(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046315
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20240327BHJP
G06F 40/174 20200101ALI20240327BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06F40/174
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022151631
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】安倍 美枝子
【テーマコード(参考)】
5B109
5L049
【Fターム(参考)】
5B109ND02
5L049BB54
(57)【要約】
【課題】対応関係にある帳票間で共通する項目について柔軟に情報を引き継ぐ。
【解決手段】情報処理装置1のCPU11は、見積書(第1帳票)に係る帳票入力画面(見積書入力画面41)に表示される複数の項目の入力欄に対する情報の入力を受け付ける。また、CPU11は、見積書と、当該見積書と予め関連付けられた納品書(第2帳票)と、の間で共通する複数の項目のそれぞれについて、当該見積書及び当該納品書間での接続(対応付け)を行うか否かの指定入力を受け付ける。また、CPU11は、納品書に係る帳票入力画面(納品書入力画面42)に表示される複数の項目の入力欄のうち、接続を行う旨の指定入力を受け付けた項目の入力欄を、見積書入力画面41の当該項目の入力欄で入力がなされた情報が入力された状態で納品書入力画面42に表示する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1帳票に係る帳票入力画面に表示される複数の項目の入力欄に対する情報の入力を受け付ける第1受付手段と、
前記第1帳票と、前記第1帳票と予め関連付けられた第2帳票と、の間で共通する複数の項目のそれぞれについて、当該第1帳票及び当該第2帳票間での対応付けを行うか否かの指定入力を受け付ける第2受付手段と、
前記第2帳票に係る帳票入力画面に表示される複数の項目の入力欄のうち、前記第2受付手段により前記対応付けを行う旨の前記指定入力を受け付けた項目の入力欄を、前記第1帳票に係る帳票入力画面の当該項目の入力欄で入力がなされた情報が入力された状態で前記第2帳票に係る帳票入力画面に表示する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記第2帳票に係る帳票入力画面において、前記第2受付手段により前記対応付けを行わない旨の前記指定入力を受け付けた項目の入力欄を、未入力の状態で表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記第1帳票に係る帳票入力画面が表示部に表示されている場合に、当該第1帳票に係る帳票入力画面の表示領域と異なる表示領域に前記対応付けを行う項目と当該対応付けを行わない項目との各指定入力を受け付ける受付画面を表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受付画面には、前記第1帳票と前記第2帳票との間で共通する複数の項目のそれぞれに対応付けられた、前記対応付けを行うか否かを排他的に選択可能な操作ボタンが設けられており、
前記第2受付手段は、前記操作ボタンの操作に基づいて、前記対応付けを行う項目と当該対応付けを行わない項目との各指定入力を受け付ける、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記第2帳票に係る帳票入力画面において、前記第2受付手段により前記対応付けを行う旨の前記指定入力を受け付けた項目の入力欄と、前記第2受付手段により前記対応付けを行わない旨の前記指定入力を受け付けた項目の入力欄と、のそれぞれを互いに識別可能な表示態様で表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第2帳票は、複数種からなり、
前記第2受付手段は、前記第1帳票と前記第2帳票との間で共通する複数の項目のうちから前記対応付けを行う項目と当該対応付けを行わない項目との各指定入力を受け付けるとともに、当該対応付けを行う旨の前記指定入力を受け付けた項目については、更に、当該対応付けの対象となる前記第2帳票の種類の指定入力を受け付け、
前記表示制御手段は、前記第2受付手段により前記指定入力を受け付けた種類の前記第2帳票を対象として、当該第2帳票に係る帳票入力画面に表示される複数の項目の入力欄のうち、前記第2受付手段により前記対応付けを行う旨の前記指定入力を受け付けた項目の入力欄を、前記第1帳票に係る帳票入力画面の当該項目の入力欄で入力がなされた情報が入力された状態で前記第2帳票に係る帳票入力画面に表示し、前記第2受付手段により前記対応付けを行わない旨の前記指定入力を受け付けた項目の入力欄を、前記第1帳票に係る帳票入力画面の当該項目の入力欄で入力がなされた情報が未入力の状態で前記第2帳票に係る帳票入力画面に表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第2帳票に係る帳票入力画面において情報の入力がなされた各項目について、当該情報の印刷を行うか否かの各指定入力を受け付ける第3受付手段と、
前記第2帳票を印刷装置に印刷させる際に、前記第3受付手段により前記印刷を行う旨の前記指定入力を受け付けた項目については、当該項目の入力欄に入力された情報を印刷させ、前記第3受付手段により前記印刷を行わない旨の前記指定入力を受け付けた項目については、当該項目の入力欄に入力された情報を印刷させないようにする印刷制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
第1帳票と予め関連付けられた第2帳票に係る帳票入力画面において情報の入力が行われる際に、当該第1帳票に係る帳票入力画面で入力がなされた情報との対応付けを行う対応付け手段と、
前記第1帳票と前記第2帳票との間で共通する複数の項目のうちから前記対応付けを行わない項目の指定入力を受け付ける受付手段と、
前記対応付け手段により前記対応付けが行われた場合に、前記第2帳票に係る帳票入力画面の前記受付手段により前記指定入力を受け付けた前記対応付けを行わない項目の入力欄については、前記第1帳票に係る帳票入力画面の当該項目の入力欄で入力がなされた情報が予めデータベースに登録されているマスタデータを呼び出した後に当該マスタデータを編集することにより入力された情報であるならば、編集前の前記マスタデータが入力された状態で表示する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
第1帳票に係る帳票入力画面に表示される複数の項目の入力欄に対する情報の入力を受け付ける第1受付工程と、
前記第1帳票と、前記第1帳票と予め関連付けられた第2帳票と、の間で共通する複数の項目のそれぞれについて、当該第1帳票及び当該第2帳票間での対応付けを行うか否かの指定入力を受け付ける第2受付工程と、
前記第2帳票に係る帳票入力画面に表示される複数の項目の入力欄のうち、前記第2受付工程により前記対応付けを行う旨の前記指定入力を受け付けた項目の入力欄を、前記第1帳票に係る帳票入力画面の当該項目の入力欄で入力がなされた情報が入力された状態で前記第2帳票に係る帳票入力画面に表示する表示制御工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
情報処理装置のコンピュータを、
第1帳票に係る帳票入力画面に表示される複数の項目の入力欄に対する情報の入力を受け付ける第1受付手段、
前記第1帳票と、前記第1帳票と予め関連付けられた第2帳票と、の間で共通する複数の項目のそれぞれについて、当該第1帳票及び当該第2帳票間での対応付けを行うか否かの指定入力を受け付ける第2受付手段、
前記第2帳票に係る帳票入力画面に表示される複数の項目の入力欄のうち、前記第2受付手段により前記対応付けを行う旨の前記指定入力を受け付けた項目の入力欄を、前記第1帳票に係る帳票入力画面の当該項目の入力欄で入力がなされた情報が入力された状態で前記第2帳票に係る帳票入力画面に表示する表示制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
第1帳票と予め関連付けられた第2帳票に係る帳票入力画面において情報の入力が行われる際に、当該第1帳票に係る帳票入力画面で入力がなされた情報との対応付けを行う対応付け工程と、
前記第1帳票と前記第2帳票との間で共通する複数の項目のうちから前記対応付けを行わない項目の指定入力を受け付ける受付工程と、
前記対応付け工程により前記対応付けが行われた場合に、前記第2帳票に係る帳票入力画面の前記受付工程により前記指定入力を受け付けた前記対応付けを行わない項目の入力欄については、前記第1帳票に係る帳票入力画面の当該項目の入力欄で入力がなされた情報が予めデータベースに登録されているマスタデータを呼び出した後に当該マスタデータを編集することにより入力された情報であるならば、編集前の前記マスタデータが入力された状態で表示する表示制御工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
情報処理装置のコンピュータを、
第1帳票と予め関連付けられた第2帳票に係る帳票入力画面において情報の入力が行われる際に、当該第1帳票に係る帳票入力画面で入力がなされた情報との対応付けを行う対応付け手段、
前記第1帳票と前記第2帳票との間で共通する複数の項目のうちから前記対応付けを行わない項目の指定入力を受け付ける受付手段、
前記対応付け手段により前記対応付けが行われた場合に、前記第2帳票に係る帳票入力画面の前記受付手段により前記指定入力を受け付けた前記対応付けを行わない項目の入力欄については、前記第1帳票に係る帳票入力画面の当該項目の入力欄で入力がなされた情報が予めデータベースに登録されているマスタデータを呼び出した後に当該マスタデータを編集することにより入力された情報であるならば、編集前の前記マスタデータが入力された状態で表示する表示制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、転記元書類の項目名と転記先書類の項目名とが対となって登録される書類フォーマット情報管理部を参照して、作成対象となる書類の転記処理を実行する書類作成装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている書類作成装置では、転記処理が一律に実行されるため、書類によっては不要な項目にまで転記が行われてしまうといった問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、対応関係にある帳票間で共通する項目について柔軟に情報を引き継ぐことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、
第1帳票に係る帳票入力画面に表示される複数の項目の入力欄に対する情報の入力を受け付ける第1受付手段と、
前記第1帳票と、前記第1帳票と予め関連付けられた第2帳票と、の間で共通する複数の項目のそれぞれについて、当該第1帳票及び当該第2帳票間での対応付けを行うか否かの指定入力を受け付ける第2受付手段と、
前記第2帳票に係る帳票入力画面に表示される複数の項目の入力欄のうち、前記第2受付手段により前記対応付けを行う旨の前記指定入力を受け付けた項目の入力欄を、前記第1帳票に係る帳票入力画面の当該項目の入力欄で入力がなされた情報が入力された状態で前記第2帳票に係る帳票入力画面に表示する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
また、上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理方法は、
第1帳票に係る帳票入力画面に表示される複数の項目の入力欄に対する情報の入力を受け付ける第1受付工程と、
前記第1帳票と、前記第1帳票と予め関連付けられた第2帳票と、の間で共通する複数の項目のそれぞれについて、当該第1帳票及び当該第2帳票間での対応付けを行うか否かの指定入力を受け付ける第2受付工程と、
前記第2帳票に係る帳票入力画面に表示される複数の項目の入力欄のうち、前記第2受付工程により前記対応付けを行う旨の前記指定入力を受け付けた項目の入力欄を、前記第1帳票に係る帳票入力画面の当該項目の入力欄で入力がなされた情報が入力された状態で前記第2帳票に係る帳票入力画面に表示する表示制御工程と、
を含むことを特徴とする。
【0008】
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、
情報処理装置のコンピュータを、
第1帳票に係る帳票入力画面に表示される複数の項目の入力欄に対する情報の入力を受け付ける第1受付手段、
前記第1帳票と、前記第1帳票と予め関連付けられた第2帳票と、の間で共通する複数の項目のそれぞれについて、当該第1帳票及び当該第2帳票間での対応付けを行うか否かの指定入力を受け付ける第2受付手段、
前記第2帳票に係る帳票入力画面に表示される複数の項目の入力欄のうち、前記第2受付手段により前記対応付けを行う旨の前記指定入力を受け付けた項目の入力欄を、前記第1帳票に係る帳票入力画面の当該項目の入力欄で入力がなされた情報が入力された状態で前記第2帳票に係る帳票入力画面に表示する表示制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、対応関係にある帳票間で共通する項目について柔軟に情報を引き継ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図2】見積書入力受付処理の制御手順を示すフローチャートである。
【
図3】見積書入力画面及び接続項目受付画面の例を示す図である。
【
図4】見積書入力画面及び接続項目受付画面の例を示す図である。
【
図5】見積書入力画面及び接続項目受付画面の例を示す図である。
【
図6】納品書入力受付処理の制御手順を示すフローチャートである。
【
図7】接続処理の制御手順を示すフローチャートである。
【
図14】納品書入力画面及び印刷項目受付画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0012】
<情報処理装置の構成>
まず、
図1を参照して、情報処理装置1の構成を説明する。情報処理装置1は、例えば、販売管理に関する業務(マスタデータの登録や帳票作成など)を行うための端末装置である。
図1は、情報処理装置1の機能構成を示すブロック図である。
【0013】
図1に示すように、情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶部13と、操作部14と、表示部15と、通信部16と、バス17と、を備える。情報処理装置1の各部は、バス17を介して接続されている。
【0014】
少なくとも1つのプロセッサとしてのCPU(第1受付手段、第2受付手段、表示制御手段)11は、情報処理装置1の各部を制御するプロセッサである。CPU11は、記憶部13に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM12に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。なお、
図1では単一のCPU11が図示されているが、これに限られない。CPU等のプロセッサが2以上設けられていてもよく、本実施形態のCPU11が実行する処理を、これらの2以上のプロセッサが分担して実行してもよい。
【0015】
RAM12は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU11により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0016】
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)といった、データの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置を備え、各種のプログラムやデータ等を記憶する。記憶部13に記憶されるプログラムとしては、販売管理に関する業務を行うための販売管理業務アプリ131などがある。記憶部13に記憶されるデータとしては、販売管理業務アプリ131上で使用するマスタデータやトランザクションデータなどを格納するデータベース132などがある。
【0017】
操作部14は、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有し、ユーザからのキー操作入力及び位置操作入力を受け付け、その操作情報を、CPU11に出力する。CPU11は、操作部14から送信された情報に基づいて、ユーザの入力操作を受け付ける。
【0018】
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、CPU11から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0019】
通信部16は、各種無線通信方式のアンテナ、変復調回路、信号処理回路などを有し、通信先と無線通信を行う少なくとも一つの無線通信部である。通信部16の無線通信方式は、Wi-Fi(登録商標)などの無線LAN、ワイヤレスWAN(Wide Area Network)、Bluetooth(登録商標)などである。例えば、CPU11は、通信部16を介して、Wi-Fi通信により、アクセスポイントとの無線送受信を行い、当該アクセスポイントにネットワーク接続された通信先の機器(例えば、印刷装置(図示省略))と情報の送受信を行う。
【0020】
<情報処理装置の動作>
[見積書入力受付処理]
次に、
図2を参照して、情報処理装置1の動作について説明する。
図2は、情報処理装置1により実行される見積書入力受付処理の制御手順を示すフローチャートである。見積書入力受付処理は、情報処理装置1の表示部15の第1表示領域R1(
図3参照)に表示されたメニュー画面(図示省略)上において、見積書作成アプリを起動するための見積書ボタンを選択する操作が行われたことを契機として実行されるようになっている。
【0021】
図2に示すように、見積書入力受付処理が開始されると、情報処理装置1のCPU11は、表示部15の第1表示領域R1に見積書入力画面41を表示させるとともに、当該第1表示領域R1の右隣に設けられた第2表示領域R2(サポートパネル)に接続項目受付画面51を表示させる(ステップS1)。ここで、接続とは、例えば、見積書と納品書のような対応関係にある帳票間で共通する項目について情報の引継ぎを行いたい場合に、ユーザによる指定操作によって当該項目を指定することで対応付けの設定を行うことを意味する。なお、情報の引継ぎとは、転記とも呼ぶ。また、接続元及び接続先とは、転記元及び転記先とも呼ぶ。
【0022】
図3は、上記の見積書ボタン(図示省略)を選択する操作を契機として表示部15に表示された直後の見積書入力画面41及び接続項目受付画面51の例を示す図である。
図3に示すように、見積書入力画面41には、「得意先コード」、「得意先名」、「宛名」、「件名」、「商品名」、「商品名2」、「数量」、「単位」、「単価」、「金額」、「備考」の各項目の情報をそれぞれ入力するための入力欄411a~入力欄411kが設けられている。「商品名」、「商品名2」、「数量」、「単位」、「単価」、「金額」、「備考」の各項目に係る入力欄411e~入力欄411kは、見積の対象商品ごとに設けられている。
【0023】
「得意先コード」の項目は、当該項目に係る入力欄411aに得意先コード(例えば“000001”)が入力されると、
図4に示すように、データベース132に予め登録されている当該得意先コードに対応する得意先の住所(例えば“〒150-0032 東京都渋谷区鶯谷町・・・・”)が当該入力欄411aの下に表示されるようになっている。
【0024】
「得意先名」の項目では、当該項目に関するマスタデータがデータベース132に予め登録されている。このため、「得意先名」の項目では、例えば、当該項目に係る入力欄411bとは別の所定の領域(図示省略)において所望の得意先名コードを入力することで、当該得意先名コードに対応する得意先名(例えば“BBB商会(マスタデフォルト)”)が入力欄411bに表示されるようになっている。また、「得意先名」の項目では、
図4に示すように、当該項目に係る入力欄411bに表示された“BBB商会(マスタデフォルト)”を、ユーザ操作に基づいて“BBB商会 株式会社”に変更することができる。
【0025】
「商品名」の項目では、「得意先名」の項目と同様に、「商品名」に係る項目に関するマスタデータがデータベース132に予め登録されている。このため、「商品名」の項目では、例えば、当該項目に係る入力欄411eとは別の所定の領域(図示省略)において所望の商品名コードを入力することで、当該商品名コードに対応する商品名(例えば“あさつき(マスタデフォルト)やいちご(マスタデフォルト)”)が入力欄411eに表示されるようになっている。また、「商品名」の項目では、「得意先名」の項目と同様に、当該項目に係る入力欄411eに表示された“あさつき(マスタデフォルト)”を、ユーザ操作に基づいて“あさつき 10本入り”に変更したり、“いちご(マスタデフォルト)”を、ユーザ操作に基づいて“いちご 1パック500g”に変更したりすることができる(
図4参照)。
【0026】
「宛名」、「件名」、「商品名2」、「数量」、「単位」、「単価」、「金額」、「備考」の各項目では、当該各項目に係る入力欄411c、入力欄411d、入力欄411f~入力欄411kのそれぞれに手入力で直接、所望の情報を入力することができるようになっている。
【0027】
また、見積書入力画面41の下部には、処理区分変更ボタン412、登録ボタン413、閉じるボタン414等が設けられている。処理区分変更ボタン412は、見積書入力の処理区分を変更(例えば「追加」から「訂正」に変更)するためのボタンである。登録ボタン413は、上記の各入力欄411a~入力欄411kに入力された情報、並びに、接続項目受付画面51での入力が受け付けられた情報(後述)を、記憶部13に登録するためのボタンである。閉じるボタン414は、見積書入力を終了するためのボタンである。
【0028】
また、
図3に示すように、接続項目受付画面51には、「得意先名」、「宛名」、「商品名」、「商品名2」、「数量」、「単位」、「単価」、「金額」、「備考」の各項目を対象として、接続先の帳票(例えば、納品書)との間で情報(入力情報)の接続を行う項目と当該接続を行わない項目とを指定入力するためのチェックボックス511が当該各項目にそれぞれ対応付けられて設けられている。例えば、「得意先名」の項目に対応するチェックボックス511にチェックが入れられている場合、「得意先名」の項目は、接続を行う項目として指定入力されたこととなる。一方、「得意先名」の項目に対応するチェックボックス511にチェックが入れられていない場合、「得意先名」の項目は、接続を行わない項目として指定入力されたこととなる。
ここで、「得意先名」、「宛名」、「商品名」、「商品名2」、「数量」、「単位」、「単価」、「金額」、「備考」の各項目が対象となっているのは、これらの各項目が接続先の帳票(例えば、納品書)との間で共通の項目となっているためである。つまり、チェックボックス511が設けられていない「件名」の項目は、接続先の帳票には設定されていない項目、すなわち接続することができない項目となっている。なお、「得意先コード」の項目は、接続先の帳票との間で共通の項目となっているが、ユーザが接続を希望する場合(処理区分を「見積から売上」に変更した場合)、必ず接続しなければいけない項目であるため対象外となっている。上記の共通の項目に関する情報は記憶部13に予め記憶されており、情報処理装置1のCPU11は、当該共通の項目に関する情報に基づいて、該当する項目を接続項目受付画面51に表示するようになっている。CPU11が、或るタイミングで見積書と接続先の帳票(例えば、納品書)との項目名を比較し、同一であると判別した項目を抽出して接続項目受付画面51に表示するようにしてもよい。
【0029】
また、接続項目受付画面51には、全て接続するボタン512、全て接続しないボタン513等が設けられている。全て接続するボタン512は、上記の各チェックボックス511にチェックを一括で入れるためのボタンである。全て接続しないボタン513は、上記のチェックボタン511に入れられているチェックを一括で外すためのボタンである。
【0030】
図2の見積書入力受付処理の説明に戻り、CPU11は、ステップS1の処理を実行した後、登録ボタン413の操作がなされたか否かを判定する(ステップS2)。
【0031】
ステップS2において、登録ボタン413の操作がなされたと判定された場合(ステップS2;YES)、CPU11は、見積書入力画面41及び接続項目受付画面51で入力された情報を記憶部13に登録する(ステップS3)。例えば、
図4に示す見積書入力画面41が第1表示領域R1に表示され、同図に示す接続項目受付画面51が第2表示領域R2に表示されている状態で登録ボタン413の操作がなされた場合、当該見積書入力画面41の入力欄411a~入力欄411kのそれぞれに入力されている情報と、当該接続項目受付画面51の各チェックボックス511に指定入力された情報(接続を行う項目と接続を行わない項目の各情報)と、のそれぞれを、当該見積書入力画面41に示されている見積書番号“000000003”と対応付けて記憶部13に登録する。
【0032】
次いで、CPU11は、表示部15の第1表示領域R1に見積書入力画面41を新規に表示する(ステップS4)。例えば、見積書入力画面41が新規に表示される直前まで
図4に示す見積書番号“000000003”の見積書入力画面41が第1表示領域R1に表示されていた場合、
図5に示すように、続きの番号である見積書番号“000000004”の見積書入力画面41が新規に表示されることとなる。また、見積書番号“000000004”の見積書入力画面41が新規に表示された際、第2表示領域R2では、
図5に示すように、当該見積書入力画面41が新規に表示される直前まで当該第2表示領域R2で表示されていた接続項目受付画面51(
図4参照)の各チェックボックス511の指定入力の内容が維持された状態の接続項目受付画面51が表示されるようになっている。
【0033】
また、ステップS2において、登録ボタン413の操作がなされていないと判定された場合(ステップS2;NO)、CPU11は、ステップS3及びステップS4をスキップして、処理をステップS5に進める。
【0034】
次いで、CPU11は、閉じるボタン414の操作がなされたか否かを判定する(ステップS5)。
【0035】
ステップS5において、閉じるボタン414の操作がなされたと判定された場合(ステップS5;YES)、CPU11は、見積書入力受付処理を終了する。この見積入力受付処理が終了すると、上記のメニュー画面(図示省略)が第1表示領域R1に表示され、それまで第2表示領域R2に表示されていた接続項目受付画面51が非表示の状態に変換される。
【0036】
また、ステップS5において、閉じるボタン414の操作がなされていないと判定された場合(ステップS5;NO)、CPU11は、処理をステップS2に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0037】
[納品書入力受付処理]
次に、
図6を参照して、情報処理装置1により行われる納品書入力受付処理について説明する。
図6は、納品書入力受付処理の制御手順を示すフローチャートである。納品書入力受付処理は、情報処理装置1の表示部15の第1表示領域R1に表示されたメニュー画面(図示省略)上において、納品書作成アプリを起動するための納品書ボタンを選択する操作が行われたことを契機として実行されるようになっている。
【0038】
図6に示すように、納品書入力受付処理が開始されると、情報処理装置1のCPU11は、表示部15の第1表示領域R1に納品書入力画面42を表示させる(ステップS21)。このとき、第2表示領域R2には、接続項目受付画面51(
図3等参照)は表示されないようになっている。
【0039】
図8は、上記の納品書ボタンを選択する操作を契機として表示部15の第1表示領域R1に表示された直後の納品書入力画面42の例を示す図である。
図8に示すように、納品書入力画面42には、「得意先コード」、「得意先名」、「宛名」、「商品名」、「商品名2」、「数量」、「単位」、「単価」、「金額」、「備考」の各項目の情報をそれぞれ入力するための入力欄421a~入力欄421jが設けられている。「商品名」、「商品名2」、「数量」、「単位」、「単価」、「金額」、「備考」の各項目に係る入力欄421d~入力欄421jは、納品の対象商品ごとに設けられている。
【0040】
「得意先コード」の項目は、当該項目に係る入力欄421aに得意先コードが入力されると、データベース132に予め登録されている当該得意先コードに対応する得意先の住所が当該入力欄421aの下に表示されるようになっている。また、「得意先コード」の項目では、後述の所定の操作を行うことにより、上述した見積書入力画面41の「得意先コード」の項目に係る入力欄411aで入力された情報と接続することが可能となっている。
【0041】
「得意先名」の項目では、当該項目に関するマスタデータがデータベース132に予め登録されている。このため、「得意先名」の項目では、例えば、当該項目に係る入力欄421bとは別の所定の領域(図示省略)において所望の得意先名コードを入力することで、当該得意先名コードに対応する得意先名(マスタデフォルト)が入力欄421bに表示されるようになっている。また、「得意先名」の項目では、当該項目に係る入力欄421bに表示された得意先名(マスタデフォルト)を、ユーザ操作に基づいて変更することができる。また、「得意先名」の項目では、後述の所定の操作を行うことにより、上述した見積書入力画面41の「得意先名」の項目に係る入力欄411bで入力された情報と接続することが可能となっている。
【0042】
「商品名」の項目では、「得意先名」の項目と同様に、「商品名」の項目に関するマスタデータがデータベース132に予め登録されている。このため、「商品名」の項目では、例えば、当該項目に係る入力欄421dとは別の所定の領域(図示省略)において所望の得商品名コードを入力することで、当該商品名コードに対応する商品名(マスタデフォルト)が入力欄421dに表示されるようになっている。また、「商品名」の項目では、当該項目に係る入力欄421dに表示された得意先名(マスタデフォルト)を、ユーザ操作に基づいて変更することができる。また、「商品名」の項目では、後述の所定の操作を行うことにより、上述した見積書入力画面41の「商品名」の項目に係る入力欄411eで入力された情報と接続することが可能となっている。より具体的には、例えば、見積書入力画面41の「商品名」の項目に係る上から1段目の入力欄411eで入力された情報は、納品書入力画面42の「商品名」の項目に係る上から1段目の入力欄421dに接続可能である。また、見積書入力画面41の「商品名」の項目に係る上から2段目の入力欄411eで入力された情報は、納品書入力画面42の「商品名」の項目に係る上から2段目の入力欄421dに接続可能である。
【0043】
「宛名」、「商品名2」、「数量」、「単位」、「単価」、「金額」、「備考」の各項目では、当該各項目に係る入力欄421c、入力欄421e~入力欄421jのそれぞれに手入力で直接、所望の情報を入力することができるようになっている。また、これらの項目については、後述の所定の操作を行うことにより、上述した見積書入力画面41において対応する各項目の入力欄411c、入力欄411f~入力欄411kで入力された情報と接続することが可能となっている。
【0044】
また、納品書入力画面42の下部には、処理区分変更ボタン422、登録ボタン423、閉じるボタン424等が設けられている。処理区分変更ボタン422は、納品書入力の処理区分を変更(例えば「追加」から「見積から売上」等に変更)するためのボタンである。登録ボタン423は、上記の各入力欄421a~入力欄421jに入力された情報を、記憶部13に登録するためのボタンである。閉じるボタン424は、納品書入力を終了するためのボタンである。
【0045】
図6の納品書入力受付処理の説明に戻り、CPU11は、ステップS21の処理を実行した後、処理区分変更ボタン422の操作がなされたか否かを判定する(ステップS22)。
【0046】
ステップS22において、処理区分変更ボタン422の操作がなされていないと判定された場合(ステップS22;NO)、CPU11は、処理をステップS27に進める。
【0047】
また、ステップS22において、処理区分変更ボタン422の操作がなされたと判定された場合(ステップS22;YES)、CPU11は、第1表示領域R1に表示されている納品書入力画面42上に処理区分選択画面43を表示する(ステップS23)。
【0048】
図9は、処理区分選択画面43の例を示す図である。
図9に示すように、処理区分選択画面43には、処理区分に関する一覧表431、入力欄432、確定ボタン433、取消ボタン434等が設けられている。一覧表431には、選択対象の処理区分ごとに、当該処理区分の番号(識別番号)と、当該処理区分の区分名と、が対応付けられて表されている。入力欄432は、選択する処理区分に対応する番号(識別番号)を入力するための入力欄である。確定ボタン433は、入力欄432に入力された番号を確定させるためのボタンである。取消ボタン434は、処理区分の選択を終了するためのボタンである。
【0049】
図6の納品書入力受付処理の説明に戻り、CPU11は、ステップS23の処理を実行した後、取消ボタン434の操作がなされたか否かを判定する(ステップS24)。
【0050】
ステップS24において、取消ボタン434の操作がなされたと判定された場合(ステップS24;YES)、CPU11は、処理をステップS27に進める。
【0051】
また、ステップS24において、取消ボタン434の操作がなされていないと判定された場合(ステップS24;NO)、CPU11は、変更対象の処理区分として「見積から売上」を選択する操作がなされたか否かを判定する(ステップS25)。具体的には、CPU11は、
図9に示す処理区分選択画面43の入力欄432に「見積から売上」に対応する番号“8”が入力された状態で確定ボタン433の操作がなされたか否かを判定する。
【0052】
ステップS25において、「見積から売上」を選択する操作がなされていないと判定された場合(ステップS25;NO)、CPU11は、処理をステップS24に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0053】
また、ステップS25において、「見積から売上」を選択する操作がなされたと判定された場合(ステップS25;YES)、CPU11は、第1表示領域R1に処理区分変更後の納品書入力画面42を表示させる(ステップS26)。
【0054】
図10は、処理区分変更後の納品書入力画面42の例を示す図である。
図10に示すように、処理区分変更後の納品書入力画面42では、当該画面42の右上に表示されている処理区分が“見積から売上”に変更されている。また、処理区分変更後の納品書入力画面42では、当該画面42の左下に見積書番号指定ボタン425が設けられている。この見積書番号指定ボタン425は、接続元となる見積書の番号である見積書番号を指定する際に用いられるボタンである。
なお、当該画面42に設けられている入力欄421a~入力欄421j並びに処理区分変更ボタン422、登録ボタン423、及び閉じるボタン424は、処理区分変更前の納品書入力画面42(
図8参照)に設けられているものと同じであるため説明を省略する。
【0055】
図6の納品書入力受付処理の説明に戻り、CPU11は、ステップS26の処理を実行した後、見積書番号指定ボタン425の操作がなされたか否かを判定する(ステップS27)。
【0056】
ステップS27において、見積書番号指定ボタン425の操作がなされていないと判定された場合(ステップS27;NO)、CPU11は、処理をステップS29に進める。
【0057】
また、ステップS27において、見積書番号指定ボタン425の操作がなされたと判定された場合(ステップS27;YES)、CPU11は、サブルーチンである接続処理を実行する(ステップS28)。
【0058】
図7は、接続処理の制御手順を示すフローチャートである。
図7に示すように、接続処理が開始されると、情報処理装置1のCPU11は、第1表示領域R1に表示されている納品書入力画面42上に見積書番号指定画面44を表示する(ステップS51)。
【0059】
図11は、見積書番号指定画面44の例を示す図である。
図11に示すように、見積書番号指定画面44には、入力欄441、確定ボタン442、取消ボタン443等が設けられている。入力欄441は、接続処理の対象となる接続元の見積書の番号である見積書番号を入力するための入力欄である。確定ボタン442は、入力欄441に入力された見積書番号を確定させるためのボタンである。取消ボタン443は、接続処理を終了するためのボタンである。
【0060】
図7の接続処理の説明に戻り、CPU11は、ステップS51の処理を実行した後、取消ボタン443の操作がなされたか否かを判定する(ステップS52)。
【0061】
ステップS52において、取消ボタン443の操作がなされたと判定された場合(ステップS52;YES)、CPU11は、接続処理を終了し、処理を納品書入力受付処理に戻し、ステップS29以降の処理を行う。
【0062】
また、ステップS52において、取消ボタン443の操作がなされていないと判定された場合(ステップS52;NO)、CPU11は、確定ボタン442の操作がなされたか否かを判定する(ステップS53)。
【0063】
ステップS53において、確定ボタン442の操作がなされていないと判定された場合(ステップS53;NO)、CPU11は、処理をステップS52に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0064】
また、ステップS53において、確定ボタン442の操作がなされたと判定された場合(ステップS53;YES)、CPU11は、指定された見積書番号の見積書の情報が接続された状態の納品書入力画面42を第1表示領域R1に表示し(ステップS54)、接続処理を終了する。接続処理の終了後、CPU11は、処理を納品書入力受付処理に戻し、ステップS29以降の処理を行う。
【0065】
図12は、指定された見積書番号“000000003”の見積書の情報(
図4参照)が接続された状態の納品書入力画面42の例を示す図である。
ここで、
図4に示すように、見積書番号“000000003”の見積書を第1表示領域R1に表示された見積書入力画面41上で作成した際に、第2表示領域R2に表示された接続項目受付画面51において、「得意先名」、「宛名」、「数量」、「単位」、「単価」、「金額」の各項目の情報の接続を行うとする指定入力がなされ、「商品名」、「商品名2」、「備考」の各項目の情報の接続を行わないとする指定入力がなされている。また、見積書入力画面41の「得意先コード」の項目の入力欄411aに入力された情報“000001”は、上述したように接続を行うことが義務付けられている。
【0066】
このため、
図12に示すように、見積書番号“000000003”の見積書の情報が接続された状態の納品書入力画面42では、詳しくは、当該見積書の「得意先コード」の項目の情報“000001”が入力欄421aに接続され、当該接続の結果として、当該得意先コードに対応する得意先の住所(例えば“〒150-0032 東京都渋谷区鶯谷町・・・・”)が入力欄421aの下に表示されている。このとき、入力欄421aは、接続が行われたことを示す表示態様(例えば、赤色)で表示されている。また、当該納品書入力画面42では、当該見積書の「得意先名」の項目の情報“BBB商会 株式会社”が入力欄421bに接続されて表示されている。このとき、入力欄421bは、接続が行われたことを示す表示態様(例えば、赤色)で表示されている。また、当該納品書入力画面42では、当該見積書の「宛名」の項目の情報“秋山 太郎 様”が入力欄421cに接続されて表示されている。このとき、入力欄421cは、接続が行われたことを示す表示態様(例えば、赤色)で表示されている。また、当該納品書入力画面42では、当該見積書の1段目の商品“あさつき”に係る「数量」の項目の情報“10”、「単位」の項目の情報“ケース”、「単価」の項目の情報“292”、「金額」の項目の情報“2,920”が、対応する入力欄421f~入力欄421iに接続されて表示されている。このとき、対応する入力欄421f~入力欄421iは、接続が行われたことを示す表示態様(例えば、赤色)で表示されている。また、当該納品書入力画面42では、当該見積書の2段目の商品“いちご”に係る「数量」の項目の情報“30”、「単位」の項目の情報“箱”、「単価」の項目の情報“792”、「金額」の項目の情報“23,760”が、対応する入力欄421f~入力欄421iに接続されて表示されている。このとき、対応する入力欄421f~入力欄421iは、接続が行われたことを示す表示態様(例えば、赤色)で表示されている。
【0067】
一方、上述のように上記見積書の「商品名2」、「備考」の各項目の情報の接続を行わないとする指定入力が上記接続項目受付画面51においてなされているため、
図12の納品書入力画面42では、当該見積書の1段目の商品“あさつき”に係る「商品名2」の項目の情報“特別提供品”が、対応する入力欄421eに接続されず未入力の状態で表示されている。また、当該納品書入力画面42では、当該見積書の2段目の商品“いちご”に係る「商品名2」の項目の情報(未入力)が、対応する入力欄421eに接続されず未入力の状態で表示されている。このとき、対応する入力欄421eは、接続が行われなかったことを示す表示態様(例えば、青色)で表示されている。また、当該納品書入力画面42では、当該見積書の1段目の商品“あさつき”に係る「備考」の項目の情報“お届け対象1”が、対応する入力欄421jに接続されず未入力の状態で表示されている。また、当該納品書入力画面42では、当該見積書の2段目の商品“いちご”に係る「備考」の項目の情報“お届け対象2”が、対応する入力欄421jに接続されず未入力の状態で表示されている。このとき、対応する入力欄421jは、接続が行われなかったことを示す表示態様(例えば、青色)で表示されている。
【0068】
また、上述のように上記見積書の「商品名」の項目の情報についても接続を行わないとする指定入力が上記接続項目受付画面51においてなされているが、当該項目は、「商品名2」や「備考」の項目とは異なり、データベース132に登録されているマスタデータを利用して、当該項目に係る入力欄411e(入力欄421dも同様)への入力作業が行われるようになっている。このため、当該納品書入力画面42では、上記見積書の1段目の商品“あさつき”に係る「商品名」の項目の情報“あさつき 10本入り”のうちマスタデフォルトである“あさつき”が、対応する入力欄421dに表示されるようになっている。また、当該納品書入力画面42では、上記見積書の2段目の商品“いちご”に係る「商品名」の項目の情報“いちご 1パック500g”のうちマスタデフォルトである“いちご”が、対応する入力欄421dに表示されるようになっている。このとき、対応する入力欄421dは、接続が行われなかったことを示す表示態様(例えば、青色)で表示されている。
【0069】
図6の納品書入力受付処理の説明に戻り、CPU11は、接続処理(ステップS28)を終了した後、登録ボタン423の操作がなされたか否かを判定する(ステップS29)。
【0070】
ステップS29において、登録ボタン423の操作がなされたと判定された場合(ステップS29;YES)、CPU11は、納品書入力画面42で入力された情報を記憶部13に登録する(ステップS30)。例えば、
図12に示す納品書入力画面42が第1表示領域R1に表示されている状態で登録ボタン423の操作がなされた場合、当該納品書入力画面42の入力欄421a~入力欄421jのそれぞれに入力されている情報を、当該納品書入力画面42に示されている伝票番号“100000006”と対応付けて記憶部13に登録する。
【0071】
次いで、CPU11は、表示部15の第1表示領域R1に納品書入力画面42を新規に表示する(ステップS31)。例えば、納品書入力画面42が新規に表示される直前まで
図12に示す伝票番号“100000006”の納品書入力画面42が第1表示領域R1に表示されていた場合、続きの番号である伝票番号“100000007”の納品書入力画面(図示省略)が新規に表示されることとなる。
【0072】
また、ステップS29において、登録ボタン423の操作がなされていないと判定された場合(ステップS29;NO)、CPU11は、ステップS30及びステップS31をスキップして、処理をステップS32に進める。
【0073】
次いで、CPU11は、閉じるボタン424の操作がなされたか否かを判定する(ステップS32)。
【0074】
ステップS32において、閉じるボタン424の操作がなされたと判定された場合(ステップS32;YES)、CPU11は、納品書入力受付処理を終了する。この納品書入力受付処理が終了すると、上記のメニュー画面(図示省略)が第1表示領域R1に表示されるようになっている。
【0075】
また、ステップS32において、閉じるボタン424の操作がなされていないと判定された場合(ステップS32;NO)、CPU11は、処理をステップS22に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0076】
以上説明したように、情報処理装置1のCPU11は、見積書(第1帳票)に係る帳票入力画面(見積書入力画面41)に表示される複数の項目の入力欄に対する情報の入力を受け付ける。また、CPU11は、見積書と、当該見積書と予め関連付けられた納品書(第2帳票)と、の間で共通する複数の項目のそれぞれについて、当該見積書及び当該納品書間での接続(対応付け)を行うか否かの指定入力を受け付ける。また、CPU11は、納品書に係る帳票入力画面(納品書入力画面42)に表示される複数の項目の入力欄のうち、接続を行う旨の指定入力を受け付けた項目の入力欄を、見積書入力画面41の当該項目の入力欄で入力がなされた情報が入力された状態で納品書入力画面42に表示する。
したがって、情報処理装置1によれば、見積書と納品書との間で共通する複数の項目のうち、接続を行う項目をユーザが指定することができるので、接続が必要な項目のみで接続を行うようにすることができる。これにより、対応関係にある帳票間で共通する項目について柔軟に情報を引き継ぐことができる。
【0077】
また、CPU11は、納品書入力画面42において、接続を行わない旨の指定入力を受け付けた項目の入力欄を、未入力の状態で表示する。
したがって、情報処理装置1によれば、見積書と納品書との間で共通する複数の項目のうち、接続を行わない項目をユーザが指定することができるので、接続が不要な項目では接続を行わないようにすることができる。これにより、対応関係にある帳票間で共通する項目について、より柔軟に情報を引き継ぐことができる。
【0078】
また、CPU11は、見積書入力画面41が表示部15に表示されている場合に、当該見積書入力画面41の表示領域(第1表示領域R1)と異なる表示領域(第2表示領域R2)に接続を行う項目と当該接続を行わない項目との各指定入力を受け付ける接続項目受付画面51を表示する。
したがって、情報処理装置1によれば、見積書入力画面41において情報の入力を行いながら接続を行う項目と当該接続を行わない項目との各指定入力を行うことができるので、当該各指定入力を円滑に行うことができる。
【0079】
また、接続項目受付画面51には、見積書と納品書との間で共通する複数の項目のそれぞれに対応付けられた、接続を行うか否かを排他的に選択可能なチェックボックス(操作ボタン)511が設けられており、CPU11は、チェックボックス511の操作に基づいて、接続を行う項目と当該接続を行わない項目との各指定入力を受け付ける。
したがって、情報処理装置1によれば、チェックボックス511を利用することで、接続を行う項目と当該接続を行わない項目との各指定入力を効率良く行うことができる。
【0080】
また、CPU11は、納品書入力画面42において、接続を行う旨の指定入力を受け付けた項目の入力欄と、当該接続を行わない旨の指定入力を受け付けた項目の入力欄と、のそれぞれを互いに識別可能な表示態様で表示する。
したがって、情報処理装置1によれば、納品書入力画面42上において、接続が行われた項目の入力欄と、当該接続が行われなった項目の入力欄と、のそれぞれを見分けることができるので、接続が適切に行われているか否かを容易に確認することができる。
【0081】
また、CPU11は、上記接続が行われた際に、納品書入力画面42の上記指定入力を受け付けた接続を行わない項目の入力欄については、見積書入力画面41の当該項目の入力欄で入力がなされた情報が予めデータベース132に登録されているマスタデータを取得することにより入力された情報である場合、当該マスタデータ(マスタデフォルト)が入力された状態で表示する。
したがって、情報処理装置1によれば、接続を行わない項目の入力欄については、かかる場合、マスタデータ(マスタデフォルト)が入力された状態で表示されるので、当該マスタデータを再取得する手間を減らすことができる。
【0082】
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、見積書の情報を納品書(売上伝票)に接続する場合について説明したが、受注伝票等の他の帳票にも接続を行うことができるようにしてもよい。かかる場合、
図13に示すように、接続項目受付画面51では、見積書と各接続先の帳票(例えば、納品書や受注伝票等)との間で共通する複数の項目のうちから接続を行う項目と当該接続を行わない項目との各指定入力を受け付けるとともに、当該接続を行う項目として指定入力がなされた当該項目については、更に、当該接続の対象となる帳票の種類の指定入力を受け付けるチェックボックス512を設けるようにする。このチェックボックス512では、接続を行わない項目に対応するチェックボックス512は未入力とする。また、接続対象の全ての帳票において接続を行う項目については、当該項目に対応するチェックボックス512は“1”を入力する。また、納品書(売上伝票)のみ接続を行う項目については、当該項目に対応するチェックボックス512は“2”を入力し、受注伝票のみ接続を行う項目については、当該項目に対応するチェックボックス512は“3”を入力する。
【0083】
また、上記実施形態において、表示部15の第1表示領域R1に納品書入力画面42が表示されているとき、第2表示領域R2では、非表示の状態としているが、例えば、
図14に示すように、納品書入力画面42において情報の入力がなされた各項目のうちから当該情報の印刷を行う項目と当該情報の印刷を行わない項目との各指定入力を受け付ける印刷項目受付画面52を表示するようにしてもよい。かかる場合、CPU(第2受付手段、印刷制御手段)11は、納品書を印刷装置に印刷させる際に、印刷項目受付画面52を介して指定入力を受け付けた印刷を行う項目(チェックボックス521にチェックが入れられた項目)については、当該項目の入力欄に入力された情報を印刷させ、印刷を行わない項目(チェックボックス521にチェックが入れられていない項目)については、当該項目の入力欄に入力された情報を印刷させないようにする。
【0084】
また、上記実施形態において、表示部15の第1表示領域R1に納品書入力画面42が表示されているとき、第2表示領域R2では、非表示の状態としているが、例えば、納品書の情報と接続する帳票がある場合、第1表示領域R1に納品書入力画面42が表示されているときに、第2表示領域R2に接続項目受付画面(図示省略)を表示するようにしてもよい。
【0085】
また、上記実施形態では、各見積書番号の見積書を作成するごとに、接続を行う項目と当該接続を行わない項目とを指定するようにしているが、各見積書共通で接続を行う項目と当該接続を行わない項目とを指定できるようにしてもよい。
【0086】
また、上記実施形態では、見積書ボタン(図示省略)を選択する操作を契機として表示部15に表示された直後の接続項目受付画面51では、
図3に示すように、各チェックボックス511にチェックが入れられた状態(デフォルト状態)の接続項目受付画面51が表示されるようになっているが、このデフォルト状態は、上記のように各チェックボックス511にチェックが入れられた状態に限られない。例えば、見積書入力画面41上の閉じるボタン414の操作がなされたときの接続項目受付画面51の各チェックボックス511の状態を記憶部13に記憶しておき、次回、接続項目受付画面51が表示される際に、記憶部13に記憶しておいた各チェックボックス511の状態を反映させた接続項目受付画面51を表示させるようにしてもよい。
【0087】
また、上記実施形態では、接続項目受付画面51のチェックボックス511にチェックが入れられているにもかかわらず、見積書入力画面41上の当該チェックボックス511に対応する項目の入力欄が空欄になっている場合、例えば、当該入力欄への情報の入力を促すメッセージ情報を表示させるようにしてもよい。
【0088】
また、上記実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部13のHDD、SSDを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【符号の説明】
【0089】
1 情報処理装置
11 CPU
12 RAM
13 記憶部
131 販売管理業務アプリ
132 データベース
14 操作部
15 表示部
16 通信部