(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046738
(43)【公開日】2024-04-04
(54)【発明の名称】半導体装置及びこれを含むデータ格納システム
(51)【国際特許分類】
H10B 43/27 20230101AFI20240328BHJP
H10B 41/27 20230101ALI20240328BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240328BHJP
H01L 27/12 20060101ALI20240328BHJP
【FI】
H10B43/27
H10B41/27
H01L29/78 371
H01L27/12 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023118235
(22)【出願日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】10-2022-0121006
(32)【優先日】2022-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】鄭 聖熙
(72)【発明者】
【氏名】金 亨珍
(72)【発明者】
【氏名】申 重植
(72)【発明者】
【氏名】韓 智勳
【テーマコード(参考)】
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F083EP02
5F083EP18
5F083EP22
5F083EP33
5F083EP34
5F083EP47
5F083EP48
5F083EP76
5F083ER03
5F083ER09
5F083ER14
5F083ER19
5F083ER22
5F083GA10
5F083HA02
5F083JA03
5F083JA04
5F083JA05
5F083JA19
5F083JA36
5F083JA37
5F083JA39
5F083JA40
5F083KA01
5F083KA05
5F083LA12
5F083LA16
5F083MA06
5F083MA16
5F083NA01
5F083PR05
5F083PR21
5F083PR22
5F083ZA28
5F101BA01
5F101BA45
5F101BB04
5F101BC02
5F101BD16
5F101BD22
5F101BD30
5F101BD34
5F101BE07
5F101BH01
5F101BH02
5F101BH04
5F101BH15
(57)【要約】
【課題】
本発明は、半導体装置及びこれを含むデータ格納システムに関する。
【解決手段】
本発明の実施形態による半導体装置は、プレート層及び前記プレート層上に順次に積層される第1水平導電層及び第2水平導電層を含むソース構造物と、前記ソース構造物の上面に垂直な第1方向に沿って互いに離隔して積層されるゲート電極と、前記ゲート電極を貫通して前記第1方向に沿って延長され、前記第1水平導電層と接触するチャンネル層を含むチャンネル構造物と、前記ゲート電極を貫通して前記第1方向及び前記第1方向に垂直な第2方向に延長される分離領域と、を含む。前記第1水平導電層は、前記分離領域の下で水平に延長され、前記分離領域と前記第1方向に沿って重畳するシーム(seam)を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体装置であって、
プレート層、及び、前記プレート層上に順次に積層される第1水平導電層及び第2水平導電層を含む、ソース構造物と、
前記ソース構造物の上面に垂直な第1方向に沿って、互いに離隔して積層される、ゲート電極と、
前記ゲート電極を貫通して、前記第1方向に沿って延長され、前記第1水平導電層と接触する、チャンネル層を含む、チャンネル構造物と、
前記ゲート電極を貫通して、前記第1方向及び前記第1方向に垂直な第2方向に延長される、分離領域と、
を含み、
前記第1水平導電層は、前記分離領域の下で水平に延長され、前記分離領域と前記第1方向に沿って重畳するシーム(seam)を有する、
半導体装置。
【請求項2】
前記第1水平導電層は、前記分離領域と前記第1方向に沿って重畳し、下面から延長されて前記プレート層内に突き出る下部突出部を有する、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1水平導電層において、前記下部突出部の下端は、第1レベルに位置し、前記チャンネル層と接触する領域における下端は、前記第1レベルより高い第2レベルに位置する、
請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記下部突出部と前記チャンネル構造物との間において、前記第1水平導電層の下面は、前記第2レベルより高い第3レベルに位置する、
請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1水平導電層の前記下部突出部の下端のレベルは、前記チャンネル構造物の下端のレベルと同一であるか、または、それより低い、
請求項2に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1水平導電層は、上面に位置し、前記プレート層に向かって下方に窪んだ上部凹部を有する、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第2水平導電層は、前記分離領域と前記第1方向に沿って重畳する開口部を有する、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記分離領域は、前記第1方向及び前記第2方向に垂直な第3方向に沿って、前記第2水平導電層の前記開口部上で第1幅を有し、前記開口部内で前記第1幅より小さい第2幅を有する、
請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記開口部の幅は、60nm~100nmの範囲である、
請求項7に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記分離領域は、前記第2水平導電層の端部に沿って折り曲げられる、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記第1水平導電層において、前記シーム(seam)は、前記第1方向において第1長さを有し、前記第1方向に垂直な水平方向において前記第1長さより大きい第2長さを有する、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記半導体装置は、さらに、
前記シーム(seam)の周りに沿って延長され、前記第1水平導電層の上面を通じて露出するソース絶縁層、を含む、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項13】
前記ソース絶縁層は、前記第1水平導電層の上面から前記分離領域内に突き出た形態を有する、
請求項12に記載の半導体装置。
【請求項14】
前記半導体装置は、さらに、
前記ソース構造物の下に配置され、基板及び前記基板上の回路素子を含む周辺回路構造物、を含む、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項15】
半導体装置であって、
プレート層及び前記プレート層上の水平導電層を含む、ソース構造物と、
前記ソース構造物の上面に垂直な第1方向に沿って、互いに離隔して積層される、ゲート電極と、
前記ゲート電極を貫通して前記第1方向に沿って延長され、前記水平導電層と接触する、チャンネル層を含む、チャンネル構造物と、
前記ゲート電極を貫通して前記第1方向及び前記第1方向に垂直な第2方向に延長される、分離領域と、
を含み、
前記水平導電層は、前記分離領域と前記第1方向に沿って重畳し、下面から前記プレート層内に突き出る下部突出部、を有する、
半導体装置。
【請求項16】
前記下部突出部と前記第1方向に沿って重畳する前記水平導電層の上面の一部は、前記分離領域の下面と接触する、
請求項15に記載の半導体装置。
【請求項17】
前記水平導電層は、前記分離領域の下で水平に延長される、
請求項15に記載の半導体装置。
【請求項18】
前記水平導電層は、前記分離領域と前記第1方向に沿って重畳するシーム(seam)を有する、
請求項15に記載の半導体装置。
【請求項19】
データ格納システムであって、
基板、前記基板上の回路素子、前記回路素子上の下部配線ライン、及び、前記回路素子と電気的に連結される入出力パッドを含む、半導体格納装置と、
前記入出力パッドを通じて前記半導体格納装置と電気的に連結され、前記半導体格納装置を制御する、コントローラと、
を含み、
前記半導体格納装置は、さらに、
プレート層及び前記プレート層上の水平導電層を含む、ソース構造物と、
前記ソース構造物の上面に垂直な第1方向に沿って互いに離隔して積層される、ゲート電極と、
前記ゲート電極を貫通して前記第1方向に沿って延長され、前記水平導電層と接触する、チャンネル層を含む、チャンネル構造物と、
前記ゲート電極を貫通して前記第1方向及び前記第1方向に垂直な第2方向に延長される、分離領域と、
を含み、
前記水平導電層は、前記分離領域と前記第1方向に沿って重畳するように前記分離領域の下で水平に延長される、
データ格納システム。
【請求項20】
前記水平導電層において、
前記分離領域と前記第1方向に沿って重畳する第1領域における下面は、第1レベルに位置し、
前記チャンネル層と接触する第2領域における下端は、前記第1レベルより高い第2レベルに位置し、
前記第1領域と前記第2領域の間の第3領域における下端は、前記第2レベルより高い第3レベルに位置する、
請求項19に記載のデータ格納システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びこれを含むデータ格納システムに関する。
【背景技術】
【0002】
データ格納を要するデータ格納システムにおいて、高容量のデータが格納可能な半導体装置が求められている。これにより、半導体装置のデータ格納容量を増加させることができる方案が研究されている。例えば、半導体装置のデータ格納容量を増加させるための方法の一つとして、2次元的に配列されるメモリーセルの代わりに、3次元的に配列されるメモリーセルを含む半導体装置が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が達成しようとする技術的課題のうち一つは、信頼性及び量産性が向上された半導体装置を提供することにある。
【0004】
本発明が達成しようとする技術的課題のうち一つは、信頼性及び量産性が向上された半導体装置を含む、データ格納システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
例示的な実施形態による半導体装置は、プレート層及び前記プレート層上に順次に積層される第1及び第2水平導電層を含むソース構造物と、前記ソース構造物の上面に垂直な第1方向に沿って、互いに離隔して積層されるゲート電極と、前記ゲート電極を貫通して、前記第1方向に沿って延長され、前記第1水平導電層と接触するチャンネル層、を含むチャンネル構造物と、前記ゲート電極を貫通して、前記第1方向及び前記第1方向に垂直な第2方向に延長される分離領域とを含み、前記第1水平導電層は、前記分離領域の下で水平に延長され、前記分離領域と前記第1方向に沿って重畳するシーム(seam)を有し得る。
【0006】
例示的な実施形態による半導体装置は、プレート層及び前記プレート層上の水平導電層を含むソース構造物と、前記ソース構造物の上面に垂直な第1方向に沿って、互いに離隔して積層されるゲート電極と、前記ゲート電極を貫通して前記第1方向に沿って延長され、前記水平導電層と接触するチャンネル層を含む、チャンネル構造物と、前記ゲート電極を貫通して前記第1方向及び前記第1方向に垂直な第2方向に延長される分離領域とを含み、前記水平導電層は、前記分離領域と前記第1方向に沿って重畳し、下面から前記プレート層内に突き出る下部突出部を有し得る。
【0007】
例示的な実施形態によるデータ格納システムは、基板、前記基板上の回路素子、前記回路素子上の下部配線ライン、及び、前記回路素子と電気的に連結される入出力パッドを含む半導体格納装置と、前記入出力パッドを通じて前記半導体格納装置と電気的に連結され、前記半導体格納装置を制御するコントローラとを含み、前記半導体格納装置は、プレート層及び前記プレート層上の水平導電層を含むソース構造物と、前記ソース構造物の上面に垂直な第1方向に沿って互いに離隔して積層されるゲート電極と、前記ゲート電極を貫通して前記第1方向に沿って延長され、前記水平導電層と接触するチャンネル層を含むチャンネル構造物と、前記ゲート電極を貫通して前記第1方向及び前記第1方向に垂直な第2方向に延長される分離領域とをさらに含み、前記水平導電層は、前記分離領域と前記第1方向に沿って重畳するように前記分離領域の下で水平に延長され得る。
【発明の効果】
【0008】
分離領域の下で水平に延長される第1水平導電層を含むことで、信頼性及び量産性が向上された半導体装置が提供され得る。
【0009】
本発明の多様かつ有益な長所と効果は、上述した内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程で、より容易に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】例示的な実施形態による、半導体装置の概略的な平面図である。
【
図2】例示的な実施形態による、半導体装置の概略的な断面図である。
【
図3】例示的な実施形態による、半導体装置の部分拡大図である。
【
図4a】例示的な実施形態による、半導体装置を概略的に示す部分拡大図である。
【
図4b】例示的な実施形態による、半導体装置を概略的に示す部分拡大図である。
【
図4c】例示的な実施形態による、半導体装置を概略的に示す部分拡大図である。
【
図5a】例示的な実施形態による、半導体装置を概略的に示す断面図である。
【
図5b】例示的な実施形態による、半導体装置を概略的に示す部分拡大図である。
【
図6】例示的な実施形態による、半導体装置の概略的な断面図である。
【
図7】例示的な実施形態による、半導体装置の概略的な断面図である。
【
図8】例示的な実施形態による、半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図9】例示的な実施形態による、半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図10】例示的な実施形態による、半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図11】例示的な実施形態による、半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図12】例示的な実施形態による、半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図13】例示的な実施形態による、半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図14】例示的な実施形態による、半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図15a】例示的な実施形態による、半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図15b】例示的な実施形態による、半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図15c】例示的な実施形態による、半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図15d】例示的な実施形態による、半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図15e】例示的な実施形態による、半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
【
図16】例示的な実施形態による、半導体装置を含むデータ格納システムを概略的に示した図面である。
【
図17】例示的な実施形態による、半導体装置を含むデータ格納システムを概略的に示した斜視図である。
【
図18】例示的な実施形態による、半導体パッケージを概略的に示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施形態を次のように説明する。
【0012】
図1は、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な平面図であり、
図2は、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図であって、
図1の切断線I-I’に沿った断面を示し、
図3は、例示的な実施形態による半導体装置の部分拡大図であって、
図2の「A」領域を拡大して示す。
【0013】
図1~
図3を参照すると、半導体装置100は、基板201を含む第1半導体構造物である周辺回路領域PERI及びソース構造物SSを含む第2半導体構造物である、メモリーセル領域CELLを含み得る。メモリーセル領域CELLは、周辺回路領域PERI上に配置され得る。例示的な実施形態において、これと反対に、メモリーセル領域CELLが周辺回路領域PERIの下に配置されてもよい。
【0014】
周辺回路領域PERIは、基板201、基板201内の不純物領域205及び素子分離層210、基板201上に配置された回路素子220、周辺領域絶縁層290、下部コンタクトプラグ270、及び下部配線ライン280を含み得る。
【0015】
基板201は、x方向とy方向に延長される上面を有することができる。基板201には、素子分離層210によって活性領域が定義され得る。前記活性領域の一部には、不純物を含む不純物領域205が配置され得る。基板201は、半導体物質、例えば、IV族半導体、III-V族化合物半導体、またはII-VI族化合物半導体を含み得る。基板201は、バルクウェーハ、エピタキシャル層、SOI(Silicon On Insulator)層、またはSeOI(Semiconductor On Insulator)層で提供され得る。
【0016】
回路素子220は、水平(planar)トランジスターを含み得る。それぞれの回路素子220は、回路ゲート誘電層222、スペーサ層224、及び回路ゲート電極225を含み得る。回路ゲート電極225の両側で基板201内には、ソース/ドレイン領域として不純物領域205が配置され得る。
【0017】
周辺領域絶縁層290は、基板201上において回路素子220上に配置され得る。周辺領域絶縁層290は、複数の絶縁層を含み得る。周辺領域絶縁層290は、絶縁性物質からなることができる。
【0018】
下部コンタクトプラグ270及び下部配線ライン280は、回路素子220及び不純物領域205と電気的に連結される下部配線構造物をなすことができる。下部コンタクトプラグ270は円柱状を有し、下部配線ライン280はライン形態を有することができる。下部コンタクトプラグ270及び下部配線ライン280は、導電性物質を含むことができ、例えば、タングステン(W)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)などを含むことができ、それぞれの構成は、拡散防止層(diffusion barrier)を、さらに、含むこともできる。但し、例示的な実施形態において、下部コンタクトプラグ270及び下部配線ライン280の層数及び配置形態は、多様に変更され得る。
【0019】
メモリーセル領域CELLは、ソース構造物SS、ソース構造物SS上に積層されたゲート電極130、ソース構造物SS上にゲート電極130と交互に積層される層間絶縁層120、ゲート電極130の積層構造物GSを貫通するように配置され、チャンネル層140をそれぞれ含むチャンネル構造物CH、積層構造物GSの一部を貫通する上部分離領域US、積層構造物GSを貫通して延長される分離領域MS、チャンネル構造物CH上のコンタクトプラグ170、ゲート電極130及びチャンネル構造物CHを覆うセル領域絶縁層190を含み得る。
【0020】
メモリーセル領域CELLにおいて、それぞれのチャンネル構造物CHを中心として一つのメモリーセルストリングが構成されてよく、複数のメモリーセルストリングが、x方向とy方向に列と行をなして、配列され得る。
【0021】
ソース構造物SSは、プレート層101及びプレート層101上の第1及び第2水平導電層102、104を含み得る。ソース構造物SSは、半導体装置100の共通ソースラインとして機能することができる。
【0022】
プレート層101は、x方向とy方向に延長される上面を有することができる。プレート層101は、ドーピングされた半導体物質、金属物質、及び金属-半導体化合物(例えば、シリサイド)のうち少なくとも一つを含み得る。プレート層101は、多結晶シリコン層のような多結晶半導体層またはエピタキシャル層で提供され得る。
【0023】
第1及び第2水平導電層102、104は、プレート層101の上面上に順次に積層されて配置され得る。第1水平導電層102は、プレート層101と第2水平導電層104との間で、水平に延長され得る。
図3に示すように、第1水平導電層102は、チャンネル層140の周りにおいて、チャンネル層140と直接連結され得る。第1水平導電層102は、チャンネル層140に沿って上下に一部延長されて、チャンネル層140と接触し得る。第1水平導電層102は、分離領域MSの下で水平に延長され得る。第1水平導電層102は、分離領域MSと垂直な方向、例えば、z方向に重畳することができる。第1水平導電層102の上面の一部は、分離領域MSの下面、例えば、最下面と接触することができる。
【0024】
図3に示すように、第1水平導電層102は、下面から延長されてプレート層101内に突き出た下部突出部LPを有することができる。下部突出部LPは、分離領域MSと垂直に重畳する領域に位置することができる。下部突出部LPの側面は、第2水平導電層104の開口部SOの側面からの延長線上に位置することができる。
【0025】
第1水平導電層102は、開口部SOを通じて上部に一部延長されて、開口部SOを通じて露出した、第2水平導電層104の側面を一部覆うことができる。但し、一部の実施形態において、第1水平導電層102は、開口部SO内に延長されなくてもよい。第1水平導電層102は、開口部SO内で上面に位置し、プレート層101に向かって下方に窪んだ上部凹部UCを有することができる。上部凹部UCは、開口部SOのy方向に沿った中心、または上記中心に隣接した領域に位置することができる。
【0026】
第1水平導電層102は、内部にシーム(seam)SEを有することができる。シームSEは、ボイド(void)と指称されてもよく、エア(air)領域であってよい。シームSEは、少なくとも一部が分離領域MSと垂直に重畳して位置することができる。シームSEは、チャンネル層140から水平に離隔して、位置することができる。本実施形態において、シームSEは、y方向に第1長さL1を有し、z方向に第1長さL1より小さい第2長さL2を有することができる。但し、シームSEの具体的な形状は、実施形態で多様に変更され得る。
【0027】
第1水平導電層102の下面は、複数のレベルに位置することができる。
図3に示すように、下部突出部LPの下端は、第1レベルLV1に位置し、チャンネル層140と接触する領域における下端は、第1レベルLV1より高い第2レベルLV2に位置し、下部突出部LPとチャンネル構造物CHとの間において、第1水平導電層102の下面は、第2レベルLV2より高い第3レベルLV3に位置することができる。第1レベルLV1は、チャンネル構造物CHの下端のレベルである第4レベルLV4と同一であるか、それより低くてよい。第1水平導電層102の上面も、複数のレベルに位置することができる。例えば、チャンネル層140と接触する領域における第1水平導電層102の上端のレベルは、分離領域MSと接触する領域における第1水平導電層102の上面のレベルより高くてよく、チャンネル構造物CHと開口部SOとの間における第1水平導電層102の上面のレベルは、前記レベルより低くてよい。
【0028】
第2水平導電層104は、第1水平導電層102上に位置することができる。第2水平導電層104は、第1水平導電層102とは異なり、連続的に延長されず、開口部SOを有することができる。開口部SOは、分離領域MSと垂直に重畳する領域に位置することができる。第2水平導電層104の厚さは、第1水平導電層102の厚さより小さくてよい。
【0029】
第1及び第2水平導電層102、104は、半導体物質を含む半導体層であってよく、例えば、多結晶シリコンを含み得る。この場合、例えば、第1水平導電層102は、プレート層101と同一の導電型の不純物でドーピングされた層であってよい。第2水平導電層104は、ドーピングされた層であるか、真性半導体(intrinsic semiconductor)層でありながら、第1水平導電層102から拡散した不純物を含む層であってよい。但し、第2水平導電層104の物質は、半導体物質に限定されず、実施形態によって絶縁層に代替されることも可能である。例示的な実施形態において、第1水平導電層102の上面と第2水平導電層104の下面との間には、相対的に薄い厚さの絶縁層が介在されてもよい。これは、半導体装置100の製造工程中に除去されずに残存する、水平絶縁層110(
図8参照)の一部であってよい。
【0030】
ゲート電極130は、ソース構造物SS上に垂直に離隔して積層されて積層構造物GSをなすことができる。ゲート電極130は、接地選択トランジスターのゲートをなす下部ゲート電極130L、複数のメモリーセルをなすメモリーゲート電極130M、及びストリング選択トランジスターのゲートをなす上部ゲート電極130Uを含み得る。半導体装置100の容量によってメモリーセルをなすメモリーゲート電極130Mの個数が決められ得る。実施形態によって、上部及び下部ゲート電極130U、130Lは、それぞれ1個~4個またはそれ以上であってよく、メモリーゲート電極130Mと同一であるか、異なる構造を有することができる。例示的な実施形態において、ゲート電極130は、上部ゲート電極130Uの上部及び/又は下部ゲート電極130Lの下部に配置され、ゲート誘導漏れ電流(Gate Induced Drain Leakage)GIDL現象を利用した消去動作に用いられる、消去トランジスターをなすゲート電極130をさらに含み得る。また、一部のゲート電極130、例えば、上部または下部ゲート電極130U、130Lに隣接したメモリーゲート電極130Mは、ダミーゲート電極であってよい。
【0031】
ゲート電極130は、金属物質、例えば、タングステン(W)を含み得る。実施形態によって、ゲート電極130は、多結晶シリコンまたは金属シリサイド物質を含み得る。例示的な実施形態において、ゲート電極130は、拡散防止膜(diffusion barrier)をさらに含むことができ、例えば、前記拡散防止膜は、タングステン窒化物(WN)、タンタル窒化物(TaN)、チタン窒化物(TiN)、または、これらの組み合わせを含み得る。
【0032】
層間絶縁層120は、ソース構造物SS上に配置され、ゲート電極130の間に配置され得る。層間絶縁層120も、ゲート電極130と同様に、ソース構造物SSの上面に垂直な方向において互いに離隔して配置され得る。層間絶縁層120は、シリコン酸化物またはシリコン窒化物のような絶縁性物質を含み得る。
【0033】
チャンネル構造物CHは、それぞれ一つのメモリーセルストリングをなし、ソース構造物SS上に、行と列をなしながら、互いに離隔して配置され得る。チャンネル構造物CHは、x-y平面において、格子柄を形成するように配置されるか、一方向にジグザグ形態で配置され得る。チャンネル構造物CHは、チャンネルホール内を満たす柱状を有し、縦横比によって、プレート層101に近くなるほど細くなる、傾いた側面を有することができる。
図3に示すように、チャンネル構造物CHのそれぞれは、チャンネル層140、チャンネル層140の外側面上のチャンネル誘電層145、チャンネル層140内側のチャンネル埋込絶縁層147、及び上端のチャンネルパッド149を含み得る。
【0034】
チャンネル層140は、内部のチャンネル埋込絶縁層147を取り囲む環形(annular)で形成され得る。但し、一部の実施形態において、チャンネル埋込絶縁層147が省略され、チャンネル層140は、チャンネルホールの内部を満たす円柱のような柱状を有してもよい。チャンネル層140は、下部で第1水平導電層102と連結され得る。チャンネル層140は、多結晶シリコンまたは単結晶シリコンのような半導体物質を含み得る。
【0035】
チャンネル誘電層145は、ゲート電極130とチャンネル層140との間に配置され得る。チャンネル誘電層145は、チャンネル構造物CHが配置されるチャンネルホールの内側面及び底面を覆うように配置され得る。チャンネル誘電層145は、ゲート電極130から順次に積層されたトンネリング層、電荷格納層、及びブロッキング層を含み得る。前記トンネリング層は、電荷を前記電荷格納層でトンネリングさせることができ、例えば、シリコン酸化物(SiO2)、シリコン窒化物(Si3N4)、シリコン酸窒化物(SiON)、またはこれらの組み合わせを含み得る。前記電荷格納層は、電荷トラップ層またはフローティングゲート導電層であってよい。前記ブロッキング層は、シリコン酸化物(SiO2)、シリコン窒化物(Si3N4)、シリコン酸窒化物(SiON)、高誘電率(high-k)誘電物質、またはこれらの組み合わせを含み得る。例示的な実施形態において、チャンネル誘電層145の少なくとも一部は、ゲート電極130に沿って水平方向に延長され得る。
【0036】
チャンネル埋込絶縁層147は、チャンネル層140内でチャンネルホールを満たすように配置され得る。チャンネル埋込絶縁層147は、絶縁性物質を含むことができ、例えば、シリコン酸化物(SiO2)、シリコン窒化物(Si3N4)、シリコン酸窒化物(SiON)、またはこれらの組み合わせを含み得る。
【0037】
チャンネルパッド149は、チャンネル構造物CHにおいてチャンネル層140の上端上に配置され得る。チャンネルパッド149は、チャンネル層140と物理的及び電気的に連結され得る。チャンネルパッド149は、例えば、ドーピングされた多結晶シリコンまたはドーピングされた単結晶シリコンを含み得る。
【0038】
上部分離領域USは、y方向に沿って隣接する分離領域MSの間でx方向に延長され得る。上部分離領域USは、ゲート電極130のうち最上部の上部ゲート電極を含む一部のゲート電極130を貫通するように配置され得る。上部分離領域USは、例えば、上部から三つのゲート電極130をy方向に互いに分離させることができる。但し、上部分離領域USによって分離されるゲート電極130の個数は、実施形態で多様に変更され得る。上部分離領域USは絶縁物質を含み得る。
【0039】
分離領域MSは、x方向に沿って延長されて、ゲート電極130をy方向に沿って互いに分離することができる。
図1に示すように、分離領域MSは互いに平行に配置されることができ、平面図上でy方向に沿った側面が屈曲した形状を有することができる。分離領域MSは、例えば、円形が拡張して互いに連結された形状を有することができる。これにより、分離領域MSは、y方向に沿った幅が一定でなくてよく、複数の幅を有することができる。
【0040】
分離領域MSは、
図2に示すように、ゲート電極130、層間絶縁層120、及び第2水平導電層104を貫通してz方向に延長され、第1水平導電層102と接触し得る。分離領域MSは、高い縦横比によって、ソース構造物SSに向かいながら幅が減少する形状を有することができる。分離領域MSの上面は、チャンネル構造物CHの上面と実質的に同一のレベルに位置することができるが、これに限定されない。
【0041】
それぞれの分離領域MSは、下部において第2水平導電層104の上面及び側面を覆いながら延長され得る。分離領域MSは、第2水平導電層104の開口部SOを満たすことができ、分離領域MSの下面または下端は、第1水平導電層102と接触し得る。分離領域MSは、第2水平導電層104上で一定傾斜の側面を有し、第2水平導電層104の側面に沿って折り曲げられて、不連続的に減少した幅を有することができる。分離領域MSは、第2水平導電層104の端部において、第2水平導電層104の上面及び側面に沿って折り曲げられてよい。分離領域MSは、開口部SO内でy方向に沿って第1幅W1を有し、開口部SO及び第2水平導電層104上で第1幅W1より大きい第2幅W2を有することができる。第1幅W1は、約60nm~約100nmの範囲であってよい。第1水平導電層102において、チャンネル構造物CHと分離領域MSとの間の厚さは、第1幅W1より大きくてよい。
【0042】
分離領域MSのそれぞれは、トレンチ内に配置される分離絶縁層105を含み得る。分離絶縁層105は、絶縁物質を含むことができ、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、またはシリコン酸窒化物を含み得る。一部の実施形態において、分離絶縁層105内に導電層が、さらに配置されてもよい。この場合、前記導電層は、ソース構造物SSと電気的に連結されるコンタクトプラグとして機能することができる。
【0043】
コンタクトプラグ170は、チャンネル構造物CH上に配置され得る。コンタクトプラグ170は、円柱状を有することができ、縦横比によって、プレート層101に向かうほど幅が減少するように、傾いた側面を有することができる。コンタクトプラグ170は、チャンネル構造物CHを、ビットラインのような上部配線構造物と電気的に連結することができる。コンタクトプラグ170は、導電性物質からなり得る。例えば、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、及び銅(Cu)のうち少なくとも一つを含み得る。
【0044】
セル領域絶縁層190は、ゲート電極130及びチャンネル構造物CHを覆うように配置され得る。セル領域絶縁層190は、実施形態によって、複数の絶縁層を含み得る。セル領域絶縁層190は、絶縁性物質から成り得る。例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及びシリコン酸窒化物のうち少なくとも一つを含み得る。
【0045】
図4a~
図4cは、例示的な実施形態による半導体装置を概略的に示す部分拡大図である。
図4a~
図4cは、
図2の「A」領域に対応する領域を拡大して示す。
【0046】
図4aを参照すると、半導体装置100aにおいて、第1水平導電層102内のシームSEaの形状は、
図3の実施形態と異なってよい。本実施形態において、シームSEaは、y方向に沿って第1長さL1aを有し、z方向に沿って第1長さL1aと類似するか、それより大きい第2長さL2aを有することができる。このように、シームSEaの形状は、第1水平導電層102の厚さ、下部突出部LPの深さなどによって、実施形態で多様に変更され得る。
【0047】
図4bを参照すると、半導体装置100bにおいて、第1水平導電層102で分離領域MSと接触する上面のレベルは、
図3の実施形態と異なってよい。第1水平導電層102において分離領域MSと接触する最上面の第5レベルLV5は、第2水平導電層104の上面のレベルと同一であるか、類似し得る。第5レベルLV5は、チャンネル層140と接触する領域における第1水平導電層102の上端のレベルである、第6レベルLV6より高くてよい。本実施形態において、第1水平導電層102は、開口部SOを通じて露出した第2水平導電層104の側面を全部覆うことができる。
【0048】
このように、例示的な実施形態において、第1水平導電層102において分離領域MSと接触する最上面のレベルは、第2水平導電層104の上面上に延長されない範囲内で、多様に変更され得る。
【0049】
図4cを参照すると、半導体装置100cにおいて、第1水平導電層102の下部突出部LPの下端のレベルは、
図3の実施形態と異なってよい。下部突出部LPの下端の第1レベルLV1cは、チャンネル構造物CHの下端のレベルLV4より低くてよい。例えば、同一のレベルにおいて、y方向に沿った下部突出部LPの幅がチャンネル構造物CHの幅より大きい場合、下部突出部LPは、相対的にプレート層101を深くリセスした形態を有することができる。
【0050】
図5a及び
図5bは、例示的な実施形態による半導体装置を概略的に示す断面図及び部分拡大図である。
図5bは、
図5aの「B」領域を拡大して示す。
【0051】
図5a及び
図5bを参照すると、半導体装置100dのメモリーセル領域CELLは、第1水平導電層102のシームSE内のソース絶縁層160をさらに含み得る。ソース絶縁層160は、シームSEの周りに沿って延長されて、第1水平導電層102の上面を通じて露出することができる。例えば、
図5bに示すように、ソース絶縁層160は、第1水平導電層102の上面を通じて第2水平導電層104の開口部SO内に突き出ることができる。ソース絶縁層160がこのように突き出た高さは、実施形態で多様に変更され得る。一部の実施形態において、ソース絶縁層160は、第1水平導電層102の上面に突き出さなくてもよい。また、実施形態において、ソース絶縁層160がシームSEを満たす程度は、多様に変更され得る。
【0052】
ソース絶縁層160は、絶縁物質からなってよく、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及びシリコン酸窒化物のうち少なくとも一つを含み得る。
【0053】
図6は、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
【0054】
図6を参照すると、半導体装置100eでは、ゲート電極130の積層構造物GSeが、垂直に積層された第1及び第2積層構造物GS1、GS2からなり、チャンネル構造物CHeが、垂直に積層された第1及び第2チャンネル構造物CH1、CH2を含み得る。また、分離領域MSeは、垂直に積層された第1及び第2分離領域MS1、MS2を含み得る。第1積層構造物GS1の上端、第1チャンネル構造物CH1の上端、及び第1分離領域MS1の上端は、実質的に同一のレベルに位置することができる。第1積層構造物GS1の最上部には、相対的に厚さの厚い上部層間絶縁層125が配置され得る。但し、層間絶縁層120及び上部層間絶縁層125の形態は、実施形態で多様に変更され得る。
【0055】
チャンネル構造物CHeのそれぞれは、下部の第1チャンネル構造物CH1と上部の第2チャンネル構造物CH2とが連結された形態を有することができ、連結領域における幅の差による折曲部を有し得る。第1チャンネル構造物CH1と第2チャンネル構造物CH2との間で、チャンネル層140、チャンネル誘電層145、及びチャンネル埋込絶縁層147が互いに連結された状態であってよい。チャンネルパッド149は、上部の第2チャンネル構造物CH2の上端のみに配置され得る。但し、例示的な実施形態において、第1チャンネル構造物CH1及び第2チャンネル構造物CH2は、それぞれチャンネルパッド149を含んでもよく、この場合、第1チャンネル構造物CH1のチャンネルパッド149は、第2チャンネル構造物CH2のチャンネル層140と連結され得る。
【0056】
分離領域MSeは、下部の第1分離領域MS1と上部の第2分離領域MS2とが連結された形態を有することができ、連結領域における幅の差による折曲部を有し得る。
【0057】
このような多重積層構造は、相対的に積層されたゲート電極130の個数が多い場合に、チャンネル構造物CHeを安定して形成するために導入することができる。実施形態により、積層された積層構造物、チャンネル構造物、及び分離領域の個数は多様に変更されることができ、本実施形態の構造は、他の実施形態にも適用され得る。
【0058】
図7は、例示的な実施形態による半導体装置の概略的な断面図である。
【0059】
図7を参照すると、半導体装置100fは、ウェーハボンディング方式で接合された第1半導体構造物S1及び第2半導体構造物S2を含み得る。
【0060】
第1半導体構造物S1については、
図2を参照して上述した周辺回路領域PERIに対する説明が適用され得る。但し、第1半導体構造物S1は、ボンディング構造物である、第1ボンディングビア298及び第1ボンディングパッド299をさらに含み得る。第1ボンディングビア298は、最上部の回路配線ライン280の上部に配置され、回路配線ライン280と連結され得る。第1ボンディングパッド299は、少なくとも一部が第1ボンディングビア298上で第1ボンディングビア298と連結され得る。第1ボンディングパッド299は、第2半導体構造物S2の第2ボンディングパッド199と連結され得る。第1ボンディングパッド299は、第2ボンディングパッド199と共に第1半導体構造物S1と第2半導体構造物S2との接合による電気的連結経路を提供することができる。第1ボンディングビア298及び第1ボンディングパッド299は、導電性物質、例えば銅(Cu)を含み得る。
【0061】
第2半導体構造物S2については、他の説明がない限り、
図1~
図3を参照した説明が同様に適用され得る。第2半導体構造物S2は、配線構造物である、下部コンタクトプラグ182及び下部配線ライン184をさらに含むことができ、ボンディング構造物である第2ボンディングビア198及び第2ボンディングパッド199をさらに含み得る。第2半導体構造物S2は、プレート層101の上面を覆う保護層195をさらに含み得る。
【0062】
下部コンタクトプラグ182は、配線ライン180の下に配置され、配線ライン180と下部配線ライン184を連結することができる。但し、実施形態において、配線構造物をなすコンタクトプラグ及び配線ラインの層数及び配置形態は、多様に変更され得る。下部コンタクトプラグ182及び下部配線ライン184は、導電性物質からなってよく、例えば、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、及び銅(Cu)のうち少なくとも一つを含み得る。
【0063】
第2ボンディングビア198及び第2ボンディングパッド199は、最下部の下部配線ライン184の下に配置され得る。第2ボンディングビア198は、配線ライン180及び第2ボンディングパッド199と連結され、第2ボンディングパッド199は、第1半導体構造物S1の第1ボンディングパッド299と接合され得る。第2ボンディングビア198及び第2ボンディングパッド199は、導電性物質、例えば、銅(Cu)を含み得る。
【0064】
第1半導体構造物S1及び第2半導体構造物S2は、第1ボンディングパッド299及び第2ボンディングパッド199による銅(Cu)-銅(Cu)ボンディングによって接合され得る。前記銅(Cu)-銅(Cu)ボンディングの他に、第1半導体構造物S1及び第2半導体構造物S2は、追加的に誘電体-誘電体ボンディングによっても接合され得る。前記誘電体-誘電体ボンディングは、周辺領域絶縁層290及びセル領域絶縁層190のそれぞれの一部をなし、第1ボンディングパッド299及び第2ボンディングパッド199のそれぞれを取り囲む誘電層による接合であってよい。これにより、第1半導体構造物S1及び第2半導体構造物S2は、別途の接着層なしで接合され得る。
【0065】
【0066】
図8を参照すると、周辺回路領域PERIを形成し、周辺回路領域PERI上にプレート層101、水平絶縁層110、及び第2水平導電層104を形成し、犠牲絶縁層118及び層間絶縁層120を交互に積層し、セル領域絶縁層190を形成し、第1及び第2垂直犠牲層119A、119Bを形成することができる。
【0067】
先ず、基板201内に素子分離層210を形成し、基板201上に回路ゲート誘電層222及び回路ゲート電極225を順次に形成することができる。素子分離層210は、例えば、シャロートレンチ素子分離(shallow trench isolation)STI工程によって形成され得る。回路ゲート誘電層222と回路ゲート電極225は、原子層蒸着(Atomic Layer Deposition)ALDまたは化学気相蒸着(Chemical Vapor Deposition)CVDを利用して形成され得る。回路ゲート誘電層222は、シリコン酸化物で形成され、回路ゲート電極225は、多結晶シリコンまたは金属シリサイド層のうち少なくとも一つで形成され得るが、これに限定されない。次に、回路ゲート誘電層222と回路ゲート電極225の両側壁にスペーサ層224及び不純物領域205を形成することができる。実施形態によって、スペーサ層224は複数の層からなってよい。次に、イオン注入工程を行い、不純物領域205を形成することができる。
【0068】
前記回路配線構造物のうち回路コンタクトプラグ270は、周辺領域絶縁層290を一部形成した後、一部をエッチングして除去し、導電性物質を埋め込むことで形成することができる。回路配線ライン280は、例えば、導電性物質を蒸着した後、これをパターニングすることで形成することができる。
【0069】
周辺領域絶縁層290は、複数個の絶縁層からなってよい。周辺領域絶縁層290は、前記回路配線構造物を形成する各段階で一部が形成され、最上部の回路配線ライン280の上部に一部を形成することで、最終的に、回路素子220及び前記回路配線構造物を覆うように形成され得る。これにより、周辺回路領域PERIが形成され得る。
【0070】
次に、プレート層101は、周辺領域絶縁層290上に形成され得る。プレート層101は、例えば、多結晶シリコンからなってよく、CVD工程によって形成することができる。プレート層101をなす多結晶シリコンは、不純物を含み得る。
【0071】
水平絶縁層110をなす第1及び第2水平絶縁層111、112は、交互にプレート層101上に積層され得る。水平絶縁層110は、後続工程を通じて、一部が
図2の第1水平導電層102に交替される層であってよい。第1水平絶縁層111は、第2水平絶縁層112と異なる物質を含み得る。例えば、第1水平絶縁層111は、層間絶縁層120と同一の物質からなり、第2水平絶縁層112は、後続の犠牲絶縁層118と同一の物質からなってよい。水平絶縁層110は、一部の領域、例えばチャンネル構造物CH(
図2参照)が形成されない領域で、一部がパターニング工程によって除去され得る。第2水平導電層104は、水平絶縁層110上に形成され得る。
【0072】
次に、犠牲絶縁層118及び層間絶縁層120を交互に積層し、セル領域絶縁層190を形成することができる。犠牲絶縁層118は、後続工程を通じてゲート電極130(
図2参照)に交替される層であってよい。犠牲絶縁層118は、層間絶縁層120と異なる物質からなってよく、層間絶縁層120に対して、特定のエッチング条件でエッチング選択性を有し、エッチング可能な物質で形成され得る。例えば、層間絶縁層120は、シリコン酸化物及びシリコン窒化物のうち少なくとも一つからなってよく、犠牲絶縁層118は、シリコン、シリコン酸化物、シリコンカーバイド、及びシリコン窒化物のうち選択される層間絶縁層120と異なる物質からなってよい。但し、実施形態において、層間絶縁層120の厚さは、全て同一でなくてよい。層間絶縁層120及び犠牲絶縁層118の厚さ及び構成する膜の個数は、図示のものから多様に変更され得る。
【0073】
次に、第1及び第2垂直犠牲層119A、119Bを形成することができる。第1及び第2垂直犠牲層119A、119Bは、それぞれ円柱状を有することができる。第1垂直犠牲層119Aは、
図2のチャンネル構造物CHに対応する領域に形成され、第2垂直犠牲層119Bは、
図2の分離領域MSの一部及び第1水平導電層102の一部に対応する領域に形成され得る。第2垂直犠牲層119Bは、
図2及び
図3の第2水平導電層104の開口部SO及び第1水平導電層102の下部突出部LPに対応する大きさで形成され得る。第2垂直犠牲層119Bは、隣接する第2垂直犠牲層119Bと、x方向に沿って互いに離隔することができる。
【0074】
第1及び第2垂直犠牲層119A、119Bは、犠牲絶縁層118のモールド構造物、第2水平導電層104、及び水平絶縁層110を貫通するように貫通ホールを形成した後、前記貫通ホールに第1及び第2垂直犠牲層119A、119Bをなす物質を蒸着し、平坦化工程を行うことで形成され得る。第1及び第2垂直犠牲層119A、119Bは、層間絶縁層120及び犠牲絶縁層118と異なる物質を含み得る。例えば、第1及び第2垂直犠牲層119A、119Bは、多結晶シリコンのような半導体物質、シリコン系絶縁物質、または炭素系物質を含み得る。
【0075】
図9を参照すると、第1垂直犠牲層119Aを除去し、チャンネル構造物CHを形成することができる。
【0076】
先ず、犠牲絶縁層118及び層間絶縁層120の一部を除去して、
図1の上部分離領域USを形成することができる。別途のマスク層を利用して、上部分離領域USが形成される領域を露出させ、最上部から所定個数の犠牲絶縁層118及び層間絶縁層120を除去した後、絶縁物質を蒸着して、上部分離領域USを形成することができる。
【0077】
次に、第2垂直犠牲層119Bを覆う第1マスク層ML1を形成し、第1垂直犠牲層119Aを除去することができる。第1垂直犠牲層119Aが除去された貫通ホールに、それぞれチャンネル誘電層145、チャンネル層140、チャンネル埋込絶縁層147、及びチャンネルパッド149を順次に形成して、チャンネル構造物CHを形成することができる。チャンネル層140は、チャンネル構造物CH内でチャンネル誘電層145上に形成され得る。チャンネル埋込絶縁層147は、前記貫通ホールを充填するように形成され、絶縁物質であってよい。但し、実施形態によって、チャンネル埋込絶縁層147ではなく導電性物質で、チャンネル層140間の空間を埋め込むこともできる。チャンネルパッド149は導電性物質からなってよく、例えば、多結晶シリコンからなってよい。
【0078】
図10a及び
図10bを参照すると、第2垂直犠牲層119Bを除去し、埋込(buried)スペーサ層150を形成することができる。
【0079】
チャンネル構造物CHを覆う第2マスク層ML2を形成し、第2垂直犠牲層119Bを除去して、分離開口部OPを形成することができる。
【0080】
次に、分離開口部OPを通じて露出した第2水平絶縁層112及び犠牲絶縁層118を側面から一部除去し、第2水平絶縁層112の側面及び犠牲絶縁層118の側面上に埋込スペーサ層150を形成することができる。
【0081】
埋込スペーサ層150は、第2水平絶縁層112の側面及び犠牲絶縁層118の側面上に順次に積層された第1及び第2埋込スペーサ層152、154を含み得る。第1埋込スペーサ層152と第2埋込スペーサ層154は、互いに異なる物質を含み得る。埋込スペーサ層150は、犠牲絶縁層118を側面と第1埋込スペーサ層152との間に配置されるシーリング(sealing)窒化物層を、さらに含み得る。例示的な実施形態において、埋込スペーサ層150のそれぞれをなす層の個数及び形態は、多様に変更され得る。
【0082】
第1及び第2埋込スペーサ層150は、第2水平絶縁層112を一部露出させることができる。これと違って、第1及び第2埋込スペーサ層150は、犠牲絶縁層118の側面を完全に覆うことができる。このような構造は、第2水平絶縁層112の厚さT1が犠牲絶縁層118の厚さT2より大きいことを利用して、埋込スペーサ層150を形成することによるものであってよい。
【0083】
図11a及び
図11bを参照すると、分離開口部OP及び埋込スペーサ層150を通じて露出した水平絶縁層110を除去して、側面(lateral)トンネル部TLを形成することができる。
【0084】
水平絶縁層110は、例えば、湿式エッチング工程によって除去され得る。先ず、埋込スペーサ層150を通じて露出した第2水平絶縁層112を第2埋込スペーサ層154と共に除去し、第2水平絶縁層112が除去された後に露出した第1水平絶縁層111を第1埋込スペーサ層152と共に除去することができる。水平絶縁層110の除去工程時に、水平絶縁層110が除去された領域で、チャンネル誘電層145の一部も共に除去されてチャンネル層140が露出し得る。チャンネル構造物CHと分離開口部OPとの間の領域において、側面トンネル部TLの高さは、開口部SOの幅より大きくてよい。
【0085】
水平絶縁層110と共に埋込スペーサ層150が除去されることにより、分離開口部OPがx方向及びy方向に沿って拡張し、分離開口部OP内に第2水平導電層104が突き出し得る。本段階によって、x方向に沿って隣接する分離開口部OPが、互いに連結され、
図1の分離領域MSに対応するトレンチ形状を有することができる。
【0086】
図12a及び
図12bを参照すると、分離開口部OP及び側面トンネル部TL内に予備第1水平導電層102Pを形成することができる。
【0087】
予備第1水平導電層102Pは、チャンネル層140と接触し、側面トンネル部TLを満たすことができる。予備第1水平導電層102Pは、第2水平導電層104の開口部SOを満たし、第2水平導電層104上に延長され得る。予備第1水平導電層102Pは、第2水平導電層104の上面を覆い、第2水平導電層104上で分離開口部OPの両側壁を覆うように延長され得る。
【0088】
予備第1水平導電層102Pは、側面トンネル部TL内で第2水平導電層104の開口部SOとz方向に沿って重畳する領域に位置するシームSEを有することができる。シームSEは、チャンネル構造物CHと分離開口部OPとの間の領域における側面トンネル部TLの高さが開口部SOの幅より大きいため、開口部SOの下で、側面トンネル部TL内に形成され得る。
【0089】
図13a及び
図13bを参照すると、予備第1水平導電層102Pを一部除去して、第1水平導電層102を形成することができる。
【0090】
予備第1水平導電層102Pは、例えば、トリム(trim)工程によって、第2水平導電層104の上面及び第2水平導電層104上の分離開口部OPの両側壁上で除去され得る。本段階において、予備第1水平導電層102Pの除去程度によって、第2水平導電層104の開口部SOを通じて露出する第1水平導電層102の上面のレベルが制御され得る。
【0091】
本工程によって、プレート層101及び第1及び第2水平導電層102、104を含むソース構造物SSが形成され得る。
【0092】
図14を参照すると、犠牲絶縁層118を除去した後、ゲート電極130を形成し、分離領域MSを形成することができる。
【0093】
先ず、犠牲絶縁層118は、例えば、湿式エッチングを利用して、層間絶縁層120に対して選択的に除去され得る。ゲート電極130は、犠牲絶縁層118が除去された領域に導電性物質を蒸着して形成することができる。前記導電性物質は、金属、多結晶シリコン、または金属シリサイド物質を含み得る。一部の実施形態において、ゲート電極130の形成前に、チャンネル誘電層145の一部を先に形成してもよい。
【0094】
ゲート電極130を形成した後、分離開口部OP内に蒸着された前記導電性物質を追加的な工程を通じて除去した後、絶縁物質を蒸着して、分離絶縁層105を含む分離領域MSを形成することができる。分離絶縁層105は、第1水平導電層102と接触することができる。
【0095】
次に、
図2を参照すると、セル領域絶縁層190をさらに形成し、セル領域絶縁層190を貫通してチャンネル構造物CHと連結されるコンタクトプラグ170を形成して、半導体装置100を製造することができる。
【0096】
図15a~
図15eは、例示的な実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための概略的な断面図である。
図15a~
図15eは、
図5bに示した領域に対応する領域を示す。
【0097】
図15aを参照すると、
図8~
図11bを参照して上述した工程が、同様に行われ得る。これにより、水平絶縁層110が除去され、側面トンネル部TLが形成され得る。
【0098】
図15bを参照すると、分離開口部OP及び側面トンネル部TL内に予備第1水平導電層102Pdを形成することができる。
【0099】
予備第1水平導電層102Pdは、
図12a及び
図12bを参照して上述したものと類似した方式で、形成され得る。但し、本実施形態において、予備第1水平導電層102Pdは、側面トンネル部TL及び第2水平導電層104の開口部SOを完全に満たさないように形成され得る。
【0100】
図15cを参照すると、予備ソース絶縁層160Pを形成することができる。
【0101】
予備ソース絶縁層160Pは、予備第1水平導電層102Pd上にコンフォーマルに形成され得る。予備ソース絶縁層160Pは、第2水平導電層104の開口部SOを満たすことができ、予備第1水平導電層102Pd内のシームSEを取り囲む形態で形成され得る。予備ソース絶縁層160Pは、例えば、酸化物であってよい。
【0102】
図15dを参照すると、分離開口部OP内で予備ソース絶縁層160Pを一部除去することができる。
【0103】
予備ソース絶縁層160Pは、第2水平導電層104の開口部SO上で一部除去され得る。予備ソース絶縁層160Pは、分離開口部OP内の予備第1水平導電層102Pdの両側面上で除去され得る。
【0104】
図15eを参照すると、予備第1水平導電層102Pdを一部除去して、第1水平導電層102を形成することができる。
【0105】
予備第1水平導電層102Pdは、
図13a及び
図13bを参照して上述したものと同一の方式で、第2水平導電層104の上面及び第2水平導電層104上の分離開口部OPの両側壁上で除去され得る。予備ソース絶縁層160Pにより、予備第1水平導電層102Pdの除去程度が容易に調節され得る。これにより、プレート層101及び第1及び第2水平導電層102、104を含むソース構造物SSが形成され得る。
【0106】
上述した予備第1水平導電層102Pdの一部除去工程中に、予備ソース絶縁層160Pの上端も一部除去されて、最終的な形態のソース絶縁層160が形成され得る。
【0107】
次に、
図5a及び
図5bを参照すると、
図14を参照して上述したように、分離領域MS、ゲート電極130、及びコンタクトプラグ170を形成することで、半導体装置100dを製造することができる。
【0108】
図16は、例示的な実施形態による半導体装置を含むデータ格納システムを概略的に示した図面である。
【0109】
図16を参照すると、データ格納システム1000は、半導体装置1100及び半導体装置1100と電気的に連結されるコントローラ1200を含み得る。データ格納システム1000は、一つまたは複数の半導体装置1100を含むストレージ装置(storage device)またはストレージ装置を含む電子装置(electronic device)であってよい。例えば、データ格納システム1000は、一つまたは複数の半導体装置1100を含むSSD装置(solid state drive device)、USB(Universal Serial Bus)、コンピュータシステム、医療装置または通信装置であってよい。
【0110】
半導体装置1100は、非揮発性メモリー装置であってよく、例えば、
図1~
図7を参照して上述したNANDフラッシュメモリー装置であってよい。半導体装置1100は、第1半導体構造物1100F及び第1半導体構造物1100F上の第2半導体構造物1100Sを含み得る。例示的な実施形態において、第1半導体構造物1100Fは、第2半導体構造物1100Sの横に配置されてもよい。第1半導体構造物1100Fは、デコーダ回路1110、ページバッファ1120、及びロジッグ回路1130を含む、周辺回路構造物であってよい。第2半導体構造物1100Sは、ビットラインBL、共通ソースラインCSL、ワードラインWL、第1及び第2ゲート上部ラインUL1、UL2、第1及び第2ゲート下部ラインLL1、LL2、及びビットラインBLと共通ソースラインCSLとの間のメモリーセルストリングCSTR、を含むメモリーセル構造物であってよい。
【0111】
第2半導体構造物1100Sにおいて、それぞれのメモリーセルストリングCSTRは、共通ソースラインCSLに隣接する下部トランジスターLT1、LT2、ビットラインBLに隣接する上部トランジスターUT1、UT2、及び、下部トランジスターLT1、LT2と上部トランジスターUT1、UT2と間に配置される複数のメモリーセルトランジスターMCTを含み得る。下部トランジスターLT1、LT2の個数と上部トランジスターUT1、UT2の個数は、実施形態によって多様に変形され得る。
【0112】
例示的な実施形態において、上部トランジスターUT1、UT2は、ストリング選択トランジスターを含んでよく、下部トランジスターLT1、LT2は、接地選択トランジスターを含み得る。ゲート下部ラインLL1、LL2は、それぞれ、下部トランジスターLT1、LT2のゲート電極であってよい。ワードラインWLは、メモリーセルトランジスターMCTのゲート電極であってよく、ゲート上部ラインUL1、UL2は、それぞれ上部トランジスターUT1、UT2のゲート電極であってよい。
【0113】
例示的な実施形態において、下部トランジスターLT1、LT2は、直列連結された下部消去制御トランジスターLT1及び接地選択トランジスターLT2を含み得る。上部トランジスターUT1、UT2は、直列連結されたストリング選択トランジスターUT1及び上部消去制御トランジスターUT2を含み得る。下部消去制御トランジスターLT1及び上部消去制御トランジスターUT2のうち少なくとも一つは、GIDL現象を利用してメモリーセルトランジスターMCTに格納されたデータを削除する消去動作に利用され得る。
【0114】
共通ソースラインCSL、第1及び第2ゲート下部ラインLL1、LL2、ワードラインWL、及び第1及び第2ゲート上部ラインUL1、UL2は、第1半導体構造物1100F内で第2半導体構造物1100Sまで延長される第1連結配線1115を通じてデコーダ回路1110と電気的に連結され得る。ビットラインBLは、第1半導体構造物1100F内で第2半導体構造物1100Sまで延長される第2連結配線1125を通じてページバッファ1120と電気的に連結され得る。
【0115】
第1半導体構造物1100Fにおいて、デコーダ回路1110及びページバッファ1120は、複数のメモリーセルトランジスターMCTのうち少なくとも一つの選択メモリーセルトランジスターに対する制御動作を行うことができる。デコーダ回路1110及びページバッファ1120は、ロジッグ回路1130によって制御され得る。半導体装置1100は、ロジッグ回路1130と電気的に連結される入出力パッド1101を通じて、コントローラ1200と通信することができる。入出力パッド1101は、第1半導体構造物1100F内で第2半導体構造物1100Sまで延長される入出力連結配線1135を通じて、ロジッグ回路1130と電気的に連結され得る。
【0116】
コントローラ1200は、プロセッサ1210、NANDコントローラ1220、及びホストインターフェース1230を含み得る。実施形態によって、データ格納システム1000は、複数の半導体装置1100を含むことができ、この場合、コントローラ1200は、複数の半導体装置1100を制御することができる。
【0117】
プロセッサ1210は、コントローラ1200を含むデータ格納システム1000の全般の動作を制御することができる。プロセッサ1210は、所定のファームウエアに応じて動作することができ、NANDコントローラ1220を制御して、半導体装置1100にアクセスすることができる。NANDコントローラ1220は、半導体装置1100との通信を処理するコントローラインターフェース1221を含み得る。コントローラインターフェース1221を通じて、半導体装置1100を制御するための制御命令、半導体装置1100のメモリーセルトランジスターMCTに記録しようとするデータ、半導体装置1100のメモリーセルトランジスターMCTから読み込もうとするデータなどが伝送され得る。ホストインターフェース1230は、データ格納システム1000と外部ホストとの間の通信機能を提供することができる。ホストインターフェース1230を通じて外部ホストから制御命令を受信すると、プロセッサ1210は、制御命令に応答して半導体装置1100を制御することができる。
【0118】
図17は、例示的な実施形態による半導体装置を含むデータ格納システムを概略的に示した斜視図である。
【0119】
図17を参照すると、本発明の例示的な実施形態によるデータ格納システム2000は、メイン基板2001、メイン基板2001に実装されるコントローラ2002、一つ以上の半導体パッケージ2003、及びDRAM2004を含み得る。半導体パッケージ2003及びDRAM2004は、メイン基板2001に形成される配線パターン2005によって、コントローラ2002と互いに連結され得る。
【0120】
メイン基板2001は、外部ホストと結合する複数のピンを含むコネクター2006を含み得る。コネクター2006における前記複数のピンの個数と配置は、データ格納システム2000と前記外部ホストとの間の通信インターフェースによって変わってよい。例示的な実施形態において、データ格納システム2000は、USB(Universal Serial Bus)、PCI-Express(Peripheral Component Interconnect Express)、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)、UFS(Universal Flash Storage)用M-Phyなどのインターフェースのいずれか一つによって、外部ホストと通信することができる。例示的な実施形態において、データ格納システム2000は、コネクター2006を通じて外部ホストから供給される、電源によって動作することができる。データ格納システム2000は、前記外部ホストから供給される電源をコントローラ2002及び半導体パッケージ2003に分配するPMIC(Power Management Integrated Circuit)をさらに含むこともできる。
【0121】
コントローラ2002は、半導体パッケージ2003にデータを記録するか、または、半導体パッケージ2003からデータを読み込むことができ、データ格納システム2000の動作速度を改善することができる。
【0122】
DRAM2004は、データ格納空間である半導体パッケージ2003と外部ホストとの速度差を緩和するためのバッファメモリーであってよい。データ格納システム2000に含まれるDRAM2004は、一種のキャッシュメモリーとしても動作することができ、半導体パッケージ2003に対する制御動作で臨時にデータを格納するための空間を提供することもできる。データ格納システム2000にDRAM2004が含まれる場合、コントローラ2002は、半導体パッケージ2003を制御するためのNANDコントローラの他に、DRAM2004を制御するためのDRAMコントローラをさらに含み得る。
【0123】
半導体パッケージ2003は、互いに離隔した第1及び第2半導体パッケージ2003a、2003bを含み得る。第1及び第2半導体パッケージ2003a、2003bは、それぞれ、複数の半導体チップ2200を含む半導体パッケージであってよい。第1及び第2半導体パッケージ2003a、2003bのそれぞれは、パッケージ基板2100、パッケージ基板2100上の半導体チップ2200、半導体チップ2200のそれぞれの下部面に配置される接着層2300、半導体チップ2200とパッケージ基板2100を電気的に連結する連結構造物2400、及び、パッケージ基板2100上で半導体チップ2200及び連結構造物2400を覆うモールディング層2500、を含み得る。
【0124】
パッケージ基板2100は、パッケージ上部パッド2130を含む、印刷回路基板であってよい。それぞれの半導体チップ2200は、入出力パッド2210を含み得る。入出力パッド2210は、
図16の入出力パッド1101に該当し得る。半導体チップ2200のそれぞれは、ゲート積層構造物3210及びチャンネル構造物3220を含み得る。半導体チップ2200のそれぞれは、
図1~
図7を参照して上述した半導体装置を含み得る。
【0125】
例示的な実施形態において、連結構造物2400は、入出力パッド2210とパッケージ上部パッド2130とを電気的に連結する、ボンディングワイヤであってよい。よって、それぞれの第1及び第2半導体パッケージ2003a、2003bにおいて、半導体チップ2200は、ボンディングワイヤ方式で互いに電気的に連結されてよく、パッケージ基板2100のパッケージ上部パッド2130と電気的に連結され得る。実施形態によって、それぞれの第1及び第2半導体パッケージ2003a、2003bにおいて、半導体チップ2200は、ボンディングワイヤ方式の連結構造物2400の代わりに、貫通電極(Through Silicon Via)TSVを含む連結構造物によって、互いに電気的に連結され得る。
【0126】
例示的な実施形態において、コントローラ2002と半導体チップ2200は、一つのパッケージに含まれてもよい。例示的な実施形態において、メイン基板2001と他の別途のインターポーザ基板に、コントローラ2002と半導体チップ2200が実装され、前記インターポーザ基板に形成される配線によって、コントローラ2002と半導体チップ2200が互いに連結され得る。
【0127】
図18は、例示的な実施形態による半導体パッケージを概略的に示した断面図である。
図18は、
図17の半導体パッケージ2003の例示的な実施形態を説明し、
図17の半導体パッケージ2003を切断線II-II’に沿って切断した領域を概念的に示す。
【0128】
図18を参照すると、半導体パッケージ2003において、パッケージ基板2100は、印刷回路基板であってよい。パッケージ基板2100は、パッケージ基板本体部2120、パッケージ基板本体部2120の上面に配置されるパッケージ上部パッド2130(
図17参照)、パッケージ基板本体部2120の下面に配置されるか、下面を通じて露出する下部パッド2125、及び、パッケージ基板本体部2120の内部において上部パッド2130と下部パッド2125とを電気的に連結する内部配線2135を含み得る。上部パッド2130は、連結構造物2400と電気的に連結され得る。下部パッド2125は、導電性連結部2800を通じて、
図17のようにデータ格納システム2000のメイン基板2001の配線パターン2005に連結され得る。
【0129】
半導体チップ2200のそれぞれは、半導体基板3010及び半導体基板3010上に順に積層される第1半導体構造物3100及び第2半導体構造物3200を含み得る。第1半導体構造物3100は、周辺配線3110を含む周辺回路領域を含み得る。第2半導体構造物3200は、共通ソースライン3205、共通ソースライン3205上のゲート積層構造物3210、ゲート積層構造物3210を貫通するチャンネル構造物3220と分離領域3230、メモリーチャンネル構造物3220と電気的に連結されるビットライン3240、及び、ゲート積層構造物3210のワードラインWL(
図16参照)と電気的に連結されるセルコンタクトプラグ3235を含み得る。
図1~
図7を参照して上述したように、半導体チップ2200のそれぞれにおいて、ソース構造物SSをなす第1水平導電層102は、分離領域MSと垂直に重畳して、分離領域MSの下に延長され得る。
【0130】
半導体チップ2200のそれぞれは、第1半導体構造物3100の周辺配線3110と電気的に連結され、第2半導体構造物3200内に延長される貫通配線3245を含み得る。貫通配線3245は、ゲート積層構造物3210の外側に配置されてよく、ゲート積層構造物3210を貫通するように、さらに配置され得る。半導体チップ2200のそれぞれは、第1半導体構造物3100の周辺配線3110と電気的に連結される、入出力パッド2210(
図17参照)をさらに含み得る。
【0131】
本発明は、上述した実施形態及び添付された図面によって限定されるものではなく、添付された請求の範囲によって限定されるものである。よって、請求の範囲に記載された本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、当技術分野の通常の知識を有する者によって、多様な形態の置換、変形及び変更と実施形態の組み合わせが可能であり、これも、本発明の範囲に属するといえる。
【符号の説明】
【0132】
CH:チャンネル構造物
GS:積層構造物
MS:分離領域
SS:ソース構造物
US:上部分離領域
101:プレート層
102:第1水平導電層
104:第2水平導電層
105:分離絶縁層
110:水平犠牲層
118:犠牲絶縁層
120:層間絶縁層
130:ゲート電極
140:チャンネル層
145:チャンネル誘電層
147:チャンネル埋込絶縁層
149:チャンネルパッド
150:埋込スペーサ層
160:ソース絶縁層
170:コンタクトプラグ
190:セル領域絶縁層