(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024045885
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】二重容器、再生樹脂の製造方法
(51)【国際特許分類】
B65D 41/16 20060101AFI20240327BHJP
B65D 1/02 20060101ALI20240327BHJP
【FI】
B65D41/16
B65D1/02 111
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150958
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】000104674
【氏名又は名称】キョーラク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】室屋 洋輔
(72)【発明者】
【氏名】樽野 真輔
【テーマコード(参考)】
3E033
3E084
【Fターム(参考)】
3E033AA01
3E033BA15
3E033BA16
3E033BA18
3E033BB08
3E033DA04
3E033DB01
3E033FA03
3E084AA04
3E084AA12
3E084AA24
3E084AA25
3E084AA26
3E084AB01
3E084BA03
3E084CA01
3E084CB02
3E084CC03
3E084CC04
3E084CC05
3E084DA01
3E084DB13
3E084DC03
3E084DC04
3E084DC05
3E084FC04
3E084GA08
3E084GB12
3E084KB01
3E084LA17
3E084LB02
3E084LB07
3E084LC01
3E084LD01
(57)【要約】
【課題】リサイクル性に優れた二重容器を提供する。
【解決手段】本発明によれば、容器本体と、口部装着部材を備える、二重容器であって、前記容器本体は、内袋と、前記内袋を覆うように配置された外殻を備え、前記内袋は、前記容器本体から引き抜き可能に構成され、前記口部装着部材は、前記内袋の口部に装着されており、かつ前記口部から取り外し可能に構成されている、二重容器が提供される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体と、口部装着部材を備える、二重容器であって、
前記容器本体は、内袋と、前記内袋を覆うように配置された外殻を備え、
前記内袋は、前記容器本体から引き抜き可能に構成され、
前記口部装着部材は、前記内袋の口部に装着されており、かつ前記口部から取り外し可能に構成されている、二重容器。
【請求項2】
請求項1に記載の二重容器であって、
前記口部装着部材は、打栓式で前記内袋の口部に装着されている、二重容器。
【請求項3】
請求項1に記載の二重容器であって、
前記口部装着部材は、前記内袋に係合する係合部を備え、
前記係合部を有する部位を前記口部装着部材から取り除くことによって、前記口部装着部材が前記口部から取り外し可能に構成されている、二重容器。
【請求項4】
二重容器の内袋の引き抜き方法であって、
前記二重容器は、請求項1~請求項3の何れか1つに記載の二重容器であり、
前記方法は、前記容器本体から前記内袋を引き抜いた後に、前記口部から前記口部装着部材を取り外す工程を備える、方法。
【請求項5】
二重容器を原料として再生樹脂を製造する工程を備える再生樹脂の製造方法であって、
再生工程を備え、
前記再生工程では、処理対象部材に対して再生処理を行って再生樹脂を製造し、
前記二重容器は、容器本体と、口部装着部材を備え、
前記容器本体は、内袋と、前記内袋を覆うように配置された外殻を備え、
前記口部装着部材は、前記内袋の口部に装着されており、
前記処理対象部材は、前記口部装着部材が前記内袋に装着された部材である、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、
前記内袋の主樹脂と、前記口部装着部材の主樹脂は、同系樹脂である、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、
前記内袋の質量をAとし、前記内袋中の前記主樹脂以外の異樹脂の質量をAcとし、
前記口部装着部材の質量をBとし、前記口部装着部材中の前記主樹脂以外の異樹脂の質量をBcとすると、
[(Ac+Bc)/(A+B)]で算出される全異樹脂割合が10質量%以下である、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、
Ac/Aで算出される内袋異樹脂割合が、5質量%以上である、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、
前記内袋異樹脂割合が10質量%以上であり、
前記全異樹脂割合が5質量%以下である、方法。
【請求項10】
請求項5~請求項9の何れか1つに記載の方法であって、
前記内袋の主樹脂と前記口部装着部材の主樹脂は、ポリオレフィン系樹脂である、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二重容器、及び再生樹脂の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外殻と内袋とを有する容器本体を備える二重容器が知られている。例えば、特許文献1には、外殻プリフォームと内袋プリフォームとを重ねた状態で二軸延伸ブロー成形を行うことによって形成した二重容器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このような二重容器の外殻と内袋とが別素材で成形されている場合や、使用後の内袋内に内容物が付着している場合等において、当該二重容器をリサイクルする際には、外殻と内袋とを分離することが望まれる。
【0005】
また、キャップが内袋に装着された状態で外殻と内袋が分離されることが考えられ、キャップと内袋が異なる材料で形成されている場合、キャップと内袋も分離することが望まれる。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、リサイクル性に優れた二重容器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1](第1観点)容器本体と、口部装着部材を備える、二重容器であって、前記容器本体は、内袋と、前記内袋を覆うように配置された外殻を備え、前記内袋は、前記容器本体から引き抜き可能に構成され、前記口部装着部材は、前記内袋の口部に装着されており、かつ前記口部から取り外し可能に構成されている、二重容器。
【0008】
本発明の二重容器では、口部装着部材は、内袋の口部に装着されており、かつ口部から取り外し可能 に構成されている。このため、内袋と口部装着部材を分離することが容易である。また、内袋を容器本体から引き抜くことによって外殻と分離することができる。このため、本発明の二重容器は、リサイクル性に優れている。
【0009】
[2][1]に記載の二重容器であって、前記口部装着部材は、打栓式で前記内袋の口部に装着されている、二重容器。
[3][1]に記載の二重容器であって、前記口部装着部材は、前記内袋に係合する係合部を備え、前記係合部を有する部位を前記口部装着部材から取り除くことによって、前記口部装着部材が前記口部から取り外し可能に構成されている、二重容器。
[4]二重容器の内袋の引き抜き方法であって、前記二重容器は、[1]~[3]の何れか1つに記載の二重容器であり、前記方法は、前記容器本体から前記内袋を引き抜いた後に、前記口部から前記口部装着部材を取り外す工程を備える、方法。
[5](第2観点)二重容器を原料として再生樹脂を製造する工程を備える再生樹脂の製造方法であって、再生工程を備え、前記再生工程では、処理対象部材に対して再生処理を行って再生樹脂を製造し、前記二重容器は、容器本体と、口部装着部材を備え、前記容器本体は、内袋と、前記内袋を覆うように配置された外殻を備え、前記口部装着部材は、前記内袋の口部に装着されており、前記処理対象部材は、前記口部装着部材が前記内袋に装着された部材である、方法。
[6][5]に記載の方法であって、前記内袋の主樹脂と、前記口部装着部材の主樹脂は、同系樹脂である、方法。
[7][6]に記載の方法であって、前記内袋の質量をAとし、前記内袋中の前記主樹脂以外の異樹脂の質量をAcとし、前記口部装着部材の質量をBとし、前記口部装着部材中の前記主樹脂以外の異樹脂の質量をBcとすると、[(Ac+Bc)/(A+B)]で算出される全異樹脂割合が10質量%以下である、方法。
[8][7]に記載の方法であって、Ac/Aで算出される内袋異樹脂割合が、5質量%以上である、方法。
[9][8]に記載の方法であって、前記内袋異樹脂割合が10質量%以上であり、前記全異樹脂割合が5質量%以下である、方法。
[10][5]~[9]の何れか1つに記載の方法であって、前記内袋の主樹脂と前記口部装着部材の主樹脂は、ポリオレフィン系樹脂である、方法。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第1実施形態の二重容器1の斜視図である。図中の一点鎖線は、表面形状を構成する面の曲率が変化する境界線を表す。他の図についても同様である。
【
図5】
図2のオーバーキャップ27及び中栓26の、口部5の中心を通る縦断面図である。
【
図6】口部装着部材8を開封する前の時点での、
図1に示す二重容器1の、口部5の中心を通る縦断面図である。
【
図7】
図2のオーバーキャップ27の斜視図であり、
図2よりも高い位置から見た図である。
図7A及び
図7Bは、それぞれ、引掛け部50を立てる前及び立てた後の状態を示す。
【
図8】内プリフォーム14及び外プリフォーム13が分離されている状態を示す斜視図である。
【
図9】本発明の第2実施形態の二重容器1の斜視図である。
【
図12】口部装着部材8が内袋4に装着された部材である処理対象部材52の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
【0012】
以下に示す第1~第2実施形態は、主に、第1観点に関連する。第2観点の発明の説明は、後述の「第2観点の発明の説明」において行う。
【0013】
1.第1実施形態
1-1.二重容器1の構成
<基本構成>
図1に示すように、本発明の第1実施形態の二重容器1は、容器本体2と、口部装着部材8を備える。
【0014】
図2~
図3に示すように、容器本体2は、口部5と、胴部6と、底部7を備える。口部5は、開口端5cを有する筒状(好ましくは円筒状)部位である。口部5は、キャップやポンプなどの口部装着部材8を装着可能な係合部4mを備える。口部5には、フランジ5bが設けられている。フランジ5bは、口部5に口部装着部材8を装着する際に口部5を支持するために利用可能である。
【0015】
胴部6は、口部5よりも開口端5cから離れた側に口部5に隣接して配置される。胴部6は、口部5よりも外径(本明細書において、「外径」は、断面が円形でない場合は、円相当径を意味する。)が大きい。胴部6は筒状であり、底部7は、胴部6の下端に設けられ、胴部6の下端を閉塞する。胴部6は、口部5から離れるにつれて外径が大きくなる肩部6bを備える。また、胴部6は、肩部6bよりも底部7側に、胴部本体6cを備える。胴部本体6cは、例えば、底部7に向かって外径が略一定である形状であるか、又は底部7に向かって縮径する形状である。
【0016】
図4に示すように、容器本体2は、内袋4と、内袋4を覆うように配置された外殻3を備える。内袋4は、突出部4c以外の内袋本体4dが外殻3内に収容されている。以下の説明では、内袋4のうち、容器本体2の口部5、胴部6、及び底部7に相当する部位をそれぞれ、内袋4の口部5、胴部6、及び底部7のように称する。外殻3についても同様である。
【0017】
胴部6の高さ方向の中央での外殻3の平均肉厚は、例えば、200~800μmであり、250~500μmが好ましいこの肉厚は、具体的には例えば、具体的には例えば、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800μmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0018】
胴部6の高さ方向の中央での内袋4の平均肉厚は、例えば、50~250μmであり、50~100μmが好ましい。この肉厚は、具体的には例えば、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250μmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内又は何れか以下であってもよい。本明細書において、所定の高さ位置での平均肉厚は、その高さ位置で周方向に等間隔に設定した8つの測定点での測定値の平均値を意味する。
【0019】
口部装着部材8に逆止弁が設けられていない場合は、内袋4の内容物を吐出した後にも内袋4が収縮しない。一方、口部装着部材8に逆止弁を設け、且つ外殻3と内袋4の間に外気を導入する外気導入部を設けた場合、内袋4内に内容物の吐出に伴って内袋4が収縮する。本発明は、どちらの形態にも適用可能である。
【0020】
外殻3の口部5の内径は、例えば20~50mmであり、25~40mmが好ましい。外殻3の口部5の内径は、具体的には例えば、20、25、30、35、40、45、50mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0021】
<外殻3と内袋4の詳細構造>
図3~
図4に示すように、内袋4は、外殻3の開口端3aから突出する突出部4cを備える。突出部4cは、突出筒4c1と、係合部4mと、当接フランジ4c4を備える。
【0022】
係合部4mは、口部装着部材8と軸方向に係合する。係合部4mは、環状凸部で構成されている。本明細書において、「軸方向」とは、口部5の中心軸Cが延びる方向であり、言い換えると、容器本体2から内袋4を引き抜く方向である。「周方向」とは、口部5の中心軸Cを中心として回転させる方向であり、言い換えると、口部5において内袋4を外殻3に対して、回転させる方向である。また、「上方向」は、軸方向上向きを意味し、「下方向」は、軸方向下向きを意味する。
【0023】
係合部4mは、上面にテーパー面4m1が設けられている。これによって、後述するように、口部装着部材8の環状凸部29c(
図5に図示)が係合部4mを乗り越えやすくなっている。
【0024】
当接フランジ4c4は、開口端3aに当接する位置に配置されている。当接フランジ4c4は、突出筒4c1よりも拡径された環状部位である。当接フランジ4c4が開口端3aに当接することによって、内袋4が外殻3内に脱落することが回避される。
【0025】
内袋4の開口端4lには、拡径構造4kが設けられている。拡径構造4kによって、内袋4の口部5の剛性が高まり、内袋4の口部5の変形が抑制される。
【0026】
<口部装着部材8の詳細構造>
口部装着部材8は、好ましくは打栓式で内袋4の口部5に装着可能に構成されており、口部装着部材8を口部5に被せた状態で、口部装着部材8を底部7の方向に押圧することによって、口部装着部材8を口部5に係合させて装着することができる。打栓式の口部装着部材8は、押圧するだけで装着可能であるので、内容物の充填ラインでの口部装着部材8の装着工程の単純化が可能であるという利点がある。
【0027】
口部装着部材8は、口部5から取り外し可能に構成されている。本実施形態では、
図5に示すように、口部装着部材8が内袋4に係合する係合部8cを備え、係合部8cを有する部位8dを口部装着部材8から取り除くことによって、口部装着部材8が口部5から取り外し可能に構成されている。
【0028】
図2に示すように、本実施形態では、口部装着部材8は、キャップ8aである。口部装着部材8は、中栓26と、オーバーキャップ27を備える。中栓26は、打栓式で内袋4の口部5に軸方向に係合されている。オーバーキャップ27は、中栓26に対して螺合されている。
【0029】
図2、
図5~
図7に示すように、オーバーキャップ27は、外筒27aと、中間筒27bと、内筒27cと、天板27dを備える。
【0030】
外筒27aの外周面には、ローレット27eが設けられており、オーバーキャップ27を把持して回転させやすくなっている。外筒27aの内周面には、雌ネジ部27fが設けられている。天板27dは、外筒27aの上面に設けられている。天板27dの下面には中間筒27b及び内筒27cが設けられている。中間筒27bは、外筒27aよりも直径が小さく、外筒27aの内部に配置される、いわゆるインナーリングである。内筒27cは、中間筒27bよりも直径が小さく、中間筒27bの内部に配置される。
【0031】
オーバーキャップ27の天板27dには、引掛け部50が設けられている。引掛け部50には、環状部50aが設けられおり、環状部50aには指などを引っ掛けることが可能になっている。引掛け部50は、ヒンジ50bを介して天板27dに連結されており、ヒンジ50bを中心に回動可能になっている。このため、引掛け部50は、
図7Aに示すように寝かした状態にしたり、
図7Bに示すように立てた状態にしたりすることができる。天板27dの上面には、引掛け部50を収容可能な凹部27hが設けられており、二重容器1の使用時には、引掛け部50を倒して凹部27h内に収容することによって、引掛け部50が邪魔にならないようにすることができる。引掛け部50が凹部27h内に収容された状態では、引掛け部50の上面と天板27dの上面が面一になることが好ましい。
【0032】
図2及び
図5~
図6に示すように、中栓26は、本体部28と、バンド部29と、開栓部32を備える。本体部28とバンド部29は、易引裂性の連結部47を介して互いに連結されている。本体部28と開栓部32は、易引裂性の連結部30を介して互いに連結されている。
【0033】
連結部47は、本体部28とバンド部29の間に力(せん断力、回転方向の力など)を加えることによって引き裂くことができるように構成されている。連結部47は、本体部28及びバンド部29よりも薄肉であることが好ましい。
【0034】
バンド部29は、内袋4の口部5に軸方向に係合する。このため、バンド部29は、内袋4の口部5に対して軸方向の移動が規制される。バンド部29は、外殻3の口部5に周方向に係合していてもいなくてもよい。
【0035】
バンド部29は、外筒29aと、内筒29bを備える。内筒29bは、外筒29aの内側に配置される。外筒29aと内筒29bは、バンド部29の下端でつながっており、内筒29bは、連結部47を介して本体部28に連結されている。内筒29bは、内袋4の係合部4mを取り囲むように配置される。内筒29bの内周面には周方向に延びる環状凸部29cが設けられている。環状凸部29cが係合部4mに軸方向に係合することによってバンド部29が、内袋4の口部5に軸方向に係合する。環状凸部29cの下側にはテーパー面が設けられており、環状凸部29cが係合部4mを乗り越えるのに必要な力が低減されている。なお、環状凸部29cを有するバンド部29が、上述の係合部8cを有する部位8dに相当する。
【0036】
バンド部29の外筒29aには、引裂開始部51が設けられている。引裂開始部51は、薄肉部、ノッチ、切込みなどで構成される。引裂開始部51で引き裂きを開始した後に連結部47を引き裂くことによって、バンド部29を取り外すことが可能になっている。そして、バンド部29を取り外すことによって、口部装着部材8を口部5から取り外すことができる。
【0037】
本体部28は、外筒28aと、内筒28bと、天板28eと、吐出筒28fと、取付筒28gを備える。開栓部32及び連結部30は、吐出筒28f及び内筒28bの内側に配置されている。開栓部32には、不図示の係合部が設けられた係合筒32aが設けられており、内筒27cと係合筒32aが周方向及び軸方向に係合している。このような構成によれば、オーバーキャップ27を本体部28に対して回転させることによって、係合筒32aを本体部に対して回転させて、連結部30を破断させることが可能になる。連結部30を破断させることによって、開栓部32が本体部28から分離され、吐出筒28f及び内筒28bの内側に流通孔が形成される。内袋4内の内容物は、この流通孔を通じて吐出することができる。
【0038】
天板28eは、外筒28aの上面に設けられる。天板28eの下面には内筒28bが設けられている。内筒28bは、外筒28aよりも直径が小さく、外筒28aの内部に配置される、いわゆるインナーリングである。中栓26を内袋4に装着すると、内筒28bが内袋4内に挿入され、内筒28bの外周面が内袋4の内周面に密着する。
【0039】
天板28eの上面には、吐出筒28fと取付筒28gが設けられている。内袋4内の内容物は、吐出筒28fを通って吐出される。
図5に示すように、取付筒28gの外周面には、雄ネジ部28hが設けられており、雄ネジ部28hが、オーバーキャップ27の外筒27aの内周面に設けられた雌ネジ部27fと係合することによって、オーバーキャップ27が中栓26に螺合される。この場合、オーバーキャップ27を中栓26に対して相対回転させることによって、オーバーキャップ27を中栓26に対して着脱させることができる。オーバーキャップ27を中栓26に装着すると、中間筒27bが吐出筒28f内に挿入され、中間筒27bの外周面が吐出筒28fの内周面に密着する。吐出筒28fの上側がオーバーキャップ27によって閉塞される。
【0040】
<内袋4の引き抜き方法>
本実施形態では、引掛け部50を
図7Bに示すように立てた状態にし、環状部50aに指を引っ掛けて引っ張ることによって、内袋4を容器本体2から引き抜くことができる。口部装着部材8が外殻3に係合していないので、口部装着部材8と外殻3との係合を解除させる操作を行うことなく、内袋4を引き抜くことができる。内袋4は、捻った後又は捻りながら引き抜いてもよく、捻らずに引き抜いてもよい。内袋4を捻らない場合、内袋4の引き抜きに必要な力が大きくなりやすいが、環状部50aに指を引っ掛けることによって、内袋4に強い力を加えやすい。内袋4を容器本体2から引き抜いた後に、バンド部29を取り除くことによって口部装着部材8を内袋4から外すことができる。このため、内袋4と口部装着部材8を分離することが容易である。
【0041】
口部装着部材8は、内袋4を引き抜く前に内袋4から取り外してもよいが、内袋4を引き抜いた後に内袋4から取り外すことが好ましい。後者の場合、口部装着部材8を用いて内袋4を捻ったり、内袋4を引っ張ったりすることができるからである。
【0042】
本実施形態によれば、二重容器1を外殻3と、内袋4と、口部装着部材8とに分離することができるので、部材ごとに適切な方法でリサイクル処理することができ、リサイクル性に優れている。
【0043】
1-2.二重容器1の製造方法
図8に示すように、容器本体2は、プリフォーム15を加熱して二軸延伸ブロー成形することによって形成することができる。
【0044】
<内プリフォーム14、外プリフォーム13,プリフォーム15の構成>
プリフォーム15は、一例では、内袋4となる内プリフォーム14に、外殻3となる外プリフォーム13を被せて構成することができる。
【0045】
内プリフォーム14は、有底筒状であり、口部14aと、胴部14bと、底部14cを備える。口部14aの開口端には、突出部14dが設けられている。突出部14dは、成形時に変形せずにそのままの形状で突出部4cとなる。従って、突出部4cについて述べた事項は、突出部14dにも当てはまる。突出部14dには、係合部14mが設けられて。係合部14mは、成形後に係合部4mとなる。底部14cは、胴部14bの下端を閉じるように設けられる。底部14cには、位置決めピン(不図示)を設けてもよい。
【0046】
外プリフォーム13は、有底筒状であり、口部13aと、胴部13bと、底部13cを備える。底部13cは、胴部13bの下端を閉じるように設けられる。底部13cには、環状凸部13d及び位置決め孔(不図示)が設けられている。
【0047】
内プリフォーム14に外プリフォーム13を被せることによって、プリフォーム15を形成することができる。内プリフォーム14に位置決めピンが設けられている場合には、この位置決めピンを外プリフォーム13の位置決め孔に挿入して、内プリフォーム14と外プリフォーム13を互いに位置決めすることができる。プリフォーム15では、口部14aと口部13aが対向し、胴部14bと胴部13bが対向する。
【0048】
口部13a,14aがプリフォーム15の口部となり、胴部13b,14bがプリフォーム15の胴部となり、底部13c,14cがプリフォーム15の底部となる。プリフォーム15の胴部及び底部が、二軸延伸ブロー成形において主に延伸される。
【0049】
<内プリフォーム14、外プリフォーム13、プリフォーム15の材料・製造方法>
内プリフォーム14及び外プリフォーム13は、ポリエステル(例:PET)やポリオレフィン(例:ポリプロピレン、ポリエチレン)等の熱可塑性樹脂のダイレクトブロー成形や射出成形等によって形成可能である。一例では、内プリフォーム14がポリオレフィン(例:ポリプロピレン)で構成され、外プリフォーム13はPETで構成される。内プリフォーム14に用いられるポリオレフィンは、ポリエチレンよりもポリプロピレンが好ましい。ポリプロピレンの方が、ポリエチレンよりも、二軸延伸ブロー成形に適した温度がPETに近いからである。
【0050】
プリフォーム15は、内プリフォーム14と外プリフォーム13を別々に製造した後に、内プリフォーム14に外プリフォーム13を被せて構成してもおく、多層射出成形や二色成形によって製造してもよい。何れの方法によっても、内プリフォーム14と外プリフォーム13が積層されて構成されたプリフォーム15が得られる。
【0051】
多層射出成形では、内プリフォーム14と外プリフォーム13のそれぞれに対応する層を有する多層のプリフォーム15を一度の射出成形で製造することができる。
【0052】
二色成形では、第1成形工程で内プリフォーム14と外プリフォーム13の一方を成形し、第2成形工程で内プリフォーム14と外プリフォーム13の他方を成形する。第1成形工程は、ダイレクトブロー成形であっても射出成形であってもよい。第2成形工程は、射出成形が好ましい。
【0053】
<ダイレクトブロー成形による内プリフォーム14の製造>
内プリフォーム14は、溶融状態の筒状パリソンを用いたダイレクトブロー成形で形成することが好ましい。ダイレクトブロー成形では、射出成形に比べて、薄肉化及び多層化が容易であるので、ダイレクトブロー成形で内プリフォーム14を形成することによって、内袋4の薄肉化が可能であり、多層構造の内袋4を形成しやすい。
<突出シール部42>
筒状パリソンの内面同士が溶着して構成されるシール部は、強度が不十分である場合があり、
図9に示すように、シール部43を内プリフォーム14の本体部14qから突出させて突出シール部42とすることが好ましい。突出シール部42は、筒状パリソンの内面同士が溶着して構成され且つ内プリフォーム14の本体部14qから突出する。本体部14qは、内プリフォーム14のうち突出シール部42以外の部位を指す。
図9に示すように、シール部43を突出させて突出シール部42とすることによって、シール面の面積が大きくなり、シール部43でのシール強度が高められる。
【0054】
1-3.変形例
本発明は、以下の形態でも実施することができる。
・上記実施形態では、口部装着部材8は、内袋4のみに係合されているが、口部装着部材8は、外殻3と内袋4の両方に係合させるようにしてもよい。
・口部装着部材8は、ネジ式で口部5に装着されるものであってもよい。
【0055】
2.第2実施形態
図9~
図11を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、環状部50aを有する引掛け部50が内袋4に設けられている点が、第1実施形態との主な相違点である。以下、相違点を中心に説明する。
【0056】
<容器本体2の構造>
本実施形態では、内袋4の突出部4cに引掛け部50が設けられている。引掛け部50には、環状部50aが設けられおり、環状部50aには指などを引っ掛けることが可能になっている。引掛け部50は、外殻3の開口端3aに対向する位置に設けられており、引掛け部50が開口端3aに当接することによって、内袋4が外殻3に対して軸方向に位置決めされる。
【0057】
<内袋4の引き抜き方法>
本実施形態では、環状部50aに指を引っ掛けて引っ張ることによって、内袋4を容器本体2から引き抜くことができる。内袋4は、捻った後又は捻りながら引き抜いてもよく、捻らずに引き抜いてもよい。内袋4を捻らない場合、内袋4の引き抜きに必要な力が大きくなりやすいが、環状部50aに指を引っ掛けることによって、内袋4に強い力を加えやすい。
【0058】
口部装着部材8は、バンド部29を取り除くことによって内袋4から取り外すことができる。口部装着部材8の取り外しは、内袋4の引き抜き前に行ってもよく、内袋4を引き抜いた後に行ってもよい。本実施形態によれば、二重容器1を外殻3と、内袋4と、口部装着部材8とに分離することができるので、部材ごとに適切な方法でリサイクル処理することができ、リサイクル性に優れている。
【0059】
3.第2観点の発明の説明
第1観点では、口部装着部材8を内袋4から取り外し可能にすることで、リサイクル性を高めている。一方、第2観点では、
図12に示すように、内袋4に口部装着部材8が装着されたまま、内袋4を容器本体2から取り出し、その後に、内袋4から口部装着部材8を取り外すことなく、口部装着部材8が内袋4に装着された部材である処理対象部材52に対して再生処理を行って再生樹脂を製造している。従って、第2観点では、口部装着部材8は、内袋4から取り外し可能に構成されている必要がない。その他の点については、第1観点の発明についての説明は、その趣旨に反しない限り、第2観点にも適用可能である。また、第2観点の発明についての説明は、その趣旨に反しない限り、第1観点にも適用可能である。
【0060】
再生処理は、例えば、粉砕処理、洗浄処理、脱臭処理、ペレット化処理を含む処理である。これらの処理は、この順で行われることが好ましいが、脱臭処理を行った後に洗浄処理を行ってもよい。また、脱臭処理と洗浄処理の一方又は両方は、不要な場合には省略してもよい。再生樹脂は、好ましくは、ペレット状である。再生樹脂は、二重容器1の製造に用いてもよく、その他の用途に用いてもよい。再生樹脂は、単独で用いてもよく、未使用のバージン樹脂と混合して用いてもよい。
【0061】
内袋4の主樹脂と、口部装着部材8の主樹脂は、同系樹脂であることが好ましく、同一樹脂であることが好ましい。内袋4の主樹脂とは、内袋4を構成する全樹脂のうちの51質量%以上を占める樹脂である。口部装着部材8の主樹脂とは、口部装着部材8を構成する全樹脂のうちの51質量%以上を占める樹脂である。内袋4又は口部装着部材8での主樹脂の割合は、例えば51~100質量%であり、80~100質量%が好ましい。この割合は、具体的には例えば、51、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲であってもよい。内袋4での主樹脂の割合と、口部装着部材8での主樹脂の割合は、同一であっても異なっていてもよい。
【0062】
同系樹脂とは、モノマー単位の80質量%(好ましくは85、90、又は95質量%)以上が共通している樹脂である。同系樹脂の例としては、ポリプロピレン系樹脂やポリエチレン系樹脂のようなポリオレフィン系樹脂が挙げられる。ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレン単独重合体や、プロピレンと他のオレフィン(エチレン等)の共重合体であるプロピレン共重合体、酸変性ポリプロピレンなどが挙げられる。ポリプロピレン共重合体としては、プロピレンとエチレンのランダム共重合体やブロック共重合体が挙げられる。
【0063】
ポリエチレン系樹脂としては、エチレン単独重合体や、エチレンと他のオレフィン(例:1-ブテンなどのα-オレフィン)の共重合体であるエチレン共重合体、酸変性ポリエチレンなどが挙げられる。エチレン単独重合体としては、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)などが挙げられる。エチレン共重合体としては、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が挙げられる。プロピレン共重合体又はエチレン共重合体中の他のオレフィン単位の割合は、例えば1~20質量%であり、具体的には例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲であってもよい。
【0064】
同一樹脂とは、樹脂を構成するモノマーが同一である樹脂を意味する。例えば、プロピレン単独重合体同士や、エチレン単独重合体同士の場合は、分子量や分岐構造が異なっていても同一樹脂である。また、プロピレン共重合体同士の場合、例えば、プロピレンとエチレンのランダム共重合体とブロック共重合体は同一樹脂とする。一方、プロピレン単独重合体と、プロピレン共重合体は、モノマーが同一ではないので、同系樹脂ではあるが、同一樹脂ではない。
【0065】
内袋4の質量をAとし、内袋4中の主樹脂以外の異樹脂の質量をAcとし、口部装着部材8の質量をBとし、口部装着部材8中の主樹脂以外の異樹脂の質量をBcとすると、[(Ac+Bc)/(A+B)]で算出される全異樹脂割合は、10質量%以下が好ましく、5質量%がさらに好ましい。全異樹脂割合は、内袋4と口部装着部材8の合計質量に対する、内袋4中の異樹脂と口部装着部材8中の異樹脂の合計質量の割合を意味し、再生樹脂の異樹脂割合となる。内袋4又は口部装着部材8の異樹脂とは、内袋4又は口部装着部材8の主樹脂以外の樹脂を意味する。全異樹脂割合が低いほど、再生樹脂の品質が高くなり、再生樹脂がモノマテリアルであると認定されやすくなる。全異樹脂割合は、具体的には例えば、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲であってもよい。
【0066】
Ac/Aで算出される内袋異樹脂割合は、5質量%以上が好ましく、10質量%以上がさらに好ましい。内袋異樹脂割合が高いほど、再生樹脂がモノマテリアルであると認定されにくいが、本観点の発明では、内袋4と口部装着部材8を一緒に再生処理することによって、全異樹脂割合を低減することができるので、内袋異樹脂割合が高いほど、本観点の発明を適用することの技術的意義が顕著である。内袋異樹脂割合は、例えば5~49質量%であり、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30、35、40、45、49質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲であってもよい。
【0067】
内袋4の異樹脂としては、EVOHや、ポリアミドのようなガスバリア性に優れたガスバリア性樹脂が望ましい。内袋4は、ガスバリア性樹脂で構成されたガスバリア層を備えることが好ましい。これによって、内袋4のガスバリア性が向上する。
【0068】
Bc/Bで算出される口部装着部材異樹脂割合は、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。口部装着部材8には、通常は、ガスバリア層を設けないので、口部装着部材8は主樹脂のみで構成することが可能であり、再生樹脂のモノマテリアル化の観点では、口部装着部材8は、主樹脂のみで構成することが好ましい。口部装着部材異樹脂割合は、例えば、0~20質量%であり、具体的には例えば、0、1、2、3、4、5、10、15、20質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲であってもよい。
【0069】
内袋4の質量Aに対する、内袋4の質量Aと口部装着部材8の質量Bの合計の比率は、[(A+B)/A]で算出される希釈比率によって表される。希釈比率は、2以上が好ましく、3以上がさらに好ましい。希釈比率は、例えば2~20であり、具体的には例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲であってもよい。希釈比率が大きいほど、内袋4に含まれうる異樹脂が、口部装着部材8の主樹脂で希釈される度合いが高くなり、再生樹脂のモノマテリアル化が達成されやすくなる。
【0070】
口部装着部材異樹脂割合が内袋異樹脂割合よりも低い場合、再生樹脂のモノマテリアル化の達成を目標とした場合、希釈比率を高めるほどに、許容可能な内袋異樹脂割合を高くすることができる。例えば、口部装着部材異樹脂割合が0である場合、許容可能な内袋異樹脂割合の最大値は、希釈比率×(全異樹脂割合の最大値)で算出することができる。例えば、再生樹脂のモノマテリアル化の達成を目標とした場合の、全異樹脂割合の最大値が5質量%であり、希釈比率が3である場合、許容可能な内袋異樹脂割合の最大値が15質量%となる。この場合、内袋異樹脂割合を15質量%以下とすることによって、再生樹脂のモノマテリアル化を達成することができる。内袋4のみを再生処理する場合には、内袋異樹脂割合を5質量%以下にする必要があるが、口部装着部材8と内袋4を一緒に再生処理することによって、内袋4に含めることができる異樹脂の割合が大幅に増大することが分かる。全異樹脂割合の最大値は、再生樹脂のモノマテリアル化の達成に必要な値に設定すればよく、例えば、10質量%に設定してもよい。
【符号の説明】
【0071】
1 :二重容器
2 :容器本体
3 :外殻
3a :開口端
4 :内袋
4c :突出部
4c1 :突出筒
4c4 :当接フランジ
4d :内袋本体
4k :拡径構造
4l :開口端
4m :係合部
4m1 :テーパー面
5 :口部
5b :フランジ
5c :開口端
6 :胴部
6b :肩部
6c :胴部本体
7 :底部
8 :口部装着部材
8a :キャップ
8c :係合部
8d :部位
13 :外プリフォーム
13a :口部
13b :胴部
13c :底部
13d :環状凸部
14 :内プリフォーム
14a :口部
14b :胴部
14c :底部
14d :突出部
14m :係合部
14q :本体部
15 :プリフォーム
26 :中栓
27 :オーバーキャップ
27a :外筒
27b :中間筒
27c :内筒
27d :天板
27e :ローレット
27f :雌ネジ部
27h :凹部
28 :本体部
28a :外筒
28b :内筒
28e :天板
28f :吐出筒
28g :取付筒
28h :雄ネジ部
29 :バンド部
29a :外筒
29b :内筒
29c :環状凸部
30 :連結部
32 :開栓部
32a :係合筒
42 :突出シール部
43 :シール部
47 :連結部
50 :引掛け部
50a :環状部
50b :ヒンジ
51 :引裂開始部
52 :処理対象部材
C :中心軸