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特開2024-46385原価管理装置、原価管理方法、および原価管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046385
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】原価管理装置、原価管理方法、および原価管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20240327BHJP
   G06Q 10/105 20230101ALI20240327BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q10/10 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022151738
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】井手 柾希
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA10
(57)【要約】
【課題】高精度な原価管理を可能とする。
【解決手段】勤怠一覧画面表示制御部は、ユーザの日付ごとの実働勤務時間に関する勤怠情報の一覧を表す勤怠一覧画面を表示する。作業日報入力画面表示制御部は、勤怠一覧画面を介して入力を受付けた日付である受付日付の作業日報を表し、原価計算に用いられる作業時間を含む作業日報情報の入力を受付けるための作業日報入力画面を表示する。登録制限部は、受付日付に対応する勤怠情報によって表される実働勤務時間と、作業日報入力画面を介して入力を受付けた作業日報情報によって表される受付日付における合計作業時間と、が不一致である場合、作業日報入力画面を介して入力を受付けた作業日報情報の日報管理情報への登録を制限する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備え、原価を管理するための原価管理装置であって、
前記制御部は、
ユーザの日付ごとの実働勤務時間に関する勤怠情報の一覧を表す勤怠一覧画面を表示する勤怠一覧画面表示制御部と、
前記勤怠一覧画面を介して入力を受付けた日付である受付日付の作業日報を表し、原価計算に用いられる作業時間を含む作業日報情報の入力を受付けるための作業日報入力画面を表示する作業日報入力画面表示制御部と、
前記受付日付に対応する前記勤怠情報によって表される前記実働勤務時間と、前記作業日報入力画面を介して入力を受付けた前記作業日報情報によって表される前記受付日付における合計作業時間と、が不一致である場合、前記作業日報入力画面を介して入力を受付けた前記作業日報情報の日報管理情報への登録を制限する登録制限部と、
を備える原価管理装置。
【請求項2】
前記作業日報入力画面表示制御部は、
前記実働勤務時間と前記合計作業時間とが不一致である場合、時間不一致であることを表す注意情報を前記作業日報入力画面に表示する、
請求項1に記載の原価管理装置。
【請求項3】
前記登録制限部は、
前記実働勤務時間と前記合計作業時間とが一致する場合、前記作業日報入力画面を介して入力を受付けた前記作業日報情報を前記日報管理情報へ登録する、
請求項1に記載の原価管理装置。
【請求項4】
前記日報管理情報へ登録された前記作業日報情報に対応する日付の前記勤怠情報の修正入力を受付けた場合、
前記日報管理情報における、修正入力を受付けた前記勤怠情報に対応するユーザ識別情報によって識別されるユーザの日付ごとの前記作業日報情報の一覧を表す作業日報一覧画面を表示する作業日報一覧画面表示制御部を備え、
前記作業日報一覧画面表示制御部は、
前記作業日報一覧画面に含まれる前記作業日報情報の内、前記合計作業時間と前記実働勤務時間とが不一致である前記作業日報情報に、時間不一致であることを表す注意情報を表示する、
請求項3に記載の原価管理装置。
【請求項5】
制御部を備え、原価を管理するための原価管理装置で実行される原価管理方法であって、
前記制御部で実行される、
ユーザの日付ごとの実働勤務時間に関する勤怠情報の一覧を表す勤怠一覧画面を表示するステップと、
前記勤怠一覧画面を介して入力を受付けた日付である受付日付の作業日報を表し、原価計算に用いられる作業時間を含む作業日報情報の入力を受付けるための作業日報入力画面を表示するステップと、
前記受付日付に対応する前記勤怠情報によって表される前記実働勤務時間と、前記作業日報入力画面を介して入力を受付けた前記作業日報情報によって表される前記受付日付における合計作業時間と、が不一致である場合、前記作業日報入力画面を介して入力を受付けた前記作業日報情報の日報管理情報への登録を制限するステップと、
を含む原価管理方法。
【請求項6】
制御部を備え、原価を管理するための原価管理装置で実行される原価管理プログラムであって、
前記制御部で実行される、
ユーザの日付ごとの実働勤務時間に関する勤怠情報の一覧を表す勤怠一覧画面を表示するステップと、
前記勤怠一覧画面を介して入力を受付けた日付である受付日付の作業日報を表し、原価計算に用いられる作業時間を含む作業日報情報の入力を受付けるための作業日報入力画面を表示するステップと、
前記受付日付に対応する前記勤怠情報によって表される前記実働勤務時間と、前記作業日報入力画面を介して入力を受付けた前記作業日報情報によって表される前記受付日付における合計作業時間と、が不一致である場合、前記作業日報入力画面を介して入力を受付けた前記作業日報情報の日報管理情報への登録を制限するステップと、
を含む原価管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原価管理装置、原価管理方法、および原価管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
作業日報情報に含まれる作業時間を用いて、工事の労務費などの原価を計算することが行われている。また、登録済の日報申告時間情報と、登録済の勤務時間情報と、を照合するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-185158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら従来技術では、登録済の日報申告時間情報と登録済の勤務時間情報とを照合しており、入力された作業時間と実際の実働勤務時間との整合性が取れない場合であっても情報が登録され、高精度な原価管理が困難となる場合があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、高精度な原価管理が可能な原価管理装置、原価管理方法、および原価管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る原価管理装置は、制御部を備え、原価を管理するための原価管理装置であって、前記制御部は、ユーザの日付ごとの実働勤務時間に関する勤怠情報の一覧を表す勤怠一覧画面を表示する勤怠一覧画面表示制御部と、前記勤怠一覧画面を介して入力を受付けた日付である受付日付の作業日報を表し、原価計算に用いられる作業時間を含む作業日報情報の入力を受付けるための作業日報入力画面を表示する作業日報入力画面表示制御部と、前記受付日付に対応する前記勤怠情報によって表される実働勤務時間と、前記作業日報入力画面を介して入力を受付けた作業日報情報によって表される前記受付日付における合計作業時間と、が不一致である場合、前記作業日報入力画面を介して入力を受付けた前記作業日報情報の日報管理情報への登録を制限する登録制限部と、を備える。
【0007】
また、前記作業日報入力画面表示制御部は、前記実働勤務時間と前記合計作業時間とが不一致である場合、時間不一致であることを表す注意情報を前記作業日報入力画面に表示する。
【0008】
また、前記登録制限部は、前記実働勤務時間と前記合計作業時間とが一致する場合、前記作業日報入力画面を介して入力を受付けた前記作業日報情報を前記日報管理情報へ登録する。
【0009】
また、前記日報管理情報へ登録された前記作業日報情報に対応する日付の前記勤怠情報の修正入力を受付けた場合、前記日報管理情報における、修正入力を受付けた前記勤怠情報に対応するユーザ識別情報によって識別されるユーザの日付ごとの前記作業日報情報の一覧を表す作業日報一覧画面を表示する作業日報一覧画面表示制御部を備え、前記作業日報一覧画面表示制御部は、前記作業日報一覧画面に含まれる前記作業日報情報の内、前記合計作業時間と前記実働勤務時間とが不一致である前記作業日報情報に、時間不一致であることを表す注意情報を表示する。
【0010】
また、本発明に係る原価管理方法は、制御部を備え、原価を管理するための原価管理装置で実行される原価管理方法であって、前記制御部で実行される、ユーザの日付ごとの実働勤務時間に関する勤怠情報の一覧を表す勤怠一覧画面を表示するステップと、前記勤怠一覧画面を介して入力を受付けた日付である受付日付の作業日報を表し、原価計算に用いられる作業時間を含む作業日報情報の入力を受付けるための作業日報入力画面を表示するステップと、前記受付日付に対応する前記勤怠情報によって表される前記実働勤務時間と、前記作業日報入力画面を介して入力を受付けた前記作業日報情報によって表される前記受付日付における合計作業時間と、が不一致である場合、前記作業日報入力画面を介して入力を受付けた前記作業日報情報の日報管理情報への登録を制限するステップと、を含む。
【0011】
また、本発明に係る原価管理プログラムは、制御部を備え、原価を管理するための原価管理装置で実行される原価管理プログラムであって、前記制御部で実行される、ユーザの日付ごとの実働勤務時間に関する勤怠情報の一覧を表す勤怠一覧画面を表示するステップと、前記勤怠一覧画面を介して入力を受付けた日付である受付日付の作業日報を表し、原価計算に用いられる作業時間を含む作業日報情報の入力を受付けるための作業日報入力画面を表示するステップと、前記受付日付に対応する前記勤怠情報によって表される前記実働勤務時間と、前記作業日報入力画面を介して入力を受付けた前記作業日報情報によって表される前記受付日付における合計作業時間と、が不一致である場合、前記作業日報入力画面を介して入力を受付けた前記作業日報情報の日報管理情報への登録を制限するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、高精度な原価管理が可能となる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、原価管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2A図2Aは、原価担当者マスタのデータ構造の一例を示す模式図である。
図2B図2Bは、勤怠管理情報のデータ構造の一例を示す模式図である。
図2C図2Cは、日報管理情報のデータ構成の一例を示す模式図である。
図2D図2Dは、日報管理情報のデータ構成の一例を示す模式図である。
図3図3は、勤怠一覧画面の一例の模式図である。
図4図4は、作業日報入力画面の一例の模式図である。
図5図5は、作業日報入力画面の一例の模式図である。
図6図6は、作業日報入力画面の一例の模式図である。
図7図7は、日報管理情報のデータ構造の一例を示す模式図である。
図8図8は、日報管理情報のデータ構造の一例を示す模式図である。
図9図9は、作業日報一覧画面の一例の模式図である。
図10図10は、勤怠一覧画面の一例の模式図である。
図11図11は、作業日報入力画面の一例の模式図である。
図12図12は、原価管理装置が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明に係る原価管理装置、原価管理方法、および原価管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0015】
[1.構成]
本実施形態に係る原価管理装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、原価管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0016】
本実施形態の原価管理装置100は、作業の原価を管理する装置である。
【0017】
作業とは、ユーザによって行われる各種の作業である。作業は、例えば工事であるが、工事に限定されない。本実施形態では、作業が工事に関する作業である形態を一例とし説明する。
【0018】
原価とは、特定の目的を達成するために消費される経済的資源を貨幣で測定したものである。本実施形態では、原価が、工事などの作業による労務費である形態を一例として説明する。詳細には、本実施形態では、原価が、工事に関わるユーザの労務費を表す形態を一例として説明する。労務費は、ユーザの作業時間に基づいて計算される。
【0019】
原価管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。原価管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0020】
原価管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備える。原価管理装置100が備える各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0021】
通信インターフェース部104は、ルータなどの通信装置および専用線などの有線または無線の通信回線を介して、原価管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、原価管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に記憶されている各種のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0022】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0023】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0024】
記憶部106は、例えば、原価担当者マスタ106a、勤怠管理情報106b、および日報管理情報106c、等を記憶する。本実施形態では、日報管理情報106cが、日報ヘッダ管理情報106d、および日報明細管理情報106eによって構成される形態を一例として説明する。原価担当者マスタ106a、勤怠管理情報106b、日報管理情報106c、日報ヘッダ管理情報106d、および日報明細管理情報106eは、各種の情報を登録したデータベースやテーブルなどである。本実施形態では、本実施形態で用いるデータベース、テーブル、およびデータの構造を簡略化して記載するものとする。これらのデータベース、テーブル、およびデータの実際の構造は、より複雑であるが、本発明と直接関係のない部分については実際より簡略化して示す。
【0025】
図2Aは、原価担当者マスタ106aのデータ構造の一例を示す模式図である。
【0026】
原価担当者マスタ106aは、工事などの作業の作業時間から原価を算出する対象となるユーザを管理するためのデータベースである。原価担当者マスタ106aは、社員番号と、実働勤務時間チェック区分と、を対応付けたデータベースである。社員番号は、ユーザの識別情報の一例である。本実施形態では、ユーザが工事に関する業務を行う企業の社員である場合を一例として説明する。実働勤務時間チェック区分とは、対応する社員番号によって識別されるユーザについて、実働勤務時間と合計作業時間との整合性チェックの対象であるか否かを表す情報である。実働勤務時間および合計作業時間の説明は後述する。図2A中、「チェックする」は整合性チェックの対象であることを表す。「チェックしない」は整合性チェックの対象外であることを表す。
【0027】
図2Bは、勤怠管理情報106bのデータ構造の一例を示す模式図である。
【0028】
勤怠管理情報106bは、ユーザごとの勤怠情報を管理するためのデータベースである。勤怠管理情報106bは、社員番号と、日付と、勤怠情報と、を対応付けたデータベースである。
【0029】
勤怠情報とは、ユーザの日付ごとの実働勤務時間に関する情報である。例えば、勤怠情報は、実働開始時間と、実働終了時間と、実働勤務時間と、を含む。勤怠情報は、更に、休憩時間、残業予定、タイムカードを打刻した打刻時間などを含んでいてもよい。
【0030】
実働勤務時間とは、ユーザの実働の勤務時間を表す。詳細には、実働勤務時間は、ユーザの実働開始時間から実働終了時間までの勤務時間の内、休憩時間を減算した時間である。実働開始時間は、実働を開始した時刻である。実働終了時間とは、実働を終了した時刻である。図2Bには、休憩時間が1時間で固定であるものとして計算された実働勤務時間を一例として示す。なお、休憩時間は可変であってもよい。
【0031】
図2Cおよび図2Dは、日報管理情報106cのデータ構成の一例を示す模式図である。日報管理情報106cとは、ユーザの作業日報情報を管理するためのデータベースである。作業日報情報とは、ユーザの日付ごとの作業日報を表す情報であり、原価計算に用いられる作業時間を少なくとも含む情報である。本実施形態では、作業日報情報が、作業日報ヘッダ情報と、作業日報明細情報と、を含む形態を一例として説明する。また、本実施形態では、日報管理情報106cが、日報ヘッダ管理情報106dおよび日報明細管理情報106eから構成される形態を一例として説明する。なお、日報管理情報106cは、1つのデータベースにより構成されていてもよい。また、日報管理情報106cは、3以上の複数のデータベースにより構成されていてもよい。
【0032】
図2Cは、日報ヘッダ管理情報106dのデータ構造の一例を示す模式図である。日報ヘッダ管理情報106dは、日報管理情報106cの一部を構成するデータベースである。日報ヘッダ管理情報106dは、日報SEQと、社員番号と、日付と、作業日報ヘッダ情報と、を対応付けたデータベースである。
【0033】
日報SEQは、作業日報情報の識別情報である。作業日報ヘッダ情報は、作業日報情報におけるヘッダ部分に相当する情報である。例えば、作業日報ヘッダ情報は、勤務内容と、作業開始時間と、作業終了時間と、休憩時間と、合計作業時間と、を含む。
【0034】
勤務内容とは、勤務の種類を表す情報である。勤務内容の欄には、例えば、通常勤務、時間短縮勤務、休暇、等の勤務の種類が登録される。作業開始時間は、作業を開始した時刻を表す情報である。作業終了時間は、作業を終了した時刻を表す情報である。合計作業時間は、日報SEQによって識別される作業日報情報によって表される作業を行った合計の作業時間を表す。合計作業時間は、作業開始時間から作業終了時間までの期間から、休憩時間を減算した時間である。
【0035】
図2Dは、日報明細管理情報106eのデータ構造の一例を示す模式図である。日報明細管理情報106eは、日報管理情報106cの一部を構成するデータベースである。日報明細管理情報106eは、日報SEQと、行と、作業日報明細情報と、を対応付けたデータベースである。行は、日報SEQによって識別される作業日報情報に含まれるプロジェクトごとに付与された番号である。
【0036】
作業日報明細情報は、プロジェクト番号と、プロジェクト名と、プロジェクト種別と、作業内容と、作業時間と、備考と、を含む。日報SEQよって識別される作業日報情報に含まれる1または複数のプロジェクトごとの作業時間の合計が、日報ヘッダ管理情報106d(図2C参照)における該日報SEQに対応する作業日報ヘッダ情報に含まれる合計作業時間となる。
【0037】
図1に戻り説明を続ける。
【0038】
原価担当者マスタ106aは予め記憶部106に記憶されている。原価担当者マスタ106aの実働勤務時間チェック区分は、例えば、原価管理装置100の管理者などによって予め設定されている。また、原価担当者マスタ106aの実働勤務時間チェック区分は、原価管理装置100の管理者などによって適宜変更可能である。勤怠管理情報106bには、ユーザが出勤時に出勤時刻を登録し退勤時に退勤時刻を登録するための打刻システムなどから受付けた勤怠情報が登録される。日報管理情報106cである日報ヘッダ管理情報106dおよび日報明細管理情報106eは、後述する制御部102の処理によって更新される。
【0039】
制御部102は、原価管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS(オペレーティング・システム)等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0040】
本実施形態では、制御部102は、勤怠一覧画面表示制御部102aと、作業日報入力画面表示制御部102bと、登録制限部102cと、作業日報一覧画面表示制御部102dと、を備える。
【0041】
勤怠一覧画面表示制御部102aは、ユーザの日付ごとの実働勤務時間に関する勤怠情報の一覧を表す勤怠一覧画面を表示する。
【0042】
作業日報入力画面表示制御部102bは、勤怠一覧画面を介して入力を受付けた日付である受付日付の作業日報を表し、原価計算に用いられる作業時間を含む作業日報情報の入力を受付けるための作業日報入力画面を表示する。
【0043】
登録制限部102cは、受付日付に対応する勤怠情報によって表される実働勤務時間と、作業日報入力画面を介して入力を受付けた作業日報情報によって表される受付日付における合計作業時間と、が不一致である場合、作業日報入力画面を介して入力を受付けた作業日報情報の日報管理情報106cへの登録を制限する。
【0044】
作業日報入力画面表示制御部102bは、実働勤務時間と合計作業時間とが不一致である場合、時間不一致であることを表す注意情報を前記作業日報入力画面に表示する。
【0045】
登録制限部102cは、実働勤務時間と前記合計作業時間とが一致する場合、作業日報入力画面を介して入力を受付けた作業日報情報を日報管理情報106cへ登録する。
【0046】
作業日報一覧画面表示制御部102dは、日報管理情報106cへ登録された作業日報情報に対応する日付の勤怠情報の修正入力を受付けた場合、日報管理情報106cにおける、修正入力を受付けた勤怠情報に対応するユーザ識別情報によって識別されるユーザの日付ごとの作業日報情報の一覧を表す作業日報一覧画面を表示する。
【0047】
そして、作業日報一覧画面表示制御部102dは、作業日報一覧画面に含まれる作業日報情報の内、合計作業時間と実働勤務時間とが不一致である作業日報情報に、時間不一致であることを表す注意情報を表示する。
【0048】
なお、本実施形態では、制御部102は、入力装置112からユーザによる操作入力を受け付け、モニタ114に各種の画面などの情報を表示する形態を一例として説明する。しかし、制御部102は、ユーザによる操作入力を、入力装置112、およびネットワーク300を介して接続された外部の情報処理装置、の何れから受付けてもよく、入力装置112から受付ける形態に限定されない。また、制御部102は、各種の画面などの情報をモニタ114、およびネットワーク300を介して接続された外部の情報処理装置のモニタ、の何れに表示してもよく、モニタ114に表示する形態に限定されない。
【0049】
制御部102における処理の流れの詳細を、具体例を挙げて詳細に説明する。
【0050】
図3は、勤怠一覧画面20の一例の模式図である。勤怠一覧画面表示制御部102aは、勤怠一覧画面20の表示要求を入力装置112またはネットワーク300を介して外部の情報処理装置から受付ける。勤怠一覧画面20の表示要求は、ユーザ識別情報の一例である社員番号を含む。勤怠一覧画面20の表示要求を受付けると、勤怠一覧画面表示制御部102aは、該表示要求に含まれる社員番号に対応する勤怠情報を勤怠管理情報106bから読み取り、勤怠一覧画面20に表示する。
【0051】
図3には、社員番号「SH001」によって識別されるユーザの勤怠情報の一覧が表示された勤怠一覧画面20を一例として示す。また、図3には、勤怠情報が、残業予定、打刻、および勤怠実績、を表す情報を含む形態を一例として示す。
【0052】
勤怠一覧画面表示制御部102aは、勤怠情報に対応する日付の作業日報情報が日報管理情報106cに登録済であるか否かを表す「日報」フラグを更に勤怠一覧画面20に表示する。図3中、「日報」フラグ「〇」は、作業日報情報が日報管理情報106cに登録済であることを表す。図3中、「日報」フラグ「-」は、作業日報情報が日報管理情報106cに未登録であることを表す。
【0053】
勤怠一覧画面表示制御部102aは、日報管理情報106cにおける、勤怠一覧画面20の表示要求に含まれる社員番号に対応する1または複数の日付の内、作業日報情報が未登録の日付については作業日報情報が未登録であると判断する。また、勤怠一覧画面表示制御部102aは、日報管理情報106cにおける、勤怠一覧画面20の表示要求に含まれる社員番号に対応する1または複数の日付の内、作業日報情報が登録済の日付については作業日報情報が登録済であると判断する。そして、勤怠一覧画面表示制御部102aは、これらの判断結果を「日報」フラグの欄に表示する。
【0054】
ユーザは、勤怠一覧画面20を視認することで、各日付の作業日報情報が日報管理情報106cに登録済であるか否かを容易に確認することができる。
【0055】
例えば、ユーザが、入力装置112を操作することで、作業日報情報が未登録の日付「7/3」に対応する、作業日報情報が未登録であることを表す「日報」フラグ「-」の欄20Aを操作した場面を想定する。すると、作業日報入力画面表示制御部102bは、作業日報入力要求を受付ける。作業日報入力要求は、勤怠一覧画面20を介して選択された日付および該勤怠一覧画面20に表示されている社員番号を含む。
【0056】
作業日報入力画面表示制御部102bは、作業日報入力要求に含まれる日付および社員番号を読取ることで、勤怠一覧画面20を介して入力を受付けた日付である受付日付および社員番号を取得する。そして、作業日報入力画面表示制御部102bは、該受付日付の、該社員番号によって識別されるユーザの作業日報情報の入力を受付けるための作業日報入力画面を、モニタ114へ表示する。すなわち、勤怠一覧画面20における、作業日報情報が未登録であることを表す「日報」フラグ「-」の欄20Aが操作されることで、モニタ114に表示される表示画面が、勤怠一覧画面20から作業日報入力画面へと遷移する。
【0057】
図4は、作業日報入力画面22の一例の模式図である。作業日報入力画面22は、社員番号、対象日、勤務内容、作業開始終了時間、休憩時間、合計作業時間、勤怠情報、および作業日報情報の入力欄22C、作業時間合計、日報内差異、日報勤怠差異、等の各種の情報の表示欄を含む。
【0058】
作業日報入力画面表示制御部102bは、勤怠一覧画面20を介して入力を受付けた日付である受付日付および社員番号を、対象日および社員番号の各々として作業日報入力画面22に表示する。また、作業日報入力画面表示制御部102bは、勤怠管理情報106bにおける、該社員番号および該受付日付である日付に対応する勤怠情報を、勤怠情報の表示欄22Aに表示する。このため、ユーザは、勤怠情報の表示欄22Aを視認することで、自身の該日付の勤怠情報を参照しながら作業日報情報を入力することが可能となる。
【0059】
また、作業日報入力画面表示制御部102bは、勤怠管理情報106bにおける、該社員番号および該受付日付である日付に対応する勤怠情報に含まれる、実働開始時間および実働終了時間を作業開始終了時間の初期値として表示欄22Bに表示する。このため、作業日報入力画面表示制御部102bは、ユーザによる作業開始終了時刻の入力負荷の低減を図ることができる。また、ユーザは、入力装置112を操作することで該表示欄22Bに表示されている値を修正することで、容易に作業開始終了時刻の入力を行うことができる。
【0060】
ユーザは、勤怠情報の表示欄22Aなどを参照しながら入力装置112を操作することで、作業日報情報の入力欄22Cに作業日報情報を入力する。
【0061】
図5は、作業日報情報が入力された状態の作業日報入力画面22の一例の模式図である。
【0062】
作業日報情報の入力を受付けつけると、登録制限部102cは、作業日報情報の入力欄22Cに入力された作業時間の合計作業時間を算出する。図5に示す例の場合、登録制限部102cは、合計作業時間「9:30」を算出し、作業日報入力画面22の合計作業時間の表示欄22Eに表示する。
【0063】
そして、登録制限部102cは、算出した合計作業時間と、勤怠情報の表示欄22Aに表示されている勤怠情報によって表される実働勤務時間と、が一致するか否かを判断する。図3には、合計作業時間「9:30」であり、実働勤務時間「10:00」である場合を一例として示す。この場合、登録制限部102cは、合計作業時間と実働勤務時間とが不一致であると判断する。
【0064】
登録制限部102cは、原価担当者マスタ106aにおける、作業日報入力画面22に示される社員番号に対応する実働勤務時間チェック区分が「チェックする」である場合、合計作業時間と実務勤務時間とが一致するか否かを判断すればよい。登録制限部102cは、原価担当者マスタ106aにおける、作業日報入力画面22に示される社員番号に対応する実働勤務時間チェック区分が「チェックしない」である場合には、合計作業時間と実務勤務時間とが一致するか否の判断を行わず、入力された作業日報情報を日報管理情報106cへ登録してよい。ここでは、原価担当者マスタ106aにおける、作業日報入力画面22に示される社員番号に対応する実働勤務時間チェック区分が「チェックする」である場合を想定して説明を続ける。
【0065】
合計作業時間と実働勤務時間とが不一致であると判断した場合、登録制限部102cは、作業日報入力画面22を介して入力を受付けた作業日報情報の日報管理情報106cへの登録を制限する。このため、合計作業時間と実働勤務時間とが不一致である状態で、合計作業時間を含む作業日報情報が日報管理情報106cへ登録されることが制限される。
【0066】
登録制限部102cが合計作業時間と実働勤務時間とが不一致であると判断した場合、作業日報入力画面表示制御部102bは、時間不一致であることを表す注意情報を作業日報入力画面22へ表示する。
【0067】
例えば、作業日報入力画面表示制御部102bは、日報勤怠差異の表示欄22Dに、合計作業時間と実体勤務時間との差を表示するとともに、該日報勤怠差異の表示欄22Dを他の表示欄とは異なる色等の表示形態で表示することで、注意情報を表示する。図5には、日報勤怠差異の表示欄22Dに、合計作業時間と実働勤務時間との差である「0:30」を、他の表示欄とは異なる背景色で表示した形態を一例として示す。
【0068】
また、作業日報入力画面表示制御部102bは、作業開始終了時間の表示欄22Bの、作業開始時刻および作業終了時刻の少なくとも一方の表示欄を、他の表示欄とは異なる色等の表示形態で表示することで、注意情報を更に表示してもよい。図5には、作業開始終了時間の表示欄22Bにおける作業終了時刻を、他の表示欄とは異なる背景色で表示した状態を一例として示す。
【0069】
なお、作業日報入力画面表示制御部102bは、時間不一致であることを表すメッセージや画像などを、時間不一致であることを表す注意情報として作業日報入力画面22へ表示してもよい。
【0070】
これらの処理によって、作業日報入力画面22には、時間不一致であることを表す注意情報が表示される。このため、ユーザは、作業日報入力画面22を視認することで、入力した作業時間の合計作業時間が実働勤務時間と不一致であることを容易に確認することができる。また、作業日報入力画面表示制御部102bは、時間不一致であることを表す注意情報を作業日報入力画面22へ表示することで、作業時間の修正入力をユーザに対して促すことができる。
【0071】
ユーザが入力装置112を操作することで、作業日報入力画面22を介して作業時間を修正入力した場面を想定する。この場合、登録制限部102cおよび作業日報一覧画面表示制御部102dは、入力を受付けた合計作業時間と実働勤務時間と、が一致するか否かを判断し、不一致であれば作業日報情報の登録を制限し注意情報を表示する上記処理を繰り返し実行すればよい。
【0072】
登録制限部102cは、作業日報入力画面22を介して入力を受付けた作業時間の合計作業時間と実働勤務時間とが一致すると判断した場合、作業日報入力画面22を介して入力を受付けた作業日報情報を日報管理情報106cへ登録する。
【0073】
図6は、実働勤務時間と、入力された作業日報情報における合計作業時間と、が一致する状態の作業日報入力画面22の一例の模式図である。この状態で例えば図示を省略する登録ボタンがユーザによる入力装置112の操作により指示された場面を想定する。この場合、登録制限部102cは、該作業日報入力画面22を介して入力を受付けた作業日報情報を日報管理情報106cへ登録する。
【0074】
図7および図8は、新たな作業日報情報の登録された日報管理情報106cのデータ構造の一例を示す模式図である。
【0075】
図7に示すように、日報ヘッダ管理情報106dには、図6に示す社員番号「SH001」の日付「7/3」に対応する作業日報ヘッダ情報が新たに登録される(図7中、領域A参照)。また、新たな日報SEQ「004」が付与される。
【0076】
また、図8に示すように、日報明細管理情報106eには、新たに付与された日報SEQ「004」に対応付けて、行および作業日報明細情報が新たに登録される(図8中、領域B参照)。
【0077】
これらの処理により、勤怠管理情報106bに登録されている勤怠情報に対して整合性を有する作業時間の作業日報情報が日報管理情報106cに登録される。また、勤怠管理情報106bに登録されている勤怠情報に対して整合性を有さない作業時間の作業日報情報の、日報管理情報106cへの登録が制限される。
【0078】
なお、作業日報情報が日報管理情報106cに登録された後に、該作業日報情報の日付に対応する勤怠情報が修正される場合がある。例えば、ユーザによる入力装置112の操作によって入力装置112から勤怠情報の修正要求を受け付けると、勤怠一覧画面表示制御部102aは、勤怠一覧画面20をモニタ114へ表示する。ユーザは、入力装置112を操作することで所望の日付の勤怠情報を修正する。この場合、勤怠一覧画面表示制御部102aは、勤怠情報の修正入力を受付ける。
【0079】
日報管理情報106cへ登録された作業日報情報に対応する勤怠情報の修正入力を受付けた場合、作業日報一覧画面表示制御部102dは、日報管理情報106cにおける、修正入力を受付けた勤怠情報に対応する社員番号によって識別されるユーザの日付ごとの作業日報情報の一覧を表す作業日報一覧画面をモニタ114へ表示する。
【0080】
図9は、作業日報一覧画面24の一例の模式図である。
【0081】
作業日報一覧画面表示制御部102dは、修正入力を受付けた勤怠情報に対応する社員番号によって識別されるユーザの日付ごとの作業日報情報の各々について、合計作業時間と該日付に対応する勤怠情報によって表される実働勤務時間と、を比較する。そして、作業日報一覧画面表示制御部102dは、ユーザの日付ごとの作業日報情報の内、合計作業時間と前記実働勤務時間とが不一致である作業日報情報に、時間不一致であることを表す注意情報を表示する。
【0082】
図9には、作業日報一覧画面24に含まれる複数の日付の各々の作業日報情報の内、時間不一致である作業日報情報に対応する「勤怠CHECK」の欄24Aに、注意マークを表示することで、注意情報を表示する例を一例として示す。
【0083】
ユーザは、作業日報一覧画面24を視認することで、特別な帳票などを用いずとも、勤怠情報によって表される実働勤務時間と、作業日報情報による合計作業時間と、のずれを一覧化して容易に確認することができる。また、例えば、複数の社員を管理する管理者は、社員であるユーザの各々の作業日報一覧画面24を確認することで、特別な帳票などを用いずとも、各社員の各々の勤怠情報によって表される実働勤務時間と、作業日報情報による合計作業時間と、のずれの有無を、一覧化して容易に確認することができる。
【0084】
また、本実施形態の原価管理装置100では、作業日報情報が日報管理情報106cに登録された後に勤怠情報が修正された場合に、修正後の勤怠情報によって表される実働勤務時間と、作業日報情報によって表される合計作業時間と、の整合性を容易に担保することが可能となる。
【0085】
なお、作業日報入力画面表示制御部102bは、新たな作業日報情報が日報管理情報106cに登録された後のタイミングに限定されず、社員番号を含む作業日報一覧画面表示要求を受付けた時に、該社員番号に対応する作業日報情報の一覧である作業日報一覧画面24をモニタ114へ表示してよい。
【0086】
また、ユーザによる入力装置112の操作によって、作業日報一覧画面24を介して作業日報修正要求を受付けた場合、作業日報入力画面表示制御部102bは、作業日報入力画面22をモニタ114へ表示してよい。この場合、作業日報入力画面表示制御部102bは、作業日報修正要求に含まれる社員番号に対応する作業日報情報を日報管理情報106cから読み取り、読取った作業日報情報を含む作業日報入力画面22をモニタ114へ表示すればよい。このため、ユーザは、修正後の勤怠情報に応じて、作業日報情報の修正入力を行うことが可能となる。
【0087】
なお、上記では、勤怠実績である実働開始時間、実働終了時間、および実働勤務時間などが勤怠管理情報106bに登録された状態で、勤怠一覧画面表示制御部102aが勤怠一覧画面20を表示し、作業日報入力画面表示制御部102bが作業日報一覧画面24を表示する形態を一例として説明した。
【0088】
しかし、作業日報入力画面表示制御部102bは、勤怠実績が登録される前の状態の日付に対する作業日報入力要求を受付けてもよい。
【0089】
図10は、勤怠実績が登録される前の勤怠情報を含む勤怠一覧画面20の一例の模式図である。図10に示すように、社員番号「SH001」によって識別されるユーザの日付「7/4」の勤怠情報が、残業予定および打刻情報については登録されているが、勤怠実績が未登録であった場合を想定する。この場合、勤怠一覧画面表示制御部102aは、日付「7/4」の勤怠情報として、勤怠実績の表示欄20Bを空欄とした状態で、勤怠一覧画面20を表示する。
【0090】
そして、ユーザが入力装置112を操作することで、作業日報情報が未登録の日付「7/4」に対応する、作業日報情報が未登録であることを表す「日報」フラグ「-」の欄20Aを操作した場面を想定する。すると、作業日報入力画面表示制御部102bは、作業日報入力要求を受付ける。作業日報入力要求は、上述したように、勤怠一覧画面20を介して選択された日付および該勤怠一覧画面20に表示されている社員番号を含む。
【0091】
作業日報入力画面表示制御部102bは、作業日報入力要求に含まれる日付および社員番号を読取ることで、勤怠一覧画面20を介して入力を受付けた日付である受付日付および社員番号を取得する。そして、作業日報入力画面表示制御部102bは、該受付日付の、該社員番号によって識別されるユーザの作業日報情報の入力を受付けるための作業日報入力画面を、モニタ114へ表示する。
【0092】
図11は、作業日報入力画面22の一例の模式図である。
【0093】
作業日報入力画面表示制御部102bは、勤怠一覧画面20を介して入力を受付けた日付である受付日付および社員番号を、対象日および社員番号の各々として作業日報入力画面22に表示する。また、作業日報入力画面表示制御部102bは、勤怠管理情報106bにおける、該社員番号および該受付日付である日付に対応する勤怠情報を、勤怠情報の表示欄22Aに表示する。上述したように、社員番号「SH001」によって識別されるユーザの日付「7/4」の勤怠情報が、残業予定および打刻情報については登録されているが、勤怠実績が未登録であった場合を想定する。
【0094】
この場合、作業日報入力画面表示制御部102bは、取得済の勤怠情報である残業予定に含まれる残業予定開始の時刻を実働開始時間とし、残業予定に含まれる残業予定終了時間を実働終了時間として、勤怠情報の表示欄22Aに表示する。また、作業日報入力画面表示制御部102bは、取得済の勤怠情報である残業予定に含まれる残業予定開始から残業予定終了時間までの期間を、実働勤務時間として勤怠情報の表示欄22Aへ表示する。また、作業日報入力画面表示制御部102bは、取得済の勤怠情報である残業予定に含まれる残業予定開始の時刻、および残業予定に含まれる残業予定終了時間を、作業開始終了時間の表示欄22Bに表示する。
【0095】
運用上、勤怠実績が確定する前に作業日報情報の登録がなされる場合がある。このような場合であっても、作業日報入力画面表示制御部102bが、勤務実績に替えて勤怠予定のデータである残業予定などの情報に基づいた勤怠情報を生成し、勤怠情報の表示欄22Aに表示する。詳細には、作業日報入力画面表示制御部102bは、残業予定に示される時刻に基づいて導出した実働勤務時間、実働開始時間~実働終了時間、および作業開始終了時間を作業日報入力画面22へ表示する。すなわち、作業日報入力画面表示制御部102bは、勤怠実績が登録される前の状態の日付に対する作業日報入力要求を受付けた場合、勤怠予定のデータに応じて導出した勤怠情報を作業日報入力画面22に表示する。よって、ユーザは、勤怠情報の表示欄22Aおよび作業開始終了時間の表示欄22B等を視認することで、自身の勤怠予定のデータを参照しながら、作業日報情報を入力することが可能となる。
【0096】
なお、勤怠管理情報106bに勤務実態である実働開始時間、実働終了時間、および実働勤務時間が登録されている場合には、作業日報入力画面表示制御部102bは、これらの時間を作業日報入力画面22の勤怠情報の表示欄22Aなどに表示すればよい。
【0097】
次に、本実施形態の原価管理装置100が実行する情報処理の流れの一例を説明する。
【0098】
図12は、本実施形態の原価管理装置100が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0099】
勤怠一覧画面表示制御部102aは、ユーザの日付ごとの実働勤務時間に関する勤怠情報の一覧を表す勤怠一覧画面20を表示する(ステップS100)。ステップS100の処理によって、例えば、図3に示す勤怠一覧画面20がモニタ114に表示される。
【0100】
ユーザが、例えば入力装置112を操作することで、作業日報情報が未登録であることを表す「日報」フラグ「-」の欄20Aを操作した場面を想定する。作業日報入力画面表示制御部102bは、作業日報入力要求を受付ける(ステップS102)。作業日報入力要求は、勤怠一覧画面20を介して選択された日付および該勤怠一覧画面20に表示されている社員番号を含む。
【0101】
作業日報入力画面表示制御部102bは、作業日報入力要求に含まれる日付および社員番号を読取ることで、勤怠一覧画面20を介して入力を受付けた日付である受付日付および社員番号を取得する。そして、作業日報入力画面表示制御部102bは、該受付日付の、該社員番号によって識別されるユーザの作業日報情報の入力を受付けるための作業日報入力画面22を、モニタ114へ表示する(ステップS104)。ステップS104の処理によって、例えば、図4に示す作業日報入力画面22がモニタ114へ表示される。
【0102】
ユーザは、作業日報入力画面22における勤怠情報の表示欄22Aなどを参照しながら入力装置112を操作することで、作業日報情報の入力欄22Cに作業日報情報を入力する。このため、例えば、図5に示すように、作業日報入力画面22を介して作業日報情報が入力された状態となる。
【0103】
登録制限部102cは、ステップS102で受付けた作業日報入力要求に含まれる社員番号および受付日付に対応する勤務情報によって表される実働勤務時間と、ステップS105で受付けた作業日報情報によって表される合計作業時間と、が一致するか否かを判断する(ステップS108)。
【0104】
実働勤務時間と合計作業時間とが不一致である場合(ステップS108:No)、ステップS110へ進む。ステップS110では、登録制限部102cは、ステップS106で入力を受付けた作業日報情報の日報管理情報106cへの登録を制限する(ステップS110)。このため、合計作業時間と実働勤務時間とが不一致である状態で、該合計作業時間を含む作業日報情報が日報管理情報106cへ登録されることが制限される。
【0105】
そして、作業日報入力画面表示制御部102bは、時間不一致であることを表す注意情報を作業日報入力画面22へ表示する(ステップS112)。このため、例えば、図5に示すように、日報勤怠差異の表示欄22Dに、合計作業時間と実働勤務時間との差である「0:30」が、他の表示欄とは異なる背景色で表示される。また、図5に示すように、作業開始終了時間の表示欄22Bにおける作業終了時刻が、他の表示欄とは異なる背景色で表示される。
【0106】
ステップS110およびステップS112の処理によって、作業日報入力画面22には、時間不一致であることを表す注意情報が表示される。このため、ユーザは、作業日報入力画面22を視認することで、入力した作業時間の合計作業時間が実働勤務時間と不一致であることを容易に確認することができる。また、作業日報入力画面表示制御部102bは、時間不一致であることを表す注意情報を作業日報入力画面22へ表示することで、作業時間の修正入力をユーザに対して促すことができる。そして、上記ステップS106へ進む。
【0107】
一方、実働勤務時間と合計作業時間とが一致する場合(ステップS108:Yes)、ステップS114へ進む。
【0108】
ステップS114では、登録制限部102cは、ステップS106で受付けた作業日報情報を日報管理情報106cへ登録する(ステップS114)。このため、日報管理情報106cには、実働勤務時間と合計作業時間とが一致すると判別された作業日報情報が順次登録されていく。
【0109】
次に、作業日報一覧画面表示制御部102dは、日報管理情報106cへ登録された作業日報情報に対応する勤怠情報の修正入力を受付けたか否かを判断する(ステップS116)。ステップS116で否定判断すると(ステップS116:No)、本ルーチンを終了する。一方、ステップS116で肯定判断すると(ステップS116:Yes)、ステップS118へ進む。
【0110】
ステップS118では、作業日報一覧画面表示制御部102dが、修正入力を受付けた勤怠情報に対応する社員番号によって識別されるユーザの日付ごとの作業日報情報の各々について、合計作業時間と該日付に対応する勤怠情報によって表される実働勤務時間と、を比較する(ステップS118)。そして、作業日報一覧画面表示制御部102dは、ユーザの日付ごとの作業日報情報の内、合計作業時間と前記実働勤務時間とが不一致である作業日報情報に、時間不一致であることを表す注意情報を表示した作業日報一覧画面24をモニタ114へ表示する(ステップS120)。ステップS118~ステップS120の処理によって、例えば、モニタ114には、図9に示す作業日報一覧画面24が表示される。
【0111】
ユーザは、作業日報一覧画面24を視認することで、特別な帳票などを用いずとも、勤怠情報によって表される実働勤務時間と、作業日報情報による合計作業時間と、のずれを一覧化して容易に確認することができる。また、例えば、複数の社員を管理する管理者は、社員であるユーザの各々の作業日報一覧画面24を確認することで、特別な帳票などを用いずとも、各社員の各々の勤怠情報によって表される実働勤務時間と、作業日報情報による合計作業時間と、のずれの有無を、一覧化して容易に確認することができる。
【0112】
また、原価管理装置100は、作業日報情報が日報管理情報106cに登録された後に勤怠情報が修正された場合に、修正後の勤怠情報によって表される実働勤務時間と、作業日報情報によって表される合計作業時間と、の整合性を容易に担保することが可能となる。
【0113】
次に、作業日報入力画面表示制御部102bは、ステップS120で表示した作業日報一覧画面24を介して、作業日報修正要求を受付けたか否かを判断する(ステップS122)。作業日報修正要求を受付けたと判断した場合(ステップS122:Yes)、ステップS124へ進む。ステップS124では、作業日報入力画面表示制御部102bは、作業日報修正要求に含まれる社員番号に対応する作業日報情報を日報管理情報106cから読み取り、読取った作業日報情報を含む作業日報入力画面22をモニタ114へ表示する(ステップS124)。そして、上記ステップS106へ進む。
【0114】
一方、ステップS122で否定判断した場合(ステップS122:No)、本ルーチンを終了する。
【0115】
以上説明したように、本実施形態の原価管理装置100は、制御部102を備え、原価を管理するための原価管理装置である。制御部102は、勤怠一覧画面表示制御部102aと、作業日報入力画面表示制御部102bと、登録制限部102cと、を備える。勤怠一覧画面表示制御部102aは、ユーザの日付ごとの実働勤務時間に関する勤怠情報の一覧を表す勤怠一覧画面20を表示する。作業日報入力画面表示制御部102bは、勤怠一覧画面20を介して入力を受付けた日付である受付日付の作業日報を表し、原価計算に用いられる作業時間を含む作業日報情報の入力を受付けるための作業日報入力画面22を表示する。登録制限部102cは、受付日付に対応する勤怠情報によって表される実働勤務時間と、作業日報入力画面22を介して入力を受付けた作業日報情報によって表される受付日付における合計作業時間と、が不一致である場合、作業日報入力画面22を介して入力を受付けた前記作業日報情報の日報管理情報106cへの登録を制限する。
【0116】
このように、本実施形態の原価管理装置100は、勤怠情報によって表される実働勤務時間と、作業日報入力画面22を介して入力を受付けた作業日報情報によって表される合計作業時間と、が不一致である場合、作業日報入力画面22を介して入力を受付けた前記作業日報情報の日報管理情報106cへの登録を制限する。
【0117】
このため、本実施形態の原価管理装置100は、実務勤怠時間との整合性のとれない作業時間の入力された作業日報情報の登録を制限することができる。よって、原価計算に用いられる合計作業時間と実務勤怠時間との不一致が抑制され、高精度な原価管理が可能となる。
【0118】
従って、本実施形態の原価管理装置100は、高精度な原価管理を可能とすることができる。
【0119】
ここで、例えば、いわゆる大企業になるほど、業務に応じて組織を分けた結果、各社員個人の作業日報の管理者および管理組織と各社員個人の勤怠情報の管理者および管理組織が分掌する場合が多くなる。また、企業統制の観点からも、個の組織において多種のデータを管理するより、業務を切り出した単位で管理組織を分けるほうが望ましいとされている。そのため、それぞれにおいて管理する労働者の実働時間を整合させ、不正な原価計上や労働基準法に抵触する働き方を是正することが求められている。特に、労働時間が比較的長く、組織・業務の切り分けが顕著な建設業などにおいては、工事にかかった実働時間である合計作業時間と作業者の勤怠情報によって表される実働勤務時間との紐づきが不明瞭であり、作業者の恣意的な労務費などの原価の計上を許してしまう傾向にある。
【0120】
一方、本実施形態の原価管理装置100では、勤怠情報によって表される実働勤務時間と、作業日報入力画面22を介して入力を受付けた作業日報情報によって表される合計作業時間と、が不一致である場合、作業日報入力画面22を介して入力を受付けた前記作業日報情報の日報管理情報106cへの登録を制限する。
【0121】
このため、本実施形態の原価管理装置100では、ユーザによる恣意的な原価の計上の元となる、恣意的に入力された作業時間を含む作業日報情報の登録が制限され、ユーザおよび日付ごとに、勤怠情報との整合性の取れた作業日報情報を登録し管理することができる。
【0122】
また、本実施形態の原価管理装置100は、実働勤務時間と入力された作業日報情報における合計作業時間とが不一致である場合、作業日報情報の登録を制限すると共に、時間不一致であることを表す注意情報を作業日報入力画面22に表示することができる。
【0123】
このため、本実施形態の原価管理装置100は、ユーザの勤務時間情報と原価計算に用いられる作業時間を含む作業日報情報との紐づきを明瞭にし、ユーザおよび日付ごとの実働勤務時間と合計作業時間とが一致するか否を容易に確認可能に提供することができる。
【0124】
よって、本実施形態の原価管理装置100は、上記効果に加えて、ユーザおよび日付ごとに勤怠情報と作業日報情報とを整合性の担保された状態で管理することが可能となる。
【0125】
また、本実施形態の原価管理装置100は、原価計算に用いられる作業時間に妥当性を持たせた状態で該作業時間を管理することができ、プロジェクト等の案件ごとの収支管理などの原価管理における不透明性の排除を図ることができる。
【0126】
また、本実施形態の原価管理装置100は、勤怠一覧画面20から作業日報入力画面22へ画面推移する。また、作業日報入力画面22は、作業日報入力画面22によって表される社員番号によって識別されるユーザの、作業日報情報の入力対象の日付の勤怠情報の表示欄22Aを含む。このため、ユーザは、対象となる日付の実際の勤怠情報を参照しながら容易に該日付の作業日報情報を入力することができる。また、ユーザが勤怠情報を参照しながら作業日報情報を入力することで、原価管理装置100は、勤怠情報によって表される実務勤務期間と合計作業時間との差異の発生を抑制することができる。
【0127】
また、本実施形態の原価管理装置100の作業日報一覧画面表示制御部102dは、作業日報一覧画面24に含まれる作業日報情報の内、合計作業時間と実働勤務時間とが不一致である作業日報情報に、時間不一致であることを表す注意情報を表示する。このため、原価管理装置100は、妥当な作業日報情報の登録の促進を図ることができる。
【0128】
[2.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0129】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0130】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0131】
[3.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0132】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0133】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0134】
また、原価管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0135】
例えば、原価管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて原価管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0136】
また、このコンピュータプログラムは、原価管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0137】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、およびBlu-ray(登録商標)Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0138】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0139】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0140】
また、原価管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、原価管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0141】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0142】
100 原価管理装置
102 制御部
102a 勤怠一覧画面表示制御部
102b 作業日報入力画面表示制御部
102c 登録制限部
102d 作業日報一覧画面表示制御部
図1
図2A
図2B
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図2D
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