(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024045338
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】シェル構造及びシェル構造を含むマスク
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20240326BHJP
【FI】
A41D13/11 D
A41D13/11 F
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024010384
(22)【出願日】2024-01-26
(62)【分割の表示】P 2018213290の分割
【原出願日】2018-11-13
(31)【優先権主張番号】10-2017-0150819
(32)【優先日】2017-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】505005049
【氏名又は名称】スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(72)【発明者】
【氏名】ジノ, リ
(72)【発明者】
【氏名】ジョンチョル, ムン
(57)【要約】
【課題】マスクの形状を維持するために提供される新規なシェル構造を提供する。
【解決手段】マスクの形状のために提供することができる本開示の一実施形態によるシェル構造は、縁部を形成する周部と、周部の内側に周部と一体形成されたアーチ状の湾曲部分とを含み、湾曲部分の後面に、湾曲部分の垂直方向中心線に沿って溝部分が形成され、湾曲部分は、溝部分を中心線として折り畳むことができるように形成されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスクの形状を維持するために提供されるシェル構造であって、
縁部を形成する周部と、
前記周部の内側に前記周部と一体形成されたアーチ状の湾曲部分とを備え、
前記湾曲部分の後面に、前記湾曲部分の垂直方向中心線に沿って溝部分が形成され、前記湾曲部分が、前記溝部分を中心として折り畳むことができるように形成されている、シェル構造。
【請求項2】
前記周部及び前記湾曲部分が、発泡ポリオレフィンを真空成形又は熱成形することによって形成された単一の非多孔質部材を使用して形成され、
前記湾曲部分内に、空気の流れのために少なくとも1つの開口が形成されている、
請求項1に記載のシェル構造。
【請求項3】
前記湾曲部分が、
前記湾曲部分の両側部分を画定する第1の本体と、
前記第1の本体の前側端に接続し、前記垂直方向中心線に対して曲がっている第2の本体とを含み、
前記第2の本体の後面に、前記溝部分が形成されている、請求項2に記載のシェル構造。
【請求項4】
前記湾曲部分の後面に、前記開口の縁部に沿って連続して突出するように、突出部分が形成されている、請求項2に記載のシェル構造。
【請求項5】
前記シェル構造が、多孔質材料から形成された不織布を使用して形成されている、請求項1に記載のシェル構造。
【請求項6】
前記湾曲部分の前面が、前記前面の幅が前方へ次第に減少するように傾斜して形成されている、請求項1に記載のシェル構造。
【請求項7】
前記溝部分が、前記溝部分の幅が前方へ次第に減少するように傾斜して形成されている、請求項1に記載のシェル構造。
【請求項8】
前記湾曲部分の剛性を増大させるための補助リブが、前記溝部分の両側に、前記垂直方向中心線に沿って突出するように形成されている、請求項1に記載のシェル構造。
【請求項9】
前記周部の後面から突出するように、使用者の鼻に着座する着座部分が形成されている、請求項1に記載のシェル構造。
【請求項10】
前記着座部分の前面に、前記着座部分に対応する形状で挿入溝が形成されている、請求項9に記載のシェル構造。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載のシェル構造と、
前記シェル構造の前面に結合され、空気濾過機能を実行するフィルタ構造と
を備えるマスク。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[技術分野]
本開示は、シェル構造及びシェル構造を含むマスクに関する。
【0002】
[背景]
使用者の呼吸経路への不純物又は汚染物質の侵入を防止するために使用されるマスクは、別個のフィルタ部分を含むマスクと、マスク本体自体がフィルタとして機能するフィルタフェースマスクとに分類することができる。
【0003】
この場合、概してフィルタフェースマスクは、2つの異なる構造を有するマスク、すなわち平らに折り畳めるマスクと、成形マスクとに分類することができる。平らに折り畳めるマスクは、マスクが平坦な状態で保管されるが、使用の際はカップ状に広げられる構造を有し、成形マスクは、マスクが顔にフィットする構成を有し、したがってマスクは所定の形状、たとえばカップ状で製造され、使用中にそのような形状を維持する構造を有する。
【0004】
[概要]
カップ状に製造された従来のマスクでは、マスクの使用が終了したとき、又は保管の目的で、マスクを折り畳まなければならない場合、マスク自体の剛性のため、マスクを容易に折り畳むことができず、マスクが折り畳まれた後は、外力が除去されたときでも、マスクはその元の形状に容易に復元しないという問題がある。
【0005】
関連技術のそのような問題を解決するために、本開示の目的は、外力によって容易に折り畳むことができるが外力が除去された後はその元の形状に容易に復元可能なシェル構造、及びシェル構造を含むマスクを提供することである。
【0006】
マスクの形状のために提供される本開示の一実施形態によるシェル構造は、縁部を形成する周部と、周部の内側に周部と一体形成されたアーチ状の湾曲部分とを含み、湾曲部分の後面に、湾曲部分の垂直方向中心線に沿って溝部分が形成され、湾曲部分は、溝部分を中心線として折り畳むことができるように形成されている。
【0007】
本開示の他の実施形態によるマスクは、本開示の実施形態によるシェル構造と、シェル構造の前面に結合され、空気濾過機能を実行するように構成されたフィルタ構造とを含む。
【0008】
本開示の一実施形態によるシェル構造及びシェル構造を含むマスクは、外力によって折り畳むことができるように提供することができ、外力が除去された後はその元の形状に容易に復元可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の一実施形態によるマスクの斜視図である。
【
図2】本開示の本実施形態によるマスクの分解斜視図である。
【
図3】本開示の一実施形態によるシェル構造の背面斜視図である。
【
図4】本開示の本実施形態によるシェル構造の背面図である。
【
図5】
図2の線A-A’に沿って切り取った横断面図である。
【
図6】本開示の他の実施形態によるマスクの分解斜視図である。
【
図7】本開示の他の実施形態によるシェル構造の背面斜視図である。
【
図8】
図6の線B-B’に沿って切り取った横断面図である。
【0010】
[詳細な説明]
以下、本開示の概念を実施する特有の実施形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。この場合、説明の便宜上、図面は原寸に比例して描かれたものではないことに留意されたい。加えて、本開示について説明する上で、関連する周知の構成又は機能の詳細な説明が本開示の要旨を曖昧にする可能性があると考えられるとき、その詳細な説明は省略する。
【0011】
図1は、本開示の一実施形態によるマスクの斜視図であり、
図2は、本開示の本実施形態によるマスクの分解斜視図であり、
図3は、本開示の一実施形態によるシェル構造の背面斜視図であり、
図4は、本開示の本実施形態によるシェル構造の背面図であり、
図5は、
図2の線A-A’に沿って切り取った横断面図である。
【0012】
図1~5を参照すると、本開示の一実施形態によるマスク1は、所定の形状で製造され、使用中に対応する形状を維持することが可能なマスクとして提供することができる。たとえば、マスク1は、アーチ状の外面を有し、全体としてカップ状を有するように製造することができる。
【0013】
マスク1は、マスク1の形状を維持するために提供されたシェル構造200と、シェル構造200の前面に結合され、空気濾過機能を実行するように構成されたフィルタ構造100とを含むことができる。
【0014】
フィルタ構造100は、フィルタ構造100を通過する空気から不純物を除去して空気を濾過するために提供され、マスク1の前面を形成することができ、後述するように、フィルタ構造100の周部100aをシェル構造200の周部210に結合することができる。このとき、フィルタ構造100の周部100a及びシェル構造200の周部210は、様々な方法、たとえば熱溶接又は超音波溶接方法を使用して結合することができる。
【0015】
フィルタ構造100は、複数のシートが積層されている多層形状で製造することができる。たとえば、フィルタ構造100は、空気を濾過するために提供されるフィルタ層110と、フィルタ層110の前面に結合されたカバーウェブ120とを含むことができる。
【0016】
フィルタ層110は、一般に求められる濾過作用を実現することが可能な繊維材料から形成されたフィルタとして提供することができる。フィルタ層110はまた、接着剤又は任意の結合手段によってともに結合されている繊維材料から形成された複数のフィルタが必要に応じて積層される形態で提供することができる。フィルタ層110内に、平滑な空気の流れのために第1の通気孔111を形成することができる。
【0017】
カバーウェブ120は、フィルタ層110の前面に結合された部材であり、不織布などの多孔質の繊維材料によって製造することができ、フィルタ層110を保護し、フィルタ層110がシェル構造200から隔置されるのを防止することができる。後述するように、カバーウェブ120内に、弁140を通る空気の流れを容易にするように構成された第2の通気孔121を形成することができる。言い換えれば、使用者が息を吐き出すと、後述する第3の通気孔221、第1の通気孔111、及び第2の通気孔121を空気が順次通過することができ、次いで弁140を通って外へ放出することができる。したがって、使用者は、マスクから外へ空気をより容易に放出することができる。
【0018】
さらに、カバーウェブ120は、フィルタ層110の後面並びにフィルタ層110の前面に結合することもでき、場合により、カバーウェブ120を省略することもできる。
【0019】
フィルタ構造100に別個のストラップ130を結合することができ、使用者は、ストラップ130を自身の耳に掛けることによってマスク1を着用することができる。
【0020】
弁140は、フィルタ構造100の前面に設けることができる。弁140は、使用者がマスク1を着用しながら呼吸する場合に呼吸を容易にするために提供され、1つの方向の空気の流れのみを可能にする一方向弁として提供することができる。たとえば、弁140は、使用者が息を吸い込むと閉じ、使用者が息を吐き出すと開く一方向弁として提供することができる。
【0021】
一方、マスク1の全体的な形状を維持するためのシェル構造200を、フィルタ構造100の後面に設けることができる。このとき、シェル構造200は、非多孔質材料から形成されたフォーム成形製品を使用して形成することができる。たとえば、シェル構造200は、発泡ポリオレフィンを真空成形又は熱成形することによって形成された単一の部材を使用して形成することができる。ここで、シェル構造200は、全体としてカップ状で提供することができる。
【0022】
シェル構造200は、縁部を形成する周部210と、周部210の内側にアーチ状に形成された湾曲部分220とを含むことができる。
【0023】
周部210は、シェル構造200の縁部を形成することができ、周部210の前面をフィルタ構造100の後面に結合することができる。たとえば、周部210は、フィルタ構造100の後面に熱溶接又は超音波溶接することができる。
【0024】
周部210の後面から突出するように、使用者の鼻に着座する着座部分211を形成することができる。着座部分211は、湾曲部分220の垂直方向中心線L1に対して対称になるように形成することができる。また、着座部分211は、周部210をプレスすることによって形成することができる。したがって、着座部分211の前面に、着座部分211に対応する形状で挿入溝212を形成することができる。
【0025】
アーチ状の湾曲部分220は、周部210の内側に形成することができる。また、湾曲部分220は、周部210と一体形成することができる。たとえば、周部210及び湾曲部分220は、発泡ポリオレフィンを真空成形又は熱成形することによって形成された単一の非多孔質部材を使用して形成することができる。
【0026】
湾曲部分220内に、空気の流れのために少なくとも1つの開口221を形成することができる。開口221は、湾曲部分220の垂直方向中心線L1に対して両側に形成することができ、開口221の形状及び数は、必要に応じて様々な方法で変更することができる。湾曲部分220の後面に、開口221の縁部に沿って連続して突出するように、突出部分222を形成することができ、突出部分222は、湾曲部分220と一体形成することができる。突出部分222は、開口221が形成されている湾曲部分220の剛性を増大させ、開口221の変形を防止することができる。
【0027】
湾曲部分220の後面に、湾曲部分220の垂直方向中心線L1に沿って溝部分223を形成することができる。溝部分223のため、マスク1を容易に折り畳むことができる。言い換えれば、使用者がマスク1の両側を把持し、外力を印加してマスク1を折り畳む場合、印加された外力が溝部分223に集中するため、溝部分223を基準線にしてマスク1を折り畳むことができる。また、使用者がマスク1に印加された外力を除去した場合、湾曲部分220の弾性力のため、マスク1は再びその元の形状に復元することができる。このようにして、本開示の一実施形態によるマスク1は、湾曲部分220の後面に形成された溝部分223を有し、それにより外力が印加されるとマスク1を容易に折り畳むことができ、外力が除去されるとマスク1をその元の形状に復元することができる。
【0028】
加えて、湾曲部分220の後面から突出するように、補助リブ224を形成することができる。補助リブ224は、湾曲部分220と一体形成することができ、溝部分223の両側に形成することができる。補助リブ224は、湾曲部分220の剛性を増大させることができ、以てマスクが溝部分223からずれた基準線で折り畳まれる現象を防止することができる。
【0029】
湾曲部分220の前面は、前面の幅が前方へ次第に減少するように傾斜して形成することができる。したがって、湾曲部分220の前面に、湾曲部分220の垂直方向中心線L1に沿ってピークを形成することができる。ピークは、溝部分223に対応する位置に形成することができる。言い換えれば、溝部分223は、溝部分223の幅が湾曲部分220の後面から前方へ次第に減少するように傾斜して形成することができ、これに対応して、湾曲部分220の前面もまた、前面の幅が前方へ次第に減少するように傾斜して形成することができる。
【0030】
湾曲部分220は、湾曲部分220の両側部分を画定する第1の本体220aと、第1の本体220aの前側端に接続し、湾曲部分220の垂直方向中心線L1に対して曲がっている第2の本体220bとを含むことができる。このとき、溝部分223及び補助リブ224は、第2の本体220bの後面に形成することができる。
【0031】
シェル構造200の後面に、繊維シート300を結合することができる。繊維シート330は、合成繊維を使用して製造することができる。たとえば、繊維シート300は、スパンデックスを使用して製造することができる。繊維シート300は、使用者の顔に直接接触し、マスク1の着用性を改善することができる。
【0032】
一方、シェル構造200が一例として上述した非多孔質材料から形成される場合、シェル構造200もまた、多孔質材料から形成することができる。シェル構造200が多孔質材料から形成される実施形態について、
図6~8を参照して以下に説明する。
【0033】
図6は、本開示の他の実施形態によるマスクの分解斜視図であり、
図7は、本開示の他の実施形態によるシェル構造の背面斜視図であり、
図8は、
図6の線B-B’に沿って切り取った横断面図である。ここで、本開示の他の実施形態によるマスクは、シェル構造200の構成を除いて、
図1~5を参照して上述した本開示の本実施形態によるマスク1と同じである。したがって、同じ構成の詳細な説明は省略し、上記の説明によって置き換える。
【0034】
図6~8を参照すると、本開示の他の実施形態によるマスク1のシェル構造200は、多孔質材料から形成された不織布を使用して形成することができる。言い換えれば、シェル構造200の周部210及び湾曲部分220は、多孔質材料から形成された不織布をプレス成形することによって、単一の部材を使用して製造することができる。このようにして、シェル構造200が多孔質材料から形成される場合、シェル構造200を介して空気がマスク1に出入りすることができる。
【0035】
シェル構造200は、縁部を形成する周部210と、周部210の内側にアーチ状に形成されたカップ状の湾曲部分220とを含むことができる。周部210は、シェル構造200の縁部を形成することができ、周部210の前面をフィルタ構造100の後面に結合することができる。たとえば、周部210は、フィルタ構造100の後面に熱溶接又は超音波溶接することができる。
【0036】
周部210の後面から突出するように、使用者の鼻に着座する着座部分211を形成することができる。着座部分211は、湾曲部分220の垂直方向中心線L1に対して対称になるように形成することができる。また、着座部分211は、周部210をプレスすることによって形成することができる。したがって、着座部分211の前面に、着座部分211に対応する形状で、挿入溝212を形成することができる。
【0037】
湾曲部分220は、周部210の内側に形成することができ、周部210と一体形成することができる。湾曲部分220の後面に、湾曲部分220の垂直方向中心線L1に沿って溝部分223を形成することができる。
【0038】
湾曲部分220の前面は、前面の幅が前方へ次第に減少するように傾斜して形成することができる。したがって、湾曲部分220の前面に、湾曲部分220の垂直方向中心線L1に沿ってピークを形成することができる。ピークは、溝部分223に対応する位置に形成することができる。言い換えれば、溝部分223は、溝部分223の幅が湾曲部分220の後面から前方へ次第に減少するように傾斜して形成することができ、これに対応して、湾曲部分220の前面もまた、前面の幅が前方へ次第に減少するように傾斜して形成することができる。加えて、湾曲部分220内に、平滑な空気の流れのために第3の通気孔221を形成することができる。使用者が息を吐き出すと、後述する第3の通気孔221、第1の通気孔111、及び第2の通気孔121を空気が順次通過することができ、次いで弁140を通って外へ放出することができる。
【0039】
以下は、本開示の実施形態の一覧である。
【0040】
項目1は、縁部を形成する周部と、周部の内側に周部と一体形成されたアーチ状の湾曲部分とを含み、湾曲部分の後面に、湾曲部分の垂直方向中心線に沿って溝部分が形成され、湾曲部分が、溝部分を中心線として折り畳むことができるように形成されている、シェル構造である。
【0041】
項目2は、周部及び湾曲部分が、発泡ポリオレフィンを真空成形又は熱成形することによって形成された単一の非多孔質部材を使用して形成され、湾曲部分内に、空気の流れのために少なくとも1つの開口が形成されている、シェル構造である。
【0042】
項目3は、湾曲部分が、湾曲部分の両側部分を画定する第1の本体と、第1の本体の前側端に接続し、垂直方向中心線に対して曲がっている第2の本体とを含み、第2の本体の後面に、溝部分が形成されている、シェル構造である。
【0043】
項目4は、湾曲部分の後面に、開口の縁部に沿って連続して突出するように、突出部分が形成されている、シェル構造である。
【0044】
項目5は、多孔質材料から形成された不織布を使用して形成されたシェル構造である。
【0045】
項目6は、湾曲部分の前面が、前面の幅が前方へ次第に減少するように傾斜して形成されている、シェル構造である。
【0046】
項目7は、溝部分が、溝部分の幅が前方へ次第に減少するように傾斜して形成されている、シェル構造である。
【0047】
項目8は、湾曲部分の剛性を増大させるための補助リブが、溝部分の両側に、垂直方向中心線に沿って突出するように形成されている、シェル構造である。
【0048】
項目9は、周部の後面から突出するように、使用者の鼻に着座する着座部分が形成されている、シェル構造である。
【0049】
項目10は、着座部分の前面に、着座部分に対応する形状で挿入溝が形成されている、シェル構造である。
【0050】
項目11は、項目1~10のシェル構造と、シェル構造の前面に結合され、空気濾過機能を実行するフィルタ構造とを含むマスクである。
【0051】
本開示のシェル構造及びシェル構造を含むマスクについて、本開示の特有の実施形態を参照して説明したが、これらの実施形態は単なる例示である。本開示は、これらの実施形態に限定されるものではなく、本明細書に開示する基本的な概念に従って可能限り広い範囲を有すると解釈されるべきである。当業者であれば、本明細書に開示する実施形態を組み合わせる/置き換えることができ、本明細書に記載されていないパターンでこれらの実施形態を実施することができ、そのようなパターンも本開示の範囲内である。加えて、当業者であれば、本明細書に基づいて、本明細書に開示する実施形態を容易に変更又は修正することができる、そのような変更又は修正も本開示の範囲に属することが明らかである。
【符号の説明】
【0052】
1 マスク
100 フィルタ構造
100a 周部
110 フィルタ層
111 第1の通気孔
120 カバーウェブ
121 第2の通気孔
130 ストラップ
140 弁
200 シェル構造
210 周部
211 着座部分
212 挿入溝
220 湾曲部分
220a 第1の本体
220b 第2の本体
221 第3の通気孔、開口
222 突出部分
223 溝部分
224 補助リブ
300 繊維シート
L1 垂直方向中心線
【手続補正書】
【提出日】2024-02-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスクの形状を維持するために提供されるシェル構造であって、
縁部を形成する周部と、
前記周部の内側に前記周部と一体形成された垂直方向に延びるアーチ状の湾曲部分と、
前記湾曲部分の剛性を増大させるための一対の補助リブと、
を備え、
前記湾曲部分の後面に、前記湾曲部分の垂直方向中心線に沿って溝部分が形成され、前記湾曲部分が、前記溝部分を中心として折り畳むことができるように形成されており、
前記一対の補助リブは、前記垂直方向中心線と交差せずに前記垂直方向中心線を挟むように、前記溝部分の両側に前記垂直方向中心線に沿って突出するように形成される、シェル構造。
【請求項2】
前記周部及び前記湾曲部分が、発泡ポリオレフィンを真空成形又は熱成形することによって形成された単一の非多孔質部材を使用して形成され、
前記周部と前記湾曲部分との間に、空気の流れのために少なくとも1つの開口が形成されている、
請求項1に記載のシェル構造。
【請求項3】
前記湾曲部分が、
前記湾曲部分の両側部分を画定する第1の本体と、
前記第1の本体の前側端に接続し、前記垂直方向中心線を含むように前記湾曲部分の中央部分を画定する第2の本体とを含み、
前記第2の本体の後面に、前記溝部分が形成されている、請求項2に記載のシェル構造。
【請求項4】
前記湾曲部分の後面に、前記開口の縁部に沿って連続して突出するように、突出部分が形成されている、請求項2に記載のシェル構造。
【請求項5】
前記シェル構造が、不織布を使用して形成されており、前記不織布が多孔質材料から形成されている、請求項1に記載のシェル構造。
【請求項6】
前記湾曲部分の前面が、前記前面の幅が前方へ次第に減少するように傾斜して形成されている、請求項1に記載のシェル構造。
【請求項7】
前記溝部分が、前記溝部分の幅が前方へ次第に減少するように傾斜して形成されている、請求項1に記載のシェル構造。
【請求項8】
前記周部の後面から突出するように、使用者の鼻に着座する着座部分が形成されている、請求項1に記載のシェル構造。
【請求項9】
前記着座部分の前面に、前記着座部分に対応する形状で挿入溝が形成されている、請求項8に記載のシェル構造。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載のシェル構造と、
前記シェル構造の前面に結合され、空気濾過機能を実行するフィルタ構造と、
を備えるマスク。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本開示の一実施形態によるシェル構造及びシェル構造を含むマスクは、外力によって折り畳むことができるように提供することができ、外力が除去された後はその元の形状に容易に復元可能とすることができる。
(項目1)
マスクの形状を維持するために提供されるシェル構造であって、
縁部を形成する周部と、
前記周部の内側に前記周部と一体形成されたアーチ状の湾曲部分とを備え、
前記湾曲部分の後面に、前記湾曲部分の垂直方向中心線に沿って溝部分が形成され、前記湾曲部分が、前記溝部分を中心として折り畳むことができるように形成されている、シェル構造。
(項目2)
前記周部及び前記湾曲部分が、発泡ポリオレフィンを真空成形又は熱成形することによって形成された単一の非多孔質部材を使用して形成され、
前記湾曲部分内に、空気の流れのために少なくとも1つの開口が形成されている、
項目1に記載のシェル構造。
(項目3)
前記湾曲部分が、
前記湾曲部分の両側部分を画定する第1の本体と、
前記第1の本体の前側端に接続し、前記垂直方向中心線に対して曲がっている第2の本体とを含み、
前記第2の本体の後面に、前記溝部分が形成されている、項目2に記載のシェル構造。
(項目4)
前記湾曲部分の後面に、前記開口の縁部に沿って連続して突出するように、突出部分が形成されている、項目2に記載のシェル構造。
(項目5)
前記シェル構造が、多孔質材料から形成された不織布を使用して形成されている、項目1に記載のシェル構造。
(項目6)
前記湾曲部分の前面が、前記前面の幅が前方へ次第に減少するように傾斜して形成されている、項目1に記載のシェル構造。
(項目7)
前記溝部分が、前記溝部分の幅が前方へ次第に減少するように傾斜して形成されている、項目1に記載のシェル構造。
(項目8)
前記湾曲部分の剛性を増大させるための補助リブが、前記溝部分の両側に、前記垂直方向中心線に沿って突出するように形成されている、項目1に記載のシェル構造。
(項目9)
前記周部の後面から突出するように、使用者の鼻に着座する着座部分が形成されている、項目1に記載のシェル構造。
(項目10)
前記着座部分の前面に、前記着座部分に対応する形状で挿入溝が形成されている、項目9に記載のシェル構造。
(項目11)
項目1~10のいずれか一項に記載のシェル構造と、
前記シェル構造の前面に結合され、空気濾過機能を実行するフィルタ構造と
を備えるマスク。
【外国語明細書】