(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004572
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】プログラム、方法及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G16H 70/40 20180101AFI20240110BHJP
【FI】
G16H70/40
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022104229
(22)【出願日】2022-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】520050200
【氏名又は名称】株式会社MediFrame
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】和田 敦
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA25
(57)【要約】
【課題】医療従事者であるユーザにとって必要なタイミングで、当該薬剤を担当する製薬会社の医療情報担当者へよりいっそう容易に問い合わせることを可能とする技術を提供する。
【解決手段】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、薬剤の情報と、薬剤について問い合わせる連絡先の情報とを関連付けてデータベースに登録する第1のステップと、患者の情報を表示するための画面を、医療従事者であるユーザに提示する第2のステップと、画面において、患者に処方されうる特定の薬剤の情報、及び、特定の薬剤について`薬剤を提供する製薬会社に問い合わせる操作を受け付けるための操作部材とを表示する第3のステップと、操作部材に対するユーザの操作に応答して、特定の薬剤に関連付けて登録されている製薬会社の連絡先へ連絡するための処理を開始する第4のステップと、を実行させる、
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
薬剤の情報と、前記薬剤について問い合わせる連絡先の情報とを関連付けてデータベースに登録する第1のステップと、
患者の情報を表示するための画面を、医療従事者であるユーザに提示する第2のステップと、
前記画面において、患者に処方されうる特定の薬剤の情報、及び、前記特定の薬剤について薬剤を提供する製薬会社に問い合わせる操作を受け付けるための操作部材とを表示する第3のステップと、
前記操作部材に対する前記ユーザの操作に応答して、前記特定の薬剤に関連付けて登録されている製薬会社の連絡先へ連絡するための処理を開始する第4のステップと、
を実行させる、プログラム
【請求項2】
前記第3のステップにおいて、前記製薬会社の連絡先へ通知する情報の入力をユーザから受け付け、
前記第4のステップにおいて、前記受け付けた情報を連絡先へ連絡するための処理を開始する、請求項1に記載のプログラム
【請求項3】
前記第3のステップにおいて、前記製薬会社の連絡先へ通知する情報として、ユーザが前記連絡先から連絡を希望する日程を示す情報を受け付ける、請求項2に記載のプログラム
【請求項4】
前記第3のステップにおいて、前記製薬会社の連絡先へ通知する情報として、ユーザが前記連絡先へ問い合わせる内容を示す情報を受け付ける、請求項2に記載のプログラム
【請求項5】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、前記医療従事者であるユーザに対し、前記製薬会社の連絡先へ連絡するための処理を行った履歴と、前記連絡を行った薬剤と関連付けられる患者の情報とを提示する一方、
前記製薬会社であるユーザに対しては、前記医療従事者であるユーザからの薬剤についての問い合わせの履歴を提示しつつ前記薬剤と関連付けられる患者の情報を提示しない、第5のステップを実行させる、請求項1に記載のプログラム
【請求項6】
前記第1のステップにおいて、前記薬剤の製薬会社のユーザから、当該薬剤についての前記連絡先の情報を登録する操作を受け付けており、前記登録する操作に応答して、前記データベースにおける前記薬剤の連絡先の情報を登録する、請求項1に記載のプログラム
【請求項7】
前記データベースにおいて、前記薬剤の製薬会社の情報と関連付けて、当該製薬会社のウェブサイトまたは電話番号の情報が登録されており、
前記第4のステップにおいて、
前記特定の薬剤に関連付けて前記製薬会社の連絡先の情報が当該製薬会社のユーザから登録されている場合に、前記製薬会社のユーザによって登録されている前記連絡先の情報に基づき連絡するための処理を開始し、
前記製薬会社のユーザによって連絡先の情報が登録されていない場合に、前記ユーザの操作に応答して、前記データベースを参照することにより、当該製薬会社のウェブサイトまたは電話番号の情報を当該ユーザへ提示する、請求項6に記載のプログラム
【請求項8】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
ユーザに操作された履歴に基づき、所定の条件を満たす製薬会社を特定する第6のステップを実行する、請求項7に記載のプログラム
【請求項9】
前記第2のステップにおいて、前記患者の情報を表示するための画面を前記ユーザに提示する表示画面において、
複数の特定の薬剤の情報を1画面においてユーザへ提示する、請求項1に記載のプログラム
【請求項10】
前記複数の特定の薬剤の情報は、現在患者へ処方されている薬剤の情報、および、ユーザが患者へ処方することを検討している薬剤の情報をそれぞれ1つ以上含む、請求項9に記載のプログラム
【請求項11】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させる方法であって、
前記方法は、前記プロセッサが、
薬剤の情報と、前記薬剤について問い合わせる連絡先の情報とを関連付けてデータベースに登録する第1のステップと、
患者の情報を表示するための画面を、医療従事者であるユーザに提示する第2のステップと、
前記画面において、患者に処方されうる特定の薬剤の情報、及び、前記特定の薬剤について薬剤を提供する製薬会社に問い合わせる操作を受け付けるための操作部材とを表示する第3のステップと、
前記操作部材に対する前記ユーザの操作に応答して、前記特定の薬剤に関連付けて登録されている製薬会社の連絡先へ連絡するための処理を開始する第4のステップと、
を実行させる、方法
【請求項12】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であり、
前記制御部は、
薬剤の情報と、前記薬剤について問い合わせる連絡先の情報とを関連付けてデータベースに登録する第1のステップと、
患者の情報を表示するための画面を、医療従事者であるユーザに提示する第2のステップと、
前記画面において、患者に処方されうる特定の薬剤の情報、及び、前記特定の薬剤について薬剤を提供する製薬会社に問い合わせる操作を受け付けるための操作部材とを表示する第3のステップと、
前記操作部材に対する前記ユーザの操作に応答して、前記特定の薬剤に関連付けて登録されている製薬会社の連絡先へ連絡するための処理を開始する第4のステップと、
を実行する、情報処理装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
薬剤師が扱う薬剤の種類が、ますます多様化してニッチな分野で増加し続けている。そのため、医療従事者が患者に対して処方する薬剤を検討する負担、及び、患者に対して薬剤の説明をする負担がますます増えている。
【0003】
医療従事者が製薬会社へ問い合わせて、薬剤に関する情報を取得する需要が増えている。特許文献1には、最適なMRと医師とをマッチングさせるネットワーク技術を提供することが記載されている。特許文献1には、コンテンツ・検索語連動型名刺表示システムとして、薬剤、疾患または診療科目をキーワードに記事データベースの検索を受け付けるとともに、検索キーワードに関連して医師毎に生成された医療情報担当者の連絡先情報を表示することが記載されている
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
医療従事者が、薬剤について、製薬会社の医療情報担当者へよりいっそう容易に問い合わせる技術が必要とされている。例えば、患者の診察中や鑑査中に、医療従事者が製薬会社の医療情報担当者へ問い合わせる必要が生じる場合がある。
【0006】
そこで、本開示において、医療従事者であるユーザにとって必要なタイミングで、当該薬剤を担当する製薬会社の医療情報担当者へよりいっそう容易に問い合わせることを可能とする技術を提供する。
【0007】
一実施形態によると、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるプログラムが提供される。プログラムは、プロセッサに、薬剤の情報と、薬剤について問い合わせる連絡先の情報とを関連付けてデータベースに登録する第1のステップと、患者の情報を表示するための画面を、医療従事者であるユーザに提示する第2のステップと、画面において、患者に処方されうる特定の薬剤の情報、及び、特定の薬剤について`薬剤を提供する製薬会社に問い合わせる操作を受け付けるための操作部材とを表示する第3のステップと、操作部材に対するユーザの操作に応答して、特定の薬剤に関連付けて登録されている製薬会社の連絡先へ連絡するための処理を開始する第4のステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、ユーザが、薬剤について、製薬会社の医療情報担当者へよりいっそう容易に問い合わせることを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】第1の実施の形態のシステム1を構成する端末装置10のブロック図である。
【
図3】第1の実施の形態のシステム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。
【
図4】サーバ20が記憶する連絡先データベース281と、患者情報データベース282と、連絡履歴データベース283と、アクセス履歴データベース284のデータ構造を示す図である。
【
図5】第1の実施の形態における、システム1により、ユーザが指定した薬剤について、製薬会社の医療情報担当者へ問い合わせする流れの一例を示すフローチャートである。
【
図6】第1の実施の形態における、ユーザの端末装置10の画面例を示す図である。
【
図7】第1の実施の形態におけるユーザの端末装置10の画面例の図である。
【
図8】第1の実施の形態におけるユーザの端末装置10の画面例の図である。
【
図9】第1の実施の形態におけるMRの端末装置30の画面例の図である。
【
図10】第1の実施の形態における、複数の薬剤の候補を指定した場合のユーザの端末装置10の画面例を示す。
【
図11】第2の実施の形態における、サーバ20が、MRから連絡先の登録を受け付ける処理を示すフローチャートである。
【
図12】第2の実施の形態における、ユーザが製薬会社から連絡先が登録されていない薬剤を指定した場合において、薬剤の製造販売元である製薬会社のWebサイトへアクセスする処理を示すフローチャートである。
【
図13】第2の実施の形態における、製薬会社から連絡先が登録されていない薬剤について、サーバ20が、製薬会社のWebサイトへアクセスする頻度が高い製薬会社を特定する処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0011】
<第1の実施の形態>
<1 システム1の全体構成>
システム1は、医療従事者であるユーザ(以下、ユーザ)が、製薬会社の医療情報担当者(Medical Representatives:以下、MR)へ薬剤について問い合わせするためのシステムである。以下、医療従事者として医師が患者の診察中に、患者へ処方する薬剤を検討する局面を例として説明する。
図1は、システム1の全体の構成を示す図である。
【0012】
図1に示すように、システム1は、端末装置10と、サーバ20と、端末装置30とを含む。端末装置10は、医療機関に設置される端末、または、医療機関のユーザが操作する端末である。ここで、医療機関とは、医療を提供するための施設であり、例えば、病院、診療所、薬局、訪問看護ステーション、保健施設等である。端末装置30は、製薬会社に設置されている端末、または、製薬会社のMRが操作する端末である。端末装置10と、サーバ20と、端末装置30とは、ネットワーク80を介して通信接続する。
【0013】
端末装置10は、医療機関で各ユーザが操作する装置である。ここでいうユーザは、医療従事者であり、例えば、医師、薬剤師などが挙げられる。端末装置10は、例えば据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC、タブレットである。
【0014】
図1に端末装置10として示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
【0015】
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。ネットワーク80の通信回線は、有線でもよいし無線でもよい。
【0016】
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0017】
サーバ20は、薬剤についての連絡先及び連絡履歴を管理する装置である。サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。
【0018】
図1に示すように、サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0019】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0020】
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、第1の実施の形態のシステム1を構成する端末装置10のブロック図である。
図2に示すように、端末装置10は、通信部120と、操作受付部130と、表示部160と、記憶部170と、制御部180と、を含む。端末装置10は、
図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。
図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0021】
通信部120は、端末装置10が他の機器と通信するため、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。
【0022】
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。例えば、操作受付部130は、マウス、キーボード又はタッチパネルなどを含む。
【0023】
表示部160は、制御部180の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。表示部160は、例えば液晶ディスプレイによって実現される。
【0024】
記憶部170は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10が使用するデータおよびプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部170は、患者情報171と、連絡履歴172とを記憶する。尚、患者情報171と、連絡履歴172は、端末装置10の記憶部で記憶されるのではなく、全てサーバ20で管理されていてもよい。
【0025】
患者情報171は、患者に関する情報と、処方中の薬剤とを示す情報である。端末装置10は、ネットワーク80を介して、サーバ20の患者情報データベース282から情報を取得する。また、端末装置10がユーザから情報の入力操作を受け付けてもよい。
【0026】
連絡履歴172は、端末装置10から製薬会社のMRへ連絡した履歴を示す情報である。連絡履歴172は、ユーザが連絡したMRの情報と、連絡した日時と、具体的な連絡内容とのうち少なくともいずれかを含んでもよい。
【0027】
制御部180は、記憶部170に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部180は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部181と、送受信部182と、表示制御部183と、通知制御部184としての機能を発揮する。
【0028】
入力操作受付部181は、マウス、キーボード等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。
【0029】
送受信部182は、端末装置10および端末装置30が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0030】
表示制御部183は、表示部160の表示処理を制御する。例えば、表示制御部183は、表示部160の表示処理を制御する。例えば、表示制御部183は、ビデオメモリの内容ビデオメモリの内容を読み取ってディスプレイで表示させるための信号を生成してディスプレイに送出するように制御する。
【0031】
通知制御部184は、ユーザに対し通知情報を提示する処理を行う。通知制御部184は、通知情報を表示部160に表示させる処理等を行う。
【0032】
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、第1の実施の形態のシステム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。
図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0033】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0034】
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、連絡先データベース281と、患者情報データベース282と、連絡履歴データベース283と、アクセス履歴データベース284と、を記憶する。
【0035】
連絡先データベース281は、それぞれの薬剤と関連付けられる製薬会社の担当のMRの連絡先を保持するデータベースである。詳細は後述する。
【0036】
患者情報データベース282は、それぞれの患者の情報を保持するためのデータベースである。具体的には、患者情報データベース282において、患者の情報として、診察履歴、薬剤の処方履歴に関する情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0037】
連絡履歴データベース283は、ユーザがMRに対して連絡した情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0038】
アクセス履歴データベース284は、連絡先データベース281に登録されている会社URLにアクセスされた履歴を保持するデータベースである。詳細は後述する。
【0039】
制御部203は、サーバ20のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして示す機能を発揮する。
【0040】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0041】
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0042】
受付モジュール2033は、サーバ20がネットワーク80を介して、端末装置10から薬剤の指定を受け付ける処理を制御する。また、受付モジュール2033は、サーバ20がネットワーク80を介して、端末装置30から薬剤の連絡先の情報の登録を受け付ける処理を制御する。
【0043】
提示モジュール2034は、サーバ20がネットワーク80を介して、薬剤の情報と操作部材を関連付けて端末装置10へ表示する処理を制御する。
【0044】
通知モジュール2035は、サーバ20がネットワーク80を介して、端末装置10に表示されている操作部材への入力を受けた場合に、操作部材に紐づいている連絡先へ通知する処理を制御する。
【0045】
連絡先登録モジュール2036は、サーバ20がネットワーク80を介して、端末装置30がMRから入力操作を受け付けた連絡先情報を登録する処理を制御する。
<2 データ構造>
【0046】
図4は、サーバ20が記憶する連絡先データベース281と、患者情報データベース282と、連絡履歴データベース283と、アクセス履歴データベース284のデータ構造を示す図である。
【0047】
連絡先データベース281は、それぞれの薬剤と関連付けられるMRの連絡先を保持するためのデータべースである。
図4に示すように、連絡先データベース281のレコードのそれぞれは、項目「薬剤コード」と、項目「薬剤名称」と、項目「薬剤説明」と、項目「製薬会社ID」と、項目「担当者ID」と、項目「連絡先」と、項目「会社ウェブサイトURL」を含む。サーバ20は、例えば、端末装置30から、薬剤の情報と当該薬剤を担当するMRの連絡先を登録するための情報を受信することにより、連絡先データベース281にレコードを追加する。
【0048】
項目「薬剤コード」は、薬局が取り扱うそれぞれの薬剤を識別する情報である。
【0049】
項目「薬剤名称」は、薬局が取り扱うそれぞれの薬剤の名称を示す情報である。
【0050】
項目「薬剤説明」は、「薬剤コード」と関連付けて、薬剤に関する説明を示す情報である。
具体的には、項目「薬剤説明」は、服薬できる対象年齢や、副作用に関する情報を含む。
【0051】
項目「製薬会社ID」は、「薬剤コード」と関連付けて、それぞれの薬剤を製造する製薬会社を識別する情報である。
【0052】
項目「担当者ID」は、「薬剤コード」と関連付けて、それぞれの薬剤の販売を担当するMRを識別する情報である。
【0053】
項目「連絡先」は、MRに連絡するための連絡先を示す情報である。具体的には、項目「連絡先」は、電話番号と、メールアドレスと、SMSによるメッセージ送信先とのうち少なくともいずれかを示す情報を含む。
【0054】
項目「ウェブサイトURL」は、「薬剤コード」と関連付けて、当該薬剤コードが識別する薬剤を扱う、それぞれの製薬会社のウェブサイトURLを示す情報である。
【0055】
サーバ20は、端末装置30と通信しながら、連絡先データベース281を更新する。
【0056】
患者情報データベース282は、それぞれの患者の情報を保持するためのデータベースである。具体的には、患者情報データベース282において、患者の情報として、診察履歴、薬剤の処方履歴に関する情報を保持するためのデータベースである。
図4に示すように、患者情報データベース282のレコードのそれぞれは、項目「患者ID」と、項目「患者氏名」と、項目「年齢・性別」と、項目「処方中薬剤ID」と、項目「検討中薬剤ID」と、項目「診察日時」と、項目「処方量」と、項目「服用期間」を含む。サーバ20は、例えば、各医療機関の端末装置10から、患者に対して診察や処方を行った履歴の情報を受信することにより、患者情報データベース282にレコードを追加する。
【0057】
項目「患者ID」は、患者それぞれを識別する情報である。
【0058】
項目「患者氏名」は、患者の氏名を示す情報である。
【0059】
項目項目「年齢・性別」は、患者の年齢と性別とを示す情報である。
【0060】
項目「処方中薬剤ID」は、患者へ既に処方中である薬剤を識別する情報である。
【0061】
項目「検討中薬剤ID」は、ユーザが患者に対して処方を検討している薬剤を識別する情報である。
【0062】
項目「診察日時」は、患者が診察を受けた日時を示す情報である。
【0063】
項目「処方量」は、処方される薬剤の量を示す情報である。
【0064】
項目「服用期間」は、患者が処方される薬剤を服用する期間を示す情報である。
【0065】
サーバ20は、端末装置10と通信しながら、患者情報データベース282を更新する。
【0066】
連絡履歴データベース283は、ユーザがMRに連絡したそれぞれの情報を保持するデータベースである。
図4に示すように、連絡履歴データベース283のレコードのそれぞれは、項目「連絡履歴ID」と、項目「発信元ID(ユーザ)」と、項目「発信先ID(MR)」と、項目「連絡先」と、項目「操作日時」と、項目「患者ID」と、項目「薬剤コード」と、項目「希望連絡日時」と、項目「内容」を含む。サーバ20は、例えば、各医療機関の端末装置10から、MRの端末装置30へ連絡があった履歴の情報を受信することにより、連絡履歴データベース283にレコードを追加する。
【0067】
項目「連絡履歴ID」は、ユーザがMRへ連絡した履歴をそれぞれ識別する情報である。
【0068】
項目「発信元ID(ユーザ)」は、連絡を開始したユーザをそれぞれ識別する情報である。
【0069】
項目「発信先ID(MR)」は、連絡を受信したMRをそれぞれ識別する情報である。
【0070】
項目「連絡先」は、MRの連絡先を示す情報である。 具体的には、項目「連絡先」は、電話番号と、メールアドレスと、SMSによるメッセージ送信先とのうち少なくともいずれかを示す情報を含む。
【0071】
項目「操作日時」は、ユーザがMRへ連絡するための操作を行った日時を示す情報である。
【0072】
項目「患者ID」は、ユーザが薬剤の処方を検討しているそれぞれの患者を識別する情報である。
【0073】
項目「薬剤コード」は、ユーザがMRへ問い合わせる薬剤を識別する情報である。
【0074】
項目「希望連絡日時」は、ユーザがMRからの連絡を希望する日時を示す情報である。
【0075】
項目「内容」は、ユーザがMRへ問い合わせたい内容を示す情報である。具体的には、項目「内容」は、薬剤の対象年齢や、服用の留意点に関する情報を含む。
【0076】
サーバ20は、端末装置10と通信しながら、連絡履歴データベース283を更新する。
【0077】
アクセス履歴データベース284は、ユーザがシステム1を通じて製薬会社のWebサイトへアクセスしたそれぞれの情報を保持するデータベースである。
図4に示すように、アクセス履歴データベース284のレコードのそれぞれは、項目「アクセスID」と、項目「薬剤コード」と、項目「製薬会社ID」と、項目「ウェブサイトURL」と、項目「発信元ID(ユーザ)」と、項目「操作日時」を含む。サーバ20は、例えば、各医療機関の端末装置10から、製薬会社のWebサイトにアクセスした履歴の情報を受信することにより、アクセス履歴データベース284にレコードを追加する。
【0078】
項目「アクセスID」は、ユーザがWebサイトにアクセスしたそれぞれの履歴を識別する情報である。
【0079】
項目「薬剤コード」は、ユーザがMRに問い合わせたい薬剤を識別する情報である。
【0080】
項目「製薬会社ID」は、薬剤を製造販売しているそれぞれの製薬会社を識別する情報である。
【0081】
項目「ウェブサイトURL」は、ユーザがアクセスしたウェブサイトのURLを示す情報である。
【0082】
項目「発信元ID(ユーザ)」は、当該ウェブサイトへアクセスしたそれぞれのユーザを識別する情報である。
【0083】
項目「操作日時」は、発信元であるユーザが当該Webサイトへアクセスした日時を示す情報である。
<3 動作>
【0084】
以下、
図5を参照しながら、システム1により、ユーザが薬剤についてMRへ問い合わせをする処理について説明する。
【0085】
図5は、第1の実施の形態におけるシステム1により、ユーザが指定した薬剤について、製薬会社のMRへ問い合わせする流れの一例を示すフローチャートである。
【0086】
システム1では、サーバ20は、薬剤の種類と、当該薬剤について問い合わせるための連絡先の情報とを関連付けて、連絡先データベース281に格納している。サーバ20は、例えば、薬剤について問い合わせるための連絡先として、当該薬剤の製造元である製薬会社のMRの連絡先の情報を連絡先データベース281に格納している。
【0087】
ステップS511において、ユーザの端末装置10は、ユーザから薬剤の種類を指定する操作を受け付ける。例えば、ユーザの端末装置10は、患者の情報を示す画面を表示しており、既に患者に処方中している薬剤と、処方を検討している薬剤のうち少なくともいずれかを指定する操作をユーザから受け付けるとしてもよい。
【0088】
ステップS521において、サーバ20は、ユーザの操作に応答して、ユーザが指定した薬剤に関連付けられている連絡先の情報を、連絡先データベース281から抽出する。サーバ20は、例えば、ユーザが指定した薬剤に関連付けられている薬剤の説明についても、連絡先データベース281から抽出するとしてもよい。
【0089】
ステップS522において、サーバ20は、ステップS521において抽出した連絡先を操作部材に対応づけ、ステップS511においてユーザが指定した薬剤の種類と併せてユーザの端末装置10の画面に提示する。サーバ20は、例えば、更に薬剤の説明もユーザの端末装置10の画面に提示してもよい。
【0090】
ステップS512において、ユーザの端末装置10は、画面に表示された操作部材を操作する操作をユーザから受け付ける。ユーザの端末装置10は、例えば、画面に表示されたボタンをクリックする操作をユーザから受け付ける。
【0091】
ステップS513において、ユーザの端末装置10は、MRから折り返しの連絡を希望する日時の入力をユーザから受け付ける。さらに、ユーザの端末装置10は、MRへ問い合わせたい内容の入力をユーザから受け付ける。
【0092】
ステップS523において、サーバ20は、ステップS512において操作を受け付けた操作部材に対応付けられている連絡先に対して、ユーザより連絡があった旨を通知する。サーバ20は、SNS等によりメッセージを送信するなどしてMRへ通知してもよい。また、サーバ20は、メールアドレスとSMS(Short Message Service)とのうち少なくともいずれかによりメッセージを送信するなどしてMRへ通知してもよい。
【0093】
ステップS531において、MRの端末装置30は、通知を受信して、連絡のあった内容を画面に表示する。MRの端末装置30は、例えば、連絡のあったユーザと、ユーザが希望する折り返しの連絡日時と、ユーザが問い合わせる内容とを画面に表示する。これにより、MRは、ユーザへ連絡する機会を増やすことが可能となる。また、連絡のあったユーザが希望する連絡日時が把握できるため、ユーザと連絡が繋がる可能性が増加し、利便性が向上する。更に、ユーザが問い合わせたい内容を予め把握できるため、MRがユーザへ連絡をする負担を低減することができる。ユーザ側は、例えば、患者の次回の診察日までなど、薬剤について情報が欲しいタイミングまでにMRへ問い合わせることができる。
【0094】
ステップS514において、ユーザの端末装置10は、ユーザからの要求を受け付けることに応答して、ユーザが薬剤についてMRに対して連絡した履歴を画面に表示する。ユーザの端末装置10は、例えば、連絡したMRと、問い合わせる薬剤の種類と、ステップS513においてユーザから入力を受け付けた希望の連絡日時及び問い合わせる内容とを画面に表示する。
【0095】
<小括>
上記するように、本開示によると、ユーザは、患者の診察中や鑑査中において、担当のMRへ薬剤について容易に問い合わせることができる。ユーザ側は、MRへ問い合わせるための操作をする際に、連絡希望日時や問い合わせる内容をMRへ通知できるため、当該薬剤について情報が欲しいタイミングでMRと連絡が取れる可能性が増える。MR側は、ユーザの希望する連絡日時や問い合わせる内容を通知されることにより、ユーザと連絡の繋がる可能性が増え、利便性が向上する。
【0096】
<画面例>
図6から
図9は、第1の実施の形態における、ユーザの端末装置10の画面例を示す図である。
図6は、第1の実施の形態における、ユーザの端末装置10の画面例を示す図である。
図6は、
図5のステップS511において、ユーザの端末装置10がユーザから操作を受け付ける画面を示す図である。
【0097】
図6に示すように、ユーザの端末装置10の表示画面131は、患者の情報を示す領域132と、ユーザが指定した薬剤の名称、薬剤の説明、及び、操作部材を表示する領域133Aとを含む。
【0098】
図6は、ユーザから薬剤の指定を受け付けた場合に、当該薬剤について、名称、説明、及び、MRへ連絡する操作部材がユーザの端末装置10に表示される。ユーザがMRに問い合わせる薬剤について、画面上の「連絡する」ボタンを押すことにより、サーバ20は、ユーザの端末装置10のディスプレイに表示する表示内容を患者及び薬剤の情報を示す画面から連絡事項を入力する画面に遷移させる
【0099】
図7は、第1の実施の形態における、ユーザの端末装置10の画面例を示す図である。
図7は、
図5のステップS531における、MRに対して連絡を希望する日時の入力と、ユーザがMRへ問い合わせる内容の入力とをユーザから受け付ける画面例の図である。
図7に示すように、ユーザの端末装置10の表示画面131は、ユーザがMRへ問い合わせる薬剤を表示する領域134と、ユーザがMRに対して連絡を希望する日時の入力を受け付けるための領域135と、ユーザがMRへ問い合わせる内容の入力を受け付けるための領域136と、MRへ連絡を開始するための領域137を含む。
【0100】
これにより、ユーザは、連絡希望日時や問い合わせる内容をMRへ通知できるため、MRへ問い合わせるための負担を低減することができ、効率化を図ることを可能とする。
【0101】
図8は第1の実施の形態における、ユーザの端末装置10の画面例を示す図である。
図8は、
図5のステップS514における、ユーザがMRへ問い合わせた履歴をユーザの端末装置10に表示する画面を示す図である。
【0102】
図8に示すように、ユーザの端末装置10の表示画面131は、ユーザがMRへ連絡した履歴の情報を表示する領域138と、MRへ問い合わせたい薬剤と当該薬剤の処方を検討している患者の両方を表示する領域139と、連絡についての詳細情報を表示するための領域140とを含む。
【0103】
図8の画面例は、MRへ連絡した履歴を表示する要求がユーザから入力された場合に、ユーザの端末装置10に表示される。ユーザが詳細を確認しようとする履歴について、詳細情報を表示するための領域140を押すことにより、ユーザが指定した希望の連絡日時と、問い合わせる内容との少なくともいずれかを表示させる。
【0104】
図9の画面例は、MRがユーザから連絡を受けた履歴を、MRの端末装置30へ表示する局面を示す図である。
図9に示すように、MRの端末装置30の表示画面141は、MRがユーザから連絡を受けた履歴の情報を表示する領域148と、ユーザから問い合わせを受けた薬剤名を表示する領域149と、詳細情報を表示するための領域150を含む。
【0105】
図9の画面例は、MRの端末装置に表示される。MRが詳細を確認しようとする履歴について、詳細情報を表示するための領域150を押すことにより、ユーザが指定した希望の連絡日時と、問い合わせる内容との少なくともいずれかを表示させる。
【0106】
図9のMRの端末装置30の表示画面141において、
図8のユーザの端末装置10の表示画面131には患者の情報を表示させる一方で、
図9のMRの端末装置30の表示画面141には、患者の情報は表示されない。
【0107】
これにより、ユーザの端末装置10は、連絡の履歴に患者の情報が表示されるため、ユーザの利便性の向上に繋がる。一方、MRの端末装置30には患者の情報が表示されないため、患者の個人情報を保護することができる。
【0108】
以上のように、実施の形態1では、サーバ20は、ユーザが指定した薬剤の情報を受け付けることに対応して、当該薬剤について連絡するための操作部材を、ユーザの端末装置10の画面に表示する技術について説明した。この実施の形態について、サーバ20は、
図5のステップS511において、ユーザの端末装置10のディスプレイに患者の情報を表示するタイミングで、薬剤の種類と、当該薬剤について連絡するための操作部材についても表示させてよい。サーバ20は、例えば、既に患者に処方中である薬剤について、薬剤の種類と、当該薬剤について連絡するための操作部材とを患者の情報とともにユーザの端末装置10のディスプレイに表示させてもよい。サーバ20は、例えば、ユーザから患者の情報の指定を受け付けることに応答して、
図6に示すように、患者の情報と、既に当該患者へ処方中の薬剤の種類と、薬剤について連絡するための操作部材とをユーザの端末装置10のディスプレイに表示させてもよい。これにより、ユーザが患者を診察する局面において、サーバ20は、診察の対象である患者の指定をユーザから受け付けたタイミングで、処方中の薬剤について連絡するための操作部材を表示させることができるため、ユーザはMRへよりいっそう容易に問い合わせることを可能とする。
【0109】
<変形例>
以上のように、ユーザが、薬剤についてMRへ問い合わせる技術について説明した。サーバは、複数の薬剤の候補を指定を受け付け、画面に表示できるようにしてもよい。
【0110】
図5のステップS511において、ユーザの端末装置10は、例えば、ユーザから複数の薬剤の種類を指定する操作を受け付けてもよい。ステップS511において、ユーザの端末装置10は、例えば、患者の情報を示す画面を表示しており、既に患者に処方中している薬剤、及び、処方を検討している薬剤を複数指定する操作をユーザから受け付けるとしてもよい。
【0111】
ステップS521において、サーバ20は、ユーザの操作に応答して、ユーザが指定した複数の薬剤に関連付けられている連絡先の情報を、連絡先データベース281からそれぞれ抽出する。
【0112】
ステップS522において、サーバ20は、ステップS521において抽出した複数の連絡先を操作部材にそれぞれ対応づけ、ステップS511においてユーザが指定した薬剤の種類と併せてユーザの端末装置10の画面に提示する。サーバ20は、例えば、更に薬剤の説明もユーザの端末装置10の画面に提示してもよい。
【0113】
ステップS512において、ユーザの端末装置10は、画面に表示された複数の操作部材から1の操作部材を指定する操作をユーザから受け付ける。ユーザの端末装置10は、例えば、画面に表示された複数のボタンのうち一つを選択してクリックする操作をユーザから受け付ける。ユーザの端末装置10は、複数のボタンから一つを選択してクリックする操作をユーザから受け付けたのち、更に別のボタンを選択してクリックする操作をユーザから受け付けてもよい。
【0114】
更に、ステップS511において、サーバ20は、例えば、ユーザから患者の指定を受け付けることに応答して、患者の情報と薬剤の種類と、薬剤について連絡するための操作部材とをユーザの端末装置10のディスプレイに表示させてもよい。サーバ20は、ディスプレイに表示させる内容について、例えば、既に患者へ処方中である薬剤については、ユーザから患者の指定を受け付ける操作に応答して、患者の情報と一緒に処方中の薬剤の情報と、当該薬剤について連絡するための操作部材もユーザの端末装置10のディスプレイに併せて表示してもよい。サーバ20は、例えば、患者へ処方を検討している薬剤については、患者の情報を表示する画面において、当該薬剤を指定する操作をユーザから受け付けてもよい。
<画面例>
【0115】
図10は、第1の実施の形態における、複数の薬剤の候補を指定した場合のユーザの端末装置10の画面例を示す。
【0116】
図10の画面例は、複数の薬剤からユーザが患者へ処方する薬剤を検討するとき、候補となる複数の薬剤及び薬剤に基づく操作部材を一画面に表示する局面を示す図である。
図10に示すように、ユーザの端末装置10の表示画面131は、患者へ既に処方中の薬剤の情報及び操作部材を表示する領域133Aと、当該患者への処方を検討している薬剤の情報及び操作部材を表示する領域133Bの両方を含む。
【0117】
図10の画面例は、ユーザが患者へ処方する候補となる薬剤の指定を複数受け付ける局面において、ユーザの端末装置10に表示される。ユーザが指定した複数の薬剤についてそれぞれ、薬剤名と、薬剤の説明と、連絡ボタンとを対応付けて1画面に表示される。これにより、ユーザは、複数の薬剤の候補を比較検討することが容易となる。更には、ユーザは、複数の薬剤の候補に対してそれぞれMRに容易に問い合わせをすることができる。
【0118】
<第2の実施の形態>
【0119】
上記の例では、ユーザが、薬剤についてMRへ問い合わせることについて説明した。
【0120】
この、ユーザがMRへ問い合わせるための連絡先について、MR側から登録できるようにしてもよい。
【0121】
図11は、サーバ20が、MRから連絡先の登録を受け付ける処理を示すフローチャートである。
【0122】
ステップS1131において、MRの端末装置30は、薬剤の種類と、当該薬剤の連絡先との情報を入力する操作をMRから受け付ける。
【0123】
ステップS1121において、サーバ20は、ステップS1131においてMRの端末装置30がMRから入力操作を受け付けた薬剤の種類と、当該薬剤の連絡先とを、連絡先データベース281に登録する。当該薬剤において、連絡先データベース281に過去に登録された連絡先の情報が既に登録されている場合は、連絡先の情報を更新するようにしてもよい。これにより、ユーザが薬剤についてMRに問い合わせる際、ユーザは、常に最新の情報基づき登録されているMRの連絡先に連絡することが可能となる。
【0124】
また、ステップS1121において、サーバ20は、製薬会社から連絡先の情報が登録されていない薬剤については、製薬会社に関する情報を取得するためのリンク情報を連絡先データベース281に格納しておいてもよい。サーバ20は、例えば、製薬会社のWebサイトのURLを、連絡先データベース281に登録しておいてもよい。サーバ20は、例えば、種類の異なる薬剤について、製造販売元の製薬会社が同じである場合は、同じWebサイトのURLをそれぞれの薬剤に対して登録しておいてもよい。更に、サーバ20は、当該薬剤についてMRへ連絡するための操作をユーザから受け付けた場合は、当該薬剤の製造元である製薬会社のWebサイトのURLを、ユーザへ提示してもよい。
【0125】
図12は、第2の実施の形態における、ユーザが製薬会社から連絡先が登録されていない薬剤を指定した場合において、薬剤の製造販売元である製薬会社のWebサイトへアクセスする処理を示すフローチャートである。なお、ステップS511及びステップS512は、第1の実施の形態と同様の内容のため、説明を繰り返さない。
【0126】
ステップS1221において、サーバ20は、ユーザの操作に応答して、ユーザが指定した薬剤に関連付けられている製薬会社のWebサイトのURLを、連絡先データベース281から抽出する。サーバ20は、例えば、ユーザが指定した薬剤の連絡先が、製薬会社から登録されている場合は登録されている連絡先を連絡先データベース281から抽出して、製薬会社から登録されていない場合は、製薬会社のWebサイトのURLを連絡先データベース281から抽出するとしてもよい。
【0127】
ステップS1222において、サーバ20は、ステップS1221において抽出した製薬会社のWebサイトのURLを操作部材に対応づけ、ユーザの端末装置10の画面に提示する。
【0128】
ステップS1223において、サーバ20は、ステップS512においてクリックされた操作部材に対応付けられているURLと、薬剤の種類とを特定して、特定した情報をアクセス履歴データベース284
に登録する。サーバ20は、例えば、ユーザの端末装置10が操作部材をクリックする操作を受け付けるたびに、この処理を行う。
【0129】
ステップS1224において、サーバ20は、ステップS512においてユーザから操作を受け付けた操作部材に対応づけられている、製薬会社のWebサイトを、ユーザ端末の画面に提示する。
【0130】
これにより、MRの連絡先が登録されていない薬剤についても、ユーザは、情報をWebサイトから得ることが可能となる。更に、ユーザは、製薬会社のWebサイトを経由してMRへ問い合わせることができる可能性がある。
【0131】
図13は、第2の実施の形態における、製薬会社によって連絡先が登録されていない薬剤について、サーバ20が、製薬会社のWebサイトへアクセスする頻度が高い製薬会社を特定する処理を示すフローチャートである。
【0132】
ステップS1321において、サーバ20は、アクセス履歴データベース284に登録されている情報に基づき、クリックされた回数の多い操作部材に対応付けられている薬剤の種類と、当該薬剤と対応付けられているWebサイトのURLとを抽出する。薬剤を抽出するタイミングにおいては、サーバ20は、例えば、(A)所定期間における操作部材のクリック回数をカウントして、クリック回数が所定以上である薬剤を特定してもよい。また、(B)操作部材のクリック操作をユーザの端末装置10が受け付ける度にクリック回数を積算して、操作部材がクリックされた積算回数が所定以上になったタイミングで、当該クリックされた操作部材に対応付けられている薬剤を特定してもよい。
【0133】
ステップS1322において、サーバ20は、ステップS1321において抽出した薬剤の種類と、WebサイトのURLに基づき、Webサイトの製薬会社を特定して、システム管理者へ通知する。サーバ20は、例えば、アクセス履歴データベースに格納されている製薬会社の情報に基づき、ステップS1321において抽出したWebサイトの製薬会社を特定して、システム管理者へ通知する。これにより、システム管理者は、連絡の回数の多い薬剤と、当該薬剤の製造元である製薬会社を認識することができるため、連絡の多い製薬会社を特定して、優先的にシステム1へ薬剤の担当連絡先の登録を促す通知を送信することが可能となる。
【0134】
<変形例>
以上のように、サーバ20が、薬剤に関する連絡先の登録を製薬会社から受け付ける技術について説明した。また、連絡先の登録のない薬剤について、サーバ20が、製薬会社のWebサイトへのアクセス数をカウントすることにより、連絡の多い薬剤と、当該薬剤の製造元である製薬会社を特定する技術について説明した。この他に、以下のように構成してもよい。
【0135】
製薬会社の連絡先:サーバ20は、製薬会社により連絡先が登録されていない薬剤について、WebサイトのURLに限らず、製薬会社へ連絡するための情報を連絡先データベース281に予め登録しておいてもよい。サーバ20は、例えば、製薬会社により連絡先が登録されていない薬剤について、製薬会社のコールセンターと、製薬会社の代表の問い合わせ先と、製薬会社の問い合わせフォームとのうち少なくともいずれかの連絡先の情報を連絡先データベース281に予め登録しておいてもよい。
【0136】
登録されている連絡先への発信数のカウント:サーバ20は、登録されている連絡先について、連絡履歴データベース283に登録されている情報に基づき、各薬剤に対して、一定期間にユーザから発信のあった数を集計してシステム管理者へ通知する。また、サーバ20は、各薬剤に対して、問い合わせのあった内容を集計してシステム管理者へ通知する。システム管理者は、例えば、問い合わせ先を登録している製薬会社に対して、薬剤ごとに集計したユーザからの発信数を示す情報を提供してもよい。また、システム管理者は、例えば、薬剤ごとに集計した、問い合わせのあった内容を示す情報を製薬会社へ提供してもよい。これにより、製薬会社は、各薬剤に対する問い合わせの数を示す情報を取得できるため、薬剤の研究開発やマーケティングに活用することが可能となる。
【0137】
<付記>
以上の各実施の形態で説明した事項を以下に付記する。
【0138】
(付記1)プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、薬剤の情報と、薬剤について問い合わせる連絡先の情報とを関連付けてデータベースに登録する第1のステップ(ステップS1121)と、患者の情報を表示するための画面を、医療従事者であるユーザに提示する第2のステップ(ステップS511)と、画面において、患者に処方されうる特定の薬剤の情報、及び、特定の薬剤について`薬剤を提供する製薬会社に問い合わせる操作を受け付けるための操作部材とを表示する第3のステップ(ステップS522)と、操作部材に対するユーザの操作に応答して、特定の薬剤に関連付けて登録されている製薬会社の連絡先へ連絡するための処理を開始する第4のステップ(ステップS523)と、を実行させる、プログラム
【0139】
(付記2)第3のステップにおいて、製薬会社の連絡先へ通知する情報の入力をユーザから受け付け(ステップS513)、第4のステップにおいて、受け付けた情報を連絡先へ連絡するための処理を開始する(ステップS523)、(付記1)に記載のプログラム
【0140】
(付記3)第3のステップにおいて、製薬会社の連絡先へ通知する情報として、ユーザが連絡先から連絡を希望する日程を示す情報を受け付ける(ステップS513)、(付記2)に記載のプログラム
【0141】
(付記4)第3のステップにおいて、製薬会社の連絡先へ通知する情報として、ユーザが連絡先へ問い合わせる内容を示す情報を受け付ける(ステップS513)、(付記2)に記載のプログラム
【0142】
(付記5)プログラムは、プロセッサに、さらに、医療従事者であるユーザに対し、製薬会社の連絡先へ連絡するための処理を行った履歴(138)と、連絡を行った薬剤と関連付けられる患者の情報とを提示する(139)一方、製薬会社であるユーザに対しては、医療従事者であるユーザからの薬剤についての問い合わせの履歴(148)を提示しつつ薬剤と関連付けられる患者の情報を提示しない(149)、第5のステップ(ステップS514、S531)を実行させる、(付記4)に記載のプログラム
【0143】
(付記6) 第1のステップにおいて、薬剤の製薬会社のユーザから、当該薬剤についての連絡先の情報を登録する操作を受け付けており、登録する操作に応答して、データベースにおける薬剤の連絡先の情報を登録する(ステップS1121)、(付記1)に記載のプログラム。
【0144】
(付記7)データベースにおいて、薬剤の製薬会社の情報と関連付けて、当該製薬会社のウェブサイトまたは電話番号の情報が登録されており、第4のステップにおいて、特定の薬剤に関連付けて製薬会社の連絡先の情報が当該製薬会社のユーザから登録されている場合に、製薬会社のユーザによって登録されている連絡先の情報に基づき連絡するための処理を開始、製薬会社のユーザによって連絡先の情報が登録されていない場合に、ユーザの操作に応答して、データベースを参照することにより、当該製薬会社のウェブサイトまたは電話番号の情報を当該ユーザへ提示する(ステップS1224)、(付記6)に記載のプログラム。
【0145】
(付記8)プログラムは、プロセッサに、さらに、ユーザに操作された履歴に基づき、所定の条件を満たす製薬会社を特定する第6のステップ(ステップS1322)を実行する、(付記7)に記載のプログラム
【0146】
(付記9)第2のステップにおいて、患者の情報を表示するための画面をユーザに提示する表示画面において、複数の特定の薬剤の情報を1画面においてユーザへ提示する(133A)、(付記1)に記載のプログラム
【0147】
(付記10)複数の特定の薬剤の情報は、現在患者へ処方されている薬剤の情報、および、ユーザが患者へ処方することを検討している薬剤の情報をそれぞれ1つ以上含む(133A、133B)、(付記9)に記載のプログラム
【0148】
(付記11)プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させる方法であって、方法は、プロセッサが、薬剤の情報と、薬剤について問い合わせる連絡先の情報とを関連付けてデータベースに登録する第1のステップと、患者の情報を表示するための画面を、医療従事者であるユーザに提示する第2のステップと、画面において、患者に処方されうる特定の薬剤の情報、及び、特定の薬剤について`薬剤を提供する製薬会社に問い合わせる操作を受け付けるための操作部材とを表示する第3のステップと、操作部材に対するユーザの操作に応答して、特定の薬剤に関連付けて登録されている製薬会社の連絡先へ連絡するための処理を開始する第4のステップと、を実行させる、方法
【0149】
(付記12)制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であり、制御部は、薬剤の情報と、薬剤について問い合わせる連絡先の情報とを関連付けてデータベースに登録する第1のステップと、患者の情報を表示するための画面を、医療従事者であるユーザに提示する第2のステップと、画面において、患者に処方されうる特定の薬剤の情報、及び、特定の薬剤について薬剤を提供する製薬会社に問い合わせる操作を受け付けるための操作部材とを表示する第3のステップと、操作部材に対するユーザの操作に応答して、特定の薬剤に関連付けて登録されている製薬会社の連絡先へ連絡するための処理を開始する第4のステップと、を実行する、情報処理装置
【符号の説明】
【0150】
10 :端末装置
13 :入力装置
14 :出力装置
15 :メモリ
16 :記憶部
19 :プロセッサ
20 :サーバ
25 :メモリ
26 :ストレージ
29 :プロセッサ
30 :端末装置
80 :ネットワーク
120 :通信部
130 :操作受付部
131 :表示画面
141 :表示画面
160 :表示部
170 :記憶部
171 :患者情報
172 :連絡履歴
180 :制御部
181 :入力操作受付部
182 :送受信部
183 :表示制御部
184 :通知制御部
201 :通信部
202 :記憶部
203 :制御部
281 :連絡先データベース
282 :患者情報データベース
283 :連絡履歴データベース
284 :アクセス履歴データベース
2031 :受信制御モジュール
2032 :送信制御モジュール
2033 :受付モジュール
2034 :提示モジュール
2035 :通知モジュール
2036 :連絡先登録モジュール
【手続補正書】
【提出日】2023-02-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
薬剤の情報と、前記薬剤について問い合わせる連絡先の情報とを関連付けてデータベースに登録する第1のステップと、
患者の情報を表示するための画面を、医療従事者であるユーザに提示する第2のステップと、
前記画面において、患者に処方されうる特定の薬剤の情報、及び、前記特定の薬剤について薬剤を提供する製薬会社に問い合わせる操作を受け付けるための操作部材とを表示する第3のステップと、
前記操作部材に対する前記ユーザの操作に応答して、前記特定の薬剤に関連付けて登録されている前記製薬会社の前記連絡先へ連絡するための処理を開始する第4のステップと、
を実行させ、
前記第4のステップにおいて、前記製薬会社の前記連絡先へ連絡する情報として、前記患者の前記情報を含めない、プログラム
【請求項2】
前記第3のステップにおいて、前記製薬会社の前記連絡先へ通知する情報の入力をユーザから受け付け、
前記第4のステップにおいて、前記受け付けた情報を連絡先へ連絡するための処理を開始する、請求項1に記載のプログラム
【請求項3】
前記第3のステップにおいて、前記製薬会社の連絡先へ通知する情報として、ユーザが前記連絡先から連絡を希望する日程を示す情報を受け付ける、請求項2に記載のプログラム
【請求項4】
前記第3のステップにおいて、前記製薬会社の連絡先へ通知する情報として、ユーザが前記連絡先へ問い合わせる内容を示す情報を受け付ける、請求項2に記載のプログラム
【請求項5】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、前記医療従事者であるユーザに対し、前記製薬会社の連絡先へ連絡するための処理を行った履歴と、前記連絡を行った薬剤と関連付けられる患者の情報とを提示する一方、
前記製薬会社であるユーザに対しては、前記医療従事者であるユーザからの薬剤についての問い合わせの履歴を提示しつつ前記薬剤と関連付けられる患者の情報を提示しない、第5のステップを実行させる、請求項1に記載のプログラム
【請求項6】
前記第1のステップにおいて、前記薬剤の製薬会社のユーザから、当該薬剤についての前記連絡先の情報を登録する操作を受け付けており、前記登録する操作に応答して、前記データベースにおける前記薬剤の連絡先の情報を登録する、請求項1に記載のプログラム
【請求項7】
前記データベースにおいて、前記薬剤の製薬会社の情報と関連付けて、前記連絡先として当該製薬会社のウェブサイトまたは電話番号の情報が登録可能に構成されており、
前記第4ステップにおいて、
前記特定の薬剤に関連付けて前記製薬会社の前記連絡先の情報が当該製薬会社のユーザから登録されている場合に、前記製薬会社のユーザによって登録されている前記連絡先の情報に基づき連絡するための処理を開始し、
前記製薬会社のユーザによって前記連絡先の情報が登録されていない場合に、前記ユーザの操作に応答して、前記データベースを参照することにより、当該製薬会社のウェブサイトまたは電話番号の情報を当該ユーザへ提示する、請求項6に記載のプログラム
【請求項8】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
ユーザに操作された履歴に基づき、所定の条件を満たす製薬会社を特定する第6のステップを実行する、請求項7に記載のプログラム
【請求項9】
前記第2のステップにおいて、前記患者の情報を表示するための画面を前記ユーザに提示する表示画面において、
複数の特定の薬剤の情報を1画面においてユーザへ提示する、請求項1に記載のプログラム
【請求項10】
前記プログラムは、前記プロセッサに、前記患者の情報を表示するための前記画面において、前記患者へ処方を検討している前記薬剤の指定を前記ユーザから受け付けるステップを実行させ、
前記複数の特定の薬剤の情報は、現在患者へ処方されている薬剤の情報、および、前記ユーザが患者へ処方することを検討している薬剤の前記情報をそれぞれ1つ以上含む、請求項9に記載のプログラム
【請求項11】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させる方法であって、
前記方法は、前記プロセッサが、
薬剤の情報と、前記薬剤について問い合わせる連絡先の情報とを関連付けてデータベースに登録する第1のステップと、
患者の情報を表示するための画面を、医療従事者であるユーザに提示する第2のステップと、
前記画面において、患者に処方されうる特定の薬剤の情報、及び、前記特定の薬剤について薬剤を提供する製薬会社に問い合わせる操作を受け付けるための操作部材とを表示する第3のステップと、
前記操作部材に対する前記ユーザの操作に応答して、前記特定の薬剤に関連付けて登録されている前記製薬会社の前記連絡先へ連絡するための処理を開始する第4のステップと、
を実行させ、
前記第4のステップにおいて、前記製薬会社の前記連絡先へ連絡する情報として、前記患者の前記情報を含めない、方法
【請求項12】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であり、
前記制御部は、
薬剤の情報と、前記薬剤について問い合わせる連絡先の情報とを関連付けてデータベースに登録する第1のステップと、
患者の情報を表示するための画面を、医療従事者であるユーザに提示する第2のステップと、
前記画面において、患者に処方されうる特定の薬剤の情報、及び、前記特定の薬剤について薬剤を提供する製薬会社に問い合わせる操作を受け付けるための操作部材とを表示する第3のステップと、
前記操作部材に対する前記ユーザの操作に応答して、前記特定の薬剤に関連付けて登録されている製薬会社の連絡先へ連絡するための処理を開始する第4のステップと、
を実行し、
前記第4のステップにおいて、前記製薬会社の前記連絡先へ連絡する情報として、前記患者の前記情報を含めない、情報処理装置