(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024045844
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】読取装置、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06K 7/12 20060101AFI20240327BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20240327BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20240327BHJP
G06K 7/10 20060101ALI20240327BHJP
G06K 7/14 20060101ALI20240327BHJP
【FI】
G06K7/12
G07G1/00 311Z
G07G1/12 301E
G07G1/12 361E
G06K7/10 372
G06K7/14 017
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150880
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高須 拓也
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142BA01
3E142CA20
3E142DA20
3E142EA02
3E142FA31
3E142GA35
3E142KA01
(57)【要約】
【課題】本発明が解決しようとする課題は、商品の外観を損なうことなくオペレータの操作性を向上させるとともに、値引情報等の特典情報の読み忘れを防止することが可能な読取装置、およびプログラムを提供することである。
【解決手段】実施形態の読取装置は、読み取り対象を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した撮像画像から、電子透かしで印刷されたシンボルが示す第1の情報を第1の処理により読取るとともに、前記第1の情報とは異なる情報であって電子透かしにより印刷されたシンボルが示す第2の情報を前記第1の処理とは異なる第2の処理により読取る読取手段と、前記読取手段が読取った情報を出力する出力手段と、を備える。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
読取対象を撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像した撮像画像から、電子透かしで印刷されたシンボルが示す第1の情報を第1の処理により読取るとともに、前記第1の情報とは異なる情報であって電子透かしにより印刷されたシンボルが示す第2の情報を前記第1の処理とは異なる第2の処理により読取る読取手段と、
前記読取手段が読取った情報を出力する出力手段と、
を備える読取装置。
【請求項2】
前記読取手段は、前記第1の処理によって前記撮像画像から特定の色で印刷されたシンボルを抽出するとともに、前記第2の処理によって前記撮像画像から前記特定の色とは異なる色で印刷されたシンボルを抽出する、
請求項1に記載の読取装置。
【請求項3】
前記第1の情報は商品を識別する商品識別情報であり、前記第2の情報は当該商品の特典に関する特典情報である、
請求項1または請求項2に記載の読取装置。
【請求項4】
前記第2の情報は、前記特典の内容を示すラベルが前記商品に付されていることを示すフラグ情報である、
請求項3に記載の読取装置。
【請求項5】
前記第2の情報は、前記特典の内容を示す情報である、
請求項3に記載の読取装置。
【請求項6】
読取対象を撮像する撮像部を備えた読取装置をコンピュータで制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記撮像部が撮像した撮像画像から、電子透かしで印刷されたシンボルが示す第1の情報を第1の処理により読取るとともに、前記第1の情報とは異なる情報であって電子透かしにより印刷されたシンボルが示す第2の情報を前記第1の処理とは異なる第2の処理により読取る読取手段と、
前記読取手段が読取った情報を出力する出力手段と、
して機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、読取装置、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばPOS(Point Of Sales)端末などに用いられ、顧客が購入する商品の商品情報を読取る読取装置が知られている。この読取装置は、店舗が販売する商品に付されたバーコードや二次元コードなどのシンボルを撮像し、撮像した画像から当該商品に関する商品情報を読取ってPOS端末に出力する。POS端末は、入力された商品情報に基づいて、顧客が支払を行うための会計処理を実行する。
【0003】
ところで、近年、商品コードなどの商品に関する情報を示すシンボル(以下、「コードシンボル」ともいう)を電子透かし技術を用いて印刷することが行われている。電子透かし技術は、特定の情報を人には知覚できない形で媒体に埋め込む技術である。例えば、電子透かしにより印刷されたコードシンボルは、人には知覚できない状態で商品パッケージに印刷され、専用のソフトウェアを用いた読取装置によって当該コードシンボルが示す商品情報が読み取られる。
【0004】
電子透かしにより印刷されたコードシンボルは、商品を購入する顧客が認識することができないので、商品パッケージの全面に多数のコードシンボルを印刷しても商品の外観を損なわないという利点がある。そして、商品パッケージの全面に多数のコードシンボルを印刷することで、読取装置の読取窓の前に商品をどのように翳しても商品情報の読取が可能となる。したがって、電子透かしによるコードシンボルは、商品の外観を損なうことなく、オペレータの操作性向上を可能とすることができる。
【0005】
しかしながら、上記電子透かしを用いた従来技術では、商品に付された値引シールの値引情報の読み忘れが生じる場合があった。詳細には、従来商品が値引きされる場合、値引きされる商品にはコードシンボルの近傍に、値引シールあるいは値引シールが貼られていることを示すフラグシール(以下、「値引シール等」ともいう)が貼られている。これにより、読取装置は、コードシンボルを撮像した際に併せて値引シール等を撮像することで値引シール等を認識することができ、値引情報の読み忘れを防止している。ところが、上記電子透かしにより印刷されたコードシンボルは、商品パッケージ全面に多数印刷されているので、値引シール等と離れた位置にも存在することとなる。
【0006】
このため、読取装置が値引シール等と離れた位置のコードシンボルを撮像して商品情報を読取った場合、撮像した画像には値引シール等が含まれない。結果として、読取装置は値引シール等を認識できず、値引情報の読み忘れが生じる場合があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、商品の外観を損なうことなくオペレータの操作性を向上させるとともに、値引情報等の特典情報の読み忘れを防止することが可能な読取装置、およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の読取装置は、読み取り対象を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した撮像画像から、電子透かしで印刷されたシンボルが示す第1の情報を第1の処理により読取るとともに、前記第1の情報とは異なる情報であって電子透かしにより印刷されたシンボルが示す第2の情報を前記第1の処理とは異なる第2の処理により読取る読取手段と、前記読取手段が読取った情報を出力する出力手段と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る読取装置を備えたPOSシステムの全体構成を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る読取装置の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る読取装置の記憶部に記憶されるパターン情報テーブルのデータ構成を示す図である。
【
図4】
図4は、商品コードを示す多数のシンボルが電子透かしにより印刷された商品パッケージを示す図である。
【
図5】
図5は、フラグ情報を示す多数のシンボルが電子透かしにより印刷されたフラグシールを示す図である。
【
図6】
図6は、フラグシールが貼られた商品パッケージを示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る読取装置の制御部の主たる機能構成を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る読取装置の制御部による読取処理の流れを示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、変形例に係る読取装置の制御部による読取処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施形態に係る読取装置、およびプログラムについて図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、読取装置を小売店等に設置されたPOSシステムに適用した例について説明するが、これに限らない。読取装置は、シンボルから当該シンボルが示す情報を読取る装置であればよく、他の分野にも広く適用可能である。
【0011】
図1は、POSシステム1の全体構成を示す斜視図である。POSシステム1は、読取装置10と、読取装置10で読み取られた情報に基づき会計処理等を実行するPOS端末20と、を備える。なお、本実施形態のPOSシステム1は、店舗の店員によって操作されるものであるが、顧客自身が操作するセルフPOSシステムであってもよい。なお、以下の説明において、POSシステム1を操作する店員を「オペレータ」という場合がある。
【0012】
読取装置10は、商品を入れた買物カゴ等を載置するためのサッカー台2上であって、オペレータと顧客とが略対面する場所(略中央部)に立設される。POS端末20は、サッカー台2の一方の端部付近に設けられる。読取装置10とPOS端末20とは、図示しない伝送路によって通信可能に接続される。読取装置10とPOS端末20とによって、POSシステム1が構成される。
【0013】
POS端末20は、読取装置10で読み取られた商品コードや値引情報等のデータに基づいて、顧客が購入する商品の登録処理を実行する。ここで、商品コードは商品を識別する情報であって、商品識別情報の一例である。また、値引情報は例えば値引額を示す情報であって、商品の特典に関する特典情報の一例である。
【0014】
POS端末20は、読取装置10が商品に付されたコードシンボルから読取った商品コードや、商品に貼られた値引シールから読取った値引情報を当該読取装置10から受信する。POS端末20は、受信した商品コードや値引情報に基づいて、顧客が購入する商品の商品情報(商品名、価格、商品コード等)を登録することで登録処理を実行する。POS端末20が実行する登録処理を商品登録ともいう。
【0015】
また、POS端末20は、登録された商品情報に基づいて会計処理を実行する。会計処理は、登録された商品情報に基づいて、顧客が購入する商品の代金の支払を行うための処理である。POS端末20は、現金決済を行うための会計処理、クレジットカード決済、コード決済、電子マネー決済等のキャッシュレス決済を行うための会計処理を実行することができる。
【0016】
図1に示すように、POS端末20は、硬貨および紙幣を出し入れ自在に収納するドロワ25の上に設置されている。POS端末20は、表示器21と、キーボードなどの入力装置22と、レシートプリンタ23とを備えている。なお、POS端末20は、図示しないカードリーダや二次元コードリーダ等も備えている。これらカードリーダや二次元コードリーダは、キャッシュレス決済による会計処理を実行する際に使用される。
【0017】
表示器21は、オペレータ用表示器211と客用表示器212とで構成される。オペレータ用表示器211は、オペレータに対して、商品登録された商品の商品情報や取引の合計金額等の各種情報を表示する。客用表示器212は、顧客に対して、取引の合計金額等の各種情報を表示する。
【0018】
入力装置22は、各種キーを備えたキーボードを含む。キーボードが備える各種キーは、例えば、バーコード等のコードシンボルが付されていない商品の商品コードや金額等を入力するための置数キー、販売合計金額の算出を宣言するための小計キー、一取引の締め処理を行って代金を決済することを宣言する締めキー、置数キーによる置数入力を確定する確定キー、入力をクリアするクリアキー等である。
【0019】
レシートプリンタ23は、例えばサーマルプリンタで構成され、1取引に係る情報を印刷したレシートを発行する。1取引に係る情報とは、顧客が購入した商品の商品情報や1取引の合計金額などである。
【0020】
次に、読取装置10について詳細に説明する。
図1に示すように、読取装置10は、本体部11と、撮像部12と、第1表示部13と、操作部14と、第2表示部15と、を備える。
【0021】
本体部11は、略直方体状に形成されており、サッカー台2上に立設される。本体部11の高さは、一般的なオペレータの身長に応じて設定されている。本体部11におけるオペレータの立ち位置側には、撮像窓16が設けられる。撮像窓16の内側には、撮像部12が設置される。撮像部12は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary MOS)等の撮像素子と撮像レンズとを有する。
【0022】
撮像部12は、撮像窓16に翳された商品パッケージなどの商品の外観を所定間隔で連続的に撮像する。撮像部12は、撮像した画像を保存する。撮像部12は、電子透かしで印刷されたコードシンボル、人が知覚できる通常印刷で印刷された文字やイラスト、などが印刷された商品パッケージを撮像する。また、撮像部12は、商品パッケージに貼り付けられた値引シールを撮像する。上記コードシンボルや値引シールは、特定の情報を示すものであって撮像部12が撮像する読取対象の一例である。
【0023】
読取装置10は、撮像部12が撮像した画像から電子透かしで印刷されたコードシンボルを抽出し、抽出したコードシンボルから商品コードを読取る。言い換えれば、読取装置10は、商品コードがエンコードされたコードシンボルから当該商品コードを取り出す。コードシンボルにエンコードされた商品コードは、電子透かしで印刷されたコードシンボルが示す第1の情報の一例である。
【0024】
また、読取装置10は、撮像部12が撮像した画像から電子透かしで印刷された他のコードシンボルを抽出し、抽出したコードシンボルからフラグ情報を読取る。フラグ情報は、商品に値引シールが貼られていることを示す情報である。コードシンボルにエンコードされたフラグ情報は、顧客の特典(値引き)に関する情報であって、電子透かしで印刷されたコードシンボルが示す第2の情報の一例である。
【0025】
第1表示部13は、オペレータに対して情報を表示する表示装置であって、撮像窓16の上部に設けられる。第1表示部13は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示デバイスで構成されるタッチパネル付きの表示装置である。第1表示部13は、例えば、読取装置10が読取った商品コードに基づいて取得した商品情報を表示する。読取装置10は、商品コードと商品情報とを対応付けた商品マスタを記憶するPOS端末20から商品情報を取得する。
【0026】
操作部14は、第1表示部13に隣接して設けられている。操作部14は、キーボードで構成されており、商品コードを入力するための各種キー等を有する。操作部14は、読取ができないコードシンボルが付された商品やコードシンボルが付されていない商品の商品コードを入力する際などに操作される。
【0027】
第2表示部15は、顧客に対して情報を表示する表示装置であって、本体部11の側部に支持される。第2表示部15は、例えば、LCD等の表示デバイスで構成されるタッチパネル付きの表示装置である。第2表示部15は、例えば、読取装置10が商品に付されたコードシンボルから読取った商品コードに基づく商品情報を表示する。
【0028】
図2は、読取装置10の主たるハードウェア構成の一例を示すブロック図である。読取装置10は、制御部100と、記憶部110と、撮像部12と、第1表示部13と、操作部14と、第2表示部15と、通信部120と、を備えている。制御部100、記憶部110、撮像部12、第1表示部13、操作部14、第2表示部15、および通信部120は、バス130等を介して互いに接続されている。
【0029】
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103を備えたコンピュータ構成となっている。CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス130を介して互いに接続されている。
【0030】
CPU101は読取装置10の全体の動作を制御する。ROM102は、CPU101の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用され、ROM102や記憶部110に記憶された各種プログラムや各種データを展開する。制御部100は、CPU101がROM102や記憶部110に記憶されてRAM103に展開された制御プログラムにしたがって動作することによって、読取装置10の各種制御処理を実行する。
【0031】
記憶部110は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部110は、制御プログラム111、およびパターン情報テーブル112を記憶する。
【0032】
制御プログラム111は、撮像部12が撮像した撮像画像から商品コードや値引情報を読取るための各種制御プログラムである。具体的には、制御プログラム111は、撮像部12を制御する機能、撮像部12で撮像された画像から電子透かしで印刷されたコードシンボルを抽出する機能、抽出されたコードシンボルをデコードして当該コードシンボルが示す情報を読取る機能、撮像部12で撮像された画像から値引シールを抽出する機能、抽出した値引シールが示す値引情報を読取る機能等を実現するプログラムなどである。
【0033】
パターン情報テーブル112は、制御部100が商品パッケージ等に電子透かしで印刷されたコードシンボルの印刷パターンから情報を読取る際に活用される。
図3は、パターン情報テーブル112のデータ構成を示す図である。パターン情報テーブル112は、シンボルパターンとシンボル情報とを対応付けて記憶する。
【0034】
シンボルパターンは、商品パッケージあるいは後述するシール部材に電子透かしで印刷されたコードシンボルの印刷パターンを特定する情報である。例えば、シンボルパターンは、コードシンボルの印刷パターンの画像データなどである。
【0035】
シンボル情報は、対応するシンボルパターンが示す情報である。例えば、シンボル情報は、店舗が販売する各商品の商品コード、商品に値引シールが貼られていることを示すフラグ情報である。なお、後述する変形例のように、値引情報を示すコードシンボル、すなわち値引情報がエンコードされたコードシンボルが電子透かしで印刷されている場合、値引情報がシンボル情報として登録される。
【0036】
制御部100は、商品パッケージあるいはシール部材に電子透かしで印刷されたコードシンボルを抽出し、抽出したコードシンボルの印刷パターンを認識する。そして、制御部100は、認識した印刷パターンに対応するシンボル情報をパターン情報テーブル112から読み出す。
【0037】
ここで、電子透かしによりコードシンボルが印刷された商品パッケージについて説明する。
図4は、商品コードを示す多数のコードシンボルが電子透かしにより印刷された商品パッケージ30を示す図である。本実施形態の商品パッケージ30は、内部に商品を収容した袋体であるが、これに限らない。商品パッケージ30は、内部に商品を収容した箱体などで構成されてもよい。
【0038】
商品パッケージ30の前面には、商品デザイン領域31が形成されている。商品デザイン領域31には、図示しない商品のイラストなどが印刷される。また、商品デザイン領域31は、商品名が印刷される商品名印刷領域32を有している。商品デザイン領域31の文字やイラストなどは、通常印刷によって印刷され、人が知覚可能なものとなっている。顧客は、商品デザイン領域31に印刷された文字やイラストなどを見て購入する商品を選択することができる。
【0039】
また、商品デザイン領域31には、全体にわたってシアンインクを用いた電子透かしによって多数のコードシンボル33が印刷されている。コードシンボル33は、複数のドットの集合体で形成され、商品を識別する商品コードを示している。なお、コードシンボル33は、バーコードや二次元コードで形成されていてもよい。コードシンボル33は、商品パッケージ30の後面にも、前面と同様に全体にわたって多数印刷されている。
【0040】
多数のコードシンボル33は、読取装置10は認識することができるが人は知覚できないため、顧客が認識する商品パッケージ30の外観を損なうことがない。なお、人が知覚できないとは、人が一見しただけでは知覚できないことをいうものであって、注意深く見た場合にコードシンボル33が認識できる場合を含む概念である。
【0041】
また、多数のコードシンボル33が商品パッケージ30全体にわたって印刷されているため、オペレータが撮像窓16に対して商品パッケージ30をどのように翳しても読取装置10は商品コードを読取ることが可能となる。このため、オペレータが読取装置10に商品コードを読取らせる際の操作性を向上させることができる。
【0042】
続いて、電子透かしによりコードシンボルが印刷されたシール部材について説明する。
図5は、フラグ情報を示す多数のシンボルが電子透かしにより印刷されたシール部材40を示す図である。シール部材40は、店舗が値引き販売を行う際に、値引額を印刷した値引シールとともに、商品パッケージ30に貼り付けられる。
【0043】
シール部材40は、透明材によって構成され、全体にわたってマゼンダインクを用いた電子透かしによって多数のコードシンボル41が印刷されている。コードシンボル41は、複数のドットの集合体で形成され、商品パッケージ30に値引シールが貼られていることを示すフラグ情報を示している。なお、コードシンボル41も、ドットの集合体でなく、バーコードや二次元コードで形成されていてもよい。
【0044】
シール部材40は、単数あるいは複数によって、商品パッケージ30に印刷された多数のコードシンボル33の全てを覆うことが望ましいが、必ずしもコードシンボル33の全てを覆わなくてもよい。本実施形態においては、シール部材40の大きさは、商品パッケージ30の商品デザイン領域31の大きさと同じかそれ以上となっている。このため、シール部材40を商品デザイン領域31に重ねて貼り付けることによって、当該シール部材40は、商品デザイン領域31に印刷された多数のコードシンボル33の全てを覆うことが可能となっている。これにより、撮像部12がいずれのコードシンボル33を撮像した場合でも、併せてコードシンボル41のいずれかが撮像されるようにすることができる。シール部材40は、商品パッケージ30の後面についても全体を覆うことが可能となっている。
【0045】
図6は、シール部材40が貼られた商品パッケージ30を示す図である。シール部材40は、商品デザイン領域31に印刷された多数のコードシンボル33の全てを覆っている。また、シール部材40は、商品パッケージ30の後面に印刷されたコードシンボル33を全て覆うように貼り付けられている。このため、シアンインクを用いた電子透かしによるコードシンボル33とマゼンダインクを用いた電子透かしによるコードシンボル41とは重なっている。シール部材40は、上述したように透明材で構成され、かつ、コードシンボル41は電子透かしにより印刷されているため、商品パッケージ30の外観を損なうことがない。
【0046】
商品パッケージ30には、値引シール50が貼り付けられている。値引シール50は、値引きされる金額等が顧客が知覚可能な通常印刷により印刷されている。なお、ここで値引きとは、商品の価格から一定額を差し引く値引きだけでなく、商品の価格から一定の比率の金額を差し引く割引を含む概念である。値引きは商品の特典の一例である。なお、特典は、値引きに限るものではなく、ポイントの付与などでもよい。
【0047】
商品パッケージ30に貼られた値引シール50を見た顧客は、当該商品パッケージ30の商品の値引額を認識することができる。また、商品パッケージ30に貼られた値引シール50を認識した読取装置10は、画像処理によって当該値引シール50に印刷された値引額を解析することができる。
【0048】
図2に戻って、読取装置10のハードウェア構成について説明する。撮像部12、第1表示部13、操作部14、および第2表示部15の構成および機能については
図1の説明で述べたとおりである。
【0049】
通信部120は、POS端末20等の外部装置と通信するためのインターフェイスである。制御部100は、通信部120を介して上記外部装置と接続されることで、当該外部装置と情報(データ)の送受信が可能となる。
【0050】
続いて、読取装置10の制御部100の機能構成について説明する。
図7は、読取装置10の制御部100の主たる機能構成を示すブロック図である。制御部100は、CPU101がROM102や記憶部110に記憶された制御プログラムにしたがって動作することで、画像取得手段1001、入力手段1002、読取手段1003、抽出手段1004、デコード処理手段1005、判定手段1006、および出力手段1007として機能する。なお、これら各機能を専用回路等のハードウェアを用いて構成してもよい。
【0051】
画像取得手段1001は、撮像部12で撮像された画像データを取得する。画像取得手段1001は、撮像部12によって撮像されたフレーム画像(撮像画像)を適宜取得する。値引シール50が貼られた商品パッケージ30を撮像したフレーム画像には、電子透かしで印刷されたコードシンボル33およびコードシンボル41の画像も含まれる。
【0052】
入力手段1002には、操作部14から各種情報が入力される。例えば、入力手段1002には、操作部14から商品コードの読取り開始を指示する開始指示が入力される。入力手段1002に開始指示が入力されると、撮像部12は撮像を開始する。また、入力手段1002には、操作部14から読取り終了を指示する終了指示が入力される。入力手段1002に終了指示が入力されると、撮像部12は撮像を停止し、出力手段1007はPOS端末20に商品コードの読取りが終了したことを示す情報を送信する。
【0053】
入力手段1002には、操作部14から商品コードが入力される。操作部14から入力手段1002に入力される商品コードは、読取ができないコードシンボルが付された商品やコードシンボルが付されていない商品の商品コードである。
【0054】
読取手段1003は、撮像部12が撮像したフレーム画像に含まれるコードシンボル33、41が示す情報を読取る。また、読取手段1003は、撮像部12が撮像したフレーム画像に含まれる値引シール50が示す値引情報を読取る。読取手段1003は、抽出手段1004と、デコード処理手段1005と、から構成される。
【0055】
抽出手段1004は、画像取得手段1001が取得したフレーム画像からコードシンボル33、41や値引シール50を抽出する。デコード処理手段1005は、抽出手段1004が抽出したコードシンボル33、41をデコードするとともに、抽出手段1004が抽出した値引シール50に印刷された値引額を解析して読取る。
【0056】
例えば、抽出手段1004は、画像取得手段1001が取得したフレーム画像からシアンインクを用いた電子透かしによって印刷されたコードシンボル33を抽出する。シアンインクを用いた電子透かしによって印刷されたコードシンボル33の抽出は、周知の画像処理技術によってなされる。デコード処理手段1005は、抽出手段1004が抽出したコードシンボル33をデコードして商品コードを読取る。抽出手段1004およびデコード処理手段1005によって商品コード(第1の情報)を読取ることを第1の処理ともいう。
【0057】
言い換えれば、読取手段1003は、撮像部12が撮像した撮像画像から、電子透かしで印刷されたコードシンボルが示す商品コード(第1の情報)を第1の処理により読取る。その際、読取手段1003は、第1の処理によって上記撮像画像から特定の色(シアン)で印刷されたコードシンボルを抽出する。
【0058】
また、抽出手段1004は、画像取得手段1001が取得したフレーム画像からマゼンダインクを用いた電子透かしによって印刷されたコードシンボル41を抽出する。マゼンダインクを用いた電子透かしによって印刷されたコードシンボル41の抽出は、周知の画像処理技術によってなされる。デコード処理手段1005は、抽出手段1004が抽出したコードシンボル41をデコードしてフラグ情報を読取る。抽出手段1004およびデコード処理手段1005によってフラグ情報(第2の情報)を読取ることを第2の処理ともいう。
【0059】
言い換えれば、読取手段1003は、撮像部12が撮像した撮像画像から、商品コード(第1の情報)とは異なる情報であって電子透かしにより印刷されたコードシンボルが示すフラグ情報(第2の情報)を第1の処理とは異なる第2の処理により読取る。その際、読取手段1003は、第2の処理によって上記撮像画像から特定の色(シアン)とは異なる色(マゼンダ)で印刷されたコードシンボルを抽出する。
【0060】
抽出手段1004は、周知の画像処理技術を用いて、画像取得手段1001が取得したフレーム画像から値引シール50を抽出する。デコード処理手段1005は、抽出手段1004が抽出した値引シール50を画像解析して当該値引シール50に印刷された値引額を読取る。値引シール50に印刷された値引額は値引情報の一例である。なお、デコード処理手段1005は、機械学習等によって値引シール50に印刷された値引額を読取るようにしてもよい。
【0061】
判定手段1006は、読取手段1003がフレーム画像から情報を読取ったか否か判定する。例えば、判定手段1006は、読取手段1003がフレーム画像からコードシンボル33を抽出して商品コードを読取ったか否か判定する。また、判定手段1006は、読取手段1003がフレーム画像からコードシンボル41を抽出してフラグ情報を読取ったか否か判定する。さらに、判定手段1006は、読取手段1003がフレーム画像から値引シール50を抽出して値引情報を読取ったか否か判定する。
【0062】
出力手段1007は、読取手段1003が読取った情報を出力する。例えば、顧客が購入する商品が値引商品である場合、出力手段1007は、読取手段1003が読取った商品コード、および値引情報をPOS端末20に送信する。POS端末20は、受信した商品コード、および値引情報に基づいて値引後の金額を算出する。なお、制御部100によって値引後の金額を算出し、出力手段1007が商品コードと当該値引後の金額とをPOS端末5に送信してもよい。言い換えれば、出力手段1007は読取手段1003が読取った情報の一部のみを出力してもよい。また、顧客が購入する商品が値引商品でない場合、出力手段1007は、読取手段1003が読取った商品コードをPOS端末20に送信する。
【0063】
次に、読取装置10が実行する読取処理について説明する。
図8は、読取装置10の制御部100による読取処理の流れを示すフローチャートである。
【0064】
オペレータにより操作部14が操作されて、入力手段1002に開始指示が入力されると、画像取得手段1001は、撮像部12が撮像した撮像画像を取得する(ステップS1)。抽出手段1004は、画像取得手段1001が取得した撮像画像から電子透かしで印刷されたシアン画像のみを抽出する(ステップS2)。
【0065】
デコード処理手段1005は、シアン画像に含まれるコードシンボル33のデコードを試みる(ステップS3)。判定手段1006は、デコード処理手段1005によって商品コードが読取られたか否か判定する(ステップS4)。シアン画像からコードシンボル33が取り出せない、あるいは取り出したコードシンボル33から情報が読取れないなどにより、商品コードが読取れなかった場合(ステップS4のN)、制御部100はステップS1の処理に戻る。
【0066】
デコード処理手段1005によって商品コードが読取られると(ステップS4のY)、抽出手段1004は、画像取得手段1001が取得した撮像画像から電子透かしで印刷されたマゼンダ画像のみを抽出する(ステップS5)。
【0067】
デコード処理手段1005は、マゼンダ画像に含まれるコードシンボル41のデコードを試みる(ステップS6)。判定手段1006は、デコード処理手段1005によるデコードによってフラグ情報が読取られたか否か判定する(ステップS7)。
【0068】
デコード処理手段1005によってフラグ情報が読取られると(ステップS7のY)、抽出手段1004は、画像取得手段1001が取得した撮像画像から値引シール50の抽出を試みる(ステップS8)。判定手段1006は、デコード処理手段1005によって値引情報が読取られた否か判定する(ステップS9)。
【0069】
画像取得手段1001が取得した撮像画像から値引シール50が取り出せない、あるいは取り出した値引シール50から情報が解析できないなどにより、値引情報が読取られない場合(ステップS9のN)、画像取得手段1001は撮像部12が別途撮像した撮像画像を取得する(ステップS10)。そして、制御部100はステップS8の処理に戻る。
【0070】
なお、本実施形態では、読取手段1003がフラグ情報を読取った場合、読取手段1003が値引情報を読取るまで、撮像画像の取得および当該撮像画像からの値引情報の読取りを繰り返す処理を実行するものとしている。読取手段1003がフラグ情報を読取った場合、商品パッケージ30に値引シール50が貼られているはずだからである。しかしながら、商品パッケージ30に貼られた値引シール50が何らかの理由により剥がれてしまうことがあり得る。このため、制御部100は、上記撮像画像の取得および当該撮像画像からの値引情報の読取りを所定時間だけ繰り返し、所定時間経過後はエラー情報を表示するなどしてもよい。
【0071】
読取手段1003によって値引情報が読取られると(ステップS9のY)、出力手段1007は、読取手段1003が読取った商品コードと値引情報とをPOS端末20に送信する(ステップS11)。そして、制御部100は読取処理を終了する。
【0072】
ステップS7の処理において、マゼンダ画像からコードシンボル41が取り出せない、あるいは取り出したコードシンボル41から情報が読取れないなどにより、フラグ情報が読取れなかった場合(ステップS7のN)、制御部100は、商品コードが読取られてから所定時間経過したか否か判断する(ステップS12)。所定時間経過した場合(ステップS12のY)、出力手段1007は読取られた商品コードをPOS端末20に送信する(ステップS13)。この場合、制御部100は、撮像画像の商品が値引対象商品でない、すなわち値引シール50が貼られた商品でないと判断する。そして、出力手段1007は商品コードのみをPOS端末20に送信する。その後、制御部100は読取処理を終了する。
【0073】
ステップS12の処理において、所定時間経過していない場合(ステップS12のN)、画像取得手段1001は撮像部12が撮像した撮像画像を取得する(ステップS14)。そして、制御部100はステップS5の処理に戻る。
【0074】
上記読取処理によって、読取装置10は、電子透かしによって印刷されたコードシンボル33が示す商品コード、および電子透かしによって印刷されたコードシンボル41が示すフラグ情報を読取ることができる。また、読取装置10は、商品パッケージ30に貼られた値引シール50が示す値引情報を読取ることができる。
【0075】
(変形例)
次に、変形例について説明する。変形例は、読取装置10がシール部材40に電子透かしで印刷されたコードシンボル41から値引情報を読取る点において、前述した例と異なる。言い換えれば、第2の情報がフラグ情報でなく、顧客の特典の内容を示す値引情報である点において前述した例と異なる。
【0076】
変形例においては、シール部材40の構成は前述した例のものと同様であるが、コードシンボル41にエンコードされた情報が値引情報である。なお、変形例においても、商品パッケージ30に別途値引シール50が貼られることが望ましい。顧客に対して、値引情報を知らしめるためである。
【0077】
読取装置10が実行する読取処理について説明する。
図9は、変形例における読取装置10の制御部100による読取処理の流れを示すフローチャートである。なお、前述した例の読取処理と同様の処理については、同一符号を付し、説明を省略する場合がある。
【0078】
ステップS1~ステップS4の処理によって、商品パッケージ30に電子透かしで印刷されたコードシンボル33から商品コードを読取る点は前述した例と同様である。また、ステップS5~ステップS6の処理によって、シール部材40に印刷されたコードシンボル41のデコードを試みる点も前述した例と同様である。
【0079】
判定手段1006は、デコード処理手段1005によるデコードによって、コードシンボル41から値引情報が読取られたか否か判断する(ステップS21)。デコード処理手段1005によって値引情報が読取られると(ステップS21のY)、出力手段1007は、読取手段1003が読取った商品コードと値引情報とをPOS端末20に送信する(ステップS22)。そして、制御部100は読取処理を終了する。
【0080】
ステップS21の処理において、マゼンダ画像からコードシンボル41が取り出せない、あるいは取り出したコードシンボル41から情報が読取れないなどにより、値引情報が読取れなかった場合(ステップS21のN)、制御部100は、商品コードが読取られてから所定時間経過したか否か判断する(ステップS23)。
【0081】
所定時間経過した場合(ステップS23のY)、出力手段1007は読取られた商品コードをPOS端末20に送信する(ステップS24)。この場合、制御部100は、撮像画像の商品が値引対象商品でない、すなわち値引情報を示すコードシンボル41が印刷されたシール部材40が貼られた商品でないと判断して、出力手段1007は商品コードのみをPOS端末20に送信する。そして、制御部100は読取処理を終了する。
【0082】
ステップS23の処理において、所定時間経過していない場合(ステップS23のN)、画像取得手段1001は撮像部12が撮像した撮像画像を取得する(ステップS25)。そして、制御部100はステップS5の処理に戻る。
【0083】
上記読取処理によって、読取装置10は、電子透かしによって印刷されたコードシンボル33が示す商品コード、および電子透かしによって印刷されたコードシンボル41が示す値引情報を読取ることができる。これにより、オペレータは、値引シール50を撮像窓16に位置合わせする必要がなく、オペレータの操作性をより向上させることが可能となる。
【0084】
以上説明したとおり、上記実施形態の読取装置10は、読み取り対象を撮像する撮像部12と、撮像部12が撮像した撮像画像から、電子透かしで印刷されたシンボルが示す商品コードを第1の処理により読取るとともに、前記商品コードとはとは異なる情報であって電子透かしにより印刷されたシンボルが示すフラグ情報あるいは値引情報を前記第1の処理とは異なる第2の処理により読取る読取手段1003と、読取手段1003が読取った情報を出力する出力手段1007と、を備える。
【0085】
これにより、読取装置10は、商品の外観を損なうことなくオペレータの操作性を向上させるとともに、値引情報等の特典情報の読み忘れを防止することを可能とすることができる。
【0086】
また、実施形態の読取装置10における読取手段1003は、第1の処理によって撮像画像から特定の色で印刷されたシンボルを抽出するとともに、第2の処理によって撮像画像から前記特定の色とは異なる色で印刷されたシンボルを抽出する。
【0087】
これにより、読取装置10は、特定の色の電子透かしで印刷されたシンボルと、特定の色とは異なる色の電子透かしで印刷されたシンボルと、を容易に区別することができる。したがって、例えば商品コードを示すシンボルと、フラグ情報あるいは値引情報を示すシンボルとを重ねても、両者を容易に区別することができる。このため、値引情報等の特典情報の読み忘れをより確実に防止することができる。
【0088】
さらに、実施形態における第1の情報は商品を識別する商品コードであり、第2の情報は当該商品の特典に関するフラグ情報あるいは値引情報である。
【0089】
これにより、読取装置10を、商品を販売する店舗に適したものとすることができる。
【0090】
また、実施形態における第2の情報は、特典の内容を示すラベルが前記商品に付されていることを示すフラグ情報、あるいは特典の内容を示す情報である。
【0091】
これにより、読取装置10を、特に日常的に値引販売を行うスーパーマーケットなどの量販店に適したものとすることができる。
【0092】
なお、上記実施形態において、読取装置10で実行される制御プログラムは、CD-ROM等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上記実施形態の読取装置10で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良く、さらには、インターネット等のネットワーク経由で提供するように構成しても良い。
【0093】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0094】
10 読取装置
12 撮像部
1001 画像取得手段
1002 入力手段
1003 読取手段
1004 抽出手段
1005 デコード処理手段
1006 判定手段
1007 出力手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0095】