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特開2024-451商品販売データ処理装置、商品販売データ処理サーバ、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000451
(43)【公開日】2024-01-05
(54)【発明の名称】商品販売データ処理装置、商品販売データ処理サーバ、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20231225BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20231225BHJP
   G06Q 20/40 20120101ALI20231225BHJP
【FI】
G07G1/12 321P
G06Q30/06
G06Q20/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022099229
(22)【出願日】2022-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165261
【弁理士】
【氏名又は名称】登原 究
(74)【代理人】
【識別番号】100194076
【弁理士】
【氏名又は名称】中本 篤志
(72)【発明者】
【氏名】霞 直樹
【テーマコード(参考)】
3E142
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA03
3E142BA01
3E142BA16
3E142EA04
3E142EA21
3E142FA03
3E142FA04
3E142FA05
3E142FA08
3E142FA28
5L049BB72
5L055AA72
(57)【要約】
【課題】 第3者による不正利用を低減する商品販売データ処理装置、プログラムを提供する。
【解決手段】
本実施形態の商品販売データ処理装置は、識別情報取得部と、認証情報取得部と、記憶部と、通信部と、制御部とを備える。識別情報取得部は個人を識別する情報を記憶する媒体から識別情報を取得する。認証情報取得部は認証情報を取得する。記憶部は記識別情報と、認証情報を記憶する通信部は、識別情報と認証情報を送信する。制御部は識別情報と認証情報を紐づける制御と、紐づけた前記識別情報と認証情報を通信部から送信するように制御する。
【選択図】 図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人を識別する情報を記憶する媒体から識別情報を取得する識別情報取得部と、
認証情報を取得する認証情報取得部と、
前記識別情報と、前記認証情報を記憶する記憶部と、
前記識別情報と前記認証情報を送信する通信部と、
前記識別情報と前記認証情報を紐づける制御と、紐づけた前記識別情報と認証情報を前記通信部から送信するように制御する制御部と、
を備えた商品販売データ処理装置。
【請求項2】
前記認証情報取得部は、2以上の異なる認証情報を取得し、
前記制御部は前記識別情報と前記2以上の異なる認証情報を紐づける制御を行う請求項1記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
個人を識別する情報を記憶する媒体に記憶されている識別情報と認証情報を受信する通信部と、
前記識別情報と前記認証情報を紐づけた口座を生成し、前記通信部が認証情報を受信したとき、前記口座に紐づいた前記認証情報と一致するかを照合する制御を行う
商品販売データ処理サーバ。
【請求項4】
入金又は出金に関する処理を行い、個人を識別する情報を記憶する媒体を読み取る読取部を備えた商品販売データ処理装置に、
個人を識別する情報を記憶する媒体から識別情報を取得する識別情報取得手順と、
認証情報を取得する認証情報取得手段と、
前記識別情報と、前記認証情報を記憶する記憶手段と、
前記識別情報と前記認証情報を送信する通信手段と、
前記識別情報と前記認証情報を紐づける制御と、紐づけた前記識別情報と認証情報を前記通信部から送信するように制御する制御手段と、
を実現させるプログラム。
【請求項5】
口座を生成し、入金又は出金に関する処理を行うサーバに、
識別情報と認証情報を取得する通信手順と、
前記識別情報と前記認証情報を紐づけた口座を生成し、前記通信部が認証情報を受信したとき、前記口座に紐づいた前記認証情報と一致するかを照合する制御を行う制御手順と、
前記識別情報と前記認証情報と前記口座を記憶する記憶手順と、
を実現させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、商品販売データ処理装置、商品販売データ処理サーバ、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、POS(Point of sale)システムにて金銭の入金及び買い物による出金を行う際に利用店舗に対応する電子マネーカードやキャッシュカードを利用するものがある。しかしながら、電子マネーカード等決済に用いる媒体は盗難される可能性があり、盗難時に第3者に不正利用される場合がある。このような不正利用を防ぐために決済の際に用いる媒体が生体認証機能を備えるものが存在する。しかしながら、生体認証機能を備えていない媒体の場合は不正利用を防ぐことが出来なかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】WO2017/175338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は第3者による不正利用を低減する商品販売データ処理装置、プログラムを提供することにある。
を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を達成するために本実施形態の商品販売データ処理装置は、識別情報取得部と、認証情報取得部と、記憶部と、通信部と、制御部とを備える。識別情報取得部は個人を識別する情報を記憶する媒体から識別情報を取得する。認証情報取得部は認証情報を取得する。記憶部は記識別情報と、認証情報を記憶する通信部は、識別情報と認証情報を送信する。制御部は識別情報と認証情報を紐づける制御と、紐づけた前記識別情報と認証情報を通信部から送信するように制御する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1の実施形態に係るPOSシステムの一例を示すブロック図である。
図2】第1の実施形態に係る商品販売データ処理装置の一例を示すブロック図である。
図3】第1の実施形態に係る商品販売データ処理サーバの一例を示すブロック図である。
図4】第1の実施形態に係る商品販売データ処理装置の口座開設処理の一例を示すフローチャートである。
図5】第1の実施形態に係る商品販売データ処理装置の入金処理の一例を示すフローチャートである。
図6】第1の実施形態に係る商品販売データ処理装置の出金処理の一例を示すフローチャートである。
図7】第1の実施形態に係るサーバの口座開設処理の一例を示すフローチャートである。
図8】第1の実施形態に係るサーバの認証処理の一例を示すフローチャートである。
図9】第2の実施形態に係る商品販売データ処理装置の入金処理の一例を示すフローチャートである。
図10】第2の実施形態に係る商品販売データ処理装置の出金処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(第1の実施形態)
以下、本実施形態に係る商品販売データ処理装置について、図面を参照にしながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係るPOSシステム1の一例を示すブロック図である。本実施形態で説明するPOSシステムは1商品販売データ処理装置10、サーバ11で構成され、各部はバスを通じて接続する。
本実施形態1で説明するPOSシステム1はサーバ11に開設した口座に対して商品販売データ処理装置10から入金及び出金の処理を行うことが可能である。
【0008】
商品販売データ処理装置10は入金又は出金に関する処理を行う。具体的には商品販売データ処理装置10はサーバ11内などに記憶されている口座の残高に対して残高を増やす入金や残高を減らす出金などに関する処理を行う。
また、商品販売データ処理装置10は商品を登録し、会計処理を実行する。商品販売データ処理装置10は買い物客が購入する商品から商品の名称、価格などを含んだ商品情報を取得し登録する。その後、商品販売データ処理装置10は登録した商品情報から商品の価格を抽出し、その合計金額に基づいて会計の処理を行う。商品販売データ処理装置10は前述した会計処理を実行するに際し、サーバ11内に記憶されている口座から出金を行うことで代金の支払いを行うことが可能である。
【0009】
また、商品販売データ処理装置10は入金、出金に関する情報や会計処理の結果をサーバ11に送信する。また、商品販売データ処理装置10は入金、出金に関する情報等の他に例えばマイナンバーカードのような証明書から識別情報を取得しサーバ11に送信する。識別情報とはマイナンバーカードのような証明書が有する個人を識別する固有の情報を指す。なお、本実施形態では識別情報がマイナンバーカード等の証明書内に記憶されている例で説明するが、識別番号が携帯端末または携帯端末を介したサーバなどに記憶されていても良く、識別情報が記憶されている媒体は問わない。
【0010】
商品販売データ処理装置10は生体情報や暗証番号といった認証情報を取得しサーバ11に送信することが可能であっても良い。生体情報には例えば指紋認証情報がある。指紋認証情報とは指紋認証を行うときに使用される辞書データである。指紋認証情報は当該人物(買い物客)の指紋の特徴量または画像情報である。暗証番号とは暗証番号認証を行う際に用いる辞書データである。暗証番号は例えば数字などで構成され、当該人自身(買い物客)が記憶し認証に用いる。
【0011】
商品販売データ処理装置10は上記の他、不図示の決済媒体読取機器、釣銭機、レシートプリンタやレシート排出口などを有する。決済媒体読取機器は決済媒体を読み取り、読み取った決済媒体から関連付けられたユーザー情報を取得する。釣銭機は紙幣及び硬貨を投入するための投入口を商品販売データ処理装置10の外部に備え、投入された紙幣又は貨幣を釣銭機内に収納する。レシートプリンタはレシートやクーポンを印字する。
【0012】
サーバ11は商品販売データ処理装置10から受信した情報に基づいて処理を行う。サーバ11は商品販売データ処理装置10から受信した識別情報と紐づいた口座を開設する。サーバ11は口座開設時に受信した識別情報の他に商品販売データ処理装置10が取得した認証情報を口座と紐づける。また、生成した口座は商品販売データ処理装置10の会計処理に利用することが可能である。
【0013】
サーバ11は開設した口座の入金又は出金に関する処理を行う。サーバ11は商品販売データ処理装置10から入金又は出金に関する命令を受信すると口座を開設した本人か確認する処理を行った後、口座に対して入金または出金を行う。
【0014】
図2は、第1の実施形態に係る商品販売データ処理装置10の一例を示すブロック図である。第1の実施形態に係る商品販売データ処理装置10は認証部101、カード読取部102、店員側表示部103、客面表示部104、操作部105、制御部106、記憶部107、通信I/F108を備え、各部はバスを通じて接続する。
【0015】
認証部101は認証情報を取得する。認証部101が取得する認証情報として例えば生体情報や暗証番号がある。認証部101が取得する生体情報として例えば指紋認証情報がある。認証部101が指紋認証情報を認証情報として取得する場合、認証部101は光学的又は電極を用いて指紋の画像データを生成することで認証情報である背板情報を取得する。また、認証部101が暗証番号を認証情報として取得する場合は例えば外部機器であるテンキーを介して取得するようにしても良い。
【0016】
カード読取部102は識別情報を取得する。カード読取部102はマイナンバーカードが備える磁気ストライプ又はICチップから識別情報を取得する。また、カード読取部102は近距離無線通信機能を備え、近距離無線通信により識別情報を取得しても良い。
【0017】
店員側表示部103は商品販売データ処理装置10が読み取った商品情報や口座残高の他、制御部106が計算した合計金額や操作に供する画像を使用者(店員)に表示する。客面表示部104は会計処理に必要な情報や、認証に失敗したときのメッセージや、口座残高等を買い物客に表示する。店員側表示部103及び、客面表示部104は液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)を備える表示デバイスである。また、店員側表示部103がタッチパネルである場合、商品販売データ処理装置10の会計処理に移行するための命令を入力するための領域やあらかじめ設定した金額を合計金額として加算するためのプリセットに関する領域などを表示しても良い。
【0018】
操作部105は使用者(店員)が入力した命令を制御部106に送信する。操作部105は入力キーを備え、商品販売データ処理装置1に対して使用者(店員)からの命令を入力する。入力キーは計算を行うためのキーパッドや各キーに特定の金額を合計金額に加算するように設定されたプリセットキーや商品読取から会計処理に移行するための小計キーなどで構成されている。
【0019】
制御部106はCPU(Central Processing Unit)1061、ROM(Read Only Memory)1062、RAM(Random Access Memory)1063を備える。制御部106は商品販売データ処理装置10全体を制御する。ROM1062は、CPU1061の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM1063は、CPU1061のワークエリアとして使用され、ROM1062や記憶部107に記憶された各種ソフトウェアのプログラムや各種データを展開する。制御部106はCPU1061がROM1062や、記憶部107に記憶されRAM1063に展開された情報処理プログラムに従って動作することによって商品販売データ処理装置1の各種機能処理を実行する。制御部106は会計処理の他、サーバ11に記憶された口座の入金及び出金に関する処理を行う。制御部106は取得した認証情報と識別情報を紐づける。制御部106は取得した識別情報、認証情報、認証場を照合する命令、入金命令や出金命令をサーバ11へ送信する処理を行う。
【0020】
記憶部107は例えば、HDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されている。記憶部107には商品販売データ処理装置10が動作するためにオペレーティングシステム及び他の必要なアプリケーションプログラム等のソフトウェアや識別情報や認証情報などを記憶されている。
【0021】
通信I/F108はサーバ11などの外部装置と情報を送受信するためのインタフェースである。
【0022】
図3は、第1の実施形態に係るサーバ11の一例を示すブロック図である。第1の実施形態に係るサーバ11は制御部201、記憶部202、通信I/F203を備え、各部はバスを通じて接続する。
【0023】
制御部201はCPU(Central Processing Unit)2011、ROM(Read Only Memory)2012、RAM(Random Access Memory)2013を備える。制御部201はサーバ11全体を制御する。ROM2012は、CPU2011の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM2013は、CPU2011のワークエリアとして使用され、ROM2012や記憶部202に記憶された各種ソフトウェアのプログラムや各種データを展開する。制御部201はCPU2011がROM2012や、記憶部202に記憶されRAM2013に展開された情報処理プログラムに従って動作することによってサーバ11の各種機能処理を実行する。制御部201は商品販売データ処理装置10から受信した識別情報と紐づいた口座を開設させる処理の他、商品販売データ処理装置10から受信した認証情報が正しいかを照合する処理を行う。また、制御部201は商品販売データ処理装置10で処理した入金及び出金に関する処理を行う。制御部201は入金又は出金の結果や照合の結果を送信する処理を行う。
【0024】
記憶部202は例えば、HDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されている。記憶部202にはサーバ11が動作するためにオペレーティングシステム及び他の必要なアプリケーションプログラム等のソフトウェアや口座(残高を含む)、口座と紐づける識別情報や認証情報などが記憶されている。
【0025】
通信I/F203はサーバ11などの外部装置と情報を送受信するためのインタフェースである。
【0026】
本実施形態における商品販売データ処理装置10における口座開設と入金、出金処理の一例を図4ないし図6で説明する。
図4は、第1の実施形態に係る商品販売データ処理装置10の口座開設処理の一例を示すフローチャートである。
【0027】
制御部106識別情報を取得する(ACT101)。制御部106はマイナンバーカードのような証明書が備える磁気ストライプ又はICチップから証明書内に格納された固有の番号などをカード読取部102を介して取得する。また、制御部106は取得した識別情報をRAM1063に展開する。
【0028】
制御部106は認証情報の入力を指示する(ACT102)。制御部106は認証情報を取得するために店員側表示部103と客面表示部104に認証情報の入力を促すメッセージを表示する。
【0029】
制御部106は認証情報を取得する(ACT103)。制御部106は認証情報が指紋認証情報の場合は電極又は撮像装置などで生成した画像データを取得する。暗証番号の場合は、制御部106は商品販売データ処理装置10が備えるテンキーを入力することで暗証番号を取得する。
【0030】
制御部106は認証情報と識別情報を紐づける(ACT104)。
【0031】
制御部106は紐づけた認証情報と識別情報をサーバ11へ送信する(ACT105)。制御部106はサーバ11内に取得した識別情報に基づく口座を開設するために通信I/F108を介して送信する。
【0032】
次に入金処理と出金処理について説明する。まず、入金処理について説明する。図5は第1の実施形態に係る商品販売データ処理装置10の入金処理の一例を示すフローチャートである。
【0033】
制御部106は識別情報を取得する(ACT201)。制御部106は入金処理を行う口座を特定するために識別情報を、カード読取部102を介して証明書から取得する
【0034】
制御部106は認証情報を取得する(ACT202)。制御部106は証明書を提出した買い物客が第3者ではないかを確認するために認証情報を、認証部101を介して取得する。
【0035】
制御部106は識別情報と認証情報をサーバ11へ送信する(ACT203)。制御部106は識別情報と認証情報を通信I/F108を介してサーバ11へ送信する。また、制御部106は送信した認証情報サーバ11内に記憶されている口座と関連付けられた認証情報であるかを照合する命令をサーバ11へ送信する。
【0036】
制御部106は回答を受信する(ACT204)。制御部106はサーバ11へ送信した認証情報がサーバ11内に記憶されている識別情報に紐づけられている認証情報と一致しているかを照合する命令に対する回答を受信する。
【0037】
制御部106は認証情報が一致しているかを確認する(ACT205)。制御部106はサーバ11から受信した送信した認証情報がサーバ11内に記憶されている口座と紐づけられた認証情報と一致しているかを確認する命令に対する回答から照合の結果を確認する。確認の結果、照合失敗(認証情報が不一致)の場合(ACT205のNO)、処理を終了する。
【0038】
照合成功(認証情報が一致)の場合(ACT205のYES)、制御部106は現金投入受付を行う(ACT206)。制御部106は釣銭機を制御し現金を受け付ける制御を行う。受付後、制御部106は投入金額を計算する(ACT207)。
【0039】
制御部106は入金命令を送信する(ACT208)。制御部106は計算した金額分を口座に振り込む命令をサーバ11に送信する。送信後、制御部106はサーバ11から入金完了の応答を受け取った後(ACT209)、処理を終了する。
【0040】
次に出金の処理について説明する。図6は第1の実施形態に係る商品販売データ処理装置10の出金処理の一例を示すフローチャートである。
【0041】
制御部106は識別情報を取得する(ACT301)。制御部106は出金処理を行う口座を特定するために識別情報を、カード読取部102を介して証明書から取得する
【0042】
制御部106は認証情報を取得する(ACT302)。制御部106は証明書を提出した買い物客が第3者ではないかを確認するために認証情報を、認証部101を介して取得する。
【0043】
制御部106は識別情報と認証情報をサーバ11へ送信する(ACT303)。制御部106は識別情報と認証情報を通信I/F108を介してサーバ11へ送信する。また、制御部106は送信した認証情報サーバ11内に記憶されている口座と関連付けられた認証情報であるかを照合する命令をサーバ11へ送信する。
【0044】
制御部106は回答を受信する(ACT304)。制御部106はサーバ11へ送信した認証情報がサーバ11内に記憶されている識別情報に紐づけられている認証情報と一致しているかを照合する命令に対する回答を受信する。
【0045】
制御部106は認証情報が一致しているかを確認する(ACT305)。制御部106はサーバ11から受信した送信した認証情報がサーバ11内に記憶されている口座と紐づけられた認証情報と一致しているかを確認する命令に対する回答から照合の結果を確認する。確認の結果、照合失敗(認証情報が不一致)の場合(ACT305のNO)、処理を終了する。
【0046】
照合成功(認証情報が一致)の場合(ACT305のYES)、制御部106は出金額入力受付を行う(ACT306)。制御部106は操作部105などを介して出金額を取得する。
【0047】
制御部106は出金額の払い出しをする(ACT307)。制御部106は入力された出金額に基づいた金額を排出する。
【0048】
制御部106は出金命令を送信する(ACT308)。制御部106は入力された金額分口座から出金したことを反映させるためにサーバ11に出金命令を送信する。出金命令送信後、制御部106はサーバ11から出金完了の応答を受信し(ACT309)、処理を終了する。
【0049】
本実施形態におけるサーバ11の処理について説明する。具体的には、サーバ11内で行われる口座開設と認証情報の照合について図7図8を用いて説明する。
【0050】
まず、サーバ11の口座開設の処理について説明する。図7は第1の実施形態に係るサーバ11の口座開設処理の一例を示すフローチャートである。
【0051】
制御部201は識別情報を取得する(ACT401)。制御部201は認証情報と紐づけられた識別情報を通信I/F203を介して取得する。
【0052】
制御部201は認証情報を取得する(ACT402)。制御部201は識別情報と紐づけられた認証情報を通信I/F203を介して取得する。
【0053】
制御部201は口座を生成する(ACT403)。制御部201はサーバ11内に口座を生成し、記憶部202に記憶する。口座生成後、制御部201はACT401とACT402で取得した識別情報と認証情報を生成した口座と紐づける(ACT404)。
【0054】
次に、サーバ11の認証に関する処理について説明する。図8は第1の実施形態に係るサーバ11の認証処理の一例を示すフローチャートである。
【0055】
制御部201は識別情報を受信する(ACT501)。制御部201は入金又は出金処理が行われる口座を特定するために識別情報を取得する。
【0056】
制御部201は口座を呼び出す(ACT502)。制御部201は取得した識別情報と同一の識別情報が紐づけられた口座を記憶部202から呼び出す。
【0057】
制御部201は認証情報を取得する(ACT503)。制御部201は呼び出した口座に対して入金又は出金処理を行うために認証情報を取得する。
【0058】
制御部201は認証情報を照合する(ACT504)。制御部201は商品販売データ処理装置10から受信した認証情報が呼び出した口座と紐づけられている認証情報と一致するかを確認する。照合の結果、認証情報が一致しなかった場合(ACT504のNO)、制御部201は照合が失敗したことを意味する回答を商品販売データ処理装置10へ送信する(ACT505)。
【0059】
照合の結果、認証情報が一致した場合(ACT504のYES)、制御部201は照合の成功を意味する回答を商品販売データ処理装置10へ送信する(ACT506)。
【0060】
入金又は出金処理は、制御部201が記憶部202より口座を呼び出し、受信した入金命令又は出金命令の内容に沿った口座残高の変更を行い、処理の完了を通知する応答を送信する。
【0061】
上述した実施形態において商品販売データ処理装置10は入金又は出金時に提出された証明書に認証機能などが付いていなくても第3者か否かを判定することができるため汎用性を有する。そのため第3者による不正利用を低減する。
【0062】
(第2の実施形態)
第2の実施形態として口座開設、入金又は出金などに関する処理を、サーバを介さずに実行する。第2の実施形態の各部について、図1ないし図8の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示す。
【0063】
第2の実施形態において記憶部107は口座に関する記憶し、制御部106は記憶部107に記憶された口座に対して取得した識別情報と認証情報を紐づける。また、制御部106は記憶部107に口座を生成する。
【0064】
図9および図10は第2の実施形態に係るの一例を示すフローチャートである。図9は、第2の実施形態に係る商品販売データ処理装置10の入金処理の一例を示すフローチャートである。図10は、第2の実施形態に係る商品販売データ処理装置10の出金処理の一例を示すフローチャートである。
【0065】
制御部106は識別情報と認証情報を取得した後、認証情報の照合を行う(ACT601)。制御部106は識別情報から記憶部107に記憶されている口座を呼び出す。制御部106は呼び出された口座と紐づけられている識別情報が取得した識別情報と一致するかを確認する。確認の結果、一致しなければ処理を終了する。識別情報が一致した場合は現金投入受付を行う。
【0066】
出金処理の場合も同様に制御部106は取得した識別情報と認証情報から認証情報を照合する処理であるACT701を行う。
【0067】
このような構成であっても第3者による不正利用を低減する。また、サーバ11を介さずに処理を行うためサーバなどを導入する必要がなく安価な構築をすることが可能である。
【0068】
また、本実施形態1及び2では1つの識別情報を取得し、口座と紐づける例で説明したが、2以上の識別情報を取得し、口座と紐づけても良い。例えば、商品販売データ処理装置10が取得する識別情報は指紋認証情報を暗証番号の2つであっても良い。このような場合、第3者による不正利用をより低減することが可能である。
【0069】
また、第1及び第2の実施形態のサーバ11は外部端末と通信し、入金又は出金に関する通知を行っても良い。サーバ11と通信を行う外部端末は例えばスマートフォンなどである。
【0070】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、そのさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0071】
10…商品販売データ処理装置
11…サーバ
101…認証部
102…カード読取部
106…制御部
107…記憶部
108…通信I/F
201…制御部
202…記憶部
203…通信I/F
図1
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図10