(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046474
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】情報管理プログラム、情報処理システム及び情報管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240327BHJP
G06Q 50/00 20240101ALI20240327BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022151892
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003421
【氏名又は名称】弁理士法人フィールズ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】坂本 拓也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L049CC60
(57)【要約】
【課題】インターネット上にアップロードされた投稿の確からしさを確認することを可能とする情報管理プログラム、情報処理システム及び情報管理方法を提供する。
【解決手段】インターネット上にアップロードされた特定の投稿の確からしさを示す特定のプロパティ情報の閲覧要求を受信した場合、各投稿と各投稿に関連する情報を記憶する記憶装置とを対応付ける対応情報を記憶する管理記憶装置を参照して、特定の投稿に対応する特定の記憶装置を複数の記憶装置から特定し、特定の記憶装置を参照して、特定のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、特定のプロパティ情報が存在すると判定した場合、特定のプロパティ情報を閲覧要求の送信元に送信する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネット上にアップロードされた特定の投稿の確からしさを示す特定のプロパティ情報の閲覧要求を受信した場合、各投稿と各投稿に関連する情報を記憶する記憶装置とを対応付ける対応情報を記憶する管理記憶装置を参照して、前記特定の投稿に対応する特定の記憶装置を複数の記憶装置から特定し、
前記特定の記憶装置を参照して、前記特定のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、
前記特定のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記特定のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【請求項2】
請求項1において、
さらに、前記インターネット上にアップロードされた第1の投稿に対応する第1のプロパティ情報と、前記第1のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信し、
前記管理記憶装置を参照して、前記第1の投稿に対応する第1の記憶装置を前記複数の記憶装置から特定し、
前記第1の投稿の識別情報と前記第1のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを付加した前記第1のプロパティ情報を前記第1の記憶装置に記憶する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【請求項3】
請求項2において、
前記記憶する処理では、前記第1の記憶装置に前記第1の投稿に関する人物または物に対応する他のプロパティ情報が記憶されている場合、前記第1のプロパティ情報と前記他のプロパティ情報とを対応付けて記憶する、
ことを特徴とする情報管理プログラム。
【請求項4】
請求項1において、
さらに、前記インターネット上にアップロードされた第2の投稿に対応する第2のプロパティ情報の生成要求を受信した場合、前記第2の投稿に関する人物または物に対応する送信先に対して、前記第2のプロパティ情報の生成要求を送信し、
前記第2のプロパティ情報と、前記第2のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信した場合、前記管理記憶装置を参照して、前記第2の投稿に対応する第2の記憶装置を前記複数の記憶装置から特定し、
前記第2の投稿の識別情報と前記第2のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを付加した前記第2のプロパティ情報を前記第2の記憶装置に記憶する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【請求項5】
特定の対象の属性を示す特定のプロパティ情報の閲覧要求を受信した場合、各対象と各対象に関連する情報を記憶する記憶装置とを対応付ける対応情報を記憶する管理記憶装置を参照して、前記特定の対象に対応する特定の記憶装置を複数の記憶装置から特定し、
前記特定の記憶装置を参照して、前記特定のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、
前記特定のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記特定のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【請求項6】
請求項5において、
さらに、第1の対象の属性を示す第1のプロパティ情報と、前記第1のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信し、
前記管理記憶装置を参照して、前記第1の対象に対応する第1の記憶装置を前記複数の記憶装置から特定し、
前記第1の対象の識別情報と前記第1のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを付加した前記第1のプロパティ情報を前記第1の記憶装置に記憶する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【請求項7】
請求項6において、
前記記憶する処理では、前記第1の記憶装置に前記第1の対象に関する人物または物に対応する他のプロパティ情報が記憶されている場合、前記第1のプロパティ情報と前記他のプロパティ情報とを対応付けて記憶する、
ことを特徴とする情報管理プログラム。
【請求項8】
請求項5において、
さらに、第2の対象に対応する第2のプロパティ情報の生成要求を受信した場合、前記第2の対象に関する人物または物に対応する送信先に対して、前記第2のプロパティ情報の生成要求を送信し、
前記第2のプロパティ情報と、前記第2のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信した場合、前記管理記憶装置を参照して、前記第2の対象に対応する第2の記憶装置を前記複数の記憶装置から特定し、
前記第2の対象の識別情報と前記第2のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを付加した前記第2のプロパティ情報を前記第2の記憶装置に記憶する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【請求項9】
情報処理装置と、前記情報処理装置にアクセス可能な操作端末とを有する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
インターネット上にアップロードされた特定の投稿の確からしさを示す特定のプロパティ情報の閲覧要求を前記操作端末から受信した場合、各投稿と各投稿に関連する情報を記憶する記憶装置とを対応付ける対応情報を記憶する管理記憶装置を参照して、前記特定の投稿に対応する特定の記憶装置を複数の記憶装置から特定する記憶先特定部と、
前記特定の記憶装置を参照して、前記特定のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、前記特定のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記特定のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する情報出力部と、を有する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項10】
情報処理装置と、前記情報処理装置にアクセス可能な操作端末とを有する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
特定の対象の属性を示す特定のプロパティ情報の閲覧要求を前記操作端末から受信した場合、各対象と各対象に関連する情報を記憶する記憶装置とを対応付ける対応情報を記憶する管理記憶装置を参照して、前記特定の対象に対応する特定の記憶装置を複数の記憶装置から特定する記憶先特定部と、
前記特定の記憶装置を参照して、前記特定のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、前記特定のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記特定のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する情報出力部と、を有する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項11】
インターネット上にアップロードされた特定の投稿の確からしさを示す特定のプロパティ情報の閲覧要求を受信した場合、各投稿と各投稿に関連する情報を記憶する記憶装置とを対応付ける対応情報を記憶する管理記憶装置を参照して、前記特定の投稿に対応する特定の記憶装置を複数の記憶装置から特定し、
前記特定の記憶装置を参照して、前記特定のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、
前記特定のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記特定のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報管理方法。
【請求項12】
特定の対象の属性を示す特定のプロパティ情報の閲覧要求を受信した場合、各対象と各対象に関連する情報を記憶する記憶装置とを対応付ける対応情報を記憶する管理記憶装置を参照して、前記特定の対象に対応する特定の記憶装置を複数の記憶装置から特定し、
前記特定の記憶装置を参照して、前記特定のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、
前記特定のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記特定のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報管理プログラム、情報処理システム及び情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット上では、スマートフォンやSNS(Social Networking Service)の普及に伴い、時間や場所に依らずに情報の発信や閲覧を行うことが可能になっている。しかしながら、このように発信される情報には、例えば、意図的に広められる虚偽の情報または不正確な情報(以下、偽情報とも呼ぶ)が含まれる場合があり、状況によっては拡散される場合がある。
【0003】
そのため、上記のような偽情報の拡散を抑制する観点から、例えば、インターネット上の投稿の確からしさを確認するための各種方法が用いられる場合がある。
【0004】
具体的に、投稿の閲覧者(以下、単に閲覧者とも呼ぶ)は、上記のような投稿を閲覧する場合、例えば、事前の契約等のインターネット以外の方法や個別の情報処理システム等を活用することによって、投稿者が信用することができる人物であるか否かを判断する。そして、閲覧者は、例えば、投稿者が信頼することができる人物であると判断した場合に、投稿者による投稿の内容が確からしいと判断する(例えば、特許文献1乃至4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006-202253号公報
【特許文献2】特表2020-508518号公報
【特許文献3】米国特許出願公開第2020/0111014
【特許文献4】米国特許出願公開第2021/0397668
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のようなインターネット以外の方法や個別の情報処理システム等を活用する場合、閲覧者は、例えば、インターネット上の各投稿の確からしさを各投稿の内容から直接的に判断することができない。そのため、閲覧者は、例えば、各投稿の確からしさの確認を十分に行うことができない場合がある。
【0007】
また、例えば、各投稿の確からしさを判断可能な情報がインターネット上に存在する場合であっても、閲覧者は、この情報の所在を各投稿の内容から特定することができず、各投稿の確からしさの確認を容易に行うことができない場合がある。
【0008】
そこで、一つの側面では、本発明は、インターネット上にアップロードされた投稿の確からしさを確認することを可能とする情報管理プログラム、情報処理システム及び情報管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施の形態の一態様では、インターネット上にアップロードされた特定の投稿の確からしさを示す特定のプロパティ情報の閲覧要求を受信した場合、各投稿と各投稿に関連する情報を記憶する記憶装置とを対応付ける対応情報を記憶する管理記憶装置を参照して、前記特定の投稿に対応する特定の記憶装置を複数の記憶装置から特定し、前記特定の記憶装置を参照して、前記特定のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、前記特定のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記特定のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する。
【発明の効果】
【0010】
一つの側面によれば、インターネット上にアップロードされた投稿の確からしさを確認することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、情報処理システム10の構成について説明する図である。
【
図2】
図2は、情報処理装置1のハードウエア構成を説明する図である。
【
図3】
図3は、第1の実施の形態における情報処理装置1の機能について説明する図である。
【
図4】
図4は、第1の実施の形態における記憶装置3及び記憶装置4に記憶される情報について説明する図である。
【
図5】
図5は、第1の実施の形態における情報管理処理の概略を説明するフローチャート図である。
【
図6】
図6は、第1の実施の形態における追加処理について説明するフローチャート図である。
【
図7】
図7は、第1の形態における追加処理について説明する図である。
【
図8】
図8は、対応情報132の具体例について説明する図である。
【
図9】
図9は、プロパティ情報131の具体例について説明する図である。
【
図10】
図10は、投稿識別情報133の具体例を示す図である。
【
図11】
図11は、グラフ情報134の具体例について説明する図である。
【
図12】
図12は、プロパティ情報131の具体例について説明する図である。
【
図13】
図13は、プロパティ情報131の具体例について説明する図である。
【
図14】
図14は、プロパティ情報131の具体例について説明する図である。
【
図15】
図15は、プロパティ情報131の具体例について説明する図である。
【
図16】
図16は、プロパティ情報131の具体例について説明する図である。
【
図17】
図17は、第1の実施の形態における閲覧処理について説明するフローチャート図である。
【
図18】
図18は、第1の形態における閲覧処理について説明する図である。
【
図19】
図19は、第1の実施の形態における生成処理について説明するフローチャート図である。
【
図20】
図20は、第1の形態における生成処理について説明する図である。
【
図21】
図21は、第1変形例における情報処理システム10aの構成について説明する図である。
【
図22】
図22は、第1変形例における情報管理処理について説明する図である。
【
図23】
図23は、第1変形例における情報管理処理について説明する図である。
【
図24】
図24は、第1変形例における情報管理処理について説明する図である。
【
図25】
図25は、DIDを用いる場合におけるS22の処理の具体例について説明する図である。
【
図26】
図26は、第2変形例における追加処理について説明するフローチャート図である。
【
図27】
図27は、第2変形例における追加処理について説明する図である。
【
図28】
図28は、第2変形例における閲覧処理について説明するフローチャート図である。
【
図29】
図29は、第2変形例における生成処理について説明するフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[第1の実施の形態における情報処理システムの構成]
初めに、情報処理システム10の構成について説明を行う。
図1は、情報処理システム10の構成について説明する図である。
【0013】
図1に示す情報処理システム10は、例えば、情報処理装置1と、操作端末2aと、操作端末2bと、記憶装置3aと、記憶装置3bと、記憶装置3cと、記憶装置4(以下、管理記憶装置4とも呼ぶ)とを有する。以下、操作端末2aと操作端末2とを総称して単に操作端末2とも呼ぶ。また、以下、記憶装置3aと記憶装置3bと記憶装置3cとを総称して単に記憶装置3とも呼ぶ。
【0014】
操作端末2は、例えば、投稿者P1や閲覧者P2が所有する端末あり、インターネットIN上におけるコンテンツサーバ(図示せず)に対してアクセスが可能な端末である。
【0015】
図1に示す例において、操作端末2aは、例えば、投稿者P1が所有する端末であり、投稿者P1がインターネットIN上におけるコンテンツサーバに対して投稿DTのアップロード等を行う。具体的に、操作端末2aは、例えば、投稿者P1が所有するスマートフォン等であってよい。また、操作端末2aは、例えば、インターネットINを介して情報処理装置1とアクセスを行うことが可能である。なお、投稿DTは、例えば、SNS上に投稿された文章であってよい。
【0016】
また、操作端末2bは、例えば、閲覧者P2が所有する端末であり、投稿者P1がインターネットIN上におけるコンテンツサーバにアップロードした投稿DTの閲覧等を行う。具体的に、操作端末2bは、例えば、閲覧者P2が所有するスマートフォン等であってよい。また、操作端末2bは、例えば、インターネットINを介して情報処理装置1とアクセスを行うことが可能である。
【0017】
なお、投稿者P1は、例えば、操作端末2aを介して他の投稿者(図示しない)がアップロードした投稿を閲覧する場合があるものであってもよい。また、閲覧者P2は、例えば、操作端末2bを介してインターネットIN上に投稿をアップロードする場合があるものであってもよい。さらに、以下、情報処理システム10に2台の操作端末2(操作端末2a及び操作端末2b)が含まれる場合について説明を行うが、情報処理システム10には、例えば、3台以上の操作端末2が含まれるものであってもよい。
【0018】
記憶装置3は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)であり、投稿者P1がアップロードしたインターネットIN上の投稿DTに対して投稿者P1や閲覧者P2等(以下、生成主体P3とも呼ぶ)が付加したプロパティ情報131を記憶する。生成主体P3は、例えば、プロパティ情報131を生成する人物または物であり、投稿者P1や閲覧者P2以外の人物やプロパティ情報131を自動的に生成する機器が含まれる。また、プロパティ情報131は、例えば、投稿DTの内容についての確からしさの判断する際の判断基準として用いられる情報である。具体的に、プロパティ情報131は、例えば、投稿DTの投稿者P1の保有資格や所属組織等の属性を示す情報や、投稿DTに含まれる画像データ等の属性(例えば、撮影場所や撮影日時)を示す情報である。
【0019】
図1に示す例において、記憶装置3a、記憶装置3b及び記憶装置3cのそれぞれは、例えば、互いに異なる生成主体P3によって生成されたプロパティ情報131a、プロパティ情報131b及びプロパティ情報131cをそれぞれ記憶する。すなわち、
図1に示す例において、各プロパティ情報131は、複数の記憶装置3(記憶装置3a、記憶装置3b及び記憶装置3c)に分散して記憶される。なお、以下、情報処理システム10に3台の記憶装置3(記憶装置3a、記憶装置3b及び記憶装置3c)が含まれる場合について説明を行うが、情報処理システム10には、例えば、3台以外の台数の記憶装置3が含まれるものであってもよい。
【0020】
記憶装置4は、例えば、各プロパティ情報131が記憶された記憶装置3を示す対応情報132を記憶する。対応情報132は、例えば、インターネットIN上にアップロードされた各投稿DTと各投稿DTに関連する情報(例えば、各投稿DTについてのプロパティ情報131)を記憶する記憶装置3とを対応付ける情報である。また、対応情報132は、例えば、各生成主体P3と各生成主体P3に関連する情報(例えば、各生成主体P3についてのプロパティ情報131)を記憶する記憶装置3とを対応付ける情報である。具体的に、対応情報132は、例えば、各投稿DTと各投稿DTのプロパティ情報131にアクセスする際に用いられるURL(Uniform Resource Locator)とを対応付ける情報であってよい。また、対応情報132は、例えば、各生成主体P3と各生成主体P3のプロパティ情報131にアクセスする際に用いられるURLとを対応付ける情報であってよい。
【0021】
情報処理装置1は、例えば、1以上の物理マシンまたは1以上の仮想マシンであり、投稿DTについてのプロパティ情報131を管理する処理(以下、情報管理処理とも呼ぶ)を行う。
【0022】
具体的に、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、インターネットIN上にアップロードされた投稿DT(以下、特定の投稿DTとも呼ぶ)の確からしさを示すプロパティ情報131(以下、特定のプロパティ情報131とも呼ぶ)と、特定のプロパティ情報131から生成されたデジタル署名(以下、特定のデジタル署名とも呼ぶ)とを受信する。そして、情報処理装置1は、例えば、各投稿DTと各投稿DTに関連する情報を記憶する記憶装置3とを対応付ける対応情報132を記憶する記憶装置4を参照して、特定の投稿DTに対応する記憶装置3(以下、特定の記憶装置3とも呼ぶ)を複数の記憶装置3から特定する。その後、情報処理装置1は、例えば、特定の投稿DTの識別情報と特定のデジタル署名とを付加した特定のプロパティ情報131を特定の記憶装置3に記憶する。
【0023】
また、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、特定の投稿DTに対応する特定のプロパティ情報131の閲覧要求を受信した場合、対応情報132を記憶する記憶装置4を参照して、特定の投稿DTに対応する特定の記憶装置3を複数の記憶装置3から特定する。そして、情報処理装置1は、例えば、特定の記憶装置3を参照して、特定のプロパティ情報131が存在するか否かを判定し、特定のプロパティ情報131が存在すると判定した場合、特定のプロパティ情報131を特定のプロパティ情報131の閲覧要求の送信元に送信する。
【0024】
すなわち、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、各プロパティ情報131の記憶を、各プロパティ情報131の生成主体P3によって生成されたデジタル署名を付加した状態で行うことによって、各プロパティ情報131の真正性や非改竄性を確保する。また、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、各プロパティ情報131の記憶を、予め生成された対応情報132に従って決定された記憶装置3において行う。
【0025】
これにより、閲覧者P2は、例えば、インターネットIN上にアップロードされた投稿DTを閲覧する場合、投稿DTについてのプロパティ情報131を参照することで、投稿DTの確からしさを適宜判断することが可能になる。また、閲覧者P2は、例えば、各プロパティ情報131が複数の記憶装置3において分散して記憶されている場合であっても、各プロパティ情報131の閲覧を行うことが可能になる。
【0026】
さらに、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、特定の投稿DTに関する人物または物に対応する他のプロパティ情報131(以下、単に他のプロパティ情報131とも呼ぶ)が特定の記憶装置3に既に記憶されている場合、特定の投稿DTに対応する特定のプロパティ情報131と他のプロパティ情報131とを対応付けて記憶する。
【0027】
すなわち、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、記憶装置3において各プロパティ情報131を記憶する際に、各プロパティ情報131の生成主体P3についての他のプロパティ情報131や、各プロパティ情報131に対応する投稿DTの対象物についての他のプロパティ情報131と対応付けることによってグラフ構造を形成する。
【0028】
これにより、閲覧者P2は、例えば、各投稿DTについてのプロパティ情報131の内容から各投稿DTの確からしさを判断することができない場合であっても、各投稿DTと関連する他のプロパティ情報131を順々に辿って確認することが可能になり、各投稿DTの確からしさの判断を行うことが可能になる。
【0029】
具体的に、閲覧者P2は、例えば、「家の近くの○○川が氾濫した!」という文書を含む投稿DTを閲覧する場合、その投稿DTについてのプロパティ情報131(例えば、投稿DTに含まれる画像データについてのプロパティ情報131)を併せて確認する。そして、例えば、投稿DTに記載されている場所や日時と、プロパティ情報131に含まれる場所や日時(投稿DTに含まれる画像データの撮影場所や撮影日時)とが近いと判断した場合、閲覧者P2は、例えば、投稿DTの内容が偽情報でないと判断することが可能になる。
【0030】
これに対し、例えば、○○川の洪水警戒レベルが低いという内容を含むプロパティ情報131が投稿DTと対応付けられている場合、閲覧者P2は、例えば、そのプロパティ情報131を参照することにより、投稿DTの内容が偽情報である可能性があると判断することが可能になる。さらに、例えば、○○川の洪水警戒レベルを示すプロパティ情報131の生成主体P3についてのプロパティ情報131(他のプロパティ情報131)を辿って参照した結果、○○川の洪水警戒レベルを示すプロパティ情報131の生成主体P3が行政機関(例えば、○○川を管理する機関)の職員であった場合、閲覧者P2は、例えば、投稿DTの内容が偽情報である可能性が高いと判断することが可能になる。
【0031】
[情報処理装置のハードウエア構成]
次に、情報処理装置1のハードウエア構成について説明を行う。
図2は、情報処理装置1のハードウエア構成を説明する図である。
【0032】
情報処理装置1は、
図2に示すように、例えば、プロセッサであるCPU(Central Processing Unit)101と、メモリ102と、通信装置(I/Oインタフェース)103と、ストレージ104とを有する。各部は、バス105を介して互いに接続される。
【0033】
ストレージ104は、例えば、情報管理処理を行うためのプログラム110を記憶するプログラム格納領域(図示せず)を有する。また、ストレージ104は、例えば、情報管理処理を行う際に用いられる情報を記憶する情報格納領域130を有する。なお、ストレージ104は、例えば、HDDやSSDであってよい。
【0034】
CPU101は、例えば、ストレージ104からメモリ102にロードされたプログラム110を実行して情報管理処理を行う。
【0035】
また、通信装置103は、例えば、インターネットINを介して操作端末2や記憶装置3との通信を行う。なお、通信装置103は、例えば、記憶装置4との通信についてもインターネットINを介して行うものであってよい。
【0036】
[第1の実施の形態における情報処理装置の機能]
次に、第1の実施の形態における情報処理装置1の機能について説明を行う。
図3は、第1の実施の形態における情報処理装置1の機能について説明する図である。また、
図4は、第1の実施の形態における記憶装置3及び記憶装置4に記憶される情報について説明する図である。具体的に、
図4(A)は、記憶装置3に記憶される情報について説明する図であり、
図4(B)は、記憶装置3に記憶される情報について説明する図である。
【0037】
情報処理装置1は、
図3に示すように、例えば、CPU101やメモリ102等のハードウエアとプログラム110とが有機的に協働することにより、情報受信部111と、記憶先特定部112と、情報管理部113と、閲覧要求受信部114と、情報判定部115と、情報出力部116と、生成要求受信部117と、生成要求送信部118とを含む各種機能を実現する。
【0038】
また、記憶装置3には、
図4(A)に示すように、例えば、プロパティ情報131と、投稿識別情報133(以下、単に識別情報133とも呼ぶ)と、グラフ情報134とが記憶される。さらに、記憶装置4には、
図4(B)に示すように、例えば、対応情報132が記憶される。なお、グラフ情報134の説明については後述する。
【0039】
初めに、情報管理処理のうち、記憶装置3に対するプロパティ情報131の記憶(追加)を行う際の処理(以下、追加処理とも呼ぶ)における機能について説明を行う。
【0040】
情報受信部111は、例えば、インターネットIN上にアップロードされた特定の投稿DTについての特定のプロパティ情報131と、特定のプロパティ情報131について生成された特定のデジタル署名とを操作端末2から受信する。具体的に、情報受信部111は、例えば、投稿者P1等の生成主体P3が操作端末2を介して送信した特定のプロパティ情報131と特定のデジタル署名とを対応付けた情報を受信する。
【0041】
記憶先特定部112は、例えば、情報受信部111が特定のプロパティ情報131と特定のデジタル署名とを受信した場合、対応情報132を記憶する記憶装置4を参照して、特定の投稿DTに対応する特定の記憶装置3を複数の記憶装置3から特定する。
【0042】
情報管理部113は、例えば、情報受信部111から受信した特定のプロパティ情報131と、情報受信部111から受信した特定のデジタル署名と、特定の投稿DTについての投稿識別情報133とに対応付けた情報を、記憶先特定部112が特定した特定の記憶装置3に記憶する。投稿識別情報133は、例えば、各投稿DTを識別する情報であって、各投稿DTがアップロードされたコンテンツサーバによって記憶装置3に予め記憶される情報、または、各投稿DTについてのプロパティ情報131の生成主体P3によって記憶装置3に記憶される情報である。
【0043】
次に、情報管理処理のうち、記憶装置3に記憶されたプロパティ情報131の閲覧を行う際の処理(以下、閲覧処理とも呼ぶ)における機能について説明を行う。
【0044】
閲覧要求受信部114は、例えば、特定のプロパティ情報131の閲覧を要求する情報(以下、閲覧要求情報とも呼ぶ)を受信する。閲覧要求情報は、例えば、特定のプロパティ情報131に対応する投稿識別情報133を含む情報である。具体的に、閲覧要求受信部114は、例えば、特定の投稿DTの閲覧者P2が操作端末2を介して送信した閲覧要求情報を受信する。
【0045】
記憶先特定部112は、例えば、対応情報132を記憶する記憶装置4を参照して、閲覧要求受信部114が受信した閲覧要求情報に含まれる投稿識別情報133(特定の投稿DTの投稿識別情報133)に対応する記憶装置3を、特定のプロパティ情報131が記憶された特定の記憶装置3として特定する。
【0046】
情報判定部115は、例えば、記憶先特定部112が特定した特定の記憶装置3を参照して、閲覧要求受信部114が受信した閲覧要求情報に対応する特定のプロパティ情報131が記憶されているか否かを判定する。すなわち、情報判定部115は、例えば、記憶装置3に記憶されたプロパティ情報131から特定のプロパティ情報131の検索を行う。
【0047】
情報出力部116は、例えば、特定のプロパティ情報131が記憶装置3に記憶されていると情報判定部115が判定した場合、記憶装置3から特定のプロパティ情報131を取得して操作端末2(閲覧要求情報を送信した操作端末2)に送信する。
【0048】
なお、操作端末2は、例えば、閲覧者P2の要求に伴ってインターネットIN上から特定の投稿DTを取得した場合、特定のプロパティ情報131についての閲覧要求情報を情報処理装置1に対して自動的に送信するものであってよい。そして、操作端末2は、例えば、情報処理装置1から送信された特定のプロパティ情報131を受信した場合、特定の投稿DTと特定のプロパティ情報131とを操作端末2の出力画面に併せて表示するものであってよい。
【0049】
次に、情報管理処理のうち、プロパティ情報131の生成を行う際の処理(以下、生成処理とも呼ぶ)における機能について説明を行う。
【0050】
生成要求受信部117は、例えば、特定のプロパティ情報131の生成(追加)を要求する情報(以下、生成要求情報とも呼ぶ)を受信する。生成要求情報は、例えば、特定のプロパティ情報131に対応する投稿識別情報133を含む情報である。また、生成要求情報は、例えば、生成を要求するプロパティ情報131の種別を含む情報である。具体的に、生成要求受信部117は、例えば、特定の投稿DTの閲覧者P2が操作端末2を介して送信した生成要求情報を受信する。
【0051】
生成要求送信部118は、例えば、特定の投稿DTに関連する人物や物に対して、操作端末2から受信した生成要求情報を送信する。具体的に、生成要求送信部118は、例えば、生成要求情報に含まれるプロパティ情報131の種別に対応する生成主体P3として特定の記憶装置3等に予め記憶された生成主体P3に対して、生成要求受信部117が操作端末2から受信した生成要求情報、または、生成要求受信部117が操作端末2から受信した生成要求情報を加工することによって生成した情報を送信する。
【0052】
[第1の実施の形態における情報管理処理の概略]
次に、第1の実施の形態の概略について説明する。
図5は、第1の実施の形態における情報管理処理の概略を説明するフローチャート図である。具体的に、
図5は、第1の実施の形態における閲覧処理の概略を説明するフローチャート図である。
【0053】
情報処理装置1は、
図5に示すように、例えば、インターネットIN上にアップロードされた特定の投稿DTの確からしさを示す特定のプロパティ情報131の閲覧要求情報を受信する(S1)。すなわち、情報処理装置1は、例えば、閲覧者P2が操作端末2bを介して送信した閲覧要求情報を受信する。
【0054】
そして、情報処理装置1は、例えば、S1の処理において閲覧要求情報を受信した場合、対応情報132を記憶する記憶装置4を参照して、特定の投稿DTに対応する特定の記憶装置3を複数の記憶装置3から特定する(S2)。
【0055】
その後、情報処理装置1は、特定の記憶装置3を参照して、特定のプロパティ情報131が存在するか否かを判定し、特定のプロパティ情報131が存在すると判定した場合、特定のプロパティ情報131を特定のプロパティ情報131の閲覧要求の送信元(例えば、操作端末2b)に送信する(S3)。
【0056】
これにより、閲覧者P2は、例えば、特定の投稿DTについての特定のプロパティ情報131(S3の処理で情報処理装置1から送信された特定のプロパティ情報131)を操作端末2bにおいて参照することが可能になり、特定の投稿DTの確からしさを適宜判断することが可能になる。
【0057】
また、例えば、情報処理装置1が各プロパティ情報131の所在の特定を行うことで、閲覧者P2は、各プロパティ情報131が複数の記憶装置3において分散して記憶されている場合であっても、各プロパティ情報131の閲覧を行うことが可能になる。具体的に、閲覧者P2は、例えば、各プロパティ情報131が企業や学校等の生成主体P3の所属組織ごとに分散された状態で記憶されている場合であっても、各プロパティ情報131の閲覧を行うことが可能になる。
【0058】
[第1の実施の形態における情報管理処理の詳細]
次に、第1の実施の形態における情報管理処理の詳細について説明する。以下、第1の実施の形態における追加処理、閲覧処理及び生成処理のそれぞれについて説明を行う。
【0059】
[第1の実施の形態における追加処理]
初めに、第1の実施の形態における追加処理について説明を行う。
図6は、第1の実施の形態における追加処理について説明するフローチャート図である。また、
図7は、第1の形態における追加処理について説明する図である。
【0060】
なお、以下、
図7等に示すように、操作端末2が各処理を実行する層がアプリケーション層L1であるものとして説明を行う。また、以下、情報処理装置1が各処理を実行する層、記憶装置3がプロパティ情報131等の各情報を管理する層及び記憶装置4が対応情報132等の各情報を管理する層がエンドースメント層L2であるものとして説明を行う。さらに、以下、インターネットIN上における投稿DTのアップロードやダウンロード等(例えば、コンテンツサーバによる処理)が行われる層がインターネット層L3であるものとして説明を行う。
【0061】
情報受信部111は、
図6に示すように、例えば、操作端末2から送信されたプロパティ情報131を受信する(S11)。また、情報受信部111は、例えば、操作端末2においてプロパティ情報131から生成されたデジタル署名を操作端末2から受信する(S12)。
【0062】
そして、記憶先特定部112は、例えば、対応情報132を記憶する記憶装置4を参照して、S11の処理で受信したプロパティ情報131に対応する投稿DTと対応付けられた記憶装置3を複数の記憶装置3から特定する(S13)。具体的に、記憶先特定部112は、例えば、S11の処理においてプロパティ情報131とともに送信される投稿識別情報133に対応する記憶装置3を特定する。以下、対応情報132の具体例について説明を行う。
【0063】
[対応情報の具体例]
図8は、対応情報132の具体例について説明する図である。
【0064】
図8に示す対応情報132は、例えば、各投稿DTの識別情報(投稿識別情報133)が設定される「識別情報」と、各投稿DTに対してアクセスを行う際に用いられるURLが設定される「URL」とを項目として有する。
【0065】
具体的に、
図8に示す対応情報132において、例えば、1行目の情報には、「識別情報」として「ID11」が設定され、「URL」として「https://example1.com/id11」が設定されている。すなわち、1行目の情報は、例えば、「識別情報」が「ID11」である投稿DTについてのプロパティ情報131の格納先が「example1.com」に対応するサービスによって管理される記憶装置3であることを示している。
【0066】
また、
図8に示す対応情報132において、例えば、2行目の情報には、「識別情報」として「ID12」が設定され、「URL」として「https://example2.com/id12」が設定されている。すなわち、2行目の情報は、例えば、「識別情報」が「ID12」である投稿DTについてのプロパティ情報131の格納先が「example2.com」に対応するサービスによって管理される記憶装置3であることを示している。
図8に含まれる他の情報についての説明は省略する。
【0067】
図6に戻り、情報管理部113は、例えば、S11の処理で受信したプロパティ情報131に対応する投稿DTの投稿識別情報133と、S12の処理で受信したデジタル署名と、S11の処理で受信したプロパティ情報131とを対応付けた情報を、S13の処理で特定した記憶装置3に記憶する(S14)。
【0068】
具体的に、コンテンツサーバは、例えば、インターネットIN上において投稿者P1による投稿DTのアップロードが行われた場合、
図7に示すように、アップロードされた投稿DTについての投稿識別情報133を記憶装置3に記憶する。具体的に、コンテンツサーバは、この場合、例えば、アップロードされた投稿DTについてのプロパティ情報131が記憶される記憶装置3に対して投稿識別情報133を記憶する。
【0069】
そして、生成主体P3は、例えば、投稿DTについてのプロパティ情報131を生成する場合、操作端末2を用いて投稿DTに含まれる情報を参照し、操作端末2を介して投稿DTについての投稿識別情報133を取得する。続いて、生成主体P3は、例えば、投稿DTについてのプロパティ情報131を生成した後、生成したプロパティ情報131についての真正性や非改竄性を証明するデジタル署名を生成する。さらに、生成主体P3は、例えば、投稿DTについてのデジタル署名と投稿識別情報133とを付加した状態のプロパティ情報131を操作端末2から情報処理装置1に送信する。なお、投稿DTについての投稿識別情報133は、例えば、投稿DTについてのプロパティ情報131を生成する生成主体P3によって記憶装置3に記憶されるものであってもよい。
【0070】
その後、情報受信部111は、例えば、操作端末2から送信されたプロパティ情報131(投稿DTについてのデジタル署名と投稿識別情報133とが付加されたプロパティ情報131)を受信する(S11及びS12)。そして、記憶先特定部112は、例えば、対応情報132を記憶した記憶装置4を参照して、操作端末2から送信されたプロパティ情報131を記憶する記憶装置3を特定する(S13)。その後、情報管理部113は、例えば、記憶先特定部112が特定した記憶装置3において、情報受信部111が受信したプロパティ情報131を記憶する(S14)。
【0071】
図6に戻り、情報管理部113は、例えば、S13の処理で特定した記憶装置3において、S11の処理で受信したプロパティ情報131に対応する他のプロパティ情報131が記憶装置3に記憶されているか否かを判定する(S15)。
【0072】
具体的に、情報管理部113は、例えば、S13の処理で特定した記憶装置3において、S11の処理で受信したプロパティ情報131の生成主体P3についての他のプロパティ情報131が記憶されているか否かを判定する。
【0073】
その結果、S11の処理で受信したプロパティ情報131に対応する他のプロパティ情報131が記憶されていると判定した場合(S15のYES)、情報管理部113は、例えば、S13の処理で特定した記憶装置3において、S11の処理で受信したプロパティ情報131と、S15の処理で記憶装置3に記憶されていると判定した他のプロパティ情報131とを対応付けて記憶する(S16)。
【0074】
具体的に、情報管理部113は、
図7に示すように、例えば、S11の処理で受信したプロパティ情報131と、S11の処理で受信したプロパティ情報131と関連する他のプロパティ情報131とを対応付けることによって、プロパティ情報131を含む情報のグラフ構造からなるグラフ情報134を生成する。
【0075】
一方、S11の処理で受信したプロパティ情報131に対応する他のプロパティ情報131が記憶されていないと判定した場合(S15のNO)、情報管理部113は、例えば、S16の処理を行わない。以下、プロパティ情報131及び投稿識別情報133の具体例について説明を行う。
【0076】
[プロパティ情報の具体例]
初めに、プロパティ情報131の具体例について説明を行う。
図9、
図12、
図13、
図14、
図15及び
図16は、プロパティ情報131の具体例について説明する図である。具体的に、
図9は、「家の近くの○○川が氾濫した!」という文章を含む投稿DT(以下、投稿DTaとも呼ぶ)に対応するプロパティ情報131(以下、プロパティ情報131aとも呼ぶ)の具体例について説明する図である。
【0077】
図9等に示すプロパティ情報131は、例えば、各プロパティ情報131に含まれる複数のプロパティが設定される「プロパティ(1)」及び「プロパティ(2)」を項目として有する。また、
図9等に示すプロパティ情報131は、例えば、各プロパティ情報131の生成主体P3の名称が設定される「生成主体」と、各プロパティ情報131の生成主体P3の識別情報が設定される「識別情報」と、各プロパティ情報131についてのデジタル署名(各プロパティ情報131から生成された暗号化データ)が設定される「デジタル署名」とを項目として有する。なお、以下、情報が設定されていない項目には「-」が設定されるものとして説明を行う。また、以下、各プロパティ情報131において2つのプロパティが設定される場合について説明を行うが、各プロパティ情報131には、例えば、3つ以上のプロパティが設定されるものであってもよい。
【0078】
具体的に、
図9に示すプロパティ情報131aには、例えば、「プロパティ(1)」として「○○川の洪水警戒レベル:低」という内容が設定され、「プロパティ(2)」として「-」が設定され、「生成主体」として「W氏」が設定され、「識別情報」として「ID21」が設定されている。
【0079】
[投稿識別情報の具体例]
次に、投稿識別情報133の具体例について説明を行う。
図10は、投稿識別情報133の具体例を示す図である。具体的に、
図10は、投稿DTaに対応する投稿識別情報133(以下、投稿識別情報133aとも呼ぶ)の具体例を示す図である。
【0080】
図10に示す投稿識別情報133aは、例えば、投稿DTaの識別情報が設定される「識別情報」と、投稿DTaに含まれる画像データ(以下、画像Aとも呼ぶ)の識別情報(以下、関連識別情報とも呼ぶ)が設定される「関連識別情報」と、投稿DTaの内容が設定される「内容」とを項目として有する。なお、投稿識別情報133は、例えば、「内容」を有しないものであってもよい。
【0081】
具体的に、
図10に示す投稿識別情報133aには、例えば、「識別情報」として「ID11」が設定され、「関連識別情報」として「ID12」が設定され、「内容」として「家の近くの○○川が氾濫した!」という文章が設定されている。
【0082】
そして、情報管理部113は、S14の処理において、例えば、プロパティ情報131aと投稿識別情報133aとを関連付けた状態で記憶装置3に記憶することで、プロパティ情報131aと投稿DTaとを対応付けた状態で管理を行う。
【0083】
これにより、閲覧者P2は、例えば、投稿DTaを閲覧する際に、投稿DTaについてのプロパティ情報131aについても併せて参照することが可能になり、投稿DTaの確からしさを判断することが可能になる。
【0084】
具体的に、
図9に示すプロパティ情報131aは、例えば、○○川の洪水警戒レベルが低いことを示しており、「家の近くの○○川が氾濫した!」という文章を含む投稿DTaと内容が異なっている。そのため、閲覧者P2は、例えば、投稿DTaと併せてプロパティ情報131aを参照することにより、投稿DTaの内容とプロパティ情報131aの内容とが一致していないと判断することが可能である。したがって、閲覧者P2は、例えば、プロパティ情報131aの生成主体P3であるW氏が信用できる人物であると判断した場合、プロパティ情報131aの内容が正しい可能性が高いと判断することが可能になり、投稿DTaが偽情報である可能性が高いと遡って判断することが可能になる。
【0085】
さらに、
図9に示すプロパティ情報131aは、例えば、生成主体P3の識別情報を有している。そのため、閲覧者P2は、例えば、プロパティ情報131aの生成主体P3であるW氏が信用できる人物であるか否かを判断できない場合、プロパティ情報131aに含まれる生成主体P3の識別情報に基づいて、W氏についてのプロパティ情報131をさらに参照することが可能になる。したがって、閲覧者P2は、この場合においても、W氏についてのプロパティ情報131を参照することにより、投稿DTaが偽情報であるか否かについての判断を行うことが可能になる。以下、グラフ情報134の具体例について説明を行う。
【0086】
[グラフ情報の具体例]
図11は、グラフ情報134の具体例について説明する図である。グラフ情報134は、例えば、複数のプロパティ情報131と複数のプロパティ情報131のそれぞれの生成主体P3を示す複数のエンティティとから構成されるグラフ構造を有する情報である。以下、
図11におけるプロパティ情報131aが
図9で説明したプロパティ情報131aに対応するものとして説明を行う。また、以下、
図11における投稿識別情報133aが
図10で説明した投稿識別情報133aに対応するものとして説明を行う。
【0087】
図11に示すグラフ情報134では、例えば、投稿DTa(投稿識別情報133a)に対するプロパティ情報131としてプロパティ情報131aとプロパティ情報131bとが対応付けられている。そして、
図11に示すプロパティ情報131aには、例えば、プロパティ情報131aの生成主体P3がW氏であることを示すエンティティENaが対応付けられている。また、
図11に示すプロパティ情報131bには、例えば、プロパティ情報131bの生成主体P3がZ氏であることを示すエンティティENbが対応付けられている。
【0088】
具体的に、プロパティ情報131bは、
図12に示すように、例えば、「プロパティ(1)」として「投稿者:Z氏」が設定され、「プロパティ(2)」として「-」が設定され、「生成主体」として「Z氏」が設定され、「識別情報」として「ID22」が設定されている。
【0089】
すなわち、
図12に示すプロパティ情報131bは、例えば、投稿DTaの内容の信頼性を高めるために、投稿DTaの投稿者P1であるZ氏が自ら生成したプロパティ情報131である。
【0090】
また、
図11に示すグラフ情報134では、例えば、エンティティENaについてのプロパティ情報131としてプロパティ情報131eが対応付けられている。そして、
図11に示すプロパティ情報131eには、例えば、プロパティ情報131eの生成主体P3がE市であることを示すエンティティENcが対応付けられている。
【0091】
具体的に、プロパティ情報131eは、
図13に示すように、例えば、「プロパティ(1)」として「所属:E市役所」が設定され、「プロパティ(2)」として「-」が設定され、「生成主体」として「E市」が設定され、「識別情報」として「ID23」が設定されている。
【0092】
すなわち、
図13に示すプロパティ情報131eは、例えば、W氏がE市役所の職員であることを示すものであって、E市によって生成されたプロパティ情報131である。
【0093】
そして、投稿DTaの閲覧者P2は、例えば、投稿DTaの閲覧時において、プロパティ情報131aを参照してもW氏が信用できる人物であるか否かを判断できない場合、プロパティ情報131aに含まれる生成主体P3の識別情報に基づいてプロパティ情報131eをさらに参照する。その結果、例えば、W氏がE市役所の職員であることがE市によって保証されていることからW氏が信用できる人物であると判断した場合、投稿DTaの閲覧者P2は、例えば、投稿DTaの内容が正しくない可能性が高いと遡って判断することが可能になる。
【0094】
また、
図11に示すグラフ情報134では、例えば、エンティティENbについてのプロパティ情報131としてプロパティ情報131dが対応付けられている。そして、
図11に示すプロパティ情報131dには、例えば、プロパティ情報131dの生成主体P3がE市であることを示すエンティティENcが対応付けられている。
【0095】
具体的に、プロパティ情報131dは、
図14に示すように、例えば、「プロパティ(1)」として「住所:E市」が設定され、「プロパティ(2)」として「-」が設定され、「生成主体」として「E市」が設定され、「識別情報」として「ID23」が設定されている。
【0096】
すなわち、
図14に示すプロパティ情報131dは、例えば、Z氏がE市の住民であることを示すものであって、E市によって生成されたプロパティ情報131である。
【0097】
そして、投稿DTaの閲覧者P2は、例えば、投稿DTaの閲覧時において、プロパティ情報131bを参照してもZ氏が信用できる人物であるか否かを判断できない場合、プロパティ情報131bに含まれる生成主体P3の識別情報に基づいてプロパティ情報131dをさらに参照する。その結果、例えば、Z氏が信用できる人物であると判断した場合、投稿DTaの閲覧者P2は、例えば、投稿DTaの内容についても遡って正しい可能性が高いと判断する。
【0098】
また、
図11に示すグラフ情報134では、例えば、投稿DTaに含まれる画像データ(投稿識別情報133b)に対するプロパティ情報131としてプロパティ情報131cが対応付けられている。そして、
図11に示すプロパティ情報131cには、例えば、プロパティ情報131cの生成主体P3がカメラBであることを示すエンティティENdが対応付けられている。
【0099】
具体的に、プロパティ情報131cは、
図15に示すように、例えば、「プロパティ(1)」として「撮影場所:X市」が設定され、「プロパティ(2)」として「撮影日時:Y」が設定され、「生成主体」として「カメラB」が設定され、「識別情報」として「ID24」が設定されている。
【0100】
すなわち、
図15に示すプロパティ情報131cは、例えば、投稿DTaに含まれる画像データがX市において日時がYであるときに撮影された画像データであることを示すものであり、カメラBによって生成されたプロパティ情報131である。
【0101】
また、
図11に示すグラフ情報134では、例えば、エンティティENdについてのプロパティ情報131としてプロパティ情報131fが対応付けられている。そして、
図11に示すプロパティ情報131fには、例えば、プロパティ情報131fの生成主体P3がカメラメーカCであることを示すエンティティENeが対応付けられている。
【0102】
具体的に、プロパティ情報131fは、
図16に示すように、例えば、「プロパティ(1)」として「製造元:C社」が設定され、「プロパティ(2)」として「-」が設定され、「生成主体」として「カメラメーカC」が設定され、「識別情報」として「ID25」が設定されている。
【0103】
そして、投稿DTaの閲覧者P2は、例えば、投稿DTaの閲覧時において、プロパティ情報131cを参照してもカメラBが信用できる機器であるか否かを判断できない場合(例えば、投稿DTaに含まれる画像データの撮影場所の改竄が可能な機器であるか否かを判断できない場合)、プロパティ情報131cに含まれる生成主体P3の識別情報から特定したプロパティ情報131fをさらに参照する。その結果、例えば、カメラBの機能がカメラメーカCによって保証されていることからカメラBが信用できる機器であると判断した場合、投稿DTaの閲覧者P2は、例えば、投稿DTaの内容についても遡って正しい可能性が高いと判断する。
【0104】
このように、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、投稿DTの閲覧者P2が投稿DTの確からしさを確認する際に、互いに関連する各プロパティ情報131を辿って参照することができるグラフ構造の形で記憶装置3に蓄積する。
【0105】
これにより、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、各投稿DTを閲覧する際に、各投稿DTと関連する各プロパティ情報131を順々に参照することで、各投稿DTの確からしさの確認を行うことが可能になる。
【0106】
[第1の実施の形態における閲覧処理]
次に、第1の実施の形態における閲覧処理について説明を行う。
図17は、第1の実施の形態における閲覧処理について説明するフローチャート図である。また、
図18は、第1の形態における閲覧処理について説明する図である。
【0107】
閲覧要求受信部114は、
図17に示すように、例えば、操作端末2から送信されたプロパティ情報131についての閲覧要求情報を受信する(S21)。
【0108】
具体的に、投稿DTの閲覧者P2は、
図18に示すように、例えば、投稿DTの内容が確からしいか否かについて判断できない場合、投稿DTに対応するプロパティ情報131についての閲覧要求情報を操作端末2から情報処理装置1に入力する。
【0109】
そして、記憶先特定部112は、例えば、対応情報132を記憶した記憶装置4を参照して、S21の処理で受信した閲覧要求情報に対応する記憶装置3を特定する(S22)。具体的に、記憶先特定部112は、例えば、S21の処理で受信した閲覧要求情報に含まれる投稿識別情報133に対応する記憶装置3を特定する。
【0110】
その後、情報判定部115は、例えば、S22の処理で特定した記憶装置3にアクセスして、S21の処理で受信した閲覧要求情報に対応するプロパティ情報131が記憶されているか否かを判定する(S23)。
【0111】
具体的に、情報判定部115は、
図18に示すように、例えば、S22の処理で特定した記憶装置3に記憶されたグラフ情報134を構成する各プロパティ情報131から、閲覧要求情報に含まれる投稿識別情報133に対応するプロパティ情報131の検索を行う。
【0112】
その結果、例えば、S21の処理で受信した閲覧要求情報に対応するプロパティ情報131が記憶されていると判定した場合(S24のYES)、情報出力部116は、S21の処理で受信した閲覧要求情報に対応するプロパティ情報131を記憶装置3(S22の処理で特定した記憶装置3)から取得し、取得したプロパティ情報131を操作端末2(S21の処理で受信した閲覧要求情報を送信した操作端末2)に送信する(S25)。
【0113】
具体的に、情報出力部116は、
図18に示すように、例えば、閲覧要求情報に含まれる投稿識別情報133に対応するプロパティ情報131(プロパティ情報131の検索結果)を操作端末2に送信する。
【0114】
その後、操作端末2は、例えば、情報処理装置1から送信されたプロパティ情報131(閲覧要求情報に対応するプロパティ情報131)を出力画面に表示する。
【0115】
一方、例えば、S21の処理で受信した閲覧要求情報に対応するプロパティ情報131が記憶されていないと判定した場合(S24のNO)、情報出力部116は、S25の処理を行わない。
【0116】
これにより、操作端末2は、例えば、出力画面において各投稿DTと各投稿DTについてのプロパティ情報131とを併せて表示することが可能になる。そのため、閲覧者P2は、例えば、各投稿DTの内容を参照する際に、各投稿DTの確からしさについても確認することが可能になる。
【0117】
なお、例えば、S22の処理において閲覧要求情報に対応する記憶装置3が複数特定された場合、情報処理装置1は、S23からS25の処理を複数の記憶装置3のそれぞれについて行う。
【0118】
これにより、情報処理装置1は、例えば、閲覧要求情報に含まれる投稿識別情報133に対応するプロパティ情報131が複数の記憶装置3に分散して記憶されている場合であっても、必要なプロパティ情報131を各記憶装置3から取得することが可能になる。そのため、操作端末2は、この場合においても、出力画面において各投稿DTと各投稿DTに対応するプロパティ情報131とを併せて表示することが可能になる。
【0119】
また、情報判定部115は、S23の処理において、例えば、閲覧要求情報に含まれる投稿識別情報133に対応するプロパティ情報131だけでなく、そのプロパティ情報131の生成主体P3についての他のプロパティ情報131についても併せて検索するものであってもよい。そして、情報出力部116は、S25の処理において、例えば、検索した他のプロパティ情報131についても併せて操作端末2に送信するものであってもよい。
【0120】
[第1の実施の形態における生成処理]
次に、第1の実施の形態における生成処理について説明を行う。
図19は、第1の実施の形態における生成処理について説明するフローチャート図である。また、
図20は、第1の形態における生成処理について説明する図である。
【0121】
生成要求受信部117は、
図19に示すように、例えば、操作端末2から送信されたプロパティ情報131についての生成要求情報を受信する(S31)。
【0122】
具体的に、投稿DTの閲覧者P2は、例えば、投稿DTについてのプロパティ情報131が存在していない場合や、投稿DTについてのプロパティ情報131を参照しても投稿DTの内容の確からしさを判断することができない場合、投稿DTの内容の確からしさを判断するために必要なプロパティ情報131の種別(以下、特定の種別とも呼ぶ)を特定する。特定の種別は、例えば、
図11等で説明したプロパティ情報131aのような洪水警戒レベルを示す種別や、
図11等で説明したプロパティ情報131cのような投稿DTに含まれる画像データの撮影場所及び撮影日時を示す種別等である。そして、閲覧者P2は、
図20に示すように、例えば、投稿DTに対応するプロパティ情報131(例えば、投稿DTに対応するプロパティ情報131であって特定の種別に対応するプロパティ情報131)についての生成要求情報を操作端末2から情報処理装置1に入力する。
【0123】
そして、生成要求送信部118は、例えば、S31の処理で受信した生成要求情報に対応するプロパティ情報131の生成主体P3に対して、S31の処理で受信した生成要求情報を送信する(S32)。
【0124】
具体的に、生成要求送信部118は、例えば、生成要求情報に含まれるプロパティ情報131の種別に対応する生成主体P3として記憶装置3等に予め記憶された生成主体P3を特定する。そして、生成要求送信部118は、
図20に示すように、例えば、特定した生成主体P3(生成主体P3の操作端末2等)に対して生成要求情報を送信する。
【0125】
これにより、情報処理装置1は、例えば、閲覧者P2が投稿DTの確からしさを確認するために必要なプロパティ情報131の生成を生成主体P3に対して促すことが可能になる。そして、情報処理装置1は、例えば、生成要求情報に対応するプロパティ情報131の生成が行われた場合、
図6等で説明した追加処理と同様の処理を行うことが可能になる。そのため、閲覧者P2は、例えば、投稿DTについてのプロパティ情報131が存在していない場合や、投稿DTについてのプロパティ情報131(記憶装置3に記憶済のプロパティ情報131)を参照しても投稿DTの内容の確からしさを判断することができない場合であっても、必要なプロパティ情報131の閲覧を行うことが可能になり、投稿DTの確からしさについての確認を行うことが可能になる。
【0126】
このように、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、インターネットIN上にアップロードされた特定の投稿DTの確からしさを示す特定のプロパティ情報131と、特定のプロパティ情報131から生成された特定のデジタル署名とを受信する。そして、情報処理装置1は、例えば、各投稿DTと各投稿DTに関連する情報を記憶する記憶装置3とを対応付ける対応情報132を記憶する記憶装置4を参照して、特定の投稿DTに対応する特定の記憶装置3を複数の記憶装置3から特定する。その後、情報処理装置1は、例えば、特定の記憶装置3において、特定の投稿DTの投稿識別情報133と特定のデジタル署名とを付加した特定のプロパティ情報131を記憶する。
【0127】
また、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、特定の投稿DTに対応する特定のプロパティ情報131の閲覧要求を受信した場合、対応情報132を記憶する記憶装置4を参照して、特定の投稿DTに対応する特定の記憶装置3を複数の記憶装置3から特定する。そして、情報処理装置1は、例えば、特定の記憶装置3を参照して、特定のプロパティ情報131が存在するか否かを判定し、特定のプロパティ情報131が存在すると判定した場合、特定のプロパティ情報131を特定のプロパティ情報131の閲覧要求の送信元に送信する。
【0128】
すなわち、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、各プロパティ情報131の記憶を、各プロパティ情報131の生成主体P3によって生成されたデジタル署名を付加した状態で行うことによって、各プロパティ情報131の真正性や非改竄性を確保する。また、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、各プロパティ情報131の記憶を、予め生成された対応情報132に従って決定された記憶装置3において行う。
【0129】
これにより、閲覧者P2は、例えば、インターネットIN上にアップロードされた投稿DTを閲覧する場合、投稿DTについてのプロパティ情報131を参照することで、投稿DTの確からしさを適宜判断することが可能になる。また、閲覧者P2は、例えば、各プロパティ情報131が複数の記憶装置3において分散して記憶されている場合であっても、各プロパティ情報131の閲覧を行うことが可能になる。
【0130】
さらに、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、特定の投稿DTに関する人物または物に対応する他のプロパティ情報131が特定の記憶装置3に既に記憶されている場合、特定の投稿DTに対応する特定のプロパティ情報131と他のプロパティ情報131とを対応付けて記憶する。
【0131】
すなわち、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、記憶装置3において各プロパティ情報131を記憶する際に、各プロパティ情報131の生成主体P3についての他のプロパティ情報131や、各プロパティ情報131に対応する投稿DTの対象物についての他のプロパティ情報131と対応付けることによってグラフ構造を形成する。
【0132】
これにより、閲覧者P2は、例えば、各投稿DTについてのプロパティ情報131の内容から各投稿DTの確からしさを判断することができない場合であっても、各投稿DTと関連する他のプロパティ情報131を順々に辿って確認することが可能になり、各投稿DTの確からしさの判断を行うことが可能になる。
【0133】
また、本実施の形態における情報処理装置1では、例えば、インターネット層L3と異なるエンドースメント層L2においてグラフ情報134の管理を行う。そのため、情報処理装置1では、例えば、インターネット層L3における投稿DTのアップロードや閲覧に影響を与えることなく情報管理処理を行うことが可能になる。
【0134】
なお、生成主体P3は、例えば、操作端末2においてプロパティ情報131の生成を行う際に、自ら(生成主体P3)の秘密鍵を用いることによってプロパティ情報131から暗号化データを生成するものであってよい。そして、操作端末2は、例えば、デジタル署名として暗号化データを付加したプロパティ情報131を情報処理装置1に送信するものであってよい。
【0135】
また、閲覧者P2は、例えば、操作端末2においてプロパティ情報131(以下、閲覧対象のプロパティ情報131とも呼ぶ)を閲覧する場合、デジタル署名である暗号化データを閲覧対象のプロパティ情報131の公開鍵を用いて復号化することによって、閲覧対象のプロパティ情報131の真正性や非改竄性を確認するものであってもよい。具体的に、閲覧者P2は、この場合、例えば、閲覧対象のプロパティ情報131についての生成主体P3を特定し、特定した生成主体P3に対応する公開鍵を用いることによって、閲覧対象のプロパティ情報131についての復号化を行うものであってよい。
【0136】
[第1の実施の形態における変形例]
次に、第1の実施の形態における変形例(以下、第1変形例とも呼ぶ)について説明を行う。
図21から
図25は、第1変形例における情報管理処理について説明する図である。
【0137】
第1の実施の形態における情報管理処理では、対応情報132が単一の記憶装置4に記憶されている場合について説明を行った。これに対し、第1変形例における情報管理処理では、対応情報132が複数の記憶装置4に分散されて記憶されている場合について説明を行う。
【0138】
[第1変形例における情報処理システムの構成]
初めに、第1変形例における情報処理システム10(以下、情報処理システム10aとも呼ぶ)の構成について説明を行う。
図21は、第1変形例における情報処理システム10aの構成について説明する図である。
【0139】
図21に示す情報処理システム10aは、
図1で説明した情報処理システム10の場合と異なり、複数の記憶装置4を有する。具体的に、
図21に示す情報処理システム10aは、記憶装置4aと、記憶装置4bとを有する。
【0140】
記憶装置4aは、例えば、第1の実施の形態において説明した対応情報132の一部(以下、対応情報132aとも呼ぶ)を記憶する。また、記憶装置4bは、例えば、第1の実施の形態において説明した対応情報132の他の一部(以下、対応情報132bとも呼ぶ)を記憶する。以下、情報処理システム10aに2台の記憶装置4(記憶装置4a及び記憶装置4b)が含まれる場合について説明を行うが、情報処理システム10aには、例えば、3台以上の台数の記憶装置3が含まれるものであってもよい。
【0141】
具体的に、対応情報132a及び対応情報132bのそれぞれは、例えば、各プロパティ情報131の生成主体P3ごとに区分けされた対応情報132のそれぞれであってよい。また、対応情報132a及び対応情報132bのそれぞれは、例えば、各プロパティ情報131の生成主体P3の所属組織(例えば、学校や企業等)ごとに区分けされた対応情報132のそれぞれであってもよい。
【0142】
すなわち、第1変形例における情報処理装置1は、例えば、各対応情報132を各生成主体P3や各生成主体P3の所属組織が管理可能な記憶装置4のそれぞれに記憶する。
【0143】
これにより、各生成主体P3は、例えば、各生成主体P3についての対応情報132を自ら管理することが可能になり、必要に応じて対応情報132の変更等を行うことが可能になる。
【0144】
なお、第1変形例における情報管理処理では、
図22に示すように、例えば、各投稿DTの識別情報(投稿識別情報133)や各生成主体P3の識別情報D0としてDID(Decentralized Identifier)を用いるものであってもよい。また、第1変形例における情報管理処理では、この場合、例えば、記憶装置4としてVDR(Verifiable Data Registry)を用いるものであってもよい。
【0145】
具体的に、各投稿DTに対応するDIDドキュメントは、この場合、例えば、コンテンツサーバによって生成されてVDRに記憶されるものであってよい。また、各生成主体P3に対応するDIDドキュメントは、例えば、各生成主体P3によって生成されてVDRに記憶されるものであってよい。
【0146】
さらに具体的に、コンテンツサーバや生成主体P3(以下、これらを総称して生成主体P3等とも呼ぶ)は、この場合、例えば、
図23に示すDIDドキュメントD1に対して、各DIDドキュメントD1のURLを含む所在情報D2aを付加することにより、
図24に示すDIDドキュメントD2を生成するものであってよい。
【0147】
なお、
図24に示すDIDドキュメントD2には、例えば、DIDドキュメントD2に対応するプロパティ情報131に含まれるデジタル署名の公開鍵(以下、単に公開鍵とも呼ぶ)が含まれている。すなわち、生成主体P3等は、例えば、各プロパティ情報131を記憶する記憶装置3のURL(所在情報D2a)と各プロパティ情報131に対応する公開鍵とを対応付ける形でVDRに記憶するものであってよい。
【0148】
[DIDを用いる場合におけるS22の処理の具体例]
次に、DIDを用いる場合におけるS22の処理の具体例について説明を行う。
図25は、DIDを用いる場合におけるS22の処理の具体例について説明する図である。
【0149】
情報処理装置1は、例えば、投稿DTに対応するプロパティ情報131(以下、第1プロパティ情報131とも呼ぶ)の閲覧要求情報(以下、第1閲覧要求情報とも呼ぶ)を操作端末2から受信した場合、
図25に示すように、第1閲覧要求情報に含まれるDIDに対応するVDR(記憶装置4a)にアクセスを行い、第1閲覧要求情報に含まれるDIDに対応するURLを取得する(S22-1、S22-2)。
【0150】
そして、情報処理装置1は、例えば、取得したURLが示す記憶装置3(記憶装置3b)にアクセスを行い、第1プロパティ情報131(第1閲覧要求情報に対応する第1プロパティ情報131)を取得する(S22-3、S22-4)。続いて、情報処理装置1は、例えば、取得した第1プロパティ情報131を出力画面に表示する。その後、閲覧者P2は、例えば、出力画面に表示された第1プロパティ情報131を閲覧する。
【0151】
さらに、情報処理装置1は、例えば、投稿者P1(第1プロパティ情報131の生成主体P3)のプロパティ情報131(以下、第2プロパティ情報131)の閲覧要求情報(以下、第2閲覧要求情報とも呼ぶ)を操作端末2から受信した場合、第2閲覧要求情報に含まれるDIDに対応するVDR(記憶装置4b)にアクセスを行い、第2閲覧要求情報に含まれるDIDに対応するURLを取得する(S22-5、S22-6)。
【0152】
ここで、情報処理装置1は、例えば、第1プロパティ情報131に含まれるデジタル署名の公開鍵についてもVDR(記憶装置4b)から併せて取得する(S22-6)。そして、閲覧者P2は、例えば、情報処理装置1によって取得された公開鍵を用いることによって、第1プロパティ情報131の真正性や非改竄性を確認する。
【0153】
次に、情報処理装置1は、例えば、取得したURLが示す記憶装置3(記憶装置3c)にアクセスを行い、第2プロパティ情報131(第2閲覧要求情報に対応する第2プロパティ情報131)を取得する(S22-7、S22-8)。そして、情報処理装置1は、例えば、取得した第2プロパティ情報131を出力画面に表示する。その後、閲覧者P2は、例えば、出力画面に表示された第2プロパティ情報131を閲覧する。
【0154】
これにより、情報処理装置1は、例えば、DIDを用いる場合においても、必要なプロパティ情報131のそれぞれを各記憶装置3から取得することが可能になる。そのため、操作端末2は、この場合においても、例えば、出力画面において各投稿DTと各投稿DTについてのプロパティ情報131とを併せて表示することが可能になる。
【0155】
[第1の実施の形態における他の変形例]
次に、第1の実施の形態における他の変形例(以下、第2変形例とも呼ぶ)について説明を行う。
図26から
図29は、第2変形例における情報管理処理について説明する図である。
【0156】
第1の実施の形態における情報管理処理では、インターネットIN上にアップされた各投稿DTと各プロパティ情報131とを対応付けるとともに、複数のプロパティ情報131間を互いに対応付ける場合について説明を行った。これに対し、第2変形例における情報管理処理では、各投稿DTと各プロパティ情報131との対応付けについては行わない場合について説明を行う。
【0157】
[第2変形例における追加処理]
初めに、第2変形例における追加処理について説明を行う。
図26は、第2変形例における追加処理について説明するフローチャート図である。また、
図27は、第2変形例における追加処理について説明する図である。
【0158】
情報受信部111は、
図26に示すように、例えば、操作端末2から送信されたプロパティ情報131を受信する(S41)。具体的に、情報受信部111は、第1の実施の形態における場合と異なり、例えば、予め指定された人物等の対象(以下、検証対象とも呼ぶ)についてのプロパティ情報131を受信する。また、情報受信部111は、例えば、操作端末2においてプロパティ情報131から生成されたデジタル署名を操作端末2から受信する(S42)。
【0159】
そして、記憶先特定部112は、例えば、対応情報132を記憶する記憶装置4を参照して、S41の処理で受信したプロパティ情報131に対応する検証対象と対応付けられた記憶装置3を複数の記憶装置3から特定する(S43)。
【0160】
続いて、情報管理部113は、例えば、S41の処理で受信したプロパティ情報131に対応する検証対象の識別情報と、S42の処理で受信したデジタル署名と、S41の処理で受信したプロパティ情報131とを対応付けた情報を、S43の処理で特定した記憶装置3に記憶する(S44)。
【0161】
その後、情報管理部113は、例えば、S43の処理で特定した記憶装置3において、S41の処理で受信したプロパティ情報131に対応する他のプロパティ情報131が記憶されているか否かを判定する(S45)。具体的に、情報管理部113は、例えば、S41の処理で受信したプロパティ情報131の生成主体P3についての他のプロパティ情報131が記憶されているか否かを判定する。
【0162】
その結果、S41の処理で受信したプロパティ情報131に対応する他のプロパティ情報131が記憶されていると判定した場合(S45のYES)、情報管理部113は、例えば、S43の処理で特定した記憶装置3において、S41の処理で受信したプロパティ情報131と、S45の処理で記憶装置3に記憶されていると判定した他のプロパティ情報131とを対応付けて記憶する(S46)。
【0163】
一方、S41の処理で受信したプロパティ情報131に対応する他のプロパティ情報131が記憶されていないと判定した場合(S45のNO)、情報管理部113は、例えば、S46の処理を行わない。以下、第2変形例におけるグラフ情報134の具体例について説明を行う。
【0164】
これにより、検証対象についてのプロパティ情報131の検証者(以下、単に検証者とも呼ぶ)は、例えば、検証対象についてのプロパティ情報131の確からしさの確認を行う際に、検証対象についてのプロパティ情報131の生成主体P3についてのプロパティ情報131(他のプロパティ情報131)についても併せて参照することが可能になり、検証対象についてのプロパティ情報131の確からしさを判断することが可能になる。
【0165】
[グラフ情報の具体例]
図27は、グラフ情報134の具体例について説明する図である。以下、
図27におけるプロパティ情報131dが
図11で説明したプロパティ情報131dに対応するものとして説明を行う。また、以下、
図27におけるエンティティENbが
図11で説明したエンティティENbに対応するものとして説明を行う。さらに、以下、
図27におけるエンティティENcが
図11で説明したエンティティENcに対応するものとして説明を行う。さらに、以下、検証対象がZ氏であるものとして説明を行う。
【0166】
図27に示すグラフ情報134では、例えば、Z氏(検証対象)に対するプロパティ情報131としてプロパティ情報131dとプロパティ情報131gとが対応付けられている。そして、
図27に示すプロパティ情報131gには、例えば、プロパティ情報131gの生成主体P3がS大学であることを示すエンティティENfが対応付けられている。また、
図27に示すプロパティ情報131hには、例えば、プロパティ情報131hの生成主体P3がE市であることを示すエンティティENcが対応付けられている。
【0167】
すなわち、グラフ情報134は、
図27に示すように、例えば、投稿DTに対応する投稿識別情報133や投稿DTに対応するプロパティ情報131を有しないものであってもよい。言い換えれば、グラフ情報134は、
図27に示すように、例えば、検証対象に関連するプロパティ情報131及びエンティティによって構成されるものであってもよい。
【0168】
そして、検証者は、この場合、例えば、検証対象についてのプロパティ情報131を閲覧する場合、検証対象についてのプロパティ情報131(プロパティ情報131g)の生成主体P3を特定し、さらに、特定した生成主体P3についてのプロパティ情報131(プロパティ情報131h)を参照することで、検証対象についてのプロパティ情報131に含まれる各情報(例えば、Z氏の住所や出身大学等)の確からしさを適宜判断する。
【0169】
これにより、検証者は、例えば、後述する閲覧処理において、検証対象についてのプロパティ情報131に含まれる各情報(例えば、Z氏の出身大学等)の確からしさの確認を行うことが可能になる。
【0170】
[第2変形例における閲覧処理]
次に、第2変形例における閲覧処理について説明を行う。
図28は、第2変形例における閲覧処理について説明するフローチャート図である。
【0171】
閲覧要求受信部114は、
図28に示すように、例えば、操作端末2から送信されたプロパティ情報131についての閲覧要求情報を受信する(S51)。具体的に、閲覧要求受信部114は、例えば、検証対象についてのプロパティ情報131の閲覧要求情報を受信する。
【0172】
そして、記憶先特定部112は、例えば、対応情報132を記憶した記憶装置4を参照して、S51の処理で受信した閲覧要求情報に対応する記憶装置3を特定する(S52)。
【0173】
その後、情報判定部115は、例えば、S52の処理で特定した記憶装置3にアクセスして、S51の処理で受信した閲覧要求情報に対応するプロパティ情報131が記憶されているか否かを判定する(S53)。
【0174】
その結果、例えば、S51の処理で受信した閲覧要求情報に対応するプロパティ情報131が記憶されていると判定した場合(S54のYES)、情報出力部116は、S51の処理で受信した閲覧要求情報に対応するプロパティ情報131を記憶装置3(S52の処理で特定した記憶装置3)から取得し、取得したプロパティ情報131を操作端末2(閲覧要求情報を送信した操作端末2)に送信する(S55)。その後、操作端末2は、例えば、情報処理装置1から送信されたプロパティ情報131(閲覧要求情報に対応するプロパティ情報131)を出力画面に表示する。
【0175】
一方、例えば、S51の処理で受信した閲覧要求情報に対応するプロパティ情報131が記憶されていないと判定した場合(S54のNO)、情報出力部116は、S55の処理を行わない。
【0176】
これにより、検証者は、例えば、検証対象についてのプロパティ情報131を適宜参照することが可能になる。
【0177】
[第2変形例における生成処理]
次に、第2変形例における生成処理について説明を行う。
図29は、第2変形例における生成処理について説明するフローチャート図である。
【0178】
生成要求受信部117は、
図29に示すように、例えば、操作端末2から送信されたプロパティ情報131についての生成要求情報を受信する(S61)。具体的に、生成要求受信部117は、例えば、検証対象についてのプロパティ情報131の生成要求情報を受信する。
【0179】
そして、生成要求送信部118は、例えば、S61の処理で受信した生成要求情報に対応するプロパティ情報131の生成主体P3に対して、S61の処理で受信した生成要求情報を送信する(S62)。
【0180】
これにより、検証者は、例えば、検証対象についてのプロパティ情報131の確からしさの確認を行う際に、必要となる他のプロパティ情報131の生成を適宜要求することが可能になる。
【0181】
以上の実施の形態をまとめると、以下の付記のとおりである。
【0182】
(付記1)
インターネット上にアップロードされた特定の投稿の確からしさを示す特定のプロパティ情報の閲覧要求を受信した場合、各投稿と各投稿に関連する情報を記憶する記憶装置とを対応付ける対応情報を記憶する管理記憶装置を参照して、前記特定の投稿に対応する特定の記憶装置を複数の記憶装置から特定し、
前記特定の記憶装置を参照して、前記特定のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、
前記特定のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記特定のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【0183】
(付記2)
付記1において、
前記投稿は、SNS(Social Networking Service)上に投稿された文章である、
ことを特徴とする情報管理プログラム。
【0184】
(付記3)
付記1において、
さらに、前記インターネット上にアップロードされた第1の投稿に対応する第1のプロパティ情報と、前記第1のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信し、
前記管理記憶装置を参照して、前記第1の投稿に対応する第1の記憶装置を前記複数の記憶装置から特定し、
前記第1の投稿の識別情報と前記第1のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを付加した前記第1のプロパティ情報を前記第1の記憶装置に記憶する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【0185】
(付記4)
付記3において、
前記記憶する処理では、前記第1の記憶装置に前記第1の投稿に関する人物または物に対応する他のプロパティ情報が記憶されている場合、前記第1のプロパティ情報と前記他のプロパティ情報とを対応付けて記憶する、
ことを特徴とする情報管理プログラム。
【0186】
(付記5)
付記1において、
さらに、前記インターネット上にアップロードされた第2の投稿に対応する第2のプロパティ情報の生成要求を受信した場合、前記第2の投稿に関する人物または物に対応する送信先に対して、前記第2のプロパティ情報の生成要求を送信し、
前記第2のプロパティ情報と、前記第2のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信した場合、前記管理記憶装置を参照して、前記第2の投稿に対応する第2の記憶装置を前記複数の記憶装置から特定し、
前記第2の投稿の識別情報と前記第2のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを付加した前記第2のプロパティ情報を前記第2の記憶装置に記憶する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【0187】
(付記6)
特定の対象の属性を示す特定のプロパティ情報の閲覧要求を受信した場合、各対象と各対象に関連する情報を記憶する記憶装置とを対応付ける対応情報を記憶する管理記憶装置を参照して、前記特定の対象に対応する特定の記憶装置を複数の記憶装置から特定し、
前記特定の記憶装置を参照して、前記特定のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、
前記特定のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記特定のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【0188】
(付記7)
付記6において、
さらに、第1の対象の属性を示す第1のプロパティ情報と、前記第1のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信し、
前記管理記憶装置を参照して、前記第1の対象に対応する第1の記憶装置を前記複数の記憶装置から特定し、
前記第1の対象の識別情報と前記第1のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを付加した前記第1のプロパティ情報を前記第1の記憶装置に記憶する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【0189】
(付記8)
付記7において、
前記記憶する処理では、前記第1の記憶装置に前記第1の対象に関する人物または物に対応する他のプロパティ情報が記憶されている場合、前記第1のプロパティ情報と前記他のプロパティ情報とを対応付けて記憶する、
ことを特徴とする情報管理プログラム。
【0190】
(付記9)
付記6において、
さらに、第2の対象に対応する第2のプロパティ情報の生成要求を受信した場合、前記第2の対象に関する人物または物に対応する送信先に対して、前記第2のプロパティ情報の生成要求を送信し、
前記第2のプロパティ情報と、前記第2のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを受信した場合、前記管理記憶装置を参照して、前記第2の対象に対応する第2の記憶装置を前記複数の記憶装置から特定し、
前記第2の対象の識別情報と前記第2のプロパティ情報から生成されたデジタル署名とを付加した前記第2のプロパティ情報を前記第2の記憶装置に記憶する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【0191】
(付記10)
インターネット上にアップロードされた特定の投稿の確からしさを示す特定のプロパティ情報の閲覧要求を受信した場合、各投稿と各投稿に関連する情報を記憶する記憶装置とを対応付ける対応情報を記憶する管理記憶装置を参照して、前記特定の投稿に対応する特定の記憶装置を複数の記憶装置から特定する記憶先特定部と、
前記特定の記憶装置を参照して、前記特定のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、前記特定のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記特定のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する情報出力部と、を有する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【0192】
(付記11)
特定の対象の属性を示す特定のプロパティ情報の閲覧要求を受信した場合、各対象と各対象に関連する情報を記憶する記憶装置とを対応付ける対応情報を記憶する管理記憶装置を参照して、前記特定の対象に対応する特定の記憶装置を複数の記憶装置から特定する記憶先特定部と、
前記特定の記憶装置を参照して、前記特定のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、前記特定のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記特定のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する情報出力部と、を有する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【0193】
(付記12)
情報処理装置と、前記情報処理装置にアクセス可能な操作端末とを有する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
インターネット上にアップロードされた特定の投稿の確からしさを示す特定のプロパティ情報の閲覧要求を前記操作端末から受信した場合、各投稿と各投稿に関連する情報を記憶する記憶装置とを対応付ける対応情報を記憶する管理記憶装置を参照して、前記特定の投稿に対応する特定の記憶装置を複数の記憶装置から特定する記憶先特定部と、
前記特定の記憶装置を参照して、前記特定のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、前記特定のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記特定のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する情報出力部と、を有する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【0194】
(付記13)
情報処理装置と、前記情報処理装置にアクセス可能な操作端末とを有する情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
特定の対象の属性を示す特定のプロパティ情報の閲覧要求を前記操作端末から受信した場合、各対象と各対象に関連する情報を記憶する記憶装置とを対応付ける対応情報を記憶する管理記憶装置を参照して、前記特定の対象に対応する特定の記憶装置を複数の記憶装置から特定する記憶先特定部と、
前記特定の記憶装置を参照して、前記特定のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、前記特定のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記特定のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する情報出力部と、を有する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【0195】
(付記14)
インターネット上にアップロードされた特定の投稿の確からしさを示す特定のプロパティ情報の閲覧要求を受信した場合、各投稿と各投稿に関連する情報を記憶する記憶装置とを対応付ける対応情報を記憶する管理記憶装置を参照して、前記特定の投稿に対応する特定の記憶装置を複数の記憶装置から特定し、
前記特定の記憶装置を参照して、前記特定のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、
前記特定のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記特定のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報管理方法。
【0196】
(付記15)
特定の対象の属性を示す特定のプロパティ情報の閲覧要求を受信した場合、各対象と各対象に関連する情報を記憶する記憶装置とを対応付ける対応情報を記憶する管理記憶装置を参照して、前記特定の対象に対応する特定の記憶装置を複数の記憶装置から特定し、
前記特定の記憶装置を参照して、前記特定のプロパティ情報が存在するか否かを判定し、
前記特定のプロパティ情報が存在すると判定した場合、前記特定のプロパティ情報を前記閲覧要求の送信元に送信する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報管理方法。
【符号の説明】
【0197】
1:情報処理装置 2:操作端末
3a:記憶装置 3b:記憶装置
3c:記憶装置 4:記憶装置
IN:インターネット 101:CPU
102:メモリ 103:I/Oインタフェース
104:ストレージ 105:バス
130:情報格納領域