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特開2024-46742シャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024046742
(43)【公開日】2024-04-04
(54)【発明の名称】シャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/31 20060101AFI20240328BHJP
   H01L 21/3065 20060101ALI20240328BHJP
   C23C 16/455 20060101ALI20240328BHJP
   C23C 16/44 20060101ALI20240328BHJP
【FI】
H01L21/31 C
H01L21/302 101G
C23C16/455
C23C16/44 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023142089
(22)【出願日】2023-09-01
(31)【優先権主張番号】10-2022-0121106
(32)【優先日】2022-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0015187
(32)【優先日】2023-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】高 亨植
【テーマコード(参考)】
4K030
5F004
5F045
【Fターム(参考)】
4K030CA04
4K030CA12
4K030EA04
4K030EA05
4K030EA06
4K030FA03
4K030FA04
4K030GA02
4K030JA01
4K030KA18
4K030KA23
4K030KA26
4K030KA46
4K030LA15
5F004BA04
5F004BB13
5F004BB18
5F004BB22
5F004BB23
5F004BB26
5F004BB28
5F004BB29
5F004BD04
5F045AA08
5F045BB15
5F045DP03
5F045EF05
5F045EF11
5F045EH14
5F045EK07
5F045EM05
5F045EM09
(57)【要約】
【課題】外側のパーティクルが内側に移動することを防止し、内側のパーティクルを外側に誘導できるシャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置を提供する。
【解決手段】内側プレートと、前記内側プレートを囲むように前記内側プレートに結合される外側プレートと、を含み、前記内側プレートは、前記内側プレートを第1方向に貫通するガスホールを提供し、前記外側プレートは前記第1方向に延長される軸を有するリング形状を有し、前記外側プレートは、前記第1方向と鋭角を形成し、下に延長される第1内側面と、前記第1内側面から外側に延長される第1下面と、前記第1下面から上に延長される第1外側面と、を含み、前記第1内側面が前記第1方向となす第1角度は、前記第1外側面が前記第1方向となす第2角度より大きいシャワーヘッドが提供される。
【選択図】図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側プレートと、
前記内側プレートを囲むように前記内側プレートに結合される外側プレートと、を含み、
前記内側プレートは、前記内側プレートを第1方向に貫通するガスホールを提供し、
前記外側プレートは、前記第1方向に延長される軸を有するリング形状を有し、
前記外側プレートは、
前記第1方向と鋭角を形成し、下に延長される第1内側面と、
前記第1内側面から外側に延長される第1下面と、
前記第1下面から上に延長される第1外側面と、を含み、
前記第1内側面が前記第1方向となす第1角度は、前記第1外側面が前記第1方向となす第2角度より大きいシャワーヘッド。
【請求項2】
前記外側プレートは、
前記内側プレートに接する第2内側面と、
前記第2内側面から外側に延長されて前記第1内側面に連結される第2下面と、をさらに含み、
前記第2下面のレベルは、前記内側プレートの下面のレベルと同一であって、前記第2下面と前記内側プレートの前記下面は、同一平面上に位置する請求項1に記載のシャワーヘッド。
【請求項3】
前記内側プレートは、
前記内側プレートの前記下面のエッジから上に延長される第1外面と、
前記第1外面の上端から外側に延長される突出下面と、
前記突出下面のエッジから上に延長されて、前記内側プレートの上面に連結される第2外面と、をさらに含み、
前記外側プレートは、
前記第2内側面の上端から外側に延長される突出上面と、
前記突出上面の外側エッジから上に延長されて、前記外側プレートの上面に連結される第3内側面と、をさらに含み、
前記突出下面は、前記突出上面に接する請求項2に記載のシャワーヘッド。
【請求項4】
シャワーヘッドと、
前記シャワーヘッドを囲む外側リングと、を含み、
前記シャワーヘッドは、複数のガスホールを提供する内側プレートを含み、
前記内側プレートの下面のレベルは、前記外側リングの下面のレベルより低い基板処理装置。
【請求項5】
前記内側プレートの厚さは、11mm乃至13mmである請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記外側リングは、クォーツ(quartz)を含む請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記外側リングを囲むヒーティングライナーリングをさらに含み、
前記ヒーティングライナーリングは、Yを含む請求項6に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記外側リングの上面のレベルは、前記内側プレートの上面のレベルと同一である請求項4乃至7のいずれか1項に記載の基板処理装置。
【請求項9】
シャワーヘッドと、
前記シャワーヘッドを囲む外側リングと、
前記外側リングを囲むヒーティングライナーリングと、を含み、
前記シャワーヘッドは、
ガスホールを提供する内側プレートと、
前記内側プレートを囲む外側プレートと、を含み、
前記外側リングは、クォーツ(quartz)を含み、
前記ヒーティングライナーリングは、前記外側リングと異なる物質を含む基板処理装置。
【請求項10】
前記外側プレートは、第1方向に延長される軸を有するリング形状を有し、
前記外側プレートは、
前記第1方向と鋭角を形成し、下に延長される第1内側面と、
前記第1内側面から外側に延長される第1下面と、
前記第1下面から上に延長される第1外側面と、を含み、
前記外側リングの内側面は、前記第1外側面に接する請求項9に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置に関し、より詳細にはパーティクルによって基板が汚染されることを防止できるシャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体素子は様々な工程を経て製造されることができる。例えば、半導体素子はシリコン等のウエハに対するフォト工程、蝕刻工程、蒸着工程等を経て製造されることができる。このような工程で、様々な流体が使用されることができる。例えば、蝕刻工程及び/又は蒸着工程でプラズマが使用されることができる。工程中にプラズマの形成及び/又は制御するために、電極が使用されることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第10,184,178 B2号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は外側のパーティクルが内側に移動することを防止し、内側のパーティクルを外側に誘導できるシャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置を提供することにある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は基板の汚染を防止できるシャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置を提供することにある。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は部品の寿命を増加させて、整備周期を増加させることができるシャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置を提供することにある。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は以上で言及した課題に限定されず、言及されないその他の課題は下の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記解決しようとする課題を達成するために本発明の一実施形態によるシャワーヘッドは、内側プレートと、前記内側プレートを囲むように前記内側プレートに結合される外側プレートと、を含み、前記内側プレートは、前記内側プレートを第1方向に貫通するガスホールを提供し、前記外側プレートは前記第1方向に延長される軸を有するリング形状を有し、前記外側プレートは、前記第1方向と鋭角を形成し、下に延長される第1内側面と、前記第1内側面から外側に延長される第1下面と、前記第1下面から上に延長される第1外側面と、を含み、前記第1内側面が前記第1方向となす第1角度は、前記第1外側面が前記第1方向となす第2角度より大きいことができる。
【0009】
前記解決しようとする課題を達成するために本発明の一実施形態による基板処理装置は、シャワーヘッドと、前記シャワーヘッドを囲む外側リングと、を含み、前記シャワーヘッドは、複数のガスホールを提供する内側プレートを含み、前記内側プレートの下面のレベルは、前記外側リングの下面のレベルより低いことができる。
前記解決しようとする課題を達成するために本発明の一実施形態による基板処理装置はシャワーヘッドと、前記シャワーヘッドを囲む外側リングと、前記外側リングを囲むヒーティングライナーリングと、を含み、前記シャワーヘッドは、ガスホールを提供する内側プレートと、前記内側プレートを囲む外側プレートと、を含み、前記外側リングはクォーツ(quartz)を含み、前記ヒーティングライナーリングは前記外側リングと異なる物質を含むことができる。
【0010】
その他の実施形態の具体的な事項は詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0011】
本発明のシャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置によれば、外側のパーティクルが内側に移動することを防止し、内側のパーティクルを外側に誘導することができる。
【0012】
本発明のシャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置によれば、基板の汚染を防止することができる。
【0013】
本発明のシャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置によれば、部品の寿命を増加させて、整備周期を増加させることができる。
【0014】
本発明の効果は以上で言及した効果に限定されず、言及されないその他の効果は下の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態による基板処理装置を示した断面図である。
図2図1のX領域を拡大して示した断面図である。
図3】本発明の実施形態による基板処理装置の一部を示した斜視図である。
図4】本発明の実施形態による基板処理装置の一部を示した分解斜視図である。
図5図1のY領域を拡大して示した断面図である。
図6】本発明の実施形態によるシャワーヘッドの一部を示した断面図である。
図7】本発明の実施形態によるシャワーヘッドの一部を示した断面図である。
図8】本発明の実施形態による基板処理装置の一部を示した分解断面図である。
図9】本発明の実施形態によるシャワーヘッドの一部を示した底面図である。
図10図9のZ領域を拡大して示した底面図である。
図11】本発明の実施形態による基板処理方法を示した順序図である。
図12図11の順序図にしたがう基板処理方法を示した図面である。
図13図11の順序図にしたがう基板処理方法を示した図面である。
図14図11の順序図にしたがう基板処理方法を示した図面である。
図15図11の順序図にしたがう基板処理方法を示した図面である。
図16図11の順序図にしたがう基板処理方法を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施形態に対して説明する。明細書の全文に掛けて同一な参照符号は同一な構成要素を指称することができる。
【0017】
図1は本発明の実施形態による基板処理装置を示した断面図である。
【0018】
以下では、D1を第1方向、第1方向D1に交差されるD2を第2方向、第1方向D1及び第2方向D2の各々に交差されるD3を第3方向と称することができる。第1方向D1は垂直方向と称されてもよい。第2方向D2及び第3方向D3の各々は水平方向と称されてもよい。
【0019】
図1を参考すれば、基板処理装置Aが提供されることができる。基板処理装置Aは基板に対する蝕刻工程及び/又は蒸着工程等を遂行することができる。本明細書で使用する基板という用語はシリコン(Si)ウエハを意味することができるが、これに限定されない。基板処理装置Aはプラズマを利用して基板を処理することができる。このために、基板処理装置Aは様々な方法でプラズマを生成することができる。例えば、基板処理装置AはCCP(capacitively coupled plasmas)及び/又はICP(inductively coupled plasmas)装備であり得る。しかし、以下では便宜上CCPを基準に図示し、説明する。基板処理装置Aは工程チャンバー1、ステージ7、シャワーヘッド3、外側リング51、ヒーティングライナーリング53、DCパワー発生装置2、RFパワー発生装置4、真空ポンプVP、及びガス供給装置GSを含むことができる。
【0020】
工程チャンバー1は工程空間1hを提供することができる。工程空間1hで基板に対する工程が進行されることができる。工程空間1hは外部空間から分離されることができる。基板に対する工程が進行される途中に、工程空間1hは実質的な真空状態になることができる。工程チャンバー1は円筒形状を有することができるが、これに限定されない。
【0021】
ステージ7は工程チャンバー1内に位置することができる。即ち、ステージ7は工程空間1h内に位置することができる。ステージ7は基板を支持及び/又は固定することができる。基板がステージ7上に安着された状態で、基板に対する工程が進行されることができる。ステージ7に対する詳細な内容は後述する。
【0022】
シャワーヘッド3は工程チャンバー1内に位置することができる。即ち、シャワーヘッド3は工程空間1h内に位置することができる。シャワーヘッド3はステージ7から上に離隔配置されることができる。ガス供給装置GSから供給されたガスはシャワーヘッド3を通じて工程空間1h内に均一に噴射されることができる。シャワーヘッド3は内側プレート31及び外側プレート33を含むことができる。内側プレート31と外側プレート33は分離可能である。即ち、内側プレート31と外側プレート33は別個の構成であり得る。シャワーヘッド3に対する詳細な内容は後述する。
【0023】
外側リング51はシャワーヘッド3を囲むことができる。即ち、平面視において外側リング51はシャワーヘッド3の外側でシャワーヘッド3を囲むことができる。外側リング51はシャワーヘッド3に接触することができる。外側リング51はクォーツ(quartz)を含むことができる。外側リング51に対する詳細な内容は後述する。
【0024】
ヒーティングライナーリング53は外側リング51を囲むことができる。即ち、平面視においてヒーティングライナーリング53は外側リング51の外側で外側リング51を囲むことができる。ヒーティングライナーリング53は外側リング51を支持することができる。ヒーティングライナーリング53は外側リング51とは異なる物質を含むことができる。例えば、ヒーティングライナーリング53はアルミニウム(Al)及び酸化イットリウム(Y)を含むことができる。より具体的に、ヒーティングライナーリング53はアルミニウム(Al)に酸化イットリウム(Y)がコーティングされた形態であり得る。ヒーティングライナーリング53に対する詳細な内容は後述する。
【0025】
DCパワー発生装置2はステージ7にDCパワーを印加することができる。DCパワー発生装置2が印加するDCパワーによって、基板がステージ7上の一定位置に固定されることができる。
【0026】
RFパワー発生装置4はステージ7にRFパワーを供給することができる。これによって、工程空間1h内のプラズマを制御することができる。これに対する詳細な内容は後述する。
【0027】
真空ポンプVPは工程空間1hに連結されることができる。真空ポンプVPによって、基板に対する工程が進行される途中に工程空間1hに真空圧が印加されることができる。
【0028】
ガス供給装置GSは工程空間1hにガスを供給することができる。このために、ガス供給装置GSはガスタンク、圧縮器及びバルブ等を含むことができる。ガス供給装置GSによって工程空間1hに供給されたガスの一部はプラズマになることができる。
【0029】
図2図1のX領域を拡大して示した断面図である。
【0030】
図2を参考すれば、ステージ7はチャック71及び冷却プレート73を含むことができる。
【0031】
チャック71上に基板が配置されることができる。チャック71は基板を一定位置に固定することができる。このために、チャック71はチャックボディー711、プラズマ電極713、チャック電極715、及びヒーター717を含むことができる。
【0032】
チャックボディー711は円筒形状を有することができる。チャックボディー711はセラミック等を含むことができるが、これに限定されない。チャックボディー711の上面上に基板が配置されることができる。フォーカスリングFR及び/又はエッジリングERがチャックボディー711を囲むことができる。
【0033】
プラズマ電極713はチャックボディー711内に位置することができる。プラズマ電極713はアルミニウム(Al)等を含むことができる。プラズマ電極713は円板形状を有することができるが、これに限定されない。プラズマ電極713にRFパワーが印加されることができる。より具体的に、RFパワー発生装置4がプラズマ電極713にRFパワーを印加することができる。プラズマ電極713に印加されたRFパワーによって、工程空間1h(図1参照)内のプラズマが制御されることができる。
【0034】
チャック電極715はチャックボディー711内に位置することができる。チャック電極715はプラズマ電極713上に位置することができる。チャック電極715にDCパワーが印加されることができる。より具体的に、DCパワー発生装置2がチャック電極715にDCパワーを印加することができる。チャック電極715に印加されたDCパワーによって、チャックボディー711上の基板が一定位置に固定されることができる。チャック電極715はアルミニウム(Al)等を含むことができるが、これに限定されない。
【0035】
ヒーター717はチャックボディー711内に位置することができる。ヒーター717はチャック電極715とプラズマ電極713との間に位置することができる。ヒーター717は熱線を含むことができる。例えば、ヒーター717は同心円を描く熱線を含むことができる。ヒーター717は周囲に熱を放出することができる。したがって、チャックボディー711等の温度が上昇することができる。
【0036】
冷却プレート73はチャック71の下に位置することができる。即ち、チャック71は冷却プレート73の上に位置することができる。冷却プレート73は冷却孔73hを提供することができる。冷却孔73hに冷却水が流れることができる。冷却孔73h内の冷却水は冷却プレート73から熱を吸収することができる。
【0037】
図3は本発明の実施形態による基板処理装置の一部を示した斜視図であり、図4は本発明の実施形態による基板処理装置の一部を示した分解斜視図であり、図5図1のY領域を拡大して示した断面図であり、図6は本発明の実施形態によるシャワーヘッドの一部を示した断面図であり、図7は本発明の実施形態によるシャワーヘッドの一部を示した断面図であり、図8は本発明の実施形態による基板処理装置の一部を示した分解断面図である。
【0038】
図3図4、及び図5を参考すれば、シャワーヘッド3は内側プレート31及び外側プレート33を含むことができる。
【0039】
内側プレート31は第1方向D1に延長される軸AXを有する円板形状を有することができる。内側プレート31はガスホール31hを提供することができる。ガスホール31hは第1方向D1に延長されて内側プレート31を貫通することができる。ガスホール31hは複数が提供されることができる。複数のガスホール31hは水平方向に互いに離隔配置されることができる。以下では特別な事情がない限り、便宜上ガスホール31hは単数で説明する。ガスホール31hに対する詳細な内容は後述する。内側プレート31は、例えばシリコン(Si)及び/又はシリコンカーバイド(SiC)を含むことができるが、これに限定されない。内側プレート31に対する詳細な内容は後述する。
【0040】
外側プレート33は内側プレート31を囲むことができる。即ち、平面視において外側プレート33は内側プレート31を囲むように内側プレート31に結合されることができる。外側プレート33はリング形状を有することができる。より具体的に、外側プレート33は第1方向D1に延長される軸AXを有するリング形状を有することができる。即ち、外側プレート33は軸AXを中心とする回転体形状を有することができる。外側プレート33は、例えばシリコン(Si)及び/又はシリコンカーバイド(SiC)を含むことができるが、これに限定されない。外側プレート33に対する詳細な内容は後述する。
【0041】
図6を参考すれば、内側プレート31は上面31u、下面31bx、第1外面31ex、突出下面31by、及び第2外面31eyを含むことができる。内側プレート31の上面31uと内側プレート31の下面31bxとの間の最短距離は、内側プレート31の厚さh2であり得る。内側プレート31の厚さh2は約11mm乃至約13mmであり得る。より具体的に、内側プレート31の厚さh2は約12mmであり得る。第1外面31exは内側プレート31の下面31bxのエッジから上に延長されることができる。突出下面31byは第1外面31exの上端から外側に延長されることができる。突出下面31byのレベルは、内側プレートの下面31bxのレベルより高いことができる。突出下面31byには孔が提供されないことができる。第2外面31eyは突出下面31byのエッジから上に延長されることができる。第2外面31eyは内側プレート31の上面31uに連結されることができる。
【0042】
図7を参考すれば、外側プレート33は第1内側面33nx、第1下面33bx、第1外側面33ex、第2下面33by、第2内側面33ny、突出上面33uy、第3内側面33nz、上面33ux、第2外側面33ey、及び連結下面33bzを含むことができる。
【0043】
第1内側面33nxは第1方向D1と鋭角を形成し、下に延長されることができる。即ち、第1内側面33nxは第1方向D1と第1角度αをなすことができる。第1角度αは鋭角であり得る。例えば、第1角度αは約45°乃至約65°であり得る。より具体的に、第1角度αは約55°であり得る。
【0044】
第1下面33bxは第1内側面33nxから外側に延長されることができる。第1下面33bxは第1方向D1に垂直であることができる。第1下面33bxは第1外側面33exに連結されることができる。即ち、第1下面33bxは第1内側面33nxと第1外側面33exを連結することができる。図5に図示されたように、第1下面33bxのレベルは、内側プレート31の下面31bxのレベルより低いことができる。
【0045】
第1外側面33exは第1内側面33nxから上に延長されることができる。第1外側面33exが第1方向D1となす角度は、第2角度90°-βと称することができる。第2角度90°-βは第1角度αより小さいことができる。即ち、第1角度αは第2角度90°-βより大きいことができる。例えば、第2角度90°-βは約10°以下であり得る。より具体的に、第2角度90°-βは0°であり得る。即ち、第1外側面33exは第1方向D1と平行であることができる。第1外側面33exは第1下面33bxに垂直であることができる。第1外側面33exは垂直面であり得る。
【0046】
第1外側面33exの半径は第1半径R1と称することができる。第1半径R1は、例えば約150mm以上であり得る。即ち、第1外側面33exの直径は約300mm以上であり得る。より具体的に、第1半径R1は約175mm乃至約225mmであり得る。
【0047】
第2下面33byは第1内側面33nxから内側に延長されることができる。第2下面33byは第1方向D1に垂直であることができる。
【0048】
第2内側面33nyは第2下面33byから上に延長されることができる。第2内側面33nyは第1方向D1に平行であることができる。第2内側面33nyは内側プレート31(図6参照)に接することができる。例えば、第2内側面33nyは内側プレート31(図6参照)の第1外面31ex(図6参照)に接することができる。
【0049】
突出上面33uyは第2内側面33nyの上端から外側に延長されることができる。突出上面33uyは第1方向D1に垂直であることができる。突出上面33uy上に孔が提供されなくともよい。
【0050】
第3内側面33nzは突出上面33uyから上に延長されることができる。第3内側面33nzは第1方向D1に平行であることができる。第3内側面33nzは外側プレート33の上面33uxに連結されることができる。
【0051】
外側プレート33の上面33uxは第3内側面33nzの上端から外側に延長されることができる。外側プレート33の上面33uxは第1方向D1に垂直であることができる。
【0052】
外側プレート33の上面33uxと第1下面33bxとの間の距離は、外側プレート33の第1厚さh3と称することができる。第1厚さh3は約15mm乃至約19mmであり得る。より具体的に、第1厚さh3は約17mmであり得る。
【0053】
外側プレート33の上面33uxと第2下面33byとの間の距離は、外側プレート33の第2厚さh4と称することができる。第2厚さh4は第1厚さh3より小さいことができる。第2厚さh4は、例えば約11mm乃至約13mmであり得る。より具体的に、第2厚さh4は約12mmであり得る。第2厚さh4は内側プレート31(図6参照)の厚さh2(図6参照)と実質的に同一又は類似であることができる。
【0054】
第2外側面33eyは外側プレート33の上面33uxから下に延長されることができる。第2外側面33eyは第1方向D1に平行であることができる。
【0055】
連結下面33bzは第2外側面33eyの下端から内側に延長されることができる。連結下面33bzは第1方向D1に垂直であることができる。連結下面33bzは第1外側面33exに連結されることができる。即ち、連結下面33bzは第2外側面33eyと第1外側面33exを連結することができる。
【0056】
図8を参考すれば、外側リング51は内側面51n、第1下面51bx、外側面51e、第2下面51by、第1上面51ux、第2上面51uy、及び第3上面51uzを含むことができる。
【0057】
外側リング51の内側面51nは第1方向D1に延長されることができる。図5に図示されたように、外側リング51の内側面51nは第1外側面33ex(図7参照)に接することができる。
【0058】
外側リング51の第1下面51bxは外側リング51の内側面51nから外側に延長されることができる。
【0059】
外側リング51の外側面51eは外側リング51の第1下面51bxのエッジから上に延長されることができる。
【0060】
外側リング51の第2下面51byは外側リング51の外側面51eの上端から外側に延長されることができる。
【0061】
外側リング51の第1上面51uxは第1方向D1に垂直であることができる。図5に図示されたように、外側リング51の第1上面51uxのレベルと内側プレート31の上面31u(図6参照)のレベルは実質的に同一であることができる。即ち、外側リング51の第1上面51uxと内側プレート31の上面31u(図6参照)は同一平面上に位置することができる。
【0062】
外側リング51の第2上面51uyは第1方向D1に垂直であることができる。外側リング51の第2上面51uyのレベルは、外側リング51の第1上面51uxのレベルより低いことができる。
【0063】
外側リング51の第3上面51uzは第1方向D1に垂直であることができる。外側リング51の第3上面51uzのレベルは、外側リング51の第2上面51uyのレベルより低いことができる。外側リング51の第3上面51uzは外側リング51の内側面51nに連結されることができる。
【0064】
ヒーティングライナーリング53は下面53b、外側面53e、第1上面53ux、第2上面53uy、及び内側面53nを含むことができる。
【0065】
ヒーティングライナーリング53の下面53bは第1方向D1に垂直であることができる。
【0066】
ヒーティングライナーリング53の外側面53eはヒーティングライナーリング53の下面53bのエッジから上に延長されることができる。
【0067】
ヒーティングライナーリング53の第1上面53uxはヒーティングライナーリング53の外側面53eから内側に延長されることができる。
【0068】
ヒーティングライナーリング53の第2上面53uyは第1方向D1に垂直であることができる。ヒーティングライナーリング53の第2上面53uyは、外側リング51の第2下面51byに接することができる。ヒーティングライナーリング53の第2上面53uyのレベルは、ヒーティングライナーリング53の第1上面53uxのレベルより低いことができる。
【0069】
ヒーティングライナーリング53の内側面53nは第1方向D1に延長されることができる。ヒーティングライナーリング53の内側面53nは外側リング51の外側面51eに接することができる。
【0070】
再び図5を参考すれば、突出下面31by(図6参照)と突出上面33uy(図7参照)は接することができる。即ち、突出下面31by(図6参照)と突出上面33uy(図7参照)は面接触をすることができる。
【0071】
内側プレート31の下面31bxのレベルは、第2下面33by(図7参照)のレベルと実質的に同一又は類似であることができる。即ち、内側プレート31の下面31bxと第2下面33by(図7参照)は同一平面上に位置することができる。
【0072】
内側プレート31の下面31bxのレベルは、外側リング51の下面51bxのレベルより低いことができる。内側プレート31の下面31bxのレベルと外側リング51の下面51bxのレベルとの間の差を第1ギャップh1と称することができる。第1ギャップh1は1mm~3mmであり得る。より具体的に、第1ギャップh1は約2mmであり得る。
【0073】
外側プレート33の第1外側面33ex(図7参照)は外側リング51の下面51bxに連結されることができる。即ち、外側プレート33の第1外側面33exと外側リング51の下面51bxが会うことができる。
【0074】
図9は本発明の実施形態によるシャワーヘッドの一部を示した底面図であり、図10図9のZ領域を拡大して示した底面図である。
【0075】
図9及び図10を参考すれば、内側プレート31は複数のガスホール31hを提供することができる。複数のガスホール31hの数は約300個乃至約410個であり得る。内側プレート31の半径は第2半径R2と称することができる。第2半径R2は約150mm乃至約175mmであり得る。
【0076】
図11は本発明の実施形態による基板処理方法を示した順序図である。
【0077】
図11を参考すれば、基板処理方法(S)が提供されることができる。基板処理方法(S)は図1乃至図10を参考して説明した基板処理装置A(図1参照)を利用して基板を処理する方法であり得る。基板処理方法(S)は基板処理装置内に基板をローディングすること(S1)、基板処理装置内に工程ガスを供給すること(S2)、及びプラズマ電極にRFパワーを印加すること(S3)を含むことができる。
【0078】
以下では図12乃至図16を参考して図11の基板処理方法を詳細に説明する。
【0079】
図12乃至図16図11の順序図にしたがう基板処理方法を示した図面である。
【0080】
図12図13、及び図11を参考すれば、基板処理装置内に基板をローディングすること(S1)はステージ7上に基板Wを配置することを含むことができる。DCパワー発生装置2によってチャック電極715にDC電圧が印加されれば、基板Wがチャックボディー711上の一定位置に固定されることができる。
【0081】
図14及び図11を参考すれば、基板処理装置内に工程ガスを供給すること(S2)はガス供給装置GSが工程空間1hに工程ガスGを供給することを含むことができる。工程ガスGはシャワーヘッド3を通じて基板W上に分散されることができる。
【0082】
図15図16、及び図11を参考すれば、プラズマ電極にRFパワーを印加すること(S3)は、RFパワー発生装置4がステージ7にRFパワーを印加することを含むことができる。プラズマ電極713(図13参照)にRFパワーが印加されれば、工程空間1h内の工程ガスG(図14参照)の一部がプラズマPLに変換されることができる。プラズマPLによってステージ7上の基板Wが処理されることができる。
【0083】
本発明の例示的な実施形態によるシャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置によれば、外側プレートの第1内側面が外側に傾けることができる。したがって、内側プレートの下面上に付着されたパーティクルが、第1内側面に沿って外側に移動することができる。また、外側プレートの第1外側面の勾配は、第1内側面の勾配より大きいことができる。したがって、外側リングの下面上に付着されたパーティクルは、第1外側面によって塞がれて内側プレート上に移動できないことがあり得る。したがって、シャワーヘッドの下面上のパーティクルは外側に偏向されることができる。したがって、シャワーヘッドの下面上のパーティクルが工程中に基板上に落下することを防止することができる。即ち、基板の汚染を防止することができる。基板に対する蝕刻収率が向上されることができる。
【0084】
本発明の例示的な実施形態によるシャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置によれば、内側プレートの下面と外側プレートの第2下面が同一平面上に位置することができる。また、外側プレートの第1外側面が外側リングの下面に連結されることができる。したがって、内側プレートの下面上のパーティクルが外側プレートの第2下面、第1内側面、及び第1下面を順に経て、外側リングに移動することができる。
【0085】
本発明の例示的な実施形態によるシャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置によれば、外側リングがクォーツを含むことができる。クォーツは工程中に相対的に低い温度を維持することができる。パーティクルは温度が低い物質に良く付着されることができる。したがって、外側リングの下面上に付着されたパーティクルが再びシャワーヘッドの下面上に移動することを防ぐことがきる。
【0086】
本発明の例示的な実施形態によるシャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置によれば、シャワーヘッドの下面のレベルが、外側リングの下面のレベルより低いことができる。したがって、シャワーヘッド下に形成されたプラズマが上下に押し下げられ、外側に広がることができる。したがって、プラズマを均一に分散させることができる。したがって、基板のエッジ領域に対する収率が向上されることができる。
【0087】
本発明の例示的な実施形態によるシャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置によれば、シャワーヘッドを2つの部品に分けて使用することができる。したがって、整備が必要である部分のみを選択的に交替することができる。例えば、内側プレートが磨耗されて交替が必要である場合、外側プレートは交替しなく、内側プレートのみを交替して使用することができる。
【0088】
本発明の例示的な実施形態によるシャワーヘッド及びこれを含む基板処理装置によれば、内側プレートの厚さが厚い。したがって、内側プレートをより長く使用することができる。したがって、整備周期が増加することができる。
【0089】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更しなくとも他の具体的な形態に実施されることができることを理解することができる。したがって、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的ではないことと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0090】
A 基板処理装置
1 工程チャンバー
1h 工程空間
3 シャワーヘッド
31 内側プレート
33 外側プレート
51 外側リング
53 ヒーティングライナーリング
7 ステージ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16