(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046378
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 15/08 20060101AFI20240327BHJP
G03G 21/16 20060101ALI20240327BHJP
【FI】
G03G15/08 390A
G03G21/16 176
G03G21/16 147
G03G15/08 348B
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022151722
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103517
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 寛之
(72)【発明者】
【氏名】植地 正樹
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 正吾
【テーマコード(参考)】
2H077
2H171
【Fターム(参考)】
2H077AA02
2H077AA07
2H077AA09
2H077AA35
2H077AC02
2H077AD02
2H077AD06
2H077BA08
2H077GA13
2H171FA02
2H171FA03
2H171JA07
2H171KA05
2H171QA04
2H171QA08
2H171QA24
2H171QB03
2H171QB15
2H171QB32
2H171QB37
2H171QC03
2H171QC22
2H171QC36
2H171SA11
2H171SA14
2H171SA18
2H171SA19
2H171SA22
2H171SA26
2H171SA31
(57)【要約】
【課題】トナー受入口の周りに対するトナーの付着、および、回収トナー排出口からのトナー漏れを抑制できる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】画像形成装置1は、ドラムユニット5Yとトナーカートリッジ6Yとを備える。ドラムユニット5Yは、トナー受入口5511を開閉可能なトナー受入シャッタ57Yと、クリーニング部材581Yと、回収トナー排出口591Yを開閉可能な回収トナー排出シャッタ60Yとを有する。トナーカートリッジ6Yは、シャッタ駆動部材76Yを有する。シャッタ駆動部材76Yは、伝達部と、操作部と、を有する。伝達部は、第1位置と、第2位置との間を移動可能である。伝達部が第1位置に位置した状態で、伝達部は、トナー受入口を閉じる位置にトナー受入シャッタを位置させ、かつ、回収トナー排出口を閉じる位置に回収トナー排出シャッタを位置させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体筐体と、
前記本体筐体内に位置するドラムユニットと、
前記本体筐体に着脱可能なトナーカートリッジと、を備え、
前記ドラムユニットは、
感光ドラムと、
前記感光ドラムを回転可能に支持するドラムフレームと、
トナーを前記感光ドラムに供給可能な現像ローラと、
前記トナーカートリッジからのトナーを受入可能なトナー受入口を開閉可能なトナー受入シャッタと、
前記感光ドラムの周面をクリーニング可能なクリーニング部材と、
前記クリーニング部材が前記感光ドラムの前記周面から回収した回収トナーを排出可能な回収トナー排出口を開閉可能な回収トナー排出シャッタと、
を有し、
前記トナーカートリッジは、
前記感光ドラムに供給されるトナーを収容可能なトナー収容部と、前記回収トナーを収容可能な回収トナー収容部と、を有するトナー筐体と、
前記トナーカートリッジが前記本体筐体に装着された状態で前記トナー受入シャッタおよび前記回収トナー排出シャッタを駆動させるためのシャッタ駆動部材であって、
前記トナーカートリッジが前記本体筐体に装着された状態で前記トナー受入シャッタおよび前記回収トナー排出シャッタに動力を伝達可能になる伝達部であって、前記トナー受入口を閉じる位置に前記トナー受入シャッタを位置させ、かつ、前記回収トナー排出口を閉じる位置に前記回収トナー排出シャッタを位置させる第1位置と、前記トナー受入口を開く位置に前記トナー受入シャッタを位置させ、かつ、前記回収トナー排出口を開く位置に前記回収トナー排出シャッタを位置させる第2位置との間を移動可能な伝達部と、
前記トナー筐体に対して前記伝達部の反対側に位置し、前記伝達部を前記第1位置と前記第2位置との間で移動させる操作部と、
を有するシャッタ駆動部材と、
を有する、画像形成装置。
【請求項2】
前記ドラムユニットは、
前記トナー受入シャッタおよび前記回収トナー排出シャッタの両方と接続された伝達部材であって、前記トナーカートリッジが前記本体筐体に装着された状態で前記トナーカートリッジの前記伝達部とともに移動可能になる伝達部材を、さらに備える、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記伝達部材は、ギヤであり、
前記トナー受入シャッタは、前記伝達部材と噛み合う第1ギヤ部を有し、
前記回収トナー排出シャッタは、前記伝達部材と噛み合う第2ギヤ部を有する、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記伝達部材は、前記トナーカートリッジが前記本体筐体に装着された状態で前記伝達部と係合する、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記感光ドラムは、第1方向に延びる軸について回転可能であり、
前記ドラムフレームは、
前記第1方向における前記感光ドラムの一端部を支持する第1側板と、
前記第1方向における前記感光ドラムの他端部を支持する第2側板と、を有し、
前記ドラムユニットは、
前記第1方向において前記第1側板と前記第2側板との間に位置し、前記感光ドラムに供給されるトナーを収容可能な現像筐体であって、前記現像ローラを支持し、前記感光ドラムに対して移動可能な現像筐体と、
前記現像筐体にトナーを供給可能なトナー供給口を有し、前記トナー受入口から前記トナー供給口へのトナーの通過を許容するトナー管と、をさらに有し、
前記トナー供給口は、前記ドラムフレームの前記第1側板に対して前記現像筐体と同じ側に位置し、
前記トナー受入口および前記回収トナー排出口は、前記ドラムフレームの前記第1側板に対して前記現像筐体の反対側に位置する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記シャッタ駆動部材は、
前記伝達部と前記操作部とを接続するシャフトであって、前記トナー筐体を貫通するシャフトを、さらに有する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記ドラムユニットは、
前記トナーカートリッジが前記本体筐体に装着され、前記伝達部が前記第2位置に位置した状態で、前記トナーカートリッジが前記本体筐体から取り外される離脱方向に前記トナーカートリッジが移動した場合に、前記伝達部と当たって、前記離脱方向への前記トナーカートリッジの移動を止めるロック部材を、さらに有する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記ロック部材は、
前記第1位置に位置した前記伝達部が通過可能であり、前記第2位置に位置した前記伝達部が通過不能な貫通穴を有する、請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記貫通穴は、前記伝達部が前記貫通穴を通過する通過方向と交差する方向に延び、
前記伝達部は、
前記ドラムユニットおよび前記トナーカートリッジが前記本体筐体に装着され、前記ロック部材が前記第2位置に位置した状態で、前記通過方向、および、前記貫通穴が延びる方向の両方と交差する方向に突出する突起を有する、請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記トナーカートリッジは、
前記トナーカートリッジが前記本体筐体に装着された状態で前記トナー収容部内のトナーを前記ドラムユニットの前記トナー受入口に排出可能なトナー排出口を開閉可能なトナー排出シャッタであって、前記トナーカートリッジが前記本体筐体に装着された状態で前記ドラムユニットの前記トナー受入シャッタとともに移動可能になるトナー排出シャッタと、
前記トナーカートリッジが前記本体筐体に装着された状態で前記回収トナー排出口から排出された前記回収トナーを受入可能な回収トナー受入口を開閉可能な回収トナー受入シャッタであって、前記トナーカートリッジが前記本体筐体に装着された状態で前記ドラムユニットの前記回収トナー排出シャッタとともに移動可能になる回収トナー受入シャッタと、
をさらに有し、
前記トナー排出シャッタは、前記トナー受入シャッタと係合し、
前記トナー受入シャッタが前記トナー受入口を閉じる位置に位置した状態で、前記トナー排出口を閉じる位置に位置し、前記トナー受入シャッタが前記トナー受入口を開く位置に位置した状態で、前記トナー排出口を開く位置に位置し、
前記回収トナー受入シャッタは、前記回収トナー排出シャッタと係合し、
前記回収トナー排出シャッタが前記回収トナー排出口を閉じる位置に位置した状態で、前記回収トナー受入口を閉じる位置に位置し、前記回収トナー排出シャッタが前記回収トナー排出口を開く位置に位置した状態で、前記回収トナー受入口を開く位置に位置する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記感光ドラムは、第1方向に延びる軸について回転可能であり、
前記トナーカートリッジは、前記ドラムユニットに対して前記第1方向に移動することにより、前記本体筐体に着脱可能である、請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記画像形成装置は、
前記トナーカートリッジを支持可能な支持部材であって、前記トナーカートリッジを支持した状態で、前記トナーカートリッジを前記本体筐体内に位置させる内側位置と、前記トナーカートリッジを前記本体筐体外に位置させる外側位置との間を前記第1方向に移動可能な支持部材を、さらに備える、請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記画像形成装置は、
前記本体筐体内に位置する前記ドラムユニットの前記回収トナー排出口の下方に位置し、前記回収トナー受入口に入らなかった前記回収トナーを受ける受け部材を、さらに備え、
前記支持部材が前記内側位置に位置した状態で、前記支持部材は、上下方向において、前記回収トナー排出口と前記受け部材との間に位置し、
前記支持部材が前記外側位置に位置した状態で、前記支持部材は、上下方向において、前記回収トナー排出口と前記受け部材との間に位置しない、請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記感光ドラムは、第1方向に延びる軸について回転可能であり、
前記ドラムユニットは、前記本体筐体に対して前記第1方向に着脱可能なドラムカートリッジである、請求項1に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、本体筐体と、ドラムユニットと、トナーカートリッジと、を備える画像形成装置が知られている(例えば、下記特許文献1参照。)。ドラムユニットは、本体筐体内に位置する。ドラムユニットは、感光ドラムと、ドラムフレームと、現像ローラと、トナー受入シャッタと、クリーニング部材と、を有する。トナー受入シャッタは、トナー受入口を開閉可能である。
【0003】
トナーカートリッジは、本体筐体に着脱可能である。トナーカートリッジは、トナー収容部と、回収トナー収容部と、を有する。トナー収容部は、感光ドラムに供給されるトナーを収容可能である。回収トナー収容部は、回収トナーを収容可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載される画像形成装置では、トナーカートリッジが本体筐体に装着される場合、本体筐体に対するトナーカートリッジの装着が完了する前に、トナー受入口に対するトナーカートリッジの位置が決まっていない状態で、トナー受入口を開き始める。また、トナーカートリッジが本体筐体から取り外される場合、トナー受入シャッタがトナー受入口を閉じる前に、トナーカートリッジが本体筐体に対して移動し始める。
【0006】
そのため、トナーカートリッジを本体筐体に対して着脱するときに、トナー受入口の周りに対するトナーの付着を抑制することが困難である。
【0007】
そこで、本開示の目的は、トナー受入口の周りに対するトナーの付着、および、回収トナー排出口からのトナー漏れを抑制できる画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 本開示の画像形成装置は、本体筐体と、ドラムユニットと、トナーカートリッジと、を備える。ドラムユニットは、本体筐体内に位置する。トナーカートリッジは、本体筐体に着脱可能である。
【0009】
ドラムユニットは、感光ドラムと、ドラムフレームと、現像ローラと、トナー受入シャッタと、クリーニング部材と、回収トナー排出シャッタと、を有する。
【0010】
ドラムフレームは、感光ドラムを回転可能に支持する。現像ローラは、トナーを感光ドラムに供給可能である。トナー受入シャッタは、トナー受入口を開閉可能である。トナー受入口は、トナーカートリッジからのトナーを受入可能である。クリーニング部材は、感光ドラムの周面をクリーニング可能である。回収トナー排出シャッタは、回収トナー排出口を開閉可能である。回収トナー排出口は、クリーニング部材が感光ドラムの周面から回収した回収トナーを排出可能である。
【0011】
トナーカートリッジは、トナー筐体と、シャッタ駆動部材と、を有する。トナー筐体は、トナー収容部と、回収トナー収容部と、を有する。トナー収容部は、感光ドラムに供給されるトナーを収容可能である。回収トナー収容部は、回収トナーを収容可能である。
【0012】
シャッタ駆動部材は、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態でトナー受入シャッタおよび回収トナー排出シャッタを駆動させる。シャッタ駆動部材は、伝達部と、操作部と、を有する。
【0013】
伝達部は、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態でトナー受入シャッタおよび回収トナー排出シャッタに動力を伝達可能になる。伝達部は、第1位置と、第2位置との間を移動可能である。伝達部が第1位置に位置した状態で、伝達部は、トナー受入口を閉じる位置にトナー受入シャッタを位置させ、かつ、回収トナー排出口を閉じる位置に回収トナー排出シャッタを位置させる。伝達部が第2位置に位置した状態で、伝達部は、トナー受入口を開く位置にトナー受入シャッタを位置させ、かつ、回収トナー排出口を開く位置に回収トナー排出シャッタを位置させる。
【0014】
操作部は、トナー筐体に対して伝達部の反対側に位置する。操作部は、伝達部を第1位置と第2位置との間で移動させる。
【0015】
このような構成によれば、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態で、トナーカートリッジのシャッタ駆動部材の伝達部が、トナー受入シャッタおよび回収トナー排出シャッタに動力を伝達可能になる。
【0016】
そのため、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態で、作業者は、シャッタ駆動部材を操作することにより、トナー受入シャッタおよび回収トナー排出シャッタを開閉することができる。
【0017】
これにより、トナー受入口および回収トナー排出口に対するトナーカートリッジの位置が決まった状態で、トナー受入シャッタおよび回収トナー排出シャッタが、開閉される。
【0018】
その結果、トナー受入口の周りに対するトナーの付着、および、回収トナー排出口からのトナー漏れを抑制できる。
【0019】
また、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態で、作業者は、操作部を操作することにより、トナー筐体に対して伝達部の反対側から、伝達部を移動させることができる。
【0020】
さらに、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態で、伝達部を第1位置から第2位置に位置させるという1つの作業で、トナー受入シャッタと回収トナー排出シャッタとを開くことができる。また、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態で、伝達部を第2位置から第1位置に位置させるという1つの作業で、トナー受入シャッタと回収トナー排出シャッタとを閉じることができる。
【0021】
そのため、作業者は、簡単な作業で、トナー受入シャッタおよび回収トナー排出シャッタを開閉することができる。
【0022】
(2) ドラムユニットは、伝達部材を、さらに備えてもよい。伝達部材は、トナー受入シャッタおよび回収トナー排出シャッタの両方と接続される。伝達部材は、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態でトナーカートリッジの伝達部とともに移動可能になる。
【0023】
このようような構成では、ドラムユニットの伝達部材は、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態でトナーカートリッジの伝達部とともに移動可能になる。
【0024】
そのため、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態で、トナーカートリッジの伝達部が移動することによって、ドラムユニットの伝達部材が、トナー受入シャッタおよび回収トナー排出シャッタを開閉できる。
【0025】
(3) 伝達部材は、ギヤであってもよい。トナー受入シャッタは、第1ギヤ部を有してもよい。第1ギヤ部は、伝達部材と噛み合う。回収トナー排出シャッタは、第2ギヤ部を有してもよい。第2ギヤ部は、伝達部材と噛み合う。
【0026】
伝達部材は、ギヤであるので、第1ギヤ部と噛み合うことによって、トナー受入シャッタがトナー受入口を効率的に開閉できる。伝達部材は、ギヤであるので、第2ギヤ部と噛み合うことによって、回収トナー排出シャッタが回収トナー排出口を効率的に開閉できる。
【0027】
(4) 伝達部材は、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態で伝達部と係合してもよい。
【0028】
(5) 感光ドラムは、第1方向に延びる軸について回転可能である。ドラムフレームは、第1側板と、第2側板と、を有する。第1側板は、第1方向における感光ドラムの一端部を支持する。第2側板は、第1方向における感光ドラムの他端部を支持する。ドラムユニットは、現像筐体と、トナー管と、をさらに有する。現像筐体は、第1方向において第1側板と第2側板との間に位置する。現像筐体は、感光ドラムに供給されるトナーを収容可能である。現像筐体は、現像ローラを支持する。現像筐体は、感光ドラムに対して移動可能である。トナー管は、トナー供給口を有する。トナー供給口は、現像筐体にトナーを供給可能である。トナー管は、トナー受入口からトナー供給口へのトナーの通過を許容する。
【0029】
トナー供給口は、ドラムフレームの第1側板に対して現像筐体と同じ側に位置する。
【0030】
トナー受入口および回収トナー排出口は、ドラムフレームの第1側板に対して現像筐体の反対側に位置する。
【0031】
このような構成によれば、現像筐体は、ドラムフレームの第1側板と第2側板との間において、感光ドラムに対して移動可能に支持される。ドラムユニットは、トナーカートリッジのトナーを現像筐体に供給するためのトナー供給口を有する。トナー供給口は、トナー管に設けられており、トナー受入口、および、回収トナー排出口は、ドラムフレームの第1側板に対して現像筐体の反対側に位置する。
【0032】
そのため、ドラムユニットが本体筐体に装着された状態で、トナーカートリッジを本体筐体に装着するときに、現像筐体の位置にかかわらず、第1側板に対する現像筐体の反対側において、トナーカートリッジを、トナー受入口および回収トナー排出口に対して位置合わせできる。
【0033】
その結果、ドラムユニットが本体筐体に装着された状態で、トナーカートリッジを本体筐体に容易に装着できる。
【0034】
(6) シャッタ駆動部材は、シャフトを、さらに有してもよい。シャフトは、伝達部と操作部とを接続する。シャフトは、トナー筐体を貫通する。
【0035】
(7) ドラムユニットは、ロック部材を、さらに有してもよい。トナーカートリッジが本体筐体に装着され、伝達部が第2位置に位置した状態で、トナーカートリッジが本体筐体から取り外される離脱方向にトナーカートリッジが移動した場合に、ロック部材は、伝達部と当たって、離脱方向へのトナーカートリッジの移動を止める。
【0036】
このような画像形成装置によれば、伝達部が第2位置した状態で、作業者が、離脱方向にトナーカートリッジを誤って移動した場合であっても、ロック部材は、伝達部と当たって、離脱方向へのトナーカートリッジの移動を止める。そのため、トナー受入口の周りに対するトナーの付着、および、回収トナー排出口からのトナー漏れを抑制できる。
【0037】
(8) ロック部材は、貫通穴を有してもよい。第1位置に位置した伝達部は、貫通穴を通過可能である。第2位置に位置した伝達部は、貫通穴を通過不能である。
【0038】
(9) 貫通穴は、伝達部が貫通穴を通過する通過方向と交差する方向に延びる。伝達部は、突起を有する。ドラムユニットおよびトナーカートリッジが本体筐体に装着され、ロック部材が第2位置に位置した状態で、突起は、通過方向、および、貫通穴が延びる方向の両方と交差する方向に突出する。
【0039】
(10) トナーカートリッジは、トナー排出シャッタと、回収トナー受入シャッタと、をさらに有してもよい。
【0040】
トナー排出シャッタは、トナー排出口を開閉可能である。トナー排出口は、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態でトナー収容部内のトナーをドラムユニットのトナー受入口に排出可能である。トナー排出シャッタは、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態でドラムユニットのトナー受入シャッタとともに移動可能になる。
【0041】
回収トナー受入シャッタは、回収トナー受入口を開閉可能である。回収トナー受入口は、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態で回収トナー排出口から排出された回収トナーを受入可能である。回収トナー受入シャッタは、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態でドラムユニットの回収トナー排出シャッタとともに移動可能になる。
【0042】
トナー排出シャッタは、トナー受入シャッタと係合してもよい。トナー受入シャッタがトナー受入口を閉じる位置に位置した状態で、トナー排出シャッタは、トナー排出口を閉じる位置に位置し、トナー受入シャッタがトナー受入口を開く位置に位置した状態で、トナー排出シャッタは、トナー排出口を開く位置に位置する。
【0043】
回収トナー受入シャッタは、回収トナー排出シャッタと係合してもよい。回収トナー排出シャッタが回収トナー排出口を閉じる位置に位置した状態で、回収トナー受入シャッタは、回収トナー受入口を閉じる位置に位置し、回収トナー排出シャッタが回収トナー排出口を開く位置に位置した状態で、回収トナー受入シャッタは、回収トナー受入口を開く位置に位置する。
【0044】
このような構成によれば、トナー排出シャッタは、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態でドラムユニットのトナー受入シャッタとともに移動可能になる。回収トナー受入シャッタは、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態でドラムユニットの回収トナー排出シャッタとともに移動可能になる。
【0045】
そのため、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態で、シャッタ駆動部材の操作に基づき、トナー受入シャッタの開閉に連動させて、トナー排出シャッタが開閉される。これにより、トナー受入口に対するトナー排出口の位置が決まった状態で、トナー排出口が開閉される。
【0046】
また、トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態で、シャッタ駆動部材の操作に基づき、回収トナー排出シャッタの開閉に連動させて、回収トナー受入シャッタが開閉される。これにより、回収トナー排出口に対する回収トナー受入口の位置が決まった状態で、回収トナー受入口が開閉される。
【0047】
トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態において、トナー受入シャッタがトナー受入口を開く位置に位置した状態で、トナー排出シャッタは、トナー排出口を開く位置に位置する。そのため、トナー排出口からのトナーの漏れを抑制できる。
【0048】
トナーカートリッジが本体筐体に装着された状態において、回収トナー排出シャッタが回収トナー排出口を開く位置に位置した状態で、回収トナー受入シャッタは、回収トナー受入口を開く位置に位置する。そのため、回収トナー受入口の周りに対する回収トナーの付着を抑制できる。
【0049】
(11) 感光ドラムは、第1方向に延びる軸について回転可能である。トナーカートリッジは、ドラムユニットに対して第1方向に移動することにより、本体筐体に着脱可能である。
【0050】
(12) 画像形成装置は、支持部材を、さらに備えてもよい。支持部材は、トナーカートリッジを支持可能である。トナーカートリッジを支持した状態で、支持部材は、内側位置と、外側位置との間を第1方向に移動可能である。支持部材は、内側位置に位置した状態で、トナーカートリッジを本体筐体内に位置させる。支持部材は、外側位置に位置した状態で、トナーカートリッジを本体筐体外に位置させる。
【0051】
(13) 画像形成装置は、受け部材を、さらに備えてもよい。受け部材は、本体筐体内に位置するドラムユニットの回収トナー排出口の下方に位置する。受け部材は、回収トナー受入口に入らなかった回収トナーを受ける。
【0052】
支持部材が内側位置に位置した状態で、支持部材は、上下方向において、回収トナー排出口と受け部材との間に位置する。支持部材が外側位置に位置した状態で、支持部材は、上下方向において、回収トナー排出口と受け部材との間に位置しない。
【0053】
このような構成によれば、支持部材が内側位置に位置した状態において、支持部材は、トナーカートリッジを本体筐体内に位置させて、トナーカートリッジを本体筐体に簡便に装着できる。
【0054】
また、支持部材が外側位置に位置した状態において、回収トナー排出口から回収トナー受入口に入らなかった回収トナーを受け部材が受けることができる。
【0055】
(14) 感光ドラムは、第1方向に延びる軸について回転可能である。ドラムユニットは、ドラムカートリッジであってもよい。ドラムカートリッジは、本体筐体に対して第1方向に着脱可能である。
【発明の効果】
【0056】
本開示の画像形成装置によれば、トナー受入口の周りに対するトナーの付着、および、回収トナー排出口からのトナー漏れを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【
図1】
図1は、一実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
【
図2】
図2は、
図1に示すドラムユニットおよびトナーカートリッジの着脱を説明する説明図である。
図2は、ドラムユニットおよびトナーカートリッジが本体筐体に装着された状態を示す。
【
図3】
図3は、
図1に示すドラムユニットおよびトナーカートリッジの着脱を説明する説明図である。
図3は、トナーカートリッジが本体筐体から取り外された状態を示す。
【
図4】
図4は、
図1に示すドラムユニットおよびトナーカートリッジの着脱を説明する説明図である。
図4は、ドラムユニットが本体筐体から取り外された状態を示す。
【
図7】
図7は、
図6に示すドラムユニットのA-A断面図である。
【
図8】
図8は、
図6に示すドラムユニットのB-B断面図である。
【
図9】
図9は、
図6に示すドラムユニットのC-C断面図である。
【
図10】
図10は、
図6に示すドラムユニットのD-D断面図である。
図10は、伝達部材が伝達部材第1位置に位置した状態である。
【
図11】
図11は、
図6に示すドラムユニットのD-D断面図である。
図10は、伝達部材が伝達部材第2位置に位置した状態である。
【発明を実施するための形態】
【0058】
1.画像形成装置1の概略
図1から
図4を参照して、画像形成装置1の概略について説明する。なお、以下の説明において、「上下方向」は、「画像形成装置1が水平面に載置された状態で」の上下方向である。
【0059】
図1に示すように、画像形成装置1は、多色印刷可能である。画像形成装置1は、本体筐体2と、カバー3(
図2参照)と、シート収容部4と、複数のドラムユニット5Y,5M,5C,5Kと、複数のトナーカートリッジ6Y(
図2参照),6M,6C,6Kと、露光装置7と、中間転写ユニット8と、転写ローラ9と、定着装置10と、を備える。トナーカートリッジ6M,6C,6Kは、図示されていない。
【0060】
1.1 本体筐体2
図1に示すように、本体筐体2は、シート収容部4と、複数のドラムユニット5Y,5M,5C,5Kと、複数のトナーカートリッジ6Y(
図2参照),6M,6C,6Kと、露光装置7と、中間転写ユニット8と、転写ローラ9と、定着装置10とを収容する。
【0061】
図3に示すように、本体筐体2は、本体開口21を有する。本体開口21は、第1方向における本体筐体2の一端部に位置する。
【0062】
1.2 カバー3
図2および
図3に示すように、カバー3は、閉位置(
図2参照)と開位置(
図3参照)との間を移動可能である。
図2に示すように、カバー3が閉位置に位置した状態で、カバー3は、本体開口21を閉じる。
図3に示すように、カバー3が開位置に位置した状態で、本体開口21は、開く。
【0063】
1.3 シート収容部4
図1に示すように、シート収容部4は、シートSを収容可能である。シート収容部4内のシートSは、転写ローラ9に向かって搬送される。
【0064】
1.4 ドラムユニット5Y,5M,5C,5K
ドラムユニット5Y,5M,5C,5Kは、本体筐体2内に位置する。ドラムユニット5Y,5M,5C,5Kは、第2方向に並ぶ。第2方向は、第1方向と交差する。好ましくは、第2方向は、第1方向と直交する。ドラムユニット5Y,5M,5C,5Kのそれぞれは、同じ構造を有する。そのため、以下の説明では、ドラムユニット5Yについて説明し、ドラムユニット5M,5C,5Kのそれぞれについての説明を省略する。
【0065】
ドラムユニット5Yは、本体筐体2に対して着脱可能なドラムカートリッジである。なお、ドラムユニット5Yは、本体筐体2に着脱不能に取り付けられていてもよい。ドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で、ドラムユニット5Yは、上下方向において、露光装置7と中間転写ユニット8との間に位置する。ドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で、ドラムユニット5Yは、露光装置7の上方に位置する。
【0066】
図4に示すように、カバー3が開位置に位置し、かつ、トナーカートリッジ6Yが本体筐体2から取り外された状態で、ドラムユニット5Yは、本体開口21を通って、本体筐体2に対して第1方向に着脱可能である。
【0067】
図1に示すように、ドラムユニット5Yは、感光ドラム51Yと、帯電装置52Yと、現像ユニット53Yとを有する。
【0068】
1.4.1 感光ドラム51Y
感光ドラム51Yは、ドラム軸A1について回転可能である。ドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で、ドラム軸A1は、第1方向に延びる。感光ドラム51Yは、第1方向に延びる。感光ドラム51Yは、円筒形状を有する。
【0069】
1.4.2 帯電装置52Y
帯電装置52Yは、感光ドラム51Yを帯電させる。帯電装置52Yは、帯電ローラである。ドラムユニット5Yは、帯電装置52Yの代わりに、スコロトロン型の帯電器を有してもよい。
【0070】
1.4.3 現像ユニット53Y
現像ユニット53Yは、露光された感光ドラム51Yの周面にトナーを供給可能である。現像ユニット53Yは、現像筐体531Yと、現像ローラ532Yとを有する。言い換えると、ドラムユニット5Yは、現像筐体531Yと、現像ローラ532Yと、を有する。
【0071】
現像筐体531Yは、感光ドラム51Yに供給されるトナーを収容可能である。現像筐体531Yは、現像ローラ532Yを支持する。
【0072】
現像ローラ532Yは、現像筐体531Y内のトナーを感光ドラム51Yに供給可能である。現像ローラ532Yは、感光ドラム51Yと接触する。現像ローラ532Yは、感光ドラム51Yから離間可能であってもよい。現像ローラ532Yは、第1方向に延びる。現像ローラ532Yは、現像軸A2について回転可能である。ドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で、現像軸A2は、第1方向に延びる。
【0073】
1.5 トナーカートリッジ6Y,6M,6C,6K
図2に示すように、トナーカートリッジ6Yは、本体筐体2に着脱可能である。詳しくは、
図3に示すように、カバー3が開位置に位置し、ドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で、トナーカートリッジ6Yは、第1方向において、本体開口21を通って、本体筐体2に対して着脱可能である。トナーカートリッジ6Yは、ドラムユニット5Yに対して第1方向に移動することにより、本体筐体2に着脱可能である。トナーカートリッジ6Yは、トナーを収容可能である。
図2に示すように、ドラムユニット5Yおよびトナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着された状態で、トナーカートリッジ6Yは、第1方向において、ドラムユニット5Yと接続される。
【0074】
なお、ドラムユニット5M(
図1参照)およびトナーカートリッジ6M(図示せず)が本体筐体2に装着された状態で、トナーカートリッジ6Mは、第1方向において、ドラムユニット5Mと接続される。ドラムユニット5C(
図1参照)およびトナーカートリッジ6C(図示せず)が本体筐体2に装着された状態で、トナーカートリッジ6Cは、第1方向において、ドラムユニット5Cと接続される。ドラムユニット5K(
図1参照)およびトナーカートリッジ6K(図示せず)が本体筐体2に装着された状態で、トナーカートリッジ6Kは、第1方向において、ドラムユニット5Kと接続される。トナーカートリッジ6M,6C,6Kのそれぞれは、トナーカートリッジ6Yと同じ構造を有する。
【0075】
1.6 露光装置7
図1に示すように、ドラムユニット5Y,5M,5C,5Kが本体筐体2に装着された状態で、露光装置7は、ドラムユニット5Y,5M,5C,5Kの下側に位置する。ドラムユニット5Y,5M,5C,5Kが本体筐体2に装着された状態で、露光装置7は、帯電装置52Yによって帯電された感光ドラム51Yの周面、帯電装置52Mによって帯電された感光ドラム51Mの周面、帯電装置52Cによって帯電された感光ドラム51Cの周面、および、帯電装置52Kによって帯電された感光ドラム51Kの周面を露光可能である。本実施形態では、露光装置7は、レーザースキャンユニットである。露光装置7は、LEDヘッドでもよい。
【0076】
1.7 中間転写ユニット8
ドラムユニット5Y,5M,5C,5Kが本体筐体2に装着された状態で、中間転写ユニット8は、ドラムユニット5Y,5M,5C,5Kの上方に位置する。中間転写ユニット8は、中間転写ベルト81と、転写ローラ82Y、82M、82C、82Kとを備える。
【0077】
ドラムユニット5Y,5M,5C,5Kが本体筐体2に装着された状態で、中間転写ベルト81は、感光ドラム51Y,51M,51C,51Kと接触する。
【0078】
転写ローラ82Yは、感光ドラム51Yのトナーを、中間転写ベルト81に転写する。転写ローラ82Mは、感光ドラム51Mのトナーを、中間転写ベルト81に転写する。転写ローラ82Cは、感光ドラム51Cのトナーを、中間転写ベルト81に転写する。転写ローラ82Kは、感光ドラム51Kのトナーを、中間転写ベルト81に転写する。
【0079】
1.8 転写ローラ9
転写ローラ9は、中間転写ベルト81上のトナーをシートSに転写する。詳しくは、シート収容部4から転写ローラ9に向かって搬送されたシートSは、転写ローラ9と中間転写ベルト81との間を通って、定着装置10に搬送される。このとき、転写ローラ9は、中間転写ベルト81上のトナーをシートSに転写する。
【0080】
1.9 定着装置10
定着装置10は、トナーが転写されたシートSを加熱および加圧して、シートSにトナーを定着させる。定着装置10を通過したシートSは、本体筐体2の上面に排紙される。
【0081】
2. ドラムユニット5Yの詳細
図5から
図12を参照して、ドラムユニット5Yの詳細について説明する。
【0082】
図5に示すように、ドラムユニット5Yは、ドラムフレーム54Yと、トナー管55Yと、第1搬送部材56Y(
図10参照)と、トナー受入シャッタ57Yと、ドラムクリーナ58Yと、排出部59Y(
図10参照)と、回収トナー排出シャッタ60Yと、伝達部材61Yと、ロック部材62Yと、シール部材63Y(
図9参照)と、をさらに有する。
【0083】
2.1 ドラムフレーム54Y
ドラムフレーム54Yは、上記した感光ドラム51Yを回転可能に支持する。
図6に示すように、ドラムフレーム54Yは、第1側板541Aと、第2側板541Bと、第3側板541Cと、を有する。
【0084】
2.1.1 第1側板541A
第1側板541Aは、第1方向におけるドラムフレーム54Yの一端部に位置する。第1側板541Aは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、第1側板541Aは、第1方向と直交する方向に延びる。第1側板541Aは、第1方向における感光ドラム51Yの一端部を支持する。
図7に示すように、第1側板541Aは、2つの貫通穴5411A,5412Aを有する。
【0085】
貫通穴5411Aは、第3方向において、感光ドラム51Yから離れて位置する。第3方向は、ドラム軸A1と現像軸A2とを結ぶ方向である。貫通穴5411Aは、第3方向に延びる。貫通穴5411Aは、長穴である。
【0086】
貫通穴5412Aは、第3方向において、貫通穴5411Aと感光ドラム51Yとの間に位置する。貫通穴5412Aは、第3方向において、貫通穴5411Aから離れて位置する。貫通穴5412Aは、第3方向に延びる。貫通穴5412Aは、長穴である。
【0087】
2.1.2 第2側板541B
図6に示すように、第2側板541Bは、第1方向におけるドラムフレーム54Yの他端部に位置する。第2側板541Bは、第1方向において、第1側板541Aから離れて位置する。第2側板541Bは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、第2側板541Bは、第1方向と直交する方向に延びる。第2側板541Bは、第1方向における感光ドラム51Yの他端部を支持する。第2側板541Bは、第1側板541Aと同様に、2つの貫通穴5411B,5412Bを有する。
【0088】
貫通穴5411Bは、第3方向(
図7参照)において、第1側板541Aの貫通穴5411Aと同じ位置で、感光ドラム51Yから離れて位置する。貫通穴5411Bは、第3方向に延びる。貫通穴5411Bは、長穴である。
【0089】
貫通穴5412Bは、第3方向において、第1側板541Aの貫通穴5412Aと同じ位置で、貫通穴5411Bと感光ドラム51Yとの間に位置する。貫通穴5412Bは、第3方向において、貫通穴5411Bから離れて位置する。貫通穴5412Bは、第3方向に延びる。貫通穴5412Bは、長穴である。
【0090】
2.1.3 第3側板541C
第3側板541Cは、第1方向におけるドラムフレーム54Yの一端側に位置する。第3側板541Cは、第1方向と交差する方向に延びる。好ましくは、第3側板541Cは、第1方向と直交する方向に延びる。第3側板541Cは、第1方向において、第2側板541Bに対して第1側板541Aよりも離れた位置に位置する。第3側板541Cは、第1方向において、第1側板541Aに対して第2側板541Bの反対側に位置する。
【0091】
2.2 現像ユニット53Yの詳細
図5に示すように、現像ユニット53Yは、第1方向において、第1側板541Aと第2側板541Bとの間に位置する。
図6に示すように、現像ユニット53Yは、上記した現像筐体531Yおよび現像ローラ532Y(
図8参照)に加えて、2つの突起533A,534Aと、2つの突起533B,534Bと、をさらに有する。
【0092】
2.2.1 現像筐体531Yの詳細
現像筐体531Yは、第1方向において第1側板541Aと第2側板541Bとの間に位置する。現像筐体531Yは、第1方向に延びる。
図8に示すように、現像筐体531Yは、仕切壁5310と、受入部5311(
図9参照)とを有する。
【0093】
仕切壁5310は、現像筐体531Yの内部空間を、第1現像室530Aと第2現像室530Bとに仕切る。つまり、現像筐体531Yは、第1現像室530Aと第2現像室530Bとを有する。第1現像室530Aは、現像ローラ532Yの一部を収容する。第2現像室530Bは、第1現像室530Aに供給されるトナーを収容する。仕切壁5310は、流通口5310Aを有する。第2現像室530B内のトナーは、流通口5310Aを通って第1現像室530A内に入る。
【0094】
図6に示すように、受入部5311は、第1方向における現像筐体531Yの一端部に位置する。受入部5311は、第1方向に延びる。受入部5311は、筒形状を有する。受入部5311の内部空間は、第2現像室530B(
図8参照)と通じる。
図9に示すように、受入部5311は、受入口5311Aを有する。受入口5311Aは、トナー管55Yからトナーを受け入れ可能である。
【0095】
2.2.2 突起533A,534A
図6に示すように、突起533Aは、第1方向における現像ユニット53Yの一端部に位置する。突起533Aは、第1方向に延びる。本実施形態では、突起533Aは、第1方向における現像筐体531Yの一方の外面から延びる。突起533Aは、第1方向における現像筐体531Yの一方の外面に取り付けられていてもよい。
図7に示すように、突起533Aは、第3方向において、感光ドラム51Yから離れて位置する。突起533Aは、円柱形状を有する。突起533Aは、第1側板541Aの貫通穴5411Aに嵌まる。
【0096】
図6に示すように、突起534Aは、第1方向における現像ユニット53Yの一端部に位置する。突起534Aは、第1方向に延びる。本実施形態では、突起534Aは、第1方向における現像ローラ532Yのシャフトの一端部である。突起534Aは、第1方向における現像筐体531Yの一方の外面から延びてもよい。突起534Aは、第1方向における現像筐体531Yの一方の外面に取り付けられていてもよい。
図7に示すように、突起534Aは、第3方向において、感光ドラム51Yと突起533Aとの間に位置する。突起534Aは、円柱形状を有する。突起534Aは、第1側板541Aの貫通穴5412Aに嵌まる。
【0097】
2.2.3 突起533B,534B
図6に示すように、突起533Bは、第1方向における現像ユニット53Yの他端部に位置する。突起533Bは、第2側板541Bの貫通穴5411Bに嵌まる。突起533Bについての説明は、突起533Aについての説明と同様であるため、省略される。
【0098】
突起534Bは、第1方向における現像ユニット53Yの他端部に位置する。突起534Bは、第2側板541Bの貫通穴5412Bに嵌まる。突起534Bについての説明は、突起534Aについての説明と同様であるため、省略される。
【0099】
突起533Aが貫通穴5411Aに嵌まり、突起534Aが貫通穴5412Aに嵌まり、突起533Bが貫通穴5411Bに嵌まり、突起534Bが貫通穴5412Bに嵌まることにより、現像ユニット53Yは、ドラムフレーム54Yに支持される。現像ユニット53Yは、感光ドラム51Yに対して、第3方向に移動可能である。言い換えれば、現像筐体531Yは、感光ドラム51Yに対して移動可能である。
【0100】
2.3 トナー管55Y
図5に示すように、トナー管55Yは、第1方向におけるドラムユニット5Yの一端部に位置する。トナー管55Yは、第1方向に延びる。トナー管55Yは、トナー管本体551Yと、シャッタ支持部552Yと、を有する。
【0101】
2.3.1 トナー管本体551Y
トナー管本体551Yは、第1方向に延びる。トナー管本体551Yは、円筒形状を有する。トナー管本体551Yは、第1側板541Aを貫通する。トナー管本体551Yは、第1側板541Aに支持される。第1方向におけるトナー管本体551Yの一端部は、第1側板541Aに対して、現像筐体531Yの反対側に位置する。第1方向におけるトナー管本体551Yの他端部は、現像筐体531Yと第1側板541Aとの間に位置する。トナー管本体551Yは、トナー受入口5511(
図6参照)と、トナー供給口5512(
図9参照)と、を有する。言い換えれば、トナー管55Yは、トナー受入口5511と、トナー供給口5512とを有する。これにより、トナー管55Yは、トナー受入口5511からトナー供給口5512へのトナーの通過を許容する。
【0102】
図6に示すように、トナー受入口5511は、第1方向においてトナー管55Yの一端部に位置する。トナー受入口5511は、第1方向において、第1側板541Aに対して現像筐体531Yの反対側に位置する。
図10に示すように、トナー受入口5511は、トナー管本体551Yの内部空間と通じる。トナーカートリッジ6Yおよびドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で、トナー受入口5511は、トナーカートリッジ6Y(
図2参照)からのトナーを受入可能である。
【0103】
図9に示すように、トナー供給口5512は、第1方向において、トナー管55Yの他端部に位置する。トナー供給口5512は、第1方向において、第1側板541A(
図6参照)と現像筐体531Y(
図6参照)との間に位置する。トナー供給口5512は、ドラムフレーム54Yの第1側板541Aに対して現像筐体531Yと同じ側に位置する。トナー供給口5512は、現像筐体531Yの受入口5311Aと通じる。トナー管本体551Yの内部空間は、トナー供給口5512および受入口5311Aを介して、現像筐体531Yの受入部5311の内部空間と通じる。これにより、トナー供給口5512は、現像筐体531Yにトナーを供給可能である。
【0104】
2.3.2 シャッタ支持部552Y
図5に示すように、シャッタ支持部552Yは、トナー管本体551Yの径方向において、トナー管本体551Yと並ぶ。シャッタ支持部552Yは、第1方向に延びる。シャッタ支持部552Yは、円筒形状を有する。シャッタ支持部552Yは、トナー管本体551Yの周面と接続される。シャッタ支持部552Yは、トナー受入シャッタ57Yを支持する。シャッタ支持部552Yは、第1側板541A側で第3側板541Cの一端側を支持する。
【0105】
2.4 第1搬送部材56Y
図10に示すように、第1搬送部材56Yは、トナー管55Y内に位置する。詳しくは、第1搬送部材56Yは、トナー管本体551Y内に位置する。第1搬送部材56Yは、トナー管本体551Y内のトナーをトナー供給口5512(
図9参照)に向けて搬送する。第1搬送部材56Yは、第1方向に延びる。本実施形態では、第1搬送部材56Yは、オーガスクリューである。
【0106】
2.5 トナー受入シャッタ57Y
図5に示すように、トナー受入シャッタ57Yは、第1方向において、ドラムユニット5Yの一端部に位置する。トナー受入シャッタ57Yは、シャッタ支持部552Y内に位置する。トナー受入シャッタ57Yは、トナー受入口5511を開閉可能である。トナー受入シャッタ57Yは、第1方向に延びる。トナー受入シャッタ57Yは、円筒形状を有する。トナー受入シャッタ57Yは、
図10および
図11に示すように、トナー受入口5511を閉じる位置(
図10参照)と、トナー受入口5511を開く位置(
図11参照)との間を回動可能である。トナー受入シャッタ57Yは、開口571Yと、ギヤ部572Y(
図12参照)と、2つの穴573Y,574Y(
図12参照)と、を有する。
【0107】
2.5.1 開口571Y
開口571Yは、トナー受入シャッタ57Yの周面に位置する。
図10に示すように、トナー受入シャッタ57Yがトナー受入口5511を閉じた状態で、開口571Yは、トナー受入口5511と通じない。
図11に示すように、トナー受入シャッタ57Yがトナー受入口5511を開けた状態で、開口571Yは、トナー受入口5511と通じる。
【0108】
2.5.2 ギヤ部572Y
図6に示すように、ギヤ部572Yは、第1方向におけるトナー受入シャッタ57Yの他端部に位置する。ギヤ部572Yは、シャッタ支持部552Yの外に位置する。ギヤ部572Yは、第1方向において、トナー受入シャッタ57Yと第3側板541Cとの間に位置する。また、ギヤ部572Yは、第1方向において、シャッタ支持部552Yと第3側板541Cとの間に位置する。ギヤ部572Yは、第1方向において、開口571Yと離れて位置する。
図12に示すように、ギヤ部572Yは、トナー受入シャッタ57Yの周面に位置する。ギヤ部572Yは、複数のギヤ歯を有する。複数のギヤ歯は、トナー受入シャッタ57Yの周面から突出する。複数のギヤ歯は、トナー受入シャッタ57Yの回動方向に並ぶ。複数のギヤ歯は、トナー受入シャッタ57Yの周面に取り付けられていてもよい
【0109】
2.5.3 穴573Y,574Y
穴573Yは、第1方向におけるトナー受入シャッタ57Yの他端部に位置する。穴573Yは、トナー受入シャッタ57Yの内面に位置する。
【0110】
穴574Yは、第1方向におけるトナー受入シャッタ57Yの他端部に位置する。穴573Yは、トナー受入シャッタ57Yの内面に位置する。穴574Yは、トナー受入シャッタ57Yの径方向において、穴573Yから離れて位置する。
【0111】
2.6 ドラムクリーナ58Y
図6に示すように、ドラムクリーナ58Yは、第1方向において、第1側板541Aと第2側板541Bとの間に位置する。ドラムクリーナ58Yは、感光ドラム51Yの周面をクリーニング可能である。
図8に示すように、ドラムクリーナ58Yは、クリーニング部材581Yと、クリーナ筐体582Yと、第2搬送部材583Yと、を有する。言い換えれば、ドラムユニット5Yは、クリーニング部材581Yを有する。
【0112】
2.7.1 クリーニング部材581Y
クリーニング部材581Yは、感光ドラム51Yの周面をクリーニング可能である。クリーニング部材581Yは、感光ドラム51Yから中間転写ベルト81(
図1参照)に転写されずに感光ドラム51Yの周面上に残ったトナーを、感光ドラム51Yの周面から回収する。クリーニング部材581Yが感光ドラム51Yの周面から回収したトナーを、回収トナーと定義する。クリーニング部材581Yは、クリーナ筐体582Yに取り付けられる。本実施形態では、クリーニング部材581Yは、ブレード形状を有する。クリーニング部材581Yのエッジは、感光ドラム51Yの表面と接触する。クリーニング部材581Yは、ローラであってもよい。
【0113】
2.7.2 クリーナ筐体582Y
図6に示すように、クリーナ筐体582Yは、第1方向において、第1側板541Aと第2側板541Bとの間に位置する。クリーナ筐体582Yは、第1方向に延びる。第1方向におけるクリーナ筐体582Yの一端部は、第1側板541Aと接続する。第1方向におけるクリーナ筐体582Yの他端部は、第2側板541Bと接続する。クリーナ筐体582Yは、回収トナーを収容可能である。
【0114】
2.8 第2搬送部材583Y
第2搬送部材583Yは、クリーナ筐体582Y内に位置する。第2搬送部材583Yは、第1方向に延びる。第2搬送部材583Yは、回収トナーを排出部59Yに向けて搬送する。第2搬送部材583Yは、第1側板541Aおよび第3側板541Cを貫通する。本実施形態では、第2搬送部材583Yは、オーガスクリューである。
【0115】
2.9 排出部59Y
排出部59Yは、第1方向におけるドラムユニット5Yの一端部に位置する。排出部59Yは、第1方向において第1側板541Aに対してクリーナ筐体582Yの反対側に位置する。排出部59Yは、第1方向に延びる。排出部59Yは、円筒形状を有する。排出部59Yの内部空間は、クリーナ筐体582Yの内部空間と通じる。第1方向における第2搬送部材583Yの一端部は、排出部59Y内に位置する。
図10に示すように、排出部59Yは、回収トナー排出口591Yを有する。排出部59Yは、第3側板541Cの他端側を支持する。排出部59Yは、第3側板541Cを貫通する。
【0116】
2.9.1 回収トナー排出口591Y
回収トナー排出口591Yは、第1方向において、ドラムフレーム54Yの第1側板541Aに対して現像筐体531Yの反対側に位置する。回収トナー排出口591Yは、第1方向において、排出部59Yの周面に位置する。回収トナー排出口591Yは、排出部59Yの内部空間と通じる。回収トナー排出口591Yは、排出部59Y内の回収トナーを排出可能である。
【0117】
2.10 回収トナー排出シャッタ60Y
図6に示すように、回収トナー排出シャッタ60Yは、第1方向において、ドラムユニット5Yの一端部に位置する。回収トナー排出シャッタ60Yは、第1方向において、第1側板541Aおよび第3側板541に対してクリーナ筐体582Yの反対側に位置する。回収トナー排出シャッタ60Yは、回収トナー排出口591Yを開閉可能である。
図10に示すように、回収トナー排出シャッタ60Yは、排出部59Yの周面に位置する。回収トナー排出シャッタ60Yは、円筒形状を有する。回収トナー排出シャッタ60Yは、第1方向に延びる。
図10および
図11に示すように、回収トナー排出シャッタ60Yは、回収トナー排出口591Yを閉じる位置(
図10参照)と、回収トナー排出口591Yを開く位置(
図11参照)との間を回動可能である。
図11に示すように、回収トナー排出シャッタ60Yは、開口601Yと、ギヤ部602Yと、2つの係合部603A,603B(
図5参照)と、を有する。
【0118】
2.10.1 開口601Y
開口601Yは、回収トナー排出シャッタ60Yの周面に位置する。
図10に示すように、回収トナー排出シャッタ60Yが回収トナー排出口591Yを閉じた状態で、開口601Yは、回収トナー排出口591Yと通じない。
図11に示すように、回収トナー排出シャッタ60Yが回収トナー排出口591Yを開けた状態で、開口601Yは、回収トナー排出口591Yと通じる。
【0119】
2.10.2 ギヤ部602Y
図6に示すように、ギヤ部602Yは、第1方向における回収トナー排出シャッタ60Yの他端部に位置する。ギヤ部602Yは、第1方向において開口601Yと離れて位置する。ギヤ部602Yは、第1方向において第1側板541Aおよび第3側板541Cに対してクリーナ筐体582Yの反対側に位置する。
図12に示すように、ギヤ部602Yは、回収トナー排出シャッタ60Yの周面に位置する。ギヤ部602Yは、複数のギヤ歯を有する。複数のギヤ歯は、回収トナー排出シャッタ60Yの周面から突出する。複数のギヤ歯は、回収トナー排出シャッタ60Yの回動方向に並ぶ。複数のギヤ歯は、回収トナー排出シャッタ60Yの周面に取り付けられている。
【0120】
2.10.3 係合部603A,603B
図5に示すように、係合部603Aは、第1方向における回収トナー排出シャッタ60Yの一端部に位置する。係合部603Aは、回収トナー排出シャッタ60Yの外面に位置する。本実施形態では、係合部603Aは、突起である。突起は、第1方向に延びる。
【0121】
係合部603Bは、第1方向における回収トナー排出シャッタ60Yの一端部に位置する。係合部603Bは、回収トナー排出シャッタ60Yの外面に位置する。係合部603Bは、回収トナー排出シャッタ60Yの径方向において、係合部603Bから離れて位置する。本実施形態では、係合部603Bは、突起である。突起は、第1方向に延びる。
【0122】
2.11 伝達部材61Y
図12に示すように、伝達部材61Yは、第2方向おいて、トナー受入シャッタ57Yと回収トナー排出シャッタ60Yとの間に位置する。伝達部材61Yは、第1方向において、第3側板541Cに対して第1側板541Aの反対側に位置する。本実施形態では、伝達部材61Yは、ギヤである。伝達部材61Yは、ギヤ部572Yおよびギヤ部602Yと噛み合う。言い換えれば、伝達部材61Yは、トナー受入シャッタ57Yおよび回収トナー排出シャッタ60Yの両方と接続される。ギヤ部572Yは、伝達部材61Yと噛み合う。ギヤ部602Yは、伝達部材61Yと噛み合う。
【0123】
伝達部材61Yは、第3側板541Cの回転軸に回転可能に支持される。回転軸は、図示されていない。
【0124】
なお、伝達部材61Yは、プーリでもよい。その場合は、ギヤ部572Yの代わりに、トナー受入シャッタ57Yの周面と伝達部材61Yとにベルトを掛け、ギヤ部602Yの代わりに、回収トナー排出シャッタ60Yの周面と伝達部材61Yとにベルトを掛ければよい。
【0125】
また、伝達部材61Yは、リンクでもよい。その場合は、ギヤ部572Yの代わりに、トナー受入シャッタ57Yの周面の一部と伝達部材61Yの一部とを連結する第1連結部をドラムユニット5Yに備え、ギヤ部602Yの代わりに、回収トナー排出シャッタ60Yの周面の一部と伝達部材61Yの一部とを連結する第2連結部をドラムユニット5Yに備えればよい。
【0126】
図10および
図11に示すように、伝達部材61Yが回転することによって、トナー受入シャッタ57Yは、トナー受入口5511(
図10参照)を閉じる位置と、トナー受入口5511(
図11参照)を開く位置との間を回動する。伝達部材61Yが回転することによって、回収トナー排出シャッタ60Yは、回収トナー排出口591Y(
図10参照)を閉じる位置と、回収トナー排出口591Y(
図11参照)を開く位置との間を回動する。
【0127】
伝達部材61Yは、伝達部材第1位置(
図10参照)と、伝達部材第2位置(
図11参照)との間を回転可能である。
【0128】
図10に示すように、伝達部材61Yが伝達部材第1位置に位置した状態で、トナー受入シャッタ57Yは、トナー受入口5511を閉じる位置に位置し、かつ、回収トナー排出シャッタ60Yは、回収トナー排出口591Yを閉じる位置に位置する。
【0129】
図11に示すように、伝達部材61Yが伝達部材第2位置に位置した状態で、トナー受入シャッタ57Yは、トナー受入口5511を開ける位置に位置し、かつ、回収トナー排出シャッタ60Yは、回収トナー排出口591Yを開ける位置に位置する。
【0130】
伝達部材61Yは、凹部611Yを有する。
【0131】
2.11.1 凹部611Y
図12に示すように、凹部611Yは、第1方向に直交する方向に延びる。トナーカートリッジ6Yおよびドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で、凹部611Yには、トナーカートリッジ6Yの伝達部761Yが嵌まる。伝達部761Yについては、後で説明する。トナーカートリッジ6Yの伝達部761Yが嵌まった状態で、伝達部材61Yが伝達部761Yとともに回転可能になれば、凹部611Yの形状は、限定されない。本実施形態では、凹部611Yは、第1部分6111と、2つの第2部分6112,6113と、を有する。
【0132】
2.11.2 第1部分6111
第1部分6111は、伝達部材61Yの径方向において、伝達部材61Yの中央部に位置する。本実施形態では、第1部分6111は、円形状を有する。
【0133】
2.11.3 第2部分6112,6113
第2部分6112は、伝達部材61Yの径方向において、第1部分6111の一方に位置する。第2部分6112は、第1部分6111と連続する。第2部分6112は、伝達部材61Yの径方向に延びる。第2部分6112は、矩形状を有する。
【0134】
第2部分6113は、伝達部材61Yの径方向において、第1部分6111に対して第2部分6112の反対側に位置する。第2部分6113は、第1部分6111と連続する。第2部分6113は、伝達部材61Yの径方向に延びる。第2部分6113は、矩形状を有する。
【0135】
2.12 ロック部材62Y
図6に示すように、ロック部材62Yは、第1方向において、伝達部材61Yに対して第1側板541Aの反対側に位置する。ロック部材62Yは、第1方向と交差する方向に延びる。具体的には、ロック部材62Yは、第2方向に延びる。本実施形態では、ロック部材62Yは、平板形状を有する。
【0136】
2.12.1 貫通穴621Y
図10に示すように、ロック部材62Yは、貫通穴621Yを有する。貫通穴621Yは、第2方向において、トナー受入シャッタ57Yと回収トナー排出シャッタ60Yとの間に位置する。
【0137】
貫通穴621Yは、通過方向と交差する方向に延びる。好ましくは、貫通穴621Yは、通過方向と直交する方向に延びる。通過方向は、伝達部761Yが貫通穴621Yを通過する方向である。本実施形態では、通過方向は、第1方向である。詳しくは、貫通穴621Yは、第1部分6211と、2つの第2部分6212,6213と、を有する。
【0138】
2.12.2 第1部分6211
第1部分6211は、貫通穴621Yが延びる方向において、貫通穴621Yの中央部に位置する。本実施形態では、第1部分6211は、円形状を有する。第1部分6211は、第1方向において、伝達部材61Yの第1部分6111と重なる。
【0139】
2.12.3 第2部分6212,6213
第2部分6212は、第1部分6211の径方向において、第1部分6211の一方に位置する。第2部分6212は、第1部分6111と連続する。第2部分6212は、第1部分6211の径方向に延びる。第2部分6212は、矩形状を有する。
【0140】
第2部分6213は、第1部分6211の径方向において、第1部分6211に対して第2部分6212の反対側に位置する。第2部分6213は、第1部分6211と連続する。第2部分6213は、第1部分6211の径方向に延びる。第2部分6213は、矩形状を有する。
【0141】
図10に示すように、伝達部材61Yが伝達部材第1位置に位置する状態で、伝達部材61Yの第2部分6112は、第1方向において、ロック部材62Yの第2部分6212と重なり、伝達部材61Yの第2部分6113は、第1方向において、ロック部材62Yの第2部分6213と重なる。
【0142】
図11に示すように、伝達部材61Yが伝達部材第2位置に位置する状態で、伝達部材61Yの第2部分6112は、伝達部材61Yの回転方向において、ロック部材62Yの第2部分6212,6213のそれぞれとずれ、伝達部材61Yの第2部分6113は、伝達部材61Yの回転方向において、ロック部材62Yの第2部分6212,6213のそれぞれとずれる。そのため、伝達部材61Yが伝達部材第2位置に位置する状態で、伝達部材61Yの第2部分6112は、第1方向において、ロック部材62Yの第2部分6212,6213のそれぞれと重ならず、伝達部材61Yの第2部分6113は、第1方向において、ロック部材62Yの第2部分6212,6213のそれぞれと重ならない。
【0143】
2.13 シール部材63Y
図9に示すように、シール部材63Yは、受入部5311と、第1方向におけるトナー管55Yの他端部との間に位置する。シール部材63Yは、受入部5311の受入口5311Aの周り、および、トナー管55Yのトナー供給口5512の周りに位置する。シール部材63Yは、受入部5311と、第1方向におけるトナー管55Yの他端部との間をシールする。シール部材63Yは、現像ユニット53Yの移動に応じて弾性変形可能である。シール部材63Yは、例えば、スポンジからなる。
【0144】
3.1 トナーカートリッジ6Yの詳細
図2、および、
図13から
図17を参照して、トナーカートリッジ6Yの詳細について説明する。以下のトナーカートリッジ6Yの説明において、上下方向、第1方向および第2方向は、「トナーカートリッジ6Yおよびドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で」の上下方向、第1方向および第2方向である。
【0145】
図13に示すように、トナーカートリッジ6Yは、トナー筐体71Yと、トナー排出部72Yと、トナー排出シャッタ73Yと、回収トナー受入部74Yと、回収トナー受入シャッタ75Yと、シャッタ駆動部材76Yと、を備える。
【0146】
3.2 トナー筐体71Y
トナー筐体71Yは、上下方向および第1方向に延びる。トナー筐体71Yは、第1方向において、第1面71Aと、第2面71Bと、を有する。
図2に示すように、トナーカートリッジ6Yおよびドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で、第2面71Bは、第1方向において、第1面71Aとドラムユニット5Yとの間に位置する。トナー筐体71Yが本体筐体2に装着された状態で、第1面71Aは、第2面71Bに対してドラムユニット5Yの反対側に位置する。
図14に示すように、トナー筐体71Yは、トナー収容部711Yと、回収トナー収容部712Yと、を有する。
【0147】
3.2.1 トナー収容部711Y
トナー収容部711Yは、回収トナー収容部712Yの上側に位置する。トナー収容部711Yは、感光ドラム51Y(
図5参照)に供給されるトナーを収容可能である。
【0148】
3.2.2 回収トナー収容部712Y
回収トナー収容部712Yは、トナー収容部711Yの下側に、離れて位置する。回収トナー収容部712Yは、回収トナーを収容可能である。
【0149】
3.3 トナー排出部72Y
図13に示すように、トナー排出部72Yは、トナー収容部711Yの下端部に位置する。トナー排出部72Yは、トナー収容部711Y内のトナーを排出可能である。
図15に示すように、トナー排出部72Yは、トナー排出管721Yと、第3搬送部材722Yと、を備える。
【0150】
3.3.1 トナー排出管721Y
トナー排出管721Yは、第1方向において、第2面71Bに対して第1面71Aの反対側に位置する。トナー排出管721Yは、第1方向に延びる。トナー排出管721Yは、第2面71Bから延びる。トナー排出管721Yは、第2面71Bに取り付けられていてもよい。トナー排出管721Yの内部空間は、トナー収容部711Yの内部空間と通じる。本実施形態では、トナー排出管721Yは、円筒形状を有する。トナー排出管721Yは、トナー排出口7211を有する。
【0151】
3.3.2 トナー排出口7211
トナー排出口7211は、トナー排出管721Yの周面に位置する。トナー排出口7211は、トナー排出管721Yの内部空間と通じる。トナーカートリッジ6Yおよびドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で、かつ、トナー受入シャッタ57Y(
図11参照)およびトナー排出シャッタ73Yが開いた状態で、トナー排出口7211は、トナー受入口5511(
図11参照)と通じる。トナー排出口7211は、トナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着され、
図16に示す状態で、トナー収容部711Y(
図14参照)内のトナーをドラムユニット5Yのトナー受入口5511に排出可能である。
【0152】
3.3.3 第3搬送部材722Y
第3搬送部材722Yは、トナー排出管721Yおよびトナー収容部711Y内に位置する。第3搬送部材722Yは、第1方向に延びる。第3搬送部材722Yは、トナー収容部711Y内のトナーをトナー排出口7211に向けて搬送する。本実施形態では、第3搬送部材722Yは、オーガスクリューである。
【0153】
3.4 トナー排出シャッタ73Y
図15に示すように、トナー排出シャッタ73Yは、第1方向において、トナーカートリッジ6Yの他端部に位置する。トナー排出シャッタ73Yは、第1方向において、第2面71Bに対する第1面71Aの反対側に位置する。トナー排出シャッタ73Yは、第1方向に延びる。トナー排出シャッタ73Yは、円筒形状を有する。トナー排出シャッタ73Yは、トナー排出管721Yの周面に位置する。トナー排出シャッタ73Yは、トナー排出口7211を開閉可能である。
図15および
図16に示すように、トナー排出シャッタ73Yは、トナー排出口7211を閉じる位置(
図15参照)と、トナー排出口7211を開く位置(
図16参照)との間を回動可能である。
【0154】
トナー排出シャッタ73Yは、開口731Y(
図15参照)と、2つの係合部732Y,733Y(
図13参照)と、を有する。
【0155】
3.4.1 開口731Y
図15に示すように、開口731Yは、トナー排出シャッタ73Yの周面に位置する。開口731Yは、トナー排出シャッタ73Yがトナー排出口7211を閉じた状態で、開口731Yは、トナー排出口7211と通じない。
図16に示すように、トナー排出シャッタ73Yがトナー排出口7211を開けた状態で、開口731Yは、トナー排出口7211と通じる。
【0156】
3.4.2 係合部732Y、733Y
図13に示すように、係合部732Yは、第1方向におけるトナー排出シャッタ73Yの他端部に位置する。係合部732Yは、第1方向におけるトナー排出シャッタ73Yの外面に位置する。本実施形態では、係合部732Yは、突起である。係合部732Yは、第1方向に延びる。
【0157】
係合部733Yは、第1方向におけるトナー排出シャッタ73Yの他端部に位置する。係合部733Yは、トナー排出シャッタ73Yの外面に位置する。係合部733Yは、トナー排出シャッタ73Yの径方向において、係合部732Yから離れて位置する。本実施形態では、係合部733Yは、突起である。係合部733Yは、第1方向に延びる。
【0158】
そして、
図2に示すように、ドラムユニット5Yおよびトナーカートリッジ6Yが装着されるときに、トナー排出シャッタ73Yおよびトナー排出部72Yは、ドラムユニット5Yのトナー受入シャッタ57Y(
図10参照)内に挿入される。すると、トナー排出口7211は、ドラムユニット5Yのトナー受入口5511(
図10参照)の上側に位置する。
【0159】
また、トナー排出シャッタ73Yおよびトナー排出部72Yがドラムユニット5Yのトナー受入シャッタ57Y内に挿入された状態で、係合部732Yは、ドラムユニット5Yの穴573Y(
図10参照)に嵌まり、係合部733Yは、ドラムユニット5Yの穴574Y(
図10参照)に嵌まる。これにより、トナーカートリッジ6Yのトナー排出シャッタ73Yは、ドラムユニット5Yのトナー受入シャッタ57Yと係合する。
【0160】
これにより、トナー排出シャッタ73Yは、トナーカートリッジ6Yおよびドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で、ドラムユニット5Yのトナー受入シャッタ57Y(
図10参照)とともに移動可能になる。
【0161】
詳しくは、
図15に示すように、トナー受入シャッタ57Y(
図10参照)がトナー受入口5511(
図10参照)を閉じる位置に位置した状態で、トナー排出シャッタ73Yは、トナー排出口7211を閉じる位置に位置する。
【0162】
一方、
図16に示すように、トナー受入シャッタ57Y(
図11参照)がトナー受入口5511(
図11参照)を開く位置に位置した状態で、トナー排出シャッタ73Yは、トナー排出口7211を開く位置に位置する。
【0163】
3.5 回収トナー受入部74Y
図13に示すように、回収トナー受入部74Yは、回収トナー収容部712Yの上端部に位置する。回収トナー受入部74Yは、第2方向において、トナー排出部72Yから離れて位置する。
図15に示すように、回収トナー受入部74Yは、回収トナー受入管741Yと、第4搬送部材742Yと、を備える。
【0164】
3.5.1 回収トナー受入管741Y
回収トナー受入管741Yは、第1方向において、第2面71Bに対して第1面71Aの反対側に位置する。回収トナー受入管741Yの内部空間は、回収トナー収容部712Yの内部空間と通じる。本実施形態では、回収トナー受入管741Yは、円筒形状を有する。
図13に示すように、回収トナー受入管741Yは、回収トナー受入管本体7411と、シャッタ支持部7412と、を有する。
【0165】
3.5.2 回収トナー受入管本体7411
回収トナー受入管本体7411は、第1方向において、第2面71Bに対して第1面71Aの反対側に位置する。回収トナー受入管本体7411は、第2面71Bから延びる。回収トナー受入管本体7411は、第2面71Bに取り付けられていてもよい。回収トナー受入管本体7411は、第1方向に延びる。回収トナー受入管本体7411は、円筒形状を有する。回収トナー受入管本体7411の内部空間は、回収トナー収容部712Yの内部空間と通じる。回収トナー受入管本体7411は、回収トナー受入口7410を有する。
【0166】
回収トナー受入口7410は、回収トナー受入管本体7411の周面に位置する。回収トナー受入口7410は、回収トナー受入管本体7411の内部空間と通じる。トナーカートリッジ6Yおよびドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で、ドラムユニット5Yの回収トナー排出口591Y、および、回収トナー受入口7410が開いた状態で、回収トナー受入口7410は、ドラムユニット5Yの排出部59Y(
図11参照)から回収トナーを受入可能である。
【0167】
3.5.4 シャッタ支持部7412
シャッタ支持部7412は、回収トナー受入管本体7411の径方向において、回収トナー受入管本体7411と並ぶ。シャッタ支持部7412は、第1方向に延びる。シャッタ支持部7412は、円筒形状を有する。シャッタ支持部7412は、回収トナー受入管本体7411の周面と接続される。シャッタ支持部7412は、回収トナー受入シャッタ75Yを支持する。
【0168】
3.5.4 第4搬送部材742Y
図15に示すように、第4搬送部材742Yは、回収トナー受入管741Yおよび回収トナー収容部712Y内に位置する。第4搬送部材742Yは、第1方向に延びる。第4搬送部材742Yは、回収トナー受入口7410(
図15参照)からの回収トナーを回収トナー収容部712Y内に搬送する。本実施形態では、第4搬送部材742Yは、オーガスクリューである。
【0169】
3.6 回収トナー受入シャッタ75Y
図13に示すように、回収トナー受入シャッタ75Yは、第1方向において、トナーカートリッジ6Yの他端部に位置する。回収トナー受入シャッタ75Yは、シャッタ支持部7412内に位置する。回収トナー受入シャッタ75Yは、円筒形状を有する。回収トナー受入シャッタ75Yは、第1方向に延びる。回収トナー受入シャッタ75Yは、回収トナー受入口7410を開閉可能である。
図15および
図16に示すように、回収トナー受入シャッタ75Yは、回収トナー受入口7410を閉じる位置(
図15参照)と、回収トナー受入口7410を開く位置(
図16参照)との間を回動可能である。回収トナー受入シャッタ75Yは、開口751Yと、2つの穴752Y,753Y(
図16参照)と、を有する。
【0170】
3.6.1 開口751Y
図15に示すように、開口751Yは、回収トナー受入シャッタ75Yの周面に位置する。回収トナー受入シャッタ75Yが回収トナー受入口7410を閉じた状態で、開口751Yは、回収トナー受入口7410と通じない。
図16に示すように、回収トナー受入シャッタ75Yが回収トナー受入口7410を開けた状態で、開口751Yは、回収トナー受入口7410と通じる。
【0171】
3.6.2 穴752Y,753Y
図16に示すように、穴752Yは、第1方向における回収トナー受入シャッタ75Yの一端部に位置する。穴752Yは、回収トナー受入シャッタ75Yの内面に位置する。
【0172】
穴753Yは、第1方向における回収トナー受入シャッタ75Yの一端部に位置する。穴753Yは、回収トナー受入シャッタ75Yの内面に位置する。穴753Yは、回収トナー受入シャッタ75Yの径方向において、穴752Yから離れて位置する。
【0173】
そして、
図2に示すように、トナーカートリッジ6Yおよびドラムユニット5Yが本体筐体2に装着されるときに、回収トナー受入シャッタ75Y(
図13参照)内には、回収トナー排出シャッタ60Yおよび排出部59Y(
図10参照)が、挿入される。すると、回収トナー受入部74Yの回収トナー受入口7410は、回収トナー排出口591Yの下側に位置する。
【0174】
回収トナー排出シャッタ60Yおよび排出部59Yが回収トナー受入シャッタ75Y内に挿入された状態で、ドラムユニット5Yの係合部603A(
図5参照)は、穴752Yに嵌まり、ドラムユニット5Yの係合部603B(
図5参照)は、穴753Yに嵌まる。これにより、トナーカートリッジ6Yの回収トナー受入シャッタ75Yは、ドラムユニット5Yの回収トナー排出シャッタ60Yと係合する。
【0175】
これにより、トナーカートリッジ6Yおよびドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で、回収トナー受入シャッタ75Yは、ドラムユニット5Yの回収トナー排出シャッタ60Yとともに移動可能になる。
【0176】
図15に示すように、詳しくは、回収トナー排出シャッタ60Y(
図10参照)が回収トナー排出口591Y(
図10参照)を閉じる位置に位置した状態で、回収トナー受入シャッタ75Yは、回収トナー受入口7410を閉じる位置に位置する。
【0177】
図16に示すように、回収トナー排出シャッタ60Y(
図11参照)が回収トナー排出口591Y(
図11参照)を開く位置に位置した状態で、回収トナー受入シャッタ75Yは、回収トナー受入口7410を開く位置に位置する。
【0178】
トナーカートリッジ6Yおよびドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で、回収トナー受入口7410が開くと、回収トナー受入口7410は、回収トナー排出口591Y(
図14参照)から排出された回収トナーを受入可能である。
【0179】
3.7 シャッタ駆動部材76Y
図14に示すように、シャッタ駆動部材76Yは、上下方向において、トナー収容部711Yと回収トナー収容部712Yとの間に位置する。
図15に示すように、シャッタ駆動部材76Yは、第2方向において、トナー排出シャッタ73Yと回収トナー受入シャッタ75Yとの間に位置する。シャッタ駆動部材76Yは、伝達部761Yと、操作部762Yと、シャフト763Yと、を有する。
【0180】
3.7.1 伝達部761Y
伝達部761Yは、シャッタ駆動部材76Yの先端に位置する。伝達部761Yは、第1方向において第2面71Bに対して第1面71Aの反対側に位置する。伝達部761Yは、第1方向において第2面71Bから離れて位置する。
【0181】
伝達部761Yは、軸A3について回動可能である。軸A3は、第1方向に延びる。伝達部761Yは、軸部7611と、2つの突起7612,7613と、を有する。
【0182】
3.7.1.1 軸部7611
軸部7611は、第1方向に延びる。軸部7611は、円柱形状を有する。
【0183】
3.7.1.2 突起7612,7613
図16に示すように、突起7612は、軸部7611の径方向に延びる。突起7612は、軸部7611の周面から延びる。突起7612は、軸部7611の周面に取り付けられていてもよい。
【0184】
突起7613は、軸部7611の径方向に延びる。突起7613は、軸部7611の周面から延びる。突起7613は、軸部7611の周面に取り付けられていてもよい。突起7613は、軸部7611の径方向において、軸部7611に対して突起7612の反対側に位置する。
【0185】
伝達部761Yは、第1位置と、第2位置との間を移動可能である。
【0186】
図15に示すように、伝達部761Yが第1位置に位置した状態で、2つの突起7612,7613のそれぞれは、軸部7611から上下方向に突出する。本実施形態では、貫通穴621Yが延びる方向は、上下方向である。突起7612,7613のそれぞれは、上下方向に沿う方向に突出する。
【0187】
そのため、
図2に示すように、トナーカートリッジ6Yおよびドラムユニット5Yが本体筐体2に装着されるときに、伝達部761Yは、ドラムユニット5Yのロック部材62Yの貫通穴621Y(
図10参照)を通って、伝達部材第1位置に位置する伝達部材61Yの凹部611Yに嵌まる。詳しくは、軸部7611は、伝達部材61Yの第1部分6111(
図12参照)に嵌まり、突起7612は、伝達部材61Yの第2部分6112に嵌まり、突起7613は、伝達部材61Yの第2部分6113に嵌まる。これにより、伝達部761Yは、伝達部材61Yと係合する。言い換えると、トナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着された状態で、伝達部材61Yは、伝達部761Yと係合する。
【0188】
これにより、伝達部761Yは、トナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着された状態でトナー受入シャッタ57Y(
図5参照)および回収トナー排出シャッタ60Y(
図5参照)に動力を伝達可能になる。
【0189】
図15に示すように、伝達部761Yが第1位置に位置した状態で、伝達部761Yは、伝達部材61Yを伝達部材第1位置に位置させる。上記したように、伝達部材61Yが伝達部材第1位置に位置すると、
図10に示すように、トナー受入シャッタ57Yが、トナー受入口5511を閉じる位置に位置し、回収トナー排出シャッタ60Yが、回収トナー排出口591Yを閉じる位置に位置する。つまり、伝達部761Yが第1位置に位置した状態で、伝達部761Yは、トナー受入口5511を閉じる位置にトナー受入シャッタ57Yを位置させ、かつ、回収トナー排出口591Yを閉じる位置に回収トナー排出シャッタ60Yを位置させる。
【0190】
一方、
図16に示すように、伝達部761Yが第2位置に位置した状態で、伝達部761Yは、伝達部材61Yを伝達部材第2位置に位置させる。上記したように、伝達部材61Yが伝達部材第1位置に位置すると、
図11に示すように、トナー受入シャッタ57Yが、トナー受入口5511を開く位置に位置し、回収トナー排出シャッタ60Yが、回収トナー排出口591Yを開く位置に位置する。つまり、伝達部761Yが第2位置に位置した状態で、伝達部761Yは、トナー受入口5511を開く位置にトナー受入シャッタ57Yを位置させ、かつ、回収トナー排出口591Yを開く位置に回収トナー排出シャッタ60Yを位置させる。
【0191】
このように、シャッタ駆動部材76Yは、トナーカートリッジ6Yおよびドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で、トナー受入シャッタ57Y(
図5参照)および回収トナー排出シャッタ60Y(
図5参照)を駆動させる。
【0192】
ここで、
図16に示すように、伝達部761Yが第2位置に位置した状態で、2つの突起7612,7613のそれぞれは、第2方向に突出する。
【0193】
そのため、トナーカートリッジ6Yおよびドラムユニット5Yが本体筐体2に装着され、伝達部761Yが第2位置に位置した状態で、伝達部761Yの突起7612は、第1方向において、ロック部材62Yの貫通穴621Yの第2部分6212(
図11参照)と重ならず、伝達部761Yの突起7613は、第1方向において、ロック部材62Yの貫通穴621Yの第2部分6213(
図11参照)と重ならない。
【0194】
そのため、トナーカートリッジ6Yおよびドラムユニット5Yが本体筐体2に装着され、伝達部761Yが第2位置に位置した状態で、トナーカートリッジ6Yが本体筐体2から取り外される離脱方向(第1方向)にトナーカートリッジ6Yが移動した場合に、ロック部材62Yは、伝達部761Yと当たって、離脱方向へのトナーカートリッジ6Yの移動を止める。
【0195】
なお、伝達部761Yは、断面が異形形状を形成すればよく、突起の数も2つに限られない。たとえば、伝達部761Yの断面を多角形として、軸部7611と2つの突起7612,7613を一体のようにしてもよいし、伝達部761Yの断面を長方形としてもよい。
【0196】
3.7.2 操作部762Y
図15に示すように、操作部762Yは、シャッタ駆動部材76Yの後端に位置する。操作部762Yは、トナー筐体71Yに対して伝達部761Yの反対側に位置する。操作部762Yは、伝達部761Yを第1位置(
図15参照)と第2位置(
図16参照)との間で移動させる。本実施形態では、操作部762Yは、ハンドルである。
図17に示すように、好ましくは、操作部762Yは、折り畳み可能である。トナーカートリッジ6Yが本体筐体2内に位置する状態で、
図2に示すように、操作部762Yは、カバー3の内側に位置する。操作部762Yは、円柱形状等のつまみでもよい。
【0197】
3.7.3 シャフト763Y
図15に示すように、シャフト763Yは、第1方向に延びる。シャフト763Yは、トナー筐体71Yを貫通する。本実施形態では、シャフト763Yは、円柱形状を有するが、角柱形状やコ字状等の異形断面を有する柱形状でもよい。シャフト763Yは、トナー筐体71Yに対して回転可能である。シャフト763Yは、伝達部761Yと操作部762Yとを接続する。なお、シャフト763Yの一部が操作部762Yを形成してもよい。
【0198】
4. 画像形成装置1の詳細
図2および
図3を参照して、画像形成装置1の詳細について説明する。
【0199】
図2に示すように、画像形成装置1は、支持部材11と、受け部材12とを、さらに備える。
【0200】
4.1 支持部材11
本実施形態では、支持部材11は、画像形成装置1の下端部に位置する。支持部材11は、第1方向における画像形成装置1の一端部に位置する。支持部材11は、第1方向に延びる。本実施形態では、支持部材11は、板形状を有する。支持部材11は、トナーカートリッジ6Yを支持可能である。
【0201】
図2および
図3に示すように、支持部材11がトナーカートリッジ6Yを支持した状態で、支持部材11は、内側位置(
図2参照)と、外側位置(
図3参照)との間を第1方向に移動可能である。
【0202】
図2に示すように、支持部材11は、内側位置に位置した状態で、トナーカートリッジ6Yを本体筐体2内に位置させる。
【0203】
図3に示すように、支持部材11は、外側位置に位置した状態で、トナーカートリッジ6Yを本体筐体2外に位置させる。
【0204】
4.2 受け部材12
図3に示すように、受け部材12は、本体筐体2内に位置するドラムユニット5Yの排出部59Y(
図11参照)の下方に位置する。言い換えれば、受け部材12は、本体筐体2内に位置するドラムユニット5Yの回収トナー排出口591Y(
図11参照)の下方に位置する。受け部材12は、回収トナー排出口591Yから回収トナー受入口7410(
図15)に入らなかった回収トナーを受ける。受け部材12は、シート形状を有する。受け部材12は、第1方向に延びる。受け部材12は、例えば、スポンジからなる。
【0205】
図2に示すように、支持部材11が内側位置に位置した状態で、支持部材11は、上下方向において、回収トナー排出口591Y(
図11参照)と受け部材12との間に位置する。
【0206】
図3に示すように、支持部材11が外側位置に位置した状態で、支持部材11は、上下方向において、回収トナー排出口591Y(
図11参照)と受け部材12との間に位置しない。
【0207】
5.本体筐体2およびドラムユニット5Yに対するトナーカートリッジ6Yの着脱
【0208】
5.1 本体筐体2およびドラムユニット5Yに対するトナーカートリッジ6Yの装着
【0209】
図2、
図3、および、
図15を参照して、本体筐体2およびドラムユニット5Yに対するトナーカートリッジ6Yの装着を説明する。
【0210】
5.2 本体筐体2に対するトナーカートリッジ6Yの装着
まず、本体筐体2に対するトナーカートリッジ6Yの装着を説明する。
【0211】
図3に示すように、ドラムユニット5Yが本体筐体2に装着されている状態で、作業者は、カバー3を開けて、支持部材11を外側位置に位置させる。
【0212】
次いで、トナーカートリッジ6Yを、支持部材11の上面に載せる。なお、
図15に示すように、トナーカートリッジ6Yのトナー排出シャッタ73Yは、トナー排出口7211を閉じる位置に位置し、トナーカートリッジ6Yの回収トナー受入シャッタ75Yは、回収トナー受入口7410を閉じる位置に位置する。
【0213】
次に、
図2に示すように、作業者は、支持部材11を外側位置から内側位置へと移動させつつ、トナー排出シャッタ73Yおよびトナー排出部72Y(
図15参照)をドラムユニット5Yのトナー受入シャッタ57Y(
図5参照)内に挿入し、回収トナー排出シャッタ60Y(
図5参照)および排出部59Yを、回収トナー受入シャッタ75Y(
図15参照)内に挿入する。
【0214】
すると、トナー排出口7211が、ドラムユニット5Yのトナー受入口5511(
図10参照)の上側に位置し、回収トナー受入部74Yの回収トナー受入口7410が、回収トナー排出口591Yの下側に位置する。また、トナーカートリッジ6Yのトナー排出シャッタ73Y(
図13参照)がドラムユニット5Yのトナー受入シャッタ57Y(
図5参照)と係合し、トナーカートリッジ6Yの回収トナー受入シャッタ75(
図13参照)が、ドラムユニット5Yの回収トナー排出シャッタ60Y(
図5参照)と係合する。
【0215】
また、トナーカートリッジ6Yの伝達部761Y(
図13参照)が、ドラムユニット5Yのロック部材62Yの貫通穴621Y(
図10参照)を通過して、伝達部材61Yの凹部611Y(
図12参照)に嵌まる。
【0216】
これによって、トナーカートリッジ6Yがドラムユニット5Yに対して位置決めされる。
【0217】
次に、作業者は、トナーカートリッジ6Yがドラムユニット5Yに対して位置決めされた状態で、操作部762Yを回動させる。すると、伝達部761Yが第1位置から第2位置に回動し、ドラムユニット5Yの伝達部材61Yが、伝達部材第1位置から伝達部材第2位置に移動する。
【0218】
これにより、ドラムユニット5Yのトナー受入口5511(
図11参照)が開くとともに、トナーカートリッジ6Yのトナー排出口7211(
図16参照)が開き、ドラムユニット5Yの回収トナー排出口591Y(
図11参照)が開くとともにトナーカートリッジ6Yの回収トナー受入口7410(
図16参照)が開く。
【0219】
5.2 本体筐体2からのトナーカートリッジ6Yの取り外し
本体筐体2からトナーカートリッジ6Yの取り外す場合、作業者は、カバー3を開けて、操作部762Yを回動させる。すると、伝達部761Yが第2位置から第1位置に移動し、ドラムユニット5Yの伝達部材61Yが、伝達部材第2位置から伝達部材第1位置に移動する。
【0220】
すると、ドラムユニット5Yのトナー受入シャッタ57Yがトナー受入口5511(
図10参照)を閉じるとともに、トナー排出シャッタ73Yがトナー排出口7211(
図15参照)を閉じ、ドラムユニット5Yの回収トナー排出シャッタ60Yが回収トナー排出口591Y(
図10参照)を閉じるとともにトナーカートリッジ6Yの回収トナー受入シャッタ75Yが回収トナー受入口7410(
図15参照)を閉じる。
【0221】
図3に示すように、その後、作業者は、支持部材11を内側位置から外側位置へと移動させて、トナーカートリッジ6Yを本体筐体2から引き抜く。すると、トナー排出シャッタ73Yおよびトナー排出部72Y(
図13参照)がドラムユニット5Yのトナー受入シャッタ57Y(
図5参照)から外れ、回収トナー排出シャッタ60Y(
図5参照)および排出部59Yが、回収トナー受入シャッタ75Yから外れる。
【0222】
6. 一実施形態の作用効果
(1) 画像形成装置1によれば、
図2に示すように、トナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着された状態で、トナーカートリッジ6Yのシャッタ駆動部材76Yの伝達部761Yが、トナー受入シャッタ57Yおよび回収トナー排出シャッタ60Yに動力を伝達可能になる。
【0223】
そのため、トナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着された状態で、作業者は、シャッタ駆動部材76Yを操作することにより、トナー受入シャッタ57Yおよび回収トナー排出シャッタ60Yを開閉することができる。
【0224】
これにより、トナー受入シャッタ57Yおよび回収トナー排出シャッタ60Yに対するトナーカートリッジ6Yの位置が決まった状態で、トナー受入シャッタ57Yおよび回収トナー排出シャッタ60Yが、開閉される。
【0225】
その結果、トナー受入口5511の周りに対するトナーの付着、および、回収トナー排出口591Yからのトナー漏れを抑制できる。
【0226】
また、トナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着された状態で、作業者は、操作部762Yを操作することにより、トナー筐体71Yに対して伝達部761Yの反対側から、伝達部761Yを移動させることができる。
【0227】
さらに、トナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着された状態で、伝達部761Yを第1位置(
図15参照)から第2位置(
図16参照)に位置させるという1つの作業で、トナー受入シャッタ57Yと回収トナー排出シャッタ60Yとを開くことができる。また、トナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着された状態で、伝達部761Yを第2位置(
図16参照)から第1位置(
図15参照)に位置させるという1つの作業で、トナー受入シャッタ57Yと回収トナー排出シャッタ60Yとを閉じることができる。
【0228】
そのため、作業者は、簡単な作業で、トナー受入シャッタ57Yおよび回収トナー排出シャッタ60Yを開閉することができる。
【0229】
(2) 画像形成装置1では、ドラムユニット5Yの伝達部材61Yは、トナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着された状態でトナーカートリッジ6Yの伝達部761Yとともに移動可能になる。
【0230】
そのため、トナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着された状態で、トナーカートリッジ6Yの伝達部761Yが移動することによって、ドラムユニット5Yの伝達部材61Yが、トナー受入シャッタ57Yおよび回収トナー排出シャッタ60Yを開閉できる。
【0231】
(3)
図10に示すように、伝達部材61Yは、ギヤであるので、ギヤ部572Yと噛み合うことによって、トナー受入シャッタ57Yがトナー受入口5511を効率的に開閉できる。伝達部材61Yは、ギヤであるので、ギヤ部602Yと噛み合うことによって、回収トナー排出シャッタ60Yが回収トナー排出口591Yを効率的に開閉できる。
【0232】
(4)
図6に示すように、画像形成装置1によれば、現像筐体531Yは、ドラムフレーム54Yの第1側板541Aと第2側板541Bとの間において、感光ドラム51Yに対して移動可能に支持される。ドラムユニット5Yは、トナーカートリッジ6Yのトナーを現像筐体531Yに供給するためのトナー供給口5512(
図9参照)を有する。トナー供給口5512は、トナー管55Yに設けられており、トナー受入口5511、および、回収トナー排出口591Yは、ドラムフレーム54Yの第1側板541Aに対して現像筐体531Yの反対側に位置する。
【0233】
そのため、ドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で、トナーカートリッジ6Yを本体筐体2に装着するときに、現像筐体531Yの位置にかかわらず、第1側板541Aに対する現像筐体531Yの反対側において、トナーカートリッジ6Yを、トナー受入口5511および回収トナー排出口591Yに対して位置合わせできる。
【0234】
その結果、ドラムユニット5Yが本体筐体2に装着された状態で、トナーカートリッジ6Yを本体筐体2に容易に装着できる。
【0235】
(5) 画像形成装置1によれば、伝達部761Yが第2位置した状態で、作業者が、離脱方向にトナーカートリッジ6Yを誤って移動した場合であっても、ロック部材62Yは、伝達部761Yと当たって、離脱方向へのトナーカートリッジ6Yの移動を止める。そのため、トナー受入口5511の周りに対するトナーの付着、および、回収トナー排出口591Yからのトナー漏れを抑制できる。
【0236】
(6) 画像形成装置1によれば、トナー排出シャッタ73Yは、トナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着された状態でドラムユニット5Yのトナー受入シャッタ57Yとともに移動可能になる。回収トナー受入シャッタ75Yは、トナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着された状態でドラムユニット5Yの回収トナー排出シャッタ60Yとともに移動可能になる。
【0237】
そのため、トナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着された状態で、シャッタ駆動部材76Yの操作に基づき、トナー受入シャッタ57Yの開閉に連動させて、トナー排出シャッタ73Yが開閉される。これにより、トナー受入口5511に対するトナー排出口7211の位置が決まった状態で、トナー排出口7211が開閉される。
【0238】
また、トナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着された状態で、シャッタ駆動部材76Yの操作に基づき、回収トナー排出シャッタ60Yの開閉に連動させて、回収トナー受入シャッタ75Yが開閉される。これにより、回収トナー排出口591Yに対する回収トナー受入口7410の位置が決まった状態で、回収トナー受入口7410が開閉される。
【0239】
トナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着された状態において、トナー受入シャッタ57Yがトナー受入口5511を開く位置に位置した状態で、トナー排出シャッタ73Yは、トナー排出口7211を開く位置に位置する。そのため、トナー排出口7211からのトナーの漏れを抑制できる。
【0240】
トナーカートリッジ6Yが本体筐体2に装着された状態において、回収トナー排出シャッタ60Yが回収トナー排出口591Yを開く位置に位置した状態で、回収トナー受入シャッタは、回収トナー受入口7410を開く位置に位置する。そのため、回収トナー受入口7410の周りに対する回収トナーの付着を抑制できる。
【0241】
(7) 画像形成装置1によれば、支持部材11が内側位置に位置した状態において、支持部材11は、トナーカートリッジ6Yを本体筐体2内に位置させて、トナーカートリッジ6Yを本体筐体2に簡便に装着できる。
【0242】
また、支持部材11が外側位置に位置した状態において、回収トナー排出口591Yから回収トナー受入口7410に入らなかった回収トナーを受け部材12が受けることができる。
【符号の説明】
【0243】
1 画像形成装置
2 本体筐体
5Y ドwラムユニット
6Y トナーカートリッジ
11 支持部材
12 受け部材
51Y 感光ドラム
54Y ドラムフレーム
55Y トナー管
57Y トナー受入シャッタ
60Y 回収トナー排出シャッタ
61Y 伝達部材
62Y ロック部材
71Y トナー筐体
73Y トナー排出シャッタ
75Y 回収トナー受入シャッタ
76Y シャッタ駆動部材
531Y 現像筐体
532Y 現像ローラ
533A,534A 突起
533B,534B 突起
541A 第1側板
541B 第2側板
572Y ギヤ部(第1ギヤ部の一例)
581Y クリーニング部材
591Y 回収トナー排出口
602Y ギヤ部(第2ギヤ部の一例)
621Y 貫通穴
711Y トナー収容部
712Y 回収トナー収容部
761Y 伝達部
762Y 操作部
763Y シャフト
5411A,5412A 貫通穴
5411B,5412B 貫通穴
5511 トナー受入口
5512 トナー供給口
7211 トナー排出口
7410 回収トナー受入口
7612,7613 突起