(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024045209
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】ブロックチェーンデータ検索方法
(51)【国際特許分類】
G06F 16/182 20190101AFI20240326BHJP
G06F 16/27 20190101ALI20240326BHJP
H04L 67/02 20220101ALI20240326BHJP
H04L 67/51 20220101ALI20240326BHJP
H04L 67/562 20220101ALI20240326BHJP
H04L 67/566 20220101ALI20240326BHJP
H04L 67/567 20220101ALI20240326BHJP
【FI】
G06F16/182
G06F16/27
H04L67/02
H04L67/51
H04L67/562
H04L67/566
H04L67/567
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024002458
(22)【出願日】2024-01-11
(62)【分割の表示】P 2022521161の分割
【原出願日】2020-08-26
(31)【優先権主張番号】10-2019-0123595
(32)【優先日】2019-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522138984
【氏名又は名称】ユニークコード カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】シン,ホ ヨル
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザがブロックチェーンネットワークに直接接続することなく、ブロックに保存されたデータを検索する方法を提供する。
【解決手段】本検索方法は、ハッシュ値又はブロック番号を含み、ブロックを識別することができる検索語をユーザー端末から受信し、前記ハッシュ値又は前記ブロック番号の形式であって、検索を開始する形式に基づいて、互いに異なる運営主体によって運営されている複数のブロックチェーンネットワークの中から、ブロックチェーンネットワークを選択するステップと、前記ハッシュ値又は前記ブロック番号の形式に適合する前記選択されたブロックチェーンネットワークに接続して、前記検索語に該当するブロックを検索するステップと、前記選択されたブロックチェーンネットワークから、前記検索されたブロックに保存されたデータを受信するステップと、前記受信したデータを前記ユーザー端末に伝送するステップと、を含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)ハッシュ値又はブロック番号を含み、ブロックを識別することができる検索語をユーザー端末から受信し、前記ハッシュ値又は前記ブロック番号の形式であって、検索を開始する形式に基づいて、互いに異なる運営主体によって運営されている複数のブロックチェーンネットワークの中から、ブロックチェーンネットワークを選択するステップと、
b)前記ハッシュ値又は前記ブロック番号の形式に適合する前記選択されたブロックチェーンネットワークに接続して、前記選択されたブロックチェーンネットワークで前記検索語に該当するブロックを検索するステップと、
c)前記選択されたブロックチェーンネットワークから、前記検索されたブロックに保存されたデータを受信するステップと、
d)前記受信したデータを前記ユーザー端末に伝送するステップと、を含むことを特徴とする、ブロックチェーンデータ検索方法。
【請求項2】
前記検索語はQRコードの形で入力されることを特徴とする、請求項1に記載のブロックチェーンデータ検索方法。
【請求項3】
前記a)ステップは、
a-1)前記ユーザー端末から前記検索語を受信した後、前記検索語の形式に基づいて、前記検索語を用いてブロックの検索が可能なブロックチェーンネットワーク候補を前記ユーザー端末に提供するステップと、
a-2)前記ユーザー端末から前記ブロックチェーンネットワークの候補のうちのいずれかが前記ブロックチェーンネットワークとして選択されるステップと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載のブロックチェーンデータ検索方法。
【請求項4】
前記ユーザー端末に伝送するステップで、前記検索されたブロックに保存されたデータがURLリンクである場合、前記URLリンクに該当する特定のデータ保存サーバーに接続して伝送を受けたデータを前記ユーザー端末に伝送することを特徴とする、請求項1に記載のブロックチェーンデータ検索方法。
【請求項5】
前記特定のデータ保存サーバーに接続して伝送を受けたデータは、画像又は動画像であることを特徴とする、請求項4に記載のブロックチェーンデータ検索方法。
【請求項6】
前記ユーザー端末に伝送するステップで、前記検索されたブロックに保存されたデータが特定のサービスを指す場合、前記特定のサービスのクライアントを実行して伝送を受けたデータを前記ユーザー端末に伝送することを特徴とする、請求項1に記載のブロックチェーンデータ検索方法。
【請求項7】
前記特定のサービスは、メッセンジャーサービス、ニュース提供サービス、音楽提供サービス及びゲームのうちの少なくとも一つであることを特徴とする、請求項6に記載のブロックチェーンデータ検索方法。
【請求項8】
前記a)ステップと前記b)ステップとの間に、
e)前記ユーザー端末から秘密鍵を受信し、受信した秘密鍵及び公開鍵を用いて、前記選択されたブロックチェーンネットワークのセキュリティを解除するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のブロックチェーンデータ検索方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロックチェーンネットワーク上でデータを検索する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、情報通信技術の融合によって行われる次世代産業革命である第4次産業革命がイシューとなっている。既存の産業での自動化とは、予め入力されたプログラムに従って受動的に動作することを意味したが、第4次産業革命では、機械が能動的に状況を把握して動作することを意味し、このような第4次産業革命は、人工知能、ロボット技術及び生命科学などが主導している。特に、第4次産業革命の核心要素技術として注目されているブロックチェーン(block chain)は、P2Pネットワークに取引情報を記録した帳簿を分散して管理する技術である。
【0003】
このようなブロックチェーン技術は、情報の分散保存が可能であるため、取引記録だけでなく、一般な情報を保存する技術として注目されている。
【0004】
しかし、様々な運営主体がそれぞれのブロックチェーンネットワークを運営しており、ユーザーは、情報を検索しようとする場合には各ブロックチェーンネットワークに接続しなければならない。このとき、各ブロックチェーンネットワーク上で情報を検索することは、プログラマではない一般ユーザーにとっては容易でない。
【0005】
これに関連して、韓国特許公開公報第10-2019-0096231号は、医療情報と製品購入情報を含む顧客情報を暗号化して保存する第1及び第2のファイルストレージと、前記第1及び第2のファイルストレージに保存された暗号化顧客情報に対して暗号鍵を生成保存し、暗号化顧客情報の共有及び公開に対する顧客の承認如何を判断するために予め保存された顧客署名情報が保存された鍵保存サーバーと、前記暗号化顧客情報と対応する顧客の固有識別情報(ID)をマッチングさせて仮想のファイルを生成するメタデータサーバーと、前記第1及び第2のファイルストレージに基づいて、検索式に対応して顧客が顧客情報の共有及び公開を承認した場合には、暗号化顧客情報をリスト作成し、各リストで顧客情報が公開されるようにし、顧客が顧客情報の共有及び公開を承認していない場合には、顧客の性別又は年齢別に病気の分布、最近の販売量が多い製品を中心にリスト化し、詳細な顧客情報は公開されないようにする検索サーバーと、前記第1及び第2のファイルストレージにおける顧客情報の暗号化、顧客からの顧客情報の共有及び公開に対する承認手続き、及び暗号化顧客情報の組み合わせを制御する管理運営サーバーと、を含む、ブロックチェーンベースの情報管理及び提供システムを開示する。
【0006】
上記の特許文献は、特定の方式で情報を保存し、これを管理するシステムを提供するだけであり、ユーザーに複数のブロックチェーンネットワーク上での検索の利便性を提供するものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の実施形態は、ユーザーがブロックチェーンネットワークに直接接続することなく、ブロックに保存されたデータを容易に検索する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態によるブロックチェーンデータ検索方法は、a)ユーザー端末から、ブロックを識別することができる検索語を受信し、複数のブロックチェーンネットワークのうち、検索されるべきブロックチェーンネットワークが選択されるステップと、b)前記選択されたブロックチェーンネットワークに接続して前記検索語を入力することにより、前記選択されたブロックチェーンネットワークで前記検索語に該当するブロックを検索するステップと、c)前記選択されたブロックチェーンネットワークから、前記検索されたブロックに保存されたデータを受信するステップと、d)前記受信したデータを前記ユーザー端末に伝送するステップと、を含み、前記検索語は、ハッシュ値又はブロック番号であり得る。
【0009】
前記検索語は、QRコード(登録商標)の形で入力できる。
【0010】
前記a)ステップは、a-1)前記ユーザー端末から前記検索語を受信した後、前記検索語の形式に基づいて、前記検索語を用いてブロックの検索が可能なブロックチェーンネットワーク候補を前記ユーザー端末に提供するステップと、a-2)前記ユーザー端末から前記ブロックチェーンネットワークの候補のうちのいずれかが前記ブロックチェーンネットワークとして選択されるステップと、を含むことができる。
【0011】
前記ユーザー端末に伝送するステップで、前記検索されたブロックに保存されたデータがURLリンクである場合、前記URLリンクに該当する特定のデータ保存サーバーに接続して伝送を受けたデータを前記ユーザー端末に伝送することができる。
【0012】
前記特定のデータ保存サーバーに接続して伝送を受けたデータは、画像又は動画像であり得る。
【0013】
前記ユーザー端末に伝送するステップで、前記検索されたブロックに保存されたデータが特定のサービスを指す場合、前記特定のサービスのクライアントを実行して伝送を受けたデータを前記ユーザー端末に伝送することができる。
【0014】
前記特定のサービスは、メッセンジャーサービス、ニュース提供サービス、音楽提供サービス及びゲームのうちの少なくとも一つであり得る。
【0015】
前記a)ステップと前記b)ステップとの間に、e)前記ユーザー端末から秘密鍵を受信し、受信した秘密鍵及び公開鍵を用いて、前記選択されたブロックチェーンネットワークのセキュリティを解除するステップをさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の実施形態によれば、ユーザーは、ブロックチェーンネットワークに直接接続することなく、検索語とブロックチェーンネットワーク名を単純に入力することにより、ブロックに保存されたデータを容易に検索することができる。
【0017】
本発明の実施形態によれば、ブロックに保存されたデータがURLリンクである場合、ユーザーは、URLリンクに接続する手順なしでも、URLリンクに該当するデータ保存サーバーに保存された画像、動画像などを直接受信することができる。
【0018】
本発明の実施形態によれば、ブロックに保存されたデータが特定のサービスに該当する場合、ユーザーは、特定のサービスを実行しなくても、特定のサービスが実行された結果を直接受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施形態に係るブロックチェーン検索システムの構成を示す図である。
【
図2】
図1のノードで生成されるブロックの構造の一例を示す図である。
【
図3】
図1のノードで生成されるブロックの構造の一例を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態によるブロックチェーン検索方法のフローチャートである。
【
図5a】本発明の実施形態によるブロックチェーン検索方法が実現されたユーザー端末の画面を示す図である。
【
図5b】本発明の実施形態によるブロックチェーン検索方法が実現されたユーザー端末の画面を示す図である。
【
図5c】本発明の実施形態によるブロックチェーン検索方法が実現されたユーザー端末の画面を示す図である。
【
図6】本発明の実施形態によるブロックチェーン検索方法が実現されたユーザー端末の画面を示す図であり、他の検索結果を示す画面である。
【
図7】本発明の実施形態によるブロックチェーン検索方法が実現されたユーザー端末の画面を示す図であり、他の検索結果を示す画面である。
【
図8】本発明の実施形態によるブロックチェーン検索方法が実現されたユーザー端末の画面を示す図であり、他の検索結果を示す画面である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
発明者は、自分の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に即し、本明細書及び請求の範囲で使用された用語又は単語は本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈されるべきである。
【0021】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0022】
また、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「伝送」、「送信」、「受信」又は「伝達」されるとするとき、これは、直接連結、伝送、送信、受信又は伝達される場合だけでなく、他の構成要素を介して間接的に連結、伝送、送信、受信又は伝達される場合も含む。
【0023】
また、本明細書に記載された「…部」、「…器」、「モジュール」、「装置」などの用語は、少なくとも一つの機能又は動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現できる。
【0024】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0025】
図1は本発明の実施形態に係るブロックチェーン検索システムの構成を示す図である。
【0026】
図1を参照すると、ブロックチェーン検索システムは、複数のブロックチェーンネットワーク1、ブロックチェーン検索サーバー2、及びユーザー端末3を含む。
【0027】
複数のブロックチェーンネットワーク1は、互いに異なる運営主体によって運営されるブロックチェーンネットワーク1-1、1-2、1-3を含む。ブロックチェーンネットワーク1-1、1-2、1-3は複数のノードNを含み、各ノードNにはブロックが保存される。
【0028】
ブロックチェーン検索サーバー2は、ユーザー端末3から、ブロックを識別することができる検索語を受信し、複数のブロックチェーンネットワークのうち、検索されるべきブロックチェーンネットワークが選択されると、前記選択されたブロックチェーンネットワークに接続して前記検索語を入力することにより、前記選択されたブロックチェーンネットワークで前記検索語に該当するブロックを検索し、前記選択されたブロックチェーンネットワークから、前記検索されたブロックに保存されたデータを受信し、前記受信したデータを前記ユーザー端末に伝送する。
【0029】
ユーザー端末3は、ユーザーが、ブロックを識別することができる検索語を入力し、複数のブロックチェーンネットワークのうち、検索されるべきブロックチェーンネットワークを選択すると、入力された検索語及び選択されたブロックチェーンネットワークをブロックチェーン検索サーバー2に伝送する。
【0030】
ユーザー端末3は、例えば携帯電話、コンピュータ、ノートパソコンなどであり、本発明の実施形態によるブロックチェーンデータ検索方法が実現されたプログラム又はアプリがインストールされて実行されることができる。
【0031】
一実施形態によって、検索語は、ハッシュ値、鍵値及びQRコード値のうちのいずれかであり得る。
【0032】
次に、
図2及び
図3を参照して検索語について説明する。
【0033】
図2は
図1のノードNで生成されるブロックの構造の一例を示す図である。
【0034】
図2を参照すると、ブロック100は、ブロックヘッド200とブロックボディ300に区分される。ブロックヘッド200には、前ブロックハッシュ(Previous block hash)、マークルハッシュルート(Merkle hash root)、タイムスタンプ(Timestamp)、難易度(Bits)、ノンス(Nonce)が保存される。
【0035】
前ブロックハッシュ(Previous block hash)は、以前のブロックヘッダーをハッシュ関数を用いてハッシュ化したハッシュ値である。ビットコインの場合、以前のブロックヘッダーをsha256ハッシュ関数を用いて2回ハッシュ化したハッシュ値、すなわちsha256(sha256(以前のブロックヘッダー))の値が保存される。
【0036】
マークルハッシュルート(Merkle hash root)は、現在ブロックに含まれている取引情報の取引ハッシュを二分木状に構成するときにツリーのルートに位置するハッシュ値である。
【0037】
タイムスタンプ(Timestamp)は、ブロックの生成時間を示す。
【0038】
難易度(Bits)は、ブロックの作業証明アルゴリズムに対する難易度目標を示す。
【0039】
ノンス(Nonce)は、特定の目標値よりも低い値を求めるためのカウンタである。
【0040】
本実施形態において、ハッシュ値(Previous block hash)によってブロックが特定されるため、検索語としてハッシュ値が用いられることができる。
【0041】
図3は
図1のノードNで生成されるブロックの構造の一例を示す図である。
【0042】
図3を参照すると、ブロックは、ブロック番号、伝送数及び伝送内容を含むことができる。本実施形態において、ブロック番号は、ブロックが生成されるにつれて順次値が増加するように付けられる。これにより、検索語としてブロック番号が用いられることができる。
【0043】
実施形態によって、ユーザー端末3から入力される検索語は、QRコードの形であり得る。
【0044】
ユーザー端末3は、QRコードをスキャンしてQRコードに対応する検索語に変換し、変換された検索語情報をブロックチェーン検索サーバー2に伝送することができる。
【0045】
このとき、ユーザー端末3は、QRコードスキャナ機能を有する携帯電話であるか、或いは別途のQRコードスキャナに接続されて用いられることができる。
【0046】
前述したハッシュ値やブロック番号は、長さが長く、複雑であるため、ユーザーが間違って入力することができる。これに対し、QRコードの形で入力する場合には、QRコードスキャナによって簡単な方法で入力することができるため、使い勝手に優れる。
【0047】
図4は本発明の実施形態によるブロックチェーン検索方法のフローチャートである。
【0048】
図4を参照すると、本発明の実施形態によるブロックチェーン検索方法は、ユーザー端末から、ブロックを識別することができる検索語を受信し、複数のブロックチェーンネットワークのうち、検索されるべきブロックチェーンネットワークを選択するステップ(S100)と、ユーザー端末から秘密鍵を受信し、受信した秘密鍵及び公開鍵を用いて、選択されたブロックチェーンネットワークのセキュリティを解除するステップ(S200)と、前記選択されたブロックチェーンネットワークに接続して前記検索語を入力することにより、前記選択されたブロックチェーンネットワークで前記検索語に該当するブロックを検索するステップ(S300)と、前記選択されたブロックチェーンネットワークから、前記検索されたブロックに保存されたデータを受信し、受信したデータを前記ユーザー端末に伝送するステップ(S400)と、を含む。
【0049】
まず、ユーザーが、ユーザー端末3に、ブロックを識別することができる検索語を入力し、複数のブロックチェーンネットワークのうち、検索されるべきブロックチェーンネットワークを選択する(S100)。
【0050】
検索語は、ブロックを識別することができる値であり、ブロックのハッシュ値又はブロック番号であり得る。また、検索語は、テキストだけでなく、QRコードの形で入力されることができる。
【0051】
複数のブロックチェーンネットワークは、例えば、フェイスブックのリブラ(Libra)、カカオのクレイトン(Klaytn)、ネイバーラインのリンク(Link)など、互いに異なる運営主体によって運営されるものであってもよい。
【0052】
S100ステップは、前記ユーザー端末から前記検索語を受信した後、前記検索語の形式に基づいて、前記検索語を用いてブロックの検索が可能なブロックチェーンネットワーク候補を前記ユーザー端末に提供するステップと、前記ユーザー端末から前記ブロックチェーンネットワークの候補のうちのいずれかが前記ブロックチェーンネットワークとして選択されるステップと、を含むことができる。
【0053】
検索語の形式は、例えば、入力されるテキストの長さである。例えば、ブロックチェーンネットワークAは、12文字のテキストで表されるハッシュ値を用い、ブロックチェーンネットワークBは、10文字のテキストで表されるブロック番号を用いる場合、入力されるテキストの長さに基づいてブロックチェーンネットワーク候補としてブロックチェーンネットワークA又はブロックチェーンネットワークBが提供されることができる。
【0054】
次に、ブロックチェーン検索サーバー2がユーザー端末から秘密鍵を受信し、受信した秘密鍵及び公開鍵を用いて、選択されたブロックチェーンネットワークのセキュリティを解除する(S200)。
【0055】
ブロックチェーンネットワークのブロックは、秘密鍵及び公開鍵を用いて暗号化されていることがある。これにより、ブロックチェーン検索サーバー2は、ユーザー端末3から秘密鍵及び公開鍵を受信し、受信した秘密鍵及び公開鍵を用いて、選択されたブロックチェーンネットワークのセキュリティを解除することができる。
【0056】
次に、ブロックチェーン検索サーバー2が、前記選択されたブロックチェーンネットワークに接続して前記検索語を入力することにより、前記選択されたブロックチェーンネットワーク上で前記検索語に該当するブロックが検索されるようにする(S300)。
【0057】
複数のブロックチェーンネットワーク1を構成するそれぞれのブロックチェーンネットワーク1-1、1-2、1-3は、検索語に該当するブロックを検索する検索サーバー(図示せず)を含むことができる。ブロックチェーン検索サーバー2は、選択されたブロックチェーンネットワークの検索サーバーに検索語を入力することにより、選択されたブロックチェーンネットワークの検索サーバーで検索語に該当するブロックが検索されるようにすることができる。
【0058】
次に、ブロックチェーン検索サーバー2が、前記選択されたブロックチェーンネットワークから、前記検索されたブロックに保存されたデータを受信し、前記受信したデータを前記ユーザー端末に伝送する(S400)。
【0059】
実施形態によって、検索されたブロックに保存されたデータがURLリンクである場合、ブロックチェーン検索サーバー2は、URLリンクに該当する特定のデータ保存サーバーに接続して伝送を受けたデータをユーザー端末3に伝送することができる。特定のデータ保存サーバーに接続して伝送を受けたデータは、画像又は動画像であり得る。
【0060】
画像又は動画像ファイルの場合、ブロックチェーンネットワーク1の各ノードがこれをブロックに直接保存することもできるが、容量が大きいため、画像又は動画像ファイルを他のデータ保存サーバーに保存しておき、ブロックには、画像又は動画像ファイルが保存されたデータ保存サーバーの位置のみを保存することができる。本実施形態によれば、検索されたブロックにデータ保存サーバーの位置が保存されている場合、ブロックチェーン検索サーバー2は、データ保存サーバーの位置をそのままユーザー端末3に伝送するのではなく、直接データ保存サーバーに接続して画像又は動画像ファイルを受信し、受信した画像又は動画像ファイルをユーザー端末3に伝送する。
【0061】
実施形態によって、検索されたブロックに保存されたデータが特定のサービスを指す場合、ブロックチェーン検索サーバー2は、特定のサービスのクライアントを実行して伝送を受けたデータをユーザー端末3に伝送することができる。特定のサービスは、メッセンジャーサービス、ニュース提供サービス、音楽提供サービス及びゲームのうちのいずれかであり得る。
【0062】
本実施形態において、ブロックに保存されたデータは、特定のサービスを示すことができ、この場合、ブロックチェーン検索サーバー2は、ウェブ又はアプリを用いて特定のサービスを実行することができる。これにより、特定のサービスを提供するサーバーからデータの伝送を受けると、このデータをユーザー端末3に伝送することができる。本実施形態によれば、ユーザーは、別途のサービスを実行することなく、ブロックチェーンネットワーク上でブロックを検索することにより、サービスの提供を受けることができる。
【0063】
図5a、
図5b及び
図5cは本発明の実施形態によるブロックチェーン検索方法が実現されたユーザー端末の画面を示す図である。
【0064】
図5aに示すように、ユーザー端末3の画面には、検索語入力ウィンドウ310、ブロックチェーンネットワーク入力ウィンドウ320、及びブロックチェーンネットワーク候補330が提供されることができる。
【0065】
これにより、ユーザーは、検索語入力ウィンドウ310にハッシュ値又はブロック番号などの検索語を直接入力する。ユーザーは、ブロックチェーンネットワーク入力ウィンドウ320にブロックチェーンネットワークの名前を直接入力するか、或いはブロックチェーンネットワーク候補330からいずれか一つを選択することができる。
【0066】
図5bは
図5aの画面で検索語及びブロックチェーンネットワークが入力された状態を示す画面である。
【0067】
【0068】
ブロックチェーンネットワーク入力ウィンドウ320に入力されたブロックチェーンネットワークで、検索語入力ウィンドウ310に入力された検索語で検索されたブロックに保存されたデータが
図5cの検索結果ウィンドウ340に示す。このとき、ブロックに保存されたデータはテキストであってもよい。
【0069】
図6は本発明の実施形態によるブロックチェーン検索方法が実現されたユーザー端末の画面を示す図であり、他の検索結果を示す画面である。
【0070】
図6において、ブロックに保存されたデータはURLリンクであり、ブロックチェーン検索サーバー2は、URLリンクに該当する特定のデータ保存サーバーに接続して画像ファイルを受信してユーザー端末3に伝送することができる。これにより、ユーザー端末3の検索結果ウィンドウには画像が表示されるため、ユーザーは、画像をユーザー端末3で直ちに確認することができる。
【0071】
図7は本発明の実施形態によるブロックチェーン検索方法が実現されたユーザー端末の画面を示す図であり、他の検索結果を示す画面である。
【0072】
図7において、ブロックに保存されたデータはURLリンクであり、ブロックチェーン検索サーバー2は、URLリンクに該当する特定のデータ保存サーバーに接続して動画像ファイルを受信してユーザー端末3に伝送することができる。これにより、ユーザー端末3の検索結果ウィンドウには動画像が表示され、ユーザーは、ユーザー端末3で動画像を直ちに再生することができる。
【0073】
図8は本発明の実施形態によるブロックチェーン検索方法が実現されたユーザー端末の画面を示す図であり、他の検索結果を示す画面である。
【0074】
図8において、ブロックに保存されたデータは、ニュース提供サービスを示し、ブロックチェーン検索サーバー2は、ニュース提供サービスを提供するサーバーに接続して受信したファイルをユーザー端末3に伝送することができる。これにより、ユーザー端末3の検索結果ウィンドウには、ニュース提供サービスで提供される画面が表示され、
図8に示すように、ニュースの一部の画像とニュースのアドレスが表示されることができる。
【0075】
以上、好適な実施例を通じて本発明について詳細に説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の技術的思想から逸脱することなく多様に変更、応用できるのは、当該技術分野における通常の技術者に自明である。したがって、本発明の真正な保護範囲は、以下の請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等の範囲内にあるすべての技術的思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。