IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社イミテックの特許一覧

<>
  • 特開-賞品買取システム 図1
  • 特開-賞品買取システム 図2
  • 特開-賞品買取システム 図3
  • 特開-賞品買取システム 図4
  • 特開-賞品買取システム 図5
  • 特開-賞品買取システム 図6
  • 特開-賞品買取システム 図7
  • 特開-賞品買取システム 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024044949
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】賞品買取システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20240326BHJP
【FI】
A63F7/02 354
A63F7/02 329
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022163547
(22)【出願日】2022-09-20
(71)【出願人】
【識別番号】519073656
【氏名又は名称】株式会社イミテック
(72)【発明者】
【氏名】峰晴 正行
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088BC80
(57)【要約】      (修正有)
【課題】セルフ方式の賞品買取所において、賞品売却者が賞品買取装置の利用に不慣れであったり、または当該装置の故障等の原因で賞品の売却および買取が支障を来たす。
【解決手段】賞品買取装置が、接客案内者とインターネット回線で接続されており、前記問題が発生した時は、接客案内者のリアルタイムの画像によって、賞品買取者に対して当該装置の利用案内、または故障等の告知および対処情況を提供できるようにした。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルフサービス方式の賞品買取所における賞品買取システムであって、
賞品売却者の賞品を賞品買取者に自動的に搬送して、識別と計数および換金額が演算される賞品計数機と、
前記賞品の換金額を表示する外部表示機と、
前記賞品計数機の賞品の買取金額に基づいて、前記賞品売却者に現金が払出される現金払出機と、
前記賞品計数機と、前記外部表示機と、前記現金払出機の各ステップの信号に対応して、接客画像が表示される接客表示機と、
前記賞品計数機と、前記外部表示機と、前記現金払出機と、前記接客表示機とを電気的に接続して制御する制御回路と、
前記接客表示機とインターネット回線を介して接続された前記賞品買取者のコンピュータと、
で構成されており、
前記コンピュータに備えられているオンラインソフトによって、前記賞品売却者と前記賞品買取者とが、前記接客表示機および前記賞品買取者のリアルタイムの画像によってオンライン通話ができるようにして、
前記賞品売却者が、前記賞品買取装置の利用手順がわからない時、または前記賞品買取装置の故障、または緊急時に、前記賞品買取者がリアルタイムの画像のオンライン通話によって前記賞品買取装置の操作手順の案内、または故障の通知や対処情報、または緊急の表示および説明ができるようにしたことを特徴とする賞品買取システム。
【請求項2】
前記接客表示機自体、または前記接客表示機の近傍個所に、マイクおよびスピーカーが内蔵、または設置されていることを特徴とする前記請求項1に記載の賞品買取システム。
【請求項3】
前記賞品買取者の前記コンピュータが、複数の前記賞品買取所における前記接客表示機に接続していて、複数の前記賞品買取所の賞品売却者に対して一元的に案内ができるようにしたことを特徴とする前記請求項1乃至請求項2に記載の賞品買取システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、賞品買取所の賞品買取システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊戯施設で獲得された賞品は、賞品買取専門の賞品買取所に持参して換金するようにしている。
【0003】
図1および図2で示した従来の賞品買取所は、接客表示機に賞品3の換金操作機能を付加したものが知られている。
(例えば特許文献1)
【発明の概要】
【発明が解決する課題】
【0004】
従来の接客表示機は、図1で示すように、賞品3を収納する引き出し部4と、接客画像を表示する表示部5とで構成されており、図2に示すようにこの接客表示機は、賞品買取所において賞品売却者のエリア6と、賞品買取者のエリア7とを区画して取り付けられている。
賞品売却者が、賞品売却者のエリア6で賞品3を引き出し部4に入れて、賞品買取者のエリア7に押し出すと、賞品買取者が引き出し部4から賞品3を取り出してこの真贋と多寡の種類を識別し、換金額を計算して表示部5に換金額を表するとともに、賞品買取者が引き出し部4に換金額の現金を入れて賞品売却者に押し出し、賞品売却者が引き出し部4から現金を受け取って賞品3の換金が終了するようにしている。
【0005】
また、前記接客表示機は、前記一連の買取手順の案内が賞品買取者のアニメーション画像で表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2020-120939
【発明の概要】
【発明が解決する課題】
【0007】
然しながら、前記の特許文献1では賞品の換金が有人で行なわれているので、人の手配や管理などコストが掛かる上に、買取金額の間違いなどもあった。
一方、前述の問題を解決する上で、賞品の買取をセルフサービス方式で行なう賞品買取装置が提案されている。
而して、前記賞品買取装置の現実の運用において、賞品売却者が賞品買取装置の操作に不慣れなケースや機械操作が苦手な場合、賞品の売却ができなかったり、また後ろに並んでいる次の売却者の邪魔にもなり、その都度に買取管理者が出向いていたのでは、セルフサービス本来の目的が達成できない。
また、前記賞品買取装置が故障や、その他緊急事態によっては管理者が駆けつけざるを得ないが、管理者の到着まで賞品売却者に事情説明およびこの具体的な対処情況を説明する必要がある。
【0008】
また、セルフサービス方式の賞品買取装置における前述の問題点の解決にあたり、賞品買取所を一社で複数運営している場合は、これらを一元的に管理して合理化する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、このセルフサービス方式の賞品買取所における賞品買取システムは、賞品売却者の賞品を賞品買取者に自動的に搬送して、識別と計数および換金額が演算される賞品計数機と、前記賞品の換金額を表示する外部表示機と、前記賞品計数機の賞品の買取金額に基づいて、前記賞品売却者に現金が払出される現金払出機と、前記賞品計数機と、前記外部表示機と、前記現金払出機の各ステップの信号に対応して、接客画像が表示される接客表示機と、前記賞品計数機と、前記外部表示機と、前記現金払出機と、前記接客表示機とを電気的に接続して制御する制御回路と、前記接客表示機とインターネット回線を介して接続された前記賞品買取者のコンピュータと、で構成されており、前記コンピュータに備えられているオンラインソフトによって、前記賞品売却者と前記賞品買取者とが、前記接客表示機および前記賞品買取者のリアルタイムの画像によってオンライン通話ができるようにして、前記賞品売却者が、前記賞品買取装置の利用手順がわからない時、または前記賞品買取装置の故障、または緊急時に、前記賞品買取者のリアルタイムの画像によって前記賞品買取装置の操作手順の案内、または故障の通知や対処情報、または緊急の表示および説明ができるようにした。
また、前記接客表示機自体、または前記接客表示機の近傍個所に、マイクおよびスピーカーが内蔵、または設置されている。
また、前記賞品買取者の前記コンピュータが、複数の前記賞品買取所における前記接客表示機に接続していて、複数店の前記賞品買取所の賞品売却者に対して一元的に案内ができるようにした。
【発明の効果】
【0010】
この発明のセルフサービス方式の賞品買取所における賞品買取システムは、賞品売却者と賞品買取者とが、接客表示機および賞品買取者のリアルタイムの画像によってオンライン通話ができるようにしたので、賞品売却者が、賞品買取装置の利用手順がわからない時、または賞品買取装置の故障、または緊急時に、賞品買取者が賞品買取装置の操作手順の案内、または故障の通知や対処情報、または緊急の表示および説明がリアルタイムの画像のオンライン通話で行われるので、賞品売却者に対するサービスが向上する。
また、賞品買取者の前記コンピュータが、複数の賞品買取所における接客表示機に接続していて、複数の賞品買取所に対して一元的に案内ができるようにしたので、当該賞品買取所の運営の合理化が計られる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】賞品買取所に設置されている従来の賞品買取装置の正面図。
図2】前記、図1のA-Aに沿う縦断面図。
図3】この発明の賞品買取所の平断面図。
図4】(a)図3の外部表示機の斜視図。
図4】(b)図3の賞品計数機の斜視図。
図4】(c)図3の現金払出機の斜視図。
図4】(d)図3の接客表示機の斜視図。
図5】賞品買取装置の接続図。
図6】賞品買取システムのフローチャート。
図7】(a)接客表示機の正面図。
図7】(b)接客表示機および周辺機器の正面図。
図8】複数の賞品買取所における賞品買取システムのネットワークを示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
この発明は、賞品買取所の賞品買取システムに関し、以下、図3図8を参照して説明する。
図3、および図4は、賞品買取所Bに設置されている賞品買取装置1を示している。
賞品買取所Bは、図3のように中央部に仕切り壁8で、賞品売却者のエリア6と賞品買取者のエリア7とに区画され、賞品買取装置1は前記の仕切り壁8に取り付けられている。
賞品買取装置1は、図4(a)外部表示機9と、図4(b)賞品計数機11と、図4(c)現金払出機10、および図4(d)接客表示機2とで構成されている。
また、各々の機器は個々に技術が確立されており、制御回路12を介して電気的に接続されて賞品買取装置が構成されている。
賞品計数機11および現金払い出し機10は、賞品売却者のエリア6と賞品買取者のエリア7を連通するようにして仕切り壁8に取り付けされている。
賞品計数機11は、賞品売却者のエリア6に、開閉自在のカバー13が備えられた賞品収納ケース14が臨むとともに、側方に開始ボタン15と合計ボタン16が設けられている。
【0013】
また、賞品計数機11は、賞品買取者のエリア6において、賞品3の真贋を識別して計数し、この計数値が表示される。
また、現金払出機10は、賞品売却者のエリア6に現金払出部19が臨み、賞品買取者のエリア7には払出金を収納する現金収納部20が設けられている。
また、接客表示機2は仕切り壁8の前側に設置されていて接客画像が映し出される表示部5が設けられている。
また、賞品買取者のエリア7には、前記接客表示機2とインターネット回線で接続したコンピュータ21(ディスプレイ21aを含む)が配置されており、賞品買取者はこのコンピュータ21に備えられているオンラインソフトによって接客表示機2で賞品売却者と画面を見て会話ができる。
また、前記コンピュータ21は、賞品買取所B以外の例えば賞品買取の本部やその他に設置してもよい。
【0014】
図5は、賞品買取装置1における各機器の接続を示し、図6は賞品3の売却および買取のフローを示している。
賞品3の売却の手順は、賞品売却者が賞品収納ケース14のカバー13を上方に開き、賞品3を賞品収納ケース14に重なるようにして入れて、カバー13を閉じて開始ボタン15を押すと、賞品3が賞品計数機11の計数部17に自動的に搬送されて、賞品3の真贋と種類の識別および計数と換金額の演算が行なわれる。
上記賞品3の計数と演算が終了して、外部表示機9に賞品3の種別と数および換金額が表示されて、賞品売却者が合計ボタン16を押すと、現金払出機10から換金額の現金が払い出される。
上述の賞品買取装置1の一連のシステムにおいて、賞品売却者は接客表示機2の接客画像2aによって賞品3の換金を行なうものであり、この接客画像2aは、当該賞品買取装置1および各操作スイッチの各ステップごとに切り替わるように設定されている。
【0015】
一方、接客表示機2には前記の各ステップごとに、下記の接客画像2aがアニメの案内者と共に表示されて、賞品売却者は当該画面の案内によって賞品3を換金することができる。
この案内表示の一例を下記に示す。
a)、いらっしゃいませ
b)、カバーを置けてください。
c)、景品を重ねて入れてください。
d)、カバーを閉じてください。
e)、開始ボタンを押してください。
f)、合計ボタンを押してください。
g)、しばらくおまちください。
h)、現金が出ます。
i)、金額をお確かめください。
j)、ありがとうございます。
【0016】
前述の賞品3の売却は、セルフサービスを前提としたものであるが、当該サービスはもっぱら管理者側の都合で設置されているので、その一方、賞品売却者が機器の操作や手順を理解できなかったり、また機器が故障したり、緊急事態が起こった時などに、賞品売却者の不利益となる。
この発明の賞品買取システムは、前記のような事例において図7に示したように、賞品売却者が接客表示機2の画面のオンラインマーク2bをタッチすると、画面が賞品買取者のリアル画面2cに切り替わって、リアルタイムの画像による通話によって案内が開始される。
図7(a)は、接客表示機3にカメラと、マイクおよびスピーカーが内蔵されており、画面のタッチ操作でON、OFFするものであり、図7(b)は接客表示機3の周辺に、操作スイッチ22と、カメラ23と、マイクおよびスピーカー24が設置されている。
図8は、賞品買取所Bが複数店の場合、各々の接客表示機2を賞品買取者のコンピュータ21に接続して、各賞品買取所Bに対してリアルタイムの画像によって一元的に案内ができるようにしている。
【符号の説明】
【0017】
1・・・賞品買取装置
2・・・接客表示機
3・・・賞品
6・・・賞品売却者のエリア
7・・・賞品買取者のエリア
8・・・仕切り壁
9・・・外部表示機
10・・・現金払出機
11・・・賞品計数機
12・・・制御回路
21・・・コンピュータ
22・・・操作スイッチ
23・・・カメラ
24・・・マイクおよびスピーカー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8