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特開2024-46623二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046623
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/04 20060101AFI20240327BHJP
   H01R 13/42 20060101ALI20240327BHJP
   H01R 13/428 20060101ALI20240327BHJP
【FI】
H01R13/04 A
H01R13/42 G
H01R13/428
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023150676
(22)【出願日】2023-09-19
(31)【優先権主張番号】10 2022 124 426.1
(32)【優先日】2022-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】501090342
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Germany GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】ファビアン ヴァルトザウアー
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス エットレ
(72)【発明者】
【氏名】シュテファン ラープ
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE06
5E087FF03
5E087FF08
5E087FF13
5E087GG17
5E087GG31
5E087QQ04
5E087RR04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】特に自動車分野における、より堅牢に、高いコスト効率で製造できる電気的プラグ接続部のための微小または極小の二部品式ピンコンタクトアセンブリを提供する。
【解決手段】本発明は、長手方向Lrに延びるピンコンタクトデバイス2と、前記長手方向Lrに延びるコンタクト本体3とを備え、ピンコンタクトデバイス2は、確立された一次ロック11および確立された二次ロック12によりコンタクト本体3に固定されることにより、微小または極小の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ1を実現する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)、特に自動車分野における電気的差し込み接続部のための微小または極小のピンコンタクトアセンブリ(1)であって、
長手方向(Lr)に延びるピンコンタクトデバイス(2)と、前記長手方向(Lr)に延びるコンタクト本体(3)とを備え、前記ピンコンタクトデバイス(2)が、前記コンタクト本体(3)に固定された、二部品式ピンコンタクトアセンブリ(1)において、
前記ピンコンタクトデバイス(2)が、確立された一次ロック(11)および確立された二次ロック(12)により前記コンタクト本体(3)に固定されていることを特徴とする、
二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項2】
前記一次ロック(11)に欠陥がある場合に、前記二次ロック(12)が前記一次ロック(11)のタスクまたは目的を引き継ぐように、前記二次ロック(12)が前記ピンコンタクトアセンブリ(1)に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項3】
前記一次ロック(11)が、前記ピンコンタクトデバイス(2)と前記コンタクト本体(3)との間の物質結合接続部(11)を有し、
前記二次ロック(12)が、前記ピンコンタクトデバイス(2)と前記コンタクト本体(3)との間の機械的着座接続部(12)を備え、かつ/または、
前記一次ロック(11)が、溶接接続部(11)を有し、前記二次ロック(12)が、コンタクトデバイス止め部(12)または機械的ロック接続部(12)を有する
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項4】
前記一次ロック(11)が、前記ピンコンタクトアセンブリ(1)の周方向(Ur)の長手方向部分として設けられ、
前記ピンコンタクトデバイス(2)が、少なくとも2つまたは3つ全ての並進自由度で前記コンタクト本体(3)にロックされ、
前記ピンコンタクトデバイス(2)が、少なくとも2つまたは3つ全ての回転自由度で前記コンタクト本体(3)にロックされ、かつ/または、
前記ピンコンタクトデバイス(2)と前記コンタクト本体(3)との間の溶接された周方向の形状嵌め接続部として形成されている
ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項5】
前記二次ロック(12)が、前記ピンコンタクトアセンブリ(1)の周方向(Ur)の長手方向部分として形成され、
前記ピンコンタクトデバイス(2)が、5つの並進方向または3つ全ての並進自由度で前記コンタクト本体(3)にロックされ、
前記ピンコンタクトデバイス(2)が、少なくとも2つまたは3つ全ての回転自由度で前記コンタクト本体(3)にロックされ、かつ/または、
前記ピンコンタクトデバイス(2)と前記コンタクト本体(3)との間の止め部またはロック、および少なくとも部分的な周方向の形状嵌め接続部として形成されている
ことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項6】
実際の二次ロック(12)自体の関連するロック面(2222、3222)のみが、前記ピンコンタクトデバイス(2)を厳密に1つの並進方向または自由度で前記コンタクト本体(3)にロックし、
前記ピンコンタクトデバイス(2)が、いずれの回転方向または回転自由度でも前記コンタクト本体(3)にロックされないか、または少なくとも1つもしくは厳密に1つの回転方向または回転自由度で前記コンタクト本体(3)にロックされ、かつ/または、
前記ピンコンタクトデバイス(2)と前記コンタクト本体(3)との間の実際の止め部またはロック接続部として形成されている
ことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項7】
機械的止め接続部が、前記ピンコンタクトデバイス(2)の長手方向端部と前記コンタクト本体(3)の内方に向く突起との間に確立され、
前記機械的ロック接続部において、前記ピンコンタクトデバイス(2)および前記コンタクト本体(3)が、互いに押し掛かりまたは噛み合い、かつ/または、
前記ピンコンタクトデバイス(2)の外面と前記コンタクト本体(3)の内面との間の前記機械的ロック接続部が確立されている
ことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項8】
前記二次ロック(12)が、前記ピンコンタクトデバイス(2)の二次ロックアセンブリ(220)および前記コンタクト本体(3)の二次ロックアセンブリ(320)を備え、
前記二次ロック(12)において、前記二次ロックアセンブリ(220、320)は、互いに着座し、かつ/または互いに着座可能であり、
前記ピンコンタクトデバイス(2)の前記二次ロックアセンブリ(220)は、少なくとも1つ、厳密に2つ、または複数の二次デテントデバイス(2220)を備え、
前記コンタクト本体(3)の前記二次ロックアセンブリ(320)は、少なくとも1つ、厳密に2つ、または複数の二次デテントデバイス(3220)を備える
ことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項9】
前記ピンコンタクトデバイス(2)の前記少なくとも1つの二次デテントデバイス(2220)が、デテントデバイス(2220)として設計され、前記コンタクト本体(3)の前記少なくとも1つの二次デテントデバイス(3220)も、デテントデバイス(3220)として設計され、
前記ピンコンタクトデバイス(2)および前記コンタクト本体(3)の2つの相互に関連付けられたデテントデバイス(2220、3220)が、デテント突出部(2220、3220)としてまたはデテント突出部およびデテント凹部として形成され、かつ/または、
デテント突出部(2220、3220)および/またはデテント凹部が、前記ピンコンタクトデバイス(2)および/または前記コンタクト本体(3)のプラスチック冷間成形品として形成されている
ことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項10】
前記ピンコンタクトデバイス(2)のそれぞれの前記ロック面(2222)の法線ベクトルが、前記ピンコンタクトデバイス(2)において相反する方向に設定され、
前記コンタクト本体(3)のそれぞれの前記ロック面(3222)の法線ベクトルが、前記コンタクト本体(3)において相反する方向に設定され、
前記ピンコンタクトデバイス(2)のそれぞれの前記二次デテントデバイス(2220)が、前記ピンコンタクトアセンブリ(1)において互いに反対の方向に設定され、かつ/または、
前記コンタクト本体(3)のそれぞれの前記二次デテントデバイス(3220)が、前記ピンコンタクトアセンブリ(1)において互いに反対の方向に設定されている
ことを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項11】
前記コンタクト本体(3)が、前記ピンコンタクトデバイス(2)のための機械的受け部(300)を備え、
前記受け部(300)は、少なくとも1つの装着長手方向部分において、前記長手方向(Lr)の周りの周方向(Ur)において実質的に完全に閉じるように形成され、
前記一次ロック(11)は、前記コンタクト本体(3)において2つのそのような装着長手方向部分の間に確立され、
前記受け部(300)は、好ましくは前記長手方向(Lr)に関して互いに斜め反対側にある前記ピンコンタクトデバイス(2)のための複数の内部支持面(302)を有し、かつ/または、
二次デテントデバイス(2220、3220)のロック面(2222、3222)は、内部支持面(302)に隣接する
ことを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項12】
前記一次ロック(11)が、前記ピンコンタクトアセンブリ(1)の長手方向延在部において確立されており、
前記一次ロック(11)は、前記ピンコンタクトデバイス(2)が部分的に受け入れられる前記受け部(300)の周辺部分により形成され、
前記一次ロック(11)において、前記受け部(300)の周方向タブ(310)、前記受け部(300)の壁および前記ピンコンタクトデバイス(2)は、共に溶接され、かつ/または、
前記一次ロック(11)において、前記周方向タブ(310)の自由縁部および前記壁ならびに前記ピンコンタクトデバイス(2)の角部領域は、それぞれ共に溶接されている
ことを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項13】
前記コンタクト本体(3)が、ハウジング(0)にラッチ接続可能なコンタクト本体(3)として設計されており、
前記コンタクト本体(3)は、前記ハウジング(0)における前記ピンコンタクトアセンブリ(1)のための一次ロックアセンブリ(341)および二次ロックアセンブリ(342)を有し、
前記一次ロックアセンブリ(341)/一次ロックアセンブリ(341)は、前記コンタクト本体(3)における好ましくは弾性を有するロックランス(341)として形成され、かつ/または、
前記二次ロックアセンブリ(342)/二次ロックアセンブリ(342)は、前記コンタクト本体(3)における好ましくは剛性を有するロック肩部として確立されている
ことを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項14】
好ましくは厳密に2つの部品で形成される前記ピンコンタクトアセンブリ(1)が、一体品としてまたは物質的に一体品として形成され、
前記ピンコンタクトデバイス(2)が、タブコンタクトデバイス(2)またはピンコンタクトデバイス(2)として設計され、かつ/または、
前記コンタクト本体(3)が、電気的導体圧着領域(36)および機械的絶縁体圧着領域(37)を有する
ことを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項15】
特に自動車分野のための電気エンティティであって、前記エンティティが、請求項1から14のいずれか一項に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)を備えることを特徴とする、電気エンティティ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ、特に、自動車分野における電気的差し込み接続部のための微小または極小の(nano or pico)ピンコンタクトアセンブリに関する。さらに、本発明は、特に自動車分野のための電気エンティティに関する。
【背景技術】
【0002】
電気分野(電子工学、電気工学、電気学、電力工学等)において、広範囲の電流、電圧、周波数および/またはデータレートを有する電流、電圧、信号および/またはデータを伝送するために用いられる、多数の電気コネクタデバイスまたはコネクタアセンブリ、ソケット、ピンおよび/またはハイブリッドコネクタ等が知られており、これらを以下では(電気)コネクタ(相手側コネクタも同様)と称する。低い、中程度のまたは高い電圧範囲および/または電流範囲において、また特に自動車分野において、そのようなコネクタは、機械的負荷のかかった、温暖な、場合によっては高温の、汚染された、湿潤なかつ/または化学的侵襲性の高い環境において、恒久的に、反復的に、かつ/または比較的長期間の停止の後に短時間で、電力、信号および/またはデータの伝送を確実に行う必要がある。
適用例が広範であることから、多数の特殊設計のコネクタが知られている。
【0003】
そのようなコネクタ(電気エンティティとも)、および、該当する場合には、それに付随する(例えばコネクタデバイスまたはコネクタアセンブリの場合)または上位の(例えばコネクタアセンブリの場合)ハウジングは、電線、ケーブル、ケーブルハーネス等(以下では組み立て済み(電気)ケーブルと(電気エンティティとも)称する)に、または、電気アセンブリもしくはデバイスに、例えばハウジング、パンチンググリッド、プリント回路基板等、電気(強電)構成要素、電子光学構成要素もしくは電子構成要素または対応する集合体等(電気エンティティとも)に、設置される場合がある。
【0004】
(ハウジングを有する/有しない)コネクタがケーブル、ラインまたはワイヤハーネスに配置される場合、これはフライング(プラグ)コネクタまたはプラグ、ソケットもしくはカップリングとも称され、それが電気構成要素、電子光学構成要素、または電子構成要素、集合体等に配置される場合、これはコネクタアセンブリ、例えば(凹部付き/表面実装)コネクタ、(凹部付き/表面実装)プラグまたは(凹部付き/表面実装)ソケットとも称される。さらに、そのようなアセンブリにおけるコネクタは、しばしば(プラグ)レセプタクル、ピンコネクタ、ピンストリップまたはヘッダとも称される。ここで、電力工学(好ましくは三相高電圧送電を伴う、電力系統における電力流の生成、変換、貯蔵および輸送)の文脈においては、その比較的複雑な構造により、ケーブル器具について言及する。
【0005】
そのようなコネクタは、欠陥のない送電を確実に行う必要があり、相互に対応する部分的に相補的なコネクタ(コネクタおよび相手側コネクタ)は通常、コネクタを相手側コネクタにまたは相手側コネクタをコネクタに、恒久的に、しかし通常は解放可能にロックおよび/または固定するためのロックアセンブリおよび/または固定アセンブリを有する。さらに、例えば、実際のコンタクトデバイス(通常は物質的に一体品としてまたは一体に形成される、端子、例えば(圧着)コンタクト要素等)またはコンタクトアセンブリ(通常は一体品としてかつ複数の部品または2つの部品で、または物質的に一体品として形成される、端子、例えば(圧着)コンタクトアセンブリ)を備えるまたは少なくとも有する、コネクタ用の電気接続アセンブリが、そこに固定的に収容される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電気端子を、したがって同様に二部品式電気コンタクトアセンブリを改良し、設置スペースがますます小さくなることに伴いそれらをより堅牢に設計するとともに、それらをより高いコスト効率で設計および/または製造するための取り組みが、絶えず行われている。本発明の目的は、二部品式ピンコンタクトアセンブリ、特に微小または極小のピンコンタクトアセンブリを説明することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的は、独立請求項に係る、二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ、特に、自動車分野における電気的プラグ接続部のための微小または極小のピンコンタクトアセンブリ、および、特に自動車分野のための電気エンティティにより解決される。本発明の有利な発展形、追加の特徴、および/または利点を、従属請求項および以下の説明において見出すことができる。
【0008】
本発明に係るピンコンタクトアセンブリは、長手方向に延びるピンコンタクトデバイス(二部品式ピンコンタクトアセンブリの第1の部品)と、前記長手方向に延びるコンタクト本体(二部品式ピンコンタクトアセンブリの第2の部品)とを備え、ピンコンタクトデバイスは、コンタクト本体に固定され、ピンコンタクトデバイスは、確立された一次ロックおよび確立された二次ロックによりコンタクト本体に固定される。二次ロックは、一次ロックに欠陥がある場合に、二次ロックが一次ロックのタスクまたは目的を引き継ぐように、ピンコンタクトアセンブリに形成されてよい。
【0009】
一次ロックは、ピンコンタクトデバイスとコンタクト本体との間の物質結合接続部(materially bonded connection)を有してよい。これは、溶接接続部(下記参照)に加えて、はんだ付け接続部、または、場合によっては導電性の接着接続部であってもよい。二次ロックは、ピンコンタクトデバイスとコンタクト本体との間の機械的着座接続部(mechanically seating connection)を有してよい。着座接続部(以下参照)は、例えばコンタクトデバイス止め部またはロック接続部を意味するものと理解されてよい。
【0010】
一次ロックは、溶接接続部を有してよく、二次ロックは、コンタクトデバイス止め部および/または機械的ロック接続部を有してよい。さらに、二次ロックは、ピンコンタクトデバイスとコンタクト本体との間のプレス接続、クリップ接続等により形成されてもよい。特に、溶接接続部は、スポット溶接部として形成されてよい。
【0011】
一次ロックは、ピンコンタクトアセンブリの周方向の長手方向部分として形成されてよい。ここで、ピンコンタクトデバイスは、少なくとも2つ(例えば不良のあるまたは欠陥のない溶接接続部)または3つ全て(例えば欠陥のない溶接接続部)の並進自由度でコンタクト本体にロックされてよい。さらに、ピンコンタクトデバイスは、少なくとも2つまたは3つ全ての回転自由度でコンタクト本体にロックされてよい。さらに、一次ロックは、ピンコンタクトデバイスとコンタクト本体との間の溶接された場合によっては周方向の形状嵌め接続部として設計されてよい。
【0012】
換言すると、さらに、これは、(ピンコンタクトアセンブリにおいて確立される)「一次ロック」(全体)が、ピンコンタクトデバイスの少なくともこの一次ロック(全体)がコンタクト本体に配置されるピンコンタクトアセンブリの完全な長手方向延在部として理解されるべきであることを意味する。
【0013】
二次ロックは、ピンコンタクトアセンブリの周方向の長手方向部分として形成されてよい。ここで、ピンコンタクトデバイスは、5つの並進方向または3つ全ての並進自由度でコンタクト本体にロックされてよい。さらに、ピンコンタクトデバイスは、少なくとも2つまたは3つ全ての回転自由度でコンタクト本体にロックされてよい。さらに、二次ロックは、ピンコンタクトデバイスとコンタクト本体との間の止め部またはロック、および場合によっては少なくとも部分的な周方向の形状嵌め接続部として設計されてよい。
【0014】
換言すると、さらに、これは、(ピンコンタクトアセンブリにおいて確立される)「二次ロック」(全体)が、ピンコンタクトデバイスの少なくともこの二次ロック(全体)がコンタクト本体に配置されるピンコンタクトアセンブリの完全な長手方向延在部として理解されるべきであることを意味する。
【0015】
実際の二次ロック自体の関連するロック面のみが、ピンコンタクトデバイスを厳密に1つの並進方向または自由度でコンタクト本体にロックしてよい。さらに、これは、ピンコンタクトデバイスを、いずれの回転方向または回転自由度でもコンタクト本体にロックしないか、または少なくとも1つもしくは厳密に1つの回転方向または回転自由度でコンタクト本体にロックしてよい。加えて、これらのロック面は、ピンコンタクトデバイスとコンタクト本体との間の実際の止め部またはロック接続部として形成されてよい。
【0016】
「実際の二次ロック自体」とは、単にその関連する二次デテントデバイスのその協働するロック面、すなわち、ピンコンタクトデバイスおよびコンタクト本体へのそれぞれの二次デテントデバイスを介したそれぞれの接続部および周辺部なしのロック面を意味するものとして理解される。例えば止め接続部の場合、これは、ピンコンタクトアセンブリのただ2つの相互に関連付けられた面であってよく、例えばロック接続部の場合、同様にただ2つの相互に関連付けられた面または2×2個以上の相互に関連付けられた面であってよい。
【0017】
機械的止め接続部が、ピンコンタクトデバイスの長手方向端部とコンタクト本体の内方に向く突起との間に確立されてよい。これは、例えば、コンタクト本体の内方に向くコンタクト本体の突出部(ビード、膨出部、ラッチ等)、またはコンタクト本体の内方に向くコンタクト本体のタブ(壁部)等により実現されてよい。
【0018】
機械的ロック接続部において、ピンコンタクトデバイスおよびコンタクト本体は、互いに押し掛かり(bear against each other)または噛み合ってよい。特に、ピンコンタクトデバイスの外面とコンタクト本体の内面との間に、機械的ロック接続部が確立されてよい。
【0019】
二次ロックは、ピンコンタクトデバイスの二次ロックアセンブリおよびコンタクト本体の二次ロックアセンブリを備えてよい。二次ロックにおいて、二次ロックアセンブリは、互いに着座する(ほとんど遊びなしまたは遊びなし)か、または互いに着座可能である(遊び)。ピンコンタクトデバイスの二次ロックアセンブリは、少なくとも1つ、厳密に2つ、または複数の二次デテントデバイス(戻り止めデバイス, detent device)を備えてよい。コンタクト本体の二次ロックアセンブリは、同様に、少なくとも1つ、厳密に2つ、または複数の二次デテントデバイスを備えてよい。
【0020】
ここで、ピンコンタクトデバイスまたはコンタクト本体の単一の二次デテントデバイスが、止め部またはデテントデバイスとして設計されてよい。デテントデバイスは、例えばデテント突出部、ロックラグ、ロック肩部、ロックリム、ロック縁部、デテント凹部等であってよい。この場合、相互に関連付けられた二次デテントデバイスは、ピンコンタクトデバイスをコンタクト本体に、またはコンタクト本体をピンコンタクトデバイスに、ブロックまたはロックする。もちろん、必要な場合には、2つのよりも多くの二次デテントデバイスが、二次ロックアセンブリごとに設けられてよい。
【0021】
ピンコンタクトデバイスおよびコンタクト本体の相互に関連付けられた二次デテントデバイスは、ピンコンタクトアセンブリにおける止め部またはラッチを形成してよい。ここで、厳密にまたは少なくとも1つのそのようなラッチが、ピンコンタクトアセンブリにおいて確立されてよい。1つ(のみ)のそのようなラッチが、例えば止まり穴における突出部の係合部として形成される。2つのそのようなラッチが、横方向において互いに正反対側または斜め反対側にあってよい。
【0022】
ピンコンタクトデバイスの少なくとも1つの二次デテントデバイスは、デテントデバイスとして設計されてよく、コンタクト本体の少なくとも1つの二次デテントデバイスも、デテントデバイスとして設計されてよい。よって、例えば、ピンコンタクトデバイスおよびコンタクト本体のデテントデバイスに起因して、コンタクト本体に対するピンコンタクトデバイスの変位が長手方向において可能でない、または条件付きでのみ可能である。そのようなデテントデバイスは、例えばせん断部、圧痕、歯、圧縮部、ビード、刻印、刻み、ノッチ、凹部等として形成されてよい。
【0023】
ピンコンタクトデバイスおよびコンタクト本体の2つの相互に関連付けられたデテントデバイスは、デテント突出部としてまたはデテント突出部およびデテント凹部として形成されてよい。さらに、デテント突出部および/もしくはデテント凹部、または二次デテントデバイスは、ピンコンタクトデバイスおよび/またはコンタクト本体のプラスチック冷間成形品として形成されてよい。
【0024】
よって、ピンコンタクトデバイスの少なくとも2つの二次デテントデバイスは、ピンコンタクトデバイスの長手方向の反対側において、デテント凹部として、または外方に向くデテント突出部として確立されてよい。この場合、デテント凹部またはデテント突出部は、長手方向に関して互いに斜め反対側にあることが好ましい。もちろん、混在した形態、すなわち少なくとも1つのデテント凹部および少なくとも1つのデテント突出部が用いられてもよい。特に、そのような冷間成形されたデテント突出部は、例えば、エンボス部、圧縮部、刻み、浮き彫り部等として形成されてよく、デテント凹部は、例えばエンボス部、圧縮部、ビード等として形成されてよい。
【0025】
さらに、コンタクト本体の少なくとも2つの二次デテントデバイスは、コンタクト本体の長手方向の反対側において、内部デテント凹部または内方に向くデテント突出部として確立されてよい。この場合、デテント凹部またはデテント突出部は、長手方向に関して互いに斜め反対側にあることが好ましい。もちろん、混在した形態、すなわち少なくとも1つのデテント凹部および少なくとも1つのデテント突出部が用いられてもよい。特に、そのような冷間成形されたデテント突出部(内方)またはそのような冷間成形されたデテント凹部(外方)は、例えばせん断刻みの刻印(impressions of shear cuts)、ビード等として形成されてよい。
【0026】
ピンコンタクトデバイスのそれぞれのロック面の法線ベクトルは、ピンコンタクトデバイスにおいて相反する方向に確立されてよい。同様に、コンタクト本体のそれぞれのロック面の法線ベクトルは、コンタクト本体において相反する方向に確立されてよい。換言すると、相互に関連付けられた法線ベクトルは、互いに向かうまたは離れる方向を指し、これらは、単一のデバイスにおいて平行に確立される必要はない。
【0027】
ピンコンタクトデバイスのそれぞれの二次デテントデバイスは、ピンコンタクトアセンブリにおいて互いに反対の方向に確立されてよい。同様に、コンタクト本体のそれぞれの二次デテントデバイスは、ピンコンタクトアセンブリにおいて互いに反対の方向に確立されてよい。換言すると、単一のデバイスの二次デテントデバイスは、並進により位置を揃えることができず、この目的にはミラーリングまたは配線(a mirroring or a wiring)が追加的に必要となる。
【0028】
コンタクト本体は、ピンコンタクトデバイスのための機械的受け部(mechanical receptacle)を有してよい。ここで、受け部は、少なくとも1つの装着長手方向部分において、長手方向の周りの周方向において実質的に完全に閉じるように形成されてよい。そのような装着長手方向部分において、コンタクト本体は、コンタクト本体に安定性を与える底壁、2つの側壁および頂壁を有してよい。装着長手方向部分を完全に閉じるために、頂壁が側壁にまたは側壁を貫通して係合するか、または側壁が頂壁にまたは頂壁を貫通して係合する(差し込みクロージャ、鍵と鍵穴の原理)。
【0029】
一次ロックは、コンタクト本体において2つのそのような装着長手方向部分の間に確立されてよい。さらに、受け部は、好ましくは長手方向に関して互いに斜め反対側にあるピンコンタクトアセンブリのための複数の内部支持面を有してよい。長手方向の各側について、2つのそのような内部支持面が受け部の内側に確立されることが好ましい。内部支持面は、受け部(上記参照)に形成される内部突出部の内面であってよい。加えて、二次デテントデバイスのロック面が、内部支持面に実質的に直接隣接してよい。
【0030】
一次ロックは、ピンコンタクトアセンブリの長手方向延在部において確立されてよい。ここで、一次ロックは、ピンコンタクトデバイスが部分的に受け入れられる受け部の周辺部分により形成されてよい。さらに、一次ロックにおいて、受け部の周方向タブ、受け部の壁、およびピンコンタクトデバイスは、共に溶接されてよい。さらに、周方向タブの自由縁部および壁の自由縁部、ならびに好ましくはピンコンタクトデバイスの角部領域が、一次ロックにおいて互いに溶接されてよい。
【0031】
コンタクト本体は、ハウジングにラッチ接続可能なコンタクト本体として設計されてよい。ここで、コンタクト本体は、ハウジングにおけるピンコンタクトアセンブリのための一次ロックアセンブリおよび二次ロックアセンブリを有してよい。一次ロックアセンブリは、好ましくは弾性を有するロックランスとしてコンタクト本体に形成されてよい。この場合、ロックランスは、コンタクト本体から突出してよく、コンタクト本体に対して弾性を有するように設計されてよい。ロックランスは、実質的に長手方向に延び、コンタクト本体から上方(縦方向)または側方(横方向)に突出することが好ましい。
【0032】
二次ロックアセンブリは、コンタクト本体における好ましくは剛性を有するロック縁部またはロック肩部として設計されてよい。ここで、ロック縁部またはロック肩部は、コンタクト本体の境界部を形成してよく、コンタクト本体に固定的に載るように設計されてよい。ここで、ロック縁部またはロック肩部は、横方向および/または縦方向に延びることが好ましい。
【0033】
好ましくは厳密に2つの部品で形成されるピンコンタクトアセンブリは、一体品としてまたは物質的に一体品として形成されてよい。一体品の設計は、ピンコンタクトアセンブリの個々の部品(ピンコンタクトアセンブリおよびコンタクト本体)が、摩擦係合および/または形状嵌めにより互いに固定され、好ましくはそれらの個々の部品のうちの1つを損傷させることなくそれらの個々の部品に分離することが可能な、ピンコンタクトアセンブリの設計を意味するものと理解される。複数部品の設計の場合には、摩擦係合および/または形状嵌めが(条件付きで)存在しない、またはコンタクトアセンブリの結合力が第3の部品により生成される。
【0034】
物質的に(接着の)一体品の設計は、ピンコンタクトアセンブリの個々の部品(ピンコンタクトデバイスおよびコンタクト本体)が、物質結合(溶接、はんだ付け、接着等)により互いに固定され、ピンコンタクトアセンブリを、好ましくはその個々の部品のうちの1つを損傷させることなく個々の部品に分離することが不可能な、ピンコンタクトアセンブリの設計を意味するものと理解される。ここで、ピンコンタクトアセンブリの結合力は、摩擦係合および/または形状嵌めにより生成されてもよい(一体設計の場合を除く)。
【0035】
さらに、ピンコンタクトアセンブリは、一体ではなく、少なくとも3つの部品で形成されないことが好ましい。ピンコンタクトアセンブリが一体設計である場合、破壊することによってのみ分割され得る単一の構成要素のみが存在することになる。この構成要素は、一体にされることになる単一の原料片(金属薄板、ブランク等)および/または単一の原料塊(金属/プラスチック溶融物)から作製されることになる。内部結合力は、もっぱら接着および/または結合により実現されることになる。
【0036】
ピンコンタクトデバイスは、タブコンタクトデバイスまたはピンコンタクトデバイスとして設計されてよい。さらに、コンタクト本体は、電気的導体圧着領域および機械的絶縁体圧着領域を有してよい。すなわち、コンタクト本体は、圧着可能なコンタクト本体として設計され、ピンコンタクトアセンブリは、圧着コンタクトアセンブリとして設計される。
【0037】
本発明に係るエンティティは、本発明に係る二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリを備える。ここで、当該エンティティは例えば、エンティティハウジングに加えて、少なくとも1つの機械的、電気的、電子的、光学的および/または流体的なデバイスまたはアセンブリをさらに備えてよい。そのようなエンティティは、例えば、デバイス(エンティティハウジングとしてのコネクタハウジングを有する電気コネクタ)、アセンブリ(エンティティハウジングとしてのアセンブリハウジングを有する電気コネクタアセンブリ)、(電気コネクタを有する)(事前)組み立て済みケーブル、サブアセンブリ、プリント回路基板、構成要素、モジュール、ユニット、装置、集合体、プラント、システム等として形成されて(も)よい。
【0038】
正確な縮尺ではない添付の概略図面を参照して、例示的実施形態により、本発明を以下でより詳細に説明する。図面の説明(下記参照)、参照符号のリスト、特許請求の範囲、および図面の各図において、同一の、一義的なまたは同様の設計および/または機能を有する部分、要素、部品、ユニット、構成要素および/またはスキームには、同じ参照符号が付されている。本発明の説明(上記参照)において説明されていない、図面に示されていない、かつ/または確定的でない、本発明の例示的実施形態に対するまたはその構成要素、スキーム、ユニット、部品、要素または部分に対する可能な代替的、静的かつ/または運動学的な反転、組み合わせ等を、参照符号のリストおよび/または図面の説明からさらに得ることができる。
【0039】
本発明において、特徴(部分、要素、部品、ユニット、構成要素、機能、サイズ等)は、顕在的、すなわち存在してもよく、または潜在的、すなわち存在しなくてもよい。本明細書(説明(本発明の説明(上記参照)、図面の説明(下記参照))、参照符号のリスト、特許請求の範囲、図面)において、潜在的な特徴は、本発明に従ってそれが存在しないことが強調されない限り、特徴として明示的に説明されない。すなわち、実際に実施され、先行技術によって構成されるものではない発明は、この特徴を省くことで成り立つ。
【0040】
本明細書の特徴は、記載されている方式および/または方法のみならず、別の方式および/または方法(分離、組み合わせ、置換、追加、単独での提供、省略等)において適用されてもよい。特に、説明、参照符号のリスト、特許請求の範囲および/または図面における、参照符号およびそれに付随する特徴またはその逆に基づいて、特許請求の範囲および/または説明における特徴を置換、追加または省略することが可能である。加えて、請求項における特徴が、それによってより詳細に解釈および/または規定されてよい。
【0041】
説明の特徴は、((最初にはほとんど未知の)先行技術に鑑みて)任意選択的な特徴として解釈されてもよく、すなわち、各特徴は、任意選択的な、任意のまたは好適な、すなわち強制でない特徴として理解されてもよい。よって、特徴を、場合によってはその周辺部を含め、例示的実施形態から抽出することが可能であり、そしてこの特徴を本発明の一般化された概念に適用することができる。例示的実施形態における特徴の不存在(潜在的特徴)は、該当する場合、その特徴が本発明に関して任意選択的(当業者)であることを示す。さらに、特徴に関する種類の用語の場合、その特徴に関する総称も共に読み取られてよく(場合によっては副区分等へのさらなる階層的細分化)、それにより、例えば、同等の効果および/または同等の値を考慮して、その特徴の一般化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】ピンコンタクトデバイスおよびコンタクト本体を有する本発明に係る二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリの実施形態を、上方から斜めに見た側方斜視図で示す図である。
図2】ピンコンタクトデバイスとコンタクト本体との間に確立される二次ロックを、二次元の断面の分離詳細平面図で示す図である。
図3】ピンコンタクトデバイスとコンタクト本体との間に確立される二次ロックを、二次元の断面の分離詳細平面図で示す図である。
図4】ハウジングにおけるピンコンタクトアセンブリの確立された一次ラッチおよび二次ラッチの二次元の断面の分離詳細側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ1、特に自動車分野における電気的プラグ接続部のための微小または極小のピンコンタクトアセンブリ1の変形例の3つの実施形態(図1図3:第1の実施形態、実線の参照線、図2:第2の実施形態および第3の実施形態、各々破線の参照線)の例に関して、本発明を下記でより詳細に説明する。本発明を好適な例示的実施形態によってより詳細に説明および例示するが、本発明は、開示されている例示的実施形態により限定されるものではなく、より基本的な性質のものである。
【0044】
そこから、かつ/または上記(本発明の説明)から、本発明の保護範囲から逸脱することなく、他の変形例が導き出されてよい。本発明は、電気エンティティ(上記参照)の場合、一般に電気分野において適用可能である。例外としては、地上ベースの電力工学がある。図面においては、本発明の理解に必要な、本発明の対象の空間的部分のみが示されている。コネクタおよび相手側コネクタ、端子(上記参照)および相手端子等のような呼称は、同義として解釈されるべきである、すなわち、必要な場合には互いに交換することができる。
【0045】
以下、図面(図1参照)に関する本発明の説明は、ピンコンタクトアセンブリ1の長手方向Lr(その一方が差し込み方向Srである)、縦方向Hr、横方向Qrおよび周方向Urを参照する。ここで、長手方向Lrは、ピンコンタクトアセンブリ1の主な延在方向に対応し、縦方向Hrは、ピンコンタクトアセンブリ1のロックランス341のばね方向に実質的に対応し、横方向Qrは、ロックランス341のロック縁部またはロック肩部の延在方向に実質的に対応する。加えて、周方向Urは、長手方向Lrの周りに延びる。
【0046】
図1は、二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ1の例示的実施形態を示す。ピンコンタクトアセンブリ1は、ここでは物質的に一体品として形成されることが好ましいが、単に一体品として、すなわち物質的接続なしで形成されてもよい。ピンコンタクトアセンブリ1は、例えばハウジング0(図4参照)、例えばコネクタハウジング0、エンティティハウジング0等に設けられてよく、特にラッチ接続されてよい。この目的で、一次ロック41が、好ましくは二次ロック42も、ピンコンタクトアセンブリ1とハウジング0との間で用いられることが好ましい。
【0047】
本ピンコンタクトアセンブリ1は、本例において、第1の部品としての電気的ピンコンタクトデバイス2と、第2の部品としての電気的コンタクト本体3とを備える。ここで、ピンコンタクトデバイス2は、直線ピン2、直線タブ2等として形成されてよい。ピンコンタクトデバイス2をさらに特徴づける点は、これがソケットとして形成されず、好ましくは中実の材料断面を有する点である。
【0048】
ピンコンタクトアセンブリ1は、電気的コンタクト部20(ピンコンタクトデバイス2の一部分)、機械的ラッチ部30(実質的にコンタクト本体3の一部分)、および電気機械的ケーブル接続部35(コンタクト本体3の一部分)に分割される。ラッチ部30は、一次ロック41のための一次ロック領域31、および二次ロック42のための二次ロック領域32にさらに分割される。加えて、ケーブル端子部35は、電気ケーブル(不図示)のための電気的導体圧着領域36および機械的絶縁体圧着領域37にさらに分割される。
【0049】
本例において、ピンコンタクトデバイス2は、正方形の断面を有する単純なピンコンタクトデバイス2として設計される。楕円形、円形、矩形または多角形の断面などの別の断面も、もちろん使用可能である。すなわち、タブコンタクトデバイス2等のような別のコンタクトデバイス2も使用可能であることはもちろんである。ピンコンタクトデバイス2は、実質的に規則的な断面を有する直線状の中実円筒の形状を実質的に有するとともに、好ましくはその長手方向端部における挿入スロープを有する。
【0050】
コンタクト本体3は、そのラッチ部30において、ピンコンタクトデバイス2が受け入れられて固定される、ピンコンタクトデバイス2のための受け部300を有する。受け部300は、その長手方向の前端部および後端部において周方向Urに完全に閉じるように設計される。ここで、それぞれの長手方向端部は、底壁、2つの側壁、および頂壁を備え、頂壁は、ロックのために、好ましくは実質的にラッチ部30全体にわたって延びる側壁に差し込まれる。横方向Qrにおいて反対側の側壁、および底壁も、実質的にラッチ部30全体にわたって延びることが好ましい。ここで、頂壁は途切れている。
【0051】
コンタクト本体3の一次ロックアセンブリ341が、各々周方向Urにおいて完全に閉じている受け部300の2つの長手方向端部の間に確立される。この場合、一次ロックアセンブリ341は、好ましくは縦方向Hrに弾性を有するロックランス341として設計される(図4も参照)。この場合、ロックランス341は、閉じた長手方向前端部から長手方向Lrにおいて実質的に後部まで、かつ縦方向Hrにおいていくらか、一体に延びる。この場合、ロックランス341は、ロックランス341から横方向Qrに突出する突出部により、それに隣接する側壁の窓において案内されてよい。ロックランス341は、その自由な長手方向端部において、デテント突出部を有してよい。
【0052】
さらに、図4も参照すると、周方向Urにおいて完全に閉じている受け部300の長手方向後端部の後部領域は、二次ロックアセンブリ342として形成される。ここで、二次ロックアセンブリ342は、剛性のロック肩部342として形成されることが好ましい。剛性のロック肩部342は、実質的に横方向Qrに、かつ任意選択に縦方向Hrに延びることが好ましい。
【0053】
加えて、コンタクト本体3とのコンタクトデバイス2の電気的かつ機械的な一次ロック11が、一次ロック341の下方において縦方向Hrに、すなわち受け部300の方向に確立されることが好ましい。ここで、一次ロック11は、ピンコンタクトデバイス2の周りにおけるコンタクト本体3の好ましくは実質的に完全な周方向の形状嵌め接続部(頂部における長手方向部分を参照)として形成され、ピンコンタクトデバイス2は、長手方向Lrにおいて物質結合接続部、特に溶接接続部により固定される。換言すると、物質的接続を損なうことなく、コンタクトデバイス2が並進変位することは不可能である。
【0054】
周方向の形状嵌め接続部は、基壁および2つの側壁の長手方向部分、ならびに受け部300の周方向タブ310(長手方向部分、カバー)により構成され、ピンコンタクトデバイス2は、実質的に形状嵌めによりこれらの部分の間に収容される。ここで、周方向タブ310は、一方の側壁からその反対側の側壁に向かって曲げられる。周方向タブ310の自由端部およびそれに関連付けられた側壁の移行部において、物質結合接続部、特に溶接接続部が確立される。
【0055】
特に、物質結合接続部は、周方向タブ310の自由端部、この端部に関連付けられた側壁の自由縁部、およびピンコンタクトデバイス2を互いに留め付ける。ここで、ピンコンタクトデバイス2は、特にその角部領域のうちの1つにより、コンタクト本体3に堅固に接続される。ラッチ、プレス嵌め等のような代替的な一次ロック11も、もちろん使用可能である。
【0056】
受け部300内において、ピンコンタクトデバイス2は、複数の内部支持面303の間に受け入れられることが好ましく、これらに着座する。ここで、内部支持面303は、受け部300の内方に突出し、受け部300の内部突出部により形成される。ここで、内部支持面303は、せん断刻みの刻印により受け部300の側壁に形成されることが好ましい。側壁ごとに2つのそのような内部支持面303が設けられることが好ましい。側壁ごとに異なる数、特にただ1つまたは2つよりも多くの内部支持面も、もちろん使用可能である。もちろん、奇数の内部支持面303が一方の側壁の内側に設けられ、偶数の内部支持面303が反対側の側壁に設けられてもよい。
【0057】
ピンコンタクトデバイス2とコンタクト本体3との間の一次ロック11または物質結合を固定するために、すなわち、物質結合に少なくとも部分的な欠陥がある可能性がある場合、ピンコンタクトアセンブリ1は、確立された、好ましくは電気的なかつ特に機械的な二次ロック12を有する。ここで、二次ロック12は、ピンコンタクトデバイス2をコンタクト本体3に、特に受け部300にロックする。
【0058】
ここで、そのような二次ロック12の3つの実施形態が示されており、特に図2を参照されたい。他の実施形態ももちろん使用可能である。例えば、図2は、ピンコンタクトデバイス2とコンタクト本体3との間の接続領域の左側および中間において、それぞれコンタクト本体3へのピンコンタクトデバイス2のロック接続部を示し、右側において、コンタクト本体3におけるピンコンタクトデバイス2のコンタクトデバイス止め部を示す。図2の中間のロック接続部は、係合接続部として説明されてもよい。これらの機械的接続部は全て、機械的着座接続部と称されてもよい(上記参照)。
【0059】
図2の中央の着座接続部においては、突出部が凹部に係合する。ここで、ピンコンタクトデバイス2の突出部がコンタクト本体3の凹部に係合してもよく、または、その逆に、コンタクト本体3の突出部がピンコンタクトデバイス2の凹部に係合してもよい。図2の右側の着座接続部において、ピンコンタクトデバイス2の自由端部が、コンタクト本体3の受け部300における突出部に載っていてよい。この突出部は、例えばビード、コンタクト本体3から曲げられたタブ等として形成されてよい。
【0060】
図2の左側の着座接続部(図3も参照)は、ロック接続部として設計される。ここで、ピンコンタクトデバイス2は、二次ロックアセンブリ220を有し、コンタクト本体3も、二次ロックアセンブリ320を有する。二次ロックアセンブリ220、320は、部分的に相補的であるように設計され、受け部300におけるピンコンタクトデバイス2の装着済み状態において、いくらかの遊びを有して互いに着座することが好ましい(図3)。本例において、関連する二次ロックアセンブリ220、320は、各々がロック面2222、3222を有する2つの二次ロックアセンブリ2220、3220を備える。それぞれの二次デテントデバイス2220、3220は、例えばデテント突出部、ロックラグ、ロック肩部、ロックリム、ロック縁部、デテント凹部等として形成されてよい。
【0061】
確立された二次ロック12において、2つの相互に関連付けられた二次デテントデバイス2220/3220または2つの相互に関連付けられたロック面2222/3222が、ピンコンタクトデバイス2をコンタクト本体3において単一の並進方向にのみブロックする。したがって、ピンコンタクトデバイス2が、一次ロック11とは別に、依然として可能な両方の並進方向(すなわち完全な並進自由度)でコンタクト本体3において保持またはブロックされるように、2×2個の相互に関連付けられた二次デテントデバイス2220/3220が、ピンコンタクトアセンブリ1において確立されることが好ましい。
【0062】
ここで、ピンコンタクトデバイス2の二次デテントデバイス2220およびコンタクト本体3の二次デテントデバイス3220は、ピンコンタクトアセンブリ1において互いに反対の方向に確立される。すなわち、2つの相互に関連付けられた二次デテントデバイス2220/3220の相互に関連付けられたロック面2222/3222が互いに対向するのみならず、ピンコンタクトデバイス2のロック面2222/2222およびコンタクト本体3のロック面3222/3222もピンコンタクトアセンブリ1において互いに対向する。
【0063】
ここで、ピンコンタクトデバイス2の2つの二次デテントデバイス2220または2つのロック面2222は、好ましくは横方向Qrにおいて互いに反対側にあるピンコンタクトデバイス2の側部において確立される。さらに、ピンコンタクトデバイス2の2つの二次デバイス2220または2つのロック面2222は、ピンコンタクトデバイス2において長手方向Lrに互いにオフセットして確立される。もちろん、これは、内部構造においてコンタクト本体3または受け部300にも同様に当てはまる。
【0064】
他の二次デテントデバイス2220、3220、例えばデテント突出部2220/3220に加えてデテント凹部3220/2220を用いることも、もちろん可能である。さらに、二次デテントデバイス2220、3220を例えば単一の側部、3つの側部または4つの側部に設けることが可能である。加えて、ピンコンタクトデバイス2をコンタクト本体3において2つまたは3つの回転位置に偏向させもしくは向けて設置する必要がない、または偏向させもしくは向けて設置することができるように、二次デテントデバイス2220、3220をピンコンタクトアセンブリ1において確立することが可能である。
【0065】
図4はさらに、ハウジング0とのピンコンタクトアセンブリ1の確立された一次ロック41および確立された二次ロック42を示す。ここで、ロックランス314は、ハウジング0の内部突出部に押し掛かり、それにより一次ロック41を形成する。さらに、二次ロックアセンブリ342も、ハウジング0内に設置されてよい。この場合、ハウジング0のまたはハウジング外部の部分の回転移動または並進移動可能な突出部が、ピンコンタクトアセンブリ1の二次ロックアセンブリ342における対応する領域に押し掛かってよく、それにより二次ロック41を形成する。
【0066】
先行技術の二部品式ピンコンタクトアセンブリにおいては、1つの溶接スポットのみが、ピンコンタクトアセンブリを長手方向において固定(ロック)するように機能する。この溶接点が不完全であるかまたは不良を伴って形成される場合、これは、車両におけるピンコンタクトアセンブリの使用前または使用中に緩む場合がある。これは、ピンコンタクトアセンブリにおけるピンコンタクトデバイスの長手方向の位置決めが確実でなく、それにより電気コンタクトの欠陥が生じ得ることを意味する。
【0067】
本発明は、例えば、コンタクト本体3におけるピンコンタクトデバイス2の一次ロック11の溶接スポットに加えて、追加の位置決めまたは固定を提供する。これは、コンタクト本体3またはピンコンタクトアセンブリ1におけるピンコンタクトデバイス2の二次ロック12として形成される。よって、溶接スポットに欠陥または不良がある場合に、ピンコンタクトデバイス2がコンタクト本体3から出るおそれがなく、またはコンタクト本体3に押し込まれ過ぎるおそれもない。よって、ピンコンタクトアセンブリ1における溶接スポットに欠陥または不良がある場合であっても、ピンコンタクトアセンブリ1とソケット端子(不図示)との間の電気的接触が確実になる。
【符号の説明】
【0068】
0 ハウジング
1 二部品式(電気的)ピンコンタクトアセンブリ
2 (電気的)ピンコンタクトデバイス
3 (電気的)コンタクト本体
11 確立された一次ロック
12 確立された二次ロック
20 (電気的)コンタクト部
220 二次ロックアセンブリ
2220 二次ロックデバイス
2222 ロック面
30 (機械的)ラッチ部
31 一次ロック領域
32 二次ロック領域
35 (電気機械的)ケーブル接続部
36 (電気的)導体圧着領域
37 (機械的)絶縁体圧着領域
300 受け部
302 内部突出部
303 内部支持面
310 周方向タブ
320 二次ロックアセンブリ
3220 二次ロックデバイス
3222 ロック面
341 コンタクト本体3の一次ロックアセンブリ
342 コンタクト本体3の二次ロックアセンブリ
41 確立された一次ロック
42 確立された二次ロック
Lr 長手方向(無向)
Sr 長手方向Lrに平行な差し込み方向(有向)
Hr 縦方向(無向)
Qr 横方向(無向)
Ur 長手方向Lrの周りの周方向(無向)
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-11-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)であって、
長手方向(Lr)に延びるピンコンタクトデバイス(2)と、前記長手方向(Lr)に延びるコンタクト本体(3)とを備え、前記ピンコンタクトデバイス(2)が、前記コンタクト本体(3)に固定された、二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)において、
前記ピンコンタクトデバイス(2)が、確立された一次ロック(11)および確立された二次ロック(12)により前記コンタクト本体(3)に固定されていることを特徴とする、
二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項2】
前記一次ロック(11)に欠陥がある場合に、前記二次ロック(12)が前記一次ロック(11)のタスクまたは目的を引き継ぐように、前記二次ロック(12)が前記二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項3】
前記一次ロック(11)が、前記ピンコンタクトデバイス(2)と前記コンタクト本体(3)との間の物質結合接続部(11)を有し、
前記二次ロック(12)が、前記ピンコンタクトデバイス(2)と前記コンタクト本体(3)との間の機械的着座接続部(12)を備え、かつ/または、
前記一次ロック(11)が、溶接接続部(11)を有し、前記二次ロック(12)が、コンタクトデバイス止め部(12)または機械的ロック接続部(12)を有する
ことを特徴とする、請求項1に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項4】
前記一次ロック(11)が、前記二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)の周方向(Ur)の長手方向部分として設けられ、
前記ピンコンタクトデバイス(2)が、少なくとも2つまたは3つ全ての並進自由度で前記コンタクト本体(3)にロックされ、
前記ピンコンタクトデバイス(2)が、少なくとも2つまたは3つ全ての回転自由度で前記コンタクト本体(3)にロックされ、かつ/または、
前記一次ロック(11)が、前記ピンコンタクトデバイス(2)と前記コンタクト本体(3)との間の溶接された周方向の形状嵌め接続部として形成されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項5】
前記二次ロック(12)が、前記二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)の周方向(Ur)の長手方向部分として形成され、
前記ピンコンタクトデバイス(2)が、5つの並進方向または3つ全ての並進自由度で前記コンタクト本体(3)にロックされ、
前記ピンコンタクトデバイス(2)が、少なくとも2つまたは3つ全ての回転自由度で前記コンタクト本体(3)にロックされ、かつ/または、
前記二次ロック(12)が、前記ピンコンタクトデバイス(2)と前記コンタクト本体(3)との間の止め部またはロック、および少なくとも部分的な周方向の形状嵌め接続部として形成されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項6】
実際の二次ロック(12)自体の関連するロック面(2222、3222)のみが、前記ピンコンタクトデバイス(2)を厳密に1つの並進方向または自由度で前記コンタクト本体(3)にロックし、
前記ピンコンタクトデバイス(2)が、いずれの回転方向または回転自由度でも前記コンタクト本体(3)にロックされないか、または少なくとも1つもしくは厳密に1つの回転方向または回転自由度で前記コンタクト本体(3)にロックされ、かつ/または、
前記ロック面(2222、3222)が、前記ピンコンタクトデバイス(2)と前記コンタクト本体(3)との間の実際の止め部またはロック接続部として形成されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項7】
機械的止め接続部が、前記ピンコンタクトデバイス(2)の長手方向端部と前記コンタクト本体(3)の内方に向く突起との間に確立され、
前記二次ロック(12)の機械的ロック接続部において、前記ピンコンタクトデバイス(2)および前記コンタクト本体(3)が、互いに押し掛かりまたは噛み合い、かつ/または、
前記ピンコンタクトデバイス(2)の外面と前記コンタクト本体(3)の内面との間の前記機械的ロック接続部が確立されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項8】
前記二次ロック(12)が、前記ピンコンタクトデバイス(2)の二次ロックアセンブリ(220)および前記コンタクト本体(3)の二次ロックアセンブリ(320)を備え、
前記二次ロック(12)において、前記二次ロックアセンブリ(220、320)は、互いに着座し、かつ/または互いに着座可能であり、
前記ピンコンタクトデバイス(2)の前記二次ロックアセンブリ(220)は、少なくとも1つ、厳密に2つ、または複数の二次デテントデバイス(2220)を備え、
前記コンタクト本体(3)の前記二次ロックアセンブリ(320)は、少なくとも1つ、厳密に2つ、または複数の二次デテントデバイス(3220)を備える
ことを特徴とする、請求項1に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項9】
前記ピンコンタクトデバイス(2)の少なくとも1つの二次デテントデバイス(2220)が、デテントデバイス(2220)として設計され、前記コンタクト本体(3)の少なくとも1つの二次デテントデバイス(3220)も、デテントデバイス(3220)として設計され、
前記ピンコンタクトデバイス(2)および前記コンタクト本体(3)の2つの相互に関連付けられたデテントデバイス(2220、3220)が、デテント突出部(2220、3220)としてまたはデテント突出部およびデテント凹部として形成され、かつ/または、
デテント突出部(2220、3220)および/またはデテント凹部が、前記ピンコンタクトデバイス(2)および/または前記コンタクト本体(3)のプラスチック冷間成形品として形成されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項10】
前記ピンコンタクトデバイス(2)のそれぞれのロック面(2222)の法線ベクトルが、前記ピンコンタクトデバイス(2)において相反する方向に設定され、
前記コンタクト本体(3)のそれぞれのロック面(3222)の法線ベクトルが、前記コンタクト本体(3)において相反する方向に設定され、
前記ピンコンタクトデバイス(2)のそれぞれの二次デテントデバイス(2220)が、前記二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)において互いに反対の方向に設定され、かつ/または、
前記コンタクト本体(3)のそれぞれの二次デテントデバイス(3220)が、前記二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)において互いに反対の方向に設定されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項11】
前記コンタクト本体(3)が、前記ピンコンタクトデバイス(2)のための機械的受け部(300)を備え、
前記受け部(300)は、少なくとも1つの装着長手方向部分において、前記長手方向(Lr)の周りの周方向(Ur)において実質的に完全に閉じるように形成され、
前記一次ロック(11)は、前記コンタクト本体(3)において2つのそのような装着長手方向部分の間に確立され、
前記受け部(300)は、前記長手方向(Lr)に関して互いに斜め反対側にある前記ピンコンタクトデバイス(2)のための複数の内部支持面(302)を有し、かつ/または、
二次デテントデバイス(2220、3220)のロック面(2222、3222)は、内部支持面(302)に隣接する
ことを特徴とする、請求項1に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項12】
前記一次ロック(11)が、前記二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)の長手方向延在部において確立されており、
前記一次ロック(11)は、前記ピンコンタクトデバイス(2)が部分的に受け入れられる受け部(300)の周辺部分により形成され、
前記一次ロック(11)において、前記受け部(300)の周方向タブ(310)、前記受け部(300)の壁および前記ピンコンタクトデバイス(2)は、共に溶接され、かつ/または、
前記一次ロック(11)において、前記周方向タブ(310)の自由縁部および前記壁ならびに前記ピンコンタクトデバイス(2)の角部領域は、それぞれ共に溶接されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項13】
前記コンタクト本体(3)が、ハウジング(0)にラッチ接続可能なコンタクト本体(3)として設計されており、
前記コンタクト本体(3)は、前記ハウジング(0)における前記二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)のための一次ロックアセンブリ(341)および二次ロックアセンブリ(342)を有し、
前記一次ロックアセンブリ(341)/一次ロックアセンブリ(341)は、前記コンタクト本体(3)における弾性を有するロックランス(341)として形成され、かつ/または、
前記二次ロックアセンブリ(342)/二次ロックアセンブリ(342)は、前記コンタクト本体(3)における剛性を有するロック肩部として確立されている
ことを特徴とする、請求項1に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項14】
つの部品で形成される前記二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)が、一体品としてまたは物質的に一体品として形成され、
前記ピンコンタクトデバイス(2)が、タブコンタクトデバイス(2)またはピンコンタクトデバイス(2)として設計され、かつ/または、
前記コンタクト本体(3)が、電気的導体圧着領域(36)および機械的絶縁体圧着領域(37)を有する
ことを特徴とする、請求項1に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項15】
前記二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)は、自動車分野における電気的差し込み接続部のための微小または極小のピンコンタクトアセンブリ(1)である
ことを特徴とする、請求項1に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)。
【請求項16】
動車分野のための電気エンティティであって、前記電気エンティティが、請求項1から15のいずれか一項に記載の二部品式電気的ピンコンタクトアセンブリ(1)を備えることを特徴とする、電気エンティティ。
【外国語明細書】