(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046645
(43)【公開日】2024-04-03
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
H10K 50/844 20230101AFI20240327BHJP
H10K 59/40 20230101ALI20240327BHJP
H10K 50/81 20230101ALI20240327BHJP
H10K 50/82 20230101ALI20240327BHJP
H10K 59/12 20230101ALI20240327BHJP
H10K 59/122 20230101ALI20240327BHJP
H10K 59/124 20230101ALI20240327BHJP
【FI】
H10K50/844
H10K59/40
H10K50/81
H10K50/82
H10K59/12
H10K59/122
H10K59/124
【審査請求】有
【請求項の数】29
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023157469
(22)【出願日】2023-09-22
(31)【優先権主張番号】10-2022-0119793
(32)【優先日】2022-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム, ヨンクン
【テーマコード(参考)】
3K107
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC23
3K107CC41
3K107DD21
3K107DD26
3K107DD89
3K107DD90
3K107EE03
3K107EE50
3K107EE65
3K107EE66
3K107FF15
3K107HH05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ホールインディスプレイ(Hole In Display)のカメラを配置するために形成する第1領域の第1パターン部上に、絶縁層および保護層の積層構造を改善して外部水分の浸透を防止できる表示装置を提供する。
【解決手段】表示領域および非表示領域を含む基板、表示領域に配置される第1領域と第1領域にあるホール領域、第1パターン部、第1ダム部、および第2パターン部を含み、第1領域の少なくとも一部分上にある封止層、第1絶縁層および第2絶縁層および第1パターン部に配置される複数の第1パターンを含み、複数の第1パターンの間で第1絶縁層と第2絶縁層は互いに離隔し、複数の第1パターンの上部面の少なくとも一部分で第1絶縁層および第2絶縁層は互いに接する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域および非表示領域を含む基板;
前記表示領域に配置される第1領域;
前記第1領域にあるホール領域、第1パターン部、第1ダム部、および第2パターン部;
前記第1領域の少なくとも一部分上にある封止層、第1絶縁層、および第2絶縁層;および
前記第1パターン部に配置される複数の第1パターン
を含み、
前記複数の第1パターンの間で前記第1絶縁層と前記第2絶縁層は互いに離隔し、
前記複数の第1パターンの上部面の少なくとも一部分で前記第1絶縁層および前記第2絶縁層は互いに接する、表示装置。
【請求項2】
前記第2パターン部に配置される複数の第2パターンをさらに含み、
前記封止層は前記複数の第2パターン上にあり、
前記第2パターン部で前記第1絶縁層と前記第2絶縁層は互いに接している、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記複数の第1パターンの間の前記第1絶縁層と前記第2絶縁層の間に保護層が配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記複数の第1パターンの下部面から上部面までの第1高さと前記複数の第1パターンの下部面から前記保護層の上部面までの第2高さは互いに異なる、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第2高さが前記第1高さより高い、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記保護層の終端は前記複数の第1パターンと一部重なる、請求項3に記載の表示装置。
【請求項7】
前記表示領域に配置される複数のピクセル;および
前記複数のピクセルに配置される複数のトランジスタ
をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記複数のトランジスタと電気的に連結されたアノード電極、発光層およびカソード電極をさらに含む、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記封止層は前記カソード電極上に配置される、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1絶縁層上に配置される第1タッチ電極および第2タッチ電極をさらに含む、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記封止層は第1封止層、第2封止層、および第3封止層を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1領域で前記第1封止層、前記第3封止層、前記第1絶縁層、および前記第2絶縁層の側面が露出される、請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記第1領域に配置されるカメラ、センサ、および光源をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項14】
前記非表示領域に配置される駆動回路部および第2ダム部をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項15】
表示領域および非表示領域を含む基板;
前記表示領域に配置される第1領域および複数のピクセル;
前記複数のピクセルに配置される複数のトランジスタ;
前記複数のトランジスタ上に配置される平坦化層;
前記平坦化層上に配置されるアノード電極、発光層、およびカソード電極;
前記カソード電極上に配置される封止層;
前記封止層上に配置される第1絶縁層、第1タッチ電極、第2絶縁層、および第2タッチ電極;および
前記第1領域にある第1パターン部、第1ダム部、および第2パターン部
を含み、
前記第1絶縁層および第2絶縁層は前記第1パターン部、前記第1ダム部、および前記第2パターン部に延びて配置される、表示装置。
【請求項16】
前記第1パターン部に配置される複数の第1パターンをさらに含む、請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記複数の第1パターンのそれぞれの上面の少なくとも一部で前記第1絶縁層と前記第2絶縁層が互いに接する、請求項16に記載の表示装置。
【請求項18】
前記複数の第1パターンの間で前記第1絶縁層と前記第2絶縁層が互いに離隔する、請求項16に記載の表示装置。
【請求項19】
前記複数の第1パターンの間の前記第1絶縁層と前記第2絶縁層の間に保護層が配置される、請求項17に記載の表示装置。
【請求項20】
前記複数の第1パターンの下部面から上部面までの第1高さと前記複数の第1パターンの下部面から前記保護層の上部面までの第2高さは互いに異なる、請求項19に記載の表示装置。
【請求項21】
前記第2高さが前記第1高さより高い、請求項20に記載の表示装置。
【請求項22】
前記保護層の終端は前記複数の第1パターンと一部重なる、請求項19に記載の表示装置。
【請求項23】
前記第2パターン部に配置される複数の第2パターンをさらに含む、請求項15に記載の表示装置。
【請求項24】
前記複数の第2パターン上に前記封止層、前記第1絶縁層、および前記第2絶縁層が延びて配置される、請求項23に記載の表示装置。
【請求項25】
前記第2パターン部上で前記第1絶縁層および前記第2絶縁層が互いに接する、請求項24に記載の表示装置。
【請求項26】
前記封止層は第1封止層、第2封止層、および第3封止層を含む、請求項15に記載の表示装置。
【請求項27】
前記第1領域で前記第1封止層、前記第3封止層、前記第1絶縁層、および前記第2絶縁層の側面が露出される、請求項26に記載の表示装置。
【請求項28】
前記第1領域にあるホール領域をさらに含み、前記ホール領域にはカメラ、センサ、および光源をさらに含む、請求項15に記載の表示装置。
【請求項29】
前記非表示領域に配置される駆動回路部および第2ダム部をさらに含む、請求項15に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は表示装置に関し、外部水分の浸透を防止できる表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多様な情報を表示するとともに該当情報を視聴する使用者と相互に作用できる最近の表示装置は、多様な大きさ、多様な形態および多様な機能が要求されている。
【0003】
このような表示装置は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display Device:LCD)、電気泳動表示装置(Electrophoretic Display Device:FPD)および有機発光ダイオード表示装置(Organic Light Emitting Diode Display Device:OLED)などがある。
【0004】
有機発光表示装置は自体発光型表示装置であって、液晶表示装置(LCD)とは異なり、別途の光源を必要としないため軽量かつ薄型で製造が可能である。また、有機発光ダイオード表示装置は低電圧駆動によって消費電力の側面で有利であるだけでなく、色相の具現、応答速度、視野角、コントラスト比(contrast ratio;CR)にも優れているため、次世代ディスプレイとして研究されている。
【0005】
有機発光ダイオード表示装置は多数の薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;あるいは「TFT」)を利用して、有機発光ダイオードに流れる電流を制御して画像を表示する。
【0006】
表示装置はカメラ、スピーカー、およびセンサなどを追加して開発している。
【0007】
特に、表示装置にカメラのようなセンサを配置するために、装置内にホールを形成するホールインディスプレイ(Hole In Display)構造が適用されている。
【0008】
表示装置内にホールを形成することによって、外部の水分が表示パネルの内部の表示領域に浸透する問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本明細書は表示装置の表示領域内にカメラを配置するための領域に貫通ホールを構成することができる。
【0010】
貫通ホールは基板および基板上の層を除去することによって形成され得る。
【0011】
表示領域内に貫通ホールを形成するために、ホール領域、第1パターン部、第1ダム部、および第2パターン部を含む第1領域を配置することができる。
【0012】
第1領域のホール領域に隣接した第1パターン部は発光層の連結を切るために、柱状の下部パターンと下部パターン上に台形状の上部パターンを含む複数の第1パターンが配置され得る。
【0013】
複数の第1パターン上に配置される絶縁層は、複数の第1パターンの間に形成される逆テーパー(Taper)領域に埋まらずに空隙(ES:Empty space)が形成され得る。
【0014】
空隙(ES:Empty space)と台形状の上部パターンの終端により隙間(Seam)が形成され得る。
【0015】
基板および基板上の層を除去して形成したホール領域は、基板上の層の側面が外部に露出され得る。
【0016】
外部に露出された基板上の層のうち有機物質で形成される有機絶縁層に流入した外部水分は、ホール領域と隣接した第1パターン部に形成される隙間(Seam)を通じてパネル表示領域に浸透して表示装置の品質が低下する問題点があった。
【0017】
そこで、本明細書はホールインディスプレイ(Hole In Display)のカメラを配置するために形成する第1領域の第1パターン部上に、絶縁層および保護層の積層構造を改善して外部水分の浸透を防止できる表示装置を発明した。
【0018】
本明細書の実施例に係る解決課題は、カメラを配置するために形成する第1領域の第1パターン部上に絶縁層の間に保護層を配置して外部水分の浸透を防止できる表示装置およびこの製造方法を提供することである。
【0019】
本明細書の実施例に係る解決課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないさらに他の課題は下記の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本明細書の実施例に係る表示装置は、表示領域および非表示領域を含む基板と表示領域に配置される第1領域を含み、第1領域にあるホール領域、第1パターン部、第1ダム部、および第2パターン部と、第1領域の少なくとも一部分上にある封止層、第1絶縁層および第2絶縁層および第1パターン部に配置される複数の第1パターンを含み、複数の第1パターンの間で第1絶縁層と第2絶縁層は互いに離隔し、複数の第1パターンの上部面の少なくとも一部分で第1絶縁層および第2絶縁層は互いに接していてもよい。
【0021】
その他の実施例の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。
【0022】
本明細書の実施例に係る表示装置は、表示領域内にカメラを配置するために形成される第1領域の第1パターン部上に絶縁層および保護層構造を具備することによって、パネルの外部水分の浸透を効果的に防止することができ、透湿によるパネルの品質低下を改善できる表示装置およびこの製造方法を提供することができる。
【0023】
本明細書の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及されていないさらに他の効果は下記の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【0024】
以上において、解決しようとする課題、課題解決手段、効果に記載した発明の内容は請求項の必須の特徴を特定するものではないので、請求項の権利範囲は発明の内容に記載された事項によって制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本明細書の一実施例に係る表示装置を図示した平面図である。
【
図2】明細書の一実施例に係る表示装置を図示した立体図である。
【
図3】明細書の一実施例に係る表示装置を図示した立体図である。
【
図4】
図1の第1領域PH部分を図示した拡大図である。
【
図5】
図1のA-A’の断面の一例を図示した断面図である。
【
図6】
図1のB-B’の断面の一例を図示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本明細書の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確となるであろう。しかし、本明細書は以下で開示される実施例に限定されるものではなく互いに異なる多様な形態で具現され得るであろうし、ただし本実施例は本明細書の開示を完全なものとし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は請求項の範疇によって定義されるのみである。
【0027】
本明細書の実施例を説明するための図面に開示された形状、大きさ、比率、角度、個数等は例示的なものであるので、本明細書は図示された事項に限定されるものではない。明細書全体に亘って同一の参照符号は同一の構成要素を指し示す。また、本明細書の説明において、関連した公知技術に対する具体的な説明が本明細書の要旨を不要に曖昧にさせ得る恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上で言及した「含む」、「有する」、「からなる」等が使われる場合、「のみ」が使われない以上他の部分が追加され得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り複数を含む場合を含む。
【0028】
構成要素の解釈において、誤差範囲に対する別途の明示的記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0029】
位置関係に対する説明の場合、例えば、「上に」、「上部に」、「下部に」、「横に」等で両部分の位置関係が説明される場合、例えば、「すぐに」または「直接」が使われない以上両部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。
【0030】
時間関係に対する説明である場合、「後に」、「に引き続き」、「次に」、「前に」等で時間的前後関係が説明される場合、「すぐに」または「直接」が使われない以上連続的でない場合も含むことができる。
【0031】
第1、第2等が多様な構成要素を叙述するために使われるが、これら構成要素はこれら用語によって制限されない。これら用語は単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使うものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は本明細書の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0032】
本明細書の構成要素の説明において、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使うことができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって該当構成要素の本質、順番、順序または個数などが限定されない。或る構成要素が他の構成要素に「連結」「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結されたりまたは接続され得るが、特に明示的な記載事項がない限り、間接的に連結されたりまたは接続され得る各構成要素の間に他の構成要素が「介在」されてもよいと理解されるべきである。
【0033】
「少なくとも一つ」は、関連した構成要素の一つ以上のすべての組み合わせを含むものと理解されるべきである。例えば、「第1、第2、および第3構成要素の少なくとも一つ」の意味は第1、第2、または第3構成要素だけでなく、第1、第2、および第3構成要素の二個以上のすべての構成要素の組み合わせを含んでいると言える。
【0034】
本明細書で「装置」は、表示パネルと表示パネルを駆動するための駆動部を含む液晶モジュール(Liquid Crystal Module;LCM)、有機発光表示モジュール(OLED Module)のような表示装置を含むことができる。そして、LCM、OLEDモジュールなどを含む完成品(complete productまたはfinal product)のノートパソコン、テレビ、コンピュータモニター、車両用または自動車用装置(automotive apparatus)、スマートフォンまたは電子パッドなどのモバイル電子装置(mobile electronic apparatus)などのようなセット電子装置(set electronic apparatus)またはセット装置(set deviceまたはset apparatus)も含むことができる。
【0035】
したがって、本明細書での装置はLCM、OLEDモジュールなどのような表示装置自体、およびLCM、OLEDモジュールなどを含む応用製品または最終消費者用装置であるセット装置まで含むことができる。
【0036】
そして、いくつかの実施例では、表示パネルと駆動部などで構成されるLCM、OLEDモジュールを「表示装置」で表現し、LCM、OLEDモジュールを含む完成品としての電子装置を「セット装置」で区別して表現してもよい。例えば、表示装置は液晶(LCD)または有機発光(OLED)の表示パネルと、表示パネルを駆動するための制御部であるソースPCBを含むことができる。セット装置はソースPCBに電気的に連結されてセット装置全体を駆動するセット制御部であるセットPCBをさらに含むことができる。
【0037】
本明細書の実施例に使われる表示パネルは液晶表示パネル、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)表示パネル、および電界発光表示パネル(electroluminescent display panel)等のすべての形態の表示パネルが使われ得、実施例はこれに限定されるものではない。例えば、表示パネルは本明細書の実施例に係る振動装置によって振動することによって音響を発生させることができる表示パネルであり得る。本明細書の実施例に係る表示装置に適用される表示パネルは表示パネルの形態や大きさに限定されない。
【0038】
本明細書の多様な実施例のそれぞれの特徴が部分的にまたは全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立的に実施可能であってもよく、関連関係で共に実施してもよい。
【0039】
以下、添付された図面および実施例を通じて本明細書の実施例を詳察すると、次の通りである。図面に図示された構成要素のスケールは説明の便宜のために実際とは異なるスケールを有するため、図面に図示されたスケールに限定されない。
【0040】
以下では、図面を参照して本明細書の多様な実施例を詳細に説明する。
【0041】
図1は、本明細書の一実施例に係る表示装置の一例を概略的に図示した平面図である。
【0042】
表示装置10は複数の領域を含むことができる。例えば、表示装置10は画像イメージが表示される領域である一つ以上の表示領域AAを含み、表示領域AAは内部にピクセルPXLアレイが形成される。画像イメージが表示されない一つ以上の非表示領域NAは駆動回路部およびダム部を含み、表示領域AAの一側面に提供されてもよい。例えば、非表示領域NAは表示領域AAの一つ以上の側面に隣接してもよい。
【0043】
図1を参照すると、非表示領域NAは実質的に長方形の表示領域AAを取り囲んで外側に位置することができる。しかし、表示領域AAの形状および表示領域AAに隣接した非表示領域NAの配列は、
図1に図示された例示的な表示装置10に具体的に制限されないものと理解されるべきである。表示領域AAおよび非表示領域NAは表示装置10の任意の形状であってもよい。このような形状の例は五角形、六角形、円形、楕円形などを含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0044】
表示領域AAのピクセルPXLそれぞれはサブピクセルを含み、サブピクセルは赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、白色(W)等の色を表示することができる。また、ピクセルPXLおよびサブピクセルそれぞれは、表示装置10の基板上に製造された一つ以上のトランジスタ(TFT:Thin Film Transitor)を含むピクセル回路と関連されてもよい。ピクセル回路それぞれは一つ以上の駆動回路、例えば、表示装置10の非表示領域NAに位置したゲートドライバGIPおよびデータドライバD-ICと通信するためにゲートラインおよびデータラインに電気的に連結されてもよい。
【0045】
一つ以上の駆動回路は、
図1に図示されたような非表示領域NA内に構成されたTFTで具現されてもよい。例えば、ゲートドライバGIPは表示装置10の基板上の複数のTFTを使って具現されてもよい。基板のTFTで具現され得る回路の非制限的な例はインバータ回路、マルチプレクサ、およびESD(electro static discharge)回路などを含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0046】
一部の駆動回路はIC(integrated circuit)チップとして提供され得、COG(chip-on-glass)または他の類似する方法を使って表示装置10の非表示領域NA内に装着され得る。また、一部の駆動回路はさらに他の基板上に装着され得、フレキシブルPCB(printed circuit board)のような印刷回路、COF(chip-on-film)、TCP(tape-carrier-package)または他の適合な技術を使って非表示領域NAに配置された連結インターフェース(パッド/バンプ、ピン)にカップリングされ得る。
【0047】
本明細書の実施例で、少なくとも2個の異なるタイプのTFTがディスプレイのためのTFT基板に使われる。ピクセル回路の一部および駆動回路の一部に採用されたTFTのタイプは、ディスプレイの要件により変わり得る。
【0048】
例えば、ピクセル回路は酸化物アクティブ層を有するTFT(酸化物TFT)で具現され得、駆動回路は低温多結晶シリコンアクティブ層を有するTFT(LTPS TFT)と酸化物アクティブ層を有するTFTで具現され得る。LTPS TFTとは異なり、酸化物TFTはピクセル間(from the pixel-to-pixel)しきい電圧Vthの変動問題がない。均一なしきい電圧Vthはディスプレイのためのピクセル回路のアレイにおいても獲得され得る。駆動回路を具現するTFT間のしきい電圧Vthの均一度の問題はピクセルの輝度均一度に直接的な影響をより少なく有するであろう。
【0049】
駆動回路(例えば、GIP)はゲートドライブICを表示パネルの内部に内蔵して、ドライブICの個数の低減による費用の低減と高速スキャン信号を表示パネルの表示領域に提供することができる。
【0050】
LTPS TFTで具現される基板上の駆動回路を使って、TFTパネル内の全体のTFTが酸化物TFTで形成される場合より高いクロックで信号およびデータがピクセルに提供され得る。したがって、高速動作可能なディスプレイがムラなく提供され得る。例えば、酸化物TFTおよびLTPS TFTの長所はTFTパネルの設計と組み合わせられて、各長所に応じて酸化物TFTおよびLTPS TFTを選択して使われ得る。
【0051】
表示領域AAは第1領域PHを含むことができる。第1領域PHは表示領域AA内にカメラを配置するためにホール領域Hおよびホール領域Hを囲む第1パターン部PT1、第1ダム部DM、第2パターン部PT2およびルーティング配線領域RKを含み、これらの構成は詳細に後述する。
【0052】
図2および
図3は、本明細書の一実施例に係る表示装置の一例を概略的に図示した立体図である。
【0053】
本明細書の一実施例に係る表示装置はフォルダブル(Foldable)表示装置に適用され得る。
【0054】
フォルダブル(Foldable)表示装置は少なくとも一つの表示領域AAを含むことができる。
【0055】
フォルダブル(Foldable)表示装置は、折りたたみ線(folding line)を基準として表示装置の一つの表示領域が折りたたまれて第1表示領域AA1および第2表示領域AA2に区分されるように配置されたり、表示装置の内側および外側に多数の表示領域を有することができる。表示領域にはピクセルPXLが形成される。
【0056】
図3を参照すると、フォルダブル(Foldable)表示装置は表示装置の内側に配置される第1表示領域AA1および第2表示領域AA2と表示装置の外側に配置される第3表示領域AA3をさらに含むことができる。
【0057】
図2および
図3を参照すると、表示領域AA内にカメラを配置するための第1領域PHは、表示装置の内側に配置される第1表示領域AA1、第2表示領域AA2または表示装置の外側に配置される第3表示領域AA3に一つ以上配置され得る。
【0058】
図4は、本明細書の表示装置10の第1領域PHを概略的に図示した拡大図である。
【0059】
第1領域PHは表示領域AA内にカメラを配置するためにホール領域Hおよびホール領域Hを囲む第1パターン部PT1、第1ダム部DM、第2パターン部PT2およびルーティング配線領域RKを含む。
【0060】
図5は、
図1のA-A’の断面の一例を概略的に図示した断面図である。
【0061】
図5を参照すると、本明細書の実施例に係る表示装置の基板100は、第1基板および第2基板と、第1基板および第2基板の間の中間層からなり得る。
【0062】
第1基板および第2基板はポリイミド(Polyimide)、ポリエーテルスルホン(Polyethersulfone)、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate)およびポリカーボネート(Polycarbonate)のうち少なくとも一つ以上で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。基板がプラスチック物質からなる場合、基板の下部にガラスからなる支持基板が配置された状態で表示装置の製造工程が進行され、表示装置の製造工程が完了した後に支持基板がリリース(release)され得る。また、支持基板がリリースされた後、基板を支持するためのバックプレート(back plate)(またはプレート)が基板の下部に配置され得る。基板がプラスチック物質からなる場合、水分が基板を浸透して薄膜トランジスタまたは発光素子層まで透湿が進行されて表示装置の性能を低下させ得る。本明細書の実施例に係る表示装置は、透湿による表示装置の性能が低下することを防止するために、プラスチック物質で構成された第1基板および第2基板の2つの基板で構成することができる。そして、第1基板および第2基板の間に無機膜である中間層を形成することによって、水分が基板を浸透することを遮断して製品の性能信頼性を向上させることができる。中間層は無機膜からなり得る。例えば、中間層は窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の単一層またはこれらの多重層からなり得、これに限定されるものではない。
【0063】
基板100上に形成される表示装置は複数の領域を含むことができる。本明細書には表示領域AAおよび非表示領域NAで構成したが、これに限定されるものではない。
【0064】
基板100上に表示領域AAおよび非表示領域NAの一面に窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の単一層またはこれらの多重層からなるバッファ層が配置され得る。バッファ層はバッファ層上に形成される層と基板100間の接着力を向上させ、基板10から流出するアルカリ成分などの多様な種類の欠陥要因を遮断する役割などを遂行できる。また、バッファ層は基板100に浸透した水分または酸素が拡散することを遅延させることができる。
【0065】
バッファ層は基板の種類および物質、薄膜トランジスタの構造およびタイプなどに基づいて省略されてもよい。
【0066】
基板100およびバッファ層上に表示領域AAおよび非表示領域NAのトランジスタが形成され得る。表示領域AAのトランジスタはサブピクセルの駆動のためのスイッチングトランジスタSW Trおよび駆動トランジスタDR Trを含み、非表示領域NAのトランジスタはゲートドライバGIPの駆動のための第1ゲート駆動トランジスタGT1および第2ゲート駆動トランジスタGT2を含むことができる。
【0067】
駆動トランジスタDR Trは基板100またはバッファ層上に遮光層200が配置され得る。
【0068】
遮光層200は駆動トランジスタDR Trの第1半導体層210に向かう光を遮断し、第1ドレイン電極230Dと連結されて第1半導体層210に寄生キャリアが蓄積されてドレイン電流が急激に増加する現象やこのような現象によるしきい電圧の変化を防止することができる。
【0069】
遮光層200はチタン(Ti)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、クロム(Cr)、金(Au)、ネオジム(Nd)およびニッケル(Ni)のうち少なくとも一つを有する単層または多重層で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0070】
遮光層200の上に第1絶縁層110が配置され得る。
【0071】
第1絶縁層110は窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)などのような絶縁性物質で形成され得、その他にも絶縁性無機物または有機物などで形成されてもよく、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0072】
第1絶縁層110上に表示領域AAの駆動トランジスタDR Trの第1半導体層210および非表示領域NAの第1ゲート駆動トランジスタGT1の第2半導体層400が配置され得、第1半導体層210は遮光層200と重なり得る。
【0073】
第1半導体層210および第2半導体層400は金属酸化物半導体、例えば、IGZO(Indium-gallium-zinc-oxide)、IZO(Indium-zinc-oxide)、IGTO(Indium-gallium-tin-oxide)、およびIGO(Indium-gallium-oxide)のうちいずれか一つからなり得、これに限定されるものではない。
【0074】
金属酸化物半導体は不純物を注入するドープ工程によって導電特性が向上し得、電子や正孔が移動するチャネルが形成されるチャネル領域およびチャネル領域の両側に導体化された領域であるソース領域およびドレイン領域を含むことができる。ソース領域およびドレイン領域にはソース電極およびドレイン電極が連結され得る。
【0075】
第1半導体層210および第2半導体層400上に第1ゲート絶縁層120が配置され得る。第1ゲート絶縁層120は窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)などのような絶縁性物質で形成され得、その他にも絶縁性無機物または有機物などで形成されてもよく、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0076】
第1ゲート絶縁層120上に第1半導体層210および第2半導体層400と重なって第1ゲート電極220および第2ゲート電極410が配置され得、第1ゲート電極220および第2ゲート電極410は銀(Ag)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、タングステン(W)、および金(Au)のうちいずれか一つ以上の物質で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0077】
第1ゲート電極220および第2ゲート電極410と同一の工程でサブピクセルに含まれるキャパシタンスPXL Cstの第1キャパシタ電極Cst1、サブピクセルのスイッチングトランジスタSW Trと重なる第1金属層300および第2ゲート駆動トランジスタGT2と重なる第2金属層500を形成して配置することができる。
【0078】
第1金属層300および第2金属層500はそれぞれスイッチングトランジスタSW Trおよび第2ゲート駆動トランジスタGT2の下部ゲート電極で駆動され得、またはスイッチングトランジスタSW Trおよび第2ゲート駆動トランジスタGT2の第3半導体層310および第4半導体層510に反射する光を遮断する光遮断層として利用され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0079】
第1ゲート電極220、第2ゲート電極410、第1金属層300、第2金属層500および第1キャパシタ電極Cst1上に第2絶縁層130が配置され得る。
【0080】
第2絶縁層130は窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)などのような絶縁性物質で形成され得、その他にも絶縁性無機物または有機物などで形成されてもよく、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0081】
第2絶縁層130上にサブピクセルキャパシタンスPXL Cstの第2キャパシタ電極Cst2が配置され得る。第2キャパシタ電極Cst2は第1キャパシタ電極Cst1と重なって配置され得、第1キャパシタ電極Cst1と同一の物質で形成され得る。
【0082】
第2キャパシタ電極Cst2上に第3絶縁層140が配置され得る。
【0083】
第3絶縁層は140は窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)などのような絶縁性物質で形成され得、その他にも絶縁性有機物などで形成されてもよく、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0084】
第3絶縁層は140上に表示領域AAのスイッチングトランジスタSW Trの第3半導体層310および非表示領域NAの第2ゲート駆動トランジスタGT2の第4半導体層510が配置され得る。
【0085】
第3半導体層310および第4半導体層510は低温多結晶シリコン(Low Temperature Polycrystalline Silicon;LTPS)で形成され得る。
【0086】
第3半導体層310および第4半導体層510上に第2ゲート絶縁層150が配置され得る。第2ゲート絶縁層150は第3半導体層310および第4半導体層510と第3ゲート電極320および第4ゲート電極520の間に配置されて第3半導体層310および第4半導体層510と第3ゲート電極320および第4ゲート電極520を絶縁させることができる。
【0087】
LPTS半導体層にはドーピングを通じてチャネル領域およびソース/ドレイン電極と連結されるソース/ドレイン領域が形成され得る。
【0088】
第2ゲート絶縁層150は窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)などのような絶縁性無機物質で形成され得、その他にも絶縁性有機物などで形成されてもよく、これに限定されない。
【0089】
第3ゲート電極320および第4ゲート電極520は第3半導体層310および第4半導体層510と重なるように配置され得る。
【0090】
第3ゲート電極320および第4ゲート電極520は銀(Ag)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、タングステン(W)、および金(Au)のうちいずれか一つまたはこれらの合金からなる単一層または多重層で形成され得、これに限定されるものではない。
【0091】
第3ゲート電極320および第4ゲート電極520上に第4絶縁層160が配置され得る。
【0092】
第4絶縁層160は窒化シリコン(SiNx)および酸化シリコン(SiOx)などのような絶縁性無機物質で形成され得、またはBCB(BenzoCycloButene)、アクリル系樹脂(Acryl resin)、エポキシ樹脂(Epoxy resin)、フェノール樹脂(Phenolic resin)、ポリアミド系樹脂(Polyamide resin)、またはポリイミド系樹脂(Polyimide resin)のような有機絶縁物質のうち一つ以上の物質で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0093】
第4絶縁層160上に第1半導体層210に連結される第1ソース電極230Sおよび第1ドレイン電極230D、第2半導体層400に連結される第2ソース電極420Sおよび第2ドレイン電極420D、第3半導体層310に連結される第3ソース電極330Sおよび第3ドレイン電極330Dと第4半導体層510に連結される第4ソース電極530Sおよび第4ドレイン電極530Dが配置され得る。
【0094】
第1ソース電極230S、第1ドレイン電極230D、第2ソース電極420Sおよび第2ドレイン電極420Dは第1ゲート絶縁層120、第2絶縁層130、第3絶縁層140、第2ゲート絶縁層150および第4絶縁層160に形成されたコンタクトホールを通じて第1半導体層210および第2半導体層400に連結される。
【0095】
第3ソース電極330S、第3ドレイン電極330D、第4ソース電極530Sおよび第4ドレイン電極530Dは第2ゲート絶縁層150および第4絶縁層160に形成されたコンタクトホールを通じて第3半導体層310および第4半導体層510に連結される。
【0096】
第1ソース電極230S、第1ドレイン電極230D、第2ソース電極420S、第2ドレイン電極420D、第3ソース電極330S、第3ドレイン電極330D、第4ソース電極530Sおよび第4ドレイン電極530Dは同一工程を通じて形成され得、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、タングステン(W)、および金(Au)のうちいずれか一つ以上の物質で形成され得る。
【0097】
第1ソース電極230S、第1ドレイン電極230D、第2ソース電極420S、第2ドレイン電極420D、第3ソース電極330S、第3ドレイン電極330D、第4ソース電極530Sおよび第4ドレイン電極530Dと同一の工程で非表示領域NAに第1配線630を形成して配置することができる。
【0098】
第1配線630はカソード電極620に印加される電圧を伝達するための配線であり得る。
【0099】
第1ソース電極230S、第1ドレイン電極230D、第2ソース電極420S、第2ドレイン電極420D、第3ソース電極330S、第3ドレイン電極330D、第4ソース電極530Sおよび第4ドレイン電極530D上に第1平坦化層170が配置され得る。
【0100】
第1平坦化層170はポリアクリル(Polyacrylate)およびポリイミド(polyimide)などの有機絶縁層で形成され、下部に形成された配線およびコンタクトホールによった段差を低減することができる。
【0101】
第1平坦化層170上に第1ドレイン電極230Dとアノード電極600を連結するための連結電極240が配置され得る。
【0102】
連結電極240は第1平坦化層170に形成されるホールを通じて第1ドレイン電極230Dと電気的に連結され得る。
【0103】
連結電極240はチタン(Ti)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、クロム(Cr)、金(Au)、ネオジム(Nd)、ニッケル(Ni)のうち少なくとも一つ以上を含むかこれらの合金からなり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0104】
連結電極240上に第2平坦化層180が配置され得る。第2平坦化層180はポリアクリル(Polyacrylate)およびポリイミド(polyimide)などの有機絶縁層で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0105】
第2平坦化層180の上にアノード電極600が配置され得る。アノード電極600は第2平坦化層180に形成されるホールを通じて連結電極240と電気的に連結され得る。
【0106】
アノード電極600を形成する同一の工程で非表示領域NAに第2配線640を形成することができる。第2配線640は第1ゲート駆動トランジスタGT1および第2ゲート駆動トランジスタGT2の一部と重なって配置され得、非表示領域NAに配置された第1配線630と連結されてカソード電極620に電圧を印加することができる。
【0107】
アノード電極600および第2配線640は銀(Ag)、アルミニウム(Al)、金(Au)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、クロム(Cr)、鉛(Pd)、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide;ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Induim Zinc Oxide;IZO)またはこれらの合金のうち少なくとも一つ以上で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0108】
アノード電極600、第2配線640および第2平坦化層180上にバンク190が配置され得る。
【0109】
バンク190は複数のサブピクセルSPを区分することができ、光にじみ現象を最小化して多様な視野角で発生する混色を防止することができる。
【0110】
バンク190は発光領域と対応するアノード電極600を露出させ、アノード電極600の終端部と重なり得る。
【0111】
バンク190は窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)のような無機絶縁物質またはBCB(BenzoCycloButene)、アクリル系樹脂(Acryl resin)、エポキシ樹脂(Epoxy resin)、フェノール樹脂(Phenolic resin)、ポリアミド系樹脂(Polyamide resin)、またはポリイミド系樹脂(Polyimide resin)のような有機絶縁物質のうち少なくとも一つ以上の物質からなり得、これに限定されるものではない。
【0112】
バンク190上にスペーサー191がさらに配置され得る。スペーサー191は発光素子層610が形成された基板100と上部基板の間のギャップ(Gap)を支持することによって、外部で物理的な衝撃が発生した場合、表示パネルの内部の素子が損傷することを最小化することができる。スペーサー191はバンク190と同一の物質で形成され得、バンク190と同時に形成され得、これに限定されるものではない。
【0113】
アノード電極600を露出させるバンク190の開口部上に発光素子層610が配置され得る。発光素子層610は特定色の光を発光するために赤色発光層、緑色発光層、青色発光層、および白色発光層のうち一つ以上の有機発光層を含むことができる。また、発光素子層610は有機発光層の他に正孔注入層(Hole injection layer)、正孔輸送層(Hole transport layer)、電子輸送層(Electron transport layer)、および電子注入層(Electron injection layer)等をさらに含んでもよく、これに限定されるものではない。
【0114】
正孔注入層(Hole injection layer)、正孔輸送層(Hole transport layer)、電子輸送層(Electron transport layer)、および電子注入層(Electron injection layer)は厚さおよび物質を異にしてサブピクセルことにそれぞれ配置され得、または前面に共通で配置することができる。
【0115】
発光素子層610が白色有機発光層を含む場合、バンク190の開口部および基板全体に発光素子層610を配置することができる。
【0116】
発光素子層610の上部に白色有機発光層から発光する光を異なる色の光に変換するためのカラーフィルタが配置され得る。
【0117】
発光素子層610上にカソード電極620が配置され得る。カソード電極620は発光素子層610に電子を供給し、仕事関数が低い導電性物質からなり得る。
【0118】
表示装置10が上部発光方式(Top emission)の場合、カソード電極620は光が透過する透明な導電性物質を利用して配置され得る。例えば、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide;ITO)、およびインジウム亜鉛酸化物(Induim Zinc Oxide;IZO)のうち少なくとも一つ以上で形成され得、これに限定されるものではない。
【0119】
また、光が透過する半透明な導電性物質を利用して配置され得る。例えば、LiF/Al、CsF/Al、Mg:Ag、Ca/Ag、Ca:Ag、LiF/Mg:Ag、LiF/Ca/Ag、およびLiF/Ca:Agのような合金のうち少なくとも一つ以上で形成され得、これに限定されるものではない。
【0120】
表示装置10が下部発光方式(Bottom emission)である場合、カソード電極620は光を反射する反射電極で不透明な導電性物質を利用して配置され得る。例えば、カソード電極620は銀(Ag)、アルミニウム(Al)、金(Au)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、クロム(Cr)またはこれらの合金のうち少なくとも一つ以上で形成され得る。
【0121】
表示装置10の非表示領域NAには駆動回路部と複数のダムが配置される第2ダム部を含む終端部が配置される
【0122】
非表示領域NAの終端部はカソード電極620とカソード電極620に電圧を印加する配線と電気的に連結される連結部と、複数のダムを利用した表示装置10の密封がなされる領域であり得る。
【0123】
終端部には基板100上に配置される第1絶縁層110、第1ゲート絶縁層120、第2絶縁層130および第3絶縁層140が延びて配置され得る。
【0124】
表示装置10のFPCBで印加される電源電圧およびタッチ信号が配線を通じて表示パネルに連結されるように配線が終端部に配置され得る。
【0125】
第1配線630は第4絶縁層160の上部に配置されて第4絶縁層160および第2ゲート絶縁層150の側面と接し、非表示領域NAの第1ダムDM1および第3絶縁層140の間に延びて配置され得る。
【0126】
第1ダムDM1は第1平坦化層170およびバンク190と同一材料および同一の工程で形成されて積層され得る。
【0127】
第2ダムDM2は第1平坦化層170、第2平坦化層180、バンク190およびスペーサー191と同一材料および同一の工程で形成されて積層され得る。
【0128】
第1ダムDAM1および第2ダムDAM2はそれぞれ第1高さと第2高さを有することができ、表示領域AAを囲むことができる。
【0129】
第2高さは第1高さより高く形成され得る。第2封止層720が第2ダム部の第1ダムDM1を越えていても第2ダムDM2により第2ダム部の外郭に形成されないことができる。
【0130】
第1封止層710および第3封止層730は第2ダムDM2を越えて外郭部まで延びて配置され得る。
【0131】
第2配線640は第1ダムDM1の第1平坦化層170とバンク190の間および第2ダムDM2の第2平坦化層180とバンク190の間に延びて配置され得る。
【0132】
カソード電極620は第1ダムDM1および第2ダムDM2の間領域まで延びて第1配線630および第2配線640と電気的に連結され得る。
【0133】
表示領域AAのカソード電極620および非表示領域NAのカソード電極620と第2ダムDM2上に封止層700が配置され得る。
【0134】
封止層700は外部の水分、酸素、または異物から表示装置10を保護することができる。例えば、封止層700は発光物質と電極物質の酸化を防止するために外部からの酸素および水分の浸透を防止することができる。
【0135】
封止層700は発光素子層610で発光される光が透過するように透明な物質からなり得る。
【0136】
封止層700は水分や酸素の浸透を遮断する第1封止層710、第2封止層720および第3封止層730を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。第1封止層710、第2封止層720および第3封止層730は順次積層された構造を有することができ、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0137】
第1封止層710および第3封止層730は窒化シリコン(SiNx)、酸化シリコン(SiOx)または酸化アルミニウム(AlyOz)のうち少なくとも一つ以上の無機物からなり得、これに限定されるものではない。
【0138】
第2封止層720は製造工程上発生し得る異物またはパーティクル(Particle)をカバーすることができる。また、第2封止層720は第1封止層710の表面を平坦化することができる。
【0139】
第2封止層720は有機物、例えば、シリコンオキシカーボン(SiOCz)エポキシ(epoxy)、ポリイミド(polyimide)、およびポリエチレン(polyethylene)、アクリレート(acrylate)系列等の高分子(polymer)であり得、これに限定されるものではない。
【0140】
第3封止層730上にタッチバッファ層800が配置され得る。タッチバッファ層800は表示領域AAおよび非表示領域NAの前面に配置され得、パッド部に延びて配置され得る。タッチバッファ層800は第1絶縁層であり得、用語に限定されるものではない。
【0141】
タッチバッファ層800は窒化シリコン(SiNx)、酸化シリコン(SiOx)または酸化アルミニウム(AlyOz)のうち少なくとも一つ以上の無機物からなり得、これに限定されるものではない。
【0142】
タッチバッファ層800上に第1タッチ電極810が配置され得る。
【0143】
タッチ駆動は表示領域AAに配置される複数の感知電極および複数の駆動電極で駆動され得る。感知電極は第1方向に沿って延び、第2方向に沿って互いに一定の間隔を有するように配置された複数のサブ感知電極Rxを含む。複数の感知電極は第1方向で切れることなく連続的に形成され得る。
【0144】
複数の駆動電極は第2方向に沿って延び、第1方向に沿って互いに一定の間隔を有するように配置される複数のサブ駆動電極Txを含む。複数のサブ駆動電極Txは第2方向で互いに電気的に連結され得る。
【0145】
複数のサブ感知電極Rxおよび複数のサブ駆動電極Txが同一層に形成される場合、複数のサブ駆動電極Txはブリッジパターンによって電気的に連結され得る。
【0146】
複数のサブ感知電極Rxおよび複数のサブ駆動電極Txはメタルメッシュ構造を有することができる。
【0147】
また、複数のサブ感知電極Rxがブリッジパターンによって電気的に連結され、複数のサブ駆動電極Txは切れることなく連続的に形成されて電気的に連結され得る。
【0148】
第1タッチ電極810は複数のサブ感知電極Rxまたは複数のサブ駆動電極Txを互いに電気的に連結することができる。
【0149】
第1タッチ電極810はモリブデン(Mo)、銀(Ag)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Ti)、チタン/アルミニウム/チタン(Ti/Al/Ti)、モリブデン/アルミニウム/モリブデン(Mo/Al/Mo)等の金属物質からなる単層または多層構造を有することができるが、これに限定されない。
【0150】
第1タッチ電極810上にタッチ絶縁層820が配置され得る。タッチ絶縁層820は表示領域AAおよび非表示領域NAの前面に配置され得、パッド部に延びて配置され得る。タッチ絶縁層820は第2絶縁層であり得、用語に限定されるものではない。
【0151】
タッチ絶縁層820は窒化シリコン(SiNx)、酸化シリコン(SiOx)または酸化アルミニウム(AlyOz)のうち少なくとも一つ以上の無機物からなり得、これに限定されるものではない。
【0152】
タッチ絶縁層820の上に第2タッチ電極830が配置され得る。第2タッチ電極830はタッチ駆動のための複数のサブ感知電極Rxまたは複数のサブ駆動電極Txであり得る。
【0153】
第2タッチ電極830が形成される同一の工程で非表示領域NAにタッチ駆動信号を伝達するためのタッチライン840が配置され得る。
【0154】
タッチライン840は第1ゲート駆動トランジスタGT1または第2ゲート駆動トランジスタGT2と重なり得、パッド部まで延びて配置され得る。
【0155】
第2タッチ電極830およびタッチライン840はモリブデン(Mo)、銀(Ag)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Ti)、チタン/アルミニウム/チタン(Ti/Al/Ti)、モリブデン/アルミニウム/モリブデン(Mo/Al/Mo)等の金属物質からなる単層または多層構造を有することができるが、これに限定されない。
【0156】
第2タッチ電極830およびタッチライン840の上に第3平坦化層850が配置され得る。
【0157】
第3平坦化層850は第2タッチ電極830、タッチライン840およびタッチ絶縁層820をカバーして平坦化することができる。また、第3平坦化層850はBCB(BenzoCycloButene)、アクリル系樹脂(Acryl resin)、エポキシ樹脂(Epoxy resin)、フェノール樹脂(Phenolic resin)、ポリアミド系樹脂(Polyamide resin)、またはポリイミド系樹脂(Polyimide resin)のような有機絶縁物質のうち一つ以上の物質からなり得、これに限定されるものではない。
【0158】
第3平坦化層850上に接着層900およびカバーウインドウ910が配置され得る。
【0159】
図6および
図7を参照して、
図4で図示した第1領域PHについて具体的に説明する。
【0160】
第1領域PHは表示領域AA領域内にカメラを配置するために、ホール領域Hおよびホール領域Hを囲む第1パターン部PT1、第1ダム部DM、および第2パターン部PT2およびルーティング配線領域RKを含む。
【0161】
ホール領域Hは第1領域PHの中心部に位置することができ、基板100から第3平坦化層850まで物理的に貫通するように形成され得る。ホール領域Hにはカメラ、センサおよび光源を含むことができ、ホール領域Hによってカメラまたはセンサの上部で光が容易に透過され得る。
【0162】
ルーティング配線領域RKは表示領域AAのサブピクセルが第1領域PHの間で互いに電気的に連結されるためのルーティング配線が配置される。
【0163】
第1ルーティング配線20は第1領域PHに延びて配置される第1ゲート絶縁層120上で第1ゲート電極220、第2ゲート電極410、第1金属層300、第2金属層500および第1キャパシタ電極Cst1を形成する工程と同一の工程で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0164】
第2ルーティング配線30は第1領域PHで延びて配置される第2絶縁層130上で第2キャパシタ電極Cst2を形成する工程と同一の工程で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0165】
第3ルーティング配線40は第1領域PHに延びて配置される第4絶縁層160上で第1ソース電極230S、第1ドレイン電極230D、第2ソース電極420S、第2ドレイン電極420D、第3ソース電極330S、第3ドレイン電極330D、第4ソース電極530Sおよび第4ドレイン電極530Dと同一の工程で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0166】
第4ルーティング配線50は第1領域PHに延びて配置される第1平坦化層170上で連結電極240と同一の工程で形成され得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0167】
ルーティング配線領域RKで第1タッチ電極810および第2タッチ電極830がルーティング配線のための配線で形成されて、表示領域AAのタッチ駆動信号を電気的に連結することができる。
【0168】
表示領域AAのサブピクセルのゲートラインは第1ルーティング配線20および第2ルーティング配線30と連結されて第1領域PHでも電気的に連結され得、サブピクセルのデータラインは第3ルーティング配線40および第4ルーティング配線50と連結されて第1領域PHでも電気的に連結され得る。
【0169】
第1パターン部PT1および第2パターン部PT2はホール領域Hを囲むように配置される。第1パターン部PT1および第2パターン部PT2は複数のパターンPTを含んでおり、複数のパターンPTそれぞれは下部パターンPTaおよび上部パターンPTbからなり得る。下部パターンPTaは第4絶縁層160と同一の物質で同時に形成され得る。上部パターンPTbは第2平坦化層180と同一の物質で同時に形成され得る。しかし、複数のパターンPTの絶縁層の物質および層の個数はこれに制限されるものではない。
【0170】
また、複数のパターンPTは互いに一定の距離離隔するように配置され得る。
【0171】
複数のパターンPTは水分の浸透に脆弱な発光素子層610を通じて水分が表示領域AAに浸透することを防止することができる。
【0172】
下部パターンPTa上に配置される上部パターンPTbの下面の幅は下部パターンPTaの上面より広い幅を有する。
【0173】
上部パターンPTbの上面および側面に配置される発光素子層610は上部パターンPTbの下面と下部パターンPTaの側面との離隔空間によって、発光素子層610は下部パターンPTaの側面部に形成されないため複数のパターンPTによって断線され得る。
【0174】
また、第1領域PHのルーティング配線領域RK、第1パターン部PT1、第1ダム部DM、および第2パターン部PT2に配置される第1封止層710は、上部パターンPTbの上面および側面と上部パターンPTbの下面の一部に形成され得、下部パターンPTbの側面の一部には形成されないため空隙(ES:Empty space)が形成され得る。
【0175】
第1パターン部PT1および第2パターン部PT2の間の第1ダム部DMにはホールダムHDMが配置され得る。
【0176】
ホールダムHDMは第2封止層720がホール領域Hに溢れることを防止することができる。ホールダムHDMは一つ以上の複数個が連続に配置され得、第1パターン部PT1および第2パターン部PT2内に配置されてもよい。
【0177】
ホールダムHDMは第4絶縁層160、第2平坦化層180、およびバンク190を形成する時に同一の物質および同一の工程で形成されたパターンが積層されてなり得、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0178】
ホールダムHDMによって第2封止層720は第2パターン部PT2およびホールダムHDMの一部にのみ配置され得る。
【0179】
第3封止層730は第1領域PHのルーティング配線領域RK、第1パターン部PT1、ダム部DM、および第2パターン部PT2に配置され得、第1パターン部PT1の複数のパターンPTの上面および側面で第1封止層710と接するか接触することができる。
【0180】
タッチバッファ層800は第1領域PHのルーティング配線領域RK、第1パターン部PT1、ダム部DMおよび第2パターン部PT2で第3封止層730上に延びて配置され得る。
【0181】
タッチ絶縁層820は第1領域PHのルーティング配線領域RK、第1パターン部PT1、ダム部DMおよび第2パターン部PT2に延びて配置され、第2パターン部PT2およびホールダムHDM上ではタッチバッファ層800上でタッチバッファ層800の上面と接触して配置することができる。
【0182】
第1パターン部PT1の複数のパターンPTの間領域にはタッチバッファ層800とタッチ絶縁層820の間に保護層60が配置されてタッチバッファ層800とタッチ絶縁層820が離隔され得る。
【0183】
保護層60は第1パターン部PT1の複数のパターンPTの間で保護層60の終端が複数のパターンPTと一部重なり得る。
【0184】
保護層60はアクリル系樹脂(Acryl resin)、エポキシ樹脂(Epoxy resin)、フェノール樹脂(Phenolic resin)、ポリアミド系樹脂(Polyamide resin)、またはポリイミド系樹脂(Polyimide resin)のような有機絶縁物質のうち少なくとも一つ以上の物質からなり得、これに限定されるものではない。
【0185】
ホール領域Hを通じて投入される水分は、有機物質で形成される第3平坦化層850を通じて第1パターン部PT1のパターンPTに形成される空隙(ES)に浸透して、表示領域AAに移動して表示パネルの品質が低下され得る。
【0186】
保護層60は複数のパターンPTの間に配置されて、複数のパターンPTの上面のタッチバッファ層800とタッチ絶縁膜820が接していてもよい。
【0187】
保護層60が有機物質で形成されても複数のパターンPTの上面のタッチバッファ層800とタッチ絶縁膜820により連結されないので、保護層60により水分が移動されることを防止することができる。
【0188】
また、保護層60が形成されることによって空隙(ES)及び隙間(Seam)と第3平坦化層850との距離が遠くなって、第3平坦化層850の水分が伝達されないことができる。
【0189】
第1パターン部PT1の複数のパターンPTの下部パターンPTaの下部面から上部パターンPTbの上部面までの第1高さH1と下部パターンPTaの下部面から保護層60の上部面までの第2高さH2は互いに異なり得、第2高さH2が第1高さH1より高くてもよい。
【0190】
第1パターン部PT1はホール領域Hと隣接して第1パターン部PT1の終端部Edに配置されるパターンPT、第1封止層710、第3封止層730、タッチバッファ層800およびタッチ絶縁層820などの絶縁層の側面がホール領域Hに露出され得る。
【0191】
基板100の下部には表示装置10の支持プレート70が配置され得、ホール領域Hには支持プレート70がホール領域Hと対応するようにホールが形成され、当該ホールにカメラ、センサ、および光源などを含む光学部101が配置され得る。
【0192】
本明細書の実施例に係る表示装置は、下記のように説明され得る。
【0193】
本明細書の実施例に係る表示装置は、表示領域および非表示領域を含む基板、表示領域に配置される第1領域と第1領域にあるホール領域、第1パターン部、第1ダム部、および第2パターン部を含み、第1領域の少なくとも一部分上にある封止層、第1絶縁層および第2絶縁層および第1パターン部に配置される複数の第1パターンを含み、複数の第1パターンの間で第1絶縁層と第2絶縁層は互いに離隔し、複数の第1パターンの上部面の少なくとも一部分で第1絶縁層および第2絶縁層は互いに接する。
【0194】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2パターン部に配置される複数の第2パターンを含み、封止層は複数の第2パターン上にあり、第2パターン部で第1絶縁層と第2絶縁層は互いに接していてもよい。
【0195】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1パターンの間の第1絶縁層と第2絶縁層の間に保護層が配置され得る。
【0196】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1パターンの下部面から上部面までの第1高さと第1パターンの下部面から保護層の上部面の第2高さは互いに異なり得る。
【0197】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2高さが第1高さより高くてもよい。
【0198】
本明細書のいくつかの実施例によると、保護層の終端は複数の第1パターンと一部重なり得る。
【0199】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示領域に配置される複数のピクセルおよび複数のピクセルに配置される複数のトランジスタを含むことができる。
【0200】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数のトランジスタと電気的に連結されたアノード電極、発光層およびカソード電極を含むことができる。
【0201】
本明細書のいくつかの実施例によると、封止層はカソード電極上に配置され得る。
【0202】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1絶縁層上に配置される第1タッチ電極、第2絶縁層および第2タッチ電極を含むことができる。
【0203】
本明細書のいくつかの実施例によると、封止層は第1封止層、第2封止層および第3封止層を含むことができる。
【0204】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1領域で第1封止層、第3封止層、第1絶縁層、および第2絶縁層の側面が露出され得る。
【0205】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1領域に配置されるカメラ、センサおよび光源をさらに含むことができる。
【0206】
本明細書のいくつかの実施例によると、非表示領域に配置される駆動回路部および第2ダム部をさらに含むことができる。
【0207】
本明細書の実施例に係る表示装置は、表示領域および非表示領域を含む基板と表示領域に配置される第1領域および複数のピクセルおよび複数のピクセルに配置される複数のトランジスタを含み、複数のトランジスタ上に配置される平坦化層と平坦化層上に配置されるアノード電極、発光層、およびカソード電極を含み、カソード電極上に配置される封止層、封止層上に配置される第1絶縁層.第1タッチ電極、第2絶縁層、および第2タッチ電極および第1領域にある第1パターン部、第1ダム部、および第2パターン部を含み、第1絶縁層および第2絶縁層は第1パターン部、第1ダム部、および第2パターン部に延びて配置される。
【0208】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1パターン部に配置される複数の第1パターンを含むことができる。
【0209】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1パターンの上面の一部で第1絶縁層と第2絶縁層が接することができる。
【0210】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1パターンの間で第1絶縁層と第2絶縁層が離隔され得る。
【0211】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1パターンの間の第1絶縁層と第2絶縁層の間に保護層が配置され得る。
【0212】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第1パターンの下部面から上部面までの第1高さと第1パターンの下部面から保護層の上部面の第2高さは互いに異なり得る。
【0213】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2高さが第1高さより高くてもよい。
【0214】
本明細書のいくつかの実施例によると、保護層の終端は複数の第1パターンと一部重なり得る。
【0215】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2パターン部に配置される複数の第2パターンを含むことができる。
【0216】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の第2パターン上に封止層、第1絶縁層および第2絶縁層が延びて配置され得る。
【0217】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2パターン部上で第1絶縁層および第2絶縁層が接することができる。
【0218】
本明細書のいくつかの実施例によると、封止層は第1封止層、第2封止層および第3封止層を含むことができる。
【0219】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1領域で第1封止層、第3封止層、第1絶縁層、および第2絶縁層の側面が露出され得る。
【0220】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1領域に配置されるホール領域にカメラ、センサおよび光源をさらに含むことができる。
【0221】
本明細書のいくつかの実施例によると、非表示領域に配置される駆動回路部および第2ダム部をさらに含むことができる。
【0222】
以上、添付された図面を参照して本明細書の実施例をさらに詳細に説明したが、本明細書は必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本明細書の技術思想を逸脱しない範囲内で多様に変形実施され得る。したがって、本明細書に開示された実施例は本明細書の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例によって本明細書の技術思想の範囲が限定されるものではない。したがって、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なものであり限定的ではないものと理解すべきである。本明細書の保護範囲は請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0223】
PH:第1領域
RK:ルーティング配線領域
PT1:第1パターン部
PT2:第2パターン部
H:ホール領域
101:光学部
70:支持プレート
HDM:ホールダム
60:保護層
710:第1封止層
720:第2封止層
730:第3封止層
800:タッチバッファ層
820:タッチ絶縁層