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特開2024-45618ロキソプロフェンを含有する医薬製剤(肆)
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024045618
(43)【公開日】2024-04-02
(54)【発明の名称】ロキソプロフェンを含有する医薬製剤(肆)
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/192 20060101AFI20240326BHJP
   A61K 47/10 20170101ALI20240326BHJP
   A61K 9/10 20060101ALI20240326BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20240326BHJP
   A61K 9/06 20060101ALI20240326BHJP
   A61K 9/12 20060101ALI20240326BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20240326BHJP
【FI】
A61K31/192
A61K47/10
A61K9/10
A61K9/08
A61K9/06
A61K9/12
A61P29/00
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024023001
(22)【出願日】2024-02-19
(62)【分割の表示】P 2023175697の分割
【原出願日】2016-12-26
(31)【優先権主張番号】P 2015253241
(32)【優先日】2015-12-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2015253243
(32)【優先日】2015-12-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2015253246
(32)【優先日】2015-12-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2016015125
(32)【優先日】2016-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2016015132
(32)【優先日】2016-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2016035600
(32)【優先日】2016-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2016035613
(32)【優先日】2016-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2016087660
(32)【優先日】2016-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2016143053
(32)【優先日】2016-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2016143059
(32)【優先日】2016-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2016145922
(32)【優先日】2016-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2016159906
(32)【優先日】2016-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2016170471
(32)【優先日】2016-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000163006
【氏名又は名称】興和株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】弁理士法人アルガ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】薄井 俊樹
(57)【要約】
【課題】ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状又は半固形状の組成物の、高温保存時における変色を抑制する手段の提供。
【解決手段】次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)次の成分(B-1);
(B-1)含有量が組成物全質量に対して1~8質量%のメントール
を含有する液状又は半固形状の組成物が、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容されてなる、医薬製剤。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)次の成分(B-1);
(B-1)含有量が組成物全質量に対して1~8質量%のメントール
を含有する液状又は半固形状の組成物が、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容されてなる、医薬製剤。
【請求項2】
組成物が、水を更に含有するものである、請求項1に記載の医薬製剤。
【請求項3】
組成物が、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選ばれる1種以上を更に含有するものである、請求項1又は2に記載の医薬製剤。
【請求項4】
ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群から選ばれる1種以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の医薬製剤。
【請求項5】
容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、請求項1~4のいずれか1項に記載の医薬製剤。
【請求項6】
容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器である、請求項1~4のいずれか1項に記載の医薬製剤。
【請求項7】
外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、経口液剤、シロップ剤及び経口ゼリー剤よりなる群から選ばれる剤形である、請求項1~6のいずれか1項に記載の医薬製剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロキソニン(登録商標)の有効成分としても知られるロキソプロフェンを含
有する医薬製剤等に関する。
【背景技術】
【0002】
ロキソプロフェンは、フェニルプロピオン酸系の非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAI
D)の一種であり(非特許文献1)、優れた消炎鎮痛効果を発揮する。
そのため、外用消炎鎮痛剤の有効成分として広く利用されており、これまでに変形性関
節症、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛等の疾患並びに症状の消炎・鎮痛等を効能効果とする
外用貼付剤(パップ剤、テープ剤等)や外用塗布剤(ゲル剤等)が開発・上市されている
(非特許文献2)。
【0003】
ところで、メントール等のテルペン類は、冷却感を与える目的で外用消炎鎮痛剤等に配
合されており、ロキソプロフェンと共に配合された外用剤も既に知られている(例えば、
特許文献1~5)。
また、アルニカ等のキク科ウサギギク属の植物やその抽出物には消炎作用があるとされ
ており、ロキソプロフェンと共に配合された外用剤も既に知られている(例えば、特許文
献6)。
また、1,3-ブチレングリコール等の多価アルコールは外用消炎鎮痛剤等に配合され
ており、ロキソプロフェンと共に配合された外用剤も既に知られている(例えば、特許文
献5、7)。
また、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース類は外用消炎鎮痛剤等に配
合されており、ロキソプロフェンと共に配合された外用剤も既に知られている(例えば、
特許文献4、8)。
また、カンゾウ、グリチルレチン酸等のグリチルレチン酸類は外用消炎鎮痛剤等に配合
されており、ロキソプロフェンと共に配合された外用剤も既に知られている(例えば、特
許文献8)。
また、クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩等の抗ヒスタミン
剤は外用消炎鎮痛剤等に配合されており、ロキソプロフェンと共に配合された外用剤も既
に知られている(例えば、特許文献5、7)。
また、トウガラシ、ノナン酸バニリルアミド(ノニル酸ワニリルアミド)等のトウガラ
シ又はその抽出物は外用消炎鎮痛剤等に配合されており、ロキソプロフェンと共に配合さ
れた外用剤も既に知られている(例えば、特許文献7、8)。
さらに、ジイソプロパノールアミン等の有機アミンは外用消炎鎮痛剤等に配合されてお
り、ロキソプロフェンと共に配合された外用剤も既に知られている(例えば、特許文献9
)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10-120560号公報
【特許文献2】特開2001-199883号公報
【特許文献3】国際公開第2006/48939号パンフレット
【特許文献4】国際公開第2013/191293号パンフレット
【特許文献5】特開2014-185132号公報
【特許文献6】特開2015-110557号公報
【特許文献7】特開2015-98469号公報
【特許文献8】国際公開第2014/002599号パンフレット
【特許文献9】国際公開第2010/103844号パンフレット
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】第十六改正日本薬局方解説書 株式会社廣川書店 第C-5359~5364頁
【非特許文献2】ロキソニン(登録商標)ゲル1%医薬品インタビューフォーム 第一三共株式会社 2010年10月改訂(第3版)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ロキソプロフェンを外用剤の有効成分として利用する場合、ローション剤、ゲル剤やク
リーム剤等の外用塗布剤のように、液状あるいは半固形状の組成物として患部に塗布等す
ることにより使用するのが、患部の位置、形状や範囲に応じて柔軟に必要な量だけ投与す
る観点から好ましい。また、ロキソプロフェンを液状又は半固形状の組成物に安定的に配
合する技術が確立できれば、外用剤のみならず内服薬(経口液剤等)への応用も可能とな
る。
そこで本発明者が、ロキソプロフェンを液状又は半固形状の組成物に安定的に配合する
技術を確立するため、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状又は半固形状の組成物
を調製し保存安定性を評価したところ、意外にも、高温条件下での保存により経時的に変
色が生じ得ることが判明した。
【0007】
従って、本発明の課題は、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状又は半固形状の
組成物の、高温保存時における変色を抑制する手段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで本発明者は、この課題を解決すべくさらに検討したところ、ロキソプロフェン又
はその塩を含有する液状又は半固形状の組成物に、さらに以下の成分1~9のうちいずれ
か:
(成分1)メントール、カンフル、チモールに代表されるテルペン類
(成分2)アルニカチンキに代表されるウサギギク属の植物又はその抽出物
(成分3)1,3-ブチレングリコールに代表される多価アルコール
(成分4)ヒプロメロースに代表されるセルロース類
(成分5)dl-α-トコフェロール酢酸エステルに代表されるトコフェロール類
(成分6)グリチルレチン酸に代表されるグリチルレチン酸類
(成分7)クロルフェニラミン又はその塩、ジフェンヒドラミン又はその塩に代表され
る下記一般式(1)
【0009】
【化1】
【0010】
[式(1)中、Xは単結合又は酸素原子を示し、Yはメチン基又は窒素原子を示し、R1
は水素原子、水酸基又はアルキル基を示し、R2は置換基を有してもよい環状アミノ基、
又は置換基を有してもよいアミノアルキル基を示し、R3は水素原子又はハロゲン原子を
示す。]
【0011】
で表される化合物又はその塩
(成分8)トウガラシ軟エキス、ノナン酸バニリルアミドに代表されるトウガラシ又は
その抽出物
(成分9)トリエタノールアミンに代表される有機アミン
を含有せしめ、かつ、ポリエチレン、ポリプロピレンに代表されるポリオレフィン系樹脂
製の容器に収容することにより、高温保存時の変色を抑制することができることを見出し
、本発明を完成した。
【0012】
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)次の成分(B-1)~(B-9)のいずれか;
(B-1)テルペン類
(B-2)ウサギギク属の植物又はその抽出物
(B-3)多価アルコール
(B-4)セルロース類
(B-5)トコフェロール類
(B-6)グリチルレチン酸類
(B-7)下記一般式(1)
【0013】
【化2】
【0014】
[式(1)中、Xは単結合又は酸素原子を示し、Yはメチン基又は窒素原子を示し、R1
は水素原子、水酸基又はアルキル基を示し、R2は置換基を有してもよい環状アミノ基、
又は置換基を有してもよいアミノアルキル基を示し、R3は水素原子又はハロゲン原子を
示す。]
で表される化合物又はその塩
(B-8)トウガラシ又はその抽出物
(B-9)有機アミン
を含有する液状又は半固形状の組成物が、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容されてなる
、医薬製剤を提供するものである。
また、本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)次の成分(B-1)~(B-9)のいずれか;
(B-1)テルペン類
(B-2)ウサギギク属の植物又はその抽出物
(B-3)多価アルコール
(B-4)セルロース類
(B-5)トコフェロール類
(B-6)グリチルレチン酸類
(B-7)上記一般式(1)で表される化合物又はその塩
(B-8)トウガラシ又はその抽出物
(B-9)有機アミン
を含有する液状又は半固形状の組成物を、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容する工程を
含む、組成物の変色の抑制方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状又は半固形状の組成物の
、高温保存時における変色を抑制できる。従って、保存安定性に優れた、ロキソプロフェ
ン又はその塩を含有する医薬を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
まず、「医薬製剤」の態様の発明について以下に説明する。
<成分(A)>
本発明において、「ロキソプロフェン又はその塩」には、ロキソプロフェンそのものの
ほか、ロキソプロフェンの薬学上許容される塩、さらにはロキソプロフェンやその薬学上
許容される塩と水やアルコール等との溶媒和物も含まれる。これらは公知の化合物であり
、公知の方法により製造できるほか、市販のものを用いることができる。本発明において
、ロキソプロフェン又はその塩としては、ロキソプロフェンナトリウム水和物(化学名:
Monosodium 2-[4-[(2-oxocyclopentyl)methyl]phenyl]propanoate dihydrate)が好まし
い。
【0017】
本発明において、液状又は半固形状の組成物中のロキソプロフェン又はその塩の含有量
は特に限定されず、所望の消炎鎮痛効果に応じて適宜検討して決定すればよい。本発明に
おいては、ロキソプロフェン又はその塩を組成物全質量に対して、ロキソプロフェンナト
リウム無水物換算で0.01~10質量%含有するのが好ましく、0.1~5質量%含有
するのがより好ましく、0.5~3質量%含有するのが特に好ましい。
【0018】
<成分(B-1)>
本発明において、「テルペン類」とは、テルペン炭化水素のほか、テルペンアルコール
、テルペンアルデヒド、テルペンケトン、テルペンオキシド、テルペンラクトンなどを包
含する総称(テルペノイド)を意味し、その構造は特に限定されるものではなく、モノテ
ルペン、セスキテルペン又はそれらの誘導体等が挙げられる。また、環式でも鎖式でもよ
い。
斯様なテルペン類としては、具体的には例えば、イソボルネオール、イロン、オシメン
、カルベオール、カルボタナセトン、カルボメントン、カルボン、カレン、カロン、カン
フェン、カンフル、ゲラニオール、サビネン、サフラナール、シクロシトラール、シトラ
ール、シトロネラール、シトロネル酸、シトロネロール、シネオール、シメン、シルベス
トレン、チモール、イソツジョール、ツジョン、テルピネオール、テルピネン、テルピノ
レン、トリシクレン、ネロール、ピネン、ピノカンフェオール、ピノール、ピペリテノン
、フェランドラール、フェランドレン、フェンチェン、フェンチルアルコール、ペリリル
アルコール、ペリルアルデヒド、ボルネオール、ミルセン、メントール、メントン、ヨノ
ール、ヨノン、リナロール、リモネン等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上組み合
わせて用いることができる。なお、これらのテルペン類に光学異性体が存在する場合は、
特に指定しない限りいずれの異性体も含まれる。すなわち、本発明において、テルペン類
の成分名として特定の光学異性体を指定しない限り、斯かる成分表記は各種光学異性体単
独及びそれらの任意の割合の混合物の全てを包含し、単一の光学異性体であってもよく各
種光学異性体の任意の割合の混合物であってもよい(例えば、「メントール」との記載は
dl-メントールとd-メントールのいずれをも包含するものである。)。
【0019】
上記テルペン類の中では、変色抑制作用の観点から、環式のテルペノイドが好ましく、
環式のモノテルペノイドがより好ましく、単環式又は2環式のモノテルぺノイドがさらに
好ましく、p-メンタン骨格を有するモノテルペノイド(例えば、シメン、チモール、テ
ルピネン、テルピノレン、フェランドレン、リモネンなどの、p-メンタンの不飽和誘導
体;カルベオール、テルピネオール、メントールなどのp-メンタン骨格を有するモノテ
ルペンアルコール;カルボン、メントンなどの、p-メンタン骨格を有するモノテルペン
ケトン;ペリルアルデヒドなどの、p-メンタン骨格を有するモノテルペンアルデヒド;
シネオールなどの、p-メンタン骨格を有するモノテルペンエーテルなど)又はボルナン
骨格を有するモノテルペノイド(例えば、ボルネオールなどのボルナン骨格を有するモノ
テルペンアルコール;カンフルなどの、ボルナン骨格を有するモノテルペンケトンなど)
がさらにより好ましく、シネオール、チモール、テルピネオール、メントール、リモネン
、カンフル及びボルネオールよりなる群から選ばれる1種以上がさらにより好ましく、シ
ネオール、カンフル、チモール、ボルネオール及びメントールよりなる群から選ばれる1
種以上がさらにより好ましく、シネオール、d-カンフル、dl-カンフル、チモール、
d-ボルネオール、l-メントール及びdl-メントールよりなる群から選ばれる1種以
上がさらにより好ましく、シネオール、d-カンフル、dl-カンフル、チモール、l-
メントール及びdl-メントールよりなる群から選ばれる1種以上が特に好ましい。
【0020】
なお、テルペン類を液状又は半固形状の組成物に含有せしめる場合、テルペン類をその
まま用いるほか、テルペン類を含む精油を用いてもよい。
斯様な精油としては、例えば、アニス油、イランイラン油、イリス油、ウイキョウ油、
オレンジ油、カナンガ油、カミツレ油、カヤプト油、カラウェー油、クベブ油、グレープ
フルーツ油、ケイヒ油、コリアンダー油、サフラン油、サンショウ油、シソ油、シトリオ
ドラ油、シトロネラ油、ショウキョウ油、ショウズク油、樟脳油、ジンジャーグラス油、
スペアミント油、セイヨウハッカ油、ゼラニウム油、ダイウイキョウ油、チョウジ油、テ
レビン油、トウヒ油、ネロリ油、バジル油、ハッカ油、パルマローザ油、ピメント油、プ
チグレン油、ベイ油、ペニローヤル油、ヘノポジ油、ベルガモット油、ボアドローズ油、
ホウショウ油、マジョラン油、マンダリン油、メリッサ油、ユーカリ油、ライム油、ラベ
ンダー油、リナロエ油、レモン油、レモングラス油、ローズ油、ローズマリー油、ローマ
カミツレ油等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、イランイラン油、ウイキョウ油、オレンジ油、カミツレ油、ケイヒ油
、シソ油、シトロネラ油、ショウキョウ油、樟脳油、セイヨウハッカ油、ゼラニウム油、
チョウジ油、テレビン油、トウヒ油、ネロリ油、ハッカ油、パルマローザ油、ベルガモッ
ト油、ユーカリ油、ラベンダー油、リナロエ油、レモン油、ローズ油、ローズマリー油、
ローマカミツレ油等が好ましく、樟脳油、セイヨウハッカ油、テレビン油、ハッカ油、ユ
ーカリ油がより好ましく、ハッカ油、ユーカリ油が特に好ましい。
【0021】
本発明において、液状又は半固形状の組成物中のテルペン類の含有量は特に限定されず
、適宜検討して決定すればよいが、変色抑制作用の観点から、テルペン類を組成物全質量
に対して0.01~15質量%含有するのが好ましく、0.1~10質量%含有するのが
より好ましく、0.5~8質量%含有するのが特に好ましい。
中でも、テルペン類としてカンフルを用いる場合においては、変色抑制作用の観点から
、カンフルを組成物全質量に対して0.4~15質量%含有するのが好ましく、1~10
質量%含有するのがより好ましく、3~7質量%含有するのが特に好ましい。また、テル
ペン類としてチモールを用いる場合においては、変色抑制作用の観点から、チモールを組
成物全質量に対して0.2~3質量%含有するのが好ましく、0.4~2質量%含有する
のがより好ましく、0.6~1質量%含有するのが特に好ましい。さらに、テルペン類と
してメントールを用いる場合においては、変色抑制作用の観点から、メントールを組成物
全質量に対して0.3~10質量%含有するのが好ましく、1~8質量%含有するのがよ
り好ましく、3~6質量%含有するのが特に好ましい。
【0022】
また、本発明において、液状又は半固形状の組成物に含まれるロキソプロフェン又はそ
の塩とテルペン類の含有比は特に限定されず、適宜検討して決定すればよいが、変色抑制
作用の観点から、ロキソプロフェン又はその塩をロキソプロフェンナトリウム無水物換算
で1質量部に対し、テルペン類を0.01~15質量部含有するのが好ましく、0.1~
10質量部含有するのがより好ましく、0.5~7質量部含有するのが特に好ましい。
中でも、テルペン類としてカンフルを用いる場合においては、変色抑制作用の観点から
、ロキソプロフェン又はその塩をロキソプロフェンナトリウム無水物換算で1質量部に対
し、カンフルを0.2~13質量部含有するのが好ましく、0.3~8質量部含有するの
がより好ましく、0.4~7質量部含有するのが特に好ましい。また、テルペン類として
チモールを用いる場合においては、変色抑制作用の観点から、ロキソプロフェン又はその
塩をロキソプロフェンナトリウム無水物換算で1質量部に対し、チモールを0.1~2質
量部含有するのが好ましく、0.3~1質量部含有するのがより好ましく、0.4~0.
8質量部含有するのが特に好ましい。さらに、テルペン類としてメントールを用いる場合
においては、変色抑制作用の観点から、ロキソプロフェン又はその塩をロキソプロフェン
ナトリウム無水物換算で1質量部に対し、メントールを0.2~11質量部含有するのが
好ましく、1~7質量部含有するのがより好ましく、2~5質量部含有するのが特に好ま
しい。
【0023】
<成分(B-2)>
本発明において、「ウサギギク属の植物」とは、キク科ウサギギク属(アルニカ属)に
属する植物体を意味し、当該属に属するものであれば具体的な種は特に限定されず、例え
ば、以下の学名の植物:Arnica montana(アルニカ)、Arnica chamissonis、Arnica ful
gens、Arnica cordifolia(丸葉アルニカ)、Arnica latifolia(広葉アルニカ)、Arnic
a longifolia(長葉アルニカ)、Arnica sachalinensisなどが挙げられる。本発明におい
ては、アルニカとして、単一の種の植物を用いてもよいし、複数の異なる種の植物を組み
合わせて用いてもよい。本発明においては、変色抑制作用の観点から、Arnica montana(
アルニカ)を用いるのが好ましい。また、本発明において、ウサギギク属の植物の使用部
位は特に限定されず、その全草若しくは一部(花、花序、花穂、蕾、葉、枝、根等)又は
それらの2種以上の組み合わせを用いることができる。
【0024】
ウサギギク属の植物は必要に応じてその形態を調節することができ、小片、小塊に切断
若しくは粉砕、又は粉末に粉砕することができる。また、組成物・医薬製剤の製造時の取
扱いの便宜等を考慮して、ウサギギク属の植物に何らかの抽出処理を施したもの(本明細
書において「ウサギギク属の植物の抽出物」と称する。)を用いてもよい。
なお、「ウサギギク属の植物の抽出物」には、抽出処理に加えて、加熱、乾燥、粉砕等
の加工処理を施したものも包含される。具体的には、ウサギギク属の植物を必要に応じて
適当な大きさとした後に、適当な浸出液(抽出溶媒)を加えて浸出した液や、当該浸出液
を濃縮した液(軟エキス、チンキ等)、さらにこれらを乾燥させたもの(乾燥エキス等)
なども本発明の「ウサギギク属の植物の抽出物」に包含される。
【0025】
ウサギギク属の植物の抽出物の製造方法は特に限定されず、例えば第十六改正日本薬局
方 製剤総則の「エキス剤」、「浸剤・煎剤」、「チンキ剤」、「流エキス剤」の項の記
載など、公知の植物抽出物の製造方法を参考にして製造できる。具体的には例えば、ウサ
ギギク属の植物を必要に応じて切断、加熱、乾燥、粉砕等したうえ、適当な抽出溶媒を加
えて抽出を行うことで、製造することができる。得られた抽出物は、必要に応じてさらに
濃縮、乾燥等させてもよい。
【0026】
前記抽出溶媒としては例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタ
ノール等の低級1価アルコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-
ブチレングリコール、グリセリン等の低級多価アルコール;ジエチルエーテル等のエーテ
ル類;アセトン、エチルメチルケトン等のケトン類;酢酸エチル等のエステル類;アセト
ニトリル等のニトリル類;ペンタン、ヘキサン、シクロペンタン、シクロヘキサン等のア
ルカン類;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲノアルカン類;ベンゼン、トルエン
等の芳香族炭化水素;ジメチルホルムアミド;ジメチルスルホキシド;水(熱水を含む)
等が挙げられる。これらは各々単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いても
よい。本発明においては、水、エタノール、プロピレングリコール、1,3-ブチレング
リコール又はこれらの2種以上の混液が好ましい。
抽出操作は特に限定されず、植物からの抽出操作に利用される公知の方法を適宜採用す
ることができ、具体的には例えば、抽出溶媒への浸漬(冷浸、温浸、パーコレーション等
)、超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出などが挙げられる。なお、抽出効率を上げるた
め、攪拌や抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。
抽出温度は特に限定されず、使用する抽出溶媒、抽出操作等により異なるが、5℃程度
から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが好ましい。
抽出時間は特に限定されず、使用する抽出溶媒、抽出操作等により異なるが、1時間~
14日程度とするのが好ましい。
【0027】
本発明において、「ウサギギク属の植物又はその抽出物」としては、アルニカ(Arnica
montana)又はその抽出物が好ましい。アルニカの抽出物としては、アルニカチンキ、ア
ルニカエキスが挙げられる。ウサギギク属の植物又はその抽出物としては、アルニカチン
キ及びアルニカエキス(軟エキス、乾燥エキス)から選ばれる1種以上のアルニカの抽出
物がより好ましく、アルニカチンキ、医薬部外品原料規格2006に収載のアルニカエキ
スがさらに好ましく、アルニカチンキが特に好ましい。
【0028】
本発明において、ウサギギク属の植物又はその抽出物としては、市販品を用いることが
でき、具体的な市販品としては例えば、アルニカチンキ(アルプス薬品工業(株))、ア
ルニカエキス(丸善製薬(株))、ファルコレックス アルニカ(一丸ファルコス(株)
)、アルニカエキス、アルニカチンキ(以上、日本粉末薬品(株))等が挙げられる。
【0029】
本発明において、液状又は半固形状の組成物におけるウサギギク属の植物又はその抽出
物の含有量は特に限定されないが、変色抑制作用の観点から、ウサギギク属の植物又はそ
の抽出物を原生薬換算量で、組成物全質量に対して0.00001~5質量%含有するの
が好ましく、0.00005~2質量%含有するのがより好ましく、0.0007~0.
7質量%含有するのが特に好ましい。特に、ウサギギク属の植物としてアルニカを用いる
場合においては、変色抑制作用の観点から、アルニカ又はその抽出物を原生薬換算量で、
組成物全質量に対して0.0001~3質量%含有するのが好ましく、0.0005~1
質量%含有するのがより好ましく、0.001~0.5質量%含有するのが特に好ましい

また、本発明において、液状又は半固形状の組成物中のロキソプロフェン又はその塩と
ウサギギク属の植物又はその抽出物の含有比は特に限定されず、変色抑制作用の観点から
適宜検討して決定すればよいが、変色抑制作用の観点から、ロキソプロフェン又はその塩
をロキソプロフェン無水物換算で1質量部に対し、ウサギギク属の植物又はその抽出物を
原生薬換算量で0.00001~5質量部含有するのが好ましく、0.00005~2質
量部含有するのがより好ましく、0.0007~0.7質量部含有するのが特に好ましい
。特に、ウサギギク属の植物としてアルニカを用いる場合においては、変色抑制作用の観
点から、ロキソプロフェン又はその塩をロキソプロフェン無水物換算で1質量部に対し、
アルニカ又はその抽出物を原生薬換算量で0.0001~3質量部含有するのが好ましく
、0.0005~1質量部含有するのがより好ましく、0.001~0.5質量部含有す
るのが特に好ましい。
【0030】
<成分(B-3)>
本発明において、「多価アルコール」とは、同一分子内に水酸基を2個以上有するアル
コールを意味し、具体的には例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジ
グリセリン、3-メチル-1,3-ブタンジオール、ブチレングリコール、エリスリトー
ル、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、ヘキサントリオール等の低級多価アル
コール(より詳細には、炭素数1~6の低級多価アルコール);ポリビニルアルコール、
ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、ポリプロピレングリコール等の高級多価アル
コール(より詳細には、炭素数7以上の高級多価アルコール)等が挙げられる。なお、こ
れらのうち1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いればよい。
本発明において多価アルコールとしては、変色抑制作用の観点から、エチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセ
リン、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マ
ンニトール、1,2,6-ヘキサントリオール、ポリビニルアルコール、ポリエチレング
リコール及びポリプロピレングリコールよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の多価
アルコールが好ましく、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール300、
ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコ
ール1500、ポリエチレングリコール1540、ポリエチレングリコール4000、ポ
リエチレングリコール6000及びポリエチレングリコール20000よりなる群から選
ばれる1種又は2種以上の多価アルコールがより好ましく、1,3‐ブチレングリコール
が特に好ましい。
【0031】
本発明において、液状又は半固形状の組成物中の多価アルコールの含有量は特に限定さ
れないが、変色抑制作用の観点から、多価アルコールを組成物全質量に対して0.1~7
0質量%含有するのが好ましく、0.5~50質量%含有するのがより好ましく、1~3
0質量%含有するのが特に好ましい。
【0032】
本発明において、液状又は半固形状の組成物中のロキソプロフェン又はその塩と多価ア
ルコールの含有比は特に限定されず、変色抑制作用の観点から適宜検討して決定すればよ
いが、変色抑制作用の観点から、ロキソプロフェン又はその塩をロキソプロフェン無水物
換算で1質量部に対し、多価アルコールを1~60質量部含有するのが好ましく、3~4
0質量部含有するのがより好ましく、5~20質量部含有するのが特に好ましい。
【0033】
<成分(B-4)>
本発明において、「セルロース類」とは、セルロース又はその塩そのもののほか、セル
ロースのヒドロキシ基の全部又は一部がエーテル結合を形成した誘導体又はその塩(以下
、「セルロースエーテル誘導体又はその塩」と称する。なお、当該セルロースエーテル誘
導体又はその塩は、エーテル結合のほか、必要に応じてさらにエステル化、架橋形成等、
更なる修飾がなされていてもよい。)を包含する概念である。ここで塩としては特に限定
されず、具体的には例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム
塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩等が挙げられる。
【0034】
当該セルロース類のうち、セルロース又はその塩としては具体的には例えば、結晶セル
ロース、粉末セルロース等が挙げられる。
また、セルロース類のうち、セルロースエーテル誘導体又はその塩としては具体的には
例えば、メチルセルロース、エチルセルロース等のアルキルセルロース又はその塩;ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のヒドロキシアルキルセルロ
ース又はその塩;ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒプロメロース等のアルキル(ヒ
ドロキシアルキル)セルロース又はその塩;ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステ
ル、ヒプロメロースフタル酸エステル等のアルキル(ヒドロキシアルキル)セルロース誘
導体又はその塩;カルボキシメチルセルロース、カルメロースカリウム、カルメロースカ
ルシウム、カルメロースナトリウム等のカルボキシアルキルセルロース又はその塩;クロ
スカルメロースナトリウム等のカルボキシアルキルセルロース誘導体又はその塩等が挙げ
られる。なお、当該セルロースエーテル誘導体におけるアルキル基としては特に制限され
ないが、炭素数1~6の直鎖状又は分岐状のアルキル基が好ましい。また、当該セルロー
スエーテル誘導体におけるエーテル化率(アルキル基、ヒドロキシアルキル基等のエーテ
ル結合を形成する置換基の置換率:%)は特に制限されないが、溶媒に対する溶解性等の
観点から、10~90%が好ましく、20~80%が特に好ましい。なお、エーテル化率
(%)は各セルロースエーテル誘導体につき第十六改正日本薬局方に記載された方法、又
はこれに準じた方法により測定する。
これらのセルロース類は、いずれも公知の化合物であり、公知の方法により製造できる
ほか、市販品を用いてもよい。
【0035】
本発明においてセルロース類としては、変色抑制作用の観点から、セルロースエーテル
誘導体又はその塩が好ましく、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、ア
ルキル(ヒドロキシアルキル)セルロース及びカルボキシアルキルセルロース並びにそれ
らの塩よりなる群から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、C1-C6アルキルセ
ルロース、ヒドロキシC1-C6アルキルセルロース、C1-C6アルキル(ヒドロキシ
C1-C6アルキル)セルロース及びカルボキシC1-C6アルキルセルロース並びにそ
れらの塩よりなる群から選ばれる1種又は2種以上がさらに好ましく、メチルセルロース
、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
プロメロース及びカルボキシメチルセルロース並びにそれらの塩よりなる群から選ばれる
1種又は2種以上がさらにより好ましく、ヒプロメロースがさらにより好ましく、第十六
改正日本薬局方に規定の、置換度タイプが2910のヒプロメロースが特に好ましい。
【0036】
本発明において、液状又は半固形状の組成物中のセルロース類の含有量は特に限定され
ないが、変色抑制作用の観点から、組成物全質量に対して0.01~5質量%含有するの
が好ましく、0.05~3質量%含有するのがより好ましく、0.1~2質量%含有する
のが特に好ましい。
【0037】
本発明において、液状又は半固形状の組成物中のロキソプロフェン又はその塩とセルロ
ース類の含有比は特に限定されず、変色抑制作用の観点から適宜検討して決定すればよい
が、変色抑制作用の観点から、ロキソプロフェン又はその塩をロキソプロフェン無水物換
算で1質量部に対し、セルロース類を0.02~4質量部含有するのが好ましく、0.2
~1.5質量部含有するのがより好ましく、0.3~1質量部含有するのが特に好ましい
【0038】
<成分(B-5)>
本発明において、「トコフェロール類」とは、トコフェロール、トコトリエノール及び
それらの誘導体(例えば、酢酸エステル、コハク酸エステル、ニコチン酸エステル等のエ
ステル化誘導体など)並びにそれらの塩(例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩等のア
ルカリ土類金属塩など)から選ばれる1種又は2種以上を意味する。ここで、トコフェロ
ールとしては、α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-ト
コフェロールのいずれであってもよいが、α-トコフェロールが好ましい。また、トコト
リエノールとしては、α-トコトリエノール、β-トコトリエノール、γ-トコトリエノ
ール、δ-トコトリエノールのいずれであってもよいが、α-トコトリエノールが好まし
い。本発明においては、変色抑制作用の観点から、α-トコフェロール、その酢酸エステ
ル、そのコハク酸エステル及びそのニコチン酸エステル並びにそれらの塩よりなる群から
選ばれる1種又は2種以上が好ましい。なお、トコフェロールやトコトリエノールには光
学異性体が存在し得るが、本発明においては、特に指定しない限りいずれの異性体も含ま
れる。すなわち、本発明において、トコフェロール類の成分名として特定の光学異性体を
指定しない限り、斯かる成分表記は各種光学異性体単独及びそれらの任意の割合の混合物
の全てを包含し、単一の光学異性体であってもよく各種光学異性体の任意の割合の混合物
であってもよい(例えば、「α-トコフェロールの酢酸エステル」との記載は、dl-α
-トコフェロールの酢酸エステル、d-α-トコフェロールの酢酸エステルのいずれをも
包含するものである。)。また、本発明のトコフェロール類としては、第十六改正日本薬
局方に収載の「トコフェロール」、「トコフェロールコハク酸エステルカルシウム」、「
トコフェロール酢酸エステル」、「トコフェロールニコチン酸エステル」などを好適に用
いることができる。
【0039】
本発明においてトコフェロール類としては、変色抑制作用の観点から、トコフェロール
、トコフェロールコハク酸エステル、トコフェロール酢酸エステル及びトコフェロールニ
コチン酸エステル並びにそれらの塩よりなる群から選ばれる1種又は2種以上が好ましく
、トコフェロール、トコフェロールコハク酸エステルカルシウム、トコフェロール酢酸エ
ステル及びトコフェロールニコチン酸エステルよりなる群から選ばれる1種又は2種以上
がより好ましく、dl-α-トコフェロール、dl-α-トコフェロールコハク酸エステ
ルカルシウム、dl-α-トコフェロール酢酸エステル及びdl-α-トコフェロールニ
コチン酸エステルよりなる群から選ばれる1種又は2種以上がさらに好ましく、dl-α
-トコフェロール酢酸エステルが特に好ましい。
【0040】
本発明において、液状又は半固形状の組成物中のトコフェロール類の含有量は特に限定
されないが、変色抑制作用の観点から、トコフェロール類を組成物全質量に対して0.0
1~8質量%含有するのが好ましく、0.05~4質量%含有するのがより好ましく、0
.1~2質量%含有するのが特に好ましい。
【0041】
本発明において、液状又は半固形状の組成物中のロキソプロフェン又はその塩とトコフ
ェロール類の含有比は特に限定されず、変色抑制作用の観点から適宜検討して決定すれば
よいが、変色抑制作用の観点から、ロキソプロフェン又はその塩をロキソプロフェン無水
物換算で1質量部に対し、トコフェロール類を0.01~5質量部含有するのが好ましく
、0.05~3質量部含有するのがより好ましく、0.1~1質量部含有するのが特に好
ましい。
【0042】
<成分(B-6)>
本発明において、「グリチルレチン酸類」とは、グリチルレチン酸及びその誘導体(例
えば、グリチルリチン酸等の、グリチルレチン酸の糖付加誘導体など)並びにそれらの塩
(例えば、カリウム塩、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩;アンモニウム塩など)から選
ばれる1種又は2種以上を意味する。
本発明においてグリチルレチン酸類としては、変色抑制作用の観点から、グリチルレチ
ン酸、グリチルリチン酸及びそれらの塩よりなる群から選ばれる1種又は2種以上が好ま
しく、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリ
チン酸モノアンモニウム、グリチルリチン酸二ナトリウム及びグリチルリチン酸三ナトリ
ウムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、グリチルレチン酸、グリ
チルリチン酸及びグリチルリチン酸二カリウムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上
がさらに好ましく、グリチルレチン酸が特に好ましい。
【0043】
なお、グリチルレチン酸類を液状又は半固形状の組成物に含有せしめる場合、グリチル
レチン酸類をそのまま用いるほか、グリチルレチン酸類を含有するカンゾウ(甘草)やそ
の抽出物を用いてもよい。ここで、「カンゾウ」(甘草)とは、Glycyrrhiza uralensis
Fischer又はGlycyrrhiza glabra Linne(Leguminosae)の根及びストロンを意味し、その
周皮を除いたもの(皮去りカンゾウ)も包含する概念である(第十六改正日本薬局方)。
カンゾウは必要に応じてその形態を調節することができ、小片、小塊に切断若しくは破砕
、又は粉末に粉砕することができ、例えば、カンゾウを粉末とした「カンゾウ末」も用い
ることができる。また、医薬組成物の製造時の取扱の便宜を考慮して、カンゾウに何らか
の抽出処理を施した「カンゾウの抽出物」を用いてもよい。ここで、当該「カンゾウの抽
出物」には、抽出処理に加えて、加熱、乾燥、粉砕等の加工処理を施したものも包含され
る。具体的には、カンゾウを必要に応じて適当な大きさとした後に、適当な浸出液(抽出
溶媒)を加えて浸出した液や、当該浸出液を濃縮した液(軟エキス、チンキ等)、さらに
これらを乾燥させたもの(乾燥エキス等)なども「カンゾウの抽出物」に包含される。
本発明において、カンゾウ又はその抽出物としては、第十六改正日本薬局方に記載のカ
ンゾウ、カンゾウ末、カンゾウエキス、カンゾウ粗エキスが好ましい。
【0044】
カンゾウの抽出物の製造方法は特に限定されず、例えば第十六改正日本薬局方 製剤総
則の「エキス剤」、「浸剤・煎剤」、「チンキ剤」、「流エキス剤」の項の記載など、公
知の植物抽出物の製造方法を参考にして製造できる。具体的には例えば、カンゾウを必要
に応じて切断、加熱、乾燥、粉砕等したうえ、適当な抽出溶媒を加え抽出を行うことで、
製造することができる。得られた抽出物は、必要に応じさらに濃縮、乾燥等させてもよい
【0045】
上記抽出溶媒としては例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタ
ノール等の低級一価アルコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-
ブチレングリコール、グリセリン等の低級多価アルコール;ジエチルエーテル等のエーテ
ル類;アセトン、エチルメチルケトン等のケトン類;酢酸エチル等のエステル類;アセト
ニトリル等のニトリル類;ペンタン、ヘキサン、シクロペンタン、シクロヘキサン等のア
ルカン類;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲノアルカン類;ベンゼン、トルエン
等の芳香族炭化水素;ジメチルホルムアミド;ジメチルスルホキシド;水(熱水を含む)
等が挙げられる。これらは各々単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いても
よい。本発明においては、水、エタノール、又は水/エタノール混液が好ましい。
抽出操作は特に限定されず、植物からの抽出操作に利用される公知の方法を採用するこ
とができ、具体的には例えば、抽出溶媒への浸漬(冷浸、温浸、パーコレーション等)、
超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出などが挙げられる。なお、抽出効率を上げるため、
攪拌や抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。
抽出温度は特に限定されず、使用する抽出溶媒、抽出操作等により異なるが、5℃程度
から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが好ましい。
抽出時間は特に限定されず、使用する抽出溶媒、抽出操作等により異なるが、1時間~
14日間程度とするのが好ましい。
【0046】
本発明において、液状又は半固形状の組成物中のグリチルレチン酸類の含有量は特に限
定されないが、変色抑制作用の観点から、グリチルレチン酸類をフリー体換算で組成物全
質量に対して0.01~1質量%含有するのが好ましく、0.03~0.5質量%含有す
るのがより好ましく、0.05~0.3質量%含有するのが特に好ましい。
【0047】
本発明において、液状又は半固形状の組成物中のロキソプロフェン又はその塩とグリチ
ルレチン酸類の含有比は特に限定されず、変色抑制作用の観点から適宜検討して決定すれ
ばよいが、変色抑制作用の観点から、ロキソプロフェン又はその塩をロキソプロフェン無
水物換算で1質量部に対し、グリチルレチン酸類をフリー体換算で0.02~0.8質量
部含有するのが好ましく、0.03~0.4質量部含有するのがより好ましく、0.04
~0.25質量部含有するのが特に好ましい。
【0048】
<成分(B-7)>
本発明において、「一般式(1)
【0049】
【化3】
【0050】
[式(1)中、Xは単結合又は酸素原子を示し、Yはメチン基又は窒素原子を示し、R1
は水素原子、水酸基又はアルキル基を示し、R2は置換基を有してもよい環状アミノ基、
又は置換基を有してもよいアミノアルキル基を示し、R3は水素原子又はハロゲン原子を
示す。]
【0051】
で表される化合物又はその塩」には、前記一般式(1)で表される化合物そのもののほか
、一般式(1)で表される化合物の薬学上許容される塩も含まれる。一般式(1)で表さ
れる化合物又はその塩の具体例としては例えば、一般式(1)で表される化合物、一般式
(1)で表される化合物の無機酸塩や有機酸塩(例えば、塩酸塩、マレイン酸塩、フマル
酸塩、ジフェニルジスルホン酸塩、テオクル酸塩、サリチル酸塩、タンニン酸塩、ベシル
酸塩、リン酸塩など)等が挙げられる。また、一般式(1)で表される化合物の化学構造
中、不斉炭素が存する場合は、種々の光学異性体を有するが、本発明においては、いずれ
の光学異性体をも含み、単一の光学異性体でもよく、各種光学異性体の混合物でもよい。
さらに、一般式(1)で表される化合物又はその塩は溶媒和物の状態にあってもよく、一
般式(1)で表される化合物やその塩と水やアルコール等との溶媒和物も「一般式(1)
で表される化合物又はその塩」に含まれる。
【0052】
前記R1において、アルキル基としては、直鎖又は分枝鎖の炭素数1~3のアルキル基
が好ましい。具体的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基が挙げ
られるが、メチル基が好ましい。
また、前記R1としては、水素原子、メチル基が好ましい。
【0053】
前記R2において、置換基を有してもよい環状アミノ基における「環状アミノ基」とは
、環構成原子として窒素原子を少なくとも1個、好適には1又は2個有する5~7員の脂
環式基を意味する。
このような環状アミノ基としては、具体的には例えば、ピロリジニル基、ピラゾリジニ
ル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、ホモピペリジニル基、ホモピ
ペラジニル基等が挙げられる。中でも、ピペリジニル基、ピペラジニル基、ホモピペラジ
ニル基が好ましく、ピペリジニル基、ピペラジニル基がより好ましい。
【0054】
また、置換基を有してもよい環状アミノ基における「置換基」としては、例えば、アル
キルベンゾイル基、1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾイミダゾール-2-オン-1-イル
基、カルボキシアルコキシ基、カルボキシル基、カルボキシアルキルフェニル基及び水酸
基から選ばれる1種以上の基が置換していてもよいアルキル基等が挙げられる。中でも、
アルキル基、カルボキシアルコキシアルキル基、カルボキシアルキルフェニル(ヒドロキ
シ)アルキル基が好ましい。
前記「置換基」の具体例としては、例えば、メチル基、3-(4-tert-ブチルベンゾ
イル)プロピル基、3-(1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾイミダゾール-2-オン-1
-イル)プロピル基、2-(カルボキシメトキシ)エチル基、4-[4-(2-カルボキ
シプロパン-2-イル)フェニル]-4-ヒドロキシブチル基、3-カルボキシプロピル
基等が挙げられる。
【0055】
前記R2において、「置換基を有してもよい環状アミノ基」としては、1-メチルピペ
リジン-4-イル基、4-メチルホモピペラジン-1-イル基、1-[3-(4-tert-
ブチルベンゾイル)プロピル]ピペリジン-4-イル基、4-[3-(1,3-ジヒドロ
-2H-ベンゾイミダゾール-2-オン-1-イル)プロピル]ピペラジン-1-イル基
、4-[2-(カルボキシメトキシ)エチル]ピペラジン-1-イル基、1-{4-[4
-(2-カルボキシプロパン-2-イル)フェニル]-4-ヒドロキシブチル}ピペリジ
ン-4-イル基、1-(3-カルボキシプロピル)ピペリジン-4-イル基が好ましい。
【0056】
前記R2において、置換基を有してもよいアミノアルキル基における「アミノアルキル
基」は、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基又は環状アミノ基(当該
「環状アミノ基」は、前記した「置換基を有してもよい環状アミノ基」における「環状ア
ミノ基」と同義である。)が置換したアルキル基を意味する。中でも、ジアルキルアミノ
基又は環状アミノ基が置換したアルキル基が好ましい。なお、当該環状アミノ基としては
、ピロリジニル基が好ましい。
このようなアミノアルキル基としては、具体的には例えば、2-(ジメチルアミノ)エ
チル基、2-(ピロリジン-2-イル)エチル基、2-[(イソプロピル)(メチル)ア
ミノ]エチル基等が挙げられる。また、置換基を有してもよいアミノアルキル基における
「置換基」としては、例えば、水酸基、フェニル基、アルキル基等が挙げられる。
【0057】
前記R2において、「置換基を有してもよいアミノアルキル基」としては、2-(ジメ
チルアミノ)エチル基、2-(1-メチルピロリジン-2-イル)エチル基、2-[(メ
チル)(1-フェニル-1-ヒドロキシプロパン-2-イル)アミノ]エチル基が好まし
い。
【0058】
なお、前記R2において、「アルキル基」、「アルキルベンゾイル基」、「カルボキシ
アルキルフェニル基」、「アミノアルキル基」、「モノアルキルアミノ基」、「ジアルキ
ルアミノ基」におけるアルキル基部分としては、炭素数1~6の直鎖又は分枝鎖のアルキ
ル基が好ましく、具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチ
ル基、ヘキシル基等が挙げられる。
また、前記R2において、「カルボキシアルコキシ基」におけるアルコキシ基部分とし
ては、炭素数1~6の直鎖又は分枝鎖のアルコキシ基が好ましく、具体例としては、メト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基
等が挙げられる。
【0059】
前記R3において、「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子等が挙げられ、本発明においては、塩素原子が好ましい。また、一般式(1)に
おいてR3のフェニル基上の置換位置は特に限定されないが、4位に置換するのが好まし
い。
【0060】
本発明において、「一般式(1)で表される化合物又はその塩」としては、具体的には
例えば、エバスチン又はその塩;オキサトミド又はその塩;カルビノキサミンジフェニル
ジスルホン酸塩、カルビノキサミンマレイン酸塩等のカルビノキサミン又はその塩;クレ
マスチンフマル酸塩等のクレマスチン又はその塩;d-クロルフェニラミンマレイン酸塩
、dl-クロルフェニラミンマレイン酸塩等のクロルフェニラミン又はその塩;ジフェテ
ロール塩酸塩、ジフェテロールリン酸塩等のジフェテロール又はその塩;ジフェニルピラ
リン塩酸塩、ジフェニルピラリンテオクル酸塩等のジフェニルピラリン又はその塩;ジフ
ェンヒドラミン塩酸塩、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩、ジフェンヒドラミンタンニン
酸塩等のジフェンヒドラミン又はその塩;セチリジン塩酸塩等のセチリジン又はその塩;
フェキソフェナジン又はその塩;ベポタスチンベシル酸塩等のベポタスチン又はその塩;
ホモクロルシクリジン塩酸塩等のホモクロルシクリジン又はその塩等が挙げられる。なお
、これらのうち1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、前記一般式(1)で表される化合物及びその塩、特に前記した化合物及びその塩
は公知であり、公知の方法により製造できるほか、市販のものを用いることができる。
【0061】
本発明において、液状又は半固形状の組成物における一般式(1)で表される化合物又
はその塩の合計含有量は特に限定されないが、変色抑制作用の観点から、一般式(1)で
表される化合物又はその塩を組成物全質量に対して0.01~10質量%含有するのが好
ましく、0.05~5質量%含有するのがより好ましく、0.1~3質量%含有するのが
特に好ましい。
【0062】
本発明において、液状又は半固形状の組成物中のロキソプロフェン又はその塩と一般式
(1)で表される化合物又はその塩の含有比は特に限定されないが、変色抑制作用の観点
から、ロキソプロフェン又はその塩をロキソプロフェン無水物換算で1質量部に対し、一
般式(1)で表される化合物又はその塩を合計で0.01~10質量部含有するのが好ま
しく、0.05~5質量部含有するのがより好ましく、0.1~3質量部含有するのが特
に好ましい。
【0063】
本発明においては、一般式(1)で表される化合物又はその塩として、「クロルフェニ
ラミン又はその塩」又は「ジフェンヒドラミン又はその塩」を用いるのが好ましい。
【0064】
本発明において、「クロルフェニラミン又はその塩」には、クロルフェニラミンそのも
ののほか、クロルフェニラミンの薬学上許容される塩も含まれる。なお、クロルフェニラ
ミンは、下記式
【0065】
【化4】
【0066】
で表される化合物である。
クロルフェニラミンには不斉炭素が存するため、光学異性体を有するが、本発明におい
ては、いずれの光学異性体をも含み、単一の光学異性体でもよく、各種光学異性体の混合
物でもよい。これらのうち、本発明においては、d-体、dl-体が好ましい。当該クロ
ルフェニラミン又はその塩の具体例としては例えば、クロルフェニラミン、クロルフェニ
ラミンマレイン酸塩、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩、dl-クロルフェニラミン
マレイン酸塩等が挙げられる。本発明においては、クロルフェニラミンマレイン酸塩が好
ましく、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩、dl-クロルフェニラミンマレイン酸塩
がより好ましく、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩が特に好ましい。これらは公知の
化合物であり、公知の方法により製造できるほか、市販のものを用いることができる。
【0067】
クロルフェニラミン又はその塩を用いる場合において、液状又は半固形状の組成物中の
クロルフェニラミン又はその塩の含有量は特に限定されないが、変色抑制作用の観点から
、クロルフェニラミン又はその塩を組成物全質量に対して0.01~5質量%含有するの
が好ましく、0.05~3質量%含有するのがより好ましく、0.1~2質量%含有する
のが特に好ましい。
【0068】
クロルフェニラミン又はその塩を用いる場合において、液状又は半固形状の組成物に含
まれるロキソプロフェン又はその塩とクロルフェニラミン又はその塩の含有比は特に限定
されないが、変色抑制作用の観点から、ロキソプロフェン又はその塩をロキソプロフェン
ナトリウム無水物換算で1質量部に対し、クロルフェニラミン又はその塩を0.01~5
質量部含有するのが好ましく、0.05~3質量部含有するのがより好ましく、0.1~
2質量部含有するのが特に好ましい。
【0069】
本発明において、「ジフェンヒドラミン又はその塩」には、ジフェンヒドラミンそのも
ののほか、ジフェンヒドラミンの薬学上許容される塩も含まれる。なお、ジフェンヒドラ
ミンは、下記式
【0070】
【化5】
【0071】
で表される化合物である。当該ジフェンヒドラミン又はその塩の具体例としては例えば、
ジフェンヒドラミン、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩、ジ
フェンヒドラミンタンニン酸塩等が挙げられる。本発明においては、ジフェンヒドラミン
、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩が好ましい。これらは公
知の化合物であり、公知の方法により製造できるほか、市販のものを用いることができる
【0072】
ジフェンヒドラミン又はその塩を用いる場合において、液状又は半固形状の組成物中の
ジフェンヒドラミン又はその塩の含有量は特に限定されないが、変色抑制作用の観点から
、ジフェンヒドラミン又はその塩を組成物全質量に対して0.05~10質量%含有する
のが好ましく、0.1~5質量%含有するのがより好ましく、0.3~3質量%含有する
のが特に好ましい。
【0073】
ジフェンヒドラミン又はその塩を用いる場合において、液状又は半固形状の組成物に含
まれるロキソプロフェン又はその塩とジフェンヒドラミン又はその塩の含有比は特に限定
されないが、変色抑制作用の観点から、ロキソプロフェン又はその塩をロキソプロフェン
ナトリウム無水物換算で1質量部に対し、ジフェンヒドラミン又はその塩を0.05~1
0質量部含有するのが好ましく、0.1~5質量部含有するのがより好ましく、0.3~
3質量部含有するのが特に好ましい。
【0074】
<成分(B-8)>
本発明において、「トウガラシ」は特に限定されず、例えば、第十六改正日本薬局方に
収載のトウガラシ(Capsicum annuum Linne(Solanaceae)の果実)などを好適に用いる
ことができる。トウガラシは必要に応じてその形態を調節することができ、小片、小塊に
切断若しくは破砕、又は粉末に粉砕することができ、例えば、トウガラシを粉末とした「
トウガラシ末」も本発明の「トウガラシ」として用いることができる。また、組成物・医
薬製剤の製造時の取扱いの便宜等を考慮して、トウガラシに何らかの抽出処理を施したも
の(本明細書において「トウガラシの抽出物」と称する。)を用いてもよい。
なお、「トウガラシの抽出物」には、抽出処理に加えて、加熱、乾燥、粉砕等の加工処
理を施したものも包含される。具体的には、トウガラシを必要に応じて適当な大きさとし
た後に、適当な浸出液(抽出溶媒)を加えて浸出した液や、当該浸出液を濃縮した液(軟
エキス、チンキ等)、さらにこれらを乾燥させたもの(乾燥エキス等)なども本発明の「
トウガラシの抽出物」に包含される。
さらに、本発明において、「トウガラシの抽出物」としては、トウガラシの主成分であ
る公知のカプサイシノイドを用いてもよい。当該カプサイシノイドとしては、カプサイシ
ン、ノナン酸バニリルアミド(別名:ノニル酸ワニリルアミド)が好ましい。
【0075】
本発明において、「トウガラシ又はその抽出物」としては、トウガラシ、トウガラシ末
、トウガラシエキス(軟エキス、乾燥エキス)、カプサイシン、ノナン酸バニリルアミド
が好ましく、トウガラシ軟エキス、ノナン酸バニリルアミドが特に好ましい。
【0076】
トウガラシの抽出物の製造方法は特に限定されず、例えば第十六改正日本薬局方 製剤
総則の「エキス剤」、「浸剤・煎剤」、「チンキ剤」、「流エキス剤」の項の記載など、
公知の植物抽出物の製造方法を参考にして製造できる。具体的には例えば、トウガラシを
必要に応じて切断、加熱、乾燥、粉砕等したうえ、適当な抽出溶媒を加えて抽出を行うこ
とで、製造することができる。得られた抽出物は、必要に応じてさらに濃縮、乾燥等させ
てもよい。
【0077】
前記抽出溶媒としては例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタ
ノール等の低級1価アルコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-
ブチレングリコール、グリセリン等の低級多価アルコール;ジエチルエーテル等のエーテ
ル類;アセトン、エチルメチルケトン等のケトン類;酢酸エチル等のエステル類;アセト
ニトリル等のニトリル類;ペンタン、ヘキサン、シクロペンタン、シクロヘキサン等のア
ルカン類;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲノアルカン類;ベンゼン、トルエン
等の芳香族炭化水素;ジメチルホルムアミド;ジメチルスルホキシド;水(熱水を含む)
等が挙げられる。これらは各々単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いても
よい。本発明においては、水、エタノール、又は水/エタノール混液が好ましい。
抽出操作は特に限定されず、植物からの抽出操作に利用される公知の方法を適宜採用す
ることができ、具体的には例えば、抽出溶媒への浸漬(冷浸、温浸、パーコレーション等
)、超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出などが挙げられる。なお、抽出効率を上げるた
め、攪拌や抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。
抽出温度は特に限定されず、使用する抽出溶媒、抽出操作等により異なるが、5℃程度
から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが好ましい。
抽出時間は特に限定されず、使用する抽出溶媒、抽出操作等により異なるが、1時間~
14日程度とするのが好ましい。
【0078】
本発明において、トウガラシ又はその抽出物としては、市販品を用いることができ、具
体的な市販品としては例えば、トウガラシエキス-B、トウガラシエキス-D、トウガラ
シエキス-N、トウガラシエキス-S、(局)トウガラシチンキ、(局)トウガラシ末(
以上、日本粉末薬品株式会社)、ノニル酸ワニリルアミド(長岡実業株式会社)等が挙げ
られる。
【0079】
本発明において、液状又は半固形状の組成物におけるトウガラシ又はその抽出物の含有
量は特に限定されないが、変色抑制作用の観点から、トウガラシ又はその抽出物を原生薬
換算量で、組成物全質量に対して0.01~15質量%含有するのが好ましく、0.05
~10質量%含有するのがより好ましく、0.1~8質量%含有するのが特に好ましい。
また、特にトウガラシ又はその抽出物としてカプサイシン、ノナン酸バニリルアミド等の
カプサシノイドを用いる場合においては、変色抑制作用の観点から、カプサイシノイドを
組成物全質量に対して0.0001~2質量%含有するのが好ましく、0.0005~1
質量%含有するのがより好ましく、0.001~0.5質量%含有するのがさらに好まし
く、0.005~0.1質量%含有するのが特に好ましい。
【0080】
本発明において、液状又は半固形状の組成物中のロキソプロフェン又はその塩とトウガ
ラシ又はその抽出物の含有比は特に限定されず、変色抑制作用の観点から適宜検討して決
定すればよいが、変色抑制作用の観点から、ロキソプロフェン又はその塩をロキソプロフ
ェン無水物換算で1質量部に対し、トウガラシ又はその抽出物を原生薬換算量で0.01
~15質量部含有するのが好ましく、0.05~10質量部含有するのがより好ましく、
0.1~8質量部含有するのが特に好ましい。また、特にトウガラシ又はその抽出物とし
てカプサイシン、ノナン酸バニリルアミド等のカプサイシノイドを用いる場合においては
、変色抑制作用の観点から、ロキソプロフェン又はその塩をロキソプロフェンナトリウム
無水物換算で1質量部に対し、カプサイシノイドを0.0001~2質量部含有するのが
好ましく、0.0005~1質量部含有するのがより好ましく、0.001~0.2質量
部含有するのがさらに好ましく、0.005~0.1質量部含有するのが特に好ましい。
【0081】
<成分(B-9)>
本発明において、「有機アミン」としては種々挙げられるが、変色抑制作用の観点から
、アルカノールアミンが好ましい。アルカノールアミンとしては、例えば、ジイソプロパ
ノールアミン、ジエタノールアミン、塩酸トリエタノールアミン、トリイソプロパノール
アミン、トリエタノールアミン、トロメタモール、メグルミン、モノエタノールアミン等
が挙げられる。これらのうち1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてよい。
これらの中でも、変色抑制作用の観点から、エタノールアミン類が好ましく、トリエタ
ノールアミン又はその塩がより好ましく、トリエタノールアミン又はその有機酸塩若しく
は無機酸塩がさらに好ましく、塩酸トリエタノールアミン、トリエタノールアミンが特に
好ましい。
【0082】
本発明において、液状又は半固形状の組成物中の有機アミンの含有量は特に限定されな
いが、変色抑制作用の観点から、有機アミンを組成物全質量に対して、0.001~5質
量%含有するのが好ましく、0.01~1質量%含有するのがより好ましく、0.05~
0.5質量%含有するのが特に好ましい。
【0083】
本発明において、液状又は半固形状の組成物中のロキソプロフェン又はその塩と有機ア
ミンの含有比は特に限定されないが、変色抑制作用の観点から、ロキソプロフェン又はそ
の塩をロキソプロフェン無水物換算で1質量部に対し、有機アミンを0.03~0.6質
量部含有するのが好ましく、0.06~0.4質量部含有するのがより好ましく、0.1
~0.2質量部含有するのが特に好ましい。
【0084】
<液状又は半固形状の組成物>
本発明において、「液状又は半固形状の組成物」とは、常温(15~25℃の範囲内の
うちいずれかの温度)において液状あるいは半固形状の組成物を意味する。
本発明において組成物の性状は特に限定されず、溶液、コロイド溶液(ゾル(懸濁液や
乳濁液))、ゲル等のいずれであってもよい。また、溶媒あるいは基剤の種類・性質等は
特に限定されず、親水性であっても油性等の疎水性であってもよく、さらには異なる複数
種の溶媒・基剤を適宜混合・乳化等して用いてもよい。こうした溶媒・基剤としては、具
体的には例えば、後記の添加物として例示された成分等が挙げられる。
【0085】
本発明においては、医薬製剤の使用時の安全性の観点から、液状又は半固形状の組成物
が、水を含有するのが好ましい。ここで、組成物中の水の含有量は、特に限定されないが
、医薬製剤の使用時の安全性や変色抑制作用の観点から、組成物全質量に対し1質量%以
上であるのが好ましく、5質量%以上であるのがより好ましく、10質量%以上であるの
がさらに好ましく、20質量%以上であるのがさらにより好ましく、30質量%以上であ
るのが特に好ましい。また、上記と同様の観点から、組成物全質量に対し100質量%未
満であるのが好ましく、99質量%以下であるのがより好ましく、90質量%以下である
のがさらに好ましく、70質量%以下であるのがさらにより好ましく、50質量%以下で
あるのが特に好ましい。さらに、上記と同様の観点から、組成物全質量に対し10~90
質量%であるのがさらに好ましく、20~70質量%であるのがさらにより好ましく、3
0~50質量%であるのが特に好ましい。
【0086】
また、本発明においては、医薬製剤の使用感の観点から、液状又は半固形状の組成物が
、低級アルコールを含有するのが好ましい。ここで、「低級アルコール」とは、炭素数1
~6の直鎖又は分岐鎖の1価のアルコールを意味し、具体的には例えば、エタノール、イ
ソプロパノール、n-プロパノール等が挙げられ、エタノール、イソプロパノール及びこ
れらの混合物が好ましい。組成物中の低級アルコールの含有量は、特に限定されないが、
医薬製剤の使用感や変色抑制作用の観点から、組成物全質量に対し5質量%以上であるの
が好ましく、10~90質量%であるのがより好ましく、15~70質量%であるのがさ
らに好ましく、17.5~60質量%であるのがさらにより好ましく、20~50質量%
であるのが特に好ましい。
【0087】
本発明においては、医薬製剤の使用時の安全性、使用感の観点から、液状又は半固形状
の組成物が、水及び低級アルコールの両者を共に含有するのが好ましい。組成物が、水又
は低級アルコールの少なくとも一方を含有する組成物(特に水及び低級アルコールの両者
を共に含有する組成物)の場合であっても、変色が抑制されたものとなる。
【0088】
本発明において、液状又は半固形状の組成物には、医薬成分として、前記以外の薬物、
例えば、鎮痛成分、抗炎症成分、前記一般式(1)で表される化合物及びその塩を除く抗
ヒスタミン成分、殺菌成分、収れん・保護成分、血行促進成分、局所麻酔成分、鎮咳剤、
ノスカピン類、気管支拡張剤、去痰剤、催眠鎮静剤、ビタミン類、胃粘膜保護剤、制酸剤
、抗コリン剤、生薬類、漢方処方等からなる群より選ばれる1種又は2種以上を含んでい
てもよい。
【0089】
鎮痛成分としては、例えば、アスピリン、アスピリンアルミニウム、アセトアミノフェ
ン、イソプロピルアンチピリン、イブプロフェン、エテンザミド、サザピリン、サリチル
アミド、サリチル酸、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸グリコール、サリチル
酸ナトリウム、サリチル酸メチル、チアラミド塩酸塩、ラクチルフェネチジン等が挙げら
れる。
抗炎症成分としては、例えば、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム、セアプローゼ、
セミアルカリプロティナーゼ、セラペプターゼ、プロクターゼ、プロナーゼ、ブロメライ
ン等が挙げられる。
【0090】
前記一般式(1)で表される化合物及びその塩を除く抗ヒスタミン成分としては、例え
ば、アゼラスチン塩酸塩、アリメマジン酒石酸塩、イソチペンジル塩酸塩、イプロヘプチ
ン塩酸塩、エピナスチン塩酸塩、エメダスチンフマル酸塩、ケトチフェンフマル酸塩、ト
リプロリジン塩酸塩、トリペレナミン塩酸塩、トンジルアミン塩酸塩、フェネタジン塩酸
塩、プロメタジン塩酸塩、プロメタジンメチレン二サリチル酸塩、メキタジン、メトジラ
ジン塩酸塩、メブヒドロリンナパジシル酸塩等が挙げられる。
【0091】
殺菌成分としては、例えば、塩化ベンザルコニウム等が挙げられる。収れん・保護成分
としては、例えば、酸化亜鉛等が挙げられる。血行促進成分としては、ニコチン酸ベンジ
ル、ヘパリン類似物質、ポリエチレンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。局所麻酔成
分としては、例えば、リドカイン、ベラドンナエキス等が挙げられる。
【0092】
鎮咳剤としては、例えば、アロクラミド塩酸塩、エプラジノン塩酸塩、カルベタペンタ
ンクエン酸塩、クロペラスチン塩酸塩、クロペラスチンフェンジゾ酸塩、ジブナートナト
リウム、ジメモルファンリン酸塩、チペピジンクエン酸塩、チペピジンヒベンズ酸塩等が
挙げられる。
【0093】
ノスカピン類としては、例えば、ノスカピン塩酸塩、ノスカピン等が挙げられる。
気管支拡張剤としては、例えば、トリメトキノール塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、メ
トキシフェナミン塩酸塩等が挙げられる。
【0094】
去痰剤としては、例えば、アンモニア・ウイキョウ精、塩化アンモニウム等が挙げられ
る。
【0095】
催眠鎮静剤としては、例えば、アリルイソプロピルアセチル尿素やブロムワレリル尿素
等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB5、ビタミンB6
、ビタミンB12、ビタミンC、ヘスペリジン及びその誘導体並びにそれらの塩類等(例え
ば、チアミン、チアミン塩化物塩酸塩、チアミン硝化物、ジセチアミン塩酸塩、セトチア
ミン塩酸塩、フルスルチアミン、フルスルチアミン塩酸塩、オクトチアミン、シコチアミ
ン、チアミンジスルフィド、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、プロスルチアミン、
ベンフォチアミン、リボフラビン、リボフラビンリン酸エステル、リボフラビン酪酸エス
テル、リン酸リボフラビンナトリウム、パンテノール、パンテチン、パントテン酸ナトリ
ウム、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキサールリン酸エステル、シアノコバラミン、メコバ
ラミン、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カルシウム、ヘス
ペリジン等)が挙げられる。
【0096】
胃粘膜保護剤としては、例えば、ゲファルナート、セトラキサート塩酸塩、ソファルコ
ン、テプレノン、メチルメチオニンスルホニウムクロリド等が挙げられる。
制酸剤としては、例えば、アミノ酢酸、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸マグネ
シウム、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、酸化マグネシウム、ジヒドロ
キシアルミニウムアミノアセテート、水酸化アルミナマグネシウム、水酸化アルミニウム
ゲル、乾燥水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲ
ル、水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウムの共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸
カルシウム・炭酸マグネシウムの共沈生成物、水酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム
・硫酸アルミニウムカリウムの共沈生成物、炭酸マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、沈
降炭酸カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水リン酸水素カルシウム、リ
ン酸水素カルシウム、烏賊骨、石決明、ボレイ等が挙げられる。
【0097】
抗コリン薬としては、例えば、オキシフェンサイクリミン塩酸塩、ジサイクロミン塩酸
塩、メチキセン塩酸塩、チペピジウム臭化物、メチルベナクチジウム臭化物、ピレンゼピ
ン塩酸塩、ヨウ化イソプロパミド、ヨウ化ジフェニルピペリジノメチルジオキソラン等が
挙げられる。
【0098】
生薬類としては、例えば、アカメガシワ(赤芽柏)、アセンヤク(阿仙薬)、インヨウ
カク(淫羊霍)、ウイキョウ(茴香)、ウコン(鬱金)、エンゴサク(延胡索)、オウゴン
(黄岑)、オウセイ(黄精)、オウバク(黄柏)、オウヒ(桜皮)、オウレン(黄連)、オンジ
(遠志)、ガジュツ(我朮)、カノコソウ(鹿子草)、カミツレ、カロニン(か楼仁)、キ
キョウ(桔梗)、キョウニン(杏仁)、クコシ(枸杞子)、クコヨウ(枸杞葉)、ケイガイ
(荊芥)、ケイヒ(桂皮)、ケツメイシ(決明子)、ゲンチアナ、ゲンノショウコ(現証拠
)、コウカ(紅花)、コウブシ(香附子)、ゴオウ(牛黄)、ゴミシ(五味子)、サイシン
(細辛)、サンシシ(山梔子)、サンショウ(山椒)、シオン(紫苑)、ジコッピ(地骨
皮)、シコン(紫根)、シャクヤク(芍薬)、ジャコウ(麝香)、シャジン (沙参)、シ
ャゼンシ(車前子)、シャゼンソウ(車前草)、獣胆(ユウタン(熊胆)を含む)、ショウキョウ
(生姜)、ジリュウ(地竜)、シンイ(辛夷)、セイヨウトチノキ、セキサン(石蒜)、
セネガ、センキュウ(川きゅう)、ゼンコ(前胡)、センブリ(千振)、ソウジュツ(蒼
朮)、ソウハクヒ(桑白皮)、ソヨウ(蘇葉)、タイサン(大蒜)、チクセツニンジン(竹
節人参)、チンピ(陳皮)、トウキ(当帰)、トコン(吐根)、ナンテンジツ(南天実)、
ニンジン(人参)、バイモ(貝母)、バクモンドウ(麦門冬)、ハンゲ(半夏)、バンコウカ
(番紅花)、ハンピ(反鼻)、ビャクシ(白し)、ビャクジュツ(白朮)、ブクリョウ(茯
苓)、ボタンピ(牡丹皮)、ヨウバイヒ(楊梅皮)、ロクジョウ(鹿茸)等の生薬及びこ
れらの抽出物(エキス、チンキ、乾燥エキス等)等が挙げられる。
【0099】
漢方処方としては、例えば、ケイシトウ(桂枝湯)、コウソサン(香蘇散)、サイコケ
イシトウ(柴胡桂枝湯)、ショウサイコトウ(小柴胡湯)、バクモンドウトウ(麦門冬湯
)、ハンゲコウボクトウ(半夏厚朴湯)等が挙げられる。
【0100】
また、本発明において、液状又は半固形状の組成物には、前記成分以外に、医薬製剤の
剤形、投与方法等に応じて医薬品分野、化粧品分野等において用いられる添加物を配合し
てもよい。こうした添加物としては、例えば、ゲル化剤、油脂類、乳化剤、可溶化剤、p
H調整剤、抗酸化剤、軟化剤、増粘剤、保湿剤、防腐剤、安定化剤、経皮吸収促進剤、矯
味剤・甘味剤等が挙げられる。
【0101】
ゲル化剤としては、例えば、カルボキシビニルポリマー等のアクリル酸系高分子;ポリ
ビニルピロリドン等が挙げられる。
油脂類としては、例えば、スクワラン、パラフィン、流動パラフィン、軽質流動パラフ
ィン、ワセリン等の炭化水素類;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデ
シル等の脂肪酸エステル類;べへニルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアル
コール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイ
ルアルコール等の高級アルコール類;ベヘニン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリ
ン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;カルナウバロウ、鯨ロウ、セラッ
ク、ホホバ油、ミツロウ、サラシミツロウ、モンタンロウ、ラノリン、精製ラノリン、還
元ラノリン等のロウ類;シリコーン油等が挙げられる。
【0102】
乳化剤としては、例えば、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、エチレングリコ
ールモノ脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、メチルグルコシド脂肪酸エステ
ル、アルキルポリグルコシド等の多価アルコール脂肪酸エステル又は多価アルコールアル
キルエーテル;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンフィトスタノ
ール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル等のポリオキシエチレ
ンエーテル;ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールジ脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンメチルグルコシド脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
レンヒマシ油、ポリオキシエチレン植物油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸
エステル等のエーテルエステル等の非イオン性界面活性剤又はラウリル硫酸ナトリウム、
セチル硫酸ナトリウムなどのイオン性界面活性剤などが挙げられる。
可溶化剤としては、例えば、上記の乳化剤として例示した非イオン性界面活性剤又はイ
オン性界面活性剤に加え、流動パラフィン、クロタミトン等が挙げられる。
【0103】
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、無水クエン酸、リンゴ
酸、マレイン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、酒石酸ナトリウム、乳酸、乳酸カルシウ
ム、乳酸ナトリウム、酢酸、酢酸ナトリウム、氷酢酸等の有機酸又はその塩;塩酸、硫酸
、リン酸、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機酸又はその塩;水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等の水酸化アルカリ等が挙げられる。
抗酸化剤としては、例えば、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、亜硫酸水素ナトリウ
ム、亜硫酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、エリソルビン酸、塩酸システイン、クエン
酸、大豆レシチン、没食子酸プロピル等が挙げられる。
軟化剤としては、例えば、アラントイン、アーモンド油、オリブ油、流動パラフィン、
スクワラン、スクワレン、精製ラノリン、中鎖脂肪酸トリグリセリド、ナタネ油、ヒマシ
油、ポリブテン等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、ポリビニルピロリドン、コロイド性ケイ酸アルミニウム、キ
サンタンガム、ローカストビーンガム、トラガントガム、グァーガム、ゼラチン、アラビ
アゴム、アルギン酸、アルブミン等が挙げられる。
保湿剤としては、ヒアルロン酸ナトリウム、尿素、ショ糖等が挙げられる。
防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パ
ラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチ
ル、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸ベンジル、安息香酸ナトリウム
、安息香酸、安息香酸ベンジル、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化
ベンゼトニウム、アミノエチルスルホン酸等が挙げられる。
安定化剤としては、例えば、アジピン酸、アスコルビン酸、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸
水素ナトリウム、塩化ナトリウム、硬化油、システイン等が挙げられる。
経皮吸収促進剤としては、例えば、アジピン酸ジイソプロピル等の脂肪酸エステル類が
挙げられる。
矯味剤・甘味剤としては、例えば、アセスルファムカリウム、ステビア、ソーマチン、
スクラロース、パノース、トレハロース、還元パラチノース、カップリングシュガー、フ
ラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、パラチノース
オリゴ糖、ラフィノース、アスパルテーム、果糖、黒砂糖、サッカリン若しくはその塩、
乳糖、白糖、ハチミツ、ブドウ糖、マルトース、水アメ等が挙げられる。
【0104】
本発明において、液状又は半固形状の組成物の製造方法は特に限定されず、配合する成
分の種類や量、組成物の性状、容器の形状、医薬製剤の剤形、投与経路や用途等に応じて
、例えば第十六改正日本薬局方 製剤総則等に記載の公知の方法により製造することがで
きる。
【0105】
<ポリオレフィン系樹脂製容器>
本発明において、「容器」とは、液状又は半固形状の組成物を直接的に収容する包装体
を意味する。容器の形状は、液状又は半固形状の組成物を収容可能であることを限度とし
て特に限定されず、組成物の性状、医薬製剤の剤形、投与経路や用途等に応じて適宜検討
して決定すればよい。
このような容器の形状としては、例えば、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容
器、ボトル容器(より詳細には例えば、スポンジ状の塗布部材(ヘッド)を備えるボトル
容器、ロールオン容器やジャーボトル容器など)、チューブ容器、点眼容器等が挙げられ
る。なお、これらの容器はいずれも公知であり、公知の方法により製造すればよく、また
、市販品を用いてもよい。
【0106】
本発明において、容器としては、医薬製剤の取り扱いや使用時の便宜等の観点から、以
下の(1)又は(2):
(1) スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器のように、容器本体と塗布部材とを
備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部材に含浸させて使用する容器;
(2) チューブ容器のように、柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容
器;
が好ましく、(1)の態様の容器が特に好ましい。
【0107】
[(1)容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部材
に含浸させて使用する容器]
斯かる態様の容器の場合、容器本体に収容された組成物を塗布部材に含浸・保持させて
、前記塗布部材を被塗布部に接触させることにより、組成物を塗布することができる。こ
の場合において、容器本体と塗布部材は、それぞれ独立の部材として作製してから容器本
体に塗布部材を装着してもよく、一体的に成型してもよい。
なお、塗布部材としては、液状又は半固形状の組成物を含浸・保持可能な構成であれば
よく、例えばスポンジ状のような多孔質の部材や刷毛状の部材等が挙げられる。
【0108】
このような容器としては例えば、容器本体の口部に塗布部材を備え、前記容器本体に収
容された組成物を前記塗布部材に含浸させて使用する容器が挙げられる。
より詳細な具体例としては例えば、口部を有する容器本体と、前記口部に装着された、
多孔質(スポンジ状など)の塗布部材とを備えてなる容器等が挙げられる。この場合、容
器本体に収容された組成物を、孔径・空隙率等が適宜調整された多孔質の塗布部材に含浸
・保持させた後、当該塗布部材を被塗布部に接触させることによって、組成物を被塗布部
に塗布することができる。
また、別の具体例としては例えば、口部を有する容器本体と、前記口部に装着された、
刷毛状の塗布部材とを備えてなる容器等が挙げられる。この場合、容器本体に収容された
組成物を、毛の長さ・間隔等が適宜調整された刷毛に含浸・保持させた後、当該塗布部材
を被塗布部に接触させることによって、組成物を被塗布部に塗布することができる。
【0109】
斯かる態様の容器は、塗布部材に組成物を含浸・保持させて使用するため、例えば医薬
製剤が外用塗布剤である場合において被塗布部で液ダレの問題が生じにくい、塗布部材を
直接に被塗布部に接触させて使用することで手指が汚れない、あるいは塗布部材の形状・
大きさ等を調整することで簡易に組成物を塗布する領域を柔軟に調整可能である、などの
メリットを有する。しかしながら、塗布部材において組成物が含浸・保持されるため組成
物に変色が生じた場合には塗布部材全体にわたって変色が生じることになる。そのため、
例えば医薬製剤の使用時など、塗布部材を外部に露出させた場合において、外観上特に変
色が目立つこととなる。しかるところ、本発明によれば組成物の変色が抑制されるため、
斯かる外観上の問題を解決して前記のメリットを十二分に享受できる、という優れた効果
を有する。なお、斯かる態様の容器の場合、容器本体及び塗布部材が共にポリオレフィン
系樹脂製であるのが特に好ましい。
なお、斯かる容器は、収容する組成物が、例えば液状の組成物や低粘性の半固形状の組
成物である場合に特に好適に採用できる。
【0110】
斯かる態様の容器は公知であり、例えば、特許第5570089号公報等に開示されて
いる。また、本発明においては、斯かる態様の容器として市販品を用いてもよく、このよ
うな市販品としては例えば、塗布部材として低密度ポリエチレン製の連通多孔質体である
MAPS((株)イノアックコーポレーション)を用いた容器等が挙げられる。
【0111】
[(2)柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器]
斯かる態様の容器の場合、柔軟性を有する容器本体を押圧すること等により容器内部に
圧を加え、容器内部に収容された組成物を吐出口から吐出させることによって、組成物を
被塗布部に塗布することができる。なお、斯かる態様の容器において吐出口は容器に予め
設けられていなくともよく、使用開始前に容器に穿孔等して吐出口を設ける構成としても
よく、斯かる態様の容器も「柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器」に
包含される。
【0112】
斯かる態様の容器は、単純な構造であるため製造コストが低い、容器本体を押圧するこ
と等により吐出口から組成物を吐出させて使用するため容器内の組成物が汚染されない、
などのメリットを有する。
なお、斯かる態様の容器は、収容する組成物が、例えば粘性の高い半固形状の組成物で
ある場合に特に好適に採用できる。
【0113】
斯かる態様の容器は公知であり、例えば、特許第5302550号公報、特許第552
5135号公報等に開示されている。また、本発明においては、斯かる態様の容器として
市販品を用いてもよい。
【0114】
本発明において、「ポリオレフィン系樹脂」は特に限定されず、単一種のモノマーの重
合体(ホモポリマー)であっても、複数種のモノマーの共重合体(コポリマー)であって
もよい。また、コポリマーである場合、その重合様式は特に限定されず、ランダム重合で
もブロック重合でもよい。さらに、その立体規則性(タクティシティー)は特に限定され
ない。
このようなポリオレフィン系樹脂としては、具体的には例えば、ポリエチレン(より詳
細には例えば、低密度ポリエチレン(直鎖状低密度ポリエチレンを含む)、高密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレンなど)、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリ(4-
メチルペンテン)、ポリテトラフルオロエチレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチ
レン・α-オレフィン共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル
酸共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エチル共重合体等が
挙げられ、本発明においては、これらの1種又は2種以上を組み合わせて使用できる。
本発明において、ポリオレフィン系樹脂としては、変色抑制作用の観点から、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィンが好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン
が特に好ましい。
なお、本発明において、「ポリオレフィン系樹脂製」とは、その材質の少なくとも一部
にポリオレフィン系樹脂を含んでいることを意味し、例えば、ポリオレフィン系樹脂と他
の樹脂との2種以上の樹脂の混合体(ポリマーアロイ)も「ポリオレフィン系樹脂製」に
含まれる。
【0115】
本発明において、「ポリオレフィン系樹脂製容器」とは、容器において、その内部に収
容された液状又は半固形状の組成物と接する部分の少なくとも一部(好適には、通常の保
存時において組成物と接する部分の10%以上、より好適には、通常の保存時において組
成物と接する部分の30%以上、特に好適には、通常の保存時において組成物と接する部
分の全体)が「ポリオレフィン系樹脂製」である「容器」を意味する。従って、例えば液
状又は半固形状の組成物と接する層(容器の最内層)の少なくとも一部にポリオレフィン
系樹脂の層を設け、その外側に他の材質の樹脂やアルミニウム箔等の素材を積層等させて
なる容器も、「ポリオレフィン系樹脂製容器」に該当する。
このような、複数種の素材を積層等させてなる容器としては、具体的には例えば、ポリ
オレフィン系樹脂で構成された層を最内層とし、その外側に直接あるいは他の層を介して
アルミニウム箔を積層し、さらにその外側に必要に応じて任意に他の層を積層してなるラ
ミネートフィルム製の容器等が挙げられる。
【0116】
なお、本発明において、液状又は半固形状の組成物の、容器への収容手段は特に限定さ
れず、容器の形状や組成物の性状等に応じて、常法により充填等すればよく、これにより
本発明の医薬製剤が製造できる。
【0117】
<医薬製剤>
本発明において、「医薬製剤」の投与方法・適用方法は特に限定されず、経口及び経皮
、経膣等の非経口が挙げられる。本発明においては、液状又は半固形状の組成物の特性(
患部の位置、形状や範囲に応じて柔軟に必要な量だけ塗布等することが可能である点)か
ら、非経口が好ましく、経皮投与が特に好ましい。
【0118】
本発明において、医薬製剤の剤形は、容器に収容された組成物が液状又は半固形状であ
る限りにおいて特に限定されるものではなく、その利用目的等に応じて、例えば、第十六
改正日本薬局方 製剤総則等に記載の剤形から適宜選択できる。こうした剤形としては、
具体的には例えば、皮膚等に適用する製剤(外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤
、ゲル剤等)、経口投与する製剤(経口液剤、シロップ剤、経口ゼリー剤等)などの、第
十六改正日本薬局方 製剤総則に記載の剤形が挙げられる。
本発明において医薬製剤としては、外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲ
ル剤よりなる群から選ばれる剤形であるのが好ましく、リニメント剤、ローション剤、外
用エアゾール剤、ポンプスプレー剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ば
れる剤形であるのがより好ましく、ローション剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりな
る群から選ばれる剤形であるのが特に好ましい。
【0119】
本発明の医薬製剤は、NSAIDの一種であるロキソプロフェン又はその塩を含有する
ことから、医療用医薬品やOTC医薬品として用いることができ、具体的には例えば外用
消炎鎮痛剤;解熱鎮痛薬、総合感冒薬(かぜ薬)等の内服薬;等として有用である。
【0120】
次に、「方法」の態様の発明について以下に説明する。
本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)次の成分(B-1)~(B-9)のいずれか;
(B-1)テルペン類
(B-2)ウサギギク属の植物又はその抽出物
(B-3)多価アルコール
(B-4)セルロース類
(B-5)トコフェロール類
(B-6)グリチルレチン酸類
(B-7)上記一般式(1)で表される化合物又はその塩
(B-8)トウガラシ又はその抽出物
(B-9)有機アミン
を含有する液状又は半固形状の組成物を、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容する工程を
含む、組成物の変色の抑制方法にも関する。
斯かる態様の発明において、成分(A)を配合する工程、成分(B)を配合する工程、
及び組成物をポリオレフィン系樹脂製容器に収容する工程の順序は特に限定されず、成分
(A)及び(B)を含有する液状又は半固形状の組成物がポリオレフィン系樹脂製容器に
収容された状態が直接的又は間接的に作出されればよい。
なお、斯かる態様の発明において、各種文言の意義、各成分の配合量等は全て「医薬製
剤」について説明したのと同様である。
【0121】
本明細書は、以上の実施形態に関連して、例えば以下に例示される発明を開示するが、
これらに何ら限定されるものではない。
[1-1] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)テルペン類;
を含有する液状又は半固形状の組成物が、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容されてなる
、医薬製剤。
[1-2] ロキソプロフェンナトリウム1質量%、l-メントール3質量%、エタノー
ル52.3質量%及び水43.7質量%を含有する液体組成物が、ステンレスSUS30
4製のボール1個を有するポリプロピレン製のロールオン容器に充填されてなる外用消炎
鎮痛剤製品を含まないものである、[1-1]記載の医薬製剤。
[1-3] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[1-1]又は[1
-2]記載の医薬製剤。
[1-4] 成分(B)が、イソボルネオール、イロン、オシメン、カルベオール、カル
ボタナセトン、カルボメントン、カルボン、カレン、カロン、カンフェン、カンフル、ゲ
ラニオール、サビネン、サフラナール、シクロシトラール、シトラール、シトロネラール
、シトロネル酸、シトロネロール、シネオール、シメン、シルベストレン、チモール、イ
ソツジョール、ツジョン、テルピネオール、テルピネン、テルピノレン、トリシクレン、
ネロール、ピネン、ピノカンフェオール、ピノール、ピペリテノン、フェランドラール、
フェランドレン、フェンチェン、フェンチルアルコール、ペリリルアルコール、ペリリル
アルデヒド、ボルネオール、ミルセン、メントール、メントン、ヨノール、ヨノン、リナ
ロール及びリモネンよりなる群から選ばれる1種以上である、[1-1]~[1-3]のいず
れか記載の医薬製剤。
[1-5] 成分(B)が、環式のテルペノイドである、[1-1]~[1-3]のいずれか
記載の医薬製剤。
[1-6] 成分(B)が、環式のモノテルペノイドである、[1-1]~[1-3]のいず
れか記載の医薬製剤。
[1-7] 成分(B)が、単環式又は2環式のモノテルペノイドである、[1-1]~[1
-3]のいずれか記載の医薬製剤。
[1-8] 成分(B)が、p-メンタン骨格を有するモノテルペノイド又はボルナン骨
格を有するモノテルペノイドである、[1-1]~[1-3]のいずれか記載の医薬製剤。
[1-9] 成分(B)が、シネオール、チモール、テルピネオール、メントール、リモ
ネン、カンフル及びボルネオールよりなる群から選ばれる1種以上である、[1-1]~[
1-3]のいずれか記載の医薬製剤。
[1-10] 成分(B)が、シネオール、カンフル、チモール、ボルネオール及びメン
トールよりなる群から選ばれる1種以上である、[1-1]~[1-3]のいずれか記載の医
薬製剤。
[1-11] 成分(B)が、シネオール、d-カンフル、dl-カンフル、チモール、
d-ボルネオール、l-メントール及びdl-メントールよりなる群から選ばれる1種以
上である、[1-1]~[1-3]のいずれか記載の医薬製剤。
[1-12] 成分(B)が、シネオール、d-カンフル、dl-カンフル、チモール、
l-メントール及びdl-メントールよりなる群から選ばれる1種以上である、[1-1]
~[1-3]のいずれか記載の医薬製剤。
【0122】
[1-13] 組成物が、水を含有するものである、[1-1]~[1-12]のいずれか記
載の医薬製剤。
[1-14] 組成物が、低級アルコールを含有するものである、[1-1]~[1-13]
のいずれか記載の医薬製剤。
[1-15] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選ば
れる1種以上である、[1-14]記載の医薬製剤。
[1-16] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群か
ら選ばれる1種以上である、[1-1]~[1-15]のいずれか記載の医薬製剤。
[1-17] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、チ
ューブ容器又は点眼容器である、[1-1]~[1-16]のいずれか記載の医薬製剤。
[1-18] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[1-1]~[1-16]のいずれか記載の医薬製剤。
[1-19] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器で
ある、[1-1]~[1-16]のいずれか記載の医薬製剤。
[1-20] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、経口液剤、シロッ
プ剤及び経口ゼリー剤よりなる群から選ばれる剤形である、[1-1]~[1-19]のいず
れか記載の医薬製剤。
[1-21] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選
ばれる剤形である、[1-1]~[1-19]のいずれか記載の医薬製剤。
[1-22] リニメント剤、ローション剤、エアゾール剤、ポンプスプレー剤、軟膏剤
、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる剤形である、[1-1]~[1-19]のい
ずれか記載の医薬製剤。
[1-23] ローション剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる剤
形である、[1-1]~[1-19]のいずれか記載の医薬製剤。
【0123】
[1-24] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)テルペン類;
を含有する液状又は半固形状の組成物を、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容する工程を
含む、組成物の変色の抑制方法。
[1-25] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[1-24]記
載の方法。
[1-26] 成分(B)が、イソボルネオール、イロン、オシメン、カルベオール、カ
ルボタナセトン、カルボメントン、カルボン、カレン、カロン、カンフェン、カンフル、
ゲラニオール、サビネン、サフラナール、シクロシトラール、シトラール、シトロネラー
ル、シトロネル酸、シトロネロール、シネオール、シメン、シルベストレン、チモール、
イソツジョール、ツジョン、テルピネオール、テルピネン、テルピノレン、トリシクレン
、ネロール、ピネン、ピノカンフェオール、ピノール、ピペリテノン、フェランドラール
、フェランドレン、フェンチェン、フェンチルアルコール、ペリリルアルコール、ペリリ
ルアルデヒド、ボルネオール、ミルセン、メントール、メントン、ヨノール、ヨノン、リ
ナロール及びリモネンよりなる群から選ばれる1種以上である、[1-24]又は[1-2
5]記載の方法。
[1-27] 成分(B)が、環式のテルペノイドである、[1-24] 又は[1-25]記
載の方法。
[1-28] 成分(B)が、環式のモノテルペノイドである、[1-24] 又は[1-2
5]記載の方法。
[1-29] 成分(B)が、単環式又は2環式のモノテルペノイドである、[1-24]
又は[1-25]記載の方法。
[1-30] 成分(B)が、p-メンタン骨格を有するモノテルペノイド又はボルナン
骨格を有するモノテルペノイドである、[1-24] 又は[1-25]記載の方法。
[1-31] テルペン類が、シネオール、チモール、テルピネオール、メントール、リ
モネン、カンフル及びボルネオールよりなる群から選ばれる1種以上である、[1-24]
又は[1-25]記載の方法。
[1-32] 成分(B)が、シネオール、カンフル、チモール、ボルネオール及びメン
トールよりなる群から選ばれる1種以上である、[1-24] 又は[1-25]記載の方法

[1-33] 成分(B)が、シネオール、d-カンフル、dl-カンフル、チモール、
d-ボルネオール、l-メントール及びdl-メントールよりなる群から選ばれる1種以
上である、[1-24] 又は[1-25]記載の方法。
[1-34] 成分(B)が、シネオール、d-カンフル、dl-カンフル、チモール、
l-メントール及びdl-メントールよりなる群から選ばれる1種以上である、[1-2
4] 又は[1-25]記載の方法。
【0124】
[1-35] 組成物が、水を含有するものである、[1-24]~[1-34]のいずれか
記載の方法。
[1-36] 組成物が、低級アルコールを含有するものである、[1-24]~[1-34
]のいずれか記載の方法。
[1-37] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選ば
れる1種以上である、[1-36]記載の方法。
[1-38] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群か
ら選ばれる1種以上である、[1-24]~[1-37]のいずれか記載の方法。
[1-39] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、チ
ューブ容器又は点眼容器である、[1-24]~[1-38]のいずれか記載の方法。
[1-40] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[1-24]~[1-38]のいずれか記載の方法。
[1-41] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器で
ある、[1-24]~[1-38]のいずれか記載の方法。
【0125】
[2-1] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)ウサギギク属の植物又はその抽出物;
を含有する液状又は半固形状の組成物が、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容されてなる
、医薬製剤。
[2-2] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[2-1]記載の
医薬製剤。
[2-3] 成分(B)が、Arnica montana、Arnica chamissonis、Arnica fulgens、Arn
ica cordifolia、Arnica latifolia、Arnica longifolia及びArnica sachalinensis並び
にそれらの抽出物よりなる群から選ばれる1種以上である、[2-1]又は[2-2]記載
の医薬製剤。
[2-4] 成分(B)が、アルニカ又はその抽出物である、[2-1]又は[2-2]
記載の医薬製剤。
[2-5] 成分(B)が、アルニカ、アルニカチンキ及びアルニカエキスよりなる群か
ら選ばれる1種以上である、[2-1]又は[2-2]記載の医薬製剤。
[2-6] 組成物が、水を更に含有するものである、[2-1]~[2-5]のいずれか記
載の医薬製剤。
[2-7] 組成物が、低級アルコールを更に含有するものである、[2-1]~[2-6]
のいずれか記載の医薬製剤。
[2-8] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選ばれ
る1種以上である、[2-7]記載の医薬製剤。
[2-9] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群から
選ばれる1種以上である、[2-1]~[2-8]のいずれか記載の医薬製剤。
[2-10] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、チ
ューブ容器又は点眼容器である、[2-1]~[2-9]のいずれか記載の医薬製剤。
[2-11] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[2-1]~[2-9]のいずれか記載の医薬製剤。
[2-12] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器で
ある、[2-1]~[2-9]のいずれか記載の医薬製剤。
[2-13] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、経口液剤、シロッ
プ剤及び経口ゼリー剤よりなる群から選ばれる剤形である、[2-1]~[2-12]のいず
れか記載の医薬製剤。
[2-14] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選
ばれる剤形である、[2-1]~[2-12]のいずれか記載の医薬製剤。
[2-15] リニメント剤、ローション剤、エアゾール剤、ポンプスプレー剤、軟膏剤
、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる剤形である、[2-1]~[2-12]のい
ずれか記載の医薬製剤。
[2-16] ローション剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる剤
形である、[2-1]~[2-12]のいずれか記載の医薬製剤。
【0126】
[2-17] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)ウサギギク属の植物又はその抽出物;
を含有する液状又は半固形状の組成物を、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容する工程を
含む、組成物の変色の抑制方法。
[2-18] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[2-17]記
載の方法。
[2-19] 成分(B)が、Arnica montana、Arnica chamissonis、Arnica fulgens、A
rnica cordifolia、Arnica latifolia、Arnica longifolia及びArnica sachalinensis並
びにそれらの抽出物よりなる群から選ばれる1種以上である、[2-17]又は[2-18]
記載の方法。
[2-20] 成分(B)が、アルニカ又はその抽出物である、[2-17]又は[2-1
8]記載の方法。
[2-21] 成分(B)が、アルニカ、アルニカチンキ及びアルニカエキスよりなる群
から選ばれる1種以上である、[2-17]又は[2-18]記載の方法。
[2-22] 組成物が、水を更に含有するものである、[2-17]~[2-21]のいず
れか記載の方法。
[2-23] 組成物が、低級アルコールを更に含有するものである、[2-17]~[2-
22]のいずれか記載の方法。
[2-24] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選ば
れる1種以上である、[2-23]記載の方法。
[2-25] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群か
ら選ばれる1種以上である、[2-17]~[2-24]のいずれか記載の方法。
[2-26] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、チ
ューブ容器又は点眼容器である、[2-17]~[2-25]のいずれか記載の方法。
[2-27] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[2-17]~[2-25]のいずれか記載の方法。
[2-28] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器で
ある、[2-17]~[2-25]のいずれか記載の方法。
【0127】
[3-1] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)多価アルコール;
を含有する液状又は半固形状の組成物が、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容されてなる
、医薬製剤。
[3-2] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[3-1]に
記載の医薬製剤。
[3-3] 成分(B)が、炭素数1~6の低級多価アルコール及び炭素数7以上の高
級多価アルコールよりなる群から選ばれる1種以上である、[3-1]又は[3-2]に
記載の医薬製剤。
[3-4] 成分(B)が、エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、エ
リスリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、1,2,6-ヘキサントリ
オール、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール
よりなる群から選ばれる1種又は2種以上である、[3-1]~[3-3]のいずれかに
記載の医薬製剤。
[3-5] 成分(B)が、1,3-ブチレングリコールである、[3-1]~[3-
4]のいずれかに記載の医薬製剤。
【0128】
[3-6] 組成物が、更に水を含有するものである、[3-1]~[3-5]のいず
れかに記載の医薬製剤。
[3-7] 組成物が、更に低級アルコールを含有するものである、[3-1]~[3
-6]のいずれかに記載の医薬製剤。
[3-8] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選ば
れる1種以上である、[3-7]に記載の医薬製剤。
[3-9] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群か
ら選ばれる1種以上である、[3-1]~[3-8]のいずれかに記載の医薬製剤。
[3-10] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、
チューブ容器又は点眼容器である、[3-1]~[3-9]のいずれかに記載の医薬製剤

[3-11] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[3-1]~[3-9]のいずれかに記載の医薬製剤。
[3-12] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器
である、[3-1]~[3-9]のいずれかに記載の医薬製剤。
[3-13] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、経口液剤、シロ
ップ剤及び経口ゼリー剤よりなる群から選ばれる剤形である、[3-1]~[3-12]
のいずれかに記載の医薬製剤。
[3-14] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から
選ばれる剤形である、[3-1]~[3-12]のいずれかに記載の医薬製剤。
[3-15] リニメント剤、ローション剤、外用エアゾール剤、ポンプスプレー剤、
軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる剤形である、[3-1]~[3-
12]のいずれかに記載の医薬製剤。
[3-16] ローション剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる
剤形である、[3-1]~[3-12]のいずれかに記載の医薬製剤。
【0129】
[3-17] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)多価アルコール;
を含有する液状又は半固形状の組成物を、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容する工程を
含む、組成物の変色の抑制方法。
[3-18] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[3-17
]に記載の方法。
[3-19] 成分(B)が、炭素数1~6の低級多価アルコール及び炭素数7以上の
高級多価アルコールよりなる群から選ばれる1種以上である、[3-17]又は[3-1
8]に記載の方法。
[3-20] 成分(B)が、エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、
エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、1,2,6-ヘキサント
リオール、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコー
ルよりなる群から選ばれる1種又は2種以上である、[3-17]~[3-19]のいず
れかに記載の方法。
[3-21] 成分(B)が、1,3-ブチレングリコールである、[3-17]~[
3-20]のいずれかに記載の方法。
【0130】
[3-22] 組成物が、更に水を含有するものである、[3-17]~[3-21]
のいずれかに記載の方法。
[3-23] 組成物が、更に低級アルコールを含有するものである、[3-17]~
[3-22]のいずれかに記載の方法。
[3-24] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選
ばれる1種以上である、[3-23]に記載の方法。
[3-25] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群
から選ばれる1種以上である、[3-17]~[3-24]のいずれかに記載の方法。
[3-26] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、
チューブ容器又は点眼容器である、[3-17]~[3-25]のいずれかに記載の方法

[3-27] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[3-17]~[3-25]のいずれかに記載の方法。
[3-28] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器
である、[3-17]~[3-25]のいずれかに記載の方法。
【0131】
[4-1] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)セルロース類;
を含有する液状又は半固形状の組成物が、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容されてなる
、医薬製剤。
[4-2] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[4-1]に
記載の医薬製剤。
[4-3] 成分(B)が、セルロースエーテル誘導体又はその塩である、[4-1]
又は[4-2]に記載の医薬製剤。
[4-4] 成分(B)が、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、ア
ルキル(ヒドロキシアルキル)セルロース及びカルボキシアルキルセルロース並びにそれ
らの塩よりなる群から選ばれる1種又は2種以上である、[4-1]~[4-3]のいず
れかに記載の医薬製剤。
[4-5] 成分(B)が、ヒプロメロースである、[4-1]~[4-4]のいずれ
かに記載の医薬製剤。
【0132】
[4-6] 組成物が、更に水を含有するものである、[4-1]~[4-5]のいず
れかに記載の医薬製剤。
[4-7] 組成物が、更に低級アルコールを含有するものである、[4-1]~[4
-6]のいずれかに記載の医薬製剤。
[4-8] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選ば
れる1種以上である、[4-7]に記載の医薬製剤。
[4-9] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群か
ら選ばれる1種以上である、[4-1]~[4-8]のいずれかに記載の医薬製剤。
[4-10] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、
チューブ容器又は点眼容器である、[4-1]~[4-9]のいずれかに記載の医薬製剤

[4-11] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[4-1]~[4-9]のいずれかに記載の医薬製剤。
[4-12] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器
である、[4-1]~[4-9]のいずれかに記載の医薬製剤。
[4-13] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、経口液剤、シロ
ップ剤及び経口ゼリー剤よりなる群から選ばれる剤形である、[4-1]~[4-12]
のいずれかに記載の医薬製剤。
[4-14] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から
選ばれる剤形である、[4-1]~[4-12]のいずれかに記載の医薬製剤。
[4-15] リニメント剤、ローション剤、外用エアゾール剤、ポンプスプレー剤、
軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる剤形である、[4-1]~[4-
12]のいずれかに記載の医薬製剤。
[4-16] ローション剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる
剤形である、[4-1]~[4-12]のいずれかに記載の医薬製剤。
【0133】
[4-17] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)セルロース類;
を含有する液状又は半固形状の組成物を、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容する工程を
含む、組成物の変色の抑制方法。
[4-18] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[4-17
]に記載の方法。
[4-19] 成分(B)が、セルロースエーテル誘導体又はその塩である、[4-1
7]又は[4-18]に記載の方法。
[4-20] 成分(B)が、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、
アルキル(ヒドロキシアルキル)セルロース及びカルボキシアルキルセルロース並びにそ
れらの塩よりなる群から選ばれる1種又は2種以上である、[4-17]~[4-19]
のいずれかに記載の方法。
[4-21] 成分(B)が、ヒプロメロースである、[4-17]~[4-20]の
いずれかに記載の方法。
【0134】
[4-22] 組成物が、更に水を含有するものである、[4-17]~[4-21]
のいずれかに記載の方法。
[4-23] 組成物が、更に低級アルコールを含有するものである、[4-17]~
[4-22]のいずれかに記載の方法。
[4-24] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選
ばれる1種以上である、[4-23]に記載の方法。
[4-25] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群
から選ばれる1種以上である、[4-17]~[4-24]のいずれかに記載の方法。
[4-26] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、
チューブ容器又は点眼容器である、[4-17]~[4-25]のいずれかに記載の方法

[4-27] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[4-17]~[4-25]のいずれかに記載の方法。
[4-28] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器
である、[4-17]~[4-25]のいずれかに記載の方法。
【0135】
[5-1] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)トコフェロール類;
を含有する液状又は半固形状の組成物が、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容されてなる
、医薬製剤。
[5-2] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[5-1]に
記載の医薬製剤。
[5-3] 成分(B)が、トコフェロール、トコフェロールコハク酸エステル、トコ
フェロール酢酸エステル及びトコフェロールニコチン酸エステル並びにそれらの塩よりな
る群から選ばれる1種又は2種以上である、[5-1]又は[5-2]に記載の医薬製剤

[5-4] 成分(B)が、dl-α-トコフェロール、dl-α-トコフェロールコ
ハク酸エステルカルシウム、dl-α-トコフェロール酢酸エステル及びdl-α-トコ
フェロールニコチン酸エステルよりなる群から選ばれる1種又は2種以上である、[5-
1]~[5-3]のいずれかに記載の医薬製剤。
[5-5] 成分(B)が、dl-α-トコフェロール酢酸エステルである、[5-1
]~[5-4]のいずれかに記載の医薬製剤。
【0136】
[5-6] 組成物が、更に水を含有するものである、[5-1]~[5-5]のいず
れかに記載の医薬製剤。
[5-7] 組成物が、更に低級アルコールを含有するものである、[5-1]~[5
-6]のいずれかに記載の医薬製剤。
[5-8] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選ば
れる1種以上である、[5-7]に記載の医薬製剤。
[5-9] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群か
ら選ばれる1種以上である、[5-1]~[5-8]のいずれかに記載の医薬製剤。
[5-10] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、
チューブ容器又は点眼容器である、[5-1]~[5-9]のいずれかに記載の医薬製剤

[5-11] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[5-1]~[5-9]のいずれかに記載の医薬製剤。
[5-12] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器
である、[5-1]~[5-9]のいずれかに記載の医薬製剤。
[5-13] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、経口液剤、シロ
ップ剤及び経口ゼリー剤よりなる群から選ばれる剤形である、[5-1]~[5-12]
のいずれかに記載の医薬製剤。
[5-14] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から
選ばれる剤形である、[5-1]~[5-12]のいずれかに記載の医薬製剤。
[5-15] リニメント剤、ローション剤、外用エアゾール剤、ポンプスプレー剤、
軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる剤形である、[5-1]~[5-
12]のいずれかに記載の医薬製剤。
[5-16] ローション剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる
剤形である、[5-1]~[5-12]のいずれかに記載の医薬製剤。
【0137】
[5-17] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)トコフェロール類;
を含有する液状又は半固形状の組成物を、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容する工程を
含む、組成物の変色の抑制方法。
[5-18] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[5-17
]に記載の方法。
[5-19] 成分(B)が、トコフェロール、トコフェロールコハク酸エステル、ト
コフェロール酢酸エステル及びトコフェロールニコチン酸エステル並びにそれらの塩より
なる群から選ばれる1種又は2種以上である、[5-17]又は[5-18]に記載の方
法。
[5-20] 成分(B)が、dl-α-トコフェロール、dl-α-トコフェロール
コハク酸エステルカルシウム、dl-α-トコフェロール酢酸エステル及びdl-α-ト
コフェロールニコチン酸エステルよりなる群から選ばれる1種又は2種以上である、[5
-17]~[5-19]のいずれかに記載の方法。
[5-21] 成分(B)が、dl-α-トコフェロール酢酸エステルである、[5-
17]~[5-20]のいずれかに記載の方法。
【0138】
[5-22] 組成物が、更に水を含有するものである、[5-17]~[5-21]
のいずれかに記載の方法。
[5-23] 組成物が、更に低級アルコールを含有するものである、[5-17]~
[5-22]のいずれかに記載の方法。
[5-24] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選
ばれる1種以上である、[5-23]に記載の方法。
[5-25] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群
から選ばれる1種以上である、[5-17]~[5-24]のいずれかに記載の方法。
[5-26] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、
チューブ容器又は点眼容器である、[5-17]~[5-25]のいずれかに記載の方法

[5-27] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[5-17]~[5-25]のいずれかに記載の方法。
[5-28] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器
である、[5-17]~[5-25]のいずれかに記載の方法。
【0139】
[6-1] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)グリチルレチン酸類;
を含有する液状又は半固形状の組成物が、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容されてなる
、医薬製剤。
[6-2] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[6-1]に
記載の医薬製剤。
[6-3] 成分(B)が、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸及びそれらの塩より
なる群から選ばれる1種又は2種以上である、[6-1]又は[6-2]に記載の医薬製
剤。
[6-4] 成分(B)が、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸
二カリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、グリチルリチン酸二ナトリウム及びグ
リチルリチン酸三ナトリウムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上である、[6-1
]~[6-3]のいずれかに記載の医薬製剤。
[6-5] 成分(B)が、グリチルレチン酸である、[6-1]~[6-4]のいず
れかに記載の医薬製剤。
【0140】
[6-6] 組成物が、更に水を含有するものである、[6-1]~[6-5]のいず
れかに記載の医薬製剤。
[6-7] 組成物が、更に低級アルコールを含有するものである、[6-1]~[6
-6]のいずれかに記載の医薬製剤。
[6-8] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選ば
れる1種以上である、[6-7]に記載の医薬製剤。
[6-9] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群か
ら選ばれる1種以上である、[6-1]~[6-8]のいずれかに記載の医薬製剤。
[6-10] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、
チューブ容器又は点眼容器である、[6-1]~[6-9]のいずれかに記載の医薬製剤

[6-11] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[6-1]~[6-9]のいずれかに記載の医薬製剤。
[6-12] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器
である、[6-1]~[6-9]のいずれかに記載の医薬製剤。
[6-13] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、経口液剤、シロ
ップ剤及び経口ゼリー剤よりなる群から選ばれる剤形である、[6-1]~[6-12]
のいずれかに記載の医薬製剤。
[6-14] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から
選ばれる剤形である、[6-1]~[6-12]のいずれかに記載の医薬製剤。
[6-15] リニメント剤、ローション剤、外用エアゾール剤、ポンプスプレー剤、
軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる剤形である、[6-1]~[6-
12]のいずれかに記載の医薬製剤。
[6-16] ローション剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる
剤形である、[6-1]~[6-12]のいずれかに記載の医薬製剤。
【0141】
[6-17] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)グリチルレチン酸類;
を含有する液状又は半固形状の組成物を、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容する工程を
含む、組成物の変色の抑制方法。
[6-18] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[6-17
]に記載の方法。
[6-19] 成分(B)が、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸及びそれらの塩よ
りなる群から選ばれる1種又は2種以上である、[6-17]又は[6-18]に記載の
方法。
[6-20] 成分(B)が、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸、グリチルリチン
酸二カリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、グリチルリチン酸二ナトリウム及び
グリチルリチン酸三ナトリウムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上である、[6-
17]~[6-19]のいずれかに記載の方法。
[6-21] 成分(B)が、グリチルレチン酸である、[6-17]~[6-20]
のいずれかに記載の方法。
【0142】
[6-22] 組成物が、更に水を含有するものである、[6-17]~[6-21]
のいずれかに記載の方法。
[6-23] 組成物が、更に低級アルコールを含有するものである、[6-17]~
[6-22]のいずれかに記載の方法。
[6-24] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選
ばれる1種以上である、[6-23]に記載の方法。
[6-25] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群
から選ばれる1種以上である、[6-17]~[6-24]のいずれかに記載の方法。
[6-26] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、
チューブ容器又は点眼容器である、[6-17]~[6-25]のいずれかに記載の方法

[6-27] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[6-17]~[6-25]のいずれかに記載の方法。
[6-28] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器
である、[6-17]~[6-25]のいずれかに記載の方法。
【0143】
[7-1] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)下記一般式(1)
【0144】
【化6】
【0145】
[式(1)中、Xは単結合又は酸素原子を示し、Yはメチン基又は窒素原子を示し、R1
は水素原子、水酸基又はアルキル基を示し、R2は置換基を有してもよい環状アミノ基、
又は置換基を有してもよいアミノアルキル基を示し、R3は水素原子又はハロゲン原子を
示す。]
で表される化合物又はその塩;
を含有する液状又は半固形状の組成物が、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容されてなる
、医薬製剤。
[7-2] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[7-1]記載の
医薬製剤。
[7-3] 成分(B)が、エバスチン及びその塩、オキサトミド及びその塩、カルビノ
キサミン及びその塩、クレマスチン及びその塩、クロルフェニラミン及びその塩、ジフェ
テロール及びその塩、ジフェニルピラリン及びその塩、ジフェンヒドラミン及びその塩、
セチリジン及びその塩、フェキソフェナジン及びその塩、ベポタスチン及びその塩、並び
にホモクロルシクリジン及びその塩よりなる群から選ばれる1種以上である、[7-1]又
は[7-2]記載の医薬製剤。
[7-4] 成分(B)が、クロルフェニラミン及びその塩、並びにジフェンヒドラミン
及びその塩よりなる群から選ばれる1種以上である、[7-1]又は[7-2]記載の医薬
製剤。
[7-5] 成分(B)が、クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジフェンヒドラミン、ジ
フェンヒドラミン塩酸塩及びジフェンヒドラミンサリチル酸塩よりなる群から選ばれる1
種以上である、[7-1]又は[7-2]記載の医薬製剤。
【0146】
[7-6] 組成物が、水を更に含有するものである、[7-1]~[7-5]のいずれか記
載の医薬製剤。
[7-7] 組成物が、低級アルコールを更に含有するものである、[7-1]~[7-6]
のいずれか記載の医薬製剤。
[7-8] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選ばれ
る1種以上である、[7-7]記載の医薬製剤。
[7-9] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群から
選ばれる1種以上である、[7-1]~[7-8]のいずれか記載の医薬製剤。
[7-10] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、チ
ューブ容器又は点眼容器である、[7-1]~[7-9]のいずれか記載の医薬製剤。
[7-11] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[7-1]~[7-9]のいずれか記載の医薬製剤。
[7-12] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器で
ある、[7-1]~[7-9]のいずれか記載の医薬製剤。
[7-13] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、経口液剤、シロッ
プ剤及び経口ゼリー剤よりなる群から選ばれる剤形である、[7-1]~[7-12]のいず
れか記載の医薬製剤。
[7-14] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選
ばれる剤形である、[7-1]~[7-12]のいずれか記載の医薬製剤。
[7-15] リニメント剤、ローション剤、エアゾール剤、ポンプスプレー剤、軟膏剤
、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる剤形である、[7-1]~[7-12]のい
ずれか記載の医薬製剤。
[7-16] ローション剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる剤
形である、[7-1]~[7-12]のいずれか記載の医薬製剤。
【0147】
[7-17] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)前記一般式(1)で表される化合物又はその塩;
を含有する液状又は半固形状の組成物を、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容する工程を
含む、組成物の変色の抑制方法。
[7-18] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[7-17]記
載の方法。
[7-19] 成分(B)が、エバスチン及びその塩、オキサトミド及びその塩、カルビ
ノキサミン及びその塩、クレマスチン及びその塩、クロルフェニラミン及びその塩、ジフ
ェテロール及びその塩、ジフェニルピラリン及びその塩、ジフェンヒドラミン及びその塩
、セチリジン及びその塩、フェキソフェナジン及びその塩、ベポタスチン及びその塩、並
びにホモクロルシクリジン及びその塩よりなる群から選ばれる1種以上である、[7-1
7]又は[7-18]記載の方法。
[7-20] 成分(B)が、クロルフェニラミン及びその塩、並びにジフェンヒドラミ
ン及びその塩よりなる群から選ばれる1種以上である、[7-17]又は[7-18]記載
の方法。
[7-21] 成分(B)が、クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジフェンヒドラミン、
ジフェンヒドラミン塩酸塩及びジフェンヒドラミンサリチル酸塩よりなる群から選ばれる
1種以上である、[7-17]又は[7-18]記載の方法。
【0148】
[7-22] 組成物が、水を更に含有するものである、[7-17]~[7-21]のいず
れか記載の方法。
[7-23] 組成物が、低級アルコールを更に含有するものである、[7-17]~[7-
22]のいずれか記載の方法。
[7-24] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選ば
れる1種以上である、[7-23]記載の方法。
[7-25] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群か
ら選ばれる1種以上である、[7-17]~[7-24]のいずれか記載の方法。
[7-26] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、チ
ューブ容器又は点眼容器である、[7-17]~[7-25]のいずれか記載の方法。
[7-27] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[7-17]~[7-25]のいずれか記載の方法。
[7-28] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器で
ある、[7-17]~[7-25]のいずれか記載の方法。
【0149】
[8-1] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)トウガラシ又はその抽出物;
を含有する液状又は半固形状の組成物が、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容されてなる
、医薬製剤。
[8-2] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[8-1]記載の
医薬製剤。
[8-3] 成分(B)が、トウガラシ、トウガラシ末、トウガラシ軟エキス、トウガラ
シ乾燥エキス、カプサイシン及びノナン酸バニリルアミド(ノニル酸ワニリルアミド)よ
りなる群から選ばれる1種以上である、[8-1]又は[8-2]記載の医薬製剤。
[8-4] 成分(B)が、トウガラシ軟エキス及びノナン酸バニリルアミド(ノニル酸
ワニリルアミド)よりなる群から選ばれる1種以上である、[8-1]又は[8-2]記載の
医薬製剤。
【0150】
[8-5] 組成物が、水を更に含有するものである、[8-1]~[8-4]のいずれか記
載の医薬製剤。
[8-6] 組成物が、低級アルコールを更に含有するものである、[8-1]~[8-5]
のいずれか記載の医薬製剤。
[8-7] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選ばれ
る1種以上である、[8-6]記載の医薬製剤。
[8-8] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群から
選ばれる1種以上である、[8-1]~[8-7]のいずれか記載の医薬製剤。
[8-9] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、チュ
ーブ容器又は点眼容器である、[8-1]~[8-8]のいずれか記載の医薬製剤。
[8-10] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[8-1]~[8-8]のいずれか記載の医薬製剤。
[8-11] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器で
ある、[8-1]~[8-8]のいずれか記載の医薬製剤。
[8-12] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、経口液剤、シロッ
プ剤及び経口ゼリー剤よりなる群から選ばれる剤形である、[8-1]~[8-11]のいず
れか記載の医薬製剤。
[8-13] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選
ばれる剤形である、[8-1]~[8-11]のいずれか記載の医薬製剤。
[8-14] リニメント剤、ローション剤、エアゾール剤、ポンプスプレー剤、軟膏剤
、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる剤形である、[8-1]~[8-11]のい
ずれか記載の医薬製剤。
[8-15] ローション剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる剤
形である、[8-1]~[8-11]のいずれか記載の医薬製剤。
【0151】
[8-16] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)トウガラシ又はその抽出物;
を含有する液状又は半固形状の組成物を、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容する工程を
含む、組成物の変色の抑制方法。
[8-17] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[8-16]記
載の方法。
[8-18] 成分(B)が、トウガラシ、トウガラシ末、トウガラシ軟エキス、トウガ
ラシ乾燥エキス、カプサイシン及びノナン酸バニリルアミド(ノニル酸ワニリルアミド)
よりなる群から選ばれる1種以上である、[8-16]又は[8-17]記載の方法。
[8-19] 成分(B)が、トウガラシ軟エキス及びノナン酸バニリルアミド(ノニル
酸ワニリルアミド)よりなる群から選ばれる1種以上である、[8-16]又は[8-17
]記載の方法。
【0152】
[8-20] 組成物が、水を更に含有するものである、[8-16]~[8-19]のいず
れか記載の方法。
[8-21] 組成物が、低級アルコールを更に含有するものである、[8-16]~[8-
20]のいずれか記載の方法。
[8-22] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選ば
れる1種以上である、[8-21]記載の方法。
[8-23] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群か
ら選ばれる1種以上である、[8-16]~[8-22]のいずれか記載の方法。
[8-24] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、チ
ューブ容器又は点眼容器である、[8-16]~[8-23]のいずれか記載の方法。
[8-25] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[8-16]~[8-23]のいずれか記載の方法。
[8-26] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器で
ある、[8-16]~[8-23]のいずれか記載の方法。
【0153】
[9-1] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)有機アミン;
を含有する液状又は半固形状の組成物が、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容されてなる
、医薬製剤。
[9-2] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[9-1]に
記載の医薬製剤。
[9-3] 成分(B)が、アルカノールアミンである、[9-1]又は[9-2]に
記載の医薬製剤。
[9-4] 成分(B)が、ジイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、塩酸ト
リエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタモ
ール、メグルミン及びモノエタノールアミンよりなる群から選ばれる1種又は2種以上で
ある、[9-1]又は[9-2]に記載の医薬製剤。
[9-5] 成分(B)が、トリエタノールアミン及び塩酸トリエタノールアミンより
なる群から選ばれる1種以上である、[9-1]又は[9-2]に記載の医薬製剤。
【0154】
[9-6] 組成物が、更に水を含有するものである、[9-1]~[9-5]のいず
れかに記載の医薬製剤。
[9-7] 組成物が、更に低級アルコールを含有するものである、[9-1]~[9
-6]のいずれかに記載の医薬製剤。
[9-8] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選ば
れる1種以上である、[9-7]に記載の医薬製剤。
[9-9] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群か
ら選ばれる1種以上である、[9-1]~[9-8]のいずれかに記載の医薬製剤。
[9-10] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、
チューブ容器又は点眼容器である、[9-1]~[9-9]のいずれかに記載の医薬製剤

[9-11] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[9-1]~[9-9]のいずれかに記載の医薬製剤。
[9-12] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器
である、[9-1]~[9-9]のいずれかに記載の医薬製剤。
[9-13] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、経口液剤、シロ
ップ剤及び経口ゼリー剤よりなる群から選ばれる剤形である、[9-1]~[9-12]
のいずれかに記載の医薬製剤。
[9-14] 外用液剤、スプレー剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から
選ばれる剤形である、[9-1]~[9-12]のいずれかに記載の医薬製剤。
[9-15] リニメント剤、ローション剤、外用エアゾール剤、ポンプスプレー剤、
軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる剤形である、[9-1]~[9-
12]のいずれかに記載の医薬製剤。
[9-16] ローション剤、軟膏剤、クリーム剤及びゲル剤よりなる群から選ばれる
剤形である、[9-1]~[9-12]のいずれかに記載の医薬製剤。
【0155】
[9-17] 次の成分(A)及び(B):
(A)ロキソプロフェン又はその塩;
(B)有機アミン;
を含有する液状又は半固形状の組成物を、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容する工程を
含む、組成物の変色の抑制方法。
[9-18] 成分(A)が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である、[9-17
]に記載の方法。
[9-19] 成分(B)が、アルカノールアミンである、[9-17]又は[9-1
8]に記載の方法。
[9-20] 成分(B)が、ジイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、塩酸
トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタ
モール、メグルミン及びモノエタノールアミンよりなる群から選ばれる1種又は2種以上
である、[9-17]又は[9-18]に記載の方法。
[9-21] 成分(B)が、トリエタノールアミン及び塩酸トリエタノールアミンよ
りなる群から選ばれる1種以上である、[9-17]又は[9-18]に記載の方法。
【0156】
[9-22] 組成物が、更に水を含有するものである、[9-17]~[9-21]
のいずれかに記載の方法。
[9-23] 組成物が、更に低級アルコールを含有するものである、[9-17]~
[9-22]のいずれかに記載の方法。
[9-24] 低級アルコールが、エタノール及びイソプロパノールよりなる群から選
ばれる1種以上である、[9-23]に記載の方法。
[9-25] ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン及びポリプロピレンよりなる群
から選ばれる1種以上である、[9-17]~[9-24]のいずれかに記載の方法。
[9-26] 容器が、エアゾール剤用容器、ポンプスプレー剤用容器、ボトル容器、
チューブ容器又は点眼容器である、[9-17]~[9-25]のいずれかに記載の方法

[9-27] 容器が、以下の(1)又は(2):
(1) 容器本体と塗布部材とを備え、前記容器本体に収容された組成物を前記塗布部
材に含浸させて使用する容器;
(2) 柔軟性を有する容器本体と、吐出口とを備えてなる容器;
である、[9-17]~[9-25]のいずれかに記載の方法。
[9-28] 容器が、スポンジ状の塗布部材を備えるボトル容器、又はチューブ容器
である、[9-17]~[9-25]のいずれかに記載の方法。
【実施例0157】
以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定さ
れるものではない。
【0158】
[試験例1-1]保存試験(テルペン類)その1
表1に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製又はガラス
製の容器に収容して、それぞれ実施例1-1、比較例1-1、1-2又は参考例1-1の
医薬製剤とした。
得られた各種の医薬製剤を、80℃の暗所に1週間保存し、保存後の変色(黄変)の有
無を目視により評価した。なお、結果は、変色が生じなかったものを○、変色が生じたも
のを×として評価した。
結果を表1に示す。
【0159】
【表1】
【0160】
比較例1-1と、参考例1-1(ロキソプロフェン非配合)との対比より、80℃1週
間の保存後において確認された変色は、ロキソプロフェンを液状の組成物に配合したこと
に起因するものであることが明らかとなった。
そして、実施例1-1と、比較例1-1(ガラス製容器収容)、比較例1-2(メント
ール非配合)との対比より、液状の組成物にさらにl-メントールを配合し、かつ、ポリ
エチレン製の容器に収容することにより、斯かる変色を抑制できることが明らかとなった
【0161】
以上の試験結果より、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状又は半固形状の組成
物に、さらにメントールを含有せしめ、かつ、これをポリエチレン製の容器に収容するこ
とにより、高温保存時における変色を抑制できることが明らかとなった。
【0162】
[試験例1-2]保存試験(テルペン類)その2
表2に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製の容器に収
容して実施例1-2の医薬製剤とし、試験例1-1と同様の方法により80℃の暗所に1
週間保存した後の変色の有無を評価した。
結果を表2に示す。
【0163】
【表2】
【0164】
以上の試験結果より、低級アルコールとしてイソプロパノールに代えてエタノールを用
いた場合でも、同様に高温保存時における変色の抑制が確認された。
【0165】
[試験例1-3]保存試験(テルペン類)その3
表3に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリプロピレン製の容器に
収容して実施例1-3、1-4の医薬製剤とし、試験例1-1と同様の方法により80℃
の暗所に1週間保存した後の変色の有無を評価した。
結果を表3に示す。
【0166】
【表3】
【0167】
以上の試験結果より、ポリオレフィン系樹脂製容器としてポリエチレン製容器に代えて
ポリプロピレン製容器を用いた場合でも、同様に高温保存時における変色の抑制が確認さ
れた。
【0168】
[試験例1-4]保存試験(テルペン類)その4
表4に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製の容器に収
容して実施例1-5~1-8の医薬製剤とし、試験例1-1と同様の方法により80℃の
暗所に1週間保存した後の変色の有無を評価した。
結果を表4に示す。
【0169】
【表4】
【0170】
以上の試験結果より、テルペン類としてl-メントールに代えてdl-カンフル、チモ
ールを用いた場合でも、同様に高温保存時における変色の抑制が確認された。なお、l-
メントール、チモールは単環式のモノテルペノイドであり、dl-カンフルは2環式のモ
ノテルペノイドであることから、テルペン類が広く変色抑制作用を有するものと合理的に
推察された。
【0171】
以上の試験例1-1~1-4の結果より、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状
又は半固形状の組成物に、さらにメントール、カンフル、チモールに代表されるテルペン
類を含有せしめ、かつ、ポリエチレン、ポリプロピレンに代表されるポリオレフィン系樹
脂製の容器に収容することにより、高温保存時における変色を抑制できることが明らかと
なった。
【0172】
[試験例1-5]保存試験(テルペン類)その5
実施例1-2、1-5~1-8の医薬製剤に収容されているのと同一の液状の組成物を
調製し、これを、容器において塗布部材として用いられる、低密度ポリエチレン製の連通
多孔質体(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)に含浸させた後、80℃の暗所
に1週間保存したが、いずれの組成物においても明らかな変色は認められなかった。
【0173】
[試験例2-1]保存試験(ウサギギク属の植物又はその抽出物)その1
表5に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製又はガラス
製の容器に収容して、それぞれ実施例2-1、比較例2-1、2-2又は参考例2-1の
医薬製剤とした。
得られた各種の医薬製剤を、80℃の暗所に2週間保存し、保存後の変色(黄変)の有
無を目視により評価した。なお、結果は、変色が生じなかったものを○、変色が生じたも
のを×として評価した。
結果を表5に示す。
【0174】
【表5】
【0175】
比較例2-1と、参考例2-1(ロキソプロフェン非配合)との対比より、80℃2週
間の保存後において確認された変色は、ロキソプロフェンを液状の組成物に配合したこと
に起因するものであることが明らかとなった。
そして、実施例2-1と、比較例2-1(ガラス製容器収容)、比較例2-2(アルニ
カチンキ非配合)との対比より、液状の組成物にさらにアルニカチンキを配合し、かつ、
ポリエチレン製の容器に収容することにより、斯かる変色を抑制できることが明らかとな
った。
【0176】
以上の試験結果より、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状又は半固形状の組成
物に、さらにアルニカチンキに代表されるウサギギク属の植物又はその抽出物を含有せし
め、かつ、これをポリエチレン製の容器に収容することにより、高温保存時における変色
を抑制できることが明らかとなった。
【0177】
[試験例2-2]保存試験(ウサギギク属の植物又はその抽出物)その2
表6に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリプロピレン製の容器に
収容して実施例2-2の医薬製剤とし、試験例2-1と同様の方法により80℃の暗所に
2週間保存した後の変色の有無を評価した。
結果を表6に示す。
【0178】
【表6】
【0179】
以上の試験結果より、ポリオレフィン系樹脂製容器としてポリエチレン製容器に代えて
ポリプロピレン製容器を用いた場合でも、同様に高温保存時における変色の抑制が確認さ
れた。
【0180】
以上の試験例2-1~2-2の結果より、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状
又は半固形状の組成物に、さらにアルニカチンキに代表されるウサギギク属の植物又はそ
の抽出物を含有せしめ、かつ、ポリエチレン、ポリプロピレンに代表されるポリオレフィ
ン系樹脂製の容器に収容することにより、高温保存時における変色を抑制できることが明
らかとなった。
【0181】
[試験例3-1]保存試験(多価アルコール)その1
表7に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリプロピレン製又はガラ
ス製の容器に収容して、それぞれ実施例3-1、比較例3-1、3-2又は参考例3-1
の医薬製剤とした。
得られた各種の医薬製剤を、80℃の暗所に1週間保存し、3日間保存後及び1週間保
存後の変色(黄変)の有無を目視により評価した。なお、結果は、変色が生じなかったも
のを○、変色が生じたものを×として評価した。
結果を表7に示す。
【0182】
【表7】
【0183】
比較例3-1と、参考例3-1(ロキソプロフェン非配合)との対比より、80℃1週
間の保存後において確認された変色は、ロキソプロフェンを液状の組成物に配合したこと
に起因するものであることが明らかとなった。
また、比較例3-1(1,3-ブチレングリコール配合)と比較例3-2(1,3-ブ
チレングリコール非配合)との対比より、組成物に1,3-ブチレングリコールを配合す
ることにより3日間保存後の変色が抑制され多少の変色抑制作用が発揮されるものの、そ
の作用は十分ではなく、1週間保存後には変色が生じることが確認された。
一方、実施例3-1(ポリプロピレン製容器収容、1,3-ブチレングリコール配合)
と比較例3-1(ガラス製容器収容、1,3-ブチレングリコール配合)との対比より、
組成物に1,3-ブチレングリコールを配合したうえでポリプロピレン製の容器に収容す
ることによって、1週間保存後の変色も抑制され、十分な変色抑制作用が発揮されること
が確認された。
【0184】
[試験例3-2]保存試験(多価アルコール)その2
表8に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリプロピレン製の容器に
収容して実施例3-2、3-3の医薬製剤とし、試験例3-1と同様の方法により80℃
の暗所に1週間保存した後の変色の有無を評価した。
結果を表8に示す。
【0185】
【表8】
【0186】
以上の試験結果より、低級アルコールとしてイソプロパノールに代えてエタノールを用
いた場合や低級アルコールを配合しない場合においても同様に、高温保存時における変色
の抑制が確認された。
【0187】
以上の試験例3-1~3-2の結果より、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状
又は半固形状の組成物に、さらに1,3-ブチレングリコールに代表される多価アルコー
ルを含有せしめ、かつ、ポリプロピレンに代表されるポリオレフィン系樹脂製の容器に収
容することにより、高温保存時における変色を抑制できることが明らかとなった。
【0188】
[試験例4-1]保存試験(セルロース類)その1
表9に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリプロピレン製又はガラ
ス製の容器に収容して、それぞれ実施例4-1、比較例4-1、4-2又は参考例4-1
の医薬製剤とした。
得られた各種の医薬製剤を、80℃の暗所に1週間保存し、3日間保存後及び1週間保
存後の変色(黄変)の有無を目視により評価した。なお、結果は、変色が生じなかったも
のを○、変色が生じたものを×として評価した。
結果を表9に示す。
【0189】
【表9】
【0190】
比較例4-1と、参考例4-1(ロキソプロフェン非配合)との対比より、80℃1週
間の保存後において確認された変色は、ロキソプロフェンを液状の組成物に配合したこと
に起因するものであることが明らかとなった。
また、比較例4-1(ヒプロメロース配合)と比較例4-2(ヒプロメロース非配合)
との対比より、組成物にヒプロメロースを配合することにより3日間保存後の変色が抑制
され多少の変色抑制作用が発揮されるものの、その作用は十分ではなく、1週間保存後に
は変色が生じることが確認された。
一方、実施例4-1(ポリプロピレン製容器収容、ヒプロメロース配合)と比較例4-
1(ガラス製容器収容、ヒプロメロース配合)との対比より、組成物にヒプロメロースを
配合したうえでポリプロピレン製の容器に収容することによって、1週間保存後の変色も
抑制され、十分な変色抑制作用が発揮されることが確認された。
【0191】
[試験例4-2]保存試験(セルロース類)その2
表10に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリプロピレン製の容器
に収容して実施例4-2、4-3の医薬製剤とし、試験例4-1と同様の方法により80
℃の暗所に1週間保存した後の変色の有無を評価した。
結果を表10に示す。
【0192】
【表10】
【0193】
以上の試験結果より、低級アルコールとしてイソプロパノールに代えてエタノールを用
いた場合や低級アルコールを配合しない場合においても同様に、高温保存時における変色
の抑制が確認された。
【0194】
以上の試験例4-1~4-2の結果より、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状
又は半固形状の組成物に、さらにヒプロメロースに代表されるセルロース類を含有せしめ
、かつ、ポリプロピレンに代表されるポリオレフィン系樹脂製の容器に収容することによ
り、高温保存時における変色を抑制できることが明らかとなった。
【0195】
[試験例5-1]保存試験(トコフェロール類)その1
表11に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製又はガラ
ス製の容器に収容して、それぞれ実施例5-1、比較例5-1、5-2の医薬製剤とした

得られた各種の医薬製剤を、80℃の暗所に1週間保存し、3日間保存後及び1週間保
存後の変色(黄変)の有無を目視により評価した。なお、結果は、変色が生じなかったも
のを○、変色が生じたものを×として評価した。
結果を表11に示す。
【0196】
【表11】
【0197】
比較例5-1(ポリエチレン製容器収容)と比較例5-2(ガラス製容器収容)との対
比より、組成物をポリエチレン製の容器に収容することにより3日間保存後の変色が抑制
され多少の変色抑制作用が発揮されるものの、その作用は十分では無く、1週間保存後に
は変色が生じることが確認された。
一方、実施例5-1(dl-α-トコフェロール酢酸エステル配合、ポリエチレン製容
器収容)と比較例5-1(dl-α-トコフェロール酢酸エステル非配合、ポリエチレン
製容器収容)との対比より、組成物にさらにdl-α-トコフェロール酢酸エステルを配
合したうえでポリエチレン製の容器に収容することによって、1週間保存後の変色も抑制
され、十分な変色抑制作用が発揮されることが確認された。
【0198】
以上の試験結果より、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状又は半固形状の組成
物に、さらにトコフェロール類を含有せしめ、かつ、これをポリオレフィン系樹脂製の容
器に収容することにより、高温保存時における変色を抑制できることが明らかとなった。
【0199】
[試験例5-2]保存試験(トコフェロール類)その2
表12に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製又はガラ
ス製の容器に収容して、それぞれ実施例5-2、比較例5-3、5-4又は参考例5-1
の医薬製剤とし、試験例5-1と同様の方法により80℃の暗所に2週間保存した後の変
色の有無を評価した。
結果を表12に示す。
【0200】
【表12】
【0201】
比較例5-3と、参考例5-1(ロキソプロフェン非配合)との対比より、80℃2週
間の保存後において確認された変色は、ロキソプロフェンを液状の組成物に配合したこと
に起因するものであることが確認された。
そして、実施例5-2と比較例5-3(ガラス製容器収容)、比較例5-4(dl-α
-トコフェロール酢酸エステル非配合)との対比より、液状の組成物にさらにdl-α-
トコフェロール酢酸エステルを配合し、かつ、ポリエチレン製の容器に収容することによ
り、斯かる変色を抑制できることが確認された。
【0202】
[試験例5-3]保存試験(トコフェロール類)その3
表13に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリプロピレン製の容器
に収容して実施例5-3の医薬製剤とし、試験例5-1と同様の方法により80℃の暗所
に2週間保存した後の変色の有無を評価した。
結果を表13に示す。
【0203】
【表13】
【0204】
以上の試験結果より、ポリオレフィン系樹脂製容器としてポリエチレン製容器に代えて
ポリプロピレン製容器を用いた場合でも、同様に高温保存時における変色の抑制が確認さ
れた。
【0205】
[試験例5-4]保存試験(トコフェロール類)その4
実施例5-1の医薬製剤に収容されているものと同一の液状の組成物を調製し、これを
、容器において塗布部材として用いられる、低密度ポリエチレン製の連通多孔質体(MA
PS:(株)イノアックコーポレーション)に含浸させた後、80℃の暗所に1週間保存
したが、明らかな変色は認められなかった。
【0206】
[試験例6-1]保存試験(グリチルレチン酸類)その1
表14に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製又はガラ
ス製の容器に収容して、それぞれ実施例6-1、比較例6-1、6-2の医薬製剤とした

得られた各種の医薬製剤を、80℃の暗所に1週間保存し、3日間保存後及び1週間保
存後の変色(黄変)の有無を目視により評価した。なお、結果は、変色が生じなかったも
のを○、変色が生じたものを×として評価した。
結果を表14に示す。
【0207】
【表14】
【0208】
比較例6-1(ポリエチレン製容器収容)と比較例6-2(ガラス製容器収容)との対
比より、組成物をポリエチレン製の容器に収容することにより3日間保存後の変色が抑制
され多少の変色抑制作用が発揮されるものの、その作用は十分では無く、1週間保存後に
は変色が生じることが確認された。
一方、実施例6-1(グリチルレチン酸配合、ポリエチレン製容器収容)と比較例6-
1(グリチルレチン酸非配合、ポリエチレン製容器収容)との対比より、組成物にさらに
グリチルレチン酸を配合したうえでポリエチレン製の容器に収容することによって、1週
間保存後の変色も抑制され、十分な変色抑制作用が発揮されることが確認された。
【0209】
[試験例6-2]保存試験(グリチルレチン酸類)その2
表15に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製の容器に
収容して実施例6-2の医薬製剤とし、試験例6-1と同様の方法により80℃の暗所に
1週間保存した後の変色の有無を評価した。
結果を表15に示す。
【0210】
【表15】
【0211】
以上の試験結果より、低級アルコールとしてイソプロパノールに代えてエタノールを用
いた場合でも、同様に高温保存時における変色の抑制が確認された。
【0212】
以上の試験例6-1、6-2の結果より、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状
又は半固形状の組成物に、さらにグリチルレチン酸類を含有せしめ、かつ、これをポリオ
レフィン系樹脂製の容器に収容することにより、高温保存時における変色を抑制できるこ
とが明らかとなった。
【0213】
[試験例6-3]保存試験(グリチルレチン酸類)その3
表16に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製又はガラ
ス製の容器に収容して、それぞれ実施例6-3、比較例6-3、6-4又は参考例6-1
の医薬製剤とし、試験例6-1と同様の方法により80℃の暗所に2週間保存した後の変
色の有無を評価した。
結果を表16に示す。
【0214】
【表16】
【0215】
比較例6-3と、参考例6-1(ロキソプロフェン非配合)との対比より、80℃2週
間の保存後において確認された変色は、ロキソプロフェンを液状の組成物に配合したこと
に起因するものであることが確認された。
そして、実施例6-3と、比較例6-3(ガラス製容器収容)、比較例6-4(グリチ
ルレチン酸非配合)との対比より、液状の組成物にさらにグリチルレチン酸を配合し、か
つ、ポリエチレン製の容器に収容することにより、斯かる変色を抑制できることが確認さ
れた。
【0216】
[試験例6-4]保存試験(グリチルレチン酸類)その4
表17に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリプロピレン製の容器
に収容して実施例6-4、6-5の医薬製剤とし、試験例6-1と同様の方法により80
℃の暗所に2週間保存した後の変色の有無を評価した。
結果を表17に示す。
【0217】
【表17】
【0218】
以上の試験結果より、ポリオレフィン系樹脂製容器としてポリエチレン製容器に代えて
ポリプロピレン製容器を用いた場合でも、同様に高温保存時における変色の抑制が確認さ
れた。
【0219】
[試験例6-5]保存試験(グリチルレチン酸類)その5
実施例6-1、6-2の医薬製剤に収容されているものと同一の液状の組成物を調製し
、これを、容器において塗布部材として用いられる、低密度ポリエチレン製の連通多孔質
体(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)に含浸させた後、80℃の暗所に1
週間保存したが、明らかな変色は認められなかった。
【0220】
[試験例7-1]保存試験(一般式(1)で表される化合物又はその塩)その1
表18に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製又はガラ
ス製の容器に収容して、それぞれ実施例7-1、比較例7-1、7-2の医薬製剤とした

得られた各種の医薬製剤を、80℃の暗所に1週間保存し、3日間保存後及び1週間保
存後の変色(黄変)の有無を目視により評価した。なお、結果は、変色が生じなかったも
のを○、変色が生じたものを×として評価した。
結果を表18に示す。
【0221】
【表18】
【0222】
比較例7-1(ポリエチレン製容器収容)と比較例7-2(ガラス製容器収容)との対
比より、組成物をポリエチレン製の容器に収容することにより3日間保存後の変色が抑制
され多少の変色抑制作用が発揮されるものの、その作用は十分では無く、1週間保存後に
は変色が生じることが確認された。
一方、実施例7-1(クロルフェニラミン配合、ポリエチレン製容器収容)と比較例7
-1(ポリエチレン製容器収容)との対比より、組成物にさらにクロルフェニラミンを配
合したうえでポリエチレン製の容器に収容することによって、1週間保存後の変色も抑制
され、十分な変色抑制作用が発揮されることが確認された。
【0223】
以上の試験結果より、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状又は半固形状の組成
物に、さらにクロルフェニラミン又はその塩を含有せしめ、かつ、これをポリオレフィン
系樹脂製の容器に収容することにより、高温保存時における変色を抑制できることが明ら
かとなった。
【0224】
[試験例7-2]保存試験(一般式(1)で表される化合物又はその塩)その2
表19に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製又はガラ
ス製の容器に収容して、それぞれ実施例7-2、比較例7-3、7-4の医薬製剤とし、
試験例7-1と同様の方法により80℃の暗所に3日間及び1週間保存した後の変色の有
無を評価した。
結果を表19に示す。
【0225】
【表19】
【0226】
以上の試験結果より、クロルフェニラミンマレイン酸塩に代えてジフェンヒドラミン塩
酸塩を含有せしめた場合にも、同様に高温保存時における変色の抑制が確認された。
【0227】
[試験例7-3]保存試験(一般式(1)で表される化合物又はその塩)その3
表20に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製の容器に
収容して実施例7-3、7-4の医薬製剤とし、試験例7-1と同様の方法により80℃
の暗所に1週間保存した後の変色の有無を評価した。
結果を表20に示す。
【0228】
【表20】
【0229】
以上の試験結果より、低級アルコールとしてイソプロパノールに代えてエタノールを用
いた場合でも、同様に高温保存時における変色の抑制が確認された。
【0230】
以上の試験例7-1~7-3の結果より、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状
又は半固形状の組成物に、さらにクロルフェニラミン又はその塩、ジフェンヒドラミン又
はその塩に代表される前記一般式(1)で表される化合物又はその塩を含有せしめ、かつ
、ポリオレフィン系樹脂製の容器に収容することにより、高温保存時における変色を抑制
できることが明らかとなった。
【0231】
[試験例7-4]保存試験(一般式(1)で表される化合物又はその塩)その4
表21に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製又はガラ
ス製の容器に収容して、それぞれ実施例7-5、比較例7-5、7-6又は参考例7-1
の医薬製剤とし、試験例7-1と同様の方法により80℃の暗所に3週間保存した後の変
色の有無を評価した。
結果を表21に示す。
【0232】
【表21】
【0233】
比較例7-5と、参考例7-1(ロキソプロフェン非配合)との対比より、80℃3週
間の保存後において確認された変色は、ロキソプロフェンを液状の組成物に配合したこと
に起因するものであることが確認された。
そして、実施例7-5と、比較例7-5(ガラス製容器収容)、比較例7-6(クロル
フェニラミンマレイン酸塩非配合)との対比より、液状の組成物にさらにクロルフェニラ
ミンマレイン酸塩を配合し、かつ、ポリエチレン製の容器に収容することにより、斯かる
変色を抑制できることが確認された。
【0234】
[試験例7-5]保存試験(一般式(1)で表される化合物又はその塩)その5
表22に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリプロピレン製の容器
に収容して、それぞれ実施例7-6~7-9の医薬製剤とし、試験例7-1と同様の方法
により80℃の暗所に1週間保存した後の変色の有無を評価した。
結果を表22に示す。
【0235】
【表22】
【0236】
以上の試験結果より、ポリオレフィン系樹脂製容器としてポリエチレン製容器に代えて
ポリプロピレン製容器を用いた場合でも、同様に高温保存時における変色の抑制が確認さ
れた。
【0237】
[試験例7-6]保存試験(一般式(1)で表される化合物又はその塩)その6
実施例7-3、7-4の医薬製剤に収容されているのと同一の液状の組成物を調製し、
これを、容器において塗布部材として用いられる、低密度ポリエチレン製の連通多孔質体
(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)に含浸させた後、80℃の暗所に1週間
保存したが、いずれの組成物においても明らかな変色は認められなかった。
【0238】
[試験例8-1]保存試験(トウガラシ又はその抽出物)その1
表23に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製又はガラ
ス製の容器に収容して、それぞれ実施例8-1、比較例8-1、8-2の医薬製剤とした

得られた各種の医薬製剤を、80℃の暗所に1週間保存し、3日間保存後及び1週間保
存後の変色(黄変)の有無を目視により評価した。なお、結果は、変色が生じなかったも
のを○、変色が生じたものを×として評価した。
結果を表23に示す。
【0239】
【表23】
【0240】
比較例8-1(ポリエチレン製容器収容)と比較例8-2(ガラス製容器収容)との対
比より、組成物をポリエチレン製の容器に収容することにより3日間保存後の変色が抑制
され多少の変色抑制作用が発揮されるものの、その作用は十分では無く、1週間保存後に
は変色が生じることが確認された。
一方、実施例8-1(トウガラシ軟エキス配合、ポリエチレン製容器収容)と比較例8
-1(ポリエチレン製容器収容)との対比より、組成物にさらにトウガラシ軟エキスを配
合したうえでポリエチレン製の容器に収容することによって、1週間保存後の変色も抑制
され、十分な変色抑制作用が発揮されることが確認された。
【0241】
以上の試験結果より、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状又は半固形状の組成
物に、さらにトウガラシ又はその抽出物を含有せしめ、かつ、これをポリオレフィン系樹
脂製の容器に収容することにより、高温保存時における変色を抑制できることが明らかと
なった。
【0242】
[試験例8-2]保存試験(トウガラシ又はその抽出物)その2
表24に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製又はガラ
ス製の容器に収容して、それぞれ実施例8-2、比較例8-3、8-4の医薬製剤とし、
試験例8-1と同様の方法により80℃の暗所に3日間及び1週間保存した後の変色の有
無を評価した。
結果を表24に示す。
【0243】
【表24】
【0244】
以上の試験結果より、トウガラシ軟エキスに代えてノナン酸バニリルアミドを含有せし
めた場合にも、同様に高温保存時における変色の抑制が確認された。
【0245】
[試験例8-3]保存試験(トウガラシ又はその抽出物)その3
表25に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製の容器に
収容して実施例8-3の医薬製剤とし、試験例8-1と同様の方法により80℃の暗所に
1週間保存した後の変色の有無を評価した。
結果を表25に示す。
【0246】
【表25】
【0247】
以上の試験結果より、低級アルコールとしてイソプロパノールに代えてエタノールを用
いた場合でも、同様に高温保存時における変色の抑制が確認された。
【0248】
以上の試験例8-1~8-3の結果より、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状
又は半固形状の組成物に、さらにトウガラシ軟エキス、ノナン酸バニリルアミドに代表さ
れるトウガラシ又はその抽出物を含有せしめ、かつ、ポリオレフィン系樹脂製の容器に収
容することにより、高温保存時における変色を抑制できることが明らかとなった。
【0249】
[試験例8-4]保存試験(トウガラシ又はその抽出物)その4
表26に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリエチレン製又はガラ
ス製の容器に収容して、それぞれ実施例8-4、比較例8-5、8-6又は参考例8-1
の医薬製剤とし、試験例8-1と同様の方法により80℃の暗所に2週間保存した後の変
色の有無を評価した。
結果を表26に示す。
【0250】
【表26】
【0251】
比較例8-5と、参考例8-1(ロキソプロフェン非配合)との対比より、80℃2週
間の保存後において確認された変色は、ロキソプロフェンを液状の組成物に配合したこと
に起因するものであることが確認された。
そして、実施例8-4と、比較例8-5(ガラス製容器収容)、比較例8-6(ノナン
酸バニリルアミド非配合)との対比より、液状の組成物にさらにノナン酸バニリルアミド
を配合し、かつ、ポリエチレン製の容器に収容することにより、斯かる変色を抑制できる
ことが確認された。
【0252】
[試験例8-5]保存試験(トウガラシ又はその抽出物)その5
表27に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリプロピレン製の容器
に収容して実施例8-5、8-6の医薬製剤とし、試験例8-1と同様の方法により80
℃の暗所に2週間保存した後の変色の有無を評価した。
結果を表27に示す。
【0253】
【表27】
【0254】
以上の試験結果より、ポリオレフィン系樹脂製容器としてポリエチレン製容器に代えて
ポリプロピレン製容器を用いた場合でも、同様に高温保存時における変色の抑制が確認さ
れた。
【0255】
[試験例8-6]保存試験(トウガラシ又はその抽出物)その6
実施例8-1、8-3の医薬製剤に収容されているのと同一の液状の組成物を調製し、
これを、容器において塗布部材として用いられる、低密度ポリエチレン製の連通多孔質体
(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)に含浸させた後、80℃の暗所に1週間
保存したが、いずれの組成物においても明らかな変色は認められなかった。
【0256】
[試験例9-1]保存試験(有機アミン)その1
表28に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリプロピレン製又はガ
ラス製の容器に収容して、それぞれ実施例9-1、比較例9-1、9-2の医薬製剤とし
た。
得られた各種の医薬製剤を、80℃の暗所に1週間保存し、3日間保存後及び1週間保
存後の変色(黄変)の有無を目視により評価した。なお、結果は、変色が生じなかったも
のを○、変色が生じたものを×として評価した。
結果を表28に示す。
【0257】
【表28】
【0258】
上記試験結果の比較例9-1(トリエタノールアミン配合)と比較例9-2(トリエタ
ノールアミン非配合)との対比より、組成物にトリエタノールアミンを配合することによ
り3日間保存後の変色が抑制され多少の変色抑制作用が発揮されるものの、その作用は十
分ではなく、1週間保存後には変色が生じることが確認された。
一方、実施例9-1(ポリプロピレン製容器収容、トリエタノールアミン配合)と比較
例9-1(ガラス製容器収容、トリエタノールアミン配合)との対比より、組成物にトリ
エタノールアミンを配合したうえでポリプロピレン製の容器に収容することによって、1
週間保存後の変色も抑制され、十分な変色抑制作用が発揮されることが確認された。
すなわち、組成物に有機アミンを配合し、ポリオレフィン系樹脂製容器に収容すること
により、組成物の経時的な変色ないし高温保存時における変色を抑制できることが判明し
た。
【0259】
[試験例9-2]保存試験(有機アミン)その2
表29に示す成分及び分量を含有する液状の組成物を調製し、ポリプロピレン製の容器
に収容して実施例9-2、9-3の医薬製剤とし、試験例9-1と同様の方法により80
℃の暗所に1週間保存した後の変色の有無を評価した。
結果を表29に示す。
【0260】
【表29】
【0261】
以上の試験結果より、低級アルコールとしてイソプロパノールに代えてエタノールを用
いた場合や低級アルコールを配合しない場合においても同様に、高温保存時における変色
の抑制が確認された。
【0262】
以上の試験例9-1~9-2の結果より、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状
又は半固形状の組成物に、さらにトリエタノールアミンに代表される有機アミンを含有せ
しめ、かつ、ポリプロピレンに代表されるポリオレフィン系樹脂製の容器に収容すること
により、組成物の経時的な変色ないし高温保存時における変色を抑制できることが明らか
となった。
【0263】
以下に、医薬製剤の製造例を示す。なお、ウサギギク属の植物の抽出物の含有量は、特
に断りの無い限り、原生薬換算量(g)を示す。
【0264】
製造例1-1(ローション剤)
常法により、下記表30に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポリ
ウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例1-1-1~1-1
-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0265】
【表30】
【0266】
製造例1-2(ローション剤)
常法により、上記表30に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密度
ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着したボ
トル容器に収容し、それぞれ製造例1-2-1~1-2-8の医薬製剤(ローション剤)
とした。
【0267】
製造例1-3(ローション剤)
常法により、下記表31に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポ
リウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例1-3-1~1-
3-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0268】
【表31】
【0269】
製造例1-4(ローション剤)
常法により、上記表31に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密
度ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着した
ボトル容器に収容し、それぞれ製造例1-4-1~1-4-8の医薬製剤(ローション剤
)とした。
【0270】
製造例1-5(ゲル剤)
常法により、下記表32に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例17~24)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にアルミニウム箔、さらにその外側に低密度ポリエチレン製のフィ
ルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収容し、
それぞれ製造例1-5-1~1-5-8の医薬製剤(ゲル剤)とした。
【0271】
【表32】
【0272】
製造例1-6(軟膏剤)
常法により、下記表33に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例25~32)を製造し、高密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にポリエチレンテレフタレート製のフィルム、さらにその外側に高
密度ポリエチレン製のフィルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネ
ートチューブ)に収容し、それぞれ製造例1-6-1~1-6-8の医薬製剤(軟膏剤)
とした。
【0273】
【表33】
【0274】
製造例1-7(クリーム剤)
常法により、下記表34に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例33~40)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にナイロン製のフィルム、さらにその外側に低密度ポリエチレン製
のフィルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収
容し、それぞれ製造例1-7-1~1-7-8の医薬製剤(クリーム剤)とした。
【0275】
【表34】
【0276】
製造例1-8(経口液剤)
常法により、下記表35に記載の成分及び分量(mg)を30mL中に含有する液状の
組成物(処方例41~48)を製造し、ポリプロピレン製のボトル容器に収容し、それぞ
れ製造例1-8-1~1-8-8の医薬製剤(経口液剤)とした。
【0277】
【表35】
【0278】
製造例2-1(ローション剤)
常法により、下記表36に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポリ
ウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例2-1-1~2-1
-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0279】
【表36】
【0280】
製造例2-2(ローション剤)
常法により、上記表36に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密度
ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着したボ
トル容器に収容し、それぞれ製造例2-2-1~2-2-8の医薬製剤(ローション剤)
とした。
【0281】
製造例2-3(ローション剤)
常法により、下記表37に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポ
リウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例2-3-1~2-
3-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0282】
【表37】
【0283】
製造例2-4(ローション剤)
常法により、上記表37に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密
度ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着した
ボトル容器に収容し、それぞれ製造例2-4-1~2-4-8の医薬製剤(ローション剤
)とした。
【0284】
製造例2-5(ゲル剤)
常法により、下記表38に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例17~24)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にアルミニウム箔、さらにその外側に低密度ポリエチレン製のフィ
ルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収容し、
それぞれ製造例2-5-1~2-5-8の医薬製剤(ゲル剤)とした。
【0285】
【表38】
【0286】
製造例2-6(軟膏剤)
常法により、下記表39に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例25~32)を製造し、高密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にポリエチレンテレフタレート製のフィルム、さらにその外側に高
密度ポリエチレン製のフィルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネ
ートチューブ)に収容し、それぞれ製造例2-6-1~2-6-8の医薬製剤(軟膏剤)
とした。
【0287】
【表39】
【0288】
製造例2-7(クリーム剤)
常法により、下記表40に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例33~40)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にナイロン製のフィルム、さらにその外側に低密度ポリエチレン製
のフィルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収
容し、それぞれ製造例2-7-1~2-7-8の医薬製剤(クリーム剤)とした。
【0289】
【表40】
【0290】
製造例2-8(経口液剤)
常法により、下記表41に記載の成分及び分量(mg)を30mL中に含有する液状の
組成物(処方例41~48)を製造し、ポリプロピレン製のボトル容器に収容し、それぞ
れ製造例2-8-1~2-8-8の医薬製剤(経口液剤)とした。
【0291】
【表41】
【0292】
製造例3-1(ローション剤)
常法により、下記表42に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポリ
ウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例3-1-1~3-1
-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0293】
【表42】
【0294】
製造例3-2(ローション剤)
常法により、上記表42に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密度
ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着したボ
トル容器に収容し、それぞれ製造例3-2-1~3-2-8の医薬製剤(ローション剤)
とした。
【0295】
製造例3-3(ローション剤)
常法により、下記表43に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポ
リウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例3-3-1~3-
3-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0296】
【表43】
【0297】
製造例3-4(ローション剤)
常法により、上記表43に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密
度ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着した
ボトル容器に収容し、それぞれ製造例3-4-1~3-4-8の医薬製剤(ローション剤
)とした。
【0298】
製造例3-5(ゲル剤)
常法により、下記表44に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例17~24)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にアルミニウム箔、さらにその外側に低密度ポリエチレン製のフィ
ルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収容し、
それぞれ製造例3-5-1~3-5-8の医薬製剤(ゲル剤)とした。
【0299】
【表44】
【0300】
製造例3-6(クリーム剤)
常法により、下記表45に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例25~32)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にナイロン製のフィルム、さらにその外側に低密度ポリエチレン製
のフィルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収
容し、それぞれ製造例3-6-1~3-6-8の医薬製剤(クリーム剤)とした。
【0301】
【表45】
【0302】
製造例3-7(経口液剤)
常法により、下記表46に記載の成分及び分量(mg)を30mL中に含有する液状の
組成物(処方例33~40)を製造し、ポリプロピレン製のボトル容器に収容し、それぞ
れ製造例3-7-1~3-7-8の医薬製剤(経口液剤)とした。
【0303】
【表46】
【0304】
製造例4-1(ローション剤)
常法により、下記表47に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポリ
ウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例4-1-1~4-1
-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0305】
【表47】
【0306】
製造例4-2(ローション剤)
常法により、上記表47に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密度
ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着したボ
トル容器に収容し、それぞれ製造例4-2-1~4-2-8の医薬製剤(ローション剤)
とした。
【0307】
製造例4-3(ローション剤)
常法により、下記表48に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポ
リウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例4-3-1~4-
3-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0308】
【表48】
【0309】
製造例4-4(ローション剤)
常法により、上記表48に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密
度ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着した
ボトル容器に収容し、それぞれ製造例4-4-1~4-4-8の医薬製剤(ローション剤
)とした。
【0310】
製造例4-5(ゲル剤)
常法により、下記表49に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例17~24)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にアルミニウム箔、さらにその外側に低密度ポリエチレン製のフィ
ルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収容し、
それぞれ製造例4-5-1~4-5-8の医薬製剤(ゲル剤)とした。
【0311】
【表49】
【0312】
製造例4-6(軟膏剤)
常法により、下記表50に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例25~32)を製造し、高密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にポリエチレンテレフタレート製のフィルム、さらにその外側に高
密度ポリエチレン製のフィルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネ
ートチューブ)に収容し、それぞれ製造例4-6-1~4-6-8の医薬製剤(軟膏剤)
とした。
【0313】
【表50】
【0314】
製造例4-7(クリーム剤)
常法により、下記表51に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例33~40)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にナイロン製のフィルム、さらにその外側に低密度ポリエチレン製
のフィルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収
容し、それぞれ製造例4-7-1~4-7-8の医薬製剤(クリーム剤)とした。
【0315】
【表51】
【0316】
製造例4-8(経口液剤)
常法により、下記表52に記載の成分及び分量(mg)を30mL中に含有する液状の
組成物(処方例41~48)を製造し、ポリプロピレン製のボトル容器に収容し、それぞ
れ製造例4-8-1~4-8-8の医薬製剤(経口液剤)とした。
【0317】
【表52】
【0318】
製造例5-1(ローション剤)
常法により、下記表53に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポリ
ウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例5-1-1~5-1
-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0319】
【表53】
【0320】
製造例5-2(ローション剤)
常法により、上記表53に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密度
ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着したボ
トル容器に収容し、それぞれ製造例5-2-1~5-2-8の医薬製剤(ローション剤)
とした。
【0321】
製造例5-3(ローション剤)
常法により、下記表54に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポ
リウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例5-3-1~5-
3-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0322】
【表54】
【0323】
製造例5-4(ローション剤)
常法により、上記表54に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密
度ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着した
ボトル容器に収容し、それぞれ製造例5-4-1~5-4-8の医薬製剤(ローション剤
)とした。
【0324】
製造例5-5(ゲル剤)
常法により、下記表55に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例17~24)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にアルミニウム箔、さらにその外側に低密度ポリエチレン製のフィ
ルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収容し、
それぞれ製造例5-5-1~5-5-8の医薬製剤(ゲル剤)とした。
【0325】
【表55】
【0326】
製造例5-6(軟膏剤)
常法により、下記表56に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例25~32)を製造し、高密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にポリエチレンテレフタレート製のフィルム、さらにその外側に高
密度ポリエチレン製のフィルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネ
ートチューブ)に収容し、それぞれ製造例5-6-1~5-6-8の医薬製剤(軟膏剤)
とした。
【0327】
【表56】
【0328】
製造例5-7(クリーム剤)
常法により、下記表57に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例33~40)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にナイロン製のフィルム、さらにその外側に低密度ポリエチレン製
のフィルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収
容し、それぞれ製造例5-7-1~5-7-8の医薬製剤(クリーム剤)とした。
【0329】
【表57】
【0330】
製造例5-8(経口液剤)
常法により、下記表58に記載の成分及び分量(mg)を30mL中に含有する液状の
組成物(処方例41~48)を製造し、ポリプロピレン製のボトル容器に収容し、それぞ
れ製造例5-8-1~5-8-8の医薬製剤(経口液剤)とした。
【0331】
【表58】
【0332】
製造例6-1(ローション剤)
常法により、下記表59に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポリ
ウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例6-1-1~6-1
-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0333】
【表59】
【0334】
製造例6-2(ローション剤)
常法により、上記表59に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密度
ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着したボ
トル容器に収容し、それぞれ製造例6-2-1~6-2-8の医薬製剤(ローション剤)
とした。
【0335】
製造例6-3(ローション剤)
常法により、下記表60に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポ
リウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例6-3-1~6-
3-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0336】
【表60】
【0337】
製造例6-4(ローション剤)
常法により、上記表60に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密
度ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着した
ボトル容器に収容し、それぞれ製造例6-4-1~6-4-8の医薬製剤(ローション剤
)とした。
【0338】
製造例6-5(ゲル剤)
常法により、下記表61に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例17~24)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にアルミニウム箔、さらにその外側に低密度ポリエチレン製のフィ
ルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収容し、
それぞれ製造例6-5-1~6-5-8の医薬製剤(ゲル剤)とした。
【0339】
【表61】
【0340】
製造例6-6(軟膏剤)
常法により、下記表62に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例25~32)を製造し、高密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にポリエチレンテレフタレート製のフィルム、さらにその外側に高
密度ポリエチレン製のフィルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネ
ートチューブ)に収容し、それぞれ製造例6-6-1~6-6-8の医薬製剤(軟膏剤)
とした。
【0341】
【表62】
【0342】
製造例6-7(クリーム剤)
常法により、下記表63に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例33~40)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にナイロン製のフィルム、さらにその外側に低密度ポリエチレン製
のフィルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収
容し、それぞれ製造例6-7-1~6-7-8の医薬製剤(クリーム剤)とした。
【0343】
【表63】
【0344】
製造例6-8(経口液剤)
常法により、下記表64に記載の成分及び分量(mg)を30mL中に含有する液状の
組成物(処方例41~48)を製造し、ポリプロピレン製のボトル容器に収容し、それぞ
れ製造例6-8-1~6-8-8の医薬製剤(経口液剤)とした。
【0345】
【表64】
【0346】
製造例7-1(ローション剤)
常法により、下記表65に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポリ
ウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例7-1-1~7-1
-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0347】
【表65】
【0348】
製造例7-2(ローション剤)
常法により、上記表65に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密度
ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着したボ
トル容器に収容し、それぞれ製造例7-2-1~7-2-8の医薬製剤(ローション剤)
とした。
【0349】
製造例7-3(ローション剤)
常法により、下記表66に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポ
リウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例7-3-1~7-
3-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0350】
【表66】
【0351】
製造例7-4(ローション剤)
常法により、上記表66に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密
度ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着した
ボトル容器に収容し、それぞれ製造例7-4-1~7-4-8の医薬製剤(ローション剤
)とした。
【0352】
製造例7-5(ゲル剤)
常法により、下記表67に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例17~24)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にアルミニウム箔、さらにその外側に低密度ポリエチレン製のフィ
ルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収容し、
それぞれ製造例7-5-1~7-5-8の医薬製剤(ゲル剤)とした。
【0353】
【表67】
【0354】
製造例7-6(軟膏剤)
常法により、下記表68に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例25~32)を製造し、高密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にポリエチレンテレフタレート製のフィルム、さらにその外側に高
密度ポリエチレン製のフィルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネ
ートチューブ)に収容し、それぞれ製造例7-6-1~7-6-8の医薬製剤(軟膏剤)
とした。
【0355】
【表68】
【0356】
製造例7-7(クリーム剤)
常法により、下記表69に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例33~40)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にナイロン製のフィルム、さらにその外側に低密度ポリエチレン製
のフィルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収
容し、それぞれ製造例7-7-1~7-7-8の医薬製剤(クリーム剤)とした。
【0357】
【表69】
【0358】
製造例7-8(経口液剤)
常法により、下記表70に記載の成分及び分量(mg)を30mL中に含有する液状の
組成物(処方例41~48)を製造し、ポリプロピレン製のボトル容器に収容し、それぞ
れ製造例7-8-1~7-8-8の医薬製剤(経口液剤)とした。
【0359】
【表70】
【0360】
製造例8-1(ローション剤)
常法により、下記表71に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポリ
ウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例8-1-1~8-1
-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0361】
【表71】
【0362】
製造例8-2(ローション剤)
常法により、上記表71に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密度
ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着したボ
トル容器に収容し、それぞれ製造例8-2-1~8-2-8の医薬製剤(ローション剤)
とした。
【0363】
製造例8-3(ローション剤)
常法により、下記表72に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポ
リウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例8-3-1~8-
3-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0364】
【表72】
【0365】
製造例8-4(ローション剤)
常法により、上記表72に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密
度ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着した
ボトル容器に収容し、それぞれ製造例8-4-1~8-4-8の医薬製剤(ローション剤
)とした。
【0366】
製造例8-5(ゲル剤)
常法により、下記表73に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例17~24)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にアルミニウム箔、さらにその外側に低密度ポリエチレン製のフィ
ルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収容し、
それぞれ製造例8-5-1~8-5-8の医薬製剤(ゲル剤)とした。
【0367】
【表73】
【0368】
製造例8-6(軟膏剤)
常法により、下記表74に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例25~32)を製造し、高密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にポリエチレンテレフタレート製のフィルム、さらにその外側に高
密度ポリエチレン製のフィルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネ
ートチューブ)に収容し、それぞれ製造例8-6-1~8-6-8の医薬製剤(軟膏剤)
とした。
【0369】
【表74】
【0370】
製造例8-7(クリーム剤)
常法により、下記表75に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例33~40)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にナイロン製のフィルム、さらにその外側に低密度ポリエチレン製
のフィルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収
容し、それぞれ製造例8-7-1~8-7-8の医薬製剤(クリーム剤)とした。
【0371】
【表75】
【0372】
製造例8-8(経口液剤)
常法により、下記表76に記載の成分及び分量(mg)を30mL中に含有する液状の
組成物(処方例41~48)を製造し、ポリプロピレン製のボトル容器に収容し、それぞ
れ製造例8-8-1~8-8-8の医薬製剤(経口液剤)とした。
【0373】
【表76】
【0374】
製造例9-1(ローション剤)
常法により、下記表77に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポリ
ウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例9-1-1~9-1
-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0375】
【表77】
【0376】
製造例9-2(ローション剤)
常法により、上記表77に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例1~8)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密度
ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着したボ
トル容器に収容し、それぞれ製造例9-2-1~9-2-8の医薬製剤(ローション剤)
とした。
【0377】
製造例9-3(ローション剤)
常法により、下記表78に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリプロピレン製の容器本体の口部にスポンジ状のポ
リウレタン製塗布部材を装着したボトル容器に収容し、それぞれ製造例9-3-1~9-
3-8の医薬製剤(ローション剤)とした。
【0378】
【表78】
【0379】
製造例9-4(ローション剤)
常法により、上記表78に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する液状の組
成物(処方例9~16)を製造し、ポリエチレン製の容器本体の口部にスポンジ状の低密
度ポリエチレン製塗布部材(MAPS:(株)イノアックコーポレーション)を装着した
ボトル容器に収容し、それぞれ製造例9-4-1~9-4-8の医薬製剤(ローション剤
)とした。
【0380】
製造例9-5(ゲル剤)
常法により、下記表79に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例17~24)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にアルミニウム箔、さらにその外側に低密度ポリエチレン製のフィ
ルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収容し、
それぞれ製造例9-5-1~9-5-8の医薬製剤(ゲル剤)とした。
【0381】
【表79】
【0382】
製造例9-6(クリーム剤)
常法により、下記表80に記載の成分及び分量(g)を100g中に含有する半固形状
の組成物(処方例25~32)を製造し、低密度ポリエチレン製のフィルムを最内層とし
てその外側(中間層)にナイロン製のフィルム、さらにその外側に低密度ポリエチレン製
のフィルムを積層したラミネートフィルム製のチューブ容器(ラミネートチューブ)に収
容し、それぞれ製造例9-6-1~9-6-8の医薬製剤(クリーム剤)とした。
【0383】
【表80】
【0384】
製造例9-7(経口液剤)
常法により、下記表81に記載の成分及び分量(mg)を30mL中に含有する液状の
組成物(処方例33~40)を製造し、ポリプロピレン製のボトル容器に収容し、それぞ
れ製造例9-7-1~9-7-8の医薬製剤(経口液剤)とした。
【0385】
【表81】
【産業上の利用可能性】
【0386】
本発明によれば、ロキソプロフェン又はその塩を含有する液状又は半固形状の組成物の
、高温保存時における変色を抑制できる。したがって、保存安定性に優れた、ロキソプロ
フェン又はその塩を含有する医薬を提供することができ、医薬品産業等において好適に利
用できる。