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  • 特開-皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000465
(43)【公開日】2024-01-05
(54)【発明の名称】皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/9789 20170101AFI20231225BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20231225BHJP
   A61Q 5/00 20060101ALI20231225BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20231225BHJP
   A61K 36/53 20060101ALI20231225BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20231225BHJP
   A61K 127/00 20060101ALN20231225BHJP
   A61K 133/00 20060101ALN20231225BHJP
   A61K 135/00 20060101ALN20231225BHJP
【FI】
A61K8/9789
A61Q19/00
A61Q5/00
A61P17/00
A61K36/53
A61P43/00 111
A61K127:00
A61K133:00
A61K135:00
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022108684
(22)【出願日】2022-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】391056701
【氏名又は名称】池田物産株式会社
(72)【発明者】
【氏名】山内 尚
(72)【発明者】
【氏名】池田 隆彦
【テーマコード(参考)】
4C083
4C088
【Fターム(参考)】
4C083AA111
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB032
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC122
4C083AC182
4C083AC352
4C083AC422
4C083AC442
4C083AD042
4C083AD092
4C083AD152
4C083AD242
4C083AD262
4C083AD352
4C083AD412
4C083AD572
4C083CC02
4C083CC04
4C083CC05
4C083CC31
4C083DD23
4C083DD31
4C083DD41
4C083EE12
4C088AB38
4C088AC03
4C088AC05
4C088BA08
4C088BA09
4C088MA63
4C088NA14
4C088ZA89
4C088ZC01
(57)【要約】
【課題】 自動車の排気ガス、タバコの煙などに含まれるPM2.5などの化学物質、黄砂は人体に健康被害をもたらす。一部の汚染物質は皮膚のバリアを通過してケラチノサイトの生理機能に影響を与えることが証明されている。このような背景の中で、肌のバリア機能を改善する効果をもつ成分の研究が進められ、皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物が開発されてきたが、その効果は必ずしも満足できるとは言い難いものであった。
【解決手段】 本発明は、
(1)ラベンダーの花、葉、及び茎の抽出液を含有することを特徴とする皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物。
(2)ラベンダーの花、葉、及び茎の抽出液が0.01~95.0質量%である(1)に記載の皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物。
なる手段によってケラチノサイトの分化を促進し肌のバリア機能を改善するものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベンダーの花、葉、及び茎の抽出液を含有することを特徴とする皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物。
【請求項2】
ラベンダーの花、葉、及び茎の抽出液が0.01~95.0質量%である請求項1に記載の皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はラベンダーの花、葉、及び茎の抽出液を含有する皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物に関する。ここで皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物とは、洗顔料、化粧水、クリーム、パック等のスキンケア化粧品、ファンデーション、口紅、マスカラ等のメークアップ化粧品、シャンプー、リンス、ヘアスタイリング剤、育毛剤、ヘアカラー、パーマネント・ウェーブ剤等のヘアケア化粧品、ボディソープ、スリミング剤、UVケア剤、浴用剤、制汗剤などのボディーケア化粧品、香水、オーデコロン等のフレグランス化粧品であって、法律上の化粧品、医薬部外品、医薬品を含む。
【背景技術】
【0002】
大気汚染は社会的な問題となっており、自動車の排気ガス、タバコの煙などに含まれるPM2.5などの化学物質、黄砂は人体に健康被害をもたらす。
【0003】
上記のような化学物質が人体に付着すると、肌のバリア機能の低下、酸化ストレス、核酸損傷、炎症などの種々のダメージが生じる。また、一部の汚染物質はバリアを通過してケラチノサイトの生理機能に影響を与えることが証明されている。
【0004】
この大気中の化学物質のよる肌への攻撃は、屋外だけでなく室内空間においても起こり得る。化学物質は大気中から室内に侵入して蓄積する他、接着剤、塗料、コーティング剤など家具や建築材料にも含まれる。
【0005】
このような化学物質に対する防御手段として、肌のバリア機能の改善・向上が考えられる。特許文献1にはマグネシウム塩、ならびにアミノ酸、カルボン酸、およびこれらの塩からなる群から選択される物質を含む化粧水の皮膚バリア機能改善効果が開示されている。また、特許文献2には乳酸菌生産物質からなる皮膚用保湿機能剤によって経表皮水分蒸散量が減少したことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2020-152717号公報
【特許文献2】特開2021-84899号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のような背景の中で、肌のバリア機能を改善する効果をもつ成分の研究が進められ、皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物が開発されてきたが、その効果は必ずしも満足できるとは言い難いものであった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記のような状況下でなされたものであり、ラベンダーの花、葉、及び茎の抽出液を配合することにより、ケラチノサイトの分化を促進し肌のバリア機能を改善する新規な皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物を提供するものである。
【0009】
本発明の請求項1に示すものは、ラベンダーの花、葉、及び茎の抽出液を含有することを特徴とする皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物である。
【0010】
本発明の請求項2に示すものは、ラベンダーの花、葉、及び茎の抽出液が0.01~95.0質量%である請求項1に記載の皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物である。
【発明の効果】
【0011】
本発明のラベンダーの花、葉、及び茎の抽出液にはロスマリン酸等のポリフェノールが含有されており、この成分がケラチノサイトの分化を促進し、肌のバリア機能を改善する。その結果、化学物質によるダメージを防ぎ、健康な肌状態を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は本発明のラベンダーの花、葉、及び茎の抽出液のケラチノサイトにおける分化マーカー(K1)の発現促進効果を示す。市販ラベンダー花/葉/茎エキスを0.05~0.2%配合した場合、コントロールと比較してK1の発現量が増加していることが判る。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明について詳述する。本発明に用いるラベンダーの花、葉、及び茎の抽出液の製法は特には拘らないが、フランス国で採取されるラベンダーの花、葉、及び茎から水抽出されグリセリンと混合された溶液がカナダ国ルーカスマイヤーコスメティックス社(LUCAS MEYER COSMETICS)の市販原料「ワスター ラベンダー(Wastar Lavender)」として入手できる。
【0014】
本発明のラベンダーの花、葉、及び茎の抽出液の配合量は、前記の市販原料を用いて皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物全量中に、0.01~95.0質量%、好ましくは0.1~10.0質量%である。通常の皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物を調製する時、0.01質量%より少ない場合はケラチノサイトの分化を促進しバリア機能を改善する効果が発揮されない。10.0質量%を超えて95.0質量%まで配合することも考えられるが、配合量に見合う効果が次第に飽和して、反対に抽出液による着色が強くなって好ましくない。
【0015】
本発明の皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物による効果は、ケラチノサイトの分化を促進しバリア機能を改善することである。そこで、本発明の皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物に、保湿効果、抗炎症効果のある生理活性成分を併用すると更なるバリア機能改善効果が期待できる。かかる成分として、グリセリン、ヒアルロン酸ナトリウム、アミノ酸、セラミド、リン脂質、グリチルリチン酸ジカリウム、アラントイン、動植物・鉱物抽出物等が挙げられる。
【0016】
本発明の皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物には上記の必須成分以外に、通常、化粧品や医薬品等の皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物に使用される他の成分を配合することができる。かかる他の成分としては下記の成分が例示される。本発明の皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物は、上記必須成分にこれらの一種又は二種以上を配合して常法に従って製造される。
【0017】
油性成分として次のものを上げることができる。
アボガド油、アンズ核油、オリーブ油、カカオ脂、牛脂、ゴマ油、小麦胚芽油、山茶花油、サフラワー油、水添モリンガ油、大豆油、茶実油、月見草油、ツバキ油、糖脂質、トリ脂肪酸(C10-18)グリセリル、ハッカ葉油、パーム核油、パーム油、ヒマシ油、ヒマワリ種子油、ボスウェリアセラタ油、マカデミア種子油、マヌカオイル、馬脂、メリアアザジラクタ種子油、綿実油、モクロウ、(モリンガ油/水添モリンガ油)エステルズ、ヤシ油、レモン果実油、リン脂質、ワサビノキ種子油等の油脂類。
カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、水添ホホバ油、ヒマワリ種子ロウ、フサアカシア花ロウ、部分水添ホホバ油、ホホバエステル、ホホバ種子油、ミツロウ、ラノリン等のワックス類。
イソパラフィン、水添ポリイソブテン、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、流動パラフィン、ワセリン等の炭化水素類。
イソステアリン酸、オレイン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ヒドロキシステアリン酸、ベヘニン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、リノール酸、リノレン酸等の高級脂肪酸類。
イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、オレイルアルコール、コレステロール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、セテアリルアルコール、ダイズステロール、フィトステロールズ、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、ミリスチルアルコール、ラノリンアルコール等の高級アルコール類。
キミルアルコール、バチルアルコール等のアルキルグリセリルエーテル。
イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸フィトステアリル、イソステアリン酸PG、2-エチルヘキサン酸セチル、エトキシジグリコールベヘネート、エトキシジグリコールオレエート、加水分解ホホバエステル、クエン酸トリエチル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジノナン酸プロピレングリコール、ステアリン酸コレステリル、ステアリン酸ステアリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ2-ヘキサン酸グリセリル、パルミチン酸エチルヘキシル、ペンタエリスリトールテトラエステル、ホホバ脂肪酸イソプロピル、(ホホバ油/マカデミア種子油)エステルズ、マカデミアナッツ脂肪酸エチル、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ヤシ油脂肪酸ブチレングリコール、ラウリン酸プロピレングリコール、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル類。
アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、環状ジメチルシリコーン油、シリコーンゴム、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルポリシロキサン等のシリコーン類。
【0018】
多価アルコールとして次のものを挙げることができる。エトキシジグリコール、オクタンジオール、グリセリン、ジエチレングリコール、ジグリセリン等のポリグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、ペンタンジオール、ポリエチレングリコール等。
【0019】
糖類として次のものを挙げることができる。キシリトール、ショ糖、ソルビトール、トレハロース、乳糖、フルクトース、マルチトール、マンニトール、ラムノース等。
【0020】
高分子化合物として次のものを挙げることができる。
アルカリゲネス産生多糖体、アルギン酸、カゼイン、カードラン、カラギーナン、カンテン、キサンタンガム、キトサン、グアーガム、クインスシード、コラーゲン、スクレロチウムガム、ゼラチン、デキストリン、デンプン、ヒアルロン酸、プルラン、ペクチン、マンナン等の天然高分子。
アセチル化ヒアルロン酸、エチルセルロース、カチオン化グアーガム、カチオン化セルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアロキシヒドロキシプロピルメチルセルロース、ニトロセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-67、メチルセルロース等の天然高分子誘導体。
POE・POP共重合体、アクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン、アクリル酸アルキル・酢酸ビニル共重合体、アクリレーツコポリマーNa、カルボキシビニルポリマー、高重合ポリエチレングリコール、高分子シリコーン、シリコーンレジン、(スチレン/アクリレーツ)コポリマー、ビニルメチルエーテル・マレイン酸エチル共重合体、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸ソーダ、ポリ塩化ジメチルピペリジニウム、ポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の合成高分子。
【0021】
界面活性剤として次のものを挙げることができる。
アシルN-メチルタウリン塩、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、N-アシルアミノ酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸石鹸、ステアロイルグルタミン酸Na、ステアロイルラクチレートNa等のアニオン界面活性剤。
塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム等のカチオン界面活性剤。
アルキルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、水添レシチン、リゾレシチン、レシチン等の両性界面活性剤。
POEアルキルアミン・脂肪酸アミド、POEアルキルエーテル、POE・POPアルキルエーテルアルキルアミンオキサイド、アルキルグルコシド、イソステアリン酸PEG-6、イソステアリン酸ポリグリセリル-6、エトキシジグリコール、PEG-8(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルズ、(キャンデリラ/ホホバ/コメヌカ)ポリグリセリル-3エステルズ、グリセリン脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-3、ジオレイン酸ポリグリセリル-3、ジステアリン酸ポリグリセリル-6、PEG脂肪酸エステル、PEG-40水添ヒマシ油、水添ヒマワリ種子油グリセリルエステルズ、水添ヒマワリ種子油ポリグリセリル-3エステルズ、ステアリン酸PEG-6、ステアリン酸PEG-32、ステアリン酸PEG-75、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸ポリグリセリル-6、ステアリン酸ポリグリセリル-10、ステアレス-20、セテス-20、ソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、トリイソステアリンPEG-6エステルズ、トリベヘニンPEG-20エステルズ、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油、PEG-10ヒマワリグリセリズ、ベヘン酸グリセリル、ホホバワッワクスPEG-80エステルズ、ホホバワッワクスPEG-120エステルズ、ホホバ油PEG-150エステルズ、ポリオキシエチレンミツロウ、ポリグリセリル-3ミツロウ、ポリソルベート80、ポリヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル-6、ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6、PEG-16マカデミアグリセリズ、PEG-8ミツロウ等のノニオン界面活性剤。
【0022】
色剤及び粉体、粒体として次のものを挙げることができる。
黄酸化鉄、カーボンブラック、黒酸化鉄、ベンガラ、群青等の無機顔料、パール顔料、有機顔料、タール色素、天然色素等の色材。
亜鉛華、アルミナ、(アルミナ/酸化鉄/酸化チタン/マイカ)複合体、(アルミナ/酸化チタン/ケイ酸Na/シリカ)複合体、(アルミナ/酸化チタン/シリカ)複合体、(アルミナ/酸化チタン/シリカ/ジメチコン)複合体、(アルミナ/シリカ)複合体、(アルミナ/シリカ/タルク)複合体、雲母、雲母チタン、カオリン、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、酸化チタン、(酸化チタン/酸化ジルコニウム/シリカ)複合体、(酸化チタン/シリカ)複合体、(酸化チタン/タルク)複合体、酸化鉄、(酸化鉄/酸化チタン/シリカ/マイカ)複合体、(酸化鉄/酸化チタン/マイカ)複合体、(酸化鉄/シリカ)複合体、(酸化鉄/シリカ/ジメチコン)複合体、シリカ、(シリカ/ポリウレタン-15/マイカ)複合体、(シリカ/マイカ)複合体、ゼオライト、タルク、ヘクトライト、ベントナイト、マイカ、(マイカ/ポリウレタン-15)複合体、マグネシウムケイ酸ナトリウム等の無機粉体。
シルクパウダー、セルロースパウダー、ナイロンパウダー、ポリエチレン末等の有機粉体。
脂肪酸エステル、セルロース、天然物、ナイロン、ポリエチレン、ワックス等の粒体。
【0023】
天然物起源の成分として次のものを挙げることができる。
エラスチン、加水分解カゼイン、加水分解ケラチン、加水分解コラーゲン、加水分解シルク、加水分解大豆タンパク、加水分解パール、キチン、キトサン、コラーゲン、コンドロイチン硫酸ナトリウム、水溶性コラーゲン、乳糖、ヒアルロン酸ナトリウム、ホエイタンパク、ペプチド等の動物、微生物系の起源物。
アカシアビクトリア果実エキス、アカシアビクトリア種子エキス、アクチニジアデリシオサ果実エキス、アクロニチアアシデュラ果実エキス、アスパラゴプシスアルマタエキス、アセロラ果実エキス、アニゴザントスマングレシ花エキス、アニゴザントスフラビデュス花/葉エキス、アネトレアアニサタ葉エキス、アラリアエスクレンタエキス、アルクチウマジュス根エキス、アルニカ花エキス、アロエフェロックス葉エキス、アロエベラ葉エキス、イタリアイトスギ葉/実/茎油、イチゴ果実エキス、イチョウ葉エキス、イリス根エキス、ウィタニアソムニフェラ根エキス、ウルチカジオイカエキス、ウワウルシ葉エキス、エクロニアラジアタエキス、エゾヘビイチゴ果実エキス、オオバクエキス、オオヒレアザミ花/葉/茎エキス、オオムギ種子エキス、オタネニンジン根エキス、オドリコソウエキス、オランダセンニチ花エキス、オレンジ果実エキス、オレンジ果実水、カミツレ花エキス、カモミラエキス、加水分解コムギタンパク、加水分解ダイズタンパク、カラスムギ穀粒エキス、ガラナ種子エキス、カロットエキス、β-カロチン、カンゾウ根エキス、キイチゴエキス、キイチゴ果実エキス、キウイエキス、キウイ果実水、キゲリアアフリカーナ果実エキス、キバナオランダセンニチエキス、キャビアライム抽出物、キュウリ果実エキス、ギョリュウバイ枝/葉エキス、キラヤ樹皮エキス、グアバ果実エキス、クコ果実エキス、クララ根エキス、クランベリー果実水、グレビレアスペシオサ花エキス、グレープフルーツ果実水、クンゼアポミフェラ果実エキス、ケーパー果実エキス、ココヤシ水、酵母エキス、コメヌカ水、サンシキスミレエキス、サンタルムアクミナツム果実エキス、シコンエキス、シジギウムレウマニ果実エキス、シトルスグラウカ果実エキス、ショウガ水、シラカバエキス、スギナエキス、スギ芽エキス、スミノミザクラ果実水、スピルリナプラテンシスエキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、セイヨウトチノキ種子エキス、セイヨウトネリコ樹皮エキス、セイヨウニワトコ花エキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージ葉エキス、ゼニアオイ花/葉/茎エキス、センチフォリアバラ花エキス、ソケイ花/葉エキス、タスマニアランセオラタ果実エキス、タスマニアランセオラタ果実/葉エキス、ダビドソニアプルリエンス果実エキス、ダルスエキス、チャ葉エキス、チャボトケイソウ花エキス、ツボクサエキス、ティーツリー葉エキス、ティーツリー葉油、テルミナリアフェルジナンジアナ果実エキス、トウキエキス、トウキンセンカ花エキス、トチャカエキス、トマト果実/葉/茎エキス、ナギイカダ根エキス、ニンジン根エキス、ニンニク根エキス、パイナップル果実エキス、ハイビスカス花エキス、バクホウシアアニサタ葉エキス、バクホウシアシトリオドラ葉エキス、ハス根水、ハス花エキス、パパイア果実エキス、ハマメリスエキス、ハマメリス樹皮/葉/枝エキス、バンクシアセラタ花エキス、バンブサアルンジナセア茎、ヒナギク花エキス、ヒノキチオール、ヒバマタエキス、ヒマンタリアエロンガタエキス、ビワ葉エキス、ブドウ果実水、ブドウ葉エキス、ブナの木の幼芽エキス、プルメリア花エキス、プレイオギニウムチモレンセ果実エキス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペポカボチャ果実エキス、ペルシアグルミ種子エキス、ヘンナ花/果実/葉エキス、ポドカルプスエラツス果実エキス、マダケエキス、マンゴー果実エキス、ミクロシトルスオウストララシカ果実エキス、ミクロシトルスオウストリス果実エキス、ミモザテヌイフローラ樹皮エキス、モウソウチクたけのこ水、モモ葉エキス、ヤグルマギク花エキス、野菜油、ヤナギラン花/葉/茎エキス、ユーカリエキス、ヨーロッパシラカバ樹皮エキス、ヨーロッパブナ芽エキス、ラナンキュラスフィカリアエキス、ラバンチュラハイブリダ油、ラブダナム油、ラベンダー花/葉/茎エキス、リンゴ果実エキス、リンゴ果実水、ルメックスオクシデンタリスエキス、レモン果実エキス、レモン果実水、レモンマートルの葉、ローズ水、ローズマリー葉エキス、ローブッシュブルーベリー果実エキス、ワインエキス等の植物系の起源物。
橄欖石、孔雀石、赤鉄鉱、菱亜鉛鉱、菱マンガン鉱等の抽出物等の鉱物系の起源物。
【0024】
殺菌・防腐剤として次のものを挙げることができる。
安息香酸とその塩、塩化ベンザルコニウム、イソプロピルメチルフェノール、クロルヘキシジン、サリチル酸とその塩、ジンクピリチオン、ソルビン酸とその塩、デヒドロ酢酸とその塩、トリクロサン、4-テルピネオール、トリクロロカルバニリド、パラオキシ安息香酸エステル(メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン等)、ピロクトンオラミン、フェノキシエタノール、ヘキサクロロフェン、メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノン等。
【0025】
酸化防止剤として次のものを挙げることができる。
亜硫酸水素ナトリウム、ビタミンCとその誘導体、ビタミンE(トコフェロール)類、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸エステル等。
アスコルビン酸、クエン酸、ケファリン、コハク酸、フィチン酸、マロン酸、マレイン酸、リン酸などの酸化防止助剤。
【0026】
金属イオン封鎖剤として次のものを挙げることができる。
エデト酸塩、クエン酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸塩、フィチン酸、リンゴ酸塩等。
【0027】
紫外線防御剤として次のものを挙げることができる。
ウロカニン酸、エチルヘキシルトリアゾン、オクトクリレン、サリチル酸エチルヘキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、パラアミノ安息香酸、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、ホモサレート、ポリシリコーン-15、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、4-メトキシケイ皮酸2-メチルフェニル等。
【0028】
pH調整剤として次のものを挙げることができる。
アミノメチルプロパノール、アミノメチルプロパンジオール、アンモニア水、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、トリエタノールアミン、トロメタミン、モノエタノールアミン、アルギニン等の有機、無機のアルカリ剤。
クエン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、HCl等の有機、無機の酸。
【0029】
各種生理活性成分として次のものを挙げることができる。
肌荒れ防止を目的として、グリセリン、POEメチルグルコシド等の多価アルコール、トレハロース、プルラン等の糖類。エラスチン、キチン・キトサン、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム等の生体高分子。アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ベタイン、PCA-Na等の保湿剤。コレステロール、スフィンゴ脂質、セラミド、リン脂質等の脂質成分。ε-アミノカプロン酸、アラントイン、塩化リゾチーム、グアイアズレン、グリチルリチン酸誘導体、β-グリチルレチン酸、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤。
その他アラントイン、抗ヒスタミン剤等。
老化防止を目的として、各種紫外線防御剤。アセチルシステイン、オキソチアゾリジン、エチルビスイミノメチルグアヤコールマンガンクロリド、カフェー酸誘導体、カロチノイド、グルタチオン、タンニン、ビタミン類(B2、C、E)、ヒドロキシエチルメチルチオプロペンアミド、フラボノイド、ユビキノン、リグナン、リコピン等の抗酸化剤。α-ヒドロキシ酸等の細胞賦活剤。γ-オリザノール、ビタミンEとその誘導体等の血流促進剤。
美白を目的として、ビタミンC、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、アスコルビン酸グルコシド等の誘導体。アルブチン、エラグ酸、コウジ酸、リノール酸、リノレン酸、乳酸、トラネキサム酸等のメラニン抑制剤。その他アミノエチルホスフィン酸類、イオウ、グルタチオン、プラセンタエキス等。
しわ防止を目的として、クエン酸、グリコール酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸等のα-ヒドロキシ酸、レチノイド(ビタミンA誘導体)。
育毛を目的として、塩化カプロニウム、ニコチン酸ベンジルエステル等の血管拡張剤。トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ等の局所刺激剤。エストラジオール、エチニルエストラジオール等の女性ホルモン。塩酸ピリドキシン等の皮脂分泌抑制剤。
ふけ・かゆみ防止を目的として、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミン等。
にきび防止を目的として、イオウ、サリチル酸、レゾルシン等の角質溶解・剥離剤、塩化ベンザルコニウム、ハロカルバン等の殺菌剤。
腋臭防止を目的として、塩化アルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウム、酸化亜鉛等の制汗剤。
その他種々の生理活性を目的として、パントテン酸、パンテチン、ビタミンA及びその誘導体、ニコチン酸アミド、ビタミンB2及びその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB12、ビタミンB15及びその誘導体等のビタミンB類、アスコルビン酸、アスコルビン酸ジパルミテート、アスコルビン酸リン酸エステル(塩)等のビタミンC類、ビタミンD類、α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、ビタミンEアセテート、ビタミンEニコチネート等のビタミンE類、ビタミンH等のビタミン類。アスパラギン、アスパラギン酸、アセチルシトルルアミドアルギニン、アラニン、アルギニン、カルボキシエチルアミノ酪酸、グリシン、グルタミルアミドエチルイミダゾール、グルタミンアミドエチルインドール、グルタミン、セリン、タウリン、チロシン、デカルボキシカルノシンHCl、トレオニン、バリン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、ピログルタミルアミドエチルインドール、フェニルアラニン、プロリンアミドエチルインドール、メチルプロピルアミドアセチルメチオニン、ロイシン等のアミノ酸とその誘導体。アセチルテトラペプチド-2、アセチルヘキサペプチド-1、トリフルオロアセチルトリペウチド-2、トリペプチド-1、ナノペプチド-1、パルミトイルペプチド-1等のタンパク関連物。アスコルビルメチルシラノールペクチン、アスパルギン酸メチルシラノールヒドロキシプロリン、アルギン酸シロキサントリオール、グルタミン酸シラントリオール、サリチル酸シランジオール、ジオレイルトコフェリルメチルシラノール、ジメチルオキソベンゾジオキサシラン、シラントリオール、シラントリオールアルギネート、シラントリオールトレハロースエーテル、ヒアルロン酸ジメチルシラノール、ポリシリコーン-3、メチルシラノールアセチルチロシン、メチルシラノール乳酸Na、マンヌロン酸アセフィリンメチルシラノール、マンヌロン酸メチルシラノール、リシンシラントリオール、PCA銅メチルシラノール等のシラノール誘導体。カフェイン、ダルスの抽出液などのスリミング関連成分。
【0030】
本発明の皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物の剤型は液状、乳液状、クリーム状、ジェル状、ミスト状、エアゾールフォーム状、固形、粉末分散系など、通常皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物として用いられる形態をとることができる。
【0031】
本発明の皮膚用又はヘアケア用外用剤組成物の製造に際しては、抽出液中の有効成分の失活、製剤の着色・着臭を防ぐ為、抽出液を工程の最後に添加するようにして熱履歴を少なくすることが好ましい。
【実施例0032】
次に本発明について、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。配合量は特に断りがない限り質量%で示す。
【0033】
実施例1 表1にフェイシャルクリームの処方を例示する。
【表1】
*1)ワスター ラベンダー:(ルーカスマイヤーコスメティックス社商品)ラベンダー 花/葉/茎エキス、グリセリン、水
【0034】
実施例2 表2に化粧水の処方を例示する。
【表2】
*2)スーパーオックス C AF:(ルーカスマイヤーコスメティックス社商品)テル ミナリアフェルジナンジアナ果実エキス、グリセリン、水
【0035】
実施例3 表3にジェルの処方を例示する。
【表3】
*3)コラーレン BG 100:(ルーカスマイヤーコスメティックス社商品)トリペ プチド-1、デキストラン、BG、水
【0036】
実施例4 表4に乳液の処方を例示する。
【表4】
*4)カナディアン ウィローハーブ 5% クリヤー:(ルーカスマイヤーコスメティ ックス社商品)ヤナギラン花/葉/茎エキス、水
【0037】
実施例5 表5にコンク美容液の処方を例示する。
【表5】
図1