(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046461
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】不動産支援システム、不動産支援方法、及び不動産支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/163 20240101AFI20240327BHJP
G06Q 10/20 20230101ALI20240327BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
G06Q10/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022151868
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今井 至誠
(72)【発明者】
【氏名】中野 花奈子
(72)【発明者】
【氏名】久布白 兼弘
(72)【発明者】
【氏名】西村 翔大
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC15
5L049CC28
(57)【要約】
【課題】不動産のメンテナンス事業と不動産の管理事業間で発生する請求債権と支払債務とをデータ連携することで、不動産のメンテナンス事業と管理事業間での決済業務を効率化すること。
【解決手段】複数の不動産に対するメンテナンス業務を支援するためのメンテナンスシステムと、複数の不動産に対する管理業務を支援するための管理システムと、で構築される不動産支援システムであって、前記メンテナンスシステムは、請求書番号、請求先、メンテナンス内容、請求金額を含む請求データを出力し、前記管理システムは、前記請求データを債務データとして取り込み、請求書番号、請求先、支払金額を含む支払データを出力し、前記メンテナンスシステムは、前記支払データを取り込み、請求書番号単位で、前記請求データの請求金額と前記支払データの支払金額を照合し、金額が一致した場合に、当該請求データの請求金額の消込を行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の不動産に対するメンテナンス業務を支援するためのメンテナンスシステムと、複数の不動産に対する管理業務を支援するための管理システムと、で構築される不動産支援システムであって、
前記メンテナンスシステムは、請求書番号、請求先、メンテナンス内容、請求金額を含む請求データを出力し、
前記管理システムは、前記請求データを債務データとして取り込み、請求書番号、請求先、支払金額を含む支払データを出力し、
前記メンテナンスシステムは、前記支払データを取り込み、請求書番号単位で、前記請求データの請求金額と前記支払データの支払金額を照合し、金額が一致した場合に、当該請求データの請求金額の消込を行うことを特徴とする不動産支援システム。
【請求項2】
前記メンテナンスシステムは、金額が不一致の請求データの明細については、エラーリストを出力することを特徴とする請求項1に記載の不動産支援システム。
【請求項3】
前記メンテナンスシステムと前記管理システム間では、サーバを経由して前記請求データ及び前記支払データの受け渡しを行うことを特徴とする請求項1に記載の不動産支援システム。
【請求項4】
前記不動産は、マンションであり、
前記メンテナンスシステムのメンテナンス業務は、清掃管理業務、建物・設備保全業務、又は警備防災業務を含み、
前記管理システムは、マンション管理組合の管理費にかかわる出納・収支管理を支援することを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の不動産支援システム。
【請求項5】
複数の不動産に対するメンテナンス業務を支援するためのメンテナンスシステムと、複数の不動産に対する管理業務を支援するための管理システムと、で構築される不動産支援システムが実行する不動産支援方法であって、
前記メンテナンスシステムが、請求書番号、請求先、メンテナンス内容、請求金額を含む請求データを出力する工程と、
前記管理システムが、前記請求データを債務データとして取り込み、請求書番号、請求先、支払金額を含む支払データを出力する工程と、
前記メンテナンスシステムが、前記支払データを取り込み、請求書番号単位で、前記請求データの請求金額と前記支払データの支払金額を照合し、金額が一致した場合に、当該請求データの請求金額の消込を行う工程と、
を含むことを特徴とする不動産支援方法。
【請求項6】
複数の不動産に対するメンテナンス業務を支援するためのメンテナンスシステムと、複数の不動産に対する管理業務を支援するための管理システムと、で構築される不動産支援システムが実行するための不動産支援プログラムであって、
前記メンテナンスシステムが、請求書番号、請求先、メンテナンス内容、請求金額を含む請求データを出力する工程と、
前記管理システムが、前記請求データを債務データとして取り込み、請求書番号、請求先、支払金額を含む支払データを出力する工程と、
前記メンテナンスシステムが、前記支払データを取り込み、請求書番号単位で、前記請求データの請求金額と前記支払データの支払金額を照合し、金額が一致した場合に、当該請求データの請求金額の消込を行う工程と、
をコンピュータに実行させるための不動産支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不動産支援システム、不動産支援方法、及び不動産支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ビルメンテナンス業界においては、マンションのメンテナンス事業とマンション管理組合支援事業の両事業を同一又はグループの企業で行う場合がある。例えば、マンションの管理業務を同一企業のメンテナンス事業とマンション管理組合支援事業で受託する場合に、マンション管理組合に対するメンテナンス事業の請求に対して、マンション管理組合支援事業がマンション管理組合の支払を行う社内取引が発生する場合がある。従来、マンション管理組合を支援するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1においては、不動産のメンテナンス事業と不動産の管理事業(例えば、マンション管理組合支援事業)間の決済業務を効率化することに関して何ら記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、不動産のメンテナンス事業と不動産の管理事業間で発生する請求債権と支払債務とをデータ連携することで、不動産のメンテナンス事業と管理事業間での決済業務を効率化することが可能な不動産支援システム、不動産支援方法、及び不動産支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の不動産に対するメンテナンス業務を支援するためのメンテナンスシステムと、複数の不動産に対する管理業務を支援するための管理システムと、で構築される不動産支援システムであって、前記メンテナンスシステムは、請求書番号、請求先、メンテナンス内容、請求金額を含む請求データを出力し、前記管理システムは、前記請求データを債務データとして取り込み、請求書番号、請求先、支払金額を含む支払データを出力し、 前記メンテナンスシステムは、前記支払データを取り込み、請求書番号単位で、前記請求データの請求金額と前記支払データの支払金額を照合し、金額が一致した場合に、当該請求データの請求金額の消込を行うことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記メンテナンスシステムは、金額が不一致の請求データの明細については、エラーリストを出力することにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記メンテナンスシステムと前記管理システム間ではサーバを中継して前記請求データ及び前記支払データの取り込みを行うことにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記不動産は、マンションであり、前記メンテナンスシステムのメンテナンス業務は、清掃管理業務、建物・設備保全業務、又は警備防災業務を含み、前記管理システムは、マンション管理組合の管理費にかかわる出納・収支管理を支援することにしてもよい。
【0010】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の不動産に対するメンテナンス業務を支援するためのメンテナンスシステムと、複数の不動産に対する管理業務を支援するための管理システムと、で構築される不動産支援システムが実行する不動産支援方法であって、前記メンテナンスシステムが、請求書番号、請求先、メンテナンス内容、請求金額を含む請求データを出力する工程と、前記管理システムが、前記請求データを債務データとして取り込み、請求書番号、請求先、支払金額を含む支払データを出力する工程と、前記メンテナンスシステムが、前記支払データを取り込み、請求書番号単位で、前記請求データの請求金額と前記支払データの支払金額を照合し、金額が一致した場合に、当該請求データの請求金額の消込を行う工程と、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の不動産に対するメンテナンス業務を支援するためのメンテナンスシステムと、複数の不動産に対する管理業務を支援するための管理システムと、で構築される不動産支援システムが実行するための不動産支援プログラムであって、前記メンテナンスシステムが、請求書番号、請求先、メンテナンス内容、請求金額を含む請求データを出力する工程と、前記管理システムが、前記請求データを債務データとして取り込み、請求書番号、請求先、支払金額を含む支払データを出力する工程と、前記メンテナンスシステムが、前記支払データを取り込み、請求書番号単位で、前記請求データの請求金額と前記支払データの支払金額を照合し、金額が一致した場合に、当該請求データの請求金額の消込を行う工程と、をコンピュータに実行させるための不動産支援プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、不動産のメンテナンス事業と不動産の管理事業間で発生する請求債権と支払債務とをデータ連携することで、不動産のメンテナンス事業と管理事業間での決済業務を効率化することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、本実施形態における不動産支援システムの構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、
図1のメンテナンスシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、請求先マスタの構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、
図1の管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、本実施形態における不動産支援システムの全体の処理の概略を説明するための図である。
【
図6】
図6は、本実施形態における不動産支援システムの処理の具体例を説明するための図である。
【
図7】
図7は、本実施形態における不動産支援システムの処理の具体例を説明するための図である。
【
図8】
図8は、本実施形態における不動産支援システムの処理の具体例を説明するための図である。
【
図9】
図9は、本実施形態における不動産支援システムの処理の具体例を説明するための図である。
【
図10】
図10は、本実施形態における不動産支援システムの処理の具体例を説明するための図である。
【
図11】
図11は、本実施形態における不動産支援システムの処理の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0015】
[1.概要]
例えば、ビルメンテナンス業界においては、マンションのメンテナンス事業とマンション管理組合支援事業の両事業を同一又はグループの企業で行う場合がある。例えば、マンションの管理業務を同一企業のメンテナンス事業とマンション管理組合支援事業で受託する場合に、マンション管理組合に対するメンテナンス事業の請求に対して、マンション管理組合支援事業がマンション管理組合の支払を行う社内取引が発生する場合がある。
【0016】
この取引の特徴として、(1)同一会社内で取引が完結するため、請求金額や支払日の変動がない、(2)各管理マンション単位での取引となるため、取引量が多いことがあり、従来であればメンテナンス事業での請求業務、マンション管理組合支援事業での支払業務、メンテナンス事業での入金・入金消込業務のそれぞれで手動で処理を行う必要があるため、請求・支払の突合作業や、消込処理にかかる時間が膨大になっていた。
【0017】
本実施の形態では、不動産のメンテナンス事業と不動産の管理支援事業(例えば、マンション管理組合支援事業)間で発生する請求債権と支払債務とをデータ連携することで、メンテナンス事業と管理支援事業間での決済業務を効率化する。
【0018】
より具体的には、本実施の形態では、不動産のメンテナンス事業を支援するメンテナンスシステムが、自社内での取引であるメンテナンス事業で発生した請求データを、不動産の管理事業を支援する管理システムに受け渡し、支払データを手動で登録する手間を省いた。また、管理システムから、メンテナンスシステムに支払データを送り、請求データに対する入金に対しての消込を一括で処理できるようにした。これにより、請求・支払の突合作業や、消込処理にかかる業務を簡略化することが可能となる。
【0019】
[2.構成]
本実施形態に係る不動産支援システム1の構成例について
図1~
図4を参照して説明する。
【0020】
(2-1.不動産支援システムの構成例)
本実施形態に係る不動産支援システム1の構成の一例について、
図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態における不動産支援システム1の構成例を示す図である。
図1において、不動産支援システム1は、ネットワーク40を介して、互いにデータ通信可能に構成された、メンテナンスシステム10、管理システム20、及びサーバ30で構成されている。
【0021】
メンテナンスシステム10は、例えば、マンション等の複数の不動産に対するメンテナンス業務を支援するためのシステムである。例えば、メンテナンス業務は、清掃管理業務、建物・設備保全業務、又は警備防災業務を含む。
【0022】
管理システム20は、マンション等の複数の不動産に対する管理業務を支援するためのシステムである。管理業務は、例えば、マンション管理組合の管理費にかかわる出納・収支管理の支援を含む。
【0023】
サーバ30は、例えば、ファイルやデータ等の情報を保管(中継)するためのデータ保管用のサーバである。メンテナンスシステム10及び管理システム20は、サーバ30にデータをアップロードし、また、サーバ30からデータをダウンロードする。
【0024】
メンテナンスシステム10は、請求書番号、請求先、メンテナンス内容、請求金額を含む請求データを生成して、サーバ30にアップロードする。管理システム20は、サーバ30から請求データをダウンロードして、請求データを債務データとして取り込み、債務データに基づいて、請求書番号、請求先、支払金額を含む支払データを生成して、サーバ30にアップロードする。メンテナンスシステム10は、サーバ30から支払データをダウンロードして取り込み、請求書番号単位で、請求データの請求金額と支払データの支払金額を照合し、金額が一致した場合に、当該請求データの請求金額の消込を行う。
【0025】
以下の説明では、メンテナンスシステム10は、マンションのメンテナンス業務(清掃管理業務、建物・設備保全業務、又は警備防災業務)を支援し、管理システム20は、マンション管理組合の管理費にかかわる出納・収支管理を支援する場合を一例として説明するが、本発明の不動産支援システムは、これに限られるものではなく、商業ビル等の他の不動産を管理する場合にも適用可能である。
【0026】
なお、ここでは、メンテナンスシステム10と管理システム20間では、サーバ30を経由して請求データ及び支払データの受け渡しを行うこととしているが、サーバ30を経由しないで直接受け渡しを行うことにしてもよい。
【0027】
(メンテナンスシステム10の構成例)
図2を参照して、
図1のメンテナンスシステム10の構成の一例について説明する。
図2は、
図1のメンテナンスシステム10の構成の一例を示すブロック図である。
【0028】
メンテナンスシステム10は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、メンテナンスシステム10は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0029】
メンテナンスシステム10は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。メンテナンスシステム10が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0030】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、メンテナンスシステム10をネットワーク40に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク40は、メンテナンスシステム10と、管理システム20やサーバ30とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えば、社内LAN(Local Area Network)等である。
【0031】
入出力インターフェース部108には、入力装置112及び出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及び、マイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112又はマウス112として記載する場合がある。また、モニタ114に情報を表示して、ユーザが入力装置112を操作すること等を、「UIを介したユーザ操作」と記載する場合がある。
【0032】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、データファイル106aや請求先マスタ106b等を備えている。
図3は、請求先マスタ106bの構成例を示す図である。
【0033】
請求先マスタ106bは、
図3に示すように、取引先コードと、請求先名と、管理組合区分(例えば、1:管理組合、0:管理組合以外)とを関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。
【0034】
データファイル106aは、請求データ(債権データ)や取込エラーデータ(エラーリスト)等の各種データを格納するためのファイルである。請求データは、債権No、請求先名、作業内容(メンテナンス内容)名称、請求金額(税込金額)、請求書No、入金予定日、消込額を含んでいてもよい。
【0035】
図2に戻り、制御部102は、メンテナンスシステム10を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0036】
制御部102は、記憶部106に格納されているデータファイル106aや請求先マスタ106b等にアクセス可能に構成されている。なお、データファイル106aや請求先マスタ106bは、他の場所(例えば、サーバ200)に設けられていてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
【0037】
制御部102は、機能概念的に、請求データ出力部102aと、入金消込処理部102bと、画面表示制御部102cと、を備えている。
【0038】
請求データ出力部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータの操作に応じて、請求先マスタ106bを参照して、請求書番号、請求先(請求先コード及び/又は請求先名)、メンテナンス内容、請求金額を含む請求データを作成して、データファイル106aに格納する。また、請求データ出力部102aは、作成した請求データをサーバ30にアップロードする。
【0039】
入金消込処理部102bは、サーバ30から支払データをダウンロードしてデータファイル106aに格納して支払データ(入金データ)を取り込み、請求データの債権金額と支払データの支払金額を請求書番号毎に照合(突合)し、金額が一致した請求データの請求金額の消込を行う。また、入金消込処理部102bは、金額が不一致の請求データの明細については、エラーリストを出力することにしてもよい。
【0040】
画面表示制御部102cは、モニタ114に表示する各種画面の表示及びその入力を制御する。
【0041】
(2-3.管理システムの構成例)
図4を参照して、
図1の管理システム20の構成の一例について説明する。
図4は、管理システム20の構成の一例を示すブロック図である。
【0042】
管理システム20は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、管理システム20は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0043】
管理システム20は、制御部202と通信インターフェース部204と記憶部206と入出力インターフェース部208と、を備えている。管理システム20が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0044】
通信インターフェース部204は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、管理システム20をネットワーク40に通信可能に接続する。通信インターフェース部204は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク40は、管理システム20と、メンテナンスシステム10やサーバ30とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0045】
入出力インターフェース部208には、入力装置212及び出力装置214が接続されている。出力装置214には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置212には、キーボード、マウス、及び、マイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置214をモニタ214とし、入力装置212をキーボード212又はマウス212として記載する場合がある。また、モニタ214に情報を表示して、ユーザが入力装置212を操作すること等を、「UIを介したユーザ操作」と記載する場合がある。
【0046】
記憶部206には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部206には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部206として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。記憶部206は、データファイル206a等を備えている。
【0047】
データファイル206aは、支払データ等の各種データを格納するためのファイルである。支払データは、支払No、管理組合名、支払金額、請求書No、支払予定日を含んでいてもよい。
【0048】
制御部202は、管理システム20を統括的に制御するCPU等である。制御部202は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0049】
制御部202は、記憶部206に格納されているデータファイル206a等にアクセス可能に構成されている。なお、データファイル206aは、他の場所(例えば、サーバ30)に設けられていてもよく、制御部202がアクセス可能な構成であればよい。
【0050】
制御部202は、機能概念的に、債務データ取込部202aと、支払処理部202bと、画面表示制御部202cと、を備えている。
【0051】
債務データ取込部202aは、サーバ30にアップロードされた請求データをダウンロードして、データファイル206aに格納し、この請求データを債務データとして取り込む。
【0052】
支払処理部202bは、取り込んだ債務データに基づいて、請求書番号、請求先、支払金額を含む支払データを作成してデータファイル206aに格納する。また、支払処理部202bは、作成した支払データをサーバ30にアップロードする。
【0053】
画面表示制御部202cは、モニタ214に表示する各種画面の表示及びその入力を制御する。
【0054】
[3.具体例]
図1~
図12を参照して、本実施の形態に係る不動産支援システム1における処理の具体例を説明する。
図5は、不動産支援システム1の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。
【0055】
(3-1.全体の処理)
図5を参照して、不動産支援システム1の全体の処理の概略を説明する。
図5において、メンテナンスシステム10の請求データ出力部102aは、請求データ出力処理を実行する(ステップS1)。具体的には、請求データ出力処理では、請求データ出力部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータの操作に応じて、請求先マスタ106bを参照して、請求書番号、請求先、メンテナンス内容、請求金額を含む請求データを作成して、データファイル106aに格納する。また、請求データ出力部102aは、作成した請求データをサーバ30にアップロードする。このように、請求データ出力処理では、各マンション管理組合別の請求データを出力する。
【0056】
管理システム20の債務データ取込部202aは、債務データ取込処理を実行する(ステップS2)。具体的には、債務データ取込処理では、債務データ取込部202aは、サーバ30にアップロードされた請求データをダウンロードして、データファイル206aに格納し、この請求データを債務データ(支払予定データ)として取り込む。
【0057】
管理システム20の支払処理部202bは、支払確定処理を実行する(ステップS3)。具体的には、支払確定処理では、支払処理部202bは、取り込んだ債務データに基づいて、請求書番号、請求取引先、支払金額を含む支払データを作成する。
【0058】
管理システム20の支払処理部202bは、支払データ出力処理を実行する(ステップS4)。具体的には、支払データ出力処理では、支払処理部202bは、作成した支払データをデータファイル206aに格納し、また、作成した支払データをサーバ30にアップロードする。
【0059】
メンテナンスシステム10の入金消込処理部102bは、入金データ取込処理を実行する(ステップS5)。具体的には、入金データ取込処理では、入金消込処理部102bは、サーバ30から支払データをダウンロードしてデータファイル106aに格納して支払データ(入金データ)を取り込む。
【0060】
メンテナンスシステム10の入金消込処理部102bは、入金消込処理を実行する(ステップS6)。具体的には、入金消込処理では、入金消込処理部102bは、請求データの請求金額と支払データの支払金額を請求書番号毎に突合し、金額が一致した当該請求データの請求金額の消込を行う。また、入金消込処理部102bは、金額が不一致の請求データの明細については、エラーリストを出力することにしてもよい。
【0061】
(3-2.サンプルデータ)
図6~
図12は、不動産支援システム1の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図6~
図12を参照して、不動産支援システム1の処理の具体例を説明する。
【0062】
(請求データ出力処理:S1)
図6を参照して、請求データ出力処理の詳細を説明する。メンテナンスシステム10の請求データ出力部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示の入力画面上でのオペレータの操作に応じて、請求先マスタ106bを参照して、債権番号、取引先に請求を行う単位である請求書番号、請求先、メンテナンス内容、請求金額を含む請求データを作成して、データファイル106aに格納すると共に、サーバ30に請求データ(請求ファイル)をアップロードする。
【0063】
請求データ出力処理では、メンテナンスシステム10の請求データ出力部102aからマンション管理組合に対する請求データを出力する。複数の債権No分をまとめて1つの請求としてまとめる場合、また1つの債権Noを1つの請求とする場合の両方が発生するため、請求先及び作業内容毎に請求番号を挿入した以下のような請求データを出力する。出力対象は、管理システム20に連携させるデータのみ、すなわち請求先マスタ106bにて管理組合区分=1のデータのみとする。
【0064】
図6(A)は、請求データのデータ例を示している。請求データは、債権No(番号)、請求先名、作業内容(メンテナンス内容)名称、請求金額(税込金額)、請求書No、入金予定日、消込額の項目を備えている。同図に示す例では、1行目は、債権No「SK001」、請求先名「Aマンション管理組合」、作業内容(メンテナンス内容)名称「管理委託料」、税込金額(請求金額)「200,000」、請求書No「S10001」、入金予定日「2022/6/30」、消込額「0」、2行目は、債権No「SK002」、請求先名「Aマンション管理組合」、作業内容(メンテナンス内容)名称「定期清掃費」、請求金額「100,000」、請求書No「S10001」、入金予定日「2022/6/30」、消込額「0」となっている。
【0065】
図6(B)は、請求先マスタ106bのデータ例を示す図である。請求先マスタ106bは、取引先コードと、請求先名と、管理組合区分(例えば、1:管理組合、0:管理組合以外)の項目を備えている。同図に示す例では、1行目は、取引先コード「A」、請求取引先名「Aマンション管理組合」、管理組合区分「1」、2行目は、取引先コード「B」、請求先名「Bマンション管理組合」、管理組合区分「1」となっている。
【0066】
(債務データ取込処理:S2)
図7を参照して、債務データ取込処理の詳細を説明する。管理システム20の債務データ取込部202aは、サーバ30にアップロードされた請求データ(請求ファイル)をダウンロードして、データファイル206aに格納し、データファイル206aに格納した請求データを債務データ(支払予定データ)に変換して取り込む。
【0067】
図7において、請求データと債務データの対応関係を矢印で示している。
図7(A)は、請求データのデータ例を示しており、サーバ30からダウンロードしてデータファイル206bに格納した請求データを示している(
図6(A)と同様である)。
図7(B)は、債務データのデータ例を示しており、データファイル206aに格納した請求データを債務データに変換して取り込む。
【0068】
債務データ取込処理では、サーバ30から請求データをダウンロードしてデータファイル206bに格納すると共に、データファイル206bに格納した請求データを債務データに変換して取り込む処理を行う。
【0069】
図7(B)に示すように、債務データは、債務No、請求先(管理組合名)、作業内容名称、支払金額(税込金額)、請求書No、支払予定日の項目を備えている。債務データでは、請求データの債権Noが債務Noに変更され、入金予定日の項目が支払予定日に変更され、消込額の項目が削除される。同図に示す例では、1行目は、債務No「SM001」、管理組合名「Aマンション管理組合」、作業内容(メンテナンス内容)名称「管理委託料」、金額「200,000」、請求書No「S10001」、支払予定日「2022/6/30」、2行目は、債務No「SM002」、管理組合名「Aマンション管理組合」、作業内容(メンテナンス内容)名称「定期清掃費」、金額「100,000」、請求書No「S10001」、支払予定日「2022/6/30」となっている。
【0070】
(支払確定処理:S3)
図8を参照して、支払確定処理を詳細に説明する。支払処理部202bは、取り込んだ債務データに基づいて、請求書番号、請求取引先、支払金額を含む支払データを作成する。
【0071】
図8(A)は、債務データのデータ例(
図7(B)と同様である)、
図8(B)は、支払データのデータ例を示している。支払確定処理では、債務データに基づいてマンション管理組合の支払データを作成する。支払は管理組合毎に一括で行うため、支払データは、請求書No(支払No)単位で各債務Noの支払金額を集計し、すなわち、管理組合・支払予定日で集約する。組合の残高不足により支払がされなかった場合、支払金額は0円として支払データが作成される。
【0072】
図8(B)に示すように、支払データは、支払No、請求先名(管理組合名)、支払金額(税込金額)、請求書No、支払予定日の項目を備えている。同図に示す例では、1行目は、支払No「SH001」、管理組合名「Aマンション管理組合」、支払金額「300,000」、請求書No「S10001」、支払予定日「2022/6/30」、4行目は、支払No「SH004」、管理組合名「Cマンション管理組合」、支払金額「0」、請求書No「S10004」、支払予定日「2022/7/31」となっている。
【0073】
(支払データ出力処理:S4)
図9を参照して、支払データ出力処理の詳細を説明する。支払処理部202bは、作成した支払データをデータファイル206aに格納し、また、作成した支払データ(支払ファイル)をサーバ30にアップロードする。
【0074】
(入金データ取込処理:S5及び入金消込処理:S6)
図10及び
図11を参照して、入金データ取込処理及び入金消込処理の詳細を説明する。メンテナンスシステム10の入金消込処理部102bは、サーバ30から支払データ(支払ファイル)をダウンロードしてデータファイル106aに格納して支払データ(入金データ)を取り込む。また、入金消込処理部102bは、請求書No単位で、支払データの支払金額と請求データの請求金額を突合し、一致した場合には、請求データの請求金額の消込を行う。
【0075】
図10(A)は、入金データ(支払データ)取込前の請求データのデータ例を示している(
図6(A)の請求データと同様である)。
図10(B)は、サーバ30からダウンロードしてデータファイル106aに格納した支払データ(入金データ)のデータ例を示している。
図10(C)は、入金データ取込後の請求データのデータ例を示している。
図10(B)及び
図10(C)において、支払データと債権データの対応関係を矢印で示している。
【0076】
支払データの支払金額と請求データの請求金額を請求書Noで突合し未消込金額が一致した明細に対して入金消込処理を行う。
【0077】
図10(B)及び
図10(C)において、請求書No「S10001」については、支払データの支払金額は「300,000」であり、請求データの1行目の請求金額は「200,000」、2行目の請求金額は「100,000」となっており、金額合計が一致するため、消込額を「200,000」、「100,000」に更新する。
【0078】
請求書No「S10002」については、支払データの支払金額は「350,000」であり、請求データの3行目の請求金額は「300,000」、4行目の請求金額は「50,000」となっており、金額合計が一致するため、消込額を「300,000」、「50,000」に更新する。
【0079】
請求書No「S10003」については、支払データの支払金額は「500,000」であり、請求データの5行目の請求金額は「500,000」となっており、金額合計が一致するため、消込額を「500,000」に更新する。
【0080】
請求書No「S10004」については、支払データの支払金額は「0」であり、請求データの6行目の請求金額は「500,000」となっており、金額合計が一致しないため、消込額を更新しない。
【0081】
入金消込処理部102bは、金額が不一致の請求データの明細については、エラーリストをモニタ114に表示出力してもよい。
図11(A)は、エラーリストの一例を示す図である。請求書No単位で請求額が一致しなかった明細については、エラーリストより対象を把握し、支払確認毎に、必要に応じて手動で(オペレータの操作に応じて)、支払データの支払金額及び請求データの消込額の修正を行うことが可能となっている。
【0082】
以上説明したように、本実施の形態によれば、複数の不動産に対するメンテナンス業務を支援するためのメンテナンスシステム10と、複数の不動産に対する管理業務を支援するための管理システム20と、で構築される不動産支援システム1であって、メンテナンスシステム10は、請求書番号、請求先、メンテナンス内容、請求金額を含む請求データを出力し、管理システム20は、請求データを債務データとして取り込み、請求書番号、請求先、支払金額を含む支払データを出力し、メンテナンスシステム10は、支払データを取り込み、請求書番号単位で、前記請求データの請求金額と前記支払データの支払金額を照合し、金額が一致した場合に、当該請求データの請求金額の消込を行うこととしたので、不動産のメンテナンス事業と不動産の管理事業間で発生する請求債権と支払債務とをデータ連携することで、不動産のメンテナンス事業と管理事業間での決済業務を効率化することが可能となる。
【0083】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0084】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0085】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0086】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0087】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0088】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0089】
また、不動産支援システム1に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0090】
例えば、不動産支援システム1が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて不動産支援システム1に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0091】
また、このコンピュータプログラムは、不動産支援システム1に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0092】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0093】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0094】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0095】
また、不動産支援システム1は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、不動産支援システム1は、当該情報処理装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0096】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能付加に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0097】
1 不動産支援システム
10 メンテナンスシステム
20 管理システム
30 サーバ
40 ネットワーク
102 制御部
102a 請求データ出力部
102b 入金消込処理部
102c 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a データファイル
106b 請求先マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
202 制御部
202a 債務データ取込部
202b 支払処理部
202c 画面表示制御部
204 通信インターフェース部
206 記憶部
206a データファイル
208 入出力インターフェース部
212 入力装置
214 出力装置