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特開2024-46446情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046446
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0835 20230101AFI20240327BHJP
【FI】
G06Q10/08 312
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022151844
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】522377295
【氏名又は名称】株式会社ファン・ステップ
(74)【代理人】
【識別番号】110003546
【氏名又は名称】弁理士法人伊藤IP特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】美田 龍一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】荷物の運送におけるユーザ間の取引において、荷主ユーザと運送ユーザとの間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる技術を提供する。
【解決手段】本開示の情報処理装置は、荷主ユーザと運送ユーザとの間の取引を管理する情報処理装置である。そして、情報処理装置は、取引参加グループについて、各ユーザに関するユーザ情報を取得することと、荷主ユーザから運送要求情報を取得することと、取引参加グループに対して運送要求情報を提供することと、運送ユーザから請負希望情報を取得することと、荷主ユーザに対して請負希望情報を提供することと、荷主ユーザに請負希望情報を提供してから第1時間が経過する前に、荷主ユーザからの発注情報を取得することと、取引参加グループに運送要求を提供してから第2時間が経過した場合に、該運送要求を削除することと、を実行する制御部を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物の運送を希望する荷主ユーザと荷物の運送の請負を希望する運送ユーザとの間の取引を管理する情報処理装置であって、
前記取引に参加可能な前記荷主ユーザ及び前記運送ユーザのグループである取引参加グループについて、各ユーザに関するユーザ情報を取得することと、
前記取引参加グループに含まれる前記荷主ユーザから、荷物の運送要求に関する情報を含んだ運送要求情報を取得することと、
前記取引参加グループに対して、前記運送要求情報を提供することと、
前記取引参加グループに含まれる前記運送ユーザから、前記運送要求に対する荷物の運送の請負希望に関する情報を含んだ請負希望情報を取得することと、
前記運送要求をした前記荷主ユーザに対して、前記請負希望情報を提供することと、
前記運送要求をした前記荷主ユーザに前記請負希望情報を提供してから所定の第1時間が経過する前に、前記荷主ユーザからの荷物の運送に関する発注情報であって、前記取引参加グループに含まれる前記運送ユーザの中から決定された発注先に関する情報を含んだ発注情報を取得することと、
前記取引参加グループに前記運送要求を提供してから所定の第2時間が経過した場合に、該運送要求を削除することと、
を実行する制御部を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記運送ユーザから前記荷主ユーザへの荷物の運送に関する取引先申請と、該取引先申請に対する該荷主ユーザからの承認の可否と、を取得し、
前記運送ユーザから前記取引先申請を受けた前記荷主ユーザと、該荷主ユーザによって該取引先申請が承認された前記運送ユーザと、を含んで、前記取引参加グループを生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1時間は、20分である、
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第2時間は、60分である、
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
荷物の運送を希望する荷主ユーザと荷物の運送の請負を希望する運送ユーザとの間の取引を管理する情報処理方法であって、
コンピュータが、
前記取引に参加可能な前記荷主ユーザ及び前記運送ユーザのグループである取引参加グループについて、各ユーザに関するユーザ情報を取得することと、
前記取引参加グループに含まれる前記荷主ユーザから、荷物の運送要求に関する情報を含んだ運送要求情報を取得することと、
前記取引参加グループに対して、前記運送要求情報を提供することと、
前記取引参加グループに含まれる前記運送ユーザから、前記運送要求に対する荷物の運送の請負希望に関する情報を含んだ請負希望情報を取得することと、
前記運送要求をした前記荷主ユーザに対して、前記請負希望情報を提供することと、
前記運送要求をした前記荷主ユーザに前記請負希望情報を提供してから所定の第1時間が経過する前に、前記荷主ユーザからの荷物の運送に関する発注情報であって、前記取引参加グループに含まれる前記運送ユーザの中から決定された発注先に関する情報を含んだ発注情報を取得することと、
前記取引参加グループに前記運送要求を提供してから所定の第2時間が経過した場合に、該運送要求を削除することと、
を実行する情報処理方法。
【請求項6】
荷物の運送を希望する荷主ユーザと荷物の運送の請負を希望する運送ユーザとの間の取引を管理する情報処理プログラムであって、
コンピュータに、
前記取引に参加可能な前記荷主ユーザ及び前記運送ユーザのグループである取引参加グループについて、各ユーザに関するユーザ情報を取得することと、
前記取引参加グループに含まれる前記荷主ユーザから、荷物の運送要求に関する情報を含んだ運送要求情報を取得することと、
前記取引参加グループに対して、前記運送要求情報を提供することと、
前記取引参加グループに含まれる前記運送ユーザから、前記運送要求に対する荷物の運送の請負希望に関する情報を含んだ請負希望情報を取得することと、
前記運送要求をした前記荷主ユーザに対して、前記請負希望情報を提供することと、
前記運送要求をした前記荷主ユーザに前記請負希望情報を提供してから所定の第1時間が経過する前に、前記荷主ユーザからの荷物の運送に関する発注情報であって、前記取引参加グループに含まれる前記運送ユーザの中から決定された発注先に関する情報を含んだ発注情報を取得することと、
前記取引参加グループに前記運送要求を提供してから所定の第2時間が経過した場合に、該運送要求を削除することと、
を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物の運送を希望する荷主ユーザと荷物の運送の請負を希望する運送ユーザとの間の取引を管理する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、荷物の運送を希望する荷主ユーザは、荷物の運送の請負を希望する運送ユーザを複数抽出し、各運送ユーザからの見積書等に基づいて荷物の運送を依頼していた。そして、物流市場におけるこのような作業は、荷主ユーザと運送ユーザとの間で電話と紙をベースとした業務管理が行われていた。そのため、各ユーザにとって非常に手間のかかる作業となっていただけでなく、情報が分散してしまうことなどにより、荷主ユーザおよび運送ユーザの双方に機会損失が生じ易くなっていた。
【0003】
一方、荷主ユーザと運送ユーザとの間のコミュニケーションをデジタル化することで上述した物流市場における作業を効率化させる試みとして、荷主ユーザの希望配送条件と運送ユーザの条件との間の整合を取ることで物流の効率化を図ることが知られている。
【0004】
例えば、特許文献1には、荷物所有者からの配送要求と配送業者情報とを整合する配送業者選択装置が開示されている。この配送業者選択装置では、複数の配送業者の配送可能時期、配送可能地域、配送可能重量、配送可能容積、実行可能な付帯サービス等の配送業者の条件が、荷物所有者の配送希望時期ごとに集計され、配送業者の条件と荷物所有者の配送希望条件との間の整合がとられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6101847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来からの物流市場における電話と紙をベースとした業務管理に対して、特許文献1に記載の技術によれば、荷主ユーザと運送ユーザとの間のコミュニケーションをデジタル化することで業務の効率化が図られるようにも思われる。しかしながら、このような技術では、情報の把握やユーザ間の交渉において効率化が図られるものの、荷主ユーザと運送ユーザとの間のコミュニケーションの円滑化・効率化においては、必ずしも最適のものとは言えない。
【0007】
例えば、荷主ユーザには、荷物の発注にあたって迅速な判断や意思決定が求められ得るが、上記の特許文献1に記載の技術では、情報の把握に主眼がおかれている。また、物流業界では、配送手配において、例えば、A会社はB運送会社の使用を事実上拒否する等の、特定の拒否条件を有する事業者が存在する事実が知られている。つまり、荷主ユーザと運送ユーザとの間には、信用や信頼関係が築かれている必要がある。そのため、配送要求と配送可能条件等とを整合して荷主ユーザと運送ユーザとをマッチングさせるのみでは、荷主ユーザと運送ユーザとの間のコミュニケーションの円滑化・効率化においては、不十分である。
【0008】
本開示の目的は、荷物の運送におけるユーザ間の取引において、荷主ユーザと運送ユーザとの間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の情報処理装置は、荷物の運送を希望する荷主ユーザと荷物の運送の請負を希望する運送ユーザとの間の取引を管理する情報処理装置である。そして、この情報処理装置は、前記取引に参加可能な前記荷主ユーザ及び前記運送ユーザのグループである取引参加グループについて、各ユーザに関するユーザ情報を取得することと、前記取引参加グループに含まれる前記荷主ユーザから、荷物の運送要求に関する情報を含んだ運送要求情報を取得することと、前記取引参加グループに対して、前記運送要求情報を提供することと、前記取引参加グループに含まれる前記運送ユーザから、前記運送要求に対する荷物の運送の請負希望に関する情報を含んだ請負希望情報を取得することと、前記運送要求をした前記荷主ユーザに対して、前記請負希望情報を提供することと、前記運送要求をした前記荷主ユーザに前記請負希望情報を提供してから所定の第1時間が経過する前に、前記荷主ユーザからの荷物の運送に関する発注情報であって、前記取引参加グループに含まれる前記運送ユーザの中から決定された発注先に関する情報を含んだ発注情報を取得することと、前記取引参加グループに前記運送要求を提供してから所定の第2時間が経過した場合に、該運送要求を削除することと、を実行する制御部を備える。
【0010】
上記の情報処理装置では、荷主ユーザからの運送要求情報が、運送要求をした該荷主ユーザが参加する取引参加グループに対してのみ提供される。そのため、荷主ユーザは、信用や信頼関係が築かれている取引参加グループに対してのみ、請負や発注についてのコミュニケーションをとればよく、以て、荷主ユーザと運送ユーザとの間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる。また、上記の情報処理装置では、運送要求をした荷主ユーザに運送ユーザからの請負希望情報を提供してから第1時間が経過する前に、該荷主ユーザからの発注情報が取得され、また、取引参加グループに運送要求が提供されてから第2時間が経過した場合に、該運送要求が削除されることにより、荷物の運送取引を迅速に実施できるだけでなく、荷主ユーザおよび運送ユーザに対して、コミュニケーションの促進や迅速な判断、意思決定を促すことができ、以て、荷主ユーザと運送ユーザとの間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる。
【0011】
そして、本開示の情報処理装置において、前記制御部は、前記運送ユーザから前記荷主ユーザへの荷物の運送に関する取引先申請と、該取引先申請に対する該荷主ユーザからの承認の可否と、を取得し、前記運送ユーザから前記取引先申請を受けた前記荷主ユーザと、該荷主ユーザによって該取引先申請が承認された前記運送ユーザと、を含んで、前記取引参加グループを生成してもよい。これによれば、運送要求情報は、荷主ユーザが事前に取引先候補として承認した運送ユーザに対してのみ提供されることになる。そのため、荷主ユーザは、取引先候補として信用や信頼関係が築かれている運送ユーザに対してのみコミュニケーションをとればよく、以て、荷主ユーザと運送ユーザとの間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる。
【0012】
また、以上に述べた情報処理装置において、前記第1時間は、20分である。また、前記第2時間は、60分である。これによれば、荷主ユーザと運送ユーザとの間のコミュニケーションのための時間を確保しながらも、また、荷主ユーザに対する発注のための判断、意思決定のための時間を確保しながらも、該コミュニケーションを好適に円滑化・効率化することができる。
【0013】
また、本開示は、コンピュータによる情報処理方法の側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理方法は、荷物の運送を希望する荷主ユーザと荷物の運送の請負を希望する運送ユーザとの間の取引を管理する情報処理方法であって、コンピュータが、前記取引に参加可能な前記荷主ユーザ及び前記運送ユーザのグループである取引参加グループについて、各ユーザに関するユーザ情報を取得することと、前記取引参加グループに含まれる前記荷主ユーザから、荷物の運送要求に関する情報を含んだ運送要求情報を取得することと、前記取引参加グループに対して、前記運送要求情報を提供することと、前記取引参加グループに含まれる前記運送ユーザから、前記運送要求に対する荷物の運送の請負希望に関する情報を含んだ請負希望情報を取得することと、前記運送要求をした前記荷主ユーザに対して、前記請負希望情報を提供することと、前記運送要求をした前記荷主ユーザに前記請負希望情報を提供してから所定の第1時間が経過する前に、前記荷主ユーザからの荷物の運送に関する発注情報であって、前記取引参加グループに含まれる前記運送ユーザの中から決定された発注先に関する情報を含んだ発注情報を取得することと、前記取引参加グループに前記運送要求を提供してから所定の第2時間が経過した場合に、該運送要求を削除することと、を実行する。
【0014】
また、本開示は、情報処理プログラムの側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理プログラムは、荷物の運送を希望する荷主ユーザと荷物の運送の請負を希望する運送ユーザとの間の取引を管理する情報処理プログラムであって、コンピュータに、前記取引に参加可能な前記荷主ユーザ及び前記運送ユーザのグループである取引参加グループについて、各ユーザに関するユーザ情報を取得することと、前記取引参加グループに含まれる前記荷主ユーザから、荷物の運送要求に関する情報を含んだ運送要求情報を取得することと、前記取引参加グループに対して、前記運送要求情報を提供することと、前記取引参加グループに含まれる前記運送ユーザから、前記運送要求に対する荷物の運送の請負希望に関する情報を含んだ請負希望情報を取得することと、前記運送要求をした前記荷主ユーザに対して、前記請負希望情報を提供することと、前記運送要求をした前記荷主ユーザに前記請負希望情報を提供してから所定の第1時間が経過する前に、前記荷主ユーザからの荷物の運送に関する発注情報であって、前記取引参加グループに含まれる前記運送ユーザの中から決定された発注先に関する情報を含んだ発注情報を取得することと、前記取引参加グループに前記運送要求を提供してから所定の第2時間が経過した場合に、該運送要求を削除することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0015】
本開示によれば、荷物の運送におけるユーザ間の取引において、荷主ユーザと運送ユーザとの間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1実施形態における運送取引管理システムの概略構成を示す図である。
図2】第1実施形態における、運送取引管理システムに含まれるサーバの構成要素をより詳細に示すとともに、サーバと通信を行うユーザ端末の構成要素を示した図である。
図3】第1実施形態における運送取引管理システムの動作の流れを例示する図である。
図4】運送ユーザが請負希望情報を入力するために用いられるインタフェースで表示される画面を例示する図である。
図5】荷主ユーザが発注情報を入力するために用いられるインタフェースで表示される画面を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
【0018】
<第1実施形態>
第1実施形態における運送取引管理システムの概要について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態における運送取引管理システムの概略構成を示す図である。本実施形態に係る運送取引管理システム100は、ネットワーク200と、サーバ300と、ユーザ端末400と、を含んで構成される。なお、本開示の運送取引管理システムは、荷物の運送を希望する荷主ユーザと荷物の運送の請負を希望する運送ユーザとの間の取引を管理するシステムであって、該取引の管理がサーバ300によって実行される。
【0019】
ネットワーク200は、例えば、IPネットワークである。ネットワーク200は、IPネットワークであれば、無線であっても有線であっても無線と有線の組み合わせであってもよく、例えば、無線による通信であれば、ユーザ端末400は、無線LANアクセスポイント(不図示)にアクセスし、LANやWANを介してサーバ300と通信してもよい。また、ネットワーク200は、これらの例に限られず、例えば、公衆交換電話網や、光回線、ADSL回線、衛星通信網などであってもよい。
【0020】
サーバ300は、ネットワーク200を介して、ユーザ端末400と接続される。なお、図1において、説明を簡単にするために、サーバ300は1台、ユーザ端末400は4台示してあるが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0021】
サーバ300は、データの取得、生成、更新等の演算処理及び加工処理のための処理能力のあるコンピュータ機器であればどの様な電子機器でもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、メインフレーム、その他電子機器であってもよい。すなわち、サーバ300は、CPUやGPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置を有するコンピュータとして構成することができる。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USBメモリ、あるいは、CDやDVDのようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納されている。
【0022】
また、サーバ300は、本実施形態に係る運送取引管理システム100専用のソフトウェアやハードウェア、OS等を設けずに、クラウドサーバによるSaaS(Software as a Service)、Paas(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)を適宜用いてもよい。
【0023】
ユーザ端末400は、運送取引管理システム100を利用するユーザが保有する携帯端末等の電子機器であればよく、例えば、携帯端末、タブレット端末、スマートフォン、ウェアラブル端末、パーソナルコンピュータ等、その他端末機器であってもよい。
【0024】
次に、図2に基づいて、主にサーバ300の構成要素の詳細な説明を行う。図2は、第1実施形態における、運送取引管理システム100に含まれるサーバ300の構成要素をより詳細に示すとともに、サーバ300と通信を行うユーザ端末400の構成要素を示した図である。
【0025】
サーバ300は、機能部として通信部301、記憶部302、制御部303を有しており、補助記憶装置に格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各機能部等が制御されることによって、各機能部における所定の目的に合致した各機能を実現することができる。ただし、一部または全部の機能はASICやFPGAのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0026】
ここで、通信部301は、サーバ300をネットワーク200に接続するための通信インタフェースである。通信部301は、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。サーバ300は、通信部301を介して、ユーザ端末400やその他の外部装置と通信可能に接続される。
【0027】
記憶部302は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、制御部303によって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、制御部303において実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。また、記憶部302は、ユーザ端末400等から送信されたデータを記憶し、記憶部302には、後述するユーザ情報や運送要求情報、請負希望情報、発注情報が記憶される。なお、サーバ300は、通信部301を介してユーザ端末400等から送信されたデータを取得する。
【0028】
制御部303は、サーバ300が行う制御を司る機能部である。制御部303は、CPUなどの演算処理装置によって実現することができる。制御部303は、更に、第1取得部3031と、第2取得部3032と、第3取得部3033と、第4取得部3034と、第1提供部3035と、第2提供部3036と、の6つの機能部を有して構成される。各機能部は、記憶されたプログラムをCPUによって実行することで実現してもよい。
【0029】
第1取得部3031は、運送取引管理システム100に対する取引参加グループについて、各ユーザに関するユーザ情報を取得する。ここで、上記の取引参加グループは、運送取引管理システム100における取引に参加可能な荷主ユーザおよび運送ユーザのグループである。
【0030】
なお、本実施形態における取引参加グループは、例えば、運送ユーザから取引先申請を受けた荷主ユーザが該申請を承認することで、荷主ユーザに対して複数の運送ユーザが取引先候補として参加するグループが形成される。サーバ300は、運送ユーザが取引先申請を行うためのインタフェースや荷主ユーザが該申請を承認するためのインタフェースを、例えば、所定のウェブサイトを介して提供することができる。そして、これらインタフェースは、ユーザ端末400に表示され得る。
【0031】
ここで、本実施形態におけるユーザ端末400は、機能部として通信部401、入出力部402、記憶部403を有している。通信部401は、ユーザ端末400をネットワーク200に接続するための通信インタフェースであり、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。入出力部402は、通信部401を介して外部から送信されてきた情報等を表示させたり、通信部401を介して外部に情報を送信する際に当該情報を入力したりするための機能部である。記憶部403は、サーバ300の記憶部302と同様に主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。
【0032】
入出力部402は、更に、表示部4021、操作入力部4022、画像・音声入出力部4023を有している。表示部4021は、各種情報を表示する機能を有し、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等により実現される。操作入力部4022は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能を有し、具体的には、タッチパネル等のソフトキーあるいはハードキーにより実現される。画像・音声入出力部4023は、静止画や動画等の画像の入力を受け付ける機能を有し、具体的には、Charged-Coupled Devices(CCD)、Metal-oxide-semiconductor(MOS)あるいはComplementary Metal-Oxide-Semiconductor(CMOS)等のイメージセンサを用いたカメラにより実現される。また、画像・音声入出力部4023は、音声の入出力を受け付ける機能を有し、具体的には、マイクやスピーカーにより実現される。
【0033】
そうすると、運送ユーザや荷主ユーザは、このように構成されたユーザ端末400を用いて、取引先申請や該申請に対する承認に関する情報をサーバ300に送信することができる。
【0034】
サーバ300は、運送ユーザからの取引先申請とそれに対する荷主ユーザの承認に基づいて、該荷主ユーザに対する取引参加グループを生成する。そして、第1取得部3031は、このような取引参加グループについて、該グループに参加する各ユーザに関するユーザ情報として、名称(氏名)、担当者、連絡先、所在地、保有車両、料金表、取引履歴等を取得する。例えば、上記の名称(氏名)、担当者、連絡先、所在地、保有車両、料金表等は、運送取引管理システム100へのユーザ登録情報に基づいて取得することができ、上記の取引履歴は、荷主ユーザまたは運送ユーザからの情報の提供や運送取引管理システム100を用いた過去の取引情報に基づいて取得することができる。そして、第1取得部3031は、取得したユーザ情報をサーバ300の記憶部302に記憶させる。
【0035】
第2取得部3032は、サーバ300の記憶部302に記憶された取引参加グループのうちの任意のグループについて、該取引参加グループに含まれる荷主ユーザから運送要求情報を取得する。ここで、運送要求情報とは、荷主ユーザから該荷主ユーザが参加する取引参加グループへの荷物の運送要求に関する情報である。荷主ユーザは、ユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、または所定のウェブサイトによって提供されるインタフェースを介して、荷物の運送要求に関する情報をサーバ300にアップロードすることができる。第2取得部3032は、このようにしてアップロードされた情報を取得し、これを運送要求情報としてサーバ300の記憶部302に記憶させる。
【0036】
そして、第1提供部3035は、上記の運送要求情報をアップロードした荷主ユーザが参加する取引参加グループに対して、該運送要求情報を提供する。詳しくは、第1提供部3035は、サーバ300の通信部301を介して、運送要求情報を、上記の取引参加グループに参加する各運送ユーザのユーザ端末400に送信する。そして、このように送信される運送要求情報は、運送ユーザのユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、または所定のウェブサイトによって提供されるインタフェースを用いて閲覧可能に表示される。
【0037】
なお、上記の運送要求情報は、該運送要求情報をアップロードした荷主ユーザが参加する取引参加グループに対してのみ提供される。つまり、運送要求情報は、荷主ユーザが事前に取引先候補として承認した運送ユーザに対してのみ提供される。
【0038】
第3取得部3033は、上述したようにして運送要求情報が提供された運送ユーザから、請負希望情報を取得する。ここで、請負希望情報とは、上記の運送要求に対する荷物の運送の請負希望に関する情報である。なお、請負希望情報には、運送要求についての荷主ユーザへの問合せを含んでもよい。運送ユーザは、ユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、または所定のウェブサイトによって提供されるインタフェースを介して、荷物の運送の請負希望に関する情報をサーバ300にアップロードすることができる。第3取得部3033は、このようにしてアップロードされた情報を取得し、これを請負希望情報としてサーバ300の記憶部302に記憶させる。
【0039】
そして、第2提供部3036は、上記の運送要求情報をアップロードした荷主ユーザに対して、上記の第3取得部3033によって取得された請負希望情報を提供する。詳しくは、第2提供部3036は、サーバ300の通信部301を介して、請負希望情報を、上記の荷主ユーザのユーザ端末400に送信する。そして、このように送信される請負希望情報は、荷主ユーザのユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、または所定のウェブサイトによって提供されるインタフェースを用いて閲覧可能に表示される。
【0040】
第4取得部3034は、上記の運送要求情報をアップロードした荷主ユーザから、発注情報を取得する。ここで、発注情報とは、荷主ユーザからの荷物の運送に関する発注の情報であって、取引参加グループに含まれる運送ユーザの中から決定された発注先に関する情報である。荷主ユーザは、ユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、または所定のウェブサイトによって提供されるインタフェースを介して、荷物運送の発注に関する情報をサーバ300にアップロードすることができる。第4取得部3034は、このようにしてアップロードされた情報を取得し、これを発注情報としてサーバ300の記憶部302に記憶させる。なお、第4取得部3034は、このような発注情報を、第2提供部3036が上記の請負希望情報を荷主ユーザに提供してから所定の第1時間が経過する前に取得するが、第4取得部3034が実行する処理の詳細は、後述する図3に基づいて説明する。
【0041】
なお、制御部303が、第1取得部3031、第2取得部3032、第3取得部3033、第4取得部3034、第1提供部3035、および第2提供部3036の処理を実行することで、本開示に係る制御部として機能する。
【0042】
ここで、本実施形態における運送取引管理システム100の動作の流れについて説明する。図3は、本実施形態における運送取引管理システム100の動作の流れを例示する図である。図3では、本実施形態における運送取引管理システム100におけるサーバ300とユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300とユーザ端末400とが実行する処理を説明する。
【0043】
本実施形態では、先ず、荷主ユーザおよび運送ユーザのユーザ端末400に、ユーザ情報が入力される(S101)。ここで、ユーザ情報は、例えば、運送取引管理システム100へのユーザ登録情報等や、運送ユーザから荷主ユーザへの取引先申請、それに対する荷主ユーザの承認に関する情報であって、荷主ユーザおよび運送ユーザは、所定のインタフェースを用いてこのようなユーザ情報を入力することができる。そして、ユーザ情報は、荷主ユーザおよび運送ユーザのユーザ端末400からサーバ300に送信される。
【0044】
サーバ300は、荷主ユーザおよび運送ユーザのユーザ端末400から送信された情報を取得する(S102)。そして、サーバ300は、取引参加グループを生成する(S103)。なお、取引参加グループとは、上述したように、運送ユーザから取引先申請を受けた荷主ユーザが該申請を承認することで、荷主ユーザに対して複数の運送ユーザが取引先候補として参加するグループである。
【0045】
そして、上記の取引参加グループに含まれる荷主ユーザのユーザ端末400には、運送要求情報が入力される(S104)。荷主ユーザは、ユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、または所定のウェブサイトによって提供されるインタフェースを介して、荷物の運送要求に関する情報である運送要求情報を入力することができる。そして、運送要求情報は、荷主ユーザのユーザ端末400からサーバ300に送信される。
【0046】
サーバ300は、荷主ユーザのユーザ端末400から送信された情報を取得する(S105)。そして、サーバ300は、取得した運送要求情報を複数の運送ユーザに提供する(S106)。サーバ300は、運送ユーザのユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリに運送要求情報を送信することで、または、上記の取引参加グループのみが閲覧可能な所定のウェブサイトに運送要求情報をアップロードすることで、運送要求情報を運送ユーザに提供することができる。
【0047】
運送ユーザのユーザ端末400は、運送要求情報を取得する(S107)。そうすると、運送ユーザは、自身のユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、または所定のウェブサイトによって提供されるインタフェースを用いて、運送要求情報を閲覧することができる。
【0048】
ここで、本実施形態の運送取引管理システム100によれば、上述したようにして取引参加グループに対して運送要求情報が提供されてから所定の第2時間が経過すると、サーバ300は、該運送要求を削除する。したがって、サーバ300は、取引参加グループに対して運送要求情報を提供してから第2時間が経過する前であるか否かを判別する(S108)。そして、S108の処理で肯定判定された場合、本フローはS109の処理へ進み、S108の処理で否定判定された場合、本フローはS119の処理へ進む。なお、上記の第2時間の詳細については、後述する。
【0049】
S108の処理で肯定判定された場合、つまり、取引参加グループに対して運送要求情報が提供されてから第2時間が経過していない場合、次に、上記の取引参加グループに含まれる運送ユーザ(運送要求情報が提供された運送ユーザ)のユーザ端末400に、請負希望情報が入力される(S109)。運送ユーザは、ユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、または所定のウェブサイトによって提供されるインタフェースを介して、上記の運送要求に対する荷物の運送の請負希望に関する情報である請負希望情報を入力することができる。
【0050】
ここで、図4は、運送ユーザが請負希望情報を入力するために用いられるインタフェースで表示される画面を例示する図である。図4に例示する画面SC1は運送ユーザのユーザ端末400の表示部4021に表示され、画面SC1には、荷物情報SC11、受注情報SC12、運送要求の有効期限SC13、受注申請ボタンSC14が示される。そして、運送ユーザは、受注情報SC12に、上記の運送要求に対する荷物の運送の請負希望に関する情報である請負希望情報を入力し、受注申請ボタンSC14を押下することで、請負希望情報をサーバ300に送信することができる。
【0051】
なお、図4に示すように、画面SC1には、運送要求の有効期限SC13が表示されるが、この運送要求の有効期限は、上記の第2時間に基づいて定められる。例えば、上記の第2時間が60分である場合、取引参加グループに対して運送要求情報が提供されてから60分が運送要求の有効期限となる。そして、図4に示す例では、取引参加グループに対して運送要求情報が提供されてから10分経過しているため、運送要求の有効期限が残り50分となる。なお、取引参加グループに対して運送要求情報が提供されてから第2時間が経過すると、例えば、取引参加グループのみが閲覧可能な所定のウェブサイトにアップロードされた運送要求情報が削除され、運送ユーザが請負希望情報を入力することができなくなる。
【0052】
このように、第2時間に基づいて運送要求の有効期限が設定されることによれば、荷物の運送取引を迅速に実施できるだけでなく、荷主ユーザおよび運送ユーザに対して、コミュニケーションの促進や迅速な判断、意思決定を促すことができ、以て、荷主ユーザと運送ユーザとの間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる。更に、上記の第2時間が60分に設定されることによれば、荷主ユーザと運送ユーザとの間のコミュニケーションのための時間を確保しながらも該コミュニケーションを好適に円滑化・効率化することができる。
【0053】
そして、図3に戻って、サーバ300は、運送ユーザのユーザ端末400から送信された情報を取得する(S110)。そして、サーバ300は、取得した請負希望情報を上記の運送要求をした荷主ユーザに提供する(S111)。サーバ300は、荷主ユーザのユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリに請負希望情報を送信することで、または、荷主ユーザが閲覧可能な所定のウェブサイトに請負希望情報をアップロードすることで、請負希望情報を荷主ユーザに提供することができる。
【0054】
荷主ユーザのユーザ端末400は、請負希望情報を取得する(S112)。そうすると、荷主ユーザは、自身のユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、または所定のウェブサイトによって提供されるインタフェースを用いて、請負希望情報を閲覧することができる。
【0055】
ここで、本実施形態の運送取引管理システム100によれば、運送要求をした荷主ユーザに請負希望情報が提供されてから所定の第1時間が経過する前に、サーバ300は、荷主ユーザからの荷物の運送に関する発注情報を取得する。したがって、本フローでは、運送要求をした荷主ユーザに対して請負希望情報を提供してから第1時間が経過する前であるか否かが判別される(S113)。そして、S113の処理で肯定判定された場合、本フローはS114の処理へ進み、S113の処理で否定判定された場合、本フローはS118の処理へ進む。なお、上記の第1時間の詳細については、後述する。
【0056】
S113の処理で肯定判定された場合、つまり、運送要求をした荷主ユーザに請負希望情報が提供されてから第1時間が経過していない場合、次に、運送要求をした荷主ユーザのユーザ端末400に、発注情報が入力される(S114)。荷主ユーザは、ユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、または所定のウェブサイトによって提供されるインタフェースを介して、発注情報を入力することができる。
【0057】
ここで、図5は、荷主ユーザが発注情報を入力するために用いられるインタフェースで表示される画面を例示する図である。図5に例示する画面SC2は荷主ユーザのユーザ端末400の表示部4021に表示され、画面SC2には、荷物情報SC21、受注情報SC22、発注情報SC23、発注期限SC24、発注ボタンSC25が示される。そして、荷主ユーザは、発注情報SC23に、取引参加グループに含まれる運送ユーザであって請負希望情報を送信した運送ユーザの中から決定された発注先に関する情報を含んだ発注情報を入力し、発注ボタンSC25を押下することで、発注情報をサーバ300に送信することができる。
【0058】
なお、図5に示すように、画面SC2には、発注期限SC24が表示されるが、この発注期限は、上記の第1時間に基づいて定められる。例えば、上記の第1時間が20分である場合、運送要求をした荷主ユーザに対して請負希望情報が提供されてから20分が発注期限となる。そして、図5に示す例では、運送要求をした荷主ユーザに対して請負希望情報が提供されてから10分経過しているため、発注期限が残り10分となる。なお、運送要求をした荷主ユーザに対して請負希望情報が提供されてから第1時間が経過すると、後述するように、荷主ユーザが発注情報を入力することができなくなる。
【0059】
このように、第1時間に基づいて発注期限が設定されることによれば、荷物の運送取引を迅速に実施できるだけでなく、荷主ユーザに対しては、発注のための迅速な判断、意思決定を促すことができ、以て、荷主ユーザと運送ユーザとの間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる。また、運送ユーザは、請負希望において確保した空車のトラックを長時間確保しておく必要がなくなるため、トラックを効率的に運用することが可能になる。更に、上記の第1時間が20分に設定されることによれば、荷主ユーザに対する発注のための判断、意思決定のための時間を確保しながらも、荷物の運送取引を可及的速やかに実施することができる。
【0060】
そして、図3に戻って、サーバ300は、荷主ユーザのユーザ端末400から送信された情報を取得する(S115)。そして、サーバ300は、取得した発注情報を、発注先として決定された運送ユーザに提供する(S116)。そうすると、発注先として決定された運送ユーザのユーザ端末400は、発注情報を取得する(S117)。
【0061】
また、S113の処理で否定判定された場合、つまり、運送要求をした荷主ユーザに請負希望情報が提供されてから第1時間が経過した場合、荷主ユーザが発注情報を入力するために用いられるインタフェースが無効化される(S118)。これにより、荷主ユーザが発注情報を入力することができなくなる。
【0062】
一方、S108の処理で否定判定された場合、つまり、取引参加グループに対して運送要求情報が提供されてから第2時間が経過した場合、サーバ300は、運送要求を削除する(S119)。この場合、サーバ300は、運送ユーザのユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリに送信された運送要求情報を削除する処理を行うことで、または、上記の取引参加グループのみが閲覧可能な所定のウェブサイトにアップロードされた運送要求情報を削除する処理を行うことで、運送要求を削除することができる。また、この場合、サーバ300は、運送ユーザのユーザ端末400によってアクセスされる、請負希望情報を入力するためのインタフェースを無効化することで、実質的に運送要求を削除してもよい。
【0063】
以上に述べた運送取引管理システム100によれば、荷物の運送におけるユーザ間の取引において、荷主ユーザと運送ユーザとの間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる。
【0064】
<その他の変形例>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。例えば、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0065】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。例えば、第1取得部3031をサーバ300とは別の演算処理装置に形成してもよい。このとき当該別の演算処理装置はサーバ300と好適に協働可能に構成される。また、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0066】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク・ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0067】
100・・・運送取引管理システム
200・・・ネットワーク
300・・・サーバ
301・・・通信部
302・・・記憶部
303・・・制御部
400・・・ユーザ端末
図1
図2
図3
図4
図5