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  • 特開-包装容器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046093
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】包装容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 30/22 20060101AFI20240327BHJP
   B65D 81/32 20060101ALI20240327BHJP
【FI】
B65D30/22 F
B65D81/32 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022151273
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001276
【氏名又は名称】弁理士法人小笠原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】矢島 佐保
【テーマコード(参考)】
3E013
3E064
【Fターム(参考)】
3E013AB10
3E013AC13
3E013AD36
3E013AD38
3E013AE12
3E013AF02
3E013AF17
3E013AF23
3E013AF36
3E064AA01
3E064BA17
3E064BA21
3E064BA55
3E064BB03
3E064BC08
3E064BC18
3E064EA30
3E064FA01
3E064FA04
3E064GA04
3E064HN06
3E064HT07
3E064HU10
(57)【要約】
【課題】2つの収容部間に設けられた弱シール部の剥離が容易で、かつ、製造コストを抑えた包装容器を提供する。
【解決手段】重ね合わせた第1フィルム及び第2フィルムをシールしてなる包装容器であって、第1方向に延びる領域の周縁部をシールすることにより形成され、エアを内包するエアホールド部と、第1収容部と、第1方向に延伸して設けられる弱シール部と、弱シール部によって第1収容部と隔てられた第2収容部と、を備え、エアホールド部、第1収容部、弱シール部及び第2収容部は、第1方向と直交する第2方向にこの順に並べて設けられており、第2方向における弱シール部のシール幅が、5mm以上15mm未満であり、第2方向における、弱シール部の第1収容部側の端縁から第2収容部側の端縁までの最長距離が、5mm以上50mm未満である、包装容器。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
重ね合わせた第1フィルム及び第2フィルムをシールしてなる包装容器であって、
第1方向に延びる領域の周縁部をシールすることにより形成され、エアを内包するエアホールド部と、
第1収容部と、
前記第1方向に延伸して設けられる弱シール部と、
前記弱シール部によって前記第1収容部と隔てられた第2収容部と、を備え、
前記エアホールド部、前記第1収容部、前記弱シール部及び前記第2収容部は、前記第1方向と直交する第2方向にこの順に並べて設けられており、
前記第2方向における前記弱シール部のシール幅が、5mm以上15mm未満であり、
前記第2方向における、前記弱シール部の前記第1収容部側の端縁から前記第2収容部側の端縁までの最長距離が、5mm以上50mm未満である、包装容器。
【請求項2】
前記弱シール部は、前記第1収容部側に向かって突出した形状を有する、請求項1に記載の包装容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルムから構成される包装容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
1組の矩形状のフィルムを互いに重ね合せた包装容器において、弱シール部で隔てた2つの収容部を有する包装容器が知られている(特許文献1~4)。このような包装容器は、例えば高級シートマスクのパッケージなどに用いられる。2つの収容部にはそれぞれ異なる内容物(不織布と美容液など)が収容されており、使用する直前に収容部を圧縮することで弱シール部を剥離させて内容物を混合することができる。そのため、例えば、ふやけにくいように不織布を分厚くしたり、美容液に乳化剤を添加したりするなど、内容物に過剰な物性を付与する必要がない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第7008269号公報
【特許文献2】特許第6886633号公報
【特許文献3】特開平11-227841号公報
【特許文献4】特許第5088004号公報
【特許文献5】特開2015-160630号公報
【特許文献6】特開2015-6897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
弱シール部を剥離させる場合、例えば、一方の収容部を扱くなどして収容部内の圧力を上げることで弱シール部を剥離させることができる。しかし、使用方法がわかりにくく、また、扱く側の収容部が一定以上の体積を有していないと扱きにくいという問題があった。また、フィルムの表裏の弱シール部に沿った部分に把持部を設け、当該把持部を引っ張ることで弱シール部を剥離させる方法も検討されている(特許文献5及び6)。しかし、包装容器に把持部を取り付ける必要があるため、材料コストが掛かるという問題があった。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、2つの収容部間に設けられた弱シール部の剥離が容易で、かつ、製造コストを抑えた包装容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の一局面は、重ね合わせた第1フィルム及び第2フィルムをシールしてなる包装容器であって、第1方向に延びる領域の周縁部をシールすることにより形成され、エアを内包するエアホールド部と、第1収容部と、第1方向に延伸して設けられる弱シール部と、弱シール部によって第1収容部と隔てられた第2収容部と、を備え、エアホールド部、第1収容部、弱シール部及び第2収容部は、第1方向と直交する第2方向にこの順に並べて設けられており、第2方向における弱シール部のシール幅が、5mm以上15mm未満であり、第2方向における、弱シール部の第1収容部側の端縁から第2収容部側の端縁までの最長距離が、5mm以上50mm未満である、包装容器である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、2つの収容部間に設けられた弱シール部の剥離が容易で、かつ、製造コストを抑えた包装容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る包装容器の概略図
図2】実施形態に係る包装袋の概略平面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
<実施形態>
図1は、実施形態に係る包装容器の概略図であり、より具体的には、図1(a)は、実施形態に係る包装容器の概略平面図であり、図1(b)は、図1(a)における包装容器の右側面図である。図2は、実施形態に係る包装袋の概略平面図である。なお、図1においては包装容器に内容物を充填する前の状態を示しており、図2においては図1に示す包装容器に内容物を充填した後の状態を示している。
【0010】
包装容器100は、矩形状の第1フィルム1及び第2フィルム2を重ね合わせて形成され、エアホールド部8と、弱シール部5によって隔てられた第1収容部6及び第2収容部7と、を備える。包装容器100は互いに平行な一対の端縁3a、3bと、互いに平行な一対の端縁3c、3dとを有する。端縁3a、3bは第1方向に形成され、端縁3c、3dは第1方向と直交する第2方向に形成される。エアホールド部8、第1収容部6、弱シール部5及び第2収容部7は、第2方向にこの順に並べて設けられる。
【0011】
包装容器100の端縁3aには、所定領域がシールされたシール部3aが設けられており、シール部3aの内側に後述するエアホールド部8が形成されている。また、内容物を充填する前の状態において、端縁3b、3cにはそれぞれ所定幅に渡ってシールされたシール部4b、4cが設けられており、端縁3dはシールされていない(図1)。その後、シールされていない端縁3d側から内容物の充填が行われ、充填後に端縁3dはシールされ、シール部4dが形成される(図2)。以降において、内容物が充填され、包装容器100の4辺すべてがシールされた状態を包装袋と呼ぶ。シール部4b、4c、4dのシール幅W1は、例えば10mmとすることができる。
【0012】
(フィルム)
第1フィルム1及び第2フィルム2は、例えば、矩形状のフィルム材であり、所定箇所をシールすることによりエアホールド部8及び収容部(第1収容部6及び第2収容部7)を有する包装容器100を構成することができる。第1フィルム1及び第2フィルム2は、ヒートシール等によりシールされるため、最内層にシーラント層を備える2層以上の多層フィルムを好適に用いることができる。また、バリア性を付与するために、蒸着PET(ポリエチレンテレフタレート)、透明蒸着PET、及びAL(アルミニウム)などのバリア層を含むことが好ましい。例えば、第1フィルム1及び第2フィルム2の第1方向における長さL1は150mm、第2方向における長さL2は200mmとすることができる。
【0013】
(収容部)
第1収容部6及び第2収容部7は弱シール部5によって隔てられており、各収容部には異なる内容物を充填することができる。第1収容部6及び第2収容部7内の内容物は弱シール部5が剥離されると混合され、内容物を使用可能な状態となる。なお、エアホールド部8と隣接する第1収容部6の内容物は、第2収容部7より粘度の低い内容物であることが好ましい。また、第1収容部6と第2収容部7との内容積の大小関係は任意に設計できる。例えば、第1収容部6の第2方向における長さL3は80mm、第2収容部7の第1方向における長さL4は85mmとすることができる。
【0014】
(エアホールド部)
エアホールド部8は、エアを内包する部分であり、第1収容部6の端縁3a側に設けられる。エアホールド部8は、第1方向に延びる領域の周縁部を、端縁3a、3c、3dまで達するようにシールすることによって形成される。エアホールド部8を形成するシール部4aと各端縁に形成されるシール部4b、4c、4dのシール強度は同じとすることができ、後述する弱シール部5のシール強度よりも大きくなっている。例えば、エアホールド部8の第1方向における長さL5は80mm、第2方向における長さL6は12mmとすることができる。また、エアホールド部8を形成するシール部4aの第1方向における長さは、第1フィルム1及び第2フィルム2の第1方向における長さL1と等しく、第2方向における長さL7は20mmとすることができる。
【0015】
エアホールド部8にはエアが内包されるため、エアホールド部8の厚みは第1フィルム1及び第2フィルム2を合わせた厚みよりも大きくなる。そのため、第1方向に延びるエアホールド部8を芯として包装袋を丸めることで、第1収容部6の内圧が上がり、弱シール部5を剥離させることができる。なお、図1では、第1方向におけるエアホールド部8の幅を、第1収容部6及び第2収容部7より小さくしているが、弱シール部5は図1のように中央部分が第1収容部6側に向かって突出した形状を有しているため、弱シール部5の中央部分を起点として弱シール部5を剥離させることができる。
【0016】
エアホールド部8が設けられていない場合は、一方の収容部を扱くなどして収容部内の圧力を上げて弱シール部5を剥離させる必要がある。この場合、使用方法がわかりにくく、また、扱く側(第1収容部6)の収容部が一定以上の体積を有していないと扱きにくい。また、フィルムの表裏の弱シール部5に沿った部分に把持部を設け、当該把持部を引っ張ることで弱シール部5を剥離させる方法もあるが、包装容器100に把持部を取り付ける必要があるため、材料コストが掛かり、好ましくない。一方、本実施形態のようにエアホールド部8を設けると、エアホールド部8を芯として包装袋を丸めるだけで弱シール部5を剥離できるため、使用方法もわかりやすく、収容部の体積が小さくても剥離しやすい。また、把持部のような別パーツを形成する必要もないため、材料コストを抑えることができる。
【0017】
(弱シール部)
弱シール部5は、第1収容部6と第2収容部7とを分離するように第1フィルム1と第2フィルム2とが剥離可能にシールされた部分であり、端縁3c及び端縁3dの間に第1方向に延びるように設けられる。弱シール部5の形状は、弱シール部5の剥離のしやすさを考慮すると図1のように中央部分が第1収容部6側に向かって突出した形状を有していることが好ましいが、直線形状であってもよい。また、第1収容部6側に向かって突出した形状の場合、突出部は複数あってもよい。
【0018】
弱シール部5は、エアホールド部8を介して剥離する場合において、剥離を容易に行える程度のシール強度である必要があり、弱シール部5のシール強度は、他のシール部4(エアホールド部8周縁のシール部4a及び各端縁に形成されるシール部4b、4c、4d)に比べて弱くなっている。一方、包装容器100の輸送時などに意図せず弱シール部5が剥離してしまうことが無い程度のシール強度を有する必要がある。弱シール部5のシール強度は、例えば、2.5N/15mm~7.0N/15mmとすることができる。弱シール部5は、例えば、ヒートシールによって形成することができ、ヒートシール圧力や温度を調節することで適切なシール強度にすることができる。
【0019】
第2方向における弱シール部5のシール幅W2は、5mm以上15mm未満であることが好ましい。5mm未満の場合はシール面積が不足し、包装体の輸送中に弱シール部5が剥離してしまう恐れがある。また、15mm以上の場合はシール面積が広過ぎるため、弱シール部5を剥離させにくくなる。また、第2方向における、弱シール部5の第1収容部6側の端縁から第2収容部7側の端縁までの最長距離Tが、5mm以上50mm未満であることが好ましい。5mm未満の場合は、弱シール部5のシール幅W2も5mm未満となるため、シール面積が不足し、包装体の輸送中に弱シール部5が剥離してしまう恐れがある。50mm以上(ただし弱シール部5のシール幅W2が5mm以上15mm未満)の場合は、弱シール部5の第1収容部6側への突出形状が鋭利になり過ぎるため、第1収容部6の内圧を上げても剥離に寄与する力が弱シール部5の突出部に効率的に伝わらず、剥離が進行しにくくなる。
【0020】
以上説明したように、包装容器100は、エアホールド部8を備える。これにより、エアホールド部8を芯として包装袋を丸めることで、第1収容部6の内圧が上がり、弱シール部5を剥離させることができる。
【0021】
また、弱シール部5のシール幅W2は5mm以上15mm未満であり、弱シール部5の第1収容部6側の端縁から第2収容部7側の端縁までの最長距離Tが、5mm以上50mm未満である。これにより、意図せず弱シール部5が剥離してしまうのを防ぐことができ、かつ、エアホールド部8を介した剥離を確実に行うことができる。
【実施例0022】
<好適な弱シール幅の検証>
(実施例1)
図1に示す第1実施形態に係る包装容器100を作製した。このとき、包装容器100の第1方向における長さL1を150mm、第2方向における長さL2を200mmとした。また、第1収容部6の第2方向における長さL3を80mm、第2収容部7の第1方向における長さL4を85mmとした。また、エアホールド部8の第1方向における長さL5を80mm、第2方向における長さL6を12mmとした。また、シール部4aの第2方向における長さL7を20mmとした。また、シール部4b、4cのシール幅W1を10mmとし、弱シール幅W2を5mmとした。また、Tを15mmとした。また、第1フィルム1及び第2フィルム2の構成は、最外層側からPET12μm/印刷層/VM-PET12μm/L&Pシーラント(出光ユニテック株式会社製、MS-615)50μmとした。作製した包装容器100の第1収容部6に美容液を50ml充填し、第2収容部7に不織布を収容してから端縁3dをシール幅W1が10mmとなるようにシールし、実施例1に係る包装体を作製した。弱シール部5のシール強度は、2.5N/15mm(シール条件:100℃、0.2MPa、2.0秒)であり、シール部4a、4b、4c、4dのシール強度は8.0N/15mm(シール条件:160℃、0.2MPa、1.0秒)であった。
【0023】
(実施例2)
弱シール部のシール幅W2を7mmとしたことを除き、実施例1と同様に実施例2に係る包装体を作製した。
【0024】
(実施例3)
弱シール部のシール幅W2を10mmとしたことを除き、実施例1と同様に実施例3に係る包装体を作製した。
【0025】
(実施例4)
弱シール部のシール幅W2を13mmとしたことを除き、実施例1と同様に実施例4に係る包装体を作製した。
【0026】
(比較例1)
弱シール部のシール幅W2を1.5mmとしたことを除き、実施例1と同様に比較例1に係る包装体を作製した。
【0027】
(比較例2)
弱シール部の幅を3mmとしたことを除き、実施例1と同様に比較例2に係る包装体を作製した。
【0028】
(比較例3)
弱シール部のシール幅W2を15mmとしたことを除き、実施例1と同様に比較例3に係る包装体を作製した。
【0029】
実施例1~4及び比較例1~3に係る包装体について、「剥離容易性」及び「外力による剥離有無」について評価した。「剥離容易性」の項目は、エアホールド部8を芯として第1収容部6を丸めて圧縮したときに、弱シール部5が非常に剥離しやすかった場合を「◎」、剥離しやすかった場合を「〇」、剥離はできたが剥離が困難であった場合を「×」として評価した。また、「外力による剥離有無」の項目は、包装体の輸送段階において、弱シール部が剥離していなかった場合を「◎」、弱シール部5は後退していたが内容物は混合していなかった場合を「△」、弱シール部5が剥離して内容物が混合していた場合を「×」として評価した。また、これらの結果を基に総合評価を行った。総合評価は、「剥離容易性」及び「外力による剥離有無」のいずれかの評価結果に×がある場合を「×」、×が無く△がある場合を「△」、×及び△が無く〇がある場合を「〇」その他の場合を「◎」として評価した。評価結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
実施例1~4はいずれも弱シール部のシール幅W2が5mm以上15mm未満であったため、弱シール部5の剥離が行いやすく、輸送時に意図せず弱シール部5が剥離することもなかった。
【0032】
比較例1~2は、弱シール部5のシール幅W2が5mm未満であったため、弱シール部5が輸送時に後退したり剥離したりしていた。一方、比較例3は、弱シール部5のシール幅W2が15mm以上であったため、輸送時に弱シール部5が後退することがなかったが、エアホールド部8を用いても剥離が困難であった。
【0033】
<好適な弱シール部の形状の検証>
(実施例5)
Tを5mm(つまり、弱シール部を直線状)としたことを除き、実施例1と同様に実施例5に係る包装体を作製した。
【0034】
(実施例6)
Tを13mmとしたことを除き、実施例1と同様に実施例6に係る包装体を作製した。
【0035】
(実施例7)
Tを15mmとしたことを除き、実施例1と同様に実施例7に係る包装体を作製した。
【0036】
(実施例8)
Tを20mmとしたことを除き、実施例1と同様に実施例8に係る包装体を作製した。
【0037】
(実施例9)
Tを25mmとしたことを除き、実施例1と同様に実施例9に係る包装体を作製した。
【0038】
(実施例10)
Tを30mmとしたことを除き、実施例1と同様に実施例10に係る包装体を作製した。
【0039】
(実施例11)
Tを40mmとしたことを除き、実施例1と同様に実施例11に係る包装体を作製した。
【0040】
(比較例4)
Tを50mmとしたことを除き、実施例1と同様に比較例4に係る包装体を作製した。
【0041】
実施例5~11及び比較例4に係る包装体について、「剥離容易性」について評価した。エアホールド部8を芯として第1収容部6を丸めて圧縮したときに、弱シール部5が非常に剥離しやすかった場合を「◎」、剥離しやすかった場合を「〇」、剥離はできたが剥離が困難であった場合を「×」として評価した。また、これらの結果を基に総合評価を行った。評価結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】
実施例5~11はいずれもTが50mm未満であったため、弱シール部5の剥離が行いやすかった。特に、Tが15mm以上30mm未満の範囲であった実施例6~10は、好適な範囲で弱シール部5が第1収容部側に突出した形状となっていたため、剥離が特に容易であった。
【0044】
比較例4は、Tが50mmであったため、エアホールド部8を用いて弱シール部5を剥離させることが可能であるが、Tが大きいために、弱シール部5の剥離を進行させることが困難であった。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、弱シール部を隔てて2つの収容部を有する包装容器に好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0046】
1 :第1フィルム
2 :第2フィルム
3a :端縁
3b :端縁
3c :端縁
3d :端縁
4a :シール部
4b :シール部
4c :シール部
4d :シール部
5 :弱シール部
6 :第1収容部
7 :第2収容部
8 :エアホールド部
100 :包装容器
図1
図2