表示させ、前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対して前記特典が適用されていない場合には、前記表示手段による表示を行わないようにしてよい。
【0161】
上記構成によれば、商品情報の一覧において特典の情報の項目が最後尾にて表示される。これにより、まずは登録された商品に関する情報を顧客に提示したうえで、特典の情報も顧客に提示することができる。
【0162】
（３）本実施形態の一態様は、（１）または（２）に記載の精算装置であって、前記特典は、所定の期間の購入実績に基づいて付与され、前記所定の期間の終了後に利用開始となり、利用可能な期限が設定されるものとされてよい。
【0163】
上記構成によれば、顧客の購入実績に応じて顧客ごとに内容の異なる特典を所定の期間にわたって付与することが可能となり、このような特典の適用に関する情報を会計に際して顧客に提示することができる。
【0164】
（４）本実施形態の一態様は、（１）から（３）のいずれか１つに記載の精算装置であって、前記表示手段は、客により会員であることの宣言が行われない非会員モード（例えば、非会員対応登録モード）のもとで行われた商品の登録に応じた精算情報が前記精算情報取得手段により取得された後において、前記会員識別情報取得手段により会員識別情報が取得された場合に、取得された会員識別情報が示す会員に対して所定の特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記特典の情報を付加して表示させてよい。
【0165】
上記構成によれば、商品の登録については非会員対応登録モードで行われたとしても、精算装置４０での精算の段階にて会員コード読取操作によって顧客識別情報が取得された場合には、購入実績特典に関する報知を行うことができる。
【0166】
（５）本実施形態の一態様は、客自らの操作に応じて商品登録を行う情報通信端末と、当該情報通信端末で登録した商品の精算を行う精算装置とを備えるシステムであって、前記情報通信端末は、客により会員であることの宣言が行われたうえで商品登録が行われる会員モードと会員であることの宣言が行われずに商品登録が行われる非会員モードとのいずれかのモードを設定するモード設定手段と、前記商品登録の結果が反映された精算情報を示すコードシンボルを表示するコードシンボル表示手段と、前記モード設定手段により非会員モードが設定されていた場合に、前記コードシンボル表示手段がコードシンボルを表示させる際に、前記モード設定手段により会員モードが設定されていたと仮定した場合に応じて第１特典を適用した商品の金額の情報を、今回設定された非会員モードのもとでの商品の金額と比較可能な所定の態様で報知する報知手段とを備え、前記精算装置は、会員識別情報を特定する会員識別情報特定手段と、精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段と、前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して、前記第１特典と異なる第２特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記第２特典の情報を付加して表示させる表示手段とを備えるシステムである。
【0167】
（６）本実施形態の一態様は、（５）に記載のシステムであって、前記表示手段は、前記第１特典が設定されており、かつ、前記精算情報に対応して前記会員識別情報取得手段により取得された会員識別情報が示す会員に前記第２特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記第２特典とともに前記第１特典を付加して表示させてよい。
【0168】
（７）本実施形態の一態様は、精算装置としてのコンピュータを、会員識別情報を特定する会員識別情報特定手段、精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段、前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して所定の特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記特典の情報を付加して表示させる表示手段として機能させるためのプログラムである。
【0169】
（８）本実施形態の一態様は、客自らの操作に応じて商品登録を行う情報通信端末と、当該情報通信端末で登録した商品の精算を行う精算装置とを備えるシステムに対応し、前記情報通信端末として第１コンピュータを機能させ、前記精算装置として第２コンピュータを機能させるプログラムであって、前記第１コンピュータを、客により会員であることの宣言が行われたうえで商品登録が行われる会員モードと会員であることの宣言が行われずに商品登録が行われる非会員モードとのいずれかのモードを設定するモード設定手段と、前記商品登録の結果が反映された精算情報を示すコードシンボルを表示するコードシンボル表示手段、前記モード設定手段により非会員モードが設定されていた場合に、前記コードシンボル表示手段がコードシンボルを表示させる際に、前記モード設定手段により会員モードが設定されていたと仮定した場合に応じて第１特典を適用した商品の金額の情報を、今回設定された非会員モードのもとでの商品の金額と比較可能な所定の態様で報知する報知手段として機能させ、前記第２コンピュータを、会員識別情報を特定する会員識別情報特定手段、精算情報を示す情報の取得に応じて、取得された情報が示す精算情報を特定する精算情報特定手段、前記精算情報特定手段により特定された精算情報が示す商品ごとに価格を含む商品情報の一覧を表示するにあたり、前記精算情報に対応して前記会員識別情報特定手段により特定された会員識別情報が示す会員に対応して、前記第１特典と異なる第２特典が適用されている場合には、前記商品情報の一覧に前記第２特典の情報を付加して表示させる表示手段として機能させるためのプログラムである。
【0170】
なお、上述のストアコントローラ１０、取引管理装置２０、精算装置４０、取引状況管理装置５０、情報通信端末６０、計量値付け装置等の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の各装置の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。
ここでいう「コンピュータシステム」とは、ＯＳや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやＷＡＮ、ＬＡＮ、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＣＤ－ＲＯＭ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、ＣＤ－ＲＯＭ等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ（ＲＡＭ）のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル（差分プログラム）であってもよい。
ここでいう「コンピュータシステム」とは、ＯＳや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやＷＡＮ、ＬＡＮ、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＣＤ－ＲＯＭ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、ＣＤ－ＲＯＭ等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ（ＲＡＭ）のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル（差分プログラム）であってもよい。
【符号の説明】
【0171】
１ 商品販売データ処理システム、１０ ストアコントローラ、２０ 取引管理装置、２０Ａ 顧客管理サーバ、４０ 精算装置、５０ 取引状況管理装置、６０ 情報通信端末、７０ ショッピングカート、７１ ホルダ、８０ 買い物カゴ
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】