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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044555
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】フォークリフト
(51)【国際特許分類】
   B66F 9/10 20060101AFI20240326BHJP
【FI】
B66F9/10 A
B66F9/10 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150146
(22)【出願日】2022-09-21
(71)【出願人】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】柴田 優
(72)【発明者】
【氏名】小野寺 祥
(72)【発明者】
【氏名】大滝 雄介
(72)【発明者】
【氏名】金澤 宏幸
(72)【発明者】
【氏名】二橋 謙介
【テーマコード(参考)】
3F333
【Fターム(参考)】
3F333AA02
3F333AB13
3F333AE02
3F333BA11
3F333BF01
3F333BF06
3F333BG05
3F333DA05
3F333DB02
3F333DB08
3F333FA09
3F333FG03
3F333FG08
(57)【要約】
【課題】リーチアウト時の姿勢を安定させることができるフォークリフトを提供する。
【解決手段】フォークリフトは、幅方向に離間して前後方向に延びるとともにそれぞれ第一走行輪を有する一対のストラドルレッグ、および、一対の第一走行輪の間かつ前後方向における後退側に設けられた第二走行輪を有する台車と、一対のストラドルレッグ間で、台車に対して前後方向に移動可能なマストと、マストに対して上下方向に移動可能なフォーク部と、第一走行輪に対応するように一対が設けられて、第一走行輪よりも前後方向における前進側で地面に接触する接地位置と、地面から離間する離間位置との間を移動可能な補助ローラと、マストが前進した際に補助ローラを接地位置に移動させ、マストが後退した際に補助ローラを離間位置に移動させる連動部と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
幅方向に離間して前後方向に延びるとともにそれぞれ第一走行輪を有する一対のストラドルレッグ、および、一対の前記第一走行輪の間かつ前記前後方向における後退側に設けられた第二走行輪を有する台車と、
一対の前記ストラドルレッグ間で、前記台車に対して前後方向に移動可能なマストと、
前記マストに対して上下方向に移動可能なフォーク部と、
前記第一走行輪に対応するように一対が設けられて、前記第一走行輪よりも前記前後方向における前進側で地面に接触する接地位置と、前記地面から離間する離間位置との間を移動可能な補助ローラと、
前記マストが前進した際に前記補助ローラを前記接地位置に移動させ、前記マストが後退した際に前記補助ローラを前記離間位置に移動させる連動部と、
を備えるフォークリフト。
【請求項2】
前記マストは、
前記フォーク部が設けられたマスト本体と、
前記マスト本体を支持しつつ、回転することで前記マスト本体を前記前後方向に移動させる一対のマストローラと、
を有し、
一対の前記ストラドルレッグのそれぞれは、前記マストローラを回転可能な状態で前記前後方向に案内する案内レールを有し、
前記連動部は、
前記案内レール内で前記マストローラに当接可能な案内面を有する第一部分、および、該第一部分に接続され、前記補助ローラを上方から支持する第二部分を有するカム部と、
前記案内レールに設けられ、前記第一部分を上方に付勢するスプリング部と、
を有し、
前記マストローラは、前進した際に前記第一部分の前記案内面に乗り上がることで、前記補助ローラを前記接地位置に位置させ、
前記スプリング部は、前記マストローラが後退した際に前記第一部分を付勢することで、前記補助ローラを前記離間位置に位置させる
請求項1に記載のフォークリフト。
【請求項3】
前記第一部分の前記案内面は、
前記マストローラが前進した際に最初に前記マストローラに当接する傾斜面と、
前記傾斜面に接続され、前記傾斜面よりも前記前後方向における前進側に配置された平坦面と、
を有し、
前記マストローラは、前記平坦面に当接した際に前記補助ローラを前記接地位置に位置させる
請求項2に記載のフォークリフト。
【請求項4】
前記傾斜面と前記平坦面との接続部分は、前記第一走行輪よりも前記前後方向における後退側に配置されている
請求項3に記載のフォークリフト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、フォークリフトに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、車体の前方への繰り出し(リーチアウト)と車体への収納(リーチイン)が可能なリーチテーブルを備えたフォークリフトが開示されている。このフォークリフトによれば、進入に制約のある電車等の下方スペースに荷台を進入させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-68687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、パレットに載置された荷物を搬送するリーチ式のフォークリフトの分野では、リーチアウトした状態で荷物がフォークに載置された際、荷物を含めたフォークリフト全体の重心が偏ることがある。その結果、リーチアウト時のフォークリフトの姿勢が不安定になる場合がある。
【0005】
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、リーチアウト時の姿勢を安定させることができるフォークリフトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係るフォークリフトは、幅方向に離間して前後方向に延びるとともにそれぞれ第一走行輪を有する一対のストラドルレッグ、および、一対の前記第一走行輪の間かつ前記前後方向における後退側に設けられた第二走行輪を有する台車と、一対の前記ストラドルレッグ間で、前記台車に対して前後方向に移動可能なマストと、前記マストに対して上下方向に移動可能なフォーク部と、前記第一走行輪に対応するように一対が設けられて、前記第一走行輪よりも前記前後方向における前進側で地面に接触する接地位置と、前記地面から離間する離間位置との間を移動可能な補助ローラと、前記マストが前進した際に前記補助ローラを前記接地位置に移動させ、前記マストが後退した際に前記補助ローラを前記離間位置に移動させる連動部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、リーチアウト時の姿勢を安定させることができるフォークリフトを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示の第一実施形態に係るフォークリフトの構成を示す斜視図である。
図2】本開示の第一実施形態に係るフォークリフトを上方から見た時の図である。(a)はフォークリフトがリーチインした時の状態を示しており、(b)はフォークリフトがリーチアウトした時の途中の状態を示している。
図3図2中におけるIIIA-IIIA線方向およびIIIB-IIIB線方向のそれぞれの断面視を示した図である。(a)はIIIA-IIIA線方向の断面視を示しており、(b)はIIIB-IIIB線方向の断面視を示している。
図4】本開示の第一実施形態に係るフォークリフトの安定領域を説明するための概念図である。
図5】本開示の第一実施形態に係る連動部の構成を示す図であり、図3中における要部を拡大した図である。
図6図5中におけるVI-VI線方向の断面視を示した図である。
図7】本開示の第一実施形態に係るフォークリフトがリーチアウトした際に、案内レール内でマストローラが連動部に到った時の様子を示した図であり、図5中に示した部分に対応した図である。
図8】本開示の第一実施形態に係るフォークリフトがリーチアウトした際に、案内レール内でマストローラが連動部における第一部分の傾斜面に乗り上がった時の様子を示した図であり、図7に続く図である。
図9】本開示の第一実施形態に係るフォークリフトがリーチアウトした際に、案内レール内でマストローラが連動部における第一部分の平坦面に乗り上がった時の様子を示した図であり、図8に続く図である。
図10】本開示の第一実施形態に係るフォークリフトのリーチアウト時における安定領域を説明するための概念図である。
図11】本開示の第二実施形態に係る連動部の構成を示す図であり、図5中で示した部分に対応した図である。
図12】本開示の第二実施形態に係るフォークリフトがリーチアウトした際に、案内レール内でマストローラが連動部の案内面に乗り上がった時の様子を示した図である。
図13】本開示の第三実施形態に係る連動部の構成を示す図であり、図5中で示した部分に対応した図である。
図14】本開示の第三実施形態に係るフォークリフトがリーチアウトした際の連動部の動きを説明するための図であり、図13に続く図である。
図15】本開示の第三実施形態に係るフォークリフトがリーチアウトした際の連動部の動きを説明するための図であり、図14に続く図である。
図16】本開示の第四実施形態に係る連動部の構成を示す図であり、図5中で示した部分に対応した図である。
図17】本開示の第四実施形態に係るフォークリフトがリーチアウトした際の連動部の動きを説明するための図であり、図16に続く図である。
図18】本開示の第四実施形態に係るフォークリフトがリーチアウトした際の連動部の動きを説明するための図であり、図17に続く図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら、本開示によるフォークリフトを実施するための形態を説明する。
【0010】
<第一実施形態>
フォークリフトは、物流センターや倉庫等の物流施設内で、荷物の積み込みや積み下ろし、搬送等の荷役作業を行う移動体(産業車両)である。フォークリフトは、パレットに載置された荷物をパレットと共に移動させる。
【0011】
本実施形態におけるフォークリフトは、例えば、上位装置(図示省略)から受信する指令にしたがって物流施設内を自立走行する。フォークリフトは、例えば、リーチ式の無人フォークリフト(AGF:Automated Guided Forklift)である。
【0012】
図1に示すように、本実施形態におけるフォークリフト100は、台車1と、荷役装置2と、補助ローラ3と、連動部4と、センサ5とを備えている。
【0013】
(台車)
台車1は、フォークリフト100の本体部分を成している。台車1は、走行機構15によって物流施設内の地面R(路面)を走行する。以下、説明の便宜上、この台車1が進行する方向(台車1が前進・後退する方向)を「直進方向Ds」と称する。さらに、この直進方向Dsの両側のうち、前進の側を「前方側Dsf」と称し、その反対側である後退の側を「後方側Dsb」と称する。
【0014】
また、この台車1の幅方向を単に「幅方向Dw」と称する。さらに、幅方向Dwの両側のうち、台車1を後方側Dsbから見た時の右側を「一方側Dwr」と称し、その反対側(左側)を「他方側Dwl」と称する。
【0015】
本実施形態における台車1は、台車本体10と、ストラドルレッグ11と、駆動輪14(第二走行輪)とを有している。
【0016】
(台車本体)
台車本体10は、フォークリフト100中で最も前方側Dsfに配置された部分である。台車本体10は、フォークリフト100における正面部分を成している。台車本体10には、例えば、各種装置を駆動するための油圧装置(図示省略)や、フォークリフト100の走行を制御するための制御装置(図示省略)、カウンタウェイト(図示省略)などが内蔵されている。
【0017】
(ストラドルレッグ)
ストラドルレッグ11は、台車本体10における後方側Dsbかつ下方側Dvdの部分に台車本体10と一体に一対が設けられている。ストラドルレッグ11は、台車本体10から後方側Dsbに延びる軸状の部材である。一対のストラドルレッグ11は、幅方向Dwに互いに離間した状態で配置されている。
【0018】
以下、説明の便宜上、一対のストラドルレッグ11が延びる方向を「前後方向Da」と称する。したがって、本実施形態における前後方向Daは、フォークリフト100の直進方向Dsに一致する。この前後方向Daのうち、ストラドルレッグ11が台車本体10に対して延びている側(台車本体10から離間する側)を「前進側Daf」と称し、その反対側(台車本体10に接近する側)を「後退側Dab」と称する。
【0019】
また、一対のストラドルレッグ11のうち、一方側Dwrに配置されたストラドルレッグ11を「右ストラドルレッグ12」と称し、その反対側(他方側Dwl)に配置されたストラドルレッグ11を「左ストラドルレッグ13」と称する。
【0020】
これら右ストラドルレッグ12および左ストラドルレッグ13のそれぞれは、レッグ本体120,130と、案内レール121,131と、従動輪122,132(第一走行輪)とを有している。
【0021】
レッグ本体120,130は、例えば、角柱状を成している。レッグ本体120,130は、上方側Dvuを向くマスト案内面120a,130aと、幅方向Dwに互いに対向し合う対向面120b,130bとを有している。案内レール121,131は、各レッグ本体120,130の対向面120b,130bに設けられている。従動輪122,132は、レッグ本体120,130に設けられている。
【0022】
右ストラドルレッグ12および左ストラドルレッグ13は、幅方向Dwに左右対称に配置されている。以下、右ストラドルレッグ12の構成を中心に説明し、左ストラドルレッグ13の構成の説明は省略する場合がある。
【0023】
図2および図3に示すように、従動輪122は、例えば、地面Rに当接しながら回転することができる従動輪本体122aと、従動輪本体122aの向きを転向させることができる操舵モータ122bとを有している。操舵モータ122bは、例えば、従動輪本体122aに接続されている。操舵モータ122bは、上下方向Dvに延びる第一回動軸線O1を中心に回動可能である。
【0024】
以下、説明の便宜上、上下方向Dvにおける下方側(重力が働く方向)を単に「下方側Dvd」と称し、その反対側(上方側)を単に「上方側Dvu」と称する。なお、図2中では、荷物Lの図示を省略したフォークリフト100を示しており、図3中では、荷物Lが載置されている場合のフォークリフト100を示している。
【0025】
本実施形態における第一回動軸線O1は、例えば、従動輪122の中心を貫くように上下方向Dvに延びている。操舵モータ122bは、例えば、台車本体10内に設けられた制御装置から送信された操舵の指示を示す信号に基づいて従動輪本体122aを操舵する。
【0026】
(駆動輪)
駆動輪14は、台車本体10に設けられている。駆動輪14は、一対の従動輪122,132の間かつ後退側Dabに配置されている。駆動輪14は、地面Rに当接しながら回転することができる駆動輪本体14aと、駆動輪本体14aを地面Rに当接させた状態で回転させる駆動モータ14bと、駆動輪本体14aの向きを転向させることができる操舵モータ14cとを有している。これら駆動モータ14bおよび操舵モータ14cは、例えば、駆動輪本体14aに接続されている。
【0027】
駆動モータ14bは、例えば、台車本体10内に設けられた制御装置から送信された駆動の指示を示す信号に基づいて回転する。具体的には、駆動モータ14bは、制御装置からトルク(回転速度)を示す信号を受信し、自身がこのトルクに基づいて回転することで駆動輪本体14aを回転させる。
【0028】
操舵モータ14cは、上下方向Dvに延びる第二回動軸線O2を中心に回動可能である。本実施形態における第二回動軸線O2は、例えば、駆動輪14の中心を貫くように上下方向Dvに延びている。操舵モータ14cは、例えば、台車本体10内に設けられた制御装置から送信された操舵の指示を示す信号に基づいて駆動輪本体14aを操舵する。
【0029】
本実施形態では、上述した各ストラドルレッグ11(右ストラドルレッグ12および左ストラドルレッグ13)のレッグ本体120,130に設けられた従動輪122,132と、台車本体10に設けられた駆動輪14によって台車本体10およびストラドルレッグ11を下方側Dvdから支持するとともに、これらを地面R上で移動可能にする走行機構15が構成されている。
【0030】
ここで、図4に示すように、本実施形態では、右ストラドルレッグ12における従動輪122の第一回動軸線O1と第二回動軸線O2とを結ぶ第一仮想線V1、左ストラドルレッグ13における従動輪132の第一回動軸線O1と第二回動軸線O2とを結ぶ第二仮想線V2、および二つの第一回動軸線O1同士を結ぶ第三仮想線V3によって、上下方向Dvから見た際に仮想的な三角形が形成される。
【0031】
また、本実施形態では、上方側Dvuから見た際に、第一仮想線V1、第二仮想線V2、および第三仮想線V3によって形成されるこの仮想的な三角形を地面Rに投影した場合に画定される三角形の領域が安定領域Rsとされている。
【0032】
したがって、本実施形態における安定領域Rsは、二つの第一回動軸線O1と、第二回動軸線O2とを地面R上で互いに直線(図4中では二点鎖線で図示)でつなぐことで形成された領域である。
【0033】
フォークリフト100は、このフォークリフト100の重心を仮想的に地面Rに垂直に下ろした時のこの重心の足(点)が安定領域Rs内に配置された際、転倒することがない。すなわち、フォークリフト100の姿勢は、重心が安定領域Rs内に存在する場合に安定する。なお、図2から図4中に示す「CG」は、フォークリフト100の重心の位置の一例を概念的に示したものである。
【0034】
(荷役装置)
荷役装置2は、フォークリフト100における荷物Lが載置される部分である。荷役装置2は、ストラドルレッグ11に設けられている。
図1から図3に示すように、本実施形態における荷役装置2は、マスト20と、フォーク部24とを有している。
【0035】
(マスト)
マスト20は、ストラドルレッグ11から上方側Dvuに延びている。マスト20は、一対のストラドルレッグ11間で、台車1に対して前後方向Daに移動可能である。
マスト20は、マスト本体21と、マストローラ22と、接続部23とを有している。
【0036】
マスト本体21は、右ストラドルレッグ12におけるレッグ本体120のマスト案内面120a、および左ストラドルレッグ13におけるレッグ本体130のマスト案内面130aの双方に亘って載置されている。マスト本体21は、駆動されることで、これら右ストラドルレッグ12および左ストラドルレッグ13におけるマスト案内面120a,130aに沿って前後方向Daに進退する。
【0037】
具体的には、例えば、マスト本体21に設けられたリーチ機構(図示省略)が駆動されることによって、図2および図3に示すように、マスト20の全体がストラドルレッグ11に沿って前後方向Daに移動される。
【0038】
図3に示すように、マストローラ22は、案内レール121が有する内面121i上に回転可能に配置されている。マストローラ22は、接続部23によってマスト本体21に接続されている。マストローラ22は、この接続部23を介してマスト本体21を下方側Dvdから支持している。すなわち、マストローラ22は、マスト本体21の荷重を受け持っている。
【0039】
マストローラ22は、マスト本体21が駆動されることで、案内レール121内で回転するとともに、この案内レール121の内面121iによって前後方向Daに案内される。ここでいう「案内レール121内」は、案内レール121が有する内面121iによって画定される空間を意味する。
【0040】
図5に示すように、案内レール121の内面121iは、下方側Dvdを向く上面121aと、上方側Dvuを向いた状態で上面121aに対向する下面121bと、これら上面121aおよび側面121cを上下方向Dvに接続する側面121cとによって構成されている。
【0041】
(フォーク部)
図1から図3に示すように、フォーク部24は、マスト本体21から後方側Dsbに延びた状態でマスト本体21に取り付けられている一対の爪25を有している。一対の爪25は、幅方向Dwで互いに離間した状態で配置されている。
【0042】
一対の爪25は、マスト本体21に対して上下方向Dvに移動可能に取り付けられている。つまり、フォーク部24は、マスト本体21が駆動されることで、このマスト本体21に対して上下方向Dvに移動可能である。具体的には、フォーク部24は、例えば、マスト本体21に設けられたリフト機構(図示省略)が駆動されることによって上下方向Dvに移動される。
【0043】
フォーク部24は、マスト本体21上で上下方向Dvに移動するとともに、マスト20が前進側Daf(後方側Dsb)に移動することで、例えば荷物Lが載置されたパレットPのフォークポケット等に挿入される。フォーク部24は、フォークポケットに挿入されることで、パレットP上に載置された荷物LをパレットPごと持ち上げることができる。
【0044】
以下、マスト本体21が駆動されることで、マスト20の全体がフォーク部24と共に前後方向Daに進退することを「リーチ動作」と称する。また、このリーチ動作のうち、マスト20が前進側Dafに移動することを「リーチアウト」と称し、マスト20が後退側Dabに移動することを「リーチイン」と称する。
【0045】
(補助ローラ)
補助ローラ3は、従動輪122,132に対応するように一対がフォークリフト100に設けられている。具体的には、補助ローラ3は、連動部4に取り付けられており、この連動部4によって従動輪122,132よりも前進側Dafで地面Rに接触する位置と、地面Rから離間する位置との間を移動可能である。
【0046】
以下、説明の便宜上、補助ローラ3が従動輪122,132よりも前進側Dafの地面Rに接触した際の補助ローラ3の位置を「接触位置」と称し、補助ローラ3が地面Rから離間した際の補助ローラ3の位置を「離間位置」と称する。
【0047】
(連動部)
連動部4は、マスト20が前進した際に補助ローラ3を接地位置に移動させ、マスト20が後退した際に補助ローラ3を離間位置に移動させる。連動部4は、案内レール121,131に設けられている。
【0048】
ここで、図5および図6に示すように、本実施形態における案内レール121は、上下方向Dvに隙間をあけて並ぶようにレッグ本体120の対向面120bに配置された上部レール121uおよび下部レール121lと、これら上部レール121uと下部レール121lとを上下方向Dvに接続する接続レール121mとを有している。
【0049】
上部レール121uは、レッグ本体120の対向面120bに対して垂直な方向に立ち上がるようにレッグ本体120の対向面120bに設けられている。上部レール121uは、案内レール121の内面121iにおける上記の上面121aを有している。
【0050】
下部レール121lは、上部レール121uよりも下方側Dvdで、レッグ本体120の対向面120bに対して垂直な方向に立ち上がるようにレッグ本体120の対向面120bに設けられている。下部レール121lは、案内レール121の内面121iにおける上記の下面121bを有している。したがって、上部レール121uと下部レール121lとは、マストローラ22を間に挟むように配置されている。
【0051】
接続レール121mは、レッグ本体120の対向面120bに設けられており、上部レール121uおよび下部レール121lと一体の状態で双方を互いに接続している。接続レール121mは、案内レール121の内面121iにおける上記の側面121cを有している。側面121cは、他方側Dwlを向いている。
【0052】
図5に示すように、本実施形態における連動部4は、カム部40と、スプリング部43とを有している。
【0053】
(カム部)
カム部40は、案内レール121の内面121i上を回転しながら前後方向Daに移動するマストローラ22によって上下方向Dvに移動される。
カム部40は、第一部分41と、第二部分42とを有している。
【0054】
第一部分41は、複数の板状の部材によって構成されている。具体的には、図6に示すように、本実施形態における第一部分41は、幅方向Dwに並ぶ一対の側板410と、これら側板410の端縁のうち上方側Dvuに配置された側縁同士を幅方向Dwに接続する上板411とを有している。
【0055】
図5に示すように、側板410は、幅方向Dwから見て四隅のうちの一つが三角形状に切除されたように形成されている。この切除された部分の側縁は、傾斜面410aとされている。傾斜面410aは、前進側Dafに向かうにしたがって上方側Dvuに位置するように傾斜している。傾斜面410aは、案内レール121の下面121bに対して、例えば、0°よりも大きく45°よりも小さい角度で傾斜している。
【0056】
上板411は、案内レール121の内面121iにおける上面121aに上下方向Dvに対向する平坦面411aを有している。平坦面411aは、案内レール121における下面121bと平行の状態で水平方向に広がっている。平坦面411aは、傾斜面410aに前後方向Daに接続されており、傾斜面410aよりも前進側Dafに配置されている。平坦面411aと傾斜面410aとの接続部分41bは、従動輪122よりも後退側Dabに配置されている。
【0057】
本実施形態では、一対の側板410の傾斜面410aと上板411の平坦面411aとによって、マストローラ22を前後方向Daに案内するための案内面41aが構成されている。
【0058】
ここで、上板411は、スプリング部43によって上方側Dvuに付勢されている。具体的には、上板411の平坦面411aとは反対側を向く付勢面411bは、スプリング部43によって上方側Dvuに付勢されている。
【0059】
スプリング部43の一端は、この付勢面411bに固定されており、スプリング部43の他端は、例えば、下部レール121lにおける下面121bから下方側Dvdに凹むように形成された凹溝43aの内部に固定されている。本実施形態におけるスプリング部43には、例えば、コイルばね等が採用される。
【0060】
したがって、一対の側板410および上板411から成る第一部分41は、案内レール121内でスプリング部43によって下方側Dvdから支持されている。
【0061】
図6に示すように、一対の側板410のうち、一方側Dwr(図6における左側)に配置された側板410は、下部レール121lに形成された孔部121eを上下方向Dvに挿通した状態で配置されている。
【0062】
孔部121eは、下部レール121lの下面121bと、下部レール121lにおける下面121bとは反対側の下方側Dvdを向く面とのそれぞれに開口している。つまり、孔部121eは、下面121bから下方側Dvdに向かって貫通するように下部レール121lに形成されている。
【0063】
図5および図6に示すように、一対の側板410のうち、他方側Dwl(図6における右側)に配置された側板410は、下部レール121lに形成された凹部121dの内側を上下方向Dvに通り抜けるように配置されている。凹部121dは、下部レール121lにおける他方側Dwlを向く面から一方側Dwrに向かって凹むように形成されている。
【0064】
第二部分42は、一対の側板410のそれぞれから一体の状態で下方側Dvdに延びている。具体的には、第二部分42は、側板410における傾斜面410aとは反対側の隅に一体に形成されている。一対の第二部分42の延びた先の端部には、補助ローラ3が回転可能に接続されている。図6に示すように、一対の第二部分42は、補助ローラ3を幅方向Dwに挟んだ状態で、この補助ローラ3を支持している。
【0065】
以下、図7から図9を参照してマスト20のリーチ動作に伴う連動部4の動作について説明する。
【0066】
図7に示すように、マスト20がリーチアウトした際、マストローラ22は、第一部分41における側板410の傾斜面410aに最初に当接する。この際、第一部分41には、マストローラ22からスプリング部43の付勢力に抗する下方側Dvdへの力が加わり始める。
【0067】
図7に示した状態からマスト20が更にリーチアウトした場合、図8に示すように、マストローラ22は、傾斜面410aに乗り上がる。マストローラ22が傾斜面410aに乗り上がることにより、第一部分41の全体は下方側Dvdに押され、第一部分41は下方側Dvdに移動する。この第一部分41の下方側Dvdへの移動に伴って、第一部分41に接続された第二部分42、およびこの第二部分42に接続された補助ローラ3は、下方側Dvdに移動する。
【0068】
図8に示した状態からマスト20が更にリーチアウトした場合、図9に示すように、マストローラ22は、平坦面411aに乗り上がる。マストローラ22が平坦面411aに乗り上がることにより、第一部分41の全体は更に下方側Dvdに移動し、上板411の付勢面411bが案内レール121の下面121bに接触する。この時、スプリング部43の全体は、例えば、凹溝43a内に収容される。
【0069】
この第一部分41の下方側Dvdへの更なる移動に伴って、第二部分42および補助ローラ3は、下方側Dvdに更に移動する。本実施形態では、マストローラ22が平坦面411aに乗り上がった際、補助ローラ3は、従動輪122よりも前進側Dafで地面Rに接触する。本実施形態では、説明の便宜上、補助ローラ3が従動輪122よりも前進側Dafの地面Rに接触した時のこの地面Rの接触箇所を「接地点X」と称する。
【0070】
つまり、マストローラ22は、前進した際に第一部分41の案内面41aにおける平坦面411aに乗り上がることで、補助ローラ3を接地位置に位置させる。
【0071】
ここで、図10に示すように、補助ローラ3が接地位置に位置することで、フォークリフト100の安定領域Rsは、第一仮想線V1、第二仮想線V2、および第三仮想線V3から成る三角形から、この三角形に対して第一仮想線V1と接地点Xとを地面R上でつなぐ仮想線V4、および接地点X同士をつなぐ仮想線V5が追加されて画定された五角形状となる。すなわち、補助ローラ3が従動輪122,132よりも前進側Dafの地面Rに接触することで、フォークリフト100の安定領域Rsが拡大する。なお、図10中に示す「CG」は、フォークリフト100の重心の位置の一例を概念的に示したものである。
【0072】
マスト20がリーチアウトを終えた状態(図9に示した状態)からマスト20がリーチインした場合、マストローラ22は、平坦面411aから傾斜面410aに移動した後、案内レール121の下面121bに移動する。マストローラ22が後退側Dabに移動した際、スプリング部43から第一部分41の上板411に働く上方側Dvuへの付勢力により、第一部分41が上方側Dvuに移動する。第一部分41の上方側Dvuへの移動に伴って、第二部分42および補助ローラ3は、上方側Dvuに移動し、例えば、図5に示した状態に戻る。
【0073】
つまり、マスト20がリーチアウトした状態からリーチインするとともにマストローラ22が第一部分41の案内面41a上にいない状態となった際、スプリング部43は、第一部分41における上板411の付勢面411bを上方側Dvuに付勢することで、補助ローラ3を離間位置に位置させる。
【0074】
(センサ)
センサ5は、周囲の障害物を検出可能な全方位(360°)の障害物センサである。本実施形態におけるセンサ5は、ストラドルレッグ11のレッグ本体120,130における従動輪122,132よりも前進側Dafにそれぞれ設けられている。センサ5は、例えば、補助ローラ3と幅方向Dwに隣り合った状態で配置されている。センサ5は、制御装置に有線通信または無線通信を介して接続されている。センサ5は、検出したデータを示す信号を制御装置に送信する。
【0075】
センサ5の動作状態(検出状態)は、例えば、台車本体10に内蔵された制御装置によって制御されている。本実施形態では、補助ローラ3が接地位置に位置した際、この補助ローラ3は、センサ5の検出範囲に含まれる。したがって、本実施形態におけるセンサ5は、例えば、マスト20がリーチアウトする際に、周囲を検出しない状態に設定される。
【0076】
(作用効果)
上記構成によれば、連動部4は、マスト20が前進(リーチアウト)した際に、補助ローラ3を従動輪122,132よりも前進側Dafの地面Rに接触する接地位置に移動させ、マスト20が後退(リーチイン)した際に補助ローラ3を地面Rに接触しない離間位置に移動させる。これにより、マスト20が前進した場合に、補助ローラ3は、従動輪122,132よりも前進側Dafでフォークリフト100の荷重を受け持つことができる。つまり、補助ローラ3は、マスト20がリーチアウトした際に地面Rに接触することで、一対の従動輪122,132および駆動輪14によって画定されていたフォークリフト100の安定領域Rsを前進側Dafに拡大させることができる。したがって、フォークリフト100全体の重心CGの位置が前進側Dafへ移動した場合に安定領域Rsから外れることを抑制することができる。その結果、フォークリフト100のリーチアウト時の姿勢を安定させることができる。
【0077】
また、上記構成によれば、マスト20が前進した際に、マストローラ22が連動部4のカム部40における第一部分41の案内面41aに乗り上がることで、補助ローラ3が接地位置に位置する。そして、マストローラ22が後退して第一部分41に乗り上がらない状態となった際にスプリング部43が第一部分41を上方に付勢することで、補助ローラ3が離間位置に位置する。これにより、上記作用をより高精度に実現することができる。
【0078】
また、連動部4は、マストローラ22が第一部分41に乗り上がった際にマストローラ22から付与されるマスト20全体の荷重を受動的に利用することによって、補助ローラ3を接地位置に位置させる。このため、補助ローラ3を接地位置と離間位置との間で移動させるにあたり、例えばモータ等のアクチュエータを用いる必要がない。したがって、フォークリフト100の製造にかかるコストやメンテナンス頻度が増大することを抑制することができる。
【0079】
また、上記構成によれば、マスト20が前進した際、マストローラ22は最初に傾斜面410aに乗り上がり、この傾斜面410a上を回転しながら前進側Dafに進んだ後、傾斜面410aに前進側Dafから接続された平坦面411aに乗り上がる。そして、補助ローラ3は、マストローラ22が平坦面411aに乗り上がった際に下方側Dvdに移動され、従動輪122,132よりも前進側Dafの地面Rに接触する(接地位置に位置する)。したがって、例えば、案内面41aが平坦面411aのみで構成されている場合と比較して、マスト20が前進する過程でマストローラ22が第一部分41から受ける抵抗を軽減することができる。その結果、マストローラ22を円滑に平坦面411aに案内することができる。
【0080】
また、上記構成によれば、案内面41aにおける傾斜面410aと平坦面411aとの接続部分41bが従動輪122,132よりも後退側Dabに配置されているため、マストローラ22が従動輪122,132よりも前進側Dafに位置した際に、補助ローラ3は接地位置に位置する。したがって、例えば、傾斜面410aと平坦面411aとの接続部分41bが従動輪122,132よりも前進側Dafに配置されている場合と比較して、フォークリフト100全体の重心CGの位置が前進の側へ移動した場合に安定領域Rsから外れることをより抑制することができる。
【0081】
また、上記によれば、マスト20が前進(リーチアウト)する際に、センサ5の動作状態が周囲を検出しない状態に設定される。したがって、例えば、フォークリフト100が通常走行時などのリーチアウト時以外の状態で、センサ5が連動部4および補助ローラ3を障害物と誤って検出することがない。その結果、センサ5による誤検出を回避しつつ、フォークリフト100のリーチアウト時の姿勢を安定させることができる。
【0082】
<第二実施形態>
続いて、本開示に係るフォークリフト100の第二実施形態について図11および図12を参照して説明する。なお、以下に説明する第二実施形態では、連動部4、および下部レール121lの構成が第一実施形態で説明した連動部4の構成と異なっている。第一実施形態と共通する構成については、図中に同一の符号を付してその説明を省略する。
【0083】
(連動部)
連動部4は、マスト20が前進した際に補助ローラ3を接地位置に移動させ、マスト20が後退した際に補助ローラ3を離間位置に移動させる。連動部4は、案内レール121,131に設けられている。
図11に示すように、本実施形態における連動部4は、カム部40´と、スプリング部43´とを有している。
【0084】
(カム部)
カム部40´は、案内レール121の内面121i上を回転するマストローラ22によって回動される。
カム部40´は、第一部分41´と、第二部分42´とを有している。
【0085】
第一部分41´は、平板状を成す案内板412と、この案内板412を案内レール121,131内で回動させる回動軸413とを有している。本実施形態では、下部レール121lの下面121bから下方側Dvdに凹む凹所121fが形成されている。回動軸413は、この凹所121f内の後退側Dabに回動可能に配置されている。回動軸413は、凹所121f内に配置された際、幅方向Dwに延びる柱状を成している。
【0086】
案内板412は、回動軸413に一体に接続されている。案内板412は、凹所121fに収まることが可能な大きさに形成されている。また、案内板412が有する一対の面のうち、上方側Dvu(上部レール121u側)を向く面は、案内レール121内でマストローラ22を案内することができる案内面41a´とされており、この案内面41a´とは反対側(下部レール121l側)を向く面は、スプリング部43´によって上方側Dvuに付勢される付勢面412aとされている。
【0087】
スプリング部43´の一端は、案内板412の付勢面412aに固定されている。スプリングの他端は、例えば、案内レール121の凹所121f内の内面から下方側Dvdに凹むように形成された凹溝43a´の内部に固定されている。スプリング部43´には、例えば、コイルばね等が採用される。
【0088】
案内板412は、スプリング部43´によって上方側Dvuに付勢されることで、案内レール121の下面121bに対して傾斜した状態で配置される。案内板412の案内面41a´は、前進側Dafに向かうにしたがって上方側Dvuに位置するように傾斜している。案内面41a´は、案内レール121における下面121bに対して、例えば、0°よりも大きく45°よりも小さい角度で傾斜している。
【0089】
第二部分42´は、第一部分41´の案内板412に一体に接続された支持板421を有している。支持板421は、案内板412における回動軸413とは反対側の端部に接続されている。
【0090】
ここで、下部レール121lには、下部レール121lの一部が欠損した部分である空所Esが設けられている。具体的には、この空所Esは、凹所121fに隣接した状態で凹所121fよりも前進側Dafに配置されている。また、空所Esは、従動輪122よりも前進側Dafに配置されている。また、本実施形態における下部レール121lにおける下面121bとは反対側(下方側Dvd)を向く面は、押さえ面121gとされている。
【0091】
支持板421は、空所Esを上下方向Dvに挿通するように、案内板412における前進側Dafの端部に一体に接続されている。支持板421における案内板412とは反対側の端部には、補助ローラ3が接続されている。したがって、支持板421は、補助ローラ3を上方側Dvuから支持している。また、支持板421に接続された補助ローラ3は、空所Esよりも前進側Dafに配置された下部レール121lの押さえ面121gに当接することで上方側Dvuから押さえつけられるとともに位置決めされている。
【0092】
以下、図12を参照してマスト20のリーチ動作に伴う連動部4の動作について説明する。
【0093】
図12に示すように、マスト20がリーチアウトした際、マストローラ22は、第一部分41´における案内板412の案内面41a´に乗り上がる。この際、第一部分41´の案内板412には、マストローラ22からスプリング部43´の付勢力に抗する下方側Dvdへの力が加わる。
【0094】
マストローラ22が案内面41a´に乗り上がることにより、案内板412は、回動軸413を基点に案内レール121内を回動する。この案内板412の回動に伴って、この案内板412に接続された支持板421(第二部分42´)およびこの支持板421に接続された補助ローラ3は、下方側Dvdに移動する。
【0095】
マストローラ22が案内面41a´に乗り上がることにより、第一部分41´の案内板412は下方側Dvdに回動し、案内板412の付勢面412aが凹所121fの内面に接触する。この時、スプリング部43´の全体は、例えば、凹溝43a´内に収容される。
【0096】
また、本実施形態では、マストローラ22が案内板412の案内面41a´に乗り上がった際、補助ローラ3は、従動輪122よりも前進側Dafの地面Rに接触する。つまり、マストローラ22は、前進した際に第一部分41´の案内面41a´に乗り上がることで、補助ローラ3を接地位置に位置させる。
【0097】
マスト20がリーチアウトを終えた状態(図12に示した状態)からマスト20がリーチインした場合、マストローラ22は、案内板412の案内面41a´から案内レール121の下面121bに移動する。マストローラ22が後退側Dabに移動した際、スプリング部43´から案内板412に働く上方側Dvuへの付勢力により、案内板412が回動軸413を基点に上方側Dvuに回動する。案内板412の上方側Dvuへの回動に伴って、支持板421(第二部分42´)およびこの支持板421に接続された補助ローラ3は、上方側Dvuに移動し、図11に示した状態になる。
【0098】
つまり、マスト20がリーチアウトした状態からリーチインするとともにマストローラ22が第一部分41´の案内面41a´上にいない状態となった際、スプリング部43´は、案内板412の付勢面412aを上方側Dvuに付勢することで、補助ローラ3を離間位置に位置させる。
【0099】
(作用効果)
上記構成によれば、連動部4は、マスト20が前進(リーチアウト)した際に、補助ローラ3を従動輪122,132よりも前進側Dafの地面Rに接触する接地位置に移動させ、マスト20が後退(リーチイン)した際に補助ローラ3を地面Rに接触しない離間位置に移動させる。したがって、第二実施形態で説明した構成によっても、第一実施形態で説明した作用効果を奏することができる。
【0100】
<第三実施形態>
続いて、本開示に係るフォークリフト100の第三実施形態について図13から図15を参照して説明する。なお、以下に説明する第三実施形態では、連動部4、および下部レール121lの構成が第一実施形態で説明した連動部4の構成と異なっている。第一実施形態と共通する構成については、図中に同一の符号を付してその説明を省略する。
【0101】
(連動部)
連動部4は、マスト20が前進した際に補助ローラ3を接地位置に移動させ、マスト20が後退した際に補助ローラ3を離間位置に移動させる。連動部4は、案内レール121内に配置されている。
図13に示すように、本実施形態における連動部4は、中継ローラ44と、リンク部46と、マスト接続部45とを有している。
【0102】
(中継ローラ)
中継ローラ44は、案内レール121が有する内面121i上に回転可能に配置されている。具体的には、中継ローラ44は、案内レール121内でマストローラ22よりも前進側Dafに配置されている。中継ローラ44は、マスト接続部45によってマスト20のマスト本体21に接続されている。
【0103】
中継ローラ44は、マスト接続部45を介して、マスト本体21を下方側Dvdから支持している。すなわち、中継ローラ44は、マストローラ22と共にマスト本体21の荷重を受け持っている。したがって、中継ローラ44は、マスト20のリーチ動作に伴って、マストローラ22と共に案内レール121内を前後方向Daに移動する。
【0104】
(リンク部)
リンク部46は、中継ローラ44と補助ローラ3とを互いに接続する。本実施形態におけるリンク部46は、例えば、中継ローラ44および補助ローラ3を幅方向Dwから挟むように配置された状態で、これら中継ローラ44および補助ローラ3を互いに接続する一対の接続棒46aによって構成されている。図13中では、紙面の都合上、中継ローラ44および補助ローラ3よりも他方側Dwlに配置された接続棒46aのみを示している。
【0105】
本実施形態における一対の接続棒46aは、前後方向Daに延びた状態で案内レール121内に配置されている。一対の接続棒46aのそれぞれは、中継ローラ44および補助ローラ3に対して回動可能にこれら中継ローラ44および補助ローラ3に取り付けられている。
【0106】
ここで、本実施形態における補助ローラ3は、案内レール121内が有する内面121i上に回転可能に配置されている。具体的には、補助ローラ3は、案内レール121内で中継ローラ44よりも前進側Dafに配置されている。
【0107】
したがって、マスト20のリーチ動作に伴って中継ローラ44が案内レール121内を前後方向Daに移動した際、一対の接続棒46aによって中継ローラ44に接続された補助ローラ3は、中継ローラ44に連動するように案内レール121内を前後方向Daに移動する。
【0108】
また、下部レール121lには、下部レール121lの一部が欠損した部分である空所Esが設けられている。具体的には、この空所Esは、案内レール121,131内における前進側Dafの端に配置されている。また、空所Esは、従動輪122よりも前進側Dafに配置されている。また、この空所Esに後退側Dabから隣接する下部レール121lにおける前進側Dafの端部には、隅部121hが形成されている。
【0109】
以下、図14および図15を参照してマスト20のリーチ動作に伴う連動部4の動作について説明する。
【0110】
図14に示すように、マスト20がリーチアウトした際、中継ローラ44、およびこの中継ローラ44にリンク部46を介して接続された補助ローラ3は、前進側Dafに移動し、補助ローラ3は空所Esを通じて案内レール121よりも下方側Dvdに落下する。この際、リンク部46の接続棒46aは、回動した後、下部レール121lの隅部121hに当接する。
【0111】
図14に示した状態からマスト20が更にリーチアウトした場合、図15に示すように、空所Esの直下で補助ローラ3は接地位置に位置するとともに、中継ローラ44は補助ローラ3の直上に配置される。この際、中継ローラ44は、案内レール121内における空所Esの直上に配置されるため、案内レール121の下面121b上に配置されていない。つまり、中継ローラ44は、前進した際に空所Esの直上に移動することで、補助ローラ3を接地位置に位置させる。
【0112】
マスト20がリーチアウトを終えた状態(図15に示した状態)からマスト20がリーチインした場合、マストローラ22および中継ローラ44は、案内レール121内を後退側Dabに移動する。これらマストローラ22および中継ローラ44の後退側Dabへの移動に伴って、一対の接続棒46aは回動し、隅部121hに当接する。
【0113】
接続棒46aは、隅部121hに当接することで、中継ローラ44が後退側Dabに移動した際に補助ローラ3を上方側Dvuに持ち上げる。これによって、補助ローラ3が案内レール121内に再配置され、例えば、図13に示した状態になる。
【0114】
つまり、マスト20がリーチアウトした状態からリーチインするとともに中継ローラ44が空所Esの直上にいない状態となった際、リンク部46は、下部レール121lの隅部121hに当接することで、補助ローラ3を離間位置に位置させる。
【0115】
(作用効果)
上記構成によれば、連動部4は、マスト20が前進(リーチアウト)した際に、補助ローラ3を従動輪122,132よりも前進側Dafの地面Rに接触する接地位置に移動させ、マスト20が後退(リーチイン)した際に補助ローラ3を地面Rに接触しない離間位置に移動させる。したがって、第三実施形態で説明した構成によっても、第一実施形態で説明した作用効果を奏することができる。
【0116】
<第四実施形態>
続いて、本開示に係るフォークリフト100の第四実施形態について図16から図18を参照して説明する。なお、以下に説明する第四実施形態では、連動部4におけるリンク部47の構成が第三実施形態で説明したリンク部46の構成と異なっている。第三実施形態と共通する構成については、図中に同一の符号を付してその説明を省略する。
【0117】
(連動部)
図16に示すように、本実施形態における連動部4は、中継ローラ44と、リンク部47と、マスト接続部45とを有している。
【0118】
(リンク部)
本実施形態におけるリンク部47は、中継ローラ44と補助ローラ3とを互いに接続するリンク機構である。本実施形態におけるリンク部47は、複数のリンク片47aによって構成されている。リンク部47は、例えば、中継ローラ44および補助ローラ3を幅方向Dwから挟むように配置された状態で、これら中継ローラ44および補助ローラ3を互いに接続するように一対が配置されている。図16中では、紙面の都合上、中継ローラ44および補助ローラ3よりも他方側Dwlに配置されたリンク部47のみを示している。
【0119】
本実施形態における一対のリンク部47は、案内レール121内に配置されている。各リンク部47は、四つのリンク片47aを有している。四つのリンク片47aは、案内レール121内で前後方向Daに延びている。四つのリンク片47aは、互いに回動可能に接続されている。
【0120】
リンク部47における二つのリンク片47aの一端47bは、中継ローラ44に回動可能に接続されており、この二つのリンク片47aの他端47cは、残りの二つのリンク片47aの一端47bに回動可能に接続されている。残りのリンク片47aの他端47cは、補助ローラ3に回動可能に接続されている。
【0121】
以下、図17および図18を参照してマスト20のリーチ動作に伴う連動部4の動作について説明する。
【0122】
図17に示すように、マスト20がリーチアウトした際、中継ローラ44、およびこの中継ローラ44にリンク部47を介して接続された補助ローラ3は、前進側Dafに移動し、補助ローラ3は空所Esを通じて案内レール121よりも下方側Dvdに落下する。この際、リンク部47の全体は、四つのリンク片47aが互いに回動しない状態で中継ローラ44および補助ローラ3に対して回動した後、一のリンク片47aが下部レール121lの隅部121hに当接する。同時に、補助ローラ3は、接地位置に位置する。
【0123】
図17に示した状態からマスト20が更にリーチアウトした場合、図18に示すように、空所Esの直下で補助ローラ3は地面R上の接地位置に留まり続ける。この際、中継ローラ44は、補助ローラ3の直上に配置されるとともに、四つのリンク片47aが互いに回動し合うことで中継ローラ44と補助ローラ3との間の離間距離が縮まる。
【0124】
マスト20がリーチアウトを終えた状態(図18に示した状態)からマスト20がリーチインした場合、マストローラ22および中継ローラ44は、案内レール121内を後退側Dabに移動する。これらマストローラ22および中継ローラ44の後退側Dabへの移動に伴って、四つのリンク片47aは互いに回動し合い、中継ローラ44と補助ローラ3との間の離間距離が伸びるとともに、一のリンク片47aが隅部121hに当接する。
【0125】
リンク部47は、一のリンク片47aが隅部121hに当接することで、中継ローラ44が後退側Dabに移動した際に補助ローラ3を上方側Dvuに持ち上げる。これによって、補助ローラ3が案内レール121内に再配置され、例えば、図15に示した状態になる。
【0126】
(作用効果)
上記構成によれば、連動部4は、マスト20が前進(リーチアウト)した際に、補助ローラ3を従動輪122,132よりも前進側Dafの地面Rに接触する接地位置に移動させ、マスト20が後退(リーチイン)した際に補助ローラ3を地面Rに接触しない離間位置に移動させる。したがって、第四実施形態で説明した構成によっても、第一実施形態で説明した作用効果を奏することができる。
【0127】
また、上記構成によれば、補助ローラ3が接地位置に位置した際、リンク部47が中継ローラ44と補助ローラ3との間の離間距離を変更させることで、補助ローラ3を接地位置に留めさせることができる。したがって、第三実施形態で説明した構成に対して、リーチ動作中に補助ローラ3が接地位置に位置する時間を長くすることができる。その結果、リーチアウト時にフォークリフト100全体の重心CGの位置が安定領域Rsから外れることをより抑制することができる。
【0128】
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成は実施形態の構成に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内での構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
【0129】
なお、第一実施形態および第二実施形態では、スプリング部43,43´の他端が下部レール121lに形成された凹溝43a,43a´の内部に固定されている場合を説明したが、この構成に限定されることはない。したがって、例えば、第一実施形態で説明したスプリング部43の他端は、下面121bに接続されてもとい。また、第二実施形態で説明したスプリング部43´の他端47cは、凹所121fの内面に固定されてもよい。
【0130】
また、第一実施形態および第二実施形態では、スプリング部43,43´にコイルばねが採用される場合を説明したが、この構成に限定されることはない。スプリング部43,43´には、例えば、皿ばねや板ばね等が採用されてもよい。また、スプリング部43,43´は、前後方向Daに間隔をあけて複数が配置されてもよい。
【0131】
また、第二実施形態では、下部レール121lに凹所121fが形成されている場合を説明したが、この構成に限定されることはない。したがって、例えば、下部レール121lに凹所121fが形成されず、第一部分41´の回動軸413が単に下部レール121lの下面121bに回動可能に取り付けられている構成であってもよい。
【0132】
また、第二実施形態、第三実施形態、および第四実施形態では、下部レール121lに空所Esが形成されている構成を説明したが、下部レール121lに空所Esが形成されない構成であってもよい。
【0133】
また、上記の各実施形態で説明されたフォークリフト100の構成は、それぞれ独立した構成に留まることはない。各実施形態に記載の構成要素を適宜組み合わせてフォークリフトを構成してもよい。
【0134】
<付記>
各実施形態に記載のフォークリフトは、例えば以下のように把握される。
【0135】
(1)第1の態様に係るフォークリフト100は、幅方向Dwに離間して前後方向Daに延びるとともにそれぞれ第一走行輪(従動輪122,132)を有する一対のストラドルレッグ11、および、一対の前記第一走行輪の間かつ前記前後方向Daにおける後進側Dabに設けられた第二走行輪(駆動輪14)を有する台車1と、一対の前記ストラドルレッグ11間で、前記台車1に対して前後方向Daに移動可能なマスト20と、前記マスト20に対して上下方向Dvに移動可能なフォーク部24と、前記第一走行輪に対応するように一対が設けられて、前記第一走行輪よりも前記前後方向Daにおける前進側Dafで地面Rに接触する接地位置と、前記地面Rから離間する離間位置との間を移動可能な補助ローラ3と、前記マスト20が前進した際に前記補助ローラ3を前記接地位置に移動させ、前記マスト20が後退した際に前記補助ローラ3を前記離間位置に移動させる連動部4と、を備える。
【0136】
これにより、マスト20が前進した場合に、補助ローラ3は、第一走行輪よりも前進側Dafでフォークリフト100の荷重を受け持つことができる。したがって、フォークリフト100全体の重心CGの位置が前進側Dafへ移動した場合であっても、フォークリフト100の姿勢を安定させることができる。
【0137】
(2)第2の態様に係るフォークリフト100は、(1)のフォークリフト100であって、前記マスト20は、前記フォーク部24が設けられたマスト本体21と、前記マスト本体21を支持しつつ、回転することで前記マスト本体21を前記前後方向Daに移動させる一対のマストローラ22と、を有し、一対の前記ストラドルレッグ11のそれぞれは、前記マストローラ22を回転可能な状態で前記前後方向Daに案内する案内レール121,131を有し、前記連動部4は、前記案内レール121,131内で前記マストローラ22に当接可能な案内面41a,41a´を有する第一部分41,41´、および、該第一部分41,41´に接続され、前記補助ローラ3を上方から支持する第二部分42,42´を有するカム部40,40´と、前記案内レール121,131に設けられ、前記第一部分41,41´を上方に付勢するスプリング部43,43´と、を有し、前記マストローラ22は、前進した際に前記第一部分41,41´の前記案内面41a,41a´に乗り上がることで、前記補助ローラ3を前記接地位置に位置させ、前記スプリング部43,43´は、前記マストローラ22が後退した際に前記第一部分41,41´を付勢することで、前記補助ローラ3を前記離間位置に位置させてもよい。
【0138】
これにより、上記作用をより高精度に実現することができる。また、連動部4は、マストローラ22が第一部分41,41´に乗り上がった際にマストローラ22から付与されるマスト20全体の荷重を受動的に利用することによって補助ローラ3を接地位置に移動させる。このため、補助ローラ3を接地位置と離間位置との間で移動させるにあたり、例えばモータ等のアクチュエータを用いる必要がない。
【0139】
(3)第3の態様に係るフォークリフト100は、(2)のフォークリフト100であって、前記第一部分41の前記案内面41aは、前記マストローラ22が前進した際に最初に前記マストローラ22に当接する傾斜面410aと、前記傾斜面410aに接続され、前記傾斜面410aよりも前記前後方向Daにおける前進側Dafに配置された平坦面411aと、を有し、前記マストローラ22は、前記平坦面411aに当接した際に前記補助ローラ3を前記接地位置に位置させてもよい。
【0140】
これにより、例えば、案内面41aが平坦面411aのみで構成されている場合と比較して、マスト20が前進する過程でマストローラ22が第一部分41から受ける抵抗を軽減することができる。
【0141】
(4)第4の態様に係るフォークリフト100は、(3)のフォークリフト100であって、前記傾斜面410aと前記平坦面411aとの接続部分41bは、前記第一走行輪よりも前記前後方向Daにおける後退側Dabに配置されていてもよい。
【0142】
これにより、マストローラ22が従動輪122,132よりも前進側Dafに位置した際に、補助ローラ3は接地位置に位置する。
【符号の説明】
【0143】
1…台車 2…荷役装置 3…補助ローラ 4…連動部 5…センサ 10…台車本体 11…ストラドルレッグ 12…右ストラドルレッグ 13…左ストラドルレッグ 14…駆動輪 14a…駆動輪本体 14b…駆動モータ 14c,122b…操舵モータ 15…走行機構 20…マスト 21…マスト本体 22…マストローラ 23…接続部 24…フォーク部 25…爪 40,40´…カム部 41,41´…第一部分 41a,41a´…案内面 41b…接続部分 42,42´…第二部分 43,43´…スプリング部 43a,43a´…凹溝 44…中継ローラ 45…マスト接続部 46,47…リンク部 46a…接続棒 47a…リンク片 47b…一端 47c…他端 100…フォークリフト 120,130…レッグ本体 120a,130a…マスト案内面 120b,130b…対向面 121,131…案内レール 121a…上面 121b…下面 121c…側面 121d…凹部 121e…孔部 121f…凹所 121g…押さえ面 121h…隅部 121i…内面 121l…下部レール 121m…接続レール 121u…上部レール 122,132…従動輪 122a…従動輪本体 410…側板 410a…傾斜面 411…上板 411a…平坦面 411b,412a…付勢面 412…案内板 413…回動軸 421…支持板 CG…重心 Da…前後方向 Dab…後退側 Daf…前進側 Ds…直進方向 Dsb…後方側 Dsf…前方側 Dv…上下方向 Dvd…下方側 Dvu…上方側 Dw…幅方向 Dwl…他方側 Dwr…一方側 Es…空所 L…荷物 O…回動軸線 O1…第一回動軸線 O2…第二回動軸線 P…パレット R…地面 Rs…安定領域 V1…第一仮想線 V2…第二仮想線 V3…第三仮想線 V4,V5…仮想線 X…接地点
図1
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