(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004566
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】塗膜剥離剤用クリーナー
(51)【国際特許分類】
C09D 9/00 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
C09D9/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022104210
(22)【出願日】2022-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】000159032
【氏名又は名称】菊水化学工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 貴久
【テーマコード(参考)】
4J038
【Fターム(参考)】
4J038RA01
4J038RA13
4J038RA16
(57)【要約】
【課題】塗膜剥離剤を使用した後の塗装用器具や塗装機などの洗浄を十分に行うことができ、保管や輸送及びその使用が容易である塗膜剥離剤用クリーナーを提供するものである。
【解決手段】壁面などにある既存塗膜を剥離させるための塗膜剥離剤を用いた器具の洗浄に用いる塗膜剥離剤用クリーナーであって、この塗膜剥離剤用クリーナーの主成分が水と水酸基を持つ炭化水素化合物であることにより、塗膜剥離剤を使用した後の塗装用器具や塗装機などの洗浄を十分に行うことができ、保管や輸送及びその使用が容易なものとなる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面などにある既存塗膜を剥離させるための塗膜剥離剤を用いた器具の洗浄に用いる塗膜剥離剤用クリーナーであって、
この塗膜剥離剤用クリーナーの主成分が水と水酸基を持つ炭化水素化合物とである塗膜剥離剤用クリーナー。
【請求項2】
前記塗膜剥離剤がベンジルアルコールを主成分としたものである請求項1に記載の塗膜剥離剤用クリーナー。
【請求項3】
前記炭化水素化合物が、水酸基を2つ以上有するグリコールの群から選択される1又は2種以上のものである請求項1又は請求項2に記載の塗膜剥離剤用クリーナー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、塗膜剥離剤使用後の塗装機など器具に付着,残留した塗膜剥離剤を取り除くための塗膜剥離剤用クリーナーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、橋梁などの鋼構造物の表面には、錆止め塗料などを塗装することが多く、その錆止め塗料による塗膜により構造物の保護を行っている。この錆止め塗料の塗装は、数年毎に行われ、鋼構造物の耐久性を維持されるものである。
この塗装では、塗り重ねられる場合があるが、塗り重ねられた塗膜が、厚くなった場合には、その積層された塗膜を除去し、鋼材を露出させ、錆止め塗料を塗装することになる。
【0003】
この錆止め塗料による塗膜の除去には、斫器などを用いたケレン処理やブラストを用いたブラスト処理など物理的に除去する方法や塗膜剥離剤を用いて除去する方法などにより行われる。
このケレン処理やブラスト処理などの物理的な除去を行う場合では、それに伴って、騒音や粉じんなどが発生することがある。そのため塗膜剥離剤を用いた塗膜の除去を行う場合がある。この塗膜剥離剤には、特許文献1のようなものがある。
【0004】
これは、pHが5~9の範囲にあり、水、ベンジルアルコール及び少なくとも1種のセルロース誘導体を含むものであり、ベンジルアルコールと水の質量比(ベンジルアルコールの質量/水の質量)が0.6~4.8の範囲のものである。
これにより、塗膜剥離作業工程において、火災、健康障害等のリスクを低減し、溶剤系剥離剤と同等以上の剥離性を発揮することができる水系の塗布型塗膜剥離組成物を提供するものである。
【0005】
この塗布型塗膜剥離剤組成物は、塗装用の器具や塗装機などにより、錆止め塗料による塗膜などの既存塗膜の表面に塗布され、その既存塗膜を膨潤させ、除去を行うことになる。
この塗布に用いられた塗装用の器具や塗装機は、残留した塗布型塗膜剥離剤組成物を取り除くための、イソプロピルアルコールなどの引火性の有機溶剤により、これらを洗浄していることが多く、このような有機溶剤を洗浄剤とし、洗浄することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような引火性の有機溶剤を洗浄剤として用いた洗浄では、残留した塗膜剥離剤を十分に洗浄することができるが、この洗浄剤の取り扱いでは、火気や換気に注意が必要で、保管場所や輸送にも制限を受けることがあり、その取扱いが容易でないことがある。
本開示は、塗膜剥離剤を使用した後の塗装用器具や塗装機などの洗浄が十分に行うことができ、保管や輸送及びその使用が容易である塗膜剥離剤用クリーナーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
壁面などにある既存塗膜を剥離させるための塗膜剥離剤を用いた器具の洗浄に用いる塗膜剥離剤用クリーナーであって、この塗膜剥離剤用クリーナーの主成分が水と水酸基を持つ炭化水素化合物とであるものである。
このことにより、塗膜剥離剤を使用した後の塗装用器具や塗装機などの洗浄が十分に行うことができ、保管や輸送及びその使用が容易なものである。
【0009】
前記塗膜剥離剤がベンジルアルコールを主成分としたものであることにより、 主成分の一つである水との相溶性をより高めることがでるため、より十分な洗浄を行うことができる。
【0010】
前記炭化水素化合物が、水酸基を2つ以上有するグリコールの群から選択される1又は2種以上ものであることにより、より十分な洗浄を行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の実施形態を説明する。
壁面などにある既存塗膜を剥離させるための塗膜剥離剤を用いた器具の洗浄に用いる塗膜剥離剤用クリーナーであって、この塗膜剥離剤用クリーナーの主成分が水と水酸基を持つ炭化水素化合物とであるものである。
【0012】
ここで、本開示の塗膜剥離剤は、水系塗膜剥離剤のことで、既存塗膜が存在する壁面などの建築構造物の垂直面や天井面、橋梁などの鋼構造物にある既存塗膜を剥がすために用いられるものである。
この既存塗膜とは、建築構造物の壁面に塗料などにより形成された塗膜のことであり、代表的なものとしては、鋼構造物表面に塗装された錆止め塗料で形成された塗膜などがある。
【0013】
この既存塗膜の剥離には、斫器具やサンダーなどの研磨機を用いた削ることによる剥離方法があるが、この方法では、剥離時に粉塵などが発生するため、粉塵の発生が少ない液状の塗膜剥離剤などを用いた湿式による剥離作業が行われることが多い。
この塗膜剥離剤は、有機溶剤を主成分とした非水性の剥離剤や水溶性の溶剤を主成分とした水性のものがあり、剥離工事での安全性などから、ベンジルアルコールを主成分とし、水やセルロース誘導体などを含む水性の水系塗膜剥離剤が用いられることが多くなった。
【0014】
この水系塗膜剥離剤は、引火点が93℃以上であり、引火し難く、一定の粘度を持たせることができることから、既存塗膜が存在する壁面などの建築構造物の垂直面や天井面、橋梁などの既存塗膜へ多くの水系塗膜剥離剤を塗布することができるように高粘度のものが多く、高塗着性を有するものである。
これら塗膜剥離剤は、高粘度のものであることから塗装機などの塗装器具や塗装機械などを用いて塗布することが多い。そのため、高粘度の塗膜剥離剤を使用した塗装機や塗装器具の洗浄に手間がかかることがある。
【0015】
この塗膜剥離剤を使用した塗装機や塗装器具を洗浄するための塗膜剥離剤用クリーナーが必要になる。特に水系塗膜剥離剤を用いた場合では、その洗浄に主成分が水と水酸基を持つ炭化水素化合物とである塗膜剥離剤用クリーナーを用いることが有効になる。
これは、塗膜剥離剤用クリーナーが塗膜剥離剤を溶解させることができるため、高粘度の塗膜剥離剤を容易に洗浄することが可能となり、塗装機の内部に付着した塗膜剥離剤や塗装器具に付着した塗膜剥離剤を溶かし、粘度を低くし、洗浄をすることができる。
【0016】
この塗膜剥離剤用クリーナーを用いることで、塗膜剥離剤を使用した後の塗装用器具や塗装機などの洗浄が十分に行うことができ、その保管や輸送及びその使用が容易なものとなる。
この塗膜剥離剤用クリーナーは、水と水酸基を持つ炭化水素化合物を主成分とするものであり、その水酸基を持つ炭化水素化合物を用いることにより、水との相溶性が良好になり、従来の低沸点の有機溶剤を用いることがなく、塗膜剥離剤を溶かすことができ、安全性の高い塗膜剥離剤用クリーナーを得ることができる。
【0017】
この水酸基を持つ炭化水素化合物には、グリコールに分類されるエチレングリコール,プロピレングリコール,ブチレングリコールなどが挙げられる。
この水酸基を持つ炭化水素化合物の中でも、エチレングリコール,プロピレングリコールが好ましく用いられ、これを用いることで、一定の粘度を持たせ水系塗膜剥離剤を用いた塗装用器具や塗装機などの洗浄を十分に行うことができる。
【0018】
また、この水酸基を持つ炭化水素化合物の配合割合は、25.0~75.0重量%の範囲が好ましく、25.0重量%より少ない場合では、塗膜剥離剤を十分に溶解させることができず、用いた塗装用器具や塗装機に塗膜剥離剤が残ることがある。
75.0重量%より多い場合では、塗装用器具や塗装機に付いている塗膜剥離剤を十分に溶解させることができるが、洗浄後の器具や機械の乾きが遅くなり、場合によっては、器具や機械に錆が速く発生することがある。
【0019】
より好ましくは、40.0~75.0重量%の範囲であり、この範囲内であれば、塗膜剥離剤を十分に溶解させることができ、それを用いた塗装用器具や塗装機などの洗浄性が良好なものとなる。
また、この塗膜剥離剤用クリーナーの比重が1.0~1.1の範囲であることが好ましく、塗装機の内部に付着している塗膜剥離剤を塗装機内部に塗膜剥離剤用クリーナーを通すことにより、その圧力を利用して、容易に洗浄させることができる。
【0020】
上記配合内であれば、塗膜剥離剤用クリーナーの比重が1.0~1.1の範囲に容易に調整することが可能である。
この塗膜剥離剤用クリーナーの粘度は、岩田カップ(アネスト岩田製の粘度カップNK-2)を用いた測定で、23℃で6~10秒の範囲が好ましく、この範囲内であれば、塗装機の内部に付着している塗膜剥離剤を塗装機内部に塗膜剥離剤用クリーナーを通すことで、容易に溶解した塗膜剥離剤を流すことができ、十分に洗浄させることができる。
【0021】
また、上記配合内であれば、塗膜剥離剤用クリーナーの粘度の調整を粘性調整剤により行うことなく、範囲内に容易に調整することが可能である。
この塗膜剥離剤用クリーナーでは、界面活性剤を含ませることも可能である。この界面活性剤は、塗膜剥離剤用クリーナーに含まれる泡を消すための消泡剤や塗膜剥離剤との混和性を向上させるものなどがある。
【0022】
これらの中でも消泡剤を用いることが多く、消泡剤を用いることで、塗膜剥離剤用クリーナー中に含まれる空気を減らすことができ、塗膜剥離剤と接する機会が増え、効率的に除去することができる。
また、塗膜剥離剤用クリーナー中の泡が多い場合では、塗膜剥離剤用クリーナーの比重が減ることになり、塗膜剥離剤用クリーナーに圧力が掛かり難くなり、洗浄性が低下する場合もある。
【0023】
このように構成される塗膜剥離剤用クリーナーの使い方について詳細に説明する。この使い方の説明では、主成分が水と水酸基を持つ炭化水素化合物とである塗膜剥離剤用クリーナーであり、この水酸基を持つ炭化水素化合物にエチレングリコールを使用したものである。
この配合割合は、水を50重量%にエチレングリコールを50重量%としたものであり、その比重が1.02であり、粘度が岩田カップを用いた測定で、23℃で8秒であった。
【0024】
この塗膜剥離剤用クリーナーを塗膜剥離剤の塗布に用いたエアレス塗装機の洗浄に用いた。この塗膜剥離剤は、菊水化学工業株式会社製のアクアリムーバーエコであった。この塗膜剥離剤は、ベンジルアルコールを主成分としたもので、他に水が配合された水系塗膜剥離剤であった。
また、この塗膜剥離剤は、粘度が高く、一度に多くの塗膜剥離剤を塗布することができ、この塗布量は、平均で1.0kg/m2であり、その塗布厚は、1.0mm程度であった。
【0025】
この塗膜剥離剤を垂直面である鋼製の30cm×30cmの長さが3mの錆止め塗料が塗装されている角柱の4面に塗布し、24時間放置した。その24時間後に確認しても、その垂直面に対しても流れ落ちることがないものであった。
この塗布に用いたエアレス塗装機は、一般的に塗装工事で用いられるものと同じであった。剥離作業には、スクレーパーを用いて行われた。
【0026】
この塗膜剥離剤の塗布に用いられたエアレス塗装機の洗浄を塗膜剥離剤塗布作業の終了直後に行った。
その手順としては、エアレス塗装機の吸引ホースやホッパーに残っている塗膜剥離剤を除去した。その後、塗膜剥離剤用クリーナーをホッパーに投入し、塗装機を稼働させ、塗装機やその吸引ホース全体に流し、吐出口から吐出させた。
【0027】
また、吐出した塗膜剥離剤用クリーナーを再度ホッパーに流し、塗膜剥離剤用クリーナーを循環させた。この循環を10分行い、その後洗浄の程度を確認し、十分に洗浄できたことを確認した。
塗膜の剥離作業後には、塗膜を剥離した角柱の洗浄も行うことができ、角柱に残った塗膜剥離剤を十分に除去することができた。この除去では、塗膜剥離剤用クリーナーをウエスに染み込ませ、それにより塗膜剥離剤の除去を行った。
【0028】
これらと比較して、塗膜剥離剤用クリーナーの代わりに水を用いた場合では、上記同様エアレス塗装機の吸引ホースやホッパーに残っている塗膜剥離剤を除去し、水をホッパーに入れ、塗装機を稼働させ、塗装機やその吸引ホース全体に流し、吐出口から吐出させた。
吐出した水には、塗膜剥離剤が解けず粒状や塊状の塊となったものが吐出され、十分に洗浄することができなかった。
【0029】
また、エチレングリコールのみにより、洗浄を行った場合では、上記同様にエアレス塗装機の吸引ホースやホッパーに残っている塗膜剥離剤を除去し、エチレングリコールをホッパーに入れ、塗装機を稼働させ、塗装機やその吸引ホース全体に流し、吐出口から吐出させた。
吐出したエチレングリコールには、塗膜剥離剤が十分に溶けた状態で吐出され、洗浄ができていることを確認した。
【0030】
また、吐出した塗膜剥離剤が十分に溶けたエチレングリコールを再度ホッパーに流し、循環させた。この循環を10分行い、その後洗浄の程度を確認し、十分に洗浄できたことを確認した。
洗浄後、ホッパーをそのまま放置し、乾燥させたが、塗膜剥離剤用クリーナーを用いた場合と比べ、乾きが遅く、ホッパーの鉄が露出している部分に錆の発生が確認することができた。
【0031】
また、塗膜の剥離作業後には、塗膜を剥離した角柱の洗浄もエチレングリコールをウエスに染み込ませたものでふき取ったが、乾燥が遅く、次工程に進むことが遅くなり、更に部分的に錆の発生もあった。
さらに、エチレングリコールの配合割合を25.0重量%,40.0重量%,75.0重量%の塗膜剥離剤用クリーナーも用意した。これらの比重が1.0~1.1の範囲で、粘度は、岩田カップを用いた測定で、23℃で6~10秒の範囲であった。
【0032】
これらの塗膜剥離剤用クリーナーも上記同様に、エアレス塗装機の吸引ホースやホッパーに残っている塗膜剥離剤を除去し、塗膜剥離剤用クリーナーをホッパーに投入し、塗装機を稼働させ、塗装機やその吸引ホース全体に流し、吐出口から吐出させた。
吐出した塗膜剥離剤用クリーナーを再度ホッパーに流し、塗膜剥離剤用クリーナーを循環させた。この循環を10分行い、その後洗浄の程度を確認し、十分に洗浄できたことを確認した。
【0033】
また、塗膜の剥離作業後には、塗膜を剥離した角柱の洗浄も行うことができ、角柱に残った塗膜剥離剤を十分に除去することができた。この除去では、塗膜剥離剤用クリーナーをウエスに染み込ませ、それにより塗膜剥離剤の除去を行い、錆の発生を確認することができなかった。
この結果より、塗膜剥離剤を十分に溶解させることができ、それを用いた塗装用器具や塗装機などの洗浄性が良好なもので、洗浄後の器具、機械や使用した鋼材など金属類の乾きが極端に遅くなることなく、錆が速く発生し難いものであった。
【0034】
さらに、エチレングリコールの代わりに、プロピレングリコールを配合した塗膜剥離剤用クリーナーにより塗膜剥離剤の除去を行った。その配合割合は、水を50重量%にプロピレングリコールを50重量%としたもので、消泡剤を加え、塗膜剥離剤用クリーナーの泡立ちを抑えるものとした。
その比重が1.03であり、粘度が岩田カップを用いた測定で、23℃で7.5秒であった。
このプロピレングリコールを用いた塗膜剥離剤用クリーナーを塗膜剥離剤の塗布に用いたエアレス塗装機の洗浄に使用した。この塗膜剥離剤は、前記同様に菊水化学工業株式会社製のアクアリムーバーエコであった。
【0035】
これも塗膜剥離剤の塗布に用いられたエアレス塗装機の洗浄を塗膜剥離剤塗布作業の終了直後に行い、エアレス塗装機の吸引ホースやホッパーに残っている塗膜剥離剤を除去した。その後、塗膜剥離剤用クリーナーをホッパーに投入し、塗装機を稼働させ、塗装機やその吸引ホース全体に流し、吐出口から吐出させた。
吐出した塗膜剥離剤用クリーナーを再度ホッパーに流し、塗膜剥離剤用クリーナーを循環させた。この循環を10分行い、その後洗浄の程度を確認し、十分に洗浄できたことを確認した。
【0036】
また、洗浄後の塗膜剥離剤用クリーナーの泡立ちもエチレングリコールを用いた塗膜剥離剤用クリーナーの場合より少なく、消泡剤を添加した効果も確認することができた。