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特開2024-45485商品販売データ処理装置、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024045485
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】商品販売データ処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/01 20060101AFI20240326BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20240326BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20240326BHJP
   G01G 19/415 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
G07G1/01 301E
G07G1/00 331C
G07G1/12 321E
G07G1/12 331B
G07G1/12 301Z
G01G19/415 Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024018321
(22)【出願日】2024-02-09
(62)【分割の表示】P 2019221650の分割
【原出願日】2019-12-06
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100184066
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 恭
(72)【発明者】
【氏名】西野 賢一
(72)【発明者】
【氏名】清水 恒久
(57)【要約】
【課題】
プリセットキーによる商品登録と検出装置を用いた商品登録の切り替えをスムーズに行う。
【解決手段】
表示部を有する商品販売データ処理装置と、商品に対応して配置され店員または顧客の操作を検知する検出装置を備える商品販売データ処理システムであって、前記商品販売データ処理装置は、登録可能な商品の操作子を表示部に表示する表示手段と、前記検出装置による操作の検知に基づいて商品登録が不可能な第1の状態と、前記検出装置による操作の検知に基づいて商品登録が可能な第2の状態とに切替える切替手段を備える。
【選択図】図9

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を有する商品販売データ処理装置と、商品に対応して配置され使用者の操作を検知する検知装置を備える商品販売データ処理システムであって、
前記商品販売データ処理装置は、登録可能な商品の操作子を表示部に表示する表示手段と、
前記検知装置による使用者の操作の検知に基づく商品登録が不可能な第1の状態と、前記検知装置による使用者の検知に基づく商品登録が可能な第2の状態とに切替える状態切替手段を備える商品販売データ処理システム。
【請求項2】
前記表示手段は、前記第1の状態において、予め設定された商品の操作子群を前記表示部に表示する請求項1記載の商品販売データ処理システム。
【請求項3】
前記表示手段は、前記第2の状態において、前記検知装置による操作の検知を受け付けるまで、前記予め設定された商品の操作子群を前記表示部に表示する請求項1または2記載の商品販売データ処理システム。
【請求項4】
前記表示手段は、前記第2の状態において、前記検知装置による操作の検知を受け付けた場合、前記予め設定された商品の操作子群に代えて前記検知装置に対応する商品の操作子を前記表示部に表示する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の商品販売データ処理システム。
【請求項5】
前記第2の状態において、前記予め設定された商品の操作子群に対する操作が行われた場合に、前記検知装置による操作の検知を受け付けても前記検知装置に対応する商品の操作子の表示を禁止する禁止手段を有する請求項4に記載の商品販売データ処理システム。
【請求項6】
第2の表示部を更に有し、
前記表示手段は、前記状態切替手段により前記第1の状態と第2の状態とが切替えられた場合であっても、前記第2の表示部に表示された表示内容を継続して表示することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の商品販売データ処理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品を計量しながら商品登録をすることのできる秤装置を備える商品販売データ処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品登録装置の操作画面に商品登録のためのプリセットキーを配置して、商品登録を容易にする商品販売データ処理システムが知られている。(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4147934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示す商品販売データ処理システムは、ショーケース内の量り売り商品に対応するようにタッチセンサ等の検知装置を配置しておき、店員がショーケース内の量り売り商品を取り出して秤に載せる際にタッチセンサを操作することで取り出した量り売り商品の商品情報(単価)を取得し、商品情報(単価)と計量した商品の計量値を積算することで商品の販売価格を算出して商品登録を可能にしている。
【0005】
しかし、顧客が購入する商品はショーケース内に陳列された量り売り商品に限らず、例えば果物や野菜等が個数売りされていることもあり、量り売り商品と個数売り商品とのいずれの商品登録にも対応することが好ましかった。
【0006】
本発明は、量り売りのできる種々の商品に対して、簡単な操作で商品の登録ができる販売データ処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態は、表示部を有する商品販売データ処理装置と、商品に対応して配置され使用者の操作を検知する検知装置を備える商品販売データ処理システムであって、前記商品販売データ処理装置は、登録可能な商品の操作子を表示部に表示する表示手段と、前記検知装置による使用者の操作の検知に基づく商品登録が不可能な第1の状態と、前記検知装置による使用者の検知に基づく商品登録が可能な第2の状態とに切替える切替手段を備える商品販売データ処理システムである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態の商品販売データ処理システムの配置例であり、量り売り商品を販売するショーケースに配置した図である。
図2】本発明の一実施形態の商品販売データ処理システムの商品販売データ処理装置の図である。
図3】本発明の一実施形態の商品販売データ処理装置の表示部に表示される商品特定画面の図である。
図4】本発明の一実施形態の商品販売データ処理装置の表示部に表示される商品登録画面の図である。
図5】本発明の一実施形態の商品販売データ処理装置の表示部に表示される商品特定画面の図である。
図6】本発明の一実施形態の商品販売データ処理装置の表示部に表示される商品特定画面の図である。
図7】本発明の一実施形態の商品販売データ処理装置の表示部に表示される商品特定画面の図である。
図8】本発明の一実施形態の商品販売データ処理装置の表示部に表示される商品登録画面の図である。
図9】本発明の一実施形態の商品販売データ処理装置の表示部に表示される会計画面の図である。
図10】本発明の一実施形態の商品販売データ処理システムの商品登録動作を示すフロー図である。
図11】本発明の一実施形態の商品販売データ処理システムの機能ブロック図である。
図12】本発明の一実施形態の商品販売データ処理装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
-商品販売データ処理システムの基本構成-
本発明の一実施形態の商品販売データ処理装置及び商品販売データ処理システムについて、図面を参考に説明する。
本発明の一実施形態の商品販売データ処理システムは、量り売りの商品が陳列、販売される店舗等に配置される。
【0010】
本実施形態の商品販売データ処理システムは、例えば図1に示すように、精肉や総菜等の量り売り商品を陳列するショーケースAの上に配置される商品販売データ処理装置1と、ショーケースA内に陳列されている商品に対応して配置される検知装置2を備えている。
商品販売データ処理装置1と検知装置2は、有線もしくは無線により接続されて構成されている。
【0011】
店員等がショーケースA内に陳列されている量り売り商品を取り出す際に検知装置2を操作(タッチ)し、商品販売データ処理装置1の計量部で計り売り商品を計量することで、商品販売データ処理装置1は、検知装置2に対応した計量中の商品情報(単価)を取得して、量り売り商品の商品登録を実行することができる。
【0012】
商品販売データ処理システムは、上位装置を備え、上位装置と商品販売データ処理装置1がネットワークによって接続されていてもよく、上位装置に対して複数の商品販売データ処理装置1が接続されて構成されていてもよい。
その際、複数の商品販売データ処理装置1に対して、すべての検知装置2が接続されていてもよく、特定の商品販売データ処理装置1に対して、特定の複数の検知装置2が接続されていてもよい。
【0013】
なお、上記商品販売データ処理システムは一例であって、商品販売データ処理システムは、どのような形態で構成されていてもよい。
例えば、商品販売データ処理装置1のひとつが上位装置としての機能を有するシステムとして構成してもよく、ネットワークに精算処理のみを行う精算装置(会計装置)が接続されていてもよい。
【0014】
-商品販売データ処理装置1-
商品販売データ処理装置1は、顧客が購入する商品を登録して商品登録情報を生成する装置である。
本実施形態の商品販売データ処理装置1は、特に、ショーケース内に陳列される精肉や総菜等の量り売り商品の商品登録に対応しており、図2に示すように、店員もしくは顧客等による商品登録操作を受け付ける装置本体10と、計量機能を有する計量部20を有する。
【0015】
なお、商品販売データ処理装置1は、商品登録の対象となる商品は、総菜等の計り売り商品に限るものではなく、例えばリンゴなどの個数売りの果物やその他一般的な商品の商品登録処理も実行できることが好ましい。
【0016】
商品販売データ処理装置1の装置本体10は、商品販売データ処理装置1を制御する制御部100を内蔵し、店員に対して情報を表示し店員による操作を受け付けるタッチパネル等の第1の表示入力部11と、登録した商品情報を印刷したラベルを発行する印刷部12と、メカニカルキーによって構成される入力部13と、ICチップの情報を読み取る読取部14を有している。
また、装置本体10は、必要に応じて、第1の表示入力部11と反対側面の顧客に対して情報を表示し、顧客による操作を受け付ける第2の表示入力部15を有している。
【0017】
商品販売データ処理装置1の計量部20は、例えばロードセル等の装置を備え、載置部に載置された商品の計量値データを出力する。
なお、計量部20が備える重量検出装置は、ロードセルに限らず、どのようなものでもよい。
【0018】
-検知装置2-
本実施形態の検知装置2は、例えば図1に示すように、商品陳列棚等に陳列された商品に対して1対1で対応付けられ、対応付けられた商品の近傍位置に配置されており、店員等による操作(タッチ)を検出する。
【0019】
店員等が検知装置2を操作することで、検知装置2は、店員等による操作を検知して、対応付けられている商品の情報を商品販売データ処理装置1に出力する。
【0020】
例えば、店員が顧客から陳列された商品の中から購入の注文を受け付けた場合に、該商品に対応付けられているショーケースA内の検知装置2を操作することで、操作された検知装置2は、対応付けられている該商品の識別情報等を商品販売データ処理装置1に出力する。
【0021】
なお、検知装置2は、陳列された商品に対して1対1で対応するのではなく、複数の商品群に対して対応付けられていてもよく、検知装置2と商品とが1対多で対応していてもよい。
【0022】
本実施形態の商品販売データ処理装置1の使用状態について、表示部に表示する画面を参考にしながら説明する。
-第1の状態-
商品販売データ処理装置1は、起動時に、第1の状態に設定され、第1の表示入力部11に、顧客が購入する商品の特定処理をするための商品特定画面500を表示する。
第1の表示入力部11に表示される商品特定画面500の一例を、図3に示す。
【0023】
前記第1の状態とは、検知装置2を利用して商品の特定処理を実行することができない状態であり、予め設定された商品のプリセットキーを使用した商品の特定処理を行う状態である。
それに対して、第2の状態とは、検知装置2を利用して商品の特定処理を実行することができる状態である。
【0024】
商品販売データ処理装置1は、商品特定画面500に、情報表示エリア510と、取扱店員表示エリア520と、プリセットタブエリア530と、プリセットキーエリア540と、ファンクションエリア550を配置する。
【0025】
商品販売データ処理装置1は、情報表示エリア510に、商品名510a、風袋重量510b、商品の重さ510c、商品単価510d、値段510eなどの情報を表示する。
図3に示す例は、商品の選択がされる前の初期状態を示しており、商品販売データ処理装置1は、情報表示エリア510に商品名510a、値段510e等の情報を表示していない。
【0026】
なお、図3に示す例は、商品の重さ510cの欄が表示され、商品単価510dの欄は単位重さ(100g当り)の価格として表示されているが、選択された商品によっては、商品の重さ510cの欄に代えて商品の個数の欄を表示し、商品単価510dの欄を、単位重さ(100g当り)の価格に代えて単位個数(1個あたり)の価格を表示することが好ましい。
【0027】
商品販売データ処理装置1は、取扱店員表示エリア520に、商品販売データ処理装置1を操作する店員を選択する店員選択キー520a,520bを表示する。
【0028】
商品販売データ処理装置1は、店員が携帯するIDカードを読取部14によって読み取らせることで店員情報を取得し(読取処理)、取扱店員表示エリア520に読み取った店員の店員選択キー520a,520bを表示する。
なお、商品販売データ処理装置1は、店員が商品販売データ処理装置1に近づくことによって、IDカードの情報を自動的に読み取って取扱店員表示エリア520に店員選択キー520a,520bを表示してもよい。
【0029】
店員等は、商品販売データ処理装置1を操作するに際して、いずれかの店員選択キー520a,520bを選択した上で操作を行う。店員等が選択した店員選択キー520aは、店員等が操作する間は、アクティブ(表示)となる。図3においては、店員選択キー520aがアクティブとなっている。
【0030】
商品販売データ処理装置1は、プリセットタブエリア530に、プリセットタブキー530b,530cと、状態切替キー530aと、矢印キー530dを表示する。
状態切替キー530aとは、検知装置2を利用する商品登録処理を実行不可とする第1の状態と、検知装置2を利用する商品登録処理を実行可とする第2の状態とを切替えるキー(操作子)である。
【0031】
図3に示す商品特定画面500は、プリセットタブエリア530に、「果物」のプリセットタブキー530bと「野菜」のプリセットタブキー530cが表示されているが、店員等が矢印キー530dを操作することで、他のタブを表示することができる。
【0032】
また、図3に示す商品特定画面500においては、状態切替キー530aがオフ(左位置)に設定されており、商品販売データ処理装置1は、第1の状態に設定されている。
第1の状態で店員等が検知装置2を操作しても、商品販売データ処理装置1は、該操作を無効として、検知装置2を使用した商品登録処理を実行しない。
【0033】
なお、設定によって、第1の状態において、店員等が検知装置2を操作した場合にも、自動的に第2の状態に切り替わり、検知装置2に対応したプリセットキーが表示された商品特定画面を表示するようにしてもよい。ただし、第1の状態で商品の計量中など何らかの操作が行われている場合には、第2の状態への切り替えを制限することが好ましい。
【0034】
商品販売データ処理装置1は、プリセットキーエリア540に、一つもしくは複数のプリセットキー540a(操作子群)を表示する。
図3に示す商品特定画面500においては、プリセットキーエリア540に、プリセットタブエリア530で選択された「果物」のプリセットタブキー530bに関連する複数のプリセットキー540aが表示されている。
プリセットキーエリア540に表示されるプリセットキー540a群は、プリセットタブエリア530で選択されるプリセットタブキーを選択することによって変更することができる。
【0035】
商品販売データ処理装置1は、ファンクションエリア550に、ファンクションキーを表示する。
【0036】
そして、店員等は、第1の表示入力部11のプリセットキーエリア540に表示された複数のプリセットキー540aの中から購入する商品のプリセットキー540aを選択することにより、商品販売データ処理装置1は、商品を特定して、第1の表示入力部11に該商品についての商品登録画面600を表示する。
第1の表示入力部11に表示される商品登録画面600の一例を、図4に示す。
【0037】
商品販売データ処理装置1は、商品登録画面600に、商品特定画面500と同様に情報表示エリア610と、取扱店員表示エリア620と、プリセットタブエリア630の切替キー630aと、ファンクションエリア650を配置するとともに、商品特定画面500のプリセットキーエリア540に代えて、商品表示エリア640を配置する。
【0038】
なお、商品販売データ処理装置1は、商品登録画面600に、プリセットタブエリア630の全てのキーを表示してもよい。また、商品特定画面500及び商品登録画面600の、ファンクションエリア等に表示されるキーは、必要に応じて変更もしくは省略してもよい。
【0039】
商品販売データ処理装置1は、商品の特定処理を実行して得られた商品情報を、第1の表示入力部11の情報表示エリア510に表示するとともに、商品表示エリア640に選択された商品を拡大表示する。
なお、必要に応じて、商品販売データ処理装置1は、商品情報を、第2の表示入力部115に表示してもよい。そのとき、商品販売データ処理装置1は、第1の表示入力部11が第1の状態から第2の状態に切り替えられた場合もしくは第1の表示入力部11が第2の状態から第2の状態に切り替えられた場合であっても、第2の表示入力部15は、画面の表示を変更しなくてもよい。
また、商品販売データ処理装置1は、必要に応じて、商品情報が記載されたラベルを印刷部12により発行してもよい。
【0040】
図4に示す商品登録画面600においては、商品特定画面500において選択されたリンゴの商品情報が情報表示エリア610に表示されており、選択されたリンゴの絵もしくは写真が商品表示エリア640に拡大表示されている。
【0041】
商品販売データ処理装置1は、店員等が情報表示エリア610の商品数量610cを操作(タッチ)することで、商品数量610cの欄に対する数値の入力を可能にし、入力部13等より数値を入力することで、顧客が購入する商品の個数を変更する。
【0042】
そして、店員等が商品登録画面600の取扱店員表示エリア620に表示されているアクティブな店員選択キー620aを操作することで、商品販売データ処理装置1は、当該商品についての数量、価格を確定し、商品登録処理を実行して、図3に示す商品特定画面500に戻る。
【0043】
顧客が購入する商品の登録処理が終わり、商品特定画面500において、店員等がアクティブな店員選択キー520aを操作することで、商品販売データ処理装置1は、第1の表示入力部11に図9に示す会計画面900を表示する。
【0044】
図9に示す会計画面900は、明細表示エリア910と、小計エリア920と、取扱店員表示エリア930と、ファンクションエリア950を配置しており、店員が顧客から支払いを受けて取扱店員表示エリア930に表示されている店員選択キー930aを操作することで、商品販売データ処理装置1は、会計処理を実行する。
以上、商品販売データ処理装置1の第1の状態における商品登録について、説明した。
【0045】
-第2の状態-
図3に示す第1の状態の商品特定画面500において、店員等がプリセットタブエリア530に配置された状態切替キー530aをオフ状態(左位置)からオン状態(右位置)に操作すると、商品販売データ処理装置1は、第2の状態に設定する。
【0046】
商品販売データ処理装置1は、第2の状態において、商品登録処理を行うための商品特定画面700を第1の表示入力部11に表示する。
第1の表示入力部11に表示される商品特定画面700の一例を、図5に示す。
【0047】
商品販売データ処理装置1は、商品特定画面700に、商品特定画面500と同様の情報表示エリア710と、取扱店員表示エリア720と、プリセットタブエリア730と、プリセットキーエリア740と、ファンクションエリア750を配置しており、状態切替キー730aがオン状態(右位置)に設定されていることのみで異なっている。
【0048】
なお、商品販売データ処理装置1は、第2の状態において、図6に示すように、商品特定画面700のプリセットキーエリア740に、予め設定された商品のプリセットキー(操作子群)を表示しなくてもよい。
【0049】
商品販売データ処理装置1は、第2の状態において、検知装置2を使用した商品特定処理が可能な状態となっており、店員等が検知装置2を操作(タッチ)することで検知装置2からの検知信号が入力されると、商品販売データ処理装置1は、図7に示すように、商品特定画面700のプリセットキーエリア740に、予め設定された商品のプリセットキー(操作子群)740aに代えて操作された検知装置2に対応する商品のプリセットキー740bを表示する。
【0050】
図7に示す例は、顧客が「えびのペンネ」及び「ポテトサラダ」の購入を希望し、店員等によって「えびのペンネ」及び「ポテトサラダ」に対応する検知装置2が操作された際に表示される商品特定画面700の例である。
商品販売データ処理装置1は、第1の表示入力部11のプリセットキーエリア740に「えびのペンネ」のプリセットキー740b及び「ポテトサラダ」のプリセットキー740bを表示している。
【0051】
商品販売データ処理装置1は、店員等が、商品特定画面700のプリセットキーエリア740に表示された「えびのペンネ」のプリセットキー740bもしくは「ポテトサラダ」のプリセットキー740bを操作することで、操作されたプリセットキー740bの商品についての商品登録画面800を表示する。
第1の表示入力部11に表示される商品登録画面800の一例を、図8に示す。
【0052】
商品販売データ処理装置1は、商品登録画面800に、商品特定画面700と同様に情報表示エリア810と、取扱店員表示エリア820と、状態切替キー830aと、ファンクションエリア850を配置するとともに、商品特定画面700のプリセットキーエリア740に代えて、商品表示エリア840を配置する。
【0053】
図8に示す商品登録画面800は、店員等によって「えびのペンネ」のプリセットキー740bが選択された状態を示しており、情報表示エリア810に、「えびのペンネ」についての商品情報が表示されるとともに、選択された「えびのペンネ」の絵もしくは写真が商品表示エリア840に拡大表示されている。
【0054】
具体的には、商品販売データ処理装置1は、情報表示エリア810の商品名810aに「えびのペンネ」と表示し、プリセットキー840bが選択されたことで取得した商品情報に基づいて、単価(100g当り)810dに「300円」と表示する。
【0055】
そして、店員等が陳列トレイから顧客が所望する量のえびのペンネを取り出して、計量部20に載置することで、商品販売データ処理装置1は、商品の重量を計量し、商品情報(100g当り300円)及び計量値データに基づいて値付け処理を実行する。
商品販売データ処理装置1は、値付け処理により得られた商品情報(重さ810c及び値段810e)を情報表示エリア810に表示する。
【0056】
具体的には、商品販売データ処理装置1は、情報表示エリア810の風袋810bに「50g」と表示し、重さ810cに計量値データに基づいて「200g」と表示し、値段810eに「450円」と表示している。
【0057】
そして、店員等が商品登録画面800の取扱店員表示エリア820に表示されているアクティブな店員選択キー820aを操作(タッチ)することで、商品販売データ処理装置1は、当該商品についての数量、価格を確定し、商品登録処理を実行して、図7に示す商品特定画面700に戻る。
【0058】
店員は、商品特定画面700のプリセットキーエリア740に表示されたすべての商品(「えびのペンネ」及び「ポテトサラダ」)について、商品登録処理を実行し、図7に示す商品特定画面700において、アクティブな店員選択キー720aを操作することで、商品販売データ処理装置1は、図9に示す会計画面900を表示する。
【0059】
なお、商品販売データ処理装置1は、図7に示す商品特定画面700において、プリセットエリア740に表示された検知装置2に対応するプリセットキー740bの全てについて商品登録処理が実行されることなくアクティブな店員選択キー720aが操作された場合には、その旨を報知するポップアップ表示等を行うようにしてもよい。
【0060】
商品販売データ処理装置1は、図5ないし図8に示す第2の状態において、店員がプリセットタブエリアに配置された状態切替キー730a,830aをオン状態(右位置)からオフ状態(左位置)に操作すると、第1の状態に移行する。ただし、店員等が商品の重量を計量中である場合などには、第1の状態への移行を制限してもよい。
【0061】
また、図5ないし図8に示す第2の状態において、店員が、商品特定画面700のプリセットタブエリア730に配置されたプリセットタブキー730b,730cを操作することで、商品販売データ処理装置1は、第2の状態から第1の状態に移行するようにしてもよい。ただし、この時も同様に、店員等が商品の重量を計量中など何らかの操作が行われている場合には、第1の状態への移行を制限してもよい。
【0062】
また、図5ないし図6に示す第2の状態において、店員等によって検知装置2が所定時間操作されない場合にも、商品販売データ処理装置1は、第2の状態から第1の状態に移行するようにしてもよい。ただし、この時も同様に、店員等が商品の重量を計量中など何らかの操作が行われている場合には、第1の状態への移行を制限してもよい。
【0063】
そして、商品販売データ処理装置1は、検知装置2に対応する商品の全てについて商品登録処理が完了することなく第1の状態に移行した場合には、商品登録処理が実行されなかった検知装置2に対応する商品のプリセットキー840bを予め設定された商品のプリセットキー540aにあわせて第1の状態の商品特定画面500に表示するようにしてもよい。
【0064】
商品販売データ処理装置1は、第2の状態において、図5に示す商品特定画面700のプリセットキーエリア540に予め設定されたプリセットキー540aが操作された場合には、第1の状態における商品特定画面500における操作時と同様に、商品登録画面600を表示する。
【0065】
その場合、商品販売データ処理装置1は、第2の状態であっても、商品登録画面600を表示した商品の登録処理中やその他の操作が行われている場合には、検知装置2から出力された検知信号が入力されても実行中の登録処理を中止せずに、プリセットキーエリア740の表示の変更を禁止する。
【0066】
商品販売データ処理装置1は、店員等によってアクティブな店員選択キー520aが操作されることによって、商品登録画面600における商品登録処理を完了し、商品特定画面700に戻り、検知信号に基づくプリセットキーエリア740の表示の変更の禁止を解除する。
【0067】
なお、変更の禁止を解除する際、商品販売データ処理装置1は、変更の禁止処理中に操作された検知装置2に対応する商品のプリセットキー740bを商品特定画面700のプリセットキーエリア740に表示してもよい。すなわち、変更の禁止処理中に操作された検知装置2からの出力を保留しておき、禁止解除とともに商品特定画面700に表示するようにしてもよい。
【0068】
そして、図5ないし図7に示す商品特定画面700において、店員等が取扱店員表示エリア720に表示されたアクティブな店員選択キー720aを操作することで、商品販売データ処理装置1は、商品登録処理を完了し、図9に示す会計画面900を表示する。
以上、商品販売データ処理装置1の第2の状態における商品登録について、説明した。
【0069】
-フローチャート-
次に、本発明の一実施形態の商品販売データ処理装置1の動作の一例を、図10に示すフローチャートを参考にして、説明する。
【0070】
まず、商品販売データ処理装置1は、起動時に第1の状態に設定され、第1の表示入力部11に商品特定画面500を表示する(S101)。
【0071】
商品特定画面500を表示した商品販売データ処理装置1は、店員等によって状態切替キー530aに対する操作が行われたか否かを判断する(S102)。
【0072】
商品販売データ処理装置1は、ステップS102で、状態切替キー530aに対する操作が行われない(状態切替キー530aが、OFF:第1の状態に設定された)と判断した場合には、ステップS103に進む。
【0073】
ステップS103に進んだ商品販売データ処理装置1は、第1の状態に設定(維持)して、商品特定画面500を第1の表示入力部11に表示したまま、ステップS106に進む。
【0074】
ステップS106に進んだ商品販売データ処理装置1は、ハイタッチ検知信号による商品登録処理を禁止して、ステップS108に進む。
【0075】
一方、商品販売データ処理装置1は、ステップS102で、状態切替キー530aに対する操作が行われた(状態切替キー530aが、ON:第2の状態に設定された)と判断した場合には、ステップS104に進む。
【0076】
ステップS104に進んだ商品販売データ処理装置1は、第2の状態に設定して、商品特定画面700を第1の表示入力部11に表示して、ステップS105に進む。
【0077】
ステップS105に進んだ商品販売データ処理装置1は、検知装置2から検知信号が入力されたか否かを判断して、検知信号が入力されたと判断した場合には、商品特定画面700のプリセットキーエリア740に検知信号に対応するプリセットキーを表示する。
プリセットキーエリア740を含む商品特定画面700を表示した商品販売データ処理装置1は、ステップS108に進む。
【0078】
商品販売データ処理装置1は、ステップS105で、検知信号が入力されていないと判断した場合には、ステップS107をスキップして、商品特定画面700に予め設定されたプリセットキーを表示した状態で、ステップS108に進む。
【0079】
商品販売データ処理装置1は、ステップS108で、商品特定画面500,700に表示されたプリセットキーが操作されたか否かを判断する。
ステップS108で、商品販売データ処理装置1は、店員等によりプリセットキーが操作されたと判断した場合には、商品登録画面600,800を表示して商品登録処理を実行する(S109)。
なお、商品販売データ処理装置1は、商品が計り売り商品である場合には、計量部20からの計量値データを用いて計り売り商品の値付けを行い、商品登録処理(S109)を実行する。
【0080】
商品販売データ処理装置1は、店員等が選択した商品についての商品登録処理を実行したら、店員等によって会計情報の出力指示がなされたか否かを判断する(S110)。
なお、商品販売データ処理装置1は、会計情報の出力指示の有無を、商品特定画面500,700において、アクティブな店員選択キー520aが操作されたか否かによって判断する。
【0081】
商品販売データ処理装置1は、ステップS110において、会計情報の出力指示がされたと判断した場合には、会計処理を実行して(S111)、処理を完了する。
一方、商品販売データ処理装置1は、ステップS110において、会計情報の出力指示がされていないと判断した場合には、ステップS102に戻って、会計情報の出力指示がされるまで、ステップS102からステップS109を繰り返す。
以上、本実施形態の商品販売データ処理装置1における商品登録動作の一例について説明した。
【0082】
-商品販売データ処理システムの機能ブロック図-
本実施形態の商品販売データ処理システムの機能ブロック図の一例を図11に示す。
商品販売データ処理装置1の制御部100は、第1の表示入力部11及び第2の表示入力部15に各種情報を表示する表示手段111aと、第1の表示入力部11及び第2の表示入力部15に対する操作を受け付ける受付手段111bと、検知装置2による商品登録を可能な状態に切替える状態切替手段107と、計量部20によって計量した商品の計量値データを得る計量手段120と、受付手段111bが受け付けた情報等に基づいて顧客が購入する商品を特定する商品特定手段103と、商品特定手段103により特定された商品の商品情報と計量手段120が得た計量値データに基づいて量り売り商品の価格を算出する算出(値付け)手段104と、商品の登録を行う商品登録手段105と、商品登録手段105が登録した商品の会計情報を出力する出力手段106と、出力手段106が出力した会計情報もしくは商品登録手段105が登録した商品情報等を印刷部12から発行する印刷手段112と、入力部13の操作によって数値情報等を入力する入力手段113と、読取部14によるIDカード等の読み取りを実行する読取手段114と、検知装置2からの検知信号を入力する検知手段102と、検知装置2からの検知信号による商品登録を禁止する禁止手段108等を、備えている。
【0083】
前記表示手段111aは、第1の表示入力部11もしくは第2の表示入力部15に商品の情報を表示したり、商品を登録するためのプリセットキーを表示したりする(表示処理)。
【0084】
前記受付手段111bは、第1の表示入力部11もしくは第2の表示入力部15に対する店員等の操作を受け付ける(操作受付処理)。
【0085】
前記状態切替手段107は、検知装置2を利用する商品登録処理を実行不可とする第1の状態と、検知装置2を利用する商品登録処理を実行可とする第2の状態とを切替える(状態切替処理)。
前記検知手段102は、検知装置2が操作された際に検知装置2が出力する検知信号を検知する(検知処理)。
【0086】
前記状態切替手段107による状態の切り替えに対応して、前記表示手段111aは、第1の状態である場合、予め設定された商品を選択するためのプリセットキー(操作子群)を第1の表示入力部11に表示する。
なお、予め設定された商品を選択するためのプリセットキーとは、例えば定常的に店舗に陳列されている商品に対応するプリセットキーである。
【0087】
一方、前記表示手段111aは、第2の状態である場合、検知手段102に検知信号が入力された際に、検知信号に対応する商品のプリセットキーを第1の表示入力部11に表示する(プリセットキー表示変更処理)。なお、前記表示手段111aは、第2の状態であっても、検知信号が入力されるまでの間は、予め設定された商品を選択するためのプリセットキー(操作子群)を第1の表示入力部11に表示してもよい。
【0088】
前記計量手段120は、計量部20と連絡しており、計量部20からの情報に基づいて計量値データを得る(計量処理)。
前記商品特定手段103は、第1の表示入力部11もしくは第2の表示入力部15に表示されたプリセットキーを店員等が選択することなどで、選択されたプリセットキーに関する商品を特定し、該商品の商品情報を取得する(商品特定処理)。
なお、店員等による商品の特定は、プリセットキーの操作に限定されない。例えば、店員等がバーコードスキャナ等の読取装置で、商品に対応するバーコード等を読み取ることで、商品を特定して商品情報を取得してもよい。
【0089】
前記算出手段104は、前記商品特定手段103が特定した商品が量り売り商品であった場合、量り売り商品の商品情報(商品単価)及び計量手段120が得た計量値データに基づいて、量り売り商品の価格情報を算出する(値付け処理)。
【0090】
前記商品登録手段105は、顧客が購入する商品を登録する(商品登録処理)。
なお、商品の登録は、該商品が量り売り商品であれば、商品特定手段103が取得した商品情報及び算出手段104が算出した商品の価格等をあわせて商品情報として登録すればよく、該商品が量り売り商品でなければ、前記商品特定手段103が取得した商品情報を商品情報として登録すればよい。
【0091】
前記出力手段106は、商品登録手段105が登録した商品の会計情報を出力する(出力処理)。
前記禁止手段108は、商品登録処理中における検知装置2からの検知信号に基づいて行われる表示手段111aのプリセットキー表示変更処理を禁止する(禁止処理)。
【0092】
その他、前記制御部100は、商品販売データ処理装置1を総括して制御しており、例えば入力(取得)もしくは検出した各情報を適宜メモリなどの記憶装置に記憶したり、各情報を記憶装置から読み出して第1の表示入力部11等の表示部に表示したり、他の装置との間で情報の交換をしたりする。
また、前記制御部100は、必要に応じて出力手段が出力した会計情報に基づいて会計処理を行う会計手段等を備えていてもよい。
【0093】
検知装置2は、店員や客による検知装置2に対する操作を検出する検知手段201と、検知手段201が操作を検知することにより、商品販売データ処理装置1に検知信号を出力する通知手段202等を、備えている。
以上、商品販売データ処理システムの機能について説明した。
【0094】
-商品販売データ処理装置のハードブロック図―
次に、商品販売データ処理装置1及び検知装置2のブロック図の一例を、図12に示す。
本実施形態の商品販売データ処理装置1は、制御部100として、CPU1001と、ROM1002と、RAM1003と、メモリ1004と、ネットワークI/F1005と、入力部I/F1006と、表示部I/F1007と、印刷部I/F1008などを有している。
【0095】
CPU1001は、コンピューターを構成し、ソフトウエアプログラムの命令を実行する。
ROM1002は、CPU1001で動作するためのプログラム等を予め記憶している。なお、プログラム等は、CD-ROMなどの可搬型記憶媒体に記憶させ、CD-ROMドライブなどの外部装置により読み取るように構成してもよい。
【0096】
RAM1003は、プログラムの記憶及びソフトウエアが動作するために必要なワーク記憶エリアとして使用される。
メモリ1004は、ハードディスク装置等から構成され商品マスタ等の情報を記憶している。
【0097】
ネットワークI/F1005は、ネットワーク上に接続された手段とデータのやり取りを行うための回路である。
入力部I/F1006は、バーコードスキャナやメカニカルキー等の入力部13との入出力を行うための回路である。
表示部I/F1007は、タッチパネル等の表示部との入出力を行うための回路である。
印刷部I/F1008は、プリンタ等の印刷部との入出力を行うための回路である。
【0098】
-実施形態の商品販売データ処理システムによる作用効果-
本発明は、商品を計量しながら商品登録をすることのできる秤装置を備える商品販売データ処理システムに関する。
【0099】
従来、商品登録装置の操作画面に商品登録のためのプリセットキーを配置して、商品登録を容易にする商品販売データ処理システムが知られている。
【0100】
従来の商品販売データ処理システムは、ショーケース内の量り売り商品に対応するようにタッチセンサ等の検知装置を配置しておき、店員がショーケース内の量り売り商品を取り出して秤に載せる際にタッチセンサを操作することで取り出した量り売り商品の商品情報(単価)を取得し、商品情報(単価)と計量した商品の計量値を積算することで商品の販売価格を算出して商品登録を可能にしている。
【0101】
しかし、顧客が購入する商品はショーケース内に陳列された量り売り商品に限らず、例えば果物や野菜等が個数売りされていることもあり、量り売り商品と個数売り商品とのいずれの商品登録にも対応することが好ましかった。
【0102】
本発明は、量り売りのできる種々の商品に対して、簡単な操作で商品の登録ができる販売データ処理システムを提供することを目的とする。
【0103】
以上のように、本実施形態の商品販売データ処理システムにおいては、商品登録画面に表示された状態切替キーを操作することで、検知装置による商品登録処理を行うことができるので、簡単な操作によって量り売り商品に対応した商品販売データ処理システムにすることができる。
【0104】
そして、検知装置による商品登録を可能にした画面は、通常の商品登録画面と同様に予め設定されたプリセットキーを表示することができるので、検知装置に対応した商品選択画面においても、通常の商品登録操作を行うことができるとともに、検知装置による商品登録画面が、通常の画面と比べてプリセットエリアのみが異なるだけであるので、操作が分かりやすい。
【0105】
-変形例-
上記実施形態の商品販売データ処理装置1は、状態切替キーを操作することで商品登録処理を行う第2の状態に切り替え、同じ状態切替キーを操作することで検知装置を利用しない通常の商品登録処理を行う第1の状態に切り替えているが、第2の状態において、予め設定されているプリセットキーもしくはプリセットエリアを操作することで、第1の状態に切り替えるようにしてもよい。
【0106】
また、上記実施形態の商品販売データ処理装置1は、第1の状態及び第2の状態において、プリセットエリアに配置されたプリセットキーを操作することで、商品登録画面に移行して選択した商品を拡大表示しているが、商品の拡大表示をすることなく、プリセットエリアを表示した状態で特定された商品が分かるように表示を変更して表示してもよい。
【0107】
また、他の変形例においては、商品販売データ処理装置1は、第2の状態においては、第1の状態時に表示する商品特定画面500に対して、ファンクションエリア550等が省略された簡易な画面にしてもよく、商品特定画面500において配置されている各エリアの位置を異ならせるように表示してもよい。
【0108】
例えば、商品販売データ処理装置1は、プリセットエリアに予め設定されているプリセットキー540aと共に店員選択キー520aを表示してもよい。
その場合には、商品販売データ処理装置1は、必要に応じて、店員選択キー520aをエリア外に移動して、替りに検知装置2に対応するプリセットキーを表示してもよい。
【0109】
また、他の変形例においては、商品販売データ処理装置1は、第2の状態において検知装置2が操作された場合には、第1の状態時に表示するプリセットエリアの下方側から、予め設定されているプリセットキーと入れ替わるように表示してもよい。
【0110】
また、上記実施形態の商品販売データ処理装置1は、第2の状態において、予め設定されたプリセットキーが操作されて商品が選択されている場合には、検知装置2が操作されても検知装置に対応するプリセットキーの表示を禁止しているが、先に選択された商品に対する処理が完了した後に、プリセットエリアに検知装置に対応するプリセットキーをまとめて表示してもよい。
【0111】
なお、上記実施形態の商品販売データ処理装置1は、会計処理ができる例を示しているが、登録した情報を他の会計装置に出力するものでもよく、また、ラベルとして出力するものであってもよい。
【0112】
また、上記実施形態の商品販売データ処理装置1は、主に、第1の表示入力部によって、店員に対して情報が表示され、店員の入力操作によって各処理が実行されているが、表示部と入力部が別に配置されているものでもよく、また、第2の表示入力部によって、顧客に対して情報が表示され、顧客の入力操作によって各処理が実行される(フルセルフ)ものであってもよい。
また、商品販売データ処理装置1は、一部の操作について、店員もしくは顧客の操作によって処理が実行される(セミセルフ)ようにしてもよい。
【0113】
以上の実施形態は,請求項に記載された発明を限定するものではなく,例示として取り扱われることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0114】
1 :商品販売データ処理装置
10 :装置本体
11 :第1の表示入力部
100 :制御部
102 :検知手段
103 :商品特定手段
107 :状態切替手段
108 :禁止手段
111a :表示手段
120 :計量手段
20 :計量部
2 :検知装置
500 :商品特定画面
540 :プリセットキーエリア
540a :プリセットキー(操作子)

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2024-03-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品に対応して配置され使用者の操作を検知する検知装置を備える商品販売データ処理システムに用いられ、表示部を有する商品販売データ処理装置であって、
登録可能な商品の操作子が表示され顧客が購入する商品の特定処理をするための商品特定画面を前記表示部に表示する表示手段と、
前記表示部に表示された前記商品特定画面の表示を、前記検知装置による使用者の操作の検知に基づく商品登録のための商品の操作子を表示しない第1の商品特定画面と、前記検知装置による使用者の検知に基づく商品登録のための商品の操作子を表示可能な第2の商品特定画面とに、切替える状態切替手段を備える
商品販売データ処理装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記第1の商品特定画面に、予め設定された商品の操作子群を表示し、前記第2の商品特定画面に、前記予め設定された商品の操作子群を表示しない
請求項1記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
第2の表示部を更に有し、
前記表示手段は、前記状態切替手段により前記第1の商品特定画面と前記第2の商品特定画面とが切替えられた場合であっても、前記第2の表示部に表示された表示内容を継続して表示する
請求項1または請求項2に記載の商品販売データ処理装置。
【請求項4】
商品に対応して配置され使用者の操作を検知する検知装置を備える商品販売データ処理システムに用いられ、表示部を有する商品販売データ処理装置を制御するプログラムであって、
前記商品販売データ処理装置のコンピュータを、
登録可能な商品の操作子が表示され顧客が購入する商品の特定処理をするための商品特定画面を前記表示部に表示する表示手段、
前記表示部に表示された前記商品特定画面の表示を、前記検知装置による使用者の操作の検知に基づく商品登録のための商品の操作子を表示しない第1の商品特定画面と、前記検知装置による使用者の検知に基づく商品登録のための商品の操作子を表示可能な第2の商品特定画面とに、切替える状態切替手段、
として機能させるためのプログラム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の一実施形態は、商品に対応して配置され使用者の操作を検知する検知装置を備える商品販売データ処理システムに用いられ、表示部を有する商品販売データ処理装置であって、登録可能な商品の操作子が表示され顧客が購入する商品の特定処理をするための商品特定画面を前記表示部に表示する表示手段と、前記表示部に表示された前記商品特定画面の表示を、前記検知装置による使用者の操作の検知に基づく商品登録のための商品の操作子を表示しない第1の商品特定画面と、前記検知装置による使用者の検知に基づく商品登録のための商品の操作子を表示可能な第2の商品特定画面とに、切替える状態切替手段を備える商品販売データ処理装置である。