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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046709
(43)【公開日】2024-04-04
(54)【発明の名称】計測用治具および橋梁の補修方法
(51)【国際特許分類】
   E01D 22/00 20060101AFI20240328BHJP
   E01D 19/02 20060101ALI20240328BHJP
   G01B 11/00 20060101ALI20240328BHJP
【FI】
E01D22/00 A
E01D19/02
G01B11/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022152021
(22)【出願日】2022-09-23
(71)【出願人】
【識別番号】000004617
【氏名又は名称】日本車輌製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 陸弥
【テーマコード(参考)】
2D059
2F065
【Fターム(参考)】
2D059AA03
2D059AA05
2D059GG39
2F065AA03
2F065AA17
2F065AA21
2F065BB28
2F065CC04
2F065CC14
2F065DD06
2F065FF04
2F065JJ03
2F065JJ26
2F065QQ31
(57)【要約】
【課題】既設の橋梁に用いられている結合部品の位置の計測を容易にすることができる計測用治具および橋梁の補修方法を提供すること。
【解決手段】既設の橋梁100の補修を行う際に、橋梁100を構成する部材同士を結合するために用いられるボルト130の先端部に取り付け、ボルト130の中心軸CL11の位置を計測するための計測用治具1において、内部に中空部21を備える筒状に形成されていること、軸方向の両端部のうちの一端部は、中空部21に前記先端部を挿入するための開口部1bを備え、他端部は、軸方向に対して直交する直交面1aにより閉塞されていること、中空部21は、計測用治具1をボルト130に対して同軸上に位置決めする位置決め部22を備えること、直交面1aは、中空部21を計測用治具1の外部から視認可能な透光性を備えること、計測用治具1の中心軸CL21の位置を表示する中心位置表示部31を備えること。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
既設の橋梁の補修を行う際に、前記橋梁を構成する部材同士を結合するために用いられるボルト又はリベットの先端部に取り付け、前記ボルト又はリベットの中心軸である第1中心軸の位置を計測するための計測用治具において、
内部に中空部を備える筒状に形成されていること、
軸方向の両端部のうちの一端部は、前記中空部に前記先端部を挿入するための開口部を備え、
他端部は、前記軸方向に対して直交する直交面により閉塞されていること、
前記中空部は、計測用治具を前記ボルト又はリベットに対して同軸上に位置決めする位置決め部を備えること、
前記直交面は、前記中空部を計測用治具の外部から視認可能な透光性を備えること、計測用治具の中心軸である第2中心軸の位置を表示する中心位置表示部を備えること、
を特徴とする計測用治具。
【請求項2】
請求項1に記載の計測用治具において、
前記他端部に、少なくとも前記第2中心軸の位置を画像処理により検出するための符牒を備えたマーカー部材を、着脱可能にするための取付部を備えること、
を特徴とする計測用治具。
【請求項3】
既設の橋梁に、前記橋梁の補修を行うための補修用部材を取り付けて、前記橋梁の補修を行う橋梁の補修方法において、
前記橋梁は、前記橋梁を構成する部材同士を結合するために用いられるボルト又はリベットを備えていること、
前記ボルト又はリベットの先端部に、請求項1または2に記載の計測用治具を取り付けて、前記第2中心軸の位置を計測することで、前記第1中心軸の位置を計測し、
前記補修用部材の、計測した前記第1中心軸の位置に対応する位置に、前記補修用部材を前記橋梁に取り付けるための結合部を設けること、
を特徴とする橋梁の補修方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既設の橋梁の補修に用いられる計測用治具および橋梁の補修方法に関する。
【背景技術】
【0002】
橋梁は、例えば、橋桁と、橋脚と、橋桁と橋脚との間で橋桁を支持する支承等で構成される構造物である。既設の橋梁は、経年劣化等に伴い、橋桁を支持する支承の交換や、橋桁の補強等の補修が必要となる。
【0003】
支承の交換を行う場合には、橋桁を、支承に支持される部分とは異なる部分で、ジャッキにより支持し、持ち上げる必要がある。橋桁の支承により支持される部分には支点に相応しい強度が与えられているが、橋桁のジャッキにより支持される部分は、通常は支点になる部分でないため、支点に相応しい強度が与えられていないのが一般的である。したがって、橋桁を、そのままの状態でジャッキによって支持すると、橋桁が自重に耐えられず、座屈するおそれがある。そこで、橋桁のジャッキにより支持する部分を補強するために、補強部材を橋桁に取り付けることが行われる。
【0004】
そして、補強部材の橋桁への取り付けは、高力ボルトやリベット等の結合部品を挿通している既存の孔を利用して行われる場合がある。この既存の孔とは、例えば、橋桁の構成部材同士(例えば腹板と添接板)の結合に用いられる結合部品を挿通するための孔である。なお、ここまで支承の交換を例に説明しているが、経年劣化に伴って必要となった橋桁の補強や耐震補強、落橋防止のための補強等、既設の橋梁の補修では、上記同様に補強部材を取り付けることが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016-121450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
補強部材を既存の孔を利用して取り付ける場合、補強部材の設計に当たっては、実物の橋梁において孔位置の計測を行う必要がある。実物の橋梁は、架設時の設置位置調整や、竣工の後に補修等がなされることにより、竣工時の図面と異なる部分がある可能性があるためである。
【0007】
既存の孔の位置は、その孔に挿通されている高力ボルトやリベットの中心軸位置を計測することで求めるところ、この計測作業は差金等を用い、手作業で行われている。しかし、ボルトやリベットの中心位置は測定が難しく、誤差が大きくなるおそれがある。特にリベットは、先端部をつぶすことで固定されており、その潰れ方にはばらつきがあるため、計測が困難である。なお、アンカーボルトの位置計測用の治具としては特許文献1に開示される治具が知られているが、当該治具は、アンカーボルトに螺合させて用いるものであるところ、上記したようなボルトやリベットには螺合して用いることができない。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためのものであり、既設の橋梁に用いられている結合部品の位置の計測を容易にすることができる計測用治具および橋梁の補修方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の計測用治具および橋梁の補修方法は、次のような構成を有している。
(1)既設の橋梁の補修を行う際に、前記橋梁を構成する部材同士を結合するために用いられるボルト又はリベットの先端部に取り付け、前記ボルト又はリベットの中心軸である第1中心軸の位置を計測するための計測用治具において、内部に中空部を備える筒状に形成されていること、軸方向の両端部のうちの一端部は、前記中空部に前記先端部を挿入するための開口部を備え、他端部は、前記軸方向に対して直交する直交面により閉塞されていること、前記中空部は、計測用治具を前記ボルト又はリベットに対して同軸上に位置決めする位置決め部を備えること、前記直交面は、前記中空部を計測用治具の外部から視認可能な透光性を備えること、計測用治具の中心軸である第2中心軸の位置を表示する中心位置表示部を備えること、を特徴とする。
【0010】
(2)(1)に記載の計測用治具において、前記他端部に、少なくとも前記第2中心軸の位置を画像処理により検出するための符牒を備えたマーカー部材を、着脱可能にするための取付部を備えること、を特徴とする。
【0011】
(3)既設の橋梁に、前記橋梁の補修を行うための補修用部材を取り付けて、前記橋梁の補修を行う橋梁の補修方法において、前記橋梁は、前記橋梁を構成する部材同士を結合するために用いられるボルト又はリベットを備えていること、 前記ボルト又はリベットの先端部に、請求項1または2に記載の計測用治具を取り付けて、前記第2中心軸の位置を計測することで、前記第1中心軸の位置を計測し、前記補修用部材の、計測した前記第1中心軸の位置に対応する位置に、前記補修用部材を前記橋梁に取り付けるための結合部を設けること、を特徴とする。なお、補修用部材とは、橋桁を補強するための補強部材等、橋梁の補修に当たり橋梁に取り付けることが必要な部材を指す。
【0012】
上記の計測用治具または橋梁の補修方法によれば、計測用治具の開口部から中空部内にボルト又はリベット(以下、結合部品という)の先端部を挿入すると、計測用治具は、位置決め部により、結合部品に対して同軸上に位置される。つまり、計測用治具の第2中心軸が、結合部品の第1中心軸と一致される。このとき、計測用治具の中心位置表示部と、結合部品の第1中心軸が一致しているか否かを、直交面の透光性を利用して、計測用治具の外方から、目視によりおおよそ確認することが可能である。
【0013】
そして、例えば、任意の基準位置から、中心位置表示部の位置を計測すれば、中心位置表示部は計測用治具の第2中心軸の位置を示すものであり、第2中心軸は結合部品の第1中心軸と一致しているため、上記した基準位置からの結合部品の第1中心軸の位置を容易に得ることが可能である。さらには、複数の結合部品に計測用治具を取り付ければ、結合部品間のピッチを計測することも容易である。
【0014】
また、計測用治具に、少なくとも第2中心軸の位置を画像処理により検出するための符牒を備えたマーカー部材を、着脱可能にするための取付部を備えるものとすれば、マーカー部材を取り付けた計測用治具を、結合部品に取り付け、撮像装置(例えばデジタルカメラ)により撮像した画像に基づいて、画像処理することで、結合部品の位置(基準位置からの距離や、結合部品間のピッチ)を容易に計測することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の計測用治具および橋梁の補修方法によれば、既設の橋梁に用いられている結合部品の位置の計測を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1の実施形態に係る計測用治具の斜視図である。
図2】第1の実施形態に係る計測用治具の、軸方向に平行な面で切断した断面図である。
図3】既設の橋梁における支承の交換(補修の一例)の工程を説明する図である。
図4】既設の橋梁における支承の交換(補修の一例)の工程を説明する図である。
図5】既設の橋梁における支承の交換(補修の一例)の工程を説明する図である。
図6】既設の橋梁における支承の交換(補修の一例)の工程を説明する図である。
図7】既設の橋梁における支承の交換(補修の一例)の工程を説明する図である。
図8図3のA-A断面図の一部であり、ボルトに計測用治具を取り付けた状態を示す図である。
図9】第2の実施形態に係る計測用治具の斜視図である。
図10】第2の実施形態に係る計測用治具の、軸方向に平行な面で切断した断面図である。
図11】マーカー部材の斜視図である。
図12】マーカー部材の、軸方向に平行な面で切断した断面図である。
図13】第2の実施形態に係る計測用治具にマーカー部材を取り付けた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係る計測用治具および橋梁の補修方法の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、第1の実施形態に係る計測用治具1の斜視図である。図2は、第1の実施形態に係る計測用治具1の、軸方向に平行な面で切断した断面図である。図3から図7は、既設の橋梁100における支承の交換(補修の一例)の工程を説明する図である。図8は、図3のA-A断面図の一部であり、ボルト130に計測用治具1を取り付けた状態を示す図である。
【0018】
計測用治具1は、軸方向の一端(図2中の上端)が直交面1aにより閉塞されるとともに、他端(図2中の下端)に開口部1bを備えた円筒状に形成されており、例えば図8に示すように、ボルト130の先端部に取り付けて、ボルト130の位置を計測するために用いられるものである。計測用治具1の用い方の詳細については後述する。なお、本実施形態において、計測用治具1は、ボルト130に螺合されているナット131と嵌め合うようにして取り付けられているが、ボルトの頭と嵌め合うようにして取り付けるものとしても良い。さらには、リベットの頭に取り付けることも可能である。
【0019】
計測用治具1は、樹脂または金属により円筒状に形成されている本体部材2と、計測用治具1の軸方向に直交する直交面1aを形成する天面部材3と、を備える。
【0020】
本体部材2は、本体部材2を軸方向に貫通する円形の中空部21が設けられている。この中空部21の中心軸は、本体部材2の中心軸と同軸上に設けられている。なお、本体部材2の中心軸は、計測用治具1の中心軸CL21(第2中心軸)と同一である。
【0021】
本体部材2の直径、中空部21の内径は、取り付けるボルトやナット、リベット等の結合部品の大きさに合わせて適宜設定される。具体的には、中空部21の内径は、結合部品の外形寸法と略同一か、嵌め合い隙間を有する程度の大きさに設定される。本実施形態では、中空部21の内径はナット131の外形寸法(対角線の長さ)と略同一の大きさに設定されている。これにより、結合部品が中空部21に挿入されたときに、計測用治具1の中心軸CL21と 結合部品の中心軸CL11(第1中心軸)が一致される。つまり、中空部21の内周面は、計測用治具1を結合部品に対して同軸上に位置させるための位置決め部22である。そして、本体部材2の直径は、中空部21の直径を定めたときに、本体部材2の強度を十分に保つための肉厚が確保できるよう設定される。また、本体部材2の軸方向の大きさは特に限定されないが、ボルト130の突出量D13(図8参照)に合わせて、計測用治具1でボルト130を覆うことが出来るように、適宜調整される。なお、本実施形態では、中空部21は円形としているが、ボルトの頭やナットの形状に合わせて六角形等の多角形にしても良い。
【0022】
本体部材2の、軸方向の両端部の内の一端の端面(図2中の上端面)には、天面部材3をはめ込むための八角形の段差部23が、中空部21と同軸上に、穿設されている。段差部23の段差の大きさは、天面部材3の厚みと略同一である。なお、段差部23の形状は、天面部材3の形状に合わせて八角形としているが、特に八角形に限定されるものでなく、天面部材3の形状に合わせてその他の形状を採用しても良い。
【0023】
本体部材2の、軸方向の両端部の内の他方の端面(図2中の下端面)には、磁石4を本体部材2に取り付けるための、円形の取付穴24,24が穿設されている。磁石4は、この取付穴24,24に、磁石4の下端面と本体部材2の下端面とが、略同一平面上になるように取り付けられ、接着固定されている。また、磁石4の下端面は、接着剤等によりコーティングされている。なお、本実施形態では、磁石4が中心軸CL21に対して対称に2つ取り付けられているが、個数はこれに限定されない。
【0024】
天面部材3は、透光性を有する樹脂により、厚さ数mmの八角形の平板状に形成されている。この透光性は、計測用治具1の直交面1a側の外方から、天面部材3を通して、中空部21内に位置するボルト130等の結合部品を視認できる程度の透光性である。また、八角形の面積は、中空部21を閉塞することが可能な程度の大きさに設定されている。
【0025】
天面部材3の表面には、対角線L11,L12が描かれている。この対角線L11,L12は、どのような方法で描いても良い。例えば、天面部材3の表面に印刷等されたものであっても良いし、溝として穿設されたものであっても良い。この対角線L11,L12の直交する箇所が、計測用治具の中心軸CL21位置を表示するための中心位置表示部31である。なお、天面部材3を八角形としているのは、対角線L11,L12から中心軸CL21の位置を割り出すことを容易にするためである。しかし、天面部材3の形状は、特に八角形に限定されるものではなく、円形等その他の形状を採用しても良い。さらに、対角線L11,L12の直交する箇所を中心位置表示部31としているが、中心位置表示部を設けるために、必ずしも対角線L11,L12を設ける必要はなく、例えば、計測用治具1の中心軸CL21の位置を示す点のみが描かれたものとしても良い。
【0026】
天面部材3は、本体部材2の段差部23にはめ込まれ、中心位置表示部31が、本体部材2の中心軸(計測用治具1の中心軸CL21)に一致した状態で固定されている。固定する手段は特に限定されず、例えば、圧入により固定しても良いし、接着剤により固定しても良い。天面部材3が段差部23に固定されることで、中空部21の軸方向の両端の内の一端が閉塞され、計測用治具1の軸方向に直交する直交面1aが形成される。
【0027】
以上のような構成の計測用治具1は、既設の橋梁の補修のために用いられる。ここでは、既設の橋梁における支承の交換工程を例にして説明する。
【0028】
図3に、橋梁100の構造の一部を斜視図に示す。橋梁100は、例えば道路橋である。橋梁100は、鉄筋コンクリートにより構成された橋脚110と、橋脚110の上に配置される橋桁120と、橋脚110および橋桁120の間に配置され、橋桁120を支持する支承125と、を備える。橋桁120は、主桁121を備えており、橋軸方向に隣接する主桁121,121は、既設の補強部材(既設補強部材122)を用いて連結されている。また、既設補強部材122は、複数のボルト130により主桁121に結合されている。
【0029】
以上のような構造の橋梁100において、支承125を交換する場合、まず、図4に示すように、橋脚110の橋軸方向の両壁面の内の一方の壁面110aに、複数のアンカーボルト用の掘削孔110bを穿設する。なお、橋脚110には、内部に鉄筋が縦横に配置されているため、掘削孔110bは、鉄筋を避けて設けられる。そして、掘削孔110bにはアンカーボルト(不図示)が挿入され、当該アンカーボルトは掘削孔110b内に、硬化性の樹脂等を用いて固定される。
【0030】
次に、図5に示すように、橋桁120に補強部材(補修用部材の一例)126を結合する。補強部材126を取り付ける箇所は、橋桁120の、後にジャッキ128(図7参照)に支持される位置に対応する箇所である。ジャッキ128が橋桁120を下方から支持するため、補強部材126は、垂直方向にリブ126aが延在する形状を備えているが、補強部材の形状は特に限定されず、橋桁120を十分に補強できるものであれば良い。
【0031】
この補強部材126は、既設補強部材122を主桁121に結合するために用いられているボルト130が挿通している挿通孔122b(図8参照)を利用して、橋桁120に取り付けられる。このため、補強部材126の設計に当たっては、ボルト130を挿通している挿通孔122bの位置を正確に把握する必要がある。
【0032】
そこで、事前に、計測用治具1を用いて、ボルト130が挿通されている挿通孔122bの位置を計測する。この計測は以下のようにして行われる。
【0033】
まず、図8に示すように、ボルト130の先端部に計測用治具1を被せるようにして取り付ける。この取り付けは、ボルト130の先端部を、計測用治具1の開口部1bに挿入するようにして行われる。計測用治具1をボルト130の先端部に取り付けると、計測用治具1の位置決め部22が、ボルト130に螺合されている六角形のナット131のそれぞれの角と接触する。これにより、計測用治具1をボルト130に対して同軸上に位置させることができる。つまり、計測用治具1の中心軸CL21が、ボルト130の中心軸CL11と一致される。このとき、計測用治具1の中心位置表示部31と、ボルト130の中心軸CL11が一致しているか否かを、天面部材3の透光性を利用して、計測用治具1の外方から、目視によりおおよそ確認することが可能である。
【0034】
上記のように計測用治具1をボルト130に取り付ければ、基準位置からボルト130の中心軸CL11の位置を計測することができる。具体的には、例えば、図8に示すように、既設補強部材122のフランジ部122aから、計測用治具1の中心位置表示部31の距離D11を計測すれば、フランジ部122aを基準位置として、計測用治具1の中心位置表示部31の位置を計測することが可能である。この計測は、差金等を用いて作業者が行っても良いし、撮像装置(例えばデジタルカメラ)により撮像した画像上で行っても良い。中心位置表示部31は、計測用治具1の中心軸CL21の位置を示すものであり、中心軸CL21はボルト130の中心軸CL11と一致している。したがって、中心位置表示部31の位置の計測は、ボルト130の中心軸CL11の位置を計測していることを意味する。
【0035】
さらには、複数のボルトに計測用治具1を取り付ければ、ボルト間のピッチを計測することも可能である。具体的には、図8に示すように、隣接するボルト130,130のそれぞれに計測用治具1を取り付け、中心位置表示部31間の距離D12を計測することで、ボルト130,130の中心軸CL11同士の距離、すなわちボルト130,130間のピッチを計測することが可能である。
【0036】
なお、計測用治具1は、天面部材3とは反対側の端面に磁石4を備えているため、磁石4の磁力により既設補強部材122に固定される。このため、作業者は計測用治具1から手を放して、計測を行うことが可能である。
【0037】
計測が完了すると、作業者はボルト130から計測用治具1を取り外す。この際、磁石4の下端面(既設補強部材122に接触する面)は、接着剤によりコーティングされているため、磁石4の表面に鉄粉等が付着したとしても、容易に払い落とすことが可能である。
【0038】
以上のようにして得られたボルト130の中心軸CL11の位置、ボルト間のピッチを、それぞれ、挿通孔122bの中心軸の位置、挿通孔122bのピッチとみなし、補強部材126に、挿通孔122bに対応する位置に、結合部(例えばボルト結合用の挿通孔)を設けるのである。これにより、挿通孔122bを利用して、補強部材126を橋桁120に取り付けることが可能となる。
【0039】
支承125の交換工程の説明に戻ると、補強部材126を取り付けた後は、図6に示すように、後述するジャッキ128を設置するための足場として、ブラケット127を橋脚110の壁面110aに固定する。このブラケット127の固定は、掘削孔110bに固定されているアンカーボルトを用いて行われる。なお、ブラケット127は、ベースプレート127aに、複数のリブ127bや、ジャッキ128を設置するためのトッププレート127cを溶接されて形成されている。
【0040】
ブラケット127が橋脚110に固定された後は、図7に示すように、ブラケット127のトッププレート127cにジャッキ128が設置される。このとき、ジャッキ128は、補強部材126の直下で、橋桁120(主桁121)を支持可能な位置に配置されている。そして、ジャッキ128により、橋桁120をジャッキアップする。この際、橋桁120のジャッキ128により支持される部分には補強部材126が結合されているため、橋桁120が自重に耐えられずに座屈することが防止されている。なお、本実施形態では、ジャッキアップ量は数mmであるが、これは支承の交換が可能かつジャッキアップにより橋桁120に過大な応力が生じない範囲であればよく、具体的な数値は限定されない。
【0041】
橋桁120をジャッキアップした後、支承125を、橋脚110の上から撤去し、代わりに新たな支承を配置する。新たな支承を配置した後は、ジャッキダウンし、新たな支承で橋桁120を支持する状態とする。その後、ジャッキ128やブラケット127を撤去し、支承の交換工程が完了する。なお、ここまで説明した橋梁100の構造は橋梁に採用される構成の一例であるので、この他の構成を備える橋梁に計測用治具1を適用することを妨げない。
【0042】
また、計測用治具1の使用について、支承125の交換を例に説明しているが、その他の既設の橋梁の補修においても、計測用治具1を使用することができる。たとえば、経年劣化に伴って必要となった橋桁の補強や耐震補強、落橋防止のための補強等、既設の橋梁の補修のために橋桁120に新たな部材(補修用部材)を付け足す必要がある場合には、上記同様にボルトやリベットの位置を計測することで、当該補修用部材の設計に利用することが可能となる。
【0043】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る計測用治具5について説明する。図9は、第2の実施形態に係る計測用治具5の斜視図である。図10は、第2の実施形態に係る計測用治具5の、軸方向に平行な面で切断した断面図である。図11は、マーカー部材10の斜視図である。図12は、マーカー部材10の、軸方向に平行な面で切断した断面図である。図13は、第2の実施形態に係る計測用治具5にマーカー部材10を取り付けた状態を示す斜視図である。
【0044】
計測用治具5は、軸方向の一端(図10中の上端)が直交面5aにより閉塞されるとともに、他端(図10中の下端)に開口部5bを備えた円筒状に形成されている。計測用治具1と同様に、ボルトやリベットの先端部に取り付けて、その位置を計測するために用いられる。
【0045】
計測用治具5は、樹脂または金属により円筒状に形成されている本体部材6と、計測用治具5の軸方向に直交する直交面5aを形成する天面部材7と、を備える。さらに、計測用治具5は、画像処理による位置の計測が可能なマーカー部材10が着脱可能となっている。
【0046】
本体部材6は、円柱状の本体部61と、本体部61よりも径の小さい小径部62を備えている。本体部材6の、小径部62とは反対側の端面(図中の下端面)には、円形の中空部63が小径部62側に向かって穿設されている。この中空部63の中心軸は、本体部材6の中心軸と同軸上に設けられている。なお、本体部材6の中心軸は、計測用治具5の中心軸CL31と同一である。
【0047】
本体部61の直径、中空部63の内径は、上記した計測用治具1の中空部21同様に、取り付けるボルトやナット、リベット等の結合部品の大きさに合わせて適宜設定される。また、中空部63の内周面が、計測用治具5を結合部品に対して同軸上に位置させるための位置決め部64である点も、上記した計測用治具1と同様である。
【0048】
また、本体部材6には、小径部62を軸方向に貫通し、中空部63と連通している貫通孔65が設けられている。貫通孔65の内径の大きさや軸方向の長さは、特に限定されないが、計測用治具5の外方から、貫通孔65を通して、中空部63の内部を覗いたときに、中空部63の内部に位置する結合部品が目視で確認可能な程度の大きさ、長さに設定される。
【0049】
小径部62の、本体部61とは反対側の端面(図10中の上端面)には、天面部材7をはめ込むための八角形の段差部67が、中空部63と同軸上に、穿設されている。段差部67の段差の大きさは、天面部材7の厚みと略同一である。なお、段差部67の形状は、天面部材7の形状に合わせて八角形としているが、特に八角形に限定されるものでなく、天面部材7の形状に合わせてその他の形状を採用しても良い。また、本体部材6は、小径部62の外周面に、マーカー部材10を着脱するための雄ネジ部66(取付部の一例)を備えている。
【0050】
本体部材6の、小径部62とは反対側の端面(図10中の下端面)には、磁石4を取り付けるための、円形の取付穴68,68が穿設されている。磁石4は、この取付穴68,68に、磁石4の下端面と本体部材6の下端面とが、略同一平面上になるように取り付けられ、接着固定されている。また、磁石4の下端面は、接着剤等によりコーティングされている。なお、本実施形態では、本端部材2は、磁石4が中心軸CL31に対して対称に2つ埋め込まれているが、個数はこれに限定されない。
【0051】
天面部材7は、上記した天面部材3同様に、透光性を有する樹脂により、厚さ数mmの八角形の平板状に形成されている。八角形の面積は、貫通孔65を閉塞することが可能な程度の大きさに設定されている。また、天面部材7の表面には、対角線L21,L22が描かれており、対角線L21,L22の直交する箇所が、計測用治具5の中心軸CL31の位置を表示するための中心位置表示部71である。なお、天面部材7を八角形としているのは、対角線L21,L22から中心軸CL31の位置を割り出すことを容易にするためであるが、天面部材7の形状は、特に八角形に限定されるものではなく、円形等その他の形状を採用しても良い。さらに、対角線L21,L22の直交する箇所を中心位置表示部71としているが、中心位置表示部を設けるために、必ずしも対角線L21,L22を設ける必要はなく、例えば、計測用治具5の中心軸CL31の位置を示す点のみが描かれたものとしても良い。
【0052】
天面部材7は、本体部材6の段差部67にはめ込まれ、中心位置表示部71が、本体部材6の中心軸(計測用治具5の中心軸CL31)に一致した状態で固定されている。固定する手段は特に限定されず、例えば、圧入により固定しても良いし、接着剤により固定しても良い。
【0053】
以上のような、計測用治具5を、図8に示す計測用治具1と同様に、ボルト130の先端部に取り付けると、磁石4の磁力により、計測用治具5が既設補強部材122に固定されるとともに、計測用治具5の位置決め部64が、ボルト130に螺合されているナット131の外周面と接触するため、計測用治具5をボルト130に対して同軸上に位置させることができる。つまり、計測用治具5の中心軸CL31が、ボルト130の中心軸CL11と一致される。このとき、計測用治具5の中心位置表示部71と、ボルト130の中心軸CL11が一致しているか否かを、天面部材7の透光性を利用して、計測用治具5の外方から、目視によりおおよそ確認することが可能である。
【0054】
このように計測用治具5をボルト130に取り付ければ、任意の基準位置(フランジ部122a)から中心位置表示部71の位置を計測することで、ボルト130の中心軸CL11の位置を容易に得ることができる。また、複数のボルト130に計測用治具5を取り付ければ、ボルト130間のピッチを計測することも可能である。
【0055】
さらに、計測用治具5は、マーカー部材10が着脱可能となっており、計測用治具5にマーカー部材10を取り付けることで、画像処理による位置の計測が可能となる。
【0056】
マーカー部材10は、図11に示すように、本体部材101とマーカープレート105よりなる。本体部材101は、例えばアルミニウム製の円筒体で、マーカープレート105を取り付ける側の表面101aに、中心線101eがケガキにて十字に設けられている。本体部材101のマーカープレート105とは反対側の裏面101bには、上記した計測用治具5の雄ネジ部66を螺合可能な雌ネジ部101cが、本体部材101と同軸上に穿設されている。この雌ネジ部101cは、図12に示すように本体部材101の途中まで設けられ、その先には内側に凸となる段付部101dが形成された止り穴構造になっている。
【0057】
マーカープレート105は、正方形に形成された黒色のプレートであり、その表面には黒地105aに白枠106(符牒の一例)が描かれている。この白枠106の中心がマーカープレート105の中心である。よって、マーカープレート105を撮像装置(例えばデジタルカメラ)により撮像し、その結果得られた画像に基づいて、画像処理することで、マーカープレート105の中心(白枠106の中心)位置を得ることができる。
【0058】
また、マーカープレート105は、白枠106の四隅の一角に設けられた位置マーカー106aと、白枠106内に設けられた識別マーカー107とを備える。識別マーカー107は、複数の白色四角形状に塗られた複数の識別パターン107aが平面上に並べられてなり、画像処理により、位置マーカー106aとの相対位置からマーカープレート105の個体識別を行うことが可能である。
【0059】
マーカープレート105の周囲四辺には、図11に示すようにそれぞれ辺の中央に基準線105bが設けられていて、この基準線105bと中心線101eとが一致するように、本体部材101の表面101aにマーカープレート105が貼り付けられる。これにより、マーカープレート105の中心(白枠106の中心)と本体部材101の中心軸とが一致した状態で、マーカー部材10が形成される。
【0060】
以上のようなマーカー部材10は、雌ねじ部101cを計測用治具5の雄ネジ部66と螺合することで、図13に示すように、計測用治具5に組み付けることができる。このとき、マーカープレート105の中心(白枠106の中心)が、計測用治具5の中心軸CL31に一致されている。したがって、画像処理によりマーカープレート105の中心(白枠106の中心)の位置を得ることで、計測用治具5の中心軸CL31の位置を得ることができる。計測用治具5を結合部品に取り付けたとき、計測用治具5の中心軸CL31は、結合部品の中心軸に一致されているため、計測用治具5の中心軸CL31の位置を得ることは、結合部品の中心軸CL11の位置を得ることを意味する。よって、マーカー部材10を取り付けた計測用治具5を、図8に示す計測用治具1と同様に、ボルト130に取り付け、撮像装置(例えばデジタルカメラ)により撮像した画像に基づいて、画像処理することで、ボルト130の位置(基準位置からの距離D11や、ボルト間の距離D12等)を容易に計測することができる。
【0061】
計測用治具5およびマーカー部材10は、上に説明した橋梁100の支承125の交換を行う際に、ボルト130の位置の計測に用いることが可能である。また支承の交換の他、経年劣化に伴って必要となった橋桁の補強や耐震補強、落橋防止のための補強等、既設の橋梁の補修のために橋桁120に新たな部材(補修用部材)を付け足す必要がある場合にも利用可能である。
【0062】
以上説明したように、本実施形態に係る計測用治具および橋梁の補修方法は、
(1)既設の橋梁100の補修を行う際に、橋梁100を構成する部材同士を結合するために用いられるボルト130(又はリベット)の先端部に取り付け、ボルト130(又はリベット)の中心軸である第1中心軸CL11の位置を計測するための計測用治具1,5において、内部に中空部21,63を備える筒状に形成されていること、軸方向の両端部のうちの一端部は、中空部21,63に前記先端部を挿入するための開口部1b,5bを備え、他端部は、軸方向に対して直交する直交面1a,5aにより閉塞されていること、中空部21,63は、計測用治具1,5をボルト130(又はリベット)に対して同軸上に位置決めする位置決め部22,64を備えること、直交面1a,5aは、中空部21,63を計測用治具1,5の外部から視認可能な透光性を備えること、計測用治具1,5の中心軸である第2中心軸CL21,CL31の位置を表示する中心位置表示部31,71を備えること、を特徴とする。
【0063】
(2)(1)に記載の計測用治具5において、前記他端部に、少なくとも前記第2中心軸CL31の位置を画像処理により検出するための符牒(白枠106)を備えたマーカー部材10を、着脱可能にするための取付部(雄ネジ部66)を備えること、を特徴とする。
【0064】
(3)既設の橋梁100に、橋梁100の補修を行うための補修用部材(例えば、補強部材126)を取り付けて、橋梁100の補修を行う橋梁の補修方法において、橋梁100は、橋梁100を構成する部材同士を結合するために用いられるボルト130(又はリベット)を備えていること、 ボルト130(又はリベット)の先端部に、(1)または(2)に記載の計測用治具1,5を取り付けて、第2中心軸CL21,CL31の位置を計測することで、第1中心軸CL11の位置を計測し、補修用部材(補強部材126)の、計測した第1中心軸CL11の位置に対応する位置に、補修用部材(補強部材126)を橋梁100に取り付けるための結合部(例えばボルト結合用の挿通孔)を設けること、を特徴とする。
【0065】
上記の計測用治具1,5または橋梁の補修方法によれば、計測用治具1,5の開口部から中空部内にボルト130(又はリベット。以下、結合部品という)の先端部を挿入すると、計測用治具1,5は、位置決め部22,64により、結合部品に対して同軸上に位置される。つまり、計測用治具1の第2中心軸CL21,CL31が、結合部品の第1中心軸CL11と一致される。このとき、計測用治具1,5の中心位置表示部31,71と、結合部品の第1中心軸CL11が一致しているか否かを、直交面1a,5aの透光性を利用して、計測用治具1の外方から、目視によりおおよそ確認することが可能である。
【0066】
そして、例えば、任意の基準位置(例えば、フランジ部122a)から、中心位置表示部31,71の位置を計測すれば、中心位置表示部31,71は計測用治具1,5の第2中心軸CL21,CL31の位置を示すものであり、第2中心軸CL21,CL31は結合部品の第1中心軸CL11と一致しているため、上記した基準位置からの結合部品の第1中心軸の位置(例えば、距離D11)を容易に得ることが可能である。さらには、複数の結合部品に計測用治具1,5を取り付ければ、結合部品間のピッチ(例えば、距離D12)を計測することも容易である。
【0067】
また、計測用治具5のように、少なくとも第2中心軸CL31の位置を画像処理により検出するための符牒(白枠106)を備えたマーカー部材10を、着脱可能にするための取付部(雄ネジ部66)を備えるものとすれば、マーカー部材10を取り付けた計測用治具5を、ボルト130(またはリベット)に取り付け、撮像装置(例えばデジタルカメラ)により撮像した画像に基づいて、画像処理することで、ボルト130の位置(基準位置からの距離D11や、ボルト間の距離D12等) を容易に計測することができる。
【0068】
なお、上記の実施形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で様々な改良、変形が可能である。例えば、計測用治具は、直交面の透光性を得るために、本体部材と天面部材の2部材により構成しているが、必ずしも2部品構成とする必要はなく、計測用治具の全体を透光性を有する材料で形成することとしても良い。また、橋梁100を道路橋として説明しているが、これに限定されるものではなく、鉄道橋等であっても良い。
【符号の説明】
【0069】
1 計測用治具
1a 直交面
1b 開口部
21 中空部
22 位置決め部
100 橋梁
130 ボルト
CL11 第1中心軸
CL21 第2中心軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13