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特開2024-45383無線通信方法、ネットワーク機器及び端末装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024045383
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】無線通信方法、ネットワーク機器及び端末装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/23 20230101AFI20240326BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240326BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20240326BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W72/0446
H04W28/06 110
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024014009
(22)【出願日】2024-02-01
(62)【分割の表示】P 2022014101の分割
【原出願日】2017-08-10
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】PDCCHをモニタリングする端末装置の電力消費を低減する、無線通信方法、ネットワーク機器及び端末装置を提供する。
【解決手段】ネットワーク機器は、タイムスロットレベル又はシンボルレベルでPDCCHを伝送する第1リソースの時間領域位置を設定する第1設定情報及び第2設定情報を端末装置へ送信する。該第1設定情報が少なくとも1つの第1時間領域ユニットを示し、各該第1時間領域ユニットが該第1リソースを含み、該第2設定情報が該第1設定情報によって示される該第1時間領域ユニットにおける少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示し、各該第2時間領域ユニットが該第1リソースの一部又は全部を含むことと、該第1リソースにおいて該端末装置へ該PDCCHを伝送することと、を含む。端末装置は各タイムスロット内の第1リソースにおいてPDCCHをモニタリングする必要がなく、更に、端末装置の電力消費を低減する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
端末装置へ設定情報を送信し、前記設定情報が第1リソースの時間領域位置を設定することに用いられ、前記第1リソースが物理ダウンリンク制御チャネルを伝送することに用いられ、前記設定情報が第1設定情報及び第2設定情報を含み、前記第1設定情報が少なくとも1つの第1時間領域ユニットを示し、前記少なくとも1つの第1時間領域ユニットにおける各前記第1時間領域ユニットが前記第1リソースを含み、前記第2設定情報が、前記第1設定情報によって示される前記第1時間領域ユニットにおける少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示し、前記少なくとも1つの第2時間領域ユニットにおける各前記第2時間領域ユニットが前記第1リソースの一部又は全部を含むことと、
前記第1リソースにおいて前記端末装置へ前記物理ダウンリンク制御チャネルを伝送することと、を含むことを特徴とする、前記無線通信方法。
【請求項2】
前記第1時間領域ユニットが少なくとも1つのタイムスロットを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2時間領域ユニットが少なくとも1つのシンボルを含むことを特徴とする
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1設定情報は具体的に前記第1時間領域ユニットの出現する周期を示すことに用いられ、又は、前記第1設定情報は具体的に第1時間周期内の前記少なくとも1つの第1時間領域ユニットの時間領域位置を示すことに用いられることを特徴とする
請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1設定情報が第1時間周期内の時間領域位置によって前記少なくとも1つの第1時間領域ユニットを示す場合、前記第1時間周期内の時間領域位置は、前記第1時間周期内のすべての第1時間領域ユニットの時間領域位置のセットを含むことを特徴とする
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2設定情報は具体的に前記第2時間領域ユニットの出現する周期を示すことに用いられ、又は、前記第2設定情報は具体的に前記少なくとも1つの第2時間領域ユニットの前記第1時間領域ユニットにおける時間領域位置を示すことに用いられることを特徴とする
請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2設定情報が前記第1時間領域ユニットにおける時間領域位置によって前記少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示す場合、前記第1時間領域ユニットにおける時間領域位置は、前記第1時間領域ユニットにおける前記第1リソースの開始シンボル位置、及び/又は、前記第1時間領域ユニットにおけるすべての第1リソースの時間領域長情報、及び/又は、前記第1時間領域ユニットにおけるすべての第1リソースの時間領域位置のセットを含むことを特徴とする
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1設定情報が無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報、ダウンリンク制御情報(DCI)及び媒体アクセス制御の制御要素(MAC CE)のうちのいずれか1つであり、
前記第2設定情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つであることを特徴とする
請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1リソースが物理ダウンリンク制御チャネルを伝送する制御リソースセット又はサーチスペースであることを特徴とする
請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
無線通信方法であって、
ネットワーク機器から送信された設定情報を受信し、前記設定情報が第1リソースの時間領域位置を示すことに用いられ、前記第1リソースが物理ダウンリンク制御チャネルを伝送することに用いられ、前記設定情報が第1設定情報及び第2設定情報を含み、前記第1設定情報が少なくとも1つの第1時間領域ユニットを示し、前記少なくとも1つの第1時間領域ユニットにおける各前記第1時間領域ユニットが前記第1リソースを含み、前記第2設定情報が、前記第1設定情報によって示される前記第1時間領域ユニットにおける少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示し、前記少なくとも1つの第2時間領域ユニットにおける各前記第2時間領域ユニットが前記第1リソースの一部又は全部を含むことと、
前記第1リソースにおいて前記ネットワーク機器より伝送された前記物理ダウンリンク制御チャネルをモニタリングすることと、を含むことを特徴とする、前記無線通信方法。
【請求項11】
前記第1時間領域ユニットが少なくとも1つのタイムスロットを含むことを特徴とする
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2時間領域ユニットが少なくとも1つのシンボルを含むことを特徴とする
請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1設定情報は具体的に前記第1時間領域ユニットの出現する周期を示すことに用いられ、又は、前記第1設定情報は具体的に第1時間周期内の前記少なくとも1つの第1時間領域ユニットの時間領域位置を示すことに用いられることを特徴とする
請求項10~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記第2設定情報は具体的に前記第2時間領域ユニットの出現する周期を示すことに用いられ、又は、前記第2設定情報は具体的に前記少なくとも1つの第2時間領域ユニットの前記第1時間領域ユニットにおける時間領域位置を示すことに用いられることを特徴とする
請求項10~13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記第2設定情報が前記第1時間領域ユニットにおける時間領域位置によって前記少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示す場合、前記第1時間領域ユニットにおける時間領域位置は、前記第1時間領域ユニットにおける前記第1リソースの開始シンボル位置、及び/又は、前記第1時間領域ユニットにおけるすべての第1リソースの時間領域長情報、及び/又は、前記第1時間領域ユニットにおけるすべての第1リソースの時間領域位置のセットを含むことを特徴とする
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1設定情報が無線リソース制御(RRC)シグナリングにより搬送され、
前記第2設定情報がRRCシグナリングにより搬送されることを特徴とする
請求項10~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
ネットワーク機器であって、請求項1~9のいずれか1項に記載の無線通信方法を実行するように構成される、
前記ネットワーク機器。
【請求項18】
端末装置であって、請求項10~16のいずれか1項に記載の無線通信方法を実行するように構成される、
前記端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信分野に関し、且つより具体的に、無線通信方法、ネットワーク機器及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
新無線(NR:New Radio)システムにおいて、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)がリソース制御セット(CORESET)において伝送される。現段階では、端末装置はCORESETを均一にモニタリングすることにより、PDCCHの受信を実現することができる。ところが、このようなCORESETのモニタリングメカニズムは柔軟性が不十分であり、いくつかの場合には、例えば、マルチビームシステムにおいて、端末装置は常に所定頻度でCORESETをモニタリングする必要がなく、この時、CORESETを均一にモニタリングする場合、必要としない余分の複雑度及び端末装置の電力消費をもたらしてしまう。従って、どのようにPDCCHモニタリング方式を柔軟に設定するかは、早急な解決の待たれる問題の1つである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願の実施例は無線通信方法、ネットワーク機器及び端末装置を提供し、ネットワーク機器はタイムスロットレベルでPDCCHを伝送する第1リソースの時間領域位置を設定してもよいし、シンボルレベルでPDCCHを伝送する第1リソースの時間領域位置を設定してもよく、それにより端末装置は各タイムスロット内の第1リソースにおいてPDCCHをモニタリングする必要がなく、更に、端末装置の電力消費を低減する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様では、本願の実施例は無線通信方法を提供し、
端末装置へ設定情報を送信し、該設定情報が第1リソースの時間領域位置を設定することに用いられ、該第1リソースが物理ダウンリンク制御チャネルを伝送することに用いられ、該設定情報が第1設定情報及び第2設定情報を含み、該第1設定情報が少なくとも1つの第1時間領域ユニットを示し、各該第1時間領域ユニットが該第1リソースを含み、該第2設定情報が該第1設定情報によって示される該第1時間領域ユニットにおける少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示し、各該第2時間領域ユニットが該第1リソースの一部又は全部を含むことと、
該第1リソースにおいて該端末装置へ該物理ダウンリンク制御チャネルを伝送することと、を含む。
【0005】
好ましくは、該第1時間領域ユニットがタイムスロットレベルの時間領域ユニットであり、該第2時間領域ユニットがシンボルレベルの時間領域ユニットである。
【0006】
好ましくは、該設定情報で示す第1リソースの時間領域位置が該第1リソースの時間領域開始位置であってもよい。
【0007】
従って、本願の実施例の無線通信方法において、ネットワーク機器は第1設定情報及び第2設定情報によって物理ダウンリンク制御チャネルを伝送する第1リソースを階層的に設定し、これにより、より柔軟なPDCCHモニタリングを実現でき、それにより端末装置は各タイムスロット内の第1リソースにおいてPDCCHをモニタリングする必要がなく、更に、端末装置の電力消費を低減する。
【0008】
好ましくは、第1態様の実現方式では、該第1時間領域ユニットが少なくとも1つのタイムスロットを含む。
【0009】
好ましくは、第1態様の実現方式では、該第2時間領域ユニットが少なくとも1つのシンボルを含む。
【0010】
好ましくは、第1態様の実現方式では、該第1設定情報は具体的に該第1時間領域ユニットの出現する周期を示すことに用いられ、又は、該第1設定情報は具体的に第1時間周期内の該少なくとも1つの第1時間領域ユニットの時間領域位置を示すことに用いられる。
【0011】
好ましくは、第1態様の実現方式では、該第1設定情報が第1時間周期内の時間領域位置によって該少なくとも1つの第1時間領域ユニットを示す場合、該第1時間周期内の時間領域位置は該第1時間周期内のすべての第1時間領域ユニットの時間領域位置のセットを含む。
【0012】
好ましくは、第1態様の実現方式では、該第2設定情報は具体的に該第2時間領域ユニットの出現する周期を示すことに用いられ、又は、該第2設定情報は具体的に該少なくとも1つの第2時間領域ユニットの該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置を示すことに用いられる。
【0013】
好ましくは、第1態様の実現方式では、該第2設定情報が該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置によって該少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示す場合、該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置は該第1時間領域ユニットにおける該第1リソースの開始シンボル位置、及び/又は、該第1時間領域ユニットにおけるすべての第1リソースの時間領域長情報、及び/又は、該第1時間領域ユニットにおけるすべての第1リソースの時間領域位置のセットを含む。
【0014】
好ましくは、第1態様の実現方式では、該第1設定情報が無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報、ダウンリンク制御情報(DCI)及び媒体アクセス制御の制御要素(MAC CE)のうちのいずれか1つであり、
該第2設定情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つである。
【0015】
好ましくは、第1態様の実現方式では、該第1リソースが物理ダウンリンク制御チャネルを伝送する制御リソースセット又はサーチスペースである。
【0016】
第2態様では、本願の実施例は無線通信方法を提供し、
ネットワーク機器から送信された設定情報を受信し、該設定情報が第1リソースの時間領域位置を示すことに用いられ、該第1リソースが物理ダウンリンク制御チャネルを伝送することに用いられ、該設定情報が第1設定情報及び第2設定情報を含み、該第1設定情報が少なくとも1つの第1時間領域ユニットを示し、各該第1時間領域ユニットが該第1リソースを含み、該第2設定情報が該第1設定情報によって示される該第1時間領域ユニットにおける少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示し、各該第2時間領域ユニットが該第1リソースの一部又は全部を含むことと、
該第1リソースにおいて該ネットワーク機器より伝送された該物理ダウンリンク制御チャネルをモニタリングすることと、を含む。
【0017】
従って、本願の実施例の無線通信方法において、ネットワーク機器は第1設定情報及び第2設定情報によって物理ダウンリンク制御チャネルを伝送する第1リソースを階層的に設定し、これにより、より柔軟なPDCCHモニタリングを実現でき、それにより端末装置は各タイムスロット内の第1リソースにおいてPDCCHをモニタリングする必要がなく、更に、端末装置の電力消費を低減する。
【0018】
好ましくは、第1態様の実現方式では、該第1時間領域ユニットが少なくとも1つのタイムスロットを含む。
【0019】
好ましくは、第1態様の実現方式では、該第2時間領域ユニットが少なくとも1つのシンボルを含む。
【0020】
好ましくは、第1態様の実現方式では、該第1設定情報は具体的に該第1時間領域ユニットの出現する周期を示すことに用いられ、又は、該第1設定情報は具体的に第1時間周期内の該少なくとも1つの第1時間領域ユニットの時間領域位置を示すことに用いられる。
【0021】
好ましくは、第1態様の実現方式では、該第1設定情報が第1時間周期内の時間領域位置によって該少なくとも1つの第1時間領域ユニットを示す場合、該第1時間周期内の時間領域位置は該第1時間周期内のすべての第1時間領域ユニットの時間領域位置のセットを含む。
【0022】
好ましくは、第1態様の実現方式では、該第2設定情報は具体的に該第2時間領域ユニットの出現する周期を示すことに用いられ、又は、該第2設定情報は具体的に該少なくとも1つの第2時間領域ユニットの該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置を示すことに用いられる。
【0023】
好ましくは、第1態様の実現方式では、該第2設定情報が該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置によって該少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示す場合、該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置は該第1時間領域ユニットにおける該第1リソースの開始シンボル位置、及び/又は、該第1時間領域ユニットにおけるすべての第1リソースの時間領域長情報、及び/又は、該第1時間領域ユニットにおけるすべての第1リソースの時間領域位置のセットを含む。
【0024】
好ましくは、第1態様の実現方式では、該第1設定情報が無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報、ダウンリンク制御情報(DCI)及び媒体アクセス制御の制御要素(MAC CE)のうちのいずれか1つであり、
該第2設定情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つである。
【0025】
好ましくは、第1態様の実現方式では、該第1リソースが物理ダウンリンク制御チャネルを伝送する制御リソースセット又はサーチスペースである。
【0026】
第3態様では、本願の実施例はネットワーク機器を提供し、第1態様又は第1態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行することができるモジュール又はユニットを備える。
【0027】
第4態様では、本願の実施例は端末装置を提供し、第2態様又は第2態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行することができるモジュール又はユニットを備える。
【0028】
第5態様では、ネットワーク機器を提供し、該ネットワーク機器はプロセッサ、メモリ及び通信インターフェースを備える。プロセッサがメモリ及び通信インターフェースに接続される。メモリは命令を記憶することに用いられ、プロセッサは該命令を実行することに用いられ、通信インターフェースはプロセッサの制御下で他のネットワーク要素と通信することに用いられる。該プロセッサが該メモリに記憶される命令を実行するとき、該実行によって該プロセッサが第1態様又は第1態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行する。
【0029】
第6態様では、端末装置を提供し、該端末装置はプロセッサ、メモリ及び通信インターフェースを備える。プロセッサがメモリ及び通信インターフェースに接続される。メモリは命令を記憶することに用いられ、プロセッサは該命令を実行することに用いられ、通信インターフェースはプロセッサの制御下で他のネットワーク要素と通信することに用いられる。該プロセッサが該メモリに記憶される命令を実行するとき、該実行によって該プロセッサが第2態様又は第2態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行する。
【0030】
第7態様では、コンピュータ記憶媒体を提供し、該コンピュータ記憶媒体にプログラムコードが記憶され、該プログラムコードはコンピュータが上記第1態様又は第1態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行する命令を示すことに用いられる。
【0031】
第8態様では、コンピュータ記憶媒体を提供し、該コンピュータ記憶媒体にプログラムコードが記憶され、該プログラムコードはコンピュータが上記第2態様又は第2態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行する命令を示すことに用いられる。
【0032】
第9態様では、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータが上記各態様に記載の方法を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1図1は本願の実施例に適用される無線通信システムを示す図である。
図2図2は本願の実施例に係る無線通信方法の模式的なフローチャートである。
図3図3は本願の実施例に係る第1リソースの時間領域位置の分布模式図である。
図4図4は本願の実施例に係る他の第1リソースの時間領域位置の分布模式図である。
図5図5は本願の実施例に係る別の第1リソースの時間領域位置の分布模式図である。
図6図6は本願の実施例に係る別の第1リソースの時間領域位置の分布模式図である。
図7図7は本願の実施例に係る他の無線通信方法の模式的なフローチャートである。
図8図8は本願の実施例に係るネットワーク機器の模式的なブロック図である。
図9図9は本願の実施例に係る端末装置の模式的なブロック図である。
図10図10は本願の実施例に係る無線通信装置の模式的なブロック図である。
図11図11は本願の実施例に係るシステムチップの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例の技術案を明確且つ完全に説明する。
【0035】
本願の実施例の技術案は様々な通信システム、例えば、モバイル通信用グローバル(GSM:Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:Time Division Duplex)システム、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)、マイクロ波利用アクセスに関する世界的な相互運用(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム又は将来の5Gシステム等に適用されてもよい。
【0036】
図1には本願の実施例に適用される無線通信システム100を示す。該無線通信システム100はネットワーク機器110を備えてもよい。ネットワーク機器110は端末装置と通信する装置であってもよい。ネットワーク機器110は特定の地理的領域に通信カバレッジを提供することができ、且つ該カバレッジ領域内の端末装置(例えば、UE)と通信することができる。好ましくは、該ネットワーク機器110はGSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(BTS:Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMAシステムにおける基地局(NB:NodeB)であってもよく、LTEシステムにおける発展型基地局(eNB又はeNodeB:Evolutional Node B)であってもよく、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN:Cloud Radio Access Network)における無線制御装置であってもよく、又は、該ネットワーク機器は中継所、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル端末、将来の5Gネットワークにおけるネットワーク側機器又は将来発展する公衆陸上移動網(PLMN:Public Land Mobile Network)におけるネットワーク機器等であってもよい。
【0037】
該無線通信システム100は更にネットワーク機器110のカバレッジ範囲内の少なくとも1つの端末装置120を備える。端末装置120は可動又は固定であってもよい。好ましくは、端末装置120はアクセス端末、ユーザー装置(UE:User Equipment)、ユーザー要素、加入者局、移動局、トラバーサー、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント又はユーザーデバイスを指してもよい。アクセス端末はセルラー方式の電話、コードレスホン、セッション確立プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線通信機能を有する携帯端末、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブル端末、将来の5Gネットワークにおける端末装置又は将来発展するPLMNにおける端末装置等であってもよい。
【0038】
好ましくは、端末装置120同士が装置対装置(D2D:Device to Device)通信を行うことができる。
【0039】
好ましくは、5Gシステム又はネットワークが更に新無線(NR:New Radio)システム又はネットワークと称されてもよい。
【0040】
図1には1つのネットワーク機器及び2つの端末装置を例示的に示し、好ましくは、該無線通信システム100は複数のネットワーク機器を備えてもよく、且つ各ネットワーク機器のカバレッジ範囲内には他の数の端末装置が含まれてもよく、本願の実施例は制限しない。
【0041】
好ましくは、該無線通信システム100は更にネットワーク制御装置、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを備えてもよく、本願の実施例は制限しない。
【0042】
本願の実施例において、ネットワーク機器はシンボルレベルで端末装置に物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を伝送するための第1リソースの時間領域位置を設定してもよく、タイムスロットレベルで端末装置にPDCCHを伝送するための第1リソースの時間領域位置を設定してもよく、端末装置がネットワーク機器により設定された時間領域位置でネットワーク機器から送信されたPDCCHを受信する。
【0043】
好ましくは、該第1リソースが制御リソースセット(CORESET)であってもよいし、サーチスペース(Search Space)であってもよい。
【0044】
好ましくは、ネットワーク機器は更に第1リソースの時間領域長を示す情報を設定してもよい。
【0045】
好ましくは、制御リソースセットは共通のサーチリソースセットを含んでもよいし、ユーザー固有のサーチリソースセットを含んでもよい。
【0046】
本明細書において、本明細書における用語「システム」と「ネットワーク」は常に交換可能に使用されると理解すべきである。本明細書における用語「及び/又は」は関連オブジェクトの関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在してもよいことを示し、例えば、「A及び/又はB」は「Aが独立して存在する」「AとBが同時に存在する」「Bが独立して存在する」の3つの状況を示してもよい。また、本明細書における文字「/」は一般的に前後関連オブジェクトが「又は」関係であることを示す。
【0047】
図2は本願の実施例に係る無線通信方法200の模式的なフローチャートである。図2に示すように、該方法200がネットワーク機器により実行されてもよく、該ネットワーク機器が図1に示されるネットワーク機器であってもよく、該方法200における端末装置が図1に示される端末装置であってもよく、該方法200は以下を含む。
【0048】
210、ネットワーク機器が端末装置へ設定情報を送信し、該設定情報が第1リソースの時間領域位置を設定することに用いられ、該第1リソースが物理ダウンリンク制御チャネルを伝送することに用いられ、該設定情報が第1設定情報及び第2設定情報を含み、該第1設定情報が少なくとも1つの第1時間領域ユニットを示し、各該第1時間領域ユニットが該第1リソースを含み、該第2設定情報が該第1設定情報によって示される該第1時間領域ユニットにおける少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示し、各該第2時間領域ユニットが該第1リソースの一部又は全部を含む。
【0049】
好ましくは、該第1リソースの一部とは第1リソースの時間領域開始位置のみを含むことを意味し、該第1リソースの全部とは第1リソースの時間領域開始位置を含むだけでなく、更に第1リソースの時間領域長を含むことを意味する。
【0050】
好ましくは、該設定情報は第1リソースの時間領域開始位置のみを示してもよいし、第1リソースの時間領域開始位置及び時間領域長を同時に示してもよい。
【0051】
好ましくは、該第1リソースが物理ダウンリンク制御チャネルを伝送する制御リソースセット(CORESET)又はサーチスペース(Search Space)である。
【0052】
好ましくは、該第1リソースが共通のサーチスペースであってもよいし、ユーザー固有のサーチスペースであってもよい。
【0053】
好ましくは、該第1時間領域ユニットが少なくとも1つのタイムスロットを含む。好ましくは、ネットワーク機器は第1設定情報の時間領域でのタイムスロットレベルで該第1リソースを設定してもよい。
【0054】
好ましくは、該第1設定情報は具体的に該第1時間領域ユニットの出現する周期を示すことに用いられ、又は、該第1設定情報は具体的に第1時間周期内の該少なくとも1つの第1時間領域ユニットの時間領域位置を示すことに用いられる。
【0055】
好ましくは、該第1設定情報が第1時間周期内の時間領域位置によって該少なくとも1つの第1時間領域ユニットを示す場合、該第1時間周期内の時間領域位置は該第1時間周期内のすべての第1時間領域ユニットの時間領域位置のセットを含む。
【0056】
好ましくは、該第1設定情報が無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリング、システム情報、ダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)及び媒体アクセス制御の制御要素(MAC CE:Media Access Control Control Element)のうちのいずれか1つである。
【0057】
好ましくは、該第2時間領域ユニットが少なくとも1つのシンボルを含む。好ましくは、ネットワーク機器は第2設定情報の時間領域でのシンボルレベルで該第1リソースを設定してもよい。
【0058】
好ましくは、該第2設定情報は具体的に該第2時間領域ユニットの出現する周期を示すことに用いられ、又は、該第2設定情報は具体的に該少なくとも1つの第2時間領域ユニットの該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置を示すことに用いられる。
【0059】
好ましくは、該第2設定情報が該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置によって該少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示す場合、該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置は該第1時間領域ユニットにおける該第1リソースの開始シンボル位置、及び/又は、該第1時間領域ユニットにおけるすべての第1リソースの時間領域長情報、及び/又は、該第1時間領域ユニットにおけるすべての第1リソースの時間領域位置のセットを含む。
【0060】
好ましくは、該第2設定情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つである。
【0061】
好ましくは、該ネットワーク機器が該第1設定情報で該第1時間領域ユニットの出現する周期を示すとともに、該第2設定情報で該第2時間領域ユニットの出現する周期を示す。
【0062】
例えば、図3に示すように、ネットワーク機器が、第1設定情報によって第1リソース(CORESET又はSearch Space)が含まれるタイムスロットの出現する周期を示し、第2設定情報によって1つのタイムスロット内の第1リソースの開始シンボルの出現する周期を示す。図3に示すように、タイムスロット0、タイムスロット1及びタイムスロット2のうち、タイムスロット0のみが第1リソースを含み、タイムスロット3、タイムスロット4及びタイムスロット5のうち、タイムスロット3のみが第1リソースを含み、つまり、3つごとのタイムスロットのうち第1リソースを含むタイムスロットが1つあり、各タイムスロットにおいて、シンボル0、シンボル2、シンボル4及びシンボル6が第1リソースの開始シンボルであり、つまり、2つごとのシンボルのうち第1リソースの開始シンボルが1つある。
【0063】
好ましくは、該ネットワーク機器が該第1設定情報で該第1時間領域ユニットの出現する周期を示すとともに、該第2設定情報で該少なくとも1つの第2時間領域ユニットの該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置を示す。
【0064】
例えば、図4に示すように、ネットワーク機器が第1設定情報で第1リソース(制御リソースセット又はサーチスペース)を含むタイムスロットの出現する周期を示し、第2設定情報で1つのタイムスロットにおいて具体的にどのシンボルが第1リソースの開始シンボルであるかを示す。具体的に、図4に示すように、タイムスロット0、タイムスロット1及びタイムスロット2のうち、タイムスロット0のみが第1リソースを含み、タイムスロット3、タイムスロット4及びタイムスロット5のうち、タイムスロット3のみが第1リソースを含み、つまり、3つごとのタイムスロットのうち第1リソースを含むタイムスロットが1つあり、各タイムスロットにおいて、2つの第1リソースの開始シンボルがそれぞれ1番目のシンボル及び4番目のシンボルである。
【0065】
好ましくは、該ネットワーク機器が該第1設定情報で第1時間周期内の該少なくとも1つの第1時間領域ユニットの時間領域位置を示すとともに、該第2設定情報で該第2時間領域ユニットの出現する周期を示す。
【0066】
例えば、図5に示すように、ネットワーク機器は第1設定情報で一定時間周期内にどのタイムスロットが第1リソース(制御リソースセット又はサーチスペース)を含むかを示し、第2設定情報で1つのタイムスロット内の第1リソースの開始シンボルの出現する周期を示す。具体的に、図5に示すように、タイムスロット0、タイムスロット1及びタイムスロット2のうち、タイムスロット0及びタイムスロット1が第1リソースを含み、タイムスロット3、タイムスロット4及びタイムスロット5のうち、タイムスロット3及びタイムスロット4が第1リソースを含み、つまり、3つごとのタイムスロットのうちの上位2つのタイムスロットが第1リソースを含み、各タイムスロットにおいて、シンボル0、シンボル2、シンボル4及びシンボル6が第1リソースの開始シンボルであり、つまり、2つごとのシンボルのうち第1リソースの開始シンボルが1つある。
【0067】
好ましくは、該ネットワーク機器が該第1設定情報で第1時間周期内の該少なくとも1つの第1時間領域ユニットの時間領域位置を示すとともに、該第2設定情報で該少なくとも1つの第2時間領域ユニットの該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置を示す。
【0068】
例えば、図6に示すように、ネットワーク機器は第1設定情報で一定周期内にどのタイムスロットがCORESETを含むかを示し、第2設定情報で1つのタイムスロット内にどのシンボルがCORESETの開始シンボルであるかを示す。具体的に、図6に示すように、タイムスロット0、タイムスロット1及びタイムスロット2のうち、タイムスロット0及びタイムスロット1が第1リソースを含み、タイムスロット3、タイムスロット4及びタイムスロット5のうち、タイムスロット3及びタイムスロット4が第1リソースを含み、つまり、3つごとのタイムスロットのうちの上位2つのタイムスロットが第1リソースを含み、各タイムスロットにおいて、それぞれ1番目のシンボル及び4番目のシンボルから開始するCORESETが2つある。
【0069】
220、該ネットワーク機器が該第1リソースにおいて該端末装置へ該物理ダウンリンク制御チャネルを伝送する。
【0070】
従って、本願の実施例の無線通信方法において、ネットワーク機器は第1設定情報及び第2設定情報によって物理ダウンリンク制御チャネルを伝送する第1リソースを階層的に設定し、これにより、より柔軟なPDCCHモニタリングを実現でき、それにより端末装置は各タイムスロット内の第1リソースにおいてPDCCHをモニタリングする必要がなく、更に、端末装置の電力消費を低減する。
【0071】
更に、ネットワーク機器が第1設定情報で第1時間領域ユニットの出現する周期又は第1時間周期内の少なくとも1つの第1時間領域ユニットの時間領域位置を示し、タイムスロットレベルの柔軟な設定を実現し、様々な遅延要求を満たす。
【0072】
更に、ネットワーク機器が第2設定情報で第2時間領域ユニットの出現する周期又は少なくとも1つの第2時間領域ユニットの第1時間領域ユニットにおける時間領域位置を示し、シンボルレベルの柔軟な設定を実現し、様々な遅延要求を満たす。
【0073】
図7は本願の実施例に係る無線通信方法300の模式的なフローチャートである。図7に示すように、該方法300が端末装置により実行されてもよく、該端末装置が図1に示される端末装置であってもよく、該方法300におけるネットワーク機器が図1に示されるネットワーク機器であってもよく、該方法300は以下を含む。
【0074】
310、端末装置がネットワーク機器から送信された設定情報を受信し、該設定情報が第1リソースの時間領域位置を示すことに用いられ、該第1リソースが物理ダウンリンク制御チャネルを伝送することに用いられ、該設定情報が第1設定情報及び第2設定情報を含み、該第1設定情報が少なくとも1つの第1時間領域ユニットを示し、各該第1時間領域ユニットが該第1リソースを含み、該第2設定情報が該第1設定情報によって示される該第1時間領域ユニットにおける少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示し、各該第2時間領域ユニットが該第1リソースの一部又は全部を含む。
【0075】
好ましくは、該第1時間領域ユニットが少なくとも1つのタイムスロットを含む。
【0076】
好ましくは、該第2時間領域ユニットが少なくとも1つのシンボルを含む。
【0077】
好ましくは、該第1設定情報は具体的に該第1時間領域ユニットの出現する周期を示すことに用いられ、又は、該第1設定情報は具体的に第1時間周期内の該少なくとも1つの第1時間領域ユニットの時間領域位置を示すことに用いられる。
【0078】
好ましくは、該第1設定情報が第1時間周期内の時間領域位置によって該少なくとも1つの第1時間領域ユニットを示す場合、該第1時間周期内の時間領域位置は該第1時間周期内のすべての第1時間領域ユニットの時間領域位置のセットを含む。
【0079】
好ましくは、該第2設定情報は具体的に該第2時間領域ユニットの出現する周期を示すことに用いられ、又は、該第2設定情報は具体的に該少なくとも1つの第2時間領域ユニットの該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置を示すことに用いられる。
【0080】
好ましくは、該第2設定情報が該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置によって該少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示す場合、該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置は該第1時間領域ユニットにおける該第1リソースの開始シンボル位置、及び/又は、該第1時間領域ユニットにおけるすべての第1リソースの時間領域長情報、及び/又は、該第1時間領域ユニットにおけるすべての第1リソースの時間領域位置のセットを含む。
【0081】
好ましくは、該第1設定情報が無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報、ダウンリンク制御情報(DCI)及び媒体アクセス制御の制御要素(MAC CE)のうちのいずれか1つであり、
該第2設定情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つである。
【0082】
好ましくは、該第1リソースが物理ダウンリンク制御チャネルを伝送する制御リソースセット又はサーチスペースである。
【0083】
320、該端末装置が該第1リソースにおいて該ネットワーク機器より伝送された該物理ダウンリンク制御チャネルをモニタリングする。
【0084】
好ましくは、該端末装置は一定の周期で第1リソースにおいて該ネットワーク機器より伝送された該物理ダウンリンク制御チャネルをモニタリングすることができる。
【0085】
無線通信方法300におけるステップは無線通信方法200における対応ステップの説明を参照してもよく、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略すると理解すべきである。
【0086】
従って、本願の実施例の無線通信方法において、ネットワーク機器は第1設定情報及び第2設定情報によって物理ダウンリンク制御チャネルを伝送する第1リソースを階層的に設定し、これにより、より柔軟なPDCCHモニタリングを実現でき、それにより端末装置は各タイムスロット内の第1リソースにおいてPDCCHをモニタリングする必要がなく、更に、端末装置の電力消費を低減する。
【0087】
更に、ネットワーク機器が第1設定情報で第1時間領域ユニットの出現する周期又は第1時間周期内の少なくとも1つの第1時間領域ユニットの時間領域位置を示し、タイムスロットレベルの柔軟な設定を実現し、様々な遅延要求を満たす。
【0088】
更に、ネットワーク機器が第2設定情報で第2時間領域ユニットの出現する周期又は少なくとも1つの第2時間領域ユニットの第1時間領域ユニットにおける時間領域位置を示し、シンボルレベルの柔軟な設定を実現し、様々な遅延要求を満たす。
【0089】
図8は本願の実施例に係るネットワーク機器400の模式的なブロック図である。図8に示すように、該ネットワーク機器400は、
端末装置へ設定情報を送信するように構成され、該設定情報が第1リソースの時間領域位置を設定することに用いられ、該第1リソースが物理ダウンリンク制御チャネルを伝送することに用いられ、該設定情報が第1設定情報及び第2設定情報を含み、該第1設定情報が少なくとも1つの第1時間領域ユニットを示し、各該第1時間領域ユニットが該第1リソースを含み、該第2設定情報が該第1設定情報によって示される該第1時間領域ユニットにおける少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示し、各該第2時間領域ユニットが該第1リソースの一部又は全部を含む送信ユニット410を備え、
該送信ユニット410は、更に、該第1リソースにおいて該端末装置へ該物理ダウンリンク制御チャネルを伝送するように構成される。
【0090】
好ましくは、該第1時間領域ユニットが少なくとも1つのタイムスロットを含む。
【0091】
好ましくは、該第2時間領域ユニットが少なくとも1つのシンボルを含む。
【0092】
好ましくは、該第1設定情報は具体的に該第1時間領域ユニットの出現する周期を示すことに用いられ、又は、該第1設定情報は具体的に第1時間周期内の該少なくとも1つの第1時間領域ユニットの時間領域位置を示すことに用いられる。
【0093】
好ましくは、該第1設定情報が第1時間周期内の時間領域位置によって該少なくとも1つの第1時間領域ユニットを示す場合、該第1時間周期内の時間領域位置は該第1時間周期内のすべての第1時間領域ユニットの時間領域位置のセットを含む。
【0094】
好ましくは、該第2設定情報は具体的に該第2時間領域ユニットの出現する周期を示すことに用いられ、又は、該第2設定情報は具体的に該少なくとも1つの第2時間領域ユニットの該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置を示すことに用いられる。
【0095】
好ましくは、該第2設定情報が該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置によって該少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示す場合、該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置は該第1時間領域ユニットにおける該第1リソースの開始シンボル位置、及び/又は、該第1時間領域ユニットにおけるすべての第1リソースの時間領域長情報、及び/又は、該第1時間領域ユニットにおけるすべての第1リソースの時間領域位置のセットを含む。
【0096】
好ましくは、該第1設定情報が無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報、ダウンリンク制御情報(DCI)及び媒体アクセス制御の制御要素(MAC CE)のうちのいずれか1つであり、
該第2設定情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つである。
【0097】
好ましくは、該第1リソースが物理ダウンリンク制御チャネルを伝送する制御リソースセット又はサーチスペースである。
【0098】
本願の実施例に係るネットワーク機器400は本願の方法実施例におけるネットワーク機器に対応してもよく、且つネットワーク機器400における各ユニットの上記及び他の操作及び/又は機能はそれぞれ図2に示される方法200におけるネットワーク機器の対応プロセスを実現するためのものであり、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略すると理解すべきである。
【0099】
図9は本願の実施例に係る端末装置500の模式的なブロック図である。図9に示すように、該端末装置500は、
ネットワーク機器から送信された設定情報を受信するように構成され、該設定情報が第1リソースの時間領域位置を示すことに用いられ、該第1リソースが物理ダウンリンク制御チャネルを伝送することに用いられ、該設定情報が第1設定情報及び第2設定情報を含み、該第1設定情報が少なくとも1つの第1時間領域ユニットを示し、各該第1時間領域ユニットが該第1リソースを含み、該第2設定情報が該第1設定情報によって示される該第1時間領域ユニットにおける少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示し、各該第2時間領域ユニットが該第1リソースの一部又は全部を含む受信ユニット510を備え、
該受信ユニット510は、更に、該第1リソースにおいて該ネットワーク機器より伝送された該物理ダウンリンク制御チャネルをモニタリングするように構成される。
【0100】
好ましくは、該第1時間領域ユニットが少なくとも1つのタイムスロットを含む。
【0101】
好ましくは、該第2時間領域ユニットが少なくとも1つのシンボルを含む。
【0102】
好ましくは、該第1設定情報は具体的に該第1時間領域ユニットの出現する周期を示すことに用いられ、又は、該第1設定情報は具体的に第1時間周期内の該少なくとも1つの第1時間領域ユニットの時間領域位置を示すことに用いられる。
【0103】
好ましくは、該第1設定情報が第1時間周期内の時間領域位置によって該少なくとも1つの第1時間領域ユニットを示す場合、該第1時間周期内の時間領域位置は該第1時間周期内のすべての第1時間領域ユニットの時間領域位置のセットを含む。
【0104】
好ましくは、該第2設定情報は具体的に該第2時間領域ユニットの出現する周期を示すことに用いられ、又は、該第2設定情報は具体的に該少なくとも1つの第2時間領域ユニットの該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置を示すことに用いられる。
【0105】
好ましくは、該第2設定情報が該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置によって該少なくとも1つの第2時間領域ユニットを示す場合、該第1時間領域ユニットにおける時間領域位置は該第1時間領域ユニットにおける該第1リソースの開始シンボル位置、及び/又は、該第1時間領域ユニットにおけるすべての第1リソースの時間領域長情報、及び/又は、該第1時間領域ユニットにおけるすべての第1リソースの時間領域位置のセットを含む。
【0106】
好ましくは、該第1設定情報が無線リソース制御(RRC)シグナリング、システム情報、ダウンリンク制御情報(DCI)及び媒体アクセス制御の制御要素(MAC CE)のうちのいずれか1つであり、
該第2設定情報がRRCシグナリング、システム情報、DCI及びMAC CEのうちのいずれか1つである。
【0107】
好ましくは、該第1リソースが物理ダウンリンク制御チャネルを伝送する制御リソースセット又はサーチスペースである。
【0108】
本願の実施例に係る端末装置500は本願の方法実施例における端末装置に対応してもよく、且つ端末装置500における各ユニットの上記及び他の操作及び/又は機能はそれぞれ図7に示される方法300における端末装置の対応プロセスを実現するためのものであり、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略すると理解すべきである。
【0109】
図10は本願の実施例に係る無線通信装置600の模式的なブロック図であり、該装置600は、
コードを含むプログラムを記憶するように構成されるメモリ610と、
他の装置と通信するように構成される送受信機620と、
メモリ610におけるプログラムコードを実行するように構成されるプロセッサ630と、を備える。
【0110】
好ましくは、該コードが実行されるとき、該プロセッサ630は図2における方法200におけるネットワーク機器の実行する各操作を実現することができ、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。この時、該装置600はアクセスネットワーク機器であってもよいし、コアネットワーク機器であってもよい。送受信機620はプロセッサ630の駆動下で具体的な信号の送受信を実行することに用いられる。
【0111】
好ましくは、該コードが実行されるとき、該プロセッサ630は更に図7における方法300における端末装置の実行する各操作を実現することができ、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。この時、該装置600は端末装置、例えば携帯電話であってもよい。
【0112】
本願の実施例において、該プロセッサ630は中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)であってもよく、該プロセッサ630は更に他の汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、個別ゲート又はトランジスタロジックデバイス、個別ハードウェアコンポーネント等であってもよいと理解すべきである。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサは更にいかなる通常のプロセッサ等であってもよい。
【0113】
該メモリ610は読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、且つプロセッサ630に命令及びデータを提供する。メモリ610の一部は更に不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでもよい。例えば、メモリ610に更に装置タイプの情報が記憶されてもよい。
【0114】
送受信機620は信号送受信機能、例えばアップコンバータ及びダウンコンバータ機能とも称される周波数変調及び復調機能を実現することに用いられてもよい。
【0115】
実現過程において、上記方法の少なくとも1つのステップはプロセッサ630におけるハードウェアの集積論理回路で行われてもよく、又は該集積論理回路がソフトウェア形式の命令の駆動下で該少なくとも1つのステップを完了してもよい。従って、無線通信装置600がチップ又はチップセットであってもよい。本願の実施例に開示される方法のステップはハードウェアプロセッサで実行して完成し、又はプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで実行して完成するように直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ又は電気消去可能プログラム可能メモリ、レジスタ等の本分野で成熟している記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサ630がメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを行う。重複を避けるため、ここで詳細な説明は省略する。
【0116】
図11は本願の実施例に係るシステムチップ700の構造模式図である。図11におけるシステムチップ700は入力インターフェース701、出力インターフェース702、プロセッサ703及びメモリ704を備え、それらが内部通信接続経路によって接続されてもよく、該プロセッサ703は該メモリ704におけるコードを実行することに用いられる。
【0117】
好ましくは、該コードが実行されるとき、該プロセッサ703が方法実施例におけるネットワーク機器の実行する方法を実現する。簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0118】
好ましくは、該コードが実行されるとき、該プロセッサ703が方法実施例における端末装置の実行する方法を実現する。簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0119】
当業者であれば、本明細書に開示される実施例を参照して説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせで実現できると理解される。これらの機能をハードウェアそれともソフトウェア方式で実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定応用に対して異なる方法でここの説明される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0120】
当業者であれば、説明を容易且つ簡単にするために、上記説明されるシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、上記方法実施例における対応過程を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略すると明確に理解される。
【0121】
本願に係るいくつかの実施例において、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよいと理解すべきである。例えば、以上に説明される装置実施例は模式的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分は論理機能上の区分に過ぎず、実際に実現するとき、他の区分方式があってもよく、例えば複数のユニット又はコンポーネントは他のシステムに結合又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴は省略してもよく、又は実行しなくてもよい。一方、表示又は検討される相互間の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接結合又は通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形式であってもよい。
【0122】
分離部材として説明される前記ユニットは物理的に分離してもよいし、物理的に分離しなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもよいし、物理ユニットでなくてもよく、つまり、一箇所に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに配置されてもよい。実際の必要に応じて、その一部又は全部のユニットを選択して本実施例案の目的を実現してもよい。
【0123】
また、本願の各実施例において、各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットは1つのユニットに統合されてもよい。
【0124】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるときは、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本願の技術案の本質的又は従来技術に貢献する部分、又は該技術案の一部はソフトウェア製品の形式で具現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク機器等)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む1つの記憶媒体に記憶される。そして、上記記憶媒体はUSBメモリ、ポータブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0125】
以上の説明は本願の具体的な実施形態であって、本願の保護範囲を制限するためのものではなく、当業者が本願に開示される技術的範囲内に容易に想到し得る変更や置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲に準じるべきである。
図1
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