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  • 特開-スマートAI音声連動ハンドル 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046728
(43)【公開日】2024-04-04
(54)【発明の名称】スマートAI音声連動ハンドル
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/424 20140101AFI20240328BHJP
   A63F 13/24 20140101ALI20240328BHJP
   A63F 13/215 20140101ALI20240328BHJP
   A63F 13/28 20140101ALI20240328BHJP
   G10L 15/00 20130101ALI20240328BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20240328BHJP
【FI】
A63F13/424
A63F13/24
A63F13/215
A63F13/28
G10L15/00 200H
G06F3/16 650
G06F3/16 610
G06F3/16 630
G06F3/16 690
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022195161
(22)【出願日】2022-12-06
(31)【優先権主張番号】202211164427.6
(32)【優先日】2022-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522081808
【氏名又は名称】東莞逆玩電子科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100125265
【弁理士】
【氏名又は名称】貝塚 亮平
(72)【発明者】
【氏名】楊▲軍▼
(72)【発明者】
【氏名】金▲会▼▲敏▼
(57)【要約】      (修正有)
【課題】従来のゲームハンドルは手動操作しかできず、音声による制御ができず、ゲームセットを行う際にプレイヤが常にボタン操作が必要となり、体験感が悪いものであった。
【解決手段】本発明は、ハンドル本体と、該ハンドル本体に設けられた音声入力モジュール、音声認識モジュール、音声信号変換モジュール、データ処理モジュール、記憶モジュール、及び制御基板と、を備え、マルチモジュールと協働してハンドルが音声指令を受け付けて実行できるようにすることにより、遠隔的にハンドルあるいはゲームを起動し、複数のモジュールが相互に協働することにより、ハンドルが音声指令を受信して実行可能となり、遠隔でハンドルやゲームを起動してプレイヤの手動操作を少なくするとともに、ハンドルが指令を実行した後に特定の音声フィードバックを発してプレイヤと協働し、プレイヤのプレイ体験を向上させることができるスマートAI音声連動ハンドルを提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル本体と、該ハンドル本体に設けられた音声入力モジュール、音声認識モジュール、音声信号変換モジュール、データ処理モジュール、記憶モジュール及び制御基板と、を備えるAI音声連動ハンドルであって、
前記音声入力モジュールは、音声指令情報をリアルタイムで入力し、
前記音声認識モジュールは、入力された言語情報を分析処理し、音声の単語を認識し、音声の特徴情報を抽出し、
前記音声信号変換モジュールは、抽出された特徴情報をデータ指令に変換し、
前記記憶モジュールは、音声指令庫を記憶し、
前記データ処理モジュールは、音声指令庫に設定された各種の音声に対応する指令情報を読み出し、データ指令と対比して、データ処理モジュールが対応する指令を出すことができ、かつ、記憶モジュールに対して書き込みまたは修正して、音声指令庫情報をカスタマイズすることが可能であり、
前記制御基板は、ハンドルの各種操作指令を制御し、
前記ハンドル本体には、音声指令が認識されてから音響光による指令が完了したフィードバックを行うフィードバックランプと、スピーカとが取り付けられていることを特徴とするAI音声連動ハンドル。
【請求項2】
前記音声指令庫内の書き換え可能な情報には、ハンドル音声名称、ゲーム端末音声名称、音声指令および音声フィードバック情報が含まれることを特徴とする請求項1に記載のAI音声連動ハンドル。
【請求項3】
前記ハンドルの音声制御の基本的な流れは、
S1.音声により制御指令(起動ハンドルやゲーム、ゲーム設定、音光設定)を出し、音声入力モジュールは音声指令を入力し、音声認識モジュールに送信し、
S2.音声認識モジュールは、入力された音声情報を分析して認識し、冗長部分を除去し、音声情報中の特徴情報を抽出し、
S3.音声信号変換モジュールは、抽出された特徴情報をデータ情報に変換し、
S4.データ処理モジュールがデータ情報を受信すると、記憶モジュール内の音声指令庫を読み取ることにより対応する指令を選択し、この指令情報を制御基板に対して発行し、
S5.制御基板は、指令を実行する
ことを特徴とする請求項2に記載のAI音声連動ハンドル。
【請求項4】
前記ハンドルのフィードバックの流れは、
S6.ステップS4において、データ処理モジュールは、ステップS4における実行内容に加えて、記憶モジュール内の音声指令庫を読み取ることにより対応する指令を選択するとともに、当該指令に基づいて、読取音声指令庫により当該指令に対応する音声フィードバック情報を選択し、
S7.データ処理モジュールは、スピーカから音声フィードバック情報を再生してフィードバックし、同時にフィードバックランプを起動する
ことを特徴とする請求項3に記載のAI音声連動ハンドル。
【請求項5】
前記カスタマイズ音声情報の流れは、
S8.音声によるカスタマイズ音声指令を出力し、音声入力モジュールは音声指令を入力し、音声認識モジュールに送信し、
S9.音声認識モジュールは、入力された音声情報を分析して認識し、冗長部を除去し、音声情報中の特徴情報を抽出し、
S10.音声信号変換モジュールは、抽出された特徴情報をデータ情報に変換し、
S11.データ処理モジュールは、修正したデータ情報を受信してから、記憶モジュールにカスタマイズハンドル音声名称/ゲーム端末音声名称/音声指令/音声フィードバック情報を書き込む
ことを特徴とする請求項3に記載のAI音声連動ハンドル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームハンドルの技術分野に関し、特にスマートAI音声連動ハンドルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ゲームハンドルは、一般的な電子ゲーム機の部品であり、そのボタン等を操作することにより、ゲーム仮想キャラクタの制御が実現される。
【0003】
従来のゲームハンドルは手動操作しかできず、音声による制御ができず、ゲームセットを行う際にプレイヤが常にボタン操作が必要となり、体験感が悪いものであった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の技術的課題に対して、本発明は、従来技術に存在する問題を解決するためのスマートAI音声連動ハンドルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明が採用した技術案は以下の通りである。
【0006】
本発明が提供するAI音声連動ハンドルは、ハンドル本体と、該ハンドル本体に設けられた音声入力モジュール、音声認識モジュール、音声信号変換モジュール、データ処理モジュール、記憶モジュール及び制御基板と、を備えるAI音声連動ハンドルであって、
前記音声入力モジュールは、音声指令情報をリアルタイムで入力し、
前記音声認識モジュールは、入力された言語情報を分析処理し、音声の単語を認識し、音声の特徴情報を抽出し、
前記音声信号変換モジュールは、抽出された特徴情報をデータ指令に変換し、
前記記憶モジュールは、音声指令庫を記憶し、
前記データ処理モジュールは、音声指令庫に設定された各種の音声に対応する指令情報を読み出し、データ指令と対比して、データ処理モジュールが対応する指令を出すことができ、かつ、記憶モジュールに対して書き込みまたは修正して、音声指令庫情報をカスタマイズすることが可能であり、
前記制御基板は、ハンドルの各種操作指令を制御し、
前記ハンドル本体には、音声指令が認識されて音響光による指令が完了したフィードバックを行うフィードバックランプと、スピーカとが取り付けられていることを特徴とするAI音声連動ハンドル。
【0007】
複数のモジュールが相互に協働することにより、ハンドルが音声指令を受信して実行可能となり、遠隔でハンドルやゲームを起動してプレイヤの手動操作を少なくするとともに、ハンドルが指令を実行した後に特定の音声フィードバックを発してプレイヤと協働し、プレイヤのプレイ体験を向上させることができる。
【0008】
前記音声指令庫内の書き換え可能な情報には、ハンドル音声名称、ゲーム端末音声名称、音声指令および音声フィードバック情報が含まれる。
【0009】
プレイヤは、音声指令とフィードバックされた音声情報とをカスタマイズすることができ、音声によって名称に対応するハンドルやゲーム端末を起動させることができる。
【0010】
このハンドルの音声制御の基本的な流れは以下の通りである。
【0011】
S1.音声により制御指令(起動ハンドルやゲーム、ゲーム設定、音光設定)を出し、音声入力モジュールは音声指令を入力し、音声認識モジュールに送信し、
S2.音声認識モジュールは、入力された音声情報を分析して認識し、冗長部を除去し、音声情報中の特徴情報を抽出し、
S3.音声信号変換モジュールは、抽出された特徴情報をデータ情報に変換し、
S4.データ処理モジュールがデータ情報を受信すると、記憶モジュール内の音声指令庫を読み取ることにより対応する指令を選択し、この指令情報を制御基板に対して発行し、
S5.制御基板は、指令を実行する。
【0012】
このハンドルのフィードバック流れは以下の通りである。
【0013】
S6.ステップS4において、データ処理モジュールは、ステップS4における実行内容に加えて、記憶モジュール内の音声指令庫を読み取ることにより対応する指令を選択するとともに、当該指令に基づいて、読取音声指令庫により当該指令に対応する音声フィードバック情報を選択し、
S7.データ処理モジュールは、スピーカから音声フィードバック情報を再生してフィードバックし、同時にフィードバックランプを起動する。
【0014】
このハンドルのカスタマイズ音声情報の流れは以下の通りである。
【0015】
S8.音声によるカスタマイズ音声指令を出力し、音声入力モジュールは音声指令を入力し、音声認識モジュールに送信し、
S9.音声認識モジュールは、入力された音声情報を分析して認識し、冗長部を除去し、音声情報中の特徴情報を抽出し、
S10.音声信号変換モジュールは、抽出された特徴情報をデータ情報に変換し、
S11.データ処理モジュールは、修正したデータ情報を受信すると、記憶モジュールにカスタマイズハンドル音声名称/ゲーム端末音声名称/音声指令/音声フィードバック情報を書き込む。
【発明の効果】
【0016】
上記の技術案は以下の利点または有益な効果を有する。
【0017】
複数のモジュールが相互に協働することにより、ハンドルが音声指令を受信して実行可能となり、遠隔でハンドルやゲームを起動してプレイヤの手動操作を少なくするとともに、ハンドルが指令を実行した後に特定の音声フィードバックを発してプレイヤと協働し、プレイヤのプレイ体験を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
以下、図面を参照しながら、非限定的な実施形態の詳細な説明を参照することにより、本発明、その特徴、外形および利点がより顕著となる。全ての図面において同一の参照符号は、同一の部分を示している。図面を意図的に比例的に描いておらず、本発明の要旨を示していることが重要である。
図1】本発明の実施例1による音声制御のフローチヤ一トである。
図2】本発明の実施例1による音声カスタマイズ設定フローチャートである。
図3】本発明の実施例1によるカスタマイズ情報の分類図である。
図4】本発明の実施例1によるハンドルの構成を示す図である。
図5】本発明の実施例1によるハンドルの背面の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本願の実施形態および実施形態における特徴は、お互いに矛盾しない場合、組み合わせることができることに留意されたい。なお、本発明で用いる用語は、あくまでも具体的な実施形態を説明するために用いたものであり、本出願の例示的な実施形態を限定することを意図するものではない。
【0020】
なお、本明細書において、「含む」および/または「備える」の用語を用いる場合には、その特徴、工程、動作、デバイス、コンポーネント、および/または、それらの組み合わせが存在することを指すものとする。
【0021】
「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内」、「外」等の用語が記載されているが、これらにより示される姿勢や位置関係は、図面に基づき示される姿勢や位置関係であり、本発明の説明の容易化および簡略化のためだけに過ぎず、デバイスまたは要素が特定の方位、特定の方位で構成され、動作する必要があることを示したり暗示したりするものではない。
【0022】
「第1」、「第2」、「第3」という用語は、目的を説明したに過ぎず、相対的な重要性を示す、または暗示するものではない。
【0023】
「実装」、「相互接続」、「接続」という用語は、特に明確な規定および限定がない限り、例えば、固定的な接続であっても、取り外し可能な接続であっても、一体的に接続されていてもよく、機械的な接続であっても、電気的な接続であっても、直接的な接続であっても、中間的な媒体を介して間接的に接続されていてもよく、2つの素子内部の連通であってもよい。上記用語は、当業者にとって、本発明における具体的な意味において具体的に理解されるであろう。
【0024】
以下、本発明の実施例における発明を、本発明の実施例における添付図面に基づいて説明するが、言うまでもなく、述べられた実施例は、全てではなく、本発明の一部の実施例に過ぎない。したがって、以下の図面において提供される本発明の実施例についての詳細な説明は、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を限定する趣旨ではなく、単に本発明の選定実施例を示しているに過ぎない。本発明の実施例に基づいて、当業者は、創造的な工夫なしになし得る全ての他の実施例が、本発明の技術的範囲に属する。
【0025】
実施例1:
図1~5に示すように、ハンドル本体1と、ハンドル本体1に設けられた音声入力モジュール、音声認識モジュール、音声信号変換モジュール、データ処理モジュール、記憶モジュール、及び制御基板と、を備える。
【0026】
前記音声入力モジュールは、音声指令情報をリアルタイムで入力するためのものである。
【0027】
前記音声認識モジュールは、入力された言語情報を分析処理し、音声の単語を認識し、音声の特徴情報を抽出するためのものである。
【0028】
前記音声信号変換モジュールは、抽出された特徴情報をデータ指令に変換するためのものである。
【0029】
前記記憶モジュールは、音声指令庫を記憶するためのものである。
【0030】
前記データ処理モジュールは、音声指令庫に設定された各種の音声に対応する指令情報を読み出し、データ指令と対比して、データ処理モジュールが対応する指令を出すことができ、かつ、記憶モジュールに対して書き込みまたは修正して、音声指令庫情報をカスタマイズすることが可能である。
【0031】
前記制御基板は、ハンドルの各種操作指令を制御するためのものである。
【0032】
前記ハンドル本体1には、音声指令が認識されて音響光による指令が完了したフィードバックを行うフィードバックランプ2と、スピーカ3とが取り付けられている。
【0033】
本実施例では、複数のモジュールが相互に協働することにより、ハンドルが音声指令を受信して実行可能となり、遠隔でハンドルやゲームを起動してプレイヤの手動操作を少なくするとともに、ハンドルが指令を実行した後に特定の音声フィードバックを発してプレイヤと協働し、プレイヤのプレイ体験を向上させることができる。
【0034】
図3に示すように、前記音声指令庫内の書き換え可能な情報には、ハンドル音声名称、ゲーム端末音声名称、音声指令および音声フィードバック情報が含まれる。
【0035】
本実施例では、プレイヤは、音声指令とフィードバックされた音声情報とをカスタマイズすることができ、音声によって名称に対応するハンドルやゲーム端末を起動させることができる。
【0036】
図1に示すように、このハンドルの音声制御の基本的な流れは以下の通りである。
【0037】
S1.音声により制御指令(起動ハンドルやゲーム、ゲーム設定、音光設定)を出し、音声入力モジュールは音声指令を入力し、音声認識モジュールに送信する。
【0038】
S2.音声認識モジュールは、入力された音声情報を分析して認識し、冗長部を除去し、音声情報中の特徴情報を抽出する。
【0039】
S3.音声信号変換モジュールは、抽出された特徴情報をデータ情報に変換する。
【0040】
S4.データ処理モジュールがデータ情報を受信すると、記憶モジュール内の音声指令庫を読み取ることにより対応する指令を選択し、この指令情報を制御基板に対して発行する。
【0041】
S5.制御基板は、指令を実行する。
【0042】
図1に示すように、このハンドルのフィードバックの流れは以下の通りである。
【0043】
S6.ステップS4において、データ処理モジュールは、ステップS4における実行内容に加えて、記憶モジュール内の音声指令庫を読み取ることにより対応する指令を選択するとともに、当該指令に基づいて、読取音声指令庫により当該指令に対応する音声フィードバック情報を選択する。
【0044】
S7.データ処理モジュールは、スピーカ3から音声フィードバック情報を再生してフィードバックし、同時にフィードバックランプ2を起動する。
【0045】
図2に示すように、このハンドルのカスタマイズ音声情報の流れは以下の通りである。
【0046】
S8.音声によるカスタマイズ音声指令を出力し、音声入力モジュールは音声指令を入力し、音声認識モジュールに送信する。
【0047】
S9.音声認識モジュールは、入力された音声情報を分析して認識し、冗長部を除去し、音声情報中の特徴情報を抽出する。
【0048】
S10.音声信号変換モジュールは、抽出された特徴情報をデータ情報に変換する。
【0049】
S11.データ処理モジュールは、修正したデータ情報を受信すると、記憶モジュールにカスタマイズハンドル音声名称/ゲーム端末音声名称/音声指令/音声フィードバック情報を書き込む。
【0050】
以上述べたのは本発明の好ましい実施例のみであり、従って本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではなく、本発明の明細書及び図面の内容を利用して等価な構造変換を行ったり、他の関連技術分野に直接または間接的に応用したりすることは、すべて本発明の技術的範囲に含まれることに留意されたい。
【符号の説明】
【0051】
1 ハンドル本体
2 フィードバックランプ
3 スピーカ
図1
図2
図3
図4
図5