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  • 特開-粘着クリーナ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024045837
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】粘着クリーナ
(51)【国際特許分類】
   A47L 25/00 20060101AFI20240327BHJP
   B08B 1/00 20240101ALI20240327BHJP
【FI】
A47L25/00 A
B08B1/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150863
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】513242210
【氏名又は名称】株式会社Life-do.Plus
(74)【代理人】
【識別番号】100142217
【弁理士】
【氏名又は名称】小笠原 宜紀
(74)【代理人】
【識別番号】100119367
【弁理士】
【氏名又は名称】松島 理
(72)【発明者】
【氏名】林 佳寛
(72)【発明者】
【氏名】武内 佑介
【テーマコード(参考)】
3B116
【Fターム(参考)】
3B116AA46
3B116AB52
3B116BA08
3B116BC07
(57)【要約】
【課題】掃除面上の汚れの除去と同時に、掃除面に抗菌効果を付与でき、低廉に製造可能な粘着クリーナを提供する。
【解決手段】掃除面CSに付着した汚れを合成ゴム系粘着剤層12で捕捉して除去する粘着クリーナであって、合成ゴム系粘着剤層12が、前掃除面CSと一時的に接触させることで、掃除面CSに付着した汚れを粘着し、該表面から汚れを除去するゴム系のホットメルトである粘着剤と、粉体のポリヘキサメチレンビグアナイドである抗菌剤とを混合してなり、合成ゴム系粘着剤層12と一時的に接触させた後の掃除面CSに対して、JIS Z 2801:2010の試験を実施した場合に得られる抗菌活性値が2.0以上となるよう、粉体のポリヘキサメチレンビグアナイドの量が、体積基準で調整されるよう構成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
掃除対象物の表面に付着した汚れを粘着部材で捕捉して除去する粘着クリーナであって、
前記粘着部材が、
前記掃除対象物の表面と一時的に接触させることで、該表面に付着した汚れを粘着し、該表面から汚れを除去するゴム系のホットメルトである粘着剤と、
沸点が180℃以上の抗菌剤と、
を混合してなる粘着クリーナ。
【請求項2】
請求項1に記載の粘着クリーナであって、
前記抗菌剤が、粉体のポリヘキサメチレンビグアナイドである粘着クリーナ。
【請求項3】
請求項1に記載の粘着クリーナであって、
前記粘着部材と一時的に接触させた後の前記掃除対象物の表面に対して、JIS Z 2801:2010の試験を実施した場合に得られる抗菌活性値が2.0以上となるよう、前記抗菌剤の量が、体積基準で調整される粘着クリーナ。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一に記載の粘着クリーナであって、
前記粘着剤が、体積基準で、前記粘着部材の3~9%を占める粘着クリーナ。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか一に記載の粘着クリーナであって、
前記粘着部材が、体積基準で、23~29%のSIS系合成ゴムと、0.1~0.5%の酸化防止剤と、39~45%の粘着付与樹脂と、23~30%の粘度調整剤と、3~9%の粉体のポリヘキサメチレンビグアナイドである抗菌剤とを混合してなる粘着クリーナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掃除対象物の表面に付着した汚れを除去するために使用される粘着クリーナに関する。
【背景技術】
【0002】
カーペット等の掃除対象物の表面(以下、「掃除面」という。)に付着した塵埃やゴミ等の汚れ除去する手段として、特許文献1、2に開示されるような粘着クリーナが広く用いられている。ここで開示されるように、一般的な粘着クリーナは、一方の面に粘着部材を有する帯状部材が、該粘着部材を有する面が外側となるよう巻き取られ、ロール状に形成されており、該粘着部材を掃除面に接触させながら転がすことにより、掃除面上の汚れを捕捉し、除去することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-000745号公報
【特許文献2】特開2022-115555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、感染症の流行により、感染症対策の意識が高まっている。このような中で、掃除面上の汚れの除去と同時に、掃除面に抗菌効果を付与できる粘着クリーナがあれば便利である。
【0005】
本発明は、従来のこのような状況に鑑みてなされたものである。本発明の目的の一は、掃除面上の汚れの除去と同時に、掃除面に抗菌効果を付与でき、低廉に製造可能な粘着クリーナを提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0006】
本発明の第1の側面に係る粘着クリーナは、掃除対象物の表面に付着した汚れを粘着部材で捕捉して除去する粘着クリーナであって、前記粘着部材が、前記掃除対象物の表面と一時的に接触させることで、該表面に付着した汚れを粘着し、該表面から汚れを除去するゴム系のホットメルトである粘着剤と、沸点が180℃以上の抗菌剤とを混合してなるよう構成できる。
【0007】
また、本発明の第2の側面に係る粘着クリーナは、前記抗菌剤として、粉体のポリヘキサメチレンビグアナイドを用いるよう構成できる。
【0008】
前記構成によれば、掃除面上の汚れの除去と同時に、掃除面に抗菌効果を付与でき、粘着剤としてゴム系のホットメルトを用いることができるので、低廉に製造できる。
【0009】
また、本発明の第3の側面に係る粘着クリーナは、前記粘着部材と一時的に接触させた後の前記掃除対象物の表面に対して、JIS Z 2801:2010の試験を実施した場合に得られる抗菌活性値が2.0以上となるよう、前記抗菌剤の量が、体積基準で調整されるよう構成できる。
【0010】
さらにまた、本発明の第4の側面に係る粘着クリーナは、前記粘着剤が、体積基準で、前記粘着部材の3~9%を占めるよう構成できる。
【0011】
さらにまた、本発明の第5の側面に係る粘着クリーナは、前記粘着部材が、体積基準で、23~29%のSIS系合成ゴムと、0.1~0.5%の酸化防止剤と、39~45%の粘着付与樹脂と、23~30%の粘度調整剤と、3~9%の粉体のポリヘキサメチレンビグアナイドである抗菌剤とを混合してなるよう構成できる。
【0012】
前記構成によれば、抗菌剤(PHMB)の量を体積基準で調整できるため、粘着クリーナ1の抗菌付与性を容易に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係る粘着クリーナの模式図である。
図2】粘着クリーナの使用状態を示す模式図である。
図3】粘着クリーナの製造方法を説明するフローチャートである。
図4】粘着クリーナの抗菌付与性に係る試験の結果をまとめた表である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下のものに特定されない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
[従来技術について]
【0015】
本発明の実施の形態を説明にあたり、まず、従来技術について説明する。
【0016】
従来から、本発明の目的の一つである、掃除面上の汚れの除去と同時に、掃除面に抗菌効果を付与する(以下、「抗菌付与性」という。)粘着クリーナの技術的思想はあり、例えば、特開2016-116795号公報では、主に、アクリル系の粘着剤に抗菌剤を混合した粘着クリーナが開示されている。
【0017】
しかしながら、アクリル系の粘着剤は、製造において、乾燥工程が必要であることや、原料費の関係から、製造コストが高くなりやすいという問題があった。
【0018】
これに対し、ホットメルト系の粘着剤は、製造コストを比較的安く抑えることができるため、アクリル系の粘着剤に変えてホットメルト系の粘着剤を用いる技術が考えられる。実際、特開2016-116795号公報には、アクリル系の粘着剤に変えてホットメルト系の粘着剤を用いる実施例も開示されているが、当時の技術常識の上では種々の問題があり、現実的ではなかった。
【0019】
具体的には、ホットメルト系の粘着剤は、塗工時に、100℃以上(約170℃)に加熱されるため、液体の抗菌剤を混合すると、突沸するため、安全上の問題があった。また、抗菌剤が突沸した際に、粘着剤内に多数の気泡が発生するため、粘着剤の粘着性が悪化する問題や、粘着剤が基材に均一に塗工できないという問題があった。
【0020】
本願出願人は、このような問題の解決方法を模索していく中で、粉体のポリヘキサメチレンビグアナイド(以下、「PHMB」という。)を用いることを着想し、この着想を後述する粘着クリーナへと具体化したのである。
[粘着クリーナ1]
【0021】
本発明の一実施の形態に係る粘着クリーナ1について、図1図4に基づいて説明する。
【0022】
粘着クリーナ1は、図1に示すように、基材11、合成ゴム系粘着剤層12(特許請求の範囲における「粘着部材」の一例に対応する。)、ポリエチレン樹脂層13及びシリコン樹脂層14を有する帯状の清掃用具であり、図2に示すように、芯材2に、合成ゴム系粘着剤層12を有する面が外側となるよう巻き取られ、ロール状に形成される。
【0023】
ロール状に形成された粘着クリーナ1は、図2に示すように、芯材2を介して把持部3に取り付けられ、使用者は把持部3を把持して、合成ゴム系粘着剤層12を掃除面CSに接触させながら転がすことにより、掃除面CS上の汚れを捕捉し、除去すると同時に、掃除面CSに抗菌効果を付与できる(抗菌付与性を有する)。
【0024】
以下で、各部材について説明する。
〈基材11〉
【0025】
基材11は、紙製の帯状部材であって、図1に示すように、一方の面に合成ゴム系粘着剤層12が設けられ、もう一方の面にポリエチレン樹脂層13及びシリコン樹脂層14が設けられることで、粘着クリーナ1を構成する。
【0026】
なお、基材11の態様は特に限定されず、布、不織布、ポリエチレンラミネート紙、ゴムシート、ポリエステル、ポリエチレン、塩化ビニル等を材料としてもよいし、形状、厚さ等も特に限定されない。
〈合成ゴム系粘着剤層12》
【0027】
合成ゴム系粘着剤層12は、図1に示すように、基材11の一方の面に設けられる部材であって、その粘着性によって、掃除面CS上の汚れを捕捉し、除去すると同時に、掃除面CSに抗菌効果を付与する部材である。
【0028】
合成ゴム系粘着剤層12は、体積基準で、26.0%のクインタック3433N(日本ゼオン株式会社製のSIS系合成ゴムである。)、0.3%のケミノックス101(NOK株式会社製の酸化防止剤である。)、41.7%のクイントンR-100(日本ゼオン株式会社製の粘着付与樹脂である。)、26.3%のプロセスオイルK32(富士興産株式会社製の粘度調整剤である。)及び5.7%の粉体のポリヘキサメチレンビグアナイド(抗菌剤である。以下、「PHMB」という。)で構成されている。すなわち、合成ゴム系粘着剤層12は、一般的なゴム系のホットメルトである粘着剤と、粉体のPHMBである抗菌剤とを混合したものである。
【0029】
前述の態様により、合成ゴム系粘着剤層12は、粉体のPHMBを体積基準で3~9%有することにより、合成ゴム系粘着剤層12表面における抗菌剤(PHMB)の面積の割合が3~9%となり、掃除面CS上の汚れを捕捉し、除去すると同時に、掃除面CSに十分な抗菌効果を付与することができる。
【0030】
このように、粘着クリーナ1は、抗菌剤として粉体のPHMBを用いることで、加熱されたホットメルト系の粘着剤に混合しても、突沸することがなく、安全に製造できる。また、粘着剤内に気泡が発生し難いため、粘着剤の粘着性は悪化せず、粘着剤を基材に均一に塗工できる。これにより、製造コストが比較的安いホットメルト系の粘着剤を用いて、抗菌付与性を有する粘着クリーナを提供できる。
【0031】
また、当業者にとって、構成成分の量は、重量基準で調整されるのが一般的であるところ、本発明に係る粘着クリーナ1は、抗菌剤(PHMB)の量を体積基準で調整できるため、粘着クリーナ1の抗菌付与性を容易に調整できる。
【0032】
また、粘着クリーナ1の抗菌付与性は、合成ゴム系粘着剤層における抗菌剤(PHMB)の体積の割合によって決まる(詳細は後述する。)ため、粉体のPHMBを用いることで、抗菌剤の体積が蒸発によって変動せず、抗菌付与性の調節が容易となるという利点もある。
【0033】
なお、合成ゴム系粘着剤層12の態様は特に限定されず、掃除面上の汚れの除去と同時に、抗菌付与性を有する態様(請求項4に記載の範囲)であれば、各構成成分の割合は適宜変更してもよい。例えば、PHMBに代えて、沸点が180℃以上の抗菌剤を用いてもよい。
〈ポリエチレン樹脂層13〉
【0034】
ポリエチレン樹脂層13は、図1に示すように、基材11の合成ゴム系粘着剤層12が設けられる面と対向する面に設けられる部材であって、基材11の面が均一になるよう均し、シリコン樹脂層14を均一に塗工できるようにする部材である。
【0035】
なお、ポリエチレン樹脂層13の態様は特に限定されず、必ずしも設ける必要もない。
〈シリコン樹脂層14〉
【0036】
シリコン樹脂層14は、図1に示すように、基材11の合成ゴム系粘着剤層12が設けられる面と対向する面に設けられたポリエチレン樹脂層13の上に設けられる部材であって、粘着クリーナ1を、芯材2に、合成ゴム系粘着剤層12を有する面が外側となるよう巻き取って、ロール状に重ねられた粘着クリーナ1を剥離しやすくするための部材である。
【0037】
なお、シリコン樹脂層14の態様は特に限定されず、必ずしも設ける必要もない。
[粘着クリーナ1の製造方法]
【0038】
粘着クリーナ1は、例えば、図3に示すように、ラミネート加工工程ST101、シリコン加工工程ST102、スリッター加工工程ST103及び粘着ロール加工工程ST104の手順で製造できる。
【0039】
より具体的には、まず、ラミネート加工工程ST101で基材11にポリエチレン樹脂を塗工してポリエチレン樹脂層13を形成し、シリコン加工工程ST102でポリエチレン樹脂層13上にシリコン樹脂を塗工してシリコン樹脂層14を形成する。
【0040】
その後、スリッター加工工程ST103でポリエチレン樹脂層13及びシリコン樹脂層14が設けられた基材11の幅を所望の大きさに切断し、粘着ロール加工工程ST104で、基材11のポリエチレン樹脂層13及びシリコン樹脂層14が設けられる面と対向する面に合成ゴム系粘着剤を塗工して合成ゴム系粘着剤層12を形成しつつ、芯材2に、合成ゴム系粘着剤層12を有する面が外側となるよう巻き取って、ロール状に形成することで、粘着クリーナ1を製造できる。
【0041】
このように、粘着クリーナ1は、粘着剤としてゴム系のホットメルトを用いる一般的な粘着クリーナと同様の製造方法で製造可能である。すなわち、アクリル系の粘着剤を用いる粘着クリーナと異なり、乾燥工程が不要であるため、低廉に製造可能である。
[粘着クリーナ1の抗菌付与性]
【0042】
粘着クリーナ1が抗菌付与性を有することを確認するための試験を実施した。
【0043】
試験の方法としては、試験片に、「抗菌加工製品-抗菌性試験方法・抗菌効果」に基づく抗菌性試験(JIS Z 2801)を行い、以下の式により抗菌活性値Rを算出する。
【数1】
【0044】
ここでいう、「無加工試験片」は、無加工の試験片(エタノールにより清浄化した5cm×5cmのポリエチレンフィルム)に対応し、「抗菌加工試験片」は、エタノールにより清浄化した5cm×5cmのポリエチレンフィルムの表面に、(1)粘着クリーナ1を貼り付け、(2)その面に圧着ローラを2往復分転がすことで圧着し後に、(3)粘着クリーナ1を剥がす、という(1)~(3)の操作を5回繰り返した試験片に対応する。また、今回、合成ゴム系粘着剤の塗工量(合成ゴム系粘着剤層12の厚み)を変えた4種の抗菌加工試験片に対して試験を実施した。
【0045】
また、試験片に滴下する試験菌液の初期菌濃度は、黄色ブドウ球菌が7.7×10個/mL、大腸菌が4.9×10個/mLである。
【0046】
そして、抗菌活性値Rが、2.0以上であれば、抗菌加工試験片の抗菌性が良好であるといえるため、粘着クリーナ1が抗菌付与性を有すると評価できる。
【0047】
試験の結果は、図4に示すとおりであり、合成ゴム系粘着剤の塗工量に拘わらず、抗菌活性値Rは、3.5以上となった。このことから、粘着クリーナ1は抗菌付与性を有するといえる。
【0048】
また、合成ゴム系粘着剤の塗工量と抗菌活性値Rとの間に相関関係がないことから、粘着クリーナ1の抗菌付与性は、合成ゴム系粘着剤層12表面における抗菌剤(PHMB)の面積の割合によって決まることが分かる。すなわち、合成ゴム系粘着剤が、その構成成分が均一に分布するよう混合されてなることを考慮すれば、粘着クリーナの抗菌付与性は合成ゴム系粘着剤層における抗菌剤(PHMB)の体積の割合によって決まるといえる。
【0049】
当業者にとって、構成成分の量は、重量基準で調整されるのが一般的であるところ、本発明に係る粘着クリーナ1は、抗菌剤(PHMB)の量を体積基準で調整できるため、粘着クリーナ1の抗菌付与性を容易に調整できる。
[本発明に係る粘着クリーナ1の効果]
【0050】
以上説明したように、本発明に係る粘着クリーナ1は、掃除面上の汚れの除去と同時に、掃除面に抗菌効果を付与でき、合成ゴム系粘着剤を、ゴム系のホットメルトである粘着剤と、粉体のPHMBである抗菌剤とで構成することで、低廉に製造できる。
【0051】
また、本発明に係る粘着クリーナ1は、抗菌剤(PHMB)の量を体積基準で調整できるため、粘着クリーナ1の抗菌付与性を容易に調整できる点で優れている。
【符号の説明】
【0052】
1…粘着クリーナ
11…基材
12…合成ゴム系粘着剤層
13…ポリエチレン樹脂層
14…シリコン樹脂層
2…芯材
3…把持部
CS…掃除面
図1
図2
図3
図4