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特開2024-46004端末装置のためのコンピュータプログラムと、端末装置と、端末装置によって実行される方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046004
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】端末装置のためのコンピュータプログラムと、端末装置と、端末装置によって実行される方法
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20240327BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20240327BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240327BHJP
【FI】
B41J29/38 204
G06F3/12 303
G06F3/12 335
G06F3/12 385
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022151129
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小川 和晃
【テーマコード(参考)】
2C061
5L049
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AR01
2C061HK11
2C061HN05
2C061HN26
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】印刷装置のユーザに対して有益な情報を提供すること。
【解決手段】端末装置は、印刷装置に関する所定画面を端末装置の表示部に表示させ、所定画面が表示部に表示されている状況において、ユーザから、印刷装置の消耗品を購入するための所定指示が受け付けられる場合に、印刷装置のベンダによって提供されるサービスに関するサービス関連情報を表示部に表示させる。これにより、ユーザは、印刷装置のベンダによって提供されるサービスに関する情報を知ることができる。このため、端末装置は、印刷装置のユーザに対して有益な情報を提供し得る。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、
印刷装置に関する所定画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示制御部と、
前記所定画面が前記表示部に表示されている状況において、ユーザから、前記印刷装置の消耗品を購入するための所定指示が受け付けられる場合に、前記印刷装置のベンダによって提供されるサービスに関するサービス関連情報を前記表示部に表示させる第2の表示制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項2】
前記所定画面は、前記消耗品を購入するための購入ボタンを含み、
前記所定指示は、前記ユーザによる前記購入ボタンの選択である、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記サービス関連情報は、前記サービスの内容を示す文字列を含む、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記サービスは、前記ユーザが前記ベンダとの契約を必要とするサービスであり、
前記サービス関連情報は、前記契約を前記ユーザに促すための文字列を含む、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記第1の表示制御部は、
前記ユーザが前記ベンダとの前記契約を締結していない場合に、前記消耗品を購入するための購入ボタンを含む前記所定画面を表示させ、
前記ユーザが前記ベンダとの前記契約を締結している場合に、前記購入ボタンを含まない前記所定画面を表示させ、
前記所定指示は、前記ユーザによる前記購入ボタンの選択である、請求項4に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記サービスは、前記消耗品の購入に応じた特典を前記ユーザに付与するサービスであり、
前記サービス関連情報は、前記特典の付与を前記ユーザに通知するための文字列を含む、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
サーバから、前記サービス関連情報を表わす第1のデータを受信する第1の受信部として機能させ、
前記第2の表示制御部は、受信済みの前記第1のデータによって表わされる前記サービス関連情報を前記表示部に表示させる、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記サーバから前記第1のデータと第1の位置情報とが受信され、かつ、前記表示部に表示された前記サービス関連情報が前記ユーザによって選択される場合に、前記第1の位置情報を利用して、前記サービスに関する第1のサービス関連画面を前記表示部に表示させるための第1の表示処理を実行する第1の表示処理実行部と、
前記サーバから前記第1の位置情報が受信されることなく前記第1のデータが受信され、かつ、前記表示部に表示された前記サービス関連情報が前記ユーザによって選択される場合に、前記コンピュータプログラムが予め有する第2の位置情報を利用して、前記サービスに関する第2のサービス関連画面であって、前記第1のサービス関連画面とは異なる前記第2のサービス関連画面を前記表示部に表示させるための第2の表示処理を実行する第2の表示処理実行部と、
として機能させる、請求項7に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記サービス関連情報が前記表示部に表示された後に、前記サーバにおいて前記サービス関連情報が更新され、かつ、前記所定画面が前記表示部に表示されている状況において、前記ユーザから前記所定指示が再び受け付けられる場合に、前記サーバから更新済みのサービス関連情報を表わす第2のデータを受信する第2の受信部と、
受信済みの前記第2のデータによって表わされる前記更新済みのサービス関連情報を前記表示部に表示させる第3の表示制御部と、
として機能させる、請求項7に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記サーバから前記第1のデータが受信される場合に、受信済みの前記第1のデータを前記端末装置のメモリに記憶させる記憶制御部として機能させ、
前記サービス関連情報が前記表示部に表示された後に、前記サーバから前記サービス関連情報が更新されたことを示す更新情報が受信され、かつ、前記ユーザから前記所定指示が再び受け付けられる場合に、
前記第2の受信部は、前記サーバから前記第2のデータを受信し、
前記第3の表示制御部は、受信済みの前記第2のデータによって表わされる前記更新済みのサービス関連情報を前記表示部に表示させ、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記サービス関連情報が前記表示部に表示された後に、前記サーバから前記更新情報が受信されることなく、前記ユーザから前記所定指示が再び受け付けられる場合に、前記メモリに記憶されている前記第1のデータによって表わされる前記サービス関連情報を前記表示部に表示させる第4の表示制御部として機能させる、請求項9に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記サーバから前記第1のデータが受信される場合に、受信済みの前記第1のデータによって表わされる前記サービス関連情報を前記端末装置のメモリに記憶させる記憶制御部と、
前記サービス関連情報が前記端末装置の前記メモリに記憶されてから所定時間が経過する前に、前記ユーザから前記所定指示が再び受け付けられる場合に、前記メモリに記憶されている前記サービス関連情報を前記表示部に表示させる第5の表示制御部と、
として機能させ、
前記第2の受信部は、前記サービス関連情報が前記端末装置の前記メモリに記憶されてから前記所定時間が経過した後に、前記ユーザから前記所定指示が再び受け付けられる場合に、前記サーバから前記第2のデータを受信する、請求項9に記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記サーバは、前記ベンダによって提供される複数個のサービスに関する複数個のサービス関連情報を記憶し、
前記第1の受信部は、前記印刷装置のモデルを示すモデル名を前記サーバに送信して、前記サーバから、前記複数個のサービス関連情報のうち、前記モデル名によって示される前記モデルがサポートするサービスに関する前記第1のデータを受信する、請求項7に記載のコンピュータプログラム。
【請求項13】
前記サーバは、前記ベンダによって提供される複数個のサービスに関する複数個のサービス関連情報を記憶し、
前記第1の受信部は、前記端末装置が利用される地域を示す地域情報を前記サーバに送信して、前記サーバから、前記複数個のサービス関連情報のうち、前記地域情報によって示される前記地域で提供されているサービスに関する前記第1のデータを受信する、請求項7に記載のコンピュータプログラム。
【請求項14】
前記第2の表示制御部は、前記ユーザから前記所定指示が受け付けられる場合に、前記消耗品を購入するための消耗品購入画面であって、前記サービス関連情報を含む前記消耗品購入画面を前記表示部に表示させる、請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項15】
前記消耗品購入画面は、第1の消耗品の購入を選択するための第1の画像と、前記第1の消耗品とは異なる第2の消耗品の購入を選択するための第2の画像と、を含む、請求項14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項16】
前記消耗品は、色材を収容する色材カートリッジであり、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記印刷装置から、前記印刷装置に装着されている色材カートリッジに収容されている色材の残量を示す残量情報を受信する第3の受信部として機能させ、
前記消耗品購入画面は、受信済みの前記残量情報を含む、請求項14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
端末装置であって、
印刷装置に関する所定画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示制御部と、
前記所定画面が前記表示部に表示されている状況において、ユーザから、前記印刷装置の消耗品を購入するための所定指示が受け付けられる場合に、前記印刷装置のベンダによって提供されるサービスに関するサービス関連情報を前記表示部に表示させる第2の表示制御部と、
を備える、端末装置。
【請求項18】
端末装置によって実行される方法であって、
印刷装置に関する所定画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示工程と、
前記所定画面が前記表示部に表示されている状況において、ユーザから、前記印刷装置の消耗品を購入するための所定指示が受け付けられる場合に、前記印刷装置のベンダによって提供されるサービスに関するサービス関連情報を前記表示部に表示させる第2の表示工程と、
を備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、印刷装置のベンダによって提供されるサービスに関するサービス関連情報を端末装置に表示させる技術を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示される端末装置は、サポートサービスURLを利用してサービス提供サーバ装置にアクセスして、プリンタに関するサポートサービス画面を表示する。サポートサービス画面は、プリンタに装着されるインクタンクを購入するための画面である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-059303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、印刷装置のユーザに対して有益な情報を提供し得る技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する端末装置のためのコンピュータプログラムは、前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、印刷装置に関する所定画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示制御部と、前記所定画面が前記表示部に表示されている状況において、ユーザから、前記印刷装置の消耗品を購入するための所定指示が受け付けられる場合に、前記印刷装置のベンダによって提供されるサービスに関するサービス関連情報を前記表示部に表示させる第2の表示制御部と、として機能させてもよい。
【0006】
上記の構成によると、端末装置は、印刷装置の消耗品を購入するための所定指示を受け付ける場合に、サービス関連情報を表示する。これにより、ユーザは、印刷装置のベンダによって提供されるサービスに関する情報を知ることができる。このため、端末装置は、印刷装置のユーザに対して有益な情報を提供し得る。
【0007】
上記のコンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も新規で有用である。また、端末装置そのもの、及び、端末装置によって実行される方法も新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】通信システムの概略構成を示す。
図2】各装置のハードウェア構成を示す。
図3】プリンタに関する情報を端末に登録する処理のシーケンス図を示す。
図4】アプリ画面表示処理のフローチャートを示す。
図5】消耗品画面表示処理のフローチャートを示す。
図6】端末に表示される各画面を示す。
図7】具体例のシーケンス図を示す。
図8図7の続きのシーケンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施例)
(通信システム2の構成:図1
通信システム2は、端末10と、プリンタ100と、サーバ200と、を備える。本実施例では、ユーザは、端末10を利用して、サーバ200にアクセスして、プリンタ100に装着されるべきインクカートリッジを購入するための操作を実行することができる。この場合、プリンタ100のベンダによって提供されるサービスに関する情報が端末10に表示される。以下では、カートリッジのことを「CTG」と記載する。
【0010】
端末10とプリンタ100とは、アクセスポイント(以下では「AP」と記載する)6に接続されている。従って、端末10とプリンタ100とは、AP6を介して相互に通信可能である。また、端末10は、AP6を介してインターネット4に接続可能である。端末10は、AP6を介さずにインターネット4に接続してもよい。例えば、端末10は、4G、5G等のセルラー通信を実行して、インターネット4に接続してもよい。サーバ200は、インターネット4に接続されている。従って、端末10は、インターネット4を介してサーバ200と通信可能である。
【0011】
(端末10の構成:図2
続いて、図2を参照して、各デバイス10,100,200のハードウェア構成を説明する。端末10は、携帯電話(例えばスマートフォン)である。変形例では、端末10は、PDA、タブレットPC等の他の可搬型の端末装置であってもよい。さらなる変形例では、端末10は、据置型の端末装置であってもよい。
【0012】
端末10は、操作部12と、表示部14と、Wi-Fiインターフェース16と、制御部30と、を備える。図示省略しているが、端末10は、さらに、4G、5G等のセルラー通信を実行するためのインターフェースを備えていてもよい。各部10~30は、バス線(符号省略)に接続されている。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載することがある。
【0013】
操作部12は、複数のボタンを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示を端末10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部14は、さらに、いわゆるタッチパネル(即ち操作部)として機能する。Wi-FiI/F16は、AP6との無線接続を確立するためのインターフェースである。
【0014】
制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34に記憶されている各種のプログラム40,42,50に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ34は、OSプログラム40とブラウザアプリケーション42とプリンタアプリケーション50とを記憶する。以下では、アプリケーションのことを「アプリ」と記載することがある。
【0015】
OSプログラム40は、端末10の基本的な動作を実現するためのプログラムであり、例えば、iOS(登録商標)、Andoroid(登録商標)等である。OSプログラム40は、端末10の出荷段階から端末10のメモリ34に予め記憶されている。
【0016】
ブラウザアプリ42は、インターネット上のウェブサーバ(例えばサーバ200)にアクセスして、ウェブページを閲覧するためのプログラムである。ブラウザアプリ42は、端末10の出荷段階から端末10のメモリ34に予め記憶されている。ブラウザアプリ42は、Microsoft Edge(登録商標)等の汎用的なウェブブラウザアプリケーションであり、プリンタ100のベンダとは異なるソフトウェアベンダによって提供されることが一般的である。本実施例の技術は、ブラウザアプリ42によってウェブページが表示されることに限定されない。例えば、プリンタアプリ50に備えられるWebView機能によってウェブページが表示されてもよい。
【0017】
プリンタアプリ50は、プリンタ100に印刷を実行させるためのプログラムである。プリンタアプリ50は、プリンタ100のベンダによって提供されるプログラムであり、端末10の出荷後に端末10にインストールされる。プリンタアプリ50は、Uniform Resource Locator(URL)52を予め有する。URL52は、プリンタ100のベンダによって提供されるサービス(例えば、自動発送サービス、定額印刷サービス)に関する画面を表わす画面データの位置情報である。
【0018】
(プリンタ100の構成)
プリンタ100は、印刷機能を実行可能な周辺装置(例えば端末10の周辺装置)である。なお、プリンタ100は、少なくとも印刷機能を備えていればよく、スキャン機能、ファクシミリ機能等を備える多機能機であってもよい。プリンタ100は、モデル名「AAA」を有する。
【0019】
プリンタ100は、操作部112と、Wi-FiI/F116と、印刷実行部118と、制御部130と、を備える。各部112~130は、バス線(符号省略)に接続されている。
【0020】
操作部112は、複数のボタンを備える。ユーザは、操作部112を操作することによって、様々な指示をプリンタ100に入力することができる。Wi-FiI/F116は、AP6との無線接続を確立するためのインターフェースである。本実施例では、印刷実行部118は、インクジェット方式の印刷機構を備える。印刷実行部118には、CMYKの4色のそれぞれについて、当該色のインクを収容するインクCTGが着脱可能に装着される。印刷実行部118は、CMYKの4色のインクを利用して、カラー印刷を実行することができる。なお、変形例では、印刷実行部118は、電子写真方式、感熱方式等の他の方式の印刷機構を備えてもよい。
【0021】
制御部130は、CPU132とメモリ134とを備える。CPU132は、メモリ134に記憶されているプログラム136に従って、様々な処理を実行する。メモリ134は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。
【0022】
(サーバ200の構成)
サーバ200は、例えば、プリンタ100のベンダによってインターネット4上に設けられる。サーバ200は、物理サーバであってもよいし、プラットフォーム上にサーバ用のプログラムが実装されることによって実現されてもよい。
【0023】
サーバ200は、通信I/F216と、制御部230と、を備える。各部216及び230は、バス線(符号省略)に接続されている。通信I/F216は、インターネット4に接続されている。
【0024】
制御部230は、CPU232とメモリ234とを備える。CPU232は、メモリ234に記憶されているプログラム236に従って、様々な処理を実行する。メモリ234は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ234は、プログラム236に加え、第1の判断テーブル250とサービステーブル254とを記憶する。
【0025】
(各テーブル250,252の構成;図2
続いて、図2を参照して、サーバ200のメモリ234内の各テーブル250、254の内容を説明する。
【0026】
第1の判断テーブル250は、サーバ200が、プリンタのモデル名を利用して、当該プリンタがサポートするサービスを判断するためのテーブルである。第1の判断テーブル250では、プリンタのモデル名と、自動発送サポート情報と、定額印刷サポート情報と、が関連付けられている。自動発送サポート情報は、自動発送サービスをサポートしていることを意味する「YES」と、自動発送サービスをサポートしていないことを意味する「NO」と、のどちらかを示す。定額印刷サポート情報は、定額印刷サービスをサポートしていることを意味する「YES」と、定額印刷サービスをサポートしていないことを意味する「NO」と、のどちらかを示す。本実施例では、モデル名「AAA」を有するプリンタは、自動発送サービスをサポートしていると共に定額印刷サービスをサポートしていない。モデル名「BBB」を有するプリンタは、自動発送サービスをサポートしていないと共に定額印刷サービスをサポートしている。
【0027】
自動発送サービスは、プリンタに装着されているインクCTG内のインクの残量が所定残量以下になる場合に、新たなインクCTGを当該プリンタのユーザに自動的に発送するサービスである。定額印刷サービスは、所定期間(例えば1ヶ月)単位で設定されている定額料金を支払うと、当該所定期間において予め決められた上限の印刷枚数の利用を許可するサービスである。定額印刷サービスでは、さらに、プリンタに装着されているインクCTG内のインクの残量が所定残量以下になる場合に、新たなインクCTGが当該プリンタのユーザに自動的に発送される。ユーザは、自動発送サービス又は定額印刷サービスの提供を受けるためには、プリンタのベンダとの契約を締結する必要がある。
【0028】
サービステーブル254は、サーバ200が、各サービスに関する情報を管理するためのテーブルである。サービステーブル254では、サービス名と、画像URLと、バージョンと、画像データそのものと、ウェブページURLと、が関連付けられる。本実施例では、サービス名は、自動発送サービス及び定額印刷サービスのどちらかである。画像URLは、サービスに対応するバナー画像を表わす画像データの位置情報である。バージョンは、画像データのバージョンである。画像データがプリンタのベンダによって更新される毎に、バージョンが更新される。本実施例では、バージョンの値が大きい程、画像データが新しい。ウェブページURLは、サービスの提供を受けるための情報を入力するためのウェブページ画面のデータの位置情報である。
【0029】
(プリンタ登録シーケンス:図3
続いて、図3を参照して、プリンタ100に関する情報を端末10に登録するための処理を説明する。図3の説明では、理解の容易化のため、各デバイスのCPU(例えばCPU32)が実行する動作を、CPUを主体として記載せずに、各デバイス(例えば端末10等)を主体として記載する。この点は、後述の図7及び図8の説明でも同様である。
【0030】
端末10は、T10において、ユーザからプリンタアプリ50を起動させる操作を受け付ける。これにより、端末10は、プリンタアプリ50を起動させ、プリンタアプリ50に従って、以下のT12~T34の各処理を実行する。
【0031】
端末10は、T12において、トップ画面SC0を表示部14に表示させる。トップ画面SC0は、登録処理を開始するトリガであるadd printerアイコンを含む。プリンタに関する情報が端末10にまだ登録されていない場合に、当該アイコンが表示される。トップ画面SC0は、さらに、登録済みのプリンタに印刷を実行させるための印刷アイコンも含む。
【0032】
端末10は、T14において、ユーザからadd printerアイコンを選択する操作を受け付けると、T20において、検索信号をAP6(図示参照)にブロードキャストによって送信する。検索信号は、AP6に接続されているプリンタを検索するための信号であり、本ケースでは、プリンタ100によって受信される。そして、端末10は、T22において、プリンタ100から、AP6を介して、プリンタ100のモデル名「AAA」を含む応答信号を受信する。この場合、端末10は、T24において、応答信号内のモデル名「AAA」を含むプリンタ選択画面SC1を表示部14に表示させる。
【0033】
端末10は、T30において、ユーザから、プリンタ選択画面SC1に含まれるモデル名「AAA」を選択する操作を受け付ける。この場合、端末10は、T32において、メモリ34に割り当てられているプリンタアプリ50用の記憶領域に、プリンタ100に関する情報を登録する。当該情報は、プリンタ100のモデル名「AAA」のみならず、例えば、プリンタ100のIPアドレス等の情報を含む。以下では、上記の記憶領域のことを「アプリ記憶領域」と記載する。
【0034】
次いで、端末10は、T34において、登録完了画面SC2を表示部14に表示させる。登録完了画面SC2は、プリンタ100の情報の登録が完了したことを示すメッセージと、Nextボタンと、を含む。
【0035】
(アプリ画面表示処理:図4
続いて、図4を参照して、端末10のCPU32がプリンタアプリ50に従って実行するアプリ画面表示処理を説明する。なお、プリンタアプリ50及びブラウザアプリ42は、OSプログラム40を介して端末10のハードウェアを制御する。従って、「CPU32がアプリ(例えばプリンタアプリ50)に従って処理(例えばアプリ画面表示処理)を実行する」とは、CPU32が当該アプリからOSプログラム40を介して受け付ける制御に基づいて処理を実行することを意味する。アプリ画面表示処理は、登録完了画面SC2のNextボタン(図3のT34参照)がユーザによって選択されたことをトリガとして実行される。以下の説明では、CPU32を主体として記載せずに、プリンタアプリ50を主体として記載する。この点は、後述の図5でも同様である。
【0036】
プリンタアプリ50は、S10において、第1の問合せをサーバ200に送信する。第1の問合せは、登録済みのプリンタのモデル名(例えば図3のT32の「AAA」)を含む。以下では、第1の問合せに含まれるモデル名のことを「対象モデル名」と記載することがある。
【0037】
プリンタアプリ50は、S12において、サーバ200から、第1の問合せに対する応答である対象モデル名情報を受信する。対象モデル名情報は、第1の判断テーブル250において、対象モデル名に関連付けられている自動発送サポート情報及び定額印刷サポート情報を含む。対象モデル名を有するプリンタが自動発送サービスをサポートしている場合(即ち自動発送サポート情報が「YES」の場合)には、対象モデル名情報は、さらに、サービステーブル254において、自動発送サービスに関連付けられている各情報(例えば、画像URL310、バージョン2.0、ウェブページURL410)を含む。ただし、対象モデル名情報は、画像URLに対応する画像データそのものを含まない。対象モデル名を有するプリンタが定額印刷サービスをサポートしている場合(即ち定額印刷サポート情報が「YES」の場合)には、対象モデル名情報は、さらに、サービステーブル254において、定額印刷サービスに関連付けられている各情報(例えば、画像URL320、バージョン1.0、ウェブページURL420)を含む。プリンタアプリ50は、登録済みのプリンタのモデル名をサーバ200に送信することによって、サーバ200から、当該プリンタがサポートしているサービスに関連する情報を適切に受信することができる。
【0038】
プリンタアプリ50は、S20において、図3のT32で登録済みのIPアドレスを送信先として、第2の問合せをプリンタに送信する。以下では、当該プリンタのことを「対象プリンタ」と記載する。
【0039】
プリンタアプリ50は、S22において、対象プリンタから、第2の問合せの応答であるプリンタ情報を受信する。プリンタ情報は、対象プリンタのためのサービスの契約を締結済みであるのか否かを示す契約情報と、対象プリンタに装着されている各色のインクCTG内のインク残量を示す残量情報と、を含む。
【0040】
プリンタアプリ50は、S30において、受信済みのプリンタ情報に含まれる契約情報に基づいて、契約が締結済みであるのか否かを判断する。プリンタアプリ50は、契約情報が締結済みを示す場合に、S30でYESと判断してS34に進み、契約情報が締結済みでないことを示す場合に、S30でNOと判断してS32に進む。
【0041】
プリンタアプリ50は、S32において、購入ボタン300を含むアプリ画面SC3を表示部14に表示させる。アプリ画面SC3は、対象プリンタを表わす画像と、対象プリンタのモデル名(例えば「AAA」)と、写真印刷ボタンと、文章印刷ボタンと、購入ボタン300と、を含む。写真印刷ボタン及び文章印刷ボタンのそれぞれは、対象プリンタでの印刷の実行を指示するためのボタンである。購入ボタン300は、インクCTGの購入を指示するためのボタンである。
【0042】
受信済みのプリンタ情報に含まれる残量情報が、或る色のインクCTG内のインク残量が所定量未満であることを示す場合には、アプリ画面SC3は、当該色のインク残量が少ないことを示す文字列(例えば「Ink Low(BK)」)を含む。また、残量情報が、全ての色のインクCTG内のインク残量が所定量以上であることを示す場合には、アプリ画面SC3は、例えば、インク残量が多いことを示す文字列(例えば「Ink Enough」)を含む。変形例では、アプリ画面SC3は、各色に対応するインク残量そのものを示す文字列を含んでいてもよいし、各色に対応するインク残量バーを含んでいてもよい。
【0043】
プリンタアプリ50は、S34において、購入ボタン300を含まないアプリ画面SC4を表示部14に表示させる。アプリ画面SC4は、購入ボタン300を含まない点を除いて、アプリ画面SC3と同様である。自動発送サービス又は定額印刷サービスの契約が締結されている場合には、インクCTGが自動的に発送される。ユーザがインクCTGを購入する必要がないので、購入ボタン300が表示されない。無駄なボタンが表示されないので、ユーザがアプリ画面SC4を見易い。
【0044】
(消耗品購入画面表示処理:図5
続いて、図5を参照して、端末10のCPU32がプリンタアプリ50に従って実行する消耗品購入画面表示処理を説明する。消耗品購入画面表示処理は、アプリ画面SC3の購入ボタン300(図4のS32参照)がユーザによって選択されたことをトリガとして実行される。
【0045】
プリンタアプリ50は、S40において、対象プリンタがサポートしているサービスがあるのか否かを判断する。プリンタアプリ50は、図4のS12で受信済みの対象モデル情報が、自動発送サポート情報「YES」及び定額印刷サポート情報「YES」の少なくとも一方を含む場合に、S40でYESと判断してS50に進む。プリンタアプリ50は、対象モデル情報が自動発送サポート情報「NO」及び定額印刷サポート情報「NO」を含む場合に、S40でNOと判断してS72に進む。
【0046】
プリンタアプリ50は、S50において、図4のS12で受信済みの対象モデル情報に含まれるバージョンと、アプリ記憶領域に記憶されているバージョンと、を比較する。プリンタアプリ50は、前者のバージョンと後者のバージョンとが異なる場合に、S50でYESと判断してS52に進み、前者のバージョンと後者のバージョンとが同じである場合に、S50でNOと判断してS54に進む。アプリ記憶領域にバージョンが記憶されていない場合も、プリンタアプリ50は、S50でYESと判断する。
【0047】
プリンタアプリ50は、S52において、対象モデル情報に含まれる画像URL(例えば画像URL310)にアクセスする。これにより、プリンタアプリ50は、サーバ200から、当該画像URLに対応する画像データ(例えば画像データD1)を受信する。
【0048】
次いで、プリンタアプリ50は、S60において、受信済みの画像データ及びバージョンをアプリ記憶領域に記憶する。
【0049】
一方、S50でNOと判断される場合には、プリンタアプリ50は、S54において、アプリ記憶領域から画像データを取得し、S70に進む。
【0050】
プリンタアプリ50は、S70において、S52又はS54で取得された画像データによって表わされるバナー画像を含む消耗品購入画面SC5を表示部14に表示させる。このように、プリンタアプリ50は、最新のバージョンのバナー画像を含む消耗品購入画面SC5を表示部14に表示させることができる。
【0051】
図6に示されるように、消耗品購入画面SC5は、S52又はS54で取得された画像データによって表わされるバナー画像350を含む。バナー画像350は、自動発送サービスに加入することを促す文字列「カートリッジ自動発送サービスにご加入下さい」を含む。これにより、プリンタアプリ50は、自動発送サービスに加入することをユーザに促すことができる。ユーザは、自動発送サービスの存在を知ることができる。また、バナー画像350を含む消耗品購入画面SC5が表示されるので、バナー画像350が別画面で表示される構成に比して、ユーザは、自動発送サービスの存在を容易に知ることができる。
【0052】
消耗品購入画面SC5は、さらに、CMYKに対応する4個のチェックボックスを含む。これにより、ユーザは、いずれかの色のインクCTGを選択して購入することができる。消耗品購入画面SC5は、さらに、図4のS22で受信済みのプリンタ情報に含まれる残量情報を含む。これにより、ユーザは、残量情報に基づいて、どの色のインクCTGを購入すべきかを検討することができる。
【0053】
次いで、プリンタアプリ50は、S80において、消耗品購入画面SC5内のバナー画像350がユーザによって選択されたのか、消耗品購入画面SC5内の確定ボタンがユーザによって選択されたのか、を判断する。プリンタアプリ50は、バナー画像350が選択される場合に、S80でYESと判断してS90に進む。プリンタアプリ50は、1色以上の選択の後に確定ボタンが選択される場合に、S80でNOと判断してS102に進む。
【0054】
プリンタアプリ50は、S90において、ウェブページURLを受信済みであるのか否かを判断する。プリンタアプリ50は、図4のS12で受信済みの対象モデル情報がウェブページURLを含む場合に、S90でYESと判断してS92に進み、対象モデル情報がウェブページURLを含まない場合に、S90でNOと判断してS94に進む。
【0055】
プリンタアプリ50は、S92において、ウェブページURLをブラウザアプリ42に供給する。これにより、ブラウザアプリ42は、ウェブページURLにアクセスして、第1のサービス画面SC7を表示部14に表示させる。
【0056】
図6に示されるように、第1のサービス画面SC7は、対象プリンタがサポートしているサービス(例えば図6の例では自動発送サービス)に加入するための各必要項目の入力を促すメッセージと、各必要項目の各入力欄と、Nextボタンと、を含む。必要項目は、氏名、住所、電話番号、支払方法(例えばクレジットカードの番号)等を含む。各必要項目がユーザによって入力された後にNextボタンが選択されると、入力済みの情報がサーバ200に送信される。これにより、サービスの契約が締結される。
【0057】
プリンタアプリ50は、S94において、アプリ記憶領域内のURL52をブラウザアプリ42に供給する。ブラウザアプリ42は、URL52にアクセスして、第2のサービス画面SC8を表示部14に表示させる。図6に示されるように、第2のサービス画面SC8は、プリンタのベンダが提供している自動発送サービスの内容を示す文字列「自動発送サービスは、カートリッジの残量が少なくなった場合に、自動的に発送するサービスです。」と、定額印刷サービスの内容を示す文字列「定額印刷サービスは、毎月定額で上限枚数まで印刷ができるサービスです。」と、各サービスに対応するNextボタンと、を含む。これにより、ユーザは、各サービスの内容を知ることができる。このように、プリンタアプリ50は、サーバ200からウェブページURLを受信することができなくても(図5のS90でNO)、プリンタアプリ50に予め組み込まれているURL52を利用して、第2のサービス画面SC8を表示部14に表示させることができる。S92又はS94が終了すると、図5の処理が終了する。
【0058】
ユーザによってどちらかのNextボタンが選択されると、即ち、ユーザによってどちらかのサービスが選択されると、ブラウザアプリ42は、選択済みのサービスに対応するウェブページ要求をサーバ200に送信して、サーバ200から、当該サービスの詳細情報を含むウェブページを表わすウェブページデータを受信する。そして、ブラウザアプリ42は、当該ウェブページを表示部14に表示させる。
【0059】
プリンタアプリ50は、S72において、バナー画像を含まない消耗品購入画面SC6を表示部14に表示させる。図6に示されるように、消耗品購入画面SC6は、バナー画像350を含まない点を除いて、消耗品購入画面SC5と同様である。対象プリンタがサポートしているサービスが存在しないので、サービスへの加入を促すバナー画像が表示されない。従って、無駄な情報がユーザに提供されるのを抑制することができる。
【0060】
プリンタアプリ50は、S100において、ユーザから、1色以上の選択の後に確定ボタンの選択を受け付ける。
【0061】
プリンタアプリ50は、S102において、選択済みの色に対応するインクCTGを購入するための購入画面(図示省略)を表示する。これにより、ユーザは、例えば、氏名、住所等を購入画面に入力することによって、インクCTGを購入することができる。
【0062】
(具体的なケース:図7及び図8
続いて、図7及び図8を参照して、図4及び図5の処理によって実現される具体的なケースを説明する。図7は、図3の続きである。
【0063】
端末10は、プリンタアプリ50に従って、T40~T92の処理を実行する。端末10は、T40において、ユーザから、登録完了画面SC2のNextボタンの選択を受け付ける(図4の処理のトリガ)。この場合、端末10は、T42において、図3のT32でアプリ記憶領域に登録済みのモデル名「AAA」を含む第1の問合せをサーバ200に送信する(S10)。
【0064】
サーバ200は、T42において、端末10から第1の問合せを受信すると、T50において、対象モデル情報を端末10に送信する。対象モデル情報は、第1の判断テーブル250において、モデル名「AAA」に関連付けられている自動発送サポート情報「YES」及び定額印刷サポート情報「NO」を含む。対象モデル情報は、さらに、サービステーブル254において、自動発送サービスに関連付けられている画像URL310、バージョン2.0、及び、ウェブページURL410を含む。対象モデル情報は、画像データD1を含まない。
【0065】
端末10は、T50において、サーバ200から対象モデル情報を受信すると(S12)、T60において、第2の問合せをプリンタ100に送信する(S20)。
【0066】
プリンタ100は、T60において、端末10から第2の問合せを受信すると、T62において、プリンタ情報を端末10に送信する。プリンタ情報は、契約情報と、プリンタ100の残量情報と、を含む。本ケースでは、T60の時点において、自動発送サービスの契約が締結済みではない。このため、契約情報は、サービスの契約が締結済みでないことを示す。
【0067】
端末10は、T62において、プリンタ情報を受信すると、購入ボタン300を含むアプリ画面SC3を表示する(S30でNO、S32)。端末10は、T72において、アプリ画面SC3に含まれる購入ボタン300の選択を受け付ける(図5の処理のトリガ)。この場合、端末10は、T74において、対象モデル情報に含まれる画像URL310にアクセスして(S40でYES、S50でYES、S52)、T76において、サーバ200から画像URL310に対応する画像データD1を受信する。
【0068】
次いで、端末10は、T80において、画像データD1と、対象モデル情報に含まれるバージョン2.0と、をアプリ記憶領域に記憶する(S60)。端末10は、T82において、消耗品購入画面SC5を表示する(S70)。図6に示されるように、消耗品購入画面SC5は、画像データD1によって表わされるバナー画像350を含む。端末10は、T90において、バナー画像350の選択を受け付けると(S80でYES)、T92において、ウェブページURL410をブラウザアプリ42に供給する(S90でYES、S92)。
【0069】
T100以降の各処理は、ブラウザアプリ42によって実行される。端末10は、T100において、ウェブページURL410にアクセスして、T102において、サーバ200から第1のサービス画面データを受信する。端末10は、T104において、第1のサービス画面SC7を表示する。その後、端末10は、T110において、ユーザから、ウェブページをクローズする指示を受け付けると、第1のサービス画面SC7の表示を終了する。
【0070】
図7の続き:図8
図7の各処理の後で、端末10とサーバ200との間において、図7のT40~T50と同様の処理が実行される。次いで、端末10とプリンタ100との間において、図7のT60~T70と同様の処理が実行される。端末10は、T172において、ユーザから、購入ボタン300の選択を再び受け付ける(図5の処理のトリガ)。
【0071】
図8で引用する図7のT50で受信された対象モデル情報は、自動発送サービス情報「YES」を含み(S40でYES)、バージョン2.0を含む。また、T172の時点において、アプリ記憶領域には、画像データD1と及びバージョン2.0が記憶されている(図7のT80参照)。このため、対象モデル情報に含まれるバージョン2.0とアプリ記憶領域内のバージョン2.0とが一致する(S50でNO)。この場合、端末10は、T180において、アプリ記憶領域から画像データD1を取得する(S54)。その後、端末10は、プリンタアプリ50によって図7のT82~T92と同様の処理を実行し、ブラウザアプリ42によって図7のT100~T110と同様の処理を実行する。
【0072】
サーバ200は、T190において、サーバ200の管理者から画像データD1を更新する指示を受け付ける。これにより、メモリ234内の画像URL310に対応する画像データが画像データD1から画像データD1Aに更新される。画像データD1Aはバージョン3.0を有する。
【0073】
次いで、図7のT40~T42と同様の処理が実行される。サーバ200は、T42において、端末10から第1の問合せを受信すると、T250において、対象モデル情報を端末10に送信する。対象モデル情報は、更新済みの画像データD1Aのバージョン3.0を含む。
【0074】
端末10は、T250において、サーバ200から対象モデル情報を受信すると(S12)、図7のT60~T70と同様の処理を実行する。端末10は、T272において、ユーザから購入ボタン300の選択を再び受け付ける(図5の処理のトリガ)。この場合、端末10は、対象モデル情報に含まれるバージョン3.0とアプリ記憶領域内のバージョン2.0とが異なると判断し(S50でYES)、T274において、画像URL310にアクセスして(S52)、T276において、サーバ200から画像データD1Aを受信する。
【0075】
端末10は、T280において、画像データD1及びバージョン2.0に代えて、画像データD1A及びバージョン3.0をアプリ記憶領域に記憶する(S60)。端末10は、T282において、画像データD1Aによって表わされるバナー画像370を含む消耗品購入画面SC13を表示する(S70)。バナー画像370は、カートリッジ自動発送サービスに加入することを促す文字列に加えて、自動発送サービスの料金が1カ月無料となるキャンペーンが実施されている文字列「1か月無料」を含む。このように、端末10は、サーバ200から最新のバナー画像370を表わす画像データD1Aを受信して、バナー画像370を表示することができる。
【0076】
その後、端末10は、プリンタアプリ50によって図7のT90~T92と同様の処理を実行し、ブラウザアプリ42によって図7のT100~T104と同様の処理を実行する。T300以降の各処理は、ブラウザアプリ42によって実行される。端末10は、T300において、ユーザから、第1のサービス画面SC7への各必要項目の情報の入力を受け付ける。この場合、端末10は、T302において、入力済みの情報をサーバ200に送信する。
【0077】
サーバ200は、T302において、端末10から情報を受信すると、T310において、情報をメモリ234に登録する。これにより、ユーザは、プリンタ100のベンダと自動発送サービスの契約を締結することができる。
【0078】
(本実施例の効果)
端末10は、プリンタ100のインクCTGを購入するための購入ボタン300の選択を受け付ける場合(図5の処理のトリガ)に、バナー画像350を表示する(S70)。これにより、ユーザは、プリンタ100のベンダによって提供される自動発送サービスに関する情報を知ることができる。このため、端末10は、プリンタ100のユーザに対して有益な情報を提供することができる。
【0079】
(対応関係)
端末10のプリンタアプリ50が、「端末装置のためのコンピュータプログラム」の一例である。プリンタ100、アプリ画面SC3が、それぞれ、「印刷装置」、「所定画面」の一例である。4色のインクCTGが、それぞれ、「消耗品」の一例である。ユーザによる購入ボタン300の選択が、「所定指示」の一例である。自動発送サービス及び定額印刷サービスが、「印刷装置のベンダによって提供されるサービス」の一例である。バナー画像350が、「サービス関連情報」の一例である。バナー画像350に含まれる「自動発送」の文字列が、「サービスの内容を示す文字列」の一例である。バナー画像350に含まれる「カートリッジ自動発送サービスにご加入ください」の文字列が、「前記契約を前記ユーザに促すための文字列」の一例である。画像データD1、画像データD1Aが、それぞれ、「第1のデータ」、「第2のデータ」の一例である。ウェブページURL410、URL52が、それぞれ、「第1の位置情報」、「第2の位置情報」の一例である。バージョン3.0が、「更新情報」の一例である。Cの色に対応するチェックボックス、Mの色に対応するチェックボックスが、それぞれ、「第1の画像」、「第2の画像」の一例である。インクが、「色材」の一例である。
【0080】
図4のS32、図5のS70、図8のT282、図8で引用する図7のT82が、それぞれ、「第1の表示制御部」、「第2の表示制御部」、「第3の表示制御部」、「第4の表示制御部」によって実行される処理の一例である。図4のS52、図8のT276、図4のS22、が、それぞれ、「第1の受信部」、「第2の受信部」、「第3の受信部」によって実行される処理の一例である。図5のS60が、「記憶制御部」によって実行される処理の一例である。
【0081】
(第2実施例)
ユーザは、端末10の初期設定を実行する際に、端末10が利用される地域(例えば日本、米国、欧州等)を指定する。このため、図2に示されるように、メモリ34は、ユーザによって指定された地域を示す地域情報「XXX」を記憶する。
【0082】
また、本実施例では、サーバ200のメモリ234は、第1の判断テーブル250に代えて、第2の判断テーブル252を記憶する。第2の判断テーブル252は、各地域情報によって示される各地域で提供されているサービスを判断するためのテーブルである。第2の判断テーブル252では、自動発送提供情報と、ポイント付与提供情報と、が、関連付けられている。自動発送提供情報は、地域情報によって示される地域において自動発送サービスが提供されていることを意味する「YES」と、自動発送サービスが提供されていないことを意味する「NO」と、のどちらかを示す。ポイント付与提供情報は、地域情報によって示される地域においてポイント付与サービスが提供されていることを意味する「YES」と、ポイント付与が提供されていないことを意味する「NO」と、のどちらかを示す。本実施例では、サービステーブル254には、ポイント付与サービスに関する情報が記憶されている。
【0083】
ポイント付与サービスは、プリンタ100に関する商品(例えばインクCTG)を購入することに応じて、購入者にポイントを付与するサービスである。ユーザは、ポイントを利用して、商品を購入することができる。
【0084】
図4を参照して、本実施例のアプリ画面表示処理を説明する。プリンタアプリ50は、S10において、対象モデル名に代えて、メモリ34内の地域情報(例えば「XXX」)を含む第1の問合せをサーバ200に送信する。以下では、第1の問合せに含まれる地域情報、当該地域情報によって示される地域のことを、それぞれ、「対象地域情報」、「対象地域」と記載することがある。
【0085】
プリンタアプリ50は、S12において、サーバ200から、第1の問合せに対する応答である対象地域情報を受信する。対象地域情報は、第2の判断テーブル252において、対象地域情報に関連付けられている自動発送提供情報及びポイント付与提供情報を含む。対象地域で自動発送サービスが提供されている場合(即ち自動発送提供情報が「YES」の場合)には、対象地域情報は、さらに、サービステーブル254において、自動発送サービスに関連付けられている各情報(例えば、画像URL310、バージョン2.0、ウェブページURL410)を含む。対象地域でポイント付与サービスが提供されている場合(即ちポイント付与提供情報が「YES」の場合)には、対象地域情報は、さらに、サービステーブル254において、ポイント付与サービスに関連付けられている各情報(例えば、画像URL330、バージョン1.0、ウェブページURL430)を含む。このように、プリンタアプリ50は、対象地域を示す地域情報をサーバ200に送信することによって、当該地域で提供されているサービスに関連する情報を適切に受信することができる。
【0086】
また、プリンタアプリ50は、図5のS70において、消耗品購入画面SC5に代えて、消耗品購入画面SC10を表示部14に表示させる。図6に示されるように、消耗品購入画面SC10は、バナー画像350に代えて、バナー画像360を含む。バナー画像360は、ポイント付与サービスが存在することをユーザに通知するための示す文字列「ポイント付与サービス実施中」を含む。これにより、ユーザは、ポイントが付与されることを知ることができる。
【0087】
図5のS92において、プリンタアプリ50が、ウェブページURLをブラウザアプリ42に供給すると、ブラウザアプリ42は、第1のサービス画面SC7に代えて、第3のサービス画面SC11を表示部14に表示させる。図6に示されるように、第3のサービス画面SC11は、ポイント付与サービスに加入するための各必要項目の入力を促すメッセージと、各必要項目の入力欄と、Nextボタンと、を含む。各必要項目がユーザによって入力された後にNextボタンが選択されると、入力済みの情報がサーバ200に送信される。これにより、ユーザは、ポイント付与サービスの提供を受けることができる。なお、本実施例のポイント付与サービスは、プリンタ100のベンダとの契約を必要としないサービスである。変形例では、ポイント付与サービスは、ベンダとの契約を必要とするサービスであってもよい。
【0088】
本実施例では、図5のS92において、プリンタアプリ50がウェブページURLをブラウザアプリ42に供給すると、ブラウザアプリ42は、第2のサービス画面SC8に代えて、第4のサービス画面SC12を表示部14に表示させる。図6に示されるように、第4のサービス画面SC12は、自動発送サービス及びポイント付与サービスのそれぞれの内容を示す文字列と、各サービスに対応するNextボタンと、を含む。当該Nextボタンは、第2のサービス画面SC8のNextボタンと同様に、各サービスに関するウェブページを表示部14に表示させるためのボタンである。
【0089】
(第3実施例)
プリンタアプリ50は、図5のS50において、バージョンを比較することに代えて、画像データがアプリ記憶領域に記憶されてから所定時間が経過しているのか否かを判断する。当該所定時間は、バナー画像が更新されることが推測される時間であり、例えば6カ月である。プリンタアプリ50は、画像データがアプリ記憶領域に記憶されてから所定時間が経過していると判断する場合に、S50でYESと判断し、S52に進む。この場合、プリンタアプリ50は、S70において、サーバ200から受信された画像データによって表わされるバナー画像を表示部14に表示させる。これにより、端末10は、最新のバナー画像を表示することができる。
【0090】
一方、プリンタアプリ50は、画像データがアプリ記憶領域に記憶されてから所定時間が経過していないと判断する場合に、S50でNOと判断し、S54に進む。この場合、プリンタアプリ50は、S70において、アプリ記憶領域内の画像データによって表わされるバナー画像を表示部14に表示させる。このように、端末10は、所定時間が経過する前に画像データの通信をサーバと実行しないので、通信負荷を低減させることができる。本実施例では、アプリ記憶領域内の画像データによって表わされるバナー画像を表示するS70の処理が、「第5の表示制御部」によって実行される処理の一例である。
【0091】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0092】
(変形例1)端末10は、購入ボタン300の選択に代えて、例えば、ユーザから音声によってインクCTGを購入する指示を受け付けてもよい。本変形例では、音声による指示が、「所定指示」の一例である。
【0093】
(変形例2)バナー画像350は、文字列に代えて、例えば、自動発送サービスを示す図形を含んでもよい。一般的に言うと、「サービス関連情報」は、サービスの内容を示す文字列を含まなくてもよい。
【0094】
(変形例3)図4のS30の処理が省略されてもよい。即ち、プリンタアプリ50は、対象プリンタのためのサービスの契約が締結済みであるか否かに関わらず、購入ボタンを含むアプリ画面SC3を表示部14に表示させてもよい。
【0095】
(変形例4)図5のS52の処理が省略されてもよい。プリンタアプリ50は、S70において、アプリ記憶領域に予め記憶されている画像データによって表わされるバナー画像を含む消耗品購入画面を表示部14に表示させてもよい。本変形例では、「第1の受信部」を省略可能である。
【0096】
(変形例5)対象モデル情報がウェブページURLを必ず含む形態が採用されてもよいし、対象モデル情報がウェブページURLを含むことがない形態が採用されてもよい。この場合、図5のS90の処理を省略可能である。一般的に言うと、サーバから第1の位置情報が必ず受信される形態であってもよいし、サーバから第1の位置情報が受信されることがない形態であってもよい。
【0097】
(変形例6)バナー画像を表わす画像データは更新されなくてもよい。この場合、プリンタアプリ50は、例えば、サーバ200から画像データを受信してアプリ記憶領域に記憶しておけば、その以降、アプリ記憶領域から画像データを取得して表示することができる。また、別の変形例では、サーバ200は、画像データを更新したことに応じて、画像URLを変更してもよい。この場合、端末10は、サーバ200から、更新済みの画像データD1Aに代えて、変更済みの画像URLを受信してもよい。本変形例では、「第2の受信部」及び「第3の表示制御部」を省略可能である。
【0098】
(変形例7)プリンタアプリ50は、S10において、アプリ記憶領域に記憶済みのバージョンを含む第1の問合せをサーバ200に送信してもよい。この場合、サーバ200は、受信済みのバージョンと現在のバージョンとを比較して、画像データが更新されているのか否かを判断してもよい。サーバ200は、当該判断の結果を示す結果情報を端末10に送信してもよい。端末10は、更新されていることを示す結果情報を受信する場合に、図5のS50でYESと判断し、更新されていないことを示す結果情報を受信する場合に、S50でNOと判断する。本変形例では、更新されていることを示す結果情報が、「更新情報」の一例である。
【0099】
(変形例8)消耗品購入画面SC5は、バナー画像350を含まなくてもよい。例えば、消耗品購入画面SC5とは別画面において、バナー画像350が表示部14に表示されてもよい。一般的に言うと、「消耗品購入画面」は、サービス関連情報を含まなくてもよい。
【0100】
(変形例9)消耗品購入画面SC5は、CMYKの4色に対応するインクCTGの購入を選択するための4個のチェックボックスを含まなくてもよい。一般的に言うと、「消耗品購入画面」は、サービス関連情報を含まなくてもよい。「第1の画像」と「第2の画像」とを含まなくてもよい。
【0101】
(変形例10)端末10は、プリンタ10から残量情報を受信しなくてもよい。この場合、消耗品購入画面SC5は、残量情報を含まない。本変形例では、「第3の受信部」を省略可能である。
【0102】
(変形例11)「消耗品」は、インクCTGに限られず、印刷用紙、ローラ等であってもよい。
【0103】
(変形例12)上記の実施例では、図3図8の各処理がソフトウェア(例えばプリンタアプリ50)によって実行されるが、これらの各処理のうちの少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0104】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0105】
本特許出願時の特許請求の範囲において、各請求項が一部の請求項のみに従属している場合であっても、各請求項が当該一部の請求項のみに従属可能であることに限定されない。技術的に矛盾しない範囲において、各請求項は、出願時に従属していない他の請求項にも従属可能である。即ち、各請求項の技術は以下のように様々に組み合わせることができる。
(項目1)
端末装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、
印刷装置に関する所定画面を前記端末装置の表示部に表示させる第1の表示制御部と、
前記所定画面が前記表示部に表示されている状況において、ユーザから、前記印刷装置の消耗品を購入するための所定指示が受け付けられる場合に、前記印刷装置のベンダによって提供されるサービスに関するサービス関連情報を前記表示部に表示させる第2の表示制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
(項目2)
前記所定画面は、前記消耗品を購入するための購入ボタンを含み、
前記所定指示は、前記ユーザによる前記購入ボタンの選択である、項目1に記載のコンピュータプログラム。
(項目3)
前記サービス関連情報は、前記サービスの内容を示す文字列を含む、項目1または2に記載のコンピュータプログラム。
(項目4)
前記サービスは、前記ユーザが前記ベンダとの契約を必要とするサービスであり、
前記サービス関連情報は、前記契約を前記ユーザに促すための文字列を含む、項目1から3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目5)
前記第1の表示制御部は、
前記ユーザが前記ベンダとの前記契約を締結していない場合に、前記消耗品を購入するための購入ボタンを含む前記所定画面を表示させ、
前記ユーザが前記ベンダとの前記契約を締結している場合に、前記購入ボタンを含まない前記所定画面を表示させ、
前記所定指示は、前記ユーザによる前記購入ボタンの選択である、項目4に記載のコンピュータプログラム。
(項目6)
前記サービスは、前記消耗品の購入に応じた特典を前記ユーザに付与するサービスであり、
前記サービス関連情報は、前記特典の付与を前記ユーザに通知するための文字列を含む、項目1から3のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目7)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
サーバから、前記サービス関連情報を表わす第1のデータを受信する第1の受信部として機能させ、
前記第2の表示制御部は、受信済みの前記第1のデータによって表わされる前記サービス関連情報を前記表示部に表示させる、項目1から6のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目8)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記サーバから前記第1のデータと第1の位置情報とが受信され、かつ、前記表示部に表示された前記サービス関連情報が前記ユーザによって選択される場合に、前記第1の位置情報を利用して、前記サービスに関する第1のサービス関連画面を前記表示部に表示させるための第1の表示処理を実行する第1の表示処理実行部と、
前記サーバから前記第1の位置情報が受信されることなく前記第1のデータが受信され、かつ、前記表示部に表示された前記サービス関連情報が前記ユーザによって選択される場合に、前記コンピュータプログラムが予め有する第2の位置情報を利用して、前記サービスに関する第2のサービス関連画面であって、前記第1のサービス関連画面とは異なる前記第2のサービス関連画面を前記表示部に表示させるための第2の表示処理を実行する第2の表示処理実行部と、
として機能させる、項目7に記載のコンピュータプログラム。
(項目9)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記サービス関連情報が前記表示部に表示された後に、前記サーバにおいて前記サービス関連情報が更新され、かつ、前記所定画面が前記表示部に表示されている状況において、前記ユーザから前記所定指示が再び受け付けられる場合に、前記サーバから更新済みのサービス関連情報を表わす第2のデータを受信する第2の受信部と、
受信済みの前記第2のデータによって表わされる前記更新済みのサービス関連情報を前記表示部に表示させる第3の表示制御部と、
として機能させる、項目7または8に記載のコンピュータプログラム。
(項目10)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記サーバから前記第1のデータが受信される場合に、受信済みの前記第1のデータを前記端末装置のメモリに記憶させる記憶制御部として機能させ、
前記サービス関連情報が前記表示部に表示された後に、前記サーバから前記サービス関連情報が更新されたことを示す更新情報が受信され、かつ、前記ユーザから前記所定指示が再び受け付けられる場合に、
前記第2の受信部は、前記サーバから前記第2のデータを受信し、
前記第3の表示制御部は、受信済みの前記第2のデータによって表わされる前記更新済みのサービス関連情報を前記表示部に表示させ、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記サービス関連情報が前記表示部に表示された後に、前記サーバから前記更新情報が受信されることなく、前記ユーザから前記所定指示が再び受け付けられる場合に、前記メモリに記憶されている前記第1のデータによって表わされる前記サービス関連情報を前記表示部に表示させる第4の表示制御部として機能させる、項目9に記載のコンピュータプログラム。
(項目11)
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記サーバから前記第1のデータが受信される場合に、受信済みの前記第1のデータによって表わされる前記サービス関連情報を前記端末装置のメモリに記憶させる記憶制御部と、
前記サービス関連情報が前記端末装置の前記メモリに記憶されてから所定時間が経過する前に、前記ユーザから前記所定指示が再び受け付けられる場合に、前記メモリに記憶されている前記サービス関連情報を前記表示部に表示させる第5の表示制御部と、
として機能させ、
前記第2の受信部は、前記サービス関連情報が前記端末装置の前記メモリに記憶されてから前記所定時間が経過した後に、前記ユーザから前記所定指示が再び受け付けられる場合に、前記サーバから前記第2のデータを受信する、項目9に記載のコンピュータプログラム。
(項目12)
前記サーバは、前記ベンダによって提供される複数個のサービスに関する複数個のサービス関連情報を記憶し、
前記第1の受信部は、前記印刷装置のモデルを示すモデル名を前記サーバに送信して、前記サーバから、前記複数個のサービス関連情報のうち、前記モデル名によって示される前記モデルがサポートするサービスに関する前記第1のデータを受信する、項目7から11のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目13)
前記サーバは、前記ベンダによって提供される複数個のサービスに関する複数個のサービス関連情報を記憶し、
前記第1の受信部は、前記端末装置が利用される地域を示す地域情報を前記サーバに送信して、前記サーバから、前記複数個のサービス関連情報のうち、前記地域情報によって示される前記地域で提供されているサービスに関する前記第1のデータを受信する、項目7から11のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目14)
前記第2の表示制御部は、前記ユーザから前記所定指示が受け付けられる場合に、前記消耗品を購入するための消耗品購入画面であって、前記サービス関連情報を含む前記消耗品購入画面を前記表示部に表示させる、項目1から13のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
(項目15)
前記消耗品購入画面は、第1の消耗品の購入を選択するための第1の画像と、前記第1の消耗品とは異なる第2の消耗品の購入を選択するための第2の画像と、を含む、項目14に記載のコンピュータプログラム。
(項目16)
前記消耗品は、色材を収容する色材カートリッジであり、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記印刷装置から、前記印刷装置に装着されている色材カートリッジに収容されている色材の残量を示す残量情報を受信する第3の受信部として機能させ、
前記消耗品購入画面は、受信済みの前記残量情報を含む、項目14または15に記載のコンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0106】
2:通信システム、4:インターネット、10:端末、12,112:操作部112、14:表示部、16,116:Wi-Fiインターフェース、30,130,230:制御部、32,132,232:CPU、34,134,234:メモリ、40:OSプログラム、42:ブラウザアプリケーション、50:プリンタアプリケーション、52:URL、100:プリンタ、118:印刷実行部、136,236:プログラム、200:サーバ、216:通信インターフェース、250:第1の判断テーブル、252:第2の判断テーブル、254:サービステーブル、300:購入ボタン、310:画像URL、350,360,370:バナー画像、410:ウェブページURL、D1,D1A:画像データ、SC3,SC4:アプリ画面、SC5,SC6,SC9,SC10:消耗品購入画面、SC7:第1のサービス画面、SC8:第2のサービス画面、SC11:第3のサービス画面、SC12:第4のサービス画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8