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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024045963
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】冷蔵庫および情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/00 20060101AFI20240327BHJP
【FI】
F25D23/00 302M
F25D23/00 301J
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022151075
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 穂高
【テーマコード(参考)】
3L345
【Fターム(参考)】
3L345AA02
3L345AA23
3L345AA25
3L345BB01
3L345BB05
3L345BB07
3L345CC01
3L345EE04
3L345EE13
3L345EE33
3L345EE45
3L345EE47
3L345EE48
3L345EE53
3L345FF14
3L345FF36
3L345FF43
3L345FF48
3L345GG17
3L345GG27
3L345HH12
3L345HH25
3L345HH32
3L345HH34
3L345HH36
3L345HH42
3L345JJ07
3L345JJ17
3L345JJ25
3L345KK01
3L345KK02
3L345KK03
3L345KK04
3L345KK05
(57)【要約】
【課題】安心感の向上を図ることができる冷蔵庫および情報処理システムを提供することである。
【解決手段】実施形態の冷蔵庫は、扉と、扉開検知部と、供給部と、異常判定部と、制御部とを備える。前記供給部は、貯蔵部内に所定の光または物質を供給可能である。前記異常判定部は、前記扉開検知部に関する異常の有無を判定可能である。前記制御部は、前記扉が閉状態である場合に前記供給部により前記所定の光または物質を前記貯蔵部内に供給させ、前記扉開検知部により前記扉の開状態が検知された場合に前記供給部による前記所定の光または物質の供給を抑制する。前記制御部は、前記異常判定部により前記扉開検知部に関する異常があると判定された場合、前記供給部による前記所定の光または物質の供給を抑制する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵部の開口を開閉する扉と、
前記扉の開状態を検知可能な扉開検知部と、
前記貯蔵部内に所定の光または物質を供給可能な供給部と、
前記扉開検知部に関する異常の有無を判定可能な異常判定部と、
前記扉が閉状態にある場合に前記供給部により前記所定の光または物質を前記貯蔵部内に供給させ、前記扉開検知部により前記扉の開状態が検知された場合に前記供給部による前記所定の光または物質の供給を抑制する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記異常判定部により前記扉開検知部に関する異常があると判定された場合、前記供給部による前記所定の光または物質の供給を抑制する、
冷蔵庫。
【請求項2】
前記供給部は、前記所定の光として紫外線を照射する紫外線照射部である、
請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記異常判定部は、前記扉開検知部の検知結果に基づく前記扉の開閉傾向が過去の開閉傾向に対して所定基準を超えて乖離する場合、前記扉開検知部に関する異常があると判定する、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記異常判定部は、前記扉開検知部により検知された前記扉の開状態の履歴に基づき前記扉が開かれる回数が閾値以上となる使用時間帯を特定し、特定した前記使用時間帯において前記扉開検知部により前記扉の開状態が検知されない日数が所定以上続く場合、前記扉開検知部に関する異常があると判定する、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記異常判定部は、前記扉開検知部により前記扉の開状態が検知された回数が所定期間に亘り閾値未満である場合、前記扉開検知部に関する異常があると判定する、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記貯蔵部は、第1貯蔵部と、前記第1貯蔵部とは異なる第2貯蔵部とを含み、
前記扉は、前記第1貯蔵部を開閉可能に閉じる第1扉と、前記第2貯蔵部を開閉可能に閉じる第2扉とを含み、
前記扉開検知部は、前記第1扉の開状態を検知可能な第1扉開検知部と、前記第2扉の開状態を検知可能な第2扉開検知部とを含み、
前記異常判定部は、前記第2扉開検知部により前記第2扉の開状態が1回以上検知される状態で、前記第1扉開検知部により前記第1扉の開状態が検知されない状態が所定期間に亘り続く場合、前記第1扉開検知部に関して異常があると判定し、
前記制御部は、前記異常判定部により前記第1扉開検知部に関する異常があると判定された場合、前記供給部による前記第1貯蔵部への前記所定の光または物質の供給を抑制する、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項7】
前記制御部は、前記異常判定部により前記第1扉開検知部に関する異常があると判定された場合、前記供給部による前記第1貯蔵部への前記所定の光または物質の供給を抑制し、前記供給部による前記第2貯蔵部への前記所定の光または物質の供給は継続する、
請求項6に記載の冷蔵庫。
【請求項8】
前記扉開検知部は、1つの前記扉に対して設けられた複数の扉開検知部を含み、
前記異常判定部は、前記複数の扉開検知部の検知結果が不一致である場合、前記扉開検知部に関する異常があると判定する、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項9】
前記貯蔵部内の温度を検出可能な温度検出部をさらに備え、
前記異常判定部は、前記扉開検知部により前記扉の開状態が検知されない状態で、前記温度検出部により閾値以上の温度上昇が検出された場合、前記扉開検知部に関する異常があると判定する、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項10】
前記制御部は、前記異常判定部により前記扉開検知部に関する異常があると判定されない場合、前記供給部により前記所定の光または物質を第1供給量で供給させ、前記異常判定部により前記扉開検知部に関する異常があると判定された場合、前記供給部により前記所定の光または物質を、前記第1供給量よりも少ない第2供給量で供給させる、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項11】
前記制御部は、
前記扉開検知部により検知された前記扉の開状態の履歴に基づき前記扉が開かれる回数が閾値未満となる非使用時間帯を特定し、
前記異常判定部により前記扉開検知部に関する異常があると判定された場合、特定した前記非使用時間帯に前記供給部により前記所定の光または物質の供給を前記貯蔵部に供給させる、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項12】
前記異常判定部は、前記扉開検知部に関する異常の有無を判定する異常判定に加え、前記異常判定の確度を判定し、
前記制御部は、前記異常判定部により前記扉開検知部に関する異常があると判定されて前記供給部による前記所定の光または物質の供給を抑制する場合、前記異常判定部により判定された前記異常判定の確度に応じて、前記所定の光または物質の供給を抑制する程度を変更する、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項13】
前記制御部は、前記異常判定部により前記扉開検知部に関する異常が第1確度で存在すると判定された場合、前記供給部による前記所定の光または物質の供給を第1制約に基づき抑制し、前記異常判定部により前記扉開検知部に関する異常が前記第1確度よりも高い第2確度で存在すると判定された場合、前記供給部による前記所定の光または物質の供給を前記第1制約よりも抑制の程度が大きい第2制約に基づき抑制する、
請求項12に記載の冷蔵庫。
【請求項14】
前記第1制約は、前記所定の光または物質を第1供給量で供給させることであり、
前記第2制約は、前記所定の光または物質を前記第1供給量よりも少ない第2供給量で供給させること、または前記所定の光または物質の供給を停止させることである、
請求項13に記載の冷蔵庫。
【請求項15】
前記第1制約は、第1時間帯において前記所定の光または物質の供給を抑制することであり、
前記第2制約は、前記第1時間帯よりも長い第2時間帯、または全時間帯において前記所定の光または物質の供給を抑制することである、
請求項13に記載の冷蔵庫。
【請求項16】
冷蔵庫と、サーバとを含む情報処理システムであって、
前記冷蔵庫は、
貯蔵部の開口を開閉する扉と、
前記扉の開状態を検知可能な扉開検知部と、
前記貯蔵部内に所定の光または物質を供給可能な供給部と、
前記扉が閉状態である場合に前記供給部により前記所定の光または物質を前記貯蔵部内に供給させ、前記扉開検知部により前記扉の開状態が検知された場合に前記供給部による前記所定の光または物質の供給を抑制する制御部と、
を備え、
前記冷蔵庫と前記サーバとのうち少なくとも一方は、
前記扉開検知部に関する異常の有無を判定可能な異常判定部
を備え、
前記制御部は、前記異常判定部により前記扉開検知部に関する異常があると判定された場合、前記供給部による前記所定の光または物質の供給を抑制する、
情報処理システム。
【請求項17】
前記冷蔵庫と前記サーバとのうち少なくとも一方は、
前記異常判定部により前記扉開検知部に関する異常があると判定された場合、使用者に冷蔵庫の使用状況を確認するための所定の報知を行う報知部をさらに備える、
請求項16に記載の情報処理システム。
【請求項18】
前記冷蔵庫と前記サーバとのうち少なくとも一方は、
前記異常判定部により前記扉開検知部に関する異常があると判定された場合、使用者に試験動作を促すための所定の報知を行う報知部をさらに備える、
請求項16に記載の情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、冷蔵庫および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
紫外線照射装置を備えた冷蔵庫が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-20794号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、安心感の向上を図ることができる冷蔵庫および情報処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の冷蔵庫は、扉と、扉開検知部と、供給部と、異常判定部と、制御部とを備える。前記扉は、貯蔵部の開口を開閉する。前記扉開検知部は、前記扉の開状態を検知可能である。前記供給部は、前記貯蔵部内に所定の光または物質を供給可能である。前記異常判定部は、前記扉開検知部に関する異常の有無を判定可能である。前記制御部は、前記扉が閉状態である場合に前記供給部により前記所定の光または物質を前記貯蔵部内に供給させ、前記扉開検知部により前記扉の開状態が検知された場合に前記供給部による前記所定の光または物質の供給を抑制する。前記制御部は、前記異常判定部により前記扉開検知部に関する異常があると判定された場合、前記供給部による前記所定の光または物質の供給を抑制する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1実施形態の冷蔵庫を示す正面図。
図2図1に示された冷蔵庫のF2-F2線に沿う断面図。
図3】第1実施形態の制御装置に関連する構成を示すブロック図。
図4】第1実施形態の第1判定方式を説明するための図。
図5】第1実施形態の制御の流れを示すフローチャート。
図6】第1実施形態の第1変形例の制御の流れを示すフローチャート。
図7】第1実施形態の第2変形例の制御装置に関連する構成を示すブロック図。
図8】第1実施形態の第3変形例の制御内容の一例を説明するための図。
図9】第1実施形態の第4変形例の制御内容の一例を説明するための図。
図10】第2実施形態の家電管理システムの全体構成を示す図。
図11】第2実施形態の端末装置に表示される報知内容の一例を示す図。
図12】第2実施形態の端末装置に表示される報知内容の別の一例を示す図。
図13】第2実施形態の制御の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の冷蔵庫および情報処理システムを、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本出願で「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。また「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。本出願で「XXまたはYY」とは、XXとYYのうちいずれか一方の場合に限定されず、XXとYYの両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。XXおよびYYは、任意の要素(例えば任意の情報)である。
【0008】
本出願で「除菌」とは、説明の便宜上の呼称であり、ウイルスまたは菌の抑制(例えば、ウイルスの感染性の低下や不活化、菌の増殖抑制)を意味する広い意味で用いている。すなわち、本出願で「除菌」とは、菌を除去する(減らす)ことに限定されず、菌が増えることを抑制することや、菌以外のウイルスなどの広まりを抑制することを含み得る。
【0009】
(第1実施形態)
<1.冷蔵庫の全体構成>
図1は、冷蔵庫100を示す正面図である。冷蔵庫100は、例えば、筐体10と、複数の扉20とを備える。以下では、複数の扉20を纏めて「扉DR」と称する場合がある。
【0010】
筐体10は、上壁10a、下壁10b、左右の側壁10c,10d、および後壁10e(図2参照)を有する。上壁10aおよび下壁10bは、水平方向に広がる。左右の側壁10c,10dは、下壁10bの左右の端部から上方に起立し、上壁10aの左右の端部に繋がる。後壁10eは、下壁10bの後端部から上方に起立し、上壁10aの後端部に繋がる。筐体10は、発泡ウレタンのような発泡断熱材を含み、断熱性を有する。
【0011】
筐体10の内部には、貯蔵部CRが設けられている。貯蔵部CRは、複数の貯蔵部11を含む。複数の貯蔵部11は、例えば、冷蔵室11A、チルド室11Aa、野菜室11B、製氷室11C、小冷凍室11D、および主冷凍室11Eを含む。筐体10は、各貯蔵室11の前面側に、各貯蔵室11に対して食材の出し入れを可能にする開口を有する。
【0012】
チルド室11Aaは、冷蔵室11Aの一部の下方に設けられている。チルド室11Aaは、「特別貯蔵部」の一例である。「特別貯蔵部」は、チルド室11Aaに限定されず、パーシャル温度帯(約-4℃~-2℃)に冷却されるパーシャル室や、温度帯が切り替え可能な温度切替室などでもよい。
【0013】
本実施形態では、野菜室11Bは、「第1貯蔵部」の一例である。冷蔵室11Aは、「第2貯蔵部」の一例である。ただし、「第1貯蔵部」および「第2貯蔵部」は、上記例に限定されず、例えば、冷蔵室11A、チルド室11Aa、野菜室11B、製氷室11C、小冷凍室11D、および主冷凍室11Eのうち任意の2つの貯蔵部11が該当してよい。
【0014】
筐体10は、第1仕切部15と、第2仕切部16とを有する(図2参照)。第1仕切部15および第2仕切部16は、それぞれ略水平方向に沿う仕切壁である。第1仕切部15は、冷蔵室11Aおよびチルド室11Aaと、野菜室11Bとの間に位置し、冷蔵室11Aおよびチルド室11Aaと、野菜室11Bとの間を仕切る。第2仕切部16は、野菜室11Bと、製氷室11Cおよび小冷凍室11Dとの間に位置し、野菜室11Bと、製氷室11Cおよび小冷凍室11Dとの間を仕切る。
【0015】
複数の貯蔵部11は、複数の扉20によってそれぞれ開閉可能に閉じられる。複数の扉20は、例えば、冷蔵室11Aの開口を閉じる左右の冷蔵室扉20Aa,20Ab、野菜室11Bの開口を閉じる野菜室扉20B、製氷室11Cの開口を閉じる製氷室扉20C、小冷凍室11Dの開口を閉じる小冷凍室扉20D、および主冷凍室11Eの開口を閉じる主冷凍室扉20Eを含む。左右の冷蔵室扉20Aa,20Abは、例えばフレンチ扉(観音開き扉)である。以下では、左右の冷蔵室扉20Aa,20Abを区別しない場合、単に「冷蔵室扉20A」と称する。なお本出願では、冷蔵室扉20Aは、冷蔵室11Aに加えて、チルド室11Aaを開閉可能に閉じる扉として定義される。
【0016】
本実施形態では、野菜室扉20Bは、「第1扉」の一例である。冷蔵室扉20Aは、「第2扉」の一例である。ただし、「第1扉」および「第2扉」は、上記例に限定されず、例えば、冷蔵室扉20A、野菜室扉20B、製氷室扉20C、小冷凍室扉20D、および主冷凍室扉20Eのうち任意の2つの扉20が該当してよい。
【0017】
<2.冷蔵庫の各部構成>
図2は、図1に示された冷蔵庫100のF2-F2線に沿う断面図である。冷蔵庫100は、例えば、複数の棚30、複数の容器40、風路形成部品50、冷却部60、紫外線照射部70、および制御装置80を備える。
【0018】
<2.1 棚および容器>
複数の棚30は、冷蔵室11Aに配置されている。複数の容器40は、チルド室11Aaに収容されたチルド室容器41,42、野菜室11Bに収容された野菜室容器43,44、製氷室11Cに収容された製氷室容器(不図示)、小冷凍室11Dに収容された小冷凍室容器46、および主冷凍室11Eに収容された主冷凍室容器47,48を含む。
【0019】
<2.2 風路形成部品>
風路形成部品50は、冷蔵用風路部品51と、冷凍用風路部品52とを含む。冷蔵用風路部品51は、筐体10内に設けられ、後壁10eに沿って鉛直方向に延びている。冷蔵用風路部品51は、筐体10の後壁10eの近くに、冷気(空気)が流れる通路である風路D1を形成している。
【0020】
冷蔵用風路部品51は、冷気吹出口51a,51bおよび冷気戻り口51c,51dを有する。冷気吹出口51aは、冷蔵室11Aに開口し、後述する第1冷却器62により冷却された冷気を冷蔵室11Aに供給する。冷気吹出口51bは、チルド室11Aaに開口し、第1冷却器62により冷却された冷気をチルド室11Aaに供給する。冷気戻り口51cは、チルド室11Aaに開口し、チルド室11Aaを通過することで温められた冷気を風路D1に向けて導く。冷気戻り口51dは、野菜室11Bに開口し、冷蔵室11Aや野菜室11Bなどを通過することで温められた冷気を風路D1に導く。
【0021】
冷凍用風路部品52は、筐体10内に設けられ、後壁10eに沿って鉛直方向に延びている。冷凍用風路部品52は、筐体10の後壁10eの近くに、冷気(空気)が流れる通路である風路D2を形成している。冷凍用風路部品52は、冷気吹出口52aおよび冷気戻り口52bを有する。冷気吹出口52aは、製氷室11C、小冷凍室11D、または主冷凍室11Eに開口し、後述する第2冷却器64により冷却された冷気を、製氷室11C、小冷凍室11D、または主冷凍室11Eに供給する。冷気戻り口52bは、主冷凍室11Eの下部に開口し、製氷室11C、小冷凍室11D、および主冷凍室11Eのうち1つ以上を通過することで温められた冷気を風路D2に導く。
【0022】
<2.3 冷却部>
冷却部60は、例えば、圧縮機61、第1冷却器62、第1送風機63、第2冷却器64、および第2送風機65を含む。第1冷却器62および第1送風機63は、風路D1に配置されている。第1冷却器62は、圧縮機61により圧縮された冷媒が供給され、風路D1を流れる冷気を冷却する。第1送風機63が駆動されると、第1冷却器62により冷却された冷気が冷気吹出口51a,51bから冷蔵室11Aおよびチルド室11Aaに供給される。冷蔵室11Aまたはチルド室11Aaを通った冷気の一部は、野菜室11Bに流入する。そして、冷蔵室11A、チルド室11Aa、および野菜室11Bのうち1つ以上で温められた冷気が冷気戻り口51c,51dから風路D1に戻る。
【0023】
第2冷却器64および第2送風機65は、風路D2に配置されている。第2冷却器64は、圧縮機61により圧縮された冷媒が供給され、風路D2を流れる冷気を冷却する。第2送風機65が駆動されると、第2冷却器64により冷却された冷気が冷気吹出口52aから冷凍室(製氷室11C、小冷凍室11D、主冷凍室11E)に供給され、上記冷凍室で温められた空気が冷気戻り口52bから風路D2に戻る。
【0024】
<2.4 紫外線照射部>
紫外線照射部70は、貯蔵部CR内に紫外線を照射する照射部である。紫外線は、除菌作用を有した光の一例であり、「所定の光」の一例である。紫外線照射部70は、「供給部」の一例である。
【0025】
本出願で「紫外線」とは、中心波長が10nm~400nmの範囲内にある電磁波を意味する。すなわち「紫外線」とは、中心波長が、UVA(波長320nm~400nm)の電磁波でもよく、UVB(波長280nm~320nm)の電磁波でもよく、UVC(波長100nm~280nm)の電磁波でもよい。また「紫外線」とは、中心波長が10nm~400nmの範囲内にあればよく、紫外線照射部70から照射される一部の電磁波の波長が400nm以上でもよい(すなわち可視光領域の波長でもよい)。なお、「所定の光」は、紫外線に限定されず、除菌作用を有した他の波長の光でもよい。また、「所定の光」は、除菌作用を有した光に限定されず、製氷用水に含まれる遊離塩素の分解や、食材の改質または栄養素の増加など使用者にとって有益な他の作用を有する光でもよい。「所定の光」は、例えば、所定の照射量以上で長時間に亘り使用者に照射されることが好まれない光である。
【0026】
本実施形態では、紫外線照射部70は、例えば、第1紫外線照射部71と、第2紫外線照射部72と、第3紫外線照射部73とを有する。第1紫外線照射部71は、冷蔵室11Aに設けられ、冷蔵室11A内に紫外線を照射可能である。第2紫外線照射部72は、チルド室11Aaに設けられ、チルド室11Aa内に紫外線を照射可能である。第3紫外線照射部73は、野菜室11Bに設けられ、野菜室11B内に紫外線を照射可能である。ただし、第1から第3の紫外線照射部71,72,73のうち1つ以上は、省略されてもよい。また上記に代えて/加えて、製氷室11C、小冷凍室11D、および主冷凍室11Eのうちの1つ以上に紫外線照射部が設けられてもよい。
【0027】
第1から第3の紫外線照射部71,72,73の各々は、例えば、回路基板と、回路基板に実装された紫外線光源とを有する。紫外線光源は、例えば、紫外線LED(Light Emitting Diode)である。ただし、紫外線光源は、紫外線ランプなどでもよい。
【0028】
<2.5 制御装置>
制御装置80は、回路基板と、回路基板に実装された電子部品とを有する。制御装置80は、冷蔵庫100の全体を統括的に制御する。例えば、制御装置80は、圧縮機61、第1送風機63、および第2送風機65の動作などを制御する。また、制御装置80は、紫外線照射部70による紫外線の照射を制御する。この内容については後述する。
【0029】
<3.制御装置に関連する構成>
図3は、制御装置80に関連する構成を示すブロック図である。冷蔵庫100は、上述した構成に加え、扉開検知センサ110、温度センサ120、計時部130、操作部140、報知器150、および記憶部190を備える。
【0030】
<3.1 扉開検知センサ>
扉開検知センサ110は、扉DRの開状態を検知可能なセンサである。扉開検知センサ110は、例えば、冷蔵室扉20Aの開状態を検知可能な冷蔵室扉センサ111、野菜室扉20Bの開状態を検知可能な野菜室扉センサ112、製氷室扉20Cの開状態を検知可能な製氷室扉センサ113、小冷凍室扉20Dの開状態を検知可能な小冷凍室扉センサ114、および主冷凍室扉20Eの開状態を検知可能な主冷凍室扉センサ115を含む。冷蔵室扉センサ111は、例えば、左右の冷蔵室扉20Aa,20Abのそれぞれに対して設けられている。
【0031】
冷蔵室扉センサ111、野菜室扉センサ112、製氷室扉センサ113、小冷凍室扉センサ114、および主冷凍室扉センサ115の各々は、例えば、筐体10と扉20との間に設けられたスイッチ式のセンサ(いわゆる扉スイッチ)であり、扉20の開閉に応じてON状態とOFF状態とが切り替わる。扉開検知センサ110の検出結果は、制御装置80に出力される。扉開検知センサ110は、「扉開検知部」の一例である。
【0032】
本実施形態では、野菜室扉センサ112は、「第1扉開検知部」の一例である。冷蔵室扉センサ111は、「第2扉開検知部」の一例である。ただし、「第1扉開検知部」および「第2扉開検知部」は、上記例に限定されず、例えば、冷蔵室扉センサ111、野菜室扉センサ112、製氷室扉センサ113、小冷凍室扉センサ114、および主冷凍室扉センサ115のうち任意の2つの扉センサが該当してよい。
【0033】
<3.2 温度センサ>
温度センサ120は、貯蔵部11の温度(例えば貯蔵部11内の空気温度)を検出可能な温度センサである。温度センサ120は、例えば、冷蔵室11Aの温度(冷蔵室温度)を検出可能な冷蔵室温度センサ121、チルド室11Aaの温度(チルド室温度)を検出可能なチルド室温度センサ122、および主冷凍室11Eの温度(冷凍室温度)を検出可能な主冷凍室温度センサ123を含む。温度センサ120の検出結果は、制御装置80に出力される。温度センサ120は、「温度検出部」の一例である。
【0034】
<3.3 計時部>
計時部130は、例えば時計機能を有し、時刻情報を制御装置80に出力する。ただし、計時部130は、上記例に限定されない。計時時130は、例えば、時計機能を有しないタイマであり、基準時点からの時間のカウント機能のみを有し、時間のカウント結果を制御装置80に出力してもよい。すなわち、以下に説明する「期間」および「時間」は、時刻不問の時間(時計ではなくタイマー計測された時間)でもよい。
【0035】
<3.4 操作部>
操作部140は、使用者の操作を受け付ける機能部である。操作部140は、例えば、筐体10の外部(例えば扉20の外表面)、または筐体10の内部(例えば貯蔵部11の内面)に設けられている。操作部140は、例えば、ボタン、ダイヤル、またはスイッチなどを有し、使用者の入力操作を受け付ける。操作部140は、上記例に代えて、音声入力(音声操作)を受け付けるためのマイクを有してもよい。この場合、マイクは、スマートスピーカの一部として、筐体10とは独立して設けられてもよい。操作部140は、例えば、冷蔵庫100の制御モードの設定(各貯蔵部11の設定温度の変更、または急速冷凍や解凍のような特別な制御モードの開始や終了など)を指示する使用者の操作を受け付ける。操作部140が筐体10の内部に設けられた場合、使用者は、冷蔵室扉20Aを開くことで、操作部を操作することができる。
【0036】
<3.5 報知器>
報知器150は、種々の情報を使用者に知らせるための装置である。報知器150は、例えば、1つ以上のLEDにより構成されてもよく、7セグメントディスプレイを含む表示器でもよく、液晶ディスプレイのような表示画面を有する表示装置でもよい。報知器150は、冷蔵庫100に生じる種々のエラーを使用者に報知する。
【0037】
<3.6 記憶部>
記憶部190は、各種情報を記憶する機能部である。記憶部190は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、またはSSD(Solid State Drive)などの組み合わせにより実現される。記憶部190は、扉開閉履歴情報191を記憶する。扉開閉履歴情報191は、扉開検知センサ110により検知された各扉20の開状態の履歴を示す情報である(図4参照)。扉開閉履歴情報191は、例えば、単位時間ごと(例えば1時間ごと)の各扉20の開状態の回数を含む。扉開閉履歴情報191は、扉開検知センサ110の検知結果と、計時部130から出力される情報とに基づき、後述する制御部82により生成されて記憶部190に記憶される。計時部130が時計機能を有する場合、扉開閉履歴情報191は、各扉20の開状態の時刻情報を伴う履歴を含む。
【0038】
<4.制御装置の機能構成>
次に、制御装置80の機能構成について説明する。制御装置80は、例えば、異常判定部81、制御部82、および報知部83を有する。これら機能部は、冷蔵庫100に搭載されたCPU(Central Processing Unit)のような1つ以上のハードウェアプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。ただし、これら機能部の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
【0039】
<4.1 異常判定部>
異常判定部81は、扉開検知センサ110に関する異常の有無を判定する。扉開検知センサ110に関する異常(「扉開検知部」に関する異常)とは、センサ自体の異常に限らず、センサと制御装置80との間の通信の異常や、制御装置80での処理の異常も該当し得る。また、本出願で「異常の有無を判定する」とは、異常が確実に存在するか否かを判定する場合に限定されず、異常が存在する可能性が所定基準以上であるか否かを判定する場合も含む。
【0040】
本実施形態では、異常判定部81は、冷蔵室扉センサ111に関する異常の有無、野菜室扉センサ112に関する異常の有無、製氷室扉センサ113に関する異常の有無、小冷凍室扉センサ114に関する異常の有無、および主冷凍室扉センサ115に関する異常の有無を、個別に判定する。
【0041】
異常判定部81は、例えば、以下に説明する5つの判定方式のうち1つ以上の判定方式により異常の有無を判定する。なお、異常判定部81は、以下に説明する5つの判定方式を全て有する必要はなく、少なくとも1つの判定方式を有していればよい。
【0042】
(第1判定方式)
第1判定方式は、通常時(扉開検知センサ110の正常動作時)に得られた情報に基づき導出された使用者の扉開閉傾向を用いて、扉開検知センサ110に関する異常の有無を判定する判定方式である。例えば、異常判定部81は、扉開検知センサ110の検知結果に基づく扉20の開閉傾向が過去の開閉傾向に対して所定基準を超えて乖離する場合、扉開検知センサ110に関する異常があると判定する。具体的な一例としては、異常判定部81は、扉開検知センサ110により検知された扉20の開状態の履歴(例えば扉開閉履歴情報191)に基づき、使用者の扉開閉傾向を推定する。そして、異常判定部81は、推定した使用者の扉開閉傾向と、扉開検知センサ110により検知された直近の扉20の開状態の履歴とが所定期間に亘り乖離する場合、扉開検知センサ110に関する異常があると判定する。第1判定方式では、扉開閉履歴情報191は、時刻情報を含んでもよく、時刻情報に代えて、時間のカウント結果を含んでもよい。
【0043】
図4は、第1判定方式を説明するための図である。使用者の扉開閉傾向は、例えば、単位時間当たりの扉開閉回数が閾値以上となる時間帯ST(例えば1時間当たりの扉開閉回数が3回以上となる時間帯、以下「使用時間帯ST」と称する)の有無、および、1日当たりの使用時間帯STの出現回数の平均値または出現間隔の平均値などで表される。
【0044】
第1判定方式では、異常判定部81は、推定した使用者の扉開閉傾向(例えば1日当たりの使用時間帯STの出現回数の平均値または出現間隔の平均値)と、扉開検知センサ110により検知された直近の扉20の開状態の履歴とを比較する。そして、異常判定部81は、推定した使用者の扉開閉傾向と、扉開検知センサ110により検知された直近の扉20の開状態の履歴とが所定期間に亘り乖離する場合(例えば不一致である場合)、扉開検知センサ110に関する異常があると判定する。「所定期間」は、例えば、任意の日数であるが、3日から1週間の間の日数が好ましい。
【0045】
なお、「所定期間」は、時刻情報を有してもよいが、上述したように、時刻不問の時間(時計ではなくタイマー計測された時間)でもよい。また、「所定期間」は、固定時間でもよいし、可変時間でもよい。「所定期間」が可変時間である場合、「所定期間」は、例えば、扉20の開状態の履歴(例えば扉開閉履歴情報191)に基づき推定された使用者の扉開閉傾向に基づき調整されてもよい。例えば、「所定期間」は、推定された使用者の扉開閉傾向(例えば1日当たりの使用時間帯STの出現回数の平均値または出現間隔の平均値)に基づき、少なくとも1回(例えば2回以上)の使用時間帯STを含む長さに調整されてもよい。
【0046】
(第2判定方式)
第2判定方式は、第1判定方式と類似しており、通常時(扉開検知センサ110の正常動作時)に得られた情報に基づき使用者の扉開閉が多い時間帯を特定し、当該時間帯における直近の履歴を用いて扉開検知センサ110に関する異常の有無を判定する判定方式である。第2判定方式は、扉開閉履歴情報191が時刻情報を含む場合に採用可能である。
【0047】
第2判定方式では、異常判定部81は、扉開検知センサ110により検知された扉20の開状態の履歴(例えば扉開閉履歴情報191)に基づき、扉20が開かれる回数が閾値以上となる使用時間帯ST(例えば1時間当たりの扉開閉回数が3回以上となる時間帯)を特定する。そして、異常判定部81は、特定した使用時間帯STにおいて扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知されない日数が所定以上続く場合、扉開検知センサ110に関する異常があると判定する。「日数が所定以上」とは、例えば、任意の日数であるが、3日から1週間の間の日数が好ましい。
【0048】
(第3判定方式)
第3判定方式は、扉開検知センサ110により検知された直近の扉20の開状態の履歴に基づき、扉開検知センサ110に関する異常の有無を判定する判定方式である。例えば、異常判定部81は、扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知された回数が所定期間に亘り閾値未満である場合(例えば5日間に亘り1回も開状態が検知されない場合)、扉開検知センサ110に関する異常があると判定する。「所定期間」は、例えば、任意の日数であるが、3日から1週間の間の日数が好ましい。「閾値」は、例えば1回であるが、2回以上の値が設定されてもよい。
【0049】
なお、「所定期間」は、時刻情報を有してもよいが、上述したように、時刻不問の時間(時計ではなくタイマー計測された時間)でもよい。また、「所定期間」は、固定時間でもよいし、可変時間でもよい。「所定期間」が可変時間である場合、「所定期間」は、例えば、第1判定方式と同様に扉20の開状態の履歴(例えば扉開閉履歴情報191)に基づき推定された使用者の扉開閉傾向に基づき調整されてもよい。例えば、「所定期間」は、推定された使用者の扉開閉傾向(例えば1日当たりの使用時間帯STの出現回数の平均値または出現間隔の平均値)に基づき、少なくとも1回(例えば2回以上)の使用時間帯STを含む長さに調整されてもよい。
【0050】
(第4判定方式)
第4判定方式は、複数の扉20の開状態の検知結果の比較に基づき、扉開検知センサ110に関する異常の有無を判定する判定方式である。例えば、別の扉20(例えば冷蔵室扉20A)の開閉が正常に検知されている状態で、特定の扉20(例えば野菜室扉20B)の開閉が全く検知されない場合、その特定の扉20(例えば野菜室扉20B)に対応するセンサに関する異常が存在する可能性がある。
【0051】
そこで、異常判定部81は、第2扉開検知部(例えば冷蔵室扉センサ111)により第2扉(例えば冷蔵室扉20A)の開状態が1回以上検知される状態で、第1扉開検知部(例えば野菜室扉センサ112)により第1扉(例えば野菜室扉20B)の開状態が検知されない状態が所定期間に亘り続く場合、第1扉開検知部(例えば野菜室扉センサ112)に関して異常があると判定する。「所定期間」は、例えば、任意の日数であるが、3日から1週間の間の日数が好ましい。
【0052】
なお上述したように、第1扉開検知部、第2扉開検知部、第1扉、および第2扉の組み合わせは、上記例に限定されず、冷蔵室11A、チルド室11Aa、野菜室11B、製氷室11C、小冷凍室11D、および主冷凍室11Eに関する扉開検知センサ110および扉20などが適宜該当する。
【0053】
(第5判定方式)
第5判定方式は、扉開検知センサ110による扉20の開状態の検知結果と、温度センサ120が検出する貯蔵部11の温度状態との比較に基づき、扉開検知センサ110に関する異常の有無を判定する判定方式である。例えば、異常判定部81は、扉開検知センサ110により冷蔵室扉20Aの開状態が検知されない状態で、冷蔵室温度センサ121またはチルド室温度センサ122により閾値以上の温度上昇が検出された場合、冷蔵室扉センサ111に関する異常があると判定する。
【0054】
<4.2 制御部>
<4.2.1 通常時における制御>
制御部82は、通常時(扉開検知センサ110の正常動作時)の制御として、扉20が閉状態であるときにだけ紫外線照射部70により紫外線を貯蔵部11内に照射する。すなわち、制御部82は、扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知されない場合(例えば扉20の閉状態が検知された場合)、紫外線照射部70により紫外線を貯蔵部11内に照射する。一方で、制御部82は、扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知された場合、紫外線照射部70による紫外線の照射を抑制する(例えば照射を停止させる)。
【0055】
なお、本出願で「抑制する」とは、停止させることに限定されず、供給量を減らして供給し続けることも該当する。例えば、「紫外線の照射を抑制する」とは、紫外線の照射を停止させることに限定されず、照射出力(デューティ比)を低下させることまたは照射時間を短縮することで、紫外線の照射量を減らすことも該当し得る。これは、扉開検知部に関する異常検知時における抑制についても同様である。
【0056】
本実施形態では、制御部82は、第1紫外線照射部71、第2紫外線照射部72、および第3紫外線照射部73を個別に制御する。例えば、制御部82は、冷蔵室扉センサ111により冷蔵室扉20Aの開状態が検知されない場合、第1紫外線照射部71により冷蔵室11A内に紫外線を照射させるとともに、第2紫外線照射部72により紫外線をチルド室11Aa内に照射させる。一方で、制御部82は、冷蔵室扉センサ111により冷蔵室扉20Aの開状態が検知された場合、第1紫外線照射部71および第2紫外線照射部72による紫外線の照射を抑制する(例えば照射を停止させる)。また、制御部82は、野菜室扉センサ112により野菜室扉20Bの開状態が検知されない場合、第3紫外線照射部73により野菜室11B内に紫外線を照射させる。一方で、制御部82は、野菜室扉センサ112により野菜室扉20Bの開状態が検知された場合、第3紫外線照射部73による紫外線の照射を抑制する(例えば照射を停止させる)。
【0057】
<4.2.2 扉開検知部に関する異常検知時における制御>
制御部82は、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常があると判定された場合、扉20の開閉状態に関わらず(すなわち、扉開検知センサ110の検知結果に関わらず)、紫外線照射部70による紫外線の照射を抑制する(例えば照射を停止させる)。
【0058】
例えば、制御部82は、第1紫外線照射部71、第2紫外線照射部72、および第3紫外線照射部73を個別に制御する。例えば、制御部82は、異常判定部81により冷蔵室扉センサ111に関する異常があると判定された場合、冷蔵室扉20Aの開閉状態に関わらず、第1紫外線照射部71および第2紫外線照射部72による紫外線の照射を抑制する(例えば照射を停止させる)。例えば、制御部82は、左右の冷蔵室扉20Aa,20Abに対応して設けられた複数の冷蔵室扉センサ111のうちいずれか1つに関して異常があると判定された場合、第1紫外線照射部71および第2紫外線照射部72による紫外線の照射を抑制する(例えば照射を停止させる)。また、制御部82は、異常判定部81により野菜室扉センサ112に関する異常があると判定された場合、野菜室扉20Bの開閉状態に関わらず、第3紫外線照射部73による紫外線の照射を抑制する(例えば照射を停止させる)。
【0059】
本実施形態では、異常判定部81により冷蔵室扉センサ111に関する異常があると判定された場合であって、野菜室扉センサ112に関する異常があるとは判定されていない場合、第1紫外線照射部71および第2紫外線照射部72による紫外線の照射を抑制するとともに、第3紫外線照射部72に関する通常の制御(すなわち、野菜室扉20Bが閉状態である場合に紫外線を照射すること)は継続する。同様に、異常判定部81により野菜室扉センサ112に関する異常があると判定された場合であって、冷蔵室扉センサ111に関する異常があるとは判定されていない場合、第3紫外線照射部73による紫外線の照射を抑制するとともに、第1紫外線照射部71および第2紫外線照射部72に関する通常の制御(すなわち、冷蔵室扉20Aが閉状態である場合に紫外線を照射すること)は継続する。
【0060】
本実施形態では、制御部82は、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常があると判定され、紫外線照射部70による紫外線の照射を抑制した後、扉開検知センサ110に関する異常があると判定された状況が解消された場合、紫外線照射部70の動作について通常の制御に復帰させる。紫外線照射部70の動作を通常の制御に復帰させる場合、制御部82は、紫外線照射部70による紫外線の照射量を一時的に高め、除菌作用などを高めてもよい。
【0061】
<4.3 報知部>
報知部83は、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常があると判定され、紫外線照射部70による紫外線の照射を抑制する場合、報知器150を通じて所定の報知を行う。所定の報知は、扉開検知センサ110に関する異常があることを使用者に知らせる内容、および扉開検知センサ110の点検または修理を使用者に促す内容を含む。所定の報知は、紫外線照射部70による紫外線の照射が抑制されることを使用者に知らせる内容を含んでもよい。一方で、所定の報知には、紫外線照射部70による紫外線の照射が抑制されることを知らせる内容を敢えて含ませなくてもよい。
【0062】
<5.制御の流れ>
次に、制御の流れについて説明する。
図5は、紫外線照射部70に関する制御の流れを示すフローチャートである。まず、制御部82は、扉開検知センサ110により扉20の開状態(扉開放)が検知されたか否かを監視する(所定の周期で判定する)(S101)。
【0063】
制御部82は、扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知された場合(S101:YES)、開状態が検知された扉20に対応する貯蔵部11に関して紫外線照射部70による紫外線の照射を抑制する(例えば停止させる)(S102)。この場合、制御の流れは、S101に戻り、S101の処理が再び実行される。
【0064】
一方で、制御部82は、扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知されない場合(S101:NO)、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常が検知されたか否かを判定する(S103)。
【0065】
そして、制御部82は、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常が検知された場合、異常が検知された扉開検知センサ110に対応する貯蔵部11に関して紫外線照射部70による紫外線の照射を抑制する(例えば停止させる)(S104)。この場合、制御の流れは、S101に戻り、S101の処理が再び実行される。
【0066】
一方で、制御部82は、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常が検知されない場合、異常が検知されない扉開検知センサ110に対応する貯蔵部11に関して紫外線照射部70により紫外線を照射する(S105)。この場合も制御の流れは、S101に戻り、S101の処理が再び実行される。
【0067】
<6.利点>
本実施形態では、制御部82は、扉開検知センサ110により扉20の閉状態が検知された場合に紫外線照射部70により紫外線を貯蔵部11内に照射させ、扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知された場合に紫外線照射部70による紫外線の照射を抑制する。そして、制御部82は、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常があると判定された場合、紫外線照射部70による紫外線の照射を抑制する。このような構成によれば、扉開検知センサ110に関する異常が生じて扉20の開状態が正しく検知されない場合でも、扉20が開かれた場合に紫外線照射部70が紫外線を高い照射量で照射することを抑制することができる。これにより、使用者の安心感の向上を図ることができる。
【0068】
本実施形態では、異常判定部81は、扉開検知センサ110により検知された扉20の開状態の履歴に基づき使用者の扉開閉傾向を推定し、推定した扉開閉傾向と、扉開検知センサ110により検知された直近の扉20の開状態の履歴とが所定期間に亘り乖離する場合、扉開検知センサ110に関する異常があると判定し得る。このような判定によれば、使用者の扉開閉傾向に基づき扉開検知センサ110に関する異常を高い精度で判定することができる。これにより、扉開検知センサ110に関する異常が生じている場合に、紫外線照射部70が紫外線を高い照射量で照射することをより確実に避けることができる。
【0069】
本実施形態では、異常判定部81は、扉開検知センサ110により検知された扉20の開状態の履歴に基づき扉20が開かれる回数が閾値以上となる使用時間帯STを特定し、特定した使用時間帯STにおいて扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知されない日数が所定以上続く場合、扉開検知センサ110に関する異常があると判定し得る。このような判定によれば、時刻情報を伴う使用時間帯STに基づき扉開検知センサ110に関する異常を高い精度で判定することができる。これにより、扉開検知センサ110に関する異常が生じている場合に、紫外線照射部70が紫外線を高い照射量で照射することをより確実に避けることができる。
【0070】
本実施形態では、異常判定部81は、扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知された回数が所定期間に亘り閾値未満である場合、扉開検知センサ110に関する異常があると判定し得る。このような判定によれば、上述した扉開閉傾向を用いる場合などと比べて平易な方法によって、扉開検知センサ110に関する異常の有無を判定することができる。
【0071】
本実施形態では、異常判定部81は、冷蔵室扉センサ111により冷蔵室扉20Aの開状態が1回以上検知される状態で、野菜室扉センサ112により野菜室扉20Bの開状態が検知されない状態が所定期間に亘り続く場合に、野菜室扉センサ112に関する異常があると判定する。制御部82は、異常判定部81により野菜室扉センサ112に関する異常があると判定された場合、紫外線照射部70による野菜室11Bへの紫外線の照射を抑制する。このような構成によれば、複数の扉センサの検知結果の比較に基づき、特定の扉センサに関する異常を検知することができる。
【0072】
本実施形態では、制御部82は、異常判定部81により野菜室扉センサ112に関する異常があると判定された場合、紫外線照射部70による野菜室11Bへの紫外線の照射を抑制するとともに、紫外線照射部70による冷蔵室11Aおよびチルド室11Aaへの紫外線の照射を継続する。このような構成によれば、異常が生じた扉センサに対応する貯蔵部以外の貯蔵部については、紫外線を照射することができる。これにより、除菌作用などを維持することができる。
【0073】
本実施形態では、異常判定部81は、扉20の開状態が検知されない状態で、温度センサ120により閾値以上の温度上昇が検出された場合、扉開検知センサ110に関する異常があると判定する。このような構成によれば、貯蔵部11内の温度情報を用いて扉開検知センサ110に関する異常の有無を精度よく判定することができる。これにより、扉開検知センサ110に関する異常が生じている場合に、紫外線照射部70が紫外線を高い照射量で照射することをより確実に避けることができる。
【0074】
<7.変形例>
次に、第1実施形態のいくつかの変形例について説明する。なお、各変形例において、以下に説明する以外の構成は、第1実施形態の構成と同じである。
【0075】
<7.1 第1変形例>
第1実施形態では、制御部82は、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常があると判定された場合、紫外線照射部70による紫外線の照射を停止させる。一方で、第1変形例では、制御部82は、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常があると判定された場合、紫外線照射部70による紫外線の照射量を減らす。紫外線の照射量を減らすことは、紫外線の照射を抑制する(所定の光の供給量を少なくする)ことを一例である。
【0076】
言い換えると、制御部82は、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常があると判定されない場合(例えば異常がないと判定された場合)、紫外線照射部70により紫外線を第1照射量で照射させる(すなわち第1供給量で供給させる)。一方で、制御部82は、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常があると判定された場合、紫外線照射部70により紫外線を第1照射量よりも少ない第2照射量で照射させる(すなわち第1供給量よりも少ない第2供給量で供給させる)。第2照射量は、例えば、第1照射量の半分である。
【0077】
図6は、第1変形例の紫外線照射部70に関する制御の流れを示すフローチャートである。第1変形例のS101~S103、およびS105の処理は、第1実施形態のS101~S103、およびS105の処理と同じである。第1変形例では、第1実施形態のS104の処理に代えて、S104´の処理が行われる。S104´の処理では、紫外線照射部70は、紫外線照射部70による紫外線の照射量を第1照射量よりも少ない第2照射量で照射する。
【0078】
このような構成によれば、扉開検知センサ110に関する異常が生じている場合に、紫外線照射部70が紫外線を高い照射量で照射することを抑制することができる。これにより、使用者の安心感の向上を図ることができる。また本変形例によれば、扉開検知センサ110に関する異常が生じている場合でも照射量を減らして紫外線の照射を継続することができ、第1実施形態と比べて除菌作用などを高めることができる。
【0079】
<7.2 第2変形例>
第1実施形態では、上述した第1から第5の判定方式のうち1つ以上の方式により扉開検知センサ110に関する異常が検知される。第2変形例では、上述した第1から第5の判定方式に代えて/加えて、別の判定方式により扉開検知センサ110に関する異常が検知される。
【0080】
図7は、第2変形例の制御装置80に関連する構成を示すブロック図である。第2変形例では、冷蔵室扉センサ111として、同じ冷蔵室扉20A(例えば左冷蔵室扉20Aaまたは右冷蔵室扉20Ab)に対して2つの冷蔵室扉センサ111a,111bが設けられている。すなわち、1つの冷蔵室扉20Aに対して冷蔵室扉センサ111が2つ設けられ、冷蔵室扉センサ111が二重化されている。2つの冷蔵室扉センサ111a,111bは、「複数の扉開検知部」の一例である。
【0081】
同様に、野菜室扉センサ112として、同じ野菜室扉20Bに対して2つの野菜室扉センサ112a,112bが設けられている。すなわち、1つの野菜室扉20Bに対して野菜室扉センサ112が2つ設けられ、野菜室扉センサ112が二重化されている。2つの野菜室扉センサ112a,112bは、「複数の扉開検知部」の別の一例である。
【0082】
また、第2実施形態では、冷蔵庫100は、例えば、撮像部160と、無線タグ読取機170とを有する。
【0083】
撮像部160は、貯蔵部11に設けられ、貯蔵部11内の様子を撮影するカメラである。撮像部160は、例えば、冷蔵室11Aおよび野菜室11Bにそれぞれ設けられている。
【0084】
無線タグ読取機170は、例えば、筐体10の外部(例えば冷蔵室扉20Aの外表面)、または筐体10の内部(例えば貯蔵部11の内面)に設けられている。無線タグ読取機170は、例えば、無線タグ(RF(Radio Frequency)タグ)を読み取る読取機である。無線タグ読取機170は、食材に無線タグが付されている場合に、無線タグの読み取ることで食材に関する情報を取得する。食材に関する情報は、例えば、食材名、産地、値段、賞味期限などである。無線タグ読取機170により読み取られた情報は、食材の在庫管理などに利用される。
【0085】
第2変形例では、異常判定部81は、以下のような判定方式により扉開検知センサ110に関する異常の有無を判定してもよい。
【0086】
(二重化された複数のセンサを用いた方式)
異常判定部81は、例えば、二重化された2つの冷蔵室扉センサ111a,111bの検知結果が不一致である場合、冷蔵室扉センサ111に関する異常があると判定する。すなわち、同じ冷蔵室扉20Aに対して設けられた2つの冷蔵室扉センサ111a,111bの一方の検知結果が開状態を示し、他方の検知結果が閉状態を示す場合、扉開検知センサ110に関する異常があると判定する。同様に、異常判定部81は、例えば、二重化された2つの野菜室扉センサ112a,112bの検知結果が不一致である場合、野菜室扉センサ112に関する異常があると判定する。
【0087】
本実施形態では、制御部82は、二重化された2つのセンサのうち一方に異常の可能性がある場合は、他方に異常がない場合であっても、扉開検知センサ110に関する異常がある状態として、紫外線照射部70による紫外線の照射を抑制する。
【0088】
(撮像部を用いた方式)
異常判定部81は、扉開検知センサ110による扉20の開状態の検知結果と、撮像部160の撮像結果との比較に基づき、扉開検知センサ110に関する異常の有無を判定する。例えば、異常判定部81は、扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知されない状態で、撮像部160により撮像された画像の明るさが閾値以上である場合、扉開検知センサ110に関する異常があると判定する。「閾値」は、扉20が閉状態(貯蔵部11内が暗い状態)で撮像された画像の明るさよりも高く、扉20が開状態(貯蔵部11内に室内光が入り明るい状態)で撮像された画像の明るさよりも低い基準に設定される。
【0089】
(操作部の検出結果を用いた方式)
異常判定部81は、操作部140に対する使用者の操作が検出された場合において、使用者の操作に対する前後の所定時間内に扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知されないことが所定期間続く場合、または複数回続く場合、扉開検知センサ110に関する異常があると判定する。「所定時間」は、例えば、任意の時間であるが、10分から20分に設定されると好ましい。「所定期間」は、例えば、任意の日数であるが、3日から1週間の間の日数が好ましい。「複数回」は、例えば、任意の回数であるが、3回以上に設定されると好ましい。「操作部140に対する使用者の操作」は、操作部140に含まれるマイクに対する音声入力も含まれ得る。
【0090】
また、異常判定部81は、操作部140が筐体10の内部に設けられている場合、使用者の操作時に扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知されない場合、扉開検知センサ110に関する異常があると判定してもよい。
【0091】
(食材管理のアプリケーションプログラムを用いた方式)
例えば、新しい食材が購入された場合などにおいて、端末装置(例えば後述する端末装置300)に搭載された食材管理のソフトウェア機能部を用いて、食材の在庫登録が行われる。例えば、新しく購入された食材が在庫リストに追加登録されることで食材の在庫登録が行われる。また、消費された食材は、在庫リスト上で在庫数の削減や在庫登録の削除が行われる。以下では、これらを纏めて「在庫登録の変更」と称する。食材管理のソフトウェア機能部は、例えば、後述するアプリケーションプログラムPを用いて実現される。
【0092】
異常判定部81は、在庫登録の変更が行われた場合において、在庫登録の変更が行われた前後の所定時間内に扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知されないことが所定期間続く場合、または複数回続く場合、扉開検知センサ110に関する異常があると判定する。「所定時間」は、例えば、任意の時間であるが、10分から20分に設定されると好ましい。「所定期間」は、例えば、任意の日数であるが、3日から1週間の間の日数が好ましい。「複数回」は、例えば、任意の回数であるが、3回以上に設定されると好ましい。
【0093】
(無線タグの検出結果を用いた方式)
例えば、新しい食材が購入された場合、無線タグ読取機170によってその食材に付された無線タグが読み取られた後、その食材は冷蔵庫100に収容される。無線タグ読取機170により読み取られた情報は、上記食材管理のソフトウェア機能部により、在庫登録の変更に用いられる。
異常判定部81は、無線タグ読取機170によって無線タグが読み取られた場合において、無線タグが読み取られた前後の所定時間内に扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知されないことが所定期間続く場合、または複数回続く場合、扉開検知センサ110に関する異常があると判定する。「所定時間」は、例えば、任意の時間であるが、10分から20分に設定されると好ましい。「所定期間」は、例えば、任意の日数であるが、3日から1週間の間の日数が好ましい。「複数回」は、例えば、任意の回数であるが、3回以上に設定されると好ましい。
【0094】
このような構成によっても、扉開検知センサ110に関する異常が生じている場合に、紫外線照射部70が紫外線を高い照射量で照射することを抑制することができる。これにより、使用者の安心感の向上を図ることができる。
【0095】
<7.3 第3変形例>
第1実施形態では、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常があると判定された場合、紫外線照射部70による紫外線の照射を抑制することとして、紫外線の照射を停止する、または紫外線の照射量を少なくすることが行われる。第3変形例では、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常があると判定された場合、紫外線照射部70による紫外線の照射を抑制することとして、紫外線を照射する時間帯が限定される。
【0096】
図8は、第3変形例の制御内容の一例を説明するための図である。第3変形例では、制御部82は、扉開検知センサ110により検知された扉20の開状態の履歴(例えば扉開閉履歴情報191)に基づき、扉20が開かれる回数が閾値未満となる非使用時間帯NSTを特定する。例えば、制御部82は、扉20が開かれる回数が閾値以上となる使用時間帯ST(例えば1時間当たりの扉開閉回数が3回以上となる時間帯)を特定し、1日のなかで使用時間帯STを除く時間帯を、非使用時間帯NSTとして特定する。第3変形例では、扉開閉履歴情報191に時刻情報が含まれると好ましい。
【0097】
そして、制御部82は、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常があると判定された場合、使用時間帯STにおいて紫外線照射部70による紫外線の照射を抑制し、非使用時間帯NSTにおいて紫外線照射部70により紫外線を照射させる。
【0098】
このような構成によれば、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常があると判定された場合に、使用者が扉20を開ける可能性が高い時間帯を避けて、紫外線の照射を継続することができる。これにより、第1実施形態と比べて除菌作用などを高めることができる。
【0099】
<7.4 第4変形例>
第1実施形態では、扉開検知センサ110に関する異常の有無のみが判定される。第4変形例では、異常判定部81は、扉開検知センサ110に関する異常の有無を判定する異常判定に加え、当該異常判定の確度(確からしさ)を判定する。そして、制御部82は、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常があると判定されて紫外線照射部70による紫外線の照射を抑制する場合、異常判定部81により判定された異常判定の確度に応じて、紫外線の照射を抑制する程度を変更する。
【0100】
例えば、第4変形例では、上述した第1から第5の判定方式、または第2変形例において説明した判定方式のいずれかにおいて、複数の閾値(例えば第1閾値および第2閾値)が設定される。上述した第1判定方式を例に説明すると、推定された使用者の扉開閉傾向と、扉開検知センサ110により検知された直近の扉20の開閉状態の履歴とが乖離した状態の継続期間に関する閾値として、第1閾値期間、第2閾値期間、および第3閾値期間が設定される。期間の長さは、第1閾値期間が最も短く、第2閾値期間が中程度であり、第3閾値期間が最も長い。
【0101】
そして、異常判定部81は、上記乖離した状態の継続期間を監視し、上記乖離した状態の継続期間が第1閾値期間を超えた場合、異常の可能性が第1水準(異常疑いの程度:低、第1確度)であると判定する。異常判定部81は、上記乖離した状態の継続期間が第2閾値期間を超えた場合、異常の可能性が第2水準(異常疑いの程度:中、第2確度)であると判定する。異常判定部81は、上記乖離した状態の継続期間が第3閾値期間を超えた場合、異常の可能性が第3水準(異常疑いの程度:高、第3確度)であると判定する。この内容は、時間(期間)の閾値を用いた他の判定方式についても同様である。
【0102】
なお、異常判定の確度に関する段階的な判定は、時間(期間)の閾値を用いた判定に限らない。例えば、回数の閾値を用いて異常判定を行う場合、回数の閾値として、複数の閾値が設定されてもよい。また、2つの要素の比較結果に基づき異常判定を行う場合(例えば、推定された扉開閉傾向と直近の検知結果の履歴との比較、特定された使用時間帯STと直近の検知結果の履歴との比較、第1扉の開状態の履歴と第2扉の開状態の履歴との比較、または、扉の開状態の検知結果と貯蔵部11の温度状態との比較を用いる場合)、2つの要素の乖離度に関する閾値として、複数の閾値が設定されてもよい。異常判定の確度に関する段階的な判定としては、上述したような3段階の判定を行うことに限定されず、2段階の判定でもよく、4段階以上の判定でもよい。
【0103】
第3変形例では、制御部82は、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常が第1確度で存在すると判定された場合、紫外線照射部70による紫外線の照射を第1制約に基づき抑制し、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常が第1確度よりも高い第2確度であると判定された場合、紫外線照射部70による紫外線の照射を第1制約よりも抑制の程度が大きい第2制約に基づき抑制する。
【0104】
1つの例では、第1制約は、紫外線を第1照射量で照射(第1供給量で供給)することであり、第2制約は、紫外線を第1照射量よりも少ない第2照射量で照射(第2供給量で供給)すること、または、紫外線の照射を停止させることである。
【0105】
別の例では、第1制約は、第1時間帯において紫外線の照射を抑制することであり、第2制約は、第1時間帯よりも長い第2時間帯、または全時間帯に亘り紫外線の照射を抑制することである。第1時間帯は、例えば、使用者が扉20を開く可能性が一定以上である時間帯である。第1時間帯は、特定の時間帯ではなく、例えば、扉開検知センサ110によりいずれか1つの扉20(異常が疑われる扉スイッチが対応する扉20とは異なる扉20)の開状態が検知された時点から所定時間、操作部140に対する使用者の操作(音声入力による場合も含む)が検出された時点から所定時間、食材管理のソフトウェア機能部を用いて在庫登録の変更が行われた時点から所定時間、または無線タグ読取機170によって無線タグが読み取られた時点から所定時間である。
【0106】
図9は、第4変形例の制御内容の一例を説明するための図である。ここでは、野菜室11Bに対する紫外線照射を例に説明する。制御部82は、異常判定部81により野菜室扉センサ112に関する異常が第1確度(異常疑いの程度:低)で存在すると判定された場合、単位時間当たりの紫外線の照射量として、通常時(扉開検知センサ110の正常動作時)と同じ照射量を維持するとともに、冷蔵室扉センサ111、製氷室扉センサ113、小冷凍室扉センサ114、または主冷凍室扉センサ115により他の扉20(冷蔵室扉20A、製氷室扉20C、小冷凍室扉20D、または主冷凍室扉20E)の開状態が検知されている間は、紫外線照射部70による野菜室11Bに対する紫外線の照射を停止する。
【0107】
制御部82は、異常判定部81により野菜室扉センサ112に関する異常が第2確度(異常疑いの程度:中)で存在すると判定された場合、単位時間当たりの紫外線の照射量として、通常時と比べて照射量を減らすとともに、冷蔵室扉センサ111、製氷室扉センサ113、小冷凍室扉センサ114、または主冷凍室扉センサ115により他の扉20(冷蔵室扉20A、製氷室扉20C、小冷凍室扉20D、または主冷凍室扉20E)の開状態が検知されている間は、紫外線照射部70による野菜室11Bに対する紫外線の照射を停止する。
【0108】
制御部82は、異常判定部81により野菜室扉センサ112に関する異常が第3確度(異常疑いの程度:高)で存在すると判定された場合、全ての時間帯において紫外線の照射を停止する。
【0109】
このような第3変形例によれば、扉開検知センサ110に関する異常が生じている場合に、紫外線照射部70が紫外線を高い照射量で照射することをより確実に避けることができる。これにより、使用者の安心感のさらなる向上を図ることができる。また、異常の疑いの程度に応じて制御を段階的に変更することで、上述した第1実施形態と比べて、貯蔵部11内に紫外線を照射する機会を増やすことができる。これにより、除菌作用などを高めることができる。
【0110】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、異常判定部81により扉開検知センサ110に関する異常があると判定された場合、使用者が持つ端末装置300を通じて所定の報知が行われる点で、第1実施形態とは異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同じである。
【0111】
図10は、第2実施形態の家電管理システム1の全体構成を示す図である。家電管理システム1は、例えば、冷蔵庫100と、サーバ200と、端末装置300とを含む。本実施形態では、冷蔵庫100とサーバ200とにより「情報処理システム」の一例が実現される。ただし、「情報処理システム」は、上記例に限定されず、冷蔵庫100と、サーバ200と、端末装置300の家電管理アプリAPPとにより実現されてもよい。後述するネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi-Fi網、LPWA(Low Power Wide Area)、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、またはその他の公衆回線や専用回線などを状況に応じて利用すればよい。
【0112】
冷蔵庫100は、使用者の住居内に設置される。冷蔵庫100は、例えば、使用者の住居内に設置される無線ルータWRおよびモデムMを介してネットワークNWと接続される。冷蔵庫100は、ネットワークNWを介して、サーバ200または端末装置300と通信可能である。
【0113】
サーバ200は、冷蔵庫100を管理する管理サーバである。サーバ200は、1つまたは複数のサーバ装置(例えばクラウドサーバ)により構成される。サーバ200は、ネットワークNWを介して、冷蔵庫100または端末装置300と通信可能である。サーバ200は、ネットワークNW中のルータに含まれる情報処理部など、エッジコンピューティングやフォグコンピューティングを行う情報処理部を含んでもよい。サーバ200は、クラウドサーバに限定されず、ユーザUの住居にあるコンピュータでもよく、家庭内ルータなどでもよい。
【0114】
本実施形態では、異常判定部81および報知部83は、冷蔵庫100に代えて/加えて、サーバ200に設けられる。サーバ200に設けられた異常判定部81は、冷蔵庫100から受信する情報に基づき、冷蔵庫100の扉開検知センサ110に関する異常の有無に関する一次判定を行う。サーバ200に設けられた異常判定部81は、扉開検知センサ110に関する異常があると一次判定により判定された場合、所定の信号を冷蔵庫100に送信する。冷蔵庫100の制御部82は、サーバ200から所定の信号を受信する場合、紫外線照射部70による紫外線の照射を抑制する。
【0115】
端末装置300は、冷蔵庫100の使用者が使用する端末装置である。端末装置300は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末装置のような携帯端末装置である。ただし、端末装置300は、携帯端末装置に限定されず、パーソナルコンピュータなどでもよいし、スマートスピーカのような音声対話装置などでもよい。端末装置300は、例えば、種々の情報を表示可能な表示画面301aを含む表示装置301と、使用者の入力を受け付け可能な入力装置302とを有する。入力装置302は、例えば表示装置301の表示画面301aと重ねて設けられたタッチパネルである。入力装置302は、端末装置300に設けられたカメラやマイクなどを含み得る。
【0116】
端末装置300には、アプリケーションプログラムPがインストールされ、以下に説明する機能がサポートされる。アプリケーションプログラムPは、冷蔵庫100を管理するためのアプリケーションプログラムである。以下では、アプリケーションプログラムPが実行されることで起動されるアプリケーションソフトウェアを「家電管理アプリAPP」と称する。
【0117】
(報知内容の第1例)
図11は、端末装置300の表示画面301aに表示される報知内容の一例を示す図である。本実施形態では、サーバ200の報知部83は、異常判定部81による一次判定により扉開検知センサ110に関する異常があると判定された場合、使用者に冷蔵庫100の使用状況を確認するための所定の報知を行う。例えば、報知部83は、端末装置300に所定の通知を送信することで、所定の報知M1を表示画面301aに表示させる。
【0118】
所定の報知M1は、例えば、使用者に過去の扉20の開閉に関する行動内容を問い合わせる質問を含む。所定の報知M1は、上記質問に対する回答を受け付けるための操作部B1a,B1bの表示を伴う。操作部B1a,B1bは、例えば、家電管理アプリAPPによって表示される。家電管理アプリAPPは、操作部B1a,B1bに対する使用者の回答を受け付け、受け付けた回答をサーバ200に送信する。
【0119】
サーバ200の異常判定部81は、端末装置300から受信する使用者の回答内容(使用者の過去の扉20の開閉に関する行動内容)と、冷蔵庫100から受信する扉開閉履歴情報191とを比較する。そして、異常判定部81は、その比較結果に基づき、異常判定部81による一次判定の判定内容(扉開検知センサ110に関する異常があるとする判定内容)の正否を判定する。例えば、異常判定部81は、端末装置300から受信する使用者の回答内容と、冷蔵庫100から受信する扉開閉履歴情報191とが不一致である場合、異常判定部81による一次判定の判定内容が正しいと判定する。一方で、異常判定部81は、端末装置300から受信する使用者の回答内容と、冷蔵庫100から受信する扉開閉履歴情報191とが一致する場合、異常判定部81による一次判定の判定内容が誤りであると判定する。
【0120】
異常判定部81は、異常判定部81による一次判定の判定内容が誤りであると判定された場合、紫外線照射部70による紫外線の照射の抑制を解除させるための所定の信号を冷蔵庫100に送信する。
【0121】
(報知内容の第2例)
図12は、端末装置300の表示画面301aに表示される報知内容の別の一例を示す図である。本実施形態では、サーバ200の報知部83は、異常判定部81による一次判定により扉開検知センサ110に関する異常があると判定された場合、使用者に試験動作を促すための所定の報知を行ってもよい。例えば、報知部83は、端末装置300に所定の通知を送信することで、所定の報知M2を表示画面301aに表示させる。
【0122】
所定の報知M2は、例えば、所定の試験動作として扉20の開閉を使用者に促す内容を含む。また、所定通知M2は、扉20の開閉を使用者が行った後に、異常判定部81による追加の判定(二次判定)を開始させるための操作部B2の表示を伴う。操作部B2は、例えば、家電管理アプリAPPによって表示される。家電管理アプリAPPは、操作部B2に対する使用者の指示を受け付け、受け付けた指示をサーバ200に送信する。
【0123】
サーバ200の異常判定部81は、端末装置300から受信する使用者の指示(追加の判定を行うこと)が受け付けられた場合、所定の報知M2を表示画面301aに表示させた後の所定時間(例えば直近の10分)の扉開閉履歴情報191を冷蔵庫100から取得する。そして、異常判定部81は、上記所定時間において扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知されたか否かを判定する。例えば、異常判定部81は、上記所定時間に扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知されない場合、異常判定部81による一次判定の判定内容が正しいと判定する。一方で、異常判定部81は、上記所定時間に扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知された場合、異常判定部81による一次判定の判定内容が誤りであると判定する。この第2例の場合も、異常判定部81は、異常判定部81による一次判定の判定内容が誤りであると判定された場合、紫外線照射部70による紫外線の照射の抑制を解除させるための所定の信号を冷蔵庫100に送信する。
【0124】
図13は、上述した所定の報知M2が送信される場合の制御の流れを示すフローチャートである。第2実施形態のS101~S105の処理は、第1実施形態のS101~S105の処理と同じである。第2実施形態では、S103の処理の後に、S106およびS107の処理がある。
【0125】
すなわち、報知部83は、異常判定部81による一次判定により扉開検知センサ110に関する異常が検知された場合(S103:YES)、所定の通知を端末装置300に送信することで、扉開検知センサ110に関する異常の疑いを使用者に報知するとともに、所定の試験動作として扉20の開閉を使用者に促す(S106)。次に、異常判定部81は、扉20の開閉を使用者に促した後の所定時間において扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知されたか否かを判定する(S107)。
【0126】
制御部82は、上記所定時間において扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知されない場合(S107:NO)、異常が検知された扉開検知センサ110に対応する貯蔵部11に関して紫外線照射部70による紫外線の照射を抑制する(S104)。一方で、制御部82は、上記所定時間において扉開検知センサ110により扉20の開状態が検知された場合(S107:YES)、紫外線照射部70により紫外線を照射する(S105)。
【0127】
このような構成によれば、端末装置300を通じて所定の報知を行うことで、扉開検知センサ110に関する異常をさらに高い精度で判定することができる。
【0128】
以上、いくつかの実施形態および変形例について説明したが、実施形態および変形例は、上述した例に限定されない。例えば、「供給部」は、紫外線に代えて/加えて、貯蔵部CR内にオゾンまたは他の物質を供給する供給部でもよい。オゾンは、除菌作用を有した物質の一例であり、「所定の物質」の一例である。「所定の物質」は、例えば、除菌などのような有益な作用を持つ一方で、使用者が大量に触れることは好まれない物質である。「所定の物質」としては、例えば、オゾンやOHラジカルなどが挙げられる。
【0129】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、冷蔵庫の制御部は、異常判定部により扉開検知部に関する異常があると判定された場合、供給部による所定の光または物質の供給を抑制する。このような構成によれば、安心感の向上を図ることができる。
【0130】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0131】
100…冷蔵庫、10…筐体、20…扉、70…紫外線照射部(供給部)、81…異常判定部、82…制御部、83…報知部、110…戸開検知センサ(扉開検知部)、200…サーバ、300…端末装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13