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特開2024-45977再利用支援システム、再利用支援方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024045977
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】再利用支援システム、再利用支援方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240327BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022151090
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】吉田 瑠里子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】 配送時の店員の手間を省くことを可能とする。
【解決手段】 再利用支援システムは、取得部と、登録部と、出力制御部とを備える。取得部は、荷物が入った状態における店舗に配送された段ボールのサイズを店員の操作により取得する。登録部は、段ボールのサイズを段ボールデータベースに登録する。出力制御部は、登録されたサイズを識別可能なシールを発行、および当該シールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物が入った状態における店舗に配送された段ボールのサイズを店員の操作により取得する取得手段と、
前記段ボールのサイズを段ボールデータベースに登録する登録手段と、
登録された前記サイズを識別可能なシールを発行、および当該シールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う出力制御手段と
を備える段ボールの再利用支援システム。
【請求項2】
前記取得手段は、前記店員の操作により前記段ボールのサイズを受け付ける、前記段ボールが前記店員の操作により撮像装置によって撮像された画像から前記段ボールのサイズを検出する、または、前記店員の操作により前記段ボールに印字されたコードを読み取ることにより当該コードが表す前記段ボールのサイズを取得する、
請求項1に記載の再利用支援システム。
【請求項3】
前記取得手段は、前記段ボールが再利用できないことを受け付ける、または、前記段ボールが前記店員の操作により撮像装置によって撮像された画像から前記段ボールが再利用できないことを検出し、
前記出力制御手段は、前記段ボールが再利用できない場合に、再利用不可を示すシールを発行、および当該シールの貼り付け指示の少なくともいずれかを行う、
請求項1または2に記載の再利用支援システム。
【請求項4】
前記取得手段は、前記段ボールのサイズとともに、前記段ボールの状態を取得し、
前記登録手段は、前記段ボールのサイズおよび前記段ボールの状態を前記段ボールデータベースに登録し、
前記出力制御手段は、登録された前記サイズおよび前記状態を識別可能なシールを発行、および当該シールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う、
請求項1または2に記載の再利用支援システム。
【請求項5】
商品登録がされた場合に、商品データベースを参照して、登録された商品のサイズを特定する商品サイズ特定手段と、
前記商品のサイズに基づいて、前記段ボールデータベースに登録された段ボールのサイズから、前記商品を梱包可能な段ボールのサイズを特定する段ボールサイズ特定手段と
を備え、
前記出力制御手段は、特定された前記段ボールのサイズを識別可能なシールの情報を提示し、
前記登録手段は、前記段ボールデータベースを更新する、
請求項1または2に記載の再利用支援システム。
【請求項6】
前記取得手段は、前記店員が取得した段ボールに貼り付けられたシールが、当該段ボールのサイズを表すコードを含む場合に、前記店員の操作により当該コードを取得し、
前記登録手段は、前記コードが取得されると、前記段ボールデータベースを更新する、
請求項5に記載の再利用支援システム。
【請求項7】
前記段ボールデータベースは、段ボールのサイズ別に、前記サイズ、前記サイズを識別可能なシールの情報、および個数を関連付けて記憶し、
前記登録手段は、前記段ボールデータベースにおける前記段ボールの前記サイズについての個数を更新する、
請求項1または2に記載の再利用支援システム。
【請求項8】
店員の操作により荷物が入った状態における店舗に配送された段ボールのサイズを取得し、
前記段ボールのサイズを段ボールデータベースに登録し、
登録された前記サイズを識別可能なシールを発行、および前記シールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う、
段ボールの再利用支援方法。
【請求項9】
コンピュータに、
店員の操作により荷物が入った状態における店舗に配送された段ボールのサイズを取得し、
前記段ボールのサイズを段ボールデータベースに登録し、
登録された前記サイズを識別可能なシールを発行、および前記シールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う、
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、再利用支援システムなどに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、荷物を配送するときには、段ボールなどの資材に入れて配送する。例えば、特許文献1には、ユーザが自宅などで撮像した画像データに含まれる商品または梱包材のサイズを測定し、測定したサイズの商品を梱包可能な梱包材または測定したサイズの梱包材を配送可能な配送オプションを記憶部から読み出すことが記載されている。
【0003】
また、段ボールなどの梱包資材を再利用する場合がある。例えば、特許文献2には、梱包資材の製造時に、梱包資材に対して、個別の識別子を付与し、個別の梱包資材別に、梱包資材の種別、素材、サイズ、重さ、年数、使用回数を管理することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-087163号公報
【特許文献2】特開2019-028545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、店舗において、新たに顧客に商品を配送させる場合に、再利用の段ボールを使う場合がある。しかしながら、店員は、どのような段ボールがあるか店舗にあるか分からない。このため、荷物の配送を依頼されたときに、店員が、店舗にある段ボールから、適宜荷物の量にあう段ボールを選んで梱包する。このように、商品の配送時に、店員の手間がかかるという問題点がある。
【0006】
本開示の目的の一例は、配送時の店員の手間を省くことを可能とする再利用支援システムなどを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様における再利用支援システムは、荷物が入った状態における店舗に配送された段ボールのサイズを店員の操作により取得する取得手段と、前記段ボールのサイズを段ボールデータベースに登録する登録手段と、登録された前記サイズを識別可能なシールを発行、および当該シールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う出力制御手段とを備える。
【0008】
本開示の一態様における段ボールの再利用支援方法は、荷物が入った状態における店舗に配送された段ボールのサイズを店員の操作により取得し、前記段ボールのサイズを段ボールデータベースに登録し、登録された前記サイズを識別可能なシールを発行、および前記シールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う。
【0009】
本開示の一態様におけるプログラムは、コンピュータに、荷物が入った状態における店舗に配送された段ボールのサイズを店員の操作により取得し、前記段ボールのサイズを段ボールデータベースに登録し、登録された前記サイズを識別可能なシールを発行、および前記シールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う、処理を実行させる。
【0010】
各プログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体に記憶されていてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、配送時の店員の手間を省くことを可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施の形態1にかかる再利用支援システムの一構成例を示すブロック図である。
図2】実施の形態1にかかる再利用支援システムの一動作例を示すフローチャートである。
図3】再利用支援システムと他の装置との接続例を示す説明図である。
図4】実施の形態2にかかる再利用支援システムの一構成例を示すブロック図である。
図5】段ボールDBの一例を示す説明図である。
図6】段ボールDBへの登録例を示す説明図である。
図7】シールの貼り付け指示の表示例を示す説明図である。
図8】店員によるシールの貼り付け例を示す説明図である。
図9】段ボールの利用例を示す説明図である。
図10】実施の形態2にかかる再利用支援システムの段ボールの登録時の動作例を示すフローチャートである。
図11】実施の形態2にかかる再利用支援システムの段ボールの使用時の動作例を示すフローチャートである。
図12】コンピュータのハードウェア構成例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に図面を参照して、本開示にかかる再利用支援システム、再利用支援方法、プログラム、およびプログラムを記録する非一時的な記録媒体の実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態は、開示の技術を限定するものではない。
【0014】
(実施の形態1)
まず、実施の形態1では、再利用支援システムの基本機能について説明する。図1は、実施の形態1にかかる再利用支援システムの一構成例を示すブロック図である。再利用支援システム10は、取得部101と、登録部102と、出力制御部103とを備える。
【0015】
取得部101は、荷物が入った状態における段ボールのサイズを店員の操作により取得する。例えば、段ボールは、店舗に配送された段ボールである。
【0016】
具体的なサイズの取得方法として、例えば、取得部101は、店員の操作により荷物が入った状態における店舗に配送された段ボールのサイズを受け付ける。具体的に、例えば、取得部101は、店員の端末装置を介して、店員の操作により荷物が入った状態における店舗に配送された段ボールのサイズを受け付ける。他の取得方法として、例えば、取得部101は、荷物が入った状態における段ボールが店員の操作により撮像装置によって撮像された画像から、その段ボールのサイズを検出する。撮像装置は、例えば、店員の端末装置に備えられていてもよい。または、他の取得方法として、例えば、取得部101は、段ボールに印字されたコードを読み取ることにより当該コードが表す段ボールのサイズを取得する。なお、コードを読み取る場合、取得部101は、荷物が入っていない状態の段ボールであってもよい。
【0017】
登録部102は、取得された段ボールのサイズを段ボールデータベース(以下、段ボールDB(DataBase)と表す)に登録する。例えば、段ボールDBは、段ボールのサイズ別に、サイズと、サイズを識別可能なシールの情報と、サイズの段ボールの個数とを関連付けて記憶する。例えば、段ボールDBは、店舗別に作成される。
【0018】
具体的に、例えば、登録部102は、段ボールDBに含まれる取得されたサイズについての個数を更新する。更新する処理として、登録部102は、この個数を1加算する。取得された段ボールのサイズが、段ボールDBに含まれるサイズにない場合、登録部102は、最も近いサイズについての個数を更新すればよい。
【0019】
サイズの表現方法は、特に限定されない。例えば、サイズは、例えば、縦、横、高さなどによって表されてもよいし、店舗が使用する配送業者に適合するように表されてもよい。シールによって識別可能なサイズの数は、特に限定されないが、10通りや20通りなどのように大量にあってもよい。例えばサイズの数は、使用する配送業者が料金を分ける際に用いるサイズの数であってもよい。
【0020】
また、シールは、段ボールのサイズを色によって識別可能なシールであってもよい。この場合、段ボールDBに含まれるサイズを識別可能なシールの情報は、赤色、黄色、青色などの色である。また、シールは、段ボールのサイズを形状によって識別可能なシールであってもよい。この場合、段ボールDBに含まれるサイズを識別可能なシールの情報は、丸、三角、四角などの形状である。また、シールは、段ボールのサイズを柄によって識別可能なシールであってもよい。この場合、段ボールDBに含まれるサイズを識別可能なシールの情報は、ドット柄、ストライプ柄などの柄である。また、シールは、段ボールのサイズを数字および文字のいずれかによって識別可能なシールであってもよい。この場合、段ボールDBに含まれるサイズを識別可能なシールの情報は、1,2,3などの数字、A,B,Cなどの文字や大,中,小などの文字である。シールは、さらに、段ボールのサイズを表すコードを含んでもよい。コードは、例えば、バーコードや2次元コードなどである。この場合、段ボールDBに含まれるサイズを識別可能なシールの情報は、コードである。例えば、数字や文字であれば、色弱の方などが見分け易いという効果がある。なお、色、形状、柄、数字および文字、コードは、組み合わせて用いられてもよい。
【0021】
出力制御部103は、登録されたサイズを識別可能なシールを発行、およびシールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う。具体的に、例えば、出力制御部103は、段ボールDBから、サイズに関連付けられたサイズを識別可能なシールの情報に基づいて、シールを発行またはシールの貼り付け指示の少なくともいずれかを行う。シールを発行させる場合、例えば、出力制御部103は、印刷装置にシールを発行させる。シールの貼り付け指示を行う場合、例えば、出力制御部103は、店員の端末装置に、シールの貼り付けを通知する。通知方法は、電子メッセージ、電子メールであってもよいし、特に限定されない。例えば、出力制御部103は、店員の端末装置に、シールの貼り付け指示を表示させてもよい。
【0022】
なお、具体的な段ボールDBの一記憶例や店員への通知例については、実施の形態2を用いて詳細に説明する。
【0023】
(フローチャート)
図2は、実施の形態1にかかる再利用支援システム10の一動作例を示すフローチャートである。取得部101は、荷物が入った状態の段ボールのサイズを取得する(ステップS101)。
【0024】
つぎに、登録部102は、段ボールのサイズを段ボールDBに登録する(ステップS102)。ステップS102において、具体的に、例えば、登録部102は、段ボールDBに含まれる取得されたサイズに関連付けられた個数を1加算する。
【0025】
出力制御部103は、登録されたサイズを識別可能なシールを発行、およびシールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う(ステップS103)。
【0026】
以上、実施の形態1において、再利用支援システム10は、店員の操作により荷物が入った状態における段ボールのサイズを取得し、サイズを段ボールDBに登録し、サイズを識別可能なシールの発行および貼り付け指示のいずれかを行う。店員は、サイズを識別可能なシールを段ボールに貼っておくことにより、店員は、段ボールに貼り付けられたシールを確認するだけで、荷物に合った段ボールのサイズを簡単に見つけることができる。再利用支援システム10によれば、配送時の店員の手間を省くことを可能とする。
【0027】
また、段ボールDBは、例えば、段ボールのサイズ別に、段ボールのサイズ、段ボールのサイズを識別可能なシールの情報、当該サイズの段ボールの個数を関連付けて記憶する。このように、段ボールを個別に識別子を付与して管理するよりも簡易なデータベースの構成により、店舗において再利用の段ボールを管理することができる。
【0028】
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2について図面を参照して詳細に説明する。実施の形態2では、段ボールのサイズを段ボールDBへ登録する例、および段ボールDBにサイズが登録された段ボールの使用例を詳細に説明する。以下、本実施の形態2の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0029】
図3は、再利用支援システムと他の装置との接続例を示す説明図である。再利用支援システム20は、例えば、通信ネットワークNTを介して端末装置21、印刷装置22、POSシステム23などと接続される。
【0030】
端末装置21は、例えば、店員の端末装置21である。端末装置21には、例えば、シールの貼り付け指示を再利用支援システム20から受信可能であったり、撮影した段ボールの画像を再利用支援システム20へ送信可能なアプリケーションプログラムが予めインストールされていてもよい。
【0031】
説明の簡略化のために、図3において、端末装置21は、一台図示しているが、端末装置21の数は、特に限定されない。例えば、端末装置21は、店員別にあってもよい。なお、端末装置21の種類は、スマートフォン、タブレット型の端末装置21、ラップトップ、PC(Personal Computer)など特に限定されない。
【0032】
POSシステム23は、例えば、商品登録装置24を介して、商品を登録したり、登録された商品を精算するためのシステムである。例えば、POSシステム23は、既存のシステムが用いられればよく、特に限定されない。POSシステム23は、例えば、登録された商品のリストを再利用支援システム20へ送信する。
【0033】
図3において、通信ネットワークNTは、説明の容易化のために、1つを例に挙げているが、再利用支援システム20は、各装置やシステム別に異なる通信ネットワークNTによって接続されてもよいし、特に限定されない。
【0034】
図4は、実施の形態2にかかる再利用支援システム20の一構成例を示すブロック図である。例えば、再利用支援システム20は、取得部201と、登録部202と、出力制御部203と、商品サイズ特定部204と、段ボールサイズ特定部205と、商品仕分部206とを備える。
【0035】
再利用支援システム20は、実施の形態1にかかる再利用支援システム10に対して、さらに、商品サイズ特定部204と、段ボールサイズ特定部205と、商品仕分部206と、が追加される。取得部201は、実施の形態1で説明した取得部101の機能を基本機能として備える。登録部202は、実施の形態1で説明した登録部102の機能を基本機能として備える。出力制御部203は、実施の形態1で説明した出力制御部103の機能を基本機能として備える。
【0036】
再利用支援システム20は、段ボールDB2001と、商品DB2002とを有する。例えば、各機能部は、適宜DBや情報を読み出したり、更新することができる。
【0037】
図5は、段ボールDB2001の一例を示す説明図である。段ボールDB2001は、例えば、段ボールのサイズ別に、サイズと、サイズを識別可能な情報と、そのサイズの段ボールの個数とを関連付けて記憶する。例えば、段ボールDB2001は、サイズとしては、縦、横、高さの長さを含んでいる。図5において、段ボールDB2001は、サイズを識別可能な情報として、色名を含んでいる。図5において、段ボールDB2001は、サイズの段ボールの個数を含んでいる。
【0038】
図5において、例えば、サイズが、縦がx1cm(centimeter)であり、横がy1cmであり、高さがz1cmである段ボールは、赤色によって識別され、2個ある。図5において、例えば、サイズが、縦がx2cmであり、横がy2cmであり、高さがz2cmである段ボールは、青色によって識別され、2個ある。図5において、例えば、サイズが、縦がx3cmであり、横がy3cmであり、高さがz3cmである段ボールは、黄色によって識別され、10個ある。
【0039】
また、例えば、アパレル商品を扱うような店舗では、一般的に商品が軽いため、サイズによって配送料金が決まる可能性が高い。そこで、段ボールDB2001は、さらに、サイズに関連付けて、サイズに応じた配送料金を記憶してもよい。
【0040】
なお、段ボールDB2001は、再利用の段ボールだけでなく、新品の段ボールについての個数を含んでもよい。
【0041】
商品DB2002は、商品別に、少なくとも商品のサイズに関する情報を記憶する。商品DB2002は、商品マスタであってもよいし、商品マスタに含まれる一部の情報であってもよい。商品DB2002は、例えば、商品識別情報と、商品の名称と、商品の価格と、商品のカテゴリと、商品のサイズとを関連付けて記憶する。商品識別情報は、商品を一意に識別可能であれば、特に限定されない。商品のカテゴリは、洋服、おもちゃ、精密機械、生ものなど商品の代別の分類であってもよいし、より詳細な分類であってもよい。また、商品のカテゴリは、壊れ物、天地無用などのように配送時の注意点やオプションであってもよい。商品のサイズの表現方法は、特に限定されない。例えば、商品のサイズは、縦、横、高さなどによって表されてもよい。商品によっては、折りたたんである状態のサイズと、広げた状態のサイズとが異なる。このため、商品のサイズは、複数通りあってもよい。例えば、商品のサイズは、商品のカテゴリが壊れ物である場合に、実際の商品のサイズに緩衝材のサイズを加算したサイズであってもよい。
【0042】
つぎに、各機能部について説明する。段ボールのサイズの登録時の処理と、サイズが登録された段ボールの利用時の処理と、に分けて説明する。
【0043】
<段ボールのサイズの登録例>
ここで、段ボールのサイズを登録して、シールの発行および貼り付け指示を行う例については、図6から図8を用いて説明する。
【0044】
図6は、段ボールDB2001への登録例を示す説明図である。取得部201は、荷物が入った状態の段ボールのサイズを店員の操作により取得する。例えば、段ボールは、店舗に配送された荷物の段ボールである。端末装置21は、店員の操作によって段ボールを撮影する。そして、端末装置21は、撮像された画像を、再利用支援システム20へ送信する。そして、図6において、取得部201は、端末装置21によって撮像された段ボールの画像を取得する。そして、取得部201は、画像から、段ボールのサイズを検出することにより、段ボールのサイズを取得する。図6において、段ボールのサイズは、縦がx1cmであり、横がy1cmであり、高さがz1cmである。
【0045】
また、実施の形態1で説明した通り、例えば取得部201は、店員の端末装置21を介して、荷物が入った状態における店舗に配送された段ボールのサイズを店員の操作により受け付けることにより、段ボールのサイズを取得してもよい。すなわち、取得部201は、店員の端末装置21に対して店員の操作によって手入力された段ボールのサイズを取得してもよい。
【0046】
または、実施の形態1で説明した通り、例えば、取得部201は、段ボールに印字されたコードを店員の操作により読み取ることにより当該コードが表す段ボールのサイズを取得してもよい。具体的に、コードを読み取る方法として、例えば、取得部201は、段ボールに印字されたコードを店員の操作により端末装置21によって撮像し、撮像された画像からコードが表す段ボールのサイズを取得してもよい。コードを読み取る別の方法として、例えば、取得部201は、段ボールに印字されたコードを商品登録装置24の読み取り装置によって読み取ることにより、コードが表す段ボールのサイズを取得してもよい。
【0047】
つぎに、登録部202は、段ボールDB2001に含まれる取得されたサイズに関連付けられた個数に1加算する。図6の段ボールDB2001において、縦がx1cmであり、横がy1cmであり、高さがz1cmである場合の個数が、2から3に更新されている。
【0048】
また、出力制御部203は、登録されたサイズを識別可能なシールを発行、およびシールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う。商品DB2002は、段ボールDB2001に含まれる取得されたサイズに関連付けられたサイズを識別可能なシールの情報として、赤色を含む。そこで、例えば、出力制御部203は、赤色のシールを印刷装置22に発行させる。
【0049】
例えば、出力制御部203は、店員の端末装置21に、赤色のシールの貼り付けを指示する。出力制御部203は、店員の端末装置21の表示装置に、赤色のシールの貼り付け指示を表示させる。出力制御部203は、さらに、シールの貼り付け位置を指示してもよい。また、出力制御部203は、段ボールが撮像された場合、貼り付け指示とともに、撮像された画像を表示させてもよい。
【0050】
図7は、シールの貼り付け指示の表示例を示す説明図である。図7において、端末装置21の画面には、赤色のシールの貼り付け指示が表示されている。また、端末装置21の画面には、撮影画像に、シールの貼り付け位置を重畳表示されている。
【0051】
図8は、店員によるシールの貼り付け例を示す説明図である。図8において、店員は、図7に示す貼り付け指示に従って、発行された赤色のシールを段ボールに貼り付ける。そして、例えば、店員は、荷物が取り出された状態の段ボールを段ボール置き場へ置く。
【0052】
これにより、各店員は、段ボールに貼り付けられたシールを確認することで、段ボールのサイズを確認することができる。
【0053】
<再利用不可の場合におけるシールの発行および貼り付け>
ここで、店舗に配送された段ボールによっては、状態が悪く再利用できない場合がある。そこで、例えば、取得部201は、段ボールが再利用できないことを受け付けてもよい。具体的に、例えば、取得部201は、端末装置21を介して、段ボールが再利用できないことを店員の操作により受け付ける。または、例えば、取得部201は、段ボールが撮像された画像から段ボールが再利用できないことを検出してもよい。具体的に、例えば、取得部201は、荷物が入った状態における段ボールを店員の操作により撮像装置によって撮像された画像から段ボールが再利用できないことを検出してもよい。撮像装置は、例えば、店員の端末装置21に備えられていてもよい。取得部201は、段ボールに、ひどい傷や汚れ、落書きなどが検出された場合に、再利用できないと検出してもよい。ひどい傷とは、穴が開いている状態や切られているなどの状態である。
【0054】
出力制御部203は、段ボールが再利用できない場合に、再利用不可を示すシールを発行、および再利用不可を示すシールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う。これにより、店員が、再利用不可を示すシールを確認すればよく、店員が誤って再利用できないような段ボールを配送に利用してしまうことを抑制することができる。
【0055】
また、新品の段ボールについても段ボールDB2001を用いて管理されてもよい。例えば、取得部201は、納入された段ボールのサイズおよび個数を取得する。そして、登録部202は、納入された段ボールのサイズおよび数に基づいて、段ボールDB2001に含まれるサイズに関連付けられた個数を更新する。また、出力制御部203は、納入時に、サイズを識別可能なシールを提示してもよい。
【0056】
<段ボールの利用例>
商品サイズ特定部204は、商品登録がされた場合に、商品DB2002を参照して、登録された商品のサイズを特定する。なお、商品登録された商品のうち配送させる商品と、持ち帰りの商品とがある場合、取得部201が、商品登録装置24を介して、配送させる商品の指定を受け付けてもよい。そして、商品サイズ特定部204は、商品DB2002を参照して、配送させる商品のサイズを特定する。
【0057】
ここで、POSシステム23は、商品登録装置24を介して、商品登録を行う。例えば、商品登録装置24は、コードを読み取り可能な読み取り装置を備えていてもよい。なお、POSシステム23による商品登録方法については、既存の技術が用いられればよく、詳細な説明を省略する。商品サイズ特定部204は、商品DB2002から、POSシステム23から取得した商品登録のリストに含まれる商品識別情報に関連付けられた商品のサイズを特定する。例えば、商品登録のリストに、複数の商品が登録されている場合、商品サイズ特定部204は、各商品のサイズを合計してもよい。
【0058】
段ボールサイズ特定部205は、特定された商品のサイズに基づいて、段ボールDB2001に登録された段ボールのサイズから、商品を梱包可能な段ボールのサイズを特定する。具体的に、例えば、段ボールサイズ特定部205は、特定された商品のサイズよりも大きく、かつ最も小さい段ボールのサイズを特定する。
【0059】
出力制御部203は、特定されたサイズを識別可能なシールの情報を提示する。提示方法は、前述の通知方法と同じであってよい。また、例えば、出力制御部203は、店員の端末装置21に、特定されたサイズを識別可能なシールの情報を表示させてもよい。または、例えば、出力制御部203は、商品登録装置24の表示装置に、特定されたサイズを識別可能なシールの情報を表示させてもよい。
【0060】
そして、登録部202は、段ボールDB2001を更新する。ここでの具体的な更新する処理として、登録部202は、段ボールDB2001において特定された段ボールのサイズに関連付けられた個数を1減算する。
【0061】
更新する処理のタイミングは、シールの情報を表示させるタイミングであってもよい。また、例えば、段ボールに貼られたシールが、サイズを表すコードを含む場合に、更新する処理のタイミングは、コードが取得されたタイミングであってもよい。コードが取得されるとは、例えばコードを読み取ることである。例えば、段ボールに貼り付けられた段ボールのサイズを識別可能なシールが、サイズを表すコードを含む場合に、取得部201は、商品登録装置24または端末装置21を介して、店員の操作によりそのコードを取得する。そして、登録部202は、コードが読み取られると、段ボールDB2001を更新する。
【0062】
つぎに、図9を用いて具体的に段ボールの使用例について説明する。
【0063】
図9は、段ボールの利用例を示す説明図である。例えば、POSシステム23では、商品登録装置24を介して商品登録を行う。図9において、商品名「xxシャツ」が商品登録されている。
【0064】
つぎに、商品サイズ特定部204は、商品登録が行われた場合に、商品DB2002を参照して、登録された商品のサイズを特定する。図9において、商品サイズ特定部204は、商品のサイズとして、縦がxxcm、横がyycm、高さがzzcmを特定する。
【0065】
そして、段ボールサイズ特定部205は、特定された商品のサイズに基づいて、段ボールDB2001に登録された段ボールのサイズから、商品を梱包可能な段ボールのサイズを特定する。段ボールサイズ特定部205は、段ボールのサイズとして、縦がx1cm,横がy1cm,高さがz1cmを特定する。
【0066】
図9において、出力制御部203は、段ボールDB2001から、特定されたサイズに関連付けられたサイズを識別可能なシールの情報として赤色を特定し、赤色のシールの段ボールの使用を推奨する。また、段ボールDB2001が、サイズに応じた配送料金を記憶している場合、出力制御部203は、さらに、予想配送料金を提示する。図9において、例えば、出力制御部203は、赤色のシールの使用と、予想配送料金とを商品登録装置24の表示装置に表示させる。なお、図9には、表示装置の画面d1を示す。
【0067】
また、登録部202は、段ボールDB2001に含まれる特定されたサイズに関連付けられた個数を1減算する。図6の段ボールDB2001において、縦がx1cmであり、横がy1cmであり、高さがz1cmである場合の個数が、3から2に更新されている。
【0068】
<段ボールが複数必要な場合における仕分例>
例えば、商品の数が多く、1つの段ボールに商品がすべて入らない場合がある。再利用支援システム20は、複数の商品を仕分けし、仕分けした商品別に、段ボールのサイズを特定してもよい。これにより、顧客は、一部すぐに使用しない方の商品が梱包された段ボールなどをしまっておいたりでき、顧客にとっての利便性の向上を図ることができる。そこで、再利用支援システム20は、さらに、商品仕分部206を備えてもよい。商品仕分部206は、仕分け条件に基づいて、商品を仕分けする。そして、商品サイズ特定部204は、仕分けごとに、商品のサイズを特定し、段ボールサイズ特定部205は、仕分けごとに、商品のサイズに基づいて、仕分けされた商品を梱包可能な段ボールを特定してもよい。そして、出力制御部203は、仕分け別に段ボールのサイズを識別可能な情報を提示する。
【0069】
仕分条件は、例えば、幼児用のアパレル商品であれば、商品の対象季節、商品の対象月齢などが挙げられる。なお、商品別の対象季節や対象月齢については、例えば、商品DB2002に含まれていてもよい。
【0070】
まず、商品の対象季節を例に挙げて説明する。商品仕分部206は、商品登録された複数の商品を、季節ごとに仕分けする。例えば、商品仕分部206は、冬用の商品と、夏用の商品とに仕分ける。そして、商品サイズ特定部204は、商品DB2002に基づいて、季節別に仕分けた商品のサイズを特定する。例えば、商品サイズ特定部204は、仕分けた冬用の商品のサイズと、仕分けた夏用の商品のサイズとを特定する。そして、段ボールサイズ特定部205は、登録された段ボールから、季節別に、それぞれの商品を梱包可能な段ボールを特定する。段ボールサイズ特定部205は、夏用の商品の段ボールのサイズと、冬用の商品の段ボールのサイズとを特定する。そして、出力制御部203は、季節別に特定されたサイズを識別可能なシールの情報を店員に提示する。例えば、出力制御部203は、夏用の商品の段ボールのサイズを識別可能なシールの情報と、冬用の商品の段ボールのサイズを識別可能なシールの情報とを商品登録装置24の表示装置に表示させる。
【0071】
つぎに、商品の対象月齢を例に挙げて説明する。商品仕分部206は、商品登録された複数の商品を、対象月齢ごとに仕分けする。例えば、商品仕分部206は、生後10か月用の商品と、生後1歳用の商品とに仕分けする。そして、商品サイズ特定部204は、商品DB2002に基づいて、月齢別に仕分けた商品のサイズを特定する。例えば、商品サイズ特定部204は、仕分けた生後10か月用の商品のサイズと、仕分けた生後1歳用の商品のサイズとを特定する。そして、段ボールサイズ特定部205は、登録された段ボールから、月齢別に、それぞれの商品を梱包可能な段ボールを特定する。段ボールサイズ特定部205は、生後10か月用の商品の段ボールのサイズと、生後1歳用の商品の段ボールのサイズとを特定する。そして、出力制御部203は、月齢別に、特定されたサイズを識別可能なシールの情報を店員に提示する。例えば、出力制御部203は、生後10か月用の商品の段ボールのサイズを識別可能なシールの情報と、生後1歳用の商品の段ボールのサイズを識別可能なシールの情報とを商品登録装置24の表示装置に表示させる。
【0072】
また、仕分条件は、例えば、複数の条件から顧客や店員によって指定されてもよい。また、仕分条件は、複数の条件の組み合わせであってもよい。
【0073】
(フローチャート)
図10は、実施の形態2にかかる再利用支援システム20の段ボールの登録時の動作例を示すフローチャートである。取得部201は、荷物が入った状態の段ボールのサイズまたは再利用不可であることを取得する(ステップS201)。登録部202は、取得された情報が再利用不可であるかを判定する(ステップS202)。再利用不可でない場合(ステップS202:No)、登録部202は、段ボールのサイズを段ボールDB2001に登録する(ステップS203)。ステップS102において、具体的に、例えば、登録部202は、段ボールDB2001に含まれるサイズに関連付けられた個数を1加算する。出力制御部203は、サイズを識別可能なシールを発行、およびシールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う(ステップS204)。
【0074】
再利用不可である場合(ステップS202:Yes)、出力制御部203は、再利用不可を示すシールの発行およびシールの貼り付け指示の少なくともいずれかを行う(ステップS205)。
【0075】
図11は、実施の形態2にかかる再利用支援システム20の段ボールの使用時の動作例を示すフローチャートである。ここで、段ボールに貼り付けられたシールには、サイズを表すコードを含むとする。
【0076】
商品サイズ特定部204は、商品登録がされた場合に、商品DB2002を参照して、登録された商品のサイズを特定する(ステップS211)。
【0077】
つぎに、段ボールサイズ特定部205は、商品のサイズに基づいて、段ボールDB2001に登録された段ボールのサイズから、商品を梱包可能な段ボールのサイズを特定する(ステップS212)。
【0078】
出力制御部203は、段ボールのサイズを識別可能なシールの情報を店員に提示する(ステップS213)。ステップS213において、例えば、出力制御部203は、商品登録装置24に、段ボールのサイズを識別可能なシールの情報を表示させる。
【0079】
取得部201は、店員の操作によりサイズを表すコードを読み取ったかを判定する(ステップS214)。ステップS214において、例えば、取得部201は、商品登録装置24の読み取り装置を介して、店員の操作によりコードを読み取ってもよいし、端末装置21を介して店員の操作によりコードを取得してもよい。
【0080】
サイズを表すコードを読み取っていない場合(ステップS214:No)、取得部201は、ステップS214へ戻る。サイズを表すコードを読み取った場合(ステップS214:Yes)、登録部202は、段ボールDB2001を更新する(ステップS215)。ステップS215において、登録部202は、段ボールDB2001において、読み取られたコードが表すサイズに関連付けられた個数を1減算する。
【0081】
以上、実施の形態2において、再利用支援システム20は、段ボールが再利用できないことを受け付ける、または、再利用支援システム20は、段ボールが撮像された画像から段ボールが再利用できないことを検出し、段ボールが再利用できない場合に、再利用不可を示すシールを発行、およびシールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う。これにより、店員は、再利用できない段ボールを簡単に見分けることができる。したがって、配送時に、店員による配送用の段ボールを探す手間を省くことができる。
【0082】
また、再利用支援システム20は、商品登録がされた場合に、登録された商品のサイズを特定し、商品のサイズに基づいて、商品を梱包可能な段ボールのサイズを特定する。そして、再利用支援システム20は、商品を梱包可能な段ボールのサイズを識別可能なシールの情報を提示する。これにより、配送時に、店員による配送用の段ボールを探す手間を省くことができる。
【0083】
シールが、段ボールのサイズを表すコードを含む場合に、再利用支援システム20は、店員の操作によりコードが読み取られると、段ボールDB2001を更新する。これにより、実際に利用する段ボールのサイズについて段ボールDB2001を更新することができる。例えば、段ボールDB2001における個数をより正確に管理することができる。
【0084】
以上、各実施の形態の説明を終了する。各実施の形態は、変形して用いられてもよい。
【0085】
<変形例1>
実施の形態2では、商品サイズ特定部204が、商品DB2002を参照して、配送させる商品のサイズを特定し、段ボールサイズ特定部205が、商品のサイズに基づいて、商品を梱包可能な段ボールのサイズを特定する例を挙げて説明した。例えば、段ボールサイズ特定部205は、配送させる商品の数に基づいて、梱包に用いる段ボールのサイズを特定してもよい。例えば、店舗において取り扱う商品の種類が限られてあり、各商品のサイズに大きな差がない場合などに有用である。
【0086】
具体的に、例えば、商品の数別に予め段ボールのサイズがテーブル化されていてもよい。そして、段ボールサイズ特定部205は、テーブルから、商品の数に対応する段ボールのサイズを特定する。
【0087】
または、例えば、段ボールサイズ特定部205は、商品のカテゴリにおける商品の数に基づいて、梱包に用いる段ボールのサイズを特定してもよい。アパレル商品の場合、商品のカテゴリは、例えば、子供用の洋服、おもちゃ、大人用の洋服などであってもよい。例えば、段ボールサイズ特定部205は、子供用の洋服が3点であれば、xxxサイズを特定、子供用の洋服3点かつおもちゃ1点であれば、yyサイズを特定などのように段ボールのサイズを特定してもよい。
【0088】
このように、再利用支援システム20は、商品の数によって段ボールのサイズを特定することにより、商品DB2002とうに各商品の詳細なサイズなどが記憶されていなくても、簡易な構成で実現することができる。
【0089】
<変形例2>
実施の形態2において、取得部201が、段ボールのサイズや段ボールを再利用できないことを取得する例について説明した。例えば、段ボールの傷、汚れ、落書きによっては、一概に再利用不可としなくてもよい場合がある。そこで、例えば、段ボールDB2001は、段ボールのサイズと、段ボールの状態と、段ボールのサイズおよび段ボールの状態を識別可能なシールの情報と、サイズおよび段ボールの状態に該当する段ボールの個数とを関連付けて記憶する。取得部201は、段ボールのサイズと、段ボールの状態とを取得してもよい。例えば、登録部202は、段ボールDB2001において、サイズと、段ボールの状態とに関連付けられた個数を更新する。そして、出力制御部203は、サイズおよび段ボールの状態を識別可能なシールを発行、および当該シールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う。
【0090】
汚れを例に挙げて説明するとと、取得部201は、サイズを取得する際に、汚れの程度の入力を受け付ける、または段ボールの画像から、汚れの程度を検出してもよい。汚れの程度の表現方法は、特に限定されないが、「汚れ大」、「汚れ小」、「汚れ無」の三段階を例に挙げて説明する。例えば、段ボールDB2001は、段ボールのサイズと、汚れの程度と、段ボールのサイズおよび汚れの程度を識別可能なシールの情報と、サイズおよび汚れの程度に該当する段ボールの個数とを関連付けて記憶する。例えば、汚れの程度によっては、配送の用途に応じて利用可能な場合がある。例えば、配送の用途とは、一般顧客向けの配送、店舗間などの配送、自社から他社などのようにBusiness to Bussiness(BtoB)の配送がある。そこで、「汚れ大」の段ボールは、店舗間などの配送に用いられ、「汚れ小」の段ボールは、BtoBの配送に用いられ、「汚れ無」は、一般顧客向けの配送に用いられてもよい。登録部202は、段ボールDB2001において、サイズと、汚れの程度とに関連付けられた個数を更新する。そして、出力制御部203は、サイズおよび汚れの程度を識別可能なシールを発行、および当該シールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う。これにより、店員は、配送の用途に応じた段ボールを容易に見分けることができる。また、段ボールの利用時に、例えば、出力制御部203は、商品登録がされた場合、段ボールサイズ特定部205によって特定された段ボールのサイズおよび汚れの程度として「汚れ小」を識別可能なシールの情報を提示する。
【0091】
以上、変形例の説明を終了する。各実施の形態および各変形例は、組み合わせて用いられてもよい。
【0092】
また、各実施の形態において、段ボールのサイズを識別可能な媒体として、シールを例に挙げているが、段ボールのサイズを識別可能な情報を含む媒体であれば、シールに限定されるものではない。媒体としてシールが利用される場合、シールは、始めに複数枚を重ねて貼りつけておき、利用するたびに上から1枚ずつシールを剥がすことで、店員は、段ボールを何回再利用したかを簡易に把握することができる。また、段ボールのサイズを識別可能な情報を店員に提示することができるなら、例えば、ハンディプリンターなどを用いて、段ボールに、段ボールのサイズを識別可能な情報が印字されてもよい。このような場合、出力制御部203は、段ボールのサイズを識別可能な情報の印字を店員に指示してもよいし、段ボールのサイズを識別可能な情報をハンディプリンターに送信してもよい。なお、変形例2についても同様であり、段ボールのサイズを識別可能な情報を含む媒体であれば、シールに限定されない。また、変形例2について、段ボールのサイズおよび段ボールの状態を識別可能な情報が、ハンディプリンターなどを用いて、段ボールに印字されてもよい。
【0093】
また、各実施の形態において、再利用支援システム10,20は、各機能部および情報の一部が含まれる構成であってもよい。
【0094】
また、各実施の形態については、上述した例に限られず、種々変更可能である。また、各実施の形態における再利用支援システム10,20の構成は特に限定されない。例えば、再利用支援システム10,20は、一台のサーバなどの一台の装置によって実現されてもよい。再利用支援システム10,20の各機能部を一台の装置によって実現される場合、例えば、一台の装置は、再利用支援装置、情報処理装置などと呼ばれてもよいし、特に限定されない。または、各実施の形態における再利用支援システムは、機能またはデータ別に異なる装置によって実現されてもよい。例えば各機能部は、複数のサーバによって構成され、再利用支援システムとして実現されてもよい。例えば、再利用支援システム10,20は、各DB(DataBase)を含むデータベースサーバと、各機能部を有するサーバと、によって実現されてもよい。
【0095】
また、各実施の形態において、各情報や各DBは、前述の情報の一部を含んでもよい。また、各情報や各DBは、前述の情報以外の情報を含んでもよい。各情報や各DBが、より詳細に、複数のDBや複数の情報に分けられてもよい。このように、各情報や各DBの実現方法は、特に限定されない。
【0096】
また、各画面は、一例であり、特に限定されない。各画面において、図示しないボタン、リスト、チェックボックス、情報表示欄、入力欄などが追加されてもよい。また、画面の背景色などが、変更されてもよい。
【0097】
また、表示装置に表示させる情報などを生成する処理は、出力制御部103,203によって行われてもよい。また、この処理は、表示装置によって行われてもよい。
【0098】
(コンピュータのハードウェア構成例)
つぎに、各実施の形態において説明した再利用支援システム10,20、端末装置21などの各装置をコンピュータで実現した場合のハードウェア構成例について説明する。図12は、コンピュータのハードウェア構成例を示す説明図である。例えば、各装置の一部または全部は、図12に示すようなコンピュータ80とプログラムとの任意の組み合わせを用いて実現することも可能である。
【0099】
コンピュータ80は、例えば、プロセッサ801と、ROM(Read Only Memory)802と、RAM(Random Access Memory)803と、記憶装置804とを有する。また、コンピュータ80は、通信インタフェース805と、入出力インタフェース806とを有する。各構成部は、例えば、バス807を介してそれぞれ接続される。なお、各構成部の数は、特に限定されず、各構成部は1または複数である。
【0100】
プロセッサ801は、コンピュータ80の全体を制御する。プロセッサ801は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)などが挙げられる。コンピュータ80は、記憶部として、ROM802、RAM803および記憶装置804などを有する。記憶装置804は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などが挙げられる。例えば、記憶装置804は、OS(Operating System)のプログラム、アプリケーションプログラム、各実施の形態にかかるプログラムなどを記憶する。または、ROM802は、アプリケーションプログラム、各実施の形態にかかるプログラムなどを記憶する。そして、RAM803は、プロセッサ801のワークエリアとして使用される。
【0101】
また、プロセッサ801は、記憶装置804、ROM802などに記憶されたプログラムをロードする。そして、プロセッサ801は、プログラムにコーディングされている各処理を実行する。また、プロセッサ801は、通信ネットワークNTを介して各種プログラムをダウンロードしてもよい。また、プロセッサ801は、コンピュータ80の一部または全部として機能する。そして、プロセッサ801は、プログラムに基づいて図示したフローチャートにおける処理または命令を実行してもよい。
【0102】
通信インタフェース805は、無線または有線の通信回線を通じて、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などの通信ネットワークNTに接続される。なお、通信ネットワークNTは複数の通信ネットワークNTによって構成されてもよい。これにより、コンピュータ80は、通信ネットワークNTを介して外部の装置や外部のコンピュータ80に接続される。通信インタフェース805は、通信ネットワークNTとコンピュータ80の内部とのインタフェースを司る。そして、通信インタフェース805は、外部の装置や外部のコンピュータ80からのデータの入出力を制御する。
【0103】
また、入出力インタフェース806は、入力装置、出力装置、および入出力装置の少なくともいずれかに接続される。接続方法は、無線であってもよいし、有線であってもよい。入力装置は、例えば、キーボード、マウス、マイクなどが挙げられる。出力装置は、例えば、表示装置、点灯装置、音声を出力する音声出力装置などが挙げられる。また、入出力装置は、タッチパネルディスプレイなどが挙げられる。なお、入力装置、出力装置、および入出力装置などは、コンピュータ80に内蔵されていてもよいし、外付けであってもよい。
【0104】
コンピュータ80のハードウェア構成は一例である。コンピュータ80は、図12に示す一部の構成要素を有していてもよい。コンピュータ80は、図12に示す以外の構成要素を有していてもよい。例えば、コンピュータ80は、ドライブ装置などを有してもよい。そして、プロセッサ801は、ドライブ装置などに装着された記録媒体に記憶されたプログラムやデータをRAM803に読み出してもよい。非一時的な有形な記録媒体としては、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリなどが挙げられる。また、前述の通り、例えば、コンピュータ80は、キーボードやマウスなどの入力装置を有してもよい。コンピュータ80は、ディスプレイなどの出力装置を有していてもよい。また、コンピュータ80は、入力装置および出力装置と、入出力装置とをそれぞれ有してもよい。
【0105】
また、コンピュータ80は、図示しない各種センサを有してもよい。センサの種類は特に限定されない。また、コンピュータ80は、画像や映像を撮像可能な撮像装置を備えていてもよい。
【0106】
以上で、各装置のハードウェア構成の説明を終了する。また、各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、各装置は、構成要素ごとにそれぞれ異なるコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、各装置が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0107】
また、各装置の各構成要素の一部または全部は、特定用途向けの回路で実現されてもよい。また、各装置の各構成要素の一部または全部は、FPGA(Field Programmable Gate Array)のようなプロセッサなどを含む汎用の回路によって実現されてもよい。また、各装置の各構成要素の一部または全部は、特定用途向けの回路や汎用の回路などの組み合わせによって実現されてもよい。また、これらの回路は、単一の集積回路であってもよい。または、これらの回路は、複数の集積回路に分割されてもよい。そして、複数の集積回路は、バスなどを介して接続されることにより構成されてもよい。
【0108】
また、各装置の各構成要素の一部または全部が複数のコンピュータや回路などにより実現される場合、複数のコンピュータや回路などは、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。
【0109】
各実施の形態で説明した再利用支援方法は、再利用支援システム10,20が実行することにより実現される。また、例えば、再利用支援方法は、予め用意されたプログラムをサーバや端末装置などのコンピュータが実行することにより実現される。
【0110】
各実施の形態で説明したプログラムは、HDD、SSD、フレキシブルディスク、光ディスク、磁気光ディスク、USBメモリなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録される。そして、プログラムは、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、プログラムは、通信ネットワークNTを介して配布されてもよい。
【0111】
以上説明した、各実施の形態における再利用支援システム10,20の各構成要素は、コンピュータのように、その機能を専用のハードウェアで実現されてもよい。または、各構成要素は、ソフトウェアによって実現されてもよい。または、各構成要素は、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
【0112】
以上、各実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではない。各本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が把握し得る様々な変更を適用した実施の形態を含み得る。本開示は、本明細書に記載された事項を必要に応じて適宜に組み合わせ、または置換した実施の形態を含み得る。例えば、特定の実施の形態を用いて説明された事項は、矛盾を生じない範囲において、他の実施の形態に対しても適用され得る。例えば、複数の動作をフローチャートの形式で順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。このため、各実施の形態を実施するときには、その複数の動作の順番を内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【0113】
上記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されることができる。ただし、上記の実施の形態の一部または全部は、以下に限られない。
【0114】
(付記1)
荷物が入った状態における店舗に配送された段ボールのサイズを店員の操作により取得する取得手段と、
前記段ボールのサイズを段ボールデータベースに登録する登録手段と、
登録された前記サイズを識別可能なシールを発行、および当該シールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う出力制御手段と
を備える段ボールの再利用支援システム。
(付記2)
前記取得手段は、前記店員の操作により前記段ボールのサイズを受け付ける、前記段ボールが前記店員の操作により撮像装置によって撮像された画像から前記段ボールのサイズを検出する、または、前記店員の操作により前記段ボールに印字されたコードを読み取ることにより当該コードが表す前記段ボールのサイズを取得する、
付記1に記載の再利用支援システム。
(付記3)
前記取得手段は、前記段ボールが再利用できないことを受け付ける、または、前記段ボールが前記店員の操作により撮像装置によって撮像された画像から前記段ボールが再利用できないことを検出し、
前記出力制御手段は、前記段ボールが再利用できない場合に、再利用不可を示すシールを発行、および前記シールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う、
付記1または2に記載の再利用支援システム。
(付記4)
前記取得手段は、前記段ボールのサイズとともに、前記段ボールの状態を取得し、
前記登録手段は、前記段ボールのサイズおよび前記段ボールの状態を前記段ボールデータベースに登録し、
前記出力制御手段は、登録された前記サイズおよび前記状態を識別可能なシールを発行、および当該シールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う、
付記1または2に記載の再利用支援システム。
(付記5)
商品登録がされた場合に、商品データベースを参照して、登録された商品のサイズを特定する商品サイズ特定手段、
前記商品のサイズに基づいて、前記段ボールデータベースに登録された段ボールのサイズから、前記商品を梱包可能な段ボールのサイズを特定する段ボールサイズ特定手段と
を備え、
前記出力制御手段は、特定された前記段ボールのサイズを識別可能なシールの情報を提示し、
前記登録手段は、前記段ボールデータベースを更新する、
付記1から3のいずれかに記載の再利用支援システム。
(付記6)
前記取得手段は、前記店員が取得した段ボールに貼り付けられたシールが、当該段ボールのサイズを表すコードを含む場合に、前記店員の操作により当該コードを取得し、
前記登録手段は、前記コードが取得されると、前記段ボールデータベースを更新する、
付記5に記載の再利用支援システム。
(付記7)
前記段ボールデータベースは、段ボールのサイズ別に、前記サイズ、前記サイズを識別可能なシールの情報、および個数を関連付けて記憶し、
前記登録手段は、前記段ボールデータベースにおける前記段ボールの前記サイズについての個数を更新する、
付記1から3、5、6のいずれかに記載の再利用支援システム。
(付記8)
荷物が入った状態における店舗に配送された段ボールのサイズを店員の操作により取得し、
前記段ボールのサイズを段ボールデータベースに登録し、
登録された前記サイズを識別可能なシールを発行、および前記シールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う、
段ボールの再利用支援方法。
(付記9)
コンピュータに、
荷物が入った状態における店舗に配送された段ボールのサイズを店員の操作により取得し、
前記段ボールのサイズを段ボールデータベースに登録し、
登録された前記サイズを識別可能なシールを発行、および前記シールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う、
処理を実行させるプログラム。
(付記10)
コンピュータに、
荷物が入った状態における店舗に配送された段ボールのサイズを店員の操作により取得し、
前記段ボールのサイズを段ボールデータベースに登録し、
登録された前記サイズを識別可能なシールを発行、および前記シールの貼り付けの指示の少なくともいずれかを行う、
処理を実行させるプログラムを記録する、前記コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体。
【符号の説明】
【0115】
10,20 再利用支援システム
21 端末装置
22 印刷装置
23 POSシステム
24 商品登録装置
80 コンピュータ
101,201 取得部
102,202 登録部
103,203 出力制御部
204 商品サイズ特定部
205 段ボールサイズ特定部
206 商品仕分部
801 プロセッサ
802 ROM
803 RAM
804 記憶装置
805 通信インタフェース
806 入出力インタフェース
807 バス
d1 画面
2001 段ボールDB
2002 商品DB
NT 通信ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12