(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046214
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21V 23/00 20150101AFI20240327BHJP
F21S 9/02 20060101ALI20240327BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240327BHJP
【FI】
F21V23/00 170
F21S9/02 200
F21V23/00 160
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022151461
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】加茂下 浩
(72)【発明者】
【氏名】冨山 和也
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
(57)【要約】
【課題】器具本体の背面側と側面側のいずれから電線が引き込まれる場合でも、端子台を適切な位置に配置して電線を接続できる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置10は、長尺状の器具本体11と、化粧枠12と、光源ユニット42と、端子台43とを備える。化粧枠12は、器具本体11に、第1の取付向きと、この第1の取付向きに対して長手方向aの向きが180°回転した第2の取付向きとのいずれでも取付可能とする。光源ユニット42は、化粧枠12に配設される。端子台43は、化粧枠12の長手方向aに対して交差する短手方向bの一側にオフセットして配設される。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺状の器具本体と;
前記器具本体に、第1の取付向きと、この第1の取付向きに対して長手方向の向きが180°回転した第2の取付向きとのいずれでも取付可能とする化粧枠と;
前記化粧枠に配設された光源ユニットと;
前記化粧枠の長手方向に対して交差する短手方向の一側にオフセットして配設された端子台と;
を備えることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記端子台は、前記短手方向の一側にオフセットする方向に対して反対側の側面に電線差込孔を有する
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
前記光源ユニットは、前記器具本体に前記化粧枠が前記第1の取付向きと前記第2の取付向きとのいずれで取り付けられても前記器具本体と係合可能とする
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光源ユニットの前面側に化粧枠が配置され、これら光源ユニットおよび化粧枠が器具本体に配設される照明装置がある。
【0003】
このような照明装置では、器具本体内に引き込まれる給電用の電線を接続するために端子台が用いられるが、電線は器具本体の背面側から引き込まれる場合と器具本体の側面から引き込まれる場合とがあるため、器具内の限られたスペース内で背面側と側面側の両方の引込方法に対応した適切な端子台の位置がなく、背面側と側面側の両方の引込方法に対応できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、器具本体の背面側と側面側のいずれから電線が引き込まれる場合でも、端子台を適切な位置に配置して電線を接続できる照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の照明装置は、長尺状の器具本体と、化粧枠と、光源ユニットと、端子台とを備える。化粧枠は、器具本体に、第1の取付向きと、この第1の取付向きに対して長手方向の向きが180°回転した第2の取付向きとのいずれでも取付可能とする。光源ユニットは、化粧枠に配設される。端子台は、化粧枠の長手方向に対して交差する短手方向の一側にオフセットして配設される。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の照明装置によれば、器具本体の背面側および側面側のいずれから電線が引き込まれる場合でも、端子台を適切な位置に配置して電線を接続することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】同上照明装置の化粧枠を第1の取付向きとした分解斜視図である。
【
図4】同上照明装置の化粧枠を第2の取付向きとした分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0010】
図1ないし
図4に示すように、照明装置10は、設置面である天井面などに設置されるベースライトなどの長尺状の照明器具に対して、その長手方向に交差する短手方向(幅方向)の断面形状と同じ断面形状の非常用照明装置であり、照明器具の長手方向の端部側に設置して非常灯機能を付加するものである。
【0011】
照明装置10は、外部に設置される非常用電源装置に対して電線によって接続され、例えば停電時などに、非常用電源装置から電線を通じて供給される非常用電力によって点灯する非常用照明装置である。非常用電源装置は、電力を蓄える電池や、自家発電装置などであり、複数の非常用照明装置に非常用電力を供給可能とする。
【0012】
照明装置10は、器具本体11と、この器具本体11に着脱可能に取り付けられる化粧枠12と、この化粧枠12に取り付けられた本体ユニット13とを備えている。器具本体11および化粧枠12は、照明器具が有する器具本体およびこの器具本体に着脱可能とする光源ユニットとそれぞれ同じ断面形状で、照明器具の端部側に設置した際に外形に連続性があり、良好な外観が得られる。
【0013】
器具本体11は、照明器具の長手方向に対応して長尺状に形成されている。器具本体11は、背面部16と、この背面部16の短手方向bの両側の側板部17と、背面部16の長手方向aの両端の端板部18a,18bとを備え、前面側が開口されている。本実施形態では、両側の側板部17から斜め前方に拡開するように反射板部19が突出されているが、照明器具の形状に対応して例えば逆富士形などに形成されていてもよい。
【0014】
背面部16には、天井面にねじ止めするための一組の設置孔22と、天井面から突出する吊ボルトに取り付けるための一組の設置孔23とが、短手方向bの中心位置にそれぞれ設けられている。背面部16には、設置孔22,23の周辺部に、背面部16を補強するとともに天井面に当接される複数のダボ24が設けられている。
【0015】
背面部16には、両端側の設置孔22,23の間で、短手方向bの一側にオフセットした位置に、器具本体11の背面側から電線を引き込む場合に使用される背面側配線孔25が形成されている。
【0016】
背面部16には、両端側の設置孔22,23の間で、背面側配線孔25の近傍に、本体ユニット13側との接触を避けるための逃し孔26が設けられている。逃し孔26は、複数の孔で構成され、背面部16の短手方向bに並ぶ2つの逃し孔26aと、これら2つの逃し孔26aに対して背面部16の長手方向aの両側の2つの逃し孔26b,26cとを備えている。
【0017】
両端の端板部18a,18bには、器具本体11の背面部16に対して周囲の側面側であって、端面側から電線を引き込む場合に使用される端面側配線孔27a,27bがそれぞれ設けられている。端面側配線孔27a,27bは、使用する際に開口されるノックアウト孔でもよい
器具本体11の内部で長手方向aの両端側には、化粧枠12をねじ止めして取り付けるための取付部材28が取り付けられている。取付部材28は、器具本体11の側板部17および端板部18a,18bの前端側よりも突出される取付台部29を有し、この取付台部29の短手方向bの中央にねじ孔30が設けられている。両端の取付部材28は、器具本体11の長手方向aに対して対称形状で対称位置に設けられている。
【0018】
また、化粧枠12は、金属製であって、例えばアルミダイカスト製で、器具本体11の長手方向aに対応した方向に長い長尺状に形成されている。化粧枠12は、短手方向bに断面凸円弧状の表面部33と、この表面部33の長手方向aの両端の端面部34a,34bとを備え、背面側が開口されている。化粧枠12は、背面側の開口に、器具本体11の前面側から突出する取付部材28の取付台部29が挿入される状態で、器具本体11の前面側に配置される。
【0019】
表面部33の長手方向aおよび短手方向bの中央に、円形の光源窓35が形成されている。表面部33の背面側(内面側)には、光源窓35の周辺に本体ユニット13を取り付けるための複数の固定用ボス36が突設されている。
【0020】
表面部33の長手方向aの両端で、短手方向bの中央に、器具本体11の各取付部材28に取り付けるための取付孔37が設けられている。取付孔37は、表面部33の背面側に突出する取付用ボス38によって設けられている。表面部33の表面側から取付用ボス38内に挿入されるねじが取付孔37を通じて器具本体11の取付部材28のねじ孔30に螺着されることにより、化粧枠12が器具本体11に取り付けられる。
【0021】
化粧枠12は、端面部34a,34bの向きを器具本体11の端板部18a,18bと合わせた第1の取付向き(
図1ないし
図3の向き)と、この第1の取付向きに対して長手方向aの向きが180°回転した向きであって、端面部34aの向きを器具本体11の端板部18bに、端面部34bの向きを器具本体11の端板部18aにそれぞれ合わせた第2の取付向き(
図4の向き)のいずれでも、器具本体11に組み合わせて取付可能とする。
【0022】
また、
図3ないし
図6に示すように、本体ユニット13は、放熱板41と、この放熱板41に配設された光源ユニット42および端子台43とを備えている。光源ユニット42は、光源部44と、電源部45とを備えている。
【0023】
放熱板41は、金属板で構成され、化粧枠12の長手方向aに対応した方向に長い長尺状に形成されている。放熱板41は、水平方向に沿った第1の放熱板部48と、この第1の放熱板部48の短手方向bの一辺から垂直方向に折曲された第2の放熱板部49とを有している。第1の放熱板部48は、化粧枠12の複数の固定ボス36上に配置され、固定ボス36に螺着されるねじで化粧枠12の背面側に固定される。第2の放熱板部49は、化粧枠12の短手方向bの一方側から化粧枠12の背面側より突出するように配置されている。
【0024】
光源ユニット42は、放熱板41の第1の放熱板部48に取り付けられ、放熱板41が化粧枠12に取り付けられた状態で、化粧枠12の長手方向aおよび短手方向bにおける中央に配置される。
【0025】
光源ユニット42の光源部44は、光源モジュール51と、この光源モジュール51を保持するソケット52と、光源モジュール51に対向されるレンズ53とを備えている。光源モジュール51は、四角形の基板に発光ダイオードなどの光源素子が実装されて構成されている。ソケット52は、光源モジュール51を保持し、放熱板41の第1の放熱板部48の第1面である前面側にねじ止めされる。ソケット52が有するソケット端子が光源モジュール51に電気的に接続される。ソケット52には電源部45から引き出される出力線が差し込まれてソケット端子に電気的に接続される。レンズ53は、化粧枠12の光源窓35に背面側に嵌合配置され、光源モジュール51から光を入射し、出射する配光を制御する。
【0026】
光源ユニット42の電源部45は、電源回路、この電源回路を収容する電源ケース55を備えている。電源部45は、放熱板41の第1の放熱板部48の第2面である背面側に取り付けられる。例えば電源ケース55の前面側から突出する複数の爪部が第1の放熱板部48に係止されて取り付けられる。
【0027】
電源ケース55の背面側には、複数の突出部56が突出されている。突出部56は、化粧枠12の短手方向bに2つ並ぶ突出部56aと、これら2つの突出部56aに対して化粧枠12の長手方向aの一方に配置される突出部56bとを備えている。これら突出部56の位置は、化粧枠12が上述した第1の取付向きまたは第2の取付向きのいずれで器具本体11に取り付けられた場合でも、器具本体11の逃し孔26の位置に配置され、器具本体11と干渉しないように構成されている。なお、突出部56は備えていなくてもよい。
【0028】
電源部45の電源回路は、外部から入力される非常用電力を、光源モジュール51を点灯させるのに必要な所定の点灯電力に変換して光源モジュール51に供給する。電源回路は、この電源回路に接続された出力線がソケット52に接続されることにより、光源モジュール51に点灯電力を供給可能とする。
【0029】
端子台43は、放熱板41の第2の放熱板部49に取り付けられ、化粧枠12の長手方向aに光源ユニット42と隣接するように並んで配置されている。端子台43は、ケースである端子台本体60と、この端子台本体60内に配置された端子を備えている。端子台本体60には、電線が差し込み接続される複数の電線差込孔61が設けられている。各電線差込孔61の内部に電線が電気的に接続され端子が配置されている。端子台43の少なくとも電線差込孔61は化粧枠12の背面部よりも突出された位置に配置され、電線差込孔61への電線の差し込み接続が容易にできるように構成されている。
【0030】
端子台43は、化粧枠12の短手方向bの一側にオフセットして配置され、電線差込孔61が化粧枠12の短手方向bにオフセットする方向に対して反対側の側面に設けられている。
図7に示すように、端子台43がオフセットする短手方向bの一側は、器具本体11の背面側配線孔25の位置に対して、重ならずに、短手方向bにずれる方向である。そのため、器具本体11の背面視において、端子台43と背面側配線孔25とは、器具本体11の短手方向bに並んで配設されている。端子台43の電線差込孔61が設けられた側面は、背面側配線孔25の前方域に対向される。
【0031】
次に、照明装置10を施工するには、非常用電源装置から設置場所に配線されている電線を器具本体11内に引き込み、器具本体11を設置場所に設置する。
【0032】
この際、施工状況に応じて、器具本体11の背面部16の背面側配線孔25から電線を引き込む場合と、一端側の端板部18aの端面側配線孔27aから電線を引き込む場合と、他端側の端板部18bの端面側配線孔27bから電線を引き込む場合と、のいずれにも対応できる。
【0033】
まず、背面側配線孔25から電線を引き込んで器具本体11を設置した場合には、器具本体11に引き込んだ電線を化粧枠12と一体の端子台43の電線差込孔61に差し込み接続する。
図3に示すように、背面側配線孔25と端子台43とが器具本体11の短手方向bに並ぶように、化粧枠12を第1の取付向きとして器具本体11の前面側に組み合わせる。
【0034】
この組み合わせにより、化粧枠12の背面側から突出する放熱板41の第2の放熱板部49、光源ユニット42の電源部45および端子台43が器具本体11の内側に挿入され、また、器具本体11の前面側から突出する取付部材28の取付台部29が化粧枠12の内側に挿入される。
【0035】
化粧枠12の各取付孔37からねじを器具本体11の取付部材28に螺着し、化粧枠12を器具本体11に取り付ける。
【0036】
化粧枠12が第1の取付向きで器具本体11に取り付けられることにより、背面側配線孔25と端子台43とが器具本体11の短手方向bに並ぶため、背面側配線孔25から器具本体11内に引き込まれた電線は、背面側配線孔25の前方域のスペースで曲げられて端子台43に接続された状態に収容される。
【0037】
電源部45の背面側から突出する突出部56は、器具本体11の背面部16の逃し孔26の位置に配置され、器具本体11との干渉が防止される。すなわち、短手方向bに並ぶ2つの突出部56aが短手方向bに並ぶ2つの逃し孔26aに配置され、2つの突出部56aから長手方向aにずれた1つの突出部56bが長手方向aの一方の逃し孔26bに配置される。他方の逃し孔26cには突出部56は配置されない。
【0038】
また、一端側の端板部18aの端面側配線孔27aから電線を引き込んで器具本体11を設置した場合には、器具本体11に引き込んだ電線を化粧枠12と一体の端子台43の電線差込孔61に差し込み接続する。
図3に示すように、一端側の端板部18aの端面側配線孔27a側に端子台43が配置されるように、化粧枠12を第1の取付向きとして器具本体11の前面側に組み合わせる。
【0039】
この組み合わせにより、化粧枠12の背面側から突出する放熱板41の第2の放熱板部49、光源ユニット42の電源部45および端子台43が器具本体11の内側に挿入され、また、器具本体11の前面側から突出する取付部材28の取付台部29が化粧枠12の内側に挿入される。
【0040】
化粧枠12の各取付孔37からねじを器具本体11の取付部材28に螺着し、化粧枠12を器具本体11に取り付ける。
【0041】
化粧枠12が第1の取付向きで器具本体11に取り付けられることにより、端面側配線孔27a側に端子台43が配置されるため、端面側配線孔27aから器具本体11内に引き込まれた電線は、端子台43の電線差込孔61が設けられた側面に対向する側方域のスペースに引き込まれるとともに曲げられて端子台43に接続された状態に収容される。
【0042】
電源部45の背面側から突出する突出部56は、器具本体11の背面部16の逃し孔26の位置に配置され、器具本体11との干渉が防止される。すなわち、短手方向bに並ぶ2つの突出部56aが短手方向bに並ぶ2つの逃し孔26aに配置され、2つの突出部56aから長手方向aにずれた1つの突出部56bが長手方向aの一方の逃し孔26bに配置される。他方の逃し孔26cには突出部56は配置されない。
【0043】
また、他端側の端板部18bの端面側配線孔27bから電線を引き込んで器具本体11を設置した場合には、器具本体11に引き込んだ電線を端子台43の電線差込孔61に差し込み接続する。
図4に示すように、他端側の端板部18bの端面側配線孔27b側に端子台43が配置されるように、化粧枠12を第1の取付向きに対して長手方向の向きが180°回転した第2の取付向きとして器具本体11の前面側に組み合わせる。
【0044】
この組み合わせにより、化粧枠12の背面側から突出する放熱板41の第2の放熱板部49、光源ユニット42の電源部45および端子台43が器具本体11の内側に挿入され、また、器具本体11の前面側から突出する取付部材28の取付台部29が化粧枠12の内側に挿入される。
【0045】
化粧枠12の各取付孔37からねじを器具本体11の取付部材28に螺着し、化粧枠12を器具本体11に取り付ける。
【0046】
化粧枠12が第2の取付向きで器具本体11に取り付けられることにより、端面側配線孔27b側に端子台43が配置されるため、端面側配線孔27bから器具本体11内に引き込まれた電線は、端子台43の電線差込孔61が設けられた側面に対向する側方域のスペースに引き込まれるとともに曲げられて端子台43に接続された状態に収容される。
【0047】
電源部45の背面側から突出する突出部56は、器具本体11の背面部16の逃し孔26の位置に配置され、器具本体11との干渉が防止される。すなわち、短手方向bに並ぶ2つの突出部56aが短手方向bに並ぶ2つの逃し孔26aに配置され、2つの突出部56aから長手方向aにずれた1つの突出部56bが長手方向aの他方の逃し孔26cに配置される。一方の逃し孔26bには突出部56は配置されない。
【0048】
そして、非常用電源装置から非常用電力が電線を通じて照明装置10に供給されると、電源部45が非常用電力を所定の点灯電力に変換して光源モジュール51に供給する。点灯電力が供給された光源モジュール51が点灯し、その光がレンズ53を通じて照射される。
【0049】
また、点灯時に光源モジュール51が発生する熱は、放熱板41に伝達され、この放熱板41から空気中に放熱される。
【0050】
以上のように構成された照明装置10では、化粧枠12に、光源ユニット42および端子台43が放熱板41によって一体に配設されているため、端子台43への電線の接続作業や、組立作業を容易にできる。
【0051】
化粧枠12の長手方向aに光源ユニット42と端子台43が並んで配設されているため、器具内の限られたスペースを有効に活用して部品配置できる。
【0052】
端子台43が化粧枠12の短手方向bの一側にオフセットされ、化粧枠12が長手方向aの向きを180°回転させて器具本体11に取付可能とするため、器具本体11の背面側と一端面側と他端面側のいずれから電線が引き込まれる場合でも、端子台43を適切な位置に配置して電線を接続できる。
【0053】
端子台43は、短手方向bの一側にオフセットする方向に対して反対側の側面に電線差込孔61を有するため、オフセット方向に対して反対側の空間を活用して電線の配線作業を容易にでき、しかも、器具本体11の背面側や端面側から引き込まれた電線の抜け方向に対して端子台43への接続方向が交差する方向であることにより、電線を端子台43から抜けにくくできる。
【0054】
端子台43の電線差込孔61が化粧枠12の背面側よりも外側に配置されているため、電線を電線差込孔61に差し込み接続しやすくできる。
【0055】
器具本体11の背面視において、端子台43と背面側配線孔25とは、器具本体11の短手方向bに並んで配設されているため、背面側配線孔25から引き込まれた電線を曲げて端子台43に接続することができ、電線の曲げスペースを確保できる。
【0056】
また、光源ユニット42が背面側から突出する突出部56を有する場合でも、器具本体11の背面部16に突出部56が配置される逃し孔26を設けることにより、化粧枠12を器具本体11に取り付ける際に、突出部56が背面部16に当たって組み立ての障害となるのを防止できる。
【0057】
なお、化粧枠12を器具本体11に取り付けた際に、光源ユニット42の背面側が器具本体11の背面部16に係合し、光源ユニット42を器具本体11と化粧枠12との間に挟み込んで保持するように構成してもよい。この場合、化粧枠12が長手方向aの向きを180°回転させて器具本体11に取り付けても、光源ユニット42の背面側が器具本体11の背面部16に係合するように構成される。
【0058】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0059】
10 照明装置
11 器具本体
12 化粧枠
42 光源ユニット
43 端子台
61 電線差込孔
a 長手方向
b 短手方向