(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046390
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】注油用ドロップ管
(51)【国際特許分類】
B67D 7/04 20100101AFI20240327BHJP
B67D 7/42 20100101ALI20240327BHJP
【FI】
B67D7/04 D
B67D7/42 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022151753
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】593138920
【氏名又は名称】三葉工機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】弁理士法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】寺内 敏朗
(72)【発明者】
【氏名】茂木 久
(72)【発明者】
【氏名】新 幸成
【テーマコード(参考)】
3E083
【Fターム(参考)】
3E083AA02
3E083AA13
3E083AG24
3E083AG26
3E083AG28
3E083AH12
3E083AH15
(57)【要約】
【課題】注油操作を簡素化できる注油用ドロップ管を提供すること。
【解決手段】注油用ドロップ管1は、注油用ノズル212、ベーパー回収用ノズル233、および、ガスパージ用ノズル211が設けられた注油本管2と、注油本管2に収納される収納状態と、注油本管2の一方の端部から引き出される注油状態とに、注油本管2に対して摺動可能に構成され、注油本管2と連通する第1注油管3と、第1注油管3に収納される収納状態と、第1注油管3の先端側から引き出される注油状態とに、第1注油管3に対して摺動可能に構成され、第1注油管3と連通する第2注油管4とを有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注油用ノズル、ベーパー回収用ノズル、および、ガスパージ用ノズルが設けられた注油本管と、
前記注油本管に収納される収納状態と、前記注油本管の一方の端部から引き出される注油状態とに、前記注油本管に対して摺動可能に構成され、前記注油本管と連通する第1注油管と、
前記第1注油管に収納される収納状態と、前記第1注油管の先端側から引き出される注油状態とに、前記第1注油管に対して摺動可能に構成され、前記第1注油管と連通する第2注油管とを有する
ことを特徴とする注油用ドロップ管。
【請求項2】
請求項1に記載の注油用ドロップ管において、
前記注油本管は、筒状とされ前記第1注油管および前記第2注油管を収納する注油管部と、前記注油管部の一方の端部の開口を封止可能に構成された弁体と、前記弁体を収納する弁箱と、を備える
ことを特徴とする注油用ドロップ管。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の注油用ドロップ管において、
前記第1注油管を収納状態と注油状態とに前記注油本管に対して摺動させる第1駆動機構と、
前記第2注油管を収納状態と注油状態とに前記第1注油管に対して摺動させる第2駆動機構と、を備える
ことを特徴とする注油用ドロップ管。
【請求項4】
請求項1に記載の注油用ドロップ管において、
前記注油本管の軸方向に沿って、前記注油本管を移動させる注油本管駆動機構を備える
ことを特徴とする注油用ドロップ管。
【請求項5】
請求項4に記載の注油用ドロップ管において、
前記注油本管の軸方向に沿った移動を規制する規制部を備える
ことを特徴とする注油用ドロップ管。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注油用ドロップ管に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、油槽所等において、タンクローリー車等の輸送車に油液を注油するための注油用ドロップ管が知られている(例えば、特許文献1等)。
【0003】
特許文献1の注油用ドロップ管は、当該注油用ドロップ管の下端部に油だれを受ける容器を配設している。さらに、特許文献1の注油用ドロップ管は、伸縮自在に構成され、当該伸縮動作と、注油開閉バルブの動作とを連動させている。これにより、特許文献1では、油流出事故を未然に防止できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に、タンクローリー車等の輸送車は、複数のハッチに仕切られている。そして、各ハッチに対して、ガソリンや軽油といった異なる油種の油液を注油可能とされている。
ここで、ガソリンや軽油等の油液は、油種によって引火点等の特性が異なる。そのため、油種毎に専用の注油用ドロップ管が用いられる。例えば、ガソリン等の第1石油類を注油するための注油用ドロップ管には、注油中に揮発したベーパーを回収する配管を接続するノズルが設けられている。また、軽油等の第2石油類を注油するための注油用ドロップ管には、注油する軽油とハッチに残留するガソリン等の油液とが混合することを防ぐためのパージ用ガスを供給する配管を接続するノズルが設けられている。
そのため、作業員は、注油する油種毎に専用の注油用ドロップ管を用いる必要があるため、注油操作が煩雑になってしまうといった問題があった。
【0006】
本発明の目的は、注油操作を簡素化できる注油用ドロップ管を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の注油用ドロップ管は、注油用ノズル、ベーパー回収用ノズル、および、ガスパージ用ノズルが設けられた注油本管と、前記注油本管に収納される収納状態と、前記注油本管の一方の端部から引き出される注油状態とに、前記注油本管に対して摺動可能に構成され、前記注油本管と連通する第1注油管と、前記第1注油管に収納される収納状態と、前記第1注油管の先端側から引き出される注油状態とに、前記第1注油管に対して摺動可能に構成され、前記第1注油管と連通する第2注油管とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明では、注油本管に注油用ノズルに加えて、ベーパー回収用ノズルおよびガスパージ用ノズルが設けられている。そのため、例えば、ガソリン等の第1石油類を注油する際に、揮発したベーパーをベーパー回収用ノズルに接続されるベーパー回収用配管で回収することができる。また、例えば、軽油等の第2石油類を注油する前に、ガスパージ用ノズルに接続されるガスパージ用配管を介して供給されるパージガスにてタンクローリー車のハッチをパージすることができる。そのため、第1石油類や第2石油類等の種々の油液に対して注油用ドロップ管を兼用できるので、作業員による注油操作を簡素化することができる。
【0009】
さらに、本発明では、注油本管と、注油本管に摺動可能に構成される第1注油管と、第1注油管に摺動可能に構成される第2注油管とを備える。そのため、注油状態ではハッチの底部にまで第2注油管を延出させることができ、かつ、収納状態では第1注油管および第2注油管を注油本管に収納することでコンパクト化することができる。
【0010】
本発明の注油用ドロップ管において、前記注油本管は、筒状とされ前記第1注油管および前記第2注油管を収納する注油管部と、前記注油管部の一方の端部の開口を封止可能に構成された弁体と、前記弁体を収納する弁箱と、を備えることが好ましい。
この構成では、注油管部に第1注油管および第2注油管を収納した状態で、注油管部の一方の端部の開口を弁体にて封止することできる。そのため、第1注油管および第2注油管をハッチから引き上げて注油管部に収納した状態において、第1注油管および第2注油管の壁面を伝って油液が垂れてしまうことを防止できる。
【0011】
本発明の注油用ドロップ管において、前記第1注油管を収納状態と注油状態とに前記注油本管に対して摺動させる第1駆動機構と、前記第2注油管を収納状態と注油状態とに前記第1注油管に対して摺動させる第2駆動機構と、を備えることが好ましい。
この構成では、第1注油管を摺動させる第1駆動機構、および、第2注油管を摺動させる第2駆動機構を備えるので、作業員は当該第1駆動機構および第2駆動機構を操作すれば、第1注油管および第2注油管を摺動させることができる。そのため、例えば、作業員が手作業にて第1注油管および第2注油管を摺動させる場合に比べて、作業員による注油操作を簡素化することができる。
【0012】
本発明の注油用ドロップ管において、前記注油本管の軸方向に沿って、前記注油本管を移動させる注油本管駆動機構を備えることが好ましい。
この構成では、注油本管の軸方向に沿って、注油本管を移動させる注油本管駆動機構を備えるので、作業員は注油本管駆動機構を操作すれば、注油本管を軸方向に移動させることができる。そのため、例えば、ハッチの上部等において、第1注油管および第2注油管を収納した注油本管を容易に移動させることができ、作業員による注油操作を簡素化することができる。
【0013】
本発明の注油用ドロップ管において、前記注油本管の軸方向に沿った移動を規制する規制部を備えることが好ましい。
この構成では、例えば、注油本管を軸方向に沿って上部に移動させた状態において、規制部にて注油本管の軸方向の移動を規制すれば、注油本管が誤って落下することを抑制できる。そのため、落下等による注油用ドロップ管の損傷等を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態に係る注油装置の概略を示す正面図。
【
図2】前記実施形態の注油装置の概略を示す正面図。
【
図3】収納状態の注油用ドロップ管の概略を示す断面図。
【
図4】注油状態の注油用ドロップ管の概略を示す断面図。
【
図5】収納状態の注油用ドロップ管の要部を示す拡大断面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[実施形態]
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、2は、本実施形態の注油装置100の概略を示す正面図であり、
図3は、収納状態の注油用ドロップ管1の概略を示す断面図であり、
図4は、注油状態の注油用ドロップ管1の概略を示す断面図である。また、
図5は、収納状態の注油用ドロップ管1の要部を示す拡大断面図である。なお、
図1は、注油用ドロップ管1を軸方向に沿って上方に移動させた状態を示す図であり、
図2は、注油用ドロップ管1を軸方向に沿って下方に移動させた状態を示す図である。
図1~5に示すように、注油装置100は、油槽所等に設けられ、図示略の給油元タンクからタンクローリー車等に第1石油類や第2石油類等の種々の油液を注油するための装置である。本実施形態では、注油装置100は、注油用ドロップ管1と、ガスパージ用配管11と、注油用配管12と、ベーパー回収用配管13と、解放用配管14と、ガスパージ用バルブ15と、注油用バルブ16と、ベーパー回収用バルブ17と、解放用バルブ18とを備える。
【0016】
[注油用ドロップ管1]
注油用ドロップ管1は、注油用配管12から導入される種々の油液を、タンクローリー車のハッチ等に注油するための装置である。本実施形態では、注油用ドロップ管1は、注油本管2と、第1注油管3と、第2注油管4と、注油本管駆動機構51と、第1駆動機構52と、第2駆動機構53と、規制部6と、操作盤7とを備える。
【0017】
[注油本管2]
注油本管2は、作業員が注油操作を行う際に、タンクローリー車のハッチ等に注油用ドロップ管1を接続させるための部材である。本実施形態では、注油本管2は、注油管部21と、封止バルブ22と、弁箱23と、接続部24と、液面検知機構25と、を備える。
【0018】
[注油管部21]
注油管部21は、円筒状とされ、第1注油管3および第2注油管4を収納可能に構成されている。そして、注油管部21の周面には、ガスパージ用ノズル211と、注油用ノズル212とが設けられている。
また、注油管部21の一方の端部213は、弁箱23内に挿通されている。すなわち、注油管部21は、一方の端部213の開口213Aを介して、弁箱23と連通されている。さらに、注油管部21は、他方の端部214が封止フランジ215により封止されている。
なお、注油管部21には、作業員が操作するための把持部等が設けられていてもよい。
【0019】
ガスパージ用ノズル211は、ガスパージ用配管11と接続されるノズルである。これにより、注油本管2は、ガスパージ用ノズル211を介して、パージ用ガスを注油管部21の内部に供給可能に構成されている。
注油用ノズル212は、注油用配管12と接続されるノズルである。これにより、注油本管2は、注油用ノズル212を介して、種々の油液を注油管部21の内部に供給可能に構成されている。
【0020】
[封止バルブ22]
封止バルブ22は、第1注油管3および第2注油管4が注油管部21に収納された状態において、注油管部21の一方の端部213の開口213Aを封止するためのバルブである。本実施形態では、封止バルブ22は、弁体221と、アクチュエータ222とを備える。
弁体221は、円板状に形成されており、弁箱23の内部に配置されている。そして、弁体221は、開口213Aを封止する封止箇所と、開口213Aを解放する解放箇所とに、水平移動可能に構成されている。なお、本実施形態では、注油管部21の一方の端部213には、弁体221と接触するシール部材(図示略)が配置されている。これにより、弁体221とシール部材とが接触することで、開口213Aを封止可能とされている。
アクチュエータ222は、弁体221を水平移動させるための機器である。本実施形態では、アクチュエータ222には図示略のエアチューブが接続されており、当該エアチューブを介して供給される高圧空気を駆動源にして、弁体221を水平方向に移動させる。すなわち、アクチュエータ222は、所謂エア作動型アクチュエータである。
【0021】
[弁箱23]
弁箱23は、弁体221を収納する部材である。本実施形態では、弁箱23は、箱状部231と、筒状部232と、ベーパー回収用ノズル233と、を有する。
箱状部231は、直方体状に形成されており、内部に弁体221を収納する。また、箱状部231には、注油管部21の一方の端部213側が挿入されている。さらに、箱状部231の上面には、前述したアクチュエータ222が配置されている。
【0022】
筒状部232は、箱状部231の下面側に設けられており、箱状部231の内部と連通している。また、筒状部232の先端側には、接続部24が接続されている。これにより、接続部24がタンクローリー車のハッチ等に接続された際に、接続部24および筒状部232を介して、箱状部231はハッチの内部と連通される。
ベーパー回収用ノズル233は、ベーパー回収用配管13と接続されるノズルである。これにより、注油本管2は、ベーパー回収用ノズル233を介して、ハッチの内部で揮発したベーパーを回収可能に構成されている。
【0023】
[接続部24]
接続部24は、注油本管2をタンクローリー車のハッチ等に接続させるための部材である。本実施形態では、接続部24は、合成樹脂等の弾性部材により形成されており、内部が空洞な円錐台状とされている。そして、前述したように、接続部24は基端側にて弁箱23の筒状部232と連通している。
【0024】
[液面検知機構25]
液面検知機構25は、注油操作を行う際に、ハッチ等の液面を検知するための機構である。本実施形態では、液面検知機構25は、液面センサー251と、液面センサー用エアシリンダー252とを有する。
液面センサー251は、所謂液位センサーであり、油液との接触を検知することで、ハッチ等の液面を検知する。
液面センサー用エアシリンダー252は、所謂エアシリンダーにて構成されており、図示略のエアチューブが接続されている。そして、当該エアチューブを介して供給される高圧空気を駆動源にして、液面センサー251を上下方向に移動させる。これにより、注油操作を行っている間は、液面センサー251下方に移動させて、液面センサー251をハッチ等の内部に配置することができる。また、注油操作が終了した際には、液面センサー251を上方に移動させて、液面センサー251を弁箱23の箱状部231の内部に収納することができる。
【0025】
[第1注油管3]
第1注油管3は、円筒状とされており、基端側にて注油本管2の注油管部21と連通している。また、第1注油管3は、先端側にて第2注油管4と連通している。すなわち、注油本管2、第1注油管3、および、第2注油管4は連通している。
そして、本実施形態では、第1注油管3は、外径が注油管部21の内径よりも僅かに小さく形成されている。これにより、第1注油管3は、注油本管2に収納される収納状態と、注油本管2の一方の端部213の開口213Aから引き出される注油状態とに、注油本管2に対して摺動可能に構成されている。
【0026】
[第2注油管4]
第2注油管4は、第2注油本管41と、底部管42とを備える。
第2注油本管41は、円筒状とされており、基端側にて第1注油管3と連通している。また、第2注油本管41は、外径が第1注油管3の内径よりも僅かに小さく形成されている。これにより、第2注油本管41は、第1注油管3に収納される収納状態と、第1注油管3の先端側から引き出される注油状態とに、第1注油管3に対して摺動可能に構成されている。
【0027】
底部管42は、第2注油本管41の先端側に配置されている。そして、底部管42は、タンクローリー車のハッチ等の底部に設置可能に構成されている。
また、底部管42の周面には、複数の注油開口(図示略)が形成されている。これにより、注油本管2、第1注油管3、および、第2注油本管41を介して導入された油液を、当該注油開口を通してハッチ等の内部に供給することができる。
なお、底部管42には、ハッチ等なの底部と接触したことを検知する接触センサー等が設けられていてもよい。
【0028】
[注油本管駆動機構51]
注油本管駆動機構51は、注油本管2の軸方向に沿って、注油本管2を移動させるための駆動機構である。本実施形態では、注油本管駆動機構51は、第1エアシリンダー511と、第2エアシリンダー512と、第1ジョイント513と、第2ジョイント514とを有する。
【0029】
第1エアシリンダー511は、所謂エアシリンダーにて構成されており、図示略のエアチューブが接続されている。そして、当該エアチューブを介して供給される高圧空気を駆動源にして、注油本管2を上下方向に移動させる。本実施形態では、第1エアシリンダー511は、図示略のU字ボルト等の締結具によって、後述するガスパージ用配管11および注油用配管12に固定されている。
第2エアシリンダー512は、第1エアシリンダー511と同様に、所謂エアシリンダーにて構成されており、図示略のエアチューブが接続されている。そして、当該エアチューブを介して供給される高圧空気を駆動源にして、注油本管2を上下方向に移動させる。すなわち、本実施形態では、第1エアシリンダー511と第2エアシリンダー512との2つのエアシリンダーにて注油本管2を上下方向に移動させる。また、第2エアシリンダー512は、図示略のU字ボルト等の締結具によって、後述するガスパージ用配管11および注油用配管12に固定されている。
なお、本実施形態では、第1エアシリンダー511と第2エアシリンダー512とは、ガスパージ用配管11および注油用配管12を挟んで、互いに反対側に固定されている。
【0030】
第1ジョイント513は、所謂ユニバーサルジョイントにて構成されており、油槽所等の天板に設けられた図示略のスライドレール機構等に固定されている。これにより、第1ジョイント513は、第1エアシリンダー511を油槽所等の天板に懸架している。
第2ジョイント514は、第1ジョイント513と同様に、所謂ユニバーサルジョイントにて構成されており、油槽所等の天板に設けられた図示略のスライドレール機構等に固定されている。これにより、第2ジョイント514は、第2エアシリンダー512を油槽所等の天板に懸架している。
【0031】
[第1駆動機構52]
第1駆動機構52は、所謂エアシリンダーにて構成されており、図示略のエアチューブが接続されている。そして、当該エアチューブを介して供給される高圧空気を駆動源にして、第1注油管3を収納状態と注油状態とに注油本管2に対して摺動させる。
本実施形態では、第1駆動機構52は、封止フランジ215を貫通している。そして、第1駆動機構52は、第1注油管3を注油本管2の内部に収納する際は注油本管2の上部から突き出ており、第1注油管3を注油本管2から引き出す際は注油本管2の内部に収納されるように構成されている。
なお、第1駆動機構52は、第1注油管3が注油本管2に収納されたことを検知する検知機構を備えて構成されていてもよい。このような検知機構としては、リミットスイッチ等が例示される。
【0032】
[第2駆動機構53]
第2駆動機構53は、第1駆動機構52と同様に、所謂エアシリンダーにて構成されており、図示略のエアチューブが接続されている。そして、当該エアチューブを介して供給される高圧空気を駆動源にして、第2注油管4を収納状態と注油状態とに第1注油管3に対して摺動させる。
本実施形態では、第2駆動機構53は、第2注油管4を第1注油管3の内部に収納する際は第1駆動機構52の内部に収納され、第2注油管4を第1注油管3から引き出す際は第1駆動機構52の下部に突き出るように構成されている。
なお、第2駆動機構53は、第2注油管4が第1注油管3に収納されたことを検知する検知機構を備えて構成されていてもよい。このような検知機構としては、リミットスイッチ等が例示される。
【0033】
[規制部6]
図6、7は、規制部6の概略を示す斜視図である。なお、
図6は、規制部6による規制状態を示す図であり、
図7は、規制部6による規制が解放された状態を示す図である。
図6、7に示すように、規制部6は、規制部シリンダー61と、軸部62、支持円板63と、係合部64と、被係合部65とを有する。
規制部シリンダー61は、所謂エアシリンダーにて構成されており、図示略のエアチューブが接続されている。そして、当該エアチューブを介して供給される高圧空気を駆動源にして、係合部64を
図6に示す係合状態と
図7に示す解放状態とに回動させる。
【0034】
軸部62は、油槽所等の天板に設けられた図示略のスライドレール機構等に固定されている(
図1、
図2参照)。そして、軸部62は、支持円板63および係合部64を軸支している。
支持円板63は、前述したように軸部62によって軸支されて固定されている。そして、支持円板63は、係合部64を支持している。
【0035】
係合部64は、略板状に形成されており、前述したように軸部62によって回動可能に軸支されている。また、係合部64は、一方の端部に規制部シリンダー61が接続されている。これにより、係合部64は、規制部シリンダー61の動作にしたがって、係合状態と解放状態とに回動する。そして、係合部64は、係合状態において、被係合部65と係合可能とされている。
【0036】
被係合部65は、略L字の板状に形成されており、基端側がガスパージ用配管11に固定されている(
図1、2参照)。これにより、被係合部65は、注油本管駆動機構51の動作にしたがって、注油本管2やガスパージ用配管11とともに、上下方向に移動する。
そして、被係合部65は、
図1に示すように上方に移動した際に、係合部64と係合可能とされている。これにより、係合部64と被係合部65とが係合した係合状態において、被係合部65の下方向への移動が規制される。そのため、規制部6は、注油本管2の下方向への移動、つまり、注油本管2の軸方向への移動を規制可能に構成されている。そのため、例えば、注油本管駆動機構51に不具合が生じたとしても、注油本管2の下方向への移動が規制されているので、注油用ドロップ管1が誤って落下してしまうことを抑制することができる。
【0037】
[操作盤7]
図1~
図4に戻って、操作盤7は、注油本管駆動機構51等の駆動機構や、封止バルブ22等のバルブの動作を制御する操作盤である。本実施形態では、操作盤7は、注油本管2に固定されている。そして、操作盤7には、種々の駆動機構やバルブの動作を操作するための操作レバー71が複数設けられている。なお、
図1~
図4では、分かりやすくするために、操作レバー71を1つだけ示している。
【0038】
[ガスパージ用配管11]
ガスパージ用配管11は、パージ用ガスを注油用ドロップ管1に供給するための配管である。本実施形態では、ガスパージ用配管11は、先端側がガスパージ用バルブ15を介してガスパージ用ノズル211に接続されており、基端側がパージ用ガスを供給するための図示略のブロア等に接続されている。
なお、後述するように、本実施形態では、ガスパージ用配管11は、ベーパーを回収する配管を兼ねている。
【0039】
[注油用配管12]
注油用配管12は、種々の油液を注油用ドロップ管1に供給するための配管であり、所謂ローディングアームにより構成されている。具体的には、注油用配管12は、単管部121およびスイベルジョイント122を備えて構成されており、水平方向や鉛直方向に伸縮可能とされている。
また、本実施形態では、注油用配管12は、先端側が注油用バルブ16を介して注油用ノズル212に接続されており、基端側が給油元タンクに接続されている。なお、本実施形態では、注油用配管12は、第1石油類や第2石油類等の種々の油液の供給を切り替え可能に構成されている。
【0040】
[ベーパー回収用配管13]
ベーパー回収用配管13は、注油操作中においてハッチ等の内部で揮発したベーパーを回収するための配管である。本実施形態では、ベーパー回収用配管13は、先端側がベーパー回収用ノズル233に接続されており、基端側がベーパー回収用バルブ17を介してガスパージ用配管11に接続されている。これにより、ハッチ等の内部で発生したベーパーは、ベーパー回収用ノズル233、ベーパー回収用配管13、および、ガスパージ用配管11を介して回収される。
【0041】
[解放用配管14]
解放用配管14は、注油操作中においてハッチ等の内部を大気解放するための配管である。本実施形態では、解放用配管14は、基端側が解放用バルブ18を介してベーパー回収用配管13に接続されており、先端側が大気開放されている。
【0042】
[ガスパージ用バルブ15]
ガスパージ用バルブ15は、ガスパージ用配管11とガスパージ用ノズル211との間に配置され、ガスパージ用配管11とガスパージ用ノズル211との連通状態を開閉させる。本実施形態では、ガスパージ用バルブ15は、所謂エア作動型バタフライバルブにて構成されており、アクチュエータに図示略のエアチューブが接続されている。そして、当該エアチューブを介して供給される高圧空気を駆動源にして弁体を開閉させる。
なお、ガスパージ用バルブ15は、上記構成に限られるものではなく、例えば、エア作動型ボールバルブにて構成されていてもよい。
【0043】
[注油用バルブ16]
注油用バルブ16は、注油用配管12と注油用ノズル212との間に配置され、注油用配管12と注油用ノズル212との連通状態を開閉させる。本実施形態では、注油用バルブ16は、所謂エア作動型バタフライバルブにて構成されており、アクチュエータに図示略のエアチューブが接続されている。そして、当該エアチューブを介して供給される高圧空気を駆動源にして弁体を開閉させる。
なお、注油用バルブ16は、上記構成に限られるものではなく、例えば、エア作動型ボールバルブにて構成されていてもよい。
【0044】
[ベーパー回収用バルブ17]
ベーパー回収用バルブ17は、ベーパー回収用配管13とガスパージ用配管11との間に配置され、ベーパー回収用配管13とガスパージ用配管11との連通状態を開閉させる。本実施形態では、ベーパー回収用バルブ17は、所謂エア作動型バタフライバルブにて構成されており、アクチュエータに図示略のエアチューブが接続されている。そして、当該エアチューブを介して供給される高圧空気を駆動源にして弁体を開閉させる。
なお、ベーパー回収用バルブ17は、上記構成に限られるものではなく、例えば、エア作動型ボールバルブにて構成されていてもよい。
【0045】
[解放用バルブ18]
解放用バルブ18は、ベーパー回収用配管13と解放用配管14との間に配置され、ベーパー回収用配管13と解放用配管14との連通状態を開閉させる。本実施形態では、解放用バルブ18は、所謂エア作動型バタフライバルブにて構成されており、アクチュエータに図示略のエアチューブが接続されている。そして、当該エアチューブを介して供給される高圧空気を駆動源にして弁体を開閉させる。
なお、解放用バルブ18は、上記構成に限られるものではなく、例えば、エア作動型ボールバルブにて構成されていてもよい。
【0046】
[注油操作について]
次に、注油操作について説明する。注油操作としては、設置操作、収納操作、ガスパージ操作、第1石油類注油操作、第2石油類注油操作等が例示される。
【0047】
[設置操作]
先ず、設置操作について、以下に説明する。設置操作は、注油用ドロップ管1をタンクローリー車のハッチに接続するための操作である。
設置操作として、先ず、作業員は、注油用ドロップ管1をタンクローリー車のハッチの上部に水平移動させる。この際、ローディングアームにより構成される注油用配管12は、注油用ドロップ管1の移動にしたがって水平方向に伸縮する。また、注油本管駆動機構51や規制部6は、天板に設けられた図示略のスライドレール機構によって、注油用ドロップ管1の移動にしたがって水平方向に移動する。
【0048】
次に、作業員は、操作盤7を操作して、規制部シリンダー61を動作させることで、係合部64を係合状態から解放状態へと回動させる。これにより、規制部6による注油本管2の軸方向への移動の規制が解除される。
そして、作業員は、操作盤7を操作して、注油本管駆動機構51を動作させることで、注油用ドロップ管1を下方に移動させ、接続部24をハッチに接続される。
【0049】
次に、作業員は、操作盤7を操作して、アクチュエータ222を動作させることで、弁体221による開口213Aの封止を解除する。すなわち、注油管部21とハッチの内部とを連通させる。
そして、作業員は、操作盤7を操作して、第1駆動機構52および第2駆動機構53を動作させることで、第1注油管3および第2注油管4を下方に移動させる。この際、第2注油管4の底部管42がハッチの底部に接触したことを接触センサー等にて検知させてもよい。
【0050】
最後に、作業員は、操作盤7を操作して、液面センサー用エアシリンダー252を動作させることで、液面センサー251を下方に移動させる。これにより、液面センサー251をハッチの内部に配置することができる。
上記の操作にて、設置操作は完了する。
なお、収納操作は、注油用ドロップ管1を収納するための操作であり、上記した設置操作と逆の手順で行えばよい。この際、本実施形態では、第1注油管3および第2注油管4を上方に移動させて注油管部21に収納した後に、弁体221によって注油管部21の開口213Aを封止する。そのため、第1注油管3および第2注油管4に付着した油液が、第1注油管3および第2注油管4の壁面を伝って垂れてしまうことを防止できる。
【0051】
[ガスパージ操作]
次に、ガスパージ操作について、以下に説明する。ガスパージ操作は、ハッチの内部をパージ用ガスにてパージするための操作であり、設置操作の後に実施する。
ガスパージ操作として、先ず、作業員は、操作盤7を操作して、ガスパージ用バルブ15および解放用バルブ18を開にする。なお、この際、注油用バルブ16およびベーパー回収用バルブ17は閉とされている。
【0052】
次に、作業員は、図示略のブロワを動作させ、ハッチの内部にパージ用ガスを導入させる。そして、作業員は、ガス濃度計にてハッチの内部のガス濃度を計測し、ガス濃度が所定の濃度にまで低下したら、ブロワを停止させる。
最後に、作業員は、操作盤7を操作して、ガスパージ用バルブ15および解放用バルブ18を閉にする。
上記の操作にて、ガスパージ操作は完了する。
【0053】
[第1石油類注油操作]
次に、第1石油類注油操作について、以下に説明する。第1石油類注油操作は、ガソリン等の揮発性の高い第1石油類を注油するための操作であり、設置操作の後に実施する。
第1石油類注油操作として、先ず、作業員は、操作盤7を操作して、注油用バルブ16およびベーパー回収用バルブ17を開にする。この際、ガスパージ用バルブ15および解放用バルブ18は閉とされている。
【0054】
次に、作業員は、給油元タンクから第1石油類を、注油用配管12を介して注油用ドロップ管1に供給する。この際、第1石油類を供給できるように、注油用配管12を切り替えておく。
そして、液面センサー251にてハッチの内部の液面が検知されるまで、第1石油類の供給を継続させる。この際、ベーパー回収用バルブ17が開とされているので、ハッチの内部で揮発したベーパーは、ベーパー回収用配管13およびガスパージ用配管11を介して回収される。
【0055】
次に、液面センサー251にてハッチの内部の液面が検知されたら、作業員は、給油元タンクから第1石油類の供給を停止させる。
最後に、作業員は、操作盤7を操作して、注油用バルブ16およびベーパー回収用バルブ17を閉にする。
上記の操作にて、第1石油類注油操作は完了する。そして、第1石油類注油操作が完了したら、収納操作を実行して、注油用ドロップ管1を収納する。
【0056】
[第2石油類注油操作]
次に、第2石油類注油操作について、以下に説明する。第2石油類注油操作は、軽油等の第2石油類を注油するための操作であり、設置操作の後に実施する。
第2石油類注油操作として、先ず、作業員は、操作盤7を操作して、注油用バルブ16および解放用バルブ18を開にする。この際、ガスパージ用バルブ15およびベーパー回収用バルブ17は閉とされている。
【0057】
次に、作業員は、給油元タンクから第2石油類を、注油用配管12を介して注油用ドロップ管1に供給する。この際、第2石油類を供給できるように、注油用配管12を切り替えておく。
そして、液面センサー251にてハッチの内部の液面が検知されるまで、第2石油類の供給を継続させる。この際、解放用バルブ18が開とされているので、ハッチの内部に溜まっていた空気は、解放用配管14を介して大気開放される。
【0058】
次に、液面センサー251にてハッチの内部の液面が検知されたら、作業員は、給油元タンクから第2石油類の供給を停止させる。
最後に、作業員は、操作盤7を操作して、注油用バルブ16および解放用バルブ18を閉にする。
上記の操作にて、第2石油類注油操作は完了する。そして、第2石油類注油操作が完了したら、収納操作を実行して、注油用ドロップ管1を収納する。
【0059】
[実施形態の作用効果]
このような本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の注油用ドロップ管1は、注油本管2に注油用ノズル212に加えて、ベーパー回収用ノズル233およびガスパージ用ノズル211が設けられている。そのため、例えば、ガソリン等の第1石油類を注油する際に、揮発したベーパーをベーパー回収用ノズル233に接続されるベーパー回収用配管13で回収することができる。また、例えば、軽油等の第2石油類を注油する前に、ガスパージ用ノズル211に接続されるガスパージ用配管11を介して供給されるパージガスにてタンクローリー車のハッチをパージすることができる。そのため、第1石油類や第2石油類等の種々の油液に対して注油用ドロップ管1を兼用できるので、作業員による注油操作を簡素化することができる。
【0060】
また、本実施形態では、注油本管2と、注油本管2に摺動可能に構成される第1注油管3と、第1注油管3に摺動可能に構成される第2注油管4とを備える。そのため、注油状態ではハッチの底部にまで第2注油管4を延出させることができ、かつ、収納状態では第1注油管3および第2注油管4を注油本管2に収納することでコンパクト化することができる。
【0061】
本実施形態では、注油管部21に第1注油管3および第2注油管4を収納した状態で、注油管部21の一方の端部213の開口213Aを弁体221にて封止することできる。そのため、第1注油管3および第2注油管4をハッチから引き上げて注油管部21に収納した際に、第1注油管3および第2注油管4の壁面を伝って油液が垂れてしまうことを防止できる。
【0062】
本実施形態では、第1注油管3を摺動させる第1駆動機構52、および、第2注油管4を摺動させる第2駆動機構53を備えるので、作業員は当該第1駆動機構52および第2駆動機構53を操作すれば、第1注油管3および第2注油管4を摺動させることができる。そのため、例えば、作業員が手作業にて第1注油管3および第2注油管4を摺動させる場合に比べて、作業員による注油操作を簡素化することができる。
【0063】
本実施形態では、注油本管2の軸方向に沿って、注油本管2を移動させる注油本管駆動機構51を備えるので、作業員は注油本管駆動機構51を操作すれば、注油本管2を軸方向に移動させることができる。そのため、例えば、ハッチの上部等において、第1注油管3および第2注油管4を収納した注油本管2を容易に移動させることができるので、作業員による注油操作を簡素化することができる。
【0064】
本実施形態では、規制部6を備えるので、注油本管2を軸方向に沿って上部に移動させた状態において、規制部6にて注油本管2の軸方向の移動を規制すれば、注油本管駆動機構51の不具合等によって、注油本管2が誤って落下することを抑制できる。そのため、落下による注油用ドロップ管1の損傷等を抑制することができる。
【0065】
[変形例]
なお、本開示は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれるものである。
【0066】
前記実施形態では、操作盤7は、注油本管2に固定されていたが、これに限定されない。例えば、操作盤は、注油操作を行うためのステージ等に設けられていてもよい。
【0067】
前記実施形態では、作業員が操作盤7の操作レバー71を操作して、設置操作、収納操作、ガスパージ操作、第1石油類注油操作、第2石油類注油操作等の注油操作を行うように構成されていたが、これに限定されない。例えば、設置操作、収納操作、ガスパージ操作、第1石油類注油操作、第2石油類注油操作等を自動で制御する制御装置を、操作盤に設けてもよい。具体的には、上記の操作を開始する開始信号を出力するための操作ボタンを操作盤に設け、操作ボタンの操作により開始信号が出力されたら、シーケンサー等の制御装置にて上記の操作を自動で行うように構成してもよい。
【0068】
前記実施形態では、ガスパージ用配管11は、ベーパー回収用配管13が接続され、ベーパー回収用の配管を兼用していたが、これに限定されない。例えば、ガスパージ用配管とベーパー回収用配管とは接続されずに、それぞれ独立して設けられていてもよい。
【0069】
前記実施形態では、解放用配管14は、ベーパー回収用配管13に接続されていたが、これに限定されない。例えば、弁箱に解放用ノズルを設け、当該解放用ノズルに解放用配管が接続されていてもよい。
【符号の説明】
【0070】
1…注油用ドロップ管、2…注油本管、3…第1注油管、4…第2注油管、6…規制部、7…操作盤、11…ガスパージ用配管、12…注油用配管、13…ベーパー回収用配管、14…解放用配管、15…ガスパージ用バルブ、16…注油用バルブ、17…ベーパー回収用バルブ、18…解放用バルブ、21…注油管部、22…封止バルブ、23…弁箱、24…接続部、25…液面検知機構、41…第2注油本管、42…底部管、51…注油本管駆動機構、52…第1駆動機構、53…第2駆動機構、61…規制部シリンダー、62…軸部、63…支持円板、64…係合部、65…被係合部、71…操作レバー、100…注油装置、121…単管部、122…スイベルジョイント、211…ガスパージ用ノズル、212…注油用ノズル、213…端部、213A…開口、214…端部、215…封止フランジ、221…弁体、222…アクチュエータ、231…箱状部、232…筒状部、233…ベーパー回収用ノズル、251…液面センサー、252…液面センサー用エアシリンダー、511…第1エアシリンダー、512…第2エアシリンダー、513…第1ジョイント、514…第2ジョイント。