(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024045379
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】システム、制御装置、制御方法、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20240326BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024013931
(22)【出願日】2024-02-01
(62)【分割の表示】P 2020559118の分割
【原出願日】2019-11-28
(31)【優先権主張番号】P 2018232701
(32)【優先日】2018-12-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】田原 裕司
(57)【要約】 (修正有)
【課題】商品の陳列変更の際の手間を軽減する技術を提供する。
【解決手段】システム(10)は、表示パネル(30)および制御装置(40)を備える。表示パネル(30)は、棚に設置される。制御装置(40)は、表示パネル(30)の表示内容を制御する。制御装置(40)は、店員向けの表示内容と顧客向けの表示内容とを切り替えて表示パネル(30)に表示させる。顧客向けの表示内容はたとえば一以上の値札情報を含む。店員向けの表示内容は、たとえば棚における商品の配置の変更を示す変更情報を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
棚に設置される表示パネルと、
前記表示パネルの表示内容を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、店員向けの表示内容と値札情報を含む顧客向けの表示内容とを切り替えて前記表示パネルに表示させ、
前記制御装置は、前記顧客向けの表示内容を表示中であって、前記棚に対して店員が行うべき作業がある場合に、前記顧客向けの表示内容とともに店員に作業を促す表示を、前記表示パネルに表示させる
システム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記店員に作業を促す表示と、前記値札情報とを含む表示を前記表示パネルに表示させる
システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記表示パネルのうち、作業対象の商品の表示領域に前記店員に作業を促す表示を表示させ、作業対象となっていない商品の前記表示領域に前記値札情報を表示させる
システム。
【請求項4】
請求項3に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記棚の陳列データを用いて前記表示パネルにおける各商品の前記表示領域を決定する
システム。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載のシステムにおいて、
前記店員向けの表示内容は、前記棚における商品の配置の変更を示す変更情報を含む
システム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記店員の作業内容の種類に基づいて、前記店員向けの表示内容の少なくとも一部の色を切り替えるシステム。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、店員用端末への入力に基づいて、前記店員向けの表示内容と前記顧客向けの表示内容とを切り替えるシステム。
【請求項8】
棚に設置される表示パネルの表示内容を制御する制御装置であって、
店員向けの表示内容と値札情報を含む顧客向けの表示内容とを切り替えて前記表示パネルに表示させ、
前記顧客向けの表示内容を表示中であって、前記棚に対して店員が行うべき作業がある場合に、前記顧客向けの表示内容とともに店員に作業を促す表示を、前記表示パネルに表示させる
制御装置。
【請求項9】
棚に設置される表示パネルの表示内容を制御する制御装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、
店員向けの表示内容と値札情報を含む顧客向けの表示内容とを切り替えて前記表示パネルに表示させ、
前記顧客向けの表示内容を表示中であって、前記棚に対して店員が行うべき作業がある場合に、前記顧客向けの表示内容とともに店員に作業を促す表示を、前記表示パネルに表示させる
プログラム。
【請求項10】
棚に設置される表示パネルの表示内容を制御する制御方法であって、
コンピュータが、
店員向けの表示内容と値札情報を含む顧客向けの表示内容とを切り替えて前記表示パネルに表示させ、
前記顧客向けの表示内容を表示中であって、前記棚に対して店員が行うべき作業がある場合に、前記顧客向けの表示内容とともに店員に作業を促す表示を、前記表示パネルに表示させる
制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシステム、制御装置、制御方法、およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子棚札は、サーバーとの間で送受信を行うことで、表示内容を変更することができる。
【0003】
特許文献1には、陳列棚に陳列されている商品種別毎に設けられる電子棚札が記載されている。特許文献1の技術では、全ての電子棚札に異なる棚札管理番号が付与されている。そして、棚札管理番号によって商品が特定され、その商品の在庫状況が表示に表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし特許文献1の技術では、商品の陳列変更に手間がかかった。たとえば、特許文献1では、商品種別毎に電子棚札が設けられるため、店員は各商品の陳列位置に合わせて電子棚札を動かしたり付け替えたりしなければならなかった。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、商品の陳列変更の際の手間を軽減する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のシステムは、
棚に設置される表示パネルと、
前記表示パネルの表示内容を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、店員向けの表示内容と顧客向けの表示内容とを切り替えて前記表示パネルに表示させる。
【0008】
本発明の制御装置は、
棚に設置される表示パネルの表示内容を制御する制御装置であって、
店員向けの表示内容と顧客向けの表示内容とを切り替えて前記表示パネルに表示させる。
【0009】
本発明のプログラムは、
棚に設置される表示パネルの表示内容を制御する制御装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、店員向けの表示内容と顧客向けの表示内容とを切り替えて前記表示パネルに表示させる前記制御装置として機能させる。
【0010】
本発明の制御方法は、
棚に設置される表示パネルの表示内容を制御する制御方法であって、
コンピュータが、店員向けの表示内容と顧客向けの表示内容とを切り替えて前記表示パネルに表示させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、商品の陳列変更の際の手間を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
【0013】
【
図1】第1の実施形態に係るシステムの構成を例示する図である。
【
図2】第1の実施形態に係る表示パネルの使用環境および表示内容を例示する図である。
【
図3】複数の棚を備える陳列什器を例示する図である。
【
図4】複数の棚を備える陳列什器を例示する図である。
【
図5】第1の実施形態に係る制御装置の構成を例示する図である。
【
図6】第1の実施形態に係る商品情報の構成を例示する図である。
【
図7】第1の実施形態に係る陳列データの構成を例示する図である。
【
図8】
図6の商品情報および
図7の陳列データに基づく商品の配置を示す図である。
【
図9】
図8における各商品の表示の凡例を示す図である。
【
図10】
図6の商品情報および
図7の陳列データに基づいて値札情報が表示された表示パネルを例示する図である。
【
図11】制御装置を実現するための計算機を例示する図である。
【
図12】第2の実施形態に係る制御装置の構成を例示する図である。
【
図13】第1の処理例で生成される陳列データの構成を例示する図である。
【
図14】フェースを縮小する場合の操作画面を例示する図である。
【
図15】
図14の商品配置に対応する陳列データの構成を例示する図である。
【
図16】フェースを拡大する場合の操作画面を例示する図である。
【
図17】
図16の商品配置に対応する陳列データの構成を例示する図である。
【
図18】商品の削除をする場合の操作画面を例示する図である。
【
図19】
図18の商品配置に対応する陳列データの構成を例示する図である。
【
図20】商品を挿入する場合の操作画面を例示する図である。
【
図21】
図20の商品配置に対応する陳列データの構成を例示する図である。
【
図22】第3の実施形態に係るシステムの構成を例示する図である。
【
図23】表示パネルの表示内容を切り替えるための店員用端末の表示画面を例示する図である。
【
図24】第2陳列データの構成を例示する図である。
【
図25】
図24の陳列データに基づく商品の配置を示す図である。
【
図26】店員向け表示内容を表示パネルに表示させるために表示データ生成手段が行う処理を例示するフローチャートである。
【
図27】商品を取り出すことを示す変更情報が表示された表示パネルを例示する図である。
【
図28】切り替え情報を制御装置に送信するための店員用端末の表示画面である。
【
図29】商品のフェースを縮小することを示す変更情報が表示された表示パネルを例示する図である。
【
図30】商品のフェースを縮小することを示す変更情報が表示された表示パネルを例示する図である。
【
図31】商品を同じ棚内で移動させることを示す変更情報が表示された表示パネルを例示する図である。
【
図32】商品を異なる棚へ移動させることを示す変更情報が表示された表示パネルを例示する図である。
【
図33】商品のフェースを拡大することを示す変更情報が表示された表示パネルを例示する図である。
【
図34】商品を導入することを示す変更情報が表示された表示パネルを例示する図である。
【
図35】陳列変更後の顧客向け表示内容を例示する図である。
【
図36】第4の実施形態に係るシステムの構成を例示する図である。
【
図37】第4の実施形態に係る表示パネルの使用環境および表示内容を例示する図である。
【
図38】警告が表示された表示パネルを例示する図である。
【
図39】陳列期限を管理するための店員用端末の表示画面を例示する図である。
【
図40】商品の取り出しを促す表示がされた表示パネルを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0015】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るシステム10の構成を例示する図である。
図2は、第1の実施形態に係る表示パネル30の使用環境および表示内容を例示する図である。本実施形態に係るシステム10は、表示パネル30および制御装置40を備える。表示パネル30は、棚20に設置される。制御装置40は、表示パネル30の表示内容を制御する。そして、制御装置40は、棚20の陳列データを用いて表示パネル30における各値札情報の表示領域310を決定する。以下に詳しく説明する。
【0016】
棚20はたとえばスーパーやコンビニエンスストア等の店舗に設置されている。店舗では、商品210が棚20に配置されることにより、商品210が顧客に対して陳列される。たとえば棚20を正面から見て、手前から奥方向に同一商品が並べられる。ただし、棚20を正面から見て、上下方向に同一商品が積み上げられても良いし、商品210は他の方法で陳列されても良い。表示パネル30は液晶、有機EL、または電子ペーパー等のディスプレイであり、少なくとも一時的に商品210の値札情報が表示される。そして顧客は、この値札情報を確認して商品210を購入することができる。
【0017】
棚20は陳列什器の一部であり得る。陳列什器としてはワゴンおよびラック等が挙げられる。陳列什器には複数の棚20が含まれても良い。その場合、陳列什器の全ての棚20のそれぞれに表示パネル30を設置しても良いし、一部の棚20のみに表示パネル30を設置しても良い。なお、棚20は、陳列什器に設けられているものに限らない。棚20はたとえば壁に作り付けられていてもよい。
【0018】
図3および
図4は、複数の棚20を備える陳列什器220を例示する図である。
図3は、陳列什器220を正面から見た状態を示しており、
図4は、陳列什器220を横から見た状態を示している。このような陳列什器220を用いて商品を陳列することができる。本図の例において陳列什器220は、背板221と複数の棚20を備える。
図4に示す様に、背板221には各棚20の端部が接続されている。そして、各棚20の背板221側とは反対側の端部には表示パネル30が取り付けられている。表示パネル30の表示面301は、背板221側とは反対側に向いている。
【0019】
表示面301側から見て、表示パネル30はたとえば長方形をしている。表示パネル30の長辺の長さw1は、たとえば表示パネル30の短辺の長さw2の2倍以上であり、好ましくは5倍以上である。本図の例において表示パネル30は、その長辺方向が、棚20の商品配置面201と平行になるように、棚20に取り付けられている。一つの棚20に対しては、一つの表示パネル30が設置されることが好ましい。そうすれば、棚20の広い範囲にわたり、より自由に各商品の表示領域310を設けることができる。一つの棚20に対し一つの表示パネル30が設置される場合、表示パネル30の長辺の長さw1は、正面から見た棚20の水平方向の幅wsの0.5倍以上であることが好ましく、0.8倍以上であることがより好ましい。一例として、ws=90cmの幅の棚20に対し、w1が約90cm(たとえば85cm以上95cm以下)の表示パネル30を設置する。ただし、一つの棚20には複数の表示パネル30が設置されても良い。たとえば、ws=90cmの幅の棚20に対し、w1が約45cm(たとえば40cm以上50cm以下)の表示パネル30を並べて2枚設置したり、w1が約30cm(たとえば25cm以上35cm以下)の表示パネル30を並べて3枚設置したりしてもよい。
【0020】
本実施形態では、表示面301に複数の表示領域310を設ける様に表示がされることにより、一つの表示パネル30が複数の棚札として機能する。したがって、商品の種類の数に対し、用いる表示パネル30の数を少なくすることができる。ひいては、表示パネル30の設置作業を容易にすることができる。また、表示パネル30の数が少ないことで、表示パネル30のメンテナンス作業も容易となる。表示パネル30は、常用電源等、電池以外の電源で駆動されてもよい。この場合、電池交換の手間が省ける。ただし、表示パネル30は、電池で駆動されてもよい。たとえば表示パネル30が電子ペーパーを用いる場合、月単位以上の駆動時間を確保可能であり、電池交換の頻度が抑えられる。
【0021】
店舗には複数の陳列什器220が配置される。各表示パネル30には、その表示パネル30が取り付けられた陳列什器220を識別する陳列什器識別情報と棚20を識別する棚識別情報とが紐づけられている。たとえば、陳列什器220に含まれる複数の棚20を上から順にナンバリングし、そのナンバーを各棚20の棚識別情報とすることができる。
【0022】
上記した通り、制御装置40は、棚20の陳列データを用いて表示パネル30における値札情報のそれぞれの表示領域310を決定する。表示パネル30の表示面301には、商品の種類毎、すなわち後述する商品コード毎に、表示領域310を設けることができる。
【0023】
ここで、
図2に示すように、表示パネル30のうち、その表示パネル30が設置された棚20に陳列された商品210の位置に対応する位置に、その商品210の表示領域310が設けられる。そして、各表示領域310内に値札情報が表示される。また、表示パネル30には、商品210の陳列幅に対応する幅で、その商品210の表示領域310が設けられる。このようにして、表示パネル30には、棚20に陳列された複数の商品210の値札情報が、見やすい位置および幅で表示される。なお、ここで、商品210の陳列幅および表示領域310の幅とは、棚20の正面から見て商品配置面201に平行な方向の幅である。また、商品210の位置および表示領域310の位置とは、棚20の正面から見て商品配置面201に平行な方向の位置である。
【0024】
図2の例では、各値札情報の表示領域310を区画する枠が表示面301に表示されている。こうすることにより、表示パネル30を見た顧客は、棚20に陳列された商品210と値札情報との対応をより把握しやすくなる。
【0025】
棚20では、同じ商品210が複数列で陳列されることがある。この列の数をその商品210のフェース数と呼ぶ。たとえば、表示パネル30における表示領域310の幅は、その商品210のフェース数に基づいて定められる。具体的には、表示領域310の幅は商品210の幅と、フェース数との積に基づき決定される。
図2の例において、表示領域310aはフェース数が1である商品の表示領域310であり、表示領域310bは、フェース数が2である商品210aの表示領域310である。
【0026】
図5は、第1の実施形態に係る制御装置40の構成を例示する図である。制御装置40は、取得手段410、表示データ生成手段450および送信手段470を備える。取得手段410は、陳列データおよび商品情報を取得する。表示データ生成手段450は、陳列データおよび商品情報に基づき、一以上の表示パネル30の表示データを生成する。そして、送信手段470は、表示データを各表示パネル30に送信する。制御装置40は、複数の表示パネル30の表示内容を制御することができる。各機能構成部について、以下に詳しく説明する。
【0027】
取得手段410は、棚20の陳列データおよび商品情報を取得する。取得手段410は、これらのデータおよび情報を、制御装置40の外部から取得することができる。ただし、取得手段410は、制御装置40の内部または外部に設けられた記憶手段(たとえば後述するストレージデバイス1080)から読み出すことにより、予め準備された陳列データおよび商品情報を取得しても良い。陳列データは、少なくとも一の棚20における商品の配置を示す。陳列データは、陳列什器220毎に構成されてもよい。商品情報は、少なくとも棚20に配置される商品の商品名および価格を示す情報を含む。各商品には、商品コードが定められている。棚20では、同じ商品コードの商品が同一列に配置される。陳列データおよび商品情報はいずれも商品コードを含んでおり、陳列データと商品情報との間で商品の対応づけが可能となっている。
【0028】
図6は、第1の実施形態に係る商品情報の構成を例示する図である。本実施形態において、商品情報は、複数の商品のそれぞれについて、商品コード、商品カテゴリ、商品名、商品サイズ、および価格を含む。商品サイズとしては、商品の幅、高さ、および奥行きが含まれる。なお、本実施形態において、商品情報は商品カテゴリ、商品の高さ、および商品の奥行きの少なくともいずれかを含まなくても良い。
【0029】
図7は、第1の実施形態に係る陳列データの構成を例示する図である。本実施形態において、陳列データは、複数の商品のそれぞれについて、陳列位置を示す情報、および商品コードを含む。本図の例において、陳列位置を示す情報は、陳列開始位置(本図中「陳列位置(from)」)と陳列終了位置(本図中「陳列位置(to)」)とを含む。陳列開始位置および陳列終了位置はそれぞれ、棚識別情報および列番号で表される。本図の例において具体的には、各位置は「棚識別情報-列番号」の形で表されている。たとえば、棚の左端から順にナンバリングしたときのナンバーを列番号とすることができる。本図の陳列データには、棚識別情報が「1」である棚20と、「2」である棚20における陳列の情報が含まれている。本図の例において、「1-1」は最上段の最も左の列を意味する。また、本図の例において、陳列開始位置が「1-1」であり陳列終了位置が「1-2」である商品のフェース数は2であることが分かる。一方、陳列開始位置と陳列終了位置とが同じである商品のフェース数は1である。すなわち、「フェース数」=「陳列終了位置の列番号」-「陳列開始位置の列番号」+1の関係が成り立つ。各陳列データには、陳列什器識別情報が対応づけられている。
【0030】
図8は、
図6の商品情報および
図7の陳列データに基づく商品の配置を示す図である。
図8において、各商品の情報は太線で囲われている。
図9は、
図8における各商品の表示の凡例を示す図である。なお、
図9の凡例は、商品の配置を示す以下の各図に対しても適用される。
図8における各商品の表示領域の幅および位置には、商品の陳列幅および位置がそれぞれ反映されている。本例において、商品は各棚20において左寄せされており、余ったスペースは棚20の右端で隙間とされている。ただし、隙間の取り方は本例に限定されない。たとえば、左端を隙間としても良いし、中央に商品が寄るよう、左右の両端に隙間を設けても良い。また、商品と商品の間に隙間を配置しても良い。
図8は、棚識別情報が「1」である棚20(上段)と、「2」である棚20(下段)における商品の配置を示している。
【0031】
表示データ生成手段450は、商品情報および陳列データに基づき、表示パネル30における表示領域310の位置および幅を決定する。詳しくは、表示データ生成手段450は、上記した様に商品のフェース数を導出する。また、表示データ生成手段450は、商品コードを参照して、その商品の幅を商品情報から抽出する。そして表示データ生成手段450は、フェース数とその商品の幅との積を算出する。そして、表示データ生成手段450はその積に基づいてその商品の表示領域310の幅を決定する。ここで、算出された積をそのまま表示領域310の幅としても良いし、積に対して調整パラメータをさらに乗じたり加えたりして、表示領域310の幅としても良い。こうして、各商品の表示領域310の幅が決定される。
【0032】
くわえて、表示データ生成手段450は、陳列データの棚識別情報に基づき、各商品の値札情報を表示する表示パネル30を決定する。また、表示データ生成手段450は、陳列データの列番号に基づき、各表示パネル30において複数の商品の値札情報を表示する順番を決定する。そして、表示データ生成手段450は各表示パネル30に、決定された順番および幅で複数の表示領域310を設けるよう、表示データを生成する。表示領域310に表示される値札情報にはたとえば商品情報に基づく商品名および値段が含まれる。各表示データには、陳列什器識別情報および棚識別情報が関連づけられる。
【0033】
送信手段470は、生成された表示データを表示パネル30に送信する。各表示データは、その表示データに関連づけられた陳列什器識別情報および棚識別情報に基づいて、表示されるべき表示パネル30で受信される。そして、受信された表示データに基づく表示内容が表示パネル30に表示される。
【0034】
図10は、
図6の商品情報および
図7の陳列データに基づいて値札情報が表示された表示パネル30を例示する図である。本図において、表示パネル30aは最上段の棚20(棚識別情報が「1」)に設置された表示パネル30を示し、表示パネル30bは同一の陳列什器220において、上から二段目の棚20(棚識別情報が「2」)に設置された表示パネル30を示している。各表示領域310には、棚20の対応する位置、具体的には各表示領域310のすぐ上部に陳列される商品の値札情報が表示されている。表示領域310にはさらに、「値引き中」、「新商品」、または「おすすめ」等のコメントが表示されても良い。また、表示領域310には商品の写真や説明等が表示されても良い。
図10では、表示パネル30aにおいて表示領域310が左詰されている例を示しているが、表示パネル30において表示領域310はセンタリングされても良い。後述する
図27、
図29~
図35、
図38、および
図40においても同様である。
【0035】
このように、陳列データおよび商品情報に基づいて表示領域310が定められ、値札情報が表示される。したがって、陳列変更や価格変更の度に値札の付け替え作業を行う必要が無い。すなわち、店員の労力を減らすことができるとともに、値札の取り付け間違いや記載間違いを解消することができる。また、表示パネル30の表示面301にわたり自由に表示領域310を設けることができる。したがって、複数のディスプレイで値札情報を表示する場合に比べて、商品の陳列自由度が増すと共に、見栄えも良くなる。
【0036】
なお、店員は、何も配置されていない棚20に対して商品を陳列する際に表示パネル30に表示された値札情報を参考に作業することができる。そうすることで、店員の熟練度に寄らず、効率よく正確に商品を陳列することができる。
【0037】
制御装置40のハードウエア構成について以下に説明する。制御装置40の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、制御装置40の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
【0038】
図11は、制御装置40を実現するための計算機1000を例示する図である。計算機1000は任意の計算機である。例えば計算機1000は、SoC(System On Chip)、Personal Computer(PC)、サーバマシン、タブレット端末、又はスマートフォンなどである。計算機1000は、制御装置40を実現するために設計された専用の計算機であってもよいし、汎用の計算機であってもよい。
【0039】
計算機1000は、バス1020、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージデバイス1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120を有する。バス1020は、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージデバイス1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1040などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。プロセッサ1040は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又は FPGA(Field-Programmable Gate Array)などの種々のプロセッサである。メモリ1060は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス1080は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又は ROM(Read Only Memory)などを用いて実現される補助記憶装置である。
【0040】
入出力インタフェース1100は、計算機1000と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース1100には、マウス、キーボードなどの入力装置1200や、ディスプレイ装置などの出力装置1210が接続される。
【0041】
ネットワークインタフェース1120は、計算機1000をネットワークに接続するためのインタフェースである。この通信網は、例えば LAN(Local Area Network)や WAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1120がネットワークに接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。
【0042】
ストレージデバイス1080は、制御装置40の各機能構成部を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1040は、これら各プログラムモジュールをメモリ1060に読み出して実行することで、各プログラムモジュールに対応する機能を実現する。
【0043】
本実施形態において、表示パネル30は入出力インタフェース1100またはネットワークインタフェース1120を介して計算機1000に接続される。
【0044】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態に係るシステム10および制御装置40によれば、陳列データに基づいて表示パネル30における各商品に関する情報の表示領域310が決定される。したがって、棚札の付け替えや移動を行う必要がなく、商品の陳列変更の際の手間を軽減できる。また、フェース数に応じて表示領域310の広さを変更することができるため、商品に関する情報をより強く顧客にアピールすることができる。
【0045】
(第2の実施形態)
図12は、第2の実施形態に係る制御装置40の構成を例示する図である。本実施形態に係るシステム10および制御装置40は、制御装置40が陳列データ生成手段420を備える点を除いて第1の実施形態に係るシステム10および制御装置40とそれぞれ同じである。以下に詳しく説明する。
【0046】
本実施形態に係る制御装置40は、
図11に示したような計算機1000で実現可能である。計算機1000のストレージデバイス1080は、陳列データ生成手段420を実現するプログラムモジュールをさらに記憶している。プロセッサ1040は、このプログラムモジュールをメモリ1060に読み出して実行することで陳列データ生成手段420の機能をさらに実現する。
【0047】
陳列データ生成手段420では、陳列データの生成が行われる。陳列データ生成手段420が陳列データを生成する方法の例としては、以下の第1の処理例から第3の処理例が挙げられる。第1の処理例は、ユーザが商品情報から手作業で商品の配置を決定する方法である。第2の処理例は、陳列された商品の配置に基づいて陳列データを生成する方法である。第3の処理例は、基となる陳列データに変更を加えて、新たな陳列データとする方法である。なお、ユーザはたとえば店舗の店員である。
【0048】
第1の処理例では計算機1000に出力装置1210として接続されたディスプレイに、
図6に示す様な商品一覧が表示される。また、ディスプレイには
図8に示す様な陳列什器220への陳列のイメージ図が表示される。そして、制御装置40のユーザは、計算機1000に接続された入力装置1200を用い、商品一覧から陳列データに登録したい商品を選択する。さらにユーザは、選択した商品を配置する位置を陳列のイメージ図において指定することで、商品を陳列データに登録する。このとき、ユーザはさらに商品のフェース数を設定することができる。陳列したい商品の登録が全て終わると、ユーザは確定操作を行う。そうすることにより、ディスプレイに表示されたイメージ図の陳列内容に基づいて陳列データが生成される。
【0049】
本例では取得手段410は第1の実施形態と同様に商品情報を取得する。また、取得手段410は入力装置1200によるユーザからの上記の各入力を受け付ける。そして、陳列データ生成手段420は、入力内容および商品情報に基づいて陳列データを生成する。
【0050】
図13は、第1の処理例で生成される陳列データの構成を例示する図である。本図の例において、陳列データは、複数の商品のそれぞれについて、陳列位置を示す情報、商品コード、フェース数、開始位置、および終了位置を含む。陳列データ生成手段420は、ユーザからの入力内容に基づく商品コード、陳列位置、およびフェース数と、商品情報から商品コードを用いて抽出される商品の幅とに基づき、このような陳列データを生成できる。
【0051】
第2の処理例においては、計算機1000には入力装置1200としてバーコード等の読み取り手段が接続されている。そして、棚20には予め商品が陳列されている。ユーザは、たとえば各棚20の商品のバーコードを左から順に読み取る。ここで、2フェースで並べられた商品は、2回読み取りを行う。また、ユーザは、複数の棚20に対して順に同様の作業を行う。
【0052】
本例では取得手段410は第1の実施形態と同様に商品情報を取得する。また、取得手段410は入力装置1200からバーコードの読み取り結果を取得する。読み取り結果は商品コードを示す情報を含む。陳列データ生成手段420は、読み取り結果に示された商品コードを、商品情報から検索し、その商品の商品名、価格、および商品の幅を取得する。そして、陳列データ生成手段420は、取得した商品名、価格、および商品の幅と、バーコードの読み取り結果に基づくフェース数に基づいて、陳列データを生成する。本例においても、第1の処理例と同様、
図13のような陳列データを生成できる。
【0053】
第3の処理例では、たとえば計算機1000に出力装置1210として接続されたディスプレイに
図8の様な陳列什器220への陳列のイメージ図が表示される。そして、ユーザは、表示されたイメージ図に対して、入力装置1200を用い、フェースの縮小(すなわち、フェース数を減らす)、フェースの拡大(すなわち、フェース数を増やす)、商品の削除、および商品の挿入等の操作を行うことで、新たな陳列データを作成する。
【0054】
図14は、フェースを縮小する場合の操作画面を例示する図である。
図15は、
図14の商品配置に対応する陳列データの構成を例示する図である。本例において、計算機1000に出力装置1210として接続されたディスプレイにはまず、たとえば
図8のような基となる陳列データのイメージ図が表示される。そしてユーザは、計算機1000に接続された入力装置1200を用い、画面上でフェースを縮小したい商品を選択し、フェースを縮小する操作を行う。
図14は、
図8の例に対し、「〇〇チップス コンソメ味」のフェース数が2から1に変更された状態を示している。
【0055】
図16は、フェースを拡大する場合の操作画面を例示する図である。
図17は、
図16の商品配置に対応する陳列データの構成を例示する図である。本例において、計算機1000に出力装置1210として接続されたディスプレイにはまず、たとえば
図8のような基となる陳列データのイメージ図が表示される。そしてユーザは、計算機1000に接続された入力装置1200を用い、画面上でフェースを拡大したい商品を選択し、フェースを拡大する操作を行う。
図16は、
図8の例に対し、「〇〇チップス ガーリック味」のフェース数が1から2に変更された状態を示している。
【0056】
ただし、この場合、フェースの拡大により、上段の棚20の右端の商品が陳列什器220に納まらなくなる。そこで、陳列データ生成手段420は、棚20に納まらなくなる商品の表示色を変えるなどして、ユーザに警告してもよい。このような警告表示を見たユーザは、商品の位置やフェース数をさらに変更することができる。具体的には、陳列データ生成手段420からアクセス可能な記憶手段440には、予め棚20のサイズ情報が保持されている。なお、記憶手段440は制御装置40に備えられていても良いし、制御装置40の外部に設けられていても良い。陳列データ生成手段420は記憶手段440からサイズ情報を読み出し、ユーザの入力内容通りに商品が棚20に納まるかを判定する。すなわち、棚20に陳列登録された全ての商品の幅の和が、その棚20の幅以下であるか否かを判定する。そして、商品が棚20に納まらないと判定された場合に、ディスプレイにおいて問題となる商品が他の商品と識別可能となるように、陳列データ生成手段420が表示を変更する。なお、棚20のサイズ情報に基づく判定は、幅に限定されない。たとえばサイズ情報は棚20に陳列可能な物の高さを含み、サイズ情報に基づく判定は、商品の高さが、棚20に陳列可能な物の高さ以下であるか否かの判定を含んでも良い。
【0057】
図18は、商品の削除をする場合の操作画面を例示する図である。
図19は、
図18の商品配置に対応する陳列データの構成を例示する図である。本例において、計算機1000に出力装置1210として接続されたディスプレイにはまず、たとえば
図8のような基となる陳列データの模式図が表示される。そしてユーザは、計算機1000に接続された入力装置1200を用い、画面上で陳列データから削除したい商品を選択し、削除の操作を行う。
図18は、
図8の例に対し、「〇〇チップス コンソメ味」の削除が行われた状態を示している。
【0058】
図20は、商品を挿入する場合の操作画面を例示する図である。
図21は、
図20の商品配置に対応する陳列データの構成を例示する図である。本例において、計算機1000に出力装置1210として接続されたディスプレイには、たとえば
図18のような基となる陳列データの模式図が表示される。また、ディスプレイには、商品情報に基づき追加可能な商品の一覧が更に表示される。そしてユーザは、計算機1000に接続された入力装置1200を用い、画面上で陳列データに追加したい商品を選択し、挿入の操作を行う。
図20は、
図18の例に対し、「XXえびせん マヨネーズ味」が追加された状態を示している。
【0059】
上記の様にフェースの縮小、フェースの拡大、商品の削除、および商品の挿入等の操作により、陳列の変更を行ったユーザは、さらに陳列の確定操作を行う。そうすることにより、ディスプレイに表示された陳列状態を示す陳列データが生成される。
【0060】
本実施形態に係る表示データ生成手段450は、陳列データ生成手段420で生成された陳列データを用いて、第1の実施形態と同様に、表示パネル30の表示データを生成し、表示パネル30に表示させることができる。また、陳列データ生成手段420で生成された陳列データは一時的に記憶手段440に保持されても良い。
【0061】
また、表示データ生成手段450は、陳列データに基づいて表示領域310や値札情報の変更をすることができる。たとえば既に表示データに基づき値札情報が表示された状態で、陳列データ生成手段420で新たな陳列データが生成された場合、表示データ生成手段450はその陳列データに基づく新たな表示データを生成する。そして、ユーザの表示切り替え操作に基づき、送信手段470は新たな表示データを表示パネル30に送信する。その結果、表示パネル30には新たな表示データに基づく表示がされる。
【0062】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においては第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。くわえて、制御装置40において容易に陳列データの作成や変更ができる。
【0063】
(第3の実施形態)
図22は、第3の実施形態に係るシステム10の構成を例示する図である。本実施形態に係るシステム10は、以下に説明する点を除いて、第1および第2の実施形態の少なくともいずれかに係るシステム10と同じである。また、本実施形態に係る制御装置40は、以下に説明する点を除いて、第1および第2の実施形態の少なくともいずれかに係る制御装置40と同じである。
【0064】
本実施形態において、制御装置40は、店員向けの表示内容と顧客向けの表示内容とを切り替えて表示パネル30に表示させる。顧客向けの表示内容は一以上の値札情報を含む。顧客向けの表示内容は、第1および第2の実施形態に説明した通りであり、例として
図2または
図10で示すことができる。
【0065】
本実施形態において制御装置40は、表示パネル30の表示内容を店員向けから顧客向けに変更したり、顧客向けから店員向けに変更したりする。制御装置40の制御に基づき、表示パネル30の表示内容が変化する。ここで、店員向けの表示内容と顧客向けの表示内容とは少なくとも一部が共通していてもよい。すなわち、制御装置40は、表示パネル30の表示内容の一部のみを変更してもよい。言い換えると、制御装置40は、表示パネル30の表示内容の少なくとも一部を店員向けから顧客向けに置き換えたり、顧客向けから店員向けに置き換えたりしてもよい。また、制御装置40は、表示パネル30の一部の表示領域310のみを店員向けの表示内容から顧客向けの表示内容に切り替えたり、顧客向けの表示内容から店員向けの表示内容に切り替えたりしてもよい。くわえて、制御装置40は表示パネル30の表示内容を、休止モード等、さらに他の内容に切り替えてもよい。
【0066】
図22に示す様に、第3の実施形態に係るシステム10は、店員用端末50をさらに備える。そして制御装置40は、店員用端末50への入力に基づいて、店員向けの表示内容と顧客向けの表示内容とを切り替える。店員用端末50を実現するハードウエアは制御装置40と同様、
図11のような計算機1000で例示される。ただし店員用端末50を実現する計算機1000は制御装置40を実現する計算機1000とは別途設けられてよい。店員用端末50はたとえばスマートフォン等のモバイル端末である。モバイル端末はたとえば入力装置1200と出力装置1210としてのディスプレイとを兼ねたタッチパネルを備える。店員用端末50と制御装置40とは、たとえばネットワークインタフェース1120および入出力インタフェース1100の少なくとも一方を介して互いに通信可能である。
【0067】
店員向けの表示内容は、店員の作業を補助するための情報を含む。本実施形態において、店員向けの表示内容は、棚20における商品の配置の変更を示す変更情報を含む。変更情報は、たとえば、商品の陳列変更のために店員が行うべき作業を示す情報である。また、制御装置40は、店員の作業内容が切り替わることを示す切り替え情報に基づいて変更情報を切り替える。変更情報が切り替わることにより、行われるべき作業が順に店員に示される。そして店員は、変更情報に従って順に作業を行うことにより、習熟度合いに関わりなく効率的に陳列変更を進めることができる。
【0068】
本実施形態において切り替え情報は、店員用端末50への入力に基づく情報である。具体的には、店員は表示パネル30に表示されている作業が完了すると、その旨を示す操作を店員用端末50に対して行う。すると、作業完了操作が行われたことを示す情報が店員用端末50から制御装置40に送信される。そして制御装置40は、表示パネル30の表示内容を次の変更情報に切り替える。店員は、表示パネル30に表示された新たな変更情報に従い、次の作業を行う。
【0069】
制御装置40は、商品の配置の変更前の第1陳列データと、商品の配置の変更後の第2陳列データとに基づいて、店員向けの表示内容を示す表示データを生成する。具体的には、表示データには、変更前の配置から変更後の配置を実現するために行われるべき作業を示す変更情報が含まれる。制御装置40の表示データ生成手段450は、行われるべき作業を示す変更情報を順に含む複数の表示データを生成する。そして送信手段470は、それらの表示データを、切り替え情報に基づいて順に表示パネル30に送信する。
【0070】
システム10で行われる処理および、システム10の使用方法について以下に詳しく説明する。
【0071】
図23は、表示パネル30の表示内容を切り替えるための店員用端末50の表示画面を例示する図である。切り替え前の表示パネル30には、顧客向けの表示内容が表示されているとする。陳列変更を行おうとする店員はまず、店員用端末50において配置変更を行おうとする陳列什器220を指定する。また、店員は変更後の陳列データを指定する。その上で、店員は作業開始の操作を行う。本図の例で具体的には、店員はラック番号および、変更後陳列データを選択または入力した上で、開始ボタン510をタップする。なお、陳列什器220の指定は、陳列什器220に付されたコードを店員用端末50のカメラで読み取ることにより行われても良い。
【0072】
店員用端末50に対して作業開始の操作が行われると、表示データ生成手段450は店員用端末50に指定された陳列什器220の、現在の陳列データを第1陳列データとして取得する。また、店員用端末50で指定された変更後の陳列データを第2陳列データとして取得する。
【0073】
本実施形態において、制御装置40の構成は
図5または
図12で例示することができる。本実施形態において、第1陳列データおよび第2陳列データは、第1の実施形態で説明した様に取得手段410で取得される。または、第1陳列データおよび第2陳列データは、第2の実施形態で説明した様に陳列データ生成手段420で生成される。また、第1陳列データおよび第2陳列データのうち一方が、取得手段410で取得され、他方が陳列データ生成手段420で生成されても良い。表示データ生成手段450は、各陳列データを取得手段410から取得しても良いし、陳列データ生成手段420から取得しても良いし、記憶手段440から読み出して取得してもよい。
【0074】
次いで表示データ生成手段450は、以下のように第1陳列データと第2陳列データの差分を抽出し、差分に基づいて変更情報を生成する。
【0075】
陳列変更はたとえば、「スペースを空ける作業」「商品を移動させる作業」および「商品を導入する作業」で構成される。「スペースを空ける作業」は、商品を棚から取り出す作業およびフェースを縮小する作業の少なくとも一方である。「商品を移動させる作業」は、同じ棚20の中で商品を移動させる作業および異なる棚20へ商品を移動させる作業の少なくとも一方である。「商品を導入する作業」は、フェースを拡大する作業および新たな商品を追加する作業の少なくとも一方である。表示データ生成手段450は、「スペースを空ける作業」、「商品を移動させる作業」および「商品を導入する作業」のうち、少なくともいずれかが実施されるよう、変更情報を表示パネル30に表示させる。ここで、「スペースを空ける作業」「商品を移動させる作業」および「商品を導入する作業」は、この順に実施されることが好ましい。各作業は商品の列ごとに行われる。
【0076】
図24は、第2陳列データの構成を例示する図である。
図25は、
図24の陳列データに基づく商品の配置を示す図である。また、第1陳列データは
図13で示されると仮定する。
図13が示す商品の配置は、
図8により模式的に表される。第1陳列データに基づく顧客向けの表示内容は
図10で例示される。これらの第1陳列データおよび第2陳列データの例を参照し、陳列支援について以下に詳しく説明する。ただし、第1陳列データおよび第2陳列データは本例に限定されない。
【0077】
図26は、店員向け表示内容を表示パネル30に表示させるために表示データ生成手段450が行う処理を例示するフローチャートである。表示データ生成手段450は、第1陳列データおよび第2陳列データを取得するとステップS10を行う。ステップS10では、表示データ生成手段450は取り出すべき商品を第1陳列データから抽出する。すなわち、表示データ生成手段450は第1陳列データに含まれ、かつ第2陳列データに含まれない商品を取り出すべき商品として抽出する。そして、表示データ生成手段450は、抽出された商品を取り出すことを示す変更情報を、表示パネル30に表示させる表示データを、生成する。生成された表示データは表示パネル30に送信され、表示パネル30に変更情報が表示される。なお、取り出すべき商品が存在しなかった場合、表示データ生成手段450は表示データを生成せずにステップS12を行う。
【0078】
図27は、商品を取り出すことを示す変更情報が表示された表示パネル30を例示する図である。
図13の第1陳列データからは、ステップS10において商品コード「10020」の商品が抽出される。そして、この商品コードに対応する商品の表示領域310に、取り出しを促す表示がされる。これを見た店員は、表示に従って商品を取り出す。なお、作業対象となっていない商品の表示領域310には、値札情報が表示されていても良い。そうすることで、店員の作業中であっても、顧客が商品の価格を確認できる。また、表示領域310にはさらに「作業モード中」等、店員向け表示内容である旨の表示がされていても良い。
【0079】
図28は、切り替え情報を制御装置40に送信するための店員用端末50の表示画面である。作業中、店員用端末50には本図の様な表示がされる。そして、表示パネル30に表示された作業を終えると、店員はその作業を終えた旨の入力を店員用端末50に対して行う。具体的には、店員は完了ボタン520をタップする。そうすると、店員用端末50への入力に基づく切り替え情報が店員用端末50から制御装置40へ送信される。制御装置40が切り替え情報を受信すると、表示データ生成手段450はそれを受け付け(ステップS11)、次いでステップS12の処理を行う。なお、ステップS10で抽出された商品が複数ある場合、切り替え情報を受け付けた表示データ生成手段450は次の商品を取り出すことを示す変更情報を表示させるための表示データを生成する。そして、ステップS10で抽出された全ての商品についての変更情報が表示され、切り替え情報が受け付けられた時点で、処理がステップS12に移る。
【0080】
ステップS12では、表示データ生成手段450はフェースを縮小すべき商品を第1陳列データから抽出する。すなわち、表示データ生成手段450は第1陳列データに含まれる商品の内ステップS10で抽出された商品以外の商品のフェース数と、第2陳列データに含まれる商品のフェース数を比較する。そして、第2陳列データのフェース数が第1陳列データのフェース数よりも小さい商品を、フェースを縮小すべき商品として抽出する。次いで表示データ生成手段450は、抽出された商品のフェースを縮小することを示す変更情報を、表示パネル30に表示させる表示データを、生成する。生成された表示データは表示パネル30に送信され、表示パネル30に変更情報が表示される。なお、フェースを縮小すべき商品が存在しなかった場合、表示データ生成手段450は表示データを生成せずにステップS14を行う。
【0081】
図29および
図30は、商品のフェースを縮小することを示す変更情報が表示された表示パネル30を例示する図である。
図13の第1陳列データからは、ステップS12において商品コード「10060」および「10061」の商品が抽出される。そしてまず、
図29の様に一方の商品コードに対応する商品の表示領域310にフェースの縮小を促す表示がされる。この表示には、変更後のフェース数が含まれても良い。ここで、表示データ生成手段450は、第1陳列データと第2陳列データを比較し、フェースを縮小させる方向を矢印等で表示させても良い。本図の例では、フェースの縮小前の表示領域310に変更情報が表示されているが、フェースの縮小後の表示領域310にのみ変更情報が表示されても良い。そうすることで店員は、どの領域に向けてフェースを縮小させればよいかが把握しやすくなる。また、各ステップにおいて表示パネル30aおよび表示パネル30bの表示には、作業の進行状況が反映されてもよい。本図の例においてたとえば、前の作業での商品の取り出しによりスペースとなった部分には表示領域310が表示されていない。
【0082】
表示パネル30を見た店員は、表示に従って商品のフェースを縮小させる。そして、表示パネル30に表示された作業を終えると、ステップS11と同様に、店員はその作業を終えた旨の入力を店員用端末50に対して行う。すると、
図30の様にもう一方の商品コードに対応する商品の表示領域310にフェースの縮小を促す表示がされる。こうして、抽出された全ての商品の変更情報が表示され、店員用端末50への入力に基づく切り替え情報が店員用端末50から制御装置40へ送信されると(ステップS13)、次いで表示データ生成手段450はステップS14を行う。
【0083】
ステップS14では、表示データ生成手段450は同じ棚20の中で移動させるべき商品を第1陳列データから抽出する。すなわち、表示データ生成手段450は第1陳列データに含まれる商品の内ステップS10で抽出された商品以外の商品の棚識別情報と、第2陳列データに含まれる商品の棚識別情報とを比較する。そして、表示データ生成手段450は陳列データ間で棚識別情報が一致する商品を抽出する。さらに表示データ生成手段450は、抽出された商品の位置を、第1陳列データと第2陳列データとで比較し、位置の変更が必要な商品を同じ棚20の中で移動させるべき商品として抽出する。次いで表示データ生成手段450は、抽出された商品を移動させることを示す変更情報を、表示パネル30に表示させる表示データを、生成する。生成された表示データは表示パネル30に送信され、表示パネル30に変更情報が表示される。なお、同じ棚20の中で移動させるべき商品が存在しなかった場合、表示データ生成手段450は表示データを生成せずにステップS16を行う。
【0084】
図31は、商品を同じ棚20内で移動させることを示す変更情報が表示された表示パネル30を例示する図である。
図13の第1陳列データからは、ステップS14において商品コード「10060」、「10061」、および「10059」の商品が抽出される。そして、これらの商品コードに対応する商品の表示領域310に移動を促す表示がされる。これを見た店員は、表示に従って商品を移動させる。本図の例では、移動後の商品の配置が表示領域310の配置として表示パネル30に示されるため、作業が効率よく行える。そして、表示パネル30に表示された作業を終えると、ステップS11と同様に、店員はその作業を終えた旨の入力を店員用端末50に対して行う。そうすると、店員用端末50への入力に基づく切り替え情報が店員用端末50から制御装置40へ送信される。表示データ生成手段450は切り替え情報を受け付けると(ステップS15)、次いでステップS16を行う。
【0085】
ステップS16では、表示データ生成手段450は異なる棚20へ移動させるべき商品を第1陳列データから抽出する。すなわち、表示データ生成手段450は第1陳列データに含まれる商品の内ステップS10で抽出された商品以外の商品の棚識別情報と、第2陳列データに含まれる商品の棚識別情報とを比較する。そして、表示データ生成手段450は陳列データ間で棚識別情報が一致しない商品を異なる棚20へ移動させるべき商品として抽出する。次いで表示データ生成手段450は、抽出された商品を移動させることを示す変更情報を、表示パネル30に表示させる表示データを、生成する。生成された表示データは表示パネル30に送信され、表示パネル30に変更情報が表示される。なお、異なる棚20へ移動させるべき商品が存在しなかった場合、表示データ生成手段450は表示データを生成せずにステップS18を行う。
【0086】
図32は、商品を異なる棚20へ移動させることを示す変更情報が表示された表示パネル30を例示する図である。
図13の第1陳列データからは、ステップS16において商品コード「10088」の商品が抽出される。そして、この商品コードに対応する商品の表示領域310に移動を促す表示がされる。この表示は具体的には、移動元の棚20から商品を取り出すことを促す表示、および移動先の棚20に商品を導入することを促す表示である。本図の例では、移動後の商品の配置が表示領域310の配置として表示パネル30に示されるため、作業が効率よく行える。
【0087】
表示パネル30を見た店員は、表示に従って商品を移動させる。そして、表示パネル30に表示された作業を終えると、ステップS11と同様に、店員はその作業を終えた旨の入力を店員用端末50に対して行う。そうすると、店員用端末50への入力に基づく切り替え情報が店員用端末50から制御装置40へ送信される。表示データ生成手段450は切り替え情報を受け付けると(ステップS17)、次いでステップS18を行う。なお、ステップS16で抽出された商品が複数ある場合、切り替え情報を受け付けた表示データ生成手段450は次の商品を移動させることを示す変更情報を表示させるための表示データを生成する。そして、ステップS16で抽出された全ての商品についての変更情報が表示され、切り替え情報が受け付けられた時点で、処理がステップS18に移る。
【0088】
ステップS18では、表示データ生成手段450はフェースを拡大すべき商品を第1陳列データから抽出する。すなわち、表示データ生成手段450は第1陳列データに含まれる商品の内ステップS10で抽出された商品以外の商品のフェース数と、第2陳列データに含まれる商品のフェース数を比較する。そして、第2陳列データのフェース数が第1陳列データのフェース数よりも大きい商品を、フェースを拡大すべき商品として抽出する。次いで表示データ生成手段450は、抽出された商品のフェースを拡大することを示す変更情報を、表示パネル30に表示させる表示データを、生成する。生成された表示データは表示パネル30に送信され、表示パネル30に変更情報が表示される。なお、フェースを拡大すべき商品が存在しなかった場合、表示データ生成手段450は表示データを生成せずにステップS20を行う。
【0089】
図33は、商品のフェースを拡大することを示す変更情報が表示された表示パネル30を例示する図である。
図13の第1陳列データからは、ステップS18において商品コード「10099」の商品が抽出される。そして、この商品コードに対応する商品の表示領域310にフェースの拡大を促す表示がされる。この表示には、変更後のフェース数が含まれても良い。ここで、表示データ生成手段450は、第1陳列データと第2陳列データを比較し、フェースを拡大させる方向を矢印等で表示させても良い。本図の例において、変更情報はフェースの拡大後の表示領域310に表示されている。これにより、店員は、どこまでフェースを拡大させればよいか把握しやすくなる。
【0090】
表示パネル30を見た店員は、表示に従って商品のフェースを拡大させる。そして、表示パネル30に表示された作業を終えると、ステップS11と同様に、店員はその作業を終えた旨の入力を店員用端末50に対して行う。そうすると、店員用端末50への入力に基づく切り替え情報が店員用端末50から制御装置40へ送信される。表示データ生成手段450は切り替え情報を受け付けると(ステップS19)、次いでステップS20を行う。なお、ステップS18で抽出された商品が複数ある場合、切り替え情報を受け付けた表示データ生成手段450は次の商品のフェースを拡大させることを示す変更情報を表示させるための表示データを生成する。そして、ステップS18で抽出された全ての商品についての変更情報が表示され、切り替え情報が受け付けられた時点で、処理がステップS20に移る。
【0091】
ステップS20では、表示データ生成手段450は導入すべき商品を第2陳列データから抽出する。すなわち、表示データ生成手段450は第2陳列データに含まれ、かつ第1陳列データに含まれない商品を、導入すべき商品として抽出する。次いで表示データ生成手段450は、抽出された商品を導入することを示す変更情報を、表示パネル30に表示させる表示データを、生成する。生成された表示データは表示パネル30に送信され、表示パネル30に変更情報が表示される。なお、導入すべき商品が存在しなかった場合、表示データ生成手段450は表示データを生成せずにステップS22を行う。
【0092】
図34は、商品を導入することを示す変更情報が表示された表示パネル30を例示する図である。
図24の第2陳列データからは、ステップS20において商品コード「10046」の商品が抽出される。そして、この商品コードに対応する商品の表示領域310に導入を促す表示がされる。本図の例では、導入先の商品の配置が表示領域310の配置として表示パネル30に示されるため、作業が効率よく行える。
【0093】
表示パネル30を見た店員は、表示に従って商品を導入する。そして、表示パネル30に表示された作業を終えると、ステップS11と同様に、店員はその作業を終えた旨の入力を店員用端末50に対して行う。そうすると、店員用端末50への入力に基づく切り替え情報が店員用端末50から制御装置40へ送信される。表示データ生成手段450は切り替え情報を受け付けると(ステップS21)、処理を終了する。なお、ステップS20で抽出された商品が複数ある場合、切り替え情報を受け付けた表示データ生成手段450は次の商品を導入することを示す変更情報を表示させるための表示データを生成する。そして、ステップS20で抽出された全ての商品についての変更情報が表示され、切り替え情報が受け付けられた時点で、処理がステップS22に移る。
【0094】
ステップS22において表示データ生成手段450は、表示パネル30の表示内容を、店員向けから顧客向けに切り替える。ここで、切り替え後の顧客向け表示内容は、第2陳列データに基づく陳列変更後の値札情報を含む。なお、商品の配置の他、商品情報の価格等も更新されても良い。表示データ生成手段450は、新たな商品情報を取得し、その商品情報に基づいて変更後の値札情報を表示パネル30に表示させても良い。
【0095】
図35は、陳列変更後の顧客向け表示内容を例示する図である。
【0096】
上記の処理において、制御装置40は、作業内容の種類に基づいて、店員向けの表示内容の少なくとも一部の色を切り替えてもよい。たとえば、変更情報を表示する表示領域310の背景色、文字色、および枠の色の少なくともいずれかを、「フェースの縮小」と「フェースの拡大」と「商品の取り出し」と「商品の導入」と「商品の移動」とで、互いに異ならせることができる。そうすることで、店員は、作業内容を直感的に把握することができる。
【0097】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においては第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。くわえて、表示パネル30の表示により、店員の作業の支援が可能となる。
【0098】
(第4の実施形態)
図36は、第4の実施形態に係るシステム10の構成を例示する図である。
図37は、第4の実施形態に係る表示パネル30の使用環境および表示内容を例示する図である。本実施形態に係るシステム10および制御装置40はそれぞれ、以下に説明する点を除いて第3の実施形態に係るシステム10および制御装置40と同じである。
【0099】
本実施形態に係るシステム10は、読み取り手段250を備える。商品210には無線通信タグ230が取り付けられている。棚20には無線通信タグ230の読み取り手段250が設けられている。そして、切り替え情報は、読み取り手段250の読み取り結果に基づく情報である。以下に詳しく説明する。
【0100】
無線通信タグ230はたとえばRFID(radio frequency identifier)であり、読み取り手段250はRFIDリーダーである。無線通信タグ230には、その無線通信タグ230が取り付けられた商品210の商品識別情報(ID)が保持されている。読み取り手段250はたとえばシート状であり、棚20の商品配置面201に敷かれる。その場合、棚20と商品210の間に読み取り手段250が位置することとなる。そして、読み取り手段250は無線通信タグ230から商品識別情報を読み取ることができる。商品識別情報はたとえば商品210の個体毎に付与されている。一方、記憶手段440には商品管理データが保持されている。商品管理データは、たとえば店舗における商品210の在庫状況を示すデータである。商品管理データには、複数の商品識別情報が含まれる。また、商品管理データには、各商品識別情報に関連づけられた、商品コード、および陳列期限等が含まれる。
【0101】
制御装置40は、ネットワークインタフェース1120または入出力インタフェース1100を介して読み取り手段250と接続されている。制御装置40の取得手段410は、読み取り手段250から無線通信タグ230の読み取り結果、すなわち商品識別情報を取得することができる。
【0102】
本実施形態に係る表示データ生成手段450が、店員向け表示内容を表示パネル30に表示させるために行う処理は、
図26と同様のフローチャートで例示できる。ただし、表示データ生成手段450は読み取り手段250の読み取り結果に基づいて、表示パネル30に表示させる変更情報を切り替えることができる。
【0103】
本実施形態において、表示データ生成手段450が変更情報を表示パネル30に表示させると、店員は表示内容に従って、商品210の移動、取り出し、導入等の作業を行う。作業の間、すなわち変更情報が表示されている間、読み取り手段250は棚20に配置された商品210の無線通信タグ230から商品識別情報を読み取り、制御装置40に送信する。表示データ生成手段450は商品識別情報を取得すると、記憶手段440から読み出した商品管理データと照合し、その商品の商品コードを抽出する。また、制御装置40は、読み取り手段250から、棚20のどの位置で各無線通信タグ230が検出されたかを示す情報を取得することができる。そうすることにより、棚20における各商品コードの商品210の数や配置が表示データ生成手段450において特定される。その上で表示データ生成手段450は、商品210に対する作業が、表示パネル30に表示された変更情報の通りに行われているか否かを監視することができる。
【0104】
図38は、警告が表示された表示パネル30を例示する図である。たとえば、変更の必要の無い商品に対して変更作業が行われたり、導入されるべき商品と異なる商品が導入されたりした場合に、表示データ生成手段450は、表示パネル30に警告を表示する。そうすることにより、作業ミス等が抑制され、店員の作業時間を短縮することができる。
【0105】
また、ステップS11、13、15、17、19,および21において、表示データ生成手段450は読み取り手段250の読み取り結果に基づき、変更情報に示された作業が完了したか否かを判定する。そして、作業が完了したと判定されたとき、処理を次のステップに進める。具体的には、表示データ生成手段450は、棚20における商品の配置が各変更情報に基づく変更後の状態になったとき、作業が完了したと判定する。そうすることにより、店員が店員用端末50を操作することなく、変更情報を切り替えることができる。
【0106】
なお、読み取り手段250の読み取り結果に基づき、表示データ生成手段450が、作業が完了したと判定していない場合でも、第3の実施形態で説明した様に作業を終えた旨の入力が店員用端末50に対し行われたときに、表示データ生成手段450は表示パネル30に表示させる変更情報を切り替えても良い。
【0107】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においては第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。くわえて、陳列変更作業をより効率化できる。
【0108】
(第5の実施形態)
第5の実施形態に係るシステム10および制御装置40はそれぞれ、以下に説明する点を除いて第4の実施形態に係るシステム10および制御装置40と同じである。
【0109】
本実施形態に係るシステム10によれば、店員向けの表示内容は、陳列期限切れの商品の有無を示す情報を含む。商品の陳列期限管理の支援が可能である。店舗内の商品には、たとえば食品の賞味期限等に基づく、陳列期限が定められている。商品識別情報はたとえば商品の個体毎に付与されており、陳列期限は第4の実施形態に説明した様に商品管理データに含まれる。表示データ生成手段450は、読み取り手段250から取得した読み取り結果を商品管理データと照合することにより、棚20に配置された各商品の陳列期限を特定することができる。
【0110】
図39は、陳列期限を管理するための店員用端末50の表示画面を例示する図である。
図40は、商品の取り出しを促す表示がされた表示パネル30を例示する図である。店員は、店員用端末50に対し、陳列什器識別情報を指定して期限管理モードへの変更操作を行うことで、期限管理モードを開始することができる。期限管理モードが始まると、表示データ生成手段450は読み取り手段250の読み取り結果と商品管理データとに基づいて、その陳列什器220の各棚20に配置された商品の陳列期限を特定する。そして、表示データ生成手段450は、特定された各陳列期限が、現在の年月日および時刻より前であるか否かを判定する。陳列期限が現在の年月日および時刻より前であると判定された場合、表示データ生成手段450は
図40に示す様に、その陳列期限の商品の取り出しを促す表示内容を表示パネル30に表示させる。本図の例では、陳列期限切れの取り出すべき商品の存在する列の表示領域310に、作業を促す表示がされている。表示パネル30および店員用端末50の少なくとも一方には、取り出すべき商品の数や位置がさらに表示されても良い。また、
図39の様に、店員が行うべき作業内容が店員用端末50に表示されても良い。
【0111】
店員は表示パネル30の表示に従い、期限切れの商品を探して棚20から取り出す。期限切れの商品210が全て取り出されると、表示データ生成手段450は、読み取り手段250の読み取り結果に基づき、作業が完了したと判定し、期限管理モードを終了する。また、店員が店員用端末50に対し作業が完了した旨の操作(たとえば完了ボタン530のタップ)を行ったときに、期限管理モードが終了されてもよい。なお、廃棄登録等、商品管理データに対する必要な処理がその場で行えても良い。
【0112】
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。本実施形態においては第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。くわえて、陳列期限の管理が効率的かつ正確に行える。
【0113】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。たとえば、上述の説明で用いたシーケンス図やフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0114】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0115】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
1-1. 棚に設置される表示パネルと、
前記表示パネルの表示内容を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、店員向けの表示内容と顧客向けの表示内容とを切り替えて前記表示パネルに表示させるシステム。
1-2. 1-1.に記載のシステムにおいて、
前記店員向けの表示内容は、前記棚における商品の配置の変更を示す変更情報を含むシステム。
1-3. 1-2.に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記商品の配置の変更前の第1陳列データと、前記商品の配置の変更後の第2陳列データとに基づいて、前記店員向けの表示内容を示す表示データを生成するシステム。
1-4. 1-2.または1-3.に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記店員の作業内容が切り替わることを示す切り替え情報に基づいて前記変更情報を切り替えるシステム。
1-5. 1-4.に記載のシステムにおいて、
前記切り替え情報は、店員用端末への入力に基づく情報であるシステム。
1-6. 1-4.に記載のシステムにおいて、
前記商品には無線通信タグが取り付けられており、
前記棚には前記無線通信タグの読み取り手段が設けられており、
前記切り替え情報は、前記読み取り手段の読み取り結果に基づく情報であるシステム。
1-7. 1-4.から1-6.のいずれか一つに記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記作業内容の種類に基づいて、前記店員向けの表示内容の少なくとも一部の色を切り替えるシステム。
1-8. 1-1.から1-7.のいずれか一つに記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、店員用端末への入力に基づいて、前記店員向けの表示内容と前記顧客向けの表示内容とを切り替えるシステム。
1-9. 1-1.から1-8.のいずれか一つに記載のシステムにおいて、
前記顧客向けの表示内容は一以上の値札情報を含むシステム。
1-10. 1-9.に記載のシステムにおいて、
前記表示パネルの長辺の長さは、前記表示パネルの短辺の長さの2倍以上であり、
前記制御装置は、前記棚の陳列データを用いて前記表示パネルにおける各前記値札情報の表示領域を決定するシステム。
2-1. 棚に設置される表示パネルの表示内容を制御する制御装置であって、
店員向けの表示内容と顧客向けの表示内容とを切り替えて前記表示パネルに表示させる制御装置。
2-2. 2-1.に記載の制御装置において、
前記店員向けの表示内容は、前記棚における商品の配置の変更を示す変更情報を含む制御装置。
2-3. 2-2.に記載の制御装置において、
前記商品の配置の変更前の第1陳列データと、前記商品の配置の変更後の第2陳列データとに基づいて、前記店員向けの表示内容を示す表示データを生成する制御装置。
2-4. 2-2.または2-3.に記載の制御装置において、
前記店員の作業内容が切り替わることを示す切り替え情報に基づいて前記変更情報を切り替える制御装置。
2-5. 2-4.に記載の制御装置において、
前記切り替え情報は、店員用端末への入力に基づく情報である制御装置。
2-6. 2-4.に記載の制御装置において、
前記商品には無線通信タグが取り付けられており、
前記棚には前記無線通信タグの読み取り手段が設けられており、
前記切り替え情報は、前記読み取り手段の読み取り結果に基づく情報である制御装置。
2-7. 2-4.から2-6.のいずれか一つに記載の制御装置において、
前記作業内容の種類に基づいて、前記店員向けの表示内容の少なくとも一部の色を切り替える制御装置。
2-8. 2-1.から2-7.のいずれか一つに記載の制御装置において、
店員用端末への入力に基づいて、前記店員向けの表示内容と前記顧客向けの表示内容とを切り替える制御装置。
2-9. 2-1.から2-8.のいずれか一つに記載の制御装置において、
前記顧客向けの表示内容は一以上の値札情報を含む制御装置。
2-10. 2-9.に記載の制御装置において、
前記表示パネルの長辺の長さは、前記表示パネルの短辺の長さの2倍以上であり、
前記棚の陳列データを用いて前記表示パネルにおける各前記値札情報の表示領域を決定する制御装置。
3-1. 棚に設置される表示パネルの表示内容を制御する制御装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、店員向けの表示内容と顧客向けの表示内容とを切り替えて前記表示パネルに表示させる前記制御装置として機能させるコンピュータプログラム。
3-2. 3-1.に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記店員向けの表示内容は、前記棚における商品の配置の変更を示す変更情報を含むコンピュータプログラム。
3-3. 3-2.に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記制御装置は、前記商品の配置の変更前の第1陳列データと、前記商品の配置の変更後の第2陳列データとに基づいて、前記店員向けの表示内容を示す表示データを生成するコンピュータプログラム。
3-4. 3-2.または3-3.に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記制御装置は、前記店員の作業内容が切り替わることを示す切り替え情報に基づいて前記変更情報を切り替えるコンピュータプログラム。
3-5. 3-4.に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記切り替え情報は、店員用端末への入力に基づく情報であるコンピュータプログラム。
3-6. 3-4.に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記商品には無線通信タグが取り付けられており、
前記棚には前記無線通信タグの読み取り手段が設けられており、
前記切り替え情報は、前記読み取り手段の読み取り結果に基づく情報であるコンピュータプログラム。
3-7. 3-4.から3-6.のいずれか一つに記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記制御装置は、前記作業内容の種類に基づいて、前記店員向けの表示内容の少なくとも一部の色を切り替えるコンピュータプログラム。
3-8. 3-1.から3-7.のいずれか一つに記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記制御装置は、店員用端末への入力に基づいて、前記店員向けの表示内容と前記顧客向けの表示内容とを切り替えるコンピュータプログラム。
3-9. 3-1.から3-8.のいずれか一つに記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記顧客向けの表示内容は一以上の値札情報を含むコンピュータプログラム。
3-10. 3-9.に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記表示パネルの長辺の長さは、前記表示パネルの短辺の長さの2倍以上であり、
前記制御装置は、前記棚の陳列データを用いて前記表示パネルにおける各前記値札情報の表示領域を決定するコンピュータプログラム。
4-1. 棚に設置される表示パネルの表示内容を制御する制御方法であって、
コンピュータが、店員向けの表示内容と顧客向けの表示内容とを切り替えて前記表示パネルに表示させる制御方法。
4-2. 4-1.に記載の制御方法において、
前記店員向けの表示内容は、前記棚における商品の配置の変更を示す変更情報を含む制御方法。
4-3. 4-2.に記載の制御方法において、
前記コンピュータは、前記商品の配置の変更前の第1陳列データと、前記商品の配置の変更後の第2陳列データとに基づいて、前記店員向けの表示内容を示す表示データを生成する制御方法。
4-4. 4-2.または4-3.に記載の制御方法において、
前記コンピュータは、前記店員の作業内容が切り替わることを示す切り替え情報に基づいて前記変更情報を切り替える制御方法。
4-5. 4-4.に記載の制御方法において、
前記切り替え情報は、店員用端末への入力に基づく情報である制御方法。
4-6. 4-4.に記載の制御方法において、
前記商品には無線通信タグが取り付けられており、
前記棚には前記無線通信タグの読み取り手段が設けられており、
前記切り替え情報は、前記読み取り手段の読み取り結果に基づく情報である制御方法。
4-7. 4-4.から4-6.のいずれか一つに記載の制御方法において、
前記コンピュータは、前記作業内容の種類に基づいて、前記店員向けの表示内容の少なくとも一部の色を切り替える制御方法。
4-8. 4-1.から4-7.のいずれか一つに記載の制御方法において、
前記コンピュータは、店員用端末への入力に基づいて、前記店員向けの表示内容と前記顧客向けの表示内容とを切り替える制御方法。
4-9. 4-1.から4-8.のいずれか一つに記載の制御方法において、
前記顧客向けの表示内容は一以上の値札情報を含む制御方法。
4-10. 4-9.に記載の制御方法において、
前記表示パネルの長辺の長さは、前記表示パネルの短辺の長さの2倍以上であり、
前記コンピュータは、前記棚の陳列データを用いて前記表示パネルにおける各前記値札情報の表示領域を決定する制御方法。
【0116】
5-1. 棚に設置される表示パネルと、
前記表示パネルの表示内容を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記棚における商品の配置の、変更前の第1陳列データと、変更後の第2陳列データとに基づいて、前記表示パネルに表示させる店員向けの表示内容を示す表示データを生成するシステム。
5-2. 5-1.に記載のシステムにおいて、
前記店員向けの表示内容は、前記棚における商品の配置の変更を示す変更情報を含むシステム。
5-3. 5-2.に記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記店員の作業内容が切り替わることを示す切り替え情報に基づいて前記変更情報を切り替えるシステム。
5-4. 5-3.に記載のシステムにおいて、
前記切り替え情報は、店員用端末への入力に基づく情報であるシステム。
5-5. 5-3.に記載のシステムにおいて、
前記商品には無線通信タグが取り付けられており、
前記棚には前記無線通信タグの読み取り手段が設けられており、
前記切り替え情報は、前記読み取り手段の読み取り結果に基づく情報であるシステム。
5-6. 5-3.から5-5.のいずれか一つに記載のシステムにおいて、
前記制御装置は、前記作業内容の種類に基づいて、前記店員向けの表示内容の少なくとも一部の色を切り替えるシステム。
6-1. 棚に設置される表示パネルの表示内容を制御する制御装置であって、
前記棚における商品の配置の、変更前の第1陳列データと、変更後の第2陳列データとに基づいて、前記表示パネルに表示させる店員向けの表示内容を示す表示データを生成する制御装置。
6-2. 6-1.に記載の制御装置において、
前記店員向けの表示内容は、前記棚における商品の配置の変更を示す変更情報を含む制御装置。
6-3. 6-2.に記載の制御装置において、
前記店員の作業内容が切り替わることを示す切り替え情報に基づいて前記変更情報を切り替える制御装置。
6-4. 6-3.に記載の制御装置において、
前記切り替え情報は、店員用端末への入力に基づく情報である制御装置。
6-5. 6-3.に記載の制御装置において、
前記商品には無線通信タグが取り付けられており、
前記棚には前記無線通信タグの読み取り手段が設けられており、
前記切り替え情報は、前記読み取り手段の読み取り結果に基づく情報である制御装置。
6-6. 6-3.から6-5.のいずれか一つに記載の制御装置において、
前記作業内容の種類に基づいて、前記店員向けの表示内容の少なくとも一部の色を切り替える制御装置。
7-1. 棚に設置される表示パネルの表示内容を制御する制御装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、
前記棚における商品の配置の、変更前の第1陳列データと、変更後の第2陳列データとに基づいて、前記表示パネルに表示させる店員向けの表示内容を示す表示データを生成する前記制御装置として機能させるコンピュータプログラム。
7-2. 7-1.に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記店員向けの表示内容は、前記棚における商品の配置の変更を示す変更情報を含むコンピュータプログラム。
7-3. 7-2.に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記制御装置は、前記店員の作業内容が切り替わることを示す切り替え情報に基づいて前記変更情報を切り替えるコンピュータプログラム。
7-4. 7-3.に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記切り替え情報は、店員用端末への入力に基づく情報であるコンピュータプログラム。
7-5. 7-3.に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記商品には無線通信タグが取り付けられており、
前記棚には前記無線通信タグの読み取り手段が設けられており、
前記切り替え情報は、前記読み取り手段の読み取り結果に基づく情報であるコンピュータプログラム。
7-6. 7-3.から7-5.のいずれか一つに記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記制御装置は、前記作業内容の種類に基づいて、前記店員向けの表示内容の少なくとも一部の色を切り替えるコンピュータプログラム。
8-1. 棚に設置される表示パネルの表示内容を制御する制御方法であって、
コンピュータが、前記棚における商品の配置の、変更前の第1陳列データと、変更後の第2陳列データとに基づいて、前記表示パネルに表示させる店員向けの表示内容を示す表示データを生成する制御方法。
8-2. 8-1.に記載の制御方法において、
前記店員向けの表示内容は、前記棚における商品の配置の変更を示す変更情報を含む制御方法。
8-3. 8-2.に記載の制御方法において、
前記コンピュータは、前記店員の作業内容が切り替わることを示す切り替え情報に基づいて前記変更情報を切り替える制御方法。
8-4. 8-3.に記載の制御方法において、
前記切り替え情報は、店員用端末への入力に基づく情報である制御方法。
8-5. 8-3.に記載の制御方法において、
前記商品には無線通信タグが取り付けられており、
前記棚には前記無線通信タグの読み取り手段が設けられており、
前記切り替え情報は、前記読み取り手段の読み取り結果に基づく情報である制御方法。
8-6. 8-3.から8-5.のいずれか一つに記載の制御方法において、
前記コンピュータは、前記作業内容の種類に基づいて、前記店員向けの表示内容の少なくとも一部の色を切り替える制御方法。
【0117】
9-1. 棚に設置される表示パネルと、
前記表示パネルの表示内容を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記棚の陳列データを用いて前記表示パネルにおける値札情報の表示領域を決定するシステム。
9-2. 9-1.に記載のシステムにおいて、
前記表示パネルの長辺の長さは、前記表示パネルの短辺の長さの2倍以上であるシステム。
10-1. 棚に設置される表示パネルの表示内容を制御する制御装置であって、
前記棚の陳列データを用いて前記表示パネルにおける値札情報の表示領域を決定する制御装置。
10-2. 10-1.に記載の制御装置において、
前記表示パネルの長辺の長さは、前記表示パネルの短辺の長さの2倍以上である制御装置。
11-1. 棚に設置される表示パネルの表示内容を制御する制御装置を実現するためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、前記棚の陳列データを用いて前記表示パネルにおける値札情報の表示領域を決定する前記制御装置として機能させるコンピュータプログラム。
11-2. 11-1.に記載のコンピュータプログラムにおいて、
前記表示パネルの長辺の長さは、前記表示パネルの短辺の長さの2倍以上であるコンピュータプログラム。
12-1. 棚に設置される表示パネルの表示内容を制御する制御方法であって、
コンピュータが、前記棚の陳列データを用いて前記表示パネルにおける値札情報の表示領域を決定する制御方法。
12-2. 12-1.に記載の制御方法において、
前記表示パネルの長辺の長さは、前記表示パネルの短辺の長さの2倍以上である制御方法。
【0118】
この出願は、2018年12月12日に出願された日本出願特願2018-232701号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。