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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024045805
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0645 20230101AFI20240327BHJP
【FI】
G06Q30/06 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150790
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】518268466
【氏名又は名称】GOOPASS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】高坂 勲
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB68
(57)【要約】
【課題】撮影機材貸し出しサービスの利用を促すことができる。
【解決手段】コンピュータは、撮影機材を貸し出しするサービスをユーザに提供するためのものであり、撮影機材の貸し出しを希望する第1のユーザから、撮影機材の所有権は当該第1のユーザとしたまま、第2のユーザに貸し出し可能な撮影機材の情報の登録を受け付けるステップと、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付けるステップと、第2のユーザからの申し込む入力操作に応じて、当該第2のユーザが当該撮影機材を借り受け中として管理し、借り受けの申し込みにかかる撮影機材の所有権を有する第1のユーザに、借り受けに伴う対価を付与するステップと、第1のユーザが所有する撮影機材について、当該第1のユーザが撮影機材の購入により支払う残価の情報を、当該撮影機材が借り受けられていることに応じて更新するように管理するステップと、を実行させる。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを動作させるためのプログラムであって、
前記コンピュータは、撮影機材を貸し出しするサービスをユーザに提供するためのものであり、
前記プログラムは、前記コンピュータのプロセッサに、
撮影機材の貸し出しを希望する第1のユーザから、前記撮影機材の所有権は当該第1のユーザとしたまま、第2のユーザに貸し出し可能な撮影機材の情報の登録を受け付けるステップと、
撮影機材の借り受けをするための画面を、前記サービスを利用する前記第2のユーザに提示して、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を前記第2のユーザから受け付けるステップと、
前記第2のユーザからの前記申し込む入力操作に応じて、当該第2のユーザが当該撮影機材を借り受け中として管理し、前記借り受けの申し込みにかかる撮影機材の所有権を有する前記第1のユーザに、前記借り受けに伴う対価を付与するステップと、
前記第1のユーザが所有する撮影機材について、当該第1のユーザが前記撮影機材の購入により支払う残価の情報を、当該撮影機材が借り受けられていることに応じて更新するように管理するステップと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を受け付けるステップにおいて、
撮影機材をサービスに貸している前記第1のユーザに対して、当該第1のユーザが他のユーザに撮影機材を貸し出している状態であっても、撮影機材を貸し出しするサービスに同一の型番の撮影機材があれば、当該ユーザから撮影機材の貸し出しを受け付けることが可能である、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記管理するステップにおいて、撮影機材をサービスに貸しているユーザに対して、当該ユーザがサービスから当該ユーザがサービスに貸している撮影機材と同一の型番の撮影機材を借りている間は、前記残価を減額させないように管理する、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記撮影機材の情報の登録を受け付けるステップにおいて、撮影機材の所有権を他のユーザに譲渡することが可能であり、ユーザ間で撮影機材の所有権が譲渡された履歴を管理する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記対価を付与するステップにおいて、
撮影機材を購入し、購入された前記撮影機材を、前記サービスにおいて貸し出し可能とすべく登録したユーザに対し、当該撮影機材の所有権が他のユーザに譲渡された場合においても、当該撮影機材の貸し出しに応じて、前記登録をしたユーザに対し対価を付与する、請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記登録を受け付けるステップにおいて、
前記撮影機材の所有権が譲渡されたユーザから、さらに別のユーザへと前記所有権を譲渡することが可能であり、当該所有権を譲渡する操作に応答して前記撮影機材の所有権を有するユーザの情報を更新し、
前記対価を付与するステップにおいて、
譲渡がされた当該撮影機材の所有権を有するユーザがいずれかにかかわらず、当該撮影機材の貸し出しに応じて、前記登録をしたユーザに対し対価を付与する、請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を受け付けるステップにおいて、前記撮影機材の借り受けを申し込む入力操作に応答して、当該撮影機材について、前記入力操作を行ったユーザが貸し出しを受けたものとして記憶部に記憶させ、
前記撮影機材の借り受けをするための画面において、前記記憶部の情報を参照することにより、前記撮影機材の貸し出しを受けたユーザの履歴とともに、当該撮影機材の情報を表示する、請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記登録を受け付けるステップにおいて、前記撮影機材の情報と関連付けて、当該撮影機材を修理した履歴と、当該撮影機材を用いて撮影された撮影画像の履歴とのうち少なくともいずれかの入力を受け付けて前記記憶部において記憶させており、
前記撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を受け付けるステップにおいて、前記撮影機材の借り受けをするための画面において、前記記憶部の情報を参照することにより、前記撮影機材を修理した履歴、または、前記撮影画像の履歴の少なくともいずれかを参照可能にユーザに提示する、請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
複数のユーザが同一の型番の撮影機材について所有権を有している場合に、当該撮影機材について借り受けを申し込む入力操作を受け付けることに応答して、前記所有権を有するいずれかのユーザの撮影機材を貸し出し対象として決定するステップをさらに実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項10】
前記決定するステップにおいて、
前記同一の型番の撮影機材の所有権を有する各ユーザの、各撮影機材の支払い残額の情報に基づいて、前記支払い残額が大きいユーザが所有権を有する前記撮影機材を貸し出し対象として決定することと、
前記同一の型番の撮影機材の所有権を有する各ユーザの、各撮影機材の貸し出し回数の履歴に基づいて、前記貸し出し回数が平準化するように、貸し出し対象とする前記撮影機材を決定することと、
前記同一の型番の撮影機材の所有権を有する各ユーザの、各撮影機材の貸し出し頻度の情報に基づいて、前記貸し出し頻度が少ないものを優先して、貸し出し対象とする前記撮影機材を決定することと、のいずれかにより決定する、請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
コンピュータを動作させるための方法であって、
前記コンピュータは、撮影機材を貸し出しするサービスをユーザに提供するためのものであり、
前記方法は、前記コンピュータのプロセッサに、
撮影機材の貸し出しを希望する第1のユーザから、前記撮影機材の所有権は当該第1のユーザとしたまま、第2のユーザに貸し出し可能な撮影機材の情報の登録を受け付けるステップと、
撮影機材の借り受けをするための画面を、前記サービスを利用する前記第2のユーザに提示して、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を前記第2のユーザから受け付けるステップと、
前記第2のユーザからの前記申し込む入力操作に応じて、当該第2のユーザが当該撮影機材を借り受け中として管理し、前記借り受けの申し込みにかかる撮影機材の所有権を有する前記第1のユーザに、前記借り受けに伴う対価を付与するステップと、
前記第1のユーザが所有する撮影機材について、当該第1のユーザが前記撮影機材の購入により支払う残価の情報を、当該撮影機材が借り受けられていることに応じて更新するように管理するステップと、を実行させる、方法。
【請求項12】
制御部を備える情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、撮影機材を貸し出しするサービスをユーザに提供するためのものであり、
撮影機材の貸し出しを希望する第1のユーザから、前記撮影機材の所有権は当該第1のユーザとしたまま、第2のユーザに貸し出し可能な撮影機材の情報の登録を受け付けるステップと、
撮影機材の借り受けをするための画面を、前記サービスを利用する前記第2のユーザに提示して、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を前記第2のユーザから受け付けるステップと、
前記第2のユーザからの前記申し込む入力操作に応じて、当該第2のユーザが当該撮影機材を借り受け中として管理し、前記借り受けの申し込みにかかる撮影機材の所有権を有する前記第1のユーザに、前記借り受けに伴う対価を付与するステップと、
前記第1のユーザが所有する撮影機材について、当該第1のユーザが前記撮影機材の購入により支払う残価の情報を、当該撮影機材が借り受けられていることに応じて更新するように管理するステップと、を実行させる、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物品を一時的に貸し出しするレンタルサービスが提供されている。レンタルサービスは、物品を一時的に使用する必要がある場合に利用されている。例えば、通常は自動車を利用していないが、引っ越しの場合に一時的に自動車を利用したい場合、自動車のレンタルサービスであるレンタカーを利用して自動車の貸与を受けるようなことが行われている。
【0003】
下記の特開2022-053122号公報(特許文献1)には、情報処理装置が、販売されている第1商品を貸与する場合の貸与料を示す情報を送信する処理と、前記第1商品をユーザに貸与する場合、前記貸与料を前記ユーザから徴収し、前記第1商品が取引サービスで前記ユーザにより売却された額のうち少なくとも一部の額を徴収する処理と、を実行することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-053122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、レンタル終了の際に取引サービスにて商品を他のユーザに売却することにより、商品金額からレンタル料を差し引いた残額を回収することが記載されている。本開示の目的は、撮影機材などの物品の貸し出しサービスにおいて、物品を所有する所有権の仕組みを作ることで、物品の貸し出しサービスの利用を促すことにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に示す一実施形態は、コンピュータを動作させるためのプログラムであって、前記コンピュータは、撮影機材を貸し出しするサービスをユーザに提供するためのものであり、前記プログラムは、前記コンピュータのプロセッサに、撮影機材の貸し出しを希望する第1のユーザから、前記撮影機材の所有権は当該第1のユーザとしたまま、第2のユーザに貸し出し可能な撮影機材の情報の登録を受け付けるステップと、撮影機材の借り受けをするための画面を、前記サービスを利用する前記第2のユーザに提示して、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を前記第2のユーザから受け付けるステップと、前記第2のユーザからの前記申し込む入力操作に応じて、当該第2のユーザが当該撮影機材を借り受け中として管理し、前記借り受けの申し込みにかかる撮影機材の所有権を有する前記第1のユーザに、前記借り受けに伴う対価を付与するステップと、前記第1のユーザが所有する撮影機材について、当該第1のユーザが前記撮影機材の購入により支払う残価の情報を、当該撮影機材が借り受けられていることに応じて更新するように管理するステップと、を実行させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によると、所有権の仕組みを作ることで、物品の貸し出しサービスにおいて、あるユーザが所有権を有する物品を、他のユーザに貸し出し可能とするよう促すことができる。これにより、物品の貸し出しサービスにおいて、貸し出しを受けられる物品をよりいっそう増やし得るため、貸し出しサービスを利用するユーザにとって、貸し出しを受けられる機会を増やしうる。これにより、物品の貸し出しサービスの利用を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、レンタルサービスシステム1の全体構成の例を示すブロック図である。
図2図2は、第1のユーザの端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。
図3図3は、サーバ20の機能的な構成を示すブロック図である。
図4図4は、ユーザデータベース2021のデータ構造を示す図である。
図5図5は、物品登録データベース2022のデータ構造を示す図である。
図6図6は、レンタル物品データベース2023のデータ構造を示す図である。
図7図7は、レンタルサービス利用履歴データベース2024のデータ構造を示す図である。
図8図8は、所有権譲渡データベース2025のデータ構造を示す図である。
図9図9は、物品修理データベース2026のデータ構造を示す図である。
図10図10は、撮影画像データベース2027のデータ構造を示す図である。
図11図11は、契約プランデータベース2028のデータ構造を示す図である。
図12図12は、第1のユーザから撮影機材の登録を受け付けた後、第2のユーザから撮影機材の貸し出しを受け付ける処理の流れを示す図である。
図13図13は、第1のユーザから撮影機材の登録を受け付ける画面を示す図である。
図14図14は、第2のユーザから撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける画面を示す図である。
図15図15は、第2のユーザから撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける場面において、過去に同一の型番の撮影機材をレンタルしたレンタルサービスの利用者の履歴の情報を画面に示す図である。
図16図16は、第2のユーザから撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける場面において、撮影機材の修理履歴の情報を画面に示す図である。
図17図17は、第2のユーザから撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける場面において、当該撮影機材と同一の型番の撮影機材を用いて撮影された撮影画像の情報を画面に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に説明するのは、本開示の実施形態である。本開示の実施形態の説明は、図面を参照しつつ説明を行う。また、本開示の実施形態の説明は、同一の部品に同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0010】
<レンタルサービスの概要>
レンタルサービスとは、物品を一時的に貸し出しするサービスのことである。レンタルサービスは、物品を一時的に使用する必要がある場合に利用されている。レンタルサービスで貸し出しされる物品とは、例えば、家電製品、カメラ、ファッション用品、移動体等である。移動体は、例えば車両であり、より具体的には電動式等で動作する二輪車等を含む。また、レンタルサービスで貸し出しされる物品は、メーカー、ブランド、性能、ランク等が異なる物品が複数用意されている。
レンタルサービスは、レンタルサービスの利用者から会員登録を受け付け、会員となったレンタルサービスの利用者から物品の貸し出しの申し込みを受け付ける。次に、レンタルサービスは、レンタルサービスの利用者から貸し出しの申し込みを受け付けたことに応じて、レンタルサービスの利用者に対して物品を貸し出す。例えば、レンタルサービスは、物品の貸し出しの申し込みを受け付けることに応じて、レンタルサービスの運営が管理する拠点から物品の発送処理が行う。レンタルサービスの利用者のもとに物品が届いた後、レンタルサービスの利用者は、物品を利用する。そして、物品を利用した後、レンタルサービスの利用者は、レンタルサービスの指定する箇所等へ物品を返却する。
【0011】
本実施形態のレンタルサービスは、撮影機材のレンタルを行うレンタルサービスを説明する。撮影機材とは、カメラ、交換レンズ、三脚、ドローン、カメラに関する周辺機器等のことを示す。
【0012】
<サブスクリプション型サービスの概要>
サブスクリプション型サービスとは、定められた料金を支払うことで、サービス、製品等を一定期間利用することができるサービスのことである。
本実施形態におけるサブスクリプション型サービスは、定められた定額料金を支払うことで、サブスクリプション型サービスの利用者が物品をレンタルすることができるレンタルサービスである。サブスクリプション型サービスの利用者は、サブスクリプション型サービスにおいて、物品を複数個レンタルすることも可能である。
また、本実施形態におけるサブスクリプション型サービスは、利用者から会員登録を受け付け、会員となった利用者から物品の貸し出しの申し込みを受け付ける。サブスクリプション型サービスのため、利用者は、所定の期間ごとに定額(例えば、月額)の料金を支払う。すなわち、このサブスクリプション型サービスは、定額制で物品のレンタルを何度でも行うことが可能なサービスである。
本実施形態におけるサブスクリプション型サービスは、サブスクリプション型サービスの利用者から会員登録を受け付け、会員となったレンタルサービスの利用者から物品の貸し出しの申し込みを受け付ける。次に、サブスクリプション型サービスは、サブスクリプション型サービスの利用者から貸し出しの申し込みを受け付けたことに応じて、サブスクリプション型サービスの利用者に対して物品を貸し出す。例えば、サブスクリプション型サービスは、物品の貸し出しの申し込みを受け付けることに応じて、サブスクリプション型サービスの運営が管理する拠点から物品の発送処理が行う。サブスクリプション型サービスの利用者のもとに物品が届いた後、サブスクリプション型サービスの利用者は、物品を利用する。そして、物品を利用した後、サブスクリプション型サービスの利用者は、サブスクリプション型サービスの指定する箇所等へ物品を返却する。
なお、サブスクリプション型サービスには、物品をレンタルできる期間が定められていることもある。
【0013】
本実施形態のサブスクリプション型サービスは、撮影機材のレンタルを行うサブスクリプション型サービスを説明する。撮影機材とは、カメラ、交換レンズ、三脚、ドローン、カメラに関する周辺機器等のことを示す。
【0014】
本実施形態のサブスクリプション型サービスでは、サービス内容が異なる複数の契約プランが存在する。本実施形態のサブスクリプション型サービスは、サービスの利用者からいずれかの契約プランの加入を受け付けることとしている。
複数の契約プランは、所定の期間(例えば、一ヶ月)ごとの定額の料金により、プランが分かれている。所定の期間は、自動更新可能としてもよい。
なお、契約プランに応じて、複数の契約プランは、サブスクリプション型サービスの利用者がレンタルすることが可能な物品が定められている。
【0015】
<所有権の概要>
所有権とは、所有物を自由に使用、収益等をすることのできる権利のことである。本実施形態のサブスクリプション型サービスには、レンタルサービスの利用者が撮影機材の所有権を所持できる仕組みが存在する。
本実施形態のサブスクリプション型サービスにおいて、レンタルサービスの利用者がサブスクリプション型サービスに撮影機材の物品登録を行った場合、当該撮影機材の所有権は物品登録を行ったレンタルサービスの利用者となる。なお、当該撮影機材を他のレンタルサービスの利用者に貸し出しても所有権は、物品登録を行ったレンタルサービスの利用者のままである。
ここで、レンタルサービスシステム1において、サーバ20は、ユーザが所有権を有する物品の物品登録について、当該ユーザから入力を受け付けることとしてもよい。また、サーバ20は、家電量販店のサービスサーバ、EC(Electronic Commerce)サイトのサービスサーバ等の、物品を販売する事業者が運営するサーバと通信することにより、当該事業者のサービスにおいてユーザが物品を購入した際の当該物品について物品登録を受け付けることとしてもよい。例えば、ユーザが実店舗またはECサイトで物品を購入し、分割払い等で決済処理を行ったとする。この場合、当該物品を販売する事業者のサーバまたはクレジットカードの事業者のサーバには、販売代金および分割払いの残価の情報が蓄積される。実店舗またはECサイト上で、レンタルサービスシステム1のサーバ20が提供するAPI(Application Programming Interface)により、レンタルサービスシステム1とAPI連携するための画面を表示させ、当該API連携するための操作を、製品の購入者または事業者の操作者等から受け付ける。これにより、サーバ20に、購買が行われた物品の情報と、残価の情報と、購買を行ったユーザの情報等が記録される。
所有権は、所有権を有するレンタルサービスの利用者から他のレンタルサービスの利用者に譲渡することも可能である。所有権は、複数回譲渡することも可能である。
レンタルサービスシステム1は、所有権を有するユーザに、当該撮影機材の借り受けに伴う対価を付与する。
なお、レンタルサービスシステム1は、当該撮影機材の所有権を譲渡しても、当該撮影機材の物品登録を行ったレンタルサービスの利用者に対価を付与する。また、レンタルサービスシステム1は、当該撮影機材の所有権を有するレンタルサービスの利用者がいずれかに関わらず、当該撮影機材の物品登録を行ったレンタルサービスの利用者に対価を付与する。
【0016】
<第1の実施形態の概要>
本開示の一実施形態は、通信部と、制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、物品のレンタルサービスをレンタルサービスの利用者に提供するためのものである。
本実施形態において、レンタルサービスの利用者は、PC、スマートフォン等を操作し、レンタルサービスシステム1を利用する。
以下の説明では、第1のユーザの端末装置10がサーバ20へアクセスすることにより、サーバ20は、第1のユーザの端末装置10で画面を生成するための情報を応答する。そして、第1のユーザの端末装置10は、サーバ20から受信した情報に基づいて画面を生成し表示する。同様に、以下の説明では、第2のユーザの端末装置30がサーバ20へアクセスすることにより、サーバ20は、第2のユーザの端末装置30で画面を生成するための情報を応答する。そして、第2のユーザの端末装置30は、サーバ20から受信した情報に基づいて画面を生成し表示する。
【0017】
<1.1 システム全体の構成図>
図1は、実施形態のレンタルサービスシステム1の全体構成の例を示すブロック図である。図1に示すように、レンタルサービスシステム1は、第1のユーザの端末装置10と、第2のユーザの端末装置30と、サーバ20とを含み、これらの装置がネットワーク80によって互いに通信可能に接続されている。
【0018】
レンタルサービスシステム1の利用者は、レンタルサービスを提供するサーバ20に会員登録を行い、サーバ20にアクセスすることにより物品をレンタルすることが可能である。
レンタルサービスシステム1は、レンタルサービスを運営する事業者がレンタル対象の物品を用意、管理している。なお、レンタルサービスシステム1は、レンタルサービスの利用者からレンタルサービスシステム1にて貸し出しする撮影機材の登録を受け付けることも可能である。そして、レンタルサービスシステム1は、登録を受け付けた撮影機材をレンタルサービスシステム1内でレンタルサービスの利用者に貸し出しをすることが可能である。
以下の説明は、レンタルサービスの利用者からの撮影機材の登録を受け付ける方法を示す。
図13は、第1のユーザから撮影機材の登録を受け付ける画面を示す図である。撮影機材の登録は、例えば、第1のユーザの端末装置10において、第1のユーザから図13のダイアログ画面1300に撮影機材の情報の登録の入力を受け付けることによって行われる。
まず、第1のユーザの端末装置10は、図13の領域1301において第1のユーザから撮影機材の登録にかかる情報の入力を受け付ける。このとき、第1のユーザは、撮影機材貸し出しサービスにおいて、撮影機材貸し出しサービスに貸し出しを希望する撮影機材を所持しているものとする。そして、第1のユーザの端末装置10は、第1のユーザから、撮影機材の物品登録にかかる情報の入力を受け付ける。撮影機材の物品登録にかかる情報は、例えば、物品の型番の情報、物品名、物品の状態、登録時の残価の情報等である。そして、第1のユーザから撮影機材の物品登録にかかる情報の入力を受け付けたことに応じて、サーバ20は、物品登録データベース2022の各項目の値を更新する。
なお、上記で記した以外にも、第1のユーザの端末装置10は、当該撮影機材を登録する際に、当該撮影機材を用いて撮影された撮影機材の画像、当該撮影機材の修理履歴の情報等をレンタルサービスの利用者から入力を受け付けてもよい。
【0019】
図1の例は、レンタルサービスの利用者が使用する第1のユーザの端末装置10を示している。第1のユーザの端末装置10は、例えば、PC、スマートフォン等である。第1のユーザの端末装置10は、レンタルサービスシステム1を利用している第1のユーザの端末装置である。第1のユーザの端末装置10は、例えば、第1のユーザからレンタルサービスに撮影機材の物品登録を受け付けるとき、第1のユーザから撮影機材の借り受けの申し込みを受け付けるとき等に使用する。
【0020】
第1のユーザの端末装置10は、プログラムを実行することにより、プログラムに応じたシステムを操作する環境をユーザに対して提供する。第1のユーザの端末装置10は、プログラムを読み込んで実行することにより、第1のユーザの端末装置10と、サーバ20とを通信接続する。そして、第1のユーザの端末装置10は、レンタルサービスシステム1に関連するデータを、第1のユーザの端末装置10とサーバ20との間で送受信する。
【0021】
図1の例は、レンタルサービスシステム1に関連する各種データを管理するサーバ20を示している。サーバ20は、レンタルサービスシステム1に必要なデータを、適宜、第1のユーザの端末装置10へ送信することで、第1のユーザの端末装置10でのレンタルサービスシステム1の状況を可視化させる。同様に、サーバ20は、レンタルサービスシステム1に必要なデータを、適宜、第2のユーザの端末装置30へ送信することで、第2のユーザの端末装置30でのレンタルサービスシステム1の状況を可視化させる。
また、サーバ20は、第1のユーザの端末装置10と通信し、レンタルサービスシステム1の利用状況に応じて、画像、ファイル、テキストデータ等を第1のユーザの端末装置10へ送信する。同様に、サーバ20は、第2のユーザの端末装置30と通信し、レンタルサービスシステム1の利用状況に応じて、画像、ファイル、テキストデータ等を第2のユーザの端末装置30へ送信する。
【0022】
例えば、サーバ20は、レンタルサービスシステム1に関連するユーザの情報、レンタルサービスシステム1にて使用する物品の情報等その他の各種データを管理する。
【0023】
図1の例は、レンタルサービスの利用者が使用する第2のユーザの端末装置30を示している。第2のユーザの端末装置30は、例えば、PC、スマートフォン等である。第2のユーザの端末装置30は、レンタルサービスシステム1を利用している第2のユーザの端末装置である。第2のユーザの端末装置30は、例えば、第2のユーザから撮影機材の借り受けの申し込みを受け付けるとき等に使用する。
【0024】
第2のユーザの端末装置30は、プログラムを実行することにより、プログラムに応じたシステムを操作する環境をユーザに対して提供する。第2のユーザの端末装置30は、プログラムを読み込んで実行することにより、第2のユーザの端末装置30と、サーバ20とを通信接続する。そして、第2のユーザの端末装置30は、レンタルサービスシステム1に関連するデータを、第2のユーザの端末装置30とサーバ20との間で送受信する。
【0025】
第1のユーザの端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
【0026】
通信IF12は、第1のユーザの端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0027】
入力装置13は、第1のユーザの端末装置10からの入力操作を受け付けるための装置である。入力操作を受け付けるための装置は、例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等である。
【0028】
出力装置14は、第1のユーザの端末装置10に対して情報を提示するための装置(ディスプレイ、スピーカー等)である。
【0029】
メモリ15は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。メモリ15は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0030】
記憶部16は、データを保存するためのものである。記憶部16は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等である。
【0031】
プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0032】
サーバ20は、レンタルサービスシステム1に関連する情報を管理する装置である。
【0033】
サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0034】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0035】
入出力IF23は、第1のユーザの端末装置10、または、第2のユーザの端末装置30からの入力操作を受け付けるための入力装置として機能する。また、入出力IF23は、第1のユーザの端末装置10、または、第2のユーザの端末装置30に対し、情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0036】
メモリ25は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。メモリ25は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0037】
ストレージ26は、データを保存するためのものである。ストレージ26は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等である。
【0038】
プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0039】
第2のユーザの端末装置30は、通信IF(Interface)32と、入力装置33と、出力装置34と、メモリ35と、記憶部36と、プロセッサ39とを備える。
【0040】
通信IF32は、第2のユーザの端末装置30が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0041】
入力装置33は、第2のユーザの端末装置30からの入力操作を受け付けるための装置である。入力操作を受け付けるための装置は、例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等である。
【0042】
出力装置34は、第2のユーザの端末装置30に対して情報を提示するための装置(ディスプレイ、スピーカー等)である。
【0043】
メモリ35は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。メモリ35は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0044】
記憶部36は、データを保存するためのものである。記憶部36は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)である。
【0045】
プロセッサ39は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0046】
<1.2 第1のユーザの端末装置10の機能的な構成>
図2は、第1のユーザの端末装置10の機能的な構成を示す図である。第1のユーザの端末装置10は、アンテナ111と、第1無線通信部121と、プロセッサ19と、操作受付部130と、記憶部16と、メモリ15と、ディスプレイ132と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカー142とを含む。
【0047】
アンテナ111は、第1のユーザの端末装置10が発する信号を電波として空間へ放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
【0048】
第1無線通信部121は、第1のユーザの端末装置10が他の通信機器と通信するため、アンテナ111等を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第1無線通信部121は、チューナー、高周波回路等を含む無線通信用の通信モジュールであり、第1のユーザの端末装置10が送受信する無線信号の変復調、周波数変換を行い、受信信号をプロセッサ19へ与える。
【0049】
プロセッサ19は、記憶部16に記憶されるプログラムを読み込んで実行することにより、第1のユーザの端末装置10の動作を制御する。プロセッサ19は、例えばアプリケーションプロセッサによって実現される。
【0050】
操作受付部130は、第1のユーザからの入力操作を受け付けるための機構を有する。操作受付部130は、マウス、タッチパッド、タッチパネル等のポインティングデバイス、キーボード、コントローラ、第1のユーザの身体の動きを入力操作としてセンシングする撮影手段等として実現される。例えば、操作受付部130は、第1のユーザの身体の動きとして、手等の身体の部位の動き、第1のユーザの顔の表情等をセンシングすることにより、これら身体の部位等の動きを入力操作として受け付ける。操作受付部130は、タッチパネル等に対して第1のユーザが指を接触させる等により入力操作を受け付けた座標に基づいて、第1のユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ操作であるか等の操作の種別を判定する。
【0051】
記憶部16は、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)等により構成され、第1のユーザの端末装置10が使用するプログラム、および、第1のユーザの端末装置10がサーバ20から受信する各種データ等を記憶する。
【0052】
ディスプレイ132は、プロセッサ19の制御に応じて、画像、動画、テキスト等のデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)等の表示装置によって実現される。
【0053】
音声処理部140は音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号をプロセッサ19へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカー142へ与える。
【0054】
マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。
【0055】
スピーカー142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を第1のユーザの端末装置10の外部へ出力する。
【0056】
記憶部16は、ユーザ情報161と、レンタルサービス利用履歴情報162と、所有権情報163とを記憶する。
ユーザ情報161は、レンタルサービスシステム1におけるレンタルサービスの利用者の情報を保持するためのものである。
レンタルサービス利用履歴情報162は、レンタルサービスシステム1におけるレンタルサービスの利用者のレンタルサービスの利用履歴の情報を保持するためのものである。
所有権情報163は、レンタルサービスシステム1における物品の所有権の情報を保持するためのものである。
【0057】
プロセッサ19がプログラムにしたがって動作することにより、入力操作受付部191、送受信部192、データ処理部193、報知制御部194としての機能を発揮する。
入力操作受付部191は、操作受付部130等の入力装置に対する第1のユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部191は、操作受付部130が例えばタッチデバイスである場合、タッチデバイスに対して第1のユーザが指等を接触させた座標の情報に基づき、第1のユーザの操作がフリック操作であるか、ドラッグ操作であるか等の操作の種別を判定する。
送受信部192は、第1のユーザの端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と通信プロトコルにしたがってデータを送受信するための処理を行う。
データ処理部193は、第1のユーザの端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムにしたがって演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
報知制御部194は、情報をユーザに提示する処理として、表示画像をディスプレイ132に表示させる処理、音声をスピーカー142に出力させる処理、振動をバイブレータ等に発生させる処理等を行う。
【0058】
<1.3 サーバ20の機能的な構成>
図3は、サーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0059】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0060】
記憶部202は、ユーザデータベース2021と、物品登録データベース2022と、レンタル物品データベース2023と、レンタルサービス利用履歴データベース2024と、所有権譲渡データベース2025と、物品修理データベース2026と、撮影画像データベース2027と、契約プランデータベース2028等の各種データベースを記憶する。
【0061】
ユーザデータベース2021は、レンタルサービスシステム1における各レンタルサービスの利用者の情報を管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0062】
物品登録データベース2022は、レンタルサービスシステム1における物品登録の情報を管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0063】
レンタル物品データベース2023は、レンタルサービスシステム1におけるレンタルの物品の情報を管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0064】
レンタルサービス利用履歴データベース2024は、レンタルサービスシステム1における各レンタルサービスの利用者のレンタルサービスの利用履歴の情報を管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0065】
所有権譲渡データベース2025は、レンタルサービスシステム1におけるレンタルサービス利用者間の所有権の譲渡の履歴を管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0066】
物品修理データベース2026は、レンタルサービスシステム1におけるレンタルの物品の修理履歴の情報を管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0067】
撮影画像データベース2027は、レンタルサービスシステム1における撮影画像の情報を管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0068】
契約プランデータベース2028は、レンタルサービスシステム1における契約プランの情報を管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0069】
制御部203は、プロセッサ29が記憶部202に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部203は、プログラムにしたがって動作することにより、受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、ユーザの情報取得モジュール2033、レンタル物品の情報取得モジュール2034、レンタルサービス利用履歴の情報取得モジュール2035として示す機能を発揮する。
【0070】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルにしたがって信号を受信する処理を制御する。
【0071】
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルにしたがって信号を送信する処理を制御する。
【0072】
ユーザの情報取得モジュール2033は、レンタルサービスシステム1において、レンタルサービスの利用者に関する情報を管理するための一連の処理を行うものである。
【0073】
レンタル物品の情報取得モジュール2034は、レンタルサービスシステム1において、レンタルサービスの物品の情報を管理するための一連の処理を行うものである。
【0074】
レンタルサービス利用履歴の情報取得モジュール2035は、レンタルサービスシステム1において、各レンタルサービスの利用者のレンタルサービスの利用履歴にかかる情報を管理するための一連の処理を行うものである。
【0075】
<2 データ構造>
図4図5図6図7図8図9図10図11は、サーバ20が記憶するデータベースのデータ構造を示す図である。なお、図4図5図6図7図8図9図10図11は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
【0076】
図4は、ユーザデータベース2021のデータ構造を示す図である。ユーザデータベース2021は、レンタルサービスシステム1における各レンタルサービスの利用者の情報を管理するためのデータベースである。図4のユーザデータベース2021の各レコードは、項目「ユーザID」と、項目「ユーザ名」と、項目「メールアドレス」と、項目「氏名」と、項目「住所」と、項目「電話番号」と、項目「契約プランID」と、項目「契約プラン登録日」と、を含む。
【0077】
項目「ユーザID」は、レンタルサービスシステム1について、サーバ20により発行される識別情報を示す。具体的には、項目「ユーザID」は、レンタルサービスシステム1において、各レンタルサービスの利用者を管理する際に必要となるユーザに対して一意なIDのことである。
レンタルサービスにおいて、レンタルサービスの利用者のアカウントを発行する際に、第1のユーザの端末装置10は、レンタルサービスの利用者からメールアドレスの登録の入力を受け付ける。メールアドレスの登録の入力を受け付けたことに応じて、サーバ20は、ユーザIDを発行する。
【0078】
項目「ユーザ名」は、レンタルサービスの利用者がレンタルサービスを利用する際に使用するユーザの名前の情報を示す。
項目「ユーザ名」は、レンタルサービスの利用者の本名でなくともよい。
【0079】
項目「メールアドレス」は、レンタルサービスの利用者がレンタルサービスを利用する際に使用するメールアドレスの情報を示す。
レンタルサービスにおいてレンタルサービスの利用者のアカウントを発行する際に、第1のユーザの端末装置10は、レンタルサービスの利用者からメールアドレスの登録の入力を受け付ける。メールアドレスの登録の入力を受け付けたことに応じて、サーバ20は、ユーザIDを発行する。
レンタルサービスの利用者は、例えば、メールアドレスをレンタルサービスのログイン時に使用する。
【0080】
項目「氏名」は、レンタルサービスの利用者の氏名の情報を示す。
レンタルサービスの契約プランの中には、レンタルサービスの利用者に対して運営から本人確認を要するプランが存在する。契約プランに応じて、本人確認の手順、要件等は異なる。契約プランの中には、例えば、レンタルサービスの利用者から氏名・住所・電話番号等のお客様情報の入力を求める契約プランがある。
上記に記したお客様情報の登録を求める際等に、第1のユーザの端末装置10は、レンタルサービスの利用者から氏名の情報の入力を受け付ける。そして、サーバ20は、当該入力に応じて、ユーザデータベース2021の項目「氏名」を更新する。
【0081】
項目「住所」は、レンタルサービスの利用者の住所の情報を示す。
項目「氏名」にて説明したのと同様に、サーバ20は、項目「住所」の値を更新する。
【0082】
項目「電話番号」は、レンタルサービスの利用者の電話番号の情報を示す。
項目「氏名」にて説明したのと同様に、サーバ20は、項目「電話番号」の値を更新する。
【0083】
項目「契約プランID」は、レンタルサービスシステム1について、サーバ20により発行される識別情報を示す。項目「契約プランID」は、レンタルサービスシステム1において、各契約プランを管理する際に必要となる契約プランに対して一意なIDのことである。契約プランとは、上記に説明したサブスクリプション型サービスにおける契約プランのことである。レンタルサービスの利用者からいずれかの契約プランに対して登録する操作を受け付けたことに応じて、サーバ20は、項目「契約プランID」の値を更新する。
【0084】
項目「契約プラン登録日」は、レンタルサービスの利用者が契約プランに登録した日時の情報を示す。レンタルサービスの利用者からいずれかの契約プランに対して登録する操作を受け付けた日時に応じて、サーバ20は、項目「契約プラン登録日」の値を更新する。
【0085】
図5は、物品登録データベース2022のデータ構造を示す図である。物品登録データベース2022は、レンタルサービスシステム1における物品登録の情報を管理するためのデータベースである。物品登録データベース2022の各レコードは、項目「物品登録ID」と、項目「ユーザID」と、項目「型番」と、項目「物品名」と、項目「物品の状態」と、項目「登録時の残価」と、項目「登録日時」と、を含む。
【0086】
項目「物品登録ID」は、レンタルサービスシステム1について、サーバ20により発行される識別情報を示す。具体的には、項目「物品登録ID」は、レンタルサービスシステム1において、レンタルサービスの物品登録を管理する際に必要となる一意なIDのことである。
【0087】
項目「ユーザID」は、レンタルサービスシステム1について、サーバ20により発行される識別情報を示す。具体的には、項目「ユーザID」は、レンタルサービスシステム1において、各レンタルサービスの利用者を管理する際に必要となるレンタルサービスの利用者に対して一意なIDのことである。物品登録データベース2022の項目「ユーザID」には、物品登録を行ったサービス利用者のユーザIDが記憶される。
【0088】
項目「型番」は、物品の型番の情報を示す。型番とは、製品の型式ごとにつけられる番号のことである。
以下に説明するのは、項目「型番」の値がどのように更新されるのかの一例である。
図13は、第1のユーザから撮影機材の登録を受け付ける画面を示す図である。撮影機材の登録は、例えば、第1のユーザの端末装置10において、第1のユーザから図13のダイアログ画面1300に撮影機材の情報の登録の入力を受け付けることによって行われる。
まず、第1のユーザの端末装置10は、図13の領域1301において第1のユーザから撮影機材の登録にかかる情報の入力を受け付ける。このとき、第1のユーザは、撮影機材貸し出しサービスにおいて、撮影機材貸し出しサービスに貸し出しを希望する撮影機材を所持しているものとする。そして、第1のユーザの端末装置10は、第1のユーザから、撮影機材の物品登録にかかる情報の入力を受け付ける。撮影機材の物品登録にかかる情報は、例えば、物品の型番の情報、物品名、物品の状態、登録時の残価の情報等である。そして、第1のユーザから撮影機材の物品登録にかかる情報の入力を受け付けたことに応じて、サーバ20は、物品登録データベース2022の項目「型番」の値を更新する。
【0089】
項目「物品名」は、レンタルサービスの物品の名称の情報を示す。
項目「型番」にて説明したのと同様に、サーバ20は、項目「物品名」の値を更新する。
【0090】
項目「物品の状態」は、物品の汚れの程度を段階的に評価した結果を示す。
項目「型番」にて説明したのと同様に、サーバ20は、項目「物品の状態」の値を更新する。
なお、レンタルサービスシステム1は、第1のユーザから物品の状態の情報の入力を受け付けるにあたり、ドロップダウンリストのように、複数の選択肢から選択を受け付けてもよい。
【0091】
項目「登録時の残価」は、物品登録時における登録する物品の残価の情報を示す。本開示では、レンタルサービスの利用者が商品の購入として支払うべき残りの金額のことを「残価」と称する。
例えば、ユーザが家電量販店で分割10回払い購入した10万円のカメラを物品登録する際に、分割10回払いの内、既に4回分払っていたら物品の残価は6万円となる。
項目「型番」にて説明したのと同様に、サーバ20は、項目「登録時の残価」の値を更新する。
【0092】
項目「登録日時」は、レンタルサービスシステム1にレンタルサービスの利用者から物品が登録された日時の情報を示す。
項目「型番」にて説明したのと同様に、サーバ20は、項目「登録時の残価」の値を更新する。具体的には、第1のユーザから、撮影機材の物品登録にかかる情報の入力を受け付けた日時に応じて、サーバ20は、物品登録データベース2022の項目「登録日時」の値を更新する。
【0093】
図6は、レンタル物品データベース2023のデータ構造を示す図である。レンタル物品データベース2023は、レンタルサービスシステム1におけるレンタルの物品の情報を管理するためのデータベースである。図6のレンタル物品データベース2023は、項目「物品ID」と、項目「型番」と、項目「物品名」と、項目「物品大カテゴリ」と、項目「物品中カテゴリ」と、項目「メーカー」と、項目「契約プラン」と、項目「貸し出しステータス」と、項目「物品登録ID」と、項目「最初の所有権」と、項目「現在の所有権」と、項目「物品の残価」と、を含む。
【0094】
項目「物品ID」は、レンタルサービスシステム1について、サーバ20により発行される識別情報を示す。具体的には、項目「物品ID」は、レンタルサービスシステム1において、レンタルサービスの物品を管理する際に必要となる物品に対して一意なIDのことである。
【0095】
項目「型番」は、物品の型番の情報を示す。型番とは、製品の型式ごとにつけられる番号のことである。
【0096】
項目「物品名」は、レンタルサービスの物品の名称の情報を示す。
【0097】
項目「物品大カテゴリ」は、レンタルサービスの物品にかかる大分類の情報を示す。項目「物品大カテゴリ」は、例えば、カメラ、交換レンズ、ドローン等である。
【0098】
項目「物品中カテゴリ」は、レンタルサービスの物品にかかる中分類の情報を示す。項目「物品中カテゴリ」は、項目「物品大カテゴリ」の分類をさらに細かく分類したものである。項目「物品中カテゴリ」は、例えば、一眼レフ、単焦点レンズ等である。
【0099】
項目「メーカー」は、レンタルサービスの物品の製造元であるメーカーの情報を示す。
【0100】
項目「契約プラン」は、レンタルサービスの物品がどの契約プランで貸し出し可能であるかの情報を示す。
レンタルサービスシステム1は、契約プランに応じて、レンタルサービスの利用者がレンタルすることが可能な物品が定められている。そのため、項目「契約プラン」では、レンタルサービスシステム1にて、レンタルサービスの物品がどの契約プランでレンタルすることが可能であるかの情報が設定されている。
例えば、項目「契約プラン」にLv8-Lv10と記載されている物品は、レンタルサービスの利用者の契約プランがLv8、Lv9、Lv10のいずれかである場合に、レンタルサービスの利用者に物品を貸し出し可能であることを意味する。つまり、項目「契約プラン」にLv8-Lv10と記載されているものは、レンタルサービスの利用者が加入している契約プランがLv7であった場合には、物品を貸し出しすることができない。
また、レンタルサービスでは、物品について、貸し出しに必要な契約プランの最低限の水準が設定されている場合もある。例えば、レンタルサービスの利用者の加入している契約プランが「Lv2以上」からレンタル可能といったものである。
【0101】
項目「貸し出しステータス」は、レンタルサービスの物品の貸し出しにかかるステータスの情報を示す。例えば、項目「貸し出しステータス」が「貸し出し可能」であれば物品をレンタルサービスの利用者に貸し出し可能な状態であることを示す。また、項目「貸し出しステータス」が「貸し出し中」であれば物品をいずれかのレンタルサービスの利用者に貸し出し中の状態であることを示す。
【0102】
項目「物品登録ID」は、レンタルサービスシステム1について、サーバ20により発行される識別情報を示す。具体的には、項目「物品登録ID」は、レンタルサービスシステム1において、レンタルサービスの物品登録を管理する際に必要となる一意なIDのことである。
以下に説明するのは、項目「物品登録ID」の値がどのように更新されるのかの一例である。
物品がレンタルサービスの利用者から物品登録されたものである場合、物品登録データベース2022の項目「物品登録ID」の情報に基づいて、サーバ20は、レンタル物品データベース2023の項目「物品登録ID」の値を更新する。
【0103】
項目「最初の所有権」は、物品について物品登録を行ったレンタルサービスの利用者のユーザIDの情報を示す。
本開示において、レンタルサービスの利用者がレンタルサービスシステム1に撮影機材の物品登録を行った場合、当該撮影機材の所有権は物品登録を行ったレンタルサービスの利用者となる。なお、当該撮影機材を他のレンタルサービスの利用者に貸し出しても所有権は、物品登録を行ったレンタルサービスの利用者のままである。
以下に説明するのは、項目「最初の所有権」の値がどのように更新されるのかの一例である。
物品がレンタルサービスの利用者から物品登録されたものである場合、物品登録データベース2022の情報に基づいて、サーバ20は、レンタル物品データベース2023の項目「最初の所有権」の値を更新する。
【0104】
項目「現在の所有権」は、物品について現在の所有権を保持しているレンタルサービスの利用者のユーザIDの情報を示す。
本開示において、レンタルサービスの利用者がレンタルサービスシステム1に撮影機材の物品登録を行った場合、当該撮影機材の所有権は物品登録を行ったレンタルサービスの利用者となる。なお、当該撮影機材を他のレンタルサービスの利用者に貸し出しても所有権は、物品登録を行ったレンタルサービスの利用者のままである。ただし、撮影機材の所有権は、他のレンタルサービス利用者へ譲渡することも可能である。そのため、所有権の譲渡に応じて、撮影機材の所有権が物品登録を行ったレンタルサービスの利用者と異なる場合もある。したがって、項目「現在の所有権」の値は、所有権の譲渡によって影響される。
以下に説明するのは、項目「現在の所有権」の値がどのように更新されるのかの一例である。
まず、図6のレンタル物品データベース2023の項目「物品ID」の値が#702の行をみてみる。項目「物品ID」の値が#702の物品について、項目「最初の所有権」の値は#2U9Qである。当該物品の所有権の譲渡の履歴がない場合、項目「物品ID」の値が#702の物品の項目「現在の所有権」の値は、#2U9Qとなる。ただし、所有権の譲渡の履歴がある場合、項目「現在の所有権」の値は、#2U9Qと異なる場合がある。所有権の譲渡の履歴は、図8の所有権譲渡データベース2025に詳細を説明している。所有権譲渡データベース2025は、レンタルサービスシステム1におけるレンタルサービス利用者間の所有権の譲渡の履歴を管理するためのデータベースである。例えば、所有権譲渡データベース2025をみると、項目「物品ID」が#702の物品の所有権が譲渡されていることがわかる。次に、項目「物品ID」が#702と記憶されている所有権譲渡データベース2025の項目「所有権譲渡ID」の値がOR0081の行をみてみる。項目「所有権譲渡ID」の値がOR0081の行は、項目「物品ID」の値が#702の物品について、所有権を譲渡した履歴が記載されている。項目「所有権譲渡ID」の値がOR0081の行には、ユーザIDが#2U9Qのレンタルサービスの利用者からユーザIDが#7X3Vのレンタルサービスの利用者へ所有権が譲渡されたことが記憶されている。この場合、所有権譲渡データベース2025の情報に基づいて、サーバ20は、図6のレンタル物品データベース2023の項目「現在の所有権」の値を更新する。そのため、図6のレンタル物品データベース2023の項目「物品ID」の値が#702の項目「現在の所有権」は、#7X3Vと記憶される。
【0105】
項目「物品の残価」は、物品にかかる残価の情報を示す。
以下に説明するのは、項目「物品の残価」の値がどのように更新されるのかを説明した例である。
以下の例は、物品登録に応じて、項目「物品の残価」の値が更新されるときの例である。
まず、第1のユーザの端末装置10は、図13の領域1301において第1のユーザから撮影機材の登録にかかる情報の入力を受け付ける。このとき、第1のユーザは、撮影機材貸し出しサービスにおいて、撮影機材貸し出しサービスに貸し出しを希望する撮影機材を所持しているものとする。そして、第1のユーザの端末装置10は、第1のユーザから、撮影機材の物品登録にかかる情報の入力を受け付ける。撮影機材の物品登録にかかる情報は、例えば、物品の型番の情報、物品名、物品の状態の情報、登録時の残価等である。登録時の残価は、上記に記したように、物品登録時における登録する物品の残価の情報のことである。次に、第1のユーザから、撮影機材の物品登録にかかる情報の入力を受け付けたことに応じて、サーバ20は、物品登録データベース2022の項目「登録時の残価」の値を更新する。そして、物品登録データベース2022の項目「登録時の残価」の値をコピーして、サーバ20は、レンタル物品データベース2023の項目「物品の残価」の値を更新する。
以下の例は、物品の借り受けに応じて、項目「物品の残価」の値が更新されるときの例である。
まず、第2のユーザの端末装置30は、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付ける。撮影機材の借り受けをするための画面は、例えば、図14のダイアログ画面1400の画面である。撮影機材の借り受けを申し込む入力操作は、例えば、第2のユーザの端末装置30において、第2のユーザからダイアログ画面1400のボタン1403の入力の操作を受け付けることである。このとき、第2のユーザから借り受けを申し込まれた撮影機材は、第1のユーザから撮影機材の登録の入力を受け付けた撮影機材だとする。次に、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付けたことに応じて、サーバ20は、レンタル物品データベース2023の項目「物品の残価」の値を更新する。具体的に、サーバ20は、レンタル物品データベース2023の項目「物品の残価」の値をレンタルサービスシステム1で設定された計算式にしたがって、残価を減らすように項目「物品の残価」の値を更新する。レンタルサービスシステム1で設定された計算式は、例えば、物品の残価の値の十分の一を残額するような計算式でもよい。また、レンタルサービスシステム1で設定された計算式は、例えば、撮影機材に特定の倍率をかけた金額を残額するような計算式でもよい。
【0106】
図7は、レンタルサービス利用履歴データベース2024のデータ構造を示す図である。レンタルサービス利用履歴データベース2024は、レンタルサービスシステム1におけるレンタルサービスの利用者のレンタルサービスの利用履歴の情報を管理するためのデータベースである。図7のレンタルサービス利用履歴データベース2024は、項目「レンタルサービス利用ID」と、項目「物品ID」と、項目「ユーザID」と、項目「貸し出し日」と、項目「返却日」と、を含む。
【0107】
項目「レンタルサービス利用ID」は、レンタルサービスシステム1について、サーバ20により発行される識別情報を示す。具体的には、項目「レンタルサービス利用ID」は、レンタルサービスシステム1において、レンタルサービスの利用履歴を管理する際に必要となる一意なIDのことである。
【0108】
項目「物品ID」は、レンタルサービスシステム1について、サーバ20により発行される識別情報を示す。具体的には、項目「物品ID」は、レンタルサービスシステム1において、レンタルサービスの物品を管理する際に必要となる物品に対して一意なIDのことである。
【0109】
項目「ユーザID」は、レンタルサービスシステム1について、サーバ20により発行される識別情報を示す。具体的には、項目「ユーザID」は、レンタルサービスシステム1において、各レンタルサービスの利用者を管理する際に必要となるレンタルサービスの利用者に対して一意なIDのことである。レンタルサービス利用履歴データベース2024の項目「ユーザID」は、レンタルサービスの利用者から物品の借り受けを申し込んだ際のレンタルサービスの利用者のユーザIDの情報を示す。
【0110】
項目「貸し出し日」は、レンタルサービスの利用者から物品の借り受けを申し込んだ際の日時の情報を示す。
以下に説明するのは、項目「貸し出し日」の値がどのように更新されるのかの一例である。
まず、第2のユーザの端末装置30は、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付ける。撮影機材の借り受けをするための画面は、図14のダイアログ画面1400のような画面である。撮影機材の借り受けを申し込む入力操作は、例えば、第2のユーザの端末装置30において、第2のユーザからダイアログ画面1400のボタン1403の入力の操作を受け付けることである。次に、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付けたことに応じて、サーバ20は、レンタルサービス利用履歴データベース2024の各項目の値を更新する。具体的に、サーバ20は、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付けた日時に応じて、レンタルサービス利用履歴データベース2024の項目「貸し出し日」の値を更新する。
【0111】
項目「返却日」は、レンタルサービスの利用者から物品が返却された際の日時の情報を示す。
以下に説明するのは、項目「返却日」の値がどのように更新されるのかの一例である。
まず、レンタルサービスの利用者は、レンタルサービスの物品を利用した後、物品を返却するための発送作業を行う。次に、レンタルサービスの利用者からレンタルサービスの物品が発送される。次に、運営が物品を管理する倉庫に、レンタルサービスの利用者から発送されたレンタルサービスの物品が到着する。そして、運営側のユーザは、到着したレンタルサービスの物品について、物品の損壊の有無等の物品に関するチェックを行う。このとき、運営側のユーザは、物品の損壊の有無等の物品に関するチェックを行う際に、物品の返却日に関する情報の入力を行ってもよい。そして、サーバ20は、運営側のユーザから受け付けた物品の返却日に関する情報の入力に応じて、項目「返却日」の値を更新する。
【0112】
図8は、所有権譲渡データベース2025のデータ構造を示す図である。所有権譲渡データベース2025は、レンタルサービスシステム1におけるレンタルサービス利用者間の所有権の譲渡の履歴を管理するためのデータベースである。図8の所有権譲渡データベース2025は、項目「所有権譲渡ID」と、項目「物品ID」と、項目「譲渡したユーザID」と、項目「譲渡されたユーザID」と、項目「譲渡日時」と、を含む。
【0113】
項目「所有権譲渡ID」は、レンタルサービスシステム1について、サーバ20により発行される識別情報を示す。具体的には、項目「物品ID」は、レンタルサービスシステム1において、レンタルサービスにおける物品の所有権の譲渡の履歴を管理する際に必要となる物品に対して一意なIDのことである。
【0114】
項目「物品ID」は、レンタルサービスシステム1について、サーバ20により発行される識別情報を示す。具体的には、項目「物品ID」は、レンタルサービスシステム1において、レンタルサービスの物品を管理する際に必要となる物品に対して一意なIDのことである。
【0115】
項目「譲渡したユーザID」は、物品の所有権を譲渡したレンタルサービスの利用者のユーザIDの情報を示す。
以下に説明するのは、項目「譲渡したユーザID」の値がどのように更新されるのかの一例である。
レンタルサービスシステム1は、撮影機材の所有権の譲渡の記録をするために、撮影機材の所有権の譲渡に関する入力フォームを設けているとする。そして、撮影機材の所有権を有するレンタルサービスの利用者は、当該撮影機材について、他のレンタルサービスの利用者に所有権を譲渡したいものとする。
まず、撮影機材の所有権を有するレンタルサービスの利用者は、当該撮影機材について、撮影機材の所有権の譲渡に関する入力フォームに入力を行う。撮影機材の所有権の譲渡に関する入力フォームは、例えば、当該撮影機材の物品ID、所有権を譲渡するレンタルサービスの利用者のユーザID、所有権を譲渡する相手のレンタルサービスの利用者のユーザID等の情報を入力する。そして、レンタルサービスの利用者から撮影機材の所有権の譲渡に関する入力フォームに入力を受け付けたことに応じて、サーバ20は、項目「譲渡したユーザID」の値を更新する。
【0116】
項目「譲渡されたユーザID」は、物品の所有権を譲渡されたレンタルサービスの利用者のユーザIDの情報を示す。
項目「譲渡したユーザID」にて説明したのと同様に、サーバ20は、項目「譲渡されたユーザID」の値を更新する。
【0117】
項目「譲渡日時」は、物品の所有権が譲渡された日時の情報を示す。
項目「譲渡したユーザID」にて説明したのと同様に、サーバ20は、項目「譲渡されたユーザID」の値を更新する。具体的には、レンタルサービスの利用者から撮影機材の所有権の譲渡に関する入力フォームに入力を受け付けた日時に応じて、サーバ20は、項目「譲渡されたユーザID」の値を更新する。
【0118】
図9は、物品修理データベース2026のデータ構造を示す図である。物品修理データベース2026は、レンタルサービスシステム1におけるレンタル物品の修理履歴の情報を管理するためのデータベースである。図9の物品修理データベース2026は、項目「物品修理ID」と、項目「物品ID」と、項目「修理箇所」と、項目「修理内容」と、項目「修理日時」と、を含む。
【0119】
項目「物品修理ID」は、レンタルサービスシステム1について、サーバ20により発行される識別情報を示す。具体的には、項目「物品ID」は、レンタルサービスシステム1において、レンタルサービスの物品の修理履歴を管理する際に必要となる物品修理に対して一意なIDのことである。
【0120】
項目「物品ID」は、レンタルサービスシステム1について、サーバ20により発行される識別情報を示す。具体的には、項目「物品ID」は、レンタルサービスシステム1において、レンタルサービスの物品を管理する際に必要となる物品に対して一意なIDのことである。
【0121】
項目「修理箇所」は、物品の修理した箇所の情報を示す。物品の修理した箇所とは、例えば、電源部分、レンズ等である。
以下に説明するのは、項目「修理箇所」の値がどのように更新されるのかの一例である。
まず、レンタルサービスの利用者は、レンタルサービスの物品を利用した後、物品を返却するための発送作業を行う。次に、レンタルサービスの利用者からレンタルサービスの物品が発送される。次に、運営が物品を管理する倉庫に、レンタルサービスの利用者から発送されたレンタルサービスの物品が到着する。次に、運営側のユーザは、到着したレンタルサービスの物品について、物品の損壊の有無等の物品に関するチェックを行う。物品を修理する必要がある場合、運営側のユーザは、物品の修理を行う。レンタルサービスシステム1は、物品の修理の記録をするために、物品の修理に関する入力フォームを設けているとする。物品の修理を行った後、運営側のユーザは、物品の修理に関する情報を物品に関する入力フォームに入力を行う。物品の修理に関する情報は、例えば、物品ID、物品の修理箇所、物品の修理内容、物品の修理が完了した日時等である。そして、運営側のユーザから物品の修理に関する入力フォームに入力を受け付けたことに応じて、サーバ20は、項目「修理箇所」の値を更新する。
【0122】
項目「修理内容」は、物品の修理した内容の情報を示す。物品の修理した内容とは、例えば、バッテリーの交換、ゴミ清掃等である。
項目「修理箇所」にて説明したのと同様に、サーバ20は、項目「修理内容」の値を更新する。
【0123】
項目「修理日時」は、物品の修理が完了した日時の情報を示す。
項目「修理箇所」にて説明したのと同様に、サーバ20は、項目「修理日時」の値を更新する。具体的には、運営側のユーザから物品の修理に関する入力フォームに入力を受け付けた日時に応じて、サーバ20は、項目「修理日時」の値を更新する。
【0124】
なお、物品修理データベース2026は、レンタルサービスシステム1にレンタルサービスの利用者から物品登録を受け付けた際に入力を受け付ける当該物品の物品修理の情報を記憶してもよい。
【0125】
図10は、撮影画像データベース2027のデータ構造を示す図である。撮影画像データベース2027は、レンタルサービスシステム1に関連して、撮影画像の情報を管理するためのデータベースである。図10の撮影画像データベース2027は、項目「撮影画像ID」と、項目「画像データ」と、項目「タイトル」と、項目「撮影機材」と、項目「登録日時」と、を含む。
【0126】
項目「撮影画像ID」は、レンタルサービスシステム1に関連して、サーバ20により発行される識別情報を示す。具体的には、項目「撮影画像ID」は、レンタルサービスシステム1において、撮影画像を管理する際に必要となる撮影画像に対して一意なIDのことである。
【0127】
項目「画像データ」は、撮影画像の画像データの情報を示す。
以下に説明するのは、項目「画像データ」の値がどのように更新されるのかの一例である。
レンタルサービスシステム1は、撮影画像をレンタルサービス利用者からアップロードするページを設けているとする。撮影画像をレンタルサービス利用者からアップロードするページには、撮影画像の画像データをアップロードする箇所と撮影画像に関する情報の入力を行う箇所が設けられているとする。
まず、レンタルサービスの利用者は、撮影画像をアップロードするページを開く。次に、レンタルサービスの利用者は、撮影画像をアップロードするページにおいて、撮影画像に関する情報の入力を行い、撮影画像の画像データをアップロードする。撮影画像に関する情報は、例えば、撮影画像のタイトル、撮影画像を撮影する際に用いた撮影機材の情報等である。そして、レンタルサービスの利用者から撮影画像の画像データのアップロードと撮影画像に関する情報の入力を受け付けたことに応じて、サーバ20は、項目「画像データ」の値を更新する。
【0128】
項目「タイトル」は、撮影画像のタイトルの情報を示す。
項目「画像データ」にて説明したのと同様に、サーバ20は、項目「タイトル」の値を更新する。
【0129】
項目「撮影機材」は、撮影画像を撮影する際に用いた撮影機材の情報を示す。
項目「画像データ」にて説明したのと同様に、サーバ20は、項目「撮影機材」の値を更新する。
【0130】
項目「登録日時」は、撮影画像を登録した日時の情報を示す。
項目「画像データ」にて説明したのと同様に、サーバ20は、項目「撮影機材」の値を更新する。具体的には、レンタルサービスの利用者から撮影画像のアップロードと撮影画像に関する情報の入力を受け付けた日時に応じて、サーバ20は、項目「登録日時」の値を更新する。
【0131】
また、図10では図示していないが、撮影画像データベース2027において、各撮影画像を撮影したユーザの情報を保持することとしてもよい。例えば、サーバ20は、以下のようにして、撮影画像を撮影したユーザの情報を取得する。
・ 撮影画像のアップロードをユーザから受け付ける際に、レンタルサービス1への当該ユーザのログイン情報を参照する
・ 当該ユーザからユーザの情報(SNSアカウント、名前等)の入力を受け付ける
・ SNS等に撮影画像が投稿された場合の当該投稿を参照するための情報(投稿に関連付けられたURL等)を取得することで、当該投稿に含まれる画像および投稿者の情報を取得する
なお、撮影画像データベース2027は、レンタルサービスシステム1にレンタルサービスの利用者から物品登録を受け付けた際に入力を受け付ける当該物品を用いて撮影された撮影画像の情報を記憶してもよい。
【0132】
図11は、契約プランデータベース2028のデータ構造を示す図である。契約プランデータベース2028は、レンタルサービスシステム1における契約プランの情報を管理するためのデータベースである。図11の契約プランデータベース2028は、項目「契約プランID」と、項目「契約プラン名」と、項目「月額料金」と、を含む。
【0133】
項目「契約プランID」は、レンタルサービスシステム1について、サーバ20により発行される識別情報を示す。具体的には、項目「契約プランID」は、レンタルサービスシステム1において、各契約プランを管理する際に必要となる契約プランに対して一意なIDのことである。契約プランとは、上記に説明したサブスクリプション型サービスにおける契約プランのことである。
【0134】
項目「契約プラン名」は、各契約プランに応じた契約プランの名称の情報を示す。
【0135】
項目「月額料金」は、各契約プランの月額料金の情報を示す。月額料金が高い契約プランほど、レンタルサービスの利用者がレンタルすることができる物品の種類等は多くなる。
【0136】
なお、上記で説明したサーバ20が記憶するデータベースのデータ構造のデータは、ブロックチェーン技術を用いてデータの管理をしてもよいものとする。
【0137】
<第1の実施形態の動作>
次に説明するのは、レンタルサービスシステム1を構成する各装置の動作についてである。
【0138】
図12は、第1のユーザから撮影機材の登録を受け付けた後、第2のユーザから撮影機材の貸し出しを受け付ける処理の流れを示す図である。
【0139】
ステップS12011において、第1のユーザの端末装置10は、撮影機材の貸し出しを希望する第1のユーザから、撮影機材の登録の入力を受け付ける。撮影機材の登録は、例えば、第1のユーザの端末装置10において、第1のユーザから図13のダイアログ画面1300に撮影機材の情報の登録の入力を受け付けることによって行われる。
まず、第1のユーザの端末装置10は、図13の領域1301において第1のユーザから撮影機材の登録にかかる情報の入力を受け付ける。このとき、第1のユーザは、撮影機材貸し出しサービスにおいて、撮影機材貸し出しサービスに貸し出しを希望する撮影機材を所持しているものとする。そして、第1のユーザの端末装置10は、第1のユーザから、撮影機材の物品登録にかかる情報の入力を受け付ける。撮影機材の物品登録にかかる情報は、例えば、物品の型番の情報、物品名、物品の状態の情報等である。
【0140】
ステップS12021において、第1のユーザから撮影機材の情報の登録を受け付けたことに応じて、サーバ20は、物品登録データベース2022を更新する。
以下に説明するのは、物品登録データベース2022の項目がどのように更新されるのかの一例である。
まず、サーバ20は、ステップS12011にて説明したような物品登録の操作を第1のユーザから受け付ける。そして、第1のユーザから、撮影機材の物品登録にかかる情報の入力を受け付けたことに応じて、サーバ20は、物品登録データベース2022の各項目の値を更新する。
【0141】
ステップS12031において、第2のユーザの端末装置30は、撮影機材の借り受けをするための画面を提示する。撮影機材の借り受けをするための画面は、例えば、図14のダイアログ画面1400の画面である。第2のユーザは、ダイアログ画面1400に表示されている撮影機材の情報を確認し、当該撮影機材を借り受けするかを判断する。
【0142】
ステップS12032において、第2のユーザの端末装置30は、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付ける。撮影機材の借り受けをするための画面は、例えば、図14のダイアログ画面1400の画面である。撮影機材の借り受けを申し込む入力操作は、例えば、第2のユーザの端末装置30において、第2のユーザからダイアログ画面1400のボタン1403の入力の操作を受け付けることである。
【0143】
ステップS12022において、サーバ20は、第2のユーザから撮影機材の借り受けを申し込む入力操作に応じて、レンタルサービス利用履歴データベース2024を更新する。
以下に説明するのは、レンタルサービス利用履歴データベース2024の項目がどのように更新されるのかの一例である。
まず、ステップS12032において、第2のユーザの端末装置30は、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付ける。そして、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付けたことに応じて、サーバ20は、レンタルサービス利用履歴データベース2024の各項目の値を更新する。
【0144】
ステップS12023において、サーバ20は、第2のユーザから撮影機材の借り受けを申し込む入力操作に応じて、レンタル物品データベース2023の項目「貸し出しステータス」の値を更新する。
以下に説明するのは、レンタル物品データベース2023の項目「貸し出しステータス」の値がどのように更新されるのかの一例である。
まず、ステップS12032において、第2のユーザの端末装置30は、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付ける。そして、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付けたことに応じて、サーバ20は、レンタル物品データベース2023の項目「貸し出しステータス」の値を更新する。具体的には、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付けたことに応じて、サーバ20は、レンタル物品データベース2023の項目「貸し出しステータス」の値を「貸し出し可能」から「貸し出し中」に更新する。
【0145】
ステップS12024において、サーバ20は、第2のユーザから撮影機材の借り受けを申し込む入力操作に応じて、レンタル物品データベース2023の項目「物品の残価」の値を更新する。レンタル物品データベース2023の項目「物品の残価」の値を更新するのは、当該撮影機材に物品の残価が残っているときのみである。
以下に説明するのは、レンタル物品データベース2023の項目「物品の残価」の値がどのように更新されるのかの一例である。
まず、ステップS12032において、第2のユーザの端末装置30は、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付ける。なお、以下の例の説明において、当該撮影機材は、ステップS12011において第1のユーザから撮影機材の登録の入力を受け付けた撮影機材だとする。次に、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付けたことに応じて、サーバ20は、レンタル物品データベース2023の項目「物品の残価」の値を更新する。具体的に、サーバ20は、レンタル物品データベース2023の項目「物品の残価」の値をレンタルサービスシステム1で設定された計算式にしたがって、残価を減らすように項目「物品の残価」の値を更新する。レンタルサービスシステム1で設定された計算式は、例えば、以下のような例がある。
・物品を貸し出すことで、サーバ20を運営する事業者が得られる対価のうちの一定割合。例えば、物品をレンタルするのに必要な契約プラン(例えば、図11に示す各契約プラン)の料金を原資とし、レンタルがされている間、契約プランの料金の一定割合を、物品を登録したユーザに支払う。
・貸し出しがされている間(例えば、ひと月ごと)、物品の残価の値の一定割合を減じる。ただし、一定以上の額の残価を減らすこととしてもよい。
・レンタルサービスシステム1で設定された計算式は、例えば、撮影機材の販売価格に特定の倍率をかけた金額を残額とするような計算式でもよい。
なお、物品の残価が0円もしくは物品の残価が設定されていない場合、レンタルサービスシステム1は、レンタルサービスシステム1における何らかの対価を当該物品の物品登録をしたレンタルサービス利用者に還元する。何らかの対価とは、金銭、レンタルサービスシステム1におけるポイント等である。
【0146】
<画面例>
図13は、第1のユーザから撮影機材の登録を受け付ける画面を示す図である。
【0147】
レンタルサービスシステム1では、レンタルサービスの利用者からレンタルサービスにおいて貸し出し可能な撮影機材の登録を受け付けることが可能である。そして、レンタルサービスの利用者から貸し出し可能な撮影機材の登録を受け付けた後、レンタルサービスシステム1は、当該撮影機材を他のレンタルサービス利用者に対して貸し出しを行ってもよい。
図13は、第1のユーザから撮影機材の登録を受け付ける画面を示す図である。撮影機材の登録は、例えば、第1のユーザの端末装置10において、第1のユーザから図13のダイアログ画面1300に撮影機材の情報の登録の入力を受け付けることによって行われる。
まず、第1のユーザの端末装置10は、図13の領域1301において第1のユーザから撮影機材の登録にかかる情報の入力を受け付ける。このとき、第1のユーザは、撮影機材貸し出しサービスにおいて、撮影機材貸し出しサービスに貸し出しを希望する撮影機材を所持しているものとする。そして、第1のユーザの端末装置10は、第1のユーザから、撮影機材の物品登録にかかる情報の入力を受け付ける。撮影機材の物品登録にかかる情報は、例えば、物品の型番の情報、物品名、物品の状態の情報、登録時の残価等である。そして、第1のユーザから、撮影機材の物品登録にかかる情報の入力を受け付けたことに応じて、サーバ20は、物品登録データベース2022の各項目の値を更新する。
なお、上記で記した以外にも、第1のユーザの端末装置10は、当該撮影機材を登録する際に、当該撮影機材を用いて撮影された撮影機材の画像、当該撮影機材の修理履歴の情報等をレンタルサービスの利用者から入力を受け付けてもよい。
【0148】
具体的には、第1のユーザの端末装置10は、ダイアログ画面1300に以下の各情報を提示する。
・領域1301は、第1のユーザから物品登録に関する情報の入力を受け付ける領域である。物品登録に関する情報は、例えば、物品の型番の情報、物品名、物品の状態の情報、登録時の残価等の情報である。
・ボタン1302は、第1のユーザから物品登録にかかる情報の内容の決定の操作を受けつけるボタンである。
【0149】
図14は、第2のユーザから撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける画面を示す図である。
【0150】
第2のユーザの端末装置30は、撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける画面を提示する。第2のユーザは、撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける画面を見て当該撮影機材を借りるかどうか等を判断する。もしも、当該撮影機材を第2のユーザが借りたいと判断した場合、撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける画面にて、第2のユーザから当該撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける。
【0151】
具体的には、第2のユーザの端末装置30は、ダイアログ画面1400に以下の各情報を提示する。
・領域1401は、撮影機材に関する画像を表示する領域である。撮影機材に関する画像は、例えば、撮影機材の本体の画像、撮影機材の一部分を拡大した画像等である。
・領域1402は、撮影機材に関する詳細な情報を表示する領域である。撮影機材に関する詳細な情報は、例えば、物品名、物品のメーカーの情報等である。
・ボタン1403は、第2のユーザから撮影機材の借り受けの申し込みを受け付けるボタンである。
【0152】
図15は、第2のユーザから撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける場面において、過去に同一の型番の撮影機材をレンタルしたレンタルサービスの利用者の履歴の情報を画面に示す図である。
【0153】
第2のユーザの端末装置30は、撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける場面において、過去に同一の型番の撮影機材をレンタルしたレンタルサービスの利用者の履歴の情報を画面に提示する。
過去に同一の型番の撮影機材をレンタルしたレンタルサービスの利用者の履歴の情報を提示することは、レンタルサービスの利用者が当該撮影機材をレンタルするか判断する際の一助となる。また、過去に同一の型番の撮影機材をレンタルしたレンタルサービスの利用者の履歴の情報を提示することは、当該撮影機材の価値を高めることに繋がる。なぜなら、過去に同一の型番の撮影機材をレンタルしたレンタルサービスの利用者の履歴の情報を提示することで、当該撮影機材がプロの写真家にレンタルされているか等の情報がわかり、レンタルサービスの利用者の参考になるからである。
【0154】
具体的には、第2のユーザの端末装置30は、ダイアログ画面1500に以下の各情報を提示する。
・領域1401は、撮影機材に関する画像を表示する領域である。撮影機材に関する画像は、例えば、撮影機材の本体の画像、撮影機材の一部分を拡大した画像等である。
・領域1402は、撮影機材に関する詳細な情報を表示する領域である。撮影機材に関する詳細な情報は、例えば、物品名、物品のメーカーの情報等である。
・ボタン1403は、第2のユーザから撮影機材の借り受けの申し込みを受け付けるボタンである。
・領域1501は、過去に同一の型番の撮影機材をレンタルしたレンタルサービスの利用者の履歴の情報を表示する領域である。
【0155】
なお、レンタルサービスシステム1は、当該撮影機材においてどの個体をレンタルできるか選択できてもよい。その場合、撮影機材をレンタルしたレンタルサービスの利用者の履歴の情報は、撮影機材の個体ごとのレンタルサービスの利用者の履歴を提示する。第2のユーザの端末装置30は、例えば、ダイアログ画面1500に、撮影機材の情報に加えて、撮影機材の個体ごとのレンタルサービスの利用者の履歴の情報を提示するようにしてもよい。
【0156】
図16は、第2のユーザから撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける場面において、撮影機材の修理履歴の情報を画面に示す図である。
【0157】
第2のユーザの端末装置30は、撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける場面において、撮影機材の修理履歴の情報を画面に提示する。
なお、レンタルサービスシステム1は、当該撮影機材においてどの個体をレンタルできるか選択できてもよい。その場合、撮影機材の修理履歴の情報は、撮影機材の個体ごとの修理履歴を提示する。第2のユーザの端末装置30は、例えば、ダイアログ画面1600のように、撮影機材の情報に加えて、撮影機材の個体ごとの情報を提示するようにしてもよい。
撮影機材の修理履歴の情報を提示することは、当該撮影機材をレンタルするか判断する際の一助となる。なぜなら、過去に同一の型番の撮影機材をレンタルしたレンタルサービスの利用者の履歴の情報を提示することで、撮影機材のどの部分が故障していたか等の情報がわかり、レンタルサービスの利用者が撮影機材の個体をレンタルする際の参考になるからである。
【0158】
具体的には、第2のユーザの端末装置30は、ダイアログ画面1600に以下の各情報を提示する。
・領域1401は、撮影機材に関する画像を表示する領域である。撮影機材に関する画像は、例えば、撮影機材の本体の画像、撮影機材の一部分を拡大した画像等である。
・領域1402は、撮影機材に関する詳細な情報を表示する領域である。撮影機材に関する詳細な情報は、例えば、物品名、物品のメーカーの情報等である。
・ボタン1403は、第2のユーザから撮影機材の借り受けの申し込みを受け付けるボタンである。
・領域1601は、物品IDが#888の撮影機材の個体の修理履歴の情報を表示する領域である。
・領域1602は、物品IDが#889の撮影機材の個体の修理履歴の情報を表示する領域である。
なお、物品IDが#888の撮影機材と物品IDが#889の撮影機材は、同一の型番の撮影機材である。
【0159】
図17は、第2のユーザから撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける場面において、当該撮影機材と同一の型番の撮影機材を用いて撮影された撮影画像の情報を画面に示す図である。
【0160】
第2のユーザの端末装置30は、撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける場面において、当該撮影機材と同一の型番の撮影機材を用いて撮影された撮影画像の情報を画面に提示する。当該撮影機材と同一の型番の撮影機材を用いて撮影された撮影画像の情報を提示することは、レンタルサービスの利用者が当該撮影機材をレンタルするか判断する際の一助となる。
当該撮影機材と同一の型番の撮影機材を用いて撮影された撮影画像の情報は、撮影画像データベース2027の情報を参照して提示してもよいものとする。
【0161】
具体的には、第2のユーザの端末装置30は、ダイアログ画面1700に以下の各情報を提示する。
・領域1401は、撮影機材に関する画像を表示する領域である。撮影機材に関する画像は、例えば、撮影機材の本体の画像、撮影機材の一部分を拡大した画像等である。
・領域1402は、撮影機材に関する詳細な情報を表示する領域である。撮影機材に関する詳細な情報は、例えば、物品名、物品のメーカーの情報等である。
・ボタン1403は、第2のユーザから撮影機材の借り受けの申し込みを受け付けるボタンである。
・領域1701は、当該撮影機材と同一の型番の撮影機材を用いた撮影された撮影画像の情報を表示する領域である。当該撮影機材と同一の型番の撮影機材を用いた撮影された撮影画像は、複数枚表示されていてもよい。
また、サーバ20は、撮影画像データベース2027を参照することにより、撮影画像の撮影者の情報を第2のユーザの端末装置30に送信することで、端末装置30に、ダイアログ画面1700において撮影者の情報とともに撮影画像の情報を表示させることとしてもよい。
【0162】
<変形例>
(1)撮影機材を貸し出し中でも同一の型番の撮影機材を借りることが可能
第1のユーザから物品登録を受け付けた撮影機材が他のレンタルサービスの利用者に貸し出し中であっても、レンタルサービスシステム1は、第1のユーザに対して同一の型番の撮影機材を貸し出すことが可能である。
こうすることにより、第1のユーザは、物品登録している間も撮影機材と同一の型番の撮影機材を借りて使用することが可能である。また、レンタルサービスシステム1においても、第1のユーザが物品登録している間に当該撮影機材を使用したくなった場合の欲求を解消できるため、貸出対象の撮影機材の数を一定数保つ効果も見込める。
以下に説明するのは、第1のユーザに対して同一の型番の撮影機材を貸し出す一例である。
前提として、レンタルサービスシステム1は、第1のユーザから撮影機材の登録を既に受け付けている状態であるとする。そして、第1のユーザから登録を受け付けた撮影機材は、他のレンタルサービスの利用者に貸し出し中であるものとする。
まず、第1のユーザの端末装置10は、撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける画面を提示する。この撮影機材は、第1のユーザか撮影機材の登録を受け付けた物品と同一の型番のものとする。次に、第1のユーザは、撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける画面を見て当該撮影機材を借りるかどうか等を判断する。次に、当該撮影機材を第1のユーザが借りたいと判断した場合、図14の画面にて、第1のユーザから当該撮影機材の借り受けの申し込みを受け付ける。そして、第1のユーザから当該撮影機材の借り受けの申し込みを受け付けることに応じて、サーバ20は、レンタルサービス利用履歴データベース2024、レンタル物品データベース2023を更新する。
ただし、第1のユーザからレンタルサービスに貸している撮影機材と同一の型番の撮影機材をレンタルサービスから借り受けている間は、第1のユーザが所有権を持つ撮影機材の残価を減額させないように管理する。具体的には、レンタル物品データベース2023に記録されている第1のユーザが所有権を持つ当該撮影機材の残価の値を減額させないように管理する。その際、サーバ20は、まず、レンタルサービス利用履歴データベース2024の物品IDの情報からレンタル物品データベースにおける物品IDに紐づく型番の情報を取得する。そして、第1のユーザが所有権を持つ撮影機材と同一の型番であるか否かを判定する。同一の型番であった場合、サーバ20は、レンタル物品データベースにおいて第1のユーザが所有権を持つ当該撮影機材の項目「物品の残価」の値を減額させないように更新する。
【0163】
(2)撮影機材の二次流通
レンタルサービスシステム1に撮影機材を物品登録した第1のユーザに対し、当該撮影機材の所有権が他のユーザに譲渡された後においても、当該撮影機材の貸し出しに応じて、物品登録をしたユーザに対し第1のユーザに対価を付与してもよい。
加えて、所有権の譲渡がされた当該撮影機材について、所有権を有するユーザがいずれかにかかわらず、当該撮影機材の貸し出しに応じて、都度、撮影機材の物品登録をした第1のユーザに対し当該撮影機材の借り受けに伴う対価を付与してもよい。
こうすることにより、物品登録したユーザは収益を確保できるため、レンタルサービスシステム1に撮影機材を登録することが促され、レンタルサービスシステム1を通じて撮影機材を借りるユーザの選択肢が増え、プラットフォーム参加者の増加につながる。
【0164】
(3)複数のユーザが同一の型番の撮影機材について所有権を有している場合
複数のユーザが同一の型番の撮影機材について所有権を有している場合に、当該撮影機材について借り受けを申し込む入力操作を受け付けることに応答して、所有権を有するいずれかのユーザの撮影機材を貸し出し対象として決定する。
貸し出しの決定方法は、以下に示すような方法を用いてもよい。
・支払い残額に基づく方法:
同一の型番の撮影機材の所有権を有する各ユーザの、各撮影機材の支払い残額の情報に基づいて、支払い残額が大きいユーザが所有権を有する撮影機材を貸し出し対象として決定する。各撮影機材の支払い残額は、具体的には、レンタル物品データベース2023の項目「物品の残価」の値のことである。
・貸し出し回数に基づく方法:
同一の型番の撮影機材の所有権を有する各ユーザの、各撮影機材の貸し出し回数の履歴に基づいて、貸し出し回数が平準化するように、貸し出し対象とする撮影機材を決定する。各撮影機材の貸し出し回数の履歴は、レンタルサービス利用履歴データベース2024の情報に基づくものとする。
・貸し出し頻度に基づく方法:
同一の型番の撮影機材の所有権を有する各ユーザの、各撮影機材の貸し出し頻度の情報に基づいて、貸し出し頻度が少ないものを優先して、貸し出し対象とする撮影機材を決定する。各撮影機材の貸し出し回数の履歴は、レンタルサービス利用履歴データベース2024の情報に基づくものとする。これにより、各撮影機材の貸し出しの頻度を平準化することができ、撮影機材を登録するユーザ間で、貸し出しによる対価を得る機会を同程度に近づけることができる。
【0165】
(4)所有権の交換
レンタルサービスシステム1は、撮影機材の所有権の価値に基づき、当該所有権と同等の価値である他の撮影機材の所有権と交換することができる。同等の価値とは、例えば、図6のレンタル物品データベース2023の項目「契約プラン」の値が同等のものである。例えば、サーバ20は、複数のユーザ間で、所有権を交換するそれぞれの撮影機材を提示しつつ、所有権を交換することについて各ユーザから同意する操作を受け付けることで、所有権が交換されたものとして管理する。
こうすることで、レンタルサービスシステム1は、レンタルサービス利用者の撮影機材の乗り換えを促進できる効果がある。
(5)レンタルサービスシステム1におけるレンタルの態様
上記の例では、ユーザが図11に示される契約プランを1つ以上(例えば、2つ契約することもありえる)選択したうえで、一定期間ごとに利用料金を支払うことにより(月額料金)、契約プランで定められている範囲の撮影機材を入れ替えつつレンタルする例について説明した。例えば、1つの契約プランにおいて1つの撮影機材をレンタル可能とし、ユーザが、都度、契約プランでレンタルできる撮影機材を返却しつつ別の撮影機材を借りることができる。
この他に、レンタルサービスシステム1におけるレンタルの態様として、ユーザに対し、物品をレンタル可能な期間と料金を提示したうえで(例えば、7泊8日でXXX円等)、ユーザがレンタルを申し込むことが可能としてもよい。この場合、物品を登録したユーザに対し、上記の料金により物品のレンタルがされた場合に、料金のうち一定割合をユーザに支払う、または、物品の残価を減額することとしてもよい。
【0166】
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態、その変形は、発明の範囲、要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
【0167】
<付記>
以下に説明するのは、上記の各実施形態で説明した事項を付記したものである。
(付記1)
コンピュータを動作させるためのプログラムであって、コンピュータは、撮影機材を貸し出しするサービスをユーザに提供するためのものであり、プログラムは、コンピュータのプロセッサに、撮影機材の貸し出しを希望する第1のユーザから、撮影機材の所有権は当該第1のユーザとしたまま、第2のユーザに貸し出し可能な撮影機材の情報の登録を受け付けるステップ(S12011)と、撮影機材の借り受けをするための画面を、サービスを利用する第2のユーザに提示して、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付けるステップ(S12032)と、第2のユーザからの申し込む入力操作に応じて、当該第2のユーザが当該撮影機材を借り受け中として管理し(S12022)、借り受けの申し込みにかかる撮影機材の所有権を有する第1のユーザに、借り受けに伴う対価を付与するステップと、第1のユーザが所有する撮影機材について、当該第1のユーザが撮影機材の購入により支払う残価の情報を、当該撮影機材が借り受けられていることに応じて更新するように管理するステップ(S12024)と、を実行させる、プログラム。
【0168】
(付記2)
撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を受け付けるステップにおいて、撮影機材をサービスに貸している第1のユーザに対して、当該第1のユーザが他のユーザに撮影機材を貸し出している状態であっても、撮影機材を貸し出しするサービスに同一の型番の撮影機材があれば、当該ユーザから撮影機材の貸し出しを受け付けることが可能である、(付記1)に記載のプログラム。
【0169】
(付記3)
管理するステップにおいて、撮影機材をサービスに貸しているユーザに対して、当該ユーザがサービスから当該ユーザがサービスに貸している撮影機材と同一の型番の撮影機材を借りている間は、残価を減額させないように管理する、(付記2)に記載のプログラム。
【0170】
(付記4)
撮影機材の情報の登録を受け付けるステップにおいて、撮影機材の所有権を他のユーザに譲渡することが可能であり、ユーザ間で撮影機材の所有権が譲渡された履歴を管理する、(付記1)に記載のプログラム。
【0171】
(付記5)
対価を付与するステップにおいて、撮影機材を購入し、購入された撮影機材を、サービスにおいて貸し出し可能とすべく登録したユーザに対し、当該撮影機材の所有権が他のユーザに譲渡された場合においても、当該撮影機材の貸し出しに応じて、登録をしたユーザに対し対価を付与する、(付記4)に記載のプログラム。
【0172】
(付記6)
登録を受け付けるステップにおいて、撮影機材の所有権が譲渡されたユーザから、さらに別のユーザへと所有権を譲渡することが可能であり、当該所有権を譲渡する操作に応答して撮影機材の所有権を有するユーザの情報を更新し、対価を付与するステップにおいて、譲渡がされた当該撮影機材の所有権を有するユーザがいずれかにかかわらず、当該撮影機材の貸し出しに応じて、登録をしたユーザに対し対価を付与する、(付記5)に記載のプログラム。
【0173】
(付記7)
撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を受け付けるステップにおいて、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作に応答して、当該撮影機材について、入力操作を行ったユーザが貸し出しを受けたものとして記憶部に記憶させ、撮影機材の借り受けをするための画面において、記憶部の情報を参照することにより、撮影機材の貸し出しを受けたユーザの履歴(1501)とともに、当該撮影機材の情報を表示する、(付記6)に記載のプログラム。
【0174】
(付記8)
登録を受け付けるステップにおいて、撮影機材の情報と関連付けて、当該撮影機材を修理した履歴と、当該撮影機材を用いて撮影された撮影画像の履歴とのうち少なくともいずれかの入力を受け付けて記憶部において記憶させており、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を受け付けるステップにおいて、撮影機材の借り受けをするための画面において、記憶部の情報を参照することにより、撮影機材を修理した履歴(1601)、または、撮影画像の履歴(1701)の少なくともいずれかを参照可能にユーザに提示する、(付記7)に記載のプログラム。
【0175】
(付記9)
複数のユーザが同一の型番の撮影機材について所有権を有している場合に、当該撮影機材について借り受けを申し込む入力操作を受け付けることに応答して、所有権を有するいずれかのユーザの撮影機材を貸し出し対象として決定するステップをさらに実行させる、(付記1)に記載のプログラム。
【0176】
(付記10)
決定するステップにおいて、同一の型番の撮影機材の所有権を有する各ユーザの、各撮影機材の支払い残額の情報に基づいて、支払い残額が大きいユーザが所有権を有する撮影機材を貸し出し対象として決定することと、同一の型番の撮影機材の所有権を有する各ユーザの、各撮影機材の貸し出し回数の履歴に基づいて、貸し出し回数が平準化するように、貸し出し対象とする撮影機材を決定することと、同一の型番の撮影機材の所有権を有する各ユーザの、各撮影機材の貸し出し頻度の情報に基づいて、貸し出し頻度が少ないものを優先して、貸し出し対象とする撮影機材を決定することと、のいずれかにより決定する、(付記9)に記載のプログラム。
【0177】
(付記11)
コンピュータを動作させるための方法であって、コンピュータは、撮影機材を貸し出しするサービスをユーザに提供するためのものであり、方法は、コンピュータのプロセッサに、撮影機材の貸し出しを希望する第1のユーザから、撮影機材の所有権は当該第1のユーザとしたまま、第2のユーザに貸し出し可能な撮影機材の情報の登録を受け付けるステップ(S12011)と、撮影機材の借り受けをするための画面を、サービスを利用する第2のユーザに提示して、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付けるステップ(S12032)と、第2のユーザからの申し込む入力操作に応じて、当該第2のユーザが当該撮影機材を借り受け中として管理(S12022)し、借り受けの申し込みにかかる撮影機材の所有権を有する第1のユーザに、借り受けに伴う対価を付与するステップと、第1のユーザが所有する撮影機材について、当該第1のユーザが撮影機材の購入により支払う残価の情報を、当該撮影機材が借り受けられていることに応じて更新するように管理するステップ(S12024)と、を実行させる、方法。
【0178】
(付記12)
制御部を備える情報処理装置であって、情報処理装置は、撮影機材を貸し出しするサービスをユーザに提供するためのものであり、撮影機材の貸し出しを希望する第1のユーザから、撮影機材の所有権は当該第1のユーザとしたまま、第2のユーザに貸し出し可能な撮影機材の情報の登録を受け付けるステップ(S12011)と、撮影機材の借り受けをするための画面を、サービスを利用する第2のユーザに提示して、撮影機材の借り受けを申し込む入力操作を第2のユーザから受け付けるステップ(S12032)と、第2のユーザからの申し込む入力操作に応じて、当該第2のユーザが当該撮影機材を借り受け中として管理(S12022)し、借り受けの申し込みにかかる撮影機材の所有権を有する第1のユーザに、借り受けに伴う対価を付与するステップと、第1のユーザが所有する撮影機材について、当該第1のユーザが撮影機材の購入により支払う残価の情報を、当該撮影機材が借り受けられていることに応じて更新するように管理するステップ(S12024)と、を実行させる、情報処理装置。
【符号の説明】
【0179】
1:レンタルサービスシステム、10:第1のユーザの端末装置、12:通信IF、13:入力装置、14:出力装置、15:メモリ、16:記憶部、19:プロセッサ、20:サーバ、22:通信IF、23:入出力IF、25:メモリ、26:ストレージ、29:プロセッサ、30:第2のユーザの端末装置、32:通信IF、33:入力装置、34:出力装置、35:メモリ、36:記憶部、39:プロセッサ、80:ネットワーク、111:アンテナ、121:第1無線通信部、130:操作受付部、132:ディスプレイ、140:音声処理部、141:マイク、142:スピーカー、161:ユーザ情報、162:レンタルサービス利用履歴情報、163:所有権情報、191:入力操作受付部、192:送受信部、193:データ処理部、194:報知制御部、201:通信部、202:記憶部、203:制御部、2021:ユーザデータベース、2022:物品登録データベース、2023:レンタル物品データベース、2024:レンタルサービス利用履歴データベース、2025:所有権譲渡データベース、2026:物品修理データベース、2027:撮影画像データベース、2028:契約プランデータベース、2031:受信制御モジュール、2032:送信制御モジュール、2033:ユーザの情報取得モジュール、2034:レンタル物品の情報取得モジュール、2035:レンタルサービス利用履歴の情報取得モジュール
図1
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