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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044893
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】英語教材
(51)【国際特許分類】
   G09B 1/32 20060101AFI20240326BHJP
   B42D 15/00 20060101ALI20240326BHJP
   G09B 19/06 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
G09B1/32
B42D15/00 341C
G09B19/06
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150704
(22)【出願日】2022-09-21
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-01-11
(71)【出願人】
【識別番号】519029804
【氏名又は名称】見延 大志
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(74)【代理人】
【識別番号】100196313
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 大輔
(72)【発明者】
【氏名】見延 大志
(57)【要約】      (修正有)
【課題】英文法及び正しい英語の語順を、より感覚的に理解できる英語教材を提供すること。
【解決手段】英単語が記載された複数の矩形のパネルを並べることにより文を作成する英語教材1であって、前記パネルは、主語として用いられる名詞が記載された主語用名詞パネル10、動詞が記載された動詞パネル20を含み、前記主語用名詞パネル10及び動詞パネル20は、表面がそれぞれ第1の主要色及び第2の主要色を有し、前記主語用名詞パネル及び動詞パネルは、これらを正しい語順で並べた場合、パネルの境界付近で色の連続性を有するように、少なくとも一方が、左右いずれかの端部に標識部101を有することを特徴とする、英語教材1。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
英単語が記載された複数の矩形のパネルを並べることにより文を作成する英語教材であって、
前記パネルは、主語として用いられる名詞が記載された主語用名詞パネル、動詞が記載された動詞パネルを含み、
前記主語用名詞パネル及び前記動詞パネルは、表面にそれぞれ第1の主要色及び第2の主要色を有し、
前記主語用名詞パネル及び前記動詞パネルは、これらを正しい語順で並べた場合、前記パネルの境界付近で色の連続性を有するように、少なくとも一方が、左右いずれかの端部に標識部を有する、英語教材。
【請求項2】
前記色の連続性は、前記主語用名詞パネル及び前記動詞パネルの境界付近において、一方のパネルの標識部の色が、他方のパネルの表面の主要色の色と同一であることにより得られる、請求項1に記載の英語教材。
【請求項3】
前記主語用名詞パネルは、前記第2の主要色と同一の色で着色された動詞色標識部を有し、前記動詞パネルは、前記第1の主要色と同一の色で着色された名詞色標識部を有する、請求項2に記載の英語教材。
【請求項4】
前記パネルは、動詞パネルの後ろに配置可能な後置パネルを含み、
前記後置パネルは、目的語として用いられる名詞が記載された目的語用名詞パネル及び/又は形容詞が記載された形容詞パネルであり、
各パネルを正しい語順で並べた場合、前記動詞パネルと前記後置パネルの境界付近で、連続性のある図形を形成するように、前記各パネルの少なくとも左右いずれかの端部に連結部を有する、請求項1又は2に記載の英語教材。
【請求項5】
前記連結部が、前記第1の主要色及び前記第2の主要色とは異なる色を有する、請求項4に記載の英語教材。
【請求項6】
前記連続性のある図形は、前記動詞パネルから前記後置パネルへの文の流れの向きを示す図形である、請求項4に記載の英語教材。
【請求項7】
前記パネルは、前記主語用名詞パネル及び前記動詞パネルの間に配置可能な第1補助パネルを含み、
前記第1補助パネルは、前記第1の主要色と同一の色で着色された名詞色エリアと、前記第2の主要色と同一の色で着色された動詞色エリアを有しており、
前記第1補助パネルが、前記主語用名詞パネル及び前記動詞パネルの間に配置されることで、前記動詞色標識部、前記動詞色エリア、及び前記動詞パネルと、前記主語用名詞パネル、前記名詞色エリア、及び前記名詞色標識部とが、各々の色が連続するように配置される、請求項3に記載の英語教材。
【請求項8】
前記第1補助パネルが、助動詞、be動詞、又は動詞の前に配置する副詞が記載されたパネルである、請求項7に記載の英語教材。
【請求項9】
前記パネルは、前記動詞パネルの後ろに配置可能な第2補助パネルと、前記後置パネルとして前記目的語用名詞パネルを備え、
前記第2補助パネルは、前記動詞パネルの連結部と接続させるための第1接続部と、前記目的語用名詞パネルの連結部と接続させるための第2接続部とを備え、
前記第1接続部及び前記第2接続部は、前記動詞パネル及び前記目的語用名詞パネルの連結部と同一の色を有する、請求項4に記載の英語教材。
【請求項10】
前記動詞パネル、前記第2補助パネル及び前記目的語用名詞パネルを正しい語順で配置した際、前記動詞パネルの連結部及び前記第1接続部、並びに、前記目的語用名詞パネルの連結部及び前記第2接続部が、各々連続性のある図形を形成する、請求項9に記載の英語教材。
【請求項11】
前記動詞パネルの連結部と前記第1接続部が形成する連続性のある図形が、前記第2補助パネルを付加的に用いることを示す図形である、請求項10に記載の英語教材。
【請求項12】
前記第2補助パネルが、動詞の屈折接尾辞が記載されたパネルである、請求項9に記載の英語教材。
【請求項13】
前記パネルの裏面は、同一の色及び/又は模様を備え、表面に記載された英単語が記載されている、請求項1又は2に記載の英語教材。
【請求項14】
前記パネルは、時制を表す英単語が記載されたパネルを含み、
前記パネルは、前記記載された英単語の時制ごとに異なる色を備える、請求項1又は2に記載の英語教材。
【請求項15】
前記パネルを収納可能な収納板を含み、
前記収納板は、前記パネルを収納するための複数の凹部を有する、請求項1又は2に記載の英語教材。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、語順を感覚的に理解できる英語教材に関する。
【背景技術】
【0002】
日本では、小・中学校、及び高校で英語教育が義務化され、幼少期より英語学習を始める家庭が多い。そこで、幼児、児童の英語学習を助けるための英語教材が考案されている。例えば、子供が単語ピースを組み合わせることで、遊びながら英語の文章を作ることが学べる教育玩具(特許文献1)や、カードの端部にマークが付され、正しい組み合わせでカードを合わせた場合に、左右対称となるようにして、英語学習を行うナビゲーションマーク語学習得カード(特許文献2)が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実登3162215号公報
【特許文献2】特開2016-148824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記先行技術のあるところ、本発明が解決しようとする課題は、英文法及び正しい英語の語順を、より感覚的に理解できる英語教材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する本発明は、英単語が記載された複数の矩形のパネルを並べることにより文を作成する英語教材であって、前記パネルは、主語として用いられる名詞が記載された主語用名詞パネル、動詞が記載された動詞パネルを含み、前記主語用名詞パネル及び前記動詞パネルは、表面にそれぞれ第1の主要色及び第2の主要色を有し、前記主語用名詞パネル及び前記動詞パネルは、これらを正しい語順で並べた場合、前記パネルの境界付近で色の連続性を有するように、少なくとも一方が、左右いずれかの端部に標識部を有する、英語教材である。
上記形態を有する本発明によれば、一方のパネルの標識部と、他方のパネルの色の連続性により、感覚的に正しい語順であることを理解することができる。
【0006】
なお、本発明において「色の連続性」とは、一方のパネルの有する色が、他方のパネルの有する色と同一であり、両パネルを正しい語順で並べた場合、同一の色がつながり、視覚的に連続して見えることを意味する。
【0007】
本発明の好ましい実施の形態では、前記色の連続性は、前記主語用名詞パネル及び前記動詞パネルの境界付近において、一方のパネルの標識部の色が、他方のパネルの表面の主要色の色と同一であることにより得られる。
上記形態とすることで、色の連続性により、感覚的に正しい語順であることを理解することができる。
【0008】
本発明の好ましい実施の形態では、前記主語用名詞パネルは、前記第2の主要色と同一の色で着色された動詞色標識部を有し、前記動詞パネルは、前記第1の主要色と同一の色で着色された名詞色標識部を有する。
上記形態とすることで、前記主語用名詞パネルと前記動詞パネルが連結することを、色の連続性により、感覚的に理解することができる。
【0009】
本発明の好ましい実施の形態では、前記パネルは、動詞パネルの後ろに配置可能な後置パネルを含み、前記後置パネルは、目的語として用いられる名詞が記載された目的語用名詞パネル及び/又は形容詞が記載された形容詞パネルであり、各パネルを正しい語順で並べた場合、前記動詞パネルと前記後置パネルの境界付近で、連続性のある図形を形成するように、前記各パネルの少なくとも左右いずれかの端部に連結部を有する。
上記形態とすることで、前記動詞パネルと前記後置パネルが連結することを、図形の連続性により、感覚的に理解することができる。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態では、前記連結部が、前記第1の主要色及び前記第2の主要色とは異なる色を有する。
上記形態とすることで、前記連結部の色が目印となり、前記動詞パネルと前記後置パネルの連結性を、より感覚的に理解することができる。
【0011】
本発明の好ましい実施の形態では、前記連続性のある図形は、前記動詞パネルから前記後置パネルへの文の流れの向きを示す図形である。
上記形態とすることで、前記主語用名詞パネルと連結した前記動詞パネルの後ろに前記後置パネルが連結するという文の流れを容易に認識することができ、英文法をより感覚的に理解することができる。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態では、前記パネルは、前記主語用名詞パネル及び前記動詞パネルの間に配置可能な第1補助パネルを含み、前記第1補助パネルは、前記第1の主要色と同一の色で着色された名詞色エリアと、前記第2の主要色と同一の色で着色された動詞色エリアを有しており、前記第1補助パネルが、前記主語用名詞パネル及び前記動詞パネルの間に配置されることで、前記動詞色標識部、前記動詞色エリア、及び前記動詞パネルと、前記主語用名詞パネル、前記名詞色エリア、及び前記名詞色標識部とが、各々の色が連続するように配置される。
上記形態とすることで、前記第1補助パネルが前記主語用名詞パネル及び前記動詞パネルの間に配置されるものであることを、色の連続性により、感覚的に理解することができる。
【0013】
本発明の好ましい実施の形態では、前記第1補助パネルが、助動詞、be動詞、又は動詞の前に配置する副詞が記載されたパネルである。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態では、前記パネルは、前記動詞パネルの後ろに配置可能な第2補助パネルと、前記後置パネルとして前記目的語用名詞パネルを備え、前記第2補助パネルは、前記動詞パネルの連結部と接続させるための第1接続部と、前記目的語用名詞パネルの連結部と接続させるための第2接続部とを備え、前記第1接続部及び前記第2接続部は、前記動詞パネル及び前記目的語用名詞パネルの連結部と同一の色を有する。
上記形態とすることで、動詞パネル、第2補助パネル、及び目的語用名詞パネルが順に連結することを、色の連続性により、感覚的に理解することができる。
【0015】
本発明の好ましい実施の形態では、前記動詞パネル、前記第2補助パネル及び前記目的語用名詞パネルを正しい語順で配置した際、前記動詞パネルの連結部及び前記第1接続部、並びに、前記目的語用名詞パネルの連結部及び前記第2接続部が、各々連続性のある図形を形成する。
上記形態とすることで、前記動詞パネルと前記第2補助パネル、及び前記第2補助パネルと前記目的語用名詞パネルが連結することを、図形の連続性により、感覚的に理解することができる。
【0016】
本発明の好ましい実施の形態では、前記動詞パネルの連結部と前記第1接続部が形成する連続性のある図形が、前記第2補助パネルを付加的に用いることを示す図形である。
上記形態とすることで、第2補助パネルが動詞パネルの後ろに付加的に連結することを、より感覚的に理解することができる。
【0017】
本発明の好ましい実施の形態では、前記第2補助パネルが、動詞の屈折接尾辞が記載されたパネルである。
【0018】
本発明の好ましい実施の形態では、前記パネルの裏面は、同一の色及び/又は模様を備え、表面に記載された英単語が記載されている。
上記形態とすることで、表面を用いて英文法について感覚的に理解した後、色及び/又は模様により識別ができない裏面を用いて正しい語順を理解できていることを確認することができ、英文法の理解度を容易に確認することができる。
【0019】
本発明の好ましい実施の形態では、前記パネルを収納可能な収納板を含み、前記収納板は、前記パネルを収納するための複数の凹部を有する。
上記形態とすることで、前記パネルをコンパクトに収納することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、英文法及び正しい英語の語順を、より感覚的に理解できる英語教材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施形態に係る英語教材を示す図であり、主語用名詞パネル10、動詞パネル20、目的語用名詞パネル30、及び形容詞パネル40を含む形態を示す。
図2】本発明の一実施形態に係る英語教材を示す図であり、第1補助パネル50、及び第2補助パネル60を含む形態を示す。
図3】本発明の一実施形態に係る英語教材のパネルの表裏面を示した図である。
図4】本発明の一実施形態に係る英語教材の収納板70を示した図である。
図5】本発明の一実施形態に係る英語教材の使用方法を説明する図である。
図6】本発明の一実施形態に係る英語教材の収納板70を拡大して示した図である。
図7】本発明の一実施形態に係る英語学習システム80の構成図である。
図8図7に示した英語学習システム80のフローチャートを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明するが、本発明の技術的範囲は、添付図面に示した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、適宜変更が可能である。
【0023】
図1は、本実施形態に係る英語教材1を示す。
【0024】
英語教材1は、複数のパネルで構成され、前記パネルを並べることで、文が作成される。パネルの形状は、矩形であることが好ましい。なお、本発明において、矩形には略矩形や丸角矩形が包含される。
【0025】
本実施形態に係るパネルは、その表面に英単語が記載されている。また、前記パネルの中央に英単語、上部に英単語の読み方、下部に英単語の日本語における意味が記載されている。
本発明において「英単語」とは、英単語の一部、及び感嘆符等の記号を含む。
また、本発明では、パネルの一面を「表面」、他方の面を「裏面」と便宜上定義する。
【0026】
本実施形態に係るパネルは、その表面に主語として用いられる名詞が記載された主語用名詞パネル10、動詞が記載された動詞パネル20、及び後置パネルを備える。前記後置パネルは、目的語として用いられる名詞が記載された目的語用名詞パネル30、及び/又は形容詞が記載された形容詞パネル40である(図1)。
【0027】
主語用名詞パネル10、動詞パネル20、目的語用名詞パネル30、及び形容詞パネル40は、その表面に主要色を有する。
ここで、本発明において「パネルが主要色を有する」とは、パネルの一部又は全部が主要な色で着色されており、当該色がパネル固有の識別標識として働く、1の特定の色を有することをいう。
【0028】
主語用名詞パネル10及び動詞パネル20は、表面にそれぞれ異なる色である第1の主要色、及び第2の主要色を有している。例えば図1(ア)では、主語用名詞パネル10及び動詞パネル20は、1の色で塗られており、当該色が各パネルの主要色を構成している。
【0029】
そして、目的語用名詞パネル30も同様に主要色を有する。目的語用名詞パネル30の主要色は、主語用名詞パネル10と同一であること(すなわち、目的語用名詞パネル30が第1の主要色を有すること)が好ましい。これにより、名詞が同じ色で着色されるため、名詞及び動詞を品詞毎に色で識別することができる。
【0030】
次いで、図1(ア)を参照し、主語・動詞・目的語からなる第3文型の英文を作成した例を挙げ、主語用名詞パネル10、動詞パネル20、及び目的語用名詞パネル30を含む形態について詳述する。
【0031】
まず、主語用名詞パネル10と、動詞パネル20の色の連続性について、説明する。
本実施形態では、主語用名詞パネル10と動詞パネル20は、各々標識部101を有する。具体的には、主語用名詞パネル10はその右端部に標識部101を有し、動詞パネル20はその左端部に標識部101を有する。
【0032】
そして、主語用名詞パネル10と動詞パネル20は、一方のパネルの標識部101の色が、他方のパネルの主要色と同一の色である。すなわち、図1(ア)に示す通り、主語用名詞パネル10は動詞パネル20の主要色(第2の主要色)と同一の色を有する動詞色標識部101aを備え、動詞パネル20は主語用名詞パネル10の主要色(第1の主要色)と同一の色を有する名詞色標識部101bを備える。
上記形態とすることで、主語用名詞パネル10が動詞パネル20と連結すること、及び動詞パネル20が主語用名詞パネル10と連結することを、それぞれのパネルから、色の連続性により、認識することができる。
【0033】
なお、本実施形態では、主語用名詞パネル10と動詞パネル20が何れも標識部101を有する形態を示したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、主語用名詞パネル10及び動詞パネル20は、少なくとも一方が、標識部101を有していればよい。これにより、両パネルを正しい語順で並べた場合、パネルの境界付近で色の連続性を有することとなる。
【0034】
また、本実施形態では、動詞パネル20の右端部、及び目的語用名詞パネル30の左端部に連結部201を有している。より具体的には、動詞パネル20の右端部中央、及び目的語用名詞パネル30の左端部中央に連結部201を有している。
【0035】
連結部201は、動詞パネル20と目的語用名詞パネル30を正しい語順で並べた場合、パネルの境界付近で連続性のある図形を形成するように構成される。
本発明において「連続性のある図形」とは、2つのパネルが連結した際に形成される図形のことを意味する。
【0036】
形成される図形は、動詞パネル20から目的語用名詞パネル30への文の流れの向きを示す図形であることが好ましい。例えば、矢印や矢尻を示す図形等が挙げられる。
本実施形態では、図1(ア)に示すように、連結部201が矢印の図形を形成する。
【0037】
次いで、動詞パネル20と、目的語用名詞パネル30の色の連続性について、説明する。
動詞パネル20の連結部201と目的語用名詞パネル30の連結部201は、同一の色を有することが好ましい。
上記形態とすることで、図形だけでなく、色の連続性によって、正しい語順であることを認識することができる。
【0038】
また、連結部201は、第1の主要色及び第2の主要色とは異なる色を有している。
これにより、連結部201の色が目印となり、動詞パネル20と目的語用名詞パネル30の連結性を、より感覚的に理解することができる。また、連結部分を表す目印としての視認性を向上させることができる。
【0039】
次いで、図1(イ)を参照し、主語・動詞・形容詞からなる第2文型の英文を作成した例を挙げ、主語用名詞パネル10、動詞パネル20、及び形容詞パネル40を含む形態について詳述する。
【0040】
本実施形態では、形容詞パネル40は、表面に連結部201の色と同一の色を主要色として有している。
上記形態とすることで、動詞パネル20と形容詞パネル40を正しい語順で並べる場合、色の連続性が生じ、感覚的に正しい語順であることを認識することができる。
【0041】
また、図1(イ)に示すように、主語用名詞パネル10と動詞パネル20は、人称を表す図形を備えることが好ましい。本実施形態では、主語用名詞パネル10に記載された英単語が三人称である名詞「she」、動詞パネル20に記載された英単語がbe動詞の三人称変化である「is」であり、主語用名詞パネル10と動詞パネル20は、その境界付近に、三人称を表す3本の線をそれぞれ有している。
【0042】
そして、主語用名詞パネル10と動詞パネル20を正しい語順で並べた場合、パネルの境界付近に記載された3本の線が連続する。
このように、主語用名詞パネル10に記載された名詞の人称に対応する動詞パネル20を、図形の連続性により、感覚的に理解することができる。
【0043】
なお、図示していないが、本発明では、一人称の「I」や二人称の「You」にかかる主語用名詞パネル10は、主語用名詞パネル10と動詞パネル20の境界付近に、1本線、2本線を各々有する形態とすることができる。
【0044】
また、本実施形態では、動詞パネル20は一般動詞「play」及びbe動詞「is」が記載されたものを例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明では、動詞パネル20は、例えば、前記パネルにbe動詞とその否定語が組み合わされた、「is not」、「are not」、「isn’t」等が記載されたパネルを含んでいる。
【0045】
次いで、図1(ウ)を参照し、形容詞パネル40が表面に第1の主要色、第2の主要色、及び連結部201の色と異なる色を、第3の主要色として有している形態について詳述する。なお、図1(イ)を参照して説明した重複内容については、適宜省略する。
【0046】
本実施形態では、図1(ウ)に示す通り、標識部101が直角三角形であり、主語用名詞パネル10と動詞パネル20とが連結した際に、標識部101の斜辺同士が直線状につながる。
上記形態とすることで、主語用名詞パネル10が動詞パネル20と連結すること、及び動詞パネル20が主語用名詞パネル10と連結することを、色の連続性から認識することができる。
【0047】
また、本実施形態では、形容詞パネル40は、表面に第1の主要色、第2の主要色、及び連結部201の色と異なる色を、第3の主要色として有している。
上記形態とすることで、形容詞パネル40に記載された英単語が、第1の主要色及び第2の主要色を有するパネルに記載された英単語の品詞、すなわち名詞及び動詞とは異なる品詞であることを、感覚的に理解することができる。
【0048】
さらに、本実施形態では、形容詞パネル40は、目的語用名詞パネル30と同様、連結部201を有する。形容詞パネル40の連結部201は、動詞パネル20と形容詞パネル40を正しい語順で並べた場合、パネルの境界付近で連続性のある図形を形成するように構成される。形成される図形は、動詞パネル20から形容詞パネル40への文の流れの向きを示す図形であることが好ましい。例えば、矢印や矢尻を示す図形等が挙げられる。
本実施形態では、図1(ウ)に示すように、連結部201が矢尻の図形を形成する。
【0049】
続いて、図2は、主語用名詞パネル10と動詞パネル20の間に配置可能な第1補助パネル50と、動詞パネル20と目的語用名詞パネル30の間に配置可能な第2補助パネル60を使用した例を示す。
【0050】
図2(ア)では、第1補助パネル50は、助動詞(本実施形態ではwill)が記載されたパネルである。
第1補助パネル50は、第1の主要色と同一の色で着色された名詞色エリア501と、第2の主要色と同一の色で着色された動詞色エリア502を有しており、動詞色標識部101a、動詞色エリア502、及び動詞パネル20と、主語用名詞パネル10、名詞色エリア501、及び名詞色標識部101bとが、各々の色が連続するように着色されている。
上記形態とすることで、第1補助パネルが主語用名詞パネル及び動詞パネルの間に配置されるものであることを、色の連続性により、感覚的に理解することができる。また、主語用名詞パネル10、第1補助パネル50、及び動詞パネル20を正しい語順で配置した場合、第1の主要色の色の連続性、及び第2の主要色の色の連続性が生じ、視覚的に正しい語順であることを容易に認識することができる。
すなわち、上記形態とすることで、助動詞等の第1補助パネル50が、主語用名詞パネル10と動詞パネル20の間に配置されることを、視覚的に容易に認識することができる。
【0051】
また、図2(イ)は、現在進行形の英文を示す。この場合、第1補助パネル50は、動詞と共に用いるbe動詞が記載されたパネルである。そして、動詞(本実施形態ではplay)の現在分詞を示すための屈折接尾辞「ing」が記載された第2補助パネル60を備える。
【0052】
第2補助パネル60は、動詞パネル20の連結部201と接続するための第1接続部601と、目的語用名詞パネル30の連結部201と接続するための第2接続部602を備える。
さらに、第1接続部601及び第2接続部602は、動詞パネル20及び目的語用名詞パネル30の連結部201と同一の色を有している。
このような構成をとることで、動詞パネル20、第2補助パネル60、及び目的語用名詞パネル30を正しい語順で配置した場合、色の連続性が生じ、視覚的に正しい語順であることを認識することができる。
【0053】
さらに、動詞パネル20、第2補助パネル60、及び目的語用名詞パネル30を正しい語順で配置した場合、動詞パネル20の連結部201と第2補助パネル60の第1接続部601、及び第2補助パネル60の第2接続部602と目的語用名詞パネル30の連結部201が、各々連続性のある図形を形成する。
上記形態とすることで、動詞パネル20と第2補助パネル60、及び第2補助パネル60と目的語用名詞パネル30が連結することを、図形の連続性により、感覚的に理解することができる。
【0054】
本発明の好ましい形態では、動詞パネル20の連結部201と第2補助パネル60の第1接続部601が形成する連続性のある図形が、第2補助パネル60を付加的に用いることを示す図形である。「第2補助パネル60を付加的に用いることを示す図形」として、具体的には、「+(プラス)」、「×(掛ける)」等が挙げられる。本実施形態においては、「+(プラス)」を表す図形が形成される。
【0055】
さらに、第2補助パネル60は、右端部の辺全体が、目的語用名詞パネル30の主要色と同一の色で着色されている。
【0056】
また、本実施形態においては、第2補助パネル60に「ing」が記載されており、その上部に「am/are/is +」の表示が記載されている。
上記形態とすることで、動詞の屈折接尾辞である「ing」を動詞パネル20の後ろに配置するときに、「am/are/is」が記載された第1補助パネル50を動詞パネル20の前に配置することを、理解することができる。
【0057】
なお、本実施形態では、第1補助パネル50として助動詞の「will」が記載されたパネルを例示したが、本発明はこれに限定されない。第1補助パネルに記載される英単語としては、助動詞、be動詞、又は動詞の前に配置する副詞が挙げられる。また、本発明では、第1補助パネル50は、動詞の原形と否定語が組み合わされた、「do not」、「does not」、「don’t」等が記載されたパネルを含んでいる。
【0058】
なお、本実施形態では、第2補助パネル60として動詞の屈折接尾辞の「ing」が記載されたもの例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明では、第2補助パネル60は、動詞の屈折接尾辞が記載されたパネルであることが好ましい。動詞の屈折接尾辞としては、例えば、動詞の後ろに付き、進行形に用いられる「ing」の他、過去形に用いられる「ed」、又は三単現のときに用いられる「s」等が挙げられる。
【0059】
第2補助パネル60に三単現のときに用いられる「s」が記載されている場合、第2補助パネル60は三人称を表す図形を有していることが好ましい。
上記形態とすることで、主語用名詞パネル10に記載された名詞が三人称であるとき、三人称単数現在形(三単現)の「s」が記載された第2補助パネル60を配置することを、感覚的に理解することができる。
【0060】
次いで、図3は、本実施形態に係る英語教材1の表面(ア)及び裏面(イ)を示す。
本実施形態では、パネルの裏面は、全面がすべて同一の色で着色されている。さらに、パネルの中央には、表面に記載された英単語と同一の英単語が記載されている。
上記形態とすることで、着色等のある表面で学習した後に、目印等の無い裏面を用いて英文の作成を行うことができ、英文法の理解度を容易に確認することができる。
【0061】
なお、本実施形態では、パネルの裏面が同一の色で着色された形態を示したが、本発明はこれに限定されない。本発明では、パネルの裏面に何も印字されず、着色等も無い形態であってもよい。本発明では、パネルの裏面は同一の色及び/又は模様を備え、かつ、表面に記載された英単語が記載された形態であることが好ましく、同一の色で着色され、かつ、表面に記載された英単語が記載された形態であることがより好ましい。
【0062】
なお、本発明において、「同一の色及び/又は模様を備える」とは、実質的に同一の色及び/又は模様を有する形態が含まれる。すなわち、本発明のパネルの裏面は、英単語のみでパネルの品詞等の種別を認識することができ、それ以外にパネルの種別を識別できる要素を有さないことが好ましい。
【0063】
また、本発明では、上記実施形態で記載した品詞等以外の英単語が記載されたパネルを含む形態とすることができる。
【0064】
例えば、本発明は、疑問文のときに文頭に用いられる動詞が記載された疑問文用動詞パネルを含んでいても良い。前記疑問文用動詞パネルは、表面に動詞パネル20の主要色(第2の主要色)と同一の色を主要色として有していることが好ましい。また、右端部の辺全体が、主語用名詞パネル10の主要色(第1の主要色)と同一の色で着色されていることが好ましい。
上記形態とすることで、前記疑問文用動詞パネルと主語用名詞パネル10が連結することを、色の連続性により、感覚的に理解することができる。
【0065】
さらに、前記疑問文用動詞パネルの左端部の辺全体が、前記第1の主要色、前記第2の主要色、及び形容詞パネル40の主要色とは異なる色で着色されていることが好ましい。
上記形態とすることで、前記疑問文用動詞パネルの左には、他のパネルが配置されないことを視覚的に理解でき、正しい語順を感覚的に理解することができる。
前記疑問文用動詞パネルには、たとえば、「Are」、「Do」、「Does」等が記載されたパネルが含まれている。
【0066】
また、本発明は、前置詞が記載された前置詞パネルを含んでいても良い。前記前置詞パネルは、前記第1の主要色、前記第2の主要色、及び形容詞パネル40の主要色とは異なる色を主要色として有することが好ましい。さらに、前記前置詞パネルの右端部には、目的語用名詞パネル30の連結部201と接続するための接続部を備えることが好ましい。前記接続部は、目的語用名詞パネル30の連結部201の色と同一の色で着色されていることが好ましい。また、前記接続部は、目的語用名詞パネル30の連結部201と連続性のある図形を形成することが好ましい。
前記前置詞パネルには、たとえば、「on」、「at」、「on the」等が記載されたパネルが含まれている。
【0067】
また、本発明は、疑問詞が記載された疑問詞パネルを含んでいても良い。前記疑問詞パネルは、前記第1の主要色、前記第2の主要色とは異なる色を主要色として有することが好ましい。さらに、前記疑問詞パネルの左端部の辺全体が、前記第1の主要色、前記第2の主要色、及び形容詞パネル40の主要色とは異なる色で着色されていることが好ましい。
上記形態とすることで、疑問詞パネルの左には、他のパネルが配置されないことを視覚的に理解でき、正しい語順を感覚的に理解することができる。
前記疑問詞パネルには、たとえば、「What」、「Where」等が記載されたパネルが含まれている。
【0068】
本発明は、文末に置かれる副詞が記載された文末用副詞パネルを含んでいても良い。前記文末用副詞パネルは、前記第1の主要色、前記第2の主要色、形容詞パネル40の主要色、前記前置詞パネルの主要色、及び前記疑問詞パネルの主要色とは異なる色を主要色として有することが好ましい。
さらに、文末用副詞パネルは、右端部の辺全体が前記第1の主要色、前記第2の主要色、及び形容詞パネル40の主要色とは異なる色で着色されていることが好ましい。
上記形態とすることで、文末用副詞パネルの右には、他のパネルが配置されないことを視覚的に理解でき、正しい語順を感覚的に理解することができる。
前記文末用副詞パネルには、たとえば、「today」や「tomorrow」等が記載されたパネルが含まれている。
【0069】
本発明は、感嘆符が記載された感嘆符パネルを含んでいても良い。
前記感嘆符パネルには、たとえば、「!」や「?」等が記載されたパネルが含まれている。
【0070】
また、好ましい実施の形態では、本発明は、時制を表す英単語が記載されたパネルを含む。この場合、前記時制を表す英単語が記載されたパネルは、記載された単語の時制ごとに異なる色を備える。すなわち、共通する時制の単語が記載されたパネルは、共通した色を備え、異なる時制の単語が記載されたパネルは異なる色を備える。
ここで、時制を表す英単語としては、例えば、各時制でそれぞれ用いられる動詞、動詞の屈折接尾辞、助動詞、副詞等が挙げられる。そして、時制を表す英単語が記載されたパネルとは、具体的には、過去形を表す英単語が記載されたパネル、現在進行形を表す英単語が記載されたパネル、及び未来形を表す英単語が記載されたパネルである。すなわち、本実施形態では、過去形を表す英単語が記載されたパネル、現在進行形を表す英単語が記載されたパネル、及び未来形を表す英単語が記載されたパネルが、パネルの表面にそれぞれの特有の色を有し、かつ、時制ごとに色が異なる。
【0071】
また、時制を表す英単語が記載されたパネルの例を挙げると、前記過去形を表す英単語が記載されたパネルが、「had」が記載された動詞パネル20や「ed」が記載された第2補助パネル60、「yesterday」が記載された前記文末用副詞パネルであり、前記現在進行形を表す英単語が記載されたパネルが、「am」が記載された第1補助パネル50や「ing」が記載された第2補助パネル60、「now」が記載された前記文末用副詞パネルであり、前記未来形を表す英単語が記載されたパネルが、「will」が記載された第1補助パネル50や「tomorrow」が記載された前記文末用副詞パネルである。さらに、前記過去形を表す英単語が記載されたパネル、前記現在進行形を表す英単語が記載されたパネル、及び前記未来形を表す英単語が記載されたパネルの表面に、それぞれ紫色、橙色、及びピンク色を有している。
【0072】
本発明は、英語教材1を適切に使用するための、取扱説明書を含んでいても良い。
【0073】
本発明は、図4に示すような、前記パネルを収納するための収納板70を含んでいても良い。収納板70は、前記パネルを収納するための複数の凹部701を有し、凹部701には、収納するパネルに記載された英単語と同一の英単語が記載されていることが好ましい。
上記形態とすることで、毎回決められた配置にパネルを収納することができ、片付けが容易になり、かつ次に学習する際に必要なパネルを探す時間を短縮することができる。
【0074】
本実施形態では、前記パネルの中央に英単語、上部に英単語の読み方、下部に英単語の日本語における意味が記載されている。そこで、収納板70の凹部701には英単語のみを記載する形態とすることが好ましい。
上記形態とすることで、前記パネルに記載された英単語の意味及び発音を確認しつつ、パネルに記載された英単語と凹部701に記載された英単語を照らし合わせながら前記パネルを収納板70へ収納することができ、片づけ作業を利用してより効果的な学習を行うことができる。
【0075】
また、凹部701は、収納するパネルが有する主要色で着色されていることが好ましい。
上記形態とすることで、前記パネルを収納する際に、対応する凹部701の位置を視覚的に認識でき、片づけに時間を取られず、学習効率を向上させることができる。
【0076】
収納板70は、1枚ずつ分かれている形態でも、一端が連結した冊子の形態であってもよい。
【0077】
次に、図5を用いて、上述した英語教材1を用いた学習方法の一例について説明する。図5に示す学習方法では、主語用名詞パネル10、動詞パネル20、及び目的語用名詞パネル30を含む英語教材を用いた学習方法について説明する。
【0078】
図5(ア)は、英語教材1を用いた学習方法の第1の段階を表す図である。正しい語順で並べると文が作成される、主語用名詞パネル10、動詞パネル20及び目的語用名詞パネル30がランダムな順番に配置されている。
【0079】
次に、学習者は、図5(ア)に示すようにランダムに配置された3枚のパネルについて、パネルの境界の色の連続性及び図形の連続性を考え、感覚的に正しいと感じる順番にパネルを並び替え、図5(イ)に示すように連結させる。
【0080】
その後、指導者が、正しい語順であると確認したのち、パネルに記載されている英単語の発音、及び日本語の意味を確認する。これにより、学習者は文の正しい語順、発音、及び意味を理解することができる。
【0081】
さらに、図6に示すように、学習者は、パネルを片づける際に、パネルに記載された英単語、英単語の意味及び発音を確認し、収納板70の対応する凹部701にパネルを収納する。これにより、毎回決められた配置にパネルを収納することができ、片付けが容易になるとともに、次に学習する際に必要なパネルを探す時間を短縮することができる。さらに片づけの際にも、英語学習を行うことができる。
【0082】
また、本発明の英語教材1は、上記実施形態に係る複数のパネルを含む、英語教育用玩具の形態とすることが好ましい。この場合、プラスチックや木製の板の表裏面のうち、少なくとも表面に英単語等を印刷することで、本発明に係るパネルを作製することができる。なお、使用する板の素材に特に限定はない。
【0083】
さらに、前記英語教育用玩具は、英語教材1を用いた学習方法について記載された取扱説明書を含む形態とすることも好ましい。
【0084】
また、本発明の英語教材1は、前記各パネルが表示されたディスプレイであってもよい。この形態では、本発明のパネルは、「パネル画像」を意味する。パネル画像の具体的な形態は、上述のパネルの記載を援用する。本形態では、前記パネルに相当する情報を表示したディスプレイ上で、マウスやタッチパネルを用いて、前記パネルを動かして学習をすることができる。
【0085】
図7は、本発明の英語教材1における英語学習システム80の情報処理のための構成図を示している。
英語学習システム80は、入力手段81と、出力手段82と、演算手段83と、記憶手段84を備える。
入力手段81(タッチパネル)は、各種データの入力、設定を行う。出力手段82(ディスプレイ)は、出力結果が出力される。演算手段83は、例えばCPU(中央演算処理装置)であり、各種情報処理を行う。記憶手段84は、問題データ85及び正解データ86を格納する。
【0086】
図8は、英語学習システム80を用いた英語学習方法のフローチャートを示している。英語学習システム80を用いた英語学習方法は、図5に示す英語学習方法と同様であるので、重複内容は適宜省略する。
【0087】
使用者は、最初に入力手段81を介し問題を選択する(ステップS1)。そして、使用者は出力手段82に表示されたパネル画像を見る(ステップS2)。
【0088】
次に、使用者は、入力手段81を介して表示されたパネル画像を動かし、解答を入力する(ステップS3)。そして、使用者は入力したパネル画像の整合性を検討する(ステップS4)。この検証を経て、解答を適宜修正して、完成状態になる(ステップS5)。
【0089】
次いで、演算手段83は、正しい解答を示した正解データのパネル画像の順番と、解答した解答データのパネル画像の順番とを照合し、解答データの正否を判断する(ステップS6)。正否判断の結果は、演算手段83により出力され(ステップS7)、出力手段82上に表示される。
【0090】
このようにして、本発明の英語教材1は、英語学習システムの形態で実施することができる。
【0091】
また、本発明の英語教材1をディスプレイ上にパネル画像を表示する形態で実施する場合、上記の英語学習システム80の形態を利用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明は、言語学習用の教材に利用することができる。
【符号の説明】
【0093】
1 英語教材
10 主語用名詞パネル
101 標識部
101a 動詞色標識部
101b 名詞色標識部
20 動詞パネル
201 連結部
30 目的語用名詞パネル
40 形容詞パネル
50 第1補助パネル
501 名詞色エリア
502 動詞色エリア
60 第2補助パネル
601 第1接続部
602 第2接続部
70 収納板
701 凹部
80 英語学習システム
81 入力手段
82 出力手段
83 演算手段
84 記憶手段
85 問題データ
86 正解データ

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8