(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024004610
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】組立式トイレ
(51)【国際特許分類】
A47K 11/04 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
A47K11/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022104304
(22)【出願日】2022-06-29
(71)【出願人】
【識別番号】513049480
【氏名又は名称】株式会社ハマネツ
(74)【代理人】
【識別番号】100136674
【弁理士】
【氏名又は名称】居藤 洋之
(72)【発明者】
【氏名】波多野 賢
【テーマコード(参考)】
2D036
【Fターム(参考)】
2D036HA04
2D036HA12
2D036HA25
2D036HA42
(57)【要約】
【課題】設置作業および撤去作業を簡単かつ短時間に行うことができる組立式トイレを提供する。
【解決手段】組立式トイレ100は、便座101が取り付けられる便座支持天板104を支持するXリンク便座支持体110を備えている。Xリンク便座支持体110は、間隔拡大規制体120上に配置されて、2つの棒体でそれぞれ構成された第1Xリンク機構111および第2Xリンク機構112によって便座支持天板104を所定の高さに支持している。間隔拡大規制体120は、第1Xリンク機構111を構成する脚体111a,111bの間隔の離隔を規制する第1規制体122および第2規制体123と、第2Xリンク機構112を構成する脚体112a,112bの間隔の離隔を規制する第1規制体132および第2規制体133とを備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
便座と、
棒材で構成された2つの脚体が長手方向中央部で相対回動自在に連結されたXリンク機構を有して、同Xリンク機構が上下方向に伸縮する姿勢で前記便座を床面よりも高い位置で支持するXリンク便座支持体と、
前記Xリンク便座支持体の下端部側に配置されて前記相対回動による前記2つの脚体の各下端部の間隔の拡大を規制する間隔拡大規制体とを備え、
前記間隔拡大規制体は、
前記2つの脚体における前記各下端部の間隔が拡大する側にそれぞれ壁状に設けられて前記各下端部の前記拡大する側への変位をそれぞれ規制する第1規制体および第2規制体を備えることを特徴とする組立式トイレ。
【請求項2】
請求項1に記載した組立式トイレにおいて、
前記間隔拡大規制体は、さらに、
前記第1規制体と前記第2規制体とを互いに連結する規制連結体を備えることを特徴とする組立式トイレ。
【請求項3】
請求項2に記載した組立式トイレにおいて、
前記規制連結体は、板状に形成されており、
前記間隔拡大規制体は、
前記板状に形成された前記規制連結体上に形成されていることを特徴とする組立式トイレ。
【請求項4】
請求項3に記載した組立式トイレにおいて、
前記規制連結体は、
前記Xリンク便座支持体が載置される大きさに形成されていることを特徴とする組立式トイレ。
【請求項5】
請求項4に記載した組立式トイレにおいて、
前記Xリンク便座支持体は、
前記便座に対して左右方向または前後方向にそれぞれ設けられた前記Xリンク機構からなる第1Xリンク機構と第2Xリンク機構とを有しており、
前記規制連結体は、
前記第1Xリンク機構が載置される第1規制連結体と前記第2Xリンク機構が載置される第2規制連結体とが互いに別体で構成されていることを特徴とする組立式トイレ。
【請求項6】
請求項1に記載した組立式トイレにおいて、さらに、
前記Xリンク便座支持体の下端部側に配置されて前記2つの脚体が互いに接近または離隔する方向に直交する方向への前記Xリンク便座支持体の変位を規制する直交変位規制体を備えることを特徴とする組立式トイレ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレの設置を予定していない屋外または屋内において設置、移動または撤去ができる組立式トイレに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、トイレの設置を予定していない屋外または屋内において簡単な組み立て作業で設置、移動または撤去することができる組立式トイレがある。例えば、下記特許文献1には、棒状の2つの脚部材を長手方向中央部で相対回動自在に連結したXリンク機構で構成された脚部によって洋式便座を支持する携帯用簡易トイレが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載された携帯用簡易トイレにおいては、Xリンク機構で構成された脚部が洋式便座の底面に設けられた嵌合部材および帯状に延びる接続帯の2つの部品によって可動状態がロックされるため、トイレの設置作業および撤去作業が煩雑であるという問題がある。
【0005】
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、設置作業および撤去作業を簡単かつ短時間に行うことができる組立式トイレを提供することにある。
【発明の概要】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、便座と、棒材で構成された2つの脚体が長手方向中央部で相対回動自在に連結されたXリンク機構を有して、同Xリンク機構が上下方向に伸縮する姿勢で便座を床面よりも高い位置で支持するXリンク便座支持体と、Xリンク便座支持体の下端部側に配置されて相対回動による2つの脚体の各下端部の間隔の拡大を規制する間隔拡大規制体とを備え、間隔拡大規制体は、前記2つの脚体における各下端部の間隔が拡大する側にそれぞれ壁状に設けられて各下端部の拡大する側への変位をそれぞれ規制する第1規制体および第2規制体を備えていることにある。
【0007】
これによれば、組立式トイレは、Xリンク便座支持体の下端部側に配置されて互いに接近または離隔する2つの脚体における脚体の離隔を規制する間隔拡大規制体を備えているため、組立式トイレの設置面上に間隔拡大規制体を配置してXリンク便座支持体を平面方向に伸長させる(開く)ことでXリンク便座支持体の伸長限界を規制してトイレを設置することができる。また、組立式トイレは、Xリンク便座支持体の伸長が間隔拡大規制体によって規制された状態であっても縮めてトイレを撤去することができる。すなわち、本発明に係る組立式トイレは、設置作業および撤去作業を簡単かつ短時間に行うことができる。
【0008】
また、本発明の他の特徴は、前記組立式トイレにおいて、間隔拡大規制体は、さらに、第1規制体と第2規制体とを互いに連結する規制連結体を備えることにある。
【0009】
これによれば、組立式トイレは、間隔拡大規制体は、第1規制体と第2規制体とを互いに連結する規制連結体を備えているため、第1規制体と第2規制体との間隔を固定する構造を簡単に形成することができる。
【0010】
また、本発明の他の特徴は、前記組立式トイレにおいて、規制連結体は、板状に形成されており、間隔拡大規制体は、板状に形成された規制連結体上に形成されていることにある。
【0011】
これによれば、組立式トイレは、間隔拡大規制体が板状に形成された規制連結体上に形成されているため、組立式トイレの設置面が凸凹が激しい場合、傾斜している場合または泥濘である場合などにおいても安定的に間隔拡大規制体を配置することができる。
【0012】
また、本発明の他の特徴は、前記組立式トイレにおいて、規制連結体は、Xリンク便座支持体が載置される大きさに形成されていることにある。
【0013】
これによれば、組立式トイレは、規制連結体は、Xリンク便座支持体が載置される大きさに形成されているため、Xリンク便座支持体を安定した状態で配置することができる。また、組立式トイレは、規制体連結体を引き摺ったり持ち上げたりしてXリンク便座支持体を同時に移動させることもできる。
【0014】
また、本発明の他の特徴は、前記組立式トイレにおいて、Xリンク便座支持体は、便座に対して左右方向または前後方向にそれぞれ設けられたXリンク機構からなる第1Xリンク機構と第2Xリンク機構とを有しており、規制連結体は、第1Xリンク機構が載置される第1規制連結体と第2Xリンク機構が載置される第2規制連結体とが互いに別体で構成されていることにある。
【0015】
これによれば、組立式トイレは、板状に形成された規制連結体は、第1Xリンク機構が載置される第1規制連結体と第2Xリンク機構が載置される第2規制連結体とが互いに別体で構成されているため、組立式トイレの組み立て作業時における間隔拡大規制体の持ち運びまたは位置決めが容易になるとともに、組立式トイレを解体した場合における間隔拡大規制体の保管または輸送を行い易くすることができる。
【0016】
また、本発明の他の特徴は、前記組立式トイレにおいて、さらに、Xリンク便座支持体の下端部側に配置されて前記2つの脚体が互いに接近または離隔する方向に直交する方向へのXリンク便座支持体の変位を規制する直交変位規制体を備えることにある。
【0017】
これによれば、組立式トイレは、Xリンク便座支持体の下端部側に配置されて前記2つの脚体が互いに接近または離隔する方向に直交する方向へのXリンク便座支持体の変位を規制する直交変位規制体を備えているため、Xリンク便座支持体について2つの脚体が互いに接近または離隔する方向に直交する方向への位置ズレも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態に係る組立式トイレの外観構成の概略を斜め前方から示す斜視図である。
【
図2】
図1に示した組立式トイレにおいて便座および前面カバーをそれぞれ取り外した状態を示す斜視図である。
【
図3】
図2に示した組立式トイレにおいて便座支持天板を取り外した状態を示す斜視図である。
【
図4】
図1に示した組立式トイレを構成するXリンク便座支持体の外観構成の概略を示す斜視図である。
【
図5】
図1に示した組立式トイレを構成する間隔拡大規制体の外観構成の概略を示す斜視図である。
【
図6】本発明の変形例に係る間隔拡大規制体の外観構成の概略を示す斜視図である。
【
図7】本発明の他の変形例に係る組立式トイレにおいて便座および前面カバーをそれぞれ取り外した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る組立式トイレの一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る組立式トイレ100の外観構成の概略を斜め前方から示す斜視図である。また、
図2は、
図1に示した組立式トイレ100において便座101および前面カバー107をそれぞれ取り外した状態を示す斜視図である。また、
図3は、
図2に示した組立式トイレ100において便座支持天板104を取り外した状態を示す斜視図である。
【0020】
この組立式トイレ100は、トイレの設置を予定していない屋外または屋内において簡単に設置、移動または撤去ができる組立式のトイレである。本実施形態においては、組立式トイレ100は、地下に設置されている下水道に汚物を直接導くようにこの下水道に通じるマンホールMが開口する地表面に設置される。なお、本明細書における組立式トイレ100においては、便座101に着座する使用者の前後方向を組立式トイレ100の前後方向とし、便座101に着座する使用者の左右方向を組立式トイレ100の左右方向とし、便座101に着座する使用者の上下方向を組立式トイレ100の上下方向とする。この組立式トイレ100は、便座101を備えている。
【0021】
便座101は、使用者(図示せず)が腰掛けた姿勢で用を足すための器具であり、主として、便座本体102と便蓋103とで構成されている。便座本体102は、使用者が腰掛けるための部品であり、樹脂材または金属材を平面視で平板環状に形成して構成されている。便蓋103は、便座本体102を開閉自在に覆う部品であり、樹脂材または金属材を便座本体102の上面を完全に覆うことができる平面視で略楕円形に形成して構成されている。この便座101は、便座支持天板104上に載置された状態で支持されている。
【0022】
便座支持天板104は、Xリンク便座支持体110上で便座101および汚物シュータ108をそれぞれ支持するための部品であり、樹脂材または金属材を平板状に形成して構成されている。より具体的には、便座支持天板104は、平面視で長方形状に形成されている。この場合、便座支持天板104は、短辺が便座101の前後方向の長さ以上の長さに形成されているとともに、長辺が便座101に着座する使用者の肩幅の長さと略同じ長さまたは同肩幅よりも若干長い長さに形成されている。この便座支持天板104には、左右方向中央部に便通路104aが形成されているとともに、前側端部に下垂部104bが形成されている。
【0023】
便通路104aは、便座101上に着座して用を足す使用者の便を通過させるための貫通孔であり、便座101に形成された貫通孔よりも大きくかつ便座101の底面よりも小さな大きさに形成されている。本実施形態においては、便通路104aは、組立式トイレ100の前後方向を長径とするだ円形に形成されている。また、便通路104aは、便座支持天板104の前後方向中央部よりも若干前側に形成されている。
【0024】
下垂部104bは、後述する前面カバー107の上端部を支持する部分であり、便座支持天板104の上面における前側端部が前面カバー107の厚さ分だけ前方に張り出した後、下方に屈曲して形成されている。したがって、下垂部104bは、便座支持天板104の前方で前面カバー107の板厚分の隙間を介して左右方向に帯状に延びて形成されている。また、便座支持天板104における左右方向の端部の下面には、補強バー105が設けられている。
【0025】
補強バー105は、便座支持天板104を補強するための部品であり、樹脂製または金属製の棒体で構成されている。この補強バー105は、便座支持天板104の左右方向端部の下面に溶接によってそれぞれ取り付けられている。また、この補強バー105の側面には、上側リンク機構連結部105aが形成されている。
【0026】
上側リンク機構連結部105aは、後述する第1Xリンク機構111を構成する脚体111a,111bおよび第2Xリンク機構112を構成する脚体112a,112bをそれぞれを連結するための部分であり、ボルト105bがそれぞれ貫通可能な貫通孔で構成されている。なお、第2Xリンク機構112に形成される上側リンク機構連結部105aについては死角に位置しているため図示されていない。また、便座支持天板104には、上面に手摺り106が設けられているとともに、便座支持天板104の前部に前面カバー107が取り付けられている。
【0027】
手摺り106は、使用者が便座101に対して着座または起立する際に手で掴むための部品であり、樹脂製または金属製の棒材またはパイプ材で構成されている。この手摺り106は、便座支持天板104上において左右方向の両端部に前後方向に水平に延びて形成されている。
【0028】
前面カバー107は、便座支持天板104の下方を隠すための部品であり、樹脂材または金属材を板状に形成して構成されている。この前面カバー107は、前記した下垂部104bの隙間内に左右方向から挿し込まれた状態で後述する第1規制体122,132に対してボルト107aによってそれぞれ取り付けられている。これにより、前面カバー107は、後述する第1間隔拡大規制体121と第2間隔拡大規制体131とを連結する機能も果たす。
【0029】
汚物シュータ108は、便座101上に着座して用を足す使用者の便をマンホールM内に導くための部品である。具体的には、汚物シュータ108は、樹脂製のシートを筒状に形成して構成されている。そして、この汚物シュータ108は、上端部が便通路104aを貫通して便座支持天板104上で便座本体102で押さえられているとともに、下端部がマンホールM内に挿入された状態で設置される。
【0030】
Xリンク便座支持体110は、組立式トイレ100の設置面の上方で便座支持天板104を支持するための器具である。このXリンク便座支持体110は、
図4に示すように、主として、左右一対の第1Xリンク機構111および第2Xリンク機構112および連結バー113,114をそれぞれ備えて構成されている。
【0031】
第1Xリンク機構111は、第2Xリンク機構112とともに便座支持天板104を支持するための部品である。具体的には、第1Xリンク機構111は、樹脂製または金属製の棒材で構成された2つの脚体111a,111bが長手方向中央部でボルトおよびナットからなる回動連結具111cを介して互いに相対回転可能な状態で連結されて構成されている。この場合、2つの脚体111a,111bをそれぞれ構成する棒材は、中実または中空の丸棒または角棒で構成することができる。本実施形態においては、2つの脚体111a,111bは、中空の角材で構成されている。すなわち、第1Xリンク機構111は、
図4の破線矢印に示すように、脚体111a,111bの各上端部同士および下端部同士が互いに接近または離隔するように折り畳み可能に構成されている。
【0032】
この第1Xリンク機構111は、2つの脚体111a,111bの各上端部が連結バー113,114をそれぞれ介して第2Xリンク機構112に連結されている。また、第1Xリンク機構111には、2つの脚体111a,111bの各下端部近くに下側脚連結部111d,111eがそれぞれ形成されている。
【0033】
下側脚連結部111d,111eは、第1Xリンク機構111を間隔拡大規制体120に連結するための部分である。この場合、下側脚連結部111dは、後述するボルト127aが貫通孔で構成されている。また、下側脚連結部111eは、ボルト127aがネジ嵌合する雌ネジが形成されたナットで構成されている。
【0034】
第2Xリンク機構112は、第1Xリンク機構111とともに便座支持天板104を支持するための器具であり、第1Xリンク機構111と同様に構成されている。すなわち、第2Xリンク機構112は、第1Xリンク機構111における脚体111a,111b、回動連結具111cおよび下側脚連結部111d,111eと同様の脚体112a,112b、回動連結具112cおよび下側脚連結部112d,112eをそれぞれ備えている。
【0035】
連結バー113,114は、第1Xリンク機構111を構成する2つの脚体111a,111bの各上端部と第2Xリンク機構112を構成する2つの脚体112a,112bの各上端部とを互いに連結するための部品であり、水平方向に延びる樹脂製または金属製の棒材で構成されている。本実施形態においては、連結バー113,114は、中空の金属製の角材で構成されている。
【0036】
これらの連結バー113,114は、2つの脚体111a,111bおよび2つの脚体112a,112bに対して溶接によって連結されている。すなわち、Xリンク便座支持体110は、第1Xリンク機構111、第2Xリンク機構112および連結バー113,114が一体的に連結されて構成されている。また、これらの連結バー113,114の長手方向両端部には、それぞれ上側脚連結部113a,114aが形成されている。
【0037】
上側脚連結部113a,114aは、第1Xリンク機構111を便座支持天板104の補強バー105に連結するための部分である。この場合、上側脚連結部113a,114aは、ボルト105bがネジ嵌合する雌ネジが形成された板状体で構成されており、連結バー113,114の両端部にそれぞれ形成されている。なお、上側脚連結部113a,114aは、連結バー113,114に代えてまたは加えて2つの脚体111a,111b,112a,112bの各上端部付近にそれぞれ形成することもできる。
【0038】
間隔拡大規制体120は、Xリンク便座支持体110を構成する2つの脚体111a,111bおよび2つの脚体112a,112bがそれぞれ相対回転することで各上端部同士が互いに離隔して第1Xリンク機構111および第2Xリンク機構112の各全体が開くことを規制するための部品である。この間隔拡大規制体120は、
図5に示すように、左右一対の第1間隔拡大規制体121と第2間隔拡大規制体131とで構成されている。
【0039】
第1間隔拡大規制体121は、組立式トイレ100の左右方向における左側に配置される第1Xリンク機構111の下方に配置されて2つの脚体111a,111bがそれぞれ相対回転することで各上端部同士が互いに離隔して開くことを規制する。この第1間隔拡大規制体121は、主として、第1規制体122、第2規制体123および第1規制連結体124をそれぞれ備えて構成されている。
【0040】
第1規制体122は、第1Xリンク機構111を構成する2つの脚体111a,111bのうちの脚体111aの前方への変位を規制するための部品であり、組立式トイレ100の左右方向に延びる棒状に形成されている。本実施形態においては、第1規制体122は、金属製の中空の角材で構成されている。この第1規制体122は、第1規制連結体124の上面に凸状に突出した状態で溶接を介して固着されている。また、第1規制体122の外側面(組立式トイレ100の前方側の側面)における両端部側には、雌ネジが形成された貫通孔が形成されており、前記した前面カバー107がボルト107aを介して取り付けられる。
【0041】
第2規制体123は、第1Xリンク機構111を構成する2つの脚体111a,111bのうちの脚体111bの後方への変位を規制するための部品であり、第1規制体122と同様に組立式トイレ100の左右方向に延びる棒状に形成されている。本実施形態においては、第2規制体123は、第1規制体122と同様に、金属製の中空の角材で構成されている。この第2規制体123は、第1規制連結体124の上面に凸状に突出した状態で溶接を介して固着されている。
【0042】
すなわち、第1規制体122と第2規制体123とは、第1規制連結体124を介して一体的に連結されている。この場合、第1規制体122と第2規制体123とが配置される間隔は、第1Xリンク機構111が便座101を所定の高さ位置に支持する高さまで伸長した際の脚体111aと脚体111bとの間隔に対応している。
【0043】
第1規制連結体124は、第1規制体122と第2規制体123とを一体的に連結するための部品であり、樹脂材または金属材を平板状に形成して構成されている。より具体的には、第1規制連結体124は、組立式トイレ100の左右方向の長さが便座支持天板104の左右方向の長さ(幅)の半分の長さでかつ、組立式トイレ100の前後方向の長さが便座支持天板104の前後方向の長さよりも長い長さの平面視で略長方形状に形成されている。
【0044】
この第1規制連結体124には、便通路逃げ部124aおよびマンホール固定部125がそれぞれ形成されているとともに直交変位規制体126が設けられている。便通路逃げ部124aは、マンホールMに挿入される汚物シュータ108との物理的接触を避ける部分であり、汚物シュータ108の配置位置に対応する位置に凹状の半円状に切り欠かれて形成されている。
【0045】
マンホール固定部125は、マンホールMの周囲に配置される第1規制連結体124の位置ズレを防止するための部分であり、2つの貫通孔にそれぞれ雌ネジが形成されて構成されている。この場合、マンホール固定部125を構成する2つの貫通孔は、規制連結体130に形成されるマンホール固定部125を構成する2つの貫通孔とともにマンホールMの直径(穴の内径)よりも若干小径の仮想円C上に位置するように形成される。このマンホール固定部125には、ボルト140が挿し込まれることで第1規制連結体124の位置が規制される。
【0046】
なお、マンホール固定部125は、雌ネジが形成されていない単なる貫通孔でもよい。この場合、マンホール固定部125には、ボルト140でもよいが雄ネジが形成されていないフランジ付きのピンを挿し込むように構成することもできる。
【0047】
直交変位規制体126は、Xリンク便座支持体110における第1Xリンク機構111を構成する2つの脚体111a,111bが接近または離隔する方向に直交する方向への位置ズレを防止するための部品である。すなわち、本実施形態においては、直交変位規制体126は、Xリンク便座支持体110の組立式トイレ100の左右方向への位置ズレを防止するための部品である。この直交変位規制体126は、樹脂製または金属製の棒体を組立式トイレ100の前後方向に配置して構成されている。
【0048】
この場合、直交変位規制体126は、第1規制体122、第2規制体123および第1規制連結体124にそれぞれ溶接によって固着されている。すなわち、直交変位規制体126は、本発明に係る規制連結体としても機能する。また、直交変位規制体126は、互いに対向配置されている第1Xリンク機構111と第2Xリンク機構112とに対して外側となる位置でかつ第1Xリンク機構111に隣接する位置に配置されている。この直交変位規制体126の両端部に、リンク機構連結部127がそれぞれ形成されている。
【0049】
リンク機構連結部127は、第1Xリンク機構111を構成する脚体111a,111bを連結するための部分であり、ボルト127aがそれぞれ貫通可能な貫通孔で構成されている。
【0050】
第2間隔拡大規制体131は、組立式トイレ100の左右方向における右側に配置される第2Xリンク機構112の下方に配置されて2つの脚体112a,112bがそれぞれ相対回転することで各上端部同士が互いに離隔して開くことを規制する。この第2間隔拡大規制体131は、前記した第1間隔拡大規制体121と同様に構成されている。すなわち、第2間隔拡大規制体131は、第1間隔拡大規制体121における第1規制体122、第2規制体123、第1規制連結体124、便通路逃げ部124a、マンホール固定部125、直交変位規制体126、リンク機構連結部127およびボルト127aと同様の、第1規制体132、第2規制体133、第2規制連結体134(第1規制連結体124に対応)、便通路逃げ部134a、マンホール固定部135、直交変位規制体136、リンク機構連結部137およびボルト137aをそれぞれ備えて構成されている。
【0051】
この場合、第2規制体123,133の各外側面(組立式トイレ100の後方側の側面)における互いに隣接し合う端部には、雌ネジが形成された貫通孔(図示せず)がそれぞれ形成されており、これらの貫通孔にボルト(図示せず)を介して連結プレート141が取り付けられている。連結プレート141は、前面カバー107とともに第1間隔拡大規制体121と第2間隔拡大規制体131とを連結する機能も果たす部品であり、樹脂製または金属製の板状体で構成されている。
【0052】
(組立式トイレ100の作動)
次に、このように構成した組立式トイレ100の作動について説明する。この組立式トイレ100は、下水道に繋がるマンホールMが開口する地表面に設置される。組立式トイレ100を設置する作業者は、便座101、汚物シュータ108、便座支持天板104、Xリンク便座支持体110、間隔拡大規制体120および連結プレート141をそれぞれ用意する。
【0053】
次に、作業者は、開口したマンホールMの周囲に第1間隔拡大規制体121および第2間隔拡大規制体131を配置する。これにより、マンホールMの周囲に第1規制体122,132、第2規制体123,133および直交変位規制体126,136によって平面視で方形状に形成された枠Fが形成される。
【0054】
この場合、作業者は、4つのマンホール固定部125,135にそれぞれボルト140を挿し込んで4つのボルト140をマンホールMの内周面に配置することで第1間隔拡大規制体121および第2間隔拡大規制体131のマンホールMに対する位置ズレを防止することができる。また、作業者は、第2規制体123と第2規制体133との境界部分に連結プレート141を取り付けて第2規制体123と第2規制体133と互いに連結する。
【0055】
次に、作業者は、折り畳まれたXリンク便座支持体110を広げて間隔拡大規制体120上に形成された枠F内に載置する。これにより、Xリンク便座支持体110は、第1規制体122および第2規制体123によって第1Xリンク機構111における脚体111a,111bが開くことが規制されるとともに、第1規制体132および第2規制体133によって第2Xリンク機構112における脚体112a,112bが開くことが規制される。また、Xリンク便座支持体110は、直交変位規制体126によって左右方向の位置ズレも規制される。
【0056】
次に、作業者は、Xリンク便座支持体110を間隔拡大規制体120に固定する。具体的には、作業者は、脚体111a,111bを直交変位規制体126におけるリンク機構連結部127にボルト127aを介して連結する。また、作業者は、脚体112a,112bを直交変位規制体136におけるリンク機構連結部137にボルト137aを介して連結する。これにより、Xリンク便座支持体110を間隔拡大規制体120上に固定することができる。
【0057】
次に、作業者は、便座支持天板104をXリンク便座支持体110上に載置する。具体的には、作業者は、Xリンク便座支持体110を構成する2つの第1Xリンク機構111および第2Xリンク機構112の各上端面に便座支持天板104を載置する。そして、作業者は、上側脚連結部113a,114aを上側リンク機構連結部105aにボルト105bを介して連結する。これにより、Xリンク便座支持体110は、ボルト105bによっても脚体111a,111bおよび脚体112a,112bが開くことが規制される。
【0058】
次に、作業者は、便座101および汚物シュータ108を便座支持天板104にそれぞれ取り付ける。具体的には、作業者は、汚物シュータ108を便通路104a内に通すとともに汚物シュータ108の上端部を径方向外側にフランジ状に折り曲げて便通路104aの周囲に引っ掛ける。また、作業者は、汚物シュータ108の下端部をマンホールM内に挿入する。
【0059】
次いで、作業者は、汚物シュータ108の上端部が引っ掛けられた便座支持天板104上に便座101を載置する。これにより、作業者は、汚物シュータ108の上端部が便座101によって押さえられた状態で便座101および汚物シュータ108を便座支持天板104に取り付けることができる。
【0060】
次に、作業者は、前面カバー107を下垂部104bの隙間内に側方から挿し込んだ後、前面カバー107の下部を第1規制体122,132に対してボルト107aによってそれぞれ取り付ける。これにより、前面カバー107は、組立式トイレ100の前方から便座支持天板104の下方を隠すことができるとともに、第1間隔拡大規制体121と第2間隔拡大規制体131とを連結する。これにより、作業者は、組立式トイレ100の設置を完了させることができる。
【0061】
次に、使用者は、このようにして組み立てられた組立式トイレ100を使用することができる。具体的には、使用者は、便座本体102上に着座して用を足すことができる。この場合においても、組立式トイレ100は、間隔拡大規制体120によってXリンク便座支持体110における第1Xリンク機構111および第2Xリンク機構112が開くことおよび左右方向に位置ズレが生じることが防止されるため、使用者は安心して用を足すことができる。
【0062】
次に、組立式トイレ100を撤去する場合には、作業者は、上記した組み立て手順とは逆の手順によって組立式トイレ100を撤去することができる。また、作業者は、組み立てられた組立式トイレ100を一時的に撤去または近くの別のマンホール上に設置する場合など組立式トイレ100を移動させる場合には、間隔拡大規制体120からボルト140を取り外すとともに、マンホール内から汚物シュータ108の下端部を抜き出した状態で間隔拡大規制体120を引っ張って組立式トイレ100全体を引き摺ることで組立式トイレ100を移動させることができる。
【0063】
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、組立式トイレ100は、Xリンク便座支持体110の下端部側に配置されて互いに接近または離隔する2つの脚体111a,111b,112a,112bの離隔を規制する間隔拡大規制体120を備えているため、組立式トイレ100の設置面上に間隔拡大規制体120を配置してXリンク便座支持体110を平面方向に伸長させる(開く)ことでXリンク便座支持体110の伸長限界を規制してトイレを設置することができる。また、組立式トイレ100は、Xリンク便座支持体110の伸長が間隔拡大規制体120によって規制された状態であってもボルト127a,137aを外すのみで縮めてトイレを撤去することができる。すなわち、本発明に係る組立式トイレ100は、設置作業および撤去作業を簡単かつ短時間に行うことができる。
【0064】
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、各変形例の説明においては、上記実施形態と同様の部分については同じ符号を付して重複する説明は省略する。
【0065】
例えば、上記実施形態においては、使用者は、Xリンク便座支持体110が便座支持天板104および間隔拡大規制体120にそれぞれ連結された状態で用を足した。しかし、使用者は、Xリンク便座支持体110が便座支持天板104および間隔拡大規制体120にそれぞれ連結されていない非連結状態で用を足すこともできる。
【0066】
すなわち、組立式トイレ100は、第1規制体122,132および第2規制体123,133によって第1Xリンク機構111および第2Xリンク機構112が開くことが規制されているため、必ずしもXリンク便座支持体110を便座支持天板104および間隔拡大規制体120にそれぞれ連結する必要はない。このため、組立式トイレ100は、使用者が乳幼児、高齢者または下痢など便意を我慢することができない場合には、Xリンク便座支持体110が便座支持天板104および間隔拡大規制体120に対して非連結状態で用を足すことができる。
【0067】
このことは、組立式トイレ100は、Xリンク便座支持体110が便座支持天板104および間隔拡大規制体120に対してそれぞれ連結されていない非連結状態で構成することを意味する。したがって、この場合、組立式トイレ100は、上側リンク機構連結部105a、下側脚連結部111d,111e,112d,112e、上側脚連結部113a,114aおよびリンク機構連結部127,137をそれぞれ省略して構成することができる。また、組立式トイレ100は、Xリンク便座支持体110を便座支持天板104および間隔拡大規制体120のうちの一方にのみ連結するように構成することもできる。
【0068】
また、上記実施形態においては、間隔拡大規制体120を第1間隔拡大規制体121と第2間隔拡大規制体131とで構成した。つまり、間隔拡大規制体120は、第1規制連結体124と第2規制連結体134を物理的に別体で構成した。これにより、組立式トイレ100は、組み立て作業時における間隔拡大規制体120の持ち運びまたは位置決めが容易になるとともに、組立式トイレ100を解体した場合における間隔拡大規制体120の保管または輸送を行い易くすることができる。
【0069】
しかし、間隔拡大規制体120は、第1間隔拡大規制体121と第2間隔拡大規制体131とを一体的に構成することもできる。この場合、間隔拡大規制体120は、例えば、第1規制連結体124と第2規制連結体134を一つの板状体で構成することで第1間隔拡大規制体121と第2間隔拡大規制体131とを一体的に構成することができる。なお、間隔拡大規制体120は、上記実施形態のように二分割のほか、三分割以上に分割されて構成することもできる。
【0070】
また、上記実施形態においては、第1規制連結体124および第2規制連結体134は、板状に形成した。この場合、第1規制連結体124および第2規制連結体134は、Xリンク便座支持体110が載置可能な大きさに形成した。しかし、第1規制連結体124および第2規制連結体134は、第1規制体122,132と第2規制体123,133とを互いに連結するように構成されていればよい。したがって、第1規制連結体124および第2規制連結体134は、Xリンク便座支持体110が載置できない大きさの板状に形成することもできる。また、第1規制連結体124および第2規制連結体134は、例えば、
図6に示すように、棒状に形成されていれてもよい。
【0071】
また、上記実施形態においては、第1規制体122,132と第2規制体123,133とを第1規制連結体124および第2規制連結体134によって互いに連結するように構成した。しかし、第1規制体122,132と第2規制体123,133とは、必ずしも互いに連結するように構成する必要はなく、互いに分離した状態で構成することもできる。例えば、第1規制体122,132および第2規制体123,133は、組立式トイレ100の設置面に位置ズレを規制する壁状の構造物を形成しておいたり、アンカーボルトなどを用いて直接連結するように構成することもできる。
【0072】
また、上記実施形態においては、Xリンク便座支持体110は、第1Xリンク機構111および第2Xリンク機構112の2つのXリンク機構で構成した。しかし、Xリンク便座支持体110は、少なくとも1つのXリンク機構で構成することができる。
【0073】
また、上記実施形態においては、Xリンク便座支持体110は、第1Xリンク機構111および第2Xリンク機構112を組立式トイレ100の左右方向にそれぞれ配置して構成した。しかし、Xリンク便座支持体110は、第1Xリンク機構111および第2Xリンク機構112を組立式トイレ100の前後方向にそれぞれ配置して構成することもできる。
【0074】
また、上記実施形態においては、Xリンク便座支持体110は、脚体111a,111b,112a,112bを角材で構成した。これにより、組立式トイレ100は、脚体111a,111b,112a,112bの下端部と第1規制体122,132および第2規制体123,133の側面とが線接触するため、Xリンク便座支持体110が平面視において回転して向きが変化してしまうことを防止することができる。しかし、脚体111a,111b,112a,112bは、角材以外の材料、例えば、丸棒(だ円を含む)、帯状に延びる板材で構成してよいことは当然である。
【0075】
また、第1規制体122,132、第2規制体123,133および直交変位規制体126,136も同様に、角材以外の材料、例えば、丸棒(だ円を含む)、帯状に延びる板材で構成してよいことは当然である。
【0076】
また、上記実施形態においては、組立式トイレ100は、直交変位規制体126,136を備えて構成した。しかし、組立式トイレ100は、直交変位規制体126,136を省略して構成することもできる。
【0077】
また、上記実施形態においては、組立式トイレ100は、汚物シュータ108を備えて構成した。しかし、組立式トイレ100は、トイレの設置を予定していない屋外または屋内に広く設置することができる。したがって、組立式トイレ100は、汚物シュータ108に代えて、
図7に示すように、汚物を一時的に収容する袋状または箱状の汚物容器150を便座支持天板104の下方に設置して構成することもできる。これによれば、組立式トイレ100は、マンホールMが存在しない場所においても設置することができる。なお、汚物容器150は、汚物を直接貯留するように使用してもよいし、汚物を収容した小袋を貯留するように使用することもできる。
【0078】
また、上記実施形態においては、便座支持天板104は、下垂部104b、補強バー105および手摺り106をそれぞれ備えて構成した。しかし、便座支持天板104は、下垂部104b、補強バー105および手摺り106をそれぞれ省略して構成することもできる。
【0079】
また、上記実施形態においては、組立式トイレ100は、前面カバー107および連結プレート141をそれぞれ備えて構成した。しかし、組立式トイレ100は、前面カバー107および連結プレート141をそれぞれ省略して構成することもできる。すなわち、間隔拡大規制体120は、第1間隔拡大規制体121と第2間隔拡大規制体131とを必ずしも連結する必要はない。
【0080】
また、上記実施形態においては、組立式トイレ100は、便座101と便座支持天板104とを別体で構成した。しかし、組立式トイレ100は、便座101と便座支持天板104とを一体的に構成することもできる。
【符号の説明】
【0081】
M…マンホール、C…マンホールの直径(穴の内径)よりも若干小径の仮想円、F…第1規制体、第2規制体および規制体連結体によって平面視で方形状に形成された枠、
100…組立式トイレ、101…便座、102…便座本体、103…便蓋、104…便座支持天板、104a…便通路、104b…下垂部、105…補強バー、105a…上側リンク機構連結部、105b…ボルト、106…手摺り、107…前面カバー、107a…ボルト、108…汚物シュータ、
110…Xリンク便座支持体、111…第1Xリンク機構、111a,111b…脚体、111c…回動連結具、111d,111e…下側脚連結部、112…第2Xリンク機構、112a,112b…脚体、112c…回動連結具、112d,112e…下側脚連結部、113,114…連結バー、113a,114a…上側脚連結部、
120…間隔拡大規制体、121…第1間隔拡大規制体、122…第1規制体、123…第2規制体、124…第1規制連結体、124a…便通路逃げ部、125…マンホール固定部、126…直交変位規制体、127…リンク機構連結部、127a…ボルト、
131…第2間隔拡大規制体、132…第1規制体、133…第2規制体、134…第2規制連結体、134a…便通路逃げ部、135…マンホール固定部、136…直交変位規制体、137…リンク機構連結部、137a…ボルト、
140…ボルト、141…連結プレート、
150…汚物容器。