IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ カシオ計算機株式会社の特許一覧

特開2024-46327情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
<>
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図3
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図4
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図5
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図6
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図7
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図8
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図9
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図10
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図11
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図12
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図13
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図14
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図15
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図16
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図17
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図18
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図19
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図20
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046327
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240327BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022151645
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】磯村 邦彦
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB54
(57)【要約】
【課題】発注案内を柔軟且つ適切に行う。
【解決手段】販売管理装置10のCPU11は、或る条件を満たした場合、発注が必要な商品に係る要発注情報133(発注タスク)を生成する。また、販売管理装置10のCPU11は、生成された要発注情報133を、当該要発注情報133の生成後に行われた上記商品の発注に応じて変更する。
【選択図】図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
或る条件を満たした場合、発注が必要な商品に係る発注タスクを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記発注タスクを、当該発注タスクの生成後に行われた前記商品の発注に応じて変更する変更手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記発注タスクをユーザー操作により選択可能なオブジェクトとして表示部に表示させる表示制御手段を備え、
前記表示制御手段は、前記オブジェクトを選択する入力操作がなされた場合、前記発注タスクの内容を前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記変更手段は、前記発注タスクに係る商品のうちの一部の商品の発注が行われた場合、当該発注タスクの内容を更新し、
前記表示制御手段は、前記発注タスクの内容が更新された場合、前記オブジェクトを、当該更新がなされたことを識別可能な表示態様に変更して表示させる、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記変更手段は、前記発注タスクに係る商品すべての発注が行われた場合、前記発注タスクを削除し、
前記表示制御手段は、前記発注タスクが削除された場合、前記オブジェクトを非表示とする、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記変更手段は、前記発注タスクに係る商品すべての発注が行われた場合、前記発注タスクを削除し、
前記表示制御手段は、前記発注タスクが削除された場合、前記オブジェクトを、当該削除がなされたことを識別可能な表示態様に変更して表示させる、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
発注アプリを起動させる起動手段を備え、
前記起動手段は、前記オブジェクトを選択する入力操作がなされた場合、前記発注アプリを起動させ、
前記表示制御手段は、前記発注アプリに関する表示画面を前記表示部の第1領域に表示させ、前記オブジェクトを第2領域に表示させる、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記起動手段は、更に、前記表示部に表示された前記発注アプリを選択可能な選択ボタンを選択する入力操作がなされた場合、前記発注アプリを起動させ、
前記表示制御手段は、前記選択ボタンを選択する入力操作がなされた際に、前記生成手段により前記発注タスクが生成されている場合、当該発注タスクの内容を前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記条件は、在庫数が予め定められた適正在庫数以下の商品があることであり、
前記生成手段は、在庫数が適正在庫数以下である商品を対象として前記発注タスクを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
或る条件を満たした場合、発注が必要な商品に係る発注タスクを生成する生成工程と、
前記生成工程により生成された前記発注タスクを、当該発注タスクの生成後に行われた前記商品の発注に応じて変更する変更工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
情報処理装置のコンピュータを、
或る条件を満たした場合、発注が必要な商品に係る発注タスクを生成する生成手段、
前記生成手段により生成された前記発注タスクを、当該発注タスクの生成後に行われた前記商品の発注に応じて変更する変更手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各種サプライ品の過去の販売履歴に基づいて、サプライ品の在庫切れに関する予測時期を設定し、当該予測時期が所定の期間以内に近付いたときに、サプライ品の発注案内を行う在庫予測管理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-145413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている在庫予測管理装置では、例えば、ユーザーが上記発注案内に気が付かずに当該発注案内の対象となっているサプライ品の発注を行い、その後、当該発注案内に気が付いた場合、ユーザーを困惑させたり当該サプライ品を誤って余分に発注させてしまったりするおそれがある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、発注案内を柔軟且つ適切に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、
或る条件を満たした場合、発注が必要な商品に係る発注タスクを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記発注タスクを、当該発注タスクの生成後に行われた前記商品の発注に応じて変更する変更手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
また、上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理方法は、
或る条件を満たした場合、発注が必要な商品に係る発注タスクを生成する生成工程と、
前記生成工程により生成された前記発注タスクを、当該発注タスクの生成後に行われた前記商品の発注に応じて変更する変更工程と、
を含むことを特徴とする。
【0008】
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、
情報処理装置のコンピュータを、
或る条件を満たした場合、発注が必要な商品に係る発注タスクを生成する生成手段、
前記生成手段により生成された前記発注タスクを、当該発注タスクの生成後に行われた前記商品の発注に応じて変更する変更手段、
として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、発注案内を柔軟且つ適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】販売管理装置の機能構成を示すブロック図である。
図2】発注情報の内容例を示す図である。
図3】在庫管理情報の内容例を示す図である。
図4】要発注情報の内容例を示す図である。
図5】スケジュール情報の内容例を示す図である。
図6】スケジュールボタン表示処理の制御手順を示すフローチャートである。
図7】要発注情報生成処理の制御手順を示すフローチャートである。
図8】メッセージ情報生成処理の制御手順を示すフローチャートである。
図9】メイン画面及びサポートパネル画面の例を示す図である。
図10】発注アプリ実行表示処理の制御手順を示すフローチャートである。
図11】要発注一覧表生成処理の制御手順を示すフローチャートである。
図12】要発注メッセージ画面の例を示す図である。
図13】要発注一覧画面の例を示す図である。
図14】スケジュール実行処理の制御手順を示すフローチャートである。
図15】スケジュール実行画面の例を示す図である。
図16】スケジュールボタン更新処理の制御手順を示すフローチャートである。
図17】要発注情報の内容例を示す図である。
図18】スケジュール情報の内容例を示す図である。
図19】スケジュールボタンの表示例を示す図である。
図20】スケジュールボタンの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
<販売管理装置の構成>
販売管理装置10の構成を説明する。販売管理装置10は、仕入れ、受注、在庫、発送、納品、請求、販売計画など販売業務に関する管理を行うための装置である。
【0013】
図1は、販売管理装置10の機能構成を示すブロック図である。
図1に示すように、販売管理装置(情報処理装置)10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶部13と、表示部14と、操作部15と、通信部16と、バス17などを備える。販売管理装置10の各部は、バス17を介して接続されている。
【0014】
少なくとも1つのプロセッサとしてのCPU(生成手段、変更手段、表示制御手段、起動手段)11は、販売管理装置10の各部を制御するプロセッサである。CPU11は、記憶部13に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM12に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。なお、図1では単一のCPU11が図示されているが、これに限られない。CPU等のプロセッサが2以上設けられていてもよく、本実施形態のCPU11が実行する処理を、これらの2以上のプロセッサが分担して実行してもよい。
【0015】
RAM12は、CPU11に作業用のメモリ空間を提供し、一時データを記憶する。
【0016】
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)といった、データの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置を備え、各種のプログラムやデータ等を記憶する。記憶部13に記憶されるデータとしては、発注情報131、在庫管理情報132、要発注情報133、スケジュール情報134などがある。
【0017】
図2は、発注情報131の内容例を示す図である。
図2に示すように、発注情報131には、過去の発注履歴に関する情報が記録されている。具体的には、発注情報131には、過去に発注を行った商品ごとに、「発注コード」、「発注先コード」、「発注先名」、「商品コード」、「数量」、「金額」及び「発注日」の各項目に係るデータが記録されている。
【0018】
図3は、在庫管理情報132の内容例を示す図である。
図3に示すように、在庫管理情報132には、商品の在庫に関する情報が記録されている。具体的には、在庫管理情報132には、ユーザーが取り扱う商品ごとに、「商品コード」、「商品名」、「単価」、「適正在庫数」及び「在庫数」の各項目に係るデータが記録されている。
【0019】
図4は、要発注情報133の内容例を示す図である。
図4に示すように、要発注情報133には、発注が必要な商品に関する情報が記録されている。具体的には、要発注情報133には、発注が必要な商品ごとに、「商品コード」、「商品名」、「前回発注数」、「在庫数」及び「発注日付」の各項目に係るデータが記録されている。「発注日付」とは、前回の発注が行われたときの日付である。
【0020】
なお、要発注情報133に記録されている全ての商品の発注が完了した場合、当該要発注情報133が記憶部13から消去されるようになっている。要発注情報133が消去された状態において新たに発注が必要な商品が発生した場合、後述する要発注情報生成処理(図7参照)で要発注情報133が再度生成され、記憶部13に記録される。
【0021】
図5は、スケジュール情報134の内容例を示す図である。
図5に示すように、スケジュール情報134には、スケジュールボタンSBをサポートパネル画面R2(図9参照)に表示する際の情報が記録されている。具体的には、スケジュール情報134には、表示対象のスケジュールボタンSBごとに、「スケジュールID」、「タイトル」、「表示」、「メッセージ」、「実行日」及び「実行プログラム」の各項目に係るデータが記録されている。「タイトル」とは、対応するスケジュールボタンSBに表示されるタイトルである。「表示」とは、対応するスケジュールボタンSBに表示される表示内容である。「メッセージ」とは、対応するスケジュールボタンSBが操作された際に表示されるスケジュール実行画面43(図15参照)に記されるメッセージである。「実行日」とは、対応するスケジュールボタンSBに表示される実行日である。「実行プログラム」とは、対応するスケジュールボタンSBが操作された際に実行されるプログラム等である。
【0022】
販売管理装置10の機能構成の説明に戻り、表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、CPU11から指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0023】
操作部15は、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有し、ユーザーからのキー操作入力及び位置操作入力を受け付け、その操作情報を、CPU11に出力する。CPU11は、操作部15から送信された情報に基づいて、ユーザーの入力操作を受け付ける。
【0024】
通信部16は、ネットワークカード等により構成されている。通信部16は、通信ネットワークに通信接続されて、通信ネットワーク上の機器との通信を行う。
【0025】
<販売管理装置の動作>
次に、販売管理装置10の動作について、図6図20を参照して説明する。
【0026】
[スケジュールボタン表示処理]
図6は、スケジュールボタン表示処理の制御手順を示すフローチャートである。スケジュールボタン表示処理は、例えば、操作部15を介して、メイン画面(第1領域)R1とサポートパネル画面(第2領域)R2を表示部14に表示するための指示操作がなされたことを契機として開始されるようになっている。ここで、メイン画面R1とサポートパネル画面R2が表示部14に表示される場合、図9に示すように、表示部14の左側にメイン画面R1が表示され、当該メイン画面R1の右隣にサポートパネル画面R2が表示されるようになっている。
【0027】
スケジュールボタン表示処理が開始されると、先ず、販売管理装置10のCPU11は、サポートパネル画面R2を表示部14に表示する(ステップS1)。
【0028】
次いで、CPU11は、要発注情報生成処理を実行する(ステップS2)。
【0029】
図7は、要発注情報生成処理の制御手順を示すフローチャートである。
図7に示すように、要発注情報生成処理が開始されると、先ず、CPU11は、記憶部13に記憶されている在庫管理情報132(図3参照)の先頭のレコードを取得する(ステップS21)。
【0030】
次いで、CPU11は、ステップS21又はステップS30(後述)で取得されたレコードにデータがあるか否かを判定する(ステップS22)。
【0031】
ステップS22において、データがあると判定された場合(ステップS22;YES)、CPU11は、該当するレコードの商品の在庫数が適正在庫数以下であるか否かを判定する(ステップS23)。具体的には、CPU11は、該当するレコードの「在庫数」の項目の数値が「適正在庫数」の項目の数値以下であるか否かを判定する。
【0032】
ステップS23において、該当するレコードの商品の在庫数が適正在庫数以下ではない、すなわち適正在庫数を上回っていると判定された場合(ステップS23;NO)、CPU11は、処理をステップS30に進める。
【0033】
また、ステップS23において、該当するレコードの商品の在庫数が適正在庫数以下であると判定された場合(ステップS23;YES)、CPU11は、要発注情報133を生成済みであるか否かを判定する(ステップS24)。具体的には、CPU11は、記憶部13に要発注情報133が記憶されている場合、要発注情報133を生成済みであると判定する。一方、CPU11は、記憶部13に要発注情報133が記憶されていない場合、要発注情報133は生成済みではないと判定する。
【0034】
ステップS24において、要発注情報133を生成済みであると判定された場合(ステップS24;YES)、CPU11は、処理をステップS26に進める。
【0035】
また、ステップS24において、要発注情報133は生成済みではないと判定された場合(ステップS24;NO)、CPU11は、要発注情報133(初期状態の要発注情報133(ファイル))を生成し(ステップS25)、処理をステップS26に進める。
【0036】
次いで、CPU11は、要発注情報133にレコードを追加する(ステップS26)。具体的には、ステップS24において、要発注情報133を生成済みであると判定された場合、CPU11は、当該要発注情報133の最後のレコードに続く行にレコードを追加する。また、ステップS24において、要発注情報133は生成済みではないと判定された場合、CPU11は、当該要発注情報133の1行目にレコードを新規に追加する。
【0037】
次いで、CPU11は、ステップS26で追加したレコードに、商品コード、商品名、在庫数の各情報を設定する(ステップS27)。例えば、ステップS23において、商品名“薄力粉”の在庫数が適正在庫数以下であると判定された場合、CPU11は、ステップS26で追加したレコードの「商品コード」の欄に“101011”を設定し、「商品名」の欄に“薄力粉”を設定し、「在庫数」の欄に“7”を設定する(図4参照)。また、ステップS23において、商品名“バター”の在庫数が適正在庫数以下であると判定された場合、CPU11は、ステップS26で追加したレコードの「商品コード」の欄に“201026”を設定し、「商品名」の欄に“バター”を設定し、「在庫数」の欄に“7”を設定する(図4参照)。また、ステップS23において、商品名“牛乳”の在庫数が適正在庫数以下であると判定された場合、CPU11は、ステップS26で追加したレコードの「商品コード」の欄に“201018”を設定し、「商品名」の欄に“牛乳”を設定し、「在庫数」の欄に“4”を設定する(図4参照)。
【0038】
次いで、CPU11は、ステップS27で設定された商品コードと同一の商品コードで且つ発注日が最新であるレコードを、記憶部13に記憶されている発注情報131から取得する(ステップS28)。例えば、ステップS27で設定された商品コードが“101011”(薄力粉)である場合、発注情報131から同一の商品コード“101011”で最新の発注日“2022/4/21”のレコード(発注コード“100105”のレコード;図2参照)が取得される。同様に、ステップS27で設定された商品コードが“201026”(バター)である場合、発注情報131から同一の商品コード“201026”で最新の発注日“2022/4/23”のレコード(発注コード“100109”のレコード;図2参照)が取得される。また、同様に、ステップS27で設定された商品コードが“201018”(牛乳)である場合、発注情報131から同一の商品コード“201018”で最新の発注日“2022/4/28”のレコード(発注コード“100110”のレコード;図2参照)が取得される。
【0039】
次いで、CPU11は、ステップS28で取得されたレコードの「数量(発注数)」及び「発注日」の各項目の情報を、ステップS26で追加したレコードに設定する(ステップS29)。例えば、上述した“薄力粉”を例に挙げると、上記レコードの「数量」の項目の“30”が、追加されたレコードの「前回発注数」の欄に設定され、当該レコードの「発注日」の項目の“2022/4/21”が、追加されたレコードの「発注日付」の欄に設定される(図4参照)。同様に、上述した“バター”を例に挙げると、上記レコードの「数量」の項目の“40”が、追加されたレコードの「前回発注数」の欄に設定され、当該レコードの「発注日」の項目の“2022/4/23”が、追加されたレコードの「発注日付」の欄に設定される(図4参照)。また、同様に、上述した“牛乳”を例に挙げると、上記レコードの「数量」の項目の“20”が、追加されたレコードの「前回発注数」の欄に設定され、当該レコードの「発注日」の項目の“2022/4/28”が、追加されたレコードの「発注日付」の欄に設定される(図4参照)。
【0040】
次いで、CPU11は、記憶部13に記憶されている在庫管理情報132(図3参照)の次行のレコードを取得する(ステップS30)。そして、CPU11は、処理をステップS22に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0041】
また、ステップS22において、データがないと判定された場合(ステップS22;NO)、CPU11は、当該要発注情報生成処理が実行されている間に、ステップS26で要発注情報133にレコードが追加されたか否かを判定する(ステップS31)。
【0042】
ステップS31において、ステップS26で要発注情報133にレコードが追加されたと判定された場合(ステップS31;YES)、CPU11は、要発注情報133を記憶部13に記録する(ステップS32)。そして、CPU11は、処理をスケジュールボタン表示処理(図6参照)に戻し、ステップS3以降の処理を行う。
【0043】
また、ステップS31において、ステップS26で要発注情報133にレコードが追加されていないと判定された場合(ステップS31;NO)、CPU11は、処理をスケジュールボタン表示処理(図6参照)に戻し、ステップS3以降の処理を行う。
【0044】
図6のスケジュールボタン表示処理の制御手順の説明に戻り、CPU11は、ステップS2の処理を実行した後、要発注情報133が生成されたか否かを判定する(ステップS3)。
【0045】
ステップS3において、要発注情報133が生成されていないと判定された場合(ステップS3;NO)、CPU11は、スケジュールボタン表示処理を終了する。
【0046】
また、ステップS3において、要発注情報133が生成されたと判定された場合(ステップS3;YES)、CPU11は、記憶部13に記憶されているスケジュール情報134にレコードを追加する(ステップS4)。
【0047】
次いで、CPU11は、ステップS4で追加されたレコードの「スケジュールID」の欄に、設定済みのスケジュールIDの最大値を1インクリメントした値を設定する(ステップS5)。例えば、設定済みのスケジュールIDの最大値が“10”である場合、図5に示すように、1インクリメントした値である“11”を、ステップS4で追加されたレコードの「スケジュールID」の欄に設定する。
【0048】
次いで、CPU11は、ステップS4で追加されたレコードの「タイトル」の欄に“発注業務”を設定し、「表示」の欄に“要商品発注”を設定する(ステップS6)。
【0049】
次いで、CPU11は、メッセージ情報生成処理を実行する(ステップS7)。
【0050】
図8は、メッセージ情報生成処理の制御手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、メッセージ情報生成処理が開始されると、先ず、CPU11は、記憶部13に記憶されている要発注情報133(図4参照)の先頭のレコードを取得する(ステップS41)。
【0051】
次いで、CPU11は、ステップS41又はステップS46(後述)で取得されたレコードにデータがあるか否かを判定する(ステップS42)。
【0052】
ステップS42において、データがあると判定された場合(ステップS42;YES)、CPU11は、スケジュールボタン表示処理(図6参照)のステップS4で追加されたレコードの「メッセージ」の欄に文字列(例えば“薄力粉”等)が追加されているか否かを判定する(ステップS43)。
【0053】
ステップS43において、スケジュールボタン表示処理(図6参照)のステップS4で追加されたレコードの「メッセージ」の欄に文字列が追加されていると判定された場合(ステップS43;YES)、CPU11は、当該文字列の最後尾にカンマ“、”を追加し(ステップS44)、処理をステップS45に進める。
【0054】
また、ステップS43において、スケジュールボタン表示処理(図6参照)のステップS4で追加されたレコードの「メッセージ」の欄に文字列が追加されていないと判定された場合(ステップS43;NO)、CPU11は、ステップS44をスキップし、処理をステップS45に進める。
【0055】
次いで、CPU11は、スケジュールボタン表示処理(図6参照)のステップS4で追加されたレコードの「メッセージ」の欄に、ステップS41又はステップS46(後述)で取得されたレコードの「商品名」の項目の情報を追加する(ステップS45)。例えば、ステップS41で要発注情報133の先頭のレコードが取得されている場合、当該先頭のレコードの「商品名」の項目の情報である“薄力粉”が追加されることとなる。
【0056】
次いで、CPU11は、記憶部13に記憶されている要発注情報133(図4参照)の次行のレコードを取得する(ステップS46)。そして、CPU11は、処理をステップS42に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0057】
また、ステップS42において、データがないと判定された場合(ステップS42;NO)、CPU11は、スケジュールボタン表示処理(図6参照)のステップS4で追加されたレコードの「メッセージ」の項目に“を発注してください。”の文字列を追加する(ステップS47)。そして、CPU11は、処理をスケジュールボタン表示処理(図6参照)に戻し、ステップS8以降の処理を行う。
【0058】
図6のスケジュールボタン表示処理の制御手順の説明に戻り、CPU11は、ステップS7の処理を実行した後、ステップS4で追加されたレコードの「メッセージ」の欄にステップS7で生成されたメッセージ情報(例えば“薄力粉、バター、牛乳を発注してください。”)を設定する(ステップS8)。
【0059】
次いで、CPU11は、ステップS4で追加されたレコードの「実行日」の欄に本日(例えば“2022/5/24”)の3日後の日付(例えば“2022/5/27”)を設定する(ステップS9)。
【0060】
次いで、CPU11は、ステップS4で追加されたレコードの「実行プログラム」の欄に発注プログラム名(例えば“OrderProc.exe”)と要発注情報を参照する引数(例えば“OrderList”)を設定する(ステップS10)。
【0061】
次いで、CPU11は、ステップS4で追加されたレコードの各情報に基づいて、サポートパネル画面R2にスケジュールボタンSBを表示し(ステップS11)、スケジュールボタン表示処理を終了する。
【0062】
図9は、サポートパネル画面R2に表示されたスケジュールボタンSBの例を示す図である。
図9に示すように、スケジュールボタンSBは、上述のようにステップS4で追加されたレコードの各情報(例えば、タイトル“発注業務”、表示“要商品発注”、実行日“2022/5/27”)に基づいて、上段にタイトル“発注業務”が表示され、中段に表示“要商品発注”が表示され、下段に実行日“2022/5/27”が表示されている。このスケジュールボタンSBを選択する操作がなされると、上記のステップS4で追加されたレコードの情報(例えば、実行プログラム“OrderProc.exe”)に基づいて、発注アプリが起動され、発注業務に係るメニュー(図示省略)がメイン画面R1に表示される。また、このとき、当該レコードの情報(例えば、要発注情報を参照する引数“OrderList”)に基づいて、後述する要発注一覧画面42がメイン画面R1上に重畳表示される。
【0063】
[発注アプリ実行表示処理]
図10は、発注アプリ実行表示処理の制御手順を示すフローチャートである。発注アプリ実行表示処理は、例えば、操作部15を介して、メイン画面R1に表示されているメニュー(図示省略)から発注ボタン(図示省略)を選択する操作がなされたことを契機として開始されるようになっている。
【0064】
発注アプリ実行表示処理が開始されると、先ず、CPU11は、要発注情報生成処理を実行する(ステップS61)。なお、この要発注情報生成処理は、スケジュールボタン表示処理(図6参照)の要発注情報生成処理(ステップS2)と同一であるため説明を省略する。
【0065】
次いで、CPU11は、要発注情報133が生成されたか否かを判定する(ステップS62)。
【0066】
ステップS62において、要発注情報133が生成されていないと判定された場合(ステップS62;NO)、CPU11は、発注アプリ実行表示処理を終了する。
【0067】
また、ステップS62において、要発注情報133が生成されたと判定された場合(ステップS62;YES)、CPU11は、要発注情報を参照する引数があるか否かを判定する(ステップS63)。
【0068】
ステップS63において、要発注情報を参照する引数があると判定された場合(ステップS63;YES)、CPU11は、処理をステップS69に進める。
【0069】
また、ステップS63において、要発注情報を参照する引数がないと判定された場合(ステップS63;NO)、CPU11は、メッセージ情報生成処理を実行する(ステップS64)。なお、このメッセージ情報生成処理は、スケジュールボタン表示処理(図6参照)のメッセージ情報生成処理(ステップS7)と同一であるため説明を省略する。
【0070】
次いで、CPU11は、ステップS64で生成されたメッセージ情報を記した要発注メッセージ画面41を表示部14に表示する(ステップS65)。
【0071】
図12は、要発注メッセージ画面41の例を示す図である。
図12に示すように、要発注メッセージ画面41には、ステップS64で生成されたメッセージ情報(例えば、“薄力粉、バター、牛乳を発注してください。”)が表示されるとともに、後述する要発注一覧画面42を表示部14に表示させるための要発注一覧画面表示ボタン411と、要発注メッセージ画面41を閉じるためのキャンセルボタン412と、が設けられている。
【0072】
発注アプリ実行表示処理の制御手順の説明に戻り、CPU11は、ステップS65の処理を実行した後、要発注情報の更新の有無を示す更新フラグをONにする(ステップS66)。
【0073】
次いで、CPU11は、要発注メッセージ画面41に設けられている要発注一覧画面表示ボタン411の操作がなされたか否かを判定する(ステップS67)。
【0074】
ステップS67において、要発注一覧画面表示ボタン411の操作がなされていないと判定された場合(ステップS67;NO)、CPU11は、発注アプリ実行表示処理を終了する。
【0075】
また、ステップS67において、要発注一覧画面表示ボタン411の操作がなされたと判定された場合(ステップS67;YES)、CPU11は、要発注一覧生成処理を実行する(ステップS68)。
【0076】
図11は、要発注一覧表生成処理の制御手順を示すフローチャートである。
図11に示すように、要発注一覧表生成処理が開始されると、先ず、CPU11は、記憶部13に記憶されている要発注情報133(図4参照)の先頭のレコードを取得する(ステップS81)。
【0077】
次いで、CPU11は、要発注一覧表の先頭行を選択する(ステップS82)。
【0078】
次いで、CPU11は、ステップS81又はステップS87(後述)で取得されたレコードにデータがあるか否かを判定する(ステップS83)。
【0079】
ステップS83において、取得されたレコードにデータがないと判定された場合(ステップS83;NO)、CPU11は、要発注一覧表生成処理を終了する。そして、CPU11は、処理を発注アプリ実行表示処理に戻し、ステップS69以降の処理を行う。
【0080】
また、ステップS83において、取得されたレコードにデータがあると判定された場合(ステップS83;YES)、CPU11は、ステップS82又はステップS88(後述)で選択された行の「商品名」の欄に、当該取得されたレコードの「商品名」の項目の情報を設定する(ステップS84)。例えば、要発注情報133(図4参照)から取得されたレコードが1行目である場合、当該レコードの「商品名」の項目の情報である“薄力粉”を、要発注一覧表の1行目の「商品名」の欄に設定する。
【0081】
次いで、CPU11は、ステップS82又はステップS88(後述)で選択された行の「数量」の欄に、当該取得されたレコードの「前回発注数」の項目の情報を設定する(ステップS85)。例えば、要発注情報133(図4参照)から取得されたレコードが1行目である場合、当該レコードの「前回発注数」の項目の情報である“30”を、要発注一覧表の1行目の「数量」の欄に設定する。
【0082】
次いで、CPU11は、ステップS82又はステップS88(後述)で選択された行の「在庫数」の欄に、当該取得されたレコードの「在庫数」の項目の情報を設定する(ステップS86)。例えば、要発注情報133(図4参照)から取得されたレコードが1行目である場合、当該レコードの「在庫数」の項目の情報である“7”を、要発注一覧表の1行目の「在庫数」の欄に設定する。
【0083】
次いで、CPU11は、記憶部13に記憶されている要発注情報133(図4参照)の次行のレコードを取得する(ステップS87)。
【0084】
次いで、CPU11は、要発注一覧表の次行を選択する(ステップS88)。そして、CPU11は、処理をステップS83に戻し、それ以降の処理を繰り返し行うことで要発注一覧表を生成する。
【0085】
図10の発注アプリ実行表示処理の制御手順の説明に戻り、CPU11は、ステップS68の処理を実行した後、要発注一覧画面42を表示部14に表示する(ステップS69)。
【0086】
図13は、要発注一覧画面42の例を示す図である。
図13に示すように、要発注一覧画面42には、上述の要発注情報を参照する引数又はステップS68の要発注一覧表生成処理によって生成された要発注一覧表421が表示されるとともに、要発注一覧表421に表示されている商品の発注(一括発注)を実行する際に用いられる発注ボタン422と、要発注一覧画面42を閉じるためのキャンセルボタン423と、が設けられている。
【0087】
発注アプリ実行表示処理の制御手順の説明に戻り、CPU11は、ステップS69の処理を実行した後、上記の発注ボタン422の操作を契機として、発注が実行されたか否かを判定する(ステップS70)。
【0088】
ステップS70において、発注が実行されていないと判定された場合(ステップS70;NO)、CPU11は、発注アプリ実行表示処理を終了する。
【0089】
また、ステップS70において、発注が実行されたと判定された場合(ステップS70;YES)、CPU11は、要発注情報の削除の有無を示す削除フラグをONにして(ステップS71)、発注アプリ実行表示処理を終了する。
【0090】
[スケジュール実行処理]
図14は、スケジュール実行処理の制御手順を示すフローチャートである。
図14に示すように、スケジュール実行処理が開始されると、先ず、CPU11は、サポートパネル画面R2に表示されているスケジュールボタンSBの操作がなされたか否かを判定する(ステップS101)。
【0091】
ステップS101において、スケジュールボタンSBの操作がなされていないと判定された場合(ステップS101;NO)、CPU11は、スケジュール実行処理を終了する。
【0092】
また、ステップS101において、スケジュールボタンSBの操作がなされたと判定された場合(ステップS101;YES)、CPU11は、スケジュール実行画面43を表示部14に表示する(ステップS102)。
【0093】
図15は、スケジュール実行画面43の例を示す図である。
図15に示すように、スケジュール実行画面43には、スケジュール情報134の該当するレコードの「表示」の項目の情報(例えば、“要商品発注”)及び「メッセージ」の項目の情報(例えば、“薄力粉、バター、牛乳を発注してください。”)が表示されるとともに、商品の発注を実行する際に用いられる実行ボタン431と、スケジュール実行画面43を閉じるためのキャンセルボタン432と、が設けられている。
【0094】
スケジュール実行処理の制御手順の説明に戻り、CPU11は、ステップS102の処理を実行した後、キャンセルボタン432の操作がなされたか否かを判定する(ステップS103)。
【0095】
ステップS103において、キャンセルボタン432の操作がなされたと判定された場合(ステップS103;YES)、CPU11は、処理をステップS101に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0096】
また、ステップS103において、キャンセルボタン432の操作がなされていないと判定された場合(ステップS103;NO)、CPU11は、実行ボタン431の操作がなされたか否かを判定する(ステップS104)。
【0097】
ステップS104において、実行ボタン431の操作がなされていないと判定された場合(ステップS104;NO)、CPU11は、処理をステップS103に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0098】
また、ステップS104において、実行ボタン431の操作がなされたと判定された場合(ステップS104;YES)、CPU11は、要発注一覧画面42(図13参照)を表示部14に表示する(ステップS105)。
【0099】
次いで、CPU11は、要発注一覧画面42に設けられている発注ボタン422の操作を契機として、発注が実行されたか否かを判定する(ステップS106)。
【0100】
ステップS106において、発注が実行されていないと判定された場合(ステップS106;NO)、CPU11は、スケジュール実行処理を終了する。
【0101】
また、ステップS106において、発注が実行されたと判定された場合(ステップS106;YES)、CPU11は、要発注情報の削除の有無を示す削除フラグをONにして(ステップS107)、スケジュール実行処理を終了する。
【0102】
[スケジュールボタン更新処理]
図16は、スケジュールボタン更新処理の制御手順を示すフローチャートである。スケジュールボタン更新処理は、例えば、サポートパネル画面R2が表示部14に表示されている期間に行われる処理となっている。したがって、サポートパネル画面R2を非表示とする操作がなされた場合、このスケジュールボタン更新処理が終了するようになっている。
【0103】
スケジュールボタン更新処理が開始されると、先ず、CPU11は、更新フラグがONになっているか否かを判定する(ステップS121)。
【0104】
ステップS121において、更新フラグがONになっていると判定された場合(ステップS121;YES)、CPU11は、更新された要発注情報133に基づいて、スケジュール情報134の該当レコードを更新する(ステップS122)。具体的には、図17に示すように、要発注情報133に、商品コード“202016”の“ヨーグルト”が新たに加わった場合、CPU11は、当該要発注情報133に基づいて、図18に示すように、スケジュール情報134のスケジュールID“11”のレコードの「メッセージ」の項目の情報を“薄力粉、バター、牛乳、ヨーグルトを発注してください。”に更新する。
【0105】
次いで、CPU11は、サポートパネル画面R2に表示されているスケジュールボタンSBを更新して表示する(ステップS123)。具体的には、図19に示すように、要発注情報133が更新されたことをユーザーが識別できるように、スケジュールボタンSBの右上部に“新着”のメッセージを付すことで、スケジュールボタンSBを更新する。
【0106】
次いで、CPU11は、更新フラグをOFFにし(ステップS124)、処理をステップS121に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0107】
また、ステップS121において、更新フラグがONになっていないと判定された場合(ステップS121;NO)、CPU11は、削除フラグがONになっているか否かを判定する(ステップS125)。
【0108】
ステップS125において、削除フラグがONになっていると判定された場合(ステップS125;YES)、CPU11は、商品の発注が実行された要発注情報133に基づいて、スケジュール情報134の該当レコードを削除する(ステップS126)。このとき、CPU11は、該当レコードを削除した後、当該要発注情報133を削除する。
【0109】
次いで、CPU11は、サポートパネル画面R2に表示されているスケジュールボタンSBを削除する(ステップS127)。なお、スケジュールボタンSBを削除する代わりに、図20に示すように、商品の発注が実行されたことをユーザーが識別できるようにスケジュールボタンSBの右上部に“済”のメッセージを付すようにしてもよい。また、スケジュールボタンSBの表示色を通常の表示色(例えば、青色)とは異なる表示色(例えば、灰色)で表示するようにしてもよい。
【0110】
次いで、CPU11は、削除フラグをOFFにし(ステップS128)、処理をステップS121に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0111】
また、ステップS125において、削除フラグがONになっていないと判定された場合(ステップS125;NO)、CPU11は、処理をステップS121に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0112】
以上説明したように、販売管理装置10のCPU11は、或る条件を満たした場合、発注が必要な商品に係る要発注情報133(発注タスク)を生成する。また、CPU11は、生成された要発注情報133を、当該要発注情報133の生成後に行われた上記商品の発注に応じて変更する。
したがって、CPU11によれば、生成された要発注情報133を、当該要発注情報133の生成後に行われた商品の発注に応じて変更するので、発注案内を柔軟且つ適切に行うことができる。
【0113】
また、CPU11は、在庫数が適正在庫数以下である商品を対象として要発注情報133を生成する。
したがって、CPU11によれば、上記の要発注情報133を生成することにより、ユーザーが取り扱う商品の在庫を適切に管理することができる。
【0114】
また、CPU11は、要発注情報133をユーザー操作により選択可能なスケジュールボタンSB(オブジェクト)として表示部14に表示させ、スケジュールボタンSBを選択する入力操作がなされた場合、要発注情報133の内容を表示部14に表示させる。
したがって、CPU11によれば、上記のスケジュールボタンSBを表示することにより、発注が必要な商品があることをユーザーに認識させることができるので、商品の発注漏れを抑制することができる。また、CPU11によれば、スケジュールボタンSBを選択する入力操作によって、要発注情報133の内容を表示することができるので、発注が必要な商品の詳細をユーザーに認識させることができる。この結果、商品の発注漏れをより抑制することができる。
【0115】
また、CPU11は、要発注情報133にリストアップされた商品のうちの一部の商品の発注が行われた場合、又は、要発注情報133にリストアップされた商品とは別の商品(例えば、“ヨーグルト”)の在庫数が適正在庫数以下となった場合、当該要発注情報133の内容を更新する。また、CPU11は、要発注情報133の内容が更新された場合、スケジュールボタンSBを、当該更新がなされたことを識別可能な表示態様(“新着”のメッセージを付した状態;図19参照)に変更して表示させる。
したがって、CPU11によれば、スケジュールボタンSBの表示態様を変更することにより、要発注情報133の内容が更新されたことをユーザーに認識させることができる。この結果、発注が必要な商品が更新されたことをユーザーに注意喚起することができるので、商品の発注漏れや商品を誤って余分に発注してしまうことを抑制することができる。
【0116】
また、CPU11は、要発注情報133にリストアップされた商品すべての発注が行われた場合、要発注情報133を削除する。また、CPU11は、要発注情報133が削除された場合、スケジュールボタンSBを非表示(削除)とする。
したがって、CPU11によれば、要発注情報133にリストアップされた商品すべての発注が行われた場合、スケジュールボタンSBを非表示(削除)とすることにより、ユーザーを困惑させたり、要発注情報133にリストアップされていた商品を誤って余分に発注してしまったりすることを抑制することができる。
【0117】
また、CPU11は、スケジュールボタンSBを選択する入力操作がなされた場合、発注アプリを起動させ、発注アプリに関する表示画面を表示部14のメイン画面R1(第1領域)に表示させ、スケジュールボタンSBをサポートパネル画面R2(第2領域)に表示させる。
したがって、CPU11によれば、発注アプリに関する表示画面が表示される表示領域と、スケジュールボタンSBが表示される表示領域と、を分けることにより、発注業務を行い易くすることができる。
【0118】
また、CPU11は、更に、表示部14に表示された発注ボタン(発注アプリを選択可能な選択ボタン)を選択する入力操作がなされた場合、発注アプリを起動させる。また、CPU11は、上記発注ボタンを選択する入力操作がなされた際に、要発注情報133が生成されている場合、当該要発注情報133の内容を表示部14に表示させる。
したがって、CPU11によれば、上記発注ボタンを選択する入力操作がなされ、発注アプリが起動された場合にも、要発注情報133の内容(要発注メッセージ画面41(図12参照)、要発注一覧画面42(図13参照))を表示部14に表示させることができるので、要発注情報133に係る商品の発注漏れを抑制することができる。
【0119】
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0120】
例えば、上記実施形態では、要発注情報133が更新された場合、図19に示すように、スケジュールボタンSBの右上部に“新着”のメッセージを付することで、要発注情報133が更新されたことをユーザーに通知するようにしているが、当該通知の方法は上記の方法に限定されるものではない。
【0121】
また、上記実施形態では、要発注情報133の更新や削除に関する履歴を記憶部13に記憶しておくようにしてもよい。
【0122】
また、上記実施形態において、発注の対象商品は、販売を目的とした商品に限られず、例えば、役務に関わる商品であってもよい。具体的には、工務店等が受注した住宅設備の修理(役務)に必要な部品等を発注の対象商品としてもよい。また、飲食店において注文を受けた料理に必要な材料や調味料等を発注の対象商品としてもよい。
【0123】
また、上記した実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部13のHDD、SSDを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリや、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【符号の説明】
【0124】
10 販売管理装置
11 CPU
12 RAM
13 記憶部
131 発注情報
132 在庫管理情報
133 要発注情報
134 スケジュール情報
14 表示部
15 操作部
16 通信部
17 バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20