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特開2024-44879電磁場活性化による電磁化水生成のための整水装置
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  • 特開-電磁場活性化による電磁化水生成のための整水装置 図1
  • 特開-電磁場活性化による電磁化水生成のための整水装置 図2
  • 特開-電磁場活性化による電磁化水生成のための整水装置 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044879
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】電磁場活性化による電磁化水生成のための整水装置
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/48 20230101AFI20240326BHJP
【FI】
C02F1/48 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150671
(22)【出願日】2022-09-21
(71)【出願人】
【識別番号】592240345
【氏名又は名称】村北 伸正
(74)【代理人】
【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149205
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 泰央
(72)【発明者】
【氏名】村北 伸正
【テーマコード(参考)】
4D061
【Fターム(参考)】
4D061DA01
4D061DB06
4D061DB20
4D061EA01
4D061EA18
4D061EB02
4D061EB14
4D061EB29
4D061EC02
4D061EC18
4D061ED20
(57)【要約】
【課題】貯水タンクと電動機と炭素電極と水流生成のためのアジテイター(攪拌機)等の構成部材により簡便な機構によって簡単に電磁場を形成してそこを流通する水を電磁化水とすることができる電磁化水生成装置を提供せんとする。
【解決手段】円筒型容器の中心部に電極として炭素体を設置すると共に、円筒型容器の上部に一定方向の水流を形成するための攪拌翼を設け、円筒型容器中に電磁化水生成ための水を注入可能に構成したことを特徴とする電磁場活性化による電磁化水生成のための整水装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒型容器の中心部に電極として炭素体を設置すると共に、
円筒型容器の上部に一定方向の水流を形成するための攪拌翼を設け、
円筒型容器中に電磁化水生成ための水を注入可能に構成したことを特徴とする
電磁場活性化による電磁化水生成のための整水装置。
【請求項2】
円筒型容器に注入する水に対して攪拌翼によって上部視線で時計回りの水流形成を可能に構成すると共に、水流形成によって水素の陽イオン化の抑制を可能とし電子の還元を促進することができるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の電磁場活性化による電磁化水生成のための整水装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電磁場活性化による電磁化水生成のための整水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水の電磁化技術としては予め電磁場を形成しその電磁場に水を流水させて電磁化された水を回収することにより電磁化水を生成する。
【0003】
電磁化水はいろいろの分野で使用されており、土壌中に電磁化水を散布しながら農作物栽培や育成をすることにより農作物の育成を格段に向上させて品質や呈味の良好な農作物を収穫できる。また、漁業や水産業の分野では魚の養殖において即効性を有し水産資源の確保に有益であることが知られている。
【0004】
このような農産物、水産漁業物の分野においても電磁化水の有効性は知られており、その他の分野、例えば、飲料水の分野でもその特段の機能を発揮しており多大な有用性を有することは周知のことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001-121153号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、かかる電磁化水は部分的には各種分野で有効性を有するものであるが高度な電磁化生成は十分に行われているのではなく、本格的な電磁化を図るとすれば多大な電力と電磁化技術を必要とされており、完全なイオン水化することは困難であった。
【0007】
この発明は、貯水タンクと電動機と炭素電極と水流生成のためのアジテイター(攪拌機)等の構成部材により簡便な機構によって簡単に電磁場を形成してそこを流通する水を電磁化水とすることができる電磁化水生成装置を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の要旨は、円筒型容器の中心部に電極として炭素体を設置すると共に、円筒型容器の上部に一定方向の水流を形成するための攪拌翼を設け、
円筒型容器中に電磁化水生成ための水を注入可能に構成したことを特徴とする。
【0009】
また、円筒型容器に注入する水に対して攪拌翼によって上部視線で時計回りの水流形成を可能に構成すると共に、水流形成によって水素の陽イオン化の抑制を可能とし電子の還元を促進することができるように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、円筒型容器の中心部に電極として炭素体を設置すると共に、円筒型容器の上部に一定方向の水流を形成するための攪拌翼を設け、
円筒型容器中に電磁化水生成ための水を注入可能に構成し、電磁場活性化による電磁化水生成のための整水装置としたことにより、簡単な構造と少ない構成部材で有効に電磁化水を生成することができる効果があり、更には電磁化水生成のための構造も円筒型容器とその中心部に配設した炭素体電極を主体的な構造としており、あとは円筒型容器に注入する水と水の水流形成、特に上部からの視線で時計回りの水流形成のための攪拌翼によって電磁化水を生成することができ、そのために水素の陽イオン化の抑制を可能とし電子の還元を促進することができると共に炭素電極によって起電性や蓄電性を活かして容器内での電磁場の向上活性化を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の整水装置の平面図。
図2図1のI-I線の断面説明図。
図3図2のII-II線の断面説明図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
この発明の要旨は、円筒型容器の中心部に電極として炭素体を設置すると共に、円筒型容器の上部に一定方向の水流を形成するための攪拌翼を設け、円筒型容器中に電磁化水生成ための水を注入可能に構成したことを特徴とする。
【0013】
円筒型容器に注入する水に対して攪拌翼によって上部視線で時計回りの水流形成を可能に構成すると共に、水流形成によって水素の陽イオン化の抑制を可能とし電子の還元を促進することができるように構成したことを特徴とする。
【0014】
この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
【0015】
図1は、電磁場活性化による電磁化水生成のための整水装置の断面説明図を示す。
【0016】
整水装置は、円筒型容器1と炭素体2と攪拌翼4とより構成されている。
【0017】
円筒型容器1は後述するように電磁水を生成するための水を収納する容器として機能する上方開放の有底円筒容器であり、その底部中心部には高密度で高比重の高温炭素体2を電極柱として設置している。
【0018】
具体的には、円筒型容器1は方形状のタンク設置台3の上に載置しており、上方開放の容器口部にはモーター載置台5として一定幅員の長手プレートを架設しており、該プレートにはモーター6を固定している。
【0019】
また、円筒型容器1の内底部には十字型に形成した板厚状の高さ(約50ミリメートル)の電極保持台7を載置しており、十字型の中心部上面には電極としての高温炭素体2を載置している。
【0020】
なお、電極保持台7の高さは円筒型容器1の容量の大きさによって加減することができる。
【0021】
電極としての高温炭素体2は円筒型容器1の略半分の高さで一定大きさの径を有する円柱形に構成している。
【0022】
高温炭素体2の径は、十字型の電極保持台7の中心部から高温炭素体2がややはみ出した大きさであり、円筒型容器1の径の略3分の1の径の大きさとしている。
【0023】
中心部には電極として高温炭素体2を設置している。
【0024】
十字型の電極保持台7は水流の一部を底部中心部に集中させると共に、水流の集中にともない水が圧縮され、次いで収縮拡散法則によって圧縮された水流が強制的に水流拡散され最終的には水の分子集団の細分化が行われて多極化される。多極化により電子と溶存酸素の付加と増量が図られる(分極電荷法則)。
【0025】
更に、円筒型容器1の上部に一定方向の水流を形成するための攪拌翼4を配設しており、円筒型容器1中には電磁化水生成ために水を注入可能に構成している。攪拌翼4は、上下方向(円筒型容器1の筒軸方向)を回転軸方向として回転可能に設けられている。攪拌翼4は、駆動源としてのモーター6の駆動力により回転する。
【0026】
しかも、攪拌翼4の回転作動により円筒型容器1注入の水に対して上視で時計回りの水流を形成し水流形成によって水素の陽イオン化の抑制を可能とし電子の還元を促進する。
【0027】
攪拌翼4は電極としての炭素体2上方の円筒型容器1内に配設しており、具体的にはモーター載置台5のモーター出力軸8に攪拌翼4軸上端を連設し、翼本体が電極上端面の上方に位置して上視から見て回転方向を時計回りとしている。
【0028】
攪拌翼4は円筒型容器1に注入する水に対し上部視線で(上面視で)時計回りの水流形成を可能に構成すると共に、水流形成によって水素の陽イオン化の抑制を可能とし電子の還元を促進することができる。
【0029】
具体的な攪拌翼4形状としては逆三角形錘や逆四角錘やスクリュー形状やトンボ型の羽形状などがあり、攪拌翼4の下方外方への右回転水流によって上下の対流を形成する。
【0030】
このような攪拌翼4の機能によって一定時間の水流を確保して電磁水に変貌した水はその後の静止状態により電磁熟成を図り、電磁分布の均整安定化を図る。
【0031】
なお、円筒型容器1の内部には上記した付属部材以外に水の電磁化機能に貢献するものであればあらゆる部材を収納付設することができる。
【0032】
図中、9は円筒型容器1の底部側壁に設けた電磁水取出しのための排水コックであり、上記の整水装置の機能として生成された電磁水を回収するために使用される。
【0033】
電磁化水の生成中では円筒型容器1内の水温は上昇し容器周辺温度より約6~9度C高くなる。この水温のピーク経過を目安としてモーター6の回転を停止して水を静止し電磁熟成を行う。熟成時間は水温が容器周辺の常温近くまで降下するのを目安とする。
【0034】
かかる電磁場活性化により生成した水は農畜産業に活用することができる。
【0035】
例えば、電磁化水の原液又は希釈(1000~5000倍)して活用する。
【0036】
主な活用法としては農作物において光合成促進のための葉面散布や土壌の電磁場向上安定を図るために地中灌水を行う。
【0037】
また、他の活用法として畜産において畜産飲用や畜舎への霧状散布による舎内空気の陽イオン化抑制、すなわち、悪臭の抑制と畜体の皮膚呼吸の促進をして畜体の健康維持を図る。
【0038】
更に、そのほか使用者が個人の生活態様に応じて有効に種々活用することができその結果現象としての情報を交換して現象の理と電磁水の活用態様を追求する。
【符号の説明】
【0039】
1:円筒型容器
2:高温炭素体
3:タンク設置台
4:攪拌翼
5:モーター載置台
6:モーター
7:電極保持台
8:モーター出力軸
図1
図2
図3