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▶ フリース プラーヌングス- ウント マーケティングゲゼルシャフト エム.ベー.ハー.の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024045060
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 21/02 20060101AFI20240326BHJP
【FI】
B65D21/02 301
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023151265
(22)【出願日】2023-09-19
(31)【優先権主張番号】A 185/2022
(32)【優先日】2022-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(71)【出願人】
【識別番号】523356422
【氏名又は名称】フリース プラーヌングス- ウント マーケティングゲゼルシャフト エム.ベー.ハー.
【氏名又は名称原語表記】FRIES Planungs- und Marketinggesellschaft m.b.H.
【住所又は居所原語表記】Schuetzenstrasse 19, 6832 Sulz, Austria
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】マークス グラープヘーア
(72)【発明者】
【氏名】トビアス ヴァッツェネッガー
【テーマコード(参考)】
3E006
【Fターム(参考)】
3E006AA01
3E006BA01
3E006DA02
3E006DA06
3E006DB04
3E006DB08
3E006EA06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】可能な限り種々異なる形態で位置規制可能である容器を提供する。
【解決手段】容器1は、底部2と、複数の側壁3と、別の容器6の位置規制体受入れ部材5内に導入するための少なくとも1つの位置規制体4と、さらに別の容器の位置規制体を収容するための少なくとも1つの位置規制体受入れ部材7とを備え、容器1の少なくとも1つの位置規制体4は、破壊せずに解離可能な結合装置10によって容器1の側壁3のうちの1つの側壁に取り付けられている、または取付け可能であり、突起を有し、容器1の位置規制体受入れ部材7も同じく、破壊せずに解離可能な結合装置10によって容器1の側壁3のうちの1つの側壁に取り付けられている、または取付け可能である。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器(1)であって、
底部(2)と、
複数の側壁(3)と、
別の容器(6)の位置規制体受入れ部材(5)内に導入するための少なくとも1つの位置規制体(4)と、
さらに別の容器の位置規制体を収容するための少なくとも1つの位置規制体受入れ部材(7)と
を備え、
前記容器(1)の前記少なくとも1つの位置規制体(4)は、破壊せずに解離可能な結合装置(10)によって前記容器(1)の前記側壁(3)のうちの1つの側壁に取り付けられている、または取付け可能であり、突起(11)を有する、
容器(1)において、
前記容器(1)の前記位置規制体受入れ部材(7)も同じく、破壊せずに解離可能な結合装置(10)によって前記容器(1)の前記側壁(3)のうちの1つの側壁に取り付けられている、または取付け可能であることを特徴とする、容器(1)。
【請求項2】
前記容器(1)の前記少なくとも1つの位置規制体(4)を前記容器(1)の前記側壁(3)のうちの1つの側壁に取り付けている、または取り付けることができる前記破壊せずに解離可能な結合装置(10)は、第1の結合装置(12)であり、前記容器(1)の前記少なくとも1つの位置規制体受入れ部材(7)を前記容器(1)の前記側壁(3)のうちの1つの側壁に取り付けている、または取り付けることができる前記破壊せずに解離可能な結合装置(10)は、第2の結合装置(13)であることを特徴とする、請求項1記載の容器(1)。
【請求項3】
前記容器(1)は、前記さらに別の容器の前記位置規制体の導入を阻害するための少なくとも1つの位置規制体遮断部材(14)を有し、該位置規制体遮断部材(14)は、一方の破壊せずに解離可能な結合装置(10)によって前記容器(1)の前記側壁(3)のうちの1つの側壁に取り付けられている、または取付け可能であることを特徴とする、請求項1または2記載の容器(1)。
【請求項4】
前記破壊せずに解離可能な結合装置(10)のうちの少なくとも一方の破壊せずに解離可能な結合装置は、形状接続式のかつ/または力接続式の結合装置であることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の容器(1)。
【請求項5】
前記破壊せずに解離可能な結合装置(10)のうちの少なくとも一方の破壊せずに解離可能な結合装置は、ねじり込み結合手段(15)、好ましくは螺合手段、または差合せ結合手段(16)、好ましくはスナップ結合手段、または押合せ結合手段(17)であることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の容器(1)。
【請求項6】
前記側壁(3)は、それぞれ前記容器(1)の前記底部(2)の領域に下面(18)を有し、該下面(18)と反対側の上面(19)を有し、前記容器(1)の前記少なくとも1つの位置規制体(4)および/または前記容器(1)の前記少なくとも1つの位置規制体受入れ部材(7)および/または前記容器(1)の前記少なくとも1つの位置規制体遮断部材(14)は、各々の前記破壊せずに解離可能な結合装置(10)によって前記容器(1)の各々の前記側壁(3)の前記下面(18)にまたは前記下面(18)に接してかつ/または前記上面(19)にまたは前記上面(19)に接して取り付けられている、または取付け可能であることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の容器(1)。
【請求項7】
前記破壊せずに解離可能な結合装置(10)のうちの少なくとも一方の破壊せずに解離可能な結合装置は、手でかつ/または工具なしに操作可能であることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の容器(1)。
【請求項8】
前記容器(1)の前記少なくとも1つの位置規制体(4)および/または前記容器(1)の前記少なくとも1つの位置規制体受入れ部材(7)および/または前記容器(1)の前記少なくとも1つの位置規制体遮断部材(14)は、前記容器(1)の前記側壁(3)および/または前記底部(2)と異なる色で形成されていることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の容器(1)。
【請求項9】
前記容器(1)の前記少なくとも1つの位置規制体(4)および/または前記容器(1)の前記少なくとも1つの位置規制体受入れ部材(7)および/または前記容器(1)の前記少なくとも1つの位置規制体遮断部材(14)は、ディスク状の要素(20)を有し、該ディスク状の要素(20)に前記破壊せずに解離可能な結合装置(10)の部分が形成されていることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の容器(1)。
【請求項10】
請求項1から9までのいずれか1項記載の、互いに積重ね可能な少なくとも2つの容器(1,6)を備えたアセンブリ(21)において、
前記容器(1,6)を互いに積み重ねるために、前記容器(1)のうちの1つの容器に取り付けられた前記少なくとも1つの位置規制体(4)は、唯一の積重ね位置でのみ、前記別の容器(6)に取り付けられた前記少なくとも1つの位置規制体受入れ部材(5)内に十分に導入可能であることを特徴とする、アセンブリ(21)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部の特徴による容器ならびに互いに積重ね可能な少なくとも2つのこのような容器を備えたアセンブリに関する。
【0002】
容器、例えばインダストリアルバスケットは、保管、貯蔵かつ/または輸送すべき食品、工具および別の物品に対する幅広い使用分野を見出している。このためには、容器、例えばクレート、ボックス、ラック、バスケットおよび/またはパックが使用される。特に産業および工業の分野では、省スペースのロジスティクスを保証するために、こういった容器が積重ね可能であることが多い。
【0003】
オーストリア国実用新案第17373号明細書には、互いに積重ね可能な少なくとも2つのバスケットのアセンブリであって、第1のバスケットの位置規制体と第2のバスケットの位置規制体受入れ部材とによって、唯一の積重ね位置しか可能とならない、アセンブリが示されている。同明細書では、位置規制体は、好適には第1の容器の側壁の上面に破壊せずに取り付けることができ、この上面から再び破壊せずに解離することができる。
【0004】
独国実用新案第9105963号明細書には、積重ね可能なクレートであって、積み重ねられたクレートのずれ滑りを阻止するために、傾斜路状の斜面が備え付けられたクレートが示されている。斜面によって、強い負荷および摩滅の際にも、改善されたハンドリングが可能となっている。
【0005】
本発明の課題は、可能な限り種々異なる形態で位置規制可能である容器を提供することである。
【0006】
本発明に関して、この課題は、請求項1の特徴によって解決される。
【0007】
したがって、請求項1の前提部に記載の容器において、本発明によれば、容器の位置規制体受入れ部材も同じく、破壊せずに解離可能な結合装置によって容器の側壁のうちの1つの側壁に取り付けられている、または取付け可能であることが特定されている。
【0008】
したがって、本発明によって、容器に極めて多くの種々異なる形態の位置規制体と位置規制体受入れ部材とを設けることが可能になる。これによって、容器が極めて種々異なる形態で位置規制可能となり、それぞれ異なるグループの容器を極めて簡単かつ臨機応変に提供することができる。この場合、各々のグループの容器は、各々の位置規制体と位置規制体受入れ部材とによって固有に位置規制されている。このことは、それぞれ同じグループに含まれる容器だけを所望の形態で互いに積み重ねることができ、異なるグループの容器は所望の形態では互いに積み重ねることができないようにするために利用することができる。
【0009】
本発明の更なる利点は、必要に際して、既存の容器において、まさに別の位置規制体と位置規制体受入れ部材とを容器に取り付ける、またはこの容器に予め使用されている位置規制体と位置規制体受入れ部材とを別の配置形態で容器に取り付けることによって、位置規制を簡単に変更することもできる点にある。
【0010】
したがって、本発明に係る容器の利点は、向上させられた臨機応変さに加え、向上させられたより簡単な組換え可能性、位置規制体および/または位置規制体受入れ部材を必要な場合にだけ使用することができる可能性、ならびに位置規制体および/または位置規制体受入れ部材の破損、損傷、摩耗または摩滅の際の簡単な交換可能性でもある。
【0011】
容器の底部は、通常、容器の側壁同士の間に展開されている。底部は側壁と一緒に容器の内室を画定している。底部が仮に特殊な構成形態で側壁の下側にも延在している場合には、側壁のすぐ下側の底部のこの部分領域は、各々の側壁の部分領域と見なされる。
【0012】
破壊せずに解離可能な結合装置とは、2つの構成部材を互いに結合することができ、このとき、構成部材複合体が、外的な作用なしでは時間的に制限されずに完全なままであり、特定の外的な作用によって結合装置に損傷を与えることなく再び解離することができる手段を意味している。このように破壊せずに解離可能な結合装置は、力接続式のかつ/または形状接続式の結合手段であってもよい。具体的な例は、雄ねじ山を有する一方の構成部材を、対応する雌ねじ山を有する他方の構成部材内にねじり込むことによる2つの構成部材の螺合手段である。しかしながら、以下でさらに説明するように、当然ながら、多数の破壊せずに解離可能な結合装置が存在している。
【0013】
言い換えると、破壊せずに解離可能な結合装置の部分を有する構成部材は、別体のかつ/または交換可能な部材と呼ばれることがある。この意味において、このことは、本発明では、少なくとも1つの位置規制体が、別体のかつ/または交換可能な構成部材として容器の側壁のうちの1つの側壁に取り付けられている、または取付け可能であり、突起を有していることを意味している。この意味において、このことは、さらに、位置規制体受入れ部材も同じく、別体のかつ/または交換可能な構成部材として容器の側壁のうちの1つの側壁に取り付けられている、または取付け可能であることを意味している。
【0014】
本発明では、少なくとも1つの位置規制体も、少なくとも1つの位置規制体受入れ部材も、破壊せずに解離可能な結合装置によって容器の側壁のうちの1つの側壁に取り付けられている、または取付け可能である。
【0015】
こうして、所望の形態で組み合わされる位置規制体と位置規制体受入れ部材とを臨機応変に使用することができる。例えば、同じ容器に対して、使用されている位置規制体を新たな位置規制体と簡単に交換することができ、同じく、使用されている位置規制体受入れ部材を、新たな位置規制体に対応する新たな位置規制体受入れ部材と置き換えることができる。
【0016】
この向上させられた臨機応変さによって、例えば、同一構造の容器基体に、種々異なる位置規制体と、対応する位置規制体受入れ部材とを備え付けることができることが可能となる。こうして、種々異なる製品および異なる位置規制体ならびに対応する位置規制体受入れ部材を有する容器が互いに積み重ねられる、または混合されることなしに、種々異なる製品を互いに別個に保管することができる。
【0017】
容器基体とは、位置規制体と位置規制体受入れ部材とを含めない容器を意味している。言い換えると、容器基体は、底部と側壁とを含む本体である。しかしながら、容器基体は、複数の個別部材から組み立てられて一体形に形成されていてもよい。
【0018】
本発明では、使用される位置規制体および対応する位置規制体受入れ部材のサイズおよび形状の形態にほぼ制限は課されない。
【0019】
使用される位置規制体の突起は、例えば円形の断面形状および/または角形の断面形状を有していてもよい。つまり、突起は、円形、楕円形および/または三角形、四角形、十字形等であってもよい。以下の実施例では、位置規制体の突起は十字形を常に有している。しかしながら、ここで付言しておくと、この実施形態は一例を成しているにすぎず、決して限定を意味するものではない。
【0020】
位置規制体の突起を収容するために使用される位置規制体受入れ部材は、例えば円形の断面形状および/または角形の断面形状を有していてもよい。つまり、言い換えると、位置規制体を収容するための位置規制体受入れ部材の切欠きは、円形、楕円形および/または三角形、四角形、十字形等であってもよい。以下の実施例では、位置規制体受入れ部材は、位置規制体の突起を収容するのに十分に大きな直径が設けられた円形の切欠きを常に有している。しかしながら、ここで付言しておくと、この実施形態も同じく一例を成しているにすぎず、決して限定を意味するものではない。
【0021】
位置規制体のサイズおよび形状、特に位置規制体の突起の断面形状と、位置規制体受入れ部材、特に位置規制体受入れ部材の切欠きとは、好適な実施例では、例えば、位置規制体の突起の二等辺三角形の断面形状が、位置規制体受入れ部材の二等辺三角形の切欠き内に正確に嵌合することによって互いに整合して適合していてもよい。
【0022】
位置規制体のサイズおよび形状、特に位置規制体の突起の断面形状と、位置規制体受入れ部材、特に位置規制体受入れ部材の切欠きとは、好適な実施例では、単に、確かに位置規制体を位置規制体受入れ部材内に十分に導入することができるものの、両者が互いに異なる断面形状および/または形態を有しているように互いに適合していてもよい。例えば、位置規制体の突起が十字形を有していてもよく、位置規制体受入れ部材が円形の切欠きを有していてもよい。この好適な実施例は、以下に説明する図面に示してある。このような事例では、例えば円形の断面形状を有する別の位置規制体を、円形の断面形状の直径が位置規制体受入れ部材の円形の切欠きの直径以下である限り、同じく位置規制体受入れ部材内に十分に導入することができる。
【0023】
本発明に係る容器は、好適にはバスケットである。しかしながら、本発明に係る容器は、クレート、ボックス、ラックおよび/またはパックとして形成されていてもよい。
【0024】
本発明の別の有利な実施形態は従属請求項に定義してある。
【0025】
容器の好適な実施形態によれば、容器の少なくとも1つの位置規制体を容器の側壁のうちの1つの側壁に取り付けている、または取り付けることができる破壊せずに解離可能な結合装置は、第1の結合装置であり、容器の少なくとも1つの位置規制体受入れ部材を容器の側壁のうちの1つの側壁に取り付けている、または取り付けることができる破壊せずに解離可能な結合装置は、第2の結合装置であることが特定されていてもよい。
【0026】
つまり、位置規制体と位置規制体受入れ部材とに対して、それぞれ1つの別個の破壊せずに解離可能な結合装置が設けられていることが特定されていてもよい。
【0027】
このような事例では、例えば、2つの別個の破壊せずに解離可能な結合装置の、互いに分離された2つの部分が、容器基体内に配置されていることが特定されていてもよい。このような実施例では、2つの別個の破壊せずに解離可能な結合装置の各々の対応する部分は、位置規制体および位置規制体受入れ部材に配置されていてもよい。
【0028】
このような事例では、位置規制体用の別個の破壊せずに解離可能な結合装置と、位置規制体受入れ部材用の別個の破壊せずに解離可能な結合装置とが、互いに異なっていることが特定されていてもよい。例えば、位置規制体用の破壊せずに解離可能な結合装置が螺合手段であり、位置規制体受入れ部材用の破壊せずに解離可能な結合装置がスナップ結合手段であることが特定されていてもよい。
【0029】
容器の好適な実施形態によれば、容器は、さらに別の容器の位置規制体の導入を阻害するための少なくとも1つの位置規制体遮断部材を有し、この位置規制体遮断部材は、一方の破壊せずに解離可能な結合装置によって容器の側壁のうちの1つの側壁に取り付けられている、または取付け可能であることが特定されていてもよい。
【0030】
容器の好適な実施形態によれば、破壊せずに解離可能な結合装置のうちの少なくとも一方の破壊せずに解離可能な結合装置は、形状接続式のかつ/または力接続式の結合装置であることが特定されていてもよい。
【0031】
容器の好適な実施形態によれば、破壊せずに解離可能な結合装置のうちの少なくとも一方の破壊せずに解離可能な結合装置は、ねじり込み結合手段、好ましくは螺合手段、または差合せ結合手段、好ましくはスナップ結合手段、または押合せ結合手段であることが特定されていてもよい。
【0032】
ねじり込み結合手段とは、2つの構成部材の間の結合手段であって、構成部材複合体が、少なくとも特にねじり込み運動によって形成される、結合手段を意味している。ねじり込み結合手段の例は、螺合手段またはバヨネットクロージャである。
【0033】
差合せ結合手段とは、2つの構成部材の間の結合手段であって、構成部材複合体が、単にまたは少なくとも実質的に相互の差合せによって形成される、結合手段を意味している。差合せ結合手段の例は、スナップ結合手段または加圧結合手段である。
【0034】
容器の好適な実施形態によれば、側壁は、それぞれ容器の底部の領域に下面を有し、この下面と反対側の上面を有し、容器の少なくとも1つの位置規制体および/または容器の少なくとも1つの位置規制体受入れ部材および/または容器の少なくとも1つの位置規制体遮断部材は、各々の破壊せずに解離可能な結合装置によって容器の各々の側壁の下面にまたは下面に接してかつ/または上面にまたは上面に接して取り付けられている、または取付け可能であることが特定されていてもよい。
【0035】
容器の下面および上面とは、容器の互いに反対側の面を意味している。この場合、貯蔵かつ/または輸送すべき物品が載せられている面が上面を意味している。容器の底部の上面は、容器の側壁の内面と一緒に容器の中空容積を画定している。底部の上面と実質的に同じ方向に向けられている側壁の面も同じく上面を成している。容器の底部の下面は、容器の底部の上面と反対側の面であり、容器の側壁の下面は、容器の側壁の上面と反対側の面である。
【0036】
容器の好適な実施形態によれば、破壊せずに解離可能な結合装置のうちの少なくとも一方の破壊せずに解離可能な結合装置は、手でかつ/または工具なしに操作可能であることが特定されていてもよい。
【0037】
特に好適な実施例では、容器の少なくとも1つの位置規制体および/または容器の少なくとも1つの位置規制体受入れ部材および/または容器の少なくとも1つの位置規制体遮断部材は、手によって取付け可能かつ解離可能であることが特定されていてもよい。このような事例では、例えば、使用者が、少なくとも1つの位置規制体および/または少なくとも1つの位置規制体受入れ部材および/または少なくとも1つの位置規制体遮断部材を手で容器基体内にねじ込み、かつ/または差し込み、かつ/または押し込み、再びねじり出し、かつ/または引き抜き、かつ/または引き出すことができることが特定されていてもよい。手での工具なしの交換は、迅速かつ簡単な組換えおよび/または後付けを保証することができる。
【0038】
容器の好適な実施形態によれば、容器の少なくとも1つの位置規制体および/または容器の少なくとも1つの位置規制体受入れ部材および/または容器の少なくとも1つの位置規制体遮断部材は、容器の側壁および/または底部と異なる色で形成されていることが特定されていてもよい。
【0039】
容器の好適な実施形態によれば、容器の少なくとも1つの位置規制体および/または容器の少なくとも1つの位置規制体受入れ部材および/または容器の少なくとも1つの位置規制体遮断部材は、ディスク状の要素を有し、このディスク状の要素に破壊せずに解離可能な結合装置の部分が形成されていることが特定されていてもよい。
【0040】
特に好適な実施例では、破壊せずに解離可能な結合装置の部分、例えば雄ねじ山は、ディスク状の要素の周面に配置されていることが特定されていてもよい。
【0041】
さらに、互いに積重ね可能な少なくとも2つの本発明に係る容器を備えたアセンブリであって、容器を互いに積み重ねるために、容器のうちの1つの容器に取り付けられた少なくとも1つの位置規制体は、唯一の積重ね位置でのみ、別の容器に取り付けられた少なくとも1つの位置規制体受入れ部材内に十分に導入可能である、アセンブリに対して保護が求められる。
【0042】
本発明の好適な実施例の更なる利点および詳細は、図面ならびに対応する図面の説明から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】本発明に係る容器の第1の実施例を示す図である。
図2】本発明に係る容器の第1の実施例を示す図である。
図3】本発明に係る容器の第1の実施例を示す図である。
図4】本発明に係る容器の第1の実施例を示す図である。
図5】本発明に係る容器の第1の実施例を示す図である。
図6】本発明に係る容器の第1の実施例を示す図である。
図7】本発明に係る容器の第1の実施例を示す図である。
図8】第1の実施例による2つの容器を互いに積み重ねることを示す図である。
図9】第1の実施例による2つの容器を互いに積み重ねることを示す図である。
図10】第1の実施例による2つの容器を互いに積み重ねることを示す図である。
図11】第1の実施例による2つの容器を互いに積み重ねることを示す図である。
図12】第1の実施例による2つの容器を互いに積み重ねることを示す図である。
図13】第1の実施例による2つの容器を互いに積み重ねることを示す図である。
図14】第1の実施例による2つの容器を互いに積み重ねることを示す図である。
図15】本発明に係る容器の第2の実施例を示す図である。
図16】本発明に係る容器の第2の実施例を示す図である。
図17】本発明に係る容器の第2の実施例を示す図である。
図18】本発明に係る容器の第2の実施例を示す図である。
図19】第2の実施例による2つの容器を互いに積み重ねることを示す図である。
図20】第2の実施例による2つの容器を互いに積み重ねることを示す図である。
図21】第2の実施例による2つの容器を互いに積み重ねることを示す図である。
図22】本発明に係る容器の第3の実施例を示す図である。
図23】本発明に係る容器の第3の実施例を示す図である。
図24】本発明に係る容器の第3の実施例を示す図である。
図25】本発明に係る容器の第3の実施例を示す図である。
図26】第3の実施例による2つの容器を互いに積み重ねることを示す図である。
図27】第3の実施例による2つの容器を互いに積み重ねることを示す図である。
図28】第3の実施例による2つの容器を互いに積み重ねることを示す図である。
【0044】
図1には、本発明に係る容器1の第1の実施例が斜視的な分解図として示してある。図2には、第1の実施例の容器1の平面図が示してある。
【0045】
容器1は、底部2と4つの側壁3とを備えている。底部2と側壁3とは容器基体8を形成している。容器1は、さらに、位置規制体4、位置規制体受入れ部材7および3つの位置規制体遮断部材14も備えている。図1に示した容器1の斜視的な分解図には、1つの位置規制体4、1つの位置規制体受入れ部材7および3つの位置規制体遮断部材14のうちの2つの位置規制体遮断部材しか認めることができない。第3の位置規制体遮断部材14は底部2の裏側に位置しており、同図には認めることができない。
【0046】
位置規制体4と、位置規制体受入れ部材7と、3つの位置規制体遮断部材14とは、破壊せずに解離可能な結合装置10によって容器1の側壁3に取付け可能である(図1に示した分解図参照)。図2には、位置規制体4と、位置規制体受入れ部材7と、3つの位置規制体遮断部材14とが、破壊せずに解離可能な結合装置10によって容器基体8に取り付けられた状態で示してある。
【0047】
容器1の側壁3の各々の上面19および側壁3の各々の下面18において、容器1の角隅領域には、それぞれ位置規制体4、位置規制体受入れ部材7および/または位置規制体遮断部材14に結合するための破壊せずに解離可能な結合装置10の4つの部分が存在している。破壊せずに解離可能な結合装置10の別の部分、つまり、言い換えると、対応部分は、位置規制体4、位置規制体受入れ部材7および3つの位置規制体遮断部材14上にもしくは位置規制体4、位置規制体受入れ部材7および3つの位置規制体遮断部材14に接して存在している。
【0048】
本実施例では、容器1の下面18では、4つの破壊せずに解離可能な結合装置10が使用される。これに対して、容器1の側壁3の上面19では、図1に示した1つの位置規制体4によって、ただ1つの破壊せずに解離可能な結合装置10しか使用されない。容器基体8の上面19に設けられた破壊せずに解離可能な結合装置10の4つの部分のうちの残りの3つの部分は使用されない。そこには、図1に認めることができるように、位置規制体4も、位置規制体受入れ部材7も、位置規制体遮断部材14も存在していない。
【0049】
第1の実施例では、使用される各々の破壊せずに解離可能な結合装置10が、ねじり込み結合手段の2つの部分、本実施例では具体的には、互いに適合する2つのねじ山区分を備えている。これら互いに適合する両方のねじ山区分は、それぞれ2つの個々の構成部材に含まれている。これら2つの構成部材は螺合によって互いに結合することができる。この螺合は、互いに緩めることによって破壊せずに解離することができる。
【0050】
第1の実施例では、破壊せずに解離可能な結合装置10を、好適には手でかつ/または工具なしに互いに螺合することによって接合することができ、また、互いに緩めることによって再び解離することができる。具体的には、このことは、第1の実施例では、それぞれ位置規制体4、位置規制体受入れ部材7および位置規制体遮断部材14のディスク状の要素20に、各々の結合装置10の部分としての雄ねじ山が形成されており、容器1の容器基体8に、各々の結合装置10のそれぞれ対応する部分としての全部で8つの雌ねじ山が形成されているように解決されている(図3図7参照)。
【0051】
図3に別個に示した位置規制体4は、突起11が位置固定されたディスク状の要素20を有している。このディスク状の要素20の外側の縁部には、破壊せずに解離可能な結合装置10の雄ねじ山の形態の部分が形成されている。位置規制体4の突起11の横断面は、本実施例では十字形である。しかしながら、突起11が別の形状を有していることも可能である。したがって、突起11の横断面は、例えば円形、四角形、三角形または別の形状を有していてもよい。他方、突起11の横断面および延在量は、突起11の延在高さに沿って変化していてもよい。したがって、例えば、突起11が先端に向かって先細りにされていることが可能である。
【0052】
図3に示した突起11の形状に関する実施例は限定を意味すべきものではない。突起11の多種の形状が可能である。容器1に別の容器6を、さらに以下で詳しく説明する所望の形態で積み重ねることができるようにするためには、容器1の位置規制体4の突起11の形状と、特にその幅22とが、別の容器6の位置規制体受入れ部材5に設けられた切欠きに合わせて調整されて、突起11が、位置規制体受入れ部材5の切欠きを通過しなければならない。
【0053】
図4には、第1の実施例で使用される容器1の位置規制体受入れ部材7が例示してある。この位置規制体受入れ部材7も、好適には、第1の実施例でも実現されているように、ディスク状の要素20を有している。このディスク状の要素20の外側の縁部には、第1の実施例では、やはり結合装置10の部分としての雄ねじ山が形成されている。ディスク状の要素20には、さらに別の容器の位置規制体の突起11を差し通すことができる切欠きもしくは貫通開口が存在している。容器1を所望の形態で積み重ねることができるさらに別の容器と、その位置規制体とは、図4には示していない。しかしながら、両者は、有利には、容器1およびその位置規制体4と同様に形成されている。容器1の位置規制体受入れ部材7に設けられた切欠きの直径23は、その形状およびサイズに関して、さらに別の容器の位置規制体が容器の積重ね時に通過するように形成されている。
【0054】
図5には、容器1の複数の位置規制体遮断部材14のうちの1つの位置規制体遮断部材が例示してある。この位置規制体遮断部材14は、位置規制体受入れ部材7と同様にディスク状の要素20を有している。このディスク状の要素20は、切欠きと、ディスク状の要素20の縁部に形成された雄ねじ山とを有している。この雄ねじ山は、やはり、破壊せずに解離可能な結合装置10の相応の部分である。しかしながら、容器1の位置規制体受入れ部材7と異なり、位置規制体遮断部材14の切欠きは、さらに別の容器の位置規制体が通過しないように選択された形状および直径24を有している。この目的を達成するために、位置規制体遮断部材14の切欠きの形状および直径24は、当然ながら、極めて種々異なる形態で形成されていてもよい。このために、位置規制体遮断部材14は、決して切欠きを有していなくてもよく、つまり、自体閉鎖された要素として形成されていてもよい。さらに別の容器の位置規制体が位置規制体遮断部材14に衝突すると、いずれにせよ、容器1がこの位置でさらに別の容器に積み重ねられてしまうことが阻止される。
【0055】
図6には、図2に示した切断線AAに沿った、容器1の角隅領域と、そこに配置された位置規制体4と、そこに同じく配置された位置規制体受入れ部材7との断面図が示してある。ねじり込み結合手段15または図6では具体的には螺合手段として形成された破壊せずに解離可能な結合装置10を認めることができる。この破壊せずに解離可能な結合装置10は、図6では、互いに分離かつ離間させられて配置されてもいる第1の結合装置12および第2の結合装置13の形態の結合装置として形成されている。図6には、本発明の好適な実施形態では、側壁3もしくは図6では具体的には側壁3の角隅領域に貫通開口25が形成されていることも例示してある。この貫通開口25の領域には、位置規制体4も、位置規制体受入れ部材7も、位置規制体遮断部材14(図7参照)も、各々の結合装置10;12;13によって取り付けられているかもしくは取付け可能である。
【0056】
図7には、図2に示した切断線BBに沿った断面図が示してある。図2に示した切断線CC,DDに沿った断面図は、図7に示した切断線BBに沿った断面図と全く同じ外観であるため、再度図示していない。図7には、いずれにせよ、例えば、1つの位置規制体遮断部材14を、ねじり込み結合手段15もしくは図7では具体的には螺合手段として形成された破壊せずに解離可能な結合装置10によって貫通開口25の領域で容器1もしくはその側壁3にどのように取り付けることができるのかが認められる。貫通開口は、位置規制体遮断部材14と反対側の端部では、図7に認めることもできるように、本実施例では開放し続けていてもよい。
【0057】
図8には、互いに積み重ねる工程時の第1の実施例による2つの容器1,6が示してある。
【0058】
図8に斜視的に示したアセンブリ21は、第1の容器1と、図8でも同じく本発明により形成された第2もしくは別の容器6とを備えている。両方の容器1,6は、図8の分解図では見やすくするという理由から、まだ互いに少ない間隔を有している。
【0059】
両方の容器1,6は、本実施例では、それぞれ容器基体8と、位置規制体4;9と、位置規制体受入れ部材5;7と、3つの位置規制体遮断部材14とを備えている。
【0060】
両方の容器1,6の容器基体8は、それぞれ底部2と、4つの側壁3と、図8では第1の実施例でそれぞれ相応の雌ねじ山の形態の8つの破壊せずに解離可能な結合装置10の8つの部分とを備えている。
【0061】
容器1の破壊せずに解離可能な結合装置10によって、位置規制体4と、位置規制体受入れ部材7と、3つの位置規制体遮断部材14とが、容器1の容器基体8に結合されている。同じく、位置規制体9と、位置規制体受入れ部材5と、3つの別の位置規制体遮断部材14とが、容器6の容器基体8に結合されている。両方の容器1,6は、本実施例では唯一の積重ね位置でしか互いに積み重ねることができない。この唯一の積重ね位置では、両方の容器1,6が、所望の形態で互いに積み重ねられていて、ひいては、互いに上下でも、平面図で見て互いに重なって配置されている。
【0062】
これに関連して、「所望の形態で互いに積重ね可能」とは、少なくとも2つの容器1,6が、平面図で見て互いに合致して積み重ねられていて、互いに整合して位置していることを意味している。所望の形態で互いに積み重ねられた状態は、図9には側面図で示してあり、図10には既述の平面図で示してある。
【0063】
容器1,6を互いに積み重ねるために、下側の容器1に取り付けられた位置規制体4の突起11は、図9および図10に示した唯一の積重ね位置でのみ、上側もしくは別の容器6に取り付けられた位置規制体受入れ部材5内に十分に導入することができる。このことは、図10に示した切断線EEに沿ったアセンブリ21の断面図を示した図11に良好に認めることができる。
【0064】
図8図11には、相応に形成された2つの容器1,6を互いに積み重ねて、本発明に係るアセンブリ21を形成することが例示してある。このことは、当然ながら、互いに積み重ねて、本発明に係るアセンブリ21を形成することができる本発明に係る容器1,6の最小の個数でしかない。本発明の範囲内では、当然ながら、相応に本発明により形成された3つ、4つまたはそれ以上の容器1,6を、相応に各々の容器基体8に配置され、互いに適合するように形成された位置規制体4,9および位置規制体受入れ部材5,7を使用することによって所望の形態で互いに積み重ねて、本発明に係るアセンブリ21を形成することも可能である。特に、容器1は、場合により、この容器1に積み重ねられた全ての別の容器6と共にさらに別の容器(図示せず)に積み重ねられてもよい。ただし、このさらに別の容器は、相応の箇所に、容器1の位置規制体受入れ部材7内に嵌合し、ひいては、この位置規制体受入れ部材7内に収容もしくは導入することができる位置規制体を有している。
【0065】
つまり、実際には、任意の個数の容器を容器1,6に類似して互いに積み重ねることができる。
【0066】
図12図14には、容器1,6を、図9図11に示した位置と異なる位置で互いに積み重ねることを試みると何が生じるのかが例示してある。この場合、図12には、再び側面図が示してあり、図13には、平面図が示してある。図14には、図13に示した切断線FFに沿った断面図が示してある。図14には、互いに積み重ねることを試みたときに、下側の容器1の位置規制体4が、上側もしくは別の容器6の位置規制体遮断部材14にどのように衝突するのかを良好に認めることができる。この位置規制体遮断部材14内には、位置規制体4の突起11が進入することはできない。これによって、両方の容器1,6がこの別の位置において所望の形態で互いに積み重ねられてしまうことが阻止される。また、互いに積み重ねることを試みたときに、一方の容器の位置規制体が他方の容器の位置規制体受入れ部材に衝突し、この位置規制体受入れ部材内に嵌まり込まない場合にも、同じことが生じる。
【0067】
次いで、本発明の第2および第3の実施例をさらに説明する。しかしながら、以下の記載では、第1の実施例との違いについてのみ説明することにする。それ以外、以下に記載する実施例には、第1の実施例に対して述べたことが当てはまる。
【0068】
図15には、本発明に係る容器1の第2の実施例が分解図として示してある。図16には、図15に示した容器1の位置規制体4が示してある。図17には、図15に示した容器1の位置規制体受入れ部材7が示してある。図18には、図15に示した容器1の位置規制体遮断部材14が示してある。
【0069】
特に図16図18に示した係止舌片において良好に認めることができるように、同図に示した第2の実施例では、各々の破壊せずに解離可能な結合装置10が、差合せ結合手段16、第2の実施例では具体的には係止結合手段として形成されている。
【0070】
図19図21には、図9図11に類似して、第2の実施例の2つの本発明に係る容器1,6が互いに積み重ねられて、本発明に係るアセンブリ21が所望の形態で形成されることが示してある。図21には、図20に示した切断線GGに沿った断面図が示してある。図21にも同じく、どのように容器1の位置規制体4の突起11が別の容器6の位置規制体受入れ部材5内に進入することができ、これによって、この位置で容器1,6相互の積重ねが可能となるのかを認めることができる。容器1,6を別の位置で互いに積み重ねる試みは、第2の実施例でも、第1の実施例に対して図12図14に基づき示しかつ説明したのと同様に上手くいかないことになる。したがって、第2の実施例では、このことを改めて特別には図示していない。
【0071】
図22には、本発明に係る容器1の第3の実施例が分解図として示してある。図23には、図22に示した容器1の位置規制体4が示してある。図24には、図22に示した容器1の位置規制体受入れ部材7が示してある。図25には、図22に示した容器1の位置規制体遮断部材14が示してある。
【0072】
図22図28に示した第3の実施例では、割り当てられた、つまり、完全な各々の破壊せずに解離可能な結合装置10が、互いに適合する2つの押合せ要素から成っている。これら両方の互いに適合する押合せ要素は、互いに押し合わせることにより結合することができるそれぞれ2つの個々の構成部材に含まれている。こういった押合せ結合手段17は、互いに引き離すことによって破壊せずに解離することができる。
【0073】
第3の実施例では、位置規制体4と、位置規制体受入れ部材7と、位置規制体遮断部材14とが、それぞれ押合せ要素として形成されており、これによって、容器基体8との押合せ結合手段17を製作することができる。
【0074】
図26図28には、図9図11に類似して、第3の実施例の2つの本発明に係る容器1,6が互いに積み重ねられて、本発明に係るアセンブリ21が所望の形態で形成されることが示してある。図28には、図27に示した切断線HHに沿った断面図が示してある。図28にも同じく、どのように容器1の位置規制体4の突起11が別の容器6の位置規制体受入れ部材5内に進入することができ、これによって、この位置で容器1,6相互の積重ねが可能となるのかを認めることができる。容器1,6を別の位置で互いに積み重ねる試みは、第3の実施例でも、第1の実施例に対して図12図14に基づき示しかつ説明したのと同様に上手くいかないことになる。したがって、第2の実施例では、このことを改めて特別には図示していない。
【符号の説明】
【0075】
1 容器
2 底部
3 側壁
4 位置規制体
5 位置規制体受入れ部材
6 別の容器
7 位置規制体受入れ部材
8 容器基体
9 位置規制体
10 結合装置
11 突起
12 第1の結合装置
13 第2の結合装置
14 位置規制体遮断部材
15 ねじり込み結合手段
16 差合せ結合手段
17 押合せ結合手段
18 下面
19 上面
20 ディスク状の要素
21 アセンブリ
22 幅
23 直径
24 直径
25 貫通開口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
【外国語明細書】