(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044929
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】給排水設備工事オンライン申請システム及び給排水設備工事オンライン申請システムの申請処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20240101AFI20240326BHJP
【FI】
G06Q50/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150763
(22)【出願日】2022-09-21
(71)【出願人】
【識別番号】592075574
【氏名又は名称】水道マッピングシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】早川 芳彦
(72)【発明者】
【氏名】川野 孝平
(72)【発明者】
【氏名】川原 正義
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC06
(57)【要約】
【課題】水道局が操作する申請受付端末と、給排水設備工事をコンサルティングする業者が操作する第1の端末と、前記給排水設備工事を担う指定工事業者が操作する第2の端末との間において給排水設備工事に関わる情報共有システムを構築すること。
【解決手段】所定のネットワーク1を介して、水道局が操作する申請受付端末と、給排水設備工事をコンサルティングする業者が操作する第1の端末2と、前記給排水設備工事を担う指定工事業者が操作する第2の端末3とが通信可能な給排水設備工事オンライン申請システムにおいて、申請受付端末4と、第1の端末2と、第2の端末3とが情報共有するプラットフォームを介して相互に給排水設備工事に関する情報を授受することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のネットワークを介して、水道局が操作する申請受付端末と、給排水設備工事をコンサルティングする業者が操作する第1の端末と、給排水設備工事を担う指定工事業者が操作する第2の端末とが通信可能な給排水設備工事オンライン申請システムであって、
前記申請受付端末と、前記第1の端末と、前記第2の端末とが給排水設備工事の申請から検査完了に至って、所定のプラットフォームを介して相互に給排水設備工事に関する情報を共有することを特徴とする給排水設備工事オンライン申請システム。
【請求項2】
所定のネットワークを介して、水道局が操作する申請受付端末と、給排水設備工事をコンサルティングする業者が操作する第1の端末と、給排水設備工事を担う指定工事業者が操作する第2の端末とが通信可能な給排水設備工事オンライン申請システムであって、
前記第1の端末は、
第1のフォームに従って給排水設備工事の事前協議申請書を前記申請受付端末に行う申請処理と、
前記申請受付端末から前記事前協議申請書に対する審査結果を受領する第1の受領処理と、
前記受領処理で前記事前協議申請書に対する審査結果を前記申請受付端末から受領することに応じて、第2のフォームに従って工事依頼を前記第2の端末に送信する工事依頼送信処理と、
を実行するプログラムを制御する第1の制御手段を備え、
前記第2の端末は、
前記第1の端末から送信された前記工事依頼を解析して、給水装置工事並びに排水設備工事に関わる第3のフォームに従う工事申請書に工事情報を入力する入力処理と、
前記入力処理により入力された前記第3のフォームに従う工事申請書を前記申請受付端末に送信する工事申請書送信処理と、
前記申請受付端末から工事発注に伴う納付書を受領する第2の受領処理と、
前記受領処理が受領した納付書に記載された納付額を決済する決済処理と、
前記決済処理による決済後、前記申請受付端末から発行される給排水設備工事に関わる施工承認書を取得する取得処理と、
前記申請受付端末に対して、前記施工承認書に基づく給排水設備工事に対する給排水設備の接合状態の確認検査申請書を送付する検査申請書送付処理と、
前記申請受付端末から確認検査の結果を受け付ける検査結果受付処理と、
を実行するプログラムを制御する第2の制御手段を備え、
備え、
前記申請受付端末は、
前記第1の端末から前記第1のフォームに従って給排水設備工事の事前協議申請書を受け付ける第1の申請受付処理と、
前記事前協議申請書の記載内容を確認して審査完了を前記第1の端末に通知する第1の通知処理と、
前記第2の端末から前記第3のフォームに従う工事申請書を受け付ける第2の申請受付処理と、
前記工事申請書の記載内容を確認して前記第2の端末に工事費に関する納付書を発行する納付書発行処理と、
前記第2の端末から給排水設備工事終了に伴う検査申込を受け付けて検査日を調整する調整処理と、
前記検査日における前記給排水設備の確認検査の結果を通知する第2の通知処理とを実行するプログラムを制御する第3の制御手段を備え、
前記第1の端末、前記第2の端末、前記申請受付端末が所定のプラットフォームを介して相互に給排水設備工事に関する情報を共有する構成としたことを特徴とする給排水設備工事オンライン申請システム。
【請求項3】
前記申請受付端末は、
前記給排水設備工事に関わる一連の工事情報を共有するための給排水設備工事オンラインデータベースを備えることを特徴とする請求項2に記載の給排水設備工事オンライン申請システム。
【請求項4】
前記給排水設備工事は、給水装置工事と、排水設備工事とを含むことを特徴とする請求項2に記載の給排水設備工事オンライン申請システム。
【請求項5】
前記申請受付端末は、
給排水設備工事に関わる申請進捗情報を開示する開示手段を備える請求項2に記載の給排水設備工事オンライン申請システム。
【請求項6】
前記第1のフォーム、前記第2のフォーム、前記第3のフォームは、随時更新可能であることを特徴とする請求項2に記載の給排水設備工事オンライン申請システム。
【請求項7】
前記決済処理は、クレジット決済、二次元コード決済を含む電子決済システムを利用可能とすることを特徴とする請求項2に記載の給排水設備工事オンライン申請システム。
【請求項8】
前記事前協議申請書、前記工事申請書、前記納付書、前記確認検査申請書は、電子書面であることを特徴とする請求項2に記載の給排水設備工事オンライン申請システム。
【請求項9】
前記第1の端末が備える第1の制御手段は、前記申請受付端末から前記事前協議申請書に対する審査結果に基づいて前記事前協議申請書の内容を修正する第1の修正処理を実行することを特徴とする請求項8に記載の給排水設備工事オンライン申請システム。
【請求項10】
前記第2の端末が備える第2の制御手段は、前記申請受付端末から前記申請書に対する審査結果に基づいて前記工事申請書の内容を修正する第2の修正処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の給排水設備工事オンライン申請システム。
【請求項11】
前記事前協議申請書、前記工事申請書、前記納付書、前記確認検査申請書は、所定のセキュリティ情報が付加されていることを特徴とする請求項2または8に記載の給排水設備工事オンライン申請システム。
【請求項12】
所定のネットワークを介して、水道局が操作する申請受付端末と、給排水設備工事をコンサルティングする業者が操作する第1の端末と、給排水設備工事を担う指定工事業者が操作する第2の端末とが通信可能な給排水設備工事オンライン申請システムの申請処理方法であって、
前記第1の端末が備える第1のコントローラ部は、
第1のフォームに従って給排水設備工事の事前協議申請書を前記申請受付端末に行う申請処理ステップと、
前記申請受付端末から前記事前協議申請書に対する審査結果を受領する受領ステップと、
前記受領ステップで前記事前協議申請書に対する審査結果を前記申請受付端末から受領することに応じて、第2のフォームに従って工事依頼を前記第2の端末に送信する工事依頼送信ステップと、
を備え、
前記第2の端末が備える第2のコントローラ部は、
前記第1の端末から送信された前記工事依頼を解析して、給水装置工事並びに排水設備工事に関わる第3のフォームに従う工事申請書に工事情報を入力する入力ステップと、
前記入力ステップにより入力された前記第3のフォームに従う工事申請書を前記申請受付端末に送信する工事申請書送信ステップと、
前記申請受付端末から工事発注に伴う納付書を受領する受領ステップと、
前記受領ステップで受領した納付書に記載された納付額を決済する決済ステップと、
前記決済ステップによる決済後、前記申請受付端末から発行される給排水設備工事に関わる施工承認書を取得する取得ステップと、
前記申請受付端末に対して、前記施工承認書に基づく給排水設備工事に対する給排水設備の接合状態の確認検査申請書を送付する検査申請書送付ステップと、
前記申請受付端末から確認検査の結果を受け付ける検査結果受付ステップと、
を備え、
前記申請受付端末が備える第3のコントローラ部は、
前記第1の端末から前記第1のフォームに従って給排水設備工事の事前協議申請書を受け付ける第1の申請受付ステップと、
前記事前協議申請書の記載内容を確認して審査完了を前記第1の端末に通知する第1の通知ステップと、
前記第2の端末から前記第3のフォームに従う工事申請書を受け付ける第2の申請受付ステップと、
前記工事申請書の記載内容を確認して前記第2の端末に工事費に関する納付書を発行する納付書発行ステップと、
前記第2の端末から給排水設備工事終了に伴う検査申込を受け付けて検査日を調整する調整ステップと、
前記検査日における前記給排水設備の確認検査の結果を通知する第2の通知ステップと、
を備えることを特徴とする給排水設備工事オンライン申請システムの申請処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水道事業を主導する自治体の申請受付端末や、申請作業に協働する業者の端末と連携して広域に関わる所定の申請処理を行う給排水設備工事オンライン申請システム及び給排水設備工事オンライン申請システムの申請処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自治体が主導する給排水設備事業には、給水装置工事と、排水設備工事とが含まれ、業者は、各自治体が要求する申請書類を入手して必要な事項を入力する処理を行うのが通例であった。なお、工事には、新規工事、取替工事、保全補修工事などが含まれる。
【0003】
この種の給排水設備工事においては規格設計を担う建設コンサルタントと、施工主となる指定工事業者と、自治体の水道局との三者が密接に絡み合うため、まずは、建設コンサルタントと自治体ごとの水道局との間において、事前協議処理がなされた後、建設コンサルタントが指名する指定工事業者に工事情報が提供され、さらに、指定工事業者が自治体の水道局への申請処理がなされるのが通例である。
【0004】
このため、全体として給排水設備工事情報を横断的に処理する必要があり、手間がかかり、相互間の連絡業務に支障を来すと、事前協議、工事申請業務も滞り、非効率的な作業に専念しなければならなかった。
このような申請工程の一部を電子化したものは、既に東京都水道局が運用するシステムが実用化されている。
【0005】
ところで、給排水設備事業は、所定の工事前事前協議申請、給水装置工事申請、排水設備工事申請等があり、これらを統合するようなシステムは開発されていなかった。
【0006】
一方、下記特許文献1には、「連携プログラムと、工事費積算プログラムと、データベースソフトと、表計算ソフトを備えた公共下水道事業における予算要望・補助金交付申請の支援システムであって、前記連携プログラムは概略設計の結果と詳細設計の結果から合成図を作成し、前記工事費積算プログラムは該合成図において選択された部分の工事費を積算することを特徴とする予算要望・補助金交付申請の支援システム」が既に公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、給排水設備事業は、給水装置工事と、排水設備工事とが分離独立したシステムでは運用が煩雑であり、システムの普及を推進することができにくいという課題が指摘されていた。
【0009】
また、各工事申請に際して、自治体に提出する書類には、工事図面の作成が必須となるため、工事図面作成を建設コンサルタントや外部のCAD事務所等に委託する場合には、工事内容の詳細をお互いに共有する必要があるが、現在は、個別的な電子ファイルでのやり取りを行うため工事情報の共有がなされておらず、フォーマットも画一化されておらず、修正には迅速に対応できず非効率的との課題も指摘されていた。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明は、水道局が操作する申請受付端末と、給排水設備工事をコンサルティングする業者が操作する第1の端末と、給排水設備工事を担う指定工事業者が操作する第2の端末との間において給排水設備工事に関わる給排水設備工事オンライン申請処理を操作性よく、利便性、融通性に優れたシステムを構築することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る給排水設備工事オンライン申請システムは、所定のネットワークを介して、水道局が操作する申請受付端末と、給排水設備工事をコンサルティングする業者が操作する第1の端末と、給排水設備工事を担う指定工事業者が操作する第2の端末とが通信可能な給排水設備工事オンライン申請システムであって、前記申請受付端末と、前記第1の端末と、前記第2の端末とが給排水設備工事の申請から検査完了に至って、所定のプラットフォームを介して相互に給排水設備工事に関する情報を共有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、水道局が操作する申請受付端末と、給排水設備工事をコンサルティングする業者が操作する第1の端末と、前記給排水設備工事を担う指定工事業者が操作する第2の端末との間において給排水設備工事に関わる給排水設備工事オンライン申請処理を操作性よく、利便性、融通性に優れたシステムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】給排水設備工事オンライン申請システムの構成を説明するブロック図。
【
図2】
図1に示した第1の端末2と、第2の端末3とのアプリケーション構成を説明するブロック図。
【
図3】
図1に示した第1の端末2と、第2の端末3とのアプリケーション構成を説明するブロック図。
【
図4】本実施形態を示す給排水設備工事オンライン申請システムの申請処理方法を説明するフローチャート。
【
図5】本実施形態を示す給排水設備工事オンライン申請システムの申請処理方法を説明するフローチャート。
【
図6】
図1に示した申請受付端末4の表示部43に表示されるダッシュボート画面構成を説明する図。
【
図7】
図1に示した第1の端末2の表示部23に表示される事前協議申請登録画面の一例を示す図。
【
図8】
図1に示した申請受付端末4の表示部43に表示される申請情報入力画面の一例を示す図。
【
図9】
図1に示した申請受付端末4の表示部43に表示される申請情報入力画面の一例を示す図。
【
図10】
図1に示した第2の端末3の表示部33に表示される検査日調整画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
【0015】
図1は、本実施形態を示す給排水設備工事オンライン申請システムの構成を説明するブロック図である。下記の実施の形態は、
図1~
図10に示す給排水設備工事オンライン申請システムに関し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
【0016】
本システムは、給排水設備事業に参画するオンライン申請システムであって、所定のネットワークを介して、水道局が操作する申請受付端末と、給排水設備工事をコンサルティングする業者が操作する第1の端末と、給排水設備工事を担う指定工事業者が操作する第2の端末とが通信可能な給排水設備工事オンライン申請システムを例とするが、派生的にCAD図面作成を作成する業者が操作する端末を1乃至複数含めるシステムとしてもよい。
【0017】
また、自治体側で工事状態の進捗、完成に従って現場写真を記録して残す必要がある場合は、後述する申請フォームに紐づいて写真、動画、撮影者、撮影日時を登録できるように構成してもよい。さらに、後述する申請フォームに紐づいて写真、動画、撮影者、撮影日時は、クラウド上で記憶して随時参照可能な構成としてもよい。
【0018】
また、本システムは、各自治体の水道局の意向に沿って、一部機能を減らしたり、機能を追加することが容易となるようにプログラム構造を複数のAPIを介して自在にカスタマイズしたりできるように構成しているが、その詳細については説明を省略する。
【0019】
さらに、本システムでは、後述する電子書面で構成される事前協議申請書、工事申請書、納付書、確認検査申請書は、所定のセキュリティ情報を付加して外部記憶部45に記憶させている。
【0020】
さらに、第1の端末2、第2の端末3が本システムを利用可能とするための登録作業についての詳細は省略するが、所定のアカウント情報(ID、パスワードを含む)を外部記憶部45に登録することで、アクセス者を制限することができるものとする。
【0021】
図1において、1はネットワークで、第1の端末2、第2の端末3、申請受付端末を所定のインターネットプロトコルで接続し、それぞれがインストールするプラットフォームアプリケーションにより、外部記憶部に記憶された給排水設備工事申請に関わる情報をリアルタイムで共有することが可能に構成されている。
【0022】
建設コンサルト側に設ける第1の端末2において、21は通信部で、ネットワーク1への接続、切断を制御する。22は入力部で、例えばキーボード等で構成され、担当者が必要な情報を後述するUI画面に対して行う。23は表示部で、後述する各種のUI画面を表示する。
【0023】
24はコントローラ部で、CPU24A、ROM24B、RAM24Cを備え、外部記憶部25に記憶されたOS(オペレーティングシステム)の管理下で、アプリケーションソフトウエアをRAM24Cへロードして実行することで各種の給排水設備工事オンライン申請に関わる建設コンサルト側として諸所の処理を実行する。なお、コントローラ部24は、申請受付端末4から事前協議申請書に対する審査結果に基づいて事前協議申請書の内容を修正する処理を実行可能に構成されているものとする。
【0024】
指定工事業者側に設ける第2の端末3において、31は通信部で、ネットワーク1への接続、切断を制御する。32は入力部で、例えばキーボード等で構成され、担当者が必要な情報を後述するUI画面に対して行う。33は表示部で、後述する各種のUI画面を表示する。
【0025】
34はコントローラ部で、CPU34A、ROM34B、RAM34Cを備え、外部記憶部35に記憶されたOS(オペレーティングシステム)の管理下で、アプリケーションソフトウエアをRAM34Cへロードして実行することで指定工事業者側として各種の給排水設備工事オンライン申請に関わる諸所の処理を実行する。
【0026】
なお、コントローラ部34は、申請受付端末4から申請書に対する審査結果に基づいて前記工事申請書の内容を修正する処理を実行可能に構成されているものとする。
【0027】
水道局側に設ける申請受付端末4において、41は通信部で、ネットワーク1への接続、切断を制御する。42は入力部で、例えばキーボード等で構成され、担当者が必要な情報を後述するUI画面に対して行う。43は表示部で、後述する各種のUI画面を表示する。
【0028】
44はコントローラ部で、CPU44A、ROM44B、RAM44Cを備え、外部記憶部45に記憶されたOS(オペレーティングシステム)の管理下で、アプリケーションソフトウエアをRAM44Cへロードして実行することで水道局側として各種の給排水設備工事オンライン申請に関わる諸所の処理を実行する。
なお、ネットワーク1の構成は、有線LANであっても無線LANで構成されていてもよい。また、外部記憶部45は、給排水設備工事オンラインデータベースを常駐させる構成とするが、給排水設備工事オンラインデータベースをクラウド上に構築するシステムとしてもよい。
【0029】
図2は、
図1に示した第1の端末2と、第2の端末3とのアプリケーション構成を説明するブロック図であり、
図1と同一のものには同一の符号を付してその説明を省略する。
【0030】
図2において、第1の端末2側では、第1のフォームに従って給排水設備工事の事前協議申請書を前記申請受付端末に行う申請処理手段24C-1と、申請受付端末4から事前協議申請書に対する審査結果を受領する第1の受領手段24C-2と、第1の受領手段24C-2が事前協議申請書に対する審査結果を申請受付端末4から受領することに応じて、第2のフォームに従って工事依頼を第2の端末3に送信する工事依頼送信手段24C-3とを備える。なお、申請処理手段24C-1、第1の受領手段24C-2、工事依頼送信手段24C-3は、RAM24Cに展開されるアプリケーションプログラムで構成され、CPU24Aがこれらのアプリケーションを実行することにより、各種の申請処理を実行する。
なお、各手段の処理の詳細については、
図4,
図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0031】
第2の端末3側では、前記入力手段により入力された前記第3のフォームに従う工事申請書を申請受付端末4に送信する工事申請書送信手段34C-1と、申請受付端末4から工事発注に伴う納付書を受領する第2の受領手段34C-2と、第2の受領手段34C-2が受領した納付書に記載された納付額を決済する決済手段34C-3と、決済手段34C-3による決済後、申請受付端末4から発行される給排水設備工事に関わる施工承認書を取得する取得手段34C-4と、申請受付端末4に対して、施工承認書に基づく給排水設備工事に対する給排水設備の接合状態の確認検査申請書を送付する検査申請書送付手段34C-5と、申請受付端末4から確認検査の結果を受け付ける検査結果受付手段34C-6と、を備える。なお、工事申請書送信手段34C-1、第2の受領手段34C-2、決済手段34C-3、取得手段34C-4、検査申請書送付手段34C-5、検査結果受付手段34C-6は、RAM34Cに展開されるアプリケーションプログラムで構成され、CPU34Aがこれらのアプリケーションを実行することにより、各種の申請処理を実行する。
【0032】
また、各手段の処理の詳細については、
図4,
図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0033】
図3は、
図1に示した第1の端末2と、第2の端末3とのアプリケーション構成を説明するブロック図であり、
図1、
図2と同一のものには同一の符号を付してその説明を省略する。
【0034】
図3において、申請受付端末4は、第1の端末2から第1のフォームに従って給排水設備工事の事前協議申請書を受け付ける第1の申請受付手段44C-1と、事前協議申請書の記載内容を確認して審査完了を前記第1の端末に通知する第1の通知手段44C-2と、第2の端末3から第3のフォームに従う工事申請書を受け付ける第2の申請受付手段44C-3と、工事申請書の記載内容を確認して第2の端末3に工事費に関する納付書を発行する納付書発行手段44C-4と、前記第2の端末から給排水設備工事終了に伴う検査申込を受け付けて検査日を調整する調整手段44C-5と、検査日における給排水設備の確認検査の結果を通知する第2の通知手段44C-6と、を備える。
【0035】
なお、第1の申請受付手段44C-1、第1の通知手段44C-2、第2の申請受付手段44C-3、納付書発行手段44C-4、調整手段44C-5、第2の通知手段44C-6は、RAM44Cに展開されるアプリケーションプログラムで構成され、CPU44Aがこれらのアプリケーションを実行することにより、各種の申請処理を実行する。
また、各手段の処理の詳細については、
図4,
図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0036】
〔第1の端末と第2の端末との申請処理〕
図4,
図5は、本実施形態を示す給排水設備工事オンライン申請システムの申請処理方法を説明するフローチャートである。なお、ST1~ST5は第1の端末2のコントローラ部24が実行するステップに対応し、ST11~ST20は第2の端末3のコントローラ部34が実行するステップに対応し、ST21~ST33は申請受付端末4のコントローラ部44が実行するステップに対応する。
【0037】
まず、コントローラ部24は、建設コンサルタント側において、水道局側に提案するための企画立案/開発計画を担当者が操作するデータ端末を介してオンラインミーティングを制御する(ST1)。ここでは、立案の具体的な資料については説明を省略する。
【0038】
次に、コントローラ部24は、第1のフォーマットで特定される事前協議申請書の処理として、入力部22から各種の給排水設備プランを検討することで事前協議申請を行う情報を取り込んで、最終的に電子化された事前協議申請書をネットワーク1を介して申請受付端末4に送信する(ST2)。
【0039】
これにより、申請受付端末4のコントローラ部44は、ステップST2で第1の端末2から送信された事前協議申請書を受け付ける(ST21)。
【0040】
次に、申請受付端末4のコントローラ部44は、外部記憶部にあらかじめ記憶された決定された工事手順や規約情報を参照しながら、電子申請された事前協議申請書に不備がないかどうかを審査する(ST22)。ここで、電子申請された事前協議申請書に不備があると判定した場合(NGの場合)、申請受付端末4のコントローラ部44は、審査結果を第1の端末2に通知する。
【0041】
この処理は、ステップST22で審査がOKと判定されるまで繰り返すことで(ST2→ST21→ST22→ST3→ST2)、迅速に申請受付処理を完了し、事前協議終了までの処理時間を短縮して、かつ、訂正処理を効率よく行いながら最良の事前申請処理を完了することができる。
【0042】
ST23において、申請受付端末4のコントローラ部44が第1の端末2から申請された電子申請された事前協議申請書に不備がないと判定した場合(OKと判定した場合)、申請受付端末4のコントローラ部44が第1の端末2に対して審査完了を通知する(第1の通知手段44C-2の機能処理に基づく)。
【0043】
この通知を受けた第1の端末2は、表示部23に表示される画面上で、審査完了通知を確認した後(ST4)、指定工事業者の端末である第2の端末3に対して、表示部23に表示された画面を介して、ネットワーク1で接続される工事依頼の申込みを第2の端末3に対して行う(ST5)。
【0044】
第2の端末3は、第1の端末2から上記工事依頼の申込みを表示部33に表示されたUI画面を介して受付処理を行う(ST11)
【0045】
ここで、指定工事業者の担当者は、工事依頼の申込みに基づく給排水設備であるところの給水装置工事と、排水装置を含む排水設備工事の詳細設計を自己が操作する端末を操作して行う。
【0046】
これにより、第2の端末3は、設計された内容に基づいて水道局に提出する正規の給水装置工事と、排水装置を含む排水設備工事の申請書を作成する。そして、作成された電子書面である工事申請書(電子証明書付とする場合がある)をネットワーク1を介して、水道局側の申請受付端末4に送信(
図3に示した工事申請書送信手段34C-1の機能処理に基づく)する(ST12)。
【0047】
これを受けて、水道局側の申請受付端末4は、第2の端末3から送信された工事申請書をネットワーク1を介して受付(ST24)ける(
図3に示した第2の申請受付手段44C-3の機能処理に基づく)工事申請書送信手段34C-1の機能処理に基づく)。
【0048】
次に、水道局側の申請受付端末4を操作する担当者は、表示部43に表示された工事申請書の記載内容を確認して、誤記、欠落、重複等を含む軽微が不備や、設計に伴う数値ずれなどの重要な不備を含めて審査を行う(ST25)。ここで、審査が所定の基準を満たしていないと判断した場合(NGの場合)は、水道局側の申請受付端末4は表示部43に表示された画面上で、指定工事業者の第2の端末3に申請内容の修正依頼を指示する。
【0049】
指定工事業者の第2の端末3は、ネットワーク1を介して、申請受付端末4からの修正依頼を確認して、既に送信した工事申請書を入力部32を操作して、表示部33に表示した工事申請書に対して内容補充、訂正等の修正を行い(ST13)、ステップST13へ戻る。
【0050】
本システムでは、修正作業に柔軟に対応するため、ステップ(ST12→ST24→ST13→ST12)を繰り返し行えるように構成されている。
【0051】
一方、ST25で、工事申請書の記載内容を確認して、誤記、欠落、重複等を含む軽微が不備や、設計に伴う数値ずれなどの重要な不備を含めて審査を行った結果、所定の基準を満たしていると判断した場合、水道局側の申請受付端末4は、入力部42を操作して、表示部43に表示された画面に対して工事費に関する納付書を作成して発行(
図3に示した納付書発行手段44C-4の機能処理に基づく)して(ST26)、表示部43に表示された図示しない送信ボタンを指示することで、第2の端末3に電子書面である納付金額通知書を通知する(ST26)。
【0052】
一方、第2の端末3は、ネットワーク1を介して水道局側の申請受付端末4より、電子書面である納付金額通知書を表示部33に表示されるUI画面を介して受け取ると(ST14)、
図5に示す処理に入る。
【0053】
図5において、第2の端末3は、ネットワーク1を介して水道局側の申請受付端末4より、受け取った電子書面である納付金額通知書に従い決済手段34C-3を起動して、電子決済業務処理を実行する(ST15)。
次に、第2の端末3は、電子決済により発行される領収書、領収証明を付して、ネットワーク1を介して水道局側の申請受付端末4に支払い完了を通知する。
【0054】
これを受けて、水道局側の申請受付端末4を操作する担当者は、表示部43に表示された納付額の入金処理が完了しているか取引銀行口座履歴を照合して支払完了状態を確認する(ST27)。
【0055】
次に、水道局側の申請受付端末4を操作する担当者は、表示部43に表示されたUI画面を介して電子書面である施工承認書を作成して第2の端末3にネットワーク1を介して発行する処理を行う(ST28)。
【0056】
次に、第2の端末3は、水道局側の申請受付端末4からネットワーク1を介して電子書面である施工承認書を受領したら、今回受注した給排水設備工事に従事する関係工事担当者に対して工事着工をネットワーク1を介して指示する(ST16)。この指示は、電子メールによることも可能であり、関係工事担当者間で合意があればSNS,SMSによる指示でも差支えない。
【0057】
この後、図示しない進捗管理チャートに登録された工事状況を確認しながら、必要な人員、建設機械、工事材料を確保して給排水設備工事が進行し、届け出た所定の工事期間内に給排水設備工事を完了する。
【0058】
次に、第2の端末3の担当者は、表示部33に表示されたUI画面を操作し、ネットワーク1を介して水道局側の申請受付端末4に工事完了の検査を申し込む通知を行う(ST17)。
【0059】
これを受けて、水道局側の申請受付端末4の担当者は、表示部43に表示されたスケジューラを開いて、相互に立ち会える検査日を調整(
図3に示した調整手段44C-5の機能処理に基づく)して確定する(ST29)。
【0060】
この後、工事担当者の代表者と、水道局の担当者とが完成した給排水設備現場に集合して、接合状況、水圧試験、材料確認等を含む立ち合い検査を行う(ST18)。
【0061】
この立合検査を経て、水道局の担当者は、申請受付端末4の入力部42を操作して、表示部43に表示したUI画面を介して、検査結果を入力する。
【0062】
この際、ST30において、所定の検査項目が正常動作基準を満たしていないと判断した場合(検査結果判定がNGの場合)、ネットワーク1を介して第2の端末3に対して、表示部43に表示したUI画面を介して、工事のやり直し、工事の微修正等の指示を通知(
図3に示した第2の通知手段44C-6の機能処理に基づく)する。
【0063】
これを受けて、第2の端末3の担当者は、ネットワーク1を介して受信する工事検査結果がNGである指示を受け付けた場合、工事業者へ指示された箇所に対して工事をやり直す指示を行い(ST19)、ステップST17へ戻る。
【0064】
一方、ST30で、工事完了後の立会検査で合格した場合は、水道局の担当者は、申請受付端末4の入力部42を操作して、表示部43に表示したUI画面を介して、第2の端末3に対して工事検査合格を通知する(ST31)。次に、申請受付端末4の担当者は、今回の給排水設備工事に関するファイリング・マッピングシステムとのデータ連携を行い(ST32)、ST33へ進む。
【0065】
これを受けて、第2の端末3は、工事完了に伴う精算処理として、不足金支払い、還付金受け取りに関する指示を受け取り(ST20)、一連の給排水設備工事が完了する(ST33)。
【0066】
〔プラットフォームで共有するUI画面〕
図6は、
図1に示した申請受付端末4の表示部43に表示されるダッシュボート画面構成を説明する図である。
【0067】
図6において、ダッシュボート画面61は、シート選択タブ62~67を備え、シート選択タブ62は差し戻しシート(図示しない)を選択する際に指示する。シート選択タブ63は、受付待ちシート(図示しない)を選択する際に指示する。シート選択タブ64は、受付処理中シート(図示しない)を選択する際に指示する。シート選択タブ65は、決済待ちシート(図示しない)を選択する際に指示する。シート選択タブ66は、施工待ちシート(図示しない)を選択する際に指示する。シート選択タブ67は、検査待ちシート(図示しない)を選択する際に指示する。
【0068】
68は検査予定確認画面で、現在に日時と、予約された検査日が識別可能に表示される。
【0069】
図7は、
図1に示した第1の端末2の表示部23に表示される事前協議申請登録画面の一例を示す図である。
【0070】
図7において、71は事前協議申請登録画面で、工事名称72、工事申込者情報73、住所74、工事申込者75、工事場所79を入力することが可能である。担当者が表示部23に表示された事前協議申請登録画面71に対して入力部22を操作して、必要項目を入力する。なお、現在のフェーズは、申請情報入力状態に対応する。
【0071】
76~78は進捗状況表示部で、申請情報の入力、内容の確認、申請完了にそれぞれ対応している。進捗状況表示部76~78は給排水設備工事に関わる申請進捗情報を開示する。
【0072】
図8は、
図1に示した申請受付端末4の表示部43に表示される申請情報入力画面の一例を示す図である。
【0073】
図8において、選択ボタン82~86は、申請フォームに対する指示を行うもので、選択ボタン82は設計変更を入力する際に担当者が入力部42を操作して選択する。選択ボタン83は申請決済を行う際に担当者が入力部42を操作して選択する。選択ボタン84は不備指摘を行う際に担当者が入力部42を操作して選択する。選択ボタン85は取り下げを行う際に担当者が入力部42を操作して選択する。選択ボタン86は申請決済を行う際に担当者が入力部42を操作して選択する。
【0074】
申請情報81は、処理状態87、申請情報88、工事情報89、指定給水装置常時事業者90、加入金支払情報91、市納付金支払者情報92、水道料金支払者情報93を入力することが可能に構成されている。
【0075】
図9は、
図1に示した申請受付端末4の表示部43に表示される給排水設備工事システム画面の一例を示す図である。
【0076】
図9において、94~97は選択タブで、担当者が選択タブ94を入力部42で選択するとフォームを表示部43に表示する。
【0077】
担当者が選択タブ95を入力部42で選択すると申請状況を表示部43に表示する。担当者が選択タブ96を入力部42で選択すると入金情報一覧を表示部43に表示する。担当者が選択タブ97を入力部42で選択すると支払情報入力を表示部43に表示する。
【0078】
98は申請情報部で、受付委番号、工事区分、申込者名、工事場所、加入金情報、加入金、市納付金、合計等を入力することが可能に構成されている。
【0079】
99は支払方法選択部で、支払方法として、クレジットカード、ATMの支払(ペイジー)、ATMの支払(口座振込)、QRコード(登録商標)決済での支払を選択可能であり、現在支払方法としてQRコード(登録商標)決済が選択された状態を表示している。
【0080】
図10は、
図1に示した第2の端末3の表示部33に表示される検査日調整画面の一例を示す図である。本画面は、
図5に示したステップST17において、担当者が表示部33に表示させることで、検査日の申し込みを行うことができるように構成されている。
【0081】
図10において、100は検査予約状況画面部に対応し、例えば2週間分の検査要約情報を空き多し、空き少なし、予約不能のいずれかを識別可能な記号で表示できるように構成されている。
【0082】
101は検査日候補入力部で、担当者が表示部33に表示された検査予約状況画面部100を視ながら、第1希望日(時間帯指定可能)~第3希望日(時間帯指定可能)を選択入力することができるように構成されている。102は戻るボタンで、いつまえのフェーズに戻る際に押下される。103は確認ボタンで、申込内容の記載漏れがないかどうかを確認する際に押下される。
【0083】
なお、本実施形態において、第1のフォーム、第2のフォーム、第3のフォームの詳細は自治体ごとの要求に柔軟に対応して設計する必要があるため、その詳細は省略するが、第1のフォーム、第2のフォーム、第3のフォームに分けることなく、タブシートで一連作業中に切り替えられるように構成してもよい。
【0084】
本実施形態によれば、水道局が操作する申請受付端末と、給排水設備工事をコンサルティングする業者が操作する第1の端末と、給排水設備工事を担う指定工事業者が操作する第2の端末との間において給排水設備工事に関わる給排水設備工事オンライン申請処理を操作性よく、利便性、融通性に優れたシステムを構築することができる。
【産業上の利用可能性】
【0085】
なお、本システムは、プログラムの改変、改修、バージョンアップにより、プログラム全体、もしくはプログラムの一部がバージョンアップされ、より使いやすいシステムへ拡張可能であるため、複数の指定工事者や、複数の建設コンサルタントが参加して、オンライン入札機能を付加することも可能である。
以上の記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
【0086】
(1)所定のネットワークを介して、水道局が操作する申請受付端末と、給排水設備工事をコンサルティングする業者が操作する第1の端末と、給排水設備工事を担う指定工事業者が操作する第2の端末とが通信可能な給排水設備工事オンライン申請システムであって、前記申請受付端末と、前記第1の端末と、前記第2の端末とが給排水設備工事の申請から検査完了に至って、所定のプラットフォームを介して相互に給排水設備工事に関する情報を共有することを特徴とする。
【0087】
(2)所定のネットワークを介して、水道局が操作する申請受付端末と、給排水設備工事をコンサルティングする業者が操作する第1の端末と、給排水設備工事を担う指定工事業者が操作する第2の端末とが通信可能な給排水設備工事オンライン申請システムであって、前記第1の端末は、第1のフォームに従って給排水設備工事の事前協議申請書を前記申請受付端末に行う申請処理と、前記申請受付端末から前記事前協議申請書に対する審査結果を受領する第1の受領処理と、前記受領処理で前記事前協議申請書に対する審査結果を前記申請受付端末から受領することに応じて、第2のフォームに従って工事依頼を前記第2の端末に送信する工事依頼送信処理と、を実行するプログラムを制御する第1の制御手段を備え、前記第2の端末は、前記第1の端末から送信された前記工事依頼を解析して、給水装置工事並びに排水設備工事に関わる第3のフォームに従う工事申請書に工事情報を入力する入力処理と、前記入力処理により入力された前記第3のフォームに従う工事申請書を前記申請受付端末に送信する工事申請書送信処理と、前記申請受付端末から工事発注に伴う納付書を受領する第2の受領処理と、前記受領処理が受領した納付書に記載された納付額を決済する決済処理と、前記決済処理による決済後、前記申請受付端末から発行される給排水設備工事に関わる施工承認書を取得する取得処理と、前記申請受付端末に対して、前記施工承認書に基づく給排水設備工事に対する給排水設備の接合状態の確認検査申請書を送付する検査申請書送付処理と、前記申請受付端末から前記確認検査の結果を受け付ける検査結果受付処理と、を実行するプログラムを制御する第2の制御手段を備え、前記申請受付端末は、前記第1の端末から前記第1のフォームに従って給排水設備工事の事前協議申請書を受け付ける第1の申請受付処理と、前記事前協議申請書の記載内容を確認して審査完了を前記第1の端末に通知する第1の通知処理と、前記第2の端末から前記第3のフォームに従う工事申請書を受け付ける第2の申請受付処理と、前記工事申請書の記載内容を確認して前記第2の端末に工事費に関する納付書を発行する納付書発行処理と、前記第2の端末から給排水設備工事終了に伴う検査申込を受け付けて検査日を調整する調整処理と、前記検査日における前記給排水設備の確認検査の結果を通知する第2の通知処理とを実行するプログラムを制御する第3の制御手段を備え、前記第1の端末、前記第2の端末、前記申請受付端末が所定のプラットフォームを介して相互に給排水設備工事に関する情報を共有する構成としたことを特徴とする。
【0088】
(3)前記申請受付端末は、前記給排水設備工事に関わる一連の工事情報を共有するための給排水設備工事オンラインデータベースを備えることを特徴とする。
【0089】
(4)前記給排水設備工事は、給水装置工事と、排水設備工事とを含むことを特徴とする。
【0090】
(5)前記申請受付端末は、給排水設備工事に関わる申請進捗情報を開示する開示手段を備える。
【0091】
(6)前記第1のフォーム、前記第2のフォーム、前記第3のフォームは、随時更新可能であることを特徴とする。
【0092】
(7)前記決済手段は、クレジット決済、二次元コード決済を含む電子決済システムを利用可能とすることを特徴とする。
【0093】
(8)前記事前協議申請書、前記工事申請書、前記納付書、前記確認検査申請書は、電子書面であることを特徴とする。
【0094】
(9)前記第1の端末が備える第1の制御手段は、前記申請受付端末から前記事前協議申請書に対する審査結果に基づいて前記事前協議申請書の内容を修正する第1の修正処理を実行することを特徴とする。
【0095】
(10)前記第2の端末が備える第2の制御手段は、前記申請受付端末から前記申請書に対する審査結果に基づいて前記工事申請書の内容を修正する第2の修正処理を実行することを特徴とする。
【0096】
(11)前記事前協議申請書、前記工事申請書、前記納付書、前記確認検査申請書は、所定のセキュリティ情報が付加されていることを特徴とする。
【0097】
(12)所定のネットワークを介して、水道局が操作する申請受付端末と、給排水設備工事をコンサルティングする業者が操作する第1の端末と、給排水設備工事を担う指定工事業者が操作する第2の端末とが通信可能な給排水設備工事オンライン申請システムの申請処理方法であって、前記第1の端末が備える第1のコントローラ部は、第1のフォームに従って給排水設備工事の事前協議申請書を前記申請受付端末に行う申請処理ステップと、前記申請受付端末から前記事前協議申請書に対する審査結果を受領する受領ステップと、前記受領ステップで前記事前協議申請書に対する審査結果を前記申請受付端末から受領することに応じて、第2のフォームに従って工事依頼を前記第2の端末に送信する工事依頼送信ステップと、を備え、前記第2の端末が備える第2のコントローラ部は、前記第1の端末から送信された前記工事依頼を解析して、給水装置工事並びに排水設備工事に関わる第3のフォームに従う工事申請書に工事情報を入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力された前記第3のフォームに従う工事申請書を前記申請受付端末に送信する工事申請書送信ステップと、前記申請受付端末から工事発注に伴う納付書を受領する受領ステップと、前記受領ステップで受領した納付書に記載された納付額を決済する決済ステップと、前記決済ステップによる決済後、前記申請受付端末から発行される給排水設備工事に関わる施工承認書を取得する取得ステップと、前記申請受付端末に対して、前記施工承認書に基づく給排水設備工事に対する給排水設備の動作状態の確認検査申請書を送付する検査申請書送付ステップと、前記申請受付端末から前記確認検査の結果を受け付ける検査結果受付ステップと、を備え、前記申請受付端末が備える第3のコントローラ部は、前記第1の端末から前記第1のフォームに従って給排水設備工事の事前協議申請書を受け付ける第1の申請受付ステップと、前記事前協議申請書の記載内容を確認して審査完了を前記第1の端末に通知する第1の通知ステップと、前記第2の端末から前記第3のフォームに従う工事申請書を受け付ける第2の申請受付ステップと、前記工事申請書の記載内容を確認して前記第2の端末に工事費に関する納付書を発行する納付書発行ステップと、前記第2の端末から給排水設備工事終了に伴う検査申込を受け付けて検査日を調整する調整ステップと、前記検査日における前記給排水設備の確認検査の結果を通知する第2の通知ステップと、を備えることを特徴とする。
【符号の説明】
【0098】
1 ネットワーク
2 第1の端末
3 第2の端末
4 申請受付端末
21、31、41 通信部
22、32、42 入力部
23、33、43 表示部
24、34、44 コントローラ部
25、35、45 外部記憶部