(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024045174
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】ガスエンジン代替装置のためのバッテリ構成
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20240326BHJP
【FI】
H02J7/00 302C
H02J7/00 302D
H02J7/00 X
H02J7/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】73
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024000262
(22)【出願日】2024-01-04
(62)【分割の表示】P 2022534668の分割
【原出願日】2020-12-08
(31)【優先権主張番号】62/945,697
(32)【優先日】2019-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】598073073
【氏名又は名称】ミルウォーキー エレクトリック ツール コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】スプレイグ、コナー、ピー.
(72)【発明者】
【氏名】グランツァー、エヴァン、エム.
(72)【発明者】
【氏名】コーラー、ジョン、イー.
(72)【発明者】
【氏名】ギャラガー、パトリック、ディー.
(57)【要約】 (修正有)
【課題】稼働時間を増加させるバッテリ駆動のガスエンジン代替装置を提供する。
【解決手段】ガスエンジン代替装置10は、ハウジングと、ハウジングに接続された第1のバッテリパック及び第2のバッテリパックと、ハウジング内のモータ36と、モータ36と第1のバッテリパック及び第2のバッテリパックに結合され、且つモータ36を駆動するパワースイッチング回路網310と、パワースイッチング回路網310に結合されたモータ36を駆動するために、パワースイッチング回路網310に対して第1のバッテリパック及び第2のバッテリパックを順次放電させるように構成された電子プロセッサ302と、を備える。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングに提供された第1のバッテリレセプタクル及び第2のバッテリレセプタクルと、
前記第1のバッテリレセプタクルに受け入れられた第1のバッテリパックと、
前記第2のバッテリレセプタクルに受け入れられた第2のバッテリパックと、
前記ハウジング内のモータと、
前記モータ、前記第1のバッテリパック及び前記第2のバッテリパックに接続されたパワースイッチング回路網と、
前記パワースイッチング回路網に前記第1のバッテリパックを接続するように構成された第1のスイッチと、
前記パワースイッチング回路網に前記第2のバッテリパックを接続するように構成された第2のスイッチと、
前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ及び前記パワースイッチング回路網に接続された電子プロセッサであって、
前記第1のスイッチを使用して、前記パワースイッチング回路網に前記第1のバッテリパックを接続することと、
前記第1のバッテリパックの充電状態が所定の閾値未満であるか否かを判定することと、
前記第1のバッテリパックの前記充電状態が前記所定の閾値未満である場合、
前記第2のスイッチを使用して、前記パワースイッチング回路網に前記第2のバッテリパックを接続することと、
前記第1のスイッチを使用して、前記パワースイッチング回路網から前記第1のバッテリパックを切断することと
を行うように構成された電子プロセッサと、
を含む、
ガスエンジン代替装置。
【請求項2】
前記第1のバッテリレセプタクルは、前記ハウジングの上面と前記ハウジングの第1の側面との間に延び、
前記第2のバッテリレセプタクルは、前記ハウジングの前記上面と第2の側面との間に延び、及び
前記第2の側面は、前記第1の側面の反対側にある、
請求項1に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項3】
前記第1のバッテリレセプタクルは、前記第1のバッテリパックが前記ガスエンジン代替装置の上部から摺動されて、前記第1のバッテリレセプタクルに受け入れられるように構成される、請求項2に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項4】
前記第1のバッテリパックの一部分は、前記第1のバッテリレセプタクルに受け入れられたとき、前記ハウジングの前記上面と前記第1の側面との交差部分の外側に突出する、請求項2に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項5】
前記ハウジングの上部に提供され、且つ前記第1のバッテリパックの前記一部分を支持するように延びる支持部を更に含む、請求項4に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項6】
前記ハウジングに提供され、且つ前記ハウジングの前記第1の側面から前記第2の側面まで延びる第1のハンドル及び第2のハンドルを更に含み、
前記第1のバッテリレセプタクルは、前記第1の側面上で前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとの間にあり、及び前記第2のバッテリレセプタクルは、前記第2の側面上で前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとの間にある、
請求項2に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項7】
前記モータから前記第1のバッテリパックに伝達される振動を抑制するために前記第1のバッテリレセプタクル上に配置されたエラストマー部材を更に含む、請求項1に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項8】
前記電子プロセッサは、
前記第1のバッテリパックの接続状態の第1の指示を提供することであって、接続状態の前記第1の指示は、前記第1のバッテリパックが前記ガスエンジン代替装置によって放電されているか否かを示す、提供することと、
前記第2のバッテリパックの接続状態の第2の指示を提供することであって、接続状態の前記第2の指示は、前記第2のバッテリパックが前記ガスエンジン代替装置によって放電されているか否かを示す、提供することと、 を行うように更に構成される、
請求項1に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項9】
前記第1のバッテリパックを充電するように構成されたオンボード充電回路であって、前記第1のバッテリパックは、充電スイッチを通して前記オンボード充電回路に接続される、オンボード充電回路を更に含む、請求項1に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項10】
前記ハウジングに提供され、且つ前記オンボード充電回路に充電電力を提供するように構成された電源コードを更に含む、請求項9に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項11】
前記電子プロセッサは、前記第1のスイッチ及び前記充電スイッチに接続され、且つ
前記モータを動作させるために、前記パワースイッチング回路網に前記第1のバッテリパックを接続することと、
前記第1のバッテリパックを充電するために、前記オンボード充電回路に前記第1のバッテリパックを接続することと、
を行うように更に構成される、
請求項9に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項12】
前記第1のバッテリパックは、少なくとも80ボルトの公称電圧を有する、請求項1に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項13】
前記ハウジングの側面から突出し、且つ前記モータからトルクを受け取る動力取出シャフトを更に含む、請求項1に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項14】
前記ハウジングの前記側面に提供されたフランジであって、前記動力取出シャフトは、前記フランジから突出する、フランジを更に含む、請求項13に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項15】
前記フランジは、前記ガスエンジン代替装置によって駆動される動力機器の第2のボルトパターンと整列するように構成された第1のボルトパターンを含む、請求項14に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項16】
中間取り付け部材は、前記フランジと、前記ガスエンジン代替装置によって駆動される動力機器との間に配置されるように構成される、請求項14に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項17】
ガスエンジン代替装置の稼働時間を増加させるための方法であって、前記ガスエンジン代替装置は、第1のスイッチを通してパワースイッチング回路網に接続された第1のバッテリパックと、第2のスイッチを通して前記パワースイッチング回路網に接続された第2のバッテリパックとを含み、前記方法は、
前記第1のスイッチを使用して、前記パワースイッチング回路網に前記第1のバッテリパックを接続することと、
前記ガスエンジン代替装置の電子プロセッサを使用して、前記第1のバッテリパックの充電状態が所定の閾値未満であるか否かを判定することと、
前記第1のバッテリパックの前記充電状態が前記所定の閾値未満である場合、
前記パワースイッチング回路網に前記第2のバッテリパックを接続することと、
前記パワースイッチング回路網から前記第1のバッテリパックを切断することと、
を含む、
方法。
【請求項18】
前記第1のバッテリパックの接続状態の第1の指示を提供することであって、接続状態の前記第1の指示は、前記第1のバッテリパックが前記ガスエンジン代替装置によって放電されているか否かを示す、提供することと、
前記第2のバッテリパックの接続状態の第2の指示を提供することであって、接続状態の前記第2の指示は、前記第2のバッテリパックが前記ガスエンジン代替装置によって放電されているか否かを示す、提供することと、
を更に含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のバッテリパックは、充電スイッチを通してオンボード充電回路に接続される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記ガスエンジン代替装置のモータを動作させるために、前記第1のスイッチを使用して、前記パワースイッチング回路網に前記第1のバッテリパックを接続することと、
前記第1のバッテリパックを充電するために、前記充電スイッチを使用して、前記オンボード充電回路に前記第1のバッテリパックを接続することと、
を更に含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1のバッテリパックは、少なくとも80ボルトの公称電圧を有する、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
ハウジングと、
前記ハウジングに提供されたバッテリレセプタクル及びモジュールポートと、
前記バッテリレセプタクルに受け入れられるように構成された第1のバッテリパックと、
前記モジュールポートに接続されたバッテリモジュールであって、第2のバッテリパックは、前記バッテリモジュールに受け入れられるように構成される、バッテリモジュールと、
前記ハウジング内のモータと、
前記モータ、前記第1のバッテリパック及び前記モジュールポートに接続されたパワースイッチング回路網と、
前記パワースイッチング回路網に前記第1のバッテリパックを接続するように構成された第1のスイッチと、
前記パワースイッチング回路網に前記モジュールポートを接続するように構成された第2のスイッチと、
前記第1のスイッチ、前記第2のスイッチ及び前記パワースイッチング回路網に接続された電子プロセッサであって、
前記第1のスイッチを使用して、前記パワースイッチング回路網に前記第1のバッテリパックを接続することと、
前記第1のバッテリパックの充電状態が所定の閾値未満であるか否かを判定することと、
前記第1のバッテリパックの前記充電状態が前記所定の閾値未満である場合、
前記第2のスイッチを使用して、前記パワースイッチング回路網に前記モジュールポートを接続することと、
前記第1のスイッチを使用して、前記パワースイッチング回路網から前記第1のバッテリパックを切断することと、
を行うように構成された電子プロセッサと、
を含む、
ガスエンジン代替装置。
【請求項23】
前記電子プロセッサは、
前記第1のバッテリパックの接続状態の第1の指示を提供することであって、接続状態の前記第1の指示は、前記第1のバッテリパックが前記ガスエンジン代替装置によって放電されているか否かを示す、提供することと、
前記第2のバッテリパックの接続状態の第2の指示を提供することであって、接続状態の前記第2の指示は、前記第2のバッテリパックが前記ガスエンジン代替装置によって放電されているか否かを示す、提供することと、
を行うように更に構成される、
請求項22に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項24】
前記モータから前記第1のバッテリパックに伝達される振動を抑制するために前記バッテリレセプタクル上に配置されたエラストマー部材を更に含む、請求項22に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項25】
前記バッテリモジュールは、モジュールバッテリレセプタクルを含むモジュールハウジングであって、前記第2のバッテリパックは、前記モジュールバッテリレセプタクルに受け入れられるように構成される、モジュールハウジングを更に含む、請求項22に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項26】
前記モジュールハウジングは、入力コネクタポートと出力コネクタポートとを含み、及び
コードは、前記バッテリモジュールに受け入れられた前記第2のバッテリパックから動作電流を提供するために、前記モジュールポートに前記出力コネクタポートを結合するために使用される、
請求項25に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項27】
前記バッテリモジュールは、第1のバッテリモジュールであり、
第2のバッテリモジュールは、前記第1のバッテリモジュールの前記入力コネクタポートに接続され、
前記第2のバッテリモジュールは、第3のバッテリパックを受け入れるように構成され、及び
前記第1のバッテリモジュールは、前記第2のバッテリモジュールからの動作電流を、前記第1のバッテリモジュールからの動作電流とともに、前記ガスエンジン代替装置に渡す、
請求項26に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項28】
前記バッテリモジュールは、第1のバッテリモジュールであり、
前記モジュールポートは、前記第1のバッテリモジュール及び第2のバッテリモジュールに接続されるように構成され、及び
前記第2のバッテリモジュールは、第3のバッテリパックを受け入れるように構成される、
請求項22に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項29】
前記モジュールポートに前記第2のバッテリパックを接続するように構成された第3のスイッチと、
前記モジュールポートに前記第3のバッテリパックを接続するように構成された第4のスイッチと、
を更に含み、
前記電子プロセッサは、前記モジュールポートに対して前記第2のバッテリパック及び前記第3のバッテリパックを選択的に接続及び切断するように前記第3のスイッチ及び前記第4のスイッチを制御するように更に構成される、
請求項28に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項30】
前記モジュールポートに提供され、且つ前記第2のスイッチに前記第2のバッテリパック及び前記第3のバッテリパックの少なくとも一方を接続するように構成された多極スイッチを更に含む、請求項28に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項31】
前記電子プロセッサは、
前記パワースイッチング回路網に前記第1のバッテリパックを接続することと、
前記第1のバッテリパックの前記充電状態が前記所定の前記閾値未満であるか否かを判定することと、
前記第1のバッテリパックの前記充電状態が前記所定の閾値未満である場合、
充電状態に基づいて、前記第2のバッテリパックと前記第3のバッテリパックとの間の一方を選択し、且つ前記第2のバッテリパック及び前記第3のバッテリパックの前記選択された一方を前記パワースイッチング回路網に接続することと、
前記パワースイッチング回路網から前記第1のバッテリパックを切断することと、
を行うように構成される、
請求項28に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項32】
前記電子プロセッサは、前記第2のバッテリパックの充電状態が前記第3のバッテリパックの充電状態よりも高い場合、前記第2のバッテリパックを選択するように構成される、請求項31に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項33】
前記第1のバッテリパックを充電するように構成されたオンボード充電回路であって、前記第1のバッテリパックは、充電スイッチを通して前記オンボード充電回路に接続される、オンボード充電回路を更に含む、請求項22に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項34】
前記ハウジングに提供され、且つ前記オンボード充電回路に充電電力を提供するように構成された電源コードを更に含む、請求項33に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項35】
前記電子プロセッサは、前記充電スイッチに接続され、且つ
前記モータを動作させるために、前記パワースイッチング回路網に前記第1のバッテリパックを接続することと、
前記第1のバッテリパックを充電するために、前記オンボード充電回路に前記第1のバッテリパックを接続することと、
を行うように更に構成される、
請求項33に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項36】
前記第1のバッテリパックは、少なくとも80ボルトの公称電圧を有する、請求項22に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項37】
前記ハウジングの側面から突出し、且つ前記モータからトルクを受け取る動力取出シャフトを更に含む、請求項22に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項38】
前記ハウジングの前記側面に提供されたフランジであって、前記動力取出シャフトは、前記フランジから突出する、フランジを更に含む、請求項37に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項39】
前記フランジは、前記ガスエンジン代替装置によって駆動される動力機器の第2のボルトパターンと整列するように構成された第1のボルトパターンを含む、請求項38に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項40】
中間取り付け部材は、前記フランジと、前記ガスエンジン代替装置によって駆動される動力機器との間に配置されるように構成される、請求項38に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項41】
ガスエンジン代替装置の稼働時間を増加させるための方法であって、前記ガスエンジン代替装置は、第1のスイッチを通してパワースイッチング回路網に接続された第1のバッテリパックと、第2のスイッチを通して前記パワースイッチング回路網に接続されたモジュールポートとを含み、前記方法は、
前記第1のスイッチを使用して、前記パワースイッチング回路網に前記第1のバッテリパックを接続することと、
前記ガスエンジン代替装置の電子プロセッサを使用して、前記第1のバッテリパックの充電状態が所定の閾値未満であるか否かを判定することと、
前記第1のバッテリパックの前記充電状態が前記所定の閾値未満である場合、
前記パワースイッチング回路網に前記モジュールポートを接続することと、
前記パワースイッチング回路網から前記第1のバッテリパックを切断することと、
を含む、
方法。
【請求項42】
第2のバッテリパックを受け入れるバッテリモジュールに前記モジュールポートを接続することであって、前記パワースイッチング回路網に前記モジュールポートを接続することは、前記第2のバッテリパックから前記パワースイッチング回路網に動作電流を提供することを含む、接続することを更に含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記第1のバッテリパックの接続状態の第1の指示を提供することであって、接続状態の前記第1の指示は、前記第1のバッテリパックが前記ガスエンジン代替装置によって放電されているか否かを示す、提供することと、
前記第2のバッテリパックの接続状態の第2の指示を提供することであって、接続状態の前記第2の指示は、前記第2のバッテリパックが前記ガスエンジン代替装置によって放電されているか否かを示す、提供することと、
を更に含む、
請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記第1のバッテリパックは、充電スイッチを通してオンボード充電回路に接続される、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記ガスエンジン代替装置のモータを動作させるために、前記第1のスイッチを使用して、前記パワースイッチング回路網に前記第1のバッテリパックを接続することと、
前記第1のバッテリパックを充電するために、前記充電スイッチを使用して、前記オンボード充電回路に前記第1のバッテリパックを接続することと、
を更に含む、
請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記第1のバッテリパックは、少なくとも80ボルトの公称電圧を有する、請求項42に記載の方法。
【請求項47】
ハウジングと、
前記ハウジングに提供され、且つバッテリパックを受け入れるように構成されたバッテリレセプタクルと、
前記ハウジングに提供されたオンボード充電回路であって、前記バッテリパックを充電するように構成されたオンボード充電回路と、
前記ハウジング内のモータと、
前記モータ及び前記バッテリパックに接続されたパワースイッチング回路網と、
前記パワースイッチング回路網に前記バッテリパックを接続するように構成された放電スイッチと、
前記オンボード充電回路に前記バッテリパックを接続するように構成された充電スイッチと、
前記オンボード充電回路に充電電力を提供する電源コードと、
前記放電スイッチ、前記充電スイッチ及び前記パワースイッチング回路網に接続された電子プロセッサであって、
前記モータを動作させるために、前記放電スイッチを使用して、前記パワースイッチング回路網に前記バッテリパックを接続することと、
前記バッテリパックを充電するために、前記充電スイッチを使用して、前記オンボード充電回路に前記バッテリパックを接続することと、
を行うように構成された電子プロセッサと、
含む、
ガスエンジン代替装置。
【請求項48】
前記バッテリレセプタクルは、第1のバッテリレセプタクルであり、及び前記バッテリパックは、第1のバッテリパックであり、前記ガスエンジン代替装置は、前記ハウジングに提供され、且つ第2のバッテリパックを受け入れるように構成された第2のバッテリレセプタクルを更に含む、請求項47に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項49】
前記第1のバッテリレセプタクルは、前記ハウジングの上面と前記ハウジングの第1の側面との間に延び、
前記第2のバッテリレセプタクルは、前記ハウジングの前記上面と第2の側面との間に延び、及び
前記第2の側面は、前記第1の側面の反対側にある、
請求項48に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項50】
前記第1のバッテリレセプタクルは、前記第1のバッテリパックが前記ガスエンジン代替装置の上部から摺動されて、前記第1のバッテリレセプタクルに受け入れられるように構成される、請求項49に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項51】
前記第1のバッテリパックの一部分は、前記第1のバッテリレセプタクルに受け入れられたとき、前記ハウジングの前記上面と前記第1の側面との交差部分の外側に突出する、請求項49に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項52】
前記ハウジングの上部に提供され、且つ前記第1のバッテリパックの前記一部分を支持するように延びる支持部を更に含む、請求項51に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項53】
前記ハウジングに提供され、且つ前記ハウジングの前記第1の側面から前記第2の側面まで延びる第1のハンドル及び第2のハンドルを更に含み、
前記第1のバッテリレセプタクルは、前記第1の側面上で前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとの間にあり、及び前記第2のバッテリレセプタクルは、前記第2の側面上で前記第1のハンドルと前記第2のハンドルとの間にある、
請求項49に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項54】
前記モータから前記第1のバッテリパックに伝達される振動を抑制するために前記第1のバッテリレセプタクル上に配置されたエラストマー部材を更に含む、請求項48に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項55】
前記電子プロセッサは、
前記パワースイッチング回路網に前記第1のバッテリパックを接続することと、
前記第1のバッテリパックの充電状態が所定の閾値未満であるか否かを判定することと、
前記第1のバッテリパックの前記充電状態が前記所定の閾値未満である場合、
前記パワースイッチング回路網に前記第2のバッテリパックを接続することと、
前記パワースイッチング回路網から前記第1のバッテリパックを切断することと、
を行うように更に構成される、
請求項48に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項56】
前記パワースイッチング回路網に前記第2のバッテリパックを接続するように構成された第1のスイッチを更に含み、
前記電子プロセッサは、前記パワースイッチング回路網に対して前記第1のバッテリパック及び前記第2のバッテリパックを選択的に接続及び切断するように前記放電スイッチ及び前記第1のスイッチを制御するように更に構成される、
請求項55に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項57】
前記電子プロセッサは、
前記第1のバッテリパックの接続状態の第1の指示を提供することであって、接続状態の前記第1の指示は、前記第1のバッテリパックが前記ガスエンジン代替装置によって放電されているか否かを示す、提供することと、
前記第2のバッテリパックの接続状態の第2の指示を提供することであって、接続状態の前記第2の指示は、前記第2のバッテリパックが前記ガスエンジン代替装置によって放電されているか否かを示す、提供することと、
を行うように更に構成される、
請求項55に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項58】
前記バッテリパックは、第1のバッテリパックであり、前記ガスエンジン代替装置は、前記ハウジングに提供され、且つバッテリモジュールに結合するように構成されたモジュールポートであって、第2のバッテリパックは、前記バッテリモジュールに受け入れられるように構成される、モジュールポートを更に含む、請求項47に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項59】
前記モータから前記第1のバッテリパックに伝達される振動を抑制するために前記バッテリレセプタクル上に配置されたエラストマー部材を更に含む、請求項58に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項60】
前記バッテリモジュールは、モジュールバッテリレセプタクルを含むモジュールハウジングであって、前記第2のバッテリパックは、前記モジュールバッテリレセプタクルに受け入れられるように構成される、モジュールハウジングを更に含む、請求項58に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項61】
前記モジュールハウジングは、入力コネクタポートと出力コネクタポートとを含み、及び
コードは、前記バッテリモジュールに受け入れられた前記第2のバッテリパックから動作電流を提供するために、前記モジュールポートに前記出力コネクタポートを結合するために使用される、
請求項60に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項62】
前記バッテリモジュールは、第1のバッテリモジュールであり、
第2のバッテリモジュールは、前記第1のバッテリモジュールの前記入力コネクタポートに接続され、
前記第2のバッテリモジュールは、第3のバッテリパックを受け入れるように構成され、及び
前記第1のバッテリモジュールは、前記第2のバッテリモジュールからの動作電流を、前記第1のバッテリモジュールからの動作電流とともに、前記ガスエンジン代替装置に渡す、
請求項61に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項63】
前記バッテリモジュールは、第1のバッテリモジュールであり、
前記モジュールポートは、前記第1のバッテリモジュール及び第2のバッテリモジュールに接続されるように構成され、及び
前記第2のバッテリモジュールは、第3のバッテリパックを受け入れるように構成される、
請求項58に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項64】
前記パワースイッチング回路網に前記モジュールポートを接続するように構成された第1のスイッチを更に含み、
前記電子プロセッサは、前記パワースイッチング回路網に対して前記第1のバッテリパック及び前記モジュールポートを選択的に接続及び切断するように前記放電スイッチ及び前記第1のスイッチを制御するように更に構成される、
請求項63に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項65】
前記モジュールポートに前記第2のバッテリパックを接続するように構成された第2のスイッチと、
前記モジュールポートに前記第3のバッテリパックを接続するように構成された第3のスイッチと、
を更に含み、
前記電子プロセッサは、前記モジュールポートに対して前記第2のバッテリパック及び前記第3のバッテリパックを選択的に接続及び切断するように前記第2のスイッチ及び前記第3のスイッチを制御するように更に構成される、
請求項64に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項66】
前記モジュールポートに提供され、且つ前記第1のスイッチに前記第2のバッテリパック及び前記第3のバッテリパックの少なくとも一方を接続するように構成された多極スイッチを更に含む、請求項64に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項67】
前記電子プロセッサは、
前記パワースイッチング回路網に前記第1のバッテリパックを接続することと、
前記第1のバッテリパックの充電状態が所定の閾値未満であるか否かを判定することと、
前記第1のバッテリパックの前記充電状態が前記所定の閾値未満である場合、
充電状態に基づいて、前記第2のバッテリパックと前記第3のバッテリパックとの間の一方を選択し、且つ前記第2のバッテリパック及び前記第3のバッテリパックの前記選択された一方を前記パワースイッチング回路網に接続することと、
前記パワースイッチング回路網から前記第1のバッテリパックを切断することと、
を行うように構成される、
請求項64に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項68】
前記電子プロセッサは、前記第2のバッテリパックの充電状態が前記第3のバッテリパックの充電状態よりも高い場合、前記第2のバッテリパックを選択するように構成される、請求項67に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項69】
前記バッテリパックは、少なくとも80ボルトの公称電圧を有する、請求項47に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項70】
前記ハウジングの側面から突出し、且つ前記モータからトルクを受け取る動力取出シャフトを更に含む、請求項47に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項71】
前記ハウジングの前記側面に提供されたフランジであって、前記動力取出シャフトは、前記フランジから突出する、フランジを更に含む、請求項70に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項72】
前記フランジは、前記ガスエンジン代替装置によって駆動される動力機器の第2のボルトパターンと整列するように構成された第1のボルトパターンを含む、請求項71に記載のガスエンジン代替装置。
【請求項73】
中間取り付け部材は、前記フランジと、前記ガスエンジン代替装置によって駆動される動力機器との間に配置されるように構成される、請求項71に記載のガスエンジン代替装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2019年12月9日出願の米国仮特許出願第62/945,697号明細書の利益を主張するものであり、この仮特許出願の内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本出願は、ガスエンジン代替装置のためのバッテリ構成に関する。
【背景技術】
【0003】
動力機器と一般に呼ばれる屋外動力機器(例えば、園芸用機器)及び建設機器(例えば、コンクリートミキサ、プレートコンパクタ)は、機器を稼働させるためにガスエンジンを含み得る。しかしながら、ガスエンジンは、排ガスを生成し、一般に動力機器の最適な性能に適合可能ではない。
【0004】
ガスエンジンは、排ガスを生成し、様々な種類の機器の特定の用途に対して容易に構成可能ではない。例えば、リチウムイオンバッテリパック及び電気ブラシレスモータを使用する、パワーヘッドとも呼ばれるガスエンジン代替装置には、ガスエンジンに比べて幾つかの利点がある。しかしながら、ガソリンの出力密度は、現在のリチウムイオンバッテリの化学作用又は他の広く利用可能なバッテリ技術よりも高い。そのため、バッテリ駆動のガスエンジン代替装置では、一般に、同程度のサイズのガソリン駆動エンジンに比べて稼働時間が限られる。換言すれば、バッテリパックを備えたガスエンジン代替のサイズが、燃料の供給を伴うガスエンジンのサイズと同程度である場合、ガスエンジン代替に電力を供給する取り付けられたバッテリパックは、ガスエンジンが自らのガソリン燃料の供給を使い果たすよりも速く完全に放電されやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、例えば、ガスエンジンと同様の稼働時間を提供するために、バッテリ駆動のガスエンジン代替装置の稼働時間を増加させることが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの実施形態は、ハウジングと、ハウジングに提供された第1のバッテリレセプタクル及び第2のバッテリレセプタクルを有する電源とを含むガスエンジン代替装置を提供する。ガスエンジン代替装置はまた、第1のバッテリレセプタクルに受け入れられた第1のバッテリパックと、第2のバッテリレセプタクルに受け入れられた第2のバッテリパックとを含む。ガスエンジン代替装置は、ハウジング内のモータと、モータと第1のバッテリパック及び第2のバッテリパックとの間に結合されたパワースイッチング回路網とを含む。第1のバッテリパックは、第1のスイッチを通してパワースイッチング回路網に結合され、及び第2のバッテリパックは、第2のスイッチを通してパワースイッチング回路網に結合される。ガスエンジン代替装置は、第1のスイッチ、第2のスイッチ及びパワースイッチング回路網に結合された電子プロセッサも含む。電子プロセッサは、パワースイッチング回路網に第1のバッテリパックを接続し、且つ第1のバッテリパックの充電状態が所定の閾値未満であるか否かを判定するように構成される。電子プロセッサは、第1のバッテリパックの充電状態が所定の閾値未満である場合、パワースイッチング回路網に第2のバッテリパックを接続し、且つパワースイッチング回路網から第1のバッテリパックを切断するように更に構成される。
【0007】
別の実施形態は、ガスエンジン代替装置の稼働時間を増加させるための方法を提供する。ガスエンジン代替装置は、第1のスイッチを通してパワースイッチング回路網に結合された第1のバッテリパックと、第2のスイッチを通してパワースイッチング回路網に結合された第2のバッテリパックとを含む。本方法は、パワースイッチング回路網に第1のバッテリパックを接続することと、第1のバッテリパックの充電状態が所定の閾値未満であるか否かを判定することとを含む。本方法はまた、第1のバッテリパックの充電状態が所定の閾値未満である場合、パワースイッチング回路網に第2のバッテリパックを接続することと、パワースイッチング回路網から第1のバッテリパックを切断することとを含む。
【0008】
別の実施形態は、ハウジングと、ハウジングに提供されたバッテリレセプタクル及びモジュールポートを有する電源とを含むガスエンジン代替装置を提供する。ガスエンジン代替装置はまた、バッテリレセプタクルに受け入れられた第1のバッテリパックと、モジュールポートに結合されたバッテリモジュールとを含む。第2のバッテリパックは、バッテリモジュールに受け入れられる。ガスエンジン代替装置は、ハウジング内のモータと、モータと第1のバッテリパック及びモジュールポートとの間に結合されたパワースイッチング回路網とを含む。第1のバッテリパックは、第1のスイッチを通してパワースイッチング回路網に結合され、及びバッテリモジュールは、第2のスイッチを通してパワースイッチング回路網に結合される。ガスエンジン代替装置は、第1のスイッチ、第2のスイッチ及びパワースイッチング回路網に結合された電子プロセッサも含む。電子プロセッサは、パワースイッチング回路網に第1のバッテリパックを接続し、且つ第1のバッテリパックの充電状態が所定の閾値未満であるか否かを判定するように構成される。電子プロセッサは、第1のバッテリパックの充電状態が所定の閾値未満である場合、パワースイッチング回路網にバッテリモジュールを接続し、且つパワースイッチング回路網から第1のバッテリパックを切断するように更に構成される。
【0009】
別の実施形態は、ガスエンジン代替装置の稼働時間を増加させるための方法を提供する。ガスエンジン代替装置は、第1のスイッチを通してパワースイッチング回路網に結合された第1のバッテリパックと、第2のスイッチを通してパワースイッチング回路網に結合されたモジュールポートとを含む。モジュールポートは、第2のバッテリパックを受け入れるバッテリモジュールに結合されるように構成される。本方法は、パワースイッチング回路網に第1のバッテリパックを接続することと、第1のバッテリパックの充電状態が所定の閾値未満であるか否かを判定することとを含む。本方法はまた、第1のバッテリパックの充電状態が所定の閾値未満である場合、パワースイッチング回路網にバッテリモジュールを接続することと、パワースイッチング回路網から第1のバッテリパックを切断することとを含む。
【0010】
別の実施形態は、ハウジングと、ハウジングに提供されたバッテリレセプタクルと、バッテリレセプタクルに受け入れられたバッテリパックと、バッテリパックを充電するためのオンボード充電回路とを含むガスエンジン代替装置を提供する。ガスエンジン代替装置は、ハウジング内のモータと、モータと第1のバッテリパック及び第2のバッテリパックとの間に結合されたパワースイッチング回路網とを含む。バッテリパックは、放電スイッチを通してパワースイッチング回路網に結合され、及びバッテリパックは、充電スイッチを通してオンボード充電回路に結合される。ガスエンジン代替装置はまた、オンボード充電回路に充電電力を提供する電源コードと、放電スイッチ、充電スイッチ及びパワースイッチング回路網に結合された電子プロセッサとを含む。電子プロセッサは、モータを動作させるためにパワースイッチング回路網にバッテリパックを接続し、且つバッテリパックを充電するためにオンボード充電回路にバッテリパックを接続するように構成される。
【0011】
他の特徴及び態様は、以下の詳細な説明及び添付の図面を検討することで明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】一実施形態によるガスエンジン代替装置の斜視図である。
【
図2】
図1のガスエンジン代替装置の平面図である。
【
図3】
図1のガスエンジン代替装置の概略図である。
【
図4A】
図1のガスエンジン代替装置のバッテリパックの斜視図である。
【
図4B】
図1のガスエンジン代替装置のバッテリパックの斜視図である。
【
図6】
図1のガスエンジン代替装置のバッテリレセプタクルの断面図である。
【
図7】
図1のガスエンジン代替装置のモータの断面図である。
【
図8】
図1のガスエンジン代替装置のモータ、歯車列及び動力取出シャフトの概略図である。
【
図9】
図1のガスエンジン代替装置のブロック図である。
【
図10】一実施形態によるガスエンジン代替装置の斜視図である。
【
図11A】一実施形態によるガスエンジン代替装置の斜視図である。
【
図11B】一実施形態によるガスエンジン代替装置の斜視図である。
【
図13】
図10~
図12のガスエンジン代替装置の稼働時間を増加させるための方法のフローチャートである。
【
図14】幾つかの実施形態によるガスエンジン代替装置の斜視図である。
【
図15】
図14のガスエンジン代替装置の電源のブロック図である。
【
図16】
図14~
図15のガスエンジン代替装置の稼働時間を増加させるための方法のフローチャートである。
【
図17A】幾つかの実施形態による、デイジーチェーン接続されたバッテリパックがガスエンジン代替装置10に電力を供給することを可能にするデイジーチェーン回路を示す。
【
図17B】幾つかの実施形態による、デイジーチェーン接続されたバッテリパックがガスエンジン代替装置10に電力を供給することを可能にするデイジーチェーン回路を示す。
【
図18】幾つかの実施形態によるガスエンジン代替装置の斜視図である。
【
図19】
図18のガスエンジン代替装置の電源のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
各実施形態を詳細に説明する前に、実施形態は、以下の説明に記載された又は以下の図面に示された構造の細部及び構成要素の配置にその適用が限定されないことを理解されたい。本明細書で説明する実施形態は、様々な方法で実施又は実行することが可能である。また、本明細書で用いる表現及び用語は、説明のためのものであり、限定するものとして見なされるべきではないことを理解されたい。本明細書での「包含する」、「含む」又は「有する」及びそれらの変形例の使用は、それ以降に挙げる項目及びその均等物並びに追加項目を包含することを意味する。用語「取り付けられる」、「接続される」及び「結合される」は、広義に用いられ、直接的及び間接的の両方の取り付け、接続及び結合を包含する。更に、「接続される」及び「結合される」は、物理的又は機械的な接続又は結合に限定されず、直接的又は間接的に関わらず、電気的な接続又は結合を含むことができる。加えて、項目のリストとともに本明細書で用いるように、「及び/又は」とは、項目が全て一緒に、サブセットにおいて又は代替として解釈され得ることを意味する(例えば、「A、B及び/又はC」は、A、B、C、A及びB、B及びC、A及びC又はA、B及びCを意味する)。
【0014】
複数のハードウェア及びソフトウェアベースの装置並びに複数の異なる構造的構成部品は、本明細書で説明する実施形態を実装するために利用され得ることに留意されたい。更に、後続の段落において説明するように、図面に示す特定の構成は、例示的な実施形態として意図されたものであり、他の代替の構成が可能である。用語「プロセッサ」、「中央処理装置」及び「CPU」は、特に指定のない限り交換可能である。用語「プロセッサ」又は「中央処理装置」若しくは「CPU」が、特定の機能を実行するユニットを識別するものとして用いられる場合、特に指定のない限り、それらの機能は、単一のプロセッサ又は並列プロセッサ、直列プロセッサ、タンデムプロセッサ若しくはクラウド処理/クラウドコンピューティング構成を含む任意の形態で配置される複数のプロセッサによって実行され得ることを理解されたい。
【0015】
加えて、実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア及び電子構成部品又はモジュールを含み得、これらは、検討の目的のために、構成部品の大部分がハードウェアのみで実装されているかのように図示及び説明する可能性があることを理解されたい。しかし、当業者は、この詳細な説明を読むことに基づいて、少なくとも1つの実施形態において、電子ベースの態様が、マイクロプロセッサ及び/又は特定用途向け集積回路(「ASIC」)等の1つ又は複数の処理ユニットによって実行可能なソフトウェア(例えば、非一時的コンピュータ可読媒体に格納されたソフトウェア)において実装され得ることを認識するはずである。このため、複数のハードウェア及びソフトウェアベースの装置並びに複数の異なる構造的構成部品は、実施形態を実装するために利用され得ることに留意されたい。
【0016】
図1及び
図2に示すように、動力機器とともに用いるためのガスエンジン代替装置10は、第1の側面18と、第1の側面18に隣接する第2の側面22と、第2の側面22の反対側にある第3の側面26と、第1の側面18の反対側にある第4の側面28と、第2の側面22と第3の側面26との間に延びる第5の側面30と、第5の側面30の反対側にある第6の側面32とを有するハウジング14を含む。ガスエンジン代替装置10はまた、第1の側面18でハウジング14に結合されたフランジ34と、ハウジング14内に配置された電気モータ36と、第2の側面22から突出し、且つモータ36からのトルクを受け取る動力取出シャフト38とを含む。以下で更に詳細に説明するように、幾つかの実施形態において、動力取出シャフト38は、第1の側面18及びフランジ34から突出する。
図3に示すように、ガスエンジン代替装置10は、ハウジング14内に配置され、配線及びコントローラ46も含み、モータ36に電気的に接続される制御電子機器42を含む。同様のガスエンジン代替装置10は、2019年8月26日出願の米国特許出願公開第16/551,197号明細書に記載及び図示されており、この特許出願公開の内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0017】
図1~
図6に示すように、ガスエンジン代替装置10は、ハウジング14のバッテリレセプタクル54に取り外し可能に受け入れられて、バッテリパック50-1、50-2から制御電子機器42を介してモータ36に電流を伝達するバッテリパック50-1、50-2も含む。バッテリパック50-1、50-2は、バッテリパック50と単数で呼ばれることもある。
図4~
図6を参照すると、バッテリパック50は、支持部62と、バッテリパックハウジング58によって支持される複数のバッテリセル68に電気的に接続される第1の端子66とを有するバッテリパックハウジング58を含む。支持部62は、突出部/凹部70がバッテリレセプタクル54の相補突出部/凹部74(
図6に示す)と協働することによりスライドオン構成を提供する。
図4~
図6に示す実施形態において、バッテリパック50の突出部/凹部70は、ガイドレールであり、バッテリレセプタクル54の突出部/凹部74は、ガイド凹部である。同様のバッテリパックは、2018年7月2日出願の米国特許出願公開第2019/0006980号明細書に記載及び図示されており、この特許出願公開の内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0018】
図4A及び
図4Bは、バッテリパック50の実施形態を示す。バッテリパック50は、所望の放電出力(例えば、公称電圧(例えば、20V、40V、60V、80V、120V)及び電流容量)を提供するために直列に接続された幾つか(例えば、10)のバッテリセル68をそれぞれ有する1つ又は複数のセルストリングを含み得る。
図4Aは、20S2P構成を有するバッテリパック50-1を示す。バッテリパック50-1は、20個の直列接続されたセルから構成される2つのセルストリングを含み、セルストリングは並列に接続されている。
図5Bは、
図4Aのバッテリパック50-1の断面図であり、バッテリパックハウジング58のパーティション73によって隔てられた第1のセルストリング71及び第2のセルストリング72を示す。
図4Bは、20S1P構成を有するバッテリパック50-2を示す。バッテリパック50-2は、20個の直列接続されたセルから構成される1つのセルストリングを含む。他の実施形態では、バッテリセルの他の組み合わせも可能である。
図5Aは、
図4Bのバッテリパック50-2の断面図であり、バッテリパックハウジング58におけるセルストリングの断面図を示す。
【0019】
幾つかの実施形態において、バッテリセル68は、最大約80Vの公称電圧を有する。幾つかの実施形態において、バッテリセル68は、最大約120Vの公称電圧を有する。幾つかの実施形態において、バッテリパック50は、最大約6lbの重量を有する。幾つかの実施形態において、バッテリセル68のそれぞれは、最大21mmの直径及び最大約71mmの長さを有する。幾つかの実施形態において、バッテリパック50は、最大20個のバッテリセル68を含む。幾つかの実施形態において、バッテリセル68は直列に接続される。幾つかの実施形態において、バッテリセル68は、約40A~約60Aの間の持続動作放電電流を出力するように動作可能である。幾つかの実施形態において、バッテリセル68のそれぞれは、約3.0Ah~約5.0Ahの容量を有する。
【0020】
図6は、幾つかの実施形態によるガスエンジン代替装置10のバッテリレセプタクル54を示す。バッテリレセプタクル54は、突出部/凹部74と、第2の端子78と、ラッチ機構82と、電力切断スイッチ86とを含む。突出部/凹部74は、バッテリパック50をガスエンジン代替装置10のバッテリレセプタクル54に装着するようにバッテリパック50の突出部/凹部70と協働する。バッテリパック50がガスエンジン代替装置10に装着されると、第2の端子78と第1の端子66とは互いに電気的に接続される。ラッチ機構82は、バッテリレセプタクル54の表面から突出し、バッテリパック50と係合してバッテリパック50とバッテリレセプタクル54との間の係合を維持するように構成される。したがって、バッテリパック50は、バッテリパック50がガスエンジン代替装置10のハウジング14によって支持可能であるように、バッテリレセプタクル54に接続可能であり、それによって支持可能である。幾つかの実施形態において、バッテリレセプタクル54は、モータ36からバッテリパック50に伝達される振動を抑制するために、モータ36とバッテリパック50との間に最大可能離間距離を生じる位置においてハウジング14上に配置される。幾つかの実施形態において、エラストマー部材が、モータ36からハウジング14を介してバッテリパック50に伝達される振動を抑制するために、バッテリレセプタクル54上に配置される。
【0021】
他の実施形態(図示せず)において、ラッチ機構82は、ラッチ機構82がバッテリパック50上の対応する構造と係合してバッテリパック50とバッテリレセプタクル54との間の係合を維持するように、様々な位置(例えば、バッテリレセプタクル54の側壁、端壁、上端壁等)に配設され得る。ラッチ機構82は、ラッチ部材94と動作可能に係合する枢動自在なアクチュエータ又はハンドル90を含む。ラッチ部材94は、バッテリレセプタクル54のボア99内に摺動自在に配設され、付勢部材100(例えば、ばね)によってラッチ位置に向かって付勢されて、バッテリレセプタクル54の表面を通って、バッテリパック50内のキャビティ内に突出する。
【0022】
ラッチ機構82は、ラッチ部材94をバッテリパック50から引き出すハンドル90の作動中、バッテリパック50をバッテリレセプタクル54から電気的に接続/切断することを容易にする電力切断スイッチ86(例えば、マイクロスイッチ)も含む。電力切断スイッチ86は、バッテリレセプタクル54からバッテリパック50を取り外す前に、ガスエンジン代替装置10からバッテリパック50を電気的に切断するように作用し得る。電力切断スイッチ86は、ラッチ部材94がラッチ位置(即ちラッチ部材94が完全にバッテリパック50のキャビティ内部にある場合)から中間位置に移動すると作動する。電力切断スイッチ86は、コントローラ46に電気的に接続されており、バッテリパック50がガスエンジン代替装置10から切断されていることを示す割込を生成し得る。コントローラ46が割込を受信すると、コントローラ46は、電源切断動作を開始して、ガスエンジン代替装置10の制御電子機器42を安全に電源切断する。同様のラッチ機構及び切断スイッチは、米国特許出願公開第2019/0006980号明細書に記載及び図示されており、この特許出願公開は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0023】
図7に示すように、モータ36は、外径97を有するモータハウジング96と、最大約80mmの公称外径101を有する固定子98と、出力シャフト106を有し、固定子98内部で回転するために支持される回転子102と、ファン108とを含む。同様のモータは、米国特許出願公開第2019/0006980号明細書に記載及び図示されており、この特許出願公開は、参照により本明細書に組み込まれる。幾つかの実施形態において、モータ36は、ブラシレス直流モータである。幾つかの実施形態において、モータ36は、少なくとも約2760Wの電力出力を有する。幾つかの実施形態において、モータ36の電力出力は、動作中に2760W未満に低下する可能性がある。幾つかの実施形態において、ファン108は、モータハウジング96のより大きい直径97である直径109を有する。幾つかの実施形態において、モータ36は、迅速な過負荷制御のために電子クラッチ(図示せず)により停止させることができる。幾つかの実施形態において、モータ36は、最大約443,619mm
3の体積を有する。幾つかの実施形態において、モータ36は、最大約4.6lbの重量を有する。ハウジング14は、入口ベント及び出口ベントを含み、それにより、モータファン108は、空気を、入口ベントを通して制御電子機器42に沿って引き込んで、空気が出口ベントを通して排出される前に制御電子機器42を冷却する。
図7に示す実施形態において、モータ36は内部回転子モータであるが、他の実施形態において、モータ36は、最大約80mmの公称外径(即ち回転子102の公称外径)を有する外部回転子モータとすることができる。
【0024】
図8を参照すると、モータ36は、様々な構成で動力取出シャフト38にトルクを伝達することができる。幾つかの実施形態において、出力シャフト106は、モータ36がいかなる中間歯車列も欠いて動力取出シャフト38を直接駆動するような動力取出シャフト38でもある。例えば、モータ36は、直接駆動式多極数モータであり得る。
図8に示すように、他の実施形態において、ガスエンジン代替装置10は、モータ36から動力取出シャフト38にトルクを伝達する歯車列110を含む。幾つかの実施形態において、歯車列110は、モータ36から動力取出シャフト38へのトルクの伝達を中断する機械クラッチ(図示せず)を含むことができる。幾つかの実施形態において、歯車列110は、出力シャフト106から動力取出シャフト38にトルクを伝達する遊星トランスミッションを含み得、出力シャフト106の回転軸は、動力取出シャフト38の回転軸と同軸である。幾つかの実施形態において、歯車列110は、出力シャフト106の回転軸が、動力取出シャフト38の回転軸からオフセットされ、それと平行となるように、回転子102の出力シャフト106と係合する平歯車を含む。幾つかの実施形態において、歯車列110は、出力シャフト106の回転軸が動力取出シャフト38の回転軸に対して垂直となるように傘歯車を含む。傘歯車を利用する他の実施形態において、出力シャフト106の回転軸は、動力取出シャフト38の回転軸に対して垂直、平行又は同軸ではなく、動力取出シャフト38はフランジ34から突出している。
【0025】
幾つかの実施形態において、ガスエンジン代替装置10は、オン/オフインジケータ(図示せず)を含む。幾つかの実施形態において、ガスエンジン代替装置10は、空中浮遊デブリをモータ36及び制御電子機器42内に入れないようにするフィルタ(図示せず)を含む。幾つかの実施形態において、フィルタは、汚れフィルタセンサ(図示せず)及び自己洗浄機構(図示せず)を含んでいる。幾つかの実施形態において、モータ36は、減速するか又は動きが取れなくなる等の抵抗に遭遇する場合、ガスエンジン応答を模倣する。幾つかの実施形態において、ガスエンジン代替装置10は、制御電子機器42(
図1及び
図2)を空冷するためのヒートシンク202をハウジング14内に含む。幾つかの実施形態において、ガスエンジン代替装置10は液冷式である。
【0026】
幾つかの実施形態において、回転子102の出力シャフト106は、以下で更に説明するように、前進及び後退の両方の能力を有する。幾つかの実施形態において、前進及び後退能力は、余分な歯車及び時間遅延なしに前進/後退能力を達成することができないガスエンジンと比較して、歯車列110の歯車をシフトすることなく制御可能である。したがって、ガスエンジン代替装置10は、高速化、軽量化、低コスト化をもたらす。ガスエンジン代替装置10は、ガスエンジンと比較して、より少ない可動部品を有し、燃焼システムを持たないため、追加の速度、重量及びコストの利点も提供する。
【0027】
ガスエンジン代替装置10は、長期間にわたって地面に対して任意の向き(垂直、水平、上下逆)で動作することが可能であり、1つの向き及びわずかな傾きで短時間のみ動作することができる4サイクルガスエンジンに優る利点を与える。ガスエンジン代替装置10は、ガス、オイル又は他の流体を必要としないため、漏れ又は溢れを生じることなく、上下逆に又は任意の所与の側面で運転し、輸送し、保管することができる。
【0028】
動作時、ガスエンジンシステムの代替としてガスエンジン代替装置10を用いることができる。具体的には、ガスエンジン代替装置10は、フランジ34内の複数のアパーチャによって画定される第1のボルトパターンを第2のボルトパターンと整列させることにより、第2のボルトパターンを有する動力機器に取り付けることができる。幾つかの実施形態において、フランジ34は、アダプタがフランジ34を動力機器に結合するように、フランジ34自体と第2のボルトパターンを有する動力機器のフランジとの間に配置される1つ又は複数の中間取付部材又はアダプタを含み得る。これらの実施形態において、アダプタは、フランジ34の第1のボルトパターンがアダプタの第1のボルトパターンと整列し、アダプタの第2のボルトパターンが動力機器に画定される第2のボルトパターンと整列し、それによってガスエンジン代替装置10のフランジ34が動力機器に結合されることを可能にするように、第2のボルトパターン及び第1のボルトパターンの両方を含む。
【0029】
代わりに、ガスエンジン代替装置10は、動力取出シャフト38と機器ビットとを動作可能に接続するベルトを提供することにより、ベルトシステムを用いて動力機器に接続され得る。このようにして、ガスエンジン代替装置10の動力取出シャフト38は、機器を駆動するために使用され得る。
【0030】
動作中、ガスエンジン代替装置10のハウジング14は、ガスエンジン代替装置10において燃焼がないため、内燃ユニットのハウジングよりも比較的はるかに低温である。具体的には、ガスエンジンユニットの運転時、ガスエンジンユニットのハウジングは220℃以上となる。対照的に、ガスエンジン代替装置10の運転時、ハウジング14の外面の全ては、95℃未満である。
【0031】
図9は、1つの例示的な実施形態によるガスエンジン代替装置10の簡略化したブロック図を示す。
図9に示すように、ガスエンジン代替装置10は、電子プロセッサ302と、メモリ306と、電源308と、パワースイッチング回路網310と、モータ36と、回転子位置センサ314と、電流センサ318と、電圧センサ320と、ユーザ入力装置322(例えば、トリガ又は電源ボタン)と、トランシーバ326と、インジケータ330(例えば、発光ダイオード)とを含む。幾つかの実施形態において、ガスエンジン代替装置10は、
図9に示すものよりも少ない又は追加のコンポーネントを含む。例えば、ガスエンジン代替装置10は、バッテリパック燃料計、作業灯、追加センサ、キルスイッチ、電力切断スイッチ86等を含み得る。幾つかの実施形態において、電子プロセッサ302、メモリ306、パワースイッチング回路網310、回転子位置センサ314、電流センサ318、電圧センサ320、ユーザ入力装置322(例えば、トリガ又は電源ボタン)、トランシーバ326及びインジケータ330(例えば、発光ダイオード)の1つ又は複数を含む、
図9に示すガスエンジン代替装置10の要素は、
図3に示す制御電子機器42の少なくとも一部を形成し、電子プロセッサ302及びメモリ306は、
図3に示すコントローラ46の少なくとも一部を形成する。
【0032】
メモリ306は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、他の非一時的コンピュータ可読媒体又はそれらの組み合わせを含む。電子プロセッサ302は、メモリ306と通信してデータを格納し、格納されたデータを取り出すように構成される。電子プロセッサ302は、メモリ306から命令及びデータを受信し、とりわけ命令を実行するように構成される。特に、電子プロセッサ302は、メモリ306に格納された命令を実行して、本明細書で説明する方法を実行する。メモリ306は、ガスエンジン代替装置10の構成可能な装置設定を含むファームウェアも格納する。電子プロセッサ302は、メモリ306に格納されたファームウェアにアクセスして、ファームウェアにおける装置設定にしたがってモータ36を制御する。
【0033】
上述のように、幾つかの実施形態において、電源308は、ハウジング14上のバッテリレセプタクル54に受け入れられた1つ又は複数のバッテリパック50を含み得る。電源308は、ガスエンジン代替装置10に結合された1つ又は複数のバッテリモジュール158も含み得る。
【0034】
パワースイッチング回路網310は、電子プロセッサ302がモータ36の動作を制御することを可能にする。一般に、ユーザ入力装置322が押下される(又は他の方法で作動される)と、電流が、パワースイッチング回路網310を介してバッテリパック50からモータ36に供給される。ユーザ入力装置322が押下されていない(又は他の方法で作動されていない)場合、電流は、バッテリパック50からモータ36に供給されない。幾つかの実施形態において、ユーザ入力装置322が押下される量は、モータ36の所望の回転速度に関連するか又はそれに対応する。他の実施形態において、ユーザ入力装置322が押下される量は、所望のトルクに関連するか又はそれに対応する。他の実施形態において、モータ36に対して所望の回転速度又はトルクを提供するために電子プロセッサ302と通信する別個の入力装置(例えば、スライダ、ダイヤル等)がガスエンジン代替装置10に含まれる。
【0035】
電子プロセッサ302がユーザ入力装置322から駆動要求信号を受信したことに応じて、電子プロセッサ302はパワースイッチング回路網310を作動させてモータ36に電力を提供する。パワースイッチング回路網310を通して、電子プロセッサ302は、モータ36に利用可能な電流の量を制御し、それによってモータ36の速度及びトルク出力を制御する。パワースイッチング回路網310は、多数の電界効果トランジスタ(FET)、バイポーラトランジスタ又は他の種類の電気スイッチを含み得る。例えば、パワースイッチング回路網310は、電子プロセッサ302からパルス幅変調(PWM)信号を受信してモータ36を駆動する6-FETブリッジを含み得る。
【0036】
回転子位置センサ314、電流センサ318及び電圧センサ320は、電子プロセッサ302に結合され、ガスエンジン代替装置10、モータ36、電源308又はそれらの組み合わせの異なるパラメータを示す様々な制御信号を電子プロセッサ302に伝達する。幾つかの実施形態において、回転子位置センサ314は、1つ又は複数のホールセンサを含む。他の実施形態において、回転子位置センサ314は、モータ36に取り付けられる直角位相エンコーダを含む。回転子位置センサ314は、モータ36の回転子の磁石がホールセンサの面を横切って回転するときの指標(例えば、パルス)等のモータフィードバック情報を電子プロセッサ302に出力する。更に他の実施形態において、回転子位置センサ314は、例えば、モータコイルにおいて生成される逆起電力(逆emf)の指標を提供する電圧又は電流センサを含む。電子プロセッサ302は、回転子位置センサ314、即ち電圧又は電流センサから受信された逆起電力信号に基づいて回転子位置、回転子速度及び回転子加速度を特定し得る。回転子位置センサ314は、電流センサ318と組み合わされて、電流及び回転子位置複合センサを形成することができる。この実施例において、複合センサは、モータ36のアクティブ相コイルに流れる電流を提供し、また、モータ36の1つ又は複数の非アクティブ相コイル内に電流を提供する。電子プロセッサ302は、アクティブ相コイルに流れる電流に基づいてモータに流れる電流を測定し、非アクティブ相コイル内の電流に基づいてモータ速度を測定する。
【0037】
回転子位置センサ314からのモータフィードバック情報に基づいて、電子プロセッサ302は、回転子の位置、速度及び加速度を特定することができる。モータフィードバック情報及びユーザ入力装置322からの信号に応じて、電子プロセッサ302は、制御信号を送信して、パワースイッチング回路網310を制御して、モータ36を駆動する。例えば、パワースイッチング回路網310のFETを選択的に有効及び無効にすることにより、バッテリパック50から受け取る電力を、モータ36の回転子102を回転させるために周期的にモータ36の固定子巻線に選択的に印加する。モータフィードバック情報は、電子プロセッサ302によって用いられて、パワースイッチング回路網310への制御信号の適切なタイミングを確保し、場合によっては、閉ループフィードバックを提供して、モータ36の速度を所望のレベルになるように制御する。例えば、モータ36を駆動するため、回転子位置センサ314からのモータ位置決め情報を用いて、電子プロセッサ302は、回転子磁石が固定子巻線に対してどこにあるかを特定し、(a)所定のパターンで次の固定子巻線対(又は複数の対)を励磁して所望の回転方向に回転子磁石に対して磁力を与え、(b)先に励磁された固定子巻線対(又は複数の対)を消磁して回転子の回転方向と反対にある回転子磁石への磁力の印加を防ぐ。
【0038】
電圧センサ320は、電源308の充電状態に対応する電源308の電圧を測定し、電子プロセッサ302に充電状態を示す信号を提供するように構成される。幾つかの実施形態において、電圧センサ320は電源308に組み込まれ、電源308(例えば、電源308の電子プロセッサ)は電源308の充電状態を示す信号を伝達する。電源308が複数のバッテリパックを含む場合、電圧センサは、各パックの電圧を測定し、各パックの対応する充電状態を示す信号を提供するように構成される。
【0039】
トランシーバ326は、有線又は無線通信ネットワーク334による電子プロセッサ302と外部装置338(例えば、スマートフォン、タブレット又はラップトップコンピュータ)との間の通信を可能にする。幾つかの実施形態において、トランシーバ326は、別個の送信及び受信コンポーネントを含み得る。幾つかの実施形態において、トランシーバ326は、ガスエンジン代替装置10に取り付けられた無線アダプタを含み得る。幾つかの実施形態において、トランシーバ326は、電子プロセッサ302から受信した情報を搬送波無線信号に符号化し、通信ネットワーク334を介して外部装置338に符号化した無線信号を送信する無線トランシーバである。トランシーバ326は、通信ネットワーク334を介して外部装置338から受信した無線信号から情報も復号し、復号した情報を電子プロセッサ302に提供する。
【0040】
通信ネットワーク334は、ガスエンジン代替装置10と外部装置338との間の有線又は無線接続を提供する。通信ネットワーク334は、近距離ネットワーク、例えばBLUETOOTH(登録商標)ネットワーク、Wi-Fiネットワーク等、又は長距離ネットワーク、例えばインターネット、セルラーネットワーク等を含み得る。
【0041】
図9に示すように、インジケータ330は、電子プロセッサ302にも結合され、電子プロセッサ302から制御信号を受信して、ガスエンジン代替装置10の異なる状態に基づいてオン及びオフにするか又は他の場合に情報を伝達する。インジケータ330は、例えば、1つ又は複数の発光ダイオード(「LED」)又は表示画面を含む。インジケータ330は、ガスエンジン代替装置10の状態又はそれに関連する情報を表示するように構成され得る。例えば、インジケータ330は、ガスエンジン代替装置10の測定された電気的特性、ガスエンジン代替装置10の状態、ガスエンジン代替装置10のモード、バッテリパック50の状態等を示すように構成される。インジケータ330は、可聴又は触覚出力を通してユーザに情報を伝達する要素も含み得る。幾つかの実施形態において、インジケータ330は、動作中に負荷によって使用されている電力量を示すエコインジケータを含む。
【0042】
ガスエンジン代替装置10のコンポーネント間に示されている接続は、
図9では簡略化している。実際には、ガスエンジン代替装置10のコンポーネントが電力及び制御信号のための幾つかの配線によって相互接続されるため、ガスエンジン代替装置10の配線はより複雑である。例えば、パワースイッチング回路網310の各FETは制御ラインによって電子プロセッサ302に別々に接続され、パワースイッチング回路網310の各FETはモータ36の端子に接続され、バッテリパック50からパワースイッチング回路網310への電力ラインは正電線及び負/接地電線を含む、等である。加えて、電力線は、増加した電流を処理するために大きいゲージ/直径を有することができる。更に、図示していないが、追加の制御信号及び電力ラインが、ガスエンジン代替装置10の追加のコンポーネントを相互接続するために用いられる。
【0043】
上述のように、ガスエンジン代替装置10は、同程度のサイズのガスエンジンよりも稼働時間が短い。
図10~
図18は、ガスエンジン代替装置10の稼働時間を増加させる、ガスエンジン代替装置10の幾つかのバッテリ構成を示す。
図10、
図11A及び
図11Bに示すように、複数のバッテリレセプタクル54は、ガスエンジン代替装置10のハウジング14に提供されて、複数のバッテリパック50を受け入れ得る。
図10では、複数のバッテリレセプタクル54は、第1のバッテリレセプタクル54A及び第2のバッテリレセプタクル54Bを含み、且つ第1のバッテリレセプタクル54A及び第2のバッテリレセプタクル54Bとして個々に符号を付与され、複数のバッテリパック50は、第1のバッテリ50A及び第2のバッテリ50Bを含み、且つ第1のバッテリ50A及び第2のバッテリ50Bとして個々に符号を付与されている。
【0044】
図10に示すように、バッテリレセプタクル54は、上面(第4の側面28)と側面(第5の側面30及び第6の側面32)との間に延びるハウジング14上に提供される。第1のバッテリレセプタクル54Aが第4の側面28と第5の側面30との間に延び、第2のバッテリレセプタクル54Bが第4の側面28と第6の側面32との間に延びる。幾つかの実施形態において、バッテリパック50は、バッテリパック50がハウジング14の上部から下方にバッテリレセプタクル54A及び54B内に摺動するように第4の側面28から受け入れられ得る。幾つかの実施形態において、バッテリパック50は、バッテリパック50がハウジング14の側面から上方にバッテリレセプタクル54A及び54B内に摺動するように第5の側面30及び第6の側面32からそれぞれ受け入れられ得る。他の実施形態において、バッテリパック50は、バッテリパック50が第2の側面22から第3の側面26又はその逆にバッテリレセプタクル54A及び54B内に摺動するように第2の側面22及び/又は第3の側面26から受け入れられ得る。バッテリパック50は、第4の側面28、第5の側面30及び第6の側面32においてハウジング14の外側に突出する。
【0045】
図11A及び
図11Bに示すように、ハウジング14は、第5の側面30から第6の側面32まで延びる第1のハンドル150A及び第2のハンドル150Bを含む。第1のハンドル150Aは、第2の側面22に近い方に提供され、及び第2のハンドル150Bは、第3の側面26に近い方に提供される。第1のバッテリレセプタクル54A及び第2のバッテリレセプタクル54Bは、それぞれ第5の側面30及び第6の側面32において第1のハンドル150Aと第2のハンドル150Bとの間に提供される。バッテリパック50は、バッテリパック50がハウジング14の上部から下方にバッテリレセプタクル54A及び54B内に摺動するように第4の側面28から取り付けられる。バッテリパック50は、第5の側面30及び第6の側面32に提供された凹部内に受け入れられる。したがって、バッテリパック50は、第5の側面30及び第6の側面32においてハウジング14を越えて延びない。バッテリパック50は、第4の側面28においてハウジング14の上部を越えて突出する。バッテリパック50のハウジング14の上部を越えて突出する部分の長さと略等しく延びる支持部154がハウジング14の上部に提供され得る。支持部154は、ガスエンジン代替装置10によって生じる振動を抑える、バッテリパック50のための追加の支持を提供する。バッテリパック50及び支持部154は、第1のハンドル150A及び第2のハンドル150Bを越えて延びない。第1のハンドル150A及び第2のハンドル150Bは、落下イベントの際のバッテリパック50に対する追加的な保護を提供する。
【0046】
図12は、1つの例示的な実施形態による電源308の簡略化したブロック図である。電源308は、第1のバッテリパック50Aと第2のバッテリパック50Bとを含み、
図10~
図11Bの複数のバッテリパックガスエンジン代替装置10に対応する。パワースイッチング回路網310は、第1のスイッチ350を通して第1のバッテリパック50Aに結合され、第2のスイッチ354を通して第2のバッテリパック50Bに結合される。第1のスイッチ350及び第2のスイッチ354は、例えば、電子プロセッサ302によって有効及び無効にされるように制御されるFETである。第1のスイッチ350が有効にされると、第1のスイッチ350により、第1のバッテリパック50Aからパワースイッチング回路網310に電流を流すことができる。第1のスイッチ350が無効にされると、第1のスイッチ350により、第1のバッテリパック50Aからパワースイッチング回路網310への電流が遮断される。第2のスイッチ354は、同様に、電子プロセッサ302により、第2のバッテリパック50Bからパワースイッチング回路網310に電流を流し且つ遮断するように制御される。
【0047】
動作中、電子プロセッサ302は、幾つかの実施形態において、(パック間のスイッチング時に一時的に重なることを除く)動作中の所与の時間において、第1のバッテリパック50A及び第2のバッテリパック50Bの一方のみをパワースイッチング回路網310に接続し得る。電子プロセッサ302は、第1のバッテリパック50A及び第2のバッテリパック50Bを順次放電して、ガスエンジン代替装置10の稼働時間を増加させる。
図13は、ガスエンジン代替装置10の稼働時間を増加させるための例示的な方法400のフローチャートである。図示の例では、方法400は、(ブロック404において)第1のスイッチ350を使用して、パワースイッチング回路網310に第1のバッテリパック50Aを接続することを含む。電子プロセッサ302は、第1のバッテリパック50Aからパワースイッチング回路網310に電流を流すことができるように第1のスイッチ350を制御する。第1のスイッチ350を有効にする前に、電子プロセッサ302は、第1のバッテリパック50Aが第1のバッテリレセプタクル54Aに受け入れられたか否か及び第1のバッテリパック50Aの充電状態が所定の閾値を超える否かを判定し得る。
【0048】
方法400は、(ブロック408において)第1のバッテリパック50Aの充電状態が所定の閾値未満であるか否かを判定することを含む。幾つかの実施形態において、ガスエンジン代替装置10は、第1のバッテリパック50A及び/又は第2のバッテリパック50Bの電圧を測定する電圧センサ(例えば、電圧センサ320)を含む。電子プロセッサ302は、電圧センサを使用して第1のバッテリパック50Aの充電状態を判定する。他の実施形態において、第1のバッテリパック50Aは、第1のバッテリパック50Aの充電状態を判定する内部電圧センサを含む。電子プロセッサ302は、第1のバッテリパック50Aのバッテリ電子プロセッサと通信して、バッテリ電子プロセッサから第1のバッテリパック50Aの充電状態を受信する。例えば、第1のバッテリパック50Aは、グループリードの際に充電状態情報を電子プロセッサ302に提供する。
【0049】
第1のバッテリパック50Aの充電状態が所定の閾値を超える場合、方法400は、ブロック404に戻り、第1のバッテリパック50Aを使用してガスエンジン代替装置10を動作させ続ける。第1のバッテリパック50Aの充電状態が所定の閾値未満である場合、方法400は、(ブロック412において)第2のスイッチ354を使用して、パワースイッチング回路網310に第2のバッテリパック50Bを接続することを含む。電子プロセッサ302は、第2のバッテリパック50Bからパワースイッチング回路網310に電流を流すことができるように第2のスイッチ354を制御する。上で述べたのと同様に、第2のスイッチ354を有効にする前に、電子プロセッサ302は、第2のバッテリパック50Bが第2のバッテリレセプタクル54Bに受け入れられたか否か及び第2のバッテリパック50Bの充電状態が所定の閾値を超える否かを判定し得る。
【0050】
方法400は、(ブロック416において)第1のスイッチ350を使用して、パワースイッチング回路網310から第1のバッテリパック50Aを切断することも含む。電子プロセッサ302は、第1のバッテリパック50Aからパワースイッチング回路網310への電流を遮断するように第1のスイッチ350を制御する。
図13に示す例では、第2のバッテリパック50Bを接続することは、第1のバッテリパック50Aを切断することの前に実行される。ただし、これらの工程は逆の順序で実行され得ることを理解されたい。即ち、電子プロセッサ302は、パワースイッチング回路網310に第2のバッテリパック50Bを接続する前に、パワースイッチング回路網310から第1のバッテリパック50Aを切断し得る。更に、幾つかの実施形態において、電子プロセッサ302は、パワースイッチング回路網310に第2のバッテリパック50Bを接続するのと同時に、パワースイッチング回路網310から第1のバッテリパック50Aを切断し得る。
【0051】
幾つかの実施形態において、電子プロセッサ302は、バッテリパック50の状態をユーザに示すためにインジケータ330を作動させ得る。例えば、電子プロセッサ302は、インジケータ330を使用して、バッテリパック50が接続、切断及び/又は放電されたことを示し得る。1つの例では、電子プロセッサ302は、上記の状態のそれぞれに関連付けられた異なるインジケータ330を点灯させ得るか、又はバッテリパック50の状態に基づいて異なる色において、バッテリパック50に関連付けられたインジケータ330を点灯させ得る。その後、ユーザは、第2のバッテリパック50Bが使い果たされたときに方法400が第1のバッテリパック50Aを接続するのを繰り返すことができるように、使い果たされたバッテリパック50を完全又は部分的に充電されているバッテリパック50と交換し得る。これにより、方法400は、ユーザが、動作の際にバッテリパック50を交替させながらガスエンジン代替装置10を連続的に動作させることを可能にする。このような用途は、例えば、ガスエンジン代替装置10が、(連続運転を要する)ポンプ、資材運搬台車/バギー(ユーザが充電器の近くにいるときに、使い果たされたバッテリパック50が交換され得るように)、コンクリートミキサ及びフラットコンクリートソーに使用される場合に役立つ。
【0052】
図13は、一般に、第1のバッテリパック50A又は第2のバッテリパック50Bが、ガスエンジン代替装置10の動作中の所与の時間においてパワースイッチング回路網310に接続されるが、両方のパックが接続されるのではない実施形態に関して説明される。他の実施形態では、バッテリパック50A及び50Bの両方がパワースイッチング回路網に接続される。例えば、バッテリパック50A及び50Bは、それぞれのパックの充電状態が所定の閾値を超える状態で、パワースイッチング回路網に並列に接続され得る。バッテリパック50A又は50Bのいずれかの充電状態が、所定の閾値未満に低下した場合、そのバッテリパック50A又は50Bは、それぞれの第1のスイッチ350又は第2のスイッチ354を介してパワースイッチング回路網310から切断される。このとき、ガスエンジン代替装置10は、依然として接続されている残りのバッテリパック50A又は50Bによって電力を供給され、ユーザは、使い果たされたバッテリパック50A又は50Bを、完全に又は部分的に充電されているバッテリパック50と交換し得る。交換されると、電子プロセッサ302は、関連する第1のスイッチ350又は第2のスイッチ354を制御して、新たに挿入されたバッテリパック50を、取り外されなかったバッテリパック50A又は50Bと並列にパワースイッチング回路網310に接続し得る。別の例では、バッテリパック50A及び50Bは、パワースイッチング回路網に直列に結合されて、ガスエンジン代替装置10により高い供給電圧を提供する。直列に接続されたバッテリパック50A及び50Bの幾つかの実施形態において、単一のスイッチ350がバッテリパック50A及び50Bと直列に提供され得る。また、バッテリパック50A又は50Bのいずれかの充電状態が所定の閾値未満に低下した場合、スイッチ350が開いてバッテリパック50A及び50Bの両方を切断する。
【0053】
図14は、ガスエンジン代替装置10のハウジング14にあるバッテリレセプタクル54とデイジーチェーン接続され得る幾つかのバッテリモジュール158を示す。ガスエンジン代替装置10は、バッテリモジュール158の1つ又は複数に接続するためのモジュールポート162を(例えば、ハウジング14上に)含む。各バッテリモジュール158は、モジュールバッテリレセプタクル166を含むモジュールハウジング164を含む。モジュールバッテリレセプタクル166は、ガスエンジン代替装置10のハウジング14にあるバッテリレセプタクル54と同様であり、各モジュールバッテリレセプタクル166が、バッテリパック50と係合するための電気的且つ機械的インターフェースを含む。バッテリパック50は、モジュールバッテリレセプタクル166に受け入れられる。モジュールハウジング164は、出力コネクタポート170と入力コネクタポート174とを含む。第1のコード178Aは、ガスエンジン代替装置10に第1のバッテリモジュール158Aを結合するために使用される。第1のコード178Aは、モジュールポート162に出力コネクタポート170を結合して、第1のバッテリモジュール158Aに受け入れられた第1のバッテリパック50Aからガスエンジン代替装置10に動作電流を提供する。第2のコード178Bは、第1のバッテリモジュール158Aに第2のバッテリモジュール158Bを結合して、第2のバッテリモジュール158Bに受け入れられた第2のバッテリパック50Bから第1のバッテリモジュール158Aに動作電流を提供するために使用される。第1のバッテリモジュール158Aは、第2のバッテリモジュール158Bからの動作電流を第1のバッテリパック50Aからの動作電流とともに、第1のコード178Aを通してガスエンジン代替装置10に渡す。幾つかの実施形態において、バッテリモジュール158は、ガスエンジン代替装置10又はガスエンジン代替装置10によって電力を供給される動力機器に直接取り付けられ得る。
【0054】
図15は、別の例示的な実施形態による電源308の簡略化したブロック図である。電源308は、バッテリパック50とモジュールポート162とを含み、
図14のガスエンジン代替装置10に対応する。パワースイッチング回路網310は、第1のスイッチ350を通してバッテリパック50に結合され、第2のスイッチ354を通してモジュールポート162に結合される。モジュールポート162は、ガスエンジン代替装置10に1つ又は複数のバッテリモジュール158を接続するために使用される。第1のスイッチ350及び第2のスイッチ354は、例えば、電子プロセッサ302によって有効及び無効にされるように制御されるFETである。第1のスイッチ350が有効にされると、第1のスイッチ350により、バッテリパック50からパワースイッチング回路網310に電流を流すことができる。第1のスイッチ350が無効にされると、第1のスイッチ350により、バッテリパック50からパワースイッチング回路網310への電流が遮断される。第2のスイッチ354は、同様に、電子プロセッサ302により、1つ又は複数のバッテリモジュール158からパワースイッチング回路網310に電流を流し且つ遮断するように制御される。
【0055】
動作中、電子プロセッサ302は、バッテリパック50及び1つ又は複数のバッテリモジュール158の一方のみをパワースイッチング回路網310に接続し得る。電子プロセッサ302は、バッテリパック50及び1つ又は複数のバッテリモジュール158を順次放電して、ガスエンジン代替装置10の稼働時間を増加させる。
図16は、ガスエンジン代替装置10の稼働時間を増加させるための例示的な方法430のフローチャートである。図示の例では、方法430は、(ブロック434において)第1のスイッチ350を使用して、パワースイッチング回路網310にバッテリパック50を接続することを含む。電子プロセッサ302は、バッテリパック50からパワースイッチング回路網310に電流を流すことができるように第1のスイッチ350を制御する。第1のスイッチ350を有効にする前に、電子プロセッサ302は、バッテリパック50がバッテリレセプタクル54に受け入れられたか否か及びバッテリパック50の充電状態が所定の閾値を超える否かを判定し得る。
【0056】
方法430は、(ブロック438において)バッテリパック50の充電状態が所定の閾値未満であるか否かを判定することを含む。幾つかの実施形態において、ガスエンジン代替装置10は、バッテリパック50の電圧を測定する電圧センサ(例えば、電圧センサ320)を含む。電子プロセッサ302は、電圧センサを使用してバッテリパック50の充電状態を判定する。他の実施形態において、バッテリパック50は、バッテリパック50の充電状態を判定する内部電圧センサを含む。電子プロセッサ302は、バッテリパック50のバッテリ電子プロセッサと通信して、バッテリ電子プロセッサからバッテリパック50の充電状態を受信する。例えば、バッテリパック50は、グループリードの際に充電状態情報を電子プロセッサ302に提供する。
【0057】
バッテリパック50の充電状態が所定の閾値を超える場合、方法430は、ブロック434に戻り、バッテリパック50を使用してガスエンジン代替装置10を動作させ続ける。バッテリパック50の充電状態が所定の閾値未満である場合、方法400は、(ブロック442において)第2のスイッチ354を使用して、パワースイッチング回路網310にモジュールポート162を接続することを含む。電子プロセッサ302は、モジュールポート162からパワースイッチング回路網310に電流を流すことができるように第2のスイッチ354を制御する。換言すれば、取り付けられたバッテリパック50を有するバッテリモジュール158がモジュールポート162に結合され、モジュールポート162が第2のスイッチ354を介してパワースイッチング回路網310に接続された場合、バッテリモジュール158のバッテリパック50からの電力がパワースイッチング回路網310に接続され、ガスエンジン代替装置10に電力を供給する。上で述べたのと同様に、第2のスイッチ354を有効にする前に、電子プロセッサ302は、バッテリパック50を含むバッテリモジュール158がモジュールポート162に接続されているか否か及びバッテリモジュール158に受け入れられバッテリパック50の充電状態が所定の閾値を超えるか否か判定し得る。
【0058】
方法430は、(ブロック446において)第1のスイッチ350を使用して、パワースイッチング回路網310からバッテリパック50を切断することも含む。電子プロセッサ302は、バッテリパック50からパワースイッチング回路網310への電流を遮断するように第1のスイッチ350を制御する。
図16に示す例では、モジュールポート162を接続することは、バッテリパック50を切断することの前に実行される。ただし、これらの工程は逆の順序で実行され得る。即ち、電子プロセッサ302は、パワースイッチング回路網310にモジュールポート162を接続する前に、パワースイッチング回路網310からバッテリパック50を切断し得る。更に、幾つかの実施形態において、電子プロセッサ302は、パワースイッチング回路網310にモジュールポート162を接続するのと同時に、パワースイッチング回路網310からバッテリパック50を切断し得る。
【0059】
これにより、方法430は、ユーザが、動作中、現在取り付けられているバッテリパック50を取り外すことなく追加のバッテリパック50をデイジーチェーン接続させながらガスエンジン代替装置10を連続的に動作させることを可能にする。このような用途は、例えば、バッテリモジュール158が動力機器に取り付けられる、ポンプ、コンクリート/モルタルミキサー等の据え置き型用途に役立つ。方法430はまた、より多くのバッテリを実装するための最大限の柔軟性という利点をもたらす。特に、ユーザは、タスクに必要とされるバッテリの数を決定し得る。追加的に、この実施形態では、追加のバッテリレセプタクル54がガスエンジン代替装置10のハウジング14に必要とされず、それによってガスエンジン代替装置10のより良いフォームファクタが提供される。
【0060】
図16は、一般に、バッテリパック50又はモジュールポート162がガスエンジン代替装置10の動作中の所与の時間においてパワースイッチング回路網310に接続されるが、両方のパックが接続されるのではない実施形態に関して説明される。他の実施形態では、バッテリパック50とモジュールポート162との両方がパワースイッチング回路網に接続される。例えば、バッテリパック50とモジュールポート162とは、
図13に関して上述した代替的な実施形態と同様に、並列又は直列に接続され得る。
【0061】
幾つかの実施形態において、電子プロセッサ302が電源間でスイッチングされる場合、モータ36が一時的に停止され得るし、モータ36の動作が一時的に制限され得る。例えば、電子プロセッサ302は、第1のバッテリパック50A又はバッテリパック50が使い果たされたと判定した後、モータ36を停止するようにパワースイッチング回路網310を制御し得る。次いで、電子プロセッサ302は、第1のスイッチ350を有効にし、第2のスイッチ354を無効にした後、モータ36の動作を再開させる。幾つかの実施形態において、モータ36を停止させるのではなく、電子プロセッサ302は、電源間をスイッチングしながら、モータ36を惰性で動作させ得る。
【0062】
図17A~
図17Bは、デイジーチェーン接続されたバッテリパック50を
図14及び
図15のモジュールポート162に接続して、パワースイッチング回路網310、ひいてはガスエンジン代替装置10に電力を供給できるようにする2つのデイジーチェーン回路450A及び450Bをそれぞれ示す。
図17Aでは、モジュールポート162は、それぞれのバッテリパック50を有する2つのモジュールハウジング164(それぞれ個別に164A及び164Bと特定される)に結合される。図示のように、コード178A及び178Bはモジュールポート162へのDCバスリンクを形成し、それによってモジュールハウジング164Aのバッテリパック50は第3のスイッチ452を介してバスリンクに結合され、モジュールポート164Bのバッテリパック50は第4のスイッチ454を介してバスリンク178に結合される。第3のスイッチ452及び第4のスイッチ454は、電子プロセッサ302によって選択的に制御される。したがって、モジュールハウジング164A及びモジュールハウジング164Bのそれぞれのバッテリパック50は、モジュールポート162、ひいてはパワースイッチング回路網310に選択的に結合され得る。
図16のブロック442に戻り、モジュールポート162が第2のスイッチ354を介してパワースイッチング回路網310に接続される場合、電子プロセッサ302は、モジュールハウジング164A~Bに結合されたバッテリ50の一方又は両方を選択してパワースイッチング回路網310に電力を提供するために、第3のスイッチ452、第4のスイッチ454又はそれらの両方に制御信号を更に提供し得る。制御信号は、電子プロセッサ302からモジュールポートを介してコード178A~Bのデータラインを通して提供され得る。例えば、モジュールハウジング164ごとに制御ラインが提供され得るか、又は共有制御ラインが、制御信号を受信するためにモジュールハウジング164を特定する関連するアドレス有する制御信号によって使用され得る。次に、モジュールハウジング164(又はモジュールハウジング164のそれぞれのスイッチ)は、自らを対象とした制御信号に応じて動作し、他のモジュールハウジング164を対象とした制御信号を除外し得る。
【0063】
図17Bでは、モジュールポート162は、それぞれのバッテリパック50を有する2つのモジュールハウジング164(それぞれ個別に164A及び164Bと特定される)にここでも結合される。図示のように、コード178A及び178Bは、モジュールポート162へのDCバスリンクを形成し、それによってモジュールハウジング164A及び165Bのバッテリパック50はバスリンクに結合される。モジュールハウジング164A~B内に個々のスイッチを含む代わりに、多極スイッチ456がガスエンジン代替装置10のモジュールポート162の一部として含まれる。幾つかの実施形態において、多極スイッチ456は、モジュールハウジング164の1つ内に組み込まれ得る。DCバスリンクは、モジュールハウジング164にモジュールポート162を接続する別個の電力供給ラインを、各モジュールハウジング164に1本ずつ含む。多極スイッチ456は、電子プロセッサ302により、DCバスリンクの電力供給ラインの1つを選択するように選択的に制御される。したがって、モジュールハウジング164A及びモジュールハウジング164Bのそれぞれのバッテリパック50は、モジュールポート162、ひいてはパワースイッチング回路網310に選択的に結合され得る。
図16のブロック442に戻り、モジュールポート162が第2のスイッチ354を介してパワースイッチング回路網310に接続される場合、電子プロセッサ302は、モジュールハウジング164A~Bに結合されたバッテリ50の一方又は両方を選択してパワースイッチング回路網310に電力を提供するために、多極スイッチ456に制御信号を更に提供し得る。
【0064】
3つの電力供給ライン及び3対1の多極スイッチが
図17Bのコード178A及び178Bの一部として示されているが、幾つかの実施形態において、より少ない又はより多い電力供給ラインが含まれ、対応する数の入力を有する多極スイッチ456が提供される。一般に、含まれる各電力供給ラインについて、バッテリパック50を有する1つの追加のモジュールハウジング164がモジュールポート162にデイジーチェーン方式で結合され得る。
【0065】
図17A及び
図17Bの実施形態に関連して、電子コントローラ302は、バッテリ50の充電状態に基づいて、デイジーチェーン接続された複数のバッテリ50からバッテリ50を選択し得る。バッテリパック50は、自らのそれぞれの充電状態を測定し、測定した充電状態をコード178A及び178Bのデータラインを介して電子コントローラ302に提供する電圧センサ又は他のセンサを含み得るし、ガスエンジン代替装置10は、モジュールポート162を介して結合されるいずれかのバッテリパック50の充電状態を測定する電圧センサ又は他のセンサを含み得る。幾つかの実施形態において、(例えば、
図16のステップ442において)モジュールポート162が電力を提供するために選択される場合、電子コントローラ302は、デイジーチェーンを介してモジュールポート162に接続された各バッテリパック50の充電状態を判定し、最も高い充電状態を有するバッテリパック50を選択する。その後、電子コントローラ302は、選択されたバッテリパック50の充電状態を監視し、充電状態が所定の閾値未満に低下した場合、その時点で最も高い充電状態を有するバッテリパック50に切り替え得る。幾つかの実施形態において、他のバッテリパック50の選択基準及び技法が、モジュールポート162に結合されたバッテリパック50から選択するために使用される。
【0066】
幾つかの実施形態において、
図18及び
図19に示すように、ガスエンジン代替装置10は、ガスエンジン代替装置10に接続されたバッテリパック50を充電するオンボード充電回路460を含む。ガスエンジン代替装置10は、充電電力を受け取ってバッテリパック50を充電するために、電源コンセント(例えば、120VAC/60Hzの壁コンセント又は他の標準電源コンセント)に差し込まれ得る電源コード464を含む。オンボード充電回路460は、電源コード464から充電電力を受け取り、有効にされた場合、バッテリパック50を充電する充電電流を提供する。
【0067】
図19は、別の例示的な実施形態による電源308の簡略化したブロック図である。電源308は、バッテリパック50と、バッテリパック50を充電するオンボード充電回路460とを含む。バッテリパック50は、放電スイッチ468を通してパワースイッチング回路網310に結合される。オンボード充電回路460は、充電スイッチ472を通してバッテリパック50に結合される。放電スイッチ468及び充電スイッチ472は、例えば、電子プロセッサ302によって有効及び無効にされるように制御されるFETである。放電スイッチ468が有効にされると、放電スイッチ468により、バッテリパック50からパワースイッチング回路網310に電流を流すことができる。放電スイッチ468が無効にされると、放電スイッチ468により、バッテリパック50からパワースイッチング回路網310への電流が遮断される。充電スイッチ472が有効にされると、充電スイッチ472により、バッテリパック50を充電するためにオンボード充電回路460からバッテリパック50に電流を流すことができる。充電スイッチ472が無効にされると、充電スイッチ472により、オンボード充電回路460からバッテリパック50への電流が遮断される。
【0068】
幾つかの実施形態において、電子プロセッサ302は、放電スイッチ468及び充電スイッチ472の両方が同時に有効にされないように、放電スイッチ468及び充電スイッチ472を制御し得る。したがって、ガスエンジン代替装置10のモータ36は、バッテリパック50が充電されている間には動作しないようにされ得る。
【0069】
幾つかの実施形態において、電子プロセッサ302は、放電スイッチ468及び充電スイッチ472の両方が同時に有効にされるように、放電スイッチ468及び充電スイッチ472を制御し得る。したがって、ガスエンジン代替装置10のモータ36は、バッテリパック50が充電されている間に動作するようにされ得る。例えば、充電回路460は、電源コード464がAC電源に結合される場合、バッテリパック50にトリクル充電を提供し得る。更に、パワースイッチング回路網310とバッテリパック50とを接続するDCバスにDC出力を提供するAC/DC整流回路が、ガスエンジン代替装置10に(例えば、オンボード充電回路460に)提供され得る。このようにして、パワースイッチング回路網310は整流器からDC電力を引き出し、電源コード464からのAC電力はモータ36に電力を供給する。更に、電源コード464に結合された壁コンセントに対して、整流器から引き出された電流が特定の電流制限値未満である場合、超過電流(現在の引き出されている電流と電流制限値との間の電流量)がバッテリパック50に充電される。幾つかの実施形態において、DCバスは、正のDCバスラインと負のDCバスラインとの間に、DCバス上のリップルを平滑化するコンデンサを含み、充電電流はコンデンサから引き出される。
【0070】
幾つか実施形態において、ガスエンジン代替装置10は、ユーザによって作動され得る充電有効化スイッチを含む。充電有効化スイッチが作動されると、電子プロセッサ302は、放電スイッチ468を無効にし、充電スイッチ472を有効にして、バッテリパック50の充電を開始する。幾つかの実施形態において、電子プロセッサ302が、(例えば、上述のように、電圧センサ320を使用して、又はバッテリパック50からの指示を受け取って)バッテリパック50の充電状態が所定の閾値未満に低下したと判定した場合、電子プロセッサは、充電有効化スイッチを作動させ、放電スイッチ468を停止し、オンボード充電回路460はバッテリパック50の充電を開始する。
【0071】
1つの例では、
図18~
図19のガスエンジン代替装置10は、レンタルフリートに使用される。機器レンタル会社は、盗難防止のためにレンタル機器の特定の機能をロックすることを好む場合がある。ガスエンジン代替装置10の場合、レンタル会社は、ガスエンジン代替装置10からバッテリパック50を取り外すことができないように、ガスエンジン代替装置10にバッテリパック50をロックしたいと望む場合がある。これらの状況では、オンボード充電回路460は、バッテリパック50がガスエンジン代替装置10に結合されている間にバッテリパック50を充電するために使用され得る。
【0072】
図1~
図18は、ガスエンジン代替装置10の別個の実施形態を含むものとして示されている。しかしながら、これらの実施形態のいずれかの特徴が他の実施形態の特徴と組み合わされ得ることを理解されたい。例えば、ガスエンジン代替装置10は、複数のバッテリレセプタクル54と、1つ又は複数のバッテリモジュール158に接続するモジュールポート162とを含み得る。加えて、ガスエンジン代替装置10は、オンボード充電回路460と、複数のバッテリレセプタクル54及び/又はモジュールポート162とを含み得る。更に、1つ又は複数のバッテリレセプタクル54は、任意の構成のバッテリパック50を受け入れ得ることを理解されたい。例えば、第1のバッテリレセプタクル54Aは、第1の構成を有するバッテリパック50-1を受け入れ、第2のバッテリレセプタクル54Bは、第2の構成を有するバッテリパック50-2を受け入れ得る。加えて、ユーザは、第1の構成を有し、バッテリレセプタクル54に受け入れられたバッテリパック50-1を、第2の構成を有するバッテリパック50-2に交換し得る。このように、上述のガスエンジン代替装置10の実施形態の幾つかにおいて、ガスエンジン代替装置10は、異なる種類のバッテリパック50に結合されるように構成される。
【外国語明細書】