(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046460
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】電子体温計、検温方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G01K 13/20 20210101AFI20240327BHJP
G01K 1/08 20210101ALI20240327BHJP
【FI】
G01K13/20 341Z
G01K1/08 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022151867
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】000109543
【氏名又は名称】テルモ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100186015
【弁理士】
【氏名又は名称】小松 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100211395
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 裕貴
(72)【発明者】
【氏名】香川 和明
(57)【要約】
【課題】電子体温計により体温を計測する技術の有用性を向上させる、電子体温計、検温方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】本開示に係る電子体温計は、温度計測部と、出力部と、制御部と、を備える、電子体温計であって、前記制御部は、前記電子体温計にシースが装着されているか否かを判定し、前記温度計測部により温度を計測し、計測された前記温度に基づいて、シース装着あり体温又はシース装着なし体温の少なくとも一方を生成し、前記電子体温計に前記シースが装着されていると判定された場合、前記出力部により、前記シース装着あり体温を出力し、前記電子体温計に前記シースが装着されていないと判定された場合、前記出力部により、前記シース装着なし体温を出力するように構成されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度計測部と、出力部と、制御部と、を備える、電子体温計であって、
前記制御部は、
前記電子体温計にシースが装着されているか否かを判定し、
前記温度計測部により温度を計測し、
計測された前記温度に基づいて、シース装着あり体温又はシース装着なし体温の少なくとも一方を生成し、
前記電子体温計に前記シースが装着されていると判定された場合、前記出力部により、前記シース装着あり体温を出力し、
前記電子体温計に前記シースが装着されていないと判定された場合、前記出力部により、前記シース装着なし体温を出力するように構成されている、電子体温計。
【請求項2】
検知部を更に備え、
前記制御部は、前記検知部により、前記電子体温計に装着された前記シースを検知することにより、前記電子体温計に前記シースが装着されているか否かを判定するように構成されている、請求項1に記載の電子体温計。
【請求項3】
前記検知部は、光線を放射するように構成された発光素子と、前記光線のうち前記シースによって反射された反射光を受信するように構成された受光素子と、を備え、
前記制御部は、前記受光素子により所定量以上の前記反射光を受信した場合、前記電子体温計に前記シースが装着されていると判定するように構成されている、請求項2に記載の電子体温計。
【請求項4】
前記検知部は、送信波を送信するように構成された発信素子と、前記送信波のうち前記シースによって反射された反射波を受信するように構成された受信素子を備え、
前記制御部は、前記受信素子により所定量以上の前記反射波を受信した場合、前記電子体温計に前記シースが装着されていると判定するように構成されている、請求項2に記載の電子体温計。
【請求項5】
前記シースは、磁性体を含み、
前記検知部は、磁気センサを備え、
前記制御部は、前記磁気センサにより所定強度以上の磁界を検知した場合、前記電子体温計に前記シースが装着されていると判定するように構成されている、請求項2に記載の電子体温計。
【請求項6】
前記制御部は、
前記磁気センサにより検知された前記磁界の強度が第1閾値範囲から外れた場合、前記電子体温計を起動させ、
前記磁気センサにより検知された前記磁界の前記強度が第2閾値範囲にある場合、前記電子体温計に前記シースが装着されていると判定するように構成されている、請求項5に記載の電子体温計。
【請求項7】
入力部を更に備え、
前記制御部は、前記入力部により、前記電子体温計に前記シースが装着されているか否かを示す入力操作を受け付けることにより、前記電子体温計に前記シースが装着されているか否かを判定するように構成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の電子体温計。
【請求項8】
温度計測部と、出力部と、制御部と、を備える、電子体温計が実行する検温方法であって、
前記制御部により、前記電子体温計にシースが装着されているか否かを判定することと、
前記温度計測部により、温度を計測することと、
前記制御部により、計測された前記温度に基づいて、シース装着あり体温又はシース装着なし体温の少なくとも一方を生成することと、
前記電子体温計に前記シースが装着されていると判定された場合、前記出力部により、前記シース装着あり体温を出力することと、
前記電子体温計に前記シースが装着されていないと判定された場合、前記出力部により、前記シース装着なし体温を出力することと、
を含む、検温方法。
【請求項9】
温度計測部と、出力部と、制御部と、を備える、電子体温計に、
前記制御部により、前記電子体温計にシースが装着されているか否かを判定することと、
前記温度計測部により、温度を計測することと、
前記制御部により、計測された前記温度に基づいて、シース装着あり体温又はシース装着なし体温の少なくとも一方を生成することと、
前記電子体温計に前記シースが装着されていると判定された場合、前記出力部により、前記シース装着あり体温を出力することと、
前記電子体温計に前記シースが装着されていないと判定された場合、前記出力部により、前記シース装着なし体温を出力することと、
を含む動作を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子体温計、検温方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
感染予防の観点から、口中又は直腸等で検温を行う場合に、電子体温計に交換可能なシースが装着される。例えば、特許文献1には、電子体温計用のシースが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、電子体温計にシースが装着されているか否かによって、被測定者から電子体温計の熱の伝達度合いが異なるため、電子体温計によってはシースを装着した状態では体温を正確に計測することが困難な場合があった。そのため、電子体温計をシース装着時及びシース非装着時の両方に対応させ、電子体温計により体温を計測する技術の有用性を向上させることが求められている。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、電子体温計により体温を計測する技術の有用性を向上させる、電子体温計、検温方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
〔1〕本開示の一実施形態に係る電子体温計は、温度計測部と、出力部と、制御部と、を備える、電子体温計であって、前記制御部は、前記電子体温計にシースが装着されているか否かを判定し、前記温度計測部により温度を計測し、計測された前記温度に基づいて、シース装着あり体温又はシース装着なし体温の少なくとも一方を生成し、前記電子体温計に前記シースが装着されていると判定された場合、前記出力部により、前記シース装着あり体温を出力し、前記電子体温計に前記シースが装着されていないと判定された場合、前記出力部により、前記シース装着なし体温を出力するように構成されている。
【0007】
〔2〕本開示の一実施形態に係る電子体温計は、上記〔1〕に記載の電子体温計であって、検知部を更に備え、前記制御部は、前記検知部により、前記電子体温計に装着された前記シースを検知することにより、前記電子体温計に前記シースが装着されているか否かを判定するように構成されていることが好ましい。
【0008】
〔3〕本開示の一実施形態に係る電子体温計は、上記〔2〕に記載の電子体温計であって、前記検知部は、光線を放射するように構成された発光素子と、前記光線のうち前記シースによって反射された反射光を受信するように構成された受光素子と、を備え、前記制御部は、前記受光素子により所定量以上の前記反射光を受信した場合、前記電子体温計に前記シースが装着されていると判定するように構成されていることが好ましい。
【0009】
〔4〕本開示の一実施形態に係る電子体温計は、上記〔2〕に記載の電子体温計であって、前記検知部は、送信波を送信するように構成された発信素子と、前記送信波のうち前記シースによって反射された反射波を受信するように構成された受信素子を備え、前記制御部は、前記受信素子により所定量以上の前記反射波を受信した場合、前記電子体温計に前記シースが装着されていると判定するように構成されていることが好ましい。
【0010】
〔5〕本開示の一実施形態に係る電子体温計は、上記〔2〕に記載の電子体温計であって、前記シースは、磁性体を含み、前記検知部は、磁気センサを備え、前記制御部は、前記磁気センサにより所定強度以上の磁界を検知した場合、前記電子体温計に前記シースが装着されていると判定するように構成されていることが好ましい。
【0011】
〔6〕本開示の一実施形態に係る電子体温計は、上記〔5〕に記載の電子体温計であって、前記制御部は、前記磁気センサにより検知された前記磁界の強度が第1閾値範囲から外れた場合、前記電子体温計を起動させ、前記磁気センサにより検知された前記磁界の前記強度が第2閾値範囲にある場合、前記電子体温計に前記シースが装着されていると判定するように構成されていることが好ましい。
【0012】
〔7〕本開示の一実施形態に係る電子体温計は、上記〔1〕から〔6〕のいずれか一項に記載の電子体温計であって、入力部を更に備え、前記制御部は、前記入力部により、前記電子体温計に前記シースが装着されているか否かを示す入力操作を受け付けることにより、前記電子体温計に前記シースが装着されているか否かを判定するように構成されていることが好ましい。
【0013】
〔8〕本開示の一実施形態に係る検温方法は、温度計測部と、出力部と、制御部と、を備える、電子体温計が実行する検温方法であって、前記制御部により、前記電子体温計にシースが装着されているか否かを判定することと、前記温度計測部により、温度を計測することと、前記制御部により、計測された前記温度に基づいて、シース装着あり体温又はシース装着なし体温の少なくとも一方を生成することと、前記電子体温計に前記シースが装着されていると判定された場合、前記出力部により、前記シース装着あり体温を出力することと、前記電子体温計に前記シースが装着されていないと判定された場合、前記出力部により、前記シース装着なし体温を出力することと、を含む。
【0014】
〔9〕本開示の一実施形態に係るプログラムは、温度計測部と、出力部と、制御部と、を備える、電子体温計に、前記制御部により、前記電子体温計にシースが装着されているか否かを判定することと、前記温度計測部により、温度を計測することと、前記制御部により、計測された前記温度に基づいて、シース装着あり体温又はシース装着なし体温の少なくとも一方を生成することと、前記電子体温計に前記シースが装着されていると判定された場合、前記出力部により、前記シース装着あり体温を出力することと、前記電子体温計に前記シースが装着されていないと判定された場合、前記出力部により、前記シース装着なし体温を出力することと、を含む動作を実行させる。
【発明の効果】
【0015】
本開示によれば、電子体温計により体温を計測する技術の有用性を向上させる、電子体温計、検温方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本開示の一実施形態に係る電子体温計の外観斜視図である。
【
図2】
図1に示される電子体温計の構成を概略的に示す、機能ブロック図である。
【
図3】
図1に示される電子体温計の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図1に示される電子体温計のディスプレイにおける表示の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本開示の一実施形態に係る電子体温計1について、図面を参照して説明する。各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意されたい。
【0018】
図1を参照して、本実施形態に係る電子体温計1の概要について説明する。
図1は、本開示の一実施形態に係る電子体温計1にシース8を装着させたときの外観斜視図である。
【0019】
図1に示されるように、電子体温計1は、本体ハウジング2、基端ハウジング3、エンドキャップ4で構成されている。本体ハウジング2の一面(表面)には、ディスプレイ5及びセンサ6が設けられている。また、基端ハウジング3の一面(表面)には、ボタン7が設けられている。
【0020】
本体ハウジング2は、電子体温計1の内部構造を覆う。本体ハウジング2は、例えば、ブチレン・スチレン樹脂等の、耐衝撃性を有する熱可塑性樹脂で構成されてよい。本体ハウジング2には、本体ハウジング2の長手方向における基端に基端ハウジング3が設けられ、先端にエンドキャップ4が設けられている。
【0021】
基端ハウジング3は、本体ハウジング2と共に、電子体温計1の内部構造を覆う。基端ハウジング3は、本体ハウジング2の基端側の開口部を封止している。基端ハウジング3は、例えば、ハイインパクトスチロール樹脂等の、耐衝撃性を有する熱可塑性樹脂で構成されてよい。基端ハウジング3は、超音波融着又は接着剤等により、本体ハウジング2に取り付けられている。ただし、基端ハウジング3は、ボルト又はビス等の締結部材により本体ハウジング2に取り付けられていてもよい。
【0022】
エンドキャップ4は、検温時に被測定者の被検温部位に配置される。被測定者の被検温部位は、例えば、脇、口中又は直腸等であるが、これに限られない。エンドキャップ4は、被測定者の体温が伝導しやすいように、例えばステンレス等の金属部材で構成されていてもよい。
【0023】
ディスプレイ5は、計測された体温等の情報を表示する。センサ6は、電子体温計1に装着されたシース8を検知する。図示例では、センサ6は、本体ハウジング2の外表面から露出するように、本体ハウジング2に配置されているが、本体ハウジング2の外表面から露出していなくてもよい。ボタン7は、電子体温計1の電源のオン・オフ等の操作に用いられる。
【0024】
ただし、電子体温計1の形状及び構成は、図示例に限られない。例えば、電子体温計1は、電子体温計1の長手方向に垂直な方向において対向する、表面側ハウジングと裏面側ハウジングとで、電子体温計1の内部構造を覆うように構成されていてもよい。また、
図1では、それぞれ1つずつのディスプレイ5、センサ6、及びボタン7が示されているが、電子体温計1は、任意の数のディスプレイ5、センサ6、及びボタン7を備えていてもよく、或いは、ディスプレイ5、センサ6、又はボタン7を備えていなくてもよい。
【0025】
シース8は、電子体温計1に装着される、袋状の部材である。シース8は、例えば、電子体温計1により被測定者の口中又は直腸等の検温を行う際に、電子体温計1に装着されてもよい。シース8は、被測定者の検温が行われるたびに電子体温計1に装着され、取り外されてもよい。シース8は、例えば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂で構成されていてもよい。本実施形態では、シース8は、基端側から電子体温計1全体を受け入れることが可能なように、先端が閉塞し、基端が開放した長手状の形状を有している。ただし、シース8は、図示例に限られず、少なくとも電子体温計1のエンドキャップ4及びセンサ6を覆うことが可能な任意の形状とされてもよい。
【0026】
さらに、シース8は、磁性体を含んでいてもよい。より具体的には、磁性体として砂鉄等の磁性紛が、シース8の全体に散りばめられていてもよい。或いは、磁性体として磁石が、シース8が電子体温計1に装着された状態でセンサ6と近接し得るシース8の位置に取り付けられていてもよい。ただし、シース8は、磁性体を含んでいなくてもよい。
【0027】
次に、
図2を参照して、本実施形態に係る電子体温計1の構成について、詳細に説明する。
図2は、
図1に示される電子体温計1の構成を概略的に示す、機能ブロック図である。
図2に示されるように、電子体温計1は、温度計測部11と、通信部12と、表示部13と、出力部14と、検知部15と、入力部16と、電源部17と、記憶部18と、制御部19と、を備える。電子体温計1において、温度計測部11、通信部12、表示部13、出力部14、検知部15、入力部16、電源部17、記憶部18、及び制御部19は、有線又は無線で互いに通信可能に接続されている。
【0028】
温度計測部11は、1つ以上の温度センサを含む。本実施形態では、温度計測部11は、エンドキャップ4の近傍に配置されて、エンドキャップ4の温度を計測するように構成されている。ただし、温度計測部11は、公知の電子温度計における温度計測部と同様の構成を有していてよい。
【0029】
通信部12は、1つ以上の通信モジュールを含む。通信モジュールは、例えば、無線LAN(local area network)、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、又は赤外線通信等の近距離無線通信規格等の通信規格に対応した無線通信モジュールであってもよい。或いは、通信モジュールは、例えば4G(4th Generation)又は5G(5th Generation)等の移動通信規格に対応した無線通信モジュールであってもよい。通信部12は、無線通信モジュールに代えて/加えて、有線LAN通信モジュール等の有線通信モジュールを含んでもいてよい。
【0030】
表示部13は、1つ以上の表示装置を含む。表示部13は、画像又はテキスト等で情報を表示する。表示装置は、例えば、ディスプレイである。
図1に示される例では、表示部13は、ディスプレイ5であってもよい。
【0031】
通信部12及び表示部13は、情報を出力するという観点から、出力部14とも総称される。すなわち、本開示において、出力部14を介して情報を出力することは、通信部12を介して情報を送信すること、及び、表示部13を介して情報を表示することを含み得る。
【0032】
検知部15は、1つ以上のセンサを含む。センサは、電子体温計1に装着されたシース8を検知するように構成されている。
【0033】
例えば、検知部15は、光線を用いて、電子体温計1に装着されたシース8を検知するように構成されたセンサを含んでいてもよい。具体的には、検知部15は、光線を放射するように構成された発光素子と、放射された光線のうちシース8によって反射された反射光を受信するように構成された受光素子と、を備えていてもよい。光線は、例えば、赤外線であるが、これに限られない。
【0034】
また例えば、検知部15は、弾性波を用いて、電子体温計1に装着されたシース8を検知するように構成されたセンサを含んでいてもよい。具体的には、検知部15は、送信波を送信するように構成された発信素子と、送信波のうちシース8によって反射された反射波を受信するように構成された受信素子を備えていてもよい。弾性波は、例えば、超音波であるが、これに限られない。
【0035】
或いは、検知部15は、シース8が磁性体を含む場合、磁性体によって引き起こされる磁界の変化により、電子体温計1に装着されたシース8を検知するように構成されたセンサを含んでいてもよい。具体的には、検知部15は、ホールセンサ又はMRセンサ等の磁気センサを備えていてもよい。
【0036】
ただし、検知部15は、上述した例に限られず、電子体温計1に装着されたシース8を検知するように構成された任意のセンサを含んでいてもよい。また、検知部15は、シース8に加え、例えば、電子体温計1を収容するケースなど、シース9以外のものを検知可能に構成されていてもよい。なお、
図1に示される例では、検知部15は、センサ6であってもよい。
【0037】
入力部16は、1つ以上の入力装置を含む。入力部16に含まれる入力装置は、例えばボタン、タッチパネル、カメラ、及びマイク等である。入力部16は、電子体温計1の利用者による入力操作を受け付ける。
図1に示される例では、入力部16は、ボタン7であってもよい。表示部13及び入力部16は、例えば、タッチパネルのように、一体として形成されていてもよい。
【0038】
電源部17は、電子体温計1の動作に用いられる電力を供給する。電源部17は、例えば、蓄電池、ボタン電池、コイン電池又は乾電池等である。ただし、電源部17は、外部電源より電力供給を受けるためのアダプタ等を備え、外部電源から電力供給を受け付ける構成であってよい。
【0039】
記憶部18は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等である。記憶部18は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部18は、電子体温計1の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部18は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、組み込みソフトウェア、又はデータベース等を記憶する。記憶部18に記憶された情報は、例えば通信部12を介して取得される情報で更新可能であってもよい。
【0040】
記憶部18は、例えば、1つ以上の体温予測アルゴリズムを記憶している。体温予測アルゴリズムは、温度計測部11により計測された温度に基づいて被測定者の体温(平衡温度)を予測するためのアルゴリズムである。本実施形態では、体温予測アルゴリズムには、電子体温計1にシース8を装着させた状態で被測定者の体温を予測するために用いられるシース装着あり体温予測アルゴリズムと、電子体温計1にシース8を装着さていない状態で被測定者の体温を予測するために用いられるシース装着あり体温予測アルゴリズムと、が含まれている。シース装着あり体温予測アルゴリズムは、シース装着なし体温予測アルゴリズムをベースとして、被測定者の被検温部位とエンドキャップ4との間にシース8が存在することにより、被測定者から温度計測部11への熱の伝達が妨げられることを考慮するように変更が加えられたものであってもよい。そして、シース装着あり体温予測アルゴリズムは、電子体温計1が装着されるシース8の材質及び厚さ等に応じて、パラメータのチューニングが行われてもよい。これにより、電子体温計1にシース8を装着させた状態で被測定者の体温を予測する精度を向上させることができる。
【0041】
体温予測アルゴリズムは、機械学習又はディープラーニング等の統計的手法により設定されてもよい。例えば、体温予測アルゴリズムは、過去の1つ以上の温度計測部11による計測データと、実際の被測定者の体温とに基づいて、統計的手法により設定されてもよい。これにより、計測データの蓄積により、被測定者の体温の予測精度を向上させることができる。ただし、体温予測アルゴリズムは、統計的手法によらない、所定の関係式により表わされていてもよい。
【0042】
制御部19は、1つ以上のプロセッサを含む。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサ等であってもよい。制御部19は、プロセッサに限られず、1つ以上の専用回路を含んでもよい。専用回路は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)であってもよい。制御部19は、上述した、温度計測部11、通信部12、表示部13、出力部14、検知部15、入力部16、電源部17、及び記憶部18等の構成要素の機能を含む、電子体温計1の機能を実現させるために、それぞれの構成要素を制御する。
【0043】
次に、
図3及び
図4を参照して、本実施形態に係る電子体温計1の動作を説明する。
図3は、電子体温計1の動作の一例を示すフローチャートである。
図4は、電子体温計1のディスプレイ5に表示される情報を示す概略図である。本動作は、本実施形態に係る電子体温計1が実行する検温方法に相当する。
【0044】
本動作の説明において、電子体温計1の制御部19は、記憶部18に、1つ以上の体温予測アルゴリズムとして、シース装着あり体温予測アルゴリズムと、シース装着なし体温予測アルゴリズムと、を記憶しているものとする。
【0045】
図3に示されるように、ステップS101において、電子体温計1の制御部19は、電子体温計1を起動させる。
【0046】
電子体温計1の起動には、任意の手法が採用可能である。例えば、電子体温計1の起動は、電子体温計1の動作モードを電源オフモードから電源オンモードに変更することであってもよい。電子体温計1の制御部19は、入力部16を介して、電子体温計1を起動させる入力操作を受け付ける。電子体温計1を起動させる入力操作は、電子体温計1が電源オフモードのときに、入力部16であるボタン7を1秒以上長押しすることであってもよい。制御部19は、電子体温計1を起動させる入力操作を受け付けた場合、電源部17を制御して、電子体温計1の動作モードを電源オフモードから電源オンモードに変更することで、電子体温計1を起動させてもよい。また例えば、制御部19は、検知部15により、電子体温計1がケースから出されたことを検知した場合、電源部17を制御して、電子体温計1を起動させてもよい。例えば、検知部15が磁気センサを備える場合、制御部19は、検知部15により検知された、ケースに設けられた磁石によって引き起こされる磁界の強度の変化に基づいて、電子体温計1がケースから出されたか否かを判定することができる。
【0047】
ステップS102において、電子体温計1の制御部19は、検温処理を開始するか否かを判定する。
【0048】
検温処理を開始するか否かの判定には、任意の手法が採用可能である。例えば、電子体温計1の制御部19は、温度計測部11により、所定のサンプリング間隔(例えば0.5秒間隔)で、温度を計測する。制御部19は、計測された温度が所定の条件を満たす場合、エンドキャップ4が被測定者の被検温部位に配置されたと判定し、検温処理を開始すると判定してもよい。例えば、所定の条件は、計測された温度が所定値(例えば、30℃)以上であり、かつ計測された温度の温度上昇率が所定値(例えば、0.03℃/0.5秒)以上であるという条件であってもよい。ただし、所定の条件は、これに限られず、任意に定められてもよい。
【0049】
電子体温計1の制御部19は、ステップS102において検温処理を開始しないと判定した場合(ステップS102-NO)、ステップS102の処理を繰り返してもよい。
【0050】
電子体温計1の制御部19は、ステップS102において検温処理を開始すると判定した場合(ステップS102-YES)、ステップS103に進み、検温処理を開始する。
【0051】
ステップS103~ステップS104において、電子体温計1の制御部19は、電子体温計1にシース8が装着されているか否かを判定する。
【0052】
具体的には、ステップS103において、電子体温計1の制御部19は、検知部15により、電子体温計1に装着されたシース8を検知することにより、電子体温計1にシース8が装着されているか否かを判定する。
【0053】
検知部15を用いたシース8が装着されているか否かの判定には、任意の手法が採用可能である。一例として、上述したように、検知部15が、発光素子及び受光素子を備えているとき、制御部19は、発光素子により光線(本実施例では、赤外線)を放射し、受光素子により所定量以上の反射光を受信した場合、電子体温計1にシース8が装着されていると判定してもよい。他の例として、検知部15が発信素子及び受信素子を備えているとき、制御部19は、発信素子により送信波(本実施例では、超音波)を送信し、受信素子により所定量以上の反射波を受信した場合、電子体温計1にシース8が装着されていると判定してもよい。このように、電子体温計1にシース8が装着されているか否かを自動で判定することにより、電子体温計1の利便性が向上する。本実施形態では、上述の「所定量以上」は、0以上とされるが、所定量は、シース8の材質又は厚さ等により、任意に定められてもよい。また、シース8が装着された際に検知部15に接触又は近接するシース8の部位に、所定量以上の反射が起きるよう加工が施されていてもよい。
【0054】
更に他の例として、シース8が磁性体を含んでおり、電子体温計1の検知部15が磁気センサを備えているとき、制御部19は、磁気センサにより所定強度以上の磁界を検知した場合、電子体温計1にシース8が装着されていると判定してもよい。本実施形態では、上述の「所定強度以上」は、0以上とされるが、所定強度は、シース8の材質、厚さ、或いはシース8に含まれる磁性体の量等により、任意に定められてもよい。さらに、制御部19は、磁気センサにより検知された磁界の強度が第1閾値範囲から外れた場合、電子体温計を起動させ、磁気センサにより検知された磁界の強度が第2閾値範囲にある場合、電子体温計1にシース8が装着されていると判定してもよい。ここで、第1閾値範囲と第2閾値範囲とは互いに異なる磁界の強度の範囲である。第1閾値範囲は、磁石を備えるケースに電子体温計1が収容されていることを示す、磁界の強度の範囲であり、第2閾値範囲は、電子体温計1にシース8が装着されていることを示す、磁界の強度の範囲である。これのように、1つの検知部15により、電子体温計1における複数の制御を実現することで、電子体温計1の重量及びコストの増大を抑制しつつ、電子体温計1の利便性が向上させ得る。
【0055】
ステップS104において、電子体温計1の制御部19は、入力部16により、電子体温計1にシース8が装着されているか否かを示す入力操作を受け付けることにより、電子体温計1にシース8が装着されているか否かを判定する。
【0056】
入力部16を用いたシース8が装着されているか否かの判定には、任意の手法が採用可能である。例えば、電子体温計1にシース8が装着されているか否かを示す入力操作は、入力部16であるボタン7を1秒未満で押すことであってもよい。制御部19は、電子体温計1がシース装着ありモードである場合、入力操作を受け付けると、シース装着なしモードに切り替え、電子体温計1がシース装着なしモードである場合、入力操作を受け付けると、シース装着ありモードに切り替えてもよい。これにより、電子体温計1の利用者は、電子体温計1の利用状況に応じて適切な動作モードを選択することができる。
【0057】
本実施形態では、ステップS103~ステップS104において、電子体温計1の制御部19が、検知部15を用いた判定(ステップS103)と、入力部16を用いた判定(ステップS104)との両方を実施するものとして説明している。これにより、例えば、検知部15を用いた判定により、電子体温計1の利便性が向上するとともに、検知部15に誤検知があった場合、入力部16を用いた判定により、電子体温計1を利用者が意図したとおりに動作させることができる。ただし、電子体温計1の制御部19は、電子体温計1にシース8が装着されているか否かの判定として、ステップS103又はステップS104のいずれか一方のみを実施するように構成されていてもよい。なお、ステップS103~ステップS104の処理は、ステップS102の処理の直前に設けられていてもよい。すなわち、電子体温計1の制御部19は、検温処理の開始判定の前に、シース装着の判定を実施してもよい。かかる場合、ステップS103~ステップS104の処理は、ステップS102で検温処理の開始が判定されるまで繰り返されてもよい。
【0058】
ステップS105において、電子体温計1の制御部19は、温度計測部11により温度を計測する。具体的には、制御部19は、温度計測部11により、所定のサンプリング間隔(例えば0.5秒間隔)で、温度を計測してもよい。制御部19は、計測された温度を記憶部18に記憶してもよい。
【0059】
ステップS106において、電子体温計1の制御部19は、計測された温度に基づいて、シース装着あり体温又はシース装着なし体温の少なくとも一方を生成する。シース装着あり体温とは、電子体温計1にシース8を装着させた状態で予測される体温である。シース装着なし体温とは、電子体温計1にシース8を装着させていない状態で予測される体温である。
【0060】
具体的には、電子体温計1の制御部19は、ステップS103~ステップS104において電子体温計1にシース8が装着されていると判定した場合、温度計測部11により計測された温度を入力として、シース装着あり体温予測アルゴリズムにより、シース装着あり体温を生成する。一方で、制御部19は、ステップS103~ステップS104において電子体温計1にシース8が装着されていないと判定した場合、温度計測部11により計測された温度を入力として、シース装着なし体温予測アルゴリズムにより、シース装着なし体温を生成する。制御部19は、生成されたシース装着あり体温又はシース装着なし体温を記憶部18に記憶してもよい。
【0061】
ステップS107において、電子体温計1の制御部19は、検温処理を終了するか否かを判定する。
【0062】
検温処理を終了するか否かの判定には、任意の手法が採用可能である。例えば、電子体温計1の制御部19は、検温処理が開始されてからのシース装着あり体温又はシース装着なし体温の少なくとも一方の変動が所定値以内(例えば、±0.03℃/0.5秒)に収束した場合、検温処理を終了すると判定してもよい。また例えば、制御部19は、検温処理の開始から所定の時間(例えば、30秒)が経過した場合に、検温処理を終了すると判定してもよい。
【0063】
電子体温計1の制御部19は、ステップS107において検温処理を終了しないと判定した場合(ステップS107-NO)、ステップS105からの処理を繰り返してもよい。
【0064】
電子体温計1の制御部19は、ステップS107において検温処理を終了すると判定した場合(ステップS107-YES)、検温処理を終了して、ステップS108に進む。制御部19は、ステップS105~S106の処理において最終的に生成されたシース装着あり体温又はシース装着なし体温の少なくとも一方を検温処理の結果として記憶部18に記憶してもよい。
【0065】
ステップS108において、電子体温計1の制御部19は、出力部14により、被測定者の体温を出力する。具体的には、制御部19は、ステップS103~ステップS104において電子体温計1にシース8が装着されていると判定された場合、出力部14により、シース装着あり体温を出力する。一方で、制御部19は、電子体温計1にシース8が装着されていないと判定された場合、出力部14により、シース装着なし体温を出力する。
【0066】
被測定者の体温の出力には、任意の手法が採用可能である。例えば、電子体温計1の制御部19は、表示部13に、被測定者の体温を表示してもよい。具体的には、
図4に示されるように、電子体温計1の制御部19は、電子体温計1にシース8が装着されていると判定された場合、ディスプレイ5に、シース装着あり体温を表示する。一方で、制御部19は、電子体温計1にシース8が装着されていないと判定された場合、ディスプレイ5に、シース装着なし体温を表示する。これにより、電子体温計1の利用者は、電子体温計1のシース8の装着状況に応じた被測定者の体温を知ることができる。制御部19は、ディスプレイにおいて、シース装着あり体温又はシース装着なし体温の少なくとも一方に、所定のアイコンを関連付けて表示してもよい。
図4に示される例では、シース装着あり体温が「S」のアイコンと関連付けて表示されている。これにより、電子体温計1の利用者が、2つの体温を区別しやすくなる。ただし、シース装着なし体温に、アイコンが関連付けて表示されてもよい。或いは、シース装着あり体温及びシース装着なし体温の両方に、それぞれに異なるアイコンが関連付けて表示されてもよい。
【0067】
再び
図3を参照して、ステップS108において、電子体温計1の制御部19は、被測定者の体温の出力として、通信部12により、例えば電子カルテシステム等に、シース装着あり体温又はシース装着なし体温を送信してもよい。シース装着あり体温又はシース装着なし体温は、それぞれを一意に識別可能な識別情報(例えば、「0」又は「1」の1ビット情報)と関連付けられることで、判別可能に送信されてもよい。これにより、電子カルテの利用者は、電子体温計1のシース8の装着状況に応じた被測定者の体温を知ることができる。
【0068】
ステップS109において、電子体温計1の制御部19は、電子体温計1を休止させる。
【0069】
電子体温計1の休止には、任意の手法が採用可能である。例えば、電子体温計1の休止は、電子体温計1の動作モードを電源オンモードから電源オフモードに変更することであってもよい。電子体温計1の制御部19は、入力部16を介して、電子体温計1を休止させる入力操作を受け付ける。例えば、電子体温計1を休止させる入力操作は、電子体温計1が電源オンモードのときに、入力部16であるボタン7を1秒以上長押しすることであってもよい。制御部19は、電子体温計1を休止させる入力操作を受け付けた場合、電源部17を制御して、電子体温計1の動作モードを電源オンモードから電源オフモードに変更することで、電子体温計1を休止させてもよい。或いは、制御部19は、検知部15により、電子体温計1がケースに収容されたことを検知した場合、電源部17を制御して、電子体温計1を休止させてもよい。例えば、検知部15が磁気センサを備える場合、制御部19は、検知部15により検知された、ケースに設けられた磁石によって引き起こされる磁界の強度の変化に基づいて、電子体温計1がケースに収容されたか否かを判定することができる。
【0070】
以上述べたように、本実施形態において、電子体温計1は、温度計測部11と、出力部14と、制御部19と、を備える。制御部19は、電子体温計1にシース8が装着されているか否かを判定する。制御部19は、温度計測部11により温度を計測する。制御部19は、計測された前記温度に基づいて、シース装着あり体温又はシース装着なし体温の少なくとも一方を生成する。そして、制御部19は、電子体温計1にシース8が装着されていると判定された場合、出力部14により、シース装着あり体温を出力する。一方、制御部19は、電子体温計1にシース8が装着されていないと判定された場合、出力部14により、シース装着なし体温を出力する。
【0071】
かかる構成によれば、電子体温計1は、電子体温計1にシース8が装着されているか否かに応じて検温処理を変更させ、シース装着あり体温又はシース装着なし体温のうち適切な体温を出力することができる。これにより、電子体温計1の利用者は、電子体温計1にシース8が装着されているか否かを意識することなく、電子体温計1を用いて被測定者の体温を測定することができる。その結果、本実施形態によれば、電子体温計1により体温を計測する技術の有用性を向上させることができる。
【0072】
本開示を諸図面及び実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び修正を行うことが可能であることに注意されたい。したがって、これらの変形及び修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各実施形態に含まれる構成又は機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能である。また、各実施形態に含まれる構成又は機能等は、他の実施形態に組み合わせて用いることができ、複数の構成又は機能等を1つに組み合わせたり、分割したり、或いは一部を省略したりすることが可能である。
【0073】
また例えば、汎用の電子体温計を、上述した実施形態に係る電子体温計1として機能させる実施形態も可能である。具体的には、上述した実施形態に係る電子体温計1の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、汎用の電子体温計のメモリに格納し、プロセッサによって当該プログラムを読み出して実行させる。したがって、本開示は、電子体温計のプロセッサが実行可能なプログラム、又は当該プログラムを記憶する非一時的な記憶媒体としても実現可能である。非一時的な記録媒体には、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又は半導体メモリ等が含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本開示は、電子体温計、検温方法、及びプログラムに関する。
【符号の説明】
【0075】
1 電子体温計
2 本体ハウジング
3 基端ハウジング
4 エンドキャップ
5 ディスプレイ
6 センサ
7 ボタン
8 シース
11 温度計測部
12 通信部
13 表示部
14 出力部
15 検知部
16 入力部
17 電源部
18 記憶部
19 制御部