(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044735
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】家具の組み立て構造及びベッド
(51)【国際特許分類】
F16B 12/56 20060101AFI20240326BHJP
A47C 19/02 20060101ALI20240326BHJP
F16B 12/44 20060101ALI20240326BHJP
F16B 5/02 20060101ALI20240326BHJP
A47C 19/00 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
F16B12/56
A47C19/02 B
F16B12/44 B
F16B5/02 E
A47C19/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150458
(22)【出願日】2022-09-21
(71)【出願人】
【識別番号】505388399
【氏名又は名称】桐建材株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003063
【氏名又は名称】弁理士法人牛木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】本間 和海
(72)【発明者】
【氏名】呉 達仁
【テーマコード(参考)】
3J001
3J024
【Fターム(参考)】
3J001FA07
3J001GA10
3J001GB01
3J001HA03
3J001HA04
3J001HA08
3J001JA03
3J001KA05
3J001KA19
3J001KA21
3J001KB03
3J024AA22
3J024AA43
3J024BA03
3J024BB03
3J024CA03
(57)【要約】
【課題】少ない部品点数で、簡単な構造で、短時間で組み立てることができ、かつ、組み立て後に所定の強度を維持することができる、家具の組み立て構造を提供する。
【解決手段】第1の板体2と脚体4とを接合するとともに第2の板体3と脚体4とを接合することで、第1の板体2と第2の板体3とを一体に接合するように構成した。第1の板体2には第1の接合金具6が固定されており、第2の板体3には第2の接合金具7が固定されており、脚体4には第3の接合金具8及び第4の接合金具9が固定されており、第1の接合金具6と第3の接合金具8を固定し、第2の接合金具7と第4の接合金具9を固定するように構成した。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の板体と第2の板体と脚体とを備えた家具の組み立て構造であって、前記第1の板体と前記脚体とを接合するとともに前記第2の板体と前記脚体とを接合することで、前記第1の板体と前記第2の板体とを一体に接合するように構成されたことを特徴とする家具の組み立て構造。
【請求項2】
前記第1の板体には第1の接合金具が固定されており、前記第2の板体には第2の接合金具が固定されており、前記脚体には第3の接合金具及び第4の接合金具が固定されており、前記第1の接合金具と前記第3の接合金具を固定し、前記第2の接合金具と前記第4の接合金具を固定するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の家具の組み立て構造。
【請求項3】
前記第1の板体は、四辺からなる第1の枠を備え、前記第1の接合金具は、前記第1の板体の隅部において前記第1の枠の二辺に跨って固定され、前記第2の板体は、四辺からなる第2の枠を備え、前記第2の接合金具は、前記第2の板体の隅部において前記第2の枠の二辺に跨って固定されていることを特徴とする請求項2に記載の家具の組み立て構造。
【請求項4】
前記第3の接合金具及び前記第4の接合金具は、前記脚体の側部に固定されていることを特徴とする請求項3に記載の家具の組み立て構造。
【請求項5】
前記第1の板体の2つの角部と、前記第1の板体の2つの角部に隣接する前記第2の板体の2つの角部において、前記第1の板体と前記第2の板体と前記脚体とを一体に接合するように構成されたことを特徴とする請求項4に記載の家具の組み立て構造。
【請求項6】
前記第1の板体は、4つの隅部にそれぞれ前記第1の接合金具を備え、前記第2の板体は、4つの隅部にそれぞれ前記第2の接合金具を備えたことを特徴とする請求項5に記載の家具の組み立て構造。
【請求項7】
前記第1の板体と前記第2の板体とが隣接していない前記第1の板体の2つの角部と前記第2の板体の2つの角部において、前記第1の接合金具又は前記第2の接合金具を介して第2の脚体が接続されるように構成されたことを特徴とする請求項6に記載の家具の組み立て構造。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の家具の組み立て構造を備えたことを特徴とするベッド。
【請求項9】
前記第1の板体と前記第2の板体の上面に床材が設けられたことを特徴とする請求項8に記載のベッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡単な構造で強固に組み立てができる家具の組み立て構造に関し、特にこの組み立て構造を備えたベッドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、輸送時の梱包サイズを小さくするために、2枚の床材を接合し、さらに、床材の下部に脚を取り付ける構造とした組み立て式のベッドが知られている。このようなベッドは、組み立て後に所定の強度を維持するために、2枚の床材を強固に接合するための構造を必要とし、さらに、これとは別に、床材の下部に脚を強固に取り付けるための構造を必要としていた。このため、部品点数が多く、構造が複雑になることから、製造コストが高く、その上、組み立てに時間がかかるという問題があった。
【0003】
一方で、特許文献1には、加工時間を短縮し、コストを削減することなどを目的としたベッドが提案されている。しかし、このベッドは、天板に多数の嵌込ブロックを固定具で列設し、この嵌込ブロックを脚部に形成された多数の貫通孔に嵌め込む構造になっており、部品点数が多く、組み立てに時間がかかるという問題があった。さらに、嵌込ブロックを貫通孔に嵌め込む構造であるため、移動時などに天板を持ち上げると、脚部が外れてしまうおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、少ない部品点数で、簡単な構造で、短時間で組み立てることができ、かつ、組み立て後に所定の強度を維持することができる、家具の組み立て構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の家具の組み立て構造は、第1の板体と第2の板体と脚体とを備えた家具の組み立て構造であって、前記第1の板体と前記脚体とを接合するとともに前記第2の板体と前記脚体とを接合することで、前記第1の板体と前記第2の板体とを一体に接合するように構成されたことを特徴とする。
【0007】
また、前記第1の板体には第1の接合金具が固定されており、前記第2の板体には第2の接合金具が固定されており、前記脚体には第3の接合金具及び第4の接合金具が固定されており、前記第1の接合金具と前記第3の接合金具を固定し、前記第2の接合金具と前記第4の接合金具を固定するように構成されたことを特徴とする。
【0008】
また、前記第1の板体は、四辺からなる第1の枠を備え、前記第1の接合金具は、前記第1の板体の隅部において前記第1の枠の二辺に跨って固定され、前記第2の板体は、四辺からなる第2の枠を備え、前記第2の接合金具は、前記第2の板体の隅部において前記第2の枠の二辺に跨って固定されていることを特徴とする。
【0009】
また、前記第3の接合金具及び前記第4の接合金具は、前記脚体の側部に固定されていることを特徴とする。
【0010】
また、前記第1の板体の2つの角部と、前記第1の板体の2つの角部に隣接する前記第2の板体の2つの角部において、前記第1の板体と前記第2の板体と前記脚体とを一体に接合するように構成されたことを特徴とする。
【0011】
また、前記第1の板体は、4つの隅部にそれぞれ前記第1の接合金具を備え、前記第2の板体は、4つの隅部にそれぞれ前記第2の接合金具を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、前記第1の板体と前記第2の板体とが隣接していない前記第1の板体の2つの角部と前記第2の板体の2つの角部において、前記第1の接合金具又は前記第2の接合金具を介して第2の脚体が接続されるように構成されたことを特徴とする。
【0013】
本発明のベッドは、本発明の家具の組み立て構造を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、前記第1の板体と前記第2の板体の上面に床材が設けられたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の家具の組み立て構造によれば、第1の板体と脚体とを接合するとともに第2の板体と脚体とを接合することで、第1の板体と第2の板体とを一体に接合するように構成されたので、少ない部品点数で、簡単な構造で、短時間で組み立てることができ、かつ、組み立て後に所定の強度を維持することができる。
【0016】
また、第1の接合金具と第3の接合金具を固定し、第2の接合金具と第4の接合金具を固定するように構成されたので、柔らかい木材であっても、接合金具によって強固に接合することができる。
【0017】
また、第1の接合金具は、第1の板体の隅部において第1の枠の二辺に跨って固定され、第2の接合金具は、第2の板体の隅部において第2の枠の二辺に跨って固定されているので、外側に引っ張られた際の強度に優れる。
【0018】
また、第3の接合金具及び第4の接合金具は、脚体の側部に固定されているので、それぞれ第1の接合金具、第2の接合金具に簡単に固定することができる。
【0019】
また、第1の板体の2つの角部と、第1の板体の2つの角部に隣接する第2の板体の2つの角部において、第1の板体と第2の板体と脚体とを一体に接合するように構成されたので、2か所において接合することで、強固に第1の板体と第2の板体を接合することができる。
【0020】
また、第1の板体は、4つの隅部にそれぞれ第1の接合金具を備え、第2の板体は、4つの隅部にそれぞれ第2の接合金具を備えたので、第1の板体と第2の板体の接合の際の組み合わせの自由度を増すことができ、3枚以上の板体の組み合わせにも対応することができる。
【0021】
また、第1の板体と第2の板体とが隣接していない第1の板体の2つの角部と第2の板体の2つの角部において、第1の接合金具又は第2の接合金具を介して第2の脚体が接続されるように構成されたので、第2の脚体を接続するための特別な接合金具を準備する必要がない。
【0022】
本発明のベッドによれば、本発明の家具の組み立て構造を備えたので、少ない部品点数で、簡単な構造で、短時間で組み立てることができ、かつ、組み立て後に所定の強度を維持することができる。
【0023】
また、第1の板体と第2の板体の上面に床材が設けられたので、ベッドとして快適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の家具の組み立て構造の一実施形態を示すベッドの上面の斜視図斜視図である。
【
図3】同上、ベッドの第1の板体と脚体とを接合し、第2の板体と脚体とを接合する構造を示すベッドの下面の部分拡大斜視図である。
【
図4】同上、ベッドの第1の板体又は第2の板体と、第2の脚体とを接合する構造を示すベッドの下面の部分拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の家具の組み立て構造について、木製の組み立て式のベッドを例にとって説明する。
【0026】
本実施例の組み立て式のベッドの上面を示す
図1と下面を示す
図2を参照すると、ベッド1は、ベッドの床面を形成する木製の第1の板体2と第2の板体3を備えている。また、第1の板体2の2つの角部と第2の板体3の2つの角部が隣接しているベッド1の2つの中央側部に、それぞれ木製の脚体4を備え、第1の板体2と第2の板体3が隣接していない第1の板体2の2つの角部と第2の板体3の2つの角部、すなわち、ベッド1の4つの角部に、それぞれ木製の第2の脚体5を備えている。
【0027】
第1の板体2は、上面視で正方形に近い長方形に形成されており、外周に四辺からなる第1の枠21を備え、第1の枠21には、相互に平行に間隔をあけて複数の支持材22が固定されている。支持材22の上には、支持材22と直交する向きに、ベッド1の床面を形成する複数の床材23が相互に平行に間隔をあけて配置されている。同様に、第2の板体3は、上面視で正方形に近い長方形に形成されており、外周に四辺からなる第2の枠31を備え、第2の枠31には、相互に平行に間隔をあけて複数の支持材32が固定されている。支持材32の上には、支持材32と直交する向きに、ベッド1の床面を形成する複数の床材33が相互に平行に間隔をあけて配置されている。このようにして、第1の板体2と第2の板体3の上面は、すのこ状に形成されている。なお、第1の板体2と第2の板体3は、同じ大きさと構成を有している。
【0028】
そして、本実施例の組み立て式のベッドは、第1の板体2、第2の板体3、脚体4、第2の脚体5を接合することで、組み立てられるようになっている。
【0029】
つぎに、
図3、
図4を参照して、ベッド1の組み立て構造について説明する。
【0030】
図2に示すベッド1下面の中央側部付近を拡大して示す
図3を参照すると、第1の板体2の隅部には、隣接して直角に交わる第1の枠21の二辺に跨って第1の接合金具6が木ねじ61によって固定されている。また、第1の板体2の隅部に隣接する第2の板体3の隅部には、第1の板体2の隅部と同様に、隣接して直角に交わる第2の枠31の二辺に跨って第2の接合金具7が木ねじ71によって固定されている。第1の接合金具6には、2つの穴63が形成されおり、同様に、第2の接合金具7には、2つの穴(図示せず)が形成されている。
【0031】
脚体4の上端付近の側面に形成された切り欠き部41には、第3の接合金具8が木ねじ81によって固定されている。また、脚体4の上端付近の別の側面に形成された切り欠き部42には、第4の接合金具9が木ねじ(図示せず)によって固定されている。第3の接合金具8には、2つのねじ穴82が形成されている。同様に、第4の接合金具9には、2つのねじ穴(図示せず)が形成されている。
【0032】
なお、第1の接合金具6と第2の接合金具7、第3の接合金具8と第4の接合金具9は、それぞれ同じものである。
【0033】
また、第1の板体2の第1の枠21の脚体4が接合される箇所には、脚体4の形状に合わせて形成された切り欠き部24が形成されている。同様に、第2の板体3の第2の枠31の脚体4が接合される箇所には、脚体4の形状に合わせて形成された切り欠き部34が形成されている。
【0034】
そして、第1の板体2の第1の接合金具6に形成された穴63よりも大きな頭部を有する連結ボルト62のねじ部を、穴63に挿通してからねじ穴82に螺合させて締め付けることにより、第1の接合金具6と第3の接合金具8が相互に引き寄せられるようになっている。その結果、脚体4の側面が第1の板体2の切り欠き部24に当接し、第1の板体2と脚体4が強固に固定されるようになっている。また、同様にして、連結ボルト72を締め付けることにより、第2の接合金具7と第4の接合金具9が相互に引き寄せられ、脚体4の側面が第2の板体3の切り欠き部34に当接し、第2の板体3と脚体4が強固に固定されるようになっている。
【0035】
このように、ベッド1の中央側部付近において、第1の板体2と脚体4が固定され、第2の板体3と脚体4が固定されることによって、脚体4が第1の板体2と第2の板体3に固定されるだけでなく、同時に、第1の板体2と第2の板体3が脚体4を介して固定される。また、
図2に示すように、ベッド1の対向する2か所の中央側部付近において、上記と同じ構成により、第1の板体2と第2の板体3が脚体4を介して固定されることによって、より確実に第1の板体2と第2の板体3が固定される。なお、本実施例の組み立て構造によれば、このほかに第1の板体2と第2の板体3を接合する構造を必要としない。
【0036】
さらに、
図2に示すベッド1の下面の角部付近を拡大して示す
図4を参照すると、第2の板体3の隅部には、隣接して直角に交わる第3の枠31の二辺に跨って第2の接合金具7が木ねじ71によって固定されている。第2の接合金具7には、2つの穴73が形成されている。
【0037】
第2の脚体5の上端付近の側面に形成された切り欠き部51には、第4の接合金具9が木ねじ91によって固定されている。第4の接合金具9には、2つのねじ穴92が形成されている。
【0038】
なお、第2の接合金具7、第4の接合金具9は、ベッド1の中央側部付近に用いられるものと同じものである。
【0039】
また、第2の板体3の第2の枠31の第2の脚体5が接合される箇所には、第2の脚体5の形状に合わせて形成された切り欠き部34が形成されている。切り欠き部34は、ベッド1の中央側部付近に形成されているものと同じ大きさと構成を有している。
【0040】
そして、第2の板体3の第2の接合金具7に形成された穴73よりも大きな頭部を有する連結ボルト72のねじ部を、穴73に挿通してからねじ穴92に螺合させて締め付けることにより、第2の接合金具7と第4の接合金具9が相互に引き寄せられるようになっている。その結果、第2の脚体5の側面が第2の板体3の切り欠き部34に当接し、第2の板体3と第2の脚体5が強固に固定されるようになっている。
【0041】
このように、ベッド1の角部付近において、第2の板体3と第2の脚体5が固定される。また、
図2に示すように、ベッド1の対向する4か所の角部付近において、上記と同じ構成により、第1の板体2と第2の脚体5、第2の板体3と第2の脚体5がそれぞれ固定される。
【0042】
以上のように、本実施例の家具の組み立て構造は、第1の板体2と第2の板体3と脚体4とを備えた家具としてのベッド1の組み立て構造であって、第1の板体2と脚体4とを接合するとともに第2の板体3と脚体4とを接合することで、第1の板体2と第2の板体3とを一体に接合するように構成されたので、少ない部品点数で、簡単な構造で、短時間で組み立てることができ、かつ、組み立て後に所定の強度を維持することができる。
【0043】
また、第1の板体2には第1の接合金具6が固定されており、第2の板体3には第2の接合金具7が固定されており、脚体4には第3の接合金具8及び第4の接合金具9が固定されており、第1の接合金具6と第3の接合金具8を固定し、第2の接合金具7と第4の接合金具9を固定するように構成されたので、柔らかい木材であっても、接合金具によって強固に接合することができる。
【0044】
また、第1の板体2は、四辺からなる第1の枠21を備え、第1の接合金具6は、第1の板体2の隅部において第1の枠21の二辺に跨って固定され、第2の板体3は、四辺からなる第2の枠31を備え、第2の接合金具7は、第2の板体3の隅部において第2の枠32の二辺に跨って固定されているので、外側に引っ張られた際の強度に優れる。
【0045】
また、第3の接合金具8及び第4の接合金具は、脚体4の側部に固定されているので、それぞれ第1の接合金具6、第2の接合金具7に簡単に固定することができる。
【0046】
また、第1の板体2の2つの角部と、第1の板体2の2つの角部に隣接する第2の板体3の2つの角部において、第1の板体2と第2の板体3と脚体4とを一体に接合するように構成されたので、2か所において接合することで、強固に第1の板体2と第2の板体4を接合することができる。
【0047】
また、第1の板体2は、4つの隅部にそれぞれ第1の接合金具6を備え、第2の板体3は、4つの隅部にそれぞれ第2の接合金具6を備えたので、第1の板体2と第2の板体3の接合の際の組み合わせの自由度を増すことができ、3枚以上の板体の組み合わせにも対応することができる。
【0048】
また、第1の板体2と第2の板体3とが隣接していない第1の板体2の2つの角部と第2の板体3の2つの角部において、第1の接合金具6又は第2の接合金具7を介して第2の脚体5が接続されるように構成されたので、第2の脚体5を接続するための特別な接合金具を準備する必要がない。
【0049】
また、本実施例のベッド1によれば、本実施例の家具の組み立て構造を備えたので、少ない部品点数で、簡単な構造で、短時間で組み立てることができ、かつ、組み立て後に所定の強度を維持することができる。
【0050】
また、第1の板体2と第2の板体3の上面に床材23,33が設けられたので、ベッドとして快適に使用することができる。
【0051】
また、第1の板体2と第2の板体3が同じ大きさと構成を有しているだけでなく、ベッド1の中央側部付近と角部付近に配置される第1の板体2と第2の板体3のそれぞれの4つの隅部も共通の構成を有しており、第1の板体2と第2の板体3を区別することなく製造することができる。
【0052】
また、第1の接合金具6と第2の接合金具7が共通し、第3の接合金具8と第4の接合金具9が共通しているため、部品点数を少なくすることができる。
【0053】
また、桐材などの軽い材料により第1の板体2、第2の板体3、脚体4、第2の脚体5を形成することにより、軽くて持ち運びしやすくすることができる。
【0054】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、種々の変更実施が可能である。組み立て式のベッドのほかに、あらゆる複数の板体と脚体から構成される家具に適用可能である。例えば、本実施例の板体を多数連結することによって、桟敷、多人数用の腰掛け、舞台などを構成することもできる。
【符号の説明】
【0055】
1 ベッド
2 第1の板体
3 第2の板体
4 脚体
5 第2の脚体
6 第1の接合金具
7 第2の接合金具
8 第3の接合金具
9 第4の接合金具
21 第1の枠
23 床材
31 第2の枠
33 床材