(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046564
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】ピトー管型ヒートポンプ乾燥機
(51)【国際特許分類】
F26B 21/00 20060101AFI20240327BHJP
F26B 3/02 20060101ALI20240327BHJP
【FI】
F26B21/00 F
F26B3/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022164331
(22)【出願日】2022-09-22
(71)【出願人】
【識別番号】504211142
【氏名又は名称】森重 晴雄
(71)【出願人】
【識別番号】520086209
【氏名又は名称】森重 茂美
(71)【出願人】
【識別番号】520086210
【氏名又は名称】北村 康文
(71)【出願人】
【識別番号】520086221
【氏名又は名称】千代谷 晴菜
(71)【出願人】
【識別番号】515186770
【氏名又は名称】森重 晴貴
(71)【出願人】
【識別番号】520086232
【氏名又は名称】梅津 晴賀
(71)【出願人】
【識別番号】520086243
【氏名又は名称】小牧 晴絵
(71)【出願人】
【識別番号】520086254
【氏名又は名称】森重 はるみ
(72)【発明者】
【氏名】森重 晴雄
【テーマコード(参考)】
3L113
【Fターム(参考)】
3L113AA01
3L113AB01
3L113AC22
3L113AC23
3L113AC67
3L113BA39
3L113CB14
3L113CB15
3L113DA02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】水を媒体とするノンフロン型ヒートポンプによりヒーターを得ること。
【解決手段】第一循環ラインと第二循環ラインからなり、第一循環ラインに二重円筒タンクを設け、内側の円筒タンクを第一加圧タンクとし外側の円筒タンクを加熱タンクとし、第一加圧タンクに水又は、溶融塩又は、液体金属を循環させている配管に開けた小さな穴からピトー管効果により空気を混入させ第一加圧タンクに空気を送り気相と液相を作り、気相に空気を貯めながら、加圧、加熱していく、所定の温度圧力に達すると第一加圧タンクのバルブを開き、空気を第二循環ラインの第二加圧タンクに導入し第二加圧タンク内で空気を断熱膨張させ、急冷し、空気中の水蒸気を凝縮させ、同時に第二加圧タンクにも水又は、溶融塩又は、液体金属を循環させ、循環させているラインの小さな穴から空気を混入させ第二加圧タンク内に空気を蓄積させ、加圧、加熱する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一循環ラインと第二循環ラインからなり、第一循環ラインに二重円筒タンクを設け、内側の円筒タンクを第一加圧タンクとし外側の円筒タンクを加熱タンクとし、第一加圧タンクに水又は、溶融塩又は、液体金属を循環させている配管に開けた小さな穴からピトー管効果により空気を混入させ第一加圧タンクに空気を送り気相と液相を作り、気相に空気を貯めながら、加圧、加熱していく、所定の温度圧力に達すると第一加圧タンクのバルブを開き、空気を第二循環ラインの第二加圧タンクに導入し第二加圧タンク内で空気を断熱膨張させ、急冷し、空気中の水蒸気を凝縮させ、同時に第二加圧タンクにも水又は、溶融塩又は、液体金属を循環させ、循環させているラインの小さな穴から空気を混入させ第二加圧タンク内に空気を蓄積させ、加圧、加熱し、第一ラインから導入された空気と混合し凍結を防ぐ、混合圧縮された空気を第二加圧タンクから第一循環ラインの加熱タンク内に戻し、第一加圧タンク内外で熱交換を行い、混合された空気を再加熱した高温の空気をヒーター対象物に供給するノンフロンヒートポンプ型のヒーター装置。
【請求項2】
第一循環ライン中の第一加圧タンクから第二循環ライン中の第二加圧タンクに放出された空気が断熱膨張を起こし、急冷し、空気中の水蒸気を凝縮させ、補給水ポンプがその凝縮水を第一循環ラインの第一タンクに戻し、低温の水を補給し、水温の上昇を防ぎ、第一加圧タンクの液相から水蒸気の発生を抑える自動補給水機能。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピトー管効果を応用したヒートポンプ型の乾燥機である。
【背景技術】
【0002】
地球温暖化対策のために各国が2050年までカーボンニュートラルにしようとしている。効率の良いヒーターが求められている。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献】
【0004】
ピトー管型ヒートポンプを用いた乾燥機は見当たらない。
【発明の概要】
【0005】
本発明は第一循環ラインと第二循環ラインからなり、第一循環ラインに二重円筒タンクを設け、内側の円筒タンクを第一加圧タンクとし外側の円筒タンクを加熱タンクとし、第一加圧タンクに水又は、溶融塩又は、液体金属を循環させている配管に開けた小さな穴からピトー管効果により空気を混入させ第一加圧タンクに空気を送り気相と液相を作り、気相に空気を貯めながら、加圧、加熱していく、所定の温度圧力に達すると第一加圧タンクのバルブを開き、空気を第二循環ラインの第二加圧タンクに導入し第二加圧タンク内で空気を断熱膨張させ、急冷し、空気中の水蒸気を凝縮させ、同時に第二加圧タンクにも水又は、溶融塩又は、液体金属を循環させ、循環させているラインの小さな穴から空気を混入させ第二加圧タンク内に空気を蓄積させ、加圧加熱し、第一ラインから導入された空気と混合し凍結を防ぐ、混合圧縮された空気を第二加圧タンクから第一循環ラインの加熱タンク内に戻し、第一加圧タンク内外で熱交換を行い、混合された空気を再加熱し、高温の空気を供給するノンフロンヒートポンプ型のヒーター装置である。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
効率の良い乾燥機を得ること。
【0007】
加圧タンク内の蒸発量を抑えること。
【0008】
加圧タンクから放出された空気中の水蒸気が凍結しないこと。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本装置は第一循環ラインと第二循環ラインからなり、第一循環ラインに二重円筒タンクを設け、内側の円筒タンクを第一加圧タンクとし外側の円筒タンクを加熱タンクとし、第一加圧タンクに水又は、溶融塩又は、液体金属を循環させている配管に開けた小さな穴からピトー管効果により空気を混入させ第一加圧タンクに空気を送り気相と液相を作り、気相に空気を貯めながら、加圧、加熱していく、所定の温度圧力に達すると第一加圧タンクのバルブを開き、空気を第二循環ラインの第二加圧タンクに導入し第二加圧タンク内で空気を断熱膨張させ、急冷し、空気中の水蒸気を凝縮させ、同時に第二加圧タンクにも水又は、溶融塩又は、液体金属を循環させ、循環させているラインの小さな穴から空気を混入させ第二加圧タンク内に空気を蓄積させ、加圧、加熱し、第一ラインから導入された空気と混合し凍結を防ぐ、混合圧縮された空気を第二加圧タンクから第一循環ラインの加熱タンク内に戻し、第一加圧タンク内外で熱交換を行い、混合された空気を再加熱し、高温の空気を供給するノンフロンヒートポンプ型のヒーター装置である。
【発明の効果】
【0010】
水を媒体とするノンフロン型ヒートポンプによりヒーターを得ること。
【0011】
循環ループを二つ採用することによりレスポンスがよくなる。
【0012】
循環ループを二つ採用することにより出力調整が細かく行える。
【0013】
空気中の水蒸気を回収することで水の補給が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は空気を媒体とするノンフロン型ヒートポンプのヒーターを示している。第一循環ライン1と第二循環ライン2からなり、第一循環ライン1に二重円筒タンク3を設け、内側の円筒タンクを第一加圧タンク4とし外側の円筒タンクを加熱タンク6とし、第一循環ポンプ5が第一加圧タンク4に水7または、溶融塩8または、液体金属9を循環させている配管に開けた小さな穴からピトー管効果10により空気11を混入させ第一加圧タンク4に空気を送り気相12と液相13を作り、気相12に空気を貯めながら、加圧、加温していく、所定の温度圧力に達すると第一加圧タンク4上の開放バルブ14を開き、空気を第二循環ライン2の第二加圧タンク15に導入し第二加圧タンク15内で空気を断熱膨張させ、急冷し、空気中の水蒸気を凝縮させ、同時に第二循環ポンプ17が第二循環第二加圧タンク15に水7または、溶融塩8または、液体金属9を循環させ、循環させているラインの小さな穴から空気を混入させ第二加圧タンク内15に空気を蓄積させ、加圧、加熱し、第一ライン1から導入された空気と混合し凍結を防ぐ、混合圧縮された空気を第二加圧タンク15から第一循環ライン1の加熱タンク6内に戻し、第一加圧タンク4内外で熱交換を行い、混合された空気を再加熱し、高温の空気をヒーター対象物18に供給する。第一循環ライン1中の第一加圧タンク4から第二循環ライン2中の第二加圧タンク15に放出された空気が断熱膨張を起こし、急冷し、空気中の水蒸気を凝縮させ、補給水バルブ16を開放しその低温の凝縮水を第一循環ラインの第一加圧タンク4に戻し、低温の水を補給し、水温の上昇を防ぎ、第一加圧タンク4から水蒸気の発生を抑える。システム全体に余剰水が発生したときはドレン19を開け排水する。
【産業上の利用可能性】
【0015】
ヒーター、乾燥装置
【符号の説明】
【0016】
1.第一循環ライン
2.第二循環ライン
3.二重円筒タンク
4.第一加圧タンク
5.第一循環ポンプ
6.加熱タンク
7.水
8.溶融塩
9.液体金属
10. ピトー管効果
11. 空気
12. 気相
13. 液相
14. 開放バルブ
15. 第二加圧タンク
16. 補給水バルブ
17. 第二循環ポンプ
18. ヒーター対象物
19. ドレン