(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044940
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】サービス提供システム及びその方法
(51)【国際特許分類】
G06F 21/36 20130101AFI20240326BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240326BHJP
【FI】
G06F21/36
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022161954
(22)【出願日】2022-09-20
(71)【出願人】
【識別番号】597010226
【氏名又は名称】株式会社コト
(72)【発明者】
【氏名】坂下 雅史
(72)【発明者】
【氏名】西川 直剛
(72)【発明者】
【氏名】柴田 純平
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】 サービスを提供する側であるサービス提供者の携帯端末にサービス利用者に基づく情報を表示させて当該情報に対して接触操作による認証を付与するサービス提供システムを提供する。
【解決手段】 サービスを提供する提供者が所有する表示機能付きタッチパネル搭載デバイスでサービス利用者に関連する電子情報を取得して電子情報に基づくサービス利用者に関する登録情報を管理しているサーバより当該登録情報を当該デバイスで受信して登録情報が表示されたタッチパネルに電子スタンプを接触させて前記サービスを提供する認証を行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスを受けるサービス利用者に関連する電子情報を読み取る、表示機能付きタッチパネルを備えるサービス提供者側携帯端末と、
前記携帯端末から前記電子情報を受信して前記電子情報に基づくサービス利用者に関する登録情報を前記携帯端末へ送信するサービス管理サーバと、
前記登録情報が表示された前記タッチパネルに接触させて前記サービスを提供する認証を行う入力デバイスと、
を備えるサービス提供システム。
【請求項2】
入力デバイスは、タッチパネルに接触させる特定の配置形状からなる接触子を有し、携帯端末は、入力デバイスによるタッチパネルへの接触操作に基づく接触子に対応する信号をサービス管理サーバへ送信し、サービス管理サーバには、前記信号に対応付けられたサービスに関する情報が記憶されている請求項1記載のサービス提供システム。
【請求項3】
電子情報が、サービス利用者の登録済み情報を取得する情報である請求項1又は請求項2に記載のサービス提供システム。
【請求項4】
登録済み情報が、サービス利用者の固有情報である請求項3記載のサービス提供システム。
【請求項5】
サービス提供者側携帯端末には、連続して読み取る電子情報に基づく複数のサービス利用者における登録情報を紐付けて記憶する記憶領域が設けられ、前記登録情報が少なくとも一度表示されたタッチパネルへの入力デバイスの接触操作に基づき前記記憶領域に記憶されている各登録情報に対応するサービス利用者に対して一括認証する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のサービス提供システム。
【請求項6】
特定のサービスに関連付けられた配置形状からなる接触子を有する入力デバイスによるタッチパネルへの接触操作に基づき、表示機能付きタッチパネルを備える携帯端末を介して前記サービスを提供するサービス提供方法であって、
前記サービスを受けるサービス利用者の登録情報をサービス提供者が保持するサービス提供者側携帯端末のタッチパネルに表示させることと、
前記登録情報が少なくとも一度前記タッチパネルに表示されたことにおいて前記入力デバイスによる前記タッチパネルへの接触操作に基づき接触子に対応する信号を前記携帯端末が取得することと、
前記携帯端末が前記信号を前記サービス利用者に紐付けられたサービスに関する情報を管理するサービス管理サーバへ送信することと、
を含むサービス提供方法。
【請求項7】
サービス提供者側携帯端末には、連続して読み取る電子情報に基づく複数のサービス利用者における登録情報を紐付けて記憶する記憶領域が設けられ、接触子に対応する信号が前記記憶領域に記憶されている各登録情報に一括して対応するものとして前記携帯端末により取得される請求項6記載のサービス提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス提供システム及びサービス提供方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知の通り、携帯端末のタッチパネル表示部に接触子を有する入力デバイス(電子スタンプ)を接触させる行為を介して、ポイントを付与するサービス、決済するサービス、証明するサービス等の各種サービスを提供する方法が多く普及している。
【0003】
例えば、ユーザ端末に表示された電子チケットに対して電子スタンプを用いて使用済みである旨の描画を行うサービス情報提供システム(例えば、特許文献1参照)が提案されている。また、スタンプラリーによるスタンプの表示、来店によるクーポンやポイント付与に入力デバイスを用いる方法(例えば、特許文献2参照)等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-5275号公報
【特許文献2】特開2018-200724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来における入力デバイスの利用は、いずれもサービスを受ける側であるサービス利用者が保持する携帯端末のタッチパネルへの押印を含む接触操作により達成されるため、サービス利用者の携帯端末に対して行う行為に誤認や不正を発生させる危険性があり、セキュリティ上の危うさを残しているという問題点があった。
【0006】
そこで、本発明は、サービスを提供する側であるサービス提供者の携帯端末にサービス利用者に基づく情報を表示させて当該情報に対して接触操作による認証を付与することにより前記問題点を解決したものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって解決できる。
【0008】
即ち、本発明に係るサービス提供システムは、サービスを受けるサービス利用者に関連する電子情報を読み取る、表示機能付きタッチパネルを備えるサービス提供者側携帯端末と、前記携帯端末から前記電子情報を受信して前記電子情報に基づくサービス利用者に関する登録情報を前記携帯端末へ送信するサービス管理サーバと、前記登録情報が表示された前記タッチパネルに接触させて前記サービスを提供する認証を行う入力デバイスと、を備える。
【0009】
また、本発明は、前記サービス提供システムにおいて、入力デバイスが、タッチパネルに接触させる特定の配置形状からなる接触子を有し、携帯端末が、入力デバイスによるタッチパネルへの接触操作に基づく接触子に対応する信号をサービス管理サーバへ送信し、サービス管理サーバには、前記信号に対応付けられたサービスに関する情報が記憶されている。
【0010】
また、本発明は、前記いずれかのサービス提供システムにおいて、電子情報が、サービス利用者の登録済み情報を取得する情報である。
【0011】
また、本発明は、前記サービス提供システムにおいて、登録済み情報が、サービス利用者の固有情報である。
【0012】
さらに、本発明は、前記いずれかのサービス提供システムにおいて、サービス提供者側携帯端末には、連続して読み取る電子情報に基づく複数のサービス利用者における登録情報を紐付けて記憶する記憶領域が設けられ、前記登録情報が少なくとも一度表示されたタッチパネルへの入力デバイスの接触操作に基づき前記記憶領域に記憶されている各登録情報に対応するサービス利用者に対して一括認証する。
【0013】
そして、本発明に係るサービス提供方法は、特定のサービスに関連付けられた配置形状からなる接触子を有する入力デバイスによるタッチパネルへの接触操作に基づき、表示機能付きタッチパネルを備える携帯端末を介して前記サービスを提供するサービス提供方法であって、前記サービスを受けるサービス利用者の登録情報をサービス提供者が保持するサービス提供者側携帯端末のタッチパネルに表示させることと、前記登録情報が少なくとも一度前記タッチパネルに表示されたことにおいて前記入力デバイスによる前記タッチパネルへの接触操作に基づき接触子に対応する信号を前記携帯端末が取得することと、前記携帯端末が前記信号を前記サービス利用者に紐付けられたサービスに関する情報を管理するサービス管理サーバへ送信することと、を含んでいる。
【0014】
また、本発明は、前記サービス提供方法において、サービス提供者側携帯端末には、連続して読み取る電子情報に基づく複数のサービス利用者における登録情報を紐付けて記憶する記憶領域が設けられ、接触子に対応する信号が前記記憶領域に記憶されている各登録情報に一括して対応するものとして前記携帯端末により取得される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、サービス提供者が保持する携帯端末に対して入力デバイスによる認証を行っているので、さらなるセキュリティの保持に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムの概略説明図である。
【
図2】
図1に図示する携帯端末の概略構成を示すブロック図である。
【
図3】
図1に図示する入力デバイスの斜視図である。
【
図4】 本発明における入力デバイスの他の一例を示す斜視図である。
【
図5】 本発明の一実施の形態におけるサービス管理サーバの概略構成を示すブロック図である。
【
図6】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおけるデータベースの説明図である。
【
図7】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける処理手順を示すシーケンス図である。
【
図8】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける処理手順を示すシーケンス図である。
【
図9】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける携帯端末の表示画面を示す説明図である。
【
図10】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける携帯端末の表示画面を示す説明図である。
【
図11】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける携帯端末の表示画面を示す説明図である。
【
図12】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける携帯端末の表示画面を示す説明図である。
【
図13】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける携帯端末の表示画面を示す説明図である。
【
図14】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける携帯端末の表示画面を示す説明図である。
【
図15】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける携帯端末の表示画面を示す説明図である。
【
図16】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供プログラムのフローチャート図である。
【
図17】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける携帯端末の表示画面を示す説明図である。
【
図18】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける携帯端末の表示画面を示す説明図である。
【
図19】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける携帯端末の表示画面を示す説明図である。
【
図20】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける携帯端末の表示画面を示す説明図である。
【
図21】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムにおける携帯端末の表示画面を示す説明図である。
【
図22】 本発明の一実施の形態に係るサービス提供システムの概略説明図である。
【
図23】
図22に図示するサービス提供システムにおける携帯端末の表示画面を示す説明図である。
【
図24】
図22に図示するサービス提供システムにおける携帯端末の表示画面を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、ポイントを付与するサービス、決済するサービス、証明するサービス等の各種サービスを提供するサービス提供システムついて図面に基づき説明する。
【0018】
実施の形態1.
【0019】
図1に示すサービス提供システムにおいては、会員登録済みのサービス利用者(以下、単に「会員」ともいう。)1に対して当該会員1に関連する電子情報を得る情報コード(例えば二次元コード)を印刷した会員カード2が配布されている。なお、サービスの利用を希望する希望者に対して情報コード付きカードを提供して、このコードに基づき会員登録をした後に、会員カード2を使用してサービスを受けるようにしてもよく、サービス提供者(サービス提供者側スタッフを含む)3の施設や店舗へ直接出向いて書面にて登録手続きをした後に、会員カード2を受け取るようにしてもよく、オンラインにて登録を済ませたサービス利用希望者にデジタルの会員カード2を付与してもよく、その際、会員の携帯端末の表示画面に表示できる状態で配布してもよく、記録媒体として郵送するようにしてもよい。さらに、高齢者の健康・体力づくりを目的として公共機関が提供する健康体操、リハビリ体操、エアロビック体操等の健康管理サービスにおいては、より多くの対象年齢高齢者が参加できるように、例えば住民データベースを使って順次自動的に会員登録を行うようにしてもよい。前記電子情報には、後述するサービス管理サーバにアクセスするURL情報と会員を特定するための情報が含まれていて、QRコード(登録商標)を含む二次元コードの外、一次元コード、三次元コード等の情報コードとして現わされていてもよく、NFCに記録されていてもよい。また、前記情報コードにURL情報と会員を特定するための情報からなる前記電子情報が含まれている場合であってもよい。
【0020】
本サービス提供システムは、前記会員カード2の情報コードを内蔵カメラ4(
図2参照)にて撮像して前記電子情報を読み取る、タッチパネル表示部(表示機能付きタッチパネル:以下、単に、「タッチパネル」ともいう。)5を備えるサービス提供者側携帯端末6と、前記携帯端末6から情報コードにおける前記電子情報を受信して前記電子情報に基づく会員1に関する登録情報を前記携帯端末6へ送信するサービス管理サーバ7と、前記タッチパネル5に表示された前記登録情報に対して前記サービスを提供する認証を行う入力デバイス8と、を備えている。なお、サービス提供者側携帯端末6は、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスの外、タッチパネル型ノートパソコンであってもよく(総称して「タッチパネル搭載デバイス」ともいう。)、当該タッチパネル搭載デバイスはサービスを受けるサービス利用者に関連する電子情報を読み取ることができる読取手段(撮像、近接無線通信、エコー通信、超音波通信等が可能な手段)を備えている。
【0021】
前記携帯端末6は、
図2に示すように、タッチパネル5を表面に配置して設け、コンピュータネットワークやインターネット等のネットワーク9を介してサービス管理サーバ7との間で有線・無線通信を確立するネットワーク通信部10、前記内蔵カメラ4、近接無線通信を確立するNFC通信部11が設けられている。そして、制御部12は、タッチパネル5、ホームボタン(図示せず。)、表示された選択・決定ボタン、ネットワーク通信部10、内蔵カメラ4、NFC通信部11、I/Oインタフェース(図示せず。)等を制御し、当該制御部12の制御により、携帯端末内蔵OSが実行され、タッチパネル5にサービス提供に関する画像を表示させ、記憶部13に格納された組込アプリケーション、インストールアプリケーション等が実行される。さらに、制御部12は、タッチパネル5において発生した静電容量変化をタッチイベントとして位置座標情報をOSに渡す制御をしている。
【0022】
これにより、前記携帯端末6は、内蔵カメラ4にて会員カード2の情報コードを撮像して情報コードに含まれる会員1に関連するユーザID(電子情報)を読み取って、このユーザIDを情報コードに含まれるURLに従ってサービス管理サーバ7へ送信して当該ユーザIDに関する登録の有無を問合わせる。
【0023】
前記サービス管理サーバ7には、ユーザIDに紐づく、登録済みの会員の氏名、住所、年齢等の固有情報からなる登録情報や、サービスの認証結果(例えば、ポイント付与サービスにおいてはポイント獲得履歴、決済サービスにおいては決済有無等の履歴、証明サービスにおいては各種証明履歴等)の履歴(サービスに関する情報)からなる登録情報をユーザ情報(サービス利用者に関する登録情報)として記録しているユーザ情報データベース14(
図1参照)が保存されている。また、前記入力デバイス8を識別するスタンプID(接触子に対応する信号)に対応させて当該入力デバイス8の押印情報(付与ポイント等のサービス情報)、押印履歴、配置場所等のサービスに関するスタンプ情報を記録したスタンプ情報データベース15が保存されている。なお、スタンプ情報データベース15には、当該入力デバイス8を使用しているサービス提供場所に関する情報が記録されていてもよく、スタンプIDに紐付けてサービス種別やサービス提供位置等が保存されていてもよい。
【0024】
前記入力デバイス8は、サービス提供者3が指定する施設やイベント会場に配置されており、サービス提供者3によって保持されている。そして、携帯端末6への押印を含む近接又は接触(以下、総称して単に「接触」ともいう。)により携帯端末6に対して接触情報を付与する。入力デバイス8には、タッチパネルへ接触させる底面に所定の位置関係を保持して配列して全体として特定の配置形状となっている1以上の接触子が設けられているので、当該入力デバイス8をタッチパネルに接触させることで各接触子における静電容量の変化をタッチパネルが認識してタッチパネルに入力点が得られ、この入力点に対応するスタンプIDによって当該入力デバイス8を特定している。なお、接触子に対応する信号が、タッチパネルへ接触した接触子の座標情報であってもよく、入力点信号であってもよく、これらに基づき生成されたスタンプIDであってもよい。
【0025】
前記入力デバイス8のより具体的な一例として、
図3に示すように、入力デバイス8の持ち手8aの部位から底面部8bにおいて導電性を有し、手持ちすることで人体の静電容量が入力デバイス8の底面部8bに形成された5つの各突起状接触子8cに伝わるようになっている。これにより、人体の静電容量が伝わった各接触子8cの接触面がタッチパネルに接触されることによって、接触位置におけるタッチパネルの静電容量変化を入力信号として認識してタッチパネルを備える携帯端末6へ接触情報として付与される。携帯端末6では、制御部12の制御により、記憶部13に記憶されたスタンプID生成プログラムに従って前記入力信号に基づく各接触子8cの座標点により接触子8cの配置パターンが得られ、タッチパネル6に接触された入力デバイス8が特定されて当該入力デバイス8による接触であることを示す接触情報としてのスタンプIDが生成される。なお、入力デバイス8は、複数の接触子がユニークに配列されて特定の位置関係となっている配置形状からなり、当該接触子の座標位置情報を携帯端末6に付与するものの外、一つの接触子の接触面がユニークな配置形状のスタンプ像形情報(
図4参照)を付与するものであってもよい。従って、接触子が複数個設けられている入力デバイス8は、複数の接触子が入力デバイス8の底面において全体として固有の配列状態に形成されて特定の配置形状となっており、1個の接触子が設けられている入力デバイス8においては、個々の入力デバイス8を特定するために、接触子の形状が接触面を含んで多角形や各種キャラクタ等の形状に形成されていて、特定の配置形状となっている。なお、前記スタンプID生成プログラムは、前記入力信号に基づく各接触子8cの座標点により得られた接触子8cの配置パターンに基づいてスタンプIDを生成するものであってもよく、当該スタンプIDに基づきタッチパネル5に接触された入力デバイス8が特定されるようになっていてもよく、さらに、携帯端末側のスタンプID生成プログラムにより前記配置パターンにおける接触子の配列から得られる入力信号に基づきパラメータを生成して、当該パラメータをサーバ7に送信されて、当該サーバ7側のスタンプID生成プログラムによってスタンプIDを生成するようになっていてもよい。
【0026】
次に、一利用例について説明する。
【0027】
例えば、会員1が、イベントに参加することでポイントを提供する会場へ出向き、ポイント付与サービスを受ける認証を得るために、当該イベント会場にてサービス提供者側スタッフ3へ前記会員カード2を差し出す。前記スタッフ3は所持するサービス提供者側携帯端末6にて、会員カード2の情報コード(二次元コード)を撮像することで当該情報コードの画像を取得して当該携帯端末6において情報コードの電子情報を読み取る。読み取られた情報コードにおける電子情報は前記携帯端末6からサービス管理サーバ(以下、単に「サーバ」ともいう。)7へ接続されることで送信され、前記電子情報を受信したサーバ7では、前記電子情報のユーザIDに基づいてユーザ情報データベース14にアクセスして当該ユーザIDにおける会員1に関する登録情報を前記携帯端末6へ送信する。サービス管理サーバ7より登録情報を受信した携帯端末6のタッチパネル5には当該登録情報の例えば個人情報(個人を特定する固有情報)が表示され、個人情報が表示された状態のタッチパネル5における個人情報画面に対して入力デバイス8を接触させて前記サービスを提供する認証を行う。これにより、認証信号のスタンプIDとユーザIDとが携帯端末6からサーバ7へ送信され、サーバ7では、所謂、コンピュータのCPU(制御部)の制御により、スタンプ情報データベース15においてスタンプIDの確認が行われ、ユーザ情報データベース14においてユーザIDの記憶領域にポイント付加に関する履歴が記録される。なお、個人情報が表示された後に入力デバイス8を接触させるためのスタンプ台紙画面を表示させて入力デバイス8をタッチパネル5へ接触させるようにしてもよい。タッチパネル5に表示された登録情報を会員カード2や名簿等で確認した後に入力デバイス8にて認証するようにしてもよい。
【0028】
本実施の形態における情報コードに代えて、電子情報が利用者側携帯端末のNFCに代表される近距離通信デバイスに記憶されている場合にあっては、会員登録済みの電子情報がネットワークを介してサービス利用者が保持するスマートフォンやタブレット端末の携帯端末に送られてきて、当該サービス利用者側携帯端末のタッチパネルに表示されると共に、内蔵NFCに記録される場合においては、サービス提供者側のNFC内蔵携帯端末にて近距離接続により前記電子情報を読み取るようにすればよい。なお、異なるイベントや異なる活動場所において同じ入力デバイス8が使用されることを妨げるものではない。
【0029】
実施の形態2.
【0030】
高齢者の健康・体力づくりを目的とした公共機関が提供する健康体操、リハビリ体操、エアロビック体操等の健康管理サービスにおける一イベントを例として、公共機関が高齢者の健康管理を目的として実施する健康イベントに参加したサービス利用者に対して参加実績に応じてポイントを発行する実施の形態について説明する。本実施の形態に係るサービス提供システムにおける処理手順を
図7に図示するシーケンス図に基づいて説明する。
図5から
図7において、
図1から
図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0031】
本実施の形態においては、サービス管理サーバ7には、
図5及び
図6に示すように、サービス利用者1に付与されたユーザIDと、氏名、住所及び年齢等の固有情報と、ポイント履歴情報と、その他付帯情報等とからなるサービス利用者のユーザ情報を登録したユーザ情報リストデータベース(以下、単に「ユーザDB」という。)14、サービス提供者のスタッフ3に付与されたスタッフIDと、所属する活動場所IDと、氏名等の固有情報と、その他付帯情報等とからなるスタッフ情報を登録したスタッフ情報リストデータベース(以下、単に「スタッフDB」という。)16、活動場所・施設に付与された活動場所IDと、当該活動場所に配置されるスタンプIDと、当該活動場所におけるサービスの参加によって取得できる付与ポイントと、当該活動場所の位置や施設名等の付帯情報とからなる活動場所情報を登録した活動場所情報リストデータベース(以下、単に「活動場所DB」という。)17、前記スタンプ情報を登録したスタンプ情報リストデータベース(以下、単に「スタンプDB」という。)15が保存されている。したがって、スタッフDB16に登録されているスタッフIDには、当該スタッフ3が担当するイベントにおける活動場所を特定する活動場所IDが記録され、活動場所DB17に登録されている活動場所IDには、当該活動場所において使用される入力デバイス8のスタンプIDが記録されており、スタッフDB16のスタッフ情報と活動場所DB17の活動場所情報とスタンプDB15のスタンプ情報とは、スタンプIDと活動場所IDとスタッフIDとによって紐付けされることで関連付けられている。また、これにより入力デバイス8の配置形状はサービスに関連付けられている。なお、
図5において、18は制御部(CPU)、19はサーバ7において稼働する各種プログラムを格納したプログラム情報記憶部、20は携帯端末等のスマートデバイスや各種外部通信機器と送受信する通信部である。
【0032】
高齢者向け健康イベント会場の体育館の受付にサービス提供者のスタッフ3がサービス提供者側タブレット(スマートデバイス)6と入力デバイス8を所持して待機する。当該会場へ一会員1である高齢者が健康イベントに参加するために会員カード2を持参して訪れる。
【0033】
サービス提供者側タブレット6では、前記会員1のユーザ情報(固有情報)をタブレット6に表示させてタッチパネル5に表示されたユーザ情報に対してサービスを提供する認証を行う第一のサービス提供プログラムが稼働状態にあり、
図7において、スタッフ3が会員1の会員カード2の情報コード(QRコード:登録商標)をスタッフ3が所持するタブレット6で撮像すれば(ステップs01)、タブレット6において撮像された情報コードからユーザIDの暗号化文字列(パラメータ)を含むURLデータ(https://xxxx.xx.pref/○○--○○)が読み取られ(ステップs02)、URLにしたがってサーバ7へ接続する(ステップs03)。
【0034】
サーバ7では、受信した会員1による暗号化文字列に基づきユーザIDを取得して会員1のユーザ情報を前記タブレット6に送信し、また、受信したスタッフ3による暗号化文字列に基づき活動場所情報を前記タブレットに送信し、また、受信したスタンプIDとユーザIDに基づき認証された会員1に対してポイントを付与して記録する第二のサービス提供プログラムが稼働する。当該第二のサービス提供プログラムの稼働により、タブレット6より送信される前記URLデータを待ち受け、通信部20にて受信すれば(ステップs03)、制御部18の制御により、前記URLデータの暗号化文字列からユーザIDを取得し(ステップs04)、当該ユーザIDに基づいてユーザDB14より会員1の登録情報であるユーザ情報を取得して前記タブレット6に対して送信する(ステップs05、s06)。
【0035】
タブレット6では、ネットワーク通信部10にて前記ユーザ情報を受信して記憶部13に保存すると共に(ステップs07)、制御部12の制御により、タッチパネル5にユーザ情報確認画面を表示させる(ステップs08)。ここで、この画面に表示された会員1の固有情報(登録情報)と会員カード2に印刷された会員1の固有情報との一致をスタッフ3が目視により確認してもよい。続いて、画面に表示されている確認ボタンなどをタッチしてスタッフ3が所持しているスタッフカード21に印刷された情報コードを読み込むスタッフ情報コード読込画面を表示させる(ステップs09)。スタッフ3が所有するスタッフカード21の情報コード(QRコード:登録商標)を当該スタッフ3が所持するタブレット6で撮像すれば(ステップs10)、タブレット6において撮像された情報コードから暗号化文字列(パラメータ)を含むURLデータ(https://xxxx.xx.pref/XX--XX)が読み取られ(ステップs11)、URLにしたがって管理サーバ7へ接続する(ステップs12)。なお、タブレット6とサーバ7とのセッションが確立している場合にはURLデータから暗号化文字列を切り取って当該暗号化文字列を送信するようにしてもよい。
【0036】
サーバ7では、タブレット6より送信される前記URLデータ或いは暗号化文字列を待ち受け、通信部20にて受信すれば(ステップs12)、制御部18の制御により、暗号化文字列からスタッフIDを取得し(ステップs13)、当該スタッフIDに基づいてスタッフDB16より活動場所IDを取得し(ステップs14)、続いて、制御部18の制御により、当該活動場所IDに基づいて活動場所DBにアクセスして該当する活動場所情報を取得して前記タブレット6に対して送信する(ステップs15)。
【0037】
タブレット6では、ネットワーク通信部10にて前記活動場所情報を受信して記憶部13に保存すると共に(ステップs16)、制御部12の制御により、タッチパネル5に活動場所確認画面を表示させる(ステップs17)。ここで、この画面に表示された活動場所をスタッフ3が目視により確認した後、画面に表示されている確認ボタンなどをタッチして例えば会員1の固有情報と加算ポイント数と共にスタンプ押印台紙(図示せず。)を表示させる(ステップs18)。
【0038】
次いで、スタッフ3がタッチパネル5に表示された前記スタンプ押印台紙に入力デバイス8を接触させる(ステップs19)。これにより、タブレット6よりサーバ7へ当該接触操作による認証信号のスタンプ押印情報とユーザIDと活動場所IDが送信され(ステップs20)、サーバ7では、制御部18の制御により、スタンプ押印情報によりスタンプIDが取得され(ステップs21)、活動場所IDに対応して記憶されたスタンプIDと比較して活動場所IDにおける付与ポイントを取得して(ステップs22)、ユーザIDに基づいて該当ユーザ情報におけるポイント記録に加算され(ステップs23)、結果がタブレット6のタッチパネル5に認証結果が表示される(ステップs24)。
【0039】
実施の形態3.
【0040】
本実施の形態は、スタッフカード21の情報コードを先に読み込んで処理した後に、複数の会員カード2を連続して読み込んでいく事例であり、
図8を参照して説明する。
【0041】
先ず、スタッフ3は所持しているスタッフカード21の情報コードを当該スタッフ3が所持するサービス提供側タブレット6で撮像する(ステップs51)。タブレット6において撮像された情報コードから暗号化文字列(パラメータ)を含むURLデータ(https://xxxx.xx.pref/XX--XX)が読み取られ(ステップs52)、URLにしたがって管理サーバ7へ接続する(ステップs53)。
【0042】
サーバ7では、タブレット6より送信される前記URLデータを通信部20にて受信し、制御部18の制御により、前記URLデータの暗号化文字列からスタッフIDを取得し(ステップs54)、当該スタッフIDに基づいてスタッフDB16より活動場所IDを取得し(ステップs55)、続いて、制御部18の制御により、当該活動場所IDに基づいて活動場所DBにアクセスして該当する活動場所情報を取得して前記タブレット6に対して送信する(ステップs56)。
【0043】
タブレット6では、ネットワーク通信部10にて前記活動場所情報を受信して記憶部13に保存し(ステップs57)、制御部12の制御により、タッチパネル5に活動場所確認画面を表示させ(ステップs58)、画面に表示されている確認ボタンなどをタッチして会員カード2の情報コードを読み込む会員の情報コード読込画面を表示させて(ステップs59)、健康イベントに参加する会員1を待ち受ける。
【0044】
列を成している会員1に対して、スタッフ3が一人目の会員1が所持する会員カード2の情報コードをスタッフ3が所持するサービス提供者側タブレット6の内蔵カメラ4で撮像し(ステップs60)、タブレット6において撮像された情報コードからユーザIDの暗号化文字列(パラメータ)を含むURLデータ(https://xxxx.xx.pref/○○--○○)を読み取り(ステップs61)、URLデータから暗号化文字列を切り取って当該暗号化文字列を送信する(ステップs62)。サーバ7では、タブレット6より送信される前記暗号化文字列を受信すれば、制御部18の制御により、前記暗号化文字列からユーザIDを取得し(ステップs63)、当該ユーザIDに基づいてユーザDB14より会員1の登録情報であるユーザ情報を取得して前記タブレット6に対して送信する(ステップs64、s65)。一人目の会員1のユーザ情報を受信したタブレット6では、制御部12の制御により、タブレット6の記憶部13に認証用記憶領域を生成してこの記憶領域に一括認証のための紐付け処理をした一人目のユーザ情報を保存すると共に(ステップs66)、一人目の会員1の固有情報に対するユーザ情報確認画面が表示される(ステップs67)。次いで、再度の読込画面を表示させ、二人目の会員1における情報コードをタブレットで撮像し(ステップs60)、前記ステップs61からステップs67を実施して前記記憶領域に二人目の会員1のユーザ情報に対して前記一人目のユーザ情報に紐付ける一括認証のための紐付け処理をして保存する。同様の処理により、さらなる会員1の情報コードを読み込む処理を実行するか否かの判断(ステップs68)を意味する例えば「次」や「OK」等が在る前記確認画面に表示される「終了ボタン」等がタッチされた場合には、紐付けされた各ユーザ情報における氏名等の固有情報を前記記憶領域より取り出して並べて表示する等したスタンプ押印台紙を作成してタッチパネル5に表示させる(ステップs69)。なお、連続読込みにおけるスタンプ押印台紙は単に読込んだ会員数を表示した画面であってもよい。また、認証用記憶領域では一括認証を実施できる紐付け処理がなされているので、単に、前回までに表示されたままの画面であってもよい。なお、当該認証用記憶領域を一括認証領域として定義されていてもよい。この場合には、必ずしも紐付け処理を必要としない。
【0045】
次いで、スタッフ3がタッチパネル5に表示された前記スタンプ押印台紙に入力デバイス8を接触させる(ステップs70)。これにより、タブレット6よりサーバ7へ当該接触操作による認証信号のスタンプ押印情報と前記各ユーザ情報におけるユーザIDと活動場所IDが送信され(ステップs71)、サーバ7では、制御部18の制御により、スタンプ押印情報によりスタンプIDが取得され(ステップs72)、活動場所IDに対応して記録されたスタンプIDと比較して活動場所IDにおける付与ポイントを取得して(ステップs73)、各ユーザIDに基づいて該当する各ユーザ情報におけるポイント記録に加算され(ステップs74)、タブレット6のタッチパネル5に認証結果が表示される(ステップs75)。
【0046】
本実施の形態によれば、イベント会場へ複数の会員1が押し寄せても、会員カード2の情報コードをサービス提供側携帯端末6にて連続して読み込み、スタンプID(接触子に対応する信号)が前記認証用記憶領域に記憶されている各登録情報に一括して対応するものとして当該携帯端末6により取得され、携帯端末6にて一括で認証処理を行っているから、認証作業を簡素化でき、認証齟齬を回避できる。
【0047】
次に、サービス利用者1における情報コードの連続読込み処理に関する複数の変形例を図面に基づいて説明する。
【0048】
変形例1.
場所情報が介在しない連続読込みについて説明する。
図9は連続読込みのトップ画面を開く操作を示し、スマホ6画面(サービス提供者側タッチパネル搭載デバイス画面)の連続読込アプリアイコンをタッチする。スマホ6において連続読込サービス提供アプリが起動する。なお、
図10はスマホ6画面に表示されたWebページに設定されたリンクをタッチすることで当該アプリを起動させる例を図示したものである。
図11はスマホ6のトップ画面表示を示し、表示されたトップ画面には連続読込画面へ移行する読込ボタンが配置されている。
図12は情報コード読込画面の表示を示し、前記読込ボタンをタッチすることで、連続読込画面が表示される。なお、
図11に図示するトップ画面を表示することなく、情報コード読込画面を表示するようにしてもよい。
【0049】
図13はサービス利用者1における情報コードの連続読込みを図示し、スマホ6の内蔵カメラ4で情報コードを撮像した後、取得できたユーザIDに基づき管理サーバ7へ当該ユーザIDにおけるユーザ情報を問い合わせ、管理サーバ7より帰ってきたユーザ情報におけるユーザ名をスマホ6に表示させる。本手順を必要回数実施し、スマホ6の記憶部13における一括認証領域に順次記憶する。なお、読込んだ情報コードは表示されたままでも、表示されない態様であってもよい。
【0050】
図14はスタンプ一括押印画面の表示を示し、スマホ6のタッチパネル5に表示されている押印ボタンをサービス提供者3がタッチすることでスタンプ一括押印画面が表示される。なお、押印ボタンのタッチ信号がサーバ7へ送信され、管理サーバ7にてスタンプ一括押印画面を組み立てて当該画像情報をスマホ6へ送信するようにしてもよく、スマホ6に表示される一連の操作画面が管理サーバ7側で管理されて処理するようになっていてもよい。
図15は入力デバイス8の押印処理を示し、サービス提供者3がスマホ6のタッチパネル5における一括押印画面に対して入力デバイス8を押印すれば、スタンプ一括押印情報と一括認証領域に記憶されている全部のサービス利用者1のユーザ情報(ユーザID)がサーバ7へ送信され、当該スタンプ一括押印情報とユーザ情報に基づいて当該各ユーザ情報を対象に入力デバイス8に対応した認証結果がスマホ6へ送信される。
【0051】
図16は
図9から
図15までの処理を含むQRコードの連続読込みからスタンプ押印まで処理プログラムを説明するフローチャートである。
図16を参照すれば、スマホ6にて当該プログラムを起動し、トップ画面を表示させ(ステップs101)、トップ画面のQR読込ボタンを操作し(ステップs102)、QR読込画面を表示し(ステップs103)、QR読込画面に表示されたスタンプ押印ボタンを操作する(ステップs104)。会員カード2のQRコードの読込みが終わっていなければ、QRコードを読込み(ステップs105)、読込んだコード情報について管理サーバ7へ照合を問い合わせ(ステップs106)、管理サーバ7よりユーザ情報を取得し(ステップs107)、ユーザ情報を表示し(ステップs108)、次の会員カード2のQRコードの読込みを実施するためにステップs104へジャンプする。ステップs106にて照合ができなかった場合においてもステップs104へジャンプする。
【0052】
ステップs104において、サービス提供者3がスタンプ押印ボタンをタッチした場合には、スマホ6のタッチパネル5にスタンプ一括押印画面が表示され(ステップs109)、当該画面に入力デバイス8の接触子を接触すれば(ステップs110)、スタンプ一括押印情報とステップs104からステップs108において取得したユーザ情報が管理サーバ7へ送信され(ステップs111)、管理サーバ7においてスタンプ情報と管理サーバ7の入力デバイス8の情報とが照合され(ステップs112)、対応するものであれば、押印結果を取得して連続読込みした各サービス利用者1のユーザ情報に記録する(ステップs113)。そして、スマホ6には押印結果として認証が表示される(ステップs114)。ステップs112において照合できなかった場合には、再度のスタンプ押印を促すために、ステップs110へジャンプする。
【0053】
変形例2.
場所情報が介在する場合のトップ画面の表示方法を四例説明する。
図17は第一の連続読込みのトップ画面を開く操作を示し、スタッフカード21のQRコードをスマホ6のカメラ4で読込んだ後にトップ画面が開く。このスタッフ情報は場所情報が紐付いており、場所情報はQRコードに含まれていてもよく、管理サーバ7において場所情報と紐付いているスタッフ情報によって場所情報が特定されてもよい。
図18は第二の連続読込みのトップ画面を開く操作を示し、スマホ6画面に表示された連続読込アプリアイコンをタッチすることで、場所情報の選択画面が表示され、選択された場所情報が管理サーバ7へ送信される。なお、
図18に図示するように、Webページリンクのタッチ画面であってもよい。
図19に示す第三の連続読込みでは連続読込アプリ自体に場所情報が紐付けされている。
図20に示す第四の連続読込みでは、アプリ起動時や起動後に取得した位置情報により場所情報を特定する。位置情報の取得はGPSよる場合であってもよい。なお、第二から第四においては、スタッフカード21を必ずしも必要としない。
【0054】
図21は変形例1における
図11に相当するスマホ6のトップ画面表示を示し、連続読込画面へ移行する読込ボタンが配置されている当該トップ画面には、活動場所の情報が表示されている。以後の各表示画面は前記変形例1における
図12から
図14に図示する画面にこの場所情報が表示された状態で進行する。
【0055】
また、前述の活動場所を特定する処理を経た後に、
図16に図示する、変形例1におけるQRコードの連続読込みからスタンプ押印までを実行する処理プログラムの手順にあっては、活動場所が特定された後に、ステップs101を実行し、活動場所情報とスタンプ一括押印情報とステップs104からステップs108において取得した各ユーザ情報を管理サーバ7へ送信するステップs111とすればよい。
【0056】
なお、前記実施の形態2と同様に会員カードにおける情報コードを先に読み込むようにしてもよい。また、活動場所情報に代えてイベント名、教室名であってもよい。
【0057】
実施の形態4.
【0058】
本実施の形態は、情報コードの連続読込みを特典付与の抽選に利用する実施例について説明する。
【0059】
図22に示すように、抽選による特典付与サービスを行うサービス提供者3が会場に訪れた参加者(会員)1を対象に抽選をするために、サービス提供者側携帯端末6と入力デバイス8を所持して待ち受ける。参加者1は会員カード2を持参する。
【0060】
次に、
図23に示すように、サービス提供者側携帯端末6で参加者1のQRコード(情報コード)を連続して読込み、その都度、サーバ7へ会員登録確認を行ったうえで当該携帯端末6の記憶部に読込み済み会員登録情報を関連付けて保存した後、入力人数を表示させ、連続読込みによる参加者登録が済めば、表示画面の抽選ボタンをタッチしてスタンプ台紙画面を表示させ、当該画面に入力デバイス8を押印する。押印によるスタンプ情報はサーバ7へ送信され、当該サーバ7においてスタンプ情報に基づき一括認証としての抽選結果が生成される。
【0061】
そして、
図24に示すように、サービス提供者側携帯端末6へ抽選結果のデータが送られてきて画面に特典付与が表示される。なお、抽選結果は、参加者1ごとにサーバ7のユーザ情報に追加されて記録される。
【0062】
なお、会員カード2に代えて、ユニークな番号をコード化した情報コードを印刷した記媒体であってもよく、当該記録媒体におけるユニーク番号はサービス管理サーバに前もって登録され、当該記録媒体が参加者に配布され、抽選結果にあっては、当該記録媒体を所持している参加者に特典を付与すればよい。また、サービスの利用を希望するサービス希望者へ固有の情報コードを記録した媒体を渡すようにしてもよい。
【0063】
本発明に係る実施の形態において、入力デバイスの接触子に対応する信号は、タッチパネルへ接触した接触子の座標情報であってもよく、入力点信号であってもよく、これらに基づき生成されたスタンプIDであってもよい。また、特定のサービスに関連付けされた配置形状からなる入力デバイスは、その存在により、サービスそのもの、サービスを提供する場所、時間等を区別して指していてもよい。
【符号の説明】
【0064】
1 サービス利用者、会員
2 会員カード
3 サービス提供者、スタッフ
4 内蔵カメラ
5 タッチパネル、タッチパネル表示部、表示機能付きタッチパネル
6 サービス提供者側携帯端末、タブレット、タッチパネル搭載デバイス
7 サービス管理サーバ
8 入力デバイス
9 ネットワーク
10 ネットワーク通信部
11 NFC通信部
12、18 制御部、CPU
13 記憶部
14 ユーザ情報データベース、ユーザ情報リストデータベース、ユーザDB
15 スタンプ情報データベース、スタンプ情報リストデータベース、スタンプDB
16 スタッフ情報リストデータベース、スタッフDB
17 活動場所情報リストデータベース、活動場所DB
19 プログラム情報記憶部
20 通信部
21 スタッフカード