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  • 特開-電力管理システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044706
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】電力管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/06 20240101AFI20240326BHJP
   G06Q 10/0631 20230101ALI20240326BHJP
   G06Q 10/10 20230101ALI20240326BHJP
   G16Y 20/10 20200101ALI20240326BHJP
   G16Y 20/30 20200101ALI20240326BHJP
   G16Y 40/20 20200101ALI20240326BHJP
   G16Y 40/30 20200101ALI20240326BHJP
【FI】
G06Q50/06
G06Q10/06 302
G06Q10/10
G16Y20/10
G16Y20/30
G16Y40/20
G16Y40/30
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150410
(22)【出願日】2022-09-21
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-25
(71)【出願人】
【識別番号】515320123
【氏名又は名称】コスモ石油マーケティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】野辺 将司
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA10
5L049AA11
5L049CC06
(57)【要約】
【課題】電力計画の見通しを安定させやすい電力管理システムを提供する。
【解決手段】本発明にかかる電力管理システム1は、従業員が従事する事業所に通勤する通勤予定日が記録されているスケジュールデータベース3と、従業員が事業所の設備への放電に供する電気自動車(EV2)を出勤時に使用するか否かが記録されている従業員データベース4と、スケジュールデータベース3と従業員データベース4とに基づいて、特定の日に通勤してきたすべてのEV2から供給を受けられる電力量である総蓄電容量の情報を出力する制御部5と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
従業員が従事する事業所に通勤する通勤予定日が記録されているスケジュールデータベースと、
従業員が前記事業所の設備への放電に供する電気自動車を出勤時に使用するか否かが記録されている従業員データベースと、
前記スケジュールデータベースと前記従業員データベースとに基づいて、特定の日に通勤してきたすべての前記電気自動車から供給を受けられる電力量である総蓄電容量の情報を出力する制御部と、を備える
電力管理システム。
【請求項2】
前記従業員データベースには、各従業員が使用するそれぞれの前記電気自動車における前記事業所の前記設備への放電に供することが可能な蓄電容量である利用可能蓄電量が記録されている、
請求項1に記載の電力管理システム。
【請求項3】
前記制御部は、
さらに、特定の日に前記設備が消費する電力量である消費電力予測量を取得し、
前記総蓄電容量が前記消費電力予測量を下回る場合に、前記設備への放電に供する前記電気自動車を通勤時に使用する従業員であって、特定の日に通勤しない予定の従業員に、特定の日の通勤を促す通知を行う、
請求項1に記載の電力管理システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記通知を受けたすべての従業員が前記通知にしたがって特定の日に通勤するように予定を変更した場合に、前記総蓄電容量が前記消費電力予測量を上回るように、少なくとも必要な数の従業員に前記通知を行う、
請求項3に記載の電力管理システム。
【請求項5】
前記制御部は、
さらに、特定の日に前記設備が消費する電力量である消費電力予測量を取得し、
前記総蓄電容量と電気供給会社から供給される契約電力量との合計が前記消費電力予測量を下回る場合に、前記設備への放電に供する前記電気自動車を通勤時に使用する従業員であって、特定の日に通勤しない予定の従業員に、特定の日の通勤を促す通知を行う、
請求項1に記載の電力管理システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記通知を受けたすべての従業員が前記通知にしたがって特定の日に通勤するように予定を変更した場合に、前記総蓄電容量と前記契約電力量との合計が前記消費電力予測量を上回るように、少なくとも必要な数の従業員に前記通知を行う、
請求項5に記載の電力管理システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記通知を受けた従業員が特定の日に出勤したと判断すると、貢献情報を出力する、
請求項3~6のいずれか一項に記載の電力管理システム。
【請求項8】
前記制御部は、前記総蓄電容量が前記消費電力予測量を上回ると判断すると、前記設備への放電に供する前記電気自動車を出勤時に使用する従業員であって、特定の日に出勤する予定の従業員に、特定の日に休暇または在宅勤務に変更してもよい通知を行う、
請求項3に記載の電力管理システム。
【請求項9】
前記制御部は、前記通知を受けたすべての従業員が前記通知にしたがって特定の日に通勤しないように予定を変更した場合に、前記総蓄電容量が前記消費電力予測量を下回らないような人数の従業員に前記通知を行う、
請求項8に記載の電力管理システム。
【請求項10】
前記制御部は、前記総蓄電容量と前記契約電力量との合計が前記消費電力予測量を上回ると判断すると、前記設備への放電に供する前記電気自動車を出勤時に使用する従業員であって、特定の日に出勤する予定の従業員に、特定の日に休暇または在宅勤務に変更してもよい通知を行う、
請求項5に記載の電力管理システム。
【請求項11】
前記制御部は、前記通知を受けたすべての従業員が前記通知にしたがって特定の日に通勤しないように予定を変更した場合に、記総蓄電容量と前記契約電力量との合計が前記消費電力予測量を下回らないような人数の従業員に前記通知を行う、
請求項10に記載の電力管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電気自動車(EVともいう)に蓄電された電力を電力網に供給(売電)することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-123270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
EVは、移動体としてだけでなく、走行しないときは蓄電と放電が可能な蓄電池としての機能を果たすことができる。例えば、オフィスや工場等の施設に設けられる設備の電力消費量が多い時間にEVから設備に電力を供給できる。
【0005】
ところで、施設内の設備がEVから電力供給を受けられる電力量である蓄電容量は、施設の敷地内に停まっているEVの数によって決まる。しかし、近年は在宅勤務等の普及によりすべての従業員が通勤するとは限らないので、例えば次の日に設備がどれだけの蓄電容量を確保できるのか、わからない可能性があり、電力計画に影響を及ぼすことがあった。
【0006】
本発明は、電力計画の見通しを安定させやすい電力管理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面に係る電力管理システムは、
従業員が従事する事業所に通勤する通勤予定日が記録されているスケジュールデータベースと、
従業員が前記事業所の設備への放電に供する電気自動車を出勤時に使用するか否かが記録されている従業員データベースと、
前記スケジュールデータベースと前記従業員データベースとに基づいて、特定の日に通勤してきたすべての前記電気自動車から供給を受けられる電力量である総蓄電容量の情報を出力する制御部と、を備える。
【0008】
本発明によれば、電力計画の見通しを安定させやすい電力管理システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本実施形態に係る電力管理システムのブロック図である。
図2図2は、特定の日におけるスケジュールデータベースの一例を示す図である。
図3図3は、図2と同日における従業員データベースの一例を示す図である。
図4図4は、制御部による従業員への通知する際のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。
【0011】
電力管理システム1は、従業員が出勤に使用する電気自動車(以下、EV2と呼ぶ)と事業所との間で行われる電力のやり取りを管理するシステムである。本実施形態では、事業主と社員との間に、社員が通勤に用いるEV2から事業所へ電力を供給してもよい旨の契約が交わされている。このような契約では、一度の電力供給の際に供給される最大の電力量や、電力を供給した際の対価などが取り決められている。
本実施形態では、事業所の一例としてオフィスの場合を例示する。図1は、本実施形態に係る電力管理システム1のブロック図である。図1に示すように、電力管理システム1は、スケジュールデータベース3と、従業員データベース4と、制御部5と、を備える。
【0012】
図2は、2022年6月15日(特定の日の一例)におけるスケジュールデータベース3の一例を示す図である。スケジュールデータベース3には、社員を特定する社員番号と、社員ごとの出勤予定時刻および退勤予定時刻と、社員がどこで勤務するかを示した出社種別と、が記録されている。出社種別について、「オフィス」は、社員がオフィスに来て勤務することを示している。「在宅勤務」は、社員が社員の自宅で勤務することを示している。
【0013】
図3は、図2と同日における従業員データベース4の一例を示す図である。従業員データベース4には、社員番号と、EV2からオフィスに電力を供給してもよい最大の電力量である利用可能蓄電量が記録されている。利用可能蓄電量は、社員が乗車するEV2の車種やEV2からオフィスに提供できる電力量を定めた契約内容によって異なっていてもよく、すべてのEV2において一律の利用可能蓄電量であってもよい。車種に応じてEV2に搭載されている蓄電池の容量が異なっているためである。さらに、月内においてEV2からオフィスへの電力供給に寄与した回数を示す月内貢献回数および月内においてEV2からオフィスへ供給した電力量を示す月内受電量等が、従業員データベース4に記録されてもよい。
なお、本実施形態のスケジュールデータベース3および従業員データベース4は、電力管理システム1において管理されることに同意した従業員のみを表記しているが、電力管理システム1に参加しない従業員の情報が記録されてもよい。
【0014】
次に、図1から図3を用いて、電力管理システム1における制御部5について説明する。図1に示すように、制御部5は総蓄電容量算出部51を備える。総蓄電容量は、EV2から供給可能な利用可能蓄電量の総和である。総蓄電容量算出部51は時間帯ごとの総蓄電容量を算出する。
【0015】
ただし、総蓄電容量は時間帯ごとに変化しうる。例えば、図2に示すように9時から12時までは社員番号1234と社員番号5678の社員がオフィスに出勤している。このため、図3から算出すると、総蓄電容量は、社員番号1234のEV2の利用可能蓄電量30と社員番号9012のEV2の利用可能蓄電量50の和である80となる。しかしながら、社員番号9012は12時で退勤するので、12時から12時50分までは社員番号1234のみがオフィスに出勤中である。したがって、総蓄電容量は、社員番号1234のEV2の利用可能蓄電量である30となる。
【0016】
得られた総蓄電容量は、制御部5内の記録装置(図示せず)に記録されたり、事業主や社員等に通知されたりすることで、事業主や社員はその日ごとの時間帯ごとの蓄電容量を知ることができる。
【0017】
このようにして算出された蓄電容量は、事業所が電力供給会社などから供給される電力とは別に、事業所が自由に使える電力である。このため、例えば、事業者は電力供給会社と契約する最大電力量(デマンド量)を、実際に事業に必要な電力量よりも低く契約しておき、不足の電力を蓄電容量で賄うことができる。これにより、事業者は電力供給会社へ支払う電気料金を抑制することができる。
本実施形態にかかる電力管理システム1によれば、総蓄電容量算出部51はスケジュールデータベース3と従業員データベース4とを参照して、EV2から供給可能な電力量である時間帯ごとの総蓄電容量を算出し、その結果を出力する。在宅勤務やフレックスタイム制などによって、総蓄電容量の把握が直感的に困難な状況においても、事業主は出力された総蓄電容量を基に、電力を多く消費する作業をどの時間帯に行っても良いのか把握でき、事業計画を立てやすい。また、総蓄電容量を多く確保できる時間帯に、電力を多く消費する作業を行うことで、追加の発電設備の投資や電気料金の値上げを抑えることができる。
【0018】
また、本実施形態の従業員データベース4には、従業員それぞれのEV2に応じて利用可能蓄電量が記録されている。これにより、より正確に総蓄電容量を見積もることができる。
【0019】
次に、総蓄電容量算出部51が総蓄電容量を算出した結果、総蓄電容量が事前に予定されていた事業計画に必要な電力量に対して不足していた場合について説明する。
【0020】
図1に示すように、制御部5は、必要電力予測部11と通信可能に接続されている。必要電力予測部11は、事業計画を入力することで、事業計画に必要な電力量である必要電力量を算出できる。制御部5は、必要電力予測部11から必要電力量を取得できる。
【0021】
制御部5は、電力分配器12と通信可能に接続されている。電力分配器12は、EV2と接続されていて、オフィスからEV2に対して電力の供給と、EV2からオフィスに対しての電力の供給と、を開始および停止することができる。
【0022】
制御部5は通信装置53を備えている。通信装置53は、従業員が保有している従業員端末13と通信することが可能である。通信装置53を介して、制御部5は従業員に対して通知を行うことができる。
【0023】
図4は、制御部5による従業員への通知する際のフローチャートである。なお図4では、電力管理システム1によって例えば、2022年6月15日(特定の日の一例)の電力を管理する場合を例示している。また、ステップS1~S4およびS6は2022年6月15日の前日までに行う。ステップS5は2022年6月15日以降に行う。まず制御部5は、2022年6月15日について必要電力予測部11から必要電力量を取得する(ステップS1)。次に制御部5は、2022年6月15日について前述の通りに時間帯ごとの総蓄電容量を算出する(ステップS2)。
【0024】
ここで制御部5は、総蓄電容量と必要電力量とを比較して、総蓄電容量が常に必要電力量を上回っているかを判別する(ステップS3)。総蓄電容量が必要電力量を下回る時間帯があった場合(ステップS3においてNo)、制御部5はこの日において在宅勤務あるいは休暇をとる予定の従業員に対して、オフィスへの出勤を促す通知を行う(ステップS4)。
【0025】
在宅勤務や休暇を予定する社員がオフィスへの出勤に切り替えると、総蓄電容量は増加し、必要電力量を上回る可能性がある。このように、通知を行うことによって、事業計画を変更したり、電力事業者から電力を多めに購入したりしなくとも、予定通りの事業を行うことが期待できる。
【0026】
通知を行う対象は、必ずしもすべての従業員を対象としなくてもよい。例えば、図2において社員番号3456、2345、6789の3名が在宅勤務の予定となっている。このうちいずれかの社員が出勤すれば、必要電力量を賄えるだけの総蓄電容量が得られるのであれば、休暇取得予定の社員番号7890に対して通知を行わなくてもよい。制御部5は、オフィスへの出勤に変更した場合に総蓄電容量が必要電力量を上回る、少なくとも必要最低限以上の人数の社員に対して通知を行う。
【0027】
ステップS4において通知を行った社員の中で、実際に特定の日に出勤するように予定を変更した社員について、制御部5は貢献情報記録部52を介して貢献情報を従業員データベース4に記録する。図3の例では、制御部5は、貢献情報の記録として、当該従業員について月内貢献回数のカウントを1増加し、EV2から受け取った電力量を月内受電量に加算する。
【0028】
このように、制御部5が貢献情報を出力することで、オフィスの事業者は、出勤しない予定を覆して出勤することで蓄電容量の確保に貢献してくれた従業員に貢献情報を活用できる。例えば、貢献情報に基づいて、事業者は従業員に対して特典を付与することが可能となる。特典によって、従業員は、通知に応じやすくなるので、必要電力量分の総蓄電容量を確保しやすくなる。
【0029】
特定の日において、総蓄電容量が必要電力量を常に上回っていた場合(ステップS3においてYes)、制御部5はこの日においてオフィスに出勤予定の従業員に対して、在宅勤務や休暇に予定を変更してもよい通知を行ってもよい(ステップS6)。
【0030】
このように、過剰に蓄電容量を確保できそうな場合は、休暇または在宅勤務に変更してもよい通知により、例えば出勤率を低減する要請に応じやすくなる。
【0031】
ステップS6において通知を行う人数は、仮に通知を行った従業員全員が在宅勤務や休暇に予定を変更したとしても、総蓄電容量が必要電力量を常に下回らないように通知を出すことが望ましい。これによって、出勤率を低減しつつ十分な総蓄電容量を確保できる。
【0032】
過剰に蓄電容量を確保できそうな場合は、休暇または在宅勤務に変更してもよい通知を送る従業員の優先順位の決定のために、貢献情報が使用されてもよい。
【0033】
例えば、図2において出勤予定の従業員である社員番号1234、5678、9012の3名について、通知を行う優先順位を(1)社員番号1234、(2)社員番号9012、(3)社員番号5678の順としてもよい。これは、月内貢献回数がこの順に多いからである。
【0034】
別の例として、通知を行う優先順位を(1)社員番号1234、(2)社員番号5678、(3)社員番号9012の順としてもよい。これは、月内受電量がこの順に多いからである。
【0035】
このように総蓄電容量に余裕がある場合は、貢献情報に応じて休暇または在宅勤務に変更してもよい通知を行うことで、貢献度の高い従業員に対して出勤態様を選ぶ機会をより多く与えることができる。
【0036】
以上、実施形態に基づいて本発明を説明した。本実施形態は本開示の一例であって、上述した実施形態に限定されず、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所等は、本発明を開示できるものであれば任意であり、限定されない。
【0037】
例えば、本実施形態において、総蓄電容量と必要電力量とを比較して、総蓄電容量が必要電力量を下回る時間帯があった場合に、制御部が在宅勤務あるいは休暇をとる予定の従業員に対して、オフィスへの出勤を促す通知を行う形態について説明した。しかしながら、必要電力量との比較について、本実施形態の例示に限られない。
【0038】
例えば、総蓄電容量および電気供給会社から供給される契約電力量の合計と必要電力量とを比較して、総蓄電容量および電気供給会社から供給される契約電力量の合計が必要電力量を下回る時間帯があった場合に、制御部が在宅勤務あるいは休暇をとる予定の従業員に対して、オフィスへの出勤を促す通知を行ってもよい。通知を受けた従業員全員がオフィスへ出勤すると、少なくとも総蓄電容量および契約電力量の合計が必要電力量を上回るように、通知する人数が決められてもよい。また、通知にしたがって、出勤予定でなかった従業員が出勤した場合には貢献情報が出力されるように構成されてもよい。
【0039】
また、総蓄電容量および電気供給会社から供給される契約電力量の合計が必要電力量を上回る時間帯があった場合に、制御部がオフィスへ出勤する予定の社員に対して、休暇または在宅勤務に変更してもよい通知を行ってもよい。通知を受けた全員が休暇や在宅勤務に変更となっても総蓄電容量および契約電力量の合計が必要電力量を上回るように、通知する人数が決められてもよい。
【0040】
いずれの場合も本実施形態と同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0041】
1 電力管理システム
2 EV
3 スケジュールデータベース
4 従業員データベース
5 制御部
11 必要電力予測部
12 電力分配器
13 従業員端末
51 総蓄電容量算出部
52 貢献情報記録部
53 通信装置
図1
図2
図3
図4