(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044606
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】エレベーターの遠隔点検システム
(51)【国際特許分類】
B66B 5/00 20060101AFI20240326BHJP
【FI】
B66B5/00 G
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150234
(22)【出願日】2022-09-21
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-03-19
(71)【出願人】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001438
【氏名又は名称】弁理士法人 丸山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】横竹 孝浩
(72)【発明者】
【氏名】寺田 悠馬
【テーマコード(参考)】
3F304
【Fターム(参考)】
3F304BA02
3F304BA06
3F304BA07
3F304EA02
3F304EA29
3F304EA33
(57)【要約】
【課題】本発明は、リモートカメラで遠隔から点検等することができるエレベーターの遠隔点検システムを提供する。
【解決手段】本発明のエレベーター10の遠隔点検システム30は、エレベーターの点検対象14b,14c,14f,15a,15b,23の映像を撮影し、通信ネットワーク31経由で送信する撮像装置40と、前記撮像装置から受信した前記映像を受信して表示する監視側端末装置51と、を具える。前記撮像装置は、構造物16にブラケット44を介して取り付けることができる。前記撮像装置は、カメラレンズ42と前記点検対象との間にルーペ48を具えることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベーターの点検対象の映像を撮影し、通信ネットワーク経由で送信する撮像装置と、
前記撮像装置から受信した前記映像を受信して表示する監視側端末装置と、
を具えるエレベーターの遠隔点検システム。
【請求項2】
前記撮像装置は、構造物にブラケットを介して取り付けられる、
請求項1に記載のエレベーターの遠隔点検システム。
【請求項3】
前記撮像装置は、カメラレンズと前記点検対象との間にルーペを具える、
請求項2に記載のエレベーターの遠隔点検システム。
【請求項4】
前記点検対象は、かごドア駆動用のVベルト、カウンターウェイト、ロープ類、ガバナーテンションプーリー、マシンブレーキディスクの少なくとも1つである、
請求項3に記載のエレベーターの遠隔点検システム。
【請求項5】
前記ブラケットは、前記構造物にマグネットによって取り付けられる、
請求項4に記載のエレベーターの遠隔点検システム。
【請求項6】
前記撮像装置は、同じエレベーターの複数の点検対象に夫々設置され、
複数の前記撮像装置の映像を同時に前記監視側端末装置にて表示する、
請求項1乃至請求項5の何れかに記載の遠隔点検システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーターをリモートカメラで遠隔から点検等することができる遠隔点検システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
エレベーターでは、定期的にメンテナンス員が出向し、保守・点検作業を行なっている。また、エレベーターには、その動作状況を監視するための遠隔監視システムが配備されている。遠隔監視システムは、エレベーターの異常や故障発生の信号を遠隔監視センターに送信し、メンテナンス員が出向して確認、修理、調整などの各種作業を行なう(たとえば、特許文献1参照)。また、夜間などの利用の少ない閑散時間帯に、遠隔監視センターから遠隔で自動点検するエレベーターも提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-346163号公報
【特許文献2】特開2018-203449号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エレベーターの点検を遠隔から実施し、メンテナンス員の出向を減らすことで、点検等の効率化を図ることが求められている。
【0005】
本発明は、リモートカメラで遠隔から点検等することができるエレベーターの遠隔点検システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のエレベーターの遠隔点検システムは、
エレベーターの点検対象の映像を撮影し、通信ネットワーク経由で送信する撮像装置と、
前記撮像装置から受信した前記映像を受信して表示する監視側端末装置と、
を具える。
【0007】
前記撮像装置は、構造物にブラケットを介して取り付けることができる。
【0008】
前記撮像装置は、カメラレンズと前記点検対象との間にルーペを具えることができる。
【0009】
前記点検対象は、かごドア駆動用のVベルト、カウンターウェイト、ロープ類、ガバナーテンションプーリー、マシンブレーキディスクの少なくとも1つとすることができる。
【0010】
前記ブラケットは、前記構造物にマグネットによって取り付けることができる。
【0011】
前記撮像装置は、同じエレベーターの複数の点検対象に夫々設置され、
複数の前記撮像装置の映像を同時に前記監視側端末装置にて表示することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のエレベーターの遠隔点検システムによれば、点検対象を撮像装置によって撮影し、監視側端末装置に表示することで、異常の有無を確認することができる。これにより、現地へ出向する労力やコストを削減できる。たとえば、ロープの初期の伸びを確認するために設置後間をおいて現地に出向する必要があるが、監視側端末装置で確認できることで、往復に要する時間を削減できる。また、地震等発生時に点検対象を出向することなく遠隔で点検できる。
【0013】
また、複数の点検対象を同時に監視側端末装置に表示可能とし、出向したメンテナンス員が、現地で監視側端末装置を確認しながらエレベーターを作動させることで、故障の原因を発見しやすくすることができる。
【0014】
さらに、撮像装置は、ブラケットを介してマグネットで構造物に装着できるため、取付けや取外しが簡便であり、位置調整も容易である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例を示すエレベーターの遠隔点検システムの構成図である。
【
図2】
図2は、ブラケットによってリモートカメラを構造物に装着し、マシンブレーキディスクを撮影するリモートカメラの説明図である。
【
図3】
図3は、複数のカメラの映像を表示する監視側端末装置の表示画面を示す説明図である。
【
図4】
図4は、メインロープの初期伸びを確認するリモートカメラの説明図である。
【
図5】
図5は、マシンブレーキディスクを撮影するリモートカメラの写真である。
【
図6】
図6は、異なる実施形態を示すマシンブレーキディスクを撮影するリモートカメラの写真である。
【
図7】
図7は、異なる実施形態を示すマシンブレーキディスクを撮影するリモートカメラの写真である。
【
図8】
図8は、(a)リモートカメラを構造物に装着するブラケットと、(b)、(c)当該ブラケットを構造物に装着する工程を示す説明図である。
【
図9】
図9は、かごドア駆動用のVベルトを撮影するリモートカメラの写真である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明のエレベーター10の遠隔点検システム30について、図面を参照しながら説明を行なう。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係るエレベーター10の遠隔点検システム30の構成図である。エレベーター10は、建物内を貫通するシャフト11内にかご20を昇降可能に配置して構成される。シャフト11には、建物の各階床と通じる乗場ドア12が配置され、シャフト11内と各階床を連通可能としている。
【0018】
シャフト11の最上部には、機械室13が設けられており、機械室13には、
図1に示すように、メインシーブ14とそらせ車14aが配置される。メインシーブ14とそらせ車14aには、メインロープ14bが掛けられており、メインロープ14bの一端には乗客が乗り込むかご20、他端にはカウンターウェイト14cが吊下支持されている。
【0019】
メインシーブ14は、モーター14dとブレーキ14eを含む巻上機に連繋されている。ブレーキ14eは、ディスクブレーキを採用でき、マシンブレーキディスク14f(
図2参照)をパッドで挟む構成を例示できる。
【0020】
シャフト11の上部には、ガバナーシーブ15、下部にはガバナーテンションプーリー15aが配置され、ガバナーシーブ15とガバナーテンションプーリー15aとの間にはガバナーロープ15bが掛けられている。ガバナーロープ15bは、かご20に連繋されており、図示しないエンコーダーによってかご20の走行速度を検出し、過速度となるとブレーキ14eやその他の安全装置を作動させて、かご20を停止させる。
【0021】
また、かご20には、かごドア21を開閉させるドア開閉装置22が配備されており、ドア開閉装置22には、かごドア駆動用のVベルト23(
図9参照)が配備されている。Vベルト23は、駆動用モーターに減速機構(何れも図示せず)を介して接続され、かごドア21を乗場ドア12と共に開閉させる。
【0022】
上記構成のエレベーター10には、遠隔点検システム30により監視可能となっている。遠隔点検システム30は、エレベーター10側に、リモートカメラ40を具え、インターネット31を経由して、監視者側に監視側端末装置51を具える。
【0023】
リモートカメラ40と監視側端末装置51は、夫々ルーター49,50などの中継機器を介してインターネット31に接続されている。リモートカメラ40は、本発明における撮像装置であり、インターネット31は通信ネットワークである。
【0024】
リモートカメラ40は、1又は複数基配置され、エレベーター10の点検対象の映像を撮影し、ルーター49を介して映像を送信する。リモートカメラ40は、たとえば、
図2に示すように、カメラ外装41に点検対象を撮影可能なカメラレンズ42を配置して構成することができる。カメラレンズ42は、角度調整可能なものを採用することが望ましい。
【0025】
リモートカメラ40は、P2P、DDNS、IPアドレス固定、UPnPなどの通信方法を実行できるネットワークカメラを採用することが好適である。また、リモートカメラ40は、エレベーター10側にパソコンなどを配置し、パソコンなどを経由して、撮影した映像を送信できるWebカメラであってもよい。
【0026】
リモートカメラ40は、
図2に示すようなブラケット44にマグネットや両面テープ、ビス(何れも図示せず)などで装着して、点検対象を撮影する。ブラケット44は、点検対象又は点検対象の近くに設けられた枠体などの構造物16に装着することができる。一般的にエレベーター10の構造物16は、鋳鉄や鋼などの磁性体であるから、ブラケット44も磁性体から作製して、マグネット47によりブラケット44を構造物16に装着することが好適である。マグネット47を採用することで、リモートカメラ40は、容易に構造物16に着脱でき、また、位置決めも簡便である。もちろん、両面テープやボルト・ナット等でブラケット44又はリモートカメラ40をエレベーター10の構造物16に取り付けても構わない。
【0027】
リモートカメラ40は、カメラレンズ42から至近距離にある被写体を撮影すると、ピンぼけしてしまうことがある。この場合、
図2に示すように、カメラレンズ42と点検対象との間にルーペ48を挿入することで、ピントを合わせることができる。図示のルーペ48は、カード型のものであり、ルーペ用ブラケット48aによってカメラ外装41に装着している。
【0028】
リモートカメラ40には、マイク43を内装し、点検対象の映像と共に音を拾うことができるようにすることが望ましい。
【0029】
リモートカメラ40が撮影を行なう点検対象は、たとえば、
図1に示すブレーキ14e、メインロープ14b、ガバナーロープ15bなどのロープ類の1つ又は複数である。それ以外に、点検対象として、カウンターウェイト14cの位置、ガバナーテンションプーリー15a、
図9に示すかごドア駆動用のVベルト23等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0030】
点検対象にカバーが掛けられている場合、カバーの内側にリモートカメラ40を配置する。これにより、メンテナンス員が点検対象を確認するには、カバーを取り外して目視する必要があっても、リモートカメラ40であれば、カバーを取り外すことなくカバー内の点検対象の映像を確認できる。
【0031】
リモートカメラ40は、ルーター49を介して撮影した映像を送信し、インターネット31を経由して監視側端末装置51で映像を確認可能とする。なお、リモートカメラ40からの映像の送信は、リアルタイムで行なうこともできるし、リモートカメラ40側又は監視側端末装置51でフラッシュメモリ(SSD、USBメモリー、SDカードなど)、光学ディスク(CD、DVD、ブルーレイディスクなど)、磁気ディスク(ハードディスクなど)、NAS(ネットワークHDD)などに記憶しておき、監視者が必要に応じて映像を確認可能としても構わない。また、NVR(ネットワークビデオレコーダー)などのサーバー、クラウド上のサーバーに映像を格納しておくこともできる。
【0032】
監視側端末装置51は、
図1に示すように、パソコンやタブレット、スマートフォン、PDAなどの表示部52を有する装置、端末を採用できる。監視側端末装置51は、一般的には、エレベーター10の設置された建物とは別の監視センターなどに設置される。もちろん、メンテナンス員がエレベーター10が設置された建物に出向し、メンテナンスを行なう場合には、メンテナンス員が所持する端末が監視側端末装置51となる。
【0033】
監視側端末装置51は、ルーター50を介して、或いは、モバイル通信機能により、インターネット31に接続され、リモートカメラ40が撮影した映像を表示部52に表示する。
図3は、監視側端末装置51の表示部52の一例であって、4つのリモートカメラ40の映像を同時に表示している。具体的には、表示部52は、左上にVベルト23の映像、左下にマシンブレーキディスク14fの映像、右上にメインロープ14bの映像、右下にガバナーロープ15bの映像を表示している。
【0034】
監視員又はメンテナンス員は、リモートカメラ40の映像を参照することで、エレベーター10の点検対象を遠隔で状態確認することができる。リモートカメラ40にマイク43が装備されている場合には、映像と音によりエレベーター10の点検対象の状態を確認することができる。
【0035】
たとえば、リアルタイムでリモートカメラ40の映像を参照することで、現在のエレベーター10の状態を確認することができる。従って、メンテナンス員を出向させることなく、点検対象を観察できる。メンテナンス員が直接エレベーター10の状態を確認するには、作業によってはエレベーター10を運休させる必要があるが、リモートカメラ40の場合には運休は不要とすることができる。
【0036】
また、複数のリモートカメラ40の映像を同時に視聴することで、故障の原因を見つけやすくすることができる。
【0037】
リモートカメラ40で点検対象を観察することで、メンテナンス員が出向して行なう点検の周期を延ばすことができる。
【0038】
また、リモートカメラ40の映像をAI(人工知能)で解析させることにより、精度の高い点検を行なうことができる。たとえば、リモートカメラ40で走行するメインロープ14b等のロープ系を撮影することで、ロープの微細な傷を早期に発見することもできる。
【0039】
遠隔地や大雪、地震など、メンテナンス員が出向できないような状況の場合、出向することなく、遠隔から点検対象を点検でき、エレベーター10の早期復旧を図り、安全を担保できる。
【0040】
また、メンテナンス員が点検に行く前に、予めリモートカメラ40の映像を確認しておくことで、交換等が必要な部品、メンテナンスの要領などを予め知ることができ、メンテナンス時間の短縮等を達成できる。
【0041】
さらに、メインロープ14bを新設、交換した場合、メインロープ14bを設置後、所定時間を経過したときに、改めて現地にメンテナンス員が出向し、メインロープ14bの初期伸びを確認する必要がある。このメインロープ14bの初期伸びもリモートカメラ40により確認することができる。この場合、たとえば、
図4に示すように、カウンターウェイト14cが最も下がった位置(かご20が最上階に位置する状態)で、カウンターウェイト14cの下端を撮影可能にリモートカメラ40を配置すると共に、カウンターウェイト14cの移行路に近接してスケール17を設置しておく。そして、メインロープ14bを設置後のカウンターウェイト14cの下端の映像(画像)を撮影しておき、所定時間後、改めて撮影を行なえばよい。そして、設置後のカウンターウェイト14cのスケール17の値と、所定時間後のカウンターウェイト14cの値から、メインロープ14bの初期伸び(
図4中符号S)を算出すればよい。これにより、メンテナンス員の出向を回避できる。
【実施例0042】
図5、
図6は、エレベーター10のブレーキ14eを撮影するリモートカメラ40の写真であり、マシンブレーキディスク14fが点検対象である。
図5、
図6では、リモートカメラ40は、ブレーキ14eの構造物16に直接マグネット(図示せず)によりブレーキ14eに装着されている。
図5は、マシンブレーキディスク14fの側面を撮影し、摩耗や錆を確認している。
図6は、マシンブレーキディスク14fの周面を撮影し、ブレーキパッドが正しく作動しているかを確認できる。
【0043】
図7も、エレベーター10のブレーキを撮影するリモートカメラ40の写真であり、マシンブレーキディスク14fが点検対象である。リモートカメラ40は、ブレーキ14eの所謂ストップスイッチ14gのケーシング14hにブラケット44を介して装着している。当該ストップスイッチ14gは、保守又は緊急時にブレーキ14eを作動させて、エレベーター10の動きを停止させるスイッチである。具体的には、
図8に示すように、リモートカメラ40は、ストップスイッチ14gのケーシング14hに第1ブラケット45と第2ブラケット46により取り付けられる。
図8(a)に示すように、第1ブラケット45は、1枚の横長矩形金属板に縦方向に切込みを入れ、第1垂直面45aに対して奥側に直角に折り曲げた第1水平面45bを有する形状である。また、第2ブラケット46は、第1ブラケット45の第1垂直面45aに取り付けられる第2垂直面46aと、第2垂直面46aの側端を手前に直角に折り曲げたリモートカメラ取付面46bを有する形状である。
【0044】
然して、第1ブラケット45は、第1水平面45bの下面側にマグネット47a(図示では2つ)を装着し、
図8(b)に示すように、第1垂直面45aがケーシング14hに直交し、第1水平面45bがケーシング14hの上面と平行になるように載置する。これにより、第1水平面45bは、マグネット47aによりケーシング14hに取り付けられる。そして、第1垂直面45aの手前側にマグネット47bを付けて、第2ブラケット46は、
図8(c)に示すように、リモートカメラ取付面46bが手前に位置するように第2垂直面46aをマグネット47bで吸着させる。これにより、ブラケット45,46は、ケーシング14hに容易に取り付けることができる。この状態で、第2ブラケット46のリモートカメラ取付面46bにリモートカメラ40をマグネット等により取り付けることで、リモートカメラ40の装着が完了する(
図7参照)。マグネット47a,47bによりブラケット45,46を取り付ける構成としたことで、ブラケット45,46の装着、取外しが極めて容易であり、位置決めの自由度も高い。従って、リモートカメラ40の画角やピント合わせも容易である。また、点検対象のメンテナンス時にリモートカメラ40が邪魔になれば、工具等を使用することなく容易にリモートカメラ40やブラケット45,46を取り外すことができるから、作業性にもすぐれる。
【0045】
なお、ブラケット44(45,46)の形状や枚数や取付方法は、
図8の実施例に限定されるものではない。
【0046】
図9は、かごドア21を開閉させるかごドア駆動用のVベルト23を撮影するリモートカメラ40の写真であり、Vベルト23が点検対象である。リモートカメラ40は、かご上の構造物16(フレーム)にマグネット(図示せず)により装着されている。Vベルト23の摩耗や弛みを確認できる。
【0047】
上記説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或いは範囲を限縮するように解すべきではない。また、本発明の各部構成は、上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。